JP2005307386A - 高伸度高強度不織布 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、例えば海洋土木等に有用な不織布を提供することを課題とする。
【解決手段】 長さ100m以上の超長繊維をヘアピン状に折畳み捲縮せしめた高伸度繊維層2の片面または両面に密度0.05g/cm3 以上の高強度繊維層3を重ねてニードリングによって結合した高伸度高強度不織布1を提供する。
上記不織布1は高伸度繊維層2によって高伸度を有し、また高強度繊維層3によって高強度を有し、しかも吸水性が大きくケバ立ちが殆どない。
【選択図】 図1
【解決手段】 長さ100m以上の超長繊維をヘアピン状に折畳み捲縮せしめた高伸度繊維層2の片面または両面に密度0.05g/cm3 以上の高強度繊維層3を重ねてニードリングによって結合した高伸度高強度不織布1を提供する。
上記不織布1は高伸度繊維層2によって高伸度を有し、また高強度繊維層3によって高強度を有し、しかも吸水性が大きくケバ立ちが殆どない。
【選択図】 図1
Description
本発明は例えば海洋土木等に使用される高伸度高強度不織布に関するものである。
例えば海の埋立てにおいては、海底に不織布を敷き、その上に土砂を投入堆積させる(例えば特許文献1参照)。
従来、このような海洋土木に使用されている不織布としては、例えばポリプロピレン繊維や低融点ポリエステル繊維等からなるスパンボンドが使用されている。
従来、このような海洋土木に使用されている不織布としては、例えばポリプロピレン繊維や低融点ポリエステル繊維等からなるスパンボンドが使用されている。
上記スパンボンドは伸びが最大180%程度であるので、海底の凹凸に順応しにくいし、繊維相互の融着によって空隙率が小さく、吸水性が低いので水没させにくいと云う問題点がある。
更に表面にケバがあり、ロールに巻いたものを引出す時、ケバ同志が絡み合って引出しにくゝ作業性が悪くなると云う問題点もある。
更に表面にケバがあり、ロールに巻いたものを引出す時、ケバ同志が絡み合って引出しにくゝ作業性が悪くなると云う問題点もある。
本発明は、上記従来の課題を解決するための手段として、長さ100m以上の超長繊維をヘアピン状に折畳み捲縮せしめた高伸度繊維層2の片面または両面に密度0.05g/cm3 以上の高強度繊維層3を重ねてニードリングによって結合した高伸度高強度不織布1を提供するものである。
該高伸度繊維層2は薄物繊維シート4上に形成され、該高伸度繊維層2と該薄物繊維シート4とは通気性接着剤層5により接着されているか、または該高伸度繊維層2は高強度繊維層3上に形成され、該高伸度繊維層2と該高強度繊維層3とは通気性接着剤層5により接着されていることが望ましい。
該高伸度繊維層2は薄物繊維シート4上に形成され、該高伸度繊維層2と該薄物繊維シート4とは通気性接着剤層5により接着されているか、または該高伸度繊維層2は高強度繊維層3上に形成され、該高伸度繊維層2と該高強度繊維層3とは通気性接着剤層5により接着されていることが望ましい。
〔作用〕
本発明の不織布1にあっては、高伸度繊維層2として長さ100m以上の超長繊維をヘアピン状に折畳み捲縮した層を使用するから、200%〜400%程度の伸びが保障される。
一方上記高伸度繊維層2に密度0.05g/cm3 以上の高強度繊維層3をニードリングによって結合させるので、引張り強度は150kg/cm2 〜250kg/cm2 が保障される。
また本発明の不織布1は空隙率が大きいので吸水性が大きく、更に表面には高密度の高強度繊維層3が配されるので、ケバ立ちが殆どない。
本発明の不織布1にあっては、高伸度繊維層2として長さ100m以上の超長繊維をヘアピン状に折畳み捲縮した層を使用するから、200%〜400%程度の伸びが保障される。
一方上記高伸度繊維層2に密度0.05g/cm3 以上の高強度繊維層3をニードリングによって結合させるので、引張り強度は150kg/cm2 〜250kg/cm2 が保障される。
また本発明の不織布1は空隙率が大きいので吸水性が大きく、更に表面には高密度の高強度繊維層3が配されるので、ケバ立ちが殆どない。
〔効果〕
本発明では高伸度を有し、かつ高強度で吸水性が大きく、またケバ立ちが殆どない不織布が提供される。
本発明では高伸度を有し、かつ高強度で吸水性が大きく、またケバ立ちが殆どない不織布が提供される。
本発明を図1および図2に示す一実施例によって説明すれば、不織布1は高伸度繊維層2と、該高伸度繊維層2の両面に結合されている高強度繊維層3,3とからなる。
上記高伸度繊維層2は例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂の加熱溶融物を口金より繊維束として押出し、該繊維束を冷却延伸する。そして図2に示すように該繊維束2Aを切断することなくすだれ状にほぐしつゝ表面にホットメルト接着剤の粉末散布層5やホットメルト繊維不織布等を載置したスパンボンドや不織布のような薄物繊維シート4上にヘアピン状に折畳んで捲縮せしめつゝ供給することによって製造する。該繊維の太さは通常1d〜3d程度とする。該高伸度繊維層2の厚みは通常5mm以上に設定され、目付けは300g/m2 〜400g/m2 程度、密度は0.05g/cm3 〜0.10g/cm3 程度とされる。
上記高伸度繊維層2は例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂の加熱溶融物を口金より繊維束として押出し、該繊維束を冷却延伸する。そして図2に示すように該繊維束2Aを切断することなくすだれ状にほぐしつゝ表面にホットメルト接着剤の粉末散布層5やホットメルト繊維不織布等を載置したスパンボンドや不織布のような薄物繊維シート4上にヘアピン状に折畳んで捲縮せしめつゝ供給することによって製造する。該繊維の太さは通常1d〜3d程度とする。該高伸度繊維層2の厚みは通常5mm以上に設定され、目付けは300g/m2 〜400g/m2 程度、密度は0.05g/cm3 〜0.10g/cm3 程度とされる。
上記高伸度繊維層2は上記薄物繊維シート4を介さず、直接高強度繊維層3の表面にホットメルト接着剤粉末やホットメルト繊維不織布を載置しその上に形成してもよい。上記のように該高伸度繊維層2と該薄物繊維シート4あるいは高強度繊維層3との接着をホットメルト接着剤粉末散布層やホットメルト繊維不織布のような通気性接着剤層5によって行なえば不織布1の通気性や吸水性が接着剤層によって妨げられない。
高強度繊維層3は上記樹脂の繊維のウエブを強くニードリングすることによって製造される。該高強度繊維層3の厚みは通常5mm以上に設定され、目付けは300g/m2 〜2000g/m2 、密度は0.05g/cm3 以上、望ましくは0.5g/cm3 以下の高密度にされる。
上記高伸度繊維層2と上記高強度繊維層3との結合はニードリングによって行われる。上記高伸度繊維層2と上記高強度繊維層3とはいづれも低融点繊維による融着を行わず、高伸度繊維層2にあっては繊維をヘアピン状に捲縮したウエブ状であり、高強度繊維層3にあってはニードリングによって繊維相互を強く絡合させており、しかも高伸度繊維層2と高強度繊維層3との結合は通気性接着剤層5を介して行なうか、あるいは、ニードリングを適用するので、該不織布1の空隙率は大きく毛細管現象によって吸水するから、吸水率が大きくなる。
また該不織布1表面の高強度繊維層3は高密度であるからケバ立ちが殆どない。
本発明の不織布1は伸度が200%〜400%で高伸度であり、引張強度は150kg/cm2 〜250kg/cm2 で高強度であり、かつ吸水性が大きくケバ立ちが殆どないので、図3に示すように海の埋立てを行う場合海底Gに敷設すれば、高伸度であるから海底Gの凹凸に順応し、また吸水性が大きいので水没させ易い。更に海底Gへの敷設作業が容易になり、敷設作業中に不織布が破損することもない。
本発明の不織布1は伸度が200%〜400%で高伸度であり、引張強度は150kg/cm2 〜250kg/cm2 で高強度であり、かつ吸水性が大きくケバ立ちが殆どないので、図3に示すように海の埋立てを行う場合海底Gに敷設すれば、高伸度であるから海底Gの凹凸に順応し、また吸水性が大きいので水没させ易い。更に海底Gへの敷設作業が容易になり、敷設作業中に不織布が破損することもない。
本発明の不織布は高伸度、高強度であり、しかも吸水性が大きいので水没させ易く、またケバ立ちも殆どないので、例えば海洋土木において、海底へ敷設する不織布として極めて有用である。
図1および図2は本発明の一実施例を示すものである。
部分側断面図
高伸度繊維層の製造工程説明図
不織布の海洋土木への適用例の説明図
1 不織布
2 高伸度繊維層
3 高強度繊維層
4 薄物繊維シート
5 ホットメルト接着剤散布層
2 高伸度繊維層
3 高強度繊維層
4 薄物繊維シート
5 ホットメルト接着剤散布層
Claims (3)
- 長さ100m以上の超長繊維をヘアピン状に折畳み捲縮せしめた高伸度繊維層の片面または両面に密度0.05g/cm3 以上の高強度繊維層を重ねてニードリングによって結合したことを特徴とする高伸度高強度不織布。
- 該高伸度繊維層は薄物繊維シート上に形成され、該高伸度繊維層と該薄物繊維シートとは通気性接着剤層により接着されている請求項1に記載の高伸度高強度不織布。
- 該高伸度繊維層は高強度繊維層上に形成され、該高伸度繊維層と該高強度繊維層とは通気性接着剤層により接着されている請求項1に記載の高伸度高強度不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004124945A JP2005307386A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | 高伸度高強度不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004124945A JP2005307386A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | 高伸度高強度不織布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005307386A true JP2005307386A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35436474
Family Applications (1)
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JP2004124945A Withdrawn JP2005307386A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | 高伸度高強度不織布 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005307386A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015505912A (ja) * | 2011-12-01 | 2015-02-26 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | コイル状フィラメント不織布ウェブの作製方法及び物品 |
US9763837B2 (en) | 2011-12-01 | 2017-09-19 | Sca Hygiene Products Ab | Absorbent article having fluid flow control member |
-
2004
- 2004-04-21 JP JP2004124945A patent/JP2005307386A/ja not_active Withdrawn
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