JP2005306412A - エアゾール缶のガス抜き装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便にしかも安全に残留ガスを排出処理できるエアゾール缶のガス抜き装置の提供。
【解決手段】エアゾール噴射ボタンのロック機構と、一方の先端に噴口との嵌着部を有しかつ他方先端からエアゾール内容液が噴出されるフレキシブルなチューブと、前記噴出されたエアゾール内容液を吸液するための吸液部材を収容する容器とから構成されるエアゾール缶のガス抜き装置。好ましくは、容器がプラスチック製袋であって、チューブとともにエアゾール缶の缶底に収納され、吸液部材は家庭用薄葉紙である。
【選択図】図1
【解決手段】エアゾール噴射ボタンのロック機構と、一方の先端に噴口との嵌着部を有しかつ他方先端からエアゾール内容液が噴出されるフレキシブルなチューブと、前記噴出されたエアゾール内容液を吸液するための吸液部材を収容する容器とから構成されるエアゾール缶のガス抜き装置。好ましくは、容器がプラスチック製袋であって、チューブとともにエアゾール缶の缶底に収納され、吸液部材は家庭用薄葉紙である。
【選択図】図1
Description
本発明は、エアゾール缶のガス抜き装置の改良に関するものである。
近年、エアゾール缶の廃棄処分作業中に、残留するガスが火災や爆発を引き起こすという事件がしばしば発生している。エアゾール剤を使用後、噴射ガスを完全に排出することが消費者に求められているものの、十分に徹底されていないのが現状である。このため、消費者が残留ガスを容易に排出できるような機構について、これまで数多くの提案がなされてきた。
例えば、特開平11−70986号公報には、バルブ部材を備えたエアゾール容器Aと、噴射部材と、バルブ部材のカバー部材Bと、カバー部材Bに嵌着されたキャップCとを備えるとともに、キャップCに反転係止板を設け、反転係止板を反転させてキャップCを被嵌したときに反転係止板が噴出部材に係合しステムを押し下げる機構が開示されている。また、特開2002−255266号公報には、容器体上部から起立したカバー筒の筒壁一部を、上端部を自由端としかつ内方への弾性押込み可能な押込み板を形成するとともに、押込み板上部外面と押込み板内方の押下げヘッド周壁部分内面とにそれぞれ第2、第1係合手段を形成し、これら両手段が上記押下げヘッドの下限位置にて相互に係合して、押下げ状態を維持可能にしたエアゾール式液体噴出容器が記載されている。これらはいずれも連続噴射を行うロック機構に関し、かかる手段により残留ガスを空中に排出しようとするものであるが、不必要にエアゾール成分を噴霧処理することに対する批判や、使用開始時に誤ってエアゾール成分を被曝しやすいという問題が避けられない。
例えば、特開平11−70986号公報には、バルブ部材を備えたエアゾール容器Aと、噴射部材と、バルブ部材のカバー部材Bと、カバー部材Bに嵌着されたキャップCとを備えるとともに、キャップCに反転係止板を設け、反転係止板を反転させてキャップCを被嵌したときに反転係止板が噴出部材に係合しステムを押し下げる機構が開示されている。また、特開2002−255266号公報には、容器体上部から起立したカバー筒の筒壁一部を、上端部を自由端としかつ内方への弾性押込み可能な押込み板を形成するとともに、押込み板上部外面と押込み板内方の押下げヘッド周壁部分内面とにそれぞれ第2、第1係合手段を形成し、これら両手段が上記押下げヘッドの下限位置にて相互に係合して、押下げ状態を維持可能にしたエアゾール式液体噴出容器が記載されている。これらはいずれも連続噴射を行うロック機構に関し、かかる手段により残留ガスを空中に排出しようとするものであるが、不必要にエアゾール成分を噴霧処理することに対する批判や、使用開始時に誤ってエアゾール成分を被曝しやすいという問題が避けられない。
更に、特開2002−302174号公報は、ガス抜き済であることを外観から視認できるように、陰圧で変形する金属製容器を用いたエアゾール製品を開示するが、容器の耐圧性の観点から実用的とは言いがたい。
特開平11−70986号公報
特開2002−255266号公報
特開2002−302174号公報
本発明は、簡便にしかも安全に残留ガスを排出処理できるエアゾール缶のガス抜き装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を採用する。
(1)エアゾール噴射ボタンのロック機構と、一方の先端に噴口との嵌着部を有しかつ他方先端からエアゾール内容液が噴出されるフレキシブルなチューブと、前記噴出されたエアゾール内容液を吸液するための吸液部材を収容する容器とから構成されるエアゾール缶のガス抜き装置。
(2)容器がプラスチック製袋であり、チューブとともにエアゾール缶の缶底に収納された(1)に記載のエアゾール缶のガス抜き装置。
(3)吸液部材が家庭用薄葉紙である(1)又は(2)に記載のエアゾール缶のガス抜き装置。
(1)エアゾール噴射ボタンのロック機構と、一方の先端に噴口との嵌着部を有しかつ他方先端からエアゾール内容液が噴出されるフレキシブルなチューブと、前記噴出されたエアゾール内容液を吸液するための吸液部材を収容する容器とから構成されるエアゾール缶のガス抜き装置。
(2)容器がプラスチック製袋であり、チューブとともにエアゾール缶の缶底に収納された(1)に記載のエアゾール缶のガス抜き装置。
(3)吸液部材が家庭用薄葉紙である(1)又は(2)に記載のエアゾール缶のガス抜き装置。
本発明のエアゾール缶のガス抜き装置は、簡便にしかも安全に残留ガスを排出処理でき、エアゾール成分を不必要に空中に放出しないので、その実用性は極めて高い。
本発明のエアゾール缶のガス抜き装置は、エアゾール噴射ボタンのロック機構と、一方の先端に噴口との嵌着部を有しかつ他方先端からエアゾール内容液が噴出されるフレキシブルなチューブと、前記噴出されたエアゾール内容液を吸液するための吸液部材を収容する容器とから構成されることに特徴を有する。以下、図面に基づき、実施の形態を説明する。
エアゾールの基本的な構成として、エアゾール缶1の上部のマウンティングキャップ2に、押下げ操作される噴射ボタン3が嵌着され、この噴射ボタン3は、ステム4に連通する流路を介してエアゾール内容液を噴出する横向きの噴口5を備えている。噴射ボタン3は、ロック機構を有するキャップ6で被嵌され、ロック機構を作動することにより噴射が連続的に継続するようになっており、本発明では種々の機構を適宜採用しうる。
例えば、特開平11−70986号公報に記載されている如く、キャップに反転係止板を設け、反転係止板を反転させてキャップを被嵌したときに反転係止板が噴射ボタンに係合しステムを押し下げるようになした機構でもよいし、あるいは、特開2002−255266号公報のように、容器体上部から起立したカバー筒の筒壁一部を、上端部を自由端としかつ内方への弾性押込み可能な押込み板を形成するとともに、押込み板上部外面と押込み板内方の押下げヘッド周壁部分内面とにそれぞれ第2、第1係合手段を形成し、これら両手段が上記押下げヘッドの下限位置にて相互に係合して、押下げ状態を維持可能にするように設計してもよい。
例えば、特開平11−70986号公報に記載されている如く、キャップに反転係止板を設け、反転係止板を反転させてキャップを被嵌したときに反転係止板が噴射ボタンに係合しステムを押し下げるようになした機構でもよいし、あるいは、特開2002−255266号公報のように、容器体上部から起立したカバー筒の筒壁一部を、上端部を自由端としかつ内方への弾性押込み可能な押込み板を形成するとともに、押込み板上部外面と押込み板内方の押下げヘッド周壁部分内面とにそれぞれ第2、第1係合手段を形成し、これら両手段が上記押下げヘッドの下限位置にて相互に係合して、押下げ状態を維持可能にするように設計してもよい。
本発明で用いるフレキシブルなチューブ7は、その一方先端部が噴口5との嵌着部8を形成し、他方先端部9は容器10に導入されるようになっている。チューブ7は外径が数mmのプラスチック製チューブが好ましく、嵌着部8は各種の噴口5と適合するように、可変式の形態が使いやすい。
容器10には、チューブ7の先端部9から噴出されたエアゾール内容液が漏出しないように吸液部材11が収容される。容器10は、プラスチックケースのようなものでもよいが、プラスチック製袋を用いれば、チューブ7とともにエアゾール缶の缶底に収納することも可能となるので好適である。また、吸液部材11の材質も特に限定されないが、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの家庭用薄葉紙が好ましい。
チューブ7の嵌着部8を噴口5と嵌着させた後、エアゾール噴射ボタンのロック機構を操作すると、エアゾール内容液はチューブ7の先端部9から噴出し、吸液部材11に吸液される。従って、本発明のガス抜き装置によれば、エアゾール成分を被曝せず、また不必要にエアゾール成分を噴霧処理することなく、残留ガスのガス抜きを行うことができる。
本発明で用いられるエアゾール内容液は特に限定されず、殺虫剤、忌避剤、芳香・消臭剤、塗料、クリーナー、ヘアースプレー、ヘアーフォーム、制汗剤、染毛剤など各種のものを例示できる。また、エアゾール原液は油性、水性を問わず、噴射剤もジメチルエーテル、LPG、圧縮ガスの単独もしくは混合ガスのいずれでも構わない。
つぎに具体的実施例に基づいて、本発明のエアゾール缶のガス抜き装置を更に詳細に説明する。
エアゾール原液全体量に対して、イミプロトリン0.14重量%、フェノトリン0.35重量%、ポリオキシエチレンオレイルエーテル系非イオン界面活性剤6.0重量%、ポリエチレングリコールモノオレエート系非イオン界面活性剤3.0重量%、ケロシン75重量%、及び水15.51重量%からなるエアゾール原液(マイクロエマルジョン組成物)150mLを300mLエアゾール缶1に入れた。該容器にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて、LPG(液化石油ガス)150mL加圧充填して、本発明で用いる殺虫用エアゾール剤を調製した。
なお、エアゾール缶1の上部のマウンティングキャップ2に、押下げ操作される噴射ボタン3が嵌着され、この噴射ボタン3は、ステム4に連通する流路を介してエアゾール内容液を噴出する横向きの噴口5を備えている。また、噴射ボタン3は、ロック機構を有するキャップ6で被嵌され、ロック機構を作動することにより噴射が連続的に継続するようになっている。
本実施例では、ロック機構として、特開平11−70986号公報に記載のタイプ、すなわち、キャップ6に反転係止板を設け、反転係止板を反転させてキャップを被嵌したときに反転係止板が噴射ボタン3に係合しステムを押し下げるようになした機構を用いた。また、エアゾール缶1の缶底の凹部に収納室を設け、その中にガス抜き装置用の外径2mmで長さが30cmのポリチューブ7とプラスチック製袋(容器)10を装填した。
なお、エアゾール缶1の上部のマウンティングキャップ2に、押下げ操作される噴射ボタン3が嵌着され、この噴射ボタン3は、ステム4に連通する流路を介してエアゾール内容液を噴出する横向きの噴口5を備えている。また、噴射ボタン3は、ロック機構を有するキャップ6で被嵌され、ロック機構を作動することにより噴射が連続的に継続するようになっている。
本実施例では、ロック機構として、特開平11−70986号公報に記載のタイプ、すなわち、キャップ6に反転係止板を設け、反転係止板を反転させてキャップを被嵌したときに反転係止板が噴射ボタン3に係合しステムを押し下げるようになした機構を用いた。また、エアゾール缶1の缶底の凹部に収納室を設け、その中にガス抜き装置用の外径2mmで長さが30cmのポリチューブ7とプラスチック製袋(容器)10を装填した。
エアゾール缶を使い切った後、残留ガスのガス抜き処理を行った。まず、チューブ7の嵌着部8を噴口5と嵌着させ、プラスチック製袋10にトイレットペーパー(吸液部材)11を収容するとともに、このプラスチック製袋10にチューブ7の他方先端部9を差し込んだ。次に、ロック機構を操作すると、チューブ7の先端部9から噴出したエアゾール内容液は、トイレットペーパー11に吸液され漏出することはなかった。
このように、本発明のガス抜き装置によれば、エアゾール内容液を被曝する恐れがなく、また不必要にエアゾール内容液を気中に噴出することなく、簡便に残留ガスのガス抜きを行うことができた。
このように、本発明のガス抜き装置によれば、エアゾール内容液を被曝する恐れがなく、また不必要にエアゾール内容液を気中に噴出することなく、簡便に残留ガスのガス抜きを行うことができた。
1.エアゾール缶
2.マウンティングキャップ
3.噴射ボタン
4.ステム
5.噴口
6.キャップ
7.チューブ
8.嵌着部
9.先端部
10. プラスチック製袋(容器)
11. トイレットペーパー(吸液部材)
2.マウンティングキャップ
3.噴射ボタン
4.ステム
5.噴口
6.キャップ
7.チューブ
8.嵌着部
9.先端部
10. プラスチック製袋(容器)
11. トイレットペーパー(吸液部材)
Claims (3)
- エアゾール噴射ボタンのロック機構と、一方の先端に噴口との嵌着部を有しかつ他方先端からエアゾール内容液が噴出されるフレキシブルなチューブと、前記噴出されたエアゾール内容液を吸液するための吸液部材を収容する容器とから構成されることを特徴とするエアゾール缶のガス抜き装置。
- 容器がプラスチック製袋であり、チューブとともにエアゾール缶の缶底に収納されたことを特徴とする請求項1に記載のエアゾール缶のガス抜き装置。
- 吸液部材が家庭用薄葉紙であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアゾール缶のガス抜き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004123731A JP2005306412A (ja) | 2004-04-20 | 2004-04-20 | エアゾール缶のガス抜き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004123731A JP2005306412A (ja) | 2004-04-20 | 2004-04-20 | エアゾール缶のガス抜き装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005306412A true JP2005306412A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35435618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004123731A Pending JP2005306412A (ja) | 2004-04-20 | 2004-04-20 | エアゾール缶のガス抜き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005306412A (ja) |
-
2004
- 2004-04-20 JP JP2004123731A patent/JP2005306412A/ja active Pending
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