JP2005305795A - 印刷版材料の版曲げ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、特に加熱する工程を必要とせず、印刷機に取り付けるための印刷版材料の版曲げ後の版曲げ角度の変動が小さく、また自動版掛け機構を有する印刷機に容易に版掛けが可能なであり、印刷の刷り出し時の色ズレの少ない印刷版材料の折り曲げ方法を提供することにある。
【解決手段】 可とう性を有する支持体上に画像形成機能層を有する印刷版材料の端部を折り曲げて折り部を形成する版曲げ方法において、該折り曲げの折り曲げ角度を70°〜85°として折り曲げの回数を2回〜4回とすることを特徴とする印刷版材料の版曲げ方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、可とう性を有する支持体を有する印刷版材料を印刷機に取り付けるための印刷版材料の版曲げ方法に関する。
印刷版材料の支持体は従来、アルミニウムのような金属版を用いていたが、最近、ハンドリングや印刷版の持ち運びに便利なように、例えば特開平4−261539号公報、特開平5−257287号公報、特開2000−258899号公報に記載のようなポリエステルフィルム支持体を用いた印刷版の技術が知られるようになった。
一方、印刷業界において普及しているオフセット印刷機においては、例えば特開平3−176152号公報に記載のような版胴に印刷版を折り曲げて装着するためのくわえ機構が知られている。
しかしながら、これらの機構は従来のアルミニウム支持体等の金属板の特性に依存した設計になっているため、樹脂等の可とう性を有する支持体とする印刷版を所定の角度に折り曲げても、スプリングバックによりその角度を維持することが難しく、また、経時で折り曲げ角度が大きくなるため、特に自動版掛け機構を有する印刷機で版掛けが容易にできない、という問題を抱えている。
又上記の折り曲げ機構を有する印刷機を使って印刷をした場合には、刷り出し時の色ずれ防止が充分でない、といった問題もあった。
この問題を解決するために、何らかの加熱手段を用いて、樹脂フィルムの折り曲げ角度を固定する機構が提案されている(例えば特許文献1〜4参照。)。
しかしながら、これらの方法では、例えば画像形成層がポリマー微粒子あるいは熱溶融性微粒子等を含んだ感熱画像形成層であり、合成樹脂等の可とう性支持体を有する印刷版では加熱部周辺が印刷時に汚れてしまう、という問題もあった。
特開平8−295008号公報 特開平10−235834号公報 特開2000−190456号公報 特開2002−254601号公報
本発明の目的は、特に加熱する工程を必要とせず、印刷機に取り付けるための印刷版材料の版曲げ後の版曲げ角度の変動が小さく、また自動版掛け機構を有する印刷機に容易に版掛けが可能であり、印刷の刷り出し時の色ズレの少ない印刷版材料の版曲げ方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(請求項1)
可とう性を有する支持体上に画像形成機能層を有する印刷版材料の端部を折り曲げて折り部を形成する版曲げ方法において、該折り曲げの折り曲げ角度を70°〜85°として折り曲げの回数を2回〜4回とすることを特徴とする印刷版材料の版曲げ方法。
(請求項2)
前記折り曲げの時間が各々5秒〜20秒であることを特徴とする請求項1に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
(請求項3)
前記支持体の膜厚が120μm〜200μmであることを特徴とする請求項1乃至2に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
(請求項4)
前記画像形成機能層が、機上現像可能な層であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
(請求項5)
前記画像形成機能層が、熱溶融性微粒子又は熱融着性微粒子を含有することを特徴とする請求項1乃至4に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
(請求項6)
前記可とう性を有する支持体と前記画像形成機能層の間に親水性層を有することを特徴とする請求項1乃至5記載の印刷版材料の版曲げ方法。
(請求項7)
前記親水性層がベリリウム、マグネシウム、珪素、チタン、ホウ素、ゲルマニウム、錫、ジルコニウム、鉄、バナジウム、アンチモン及び遷移金属から選択される少なくとも1つの元素の、コロイド粒子状酸化物又は水酸化物を含有することを特徴とする請求項6に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
(請求項8)
前記折り曲げ時の温度が0℃〜40℃であることを特徴とする請求項1乃至7に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
本発明により、特に加熱する工程を必要とせず、印刷機に取り付けるための印刷版材料の版曲げ後の版曲げ角度の経時による変動が小さく、また自動版掛け機構を有する印刷機に容易に版掛けが可能なであり、印刷の刷り出し時の色ズレの少ない印刷版材料の版曲げ方法が提供できる。
本発明の特徴は、特に加熱する工程を必要とせずに印刷版材料の折り角を固定する方法である。
本発明の折り曲げ角度とは、印刷版に固定するために折り曲げられた端部の、印刷版材料の画像形成機能層がある側とは反対側の面同士の角度をいう。
折り曲げる角度は、70°〜85°が必要であり、2回以上折り曲げる必要がある、各々の折り曲げ時間は5秒〜20秒が好ましい。
本発明は、特に加熱することは必要でなく、40℃以下の温度で折り曲げることができる。即ち本発明では、版曲げ時の温度が40℃以下0℃以上である態様が好ましい。
折り曲げるには、加圧する方法が好ましい。
折り曲げ部に加圧して折り曲げる方法としては、固定されたブロックに沿って印刷版をブロックの反対方向から別のブロック等で押圧して折り曲げる方法が好ましく用いられる。
その際に押圧する力や時間を制御することで、本発明の範囲である70°〜85°の角度に折り曲げることができる。
本発明の実施の形態を図で説明する。
図1は、本発明の平版印刷版の折り曲げに用いられる装置の主要構成図である。図1(a)は、版下から押圧して版を固定する押圧ブロック1と、それと対をなす版固定ブロック2、該版固定ブロック2に隣接し、ガイドブロック3を備えた凹状の固定上刃4、それと対をなす下刃5とを有する平版印刷版の版折り曲げ装置10を示す。図1(b)の如く、前記押圧ブロック2の矢印方向への移動により、前記版固定ブロック1の間で印刷版6を固定し、図1(c)の如く、印刷版の端部を、前記下刃5の上方(矢印方向)への移動により、前記凹状上刃4に押し込み、押圧することにより折り曲げるものである。下刃5の下方への移動と、押圧ブロック2の解放により印刷版6が固定から解除され、図1(d)示すような端部が折り曲げられた印刷版6が得られる。
図2は、あらかじめ位置決め用ピン穴が空けられている印刷版を示す。このピン穴を基準にして折り曲げ位置を決めることとなる。図2(a)は、印刷版6の中心部には印刷絵柄が、版の四方にはトンボが予め露光されており、位置決め用ピン穴として、u字状のピン穴11と長方形状ピン穴12の2種からなる印刷用のピン穴が、印刷版の折り曲げられる端部15とは反対側の端部に空けられている。
図2(b)は、位置決め用ピン穴が、丸状ピン穴16と長方形状ピン穴17の2種からなり、印刷版の折り曲げられる端部15とは反対側の端部に空けられている。
図2(c)は、この丸状ピン穴16と長方形状ピン穴17の位置決め用ピン穴を基準に、該位置決めピンと同じ側の端部に、U字状ピン穴12と長方形状ピン穴13の2種からなる印刷用のピン穴を空けた状態を示す図である。
本発明に用いられる平版印刷版の版折り曲げ装置は、このような位置決めピンを基準に折り曲げ位置を決める。そして、本発明の版折り曲げ装置には、このような位置決め用ピン穴を基準に、u字状のピン穴11と長方形状ピン穴12の印刷用のピン穴をあけるパンチブロックを合わせ持つことが好ましい。また、版を固定する排気ステージを有することが好ましい。
図3は、本発明に好ましく用いられる平版印刷版の版折り曲げ装置の概念図を示す。排気ステージ21には排気ポンプが接続されており、ステージの表面は細孔を有し、吸引することができる。位置決め用ピン22に印刷版の位置決め用ピン穴を合わせて印刷版10を置き、排気して印刷版を固定し、版の一端にパンチブロック20によりU字状と長方形状の印刷用のピン穴を空ける。
他の一方の端には、位置決め用ピンから特定の距離に本発明の平版印刷版の版折り曲げ装置10が設定されており、ある特定の距離に折り曲げ部を形成することができる。
図4及び図5は、本発明に好ましく用いられるもう一つの平版印刷版の版折り曲げ装置の折曲押圧作業の前後の状態を示す拡大立面図である。アンビル31と、カム32とレバー33とからなる押圧手段34によって前記アンビル31に押圧される版押さえ35が具えられる。前記アンビル31の頂縁部には折曲用エッジ36が設けられており、このエッジ36と共働して印刷版38の端縁部39を折曲すべき版曲げ部材40を装着した前記アンビル31と共働して折曲加圧手段が構成されている。なお前記印刷版38は画像面38Aを上面として使用するものとする。前記折曲加圧手段に関しては、図4及び図5に示すように、版曲げ部材40を取り付けた構体41に形成したラック42に噛み合うピニオン43の回動によって進退運動が行なわれ、その前進位置において、版曲げ部材40と前記折曲用エッジ36との間で、前記印刷版38の折り曲げを行なうものである。この際、前記折曲用エッジ36の角度を変更すること、折り曲げる時間及び回数を変更することで折り角度を調整する。
(可とう性支持体)
本発明に係る可とう性支持体とは、120℃での弾性率(E120)が1000〜6000N/mm2であるプラスチックフィルム基材をいう。
ここで、弾性率とは、引張試験機を用い、JIS−C2318に準拠したサンプルの標線が示すひずみと、それに対応する応力が直線的な関係を示す領域において、ひずみ量に対する応力の傾きを求めたものである。これがヤング率と呼ばれる値であり、本発明では、前記ヤング率を弾性率と定義する。
〈プラスチックフィルム基材〉
本発明に用いられるプラスチックフィルム基材の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、セルロースエステル類等を挙げることができる。
本発明に係る支持体は、ハンドリング適性を付与する観点から、120℃での弾性率(E120)が1000N/mm2〜6000N/mm2であり、より好ましくは1200N/mm2〜5000N/mm2である。具体的にはポリエチレンナフタレート(E120=4100N/mm2)、ポリエチレンテレフタレート(E120=1500N/mm2)、ポリブチレンナフタレート(E120=1600N/mm2)、ポリカーボネート(E120=1700N/mm2)、シンジオタクチックポリスチレン(E120=2200N/mm2)、ポリエーテルイミド(E120=1900N/mm2)、ポリアリレート(E120=1700N/mm2)、ポリスルホン(E120=1800N/mm2)、ポリエーテルスルホン(E120=1700N/mm2)等が挙げられる。
さらに本発明に係る支持体は、前記印刷版支持体を印刷機へ設置する際のハンドリング適性向上の観点から、膜厚が50μm〜300μmの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは、120μm〜200μmの範囲である。
本発明において支持体の膜厚とは、一辺が50cmの正方形に切り出した支持体に縦、横それぞれ10cm間隔で碁盤目状に線を引き、この16点の交点における各々の厚さを測定し、16点の厚さの平均値をいう。
本発明に係る支持体の厚み分布(厚みの最大値と最小値の差を平均厚みで割り百分率で表した値)は、0〜10%であることが好ましく、さらに好ましくは0〜8%が好ましく特に好ましくは0〜6%である。
ここで、支持体の厚み分布の測定方法は、一辺が60cmの正方形に切り出した基材を縦、横10cm間隔で碁盤目状に線を引き、この25点の厚みを測定し平均値と最大値、最小値を求める。
本発明に係る支持体の厚み分布を上記範囲に調整するためには、製膜条件を適正にしたり、製膜後に再加熱しながら平滑ローラーなどで調整をする方法があるが、本発明においては下記に記載の製膜処理で製造されることが好ましい。
支持体の製膜手段としては、熱可塑性樹脂を融点(Tm)〜Tm+50℃の間で熔融後、焼結フィルタ等で濾過された後、T−ダイから押出し、ガラス転位温度(Tg)−50℃〜Tgに温調したキャスティングドラム上で未延伸シートを形成する。この時、厚み分布を上記の範囲にするには、静電印加法等を用いるのが好ましい。
前記の未延伸シートをTg〜Tg+50℃の間で2倍〜4倍に縦延伸する。また、厚み分布を上記の範囲に調整するもう一つの方法としては、縦延伸を多段延伸するのが好ましい。この時、前段延伸より後段延伸の温度を1℃〜30℃の範囲で高く調整することが好ましく、更に好ましくは、2℃〜15℃の範囲で高く調整しながら延伸するのが好ましい。
前段延伸の倍率は後段延伸の倍率の0.25倍〜0.7倍が好ましく、更に好ましくは、0.3倍〜0.5倍である。この後、Tg−30℃〜Tgの温度範囲で、5秒〜60秒、より好ましくは10秒〜40秒間保持した後、横方向にTg〜Tg+50℃の間で2.5倍〜5倍に延伸することが好ましい。
この後、(Tm−50℃)〜(Tm−5℃)で5秒〜120秒、チャックで把持した状態で熱固定を行う。この時、幅方向に0%〜10%チャック間隔を狭めること(熱緩和)も好ましい。これを冷却後、端部に10μm〜100μmのナーリングを付けた(ナーリング高さを設けるともいう)後、巻取り、多軸延伸フィルムを得る等の方法が好ましい。
本発明に用いられる支持体の膜厚は、80〜300μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは120〜200μmである。
(支持体の含水率)
本発明においては、露光装置などにおける搬送を良好に行うためには、支持体の含水率は0〜0.5質量%であることが好ましい。
本発明において支持体の含水率とは、下記式で表されるD′である。
D′(質量%)=(w′/W′)×100
(式中、W′は25℃、相対湿度60%の雰囲気下で調湿平衡にある支持体の質量、w′は25℃、相対湿度60%の雰囲気下で調湿平衡にある支持体の水分含量を表す。)
支持体の含水率は0.5質量%以下であることが好ましく、0.01〜0.5質量%であることが更に好ましく、特に好ましくは0.01〜0.3質量%である。
支持体の含水率を0.5質量%以下に制御する手段としては、(1)画像形成機能層及びその他の層の塗布液を塗布する直前に支持体を100℃以上で熱処理する、(2)画像形成機能層及びその他の層の塗布液を塗布する工程の相対湿度を制御する、(3)画像形成機能層及びその他の層の塗布液を塗布する前に支持体を100℃以上で熱処理し、防湿シートでカバーして保管し、開封後直ちに塗布する、等が挙げられる。これらを2以上組み合わせて行っても良い。
本発明に係る支持体は、塗布層との接着性を向上させるために、塗布面に易接着処理や下引き層塗布を行うことが好ましい。
(支持体への易接着処理、下引き層塗布)
易接着処理としては、コロナ放電処理や火炎処理、プラズマ処理、紫外線照射処理等が挙げられる。
下引き層としては、ゼラチンやラテックスを含む層等を支持体上に設けること等が好ましい。又特開平7−20596号公報段落番号0031〜0073に記載の導電性ポリマー含有層や特開平7−20596号公報段落番号0074〜0081に記載の金属酸化物含有層のような導電性層を設けることが好ましい。導電性層はポリエステルフィルム支持体上であればいずれの側に塗設されてもよいが、好ましくは支持体に対し画像形成機能層の反対側に塗設するのが好ましい。この導電性層を設けると帯電性が改良されてゴミなどの付着が減少し、印刷時の白抜け故障などが大幅に減少する。
さらに下引き層として、ポリ塩化ビニリデン樹脂を含有してもよい。
又、上記の支持体中にはハンドリング性向上のため0.01μm〜10μmの微粒子を1ppm〜1000ppm添加することが好ましい。
(微粒子)
ここで、微粒子としては、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機物としては、スイス特許第330,158号明細書等に記載のシリカ、仏国特許第1,296,995号明細書等に記載のガラス粉、英国特許第1,173,181号明細書等に記載のアルカリ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩、等を用いることができる。有機物としては、米国特許第2,322,037号明細書等に記載の澱粉、ベルギー特許第625,451号明細書や英国特許第981,198号明細書等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号公報等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第330,158号公報等に記載のポリスチレン或いはポリメタアクリレート、米国特許第3,079,257号明細書等に記載のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,169号明細書等に記載されたポリカーボネートの様な有機微粒子を用いることができる。微粒子の形状は、定形、不定形どちらでもよい。
(画像形成機能層)
本発明に用いられる印刷版材料は、支持体上に露光後または露光現像処理後に印刷可能ならしめる画像形成機能層を有するものである。
好ましくは、特開平4−261539号公報に記載されているような銀塩拡散転写法を利用した平版印刷版、またはレーザー記録またはサーマルヘッド記録される特表平8−507727号公報や特開平6−186750号公報に記載のようなアブレーションタイプと特開平9−123387号公報や特開2002−361996号公報に記載のような熱融着画像層機上現像タイプ及び熱溶融転写タイプの印刷版材料である。
その中でも、本発明の構成は、画像形成機能層としてレーザー光露光記録やサーマルヘッド記録により画像様加熱により画像を形成し得る印刷版材料に好ましく適用できる。
加熱の方法としては、直接熱源により加熱する方法、レーザー光で露光する方法などがあるが、本発明ではレーザー光により画像露光を行う方法を用いる印刷版材料に好ましく用いられる。
更に詳しくは、画像形成機能層としては、例えばサーマルレーザー記録又はサーマルヘッド記録される特表平8−507727号公報や特開平6−186750号公報に記載のようなアブレーションタイプと特開平9−123387号公報に記載のような熱融着画像層機上現像タイプ及び熱溶融転写タイプの印刷版材料に用いられる画像形成層が挙げられる。
その中でも特別な薬剤による現像液処理が不要な、いわゆるプロセスレスCTP印刷版であるアブレーションタイプ、熱融着画像層機上現像タイプ及び熱溶融転写タイプの印刷版材料に用いられる画像形成層が、地球環境への負荷が低減されるために好ましい。
本発明での画像形成機能層は、熱溶融性粒子又は熱融着性粒子を含有することが好ましい。
(熱溶融性粒子)
本発明に用いることができる熱溶融性粒子とは、熱可塑性素材の中でも特に溶融した際の粘度が低く、一般的にワックスとして分類される素材で形成された微粒子である。物性としては、軟化点40℃以上120℃以下、融点60℃以上150℃以下であることが好ましく、軟化点40℃以上100℃以下、融点60℃以上120℃以下であることが更に好ましい。融点が60℃未満では保存性が問題であり、融点が150℃よりも高い場合はインク着肉感度が低下する。
使用可能な素材としては、例えば、パラフィン、ポリオレフィン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、脂肪酸系ワックス等が挙げられる。これらは分子量800〜10000程度のものであり、又乳化しやすくするためにこれらのワックスを酸化し、水酸基、エステル基、カルボキシル基、アルデヒド基、ペルオキシド基などの極性基を導入することもできる。更には、軟化点を下げたり作業性を向上させるためにこれらのワックスに、例えば、ステアロアミド、リノレンアミド、ラウリルアミド、ミリステルアミド、硬化牛脂肪酸アミド、パルミトアミド、オレイン酸アミド、米糖脂肪酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド又はこれらの脂肪酸アミドのメチロール化物、メチレンビスステラロアミド、エチレンビスステラロアミドなどを添加することも可能である。又、クマロン−インデン樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、アクリル樹脂、アイオノマー、これらの樹脂の共重合体も使用することができる。
これらの中でも、ポリエチレン、マイクロクリスタリン、脂肪酸エステル、脂肪酸の何れかを含有することが好ましい。これらの素材は融点が比較的低く、溶融粘度も低いため、高感度の画像形成を行うことができる。又、これらの素材は潤滑性を有するため、印刷版材料の表面に剪断力が加えられた際のダメージが低減し、擦りキズ等による印刷汚れ耐性が向上する。
又、熱溶融性粒子は水に分散可能であることが好ましく、その平均粒径は0.01〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.05〜3μmである。平均粒径が0.01μmよりも小さい場合、熱溶融性粒子を含有する層の塗布液を後述する多孔質な構造を有する親水性層上に塗布した際に、熱溶融性粒子が親水性層の細孔中に入り込んだり、親水性層表面の微細な凹凸の隙間に入り込んだりしやすくなり、機上現像が不十分になって、地汚れの懸念が生じる。熱溶融性粒子の平均粒径が10μmよりも大きい場合には、解像度が低下する。
又、熱溶融性粒子は内部と表層との組成が連続的に変化していたり、もしくは異なる素材で被覆されていてもよい。被覆方法は、公知のマイクロカプセル形成方法、ゾルゲル法等が使用できる。
構成層中での熱溶融性粒子の含有量としては、層全体の1〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がさらに好ましい。
(熱融着性粒子)
熱融着性粒子としては、熱可塑性疎水性高分子重合体粒子が挙げられ、該熱可塑性疎水性高分子重合体粒子の軟化温度に特定の上限はないが、温度は高分子重合体粒子の分解温度より低いことが好ましい。又、高分子重合体の重量平均分子量(Mw)は10,000〜1,000,000の範囲であることが好ましい。
熱可塑性疎水性高分子重合体粒子を構成する高分子重合体の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−ブタジエン共重合体等のジエン(共)重合体類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の合成ゴム類、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、メチルアクリレート−(N−メチロールアクリルアミド)共重合体、ポリアクリロニトリル等の(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル(共)重合体、酢酸ビニル−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等及びそれらの共重合体が挙げられる。これらのうち、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ビニルエステル(共)重合体、ポリスチレン、合成ゴム類が好ましく用いられる。
熱可塑性疎水性高分子重合体粒子は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、気相重合法等、公知の何れの方法で重合された高分子重合体からなるものでもよい。溶液重合法又は気相重合法で重合された高分子重合体を微粒子化する方法としては、高分子重合体の有機溶媒に溶解液を不活性ガス中に噴霧、乾燥して微粒子化する方法、高分子重合体を水に非混和性の有機溶媒に溶解し、この溶液を水又は水性媒体に分散、有機溶媒を留去して微粒子化する方法等が挙げられる。
又、熱溶融性粒子、熱融着性粒子は、何れの方法においても、必要に応じ重合あるいは微粒子化の際に分散剤、安定剤として、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の界面活性剤やポリビニルアルコール等の水溶性樹脂を用いてもよい。又、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等を含有させても良い。
又、熱融着性粒子は水に分散可能であることが好ましく、その平均粒径は0.01〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜3μmである。平均粒径が0.01μmよりも小さい場合、熱融着性粒子を含有する層の塗布液を後述する多孔質な親水性層上に塗布した場合には、熱融着性粒子が親水性層の細孔中に入り込んだり、親水性層表面の微細な凹凸の隙間に入り込んだりしやすくなり、機上現像が不十分になって、地汚れの懸念が生じる。熱融着性粒子の平均粒径が10μmよりも大きい場合には、解像度が低下する。
又、熱融着性粒子は内部と表層との組成が連続的に変化していたり、もしくは異なる素材で被覆されていてもよい。被覆方法は公知のマイクロカプセル形成方法、ゾルゲル法等が使用できる。
構成層中の熱融着性粒子の含有量としては、層全体の1〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がさらに好ましい。
又本発明に係る画像形成機能層は、後述する光熱変換素材を含有させることも好ましい実施態様である。
画像形成機能層の乾燥塗布質量は好ましくは0.10〜1.50g/m2、より好ましくは0.15〜1.00g/m2である。
本発明に用いられる印刷版材料は、支持体と画像形成機能層の間に少なくとも1層の親水性層を有する構成が好ましい。
(親水性層)
親水性層について説明する。親水性層とは、本発明の印刷版材料を印刷版として用いる際に、インクに対する親和性が低く、且つ、水に対する親和性の高い層として定義される。
本発明においては、支持体上に設けられた親水性層の少なくとも1層が、多孔質構造を有することが好ましい。
前記多孔質構造を有する親水性層を形成するためには、下記に記載の親水性マトリクスを形成する素材が好ましく用いられる。
親水性マトリクスを形成する素材としては、金属酸化物が好ましい。
(金属酸化物)
金属酸化物としては、金属酸化物微粒子を含むことが好ましく、例えば、コロイダルシリカ、アルミナゾル、チタニアゾル、その他の金属酸化物のゾルが挙げられる。該金属酸化物微粒子の形態としては、球状、針状、羽毛状、その他の何れの形態でも良く、平均粒径としては、3〜100nmの範囲が好ましく、平均粒径が異なる数種の金属酸化物微粒子を併用することもできる。又、粒子表面に表面処理がなされていても良い。
上記金属酸化物微粒子は、その造膜性を利用して結合剤としての使用が可能である。有機の結合剤を用いるよりも親水性の低下が少なく、親水性層への使用に適している。
(コロイダルシリカ)
中でも、コロイダルシリカが特に好ましく使用できる。コロイダルシリカは、比較的低温の乾燥条件であっても造膜性が高いという利点があり、良好な強度を得ることができる。コロイダルシリカとしては、後述するネックレス状コロイダルシリカ、平均粒径20nm以下の微粒子コロイダルシリカを含むことが好ましく、更に、コロイダルシリカはコロイド溶液としてアルカリ性を呈することが好ましい。
ネックレス状コロイダルシリカとは、一次粒子径がnmのオーダーである球状シリカの水分散系の総称であり、一次粒粒子径が10〜50nmの球状コロイダルシリカが50〜400nmの長さに結合した「パールネックレス状」のコロイダルシリカを意味する。
パールネックレス状(即ち真珠ネックレス状)とは、コロイダルシリカのシリカ粒子が連なって結合した状態のイメージが、真珠ネックレスの様な形状をしていることを意味している。
ネックレス状コロイダルシリカを構成するシリカ粒子同士の結合は、シリカ粒子表面に存在する−SiOH基が脱水結合した−Si−O−Si−と推定される。ネックレス状のコロイダルシリカとしては、具体的には日産化学工業社製の「スノーテックス−PS」シリーズなどが挙げられ、製品名としては「スノーテックス−PS−S(連結した状態の平均粒子径は110nm程度)」、「スノーテックス−PS−M(連結した状態の平均粒子径は120nm程度)」及び「スノーテックス−PS−L(連結した状態の平均粒子径は170nm程度)」があり、これらに各々対応する酸性の製品が「スノーテックス−PS−S−O」、「スノーテックス−PS−M−O」及び「スノーテックス−PS−L−O」である。
ネックレス状コロイダルシリカを添加することにより、層の多孔性を確保しつつ、強度を維持することが可能となり、親水性層マトリクスの多孔質化材として好ましく使用できる。これらの中でも、アルカリ性である「スノーテックスPS−S」、「スノーテックスPS−M」、「スノーテックスPS−L」を用いると、親水性層の強度が向上し、又、印刷枚数が多い場合でも地汚れの発生が抑制され、特に好ましい。
又、コロイダルシリカは、粒子径が小さいほど結合力が強くなることが知られており、本発明では平均粒径が20nm以下であるコロイダルシリカを用いることが好ましく、更に好ましくは、3〜15nmのものである。
前述のようにコロイダルシリカの中ではアルカリ性のものが、地汚れ発生を抑制する効果が高く特に好ましい。平均粒径がこの範囲にあるアルカリ性のコロイダルシリカとしては、例えば、日産化学社製の「スノーテックス−20(粒子径10〜20nm)」、「スノーテックス−30(粒子径10〜20nm)」、「スノーテックス−40(粒子径10〜20nm)」、「スノーテックス−N(粒子径10〜20nm)」、「スノーテックス−S(粒子径8〜11nm)」、「スノーテックス−XS(粒子径4〜6nm)」が挙げられる。
平均粒径が20nm以下であるコロイダルシリカは、前述のネックレス状コロイダルシリカと併用することで、形成する層の多孔質性を維持しながら、強度をさらに向上させることが可能となり、特に好ましい。
平均粒径が20nm以下であるコロイダルシリカ/ネックレス状コロイダルシリカの比率は95/5〜5/95の範囲が好ましく、更に好ましくは、70/30〜20/80の範囲がより好ましく、60/40〜30/70の範囲が更に好ましい。
本発明において、親水性層マトリクス構造の多孔質化材として、粒径が1μm未満の多孔質金属酸化物粒子を含有することができる。
(多孔質金属酸化物粒子)
多孔質金属酸化物粒子としては、以下に記載の多孔質シリカ、多孔質アルミノシリケート粒子又は、ゼオライト粒子を好ましく用いることができる。
(多孔質シリカ多孔質シリカ、多孔質アルミノシリケート粒子)
多孔質シリカ粒子は、一般に湿式法又は、乾式法により製造される。湿式法では、ケイ酸塩水溶液を中和して得られるゲルを乾燥、粉砕するか、もしくは中和して析出した沈降物を粉砕することで得ることができる。乾式法では、四塩化珪素を水素と酸素と共に燃焼し、シリカを析出することで得られる。これらの粒子は製造条件の調整により、多孔性や粒径を制御することが可能である。多孔質シリカ粒子としては、湿式法のゲルから得られるものが特に好ましい。
多孔質アルミノシリケート粒子は、例えば、特開平10−71764号公報に記載されている方法により製造される。即ち、アルミニウムアルコキシドと珪素アルコキシドを主成分として加水分解法により合成された非晶質な複合体粒子である。粒子中のアルミナとシリカの比率は1:4〜4:1の範囲で合成することが可能である。又、製造時にその他の金属のアルコキシドを添加して3成分以上の複合体粒子として製造したものも本発明に使用できる。これらの複合体粒子も製造条件の調整により多孔性や粒径を制御することが可能である。
粒子の多孔性としては、細孔容積で0.5ml/g以上であることが好ましく、0.8ml/g以上であることがより好ましく、1.0〜2.5ml/gであることが更に好ましい。細孔容積は、塗膜の保水性と密接に関連しており、細孔容積が大きいほど保水性が良好となって印刷時に汚れにくく、水量ラチチュードも広くなるが、2.5ml/gよりも大きくなると粒子自体が非常に脆くなるため塗膜の耐久性が低下する。逆に、細孔容積が0.5ml/g未満の場合には、印刷性能がやや不十分となる場合がある。
(細孔容積の測定方法)
ここで、上記の細孔容積の測定は、オートソーブ−1(カンタクローム社製)を使用し、定容法を用いた窒素吸着測定により、粉体の空隙が窒素により、充填されていると仮定して相対圧力が0.998における窒素吸着量から算出されるものである。
(ゼオライト粒子)
ゼオライトは、結晶性のアルミノケイ酸塩であり、細孔径が0.3nm〜1nmの規則正しい三次元網目構造の空隙を有する多孔質体であり、天然及び合成ゼオライトを用いることができる。
又、親水層を構成する親水性層マトリクス構造は、層状粘土鉱物粒子を含有することができる。該層状鉱物粒子としては、例えば、カオリナイト、ハロイサイト、タルク、スメクタイト(モンモリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サボナイト等)、バーミキュライト、マイカ(雲母)、クロライトといった粘土鉱物及び、ハイドロタルサイト、層状ポリケイ酸塩(カネマイト、マカタイト、アイアライト、マガディアイト、ケニヤアイト等)等が挙げられる。特に、単位層(ユニットレイヤー)の電荷密度が高いほど極性が高く、親水性も高いと考えられる。好ましい電荷密度としては0.25以上、更に好ましくは0.6以上である。このような電荷密度を有する層状鉱物としては、スメクタイト(電荷密度0.25〜0.6;陰電荷)、バーミキュライト(電荷密度0.6〜0.9;陰電荷)等が挙げられる。特に、合成フッ素雲母は粒径等安定した品質のものを入手することができ好ましい。又、合成フッ素雲母の中でも、膨潤性のものが好ましく、自由膨潤であるものが更に好ましい。
又、上記の層状鉱物のインターカレーション化合物(ピラードクリスタル等)や、イオン交換処理を施したもの、表面処理(シランカップリング処理、有機バインダとの複合化処理等)を施したものも使用することができる。
平板状層状鉱物粒子のサイズとしては、層中に含有されている状態で(膨潤工程、分散剥離工程を経た場合も含めて)、平均粒径(粒子の最大長)が1μm未満であり、平均アスペクト比が50以上であることが好ましい。粒子サイズが上記範囲にある場合、薄層状粒子の特徴である平面方向の連続性及び柔軟性が塗膜に付与され、クラックが入りにくく乾燥状態で強靭な塗膜とすることができる。又、粒子物を多く含有する塗布液においては、層状粘土鉱物の増粘効果によって、粒子物の沈降を抑制することができる。粒子径が上記範囲より大きくなると、塗膜に不均一性が生じて、局所的に強度が弱くなる場合がある。又、アスペクト比が上記範囲以下である場合、添加量に対する平板状の粒子数が少なくなり、増粘性が不充分となり、粒子物の沈降を抑制する効果が低減する。
層状鉱物粒子の含有量としては、層全体の0.1〜30質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましい。特に膨潤性合成フッ素雲母やスメクタイトは少量の添加でも効果が見られるため好ましい。層状鉱物粒子は、塗布液に粉体で添加してもよいが、簡便な調液方法(メディア分散等の分散工程を必要としない)でも良好な分散度を得るために、層状鉱物粒子を単独で水に膨潤させたゲルを調製した後、塗布液に添加することが好ましい。
親水層を構成する親水性層マトリクスにはその他の添加素材として、ケイ酸塩水溶液も使用することができる。ケイ酸Na、ケイ酸K、ケイ酸Liといったアルカリ金属ケイ酸塩が好ましく、そのSiO2/M2O比率はケイ酸塩を添加した際の塗布液全体のpHが13を超えない範囲となるように選択することが無機粒子の溶解を防止する上で好ましい。
又、金属アルコキシドを用いた、いわゆるゾル−ゲル法による無機ポリマーもしくは有機−無機ハイブリッドポリマーも使用することができる。ゾル−ゲル法による無機ポリマーもしくは有機−無機ハイブリッドポリマーの形成については、例えば、「ゾル−ゲル法の応用」(作花済夫著/アグネ承風社発行)に記載されているか、又は本書に引用されている文献に記載されている公知の方法を使用することができる。
本発明では、上記のうち特に親水性層にベリリウム、マグネシウム、珪素、チタン、ホウ素、ゲルマニウム、錫、ジルコニウム、鉄、バナジウム、アンチモン及び遷移金属から選択される少なくとも1つの元素の、コロイド粒子状酸化物又は水酸化物を含有する場合が特に好ましく適用できる。
又、本発明では、水溶性樹脂を含有してもよい。水溶性樹脂としては、例えば、多糖類、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルエーテル、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテックス、ビニル系重合体ラテックス、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等の樹脂が挙げられるが、本発明に用いられる水溶性樹脂としては、多糖類を用いることが好ましい。
多糖類としては、デンプン類、セルロース類、ポリウロン酸、プルランなどが使用可能であるが、特にメチルセルロース塩、カルボキシメチルセルロース塩、ヒドロキシエチルセルロース塩等のセルロース誘導体が好ましく、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩やアンモニウム塩がより好ましい。これは、親水性層に多糖類を含有させることにより、親水性層の表面形状を好ましい状態形成する効果が得られるためである。
親水性層の表面は、PS版のアルミ砂目のように0.1〜20μmピッチの凹凸構造を有することが好ましく、この凹凸により保水性や画像部の保持性が向上する。このような凹凸構造は、親水性層マトリクスに適切な粒径のフィラーを適切な量含有させて形成することも可能であるが、親水性層の塗布液に前述のアルカリ性コロイダルシリカと前述の水溶性多糖類とを含有させ、親水性層を塗布、乾燥させる際に相分離を生じさせて形成することがより良好な印刷適性を有する構造を得ることができ、好ましい。
凹凸構造の形態(ピッチ及び表面粗さなど)は、アルカリ性コロイダルシリカの種類及び添加量、水溶性多糖類の種類及び添加量、その他添加材の種類及び添加量、塗布液の固形分濃度、ウエット膜厚、乾燥条件等で適宜コントロールすることが可能である。
本発明において、親水性マトリクス構造部に添加される水溶性樹脂は、少なくともその一部が水溶性の状態のまま、水に溶出可能な状態で存在することが好ましい。水溶性の素材であっても、架橋剤等によって架橋し、水に不溶の状態になると、その親水性は低下して印刷適性を劣化させる懸念があるためである。又、さらにカチオン性樹脂を含有しても良く、カチオン性樹脂としては、例えば、ポリエチレンアミン、ポリプロピレンポリアミン等のようなポリアルキレンポリアミン類又はその誘導体、第3級アミノ基や第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ジアクリルアミン等が挙げられる。カチオン性樹脂は、微粒子状の形態で添加しても良く、例えば、特開平6−161101号公報に記載のカチオン性マイクロゲルが挙げられる。
又、本発明に係る親水性層を塗設する為に用いられる塗布液には、塗布性改善等の目的で水溶性の界面活性剤を含有させることができ、Si系又は、F系等の界面活性剤を使用することができるが、特にSi元素を含む界面活性剤を使用することが印刷汚れを生じる懸念がなく、好ましい。該界面活性剤の含有量は、親水性層全体(塗布液としては固形分)の0.01〜3質量%が好ましく、0.03〜1質量%が更に好ましい。
又、親水性層には、リン酸塩を含むことができる。本発明では、親水性層の塗布液がアルカリ性であることが好ましいため、リン酸塩としてはリン酸三ナトリウムやリン酸水素二ナトリウムとして添加することが好ましい。リン酸塩を添加することで、印刷時の網の目開きを改善する効果が得られる。リン酸塩の添加量としては、水和物を除いた有効量として、0.1〜5質量%が好ましく、0.5〜2質量%が更に好ましい。
又、後述する光熱変換素材を含有することもできる。光熱変換素材としては、粒子状素材の場合は粒径が1μm未満であることが好ましい。
(粒径が1μm以上の無機粒子もしくは無機素材で被覆された粒子)
本発明で用いることのできる無機粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアなど、公知の金属酸化物粒子を用いることができるが、塗布液中での沈降を抑制するために、多孔質な金属酸化物粒子を用いることが好ましい。多孔質な金属酸化物粒子としては、前述の多孔質シリカ粒子や多孔質アルミノシリケート粒子を好ましく用いることができる。
又、無機素材で被覆された粒子としては、例えば、ポリメチルメタアクリレートやポリスチレンといった有機粒子を芯材とし、芯材粒子よりも粒径の小さな無機粒子で被覆した粒子が挙げられる。無機粒子の粒径としては、芯材粒子の1/10〜1/100程度であることが好ましい。又、無機粒子としては、同様にシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアなど、公知の金属酸化物粒子を用いることができる。被覆方法としては、種々の公知の方法を用いることができるが、ハイブリダイザのような空気中で芯材粒子と被覆材粒子とを高速に衝突させて芯材粒子表面に被覆材粒子を食い込ませて固定、被覆する乾式の被覆方法を好ましく用いることができる。
又、有機粒子の芯材を金属メッキした粒子も用いることができる。このような粒子としては、例えば、樹脂粒子に金メッキを施した積水化学工業社製の「ミクロパールAU」等が挙げられる。
粒径は、1〜10μmが好ましく、更に好ましくは、1.5〜8μmであり、特に好ましくは、2〜6μmである。
本発明では、粒径が1μm以上の粒子の添加量としては、親水性層全体の1〜50質量%であることが好ましく、5〜40質量%であることがより好ましい。親水性層全体としては、有機樹脂やカーボンブラック等の炭素を含有する素材の含有比率が低いことが親水性を向上させるために好ましく、これらの素材の合計が9質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがより好ましい。
(親水性オーバーコート層)
本発明では、取り扱い時の傷つき防止のために、画像形成機能層の上層に親水性オーバーコート層を有することが好ましい。親水性オーバーコート層は画像形成機能層のすぐ上の層であってもよいし、又画像形成機能層と親水性オーバーコート層の間に中間層が設けられてもよい。親水性オーバーコート層は印刷機上で除去可能であることが好ましい。
親水性オーバーコート層は、水溶性樹脂又は水溶性樹脂を部分的に架橋した水膨潤性樹脂を含有することが好ましい。かかる水溶性樹脂は、画像形成機能層に含有されるものが用いられる。
親水性オーバーコート層は、後述する光熱変換素材を含有することができる。
又レーザー記録装置あるいは印刷機に本発明の印刷版を装着するときの傷つき防止のために、オーバーコート層に平均粒径1μm以上20μm未満のマット剤を含有させることが好ましい。
好ましく用いられるマット剤としては新モース硬度5以上の無機微粒子や有機マット剤があげられる。新モース硬度5以上の無機微粒子としては、例えば金属酸化物粒子(シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化鉄、酸化クロム等)や金属炭化物粒子(炭化珪素等)、窒化ホウ素粒子、ダイアモンド粒子等が挙げられる。有機マット剤としては、例えば米国特許第2,322,037号明細書等に記載の澱粉、BE625,451号やGB981,198号明細書等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号公報等に記載のポリビニルアルコール、CH330,158号明細書等に記載のポリスチレン或いはポリメタアクリレート、米国特許第3,079,257号等明細書に記載のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,169号明細書等に記載されたポリカーボネートがあげられる。
これらマット剤の添加量は1m2あたり0.1g以上10g未満であることが好ましい。
その他、オーバーコート層には塗布の均一性を確保する目的で、水溶液塗布の場合には主に非イオン系界面活性剤を添加することができる。この様な非イオン界面活性剤の具体例としては、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノグリセリド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルエーテル等を挙げることができる。上記非イオン界面活性剤のオーバーコート層の全固形物中に占める割合は、0.05〜5質量%が好ましく、より好ましくは1〜3質量%である。
オーバーコート層の乾燥塗布量は、0.05〜1.5g/m2が好ましく、更に好ましい範囲は0.1〜0.7g/m2である。この範囲内で、印刷機上でのオーバーコート層の除去性を損なうことなく、良好な汚れ防止、傷付き防止、指紋跡付着防止及びアブレーションカスの発生低減ができる。
(光熱変換素材)
本発明に係る画像形成機能層、親水性層、親水性オーバーコート層及びその他に設けられる層には、光熱変換素材を含有することが好ましい。
光熱変換素材としては赤外吸収色素又は顔料を添加することができる。
(赤外吸収色素)
一般的な赤外吸収色素であるシアニン系色素、クロコニウム系色素、ポリメチン系色素、アズレニウム系色素、スクワリウム系色素、チオピリリウム系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素などの有機化合物、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系、ジチオール系、インドアニリン系の有機金属錯体などが挙げられる。具体的には、特開昭63−139191号、特開昭64−33547号、特開平1−160683号、特開平1−280750号、特開平1−293342号、特開平2−2074号、特開平3−26593号、特開平3−30991号、特開平3−34891号、特開平3−36093号、特開平3−36094号、特開平3−36095号、特開平3−42281号、特開平3−97589号、特開平3−103476号、特開平7−43851号、特開平7−102179号、特開2001−117201の各公報等に記載の化合物が挙げられる。これらは一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
顔料としては、カーボン、グラファイト、金属、金属酸化物等が挙げられる。
カーボンとしては特にファーネスブラックやアセチレンブラックの使用が好ましい。粒度(d50)は100nm以下であることが好ましく、50nm以下であることが更に好ましい。
グラファイトとしては粒径が0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下の微粒子を使用することができる。
金属としては粒径が0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下の微粒子であれば何れの金属であっても使用することができる。形状としては球状、片状、針状等何れの形状でも良い。特にコロイド状金属微粒子(Ag、Au等)が好ましい。
金属酸化物としては、可視光域で黒色を呈している素材、又は素材自体が導電性を有するか、半導体であるような素材を使用することができる。可視光域で黒色を呈している素材しては、黒色酸化鉄(Fe34)や、前述の二種以上の金属を含有する黒色複合金属酸化物が挙げられる。金属酸化物が二種以上の金属の酸化物からなる黒色複合金属酸化物であることである。具体的には、Al、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Sb、Baから選ばれる二種以上の金属からなる複合金属酸化物である。
これらは、特開平8−27393号公報、特開平9−25126号公報、特開平9−237570号公報、特開平9−241529号公報、特開平10−231441号公報等に開示されている方法により製造することができる。本発明に用いることができる複合金属酸化物としては、特にCu−Cr−Mn系又はCu−Fe−Mn系の複合金属酸化物であることが好ましい。Cu−Cr−Mn系の場合には、6価クロムの溶出を低減させるために、特開平8−27393号公報に開示されている処理を施すことが好ましい。これらの複合金属酸化物は添加量に対する着色、つまり、光熱変換効率が良好である。
これらの複合金属酸化物は平均1次粒子径が1μm以下であることが好ましく、平均1次粒子径が0.01〜0.5μmの範囲にあることがより好ましい。平均1次粒子径が1μm以下とすることで、添加量に対する光熱変換能がより良好となり、平均1次粒子径が0.01〜0.5μmの範囲とすることで添加量に対する光熱変換能がより良好となる。ただし、添加量に対する光熱変換能は、粒子の分散度にも大きく影響を受け、分散が良好であるほど良好となる。
従って、これらの複合金属酸化物粒子は、層の塗布液に添加する前に、別途公知の方法により分散して、分散液(ペースト)としておくことが好ましい。平均1次粒子径が0.01未満となると分散が困難となるため好ましくない。分散には適宜分散剤を使用することができる。分散剤の添加量は複合金属酸化物粒子に対して0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。分散剤の種類は特に限定しないが、Si元素を含むSi系界面活性剤を用いることが好ましい。
素材自体が導電性を有するか、半導体であるような素材としては、例えばSbをドープしたSnO2(ATO)、Snを添加したIn23(ITO)、TiO2、TiO2を還元したTiO(酸化窒化チタン、一般的にはチタンブラック)などが挙げられる。又、これらの金属酸化物で芯材(BaSO4、TiO2、9Al23・2B2O、K2O・nTiO2等)を被覆したものも使用することができる。これらの粒径は、0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下である。
特に好ましい光熱変換素材の態様としては、前記の赤外吸収色素及び金属酸化物が二種以上の金属の酸化物からなる黒色複合金属酸化物であることである。
これらの光熱変換素材の添加量としては、各層に対して0.1〜50質量%であり、1〜30質量%が好ましく、3〜25質量%がより好ましい。
(裏塗り層)
本発明においては、取り扱い性及び保管時の物性変化防止のために、支持体の画像形成機能層の反対側に少なくとも1層の構成層を有することが好ましい。好ましい構成層としては、下引き層、親水性結合剤含有層又は疎水性結合剤含有層であり、結合剤含有層は下引き層の上に塗設されてもよい。
下引き層としては、前述の支持体の下引き層が好ましい。
親水性結合剤としては、親水性のものなら特に限定はされないが、親水性構造単位としてヒドロキシル基を有する樹脂であるポリビニルアルコール(PVA)、セルロース系樹脂(メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等)、キチン類、及びデンプン;エーテル結合を有する樹脂であるポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリプロピレンオキサイド(PPO)、ポリエチレングリコール(PEG)及びポリビニルエーテル(PVE);アミド基又はアミド結合を有する樹脂であるポリアクリルアミド(PAAM)及びポリビニルピロリドン(PVP)等を挙げることができる。又、解離性基としてカルボキシル基を有するポリアクリル酸塩、マレイン酸樹脂、アルギン酸塩及びゼラチン類;スルホン基を有するポリスチレンスルホン酸塩;アミノ基、イミノ基、第3アミン及び第4級アンモニウム塩を有するポリアリルアミン(PAA)、ポリエチレンイミン(PEI)、エポキシ化ポリアミド(EPAm)、ポリビニルピリジン及びゼラチン類を挙げることができる。
疎水性結合剤は、結合剤として疎水性のものなら特に限定されないが、例えばα,β−エチレン性不飽和化合物に由来するポリマー、例えばポリ塩化ビニル、後−塩素化ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと塩化ビニリデンのコポリマー、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー、ポリ酢酸ビニル及び部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニル、出発材料としてポリビニルアルコールから作られ、繰り返しビニルアルコール単位の一部のみがアルデヒドと反応していることができるポリビニルアセタール、好ましくはポリビニルブチラール、アクリロニトリルとアクリルアミドのコポリマー、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン及びポリエチレン又はそれらの混合物等が挙げられる。
又疎水性結合剤は仕上がり印刷版材料表面が疎水性であれば、特開2002−258469号公報の段落0033〜0038に記載されている水分散系樹脂(ポリマーラテックス)から得られたものでもよい。
又印刷機の版胴への取り付けやすさ、及び、印刷中における印刷版の位置ずれによるカラー印刷での色ずれを防止するために、本発明において該構成層のうちの最表面層に平均粒径1μm以上20μm未満のマット剤を含有させることが好ましい。
好ましく用いられるマット剤としては新モース硬度5以上の無機微粒子や有機マット剤があげられる。新モース硬度5以上の無機微粒子としては、例えば金属酸化物粒子(シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化鉄、酸化クロム等)や金属炭化物粒子(炭化珪素等)、窒化ホウ素粒子、ダイアモンド粒子等が挙げられる。有機マット剤としては、例えばUSP2,322,037号明細書等に記載の澱粉、BEP625,451号やGBP981,198号明細書等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号公報等に記載のポリビニルアルコール、CHP330,158号明細書等に記載のポリスチレン或いはポリメタアクリレート、USP3,079,257号等明細書に記載のポリアクリロニトリル、USP3,022,169号明細書等に記載されたポリカーボネートがあげられる。
これらマット剤の添加量は1m2あたり0.1g以上10g未満であることが好ましい。
本発明においては、前記のマット剤の粒径、添加量及び結合剤の量を調整することで、画像形成層の反対側の表面の表面粗さは、Ra値で、0.1μm以上2μm未満であることが好ましい。0.1μm未満では摩擦係数が高い等の理由で印刷版材料の搬送性に問題を生じる懸念があったり、印刷版材料の印刷機への取付に不具合を生じたり場合もある。又、2μm以上の粗い表面では、印刷版材料の製造時その他でロールに巻かれる際に反対面に形成された塗布層を傷つける懸念や、印刷版材料を版胴上に固定した際に、裏面側からの突き上げで印刷版材料表面が部分的に突出し、その部分に印圧が集中するために耐刷不良を生じる懸念もある。
さらに、レーザー記録装置あるいはプロセスレス印刷機には、装置内部において印刷版の搬送を制御するためのセンサーを有しており、これらの制御を滞りなく行うために、本発明において、該構成層には、色素及び顔料を含有させることが好ましい。色素及び顔料としては、前述の光熱変換素材に用いられる赤外吸収色素及びカーボンブラック等の黒色顔料が好ましく用いられる。又、更に、該構成層には公知の界面活性剤を含有させることができる。
〔露光〕
本発明では、又印刷版材料をサーマルヘッドもしくはサーマルレーザーを用いて画像を形成した後に、画像形成層の非画像部を印刷機上で除去する工程を含む印刷方法に適用する場合に好ましく適用できる。
本発明では、印刷版材料の画像形成は熱により行うことができるものが好ましいが、感熱プリンタで用いられるようなサーマルヘッドによっても画像形成が可能であるが、特にサーマルレーザーによる露光によって画像形成を行うものである場合が好ましい。
上記露光に関し、より具体的には、赤外及び/又は近赤外領域で発光する、すなわち700〜1500nmの波長範囲で発光するレーザーを使用した走査露光が好ましい。レーザーとしてはガスレーザーを用いてもよいが、近赤外領域で発光する半導体レーザーを使用することが特に好ましい。
走査露光に好適な装置としては、該半導体レーザーを用いてコンピュータからの画像信号に応じて印刷版材料表面に画像を形成可能な装置であればどのような方式の装置であってもよい。
一般的には、
(1)平板状保持機構に保持された印刷版材料に一本もしくは複数本のレーザービームを用いて2次元的な走査を行って印刷版材料全面を露光する方式、
(2)固定された円筒状の保持機構の内側に、円筒面に沿って保持された印刷版材料に、円筒内部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いて円筒の周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式、
(3)回転体としての軸を中心に回転する円筒状ドラム表面に保持された印刷版材料に、円筒外部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いてドラムの回転によって周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式があげられる。
本発明では特に(3)の走査露光方式が好ましく、特に印刷装置上で露光を行う装置においては、(3)の露光方式が用いられる。
(印刷)
本発明の印刷版材料の版曲げ方法により折り曲げられた印刷版材料の印刷に用いられる印刷機としては、一般に公知の、湿し水及び平版印刷インキを用いる平版オフセット印刷機が使用できる。
本発明では、印刷版材料を、発光波長が700nm〜1100nmのレーザー光により画像露光した後、平版印刷機上で湿し水または湿し水と印刷インキにより現像を行い、印刷する方法に適用されるのが、好ましい態様の一つである。
即ち、画像形成機能層が機上現像可能な層であることが好ましい態様である。
機上現像可能な層とは、画像形成後、印刷装置上で湿し水または湿し水と印刷インキを用いて非画像部を除去することが可能な層であり、いわゆる現像工程を印刷装置上で行うことができる層である。
印刷版材料の上記の画像形成機能層の非画像部の除去工程は、PS版を使用した通常の印刷シークエンスで行うことができるため、いわゆる機上現像処理による作業時間の延長の必要がないため、コストダウンにも有効である。
カラー印刷をする場合は、印刷版はあらかじめ位置決め用の細孔(印刷機固定用孔)、いわゆるピン穴を空けておき、このピン穴を基準にして印刷機に装着することが好ましい。
そうすることによりカラー印刷、例えば4色印刷の際の印刷版の位置が一定になり、色ずれが起こりにくくなる。ピン穴は、印刷機の種類によって様々な形があるが、代表的な位置決め用ピン穴の形の例としては、U字状のピン穴と長方形状ピン穴の2種からなる印刷用のピン穴がある。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、実施例中「部」は特に断りのないかぎり「質量部」を表す。
実施例1
《ポリエチレンテレフタレート支持体の作製》
(支持体1の作製)
テレフタル酸とエチレングリコールを用い、常法に従いIV(固有粘度)=0.66(フェノール/テトラクロルエタン=6/4(質量比)中25℃で測定)のポリエチレンテレフタレートを得た。
これをペレット化した後130℃で4時間乾燥し、300℃で溶融後T型ダイから押し出し、50℃の冷却ドラム上で急冷し熱固定後の平均膜厚が175μmになるような厚みの未延伸フィルムを作製した。
これを、延伸温度は前段延伸が100℃で1.0倍に、後段延伸は135℃で5.0倍に縦延伸した。次いで、テンターで120℃で6倍に横延伸した。この後、240℃で20秒間熱固定後これと同じ温度で横方向に4%緩和した。
この後、テンターのチャック部をスリットした後、両端にナーリング加工を行い、40℃に冷却後83.4N/mで巻き取った。
このようにして厚さ190μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのガラス転移温度(Tg)は79℃であった。得られたポリエチレンテレフタレートフィルムの幅(製膜幅)は2.5mであった。
(支持体2の作製)
テレフタル酸とエチレングリコールを用い、常法に従いIV(固有粘度)=0.66(フェノール/テトラクロルエタン=6/4(質量比)中25℃で測定)のポリエチレンテレフタレートを得た。これをペレット化した後130℃で4時間乾燥し、300℃で溶融後T型ダイから押し出し、50℃の冷却ドラム上で急冷し熱固定後の平均膜厚が175μmになるような厚みの未延伸フィルムを作製した。これを、延伸温度は前段延伸が102℃で1.3倍に、後段延伸は110℃で2.6倍に縦延伸した。
次いで、テンターで120℃で4.5倍に横延伸した。この後、240℃で20秒間熱固定後これと同じ温度で横方向に4%緩和した。この後、テンターのチャック部をスリットした後、両端にナーリング加工を行い、40℃に冷却後47.1N/mで巻き取った。このようにして厚さ190μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのガラス転移温度(Tg)は79℃であった。得られたポリエチレンテレフタレートフィルムの幅(製膜幅)は2.5mであった。
支持体3は帝人社製テトロンフィルムHS(膜厚100μm)、支持体4は(同250μm)である。
《下引き済み支持体の作製》
上記で得られた支持体1、2、3及び4の各々のフィルムの両面に、8W/m2・分のコロナ放電処理を施し、次いで、一方の面に下記下引き塗布液aを乾燥膜厚0.8μmになるように塗設後にコロナ放電処理(8W/m2・分)を行いながら下引き塗布液bを乾燥膜厚0.1μmになるように塗布し、各々180℃、4分間乾燥させた(下引き面A)。
また、反対側の面に下記下引き塗布液c−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設後にコロナ放電処理(8W/m2・分)を行いながら下引き塗布液d−1を乾燥膜厚1.0μmになるように塗布し、それぞれ180℃、4分間乾燥させた(下引き面B)。
また、支持体2の下引き面B側の表面の表面粗さを測定したところRa値で0.8μmであった。
《下引き塗布液a》
スチレン/グリシジルメタクリレート/ブチルアクリレート=60/39/1の3元系共重合ラテックス(Tg=75℃)(固形分基準) 6.3部
スチレン/グリシジルメタクリレート/ブチルアクリレート=20/40/40の3元系共重合ラテックス 1.6部
アニオン系界面活性剤S−1 0.1部
水 92.0部
《下引き塗布液b》
ゼラチン 1部
アニオン系界面活性剤S−1 0.05部
硬膜剤H−1 0.02部
マット剤(シリカ,平均粒径3.5μm) 0.02部
防黴剤F−1 0.01部
水 98.9部
Figure 2005305795
《下引き塗布液c−1》
スチレン/グリシジルメタクリレート/ブチルアクリレート=20/40/40の3元系共重合ラテックス(固形分基準) 0.4
スチレン/グリシジルメタクリレート/ブチルアクリレート/アセトアセトキシエチルメタクリレート=39/40/20/1の4元系共重合ラテックス
7.6部
アニオン系界面活性剤S−1 0.1部
水 91.9部
《下引き塗布液d−1》
成分d−11/成分d−12/成分d−13=66/31/1の導電性組成物
6.4部
硬膜剤H−2 0.7部
アニオン系界面活性剤S−1 0.07
マット剤(シリカ,平均粒径3.5μm) 0.03部
水 93.4部
成分d−11;スチレンスルホン酸ナトリウム/マレイン酸=50/50の共重合体からなるアニオン性高分子化合物
成分d−12;スチレン/グリシジルメタクリレート/ブチルアクリレート=40/40/20からなる3成分系共重合ラテックス
成分d−13;
スチレン/イソプレンスルホン酸ナトリウム=80/20からなる高分子活性剤
Figure 2005305795
ついで、各々の下引き層表面に下記プラズマ処理条件でプラズマ処理を施した。
《プラズマ処理条件》
バッチ式の大気圧プラズマ処理装置(イーシー化学(株)製、AP−I−H−340)を用いて、高周波出力が4.5kW、周波数が5kHz、処理時間が5秒及びガス条件としてアルゴン、窒素及び水素の体積比をそれぞれ90%及び5%で、プラズマ処理を行った。
《下引き済み支持体の熱処理》
1.25m幅にスリットした後の下引き済み支持体に対し、張力2hPaで180℃、1分間の低張力熱処理を実施した。
《印刷版材料の作製》
親水性層を塗設する直前に、下引き済み支持体に対し、100℃で30秒間熱処理を加えて乾燥させ、防湿シートでカバーをして空気中の湿度が入らないようにした。支持体の一部をサンプリングして水分率測定をしたところ、0.2%であった。シートを除去後、すぐに親水性層の塗布を行った。
表1に示す裏塗り層用塗布液(調製方法は下記に示す)を用いて、下引き済み支持体の下引き面Bの上にワイヤーバーを用いて塗布し、50℃で3分間乾燥した。なお、スムースター値を測定したところ、B−1を塗布した試料は65kPaであった。
更に表2に示す親水性層1用塗布液(調製方法は下記に示す)及び表3に示す親水性層2用塗布液(調製方法は下記に示す)を用いて、下引き済み支体の下引き面Aの上にワイヤーバーを用いて塗布した。それぞれ、下引き済み支持体上に親水性層1、親水性層2の順番でワイヤーバーを用いて塗布し、120℃で3分間乾燥した後に60℃で24時間の加熱処理を施した。その後、表4に示す画像形成機能層塗布液を、ワイヤーバーを用いて塗布して、50℃で3分間乾燥し印刷版材料を作製した。その後に各印刷版材料を50℃で72時間のシーズニング処理を施した。
〔裏塗り層用塗布液の調製〕
表1に記載の各素材を、ホモジナイザーを用いて十分に攪拌混合した後、表1に記載の組成で混合、濾過し、純水で希釈、分散して裏塗り層用塗布液を調製した。なお、各素材の詳細は表1に記載の通りであり、表中の数値は1m2あたりの固形分量の質量を表す。
Figure 2005305795
〔親水性層1用塗布液の調製〕
表2に記載の各素材をホモジナイザーを用いて十分に攪拌混合した後、表2に記載の組成で混合、濾過し、純水で希釈、分散して親水性層1用塗布液を調製した。なお、各素材の詳細は表2に記載の通りであり、表中の数値は1m2あたりの固形分量の質量を表す
Figure 2005305795
〔親水性層2用塗布液の調製〕
表3に記載の各素材をホモジナイザーを用いて十分に攪拌混合した後、表3に記載の組成で混合、濾過し、純水で希釈、分散して親水性層2用塗布液を調製した。なお、各素材の詳細は表3に記載の通りであり、表中の数値は1m2あたりの固形分量の重量を表す。
Figure 2005305795
〔画像形成機能層塗布液の調製〕
表4に画像形成機能層塗布液の素材の詳細を示す。純水で希釈、分散して画像形成機能層塗布液を調製した。表中の数値は1m2あたりの固形分量の重量を表す。
Figure 2005305795
Figure 2005305795
《印刷版試料の作製》
上記で作製した印刷版材料を、73cm幅で32mの長さに切断して直径7.5cmのボール紙でできたコアに巻き付けロール形状の印刷版試料を作製した。更に、印刷版試料をAl23PET(12μm)/Ny(15μm)/CPP(70μm)の材料でできた150cm×2mの包装材料で巻いた。
作製した包装された印刷版試料を、強制劣化条件として50℃、60%相対湿度で7日間加温した。包装材料の酸素透過度は1.7ml/atm・m2・30℃・day、水分透過度は1.8g/atm・m2・25℃・dayであった。
なお塗布後の表面比抵抗を下記の方法で測定した結果、試料101は5×1014Ω、試料102は1×1011Ω、試料103は2×1013Ωであった。
《印刷版試料の評価》
(a)赤外線レーザー方式による画像形成
上記で作製した平版印刷版材料を印刷用のパンチブロックを有する赤外線レーザー露光装置で画像露光を行った。露光には、波長808nm、スポット径約18μmのレーザービームを用い、露光エネルギーを100〜350mJ/cm2まで50mJ毎に段階的に変化させ、2,400dpi(dpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。)、175線で画像を形成し、画像形成した印刷版試料を作製した。
作製した印刷版には、図2(a)に示すような印刷用のピン穴が空けられていた。
〈折り曲げ〉
作製した印刷版を、図3に示す折り曲げ装置の位置決めピンに印刷版のピン穴を合わせて、ステージにのせ、真空吸引して印刷版を固定した(表5に示す支持体を用い、印刷材料1から7を作製した)。折り曲げ条件、結果を表5に示す。
Figure 2005305795
経時での戻り評価
折り角をつけた後、30分後の角度との差を評価している。
×:5°以上もどってしまった
○:戻りは5°未満
版掛け評価
自動版掛け機構を有する印刷機(ハイデルベルグ社製スピードマスター74DI)での搬送テストの結果、
○:版の取り付け時に、くわえに手動で版を押し込むことなく印刷版を取り付けられた。
×:版の取り付け時に、くわえに手動で版を押し込まないと版の取り付けができなかった。
色ずれの評価
印刷前に版面に50μm幅のキズを2カ所50cm離してつけた。それを4枚用意した。その後に印刷を行った。ただし、インクは東洋インク社製のトーヨーキングハイエコーM黄、M藍、M紅、M墨の4色のインクを使用して印刷を行った。100枚目の紙面で十文字の画像の3色がずれていないのを確認した後に、引き続き2,000枚印刷した。2,000枚印刷終了時の印刷紙面で十文字の各色のズレがどのくらい発生しているかをルーペで測定した。値が少ないほど優れている。結果を表6に示す。表5及び6から、本発明の版曲げ方法により折り曲げられた印刷版を用いた場合には、経時による折り曲げ角度の変化が少なく、版掛けが容易であり、印刷時の色ズレが少ないことが分かる。
Figure 2005305795
また、折部の固定に加熱(70℃15秒)を用いた印刷版材料との印刷時の額縁汚れの発生有無を以下に示す。表7から加熱工程を経ることなく印刷版材料を折り曲げることができ、機上現像性を有する画像形成層を用いた印刷版材料を用いて、汚れを生ずることなく、印刷ができることが分かる。
Figure 2005305795
本発明に好ましく用いられる平版印刷版の版折り曲げ装置の主要構成図である。 あらかじめ位置決め用ピン穴が空けられた印刷版を示す。 本発明に好ましく用いられる平版印刷版の版折り曲げ装置の概念図を示す。 本発明に好ましく用いられる平版印刷版の版折り曲げ装置の折曲押圧作業前の構成部の拡大図を示す。 本発明に好ましく用いられる平版印刷版の版折り曲げ装置の折曲押圧作業後の構成部の拡大図を示す。
符号の説明
1 押圧ブロック
2 版固定ブロック
3 ガイドブロック
4 固定上刃
5 下刃
6 印刷版
10 版折り曲げ装置
11 u字状のピン穴
12 長方形状ピン穴
16 丸状ピン穴
17 長方形状ピン穴
21 排気ステージ
22 位置決め用ピン
31 アンビル
35 版押さえ台
38 印刷版
40 版曲げ部材

Claims (8)

  1. 可とう性を有する支持体上に画像形成機能層を有する印刷版材料の端部を折り曲げて折り部を形成する版曲げ方法において、該折り曲げの折り曲げ角度を70°〜85°として折り曲げの回数を2回〜4回とすることを特徴とする印刷版材料の版曲げ方法。
  2. 前記折り曲げの時間が各々5秒〜20秒であることを特徴とする請求項1に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
  3. 前記支持体の膜厚が120μm〜200μmであることを特徴とする請求項1乃至2に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
  4. 前記画像形成機能層が、機上現像可能な層であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
  5. 前記画像形成機能層が、熱溶融性微粒子又は熱融着性微粒子を含有することを特徴とする請求項1乃至4に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
  6. 前記可とう性を有する支持体と前記画像形成機能層の間に親水性層を有することを特徴とする請求項1乃至5記載の印刷版材料の版曲げ方法。
  7. 前記親水性層がベリリウム、マグネシウム、珪素、チタン、ホウ素、ゲルマニウム、錫、ジルコニウム、鉄、バナジウム、アンチモン及び遷移金属から選択される少なくとも1つの元素の、コロイド粒子状酸化物又は水酸化物を含有することを特徴とする請求項6に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
  8. 前記折り曲げ時の温度が0℃〜40℃であることを特徴とする請求項1乃至7に記載の印刷版材料の版曲げ方法。
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