JP2005306820A - α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法及びα,β−不飽和カルボニル化合物 - Google Patents

α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法及びα,β−不飽和カルボニル化合物 Download PDF

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Abstract

【課題】有害な触媒や有機溶媒を用いることなく、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物からα,β−不飽和カルボニル化合物を生成させる。
【解決手段】α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、亜臨界または超臨界状態の水を反応溶媒とし、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物のアルドール縮合反応によりα,β−不飽和カルボニル化合物を生成させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、亜臨界または超臨界状態の水を反応溶媒として、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物から、α,β−不飽和カルボニル化合物を生成させるα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法及びその方法により製造されるα,β−不飽和カルボニル化合物に関する。
近年、超臨界水を反応溶媒として用いることにより、有機溶媒や、重金属等の有害な触媒を用いることなく、様々な有機合成反応を進行させうるグリーンケミストリプロセスが注目されている。このグリーンケミストリプロセスは、化学合成において有害な触媒や溶媒を可能な限り使わず、また環境汚染となる副生物や廃棄物を減らすプロセスである。
水は地球上で最も多量に存在する物質であり、反応溶媒として利用できれば環境に対して極めてクリーンな溶媒となる。特に超臨界水(臨界温度Tc=374℃、臨界圧力Pc=22.1MPa)は溶媒機能を温度、圧力により容易に制御することができるため、この超臨界水を利用した新しい環境調和型の化学反応プロセスの開発が注目を集めている。
溶媒の誘電率と沸点は反応の制御性に関わり、反応速度の支配因子となる重要な値である。ここで、水は誘電率80、沸点100℃であるが、亜臨界から超臨界領域の水の誘電率は2〜20程度と、極性有機溶媒と同程度であることから有機物とも相溶し、また水分子自体が酸や塩基触媒として機能するため、有機溶媒に替わる新たな溶媒として期待されている。
一方、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物からα,β−不飽和カルボニル化合物を生成させるアルドール縮合反応が知られている。アルドール縮合反応は、α位に水素原子を有するカルボニル化合物の活性水素をアルカリ等の触媒を用いて引き抜き、生じるカルボアニオンを他のカルボニル化合物のカルボニル炭素に付加させてβ−ヒドロキシカルボニル化合物を生成させ、さらにβ−脱離により脱水させて二重結合を生成させ、α,β−不飽和カルボニル化合物を得る反応である。例えば、各種有機化合物の合成中間体として有用な3−メチル−2−シクロペンテノンは、2,5−ヘキサンジオンから分子内アルドール縮合反応により合成することができる。
この3−メチル−2−シクロペンテノンの合成方法としては、各種の方法が知られている。例えば、特許文献1には、水酸化カリウム存在下、水/トルエン溶媒中で2,5−ヘキサンジオンを加熱反応することにより、73%の収率で3−メチル−2−シクロペンテノンが得られることが記載されている。
また、非特許文献1には、2,5−ヘキサンジオンを0.05重量%の水酸化ナトリウム水溶液中、200℃で15分間処理することにより95%の収率で3−メチル−2−シクロペンテノンが得られることが記載されている。
特開平10−130192号公報 L.Bagnell et al., Aust.J.Chem.,50,921-926(1997).
しかしながら、特許文献1および非特許文献1の方法等の従来の方法では、アルドール縮合反応はアルカリの共存下で行われてきた。反応に用いられたアルカリは、通常、中和処理等の後に廃棄されるが、中和プロセスにおいて多量の酸を用い、さらに抽出のために有機溶媒を用いる必要があり、環境に対する付加が大きい。また、従来の方法では反応溶媒として有機溶媒が使われることが多く、これも環境に対する負荷が大きい。
本発明は、有害な触媒や有機溶媒を用いることなく、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物からα,β−不飽和カルボニル化合物を生成させるα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法及びその方法により製造されるα,β−不飽和カルボニル化合物である。
本発明は、α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、亜臨界または超臨界状態の水を反応溶媒とし、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物のアルドール縮合反応によりα,β−不飽和カルボニル化合物を生成させる。
また、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法において、前記カルボニル化合物は、カルボニル基を分子内に少なくとも2つ有することが好ましい。
また、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法において、前記α,β−不飽和カルボニル化合物は、2−シクロアルケン−1−オン類であることが好ましい。
また、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法において、前記カルボニル化合物は、カルボニル基を分子内に少なくとも2つ有し、前記2つのカルボニル基の間の炭素数が2または3であることが好ましい。
また、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法において、前記カルボニル化合物は、2,5−ヘキサンジオンであり、前記α,β−不飽和カルボニル化合物は、3−メチル−2−シクロペンテノンであることが好ましい。
また、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法において、前記反応時の温度は、250℃〜600℃の範囲であることが好ましい。
また、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法において、前記反応時の圧力は、5MPa〜300MPaの範囲であることが好ましい。
また、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法において、前記反応時の前記水の密度は、0.1g/cm〜0.8g/cmの範囲であることが好ましい。
また、本発明は、前記α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法により製造されるα,β−不飽和カルボニル化合物である。
本発明によれば、亜臨界または超臨界状態の水を反応溶媒とすることにより、有害な触媒や有機溶媒を用いることなく、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物のアルドール縮合反応によりα,β−不飽和カルボニル化合物を得ることができ、環境に調和した製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法に使用される反応装置1の概略構造の一例を示す図である。反応装置1は、回分式反応器10、流動砂浴12、ヒータ14、熱電対16等を含んで構成される。
回分式反応器10は、SUS316等のステンレス鋼、ハステロイ等の金属を主材料として構成される密閉型の反応器である。
流動砂浴12は、砂を過熱することにより回分式反応器10に温度をかける加熱器として使用される。加熱器としては、流動砂浴12の代わりに公知のスズ浴等の金属浴や、溶融塩浴等を使用してもよい。
流動砂浴12は、ヒータ14等の加熱手段によって加熱される。流動砂浴12内の温度は、熱電対16の一方によって計測され、この計測結果によってヒータ14が制御されることで、流動砂浴12内の温度が所定の温度に維持される。なお、熱電対16の代わりに公知の温度測定手段を用いてもよい。
原料である、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物と、溶媒である水とが、予め反応管であるSUS316等の金属製の回分式反応器10に所定量仕込まれ、仕込んだ後、例えば大気圧〜3MPa程度の圧力のアルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガスにより系内空気を置換しておく。そして、予め反応温度付近に設定した流動砂浴12に回分式反応器10を投入して反応を開始させる。ここで、回分式反応器10内の反応温度は熱電対16の他方により測定されるが、流動砂浴12内の温度を反応器内の温度としてもよい。
回分式反応器10では、加熱水とカルボニル化合物とが混合され、さらに回分式反応器10を所定の温度と圧力に制御して、回分式反応器10内において水を所定の時間、超臨界状態または亜臨界状態に維持する。回分式反応器10内の圧力は、回分式反応器10の内部に仕込む水の量によって調整されることが好ましい。このようにして、回分式反応器10内において、超臨界または亜臨界状態の水を反応溶媒として、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物の分子間アルドール縮合反応または分子内アルドール縮合反応が生起される。
なお、ここで水の超臨界状態とは、水の臨界点(臨界温度Tc=374℃、臨界圧力Pc=22.1MPa)を超えて、液体と気体の境界線がなくなった状態のことをいう。また、亜臨界状態とは、温度が250℃以上374℃未満、圧力が5MPa以上22.1MPa未満の状態で、液体と気体が併存した状態のことをいう。
反応溶媒に使用する水としては、水道水、イオン交換水、純水、超純水等が挙げられるが、反応収率を向上させるためには、イオン交換水、純水、超純水を使用することが好ましく、イオン交換水、純水、超純水を脱気した状態で使用することがより好ましい。
加熱してから所定時間経過後、回分式反応器10を、氷浴または冷水浴等に浸すことにより急冷して反応を停止させる。氷浴の水温については特に制限はないが、例えば、0℃〜10℃である。冷水浴の水温については特に制限はないが、例えば、10℃〜25℃である。なお、ここで反応時間は、流動砂浴12に回分式反応器10を投入した時点から氷浴または冷水浴に投入した時点までとする。つまり、反応時間には昇温時間も含まれる。昇温時間は、昇温過程での副反応の抑制等の点からできるだけ短い方が好ましく、通常は1分以内〜3分以内に反応温度まで到達することがより好ましい。
反応温度は、250℃以上であれば特に制限はないが、300℃以上であることが好ましく、水の臨界温度である374℃以上であることがより好ましい。反応温度が高いほど反応時間が短くなるため好ましいが、回分式反応器10等の反応器の耐熱温度、安全性の問題等を考慮して反応温度を決めればよい。反応温度は、安全性の点から600℃以下であることが好ましく、500℃以下であることがより好ましく、450℃以下であることがさらに好ましい。
圧力は、5MPa以上であれば特に制限はないが、16MPa以上であることが好ましく、水の臨界圧力である22.1MPa以上であることがより好ましい。反応圧力が高いほど反応時間が短くなるため好ましいが、回分式反応器10等の反応器の耐圧性、安全性の問題等を考慮して反応圧力を決めればよい。反応圧力は、既存の化学反応装置の耐圧性を考慮して500MPa以下であることが好ましく、300MPa以下であることがより好ましい。
反応時間は、反応温度と圧力との組合せにより決まることが多いため、反応温度と圧力(ここでは、使用する水の量)を調整することにより、所望の反応時間に制御することができる。したがって、反応時間については制限はないが、例えば、1分〜20時間の間で設定することができる。上述したように、反応温度及び圧力が高いほど反応時間が短くなるため好ましい。また、副反応が起こる反応では反応時間を短くすることにより、副反応を抑制することができ、生成物の純度を向上することができるため好ましい。また、反応時間を短くすることで製造効率を向上させることができる。反応条件としては、例えば、反応温度250℃〜600℃、反応圧力5MPa〜300MPa、反応時間1〜20時間の条件、好ましくは反応温度250℃〜450℃、反応圧力5MPa〜50MPa、反応時間1〜60分などという条件を設定することができる。
また、回分式反応器10内の水密度は、回分式反応器10の内容積と使用する水の量とにより決まるが、水密度が高いほど反応時間が短くなるために好ましい。水密度の好ましい範囲は、0.1g/cm〜0.8g/cm、より好ましくは0.5g/cm〜0.8g/cmである。
反応時の水溶媒中の、原料であるカルボニル化合物の濃度は、特に制限されないが、分子内反応を優先させる場合には、例えば0.1mol/L〜1mol/Lの範囲に、分子間反応を優先させる場合には例えば1mol/L〜5mol/Lの範囲に設定することができる(適当な値に修正願います)。なお、この原料の濃度は、一例であり、原料のカルボニル化合物の種類、または目的とする生成物の種類に応じて、適切な範囲に設定することができる。
なお、本実施の形態では、回分式反応器10を用いたが、これに限るものではなく、流通式の反応器を用いて同様に反応を行うことができる。図2は、流通式反応器20を使用する反応装置3の概略構造の一例を示す図である。
反応装置3は、流通式反応器20、加熱器22、プレヒータ24、冷却器26、ポンプ28,30、圧力計32、保圧弁34等を含んで構成される。
流通式反応器20は、回分式反応器10と同様にSUS316等のステンレス鋼、ハステロイ等の金属を主材料として構成される連続型の反応器である。
反応溶媒である水は、ポンプ28によりプレヒータ24に導入され予め加熱される。プレヒータ24により予め加熱される水の温度は、反応温度よりも高いことが好ましく、反応温度+20℃であることが好ましい。一方、原料であるカルボニル化合物の水溶液または水スラリは、ポンプ30により送液される。この水溶液またはスラリの温度は、常温、すなわち10℃〜30℃でかまわない。カルボニル化合物の水溶液または水スラリと、プレヒータ24により予め加熱された水とが、混合部36にて瞬時に混合され、反応管であるSUS316等の金属製の流通式反応器20に連続的に導入される。このとき、流通式反応器20内は、脱気状態であることが好ましい。そして、加熱器22により予め反応温度付近に加熱された流通式反応器20内で反応が行われる。
流通式反応器20内を所定の温度と圧力に制御して、水を超臨界状態または亜臨界状態に維持する。流通式反応器20内の圧力は、流通式反応器20の内部に仕込む水の量によって調整されることが好ましい。このようにして、流通式反応器20内において、超臨界または亜臨界状態の水を反応溶媒として、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物の分子間アルドール縮合反応または分子内アルドール縮合反応が生起される。
反応液は流通式反応器20内に所定時間滞留した後、流通式反応器20から排出され、冷却器26によって急冷され、反応は停止される。冷水器26の温度については特に制限はないが、例えば、10℃〜25℃である。なお、ここで反応時間は、原料の水溶液または水スラリと、プレヒータ24により予め加熱された水とが、混合部36にて瞬時に混合された時点から、冷却器26に投入した時点までとする。つまり、反応時間には昇温時間も含まれる。
原料のカルボニル化合物の種類、または目的とする生成物の種類によっては、昇温過程や反応中に副反応が起こることがある。このような場合は、昇温時間をできるだけ短くすることが好ましいが、回分式反応器10を使用する場合に比べて、流通式反応器20を使用することにより昇温時間を短くすることができるので好ましい。昇温時間を短くすることにより、副反応を抑制して生成物の純度を向上することができる。通常は、昇温時間は、1ミリ秒程度である。流通式反応器20を使用した場合は、昇温時間は例えば、秒オーダ、ミリ秒オーダ、マイクロ秒オーダにまで短くすることが可能である。
また、反応時間についても、回分式反応器10を使用する場合に比べて、流通式反応器20を使用することにより短くすることができるので好ましい。反応時間を短くすることにより、副反応を抑制して生成物の純度を向上することができる。通常は、反応時間は、1分〜10分に設定される。流通式反応器20の耐熱性、耐圧性等について許容される範囲で、反応温度と反応圧力とを高く設定することにより、反応時間は例えば、秒オーダ、ミリ秒オーダ、マイクロ秒オーダにまで短くすることが可能である。これにより、製造効率を著しく向上させることが可能である。
生成したα,β−不飽和カルボニル化合物は、ろ過、蒸留、抽出等の公知の方法により反応溶媒の水から分離することができる。本実施形態に係るα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法においては、溶媒として水を使用しているので、生成物の構造によっては冷却して反応を停止させた時点で生成物が水と分離するためにろ過等により容易に分離することができ、蒸留や抽出等の工程を不要とすることができる。
本実施形態のα,β−不飽和カルボニル化合物の合成経路を以下に説明する。分子内アルドール縮合の場合の反応は、例えば、以下の式(化1)の通りである。反応溶媒である亜臨界または超臨界状態水分子自体が塩基触媒として機能していると考えられる。
Figure 2005306820
ここで、化1において、R、R、R、R、RおよびRは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、フッ化アルキル基から選択される置換基であり、同一でも異なっていてもよい。
また、分子間アルドール縮合の場合の反応は、以下の式の通りである。2分子の、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物が反応する場合(化2)と、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物と、別のカルボニル化合物とが反応する場合(化3)とがある。
Figure 2005306820
Figure 2005306820
ここで、化2及び化3において、R、R、RおよびRは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、フッ化アルキル基から選択される置換基であり、同一でも異なっていてもよい。
なお、本実施形態において、α,β−不飽和カルボニル化合物の脱水前の前駆体である、化1、化2、化3に示したβ−ヒドロキシカルボニル化合物が主生成物として得られる場合もある。したがって、本実施形態に係る製造方法は、β−ヒドロキシカルボニル化合物の製造方法としても適用可能である。
本実施形態において使用される、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物としては、α位に少なくとも1つの水素原子を有するアルデヒド化合物、α位に少なくとも1つの水素原子を有するケトン化合物等の、分子内に少なくとも1つのカルボニル基を有する化合物であれば特に制限はない。
アルデヒド化合物としては、例えば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド;ベンズアルデヒド等の芳香族アルデヒド等が挙げられる。これらの化合物は、置換基として、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、フッ化アルキル基等を有していてもよい。
ケトン化合物としては、例えば、アセトン、2−ブタノン、2−ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等の脂肪族ケトン;アセトフェノン等の芳香族ケトン等が挙げられる。これらの化合物は、置換基として、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、フッ化アルキル基等を有していてもよい。
前記別のカルボニル化合物としては、分子内に少なくとも1つのカルボニル基を有する化合物であれば特に制限はなく、例えば、上述したアルデヒド化合物、ケトン化合物と同様のものが挙げられる。
本実施形態において、分子内アルドール縮合反応を生起させる場合には、分子内に少なくとも2つのカルボニル基を有することが必要である。そのような、分子内に少なくとも2つのカルボニル基を有する化合物としては、例えば、2,5−ジオン化合物、3,6−ジオン化合物、1,4−ジカルボニル化合物等のカルボニル基間の炭素数が2のジガルボニル化合物;2,6−ジオン化合物、1,5−ジカルボニル化合物等のカルボニル基間の炭素数が3のジカルボニル化合物;2,7−ジオン化合物、1,6−ジカルボニル化合物等のカルボニル基間の炭素数が4のジカルボニル化合物;2,8−ジオン化合物、1,7−ジカルボニル化合物等のカルボニル基間の炭素数が5のジカルボニル化合物;などが挙げられる。これらの化合物は、置換基として、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、フッ化アルキル基等を有していてもよい。分子間アルドール縮合に優先して分子内アルドール縮合反応を生起させるためには、2つのカルボニル基間の炭素数が2または3であることが好ましい。
2,5−ジオン化合物としては、例えば、2,5−ヘキサンジオン、3−メチル−2,5−ヘキサンジオン、3−フェニル−2,5−ヘキサンジオン、1−フェニル−2,5−ヘキサンジオン、3−メトキシ−2,5−ヘキサンジオン、3−フェノキシ−2,5−ヘキサンジオン、3−ヒドロキシ−2,5−ヘキサンジオン、1−メトキシ−2,5−ヘキサンジオン、1−フェノキシ−2,5−ヘキサンジオン、1−ヒドロキシ−2,5−ヘキサンジオン等の2,5−ヘキサンジオンまたはその誘導体;2,5−ヘプタンジオンまたはその誘導体などが挙げられる。
1,4−ジカルボニル化合物としては、例えば、4−オキソペンタナール、4−オキソ−2−メチルペンタナール、4−オキソ−2−フェニルペンタナール、4−オキソ−5−フェニルペンタナール、4−オキソ−3−フェニルペンタナール、4−オキソ−3−メチルペンタナール、4−オキソヘキサナール、4−オキソヘプタナールなど、またはその誘導体が挙げられる。
2,6−ジオン化合物としては、例えば、2,6−ヘプタンジオン、3−メチル−2,6−ヘプタンジオン、3−フェニル−2,6−ヘプタンジオン、1−フェニル−2,6−ヘプタンジオン、3−メトキシ−2,6−ヘプタンジオン、3−フェノキシ−2,6−ヘプタンジオン、3−ヒドロキシ−2,6−ヘプタンジオン、1−メキトシ−2,6−ヘプタンジオン、1−フェノキシ−2,6−ヘプタンジオン、1−ヒドロキシ−2,6−ヘプタンジオン等の2,6−ヘプタンジオンまたはその誘導体;2,6−オクタンジオンまたはその誘導体;2,6−デカンジオンまたはその誘導体などが挙げられる。
1,5−ジカルボニル化合物としては、例えば、5−オキソヘキサナール、5−オキソ−2−メチルヘキサナール、5−オキソ−2−フェニルヘキサナール、5−オキソ−6−フェニルヘキサナール、5−オキソ−3−フェニルヘキサナール、5−オキソ−3−メチルヘキサナール、5−オキソヘプタナール、5−オキソオクタナールなど、またはその誘導体が挙げられる。
2,7−ジオン化合物としては、例えば、2,7−オクタンジオン、3−メチル−2,7−オクタンジオン、3−フェニル−2,7−オクタンジオン、1−フェニル−2,7−オクタンジオン、3−メトキシ−2,7−オクタンジオン、3−フェノキシ−2,7−オクタンジオン、3−ヒドロキシ−2,7−オクタンジオン、1−メトキシ−2,7−オクタンジオン、1−フェノキシ−2,7−オクタンジオン、1−ヒドロキシ−2,7−オクタンジオン等の2,7−オクタンジオンまたはその誘導体;2,7−ノナンジオンまたはその誘導体;2,7−デカンジオンまたはその誘導体などが挙げられる。
1,6−ジカルボニル化合物としては、例えば、6−オキソヘプタナール、6−オキソ−2−メチルヘプタナール、6−オキソ−2−フェニルヘプタナール、6−オキソ−5−フェニルヘプタナール、6−オキソ−3−フェニルヘプタナール、6−オキソ−3−メチルヘプタナール、6−オキソオクタナール、6−オキソノナナールなど、またはその誘導体が挙げられる。
2,8−ジオン化合物としては、例えば、2,8−ノナンジオン、3−メチル−2,8−ノナンジオン、3−フェニル−2,8−ノナンジオン、1−フェニル−2,8−ノナンジオン、3−メトキシ−2,8−ノナンジオン、3−フェノキシ−2,8−ノナンジオン、3−ヒドロキシ−2,8−ノナンジオン、1−メトキシ−2,8−ノナンジオン、1−フェノキシ−2,8−ノナンジオン、1−ヒドロキシ−2,8−ノナンジオン等の2,8−ノナンジオンまたはその誘導体;2,8−デカンジオンまたはその誘導体などが挙げられる。
1,7−ジカルボニル化合物としては、例えば、7−オキソオクタナール、7−オキソ−2−メチルオクタナール、7−オキソ−2−フェニルオクタナール、7−オキソ−5−フェニルオクタナール、7−オキソ−3−フェニルオクタナール、7−オキソ−3−メチルオクタナール、7−オキソノナナール、7−オキソデカナールなど、またはその誘導体が挙げられる。
本実施形態に係るα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法によって得られるα,β−不飽和カルボニル化合物としては特に制限はないが、置換基を有していてもよい2−シクロアルケン−1−オン類であることが好ましい。2−シクロアルケン−1−オン類は、例えば、下記一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2005306820
(式(1)中、R、R、R、RおよびRは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、フッ化アルキル基から選択される置換基であり、同一でも異なっていてもよく、Rは水素、アルキル基、またはアリール基であり、nは1〜5の整数である。)
2−シクロアルケン−1−オン類としては、例えば、2−シクロペンテノン、3−メチル−2−シクロペンテノン、2−シクロヘキサノン、3−メチル−2−シクロヘキサノン、2−シクロヘプタノン、3−メチル−2−シクロヘプタノン、2−シクロオクタノン、3−メチル−2−シクロオクタノン、2−シクロノナノン、3−メチル−2−シクロノナノン等、およびこれらの誘導体が挙げられる。
以下、実施例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例において、水として、島津製超純水製造装置を用いて製造した超純水を使用した。
(実施例1〜3)
SUS316製回分式反応器(長さ105.7mm、内径12.7mm、厚さ2.1mm、内容積6cm)に、2,5−ヘキサンジオン、超純水を表1に記載の量を仕込み、アルゴンガス(圧力:大気圧)により系内を置換した。反応は、あらかじめ反応温度に設定した流動砂浴内に回分式反応器を投入することにより開始させた。ここでは、流動砂浴の温度を反応温度とした。続いて、所定の反応時間経過後、流動砂浴から取り出した回分式反応器を、14℃の冷水浴に投入することにより、反応を停止させた。生成物は高速液体クロマトグラフィにより以下の条件で定性、定量を行った。
(HPLC条件)
カラム:Shodex製 KS−811
カラム温度:80℃
HPLCポンプ:日本分光製 MODEL PU−1580
溶媒:10重量%リン酸水溶液
流量:1cm/min
検出器:RI検出器 ERMA株式会社製 ERC−7512
UV検出器 Shodex製 UV−41型
UV検出波長:210nm
また、2,5−ヘキサンジオンの転化率及び3−メチル−2−シクロペンテノンの選択率は下記式(1)及び(2)により計算した。3−メチル−2−シクロペンテノンの収率は、仕込んだ2,5−ヘキサンジオンのモル数を基準に計算した。
2,5−ヘキサンジオンの転化率[%]={〔(仕込んだ2,5−ヘキサンジオンのモル数[mol])−(回収した2,5−ヘキサンジオンのモル数[mol])〕/(仕込んだ2,5−ヘキサンジオンのモル数[mol])}×100 ・・・(1)
3−メチル−2−シクロペンテノンの選択率[%]={(回収した3−メチル−2−シクロペンテノンのモル数[mol])/〔(仕込んだ2,5−ヘキサンジオンのモル数[mol])−(回収した2,5−ヘキサンジオンのモル数[mol])〕}×100 ・・・(2)
また、回分式反応器内の圧力については、水の臨界点(臨界温度Tc=374℃、臨界圧力Pc=22.1MPa)以下の条件においては、水の蒸気圧曲線から算出した。臨界点以上の条件においては、水の仕込み量(仕込み体積)を変えたときの圧力と反応温度との関係を求めた検量線より算出した。
本実施例1における反応条件は表1の通りである。
結果を表1、図3に示す。実施例1において、反応温度が300℃では、3−メチル−2−シクロペンテノンが反応時間10分で2,5−ヘキサンジオンの転化率5%、3−メチル−2−シクロペンテノンの収率5%(選択率98%)で得られたが、転化率、収率共に低かった。実施例2において、反応温度が350℃では、3−メチル−2−シクロペンテノンが反応時間10分で転化率45%、収率40%(選択率89%)で得られ、反応時間16分で転化率78%、収率74%(選択率95%)で得られた。反応温度が400℃では、3−メチル−2−シクロペンテノンが反応時間10分で転化率97%、収率91%(選択率94%)で得られた。これより、反応温度が高いほど転化率、収率ともに高くなることがわかる。
(実施例4)
水密度の影響を調べるために、超純水の仕込み量を1.2gとした以外は、実施例3と同様にして反応を行った。
結果を表1、図4に示す。反応温度400℃、反応時間10分で、3−メチル−2−シクロペンテノンが転化率68%、収率66%(選択率96%)で得られた。これより、水密度が高いほど転化率、収率ともに高くなることがわかる。
Figure 2005306820
このように、亜臨界または超臨界状態の水を反応溶媒とすることにより、アルカリや有機溶媒を用いることなく、2,5−ヘキサンジオンの分子内アルドール縮合反応により3−メチル−2−シクロペンテノンを得ることができた。特に、反応温度400℃、つまり超臨界状態の水を反応溶媒とすることにより、反応時間はわずか10分で90%以上の高転化率、高収率、高選択率で3−メチル−2−シクロペンテノンを得ることができた。これにより、環境に調和したα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係るα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法に使用される反応装置の概略構造の一例を示す図である。 本実施形態に係るα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法に使用される反応装置の概略構造の別の例を示す図である。 実施例1〜3における、反応時間と、転化率および収率との関係を示す図である。 実施例3、4における、反応時間と、転化率および収率との関係を示す図である。
符号の説明
10 回分式反応器、12 流動砂浴、14 ヒータ、16 熱電対、20 流通式反応器、22 加熱器、24 プレヒータ、26 冷却器、28,30 ポンプ、32 圧力計、34 保圧弁、36 混合部。

Claims (9)

  1. α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    亜臨界または超臨界状態の水を反応溶媒とし、α位に少なくとも1つの水素原子を有するカルボニル化合物のアルドール縮合反応によりα,β−不飽和カルボニル化合物を生成させることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  2. 請求項1に記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    前記カルボニル化合物は、カルボニル基を分子内に少なくとも2つ有することを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    前記α,β−不飽和カルボニル化合物は、2−シクロアルケン−1−オン類であることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    前記カルボニル化合物は、カルボニル基を分子内に少なくとも2つ有し、前記2つのカルボニル基の間の炭素数が2または3であることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    前記カルボニル化合物は、2,5−ヘキサンジオンであり、
    前記α,β−不飽和カルボニル化合物は、3−メチル−2−シクロペンテノンであることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    前記反応時の温度は、250℃〜600℃の範囲であることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    前記反応時の圧力は、5MPa〜300MPaの範囲であることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法であって、
    前記反応時の前記水の密度は、0.1g/cm〜0.8g/cmの範囲であることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法により製造されることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009143903A (ja) * 2007-11-22 2009-07-02 Univ Nihon ポリアセン類の合成方法
JP2010202620A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Nihon Univ 1,3,5−トリベンゾイルベンゼンの製造方法

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