JP2005306842A - ゲル状芳香組成物 - Google Patents

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文雄 松本
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Abstract

【課題】外観の透明性に優れ、安定性が良好であり、かつ、香りの保留性の高い、使用感に優れたゲル状芳香組成物を提供することにある。
【解決手段】(A)第4級アンモニウム窒素原子に結合する4つの官能基の内、3つが同一又は異なる炭素数1〜6のアルキル基であり、残りの1つの官能基が重合度1〜50のポリオキシプロピレン基である第4級アンモニウム塩でスメクタイト型粘土鉱物を処理して得られる有機変性粘土鉱物 2〜20質量%、(B)香料 1〜20質量%、(C)アルコール 50〜97質量%を含有することを特徴とするゲル状芳香組成物。さらに、(D)水を含有するゲル状芳香組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の第4級アンモニウムイオンを導入した有機変性粘土鉱物を配合したゲル状芳香組成物に関し、更に詳しくは、外観の透明性に優れ、使用感、安定性が良好であり、かつ香りの保留性の高いゲル状芳香組成物に関するものである。
肌に塗布する香料組成物において、香料とアルコールを主成分とする液状の香水、オーデコロンなどに比べ、ゲル状の芳香組成物は、肌から流れ落ちにくく、塗布量もわかりやすいという利点を持っている。ゲル状の芳香組成物としては、従来、油性ゲルに香料を混合した、いわゆる練香と呼ばれるものや、香料を水系に可溶化し水溶性高分子でゲル状としたものなどが開発されてきた。また、特定の第4級アンモニウムイオンを導入した有機粘土複合体を配合した芳香組成物も知られている(例えば特許文献1)。
特許3489084号公報
しかしながら、練香は油性原料が主成分であるため、肌上でのべたつきや原料生地臭の問題があり、また、ワックス等でゲル化させるため透明性が悪く、美しい外観が得にくいという欠点を有していた。
一方、ゲル化剤として水溶性高分子を用いた場合、安全性も良好で外観の透明性に優れた芳香組成物が得られるが、香料を安定に配合させる目的で可溶化剤として界面活性剤を用いるため、肌上でべたつき、界面活性剤自体の臭いや経時的な変臭を生じることがあった。また、界面活性剤の香料可溶化能に限界があるため、香料を高濃度配合することができず、香りの持続性の点で満足いくものができなかった。
さらに、特定の第4級アンモニウムイオンを導入した有機粘土複合体を配合したゲル状芳香組成物については、有機粘土複合体の配合量が多くなると良好な透明性が得にくいという欠点を有していた。
かかる実情において、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の第4級アンモニウムイオンを導入した有機変性粘土鉱物と、香料を高濃度に可溶化できるアルコールとを併用することにより、肌上でさっぱりした感触を持ちながら外観の透明性に優れ、しかも原料臭が極めて少なく、かつ香りの保留性の高いゲル状芳香組成物が得られることを見出だし、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(A)第4級アンモニウム窒素原子に結合する4つの官能基の内、3つが同一又は異なる炭素数1〜6のアルキル基であり、残りの1つの官能基が重合度1〜50のポリオキシプロピレン基である第4級アンモニウム塩でスメクタイト型粘土鉱物を処理して得られる有機変性粘土鉱物と、(B)香料、(C)アルコールを含有することを特徴とするゲル状芳香組成物を提供するものである。さらに、(D)水を含有し、外観が透明であることを特徴とするゲル状芳香組成物を提供するものである。
本発明品のゲル状芳香組成物は、外観の透明性に優れ、安定性が良好であり、かつ香りの保留性の高い、使用感に優れたものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いられる成分(A)の有機変性粘土鉱物は、スメクタイト型粘土鉱物を特定の第4級アンモニウム塩で処理することにより得ることができるが、該スメクタイト型粘土鉱物は、層間陽イオン交換能を有し、層間に水を取り込んで膨潤する性質を有する層状珪酸塩であれば、いずれのものも使用でき、例えば、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト等の天然あるいは合成の粘土鉱物を用いることができる。
成分(A)の有機変性粘土鉱物の処理剤としての第4級アンモニウム塩は、第4級アンモニウム窒素原子に結合する4つの官能基の内、3つが同一又は異なる炭素数1〜6のアルキル基であり、残りの1つの官能基が重合度1〜50のポリオキシプロピレン基である第4級アンモニウムイオンを塩にしたものであるが、このような塩としては、例えば、Cl−、Br−、NO−等との塩を挙げることができる。具体的には、PPG−9 DIETHYLMONIUM CHLORIDE、PPG−25 DIETHYLMONIUM CHLORIDE、PPG−40 DIETHYLMONIUM CHLORIDE等が挙げられ、市販品としてはアデカコールCC−9、CC−36、CC−42(以上、旭電化工業株式会社製)等を挙げることができる。
成分(A)の有機変性粘土鉱物の製造方法は、一般的な層間の陽イオン交換を行うことで得ることができる。例えば、スメクタイト型粘土鉱物を水に分散し、第4級アンモニウム塩溶液を滴下し、充分攪拌して反応を完了させた後、固液分離、水洗、乾燥、粉砕して得る方法等が挙げられる。具体的な市販品としては、ルーセンタイトSPN(コープケミカル社製)等をあげることができる。
本発明のゲル状芳香組成物において、成分(A)の有機変性粘土鉱物の添加量は、特に限定されないが、ゲル状芳香組成物中2〜20質量%(以下、単に「%」で示す)が好ましい。この範囲であれば、ゲル状組成物として適度な粘性が得られ、使用性に優れる。また、本発明の有機変性粘土鉱物は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
有機変性粘土鉱物の配合方法としては、アルコールと香料と、場合によっては水との混合系に添加して、デスパーズミルやホモミキサー等で均一に撹拌混合してもよいし、アルコールと場合によっては水との混合系に有機変性粘土鉱物を添加し、均一に撹拌混合後、香料を添加してもよい。
本発明に用いられる成分(B)の香料は、テルペン系・芳香族系・多環系有機化合物等の合成香料と、動植物の特定部位の抽出や蒸留等で得られた天然香料及びそれらを任意に組み合わせた調合香料等があるが、アルコールに溶解するものであれば特に限定されない。本発明のゲル状芳香組成物における配合量は、特に制限されないが、1〜20%が好ましく、香りの強さや持続性に応じて適宜添加量を変えることができる。
本発明に用いられる成分(C)のアルコールは、例えばメタノール、エタノール、プロパノールのような低級アルコールが挙げられ、化粧料として使用する場合はエタノールが好ましい。本発明のゲル状芳香組成物における配合量は50%以上が好ましく、化粧料として使用する場合は肌への刺激を考慮して30%以下の水を併用するとよい。
本発明に用いられる成分(D)の水は、通常、化粧料に含有することが可能な水であれば特に限定されず、例えば精製水、温泉水、深層水、又は植物等の水蒸気蒸留水等が挙げられる。
また、本発明でいう透明とは、分光光度計により波長660nmでの光透過率(光路長1cm)を測定し、蒸留水の透過率を100%とした場合に、透過率が70%以上のものをいう。
本発明のゲル状芳香組成物には、上記必須成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、化粧品に一般的に配合されている成分、例えば多価アルコール、水溶性高分子、水溶性保湿剤、油剤、界面活性剤、粉体(光輝性顔料含む)、美容成分、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、薬効成分等を配合することができる。
本発明のゲル状芳香組成物には、体に塗布して香りを楽しむ化粧料に加え、室内芳香剤・匂袋・香り付き寝具・香り付き装飾品等が含まれる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本発明品1,2及び比較品1,2 ゲル状芳香組成物
表1に示す組成の芳香組成物を下記製造方法にて調製し、下記の評価項目について、以下に示す評価方法により評価した。これらの結果も併せて表1に示す。
(評価項目)
1.安定性
2.香りの保留性 2時間後
3.香りの保留性 4時間後
4.外観の透明性
5.使用感(べたつきのなさ)
(製造方法)
成分1〜3を均一に混合した後、成分4〜7を加えて充分混合する。
(評価方法1:安定性)
容器に本発明品及び比較品を充填し、得られたサンプルを40℃、1ヶ月間放置した後、室温保存品と比較評価した。変臭および分離の状態等を観察し、下記(イ)判定基準にて判定した。
(イ)判定基準
(評価) :(判定)
変化なし : ○
やや変化有り : △
明らかな変化有り: ×
(評価方法2:香りの保留性・使用感)
本発明品または比較品を一定量肌に塗布し、2時間、4時間経過後の香り強度(保留性)および使用感(べたつきのなさ)について、10名の専門パネル員により官能検査を行った。官能検査は、下記(ロ)絶対評価基準に基づき7段階で評価を行い、サンプルごとに、10人の専門パネル員が出した評点の平均値により、下記(ハ)判定基準に基づき判定した。
(ロ)絶対評価基準
(評点): (評価)
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
(ハ)判定基準
(評点の平均値) :(判定)
5.0以上 : ◎ (非常に良好)
3.5以上、5.0未満 : ○ (良好)
1.0以上、3.5未満 : △ (やや不良)
1.0未満 : × (不良)
(評価方法3:外観の透明性)
分光光度計により波長660nmの光透過率(光路長1cm)を測定した。蒸留水の透過率を100%としたときの、本発明品または比較品の透過率を、紫外可視分光光度計UV−2500(島津製作所製)にて3回測定し、その平均値を下記(ニ)判定基準に基づき判定した。
(ニ)判定基準
(測定平均値) :(判定)
90%以上 : ◎ (非常に良好)
70%以上、90%未満 : ○ (良好)
50%以上、70%未満 : △ (やや不良)
50%未満 : × (不良)
表1の結果から明らかなように、本発明品1、2、3の芳香組成物は安定性、香りの保留性とも良好で、外観の透明性に優れたもので、肌上でべたつかず使用感も良好であった。一方、可溶化組成物である比較品1は、経時的に活性剤の匂いが表面に出て、香り始めの調和はまったく失われ、また肌上でべたつくため使用感が非常に良くない。香料が少ない比較品2は安定性や外観の透明性はあるものの香りの保留性がなかった。また、有機変性粘土鉱物の変性処理剤が異なる比較品3は安定性、保留性とも優れているが、透明性が悪く外観が美しくない。
ゲル状室内芳香剤
(成分) (%)
1.香料 20
2.エタノール 残量
3.有機変性粘土鉱物※1 6
4.ポリエチレンテレフタレートアルミニウム・エポキシ積層抹※4 0.1
5.雲母チタン※5 0.1
6.赤色106号 適量
※4:ダイヤホログラムHG-S40EP(ダイヤ工業社製)
※5:TIMICA EXTRA BRIGHT1500(エンゲルハード製)
(製造方法)
成分1、2を均一に混合した後、成分3、4を加えて充分混合する。
実施例2のゲル状室内芳香剤は、透明な外観で審美性に優れ、安定性、香りの保留性が良好であった。
ゲル状スプレー
(成分) (%)
1.香料 2
2.エタノール 83
3.精製水 5
4.有機変性粘土鉱物※1 10
(製造方法)
上記成分1〜3を均一に混合した後、成分4を加えて充分混合したものを、スプレー容器に充填してゲル状スプレーを得た。
実施例3のゲル状スプレーは、外観の透明性に優れ、安定性、香りの保留性も良好で、肌への付着性、べたつきのなさ等使用性も良いものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(C):
    (A)第4級アンモニウム窒素原子に結合する4つの官能基の内、3つが同一又は異なる炭素数1〜6のアルキル基であり、残りの1つの官能基が重合度1〜50のポリオキシプロピレン基である第4級アンモニウムイオンで、スメクタイト型粘土鉱物を処理して得られる有機変性粘土鉱物
    (B)香料
    (C)アルコール
    を含有することを特徴とするゲル状芳香組成物。
  2. 前記成分(A)〜(C)を、(A)2〜20質量%、(B)1〜20質量%、(C)50〜97質量%の割合で含有することを特徴とする請求項1に記載のゲル状芳香組成物。
  3. さらに、成分(D)水 0.1〜30質量%を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のゲル状芳香組成物。
  4. さらに、外観が透明であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゲル状芳香組成物。
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