JP2005310328A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Koichi Nishimura
晃一 西村
Koji Yoshida
浩二 吉田
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Abstract

【課題】記録品質を高レベルに維持することが可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】図2(a)は、トラッキングオンの状態でのTE信号を示したものであり、光ビームの照射位置が目標トラックのトラック中心からはずれるほどTE信号の振幅が大きい。図2(b)は、トラッキングオフの状態でのTE信号を示したものであり、トラッキングオフの状態では、AGC(オートゲインコントロール)によってその振幅は一定に保たれている。本発明においては、ゾーン毎に記録速度を切り替える際、または一時的な記録中断が発生する際に、トラッキングオフの状態でのTE信号の振幅を測定した後トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅を測定し、トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅が、トラッキングオフの状態でのTE信号の振幅の60%を超えたときには、記録速度を低下させている。
【選択図】図2

Description

本発明は光ピックアップにより光ディスクの情報を記録再生する光ディスク装置に関する。
光ディスク装置は、オーディオ用CDをはじめとして、CD−ROM、CD−R/RW、DVDなどがすでに実用化されており、各方面への応用と高性能化への開発が活発に行われている。特に最近では、パーソナルコンピュータの急速な市場拡大に伴い光ディスク装置のパーソナルコンピュータへの内蔵普及率も高くなっている。
ここで、光ディスク装置の構成を図1を用いて説明する。
図1は光ディスク装置のブロック図である。図1において、1は光ディスク、2はピックアップモジュール、3はスピンドルモータ、4は光ピックアップ、5はキャリッジ、6はフィード部、7はフィードモータ、8はアナログ信号処理部、9はサーボ処理部、10はモータ駆動部、11はディジタル信号処理部、12はレーザ駆動部、13はコントローラである。
以上のように構成された従来の技術におけるピックアップ制御部の動作について説明する。図1において、ピックアップモジュール2は、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ3と、光ディスク1の情報信号を読み取るもしくは書き込むことの少なくとも一方を行なう光ピックアップ4と、光ピックアップ4が搭載されたキャリッジ5を光ディスクの半径方向に移動させるためのフィード部6とによって構成されたものである。アナログ信号処理部8はピックアップモジュール2の内部に設けられたキャリッジ5中の光ピックアップ4内部の光センサ(図示せず)からの信号出力を基に、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成し、サーボ処理部9に出力する。
フォーカスエラー信号とは、光ピックアップ4に備えられた対物レンズ(図示せず)より出射される光ビームスポットと光ディスク1の記録面との焦点方向のずれを示す。トラッキングエラー信号とは、前記光スポットと光ディスク1の情報トラックの光ディスク半径方向のずれを示す。また、アナログ信号処理部8はトラッキングエラー信号の低域成分を取り出す事により、対物レンズとキャリッジ5との相対的な位置関係を示すレンズ位置信号を生成し、モータ駆動部10に出力する。
サーボ処理部9はON/OFF回路、演算回路、フィルタ回路、増幅回路等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク1の情報トラックに追従するように対物レンズをフォーカス/トラッキング制御し、さらにトラッキングエラー信号の低域成分を用いて対物レンズが概略中立位置を保持するようにフィード制御を行う。フィード部6はフィードモータ7、ギヤ(図示せず)、スクリューシャフト(図示せず)等から構成され、フィードモータ7を回転させることによってキャリッジ5が移動し、その際フィードモータ7よりフィードモータパルスが周期的に出力されるようになっている。コントローラ13はこのように構成されたサーボ部の全体のコントロールを行うものである。
高品質な記録を実現するためには、光ディスクのトラッキング方向およびフォーカス方向についてレーザ光が正確に照射されることが必要となるが、光ディスクに面振れや偏芯があると、光ディスクに対してレーザ光が正確に照射されなくなる。これについて、図6、図7を用いて説明する。
図6(a)に、光ディスクのトラックに対して光ビームが照射されている様子を示す。光ビーム21はトラックの中心を追従するように制御されているが、光ディスク1の中心位置がずれた偏芯ディスクは、図6(b)に示すように、光ディスク1の水平方向(トラッキング方向)に揺れながら回転する。そのため、対物レンズ22によって集光された光ビーム21が目標トラックに正確に照射されず、図6(c)に示すように、目標トラックに対してずれたビームスポット軌跡を描く。ビームスポット軌跡がずれると、トラッキングエラー信号(TE信号)の偏差が大きくなる。低倍速で記録する場合にはある程度の追従が可能であるが、高倍速になると追従が不可能となって記録品質が低下する。これを防ぐためには、図6(c)に示すTE信号の偏差を所定の範囲内に抑えることが必要となる。
図7(a)に、光ディスクのフォーカス方向についての光ビームのずれの様子を示す。対物レンズ22によって集光された光ビーム21は、光ディスク1の反射面23において焦点を結ぶように対物レンズ22の位置が制御されているが、光ディスクの面が平面状でなく反り返った面振れディスクにおいては、図7(b)に示すように、光ビーム21は光ディスク1の反射面23において焦点を結ばなくなる。焦点位置がずれると、フォーカスエラー信号(FE信号)の偏差が大きくなる。面振れは一般的に外周側ほど顕著であり、光ディスク1の垂直方向についての揺れが大きくなる。フォーカス方向についても、低倍速で記録する場合にはある程度の追従が可能であるが、高倍速になると追従が不可能となって記録品質が低下する。これを防ぐためには、図7(b)に示すFE信号の偏差を所定の範囲内に抑えることが必要となる。
この分野に関する先行技術の一例が(特許文献1)に記載されている。
特開平6−44595号公報
このように、トラッキング方向については、光ビームが目標トラックに対して正確に追従できなければ、記録品質を高レベルに維持することはできない。また、フォーカス方向については、光ディスクの反射面で光ビームが正確に焦点を結ばないと、記録品質を高レベルに維持することはできない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、記録品質を高レベルに維持することが可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ZCLVまたはCAVの少なくとも一方により光ディスクに情報記録を行う光ディスク装置において、ゾーンが切り替わる際または一時的な記録中断が発生する際に、トラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とトラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅を測定するサーボ処理部と、トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とトラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とを比較するコントローラを備え、前記比較に基づいて記録速度を変更する手段を有することを特徴とする光ディスク装置である。
また、本発明は、ZCLVまたはCAVの少なくとも一方により光ディスクに情報記録を行う光ディスク装置において、ゾーンが切り替わる際または一時的な記録中断が発生する際に、トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅と、起動時におけるフォーカスエラー信号のS字振幅を測定するサーボ処理部と、トラッキングオンの状態での
フォーカスエラー信号の振幅と起動時におけるフォーカスエラー信号のS字振幅とを比較するコントローラを備え、前記比較に基づいて記録速度を変更する手段を有することを特徴とする光ディスク装置である。
本発明によると、トラキングエラー信号およびフォーカスエラー信号の振幅を測定して閾値と比較し、必要に応じて記録速度を低下させて目標トラックに追従できるようにし、光ディスクの反射面で焦点を結ぶようにしているため、記録品質を高レベルに維持することができる。また、偏重心の測定値が閾値を超えたときには、ゾーンが切り替わるときに最大回転数を低下させて記録を行うことによって、偏重心による記録品質の低下を防止することができる。
本願の第1の発明は、ZCLVまたはCAVの少なくとも一方により光ディスクに情報記録を行う光ディスク装置において、ゾーンが切り替わる際または一時的な記録中断が発生する際に、トラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とトラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅を測定するサーボ処理部と、トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とトラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とを比較するコントローラを備え、前記比較に基づいて記録速度を変更する手段を有することを特徴とする光ディスク装置である。
トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅は、光ディスクに照射される光ビームが目標トラックに追従できなくなることにより大きくなるため、トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅が所定の範囲を超えたときには、記録速度を低下させて目標トラックに追従できるようにしている。これにより、記録品質を高レベルに維持することができる。
本願の第2の発明は、第1の発明において、トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅が、トラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅の60%を超えたときには、記録速度を低下させる手段を有することを特徴とする。
トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅を制御するための基準としてトラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅を用いることとしたのは、トラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅は、個別の光ディスク毎に一定であり、基準として明確だからである。また、60%という数値を基準としたのは、記録時のトラッキング偏差と記録後の記録ピットを再生した再生信号レベルの関係によるためである。図8(a)に記録時のトラッキング偏差と記録した記録ピットの再生信号レベルとの関係を示す。図8(a)に示すように、記録時のトラッキング偏差が60%を超えると、記録したピットの再生信号レベルが低下しており、記録時のトラッキング偏差が60%以上になることで、記録品質の低下が発生していることを示している。
本願の第3の発明は、ZCLVまたはCAVの少なくとも一方により光ディスクに情報記録を行う光ディスク装置において、ゾーンが切り替わる際または一時的な記録中断が発生する際に、トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅と、起動時におけるフォーカスエラー信号のS字振幅を測定するサーボ処理部と、トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅と起動時におけるフォーカスエラー信号のS字振幅とを比較するコントローラを備え、前記比較に基づいて記録速度を変更する手段を有することを特徴とする光ディスク装置である。
トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅は、光ビームが本来焦点を結
ぶ位置である反射面から焦点位置がずれるほど大きくなるため、トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅が所定の範囲を超えたときには、記録速度を低下させて反射面で焦点を結ぶようにしている。これにより、記録品質を高レベルに維持することができる。
本願の第4の発明は、第3の発明において、トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅が、起動時に得られるフォーカスエラー信号のS字振幅の20%を超えたときには、記録速度を低下させる手段を有することを特徴とする。
トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅を制御するための基準として起動時に得られるフォーカスエラー信号のS字振幅を用いることとしたのは、起動時に得られるフォーカスエラー信号のS字振幅は、個別の光ディスク毎に一定であるため基準として明確だからである。また、20%という数値を基準としたのは、記録時のフォーカス偏差と記録後の記録ピットを再生した再生信号レベルの関係によるためである。図8(b)に記録時のフォーカス偏差と記録した記録ピットの再生信号レベルの関係を示す。図8(b)に示すように、記録時のフォーカス偏差が20%を超えると記録したピットの再生信号レベルが低下しており、記録時のフォーカス偏差が20%以上になることで、記録品質の低下が発生していることを示している。
本願の第5の発明は、起動時におけるトラッキングエラークロス信号に基づいて光ディスクの偏重心量を測定する手段を有し、偏重心量の測定値があらかじめ設定された偏重心の閾値を超えたときには、ゾーンが切り替わるときに回転数を低下させて記録を行う手段を有することを特徴とする。
起動時に光ディスクの偏重心量を測定し、偏重心の閾値を設定して、測定値が閾値を超えたときには、ゾーンが切り替わるときに最大回転数を低下させて記録を行うことによって、偏重心による記録品質の低下を防止することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は光ディスク装置のブロック図である。図1において、1は記録可能な光ディスク、2はピックアップモジュールであり、ピックアップモジュール2には、光ディスク1を可変的に回転させたりあるいは一定回転させたりするスピンドルモータ3、光ディスク1に光を照射することで光ディスク1に所定の情報を記録したりあるいは光ディスク1に照射した光の反射光を元に情報を読み出したりする光ピックアップ4、光ピックアップ4を搭載したキャリッジ5、キャリッジ5を光ディスク1の半径方向に往復移動させるように駆動するフィード部6、フィード部6の駆動源となるフィードモータ7がそれぞれ固定されており、この様な構成によって、小型/薄型の光ディスクを実現している。
なお、本実施の形態では、ピックアップモジュール2に上記各部材を搭載したが、各部材の少なくとも一つを搭載してもよく、他の部材は、他の光ディスク装置内部の部分に搭載固定しても良い。8はアナログ信号処理部、9はサーボ処理部、10はモータ駆動部、11はディジタル信号処理部、12はレーザ駆動部、13はコントローラである。
以上のように構成された本発明の実施の形態における光ディスク装置の動作について説明する。図1において、ピックアップモジュール2は、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ3と光ディスク1の情報信号を読み取るための光ピックアップ4と光ピックアップ4が搭載されたキャリッジ5を光ディスク1の半径方向に移動させるためのフィード部6が構成されたものである。
フィード部6はフィードモータ7、ギヤ(図示せず)、スクリューシャフト(図示せず)等から構成され、フィードモータ7を回転させることによってキャリッジ5が光ディスク1の内周−外周間を移動するように構成されている。
アナログ信号処理部8はピックアップモジュール2の内部に構成されるキャリッジ5中の光ピックアップ4内部の光センサ(図示せず)からの信号出力を基に、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号を生成し、サーボ処理部9に出力する。
サーボ処理部9はアナログ信号処理部から送られてきたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、A/D変換器で変換されたディジタル信号を一時的に記憶するメモリ、メモリに記録されたディジタル信号あるいはA/D変換器から送られてきたディジタル信号を所定の方法で演算する演算回路、演算回路にて演算されたディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換機等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク1の情報トラックに追従するようにフィルタ信号処理や各種演算処理をディジタル演算によって行う構成になっている。このため、コントローラ13からの司令によりいろいろなパラメータ設定やシーケンス制御がフレキシブルに行うことができる。
そしてサーボ処理部9はモータ駆動部10を介して光ピックアップ4に搭載されている対物レンズをフォーカス方向/トラッキング方向に移動させる制御、フィード部6の移送制御、さらにスピンドルモータ3の回転制御等を行う。
再生動作時は、光ディスク1に光ピックアップ4から光を照射し、その光ディスク1からの反射光を図示していない受光素子で受光し、その受光した光に応じて光ピックアップ4から出力された再生信号がアナログ信号処理部8を介してディジタル信号処理部11に入力される。
ディジタル信号処理部11はデータスライサ、データPLL回路、ジッタ測定回路、エラー訂正部、変/復調部、バッファメモリ、レーザ制御部等から構成されており、ホスト(図中のHOST)側へ有効なデータとして転送される。
記録動作時は、ディジタル信号処理部11によってホストから送られてきたデータを変調し、レーザ制御部によってレーザ駆動部12を介して光ピックアップ4内のレーザ(図示せず)等の光源に所定の電流を供給し、光源を例えばパルス状に発光させ、光ディスク1の情報トラックに記録を行う。コントローラ13はこのように構成された光ディスク装置全体のコントロールを行うものである。
DVD±R/RWメディアでは、光ディスク1の内周側から外周側までの記録領域をいくつかのゾーンに分け、一つのゾーン内では一定の線速度で記録し、それぞれのゾーン毎に線速度を変えて記録するZCLVによる記録が通常行われている。例えば、DVD±Rの8倍速記録の場合、光ディスクのアドレスと記録速度が以下のように設定されている。
Figure 2005310328
(表1)において、×1CLVは線速度3.49m/sを意味する。
このように記録速度を設定することで、記録時間の短縮を図ることができる。また、記録領域の全域に亘って回転角速度を一定にして外周側での記録時間を短縮できるようにしたCAV記録も行われている。
本発明は、ZCLV記録またはCAV記録の少なくとも一方において、光ディスク上の目標トラックに対して光ビームが追従できるようにし、光ディスクの反射面に光ビームが焦点を結ぶようにするために、記録速度を制御するものであり、その方法を図2、図3に基づいて説明する。
図2(a)は、トラッキングオンの状態でのTE信号を示したものであり、光ビームの照射位置が目標トラックのトラック中心からはずれるほどTE信号の振幅が大きくなっている。図2(b)は、トラッキングオフの状態でのTE信号を示したものであり、トラッキング追従していないために、トラックを跨いだ分に対応する正弦波が現れる。トラッキングオフの状態では、AGC(オートゲインコントロール)によってその振幅は一定に保たれている。
本発明においては、ゾーン毎に記録速度を切り替える際、または記録中においてホストからのデータ転送の問題で一時的に記録データが途絶えた場合に起こる一時的な記録中断、あるいは光ディスク装置が意図的に記録中断を発生させる際に、トラッキングオフの状態でのTE信号の振幅を測定した後トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅を測定し、トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅が、トラッキングオフの状態でのTE信号の振幅の60%を超えたときには、記録速度を低下させている。トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅は、光ディスクに照射される光ビームが目標トラックに追従できなくなることにより大きくなるため、トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅が所定の範囲を超えたときには、記録速度を低下させて目標トラックに追従できるようにしたものである。
トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅を制御するための基準としてトラッキングオフの状態でのTE信号の振幅を用いることとしたのは、トラッキングオフの状態でのTE信号の振幅は、個別の光ディスク毎に一定であり、基準として明確だからである。この方法によって、個別の光ディスク毎に基準を設けてTE信号の調整をすることができ、偏芯のあることによるトラックはずれを防止して、記録品質を高めることができる。
図3(a)は、トラッキングオンの状態でのFE信号を示したものであり、光ビームの焦点位置が光ディスクの反射面(合焦点)からはずれるほどFE信号の振幅が大きくなっている。図3(b)は、起動時に得られるFE信号のS字振幅を示したものであり、光ディスクの反射面に対して対物レンズを上下動させることによってFE信号の最大振幅を測定することができる。このS字振幅の大きさは、個別の光ディスク毎に一定に保たれてい
る。
本発明においては、ゾーン毎に記録速度を切り替える際、または記録中においてホストからのデータ転送の問題で一時的に記録データが途絶えた場合に起こる一時的な記録中断、あるいは光ディスク装置が意図的に記録中断を発生させる際に、トラッキングオンの状態でのFE信号の振幅を測定し、トラッキングオンの状態でのFE信号の振幅が、起動時に得られるFE信号のS字振幅の20%を超えたときには、記録速度を低下させている。トラッキングオンの状態でのFE信号の振幅は、光ビームが本来焦点を結ぶ位置である反射面から焦点位置がずれるほど大きくなるため、トラッキングオンの状態でのFE信号の振幅が所定の範囲を超えたときには、記録速度を低下させて反射面で焦点を結ぶようにしたものである。
トラッキングオンの状態でのFE信号の振幅を制御するための基準として起動時に得られるFE信号のS字振幅を用いることとしたのは、起動時に得られるFE信号のS字振幅は、個別の光ディスク毎に一定であるため基準として明確だからである。この方法によって、個別の光ディスク毎に基準を設けてFE信号の調整をすることができ、面振れのあることによる焦点ずれを防止して、記録品質を高めることができる。
図4に、処理手順を示す流れ図を示す。
ゾーン毎に記録速度を切り替える際に、またはホストからのデータ転送の問題で一時的に記録データが途絶えた場合に起こる一時的な記録中断、あるいは光ディスク装置が意図的に記録中断を発生させた際に(S1)、6倍速以上の記録か否かの判定を行う(S2)。6倍速以上の記録であるときには、サーボ偏差検出処理を行う。すなわち、トラッキングオフの状態に設定し(S3)、TE信号の振幅測定を行って、その最大値から最小値を引いてTEppを求める(S4)。次に、トラッキングオンの状態に設定し(S5)、TE信号の振幅測定を行って、その最大値から最小値を引いてdTEを求める(S6)。さらに、FE信号の振幅測定を行って、その最大値から最小値を引いてFEppを求める(S7)。
これらの測定値に基づいて、TE信号とFE信号について判定を行う(S8)。すなわち、トラッキングオンの状態でのTE信号の振幅であるdTEと、トラッキングオフの状態でのTE信号の振幅であるTEppについて、dTE>TEpp×3/5であるかを判定する。また、トラッキングオンの状態でのFE信号の振幅であるFEppと、起動時に得られるFE信号のS字振幅とについて、FEpp>S字振幅×1/5であるかを判定する。
その結果、上記の条件の少なくともいずれか一方を満たす場合には、記録速度を低下させる。具体的には、その時点での記録速度が、6倍速または8倍速のときには、4倍速まで低下させる(S9)。次に、4倍速での記録パワーを設定する(S10)。このようにして記録速度を低下させた後は、ゾーンが変わっても6倍速や8倍速への速度上昇は行わない(S11)。
S2の判定において、6倍速以上の記録でない場合には、上述した処理を行わずに記録を続ける(S12)。また、S8の判定において、いずれの条件も満たさない場合には、記録速度を4倍速に低下させることなく、ZCLVにより記録を続ける(S12)。
以上の処理において、TE信号、FE信号の測定は、図1に示すサーボ処理部9によって行い、これらの測定値の振幅の大小関係についての判定は、コントローラ13によって行われる。
次に、図5に基づいて、偏重心のある光ディスクに対して回転数を低下させる方法について説明する。
まず、図5(a)を用いて、光ディスクの偏重心量を検出する方法について説明する。図5(a)には、トラッキングオフの状態でのTE信号と、これに対応するトラッキングエラークロス信号(TECRS信号)とを示している。TECRS信号とは、TE信号を2値化して得られる信号であり、TECRS信号のカウント数によって、クロスしたトラック数を検出することができる。例えば、TECRS信号のカウント数が100であると、100トラックを跨いだことになり、1トラックの幅が0.74μmとすると、光ディスクの偏芯量は74μmとなる。偏芯量は光ディスクの回転数によらず一定であるが、偏重心量は回転数の増加に伴って増大する。従って、回転数を変化させてTECRS信号のカウント数を求め、偏芯量に相当するカウント数を引くことによって、偏重心量を求めることができる。
本発明は、以上のことを利用して、起動時に光ディスクの偏重心量を測定し、偏重心の閾値を設定して、測定値が閾値を超えたときには、最大回転数を低下させてZCLVの切り替え位置を変え記録を行うものである。
図5(b)に、その一例を示す。図5(b)は、ZCLV記録において、光ディスクの半径方向についての回転数のプロファイルを示すものであり、1つのゾーン内においては、外周側にいくほど回転数が低下し、ゾーンが切り替わる地点において回転数が増大している。この例においては、最大回転数は5000 rpmであるが、起動時における光ディスクの偏重心量を測定した結果、測定値が偏重心の閾値を超えたときには、ゾーンが切り替わるときの回転数を4500rpmに低下させている。これにより、偏重心による記録品質の低下を防止することができる。
本発明は光ピックアップにより光ディスクの情報を記録再生する光ディスク装置として利用することができ、記録品質を高レベルに維持することが可能な光ディスク装置を実現することができる。
光ディスク装置のブロック図 (a)トラッキングオンの状態でのTE信号を示す図、(b)トラッキングオフの状態でのTE信号を示す図 (a)トラッキングオンの状態でのFE信号を示す図、(b)起動時に得られるFE信号のS字振幅を示す図 処理手順を示す流れ図 (a)TE信号とこれに対応するトラッキングエラークロス信号(TECRS信号)とを示す図、(b)ZCLV記録において、光ディスクの半径方向についての回転数のプロファイルを示す図 (a)光ディスクのトラックに対して光ビームが照射されている様子を示す図、(b)光ディスクの水平方向(トラッキング方向)に揺れながら回転する様子を示す図、(c)目標トラックに対してずれたビームスポット軌跡を描き、これに対応したトラッキングエラー信号(TE信号)が生成される様子を示す図 (a)光ディスクのフォーカス方向についての光ビームのずれの様子を示す図、(b)光ビームが光ディスクの反射面において焦点を結ばず、これに対応したフォーカスエラー信号(FE信号)が生成される様子を示す図 (a)記録時のトラッキング偏差と記録した記録ピットの再生信号レベルの関係を示す図、(b)記録時のフォーカス偏差と記録した記録ピットの再生信号レベルの関係を示す図
符号の説明
1 光ディスク
2 ピックアップモジュール
3 スピンドルモータ
4 光ピックアップ
5 キャリッジ
6 フィード部
7 フィードモータ
8 アナログ信号処理部
9 サーボ処理部
10 モータ駆動部
11 ディジタル信号処理部
12 レーザ駆動部
13 コントローラ
21 光ビーム
22 対物レンズ
23 反射面

Claims (5)

  1. ZCLVまたはCAVの少なくとも一方により光ディスクに情報記録を行う光ディスク装置において、ゾーンが切り替わる際または一時的な記録中断が発生する際に、トラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とトラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅を測定するサーボ処理部と、トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とトラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅とを比較するコントローラを備え、前記比較に基づいて記録速度を変更する手段を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. トラッキングオンの状態でのトラッキングエラー信号の振幅が、トラッキングオフの状態でのトラッキングエラー信号の振幅の60%を超えたときには、記録速度を低下させる手段を有することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. ZCLVまたはCAVの少なくとも一方により光ディスクに情報記録を行う光ディスク装置において、ゾーンが切り替わる際または一時的な記録中断が発生する際に、トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅と、起動時におけるフォーカスエラー信号のS字振幅を測定するサーボ処理部と、トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅と起動時におけるフォーカスエラー信号のS字振幅とを比較するコントローラを備え、前記比較に基づいて記録速度を変更する手段を有することを特徴とする光ディスク装置。
  4. トラッキングオンの状態でのフォーカスエラー信号の振幅が、起動時に得られるフォーカスエラー信号のS字振幅の20%を超えたときには、記録速度を低下させる手段を有することを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 起動時におけるトラッキングエラークロス信号に基づいて光ディスクの偏重心量を測定する手段を有し、偏重心量の測定値があらかじめ設定された偏重心の閾値を超えたときには、回転数を低下させて、ゾーンを切り替える位置を変更して記録を行う手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置。
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