JP2005305413A - 石膏ボード粉砕分別装置 - Google Patents

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    • B02C4/08Crushing or disintegrating by roller mills with two or more rollers with co-operating corrugated or toothed crushing-rollers

Abstract

【課題】 圧潰ローラを小さなトルクで駆動でき、石膏ボードを石膏部分と紙部分とに効率的に分別する、簡素な装置構成の石膏ボード粉砕分別装置を提供すること。
【解決手段】 石膏ボード粉砕分別装置100は、石膏ボードを粗破砕して石膏ボード片にする破砕ローラ101と、破砕ローラ101により粗破砕された石膏ボード片を圧潰し石膏部分を粉ないし小塊にして外皮である紙から分離する一対の圧潰ローラ102と、圧潰ローラ102から排出された石膏と紙片との混合物を分離する紙送りローラ103とパンチングメタル104と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、石膏ボード粉砕分別装置に関し、特に、必要となるトルクが分散され、結果として相対的に小さなトルクで駆動でき、石膏ボードを石膏部分と紙部分とに効率的に分別する石膏ボード粉砕分別装置に関する。
従来、石膏ボードは、内外装下地材として壁や天井などに多数使用されている。石膏ボードは、木材に比して加工性や寸法安定性に優れ、建築物の防火性や遮音性も向上させる。一方、近年では建築関連分野においてもリサイクル志向が高まり、石膏ボードについても、建築現場では端材として、解体現場では廃材として多数発生するので、これらの処理要請が高まってきている。特に、石膏ボードは、石膏と紙とから形成され、共にリサイクル過程にのせることができるので、種々の分別装置が開発されている。
例えば、特開2001−137726号公報「石膏ボード粉砕分別処理装置」では、一対のローラを二組組合せ、第一のローラの組で石膏ボードを粉となるように砕き、第二のローラの組で、紙を突き破り下流の分離分別工程にのせる。このようにして、従来は石膏ボードをリサイクル可能に処理することが可能となっていた。
特開2001−137726号公報
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
すなわち、特開2001−137726号公報に開示されるローラを使う技術では、最初に圧潰ロールで板物を粉砕するため、装置中最もトルクを必要とする圧潰ロールに対して大きなトルクを連続的に付加する必要があり、駆動部分が大がかりになったり、消費電力が大きくなったりするという問題点が生じていた。また、圧潰ローラが長尺物を一気にくわえ込んで圧潰するので、瞬間的に極めて大きなトルクが必要となってしまう場合が生じ、圧潰ロールが停止してしまうことがあるという問題点があった。特に、家屋の解体などをおこなって、原料が廃材としての石膏ボードである場合には、例えば、窯業系外壁材であるサイディングボード片など、堅い部材が混入する場合があり、装置が停止してしまうという問題点があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、装置負荷が分散され、石膏ボードを石膏部分と紙部分とに効率的に分別する石膏ボード粉砕分別装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、石膏ボードを粗破砕して石膏ボード片にする破砕手段と、破砕手段により粗破砕された石膏ボード片を圧潰し石膏部分を粉ないし小塊にして外皮である紙から分離する一対の圧潰ローラと、圧潰ローラから排出された石膏と紙片との混合物を分離する分離手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項1にかかる発明は、圧潰前に粗く破砕する前処理を経るため圧潰ローラの駆動トルクが小さくて済む。なお、石膏ボードは外皮が紙であるので、内部では石膏片として分離していても外見上つながっている場合もある。本願ではこのような状態も、粗破砕されたものであるとする。
また、請求項2に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、請求項1に記載の石膏ボード粉砕分別装置において、破砕手段が、表面に凸部を有する一対の破砕ローラからなり、一方の破砕ローラの凸部と他方の破砕ローラの凸部が互い違いの位置関係となるように配され、当該凸部が破砕ローラの回転に伴って石膏ボードを粗破砕することを特徴とする。また、請求項3に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、請求項2に記載の石膏ボード粉砕分別装置において、前記凸部が、軸に沿った複数の山形の突条であることを特徴とする。
すなわち、請求項2にかかる発明は、粗破砕もローラによりおこない装置全体でトルクを分散させる構成とすることが可能となる。換言すれば、装置中最もトルクを必要とする圧潰ローラにトルクが集中してしまうことなく、最大トルクの低減を図ることが可能となる。また、本発明は、石膏が粗破砕されているので、一直線上の空隙に石膏ボード板が一気にくわえ込まれる際に必要な、瞬間的な極めて大きなトルクは要しない。なお、請求項3にかかる発明として記載したように、凸部を山形の突条とすれば、装置構成を簡便にすることができる。なお、突条の長さはローラの軸長と同じとすることが好ましいが、これより短くして一本の突条を複数に分けてもよい。なお、この他、突条を軸に沿って角度をつけ、螺旋状としたり、所定長さで螺旋を反転させ、V字やW字状となるようにジグザグにしたりしても良い。
また、請求項4に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、軸に垂直な断面形状は円であり、当該円の径が変わることにより軸方向には山部と谷部が交互に構成された第一の多段ローラと、第一の多段ローラの谷部には山部が山部には谷部が相補的に位置して構成された第二の多段ローラと、が所定の間隔を開けて保持され、軸回動により石膏ボードを粗破砕しつつ圧潰し、石膏部分を粉ないし小塊にして外皮である紙から分離する一対の圧潰ローラと、圧潰ローラから排出された石膏と紙片との混合物を分離する分離手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項4にかかる発明は、圧潰ローラが石膏ボードをくわえ込むときに、稜線が一直線でないので石膏ボードを粗破砕し、トルクの集中を回避できる。また、稜線が相補的であるので空隙によって粗破砕直後にそのまま石膏ボード片を圧潰する。なお、多段ローラは必ずしも瓢箪形のように山部と谷部との稜線がなめらかな曲線を描く必要はなく、例えば、バーベルで使用する大小二つの径の円盤ウェイトを交互に軸通させたような形状も含むものとする。なお、山部とは稜線が凸になる部分(径の大きい部分)、谷部とは稜線が凹になる部分(径の小さい部分)をいう。
また、請求項5に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、請求項4に記載の石膏ボード粉砕分別装置において、さらに、圧潰ローラの山部に軸方向へ延伸する切り欠きを設けて山部の円周方向に段差を形成したことを特徴とする。
すなわち、請求項5にかかる発明は、段差により石膏ボードを滑らずくわえ込むことができる。
また、請求項6に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の石膏ボード粉砕分別装置において、分離手段が、石膏粉ないし石膏小塊を通過させる網体と、圧潰ローラと網体との間に配され、紙片を軸方向に移動させる回転螺旋体である紙送りローラと、を有することを特徴とする。
すなわち、請求項6にかかる発明は、石膏と紙の分離もローラによりおこない簡素な構成で粗破砕から分別までが可能となる。なお、網体は、紙送りローラとわずかな隙間を形成するように円弧を描いた樋状にしても良いし、安価に構成するために、フラットにして紙送りローラの直近下部に設けても良い。また、回転螺旋体は、軸回動により紙片を軸方向に移動させるのであれば特に限定されないが、例えば、円筒の外周に螺旋状に羽や突条を設けて構成することができる。なお、分離手段には、必要に応じて、石膏も所定位置に搬送する石膏送りローラを設けても良いものとする。
また、請求項7に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、請求項6に記載の石膏ボード粉砕分別装置において、網体の端部に紙片を落下させる孔を設けると共に、落下した紙片をさらに搬送する第二の紙送りローラと第二の網体を設け、紙片が網体上を移動する距離を長くしたことを特徴とする。
すなわち、請求項7にかかる発明は、装置全長を長くすることなく網体と紙が擦れ合う分離行路を長くすることが可能となり、石膏部分の回収効率を向上させる。なお、第二の紙送りローラと第二の網体は、第一の紙送りローラと第一の網体と同様に組となって紙片を軸方向に移動させる構成であることはいうまでもない。
また、請求項8に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の石膏ボード粉砕分別装置において、総てのローラを単一の駆動手段により駆動させることを特徴とする。
すなわち、請求項8にかかる発明は、装置全体の駆動を簡素化することが可能となる。換言すれば、本発明は、必要最大トルクの低減が図れ、相対的に小さなトルクで駆動できるので、適宜ギアを介在させることにより単一の駆動系によって装置全体を稼働することが可能となる。このとき、破砕ローラと圧潰ローラの回転速度を異ならせるなどしてトルクを分散させつつ、効率的な処理をおこなわせてもよい。
また、請求項9に記載の石膏ボード粉砕分別装置は、請求項1〜8のいずれか一つに記載の石膏ボード粉砕分別装置において、圧潰ローラおよび分離手段が鉛直方向に順に並んで配置されたことを特徴とする。
すなわち、請求項9にかかる発明は、装置構成をコンパクトにすることができ、また、分別された紙と石膏とが下へ自然に落下するため、下に受け容器をおいておけば簡便な取り出しも可能となる。なお、分離手段には、第一の(場合によっては第二の)網体と第一の(場合によっては第二の)紙送りローラが含まれる。なお、分離手段に関しては、破砕ローラ、網体、の順に、場合によっては、さらに、第二の破砕ローラ、第二の網体、の順に鉛直方向に並ぶものとする。また、破砕手段がある場合には、最も高い位置に配置するものとする。なお、使用の態様によっては、紙送りローラと網体とを装置下部から斜め上にせり上がるように構成し、紙片の排出口の高さを高くするようにしても良い。
以上説明したように、本発明によれば、圧潰前に粗く破砕する前処理を経るため圧潰ローラの駆動トルクを小さくすることができる。また、粗破砕もローラによりおこなうこととすれば、装置全体でトルクを分散させることが可能となる。また、圧潰ローラが石膏ボードをくわえ込むときに、稜線が一直線でないので石膏ボードを粗破砕し、トルクの集中も回避できる。また、段差により石膏ボードを滑らずくわえ込むこともできる。また、石膏と紙の分離もローラによりおこなうこととすれば、簡便な構成で粗破砕から分別までが可能となる。また、網体と紙が擦れ合う分離行路を長くして、石膏部分の回収効率を向上させることが可能となる。さらに、総てのローラを単一の駆動手段により駆動させることにより、装置全体の駆動を簡素化することが可能となる。また、装置構成をコンパクトにすることもでき、また、分別された紙と石膏とが下へ自然に落下するため、下に受け容器をおいておけば簡便な取り出しも可能となる。このように、本発明によって、装置負荷が分散され、石膏ボードを石膏部分と紙部分とに効率的に分別する石膏ボード粉砕分別装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は、実施の形態1の石膏ボード粉砕分別装置の側面図である。図2は、図1に示した石膏ボード粉砕分別装置のA−A断面図である。石膏ボード粉砕分別装置100は、一対の破砕ローラ101と、一対の圧潰ローラ102と、一本の紙送りローラ103と、パンチングメタル104と、石膏回収ボックス105と、紙回収ボックス106と、を有する。
図示したように、破砕ローラ101と圧潰ローラ102と紙送りローラ103とは、別途搬送コンベア等を設けなくて済むように鉛直下方に順に配置し、装置構成を簡素化している。また、これらのローラは、ギア(図示せず)を介在させて一つの駆動系(図示せず)で駆動させるようにしているので、この点からも、装置構成を簡素化している。
各部を説明する。破砕ローラ101は軸長約1m、直径約110mmの円筒体を基本形状とし、外周に8本の山形鋼を軸に沿って等間隔に固着している。山形鋼の高さは、約2cmであり、破砕ローラ101が石膏ボードを圧潰ローラ102側に送り出すように回転する。このとき、一方のローラの山と他方のローラの山が互い違いになるように配置し、さらに、一方のローラの隣り合う山どうしを結ぶ線(以下支線という)と、他方のローラの山との距離を石膏ボードの幅(幅9mm〜12mm)より若干狭くするようにする。これにより、少ないトルクで石膏ボードを折って粗破砕することが可能となる。本実施の形態の場合、石膏ボードは長辺ないし長径が約5〜10cm程度の石膏ボード片となる。なお、一方のローラの山と山を結ぶ線と他方のローラの山との距離は適宜調整し、石膏ボードを粗破砕でき、かつ、少ないトルクで駆動ができるようにする。
圧潰ローラ102は、軸長約1m、直径約140mmの円筒体である。ローラの間隔は約1mmとし、破砕ローラ101と同様に内向きに回転し、粗破砕された石膏ボードを順次圧潰する。圧潰により外皮の紙から、石膏が粉ないし小塊となって剥がれ落ちる。なお、ローラの間隔は、ここでは約1mmとしているが、紙から石膏が分離され、パンチングメタル104の孔を通過できるように潰せるのであれば、その間隔に特に制限はない。ただし、石膏ボード粉砕分別装置100の中で、最もトルクが必要なのはこの圧潰ローラ102であるので、その他のローラに必要なトルクも考慮しローラ間隔を決定するようにする。この他、圧潰ローラ102の片方の位置を固定し、他方については、基準間隔を1mmとして横からバネをあてがって間隔を動的に可変とし、ローラが噛んで駆動モータに負荷がかからないように構成しても良い。なお、適宜ギアを介在させ、破砕ローラ101の回転速度と圧潰ローラ102の回転速度を異ならせるようにしても良い。
紙送りローラ103は、軸長約1m、直径約140mmの円筒体であり、高さ約30mmのピンが円筒表面に螺旋状に植設されている。ピンはローラの回転により紙を軸方向に送り出す。ここで、紙送りローラ103に近接した位置にパンチングメタル104を配し、パンチングメタル104に空けられている複数の孔を、圧潰ローラ102で圧潰された石膏粉ないし石膏小塊が通過し、下の石膏回収ボックス105で石膏が回収されるようにしている。パンチングメタルの孔の大きさは、紙は通過せず、石膏のみが通過できる大きさとする。本実施の形態では、孔の大きさを約1cmとしている。なお、図示したようにパンチングメタル104は、樋状に曲率がつけてあり、紙送りローラ103の外周にあてがわれるように配されている。なお、紙はローラにより軸方向に移動し、紙回収ボックス106に回収される。
以上説明したように、実施の形態1の石膏ボード粉砕分別装置100は、最大トルクを低減可能でローラの軸や軸受の大型化を防ぎ装置構成をコンパクトにすることが可能となる。また、稼働部を総てローラにより構成し単一の駆動部により稼働させることができ、この点からも装置構成を簡単にすることができる。なお、最大トルクを小さくすることができるので駆動用モータの大型化を防止でき、装置コストを低減させることも可能となる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2では、紙送りローラとパンチングメタルとが二組鉛直方向に組み合わさった例について説明する。なお、特に断らない限り、実施の形態1と同一の構成要素については、同じ符号をふるものとし、その説明を省略する。
図3は、実施の形態2の石膏ボード粉砕装置の側面図である。図4は、図3に示した石膏ボード粉砕分別装置のA−A断面図である。石膏ボード粉砕分別装置200は、紙送りローラ203aおよび203b、ならびに、パンチングメタル204aおよび204bを有する。図示したように、紙送りローラ203aはその回転により紙片を片方に送り、パンチングメタル204aの端部から送られた紙片を落下させ、続いて、紙送りローラ203bにより反対方向に移動させるようにして、紙片の移動工程を長くしている。これにより、装置長を長くすることなく、パンチングメタル204aおよび204bと紙片との接触距離を長くし、紙片に付着している石膏粉をより多く分離させることが可能となる。
図5は、上下の紙送りローラをそれぞれ一対ずつ設けた装置例を示した説明図である。ピンの間隔は、回転によってかみ合わないように配置して、ピンが他方のローラの外周ぎりぎりの場所に位置させる態様であっても良い。これにより、紙片が複雑に曲げられ、紙送りローラの間を通過する際も紙片から石膏を効率的に分離させることが可能となる。なお、図示した例では、紙送りローラ203aとパンチングメタル204a、および、紙送りローラ203bとパンチングメタル204bとの間に隙間ができ、この領域で紙が一部停滞する。しかしながら順次紙が送られてくるので、紙同士が擦れ合い、ここでも紙片から石膏を効率的に分離させることができることとなる。なお、図1から図4までに示した例であっても、パンチングメタルを樋状に曲げることなく、コの字にすれば、同様に停滞部が形成され、同様の作用効果を得ることができる。また、コの字に限らず、単にフラットなパンチングメタルをあてがうようにしても、同様の作用効果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態2の石膏ボード粉砕分別装置200は、装置の全長を伸ばすことなく、分別効果を上げることができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3では、破砕と圧潰とを一つのローラでおこなう例について説明する。なお、特に断らない限り、実施の形態1または実施の形態2と同一の構成要素については、同じ符号をふるものとし、その説明を省略する。
図6は、実施の形態3の石膏ボード粉砕分別装置の側面図である。石膏ボード粉砕分別装置300は、一対の破砕圧潰ローラ301と、ホッパー302と、一対の紙送りローラ303と、パンチングメタル304と、一本の石膏送りローラ305と、石膏回収ボックス105と、紙回収ボックス106と、を有する。なお、図7は、破砕圧潰ローラ301を装置上部側から見た図である。
破砕圧潰ローラ301は、図6または図7に示したように、バーベルで使用する円盤ウェイトの大径と小径のものを交互に重ねて多段に形成したような形状のローラ(以降多段ローラという)が組となっており、多段ローラ301aおよび多段ローラ301bが、相補的にかみ合うように位置している。また、図8に示したように、多段ローラの大の径には、円周に沿って3カ所切り欠き310が設けられている。
このような形状であるので、破砕圧潰ローラ301は、実施の形態1または2に説明した破砕ローラと圧潰ローラとを兼ね備えた役割を果たす。まず、多段ローラ301aと多段ローラ301bとが内向きに回転し、石膏ボードを空隙部分へ引き込む。ついで、切り欠き310によって石膏ボードを滑らないようくわえ込む。空隙が一直線でないので、多段ローラの外形(稜線)に従って石膏ボードが粗破砕される。粗破砕された石膏ボードは、そのままローラの回転によって引き込まれ圧潰される。
このとき、実施の形態1または2で説明した石膏ボード粉砕分別装置では、粗破砕された石膏ボード片が一旦破砕ローラから離れて圧潰ローラに落下していくため、石膏ボード片が重なってしまいローラに過剰な負荷がかかる可能性が生じるが、破砕圧潰ローラ301では、石膏ボード片を順次そのまま引き込むのでそのような負荷が生じないという利点がある。
多段ローラの大きさとしては、軸長約1m、大輪φ210mm×45mm、小輪φ190mm×55mm、大輪と小輪を結ぶ切頭円錐の厚み5mm、切り欠き310の溝幅30mm×溝深さ3mmとすることができる。なお、多段ローラ301aと多段ローラ301bとの間の空隙は、5mmとすることができる。
ホッパー302は、破砕圧潰ローラ301により圧潰された石膏ボードを紙送りローラ303の下部投入口Aに投入する。紙部分は、一対の紙送りローラ303により順次下流に移動し、最終的に紙回収ボックス106に投入される。このとき、紙は、パンチングメタル304と擦れ合うので、紙に付いている石膏は順次石膏送りローラ305側に落下する。一方、石膏送りローラ305は、下部投入口Aから投入された石膏と、パンチングメタル304で擦れてでてきた石膏とを順次下流に移動させ、最終的に石膏回収ボックス105に投入する。
図6に示したように、紙送りローラ303、パンチングメタル304、石膏送りローラ305は、石膏と紙の混合物を下で受けて上で排出するようにしている。このような斜め上にせり上がる構成とすれば、分離行路を長くでき、紙から石膏粉をより多く回収できるので、収率が向上し、リサイクルの観点から紙の原料品質も向上する。また、石膏回収ボックス105と紙回収ボックス106の容量も大きくすることも可能となる。
以上、実施の形態3の石膏ボード粉砕分別装置によれば、破砕と圧潰とを一対のローラで一度に可能となる。なお、本構成によれば、従来の装置と比して必要とされるトルクが相対的に小さくなり、また、効率的な破砕圧潰が可能となるので、例えば、2/3程度の馬力のモータを使用して、いわゆるスーパーハード石膏などのリサイクルも容易となる。一方、同程度の馬力のモータを利用すれば、原料にサイディングボード片など堅い部材が混入していても、装置停止を招来せず、運転効率を向上させることが可能となる。
なお、実施の形態1と実施の形態2では、分離手段、すなわち、紙送りローラ103,203a,203bは水平に配され、実施の形態3では、紙送りローラ303が斜め上にせり上がるように配されているが、実施の形態1および2でこれらを斜めに、実施の形態3では水平に配しても何ら問題なく、設計上種々採用しても良いことはいうまでもない。
本発明の活用例として、石膏ボードの粉砕分離の他、例えば、内側と外側とでせん断力に対する脆性が異なる部材を効率的に破砕および分離する装置として応用可能である。
実施の形態1の石膏ボード粉砕分別装置の側面図である。 図1に示した石膏ボード粉砕分別装置のA−A断面図である。 実施の形態2の石膏ボード粉砕装置の側面図である。 図3に示した石膏ボード粉砕分別装置のA−A断面図である。 上下の紙送りローラをそれぞれ一対ずつ設けた装置例を示した説明図である。 実施の形態3の石膏ボード粉砕分別装置の側面図である。 破砕圧潰ローラを装置上部側から見た図である。 破砕圧潰ローラの大きな方の円盤形状の断面図である。
符号の説明
100,200,300 石膏ボード粉砕分別装置
101 破砕ローラ
102 圧潰ローラ
103,203a,203b,303 紙送りローラ
104,204a,204b,304 パンチングメタル
105 石膏回収ボックス
106 紙回収ボックス
301 破砕圧潰ローラ
302 ホッパー
305 石膏送りローラ

Claims (9)

  1. 石膏ボードを粗破砕して石膏ボード片にする破砕手段と、
    破砕手段により粗破砕された石膏ボード片を圧潰し石膏部分を粉ないし小塊にして外皮である紙から分離する一対の圧潰ローラと、
    圧潰ローラから排出された石膏と紙片との混合物を分離する分離手段と、
    を備えたことを特徴とする石膏ボード粉砕分別装置。
  2. 破砕手段が、表面に凸部を有する一対の破砕ローラからなり、
    一方の破砕ローラの凸部と他方の破砕ローラの凸部が互い違いの位置関係となるように配され、当該凸部が破砕ローラの回転に伴って石膏ボードを粗破砕することを特徴とする請求項1に記載の石膏ボード粉砕分別装置。
  3. 前記凸部が、軸に沿った複数の山形の突条であることを特徴とする請求項2に記載の石膏ボード粉砕分別装置。
  4. 軸に垂直な断面形状は円であり、当該円の径が変わることにより軸方向には山部と谷部が交互に構成された第一の多段ローラと、第一の多段ローラの谷部には山部が山部には谷部が相補的に位置して構成された第二の多段ローラと、が所定の間隔を開けて保持され、軸回動により石膏ボードを粗破砕しつつ圧潰し、石膏部分を粉ないし小塊にして外皮である紙から分離する一対の圧潰ローラと、
    圧潰ローラから排出された石膏と紙片との混合物を分離する分離手段と、
    を備えたことを特徴とする石膏ボード粉砕分別装置。
  5. さらに、圧潰ローラの山部に軸方向へ延伸する切り欠きを設けて山部の円周方向に段差を形成したことを特徴とする請求項4に記載の石膏ボード粉砕分別装置。
  6. 分離手段が、石膏粉ないし石膏小塊を通過させる網体と、圧潰ローラと網体との間に配され、紙片を軸方向に移動させる回転螺旋体である紙送りローラと、を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の石膏ボード粉砕分別装置。
  7. 網体の端部に紙片を落下させる孔を設けると共に、落下した紙片をさらに搬送する第二の紙送りローラと第二の網体を設け、紙片が網体上を移動する距離を長くしたことを特徴とする請求項6に記載の石膏ボード粉砕分別装置。
  8. 総てのローラを単一の駆動手段により駆動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の石膏ボード粉砕分別装置。
  9. 圧潰ローラおよび分離手段が鉛直方向に順に並んで配置されたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の石膏ボード粉砕分別装置。

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