JP2005302073A - ディスクドライブ装置、トラックジャンプ方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 対物レンズが目標トラック近傍の目標エリア内に到達し、且つトラックジャンプ停止条件としてこのときの対物レンズの移送速度が所定以下となることに応じてトラッキングをONする。これにより、ディスク偏芯等の影響で対物レンズのトラック側に対する相対速度に変化が生じているとされる場合に対応して、目標トラックへの到達前にトラッキングをONすることができる。つまり、このように対物レンズの相対速度に変化が生じている場合、従来のように目標トラックまで到達してトラッキングをONすると対物レンズと目標トラックとの位置関係に逆転現象が生じる場合があったが、目標トラックまで到達しないようにしていることでこのような逆転現象の発生を防止できる。そして、このように逆転現象の防止が図られることで、結果的にディスク偏芯等が生じている場合の目標トラックへのジャンプ動作をより早く行うことができ、信頼性が向上する。
【選択図】図4
Description
そして、このようなトラックジャンプ動作として、例えば数百トラック単位のジャンプ動作には、対物レンズの移送速度が一定となるようにして行ういわゆるファインサーチが知られている。
図5は、従来のファインサーチ時に行われる処理動作について示すフローチャートであり、図6はファインサーチ時に得られるトラッキングエラー信号としてのトラバース信号TRVの様子について模式的に示している。
先ず、図5において、このようなファインサーチ動作によるジャンプ動作が開始(ステップS501)となると、例えば図6に示すようにして得られるトラバース信号TRVの周波数に基づいて、対物レンズの移送速度が設定速度よりも早いか否かについての判別を行う(S502)。
設定速度よりも早いとされて肯定結果が得られた場合は減速が行われるように制御を行い(S503)、また遅いとして否定結果が得られた場合は加速されるように制御を行う(S504)。
そして、目標トラックに到達したか否かについての判別を行い(S505)、目標トラックに到達するまでは上記した設定速度に基づく減速/加速制御を行うようにされる。
そして、ブレーキパルスを印加させると、図示するトラッキングON条件として、移送速度が所要以下となることを監視するようにされ(S507)、移送速度が所要以下となったことに応じてトラッキングをONとするように制御を行う(S508)。
また、ファインサーチ動作では、目標トラック到達の際に所定レベルのブレーキパルスが印加されることで、対物レンズを所定以下の速度に減速させて、目標トラックへのトラッキングON動作がより安定的に行われるようにされている(図6時点t1〜t3参照)。
例えば、ディスクに偏芯がある場合を例に挙げると、ディスク上に形成されるトラックは、ディスク回転に応じた周期で外周方向・内周方向に順次移動するようにされることになる。
すなわち、次の図7に示されるように、ディスク100上のトラックTRは、対物レンズOPが図示する方向で移送されているとした場合、ディスク中心方向となる内周方向(図中矢印I)に移動されるように対物レンズOPに近づいたり、外周方向(矢印O)側に遠ざかったりするようにされる。
上記もしたようにファインサーチ動作では、目標トラック到達時にブレーキパルスの印加によって対物レンズOPの速度を減速し、これに応じトラバース信号TRVの周波数(つまり対物レンズOPのトラックTR側に対する相対速度)が所定以下となることに応じてトラッキングをONするようにされる。
この際、例えば偏芯により目標トラック側が対物レンズOPに対して遠ざかる方向(図7中外周方向O)に移動される条件では、対物レンズOPの移動方向と目標トラックの移動方向が一致するので、トラバース信号TRVの周波数も低下する傾向となる。従って、この場合はブレーキパルスの印加によって対物レンズOPの相対速度も十分に低下するものとなり、トラッキングON条件が成立して正常にオントラックすることができる。
従ってこの場合は、ブレーキパルスの印加に対しても対物レンズOPの相対速度が十分に低下しない可能性があり、これによってトラッキングON条件が成立せずにオントラックできない状態が継続されてしまう可能性がある。つまり、先の図5中ステップS507の条件が成立せず、次のトラッキングON動作が行われないものである。
しかしながら、この場合も依然として目標トラック側に対する相対速度はトラッキングをONすることが困難な速度とされているので、トラッキングをONすることが困難であることに代わりはない。特に、例えば偏芯等の度合いが大きく、このときの目標トラック側の速度が速い傾向となる場合には、最終的に目標トラックにオントラックすることができず、目標トラックと対物レンズOPとの位置関係が逆転してしまうといった現象が起こる可能性がある。
このようにフォーカスサーボが外れてしまった場合には、例えば現在位置情報の認識等のために内周側領域にアクセスする等した後、再度サーチ動作をやり直すこととなって甚大な遅れが生じてしまう。
つまり、通常、このような逆転現象の発生は、トラバース信号のみでは検知することが困難となるが、同文献ではトラバース信号と、RF信号に基づいて得られるMIRR信号との位相関係に基づいてこれを検知するようにされている。
その上で、このような逆転現象が検知されたことに応じて、目標トラックに対する対物レンズの相対速度をマイナスさせる方向のパルスを印加して、対物レンズを目標トラック側の動きに追従させるように制御する。
しかしながら、このような技術としても、RF信号が得られる場合はよいが、例えば記録可能ディスクであってピットの形成されないディスクについては逆転現象の検知を行うことができず、目標トラックにオントラックできないという問題が生じることになる。
つまり、光ディスクに対する信号の記録及び/又は再生が可能なディスクドライブ装置であって、先ずトラックジャンプ動作として、対物レンズをトラッキング方向に一定速度となるように移送する移送手段と、制御に応じてトラッキングサーボをオン/オフするサーボ手段と、少なくとも上記移送手段とサーボ手段とに対する制御を行う制御手段とを備えるようにされる。
そして、上記制御手段では、上記移送手段により移送される上記対物レンズが目標トラック近傍の目標エリア内に到達したか否かについての判別を行う第1の判別処理と、上記移送手段により上記対物レンズが移送されることに応じて得られるトラバース信号に基づいて検出される、上記対物レンズの移送速度が所定以下となっているか否かについての判別を行う第2の判別処理とを実行するようにされる。
その上で、上記第1の判別処理及び上記第2の判別処理によって共に肯定結果が得られたことに応じて、トラッキングサーボをオンとするように上記サーボ手段を制御するオントラック制御処理を実行するようにされているものである。
すなわち、対物レンズをトラッキング方向に一定速度となるように移送して行うトラックジャンプ動作について、先ずは上記対物レンズが目標トラック近傍の目標エリア内に到達したか否かについての判別を行う第1の判別処理と、上記対物レンズが移送されることに応じて得られるトラバース信号に基づいて検出される上記対物レンズの移送速度が所定以下となっているか否かについての判別を行う第2の判別処理とを実行する。
その上で、上記第1の判別処理、及び上記第2の判別処理によって共に肯定結果が得られたことに応じて、トラッキングサーボをオンとするように制御を行うオントラック制御処理を実行するようにした。
この際、上記のように対物レンズの移送速度が、従来のようなブレーキパルスの印加なしに所定以下に低下する場合としては、外乱やディスク偏芯等によって対物レンズとトラックとの関係での相対速度に変化が生じているということになる。
そして、このように偏芯等が発生していることが予想される場合に対応して、上記のように目標エリア内でトラッキングON動作を試みるようにすれば、従来のように目標トラックまで到達してトラッキングON動作が行われることによって逆転現象が生じてしまうような事態を防止できる。
すなわち、従来では、目標トラックに到達するまで対物レンズを移動させていたので、例えばディスク偏芯等の影響で相対的に目標トラック側と対物レンズ側とが近づく傾向とされた場合に逆転現象が生じてしまうものであった。従って、上記のように偏芯等が発生していると予想される場合は目標トラックより前のトラックでトラッキングをONするものとすれば、目標トラックとの逆転は生じないようにすることができる。
そしてこの際、上記もしているようにこのような目標トラックまでのトラックジャンプの停止条件としては、対物レンズの移送速度が所定以下となる条件が設定されているので、目標エリア内に到達の際にも偏芯等の影響によりトラック側が近づく傾向でオントラックが厳しい条件ではトラッキングON動作が行われないものとすることができる。すなわち、これによって安定的なトラッキングON動作が図られるものである。
そして、このように逆転現象の防止が図られれば、その分目標トラックへのトラックジャンプ動作をより早く完了することができる。
また、トラッキングのON条件としては移送速度が所定以下となることと設定していることで、その分この場合のトラッキングON動作としても安定的に行うことができる。
図1は、実施の形態としてのディスクドライブ装置1の内部構成について示したブロック図である。
本実施の形態のディスクドライブ装置1としては、図示するディスク100として、DVD−ROMディスクや記録可能なDVD系ディスク(DVD+R、DVD+RW等)に対応して記録及び/又は再生を行うものとされている。
先ず、ディスク100は、図示しないターンテーブルに積載され、記録再生動作時においてスピンドルモータ2によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光ピックアップ3によってディスク100にエンボスピット形態、色素変化ピット形態、或いは相変化ピット形態などで記録されているデータの読み出しが行なわれることになる。
また光ピックアップ3全体はスライド駆動部4によりディスク半径方向に移動可能とされている。
RFアンプ8には、光ピックアップ3内の複数のフォトディテクタからの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを生成する。
RFアンプ8から出力される再生RF信号は再生信号処理部9へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボ制御部10へ供給される。
再生信号処理部9は、DRAM11を利用してデコード処理やエラー訂正処理を行う。なおDRAM11は、ホストインタフェース13から得られたデータを保存したり、例えば外部のホストコンピュータに対してデータ転送する為のキャッシュとしても用いられる。
そして再生信号処理部9は、デコードしたデータをキャッシュメモリとしてのDRAM11に蓄積していく。
このディスクドライブ装置1からの再生出力としては、DRAM11にバファリングされているデータが読み出されて転送出力されることになる。
例えばトラックジャンプ動作時の制御として、数百トラック単位のジャンプ動作に対応してはファインサーチ動作を選択し、これに応じて後に説明するようにして対物レンズOPが一定速度で移送されるように制御を行う。
また、特に実施の形態の場合では、図4に示すような実施の形態としての処理動作を行うようにされるがこれについては後述する。
即ちDRAM11に格納された再生データは、ホストインタフェース13を介してホストコンピュータに転送出力される。
またホストコンピュータからのリード/ライトコマンドや記録データ、その他の信号はホストインタフェース13を介してDRAM11にバッファリングされたり、コントローラ12に供給される。
データの記録時においては、DRAM11にバッファリングされた記録データは、変調部14において記録のための処理が施される。即ちエラー訂正コード付加、EFM+変調などの処理が施される。
そしてこのように変調された記録データがレーザ変調回路15に供給される。レーザ変調回路15は、記録データに応じて光ピックアップ3内の半導体レーザを駆動し、記録データに応じたレーザ出力を実行させ、ディスク100にデータ書込を行う。
ディスク100が色素変化膜を記録層としたライトワンス型のものである場合は、記録パワーのレーザ照射により、色素変化によるピットが形成されていく。
またディスク100が相変化記録層のリライタブルディスクの場合は、レーザ光の加熱によって記録層の結晶構造が変化し、相変化ピットが形成されていく。つまりピットの有無と長さを変えて各種のデータが記録される。また、ピットを形成した部分に再度レーザ光を照射すると、データの記録時に変化した結晶状態が加熱によって元に戻り、ピットが無くなってデータが消去される。
即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、フォーカス/トラッキング駆動回路6に供給する。フォーカス/トラッキング駆動回路6は、光ピックアップ3における二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって光ピックアップ3、RFアンプ8、サーボ制御部10、フォーカス/トラッキング駆動回路6、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
先ず、図1において示したRFアンプ8から供給されるトラッキングエラー信号TEは、トラッキングサーボがONの状態に対応して図中スイッチS1及びスイッチS2にて共に端子t1に対して端子t2が選択されている場合に、サーボ回路20に対して供給される。
サーボ回路20は、供給されるトラッキングエラー信号TEに基づくトラッキングドライブ信号を生成し、これを図1に示したフォーカス/トラッキング駆動回路6に対して供給する。
なお、サーボ制御部10において、上記のようなトラッキングサーボのON/OFFに応じたスイッチS1及びスイッチS2の切り替えはコントローラ12の指示に基づいて行われる。
周波数計測回路22は、供給されるトラバース信号TRVの周波数を計測し、この周波数の情報を対物レンズOPの移送速度を示す移送速度情報としてコントローラ12に対して供給する。
また、波数カウント/スライド制御回路23は、トラバース信号TRVの波数をカウントすると共に、そのカウント値が所定以上となるごとに光ピックアップ3を所定分スライドさせるためのスライドドライブ信号をスライド駆動回路5に対して供給する。
これによって、対物レンズOPのトラッキング方向への駆動状態に対応して光ピックアップ3全体が追従するように制御が行われる。
すなわち、この場合コントローラ12は、上記移送速度情報の値と設定された目標速度の値とを比較した結果に応じて、サーチ回路21に対する加速指令/減速指令を行う。
サーチ回路21ではこのような加速指令/減速指令に基づいて、対物レンズOPを移送方向に加速または減速させるためのトラッキングドライブ信号を出力する。
これによって対物レンズOPの移送速度は、設定速度で一定となるように制御される。
この場合には、例えばユーザが操作入力を行うための操作部や各種の情報表示のための表示部、音声・映像信号等についての外部入出力端子等が備えられればよい。
また、ここではディスク100に対する記録及び再生が可能な記録再生装置の構成を例示したが、記録又は再生のみが可能な構成が採られてもよい。
そして、実施の形態ではこのようなファインサーチとして、従来とは異なり、対物レンズOPが目標トラックに到達する前であっても、その直前となる目標エリア内に到達した場合であって、且つ対物レンズOPの移送速度がトラックジャンプ停止条件として予め設定された所定以下の速度となることに応じて、トラッキングをONする動作を行うものとしている。
図3において、例えばこの場合のトラックジャンプ動作としては、対物レンズOPが、図示するようにディスク中心側(内周側)から外周側へと移送されるように行われていたとする。
このようなトラックジャンプ動作が行われている下で、目標エリアAとしては、図示するように目標トラックTRtから内周側の複数トラック分の領域が設定される。つまり、この目標エリアAとしては、対物レンズOPの移送方向を基準として、目標トラックTRtよりも複数トラック分手前に位置するトラックTRnまでの領域を設定するものである。
実施の形態の場合、目標エリアAとしては目標トラックTRtから例えば10トラック分の領域を設定するものとし、従って上記トラックTRnとしては目標トラックTRtよりも10トラック前の位置が設定される。
特に、先に説明したような外乱やディスク偏芯が生じている場合には、移送中の対物レンズOPのトラック側との関係での相対速度が大きく変化する場合がある。
先ず、図3に示したようにして、対物レンズOPが目標エリアA内に到達したときに、偏芯等の影響によりトラック側が内周方向I(近づく方向)に移動されていた場合を想定してみる。
このように、偏芯等の影響によりトラック側が対物レンズOPに対して近づく方向に移動するようにされている場合は、先にも説明したように対物レンズOPのトラック側に対する相対速度は速くなる傾向となり、トラバース信号TRVの周波数としても上昇する。
従って目標エリアA内に到達した状況としてこのような場合は、先に説明した所定速度以下のトラッキングON条件(トラックジャンプ停止条件)が成立せずにトラッキングON動作は試みられない。
このように外周方向Oへの移動が開始されれば、今度はトラバース信号TRVの周波数は低下し、つまり対物レンズOPの相対速度は遅くなる傾向となる。そしてこれによって対物レンズOPの相対速度が所定以下となることで、トラックジャンプ停止条件が成立してトラッキングON動作を行うことができる。
そして、これによれば、偏芯等が生じている場合で、そのまま従来のように目標トラック到達後にトラッキングON動作を行ったのでは目標トラックTRtと対物レンズOPとの位置関係に逆転が生じてしまう虞がある場合に対応して、目標トラックTRtまでは到達しないようにすることができ、これによって逆転現象の発生を防止することができるものである。
特に、ディスク回転速度が高く設定されている場合には、上記のようにして数トラック前にオントラックできることで、ディスクの回転待ちにより比較的短時間で目標トラックに到達することができる。
つまり、このようにディスク偏芯等が生じている場合に対応して実施の形態としての動作が行われることによっては、結果的に従来のファインサーチ動作が行われる場合よりも早く目標トラックTRtへのジャンプ動作を完了することができるものである。
このため、実施の形態においてこのような状態に対応しては、従来どうり目標トラックTRtに到達後ブレーキパルスを印加し、移送速度が所定以下となることに応じてトラッキングをONする動作を行うものとしている。
このようにすることで、偏芯等が生じていないとされる場合には、従来どうり目標トラックTRtに正確にジャンプ動作を行うことができるようになる。
実施の形態の場合、この図に示される処理動作は、例えば図1に示したコントローラ12が内部に格納されたプログラムに従って実行するものである。
なお、この図においてはトラックジャンプ動作としてファインサーチが選択されているとする。
ステップS102において、先の図2に示したサーボ制御部10内の周波数計測回路22より供給される移送速度情報の値と、設定された目標速度の値とを比較した結果、対物レンズOPの移送速度が設定速度より早いとして肯定結果が得られた場合は、ステップS103において減速処理を行う。すなわち、サーチ回路21に対して減速指示を行って対物レンズOPの移送速度を所定分減速させる。
また、対物レンズOPの移送速度が設定速度よりも遅いとして否定結果が得られる場合は、ステップS104における加速処理として、サーチ回路21に対して加速指示を行って対物レンズOPの移送速度を所定分加速させる。
先にも説明したように、この場合は目標エリアAとして、例えば目標トラックTRtから手前10トラックが設定されるので、このステップS105の処理としては目標トラックTRt−10となるトラックTRnに到達したか否かについての判別を行うようにされる。
ステップS105において、目標エリアA内に到達していないとして否定結果が得られた場合は、図示するように再びステップS102の処理を実行するようにされ、これによって設定速度に基づく一定速度制御が継続される。
また、ステップS105において、目標エリアA内に到達したとして肯定結果が得られた場合はステップS106に処理を進める。
つまり、このようなトラックジャンプ停止条件として、対物レンズOPの移送速度が所定以下となっているか否かについて判別するために、周波数計測回路22より供給される移送速度情報の値が、予めトラックジャンプ停止条件として設定された所定値を下回っているか否かについての判別を行うようにされる。
上記移送速度情報の値が上記所定値を下回ったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS110に処理を進めて、サーボ制御部10に対する指示を行ってトラッキングON動作を行わせる。
これによって、対物レンズOPが目標エリアA内に到達し、且つ移送速度が所定以下となってディスク偏芯等による対物レンズOPの相対速度変化が生じていると予想される場合に対応して、目標トラックTRtへの到達前にトラッキングをONとすることができる。
また、このように対物レンズOPの移送速度が所定以下となる場合に応じてトラッキングON動作を行うようにしていることで、より安定的にオントラックさせることが可能となる。
なお、この場合、上記したトラックジャンプ停止条件として設定される上記所定値は、実際に得られるトラッキングON動作の精度等に応じて、安定的にトラッキングON動作を行うことができるとされる速度に応じた値が設定されればよい。
ステップS107において、未だ目標トラックTRtに到達してはいないとして否定結果が得られる場合は先のステップS102の処理を進める。つまり、これによって目標エリア内に到達し且つトラックジャンプ停止条件が成立するか、又はこのステップS107にて目標トラックTRtに到達するまでは、一定速度制御が継続されるものである。
そして、続くステップS109においては、トラッキングON条件の成立として、従来と同様に対物レンズOPの速度の所定以下までの低下を監視するようにされ、このようなトラッキングON条件が成立したことに応じて、ステップS110に処理を進めてトラッキングON動作が行われるようにサーボ制御部10に対する指示を行うようにされる。
そして、このように対物レンズOPの相対速度に変化が生じている場合に対応して目標トラックTRtまで到達しないようにしていることで、従来のような逆転現象の発生を防止することができる。
このように逆転現象の防止が図られることで、結果的にディスク偏芯等が生じている場合の目標トラックTRtへのジャンプ動作をより早く完了することが可能となる。
これによれば、トラックジャンプ動作をリトライするといった事態も防止され、これに伴う甚大な遅れが生じることも防止できる。また、このようなフォーカス落ちにより対物レンズがディスクに対して接触し、ディスク記録面を傷つけてしまうといった事態も防止できる。
つまり、このような実施の形態の動作によれば、結果的に偏芯等によって対物レンズOPの速度変化が生じている場合の逆転現象の発生を防止できる分、ファインサーチとしてより安定した動作の実現が図られ、これによってより高い信頼性を確保できる。
Claims (4)
- 光ディスクに対する信号の記録及び/又は再生が可能なディスクドライブ装置であって、
トラックジャンプ動作として、対物レンズをトラッキング方向に一定速度となるように移送する移送手段と、
制御に応じてトラッキングサーボをオン/オフするサーボ手段と、
少なくとも上記移送手段とサーボ手段とに対する制御を行う制御手段とを備えると共に、
上記制御手段は、
上記移送手段により移送される上記対物レンズが目標トラック近傍の目標エリア内に到達したか否かについての判別を行う第1の判別処理と、
上記移送手段により上記対物レンズが移送されることに応じて得られるトラバース信号に基づいて検出される、上記対物レンズの移送速度が所定以下となっているか否かについての判別を行う第2の判別処理と、
上記第1の判別処理及び上記第2の判別処理によって共に肯定結果が得られたことに応じて、トラッキングサーボをオンとするように上記サーボ手段を制御するオントラック制御処理と、を実行するようにされている、
ことを特徴とするディスクドライブ装置。 - 上記目標エリアは、上記対物レンズの移送方向を基準として上記目標トラックより手前側の複数トラック分のエリアが設定される請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 上記制御手段は、
上記移送手段によって移送される上記対物レンズが上記目標トラックに到達したか否かについての判別を行う第3の判別処理をさらに実行する共に、
上記オントラック制御処理では、
上記第3の判別処理により肯定結果が得られた場合には、上記移送手段に対する制御を行って上記対物レンズを減速させた後にトラッキングサーボをオンとするように制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。 - 対物レンズをトラッキング方向に一定速度となるように移送して行うトラックジャンプ動作について、
上記対物レンズが目標トラック近傍の目標エリア内に到達したか否かについての判別を行う第1の判別処理と、
上記対物レンズが移送されることに応じて得られるトラバース信号に基づいて検出される上記対物レンズの移送速度が所定以下となっているか否かについての判別を行う第2の判別処理と、
上記第1の判別処理、及び上記第2の判別処理によって共に肯定結果が得られたことに応じて、トラッキングサーボをオンとするように制御を行うオントラック制御処理と、
を実行することを特徴とするトラックジャンプ方法。
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