JP2005308862A - 有機el表示装置およびセンタークラスタユニット - Google Patents

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章生 石原
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Abstract

【課題】有機EL表示装置において、発光層における熱の蓄積を低減する技術を提供する。
【解決手段】本発明に係る有機EL表示装置5は、回路基板40を発光部30の側面30cの方向に配置する。このため、回路基板40の板面が表示部30の裏面30bと対向して熱の放出を遮ることはなくなるので、発光層31における熱の蓄積を低減することができる。また、放熱板39を表示部30の裏面30bに貼り付けているため、放熱板39の放熱効果によっても、発光層31における熱の蓄積を低減することができる。さらに、放熱板39を貫通させた通気管61に冷気供給手段60から冷気を送ることができる。このため、放熱板39を冷却し、発光層31における熱の蓄積を低減することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置の放熱技術に関する。
フラットパネル表示装置の1つとして、有機EL表示装置が知られている。有機EL表示装置は、電圧を加えると発光する有機物質を利用して、表示動作を実現する装置である。
図10は、従来の一般的な有機EL表示装置1の構成を示した図である。図10は、有機EL表示装置1の表示面に垂直な断面を示している。有機EL表示装置1は、上記有機物質を含んだ発光層11の発光により表示動作を行う表示部10と、表示部10を電気的に駆動するための回路基板20とを備える。
表示部10は、全体として平板状をなしており、その一面側が表示面10aとなる。表示部10の発光層11は、表示面10aに平行な薄膜状に形成され、発光層11の両面には、発光層11を挟むように対をなす電極12,13が配置される。表示部10は、これらの発光層11および電極12,13を、一対の基板14,15で挟んだ構成となっている。表示面10a側の電極12および基板14には、それぞれ透光性のある透明材料が使用される。
また、発光層11の側面部には封止部材16が設けられ、基板14,15と封止部材16とが発光層11を包囲して封止した状態となっている。これは、発光層11に含まれる有機物質が水蒸気と接触すると劣化しやすい性質を有するので、発光層11を外部の水蒸気から隔離するためである。
一方、回路基板20には、電極12,13の間に電圧を与えるための電子回路が形成されており、IC(Integrated Circuit)21等の電子チップも実装されている。回路基板20は、基板自体が屈曲可能なフレキシブル回路基板22などを介して、表示部10に設けられた接続端子17と電気的に接続される。このような有機EL表示装置1では、電極12,13の間に電圧を与えると、発光層11内に電流が生じて発光層11が発光し、表示動作が実行される。
上記したように、有機EL表示装置1は、発光層11を発光させるために発光層11内に電流を生じさせる。このため、表示動作を行うときには、発光層11に熱が発生する。しかも、発光層11は、基板14,15および封止部材16により包囲されているという構造的特徴を有するので、発光層11に発生した熱は外部へ放出されにくく、発光層11に蓄積されやすい、という問題がある。
また、従来では、回路基板20が表示部10の裏面10b方向に接近して配置されていたため、この回路基板20が表示部10の裏面10bからの熱の放出を遮ることになっていた。さらに、従来の回路基板20の配置では、回路基板20のIC21などから発生した熱が基板15を介して発光層11へ伝わり、発光層11に蓄積されることもあった。
このように発光層11に熱が蓄積すると、発光層11の発光効率が低下したり、発光色が変化したり、発光寿命が短縮したりする原因となるため、望ましくない。本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、有機EL表示装置において、発光層における熱の蓄積を低減する技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、表示面に平行な薄膜状の発光層を対をなす電極により挟んで構成された表示部と、前記対をなす電極の間に電圧を与える回路基板と、を備え、前記回路基板から前記対をなす電極の間に電圧を与えることにより、前記発光層を発光させて表示動作を行う有機EL表示装置であって、前記回路基板が、前記発光層を前記表示面に垂直な方向へ投影した空間以外の空間に配置されたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の有機EL表示装置であって、前記表示部は、前記発光層および前記対をなす電極を一対の基板で挟んで全体として一方の面を前記表示面とする平板状に構成されており、前記表示面の他方の面に放熱板を貼付したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の有機EL表示装置であって、前記放熱板は、アルミニウム板であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の有機EL表示装置であって、前記放熱板の表面に突起を形成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2から請求項4までのいずれかに記載の有機EL表示装置であって、前記放熱板の表面に気体を吹き付ける送風手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2から請求項4までのいずれかに記載の有機EL表示装置であって、前記放熱板の一部に、前記放熱板を板厚方向に貫通する開口が形成されており、前記開口に嵌合する通気管と、前記通気管に周辺雰囲気よりも低温の冷気を送る冷気供給手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の有機EL表示装置であって、前記放熱板は、前記開口の内壁付近が前記放熱板の板面に垂直な方向に突出しており、前記開口の内壁が前記通気管の外壁と面接触するように構成されたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載の有機EL表示装置であって、前記発光層の温度を検知する温度センサと、前記温度センサにより検出された温度が所定の基準温度よりも高いときにのみ、前記冷気供給手段を動作させる制御手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、自動車のセンタークラスタユニットであって、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の有機EL表示装置を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、自動車のセンタークラスタユニットであって、請求項6から請求項8までのいずれかに記載の有機EL表示装置と、車内の空気を調整する空調装置とを備え、前記冷気供給手段は、前記空調装置が供給する冷気を前記通気管に送る手段であることを特徴とする。
請求項1から請求項10に記載の発明によれば、回路基板が熱の放出を遮ることはなくなる。すなわち、発光層を表示面に垂直な方向へ投影した空間が熱の放出のために確保され、発光層の熱は発光部の両面側へ効率よく放出可能となる。また、回路基板のIC等から発生した熱が表示部へ伝わり、発光層に蓄積されることもなくなる。これらの作用により、発光層における熱の蓄積を低減することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、発光層の熱は基板を介して放熱板へ伝導し、放熱板の表面から外部へ放出されるようになるため、熱の放出は促進され、発光層における熱の蓄積を低減させることができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、発光層の熱は、発光部の裏面が属する基板を介して効率よく放熱板へ伝導する。したがって、発光層における熱の蓄積をさらに低減させることができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、放熱板の熱の放出面がさらに広くなる。このため、熱の放出が促進され、発光層における熱の蓄積をさらに低減することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、送風手段を動作させると、放熱板の表面に気体が吹き付けられ、放熱板周辺に存在する気体は別の気体に置換される。そして、放熱板から外部へ放出された熱も気体とともに除去される。このため、放熱板から効率よく熱を放出でき、発光層における熱の蓄積を低減させることができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、冷気供給手段を動作させると、冷気が通気管を通過する。その冷気は開口の内壁付近から次第に放熱板全体を冷却し、放熱板の温度を低下させる。これは、放熱板から熱が放出されることと実質的に等しく、放熱板を介して発光層から外部へ効率よく熱を放出することになる。したがって、発光層における熱の蓄積を低減させることができる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、通気管内を通過する冷気が放熱板を効率よく冷却する。このため、発光層における熱の蓄積をさらに低減させることができる。
特に、請求項8に記載の発明によれば、発光層の温度が過度に高くなっているときにのみ冷気供給手段を動作させることが可能となる。したがって、発光層に蓄積された熱を必要に応じて低減させることができ、消費電力を節約することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.第1実施形態(回路基板の配置変更)>
まず、発光層における熱の蓄積を低減するために、回路基板の配置を変更した有機EL表示装置2について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置2の構成を示した図である。図1は、有機EL表示装置2の表示面30aに垂直な断面を示している。有機EL表示装置2は、発光特性のある有機物質を含む発光層31の発光により表示動作を行う表示部30と、表示部30を電気的に駆動するための回路基板40とを備える。
表示部30は、全体として平板状をなしており、その一方の面が表示面30aとなる。表示部30の発光層31は、表示面30aに平行な薄膜状に形成され、発光層31の両面には、発光層31を挟むように電極32,33が配置される。表示部30は、これらの発光層31および電極32,33を、一対の基板34,35で挟んだ構成となっている。表示面30a側の電極32および基板34には、それぞれ透光性のある透明材料が使用される。
また、発光層31の側面部には封止部材36が設けられ、基板34,35と封止部材36とが発光層31を包囲して封止した状態となっている。これは、発光層31に含まれる有機物質が水蒸気と接触すると劣化しやすい性質を有するので、発光層31を外部の水蒸気から隔離するためである。
一方、回路基板40には、電極32,33の間に電圧を与えるための電子回路が形成されており、IC41等の電子チップも実装されている。回路基板40は、基板自体が屈曲可能なフレキシブル回路基板42などを介して、表示部30に設けられた接続端子37と電気的に接続される。このような有機EL表示装置2では、電極32,33の間に電圧を与えると、発光層31内に電流が生じて発光層31が発光し、表示動作が実行される。
本実施形態の有機EL表示装置2では、回路基板40を、従来のように表示部30に対して裏面30b方向に配置するのではなく、側面30c方向に配置する。具体的には、発光層31を裏面30bの方向(すなわち、表示面30aおよび裏面30bに垂直な方向)へ投影した空間30dを除いた空間に、回路基板40を配置する。
回路基板40をこのように配置すれば、回路基板40の板面が表示部30の裏面30bと対向することはなく、回路基板40が熱の放出を遮ることはなくなる。すなわち、上記の空間30dが熱の放出のために確保され、発光層31の熱は表示面30a側と裏面30b側の両方から効率よく放出可能となる。また、回路基板40をこのように配置すれば、回路基板40のIC41等から発生した熱が表示部30へ伝わり、発光層31に蓄積されることもなくなる。これらの作用により、本実施形態の有機EL表示装置2では、発光層31における熱の蓄積を低減することができる。
図2は、有機EL表示装置における、表示時間と発光層の温度の関係を示したグラフである。このグラフにおいて、◇印は従来の有機EL表示装置1(図10)における発光層11の温度変化を示し、□印は本実施形態の有機EL表示装置2(図1)における発光層31の温度変化を示す。これらのデータを比較すると、約20分の表示動作の後に、従来の有機EL表示装置1では発光層11の温度上昇は約17℃であるのに対し、本実施形態の有機EL表示装置2では発光層31の温度上昇は約10℃となっている。この結果から、本実施形態の有機EL表示装置2では発光層31の温度上昇が従来より抑えられており、発光層31における熱の蓄積が確かに低減されたことが確認できる。
<2.第2実施形態(放熱板の利用)>
次に、発光層における熱の蓄積を低減するために、放熱板38を利用した有機EL表示装置について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る有機EL表示装置3の構成を示した図である。図3は、有機EL表示装置3の表示面に垂直な断面を示している。図3の有機EL表示装置3は、放熱板38以外の構成については図1の有機EL表示装置2と共通するため、以下では相違点となる放熱板38を中心に説明し、共通する箇所については図1と同一の符号を付して重複説明を省略する。
本実施形態の有機EL表示装置3は、表示部30の裏面30bに放熱板38を貼付している。放熱板38は、熱伝導率の高い材料で構成された平板であり、その板面は基板35の板面よりも広い面積を有するように形成されている。そして、放熱板38の板面の一部が基板35の板面、すなわち裏面30bに面接触するように貼付される。
放熱板38を貼付したことにより、発光層31の熱は基板35を介して放熱板38へ伝導し、放熱板38の表面から外部へ放出されるようになる。本実施形態の有機EL表示装置3では、このような放熱板38の放熱効果を利用して、発光層31の熱の蓄積を低減させるようにしたものである。
放熱板38を貼付したことにより、放熱板38を有さない場合よりも効率よく熱が放出されるようにするためには、図3のように放熱板38の板面を基板35の板面よりも広い面積を有するように形成していることが望ましい。これは、外部への熱の放出面を広くして、熱の放出を促進させるためである。熱の放出面をさらに広くするために、基板35の表面に突起(ひれ)を形成していてもよい。
また、発光層31の熱を基板35を介して効率よく放熱板38へ伝導させるために、放熱板38は熱伝導率の高い材料で構成される。具体的には、放熱板38は基板35よりも熱伝導率の高い材料で構成されることが望ましく、たとえば、アルミニウム板や銅板を採用することができる。
本実施形態の有機EL表示装置3では、第1実施形態と同じように、表示部30の側面30c方向に回路基板40を配置している。このため、放熱板38の表面から放出される熱を回路基板40により遮ることはなく、発光層31の熱をさらに効率よく放出することができる。
図2は、有機EL表示装置における、表示時間と発光層の温度の関係を示したグラフである。このグラフにおいて、◇印は従来の有機EL表示装置1(図10)における発光層11の温度変化を示し、□印は第1実施形態の有機EL表示装置2(図1)における発光層31の温度変化を示し、△印は本実施形態の有機EL表示装置3(図3)における発光層31の温度変化を示す。これらのデータを比較すると、約20分の表示動作の後に、従来の有機EL表示装置1では発光層11の温度上昇は約17℃であるのに対し、本実施形態の有機EL表示装置3では発光層31の温度上昇は約5℃となっている。この結果から、本実施形態の有機EL表示装置3では発光層31の温度上昇が従来より抑えられており、発光層31における熱の蓄積が確かに低減されたことが確認できる。また、本実施形態の有機EL表示装置3では、第1実施形態の有機EL表示装置2と比較しても、発光層31の温度上昇が約半分に抑えられている。この結果から、放熱板38を貼付したことによって、発光層31における熱の蓄積がより低減されたことも確認できる。
<3.第3実施形態(送風の利用)>
続いて、発光層における熱の蓄積を低減するために、送風を利用した有機EL表示装置について説明する。図4は、本発明の第3実施形態に係る有機EL表示装置4の構成を示した図である。図4は、有機EL表示装置4の表示面に垂直な断面を示している。図4の有機EL表示装置4は、ファン50、温度センサ51、および制御部52以外の構成については図3の有機EL表示装置3と共通するため、以下では相違点となる箇所を中心に説明し、共通する箇所については図3と同一の符号を付して重複説明を省略する。
本実施形態の有機EL表示装置4は、表示部30の裏面30bに放熱板38を貼付している。そして、放熱板38に対して送風可能なファン(送風手段)50を設けている。ファン50を動作させると、放熱板38の表面に気体が吹き付けられ、放熱板38周辺に存在する気体は、別の気体に置換される。したがって、放熱板38から外部へ放出された熱も気体とともに除去され、放熱板38から効率よく熱を放出できるようになる。このように、本実施形態の有機EL表示装置4は、送風によって外部へ放出された熱を除去し、熱の放出を常に効率よく行うことによって、発光層31における熱の蓄積を低減するようにしたものである。
本実施形態の有機EL表示装置4は、上記したファン50の動作を制御するために、温度センサ51と制御部52とを備えている。制御部52は、温度センサ51およびファン50と電気的に接続され、それぞれと電気信号の送受信を行うことができる。温度センサ51は、発光層31の温度を検知することを目的とした検出手段であるが、発光層31の温度を直接検出することが困難な場合には、発光層31の温度と相関のある温度を検出できるようにすればよく、たとえば放熱板38の温度を検出するように構成してもよい。温度センサ51は、検出対象の温度を検出すると、検出信号を制御部52へ送信する。制御部52は、検出信号を受信し、その信号により示される温度を所定の基準温度と比較する。そして、検出された温度が基準温度よりも高いときにのみファン50を動作させるように、駆動信号をファン50へ送信する。本実施形態の有機EL表示装置4では、このような温度センサ51と制御部52の作用により、ファン50の駆動を制御する。このため、発光層31の温度が過度に高くなっているときにのみファン50を動作させることが可能となる。したがって、発光層31に蓄積された熱を必要に応じて低減させることができ、消費電力を節約することができる。
本実施形態の有機EL表示装置4では、第1実施形態と同じように、表示部30の側面30c方向に回路基板40を配置している。このため、放熱板38の表面から放出される熱を回路基板40により遮ることはなく、発光層31の熱をさらに効率よく放出することができる。
また、本実施形態の有機EL表示装置4では、第2実施形態と同じように放熱板38を有している。このため、放熱板38表面の広い面積に対して送風を行うことができ、送風による放熱効果を十分に得ることができる。しかしながら、放熱板38を有さない場合であっても、表示部30の裏面30bに対して直接送風を行えば一応の放熱効果を得ることはでき、発光層31における熱の蓄積を従来より低減することはできる。
<4.第4実施形態(冷気の利用)>
続いて、発光層における熱の蓄積を低減するために、冷気を利用した有機EL表示装置について説明する。図5は、本発明の第4実施形態に係る有機EL表示装置5の構成を示した図である。図5は、有機EL表示装置5の表示面に垂直な断面を示している。図5の有機EL表示装置5は、放熱板39、冷気供給手段60、通気管61以外の構成については図4の有機EL表示装置4と共通するため、以下では相違点となる箇所を中心に説明し、共通する箇所については図4と同一の符号を付して重複説明を省略する。
本実施形態の有機EL表示装置5は、表示部30の裏面30bに放熱板39を貼付しているが、放熱板39は上記の放熱板38とは異なり開口部39aを有している。開口部39aは、放熱板39の一部を板厚方向に貫通するように形成されている。そして、有機EL表示装置5は、開口部39aに嵌合する通気管61と、その通気管61に周辺雰囲気よりも低温の冷気を送る冷気供給手段60とを備えている。放熱板39は、開口部39aの内壁付近が板面に垂直な方向に突出しており、開口部39aの内壁が通気管61の外壁と面接触するように構成されている。なお、冷気供給手段60および通気管61は、有機EL表示装置5を構成する要素として存在してもよく、別体の装置であってもよい。
本実施形態の有機EL表示装置5では、冷気供給手段60を動作させると、冷気が通気管61を通過する。この冷気は開口部39aの端面から次第に放熱板39全体を冷却し、放熱板39の温度を低下させる。これは、放熱板39から熱が放出されることと実質的に等しく、放熱板39を介して発光層31から外部へ効率よく熱を放出することになる。本実施形態では、このように冷気による冷却効果を利用して、発光層31における熱の蓄積を低減するようにしたものである。
本実施形態では、開口部39aの内壁と通気管61の外壁とを面接触させ、通気管61内を通過する冷気が放熱板39を効率よく冷却するように構成している。このため、発光層31における熱の蓄積をより低減しうる構成となっている。
本実施形態の有機EL表示装置4では、第1実施形態と同じように、表示部30の側面30c方向に回路基板40を配置しているので、放熱板39の表面から放出される熱を回路基板40により遮ることはなく、発光層31の熱をさらに効率よく放出することができる。
また、本実施形態の有機EL表示装置5では、放熱板39の表面からも熱が外部へ放出されるため、第2実施形態で説明したような放熱板本来の放熱効果も得ることができる。しかしながら、放熱板39を有さない場合であっても、表示部30の裏面30bに対して直接冷気を供給すれば、基板35を直接冷却することができる。この場合にも、裏面30bからの放熱を促進させることと等しい効果が得られ、発光層31における熱の蓄積を従来より低減することはできる。
<5.車両への適用例>
有機EL表示装置は、空調装置やその他の電子機器とともに、自動車のセンタークラスタユニットに組み込まれて使用される場合がある。以下では、有機EL表示装置を自動車のセンタークラスタユニットに組み込んだ例について、説明する。
図6は、有機EL表示装置5を組み込んだセンタークラスタユニット100の正面図である。このセンタークラスタユニット100は、少なくとも有機EL表示装置5と空調装置6とを備えている(図7参照)。センタークラスタユニット100の正面パネル110には、中央に有機EL表示装置5の表示面70aを覗く開口部111が形成されており、その左右には空調装置6から供給された風を車内へ吹き出す吹き出し口112,113が形成されている。
図7は、図6のセンタークラスタユニット100の上面図である。正面パネル110の吹き出し口112,113の裏面には、正面パネル110と垂直な方向へ伸びる通気管114,115が設けられており、その先には空調装置6が設けられている。空調装置6は、本来は車内の空気を調整するための装置であるが、通気管114,115へ周辺雰囲気よりも低温の冷気を送る冷気供給手段として機能することもできる。
有機EL表示装置5は、正面パネル110の開口部111に表示部70を嵌合させるように取付けられる。有機EL表示装置5の表示部70は、放熱板90を除いて上記の表示部30と同様の構成であり、フレキシブル基板82を介して回路基板80と電気的に接続されている。
図8、図9は、この表示部70の裏面70bに貼付される放熱板90の具体的な構造を示した図である。図8は正面から、図9は上方から、それぞれ放熱板90の構造を示している。放熱板90は、表示部70の裏面70bに貼付される貼付部91と、その左右で通気管114,115と嵌合する嵌合部92,93とを有する。貼付部91と嵌合部92,93とは、それぞれ長方形の輪郭を有する略平板形状であるが、嵌合部92,93は貼付部91よりも縦辺が長く、それぞれの上辺を同一直線上に揃えることにより、放熱板90は全体として下方に開いたコの字形の略平板となっている。
放熱板90の貼付部91には、フレキシブル基板82を通すための長方形の開口部91aが形成されている。また、嵌合部92,93には、それぞれ通気管114,115と嵌合するための長方形の開口部92a,93aが形成されている。嵌合部92,93は、それぞれ開口部92a,93a付近が板面に垂直な方向へ突出しており、開口部92a,93aの内壁が通気管114,115の外壁と面接触するように構成されている。さらに、嵌合部92,93の左右の端部も、板面に垂直な方向へ突出しており、ひれ部92b,92c,93b,93cを形成している。
このセンタークラスタユニット100においても、有機EL表示装置5が表示動作を行うときには、表示部70の発光層71に熱が蓄積される恐れがある。このセンタークラスタユニット100では、発光層71におけるこの熱の蓄積を低減するために、空調装置6を動作させる。空調装置6を動作させると、空調装置6から冷気が供給され、その冷気が通気管114,115を通過して吹き出し口112,113から車内へ放出される(図7破線矢印)。通気管114,115を通過する冷気は、開口部92a,93aの端面から次第に放熱板90全体を冷却し、放熱板90の温度を低下させる。このため、放熱板90を介して発光層71から外部へ効率よく熱を放出する。特に、開口部92a,93aの内壁と通気管114,115の外壁とを面接触させているため、通気管114,115内を通過する冷気は放熱板90をより効率よく冷却する。このような作用により、発光層71における熱の蓄積を効率よく低減することができる。
また、発光層71の熱は基板75を介して放熱板90へ伝導し、放熱板90の表面からも外部へ放出される。このため、第2実施形態で説明したような放熱板本来の放熱効果も得ることができる。特に、放熱板90はひれ部92b,92c,93b,93cが形成されていることにより表面積が広くなっているので、放熱板90表面からの放熱も効率よく行われることになる。
すなわち、このセンタークラスタユニット100では、放熱板90自体の放熱効果と、空調装置6から供給される冷気の冷却効果とにより、発光層71における熱の蓄積を低減させるようにしている。
なお、このセンタークラスタユニット100においても、図4、図5に示したような温度センサ51と制御部52により空調装置6の動作を制御するようにしてもよい。また、本例では空調装置6を冷気供給手段として利用したが、放熱板90の冷却のみを目的とした冷気供給手段を空調装置6とは別に設けてもよい。
本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置の構成を示した図である。 表示時間と発光層の温度の関係を示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係る有機EL表示装置の構成を示した図である。 本発明の第3実施形態に係る有機EL表示装置の構成を示した図である。 本発明の第4実施形態に係る有機EL表示装置の構成を示した図である。 有機EL表示装置を組み込んだセンタークラスタユニットの正面図である。 図6のセンタークラスタユニットの上面図である。 放熱板90の具体的な構造を正面から示した図である。 放熱板90の具体的な構造を上方から示した図である。 従来の一般的な有機EL表示装置の構成を示した図である。
符号の説明
2,3,4,5 有機EL表示装置
6 空調装置
30,70 表示部
30a,70a 表示面
30b,70b 裏面
30c 側面
30d 発光層を裏面の方向へ投影した空間
31,71 発光層
32,33 電極
34,35,75 基板
36 封止部材
38,39,90 放熱板
39a 開口部
40,80 回路基板
50 ファン
51 温度センサ
52 制御部
60 冷気供給手段
61,114,115 通気管
90 貼付部
92,93 嵌合部
92a,93a 開口部
100 センタークラスタユニット
110 正面パネル

Claims (10)

  1. 表示面に平行な薄膜状の発光層を対をなす電極により挟んで構成された表示部と、
    前記対をなす電極の間に電圧を与える回路基板と、
    を備え、前記回路基板から前記対をなす電極の間に電圧を与えることにより、前記発光層を発光させて表示動作を行う有機EL表示装置であって、
    前記回路基板が、前記発光層を前記表示面に垂直な方向へ投影した空間以外の空間に配置されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 請求項1に記載の有機EL表示装置であって、
    前記表示部は、前記発光層および前記対をなす電極を一対の基板で挟んで全体として一方の面を前記表示面とする平板状に構成されており、
    前記表示面の他方の面に放熱板を貼付したことを特徴とする有機EL表示装置。
  3. 請求項2に記載の有機EL表示装置であって、
    前記放熱板は、アルミニウム板であることを特徴とする有機EL表示装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の有機EL表示装置であって、
    前記放熱板の表面に突起を形成したことを特徴とする有機EL表示装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載の有機EL表示装置であって、
    前記放熱板の表面に気体を吹き付ける送風手段をさらに備えたことを特徴とする有機EL表示装置。
  6. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載の有機EL表示装置であって、
    前記放熱板の一部に、前記放熱板を板厚方向に貫通する開口が形成されており、
    前記開口に嵌合する通気管と、
    前記通気管に周辺雰囲気よりも低温の冷気を送る冷気供給手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする有機EL表示装置。
  7. 請求項6に記載の有機EL表示装置であって、
    前記放熱板は、前記開口の内壁付近が前記放熱板の板面に垂直な方向に突出しており、
    前記開口の内壁が前記通気管の外壁と面接触するように構成されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の有機EL表示装置であって、
    前記発光層の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサにより検出された温度が所定の基準温度よりも高いときにのみ、前記冷気供給手段を動作させる制御手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする有機EL表示装置。
  9. 自動車のセンタークラスタユニットであって、
    請求項1から請求項8までのいずれかに記載の有機EL表示装置を備えたことを特徴とするセンタークラスタユニット。
  10. 自動車のセンタークラスタユニットであって、
    請求項6から請求項8までのいずれかに記載の有機EL表示装置と、
    車内の空気を調整する空調装置と
    を備え、
    前記冷気供給手段は、前記空調装置が供給する冷気を前記通気管に送る手段であることを特徴とするセンタークラスタユニット。
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