JP2005301770A - 建築情報管理システムと建築情報管理プログラムと記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】物件の見積、受注処理、値決め、手配、施工、実績、検査、進捗状況、売上金額、仕入金額、粗利益、帳票等のあらゆる情報を、総合的に管理できる建築情報管理システムとプログラムと記録媒体を提供する。
【解決手段】ウェブサイトを有した情報管理者側のコンピュータのデータベースが取引先情報と物件情報と資材情報と金額情報と手配情報とセキュリティ情報と実績情報を登録管理し、実績登録者が現場からモバイルでウェブサイトにアクセスして出来高を実績情報に登録し、これによって進捗状況を把握でき、このシステムを操作することにより、見積書を作成し、エレベーションで進捗状況を判断しながら資材発注書と揚重発注書と施工発注書を発行し、進捗状況照会表を表示して量的にまたは金額的に進捗状況を把握し、請求予定表と支払予定表で売上と支払を管理し、請求書と施工支払明細書を発行し、出来高損益表表示で粗利益を算出表示する。
【選択図】図1
【解決手段】ウェブサイトを有した情報管理者側のコンピュータのデータベースが取引先情報と物件情報と資材情報と金額情報と手配情報とセキュリティ情報と実績情報を登録管理し、実績登録者が現場からモバイルでウェブサイトにアクセスして出来高を実績情報に登録し、これによって進捗状況を把握でき、このシステムを操作することにより、見積書を作成し、エレベーションで進捗状況を判断しながら資材発注書と揚重発注書と施工発注書を発行し、進捗状況照会表を表示して量的にまたは金額的に進捗状況を把握し、請求予定表と支払予定表で売上と支払を管理し、請求書と施工支払明細書を発行し、出来高損益表表示で粗利益を算出表示する。
【選択図】図1
Description
この発明は、物件の工事に関する見積、受注、値決め、手配、施工、実績、検査、進捗状況、売上金額、仕入金額、粗利益、各種帳票等のあらゆる情報を、総合的に管理することが可能である建築情報管理システムと建築情報管理プログラムと記録媒体に関するものである。
通常の建築情報管理は、すべてを多くの人手に頼っている。CADデータをもとに拾い出し明細を作成するのも人手であり、見積書作成も人手である。CADで作成された意匠図面から、従来はすべて人間が施工対象情報を拾い出していた。まず、設計図面を読んで、施工対象の部屋間取りを特定し、次に、三角スケールで部屋の間取りの内周を計測して周長や面積を求め、凹凸がある部屋の時は矩形単位で面積を求めてから合計し、以上の手続を、廊下、トイレ、台所、リビング、洋室、和室、クローゼット、DENなどについて拾い出す。受注が決定し値引された受注金額に対応するために、見積データの金額を修正するのも人手である。資材や揚重や施工の発注の予定も人手で管理していたので、発注を忘れることや、同じ発注を二度してしまうミスが発生していた。仕入状況を把握せずに発注することや、現場での資材の余り具合を知らずに発注してしまうことで、発注量が過剰となることがあった。資材現場の作業の進捗状況を会社に報告するために現場と会社を何度も往復していた。それにもかかわらず、人手であるため施工実績を正確に把握できない場合があった。金額情報の管理に至っては完全などんぶり勘定といってよい。原価管理ができなかった。売上先に対して、一つの物件では一体どれだけの売上があるのかは請求書を書くまで判らず、建築を管理している全ての物件の売上は一体いくらなのかは全ての請求書を書いて合計金額を算出するまでは知ることができなかった。工事が終わった今月の出来高分を来月請求する。仕入先に対しては、一体どこにどれだけの金額の支払があるのかは実際に請求書が来るまで判らず、会社全体での支払額がいくらになるのかはすべての請求書が届いて合計金額を算出する知ることができなかった。今月仕入れた資材の支払は来月請求される。施工が終わっても、出来高の金額も支払う金額もわからないし、バランスシートも作れない。建築情報管理において金銭情報の管理を難しくしているもう一つの要因は、資材を仕入れた月とその資材を用いて施工が行われる月にずれが生じることがあげられる。資材は前もって納入されることがほとんどなので前月に仕入れた資材の代金は今月支払い、今月工事が終わって検査が済んだ分だけ来月請求できるといったように、先月仕入れた資材で今月施工する。会社は今月一体いくら稼いだのか、その粗利益は、今月発生した売上に対する請求書を全て書き、今月発生した支払に対する請求書が全て届き、物件ごとに売上額から支払額を引いて物件の粗利益を出し、全物件の粗利益を足して初めて知ることができた。たとえば2月の支払額は3月末に確定するのであるから、2月の粗利益が判明するのはようやく4月になってからであった(図19参照。)。工事が終わった今月の出来高分を来月請求する、今月納入された資材の支払いは後日請求が来て初めて支払い額を知り、採算は工事終了まで把握できない。揚重業者や施工業者は、建築を管理している会社に問い合わせても業者に対する支払額を把握できていないので、自分で計算して請求書を書く。
従来、コンピュータやインターネットを用いたシステムにおいても、受注した全物件または特定物件の見積、値決め、手配、施工、進捗状況、売上金額、仕入金額、請求予定金額、支払予定金額、粗利益、業者実績等のあらゆる情報を常に把握し管理することが可能な建築情報管理システムはなかった。たとえば、特開2002−188290「インターネットを活用した施工管理システム」などは、ゼネコン側がシステムを運営し、入札の目安として提示する見積書を扱うのみであり、実際に建築を受注する側に関係した金額情報は一切管理されていない(請求項5、図4参照。)。このシステムは売上管理も購買管理もできない。売上が把握できず、損益は出せない。施工が終わっても、出来高の金額も支払う金額もわからないし、納入された材料の支払いデータもない。さらには材料の在庫状況がわからない。したがって、バランスシートが出せない。この状況はつまり、前記した人手による金額情報の管理の場合とまったく同じである。施工管理についても、ゼネコンが予定している計画を受注する側に徹底させるための指示用であり、さまざまな状況に対応できる柔軟な運用は想定されていない。細部の施工管理はできない。上意下達方式であり、工程管理のみで、本支店の立てた工事計画を各業者に徹底させるためのシステムである。携帯電話での実績登録は、施工進捗を統制するところに主眼があり、施工実績を予定と照らし合せて進捗状況を把握するためのものである。入札見積と施工管理との間には関連性がなく、各情報がばらばらで統合されていない。
特開2002−188290
上記した従来の現状に鑑み、すべての建築情報を統合し同時に管理でき、しかも現場の状況を正確に把握することができる、新しい建築情報管理システムが求められている。具体的には、物件ごとの見積り、受注、各種手配、在庫、進捗状況、管理する全物件または物件ごとの各業者への請求、支払、粗利益、これらを早期に把握することができれは、その後の正確な管理に資することが期待される。
この発明は、上記の課題を達成することのできる、建築情報管理システムと建築情報管理プログラムと記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、建築物件受注者であり建築情報管理者である当方側のコンピュータがサーバを介してインターネットに接続されウェブ上にサイトを設けプリンターを備えたシステムであり、本システムのデータベースに、当方と取引関係にある、ゼネコン等の売上先、資材納入業者や揚重業者や施工業者等の仕入先、以上が入力されている取引先情報と、CADデータ、物件名と棟名と階数と部屋数と部屋番号、間取りの違いによる部屋タイプ、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長、各部屋ごとに部屋タイプと平米数と使用資材の種類と規格と数量とカラーセレクト、物件の着工予定日と竣工予定日、物件の棟の階ごとの施工内容に応じた着工開始予定日、以上が入力され、各部屋に部屋番号と部屋タイプと使用資材の種類と規格と数量とを割り付けたエレベーション表示機能を有し、複数の物件の登録が可能である物件情報と、資材の種類と規格と取引先と梱包単位と設計単価と仕切率と施工単価が入力されている資材情報と、資材費と施工費と諸経費の仕入金額、部屋別に仕入金額を平米数で割った平米単価、部屋別に仕入金額に期待利益率を加えた見積金額、部屋別に見積金額から値引率を引いた受注金額、部屋別に受注金額から仕入金額を引いた粗利益、後述する進捗状況照会表や請求予定表や支払予定表や出来高損益表や請求書や施工支払明細書、各種項目により編集して集計する表計算、以上の計算結果を得ることのできる算定手段を有し各項目のデータが保存される金額情報と、物件の棟の少なくとも1つ以上の部屋番号と施工内容をそれぞれ指定するだけで自動的に集計される施工に必要な資材の種類と規格と数量に対して資材納入業者と納入日時と車種をそれぞれ指定して登録する資材費に計上される部屋別資材発注、物件の棟を指定するだけで自動的に集計される施工に必要なネイルや粘着テープやボンド等の共通資材の種類と規格と数量を表示し購入した場合は諸経費に計上される棟別共通資材発注、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付をそれぞれ指定して登録する揚重発注、物件の棟の部屋番号と施工内容と施工予定日と施工業者をそれぞれ指定して登録する施工発注、以上の各発注内容が入力される手配情報と、本システムのウェブサイトにアクセスし全データを閲覧し管理することのできる建築情報管理者、本システムのウェブサイトにアクセスし後述する実績情報を登録することのみ可能である施工業者等の実績登録者、以上のアクセスを許可するパスワードと携帯電話番号等のモバイル番号を管理するセキュリティ情報と、後述する実績情報と、以上の各情報を登録管理し、新規情報や変更情報があれば最新情報に更新するものとし、上記したCADデータの各部屋タイプの部屋図面情報から部屋を構成している各間取りの種類を検出し間取りごとの平米数と周長を自動算出しこれらの間取りの種類と平米数と周長とを物件情報の部屋タイプに自動的に登録してしまう機能を有しており、実績登録者は実績情報を登録するためにセキュリティ情報に登録されているパスワードをパスして本システムのウェブサイトにアクセスしたうえで、揚重業者の実績登録者は揚重業者名と日付と揚重した部屋別資材が用いられる施工内容と物件の棟の部屋番号を指定して揚重実績として登録し、施工業者の実績登録者は施工業者名と日付と施工内容と施工した物件の棟の部屋番号を指定して施工実績として登録するものとし、上記のシステムを操作することにより、CADデータを基に部屋タイプ別の平米数と周長を算出したうえで物件の棟全体の必要資材を集計編集してこれを出力すれば見積書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工内容を指定し自動的に必要な資材の種類と規格と数量を集計編集し車種と納入日時を指定してこれを出力すれば資材発注書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付を指定してこれを出力すれば揚重手配書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工業者と日付と施工内容を指定してこれを出力すれば施工手配書が発行でき、物件の棟と納入または施工内容とを指定して棟全体での総受注と月次の発注と実績累計と仕掛残とを数量または金額で表示し併せて総受注に対する実績累計の進捗率を表示することができる進捗状況照会表が表示でき、全物件または特定の物件を指定して物件ごとの受注金額と実績累計と請求累計と実績累計から請求累計を引いた繰越額と当月実績と繰越額に当月実績を加えた当月請求額と受注金額から実績累計を引いた請求残高と各項目の合計を集計した請求予定表が表示でき、特定の物件を指定するかまたは前記請求予定表の一物件を指定してこれを出力すれば売上先の取引業者に対する請求書が発行でき、全物件または特定の物件を指定して支払先の取引業者ごとの前月繰越額と当月支払額と前月繰越額から当月支払額を引いた繰越と当月支払予定額と繰越に当月支払予定額を加えた合計支払予定額と振込手数料と合計支払予定額から振込手数料を引いた差引支払金額と相殺や振込等の支払条件と正味支払金額を表示し各項目の合計を集計した支払予定表が表示でき、特定の物件と施工業者を指定するかまたは前記支払予定表の取引業者を指定して当月の施工実績を表示しこれを出力すれば施工支払明細書が発行でき、全物件または特定の物件を指定し月次または期次を選択するかまたは施工の完了した完成物件を指定して出来高と出来高に対する原価としての部屋別資材費と揚重費と施工費とそして出来高から原価を引いた粗利益をあらわした出来高損益表が表示できることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、建築物件受注者であり建築情報管理者である当方側のコンピュータがサーバを介してインターネットに接続されウェブ上にサイトを設けプリンターを備えたシステムであり、本システムのデータベースに、当方と取引関係にある、ゼネコン等の売上先、資材納入業者や揚重業者や施工業者等の仕入先、以上が入力されている取引先情報と、CADデータ、物件名と棟名と階数と部屋数と部屋番号、間取りの違いによる部屋タイプ、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長、各部屋ごとに部屋タイプと平米数と使用資材の種類と規格と数量とカラーセレクト、物件の着工予定日と竣工予定日、物件の棟の階ごとの施工内容に応じた着工開始予定日、以上が入力され、各部屋に部屋番号と部屋タイプと使用資材の種類と規格と数量とを割り付けたエレベーション表示機能を有し、複数の物件の登録が可能である物件情報と、資材の種類と規格と取引先と梱包単位と設計単価と仕切率と揚重や置床やフローリング等の施工単価が入力されている資材情報と、資材費と施工費と諸経費の仕入金額、部屋別に仕入金額を平米数で割った平米単価、部屋別に仕入金額に期待利益率を加えた見積金額、部屋別に見積金額から値引率を引いた受注金額、部屋別に受注金額から仕入金額を引いた粗利益、後述する進捗状況照会表や請求予定表や支払予定表や出来高損益表や請求書や施工支払明細書、各種項目により編集して集計する表計算、以上の計算結果を得ることのできる算定手段を有し各項目のデータが保存される金額情報と、物件の棟の少なくとも1つ以上の部屋番号と置床やフローリング等の施工内容をそれぞれ指定するだけで自動的に集計される施工に必要な資材の種類と規格と数量に対して資材納入業者と納入日時と車種をそれぞれ指定して登録する資材費に計上される部屋別資材発注、物件の棟を指定するだけで自動的に集計される施工に必要なネイルや粘着テープやボンド等の共通資材の種類と規格と数量を表示し購入した場合は諸経費に計上される棟別共通資材発注、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付をそれぞれ指定して登録する揚重発注、物件の棟の部屋番号と施工内容と施工予定日と施工業者をそれぞれ指定して登録する施工発注、以上の各発注内容が入力される手配情報と、本システムのウェブサイトにアクセスし全データを閲覧し管理することのできる建築情報管理者、本システムのウェブサイトにアクセスし後述する実績情報を登録することのみ可能である施工業者等の実績登録者、以上のアクセスを許可するパスワードと携帯電話番号等のモバイル番号を管理するセキュリティ情報と、以上の各情報を登録管理し、新規情報や変更情報があれば最新情報に更新するものとし、上記したCADデータの各部屋タイプの部屋図面情報から部屋を構成している各間取りの種類を検出し間取りごとの平米数と周長を自動算出しこれらの間取りの種類と平米数と周長とを物件情報の部屋タイプに自動的に登録してしまう機能を有しており、実績登録者は実績情報を登録するためにセキュリティ情報に登録されているパスワードをパスして本システムのウェブサイトにアクセスしたうえで、揚重業者の実績登録者は揚重業者名と日付と揚重した部屋別資材が置床材かフローリング材かの種類と物件の棟の部屋番号を指定して揚重実績として登録し、置床業者の実績登録者は置床業者名と日付と置床施工した物件の棟の部屋番号を指定して置床実績として登録し、フローリング業者の実績登録者はフローリング業者名と日付とフローリング施工した物件の棟の部屋番号を指定してフローリング実績として登録するものとし、上記のシステムを操作することにより、CADデータを基に部屋タイプ別の平米数と周長を算出したうえで物件の棟全体の必要資材を集計編集してこれを出力すれば見積書が発行でき、、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工内容を指定し自動的に必要な資材の種類と規格と数量を集計編集し車種と納入日時を指定してこれを出力すれば資材発注書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付を指定してこれを出力すれば揚重手配書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工業者と日付と施工内容を指定してこれを出力すれば施工手配書が発行でき、物件の棟と納入または施工内容とを指定して棟全体での総受注と月次の発注と実績累計と仕掛残とを数量または金額で表示し併せて総受注に対する実績累計の進捗率を表示することができる進捗状況照会表が表示でき、全物件または特定の物件を指定して物件ごとの受注金額と実績累計と請求累計と実績累計から請求累計を引いた繰越額と当月実績と繰越額に当月実績を加えた当月請求額と受注金額から実績累計を引いた請求残高と各項目の合計を集計した請求予定表が表示でき、特定の物件を指定するかまたは前記請求予定表の一物件を指定してこれを出力すれば売上先の取引業者に対する請求書が発行でき、全物件または特定の物件を指定して支払先の取引業者ごとの前月繰越額と当月支払額と前月繰越額から当月支払額を引いた繰越と当月支払予定額と繰越に当月支払予定額を加えた合計支払予定額と振込手数料と合計支払予定額から振込手数料を引いた差引支払金額と相殺や振込等の支払条件と正味支払金額を表示し各項目の合計を集計した支払予定表が表示でき、特定の物件と施工業者を指定するかまたは前記支払予定表の取引業者を指定して当月の施工実績を表示しこれを出力すれば施工支払明細書が発行でき、全物件または特定の物件を指定し月次または期次を選択するかまたは施工の完了した完成物件を指定して出来高と出来高に対する原価としての部屋別資材費と揚重費と施工費とそして出来高から原価を引いた粗利益をあらわした出来高損益表が表示できることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、建築物件受注者であり建築情報管理者である当方側のコンピュータがサーバを介してインターネットに接続されウェブ上にサイトを設けプリンターを備えたシステムであり、本システムのデータベースに、当方と取引関係にある、ゼネコン等の売上先、資材納入業者や揚重業者や施工業者等の仕入先、以上が入力されている取引先情報と、CADデータ、物件名と棟名と階数と部屋数と部屋番号、間取りの違いによる部屋タイプ、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長、各部屋ごとに部屋タイプと平米数と使用資材の種類と規格と数量とカラーセレクト、物件の着工予定日と竣工予定日、物件の棟の階ごとの施工内容に応じた着工開始予定日、以上が入力され、各部屋に部屋番号と部屋タイプと使用資材の種類と規格と数量とを割り付けたエレベーション表示機能を有し、複数の物件の登録が可能である物件情報と、資材の種類と規格と取引先と梱包単位と設計単価と仕切率と揚重やフローリング等の施工単価が入力されている資材情報と、資材費と施工費と諸経費の仕入金額、部屋別に仕入金額を平米数で割った平米単価、部屋別に仕入金額に期待利益率を加えた見積金額、部屋別に見積金額から値引率を引いた受注金額、部屋別に受注金額から仕入金額を引いた粗利益、後述する進捗状況照会表や請求予定表や支払予定表や出来高損益表や請求書や施工支払明細書、各種項目により編集して集計する表計算、以上の計算結果を得ることのできる算定手段を有し各項目のデータが保存される金額情報と、物件の棟の少なくとも1つ以上の部屋番号とフローリング等の施工内容をそれぞれ指定するだけで自動的に集計される施工に必要な資材の種類と規格と数量に対して資材納入業者と納入日時と車種をそれぞれ指定して登録する資材費に計上される部屋別資材発注、物件の棟を指定するだけで自動的に集計される施工に必要なネイルや粘着テープやボンド等の共通資材の種類と規格と数量を表示し購入した場合は諸経費に計上される棟別共通資材発注、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付をそれぞれ指定して登録する揚重発注、物件の棟の部屋番号と施工内容と施工予定日と施工業者をそれぞれ指定して登録する施工発注、以上の各発注内容が入力される手配情報と、本システムのウェブサイトにアクセスし全データを閲覧し管理することのできる建築情報管理者、本システムのウェブサイトにアクセスし後述する実績情報を登録することのみ可能である施工業者等の実績登録者、以上のアクセスを許可するパスワードと携帯電話番号等のモバイル番号を管理するセキュリティ情報と、以上の各情報を登録管理し、新規情報や変更情報があれば最新情報に更新するものとし、上記したCADデータの各部屋タイプの部屋図面情報から部屋を構成している各間取りの種類を検出し間取りごとの平米数と周長を自動算出しこれらの間取りの種類と平米数と周長とを物件情報の部屋タイプに自動的に登録してしまう機能を有しており、実績登録者は実績情報を登録するためにセキュリティ情報に登録されているパスワードをパスして本システムのウェブサイトにアクセスしたうえで、揚重業者の実績登録者は揚重業者名と日付と揚重した部屋別資材がフローリング材であることと物件の棟の部屋番号を指定して揚重実績として登録し、フローリング業者の実績登録者はフローリング業者名と日付とフローリング施工した物件の棟の部屋番号を指定してフローリング実績として登録するものとし、上記のシステムを操作することにより、CADデータを基に部屋タイプ別の平米数と周長を算出したうえで物件の棟全体の必要資材を集計編集してこれを出力すれば見積書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工内容を指定し自動的に必要な資材の種類と規格と数量を集計編集し車種と納入日時を指定してこれを出力すれば資材発注書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付を指定してこれを出力すれば揚重手配書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工業者と日付と施工内容を指定してこれを出力すれば施工手配書が発行でき、物件の棟と納入または施工内容とを指定して棟全体での総受注と月次の発注と実績累計と仕掛残とを数量または金額で表示し併せて総受注に対する実績累計の進捗率を表示することができる進捗状況照会表が表示でき、全物件または特定の物件を指定して物件ごとの受注金額と実績累計と請求累計と実績累計から請求累計を引いた繰越額と当月実績と繰越額に当月実績を加えた当月請求額と受注金額から実績累計を引いた請求残高と各項目の合計を集計した請求予定表が表示でき、特定の物件を指定するかまたは前記請求予定表の一物件を指定してこれを出力すれば売上先の取引業者に対する請求書が発行でき、全物件または特定の物件を指定して支払先の取引業者ごとの前月繰越額と当月支払額と前月繰越額から当月支払額を引いた繰越と当月支払予定額と繰越に当月支払予定額を加えた合計支払予定額と振込手数料と合計支払予定額から振込手数料を引いた差引支払金額と相殺や振込等の支払条件と正味支払金額を表示し各項目の合計を集計した支払予定表が表示でき、特定の物件と施工業者を指定するかまたは前記支払予定表の取引業者を指定して当月の施工実績を表示しこれを出力すれば施工支払明細書が発行でき、全物件または特定の物件を指定し月次または期次を選択するかまたは施工の完了した完成物件を指定して出来高と出来高に対する原価としての部屋別資材費と揚重費と施工費とそして出来高から原価を引いた粗利益をあらわした出来高損益表が表示できることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明において、上記した各情報に含まれるデータはすべて関係テーブル管理されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3または4記載の発明において、同一の部屋に対し、同一の資材発注、同一の揚重発注、同一の施工発注、同一の揚重実績、同一の施工実績、以上は二重登録できないことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1、2、3または4記載の発明において、各部屋ごとに使用する資材の種類と規格と数量を割り当てるために、その物件の全ての部屋の施工において共通的に使用される資材の種類と規格だけをあらかじめ構成材として登録しておく方法と、各部屋タイプの各間取りに対して、過去の物件情報の中から類似した間取りを選び出しそこで使用された資材の数量を援用し、必要がある場合のみ数量を修正する方法と、以上の2つが用意されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1、2、3、4、5または6記載の発明において、物件と棟を指定した段階で、一棟を構成する全部屋に部屋番号を付し各部屋を未着手と資材発注と揚重間配り完了と施工完了の各進捗状況に応じて異なる色で示されるエレベーション表示機能を有し、少なくとも1つ以上の部屋番号を指定する際に、このエレベーションを用いて部屋番号の特定ができることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、セキュリティ情報に登録されたモバイル番号と一致し、かつ、パスワードが一致した場合のみ、上記したウェブサイトにアクセス可能であることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、7または8記載の発明において、セキュリティ情報に登録されている建築情報管理者が本システムのウェブサイトにアクセスし、資材の検収や揚重間配りや施工等の検査報告を実績情報に登録することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、7、8または9記載の発明において、セキュリティ情報に登録されている建築情報管理者がカメラ付携帯電話等のカメラ機能を有したモバイルによって本システムのウェブサイトにアクセスし、検査結果の画像記録として施工完了現場の写真を実績情報として登録することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、ゼネコン等の工事検査担当者が揚重や施工等の作業結果の合否を判断して発行した証明書を、スキャンして実績情報に登録することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1、2、3、4、7、8、9または10記載の発明において、各部屋の施工完了時に、残った資材の種類と規格と数量を、本システムのウェブサイトにアクセスして実績情報に持ち帰り在庫として登録し、以後の施工に引き当て可能であることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、10、11または12記載の発明において、本システムが算出した各業者への支払金額と業者が発行した請求書の金額とが一致せず、当方の算定額に誤りが認められた場合、誤っていた項目の数値を正しい数字に修正可能であることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1、2、3、4、6または7記載の発明において、CADデータに基づき、登録されている各部屋タイプの部屋図面を表示し、その部屋を構成している各間取りごとに面図を表示し、その間取りの種類を自動表示し、間取りの平米数と周長を自動算出して表示し、建築情報管理者が表示内容を確認して決定することにより、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長が物件情報に自動的に登録され、さらに物件の棟全体で部屋タイプ毎の戸数をCADデータから読み取り集計することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1、2、3、4、7、8、9、10、11、12または13記載の発明において、本システムのデータベースの金額情報をリンクした他の財務会計ソフトに提供可能であることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、コンピュータまたはサーバに読み取らせることにより、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15に記載された建築情報管理システムを稼働させることができる建築情報管理プログラムである。
請求項17記載の発明は、請求項16の建築情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項1記載の発明をはじめとする本発明によれば、すべての建築情報を統合し同時に管理できる。CADデータから明細拾い出し、見積書作成、エレベーション表示までの作業が簡単で、一人でも短時間のうちに処理できる。CADデータに入っている部屋タイプごとの部屋図面から自動で部屋を構成している各間取りを抽出し種類を特定し平米数と周長を算出しそのデータを物件情報に登録できるので、物件情報登録作業を大幅に軽減できる。このCADデータから部屋タイプ別の平米数や周長を物件情報に登録し、さらに物件の棟全体で部屋タイプ毎の戸数をCADデータから読み取り集計することにより、自動的に拾い出し明細を完成させることができるし、自動的に見積書を作成させて出力することもできる。戸数等のデータ部屋タイプを利用することにより、各部屋への間取りと使用する資材の種類と規格と数量を割り当てる作業が軽減される。建築情報管理者が管理する物件をすべてデータベースに入れることにより、現場の異なる物件を一元管理することができる。データベースに仕入先情報や物件情報や資材情報や金額情報を登録することで、平米数と周長と仕入金額と期待利益率から見積書を簡単に作成することができ、受注時の値引にも値引率を登録するだけで簡単に対応できる。物件全体の施工に必要な資材の種類と規格と数量を前もって集計できるので、工場からの納入が着工予定日に間に合うように、総発注先行予約を手配することができる。施工内容に応じた階別の着工予定日が登録されるので、建物の建築が下の階から上の階へ進むに合わせて、揚重業者や施工業者に対して先行予約をすることができる。エレベーション表示機能によって、部屋ごとの間取り、平米数、必要な資材の種類と規格と数量、発注や揚重や施工の進捗状況等を、容易に知ることができる。発注手配の操作は非常に簡単である。物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工内容を指定することにより、必要な資材の種類と規格と数量を編集集計し車種と納入日時を指定してこれを出力すれば資材発注書が発行でき、揚重業者と日付を指定してこれを出力すれば揚重手配書が発行でき、施工業者と日付と施工内容を指定してこれを出力すれば施工手配書が発行できる。手配漏れも過剰発注もない。揚重業者や施工業者の実績登録者がモバイルで本システムのウェブサイトにアクセスし、実績がデータベースの実績情報に登録されることにより、建築情報管理者はいつでも正確に進捗状況を把握できる。操作が簡単なので現場の職人だけで実績登録の操作ができる。エレベーション表示により進捗状況を把握することができる。建築の原価管理ができる。支払先である業者や職人レベルでの金銭管理まで把握できる。売上と仕入と在庫状況を即刻あるいは日毎に知ることができる。見積書の作成が簡単である。部屋ごとの資材発注書が簡単に発行できる。部屋ごとの揚重発注書が簡単に発行できる。部屋ごとの施工発注書が簡単に発行できる。進捗状況照会表を表示することで、資材発注の進捗状況も揚重の進捗状況も施工の進捗状況も、数量や金額で把握できるし、進捗率を出すことで全体の進み具合が判断でき、過剰発注を防止でき、作業の遅滞に対しても対策をとることができる。請求予定表を表示して当月請求金額を見ることで、今月はどの売上先にいくら請求すればよいかがすぐに把握できる。売上先ごとの請求書が簡単に発行できる。支払予定表を表示して正味支払金額を見ることで、今月はどの支払先からいくらの請求がくるかがすぐに把握できる。支払先の業者や職人は、建築情報管理者が施工支払明細書を発行すれば、自分で計算して請求書を起こさなくてもよくなる。請求予定表と支払予定表で売上と支払を管理できる。支払先ごとの施工支払明細書を簡単に出せる。管理する全物件または物件ごとの現時点でのバランスシートが瞬時に見れる。出来高損益表を表示し粗利益を見ることで、どの物件はいくら儲かり、全物件ではいくらの儲けが出るかをすぐに把握できる。受身ではなく、締め日にはすでに全体の支払と売上の状況を把握できているので、積極的に対応ができる。発注や揚重や施工が効率よく管理できるので、工期を守ることができる。データベースに蓄積された過去の物件の情報を調べれば、どの物件のどの棟のどの部屋はどこの業者がいつどのように施工して誰が検査したかまですぐに知ることができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1の発明と同じ効果が得られるが、特に、置床とフローリングの施工に関する建築情報管理を行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1の発明と同じ効果が得られるが、特に、フローリングの施工に関する建築情報管理を行うことができる。直貼である。
請求項4記載の発明によれば、各情報に含まれるデータをすべて関係テーブル管理することで、様々なデータを組み合わせ編集し集計し表示することができる。
請求項5記載の発明によれば、同一の部屋に対する資材や揚重や施工の二重発注と、揚重実績や施工実績の二重登録を防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、間取りと施工に必要な資材の種類や規格や数量を各部屋に割り付けるために、資材の種類と規格の基本的な構成資材をあらかじめ登録しておく方法と、過去の物件情報の間取りの中から類似した間取りで必要だった資材の数量を援用する方法と、以上の2つの方法を利用することにより、作業にかかる時間と労力を大幅に軽減することができる。
請求項7記載の発明によれば、物件の棟における進捗状況を色別のエレベーションで表示することで作業の進行状態が一目瞭然である。また、このエレベーション表示で進捗状況を確認しながら部屋番号を指定することができるので、部屋別の資材発注の手配、揚重業者や施工業者の手配、その他の処理が、スムーズにできて便利である。
請求項8記載の発明によれば、ウェブサイトにアクセスしようとしているのが実績登録者本人であるか否かの判断に、パスワードと携帯電話番号等のモバイル番号の少なくとも2つを用いることにより、システムのセキュリティを一層向上させることができる。
請求項9記載の発明によれば、業者側の実績登録者が登録する実績情報に、建築管理者側の実績登録者が登録する実績情報が加わるため、実績情報の信頼性を裏付けることができる。
請求項10記載の発明によれば、施工の仕上がりの画像をシステムで記録管理することができる。建築情報管理者は、いつでも画像を見て施工の仕上がりを確認することができる。また、後日になって施工に問題がある可能性が出てきた場合、画像をもとに判断することもできる。
請求項11記載の発明によれば、施工実績証明書をシステムで記録管理することができる。
請求12記載の発明によれば、資材の在庫状況を把握できる。また、ある部屋に揚重間配りされた資材で施工した後に余りが出た場合、同じ部屋タイプに割り付けられている資材の数量を修正することで、その後の発注量の過剰を防止することができる。
業者にたいする支払額に誤りがでることは通常の処理では有り得ないが、請求項13記載の発明によれば、そのような事態にも即対応することができる。
請求項14記載の発明によれば、簡単な作業で、CADデータから物件情報へ、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長を簡単に登録できる。これまでCAD図面に基づく明細読み取り作業にかかっていた人員も時間も大幅に軽減できる。
請求項15記載の発明によれば、本システムの金額情報を、リンクする他の財務会計ソフトに提供することにより、財務会計処理が非常に楽になり、本システムを会計補助簿または会計ソフト補助システムとして有効に活用可能となる。建築情報管理システムと財務会計システムがリンクすることで、より大局的な金額情報の管理が可能となる。
請求項16記載の発明によれば、プログラムで建築情報管理システムを稼動させることが可能となる。
請求項17記載の発明によれば、記録媒体からコンピュータに建築情報管理プログラムを読み取らせることで建築情報管理システムを稼動させることが可能となる。
以下、本発明に係る建築情報管理システムと建築情報管理プログラムと記録媒体において、すべての建築情報を総合的に管理する本システムを実施するための最良の形態の一例について図面を参照しながら説明するが、本発明は本実施の形態にのみ限定されるべきものではない。
図1は、本システムの一例である。建築情報管理者側には、サーバを介してインターネットに接続されたコンピュータが置かれている。インターネット上にもサーバがある。オフィスのコンピュータとネット上のコンピュータは同調して、データベースはインターネットとオフィスにまたがって存在している。コンピュータには本システムを稼動させるための建築情報管理プログラムが取り込まれている。建築情報管理プログラムを記憶した記憶媒体からコンピュータに取り込んで記憶させることもできる。本システムのウェブサイトが開設されている。ウェブサイトにアクセスしてデータを閲覧したり、システムを操作できるのは、原則として建築情報管理者だけである。建築情報管理者は物件の施工の受注者でもある。この図では、3件の物件を管理しており、物件1は4棟、物件2物件3は1棟である。現場には施工管理者としての建築情報管理者がおり、携帯電話等のモバイルを持っている。揚重業者や施工業者の中には実績登録者に選任された責任者がいる。
図2は、本システムを用いた建築情報管理のひとつの流れであり、図3は現場や取引先業者との関係をあらわしている。図4は、本システムのデータベースの構造をあらわす一例である。図5の取引先登録画面から、売上先や支払先の業者を登録する。図6の施工業者登録画面から、施工に携わる業者や職人を登録しておく。これらの登録は一度すれば記憶されているので、新規取引先の場合や情報を変更するための更新時に行う。建物の図面や部屋ごとの施工図面のCADデータをコンピュータに取り込み、見積書を作成し、物件情報を登録する。CADデータに記憶されている物件の各部屋タイプの部屋図面から部屋を構成している各間取りの図面を表示し、間取りの種類もCADデータから検出して表示し、間取りの平米数と周長をCADデータから算出して表示し、間取り図面と見比べて間取りの種類と平米数と周長を確認したうえで建築情報管理者が決定すると、これらのデータは自動的にデータベースの物件情報に登録される。CADデータから物件情報に登録されるデータを、期待利益率を盛り込んだ見積明細の形で登録しておいてもよい。このようにして一つの部屋タイプの全間取り登録が終了したら、他の部屋タイプの登録に移り、すべての部屋タイプが終わるまでこれを繰り返す。データベースの各情報は関係テーブル管理されており、表計算できるので、様々な編集や集計を実行することができる。CADデータから物件情報に登録された情報を、さらに物件の棟全体で部屋タイプ毎の戸数をCADデータから読み取り集計する。これによって、拾い出し明細や見積書を自動で完成させてしまうことができる。部屋タイプは物件によって様々に異なるが、間取りの違いによって2LDKや3LDKなどがあり、部屋を構成する間取りの種類にはLDや廊下や台所や洗面や洋室やトイレや和室や収納やDEN等がある。図7の部屋タイプ割り当て画面で、各部屋ごとに、部屋タイプと平米数とカラーセレクトを登録する。図8はデータベース内の物件情報の模式図であり、管理する全5物件が登録されており、物件3は3棟から成り、棟2は7階建てで、1階から5階までが7部屋づつで、6階が5部屋、7階が3部屋あり、エレベーションの部屋ごとに部屋タイプとカラーが割り当てられている。上下の部屋タイプは大体共通している。図9は、直貼工法のエレベーション例であり、和室と洋室、フローリングとカーペット、和室と洋室とフローリングとカーペット、の3種類の部屋タイプと、ナチュラル、ウォルナット、ブラウン、の3種類のカラーと、フロアと捨貼の平米数が、各部屋に割り当てられている。最も効率的な部屋別割り当ての方法は、その物件の全ての部屋の施工において共通的に使用される資材の種類と規格だけをあらかじめ構成材として登録しておく方法と、各部屋タイプの各間取りに対して、過去の物件情報の中から類似した間取りを選び出しそこで使用された資材の数量を援用し、必要がある場合のみ数量を修正する方法と、以上の2つのツールを利用することである。物件によってすでに決まっている使用資材の種類と規格をあらかじめ設定しておき、データに蓄積されている間取りの中から同一または類似したものを選んでその時に使用された資材の数量を援用し、必要があれば数値を少し修正するだけで部屋タイプ情報が完成する。こうして登録した部屋タイプを各部屋ごとに割り当てることで、作業を大幅に軽減できる。図10は見積受注計算要領であり、フローリング材の資材費とロスと揚重費(搬入費)と施工費の平米単価を平米数で掛けて仕入金額を出し、これに期待利益率を乗せて見積金額を求め、そこから受注した値引率を引いて契約金額が決まる。そこで、平米数を1000として設計単価との相対比率を求めると、平米単価が280、見積金額が336、契約金額が302.4となる。この比率を利用すれば、部屋の平米数によって、302.4から売上金額を求め、280から支払金額を求めることができる。これらの数値データも金額情報に登録される。単価計算の数式は、見積単価=(設計単価×標準仕切率/100)×(1+歩掛け率/100)、契約単価=見積単価×(1−値引率/100)、仕入単価=(設計単価×標準仕切率/100)で求めることもできる。なお、部屋別資材にはフローリング材、パーティクルボード、ボルト、支持脚、捨貼材、グラスウール、不織布等が含まれ、棟別共通資材には接着剤、粘着テープ、ステップル、ネイル等が含まれる。部屋別資材は資材費に計上され、棟別共通資材は諸経費に計上される。
受注が決まったら早い段階から総資材発注先行予約をする。階別着工先行予約も順次行う。図12の画面では、部屋番号が付されたエレベーションが進捗状況に応じて異なる色で表示されるため一目瞭然で現場の状態がわかり、このエレベーションで進捗状況を判断しながら、色々な部屋別手配を登録してゆくことができる。この場合は、未着手をあらわす白色の部屋の501、502、503、504を指定した状態であり、施工内容を指定して登録ボタンを押すと施工に必要な資材の種類と規格と数量が自動的に集計され、つぎに、図13の画面で納入の日時と車種(t数)と現場で検収する業者名と受け取りのサインを書く責任者名を登録し、これを出力して資材発注書を発行する。揚重発注や施工発注も同じ要領で部屋番号を指定して、業者名や施工予定日等を登録し、これを出力して揚重発注書や施工発注書を発行することができる。手配情報への発注登録により、どの業者がどの部屋で何をするかが登録される。同じ部屋に対して同じ内容の二重発注は登録できない。
図14と図15は、モバイルから目的の物件情報にアクセスして実績情報を登録する状態をあらわしている。セキュリティ情報に登録された実績登録者からアクセスがあると認証画面が開くので、パスワードを入力し、氏名を確認し、物件を指定する(図14参照。)。実績登録者のアクセスで強制的に実績登録画面が開くので、A棟の1階の102の部屋番号と施工内容のフローリングと業者名を指定して登録する(図15参照。)。揚重実績も置床実績も同じ要領で登録する。パスワードとモバイル番号による二重のセキュリティで他人のアクセスを防止している。作業終了後の状態をカメラ付携帯等で写真を撮り、画像を実績情報に登録できる。図16は、3箇所にある3つの物件から10人の実績登録者がそれぞれの出来高実績をデータベースに登録する状態と、建築情報管理者のコンピュータが進捗状況を確認し、集計編集して様々な表や帳票を出力している様子をあらわしている。現場で検査が済むと発行される出来高承認の証明書は、スキャンして実績情報に登録しておくことができる。図17は、部屋ごとの施工が終了した段階で余りが出た場合に、資材の種類と規格と数量を、現場の棟の部屋番号と業者名と施工内容を指定して登録するための持ち帰り在庫登録画面である。
図18は、物件の棟と納入または施工内容とを指定して棟全体での総受注と月次の発注と実績累計と仕掛残とを数量または金額で表示し併せて総受注に対する実績累計の進捗率を表示することができる進捗状況照会表の画面である。進捗状況を量的にまたは金額的に把握することができる。図20は、全物件または特定の物件を指定して物件ごとの受注金額と実績累計と請求累計と実績累計から請求累計を引いた繰越額と当月実績と繰越額に当月実績を加えた当月請求額と受注金額から実績累計を引いた請求残高と各項目の合計を集計して表示する請求予定表である。物件単位の請求予定と、全物件の請求予定を知ることができる。締め日には確実な請求額を算出表示することができる。たとえば、締め日を2004年3月31日、集計対象期間を2004年3月1日から2004年3月31日とし、その期間内に実績登録のあった部屋ごとに部屋別請求金額を算出し、物件ごとで集計し、管理している全物件でも集計する。集計期間は、月の途中、月次、3ヶ月ごとの四半期、6ヶ月ごとの半期、12ヶ月の一期、着工から竣工までの全工期等の単位で自由に集計できる。請求予定表の特定の物件を指定して、請求書を発行することができる。部屋別請求予定金額の計算は、面積から算出するものは、置床施工=平米数×置床材の設計単価×値引率/100、フローリング施工=平米数×フローリング材の設計単価×値引率/100であり、長さから算出するものは、巾木=延べメータ数/1本当たりメータ数×巾木材の設計単位×値引率/100となる。図21は、全物件または特定の物件を指定して支払先の取引業者ごとの前月繰越額と当月支払額と前月繰越額から当月支払額を引いた繰越と当月支払予定額と繰越に当月支払予定額を加えた合計支払予定額と振込手数料と合計支払予定額から振込手数料を引いた差引支払金額と相殺や振込等の支払条件と正味支払金額とを表示し各項目の合計を集計した支払予定表である。請求書が来るのを待たずに各業者と全体の支払額を知ることができる。締め日には正確な支払額を算出表示することができる。たとえば、締め日を2004年3月31日、集計対象期間を2004年3月1日から2004年3月31日とし、その期間内の納入資材、揚重、施工の金額を算出し、物件ごとで集計し、管理している全物件でも集計する。集計期間は、月の途中、月次、3ヶ月ごとの四半期、6ヶ月ごとの半期、12ヶ月の一期、着工から竣工までの全工期等の単位で自由に集計できる。部屋別支払予定金額の計算は、資材費=設計単価×梱包単位数×仕切率、揚重費=揚重単価×平米数、施工費=施工単価×平米数となる。図22は、特定の物件と施工業者を指定するかまたは前記支払予定表の取引業者を指定して表示した当月の施工業者別出来高実績である。これを出力すれば施工支払明細書が発行できる。まず有り得ないが、もし届いた請求書とシステムで算出した支払予定額が異なり、システム側が間違っていたら、原因を探して数値を補正する。
図23は、全物件または特定の物件を指定し月次または期次を選択するか、または、施工の完了した完成物件を指定し、出来高と出来高に対する原価としての部屋別資材費と揚重費と施工費とそして出来高から原価を引いた粗利益を表示する出来高損益表である。いつでも即座に粗利益を算出することができる。財務会計におけるバランスシートではなく、管理会計的なバランスシートであるが、建築における金額情報の管理と経営の舵取りには大きなメリットがある。図24は、粗利益計算と進捗状況との関係を説明するための図である。仮に、当月発注した資材は12部屋、納品されて揚重間配りが完了したのが10部屋、置床の施工実績が9部屋、フローリングの施工実績が8部屋とする。すると今月は12部屋分の資材費と10部屋分の揚重費と9部屋分の置床施工費と8部屋分のフローリング施工費に対して支払が発生する。しかし、請求できるのは、9部屋分の置床に対する出来高と8部屋分のフローリングに対する出来高である。これでは粗利益は計算できない。そこで、本システムにおいては、発注分の資材費すべてを支払金額に計上するが、損益の計算においては施工が終わった部屋の資材費は計上しそれ以外の資材費は計上しない、という集計処理をおこなうことで、粗利益を算出することに成功した。
図25は、施工業者の実績評価をあらわす表示画面である。ここでは、縦に施工業者を並べ、横に置床とフローリングの実績を並べて、グレード判定に用いている。歩留まり率が100%以内であれば評価Aとし、100%をどれだけ超えたかでB、C、D、Eと評価が下げられる。
他の財務会計ソフトがあれば、リンクさせて、本システムの金額情報を会計ソースとして提供することができる。仕訳や勘定科目等をあらかじめ設定しておくだけで、いちいち入力する手間が不要となり、財務会計処理が非常に正確で簡単になる。本システムを会計補助簿または会計ソフト補助システムとして有効に活用することができる。
Claims (17)
- 建築物件受注者であり建築情報管理者である当方側のコンピュータがサーバを介してインターネットに接続されウェブ上にサイトを設けプリンターを備えたシステムであり、本システムのデータベースに、当方と取引関係にある、ゼネコン等の売上先、資材納入業者や揚重業者や施工業者等の仕入先、以上が入力されている取引先情報と、CADデータ、物件名と棟名と階数と部屋数と部屋番号、間取りの違いによる部屋タイプ、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長、各部屋ごとに部屋タイプと平米数と使用資材の種類と規格と数量とカラーセレクト、物件の着工予定日と竣工予定日、物件の棟の階ごとの施工内容に応じた着工開始予定日、以上が入力され、各部屋に部屋番号と部屋タイプと使用資材の種類と規格と数量とを割り付けたエレベーション表示機能を有し、複数の物件の登録が可能である物件情報と、資材の種類と規格と取引先と梱包単位と設計単価と仕切率と施工単価が入力されている資材情報と、資材費と施工費と諸経費の仕入金額、部屋別に仕入金額を平米数で割った平米単価、部屋別に仕入金額に期待利益率を加えた見積金額、部屋別に見積金額から値引率を引いた受注金額、部屋別に受注金額から仕入金額を引いた粗利益、後述する進捗状況照会表や請求予定表や支払予定表や出来高損益表や請求書や施工支払明細書、各種項目により編集して集計する表計算、以上の計算結果を得ることのできる算定手段を有し各項目のデータが保存される金額情報と、物件の棟の少なくとも1つ以上の部屋番号と施工内容をそれぞれ指定するだけで自動的に集計される施工に必要な資材の種類と規格と数量に対して資材納入業者と納入日時と車種をそれぞれ指定して登録する資材費に計上される部屋別資材発注、物件の棟を指定するだけで自動的に集計される施工に必要なネイルや粘着テープやボンド等の共通資材の種類と規格と数量を表示し購入した場合は諸経費に計上される棟別共通資材発注、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付をそれぞれ指定して登録する揚重発注、物件の棟の部屋番号と施工内容と施工予定日と施工業者をそれぞれ指定して登録する施工発注、以上の各発注内容が入力される手配情報と、本システムのウェブサイトにアクセスし全データを閲覧し管理することのできる建築情報管理者、本システムのウェブサイトにアクセスし後述する実績情報を登録することのみ可能である施工業者等の実績登録者、以上のアクセスを許可するパスワードと携帯電話番号等のモバイル番号を管理するセキュリティ情報と、後述する実績情報と、以上の各情報を登録管理し、新規情報や変更情報があれば最新情報に更新するものとし、上記したCADデータの各部屋タイプの部屋図面情報から部屋を構成している各間取りの種類を検出し間取りごとの平米数と周長を自動算出しこれらの間取りの種類と平米数と周長とを物件情報の部屋タイプに自動的に登録してしまう機能を有しており、実績登録者は実績情報を登録するためにセキュリティ情報に登録されているパスワードをパスして本システムのウェブサイトにアクセスしたうえで、揚重業者の実績登録者は揚重業者名と日付と揚重した部屋別資材が用いられる施工内容と物件の棟の部屋番号を指定して揚重実績として登録し、施工業者の実績登録者は施工業者名と日付と施工内容と施工した物件の棟の部屋番号を指定して施工実績として登録するものとし、上記のシステムを操作することにより、CADデータを基に部屋タイプ別の平米数と周長を算出したうえで物件の棟全体の必要資材を集計編集してこれを出力すれば見積書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工内容を指定し自動的に必要な資材の種類と規格と数量を集計編集し車種と納入日時を指定してこれを出力すれば資材発注書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付を指定してこれを出力すれば揚重手配書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工業者と日付と施工内容を指定してこれを出力すれば施工手配書が発行でき、物件の棟と納入または施工内容とを指定して棟全体での総受注と月次の発注と実績累計と仕掛残とを数量または金額で表示し併せて総受注に対する実績累計の進捗率を表示することができる進捗状況照会表が表示でき、全物件または特定の物件を指定して物件ごとの受注金額と実績累計と請求累計と実績累計から請求累計を引いた繰越額と当月実績と繰越額に当月実績を加えた当月請求額と受注金額から実績累計を引いた請求残高と各項目の合計を集計した請求予定表が表示でき、特定の物件を指定するかまたは前記請求予定表の一物件を指定してこれを出力すれば売上先の取引業者に対する請求書が発行でき、全物件または特定の物件を指定して支払先の取引業者ごとの前月繰越額と当月支払額と前月繰越額から当月支払額を引いた繰越と当月支払予定額と繰越に当月支払予定額を加えた合計支払予定額と振込手数料と合計支払予定額から振込手数料を引いた差引支払金額と相殺や振込等の支払条件と正味支払金額を表示し各項目の合計を集計した支払予定表が表示でき、特定の物件と施工業者を指定するかまたは前記支払予定表の取引業者を指定して当月の施工実績を表示しこれを出力すれば施工支払明細書が発行でき、全物件または特定の物件を指定し月次または期次を選択するかまたは施工の完了した完成物件を指定して出来高と出来高に対する原価としての部屋別資材費と揚重費と施工費とそして出来高から原価を引いた粗利益をあらわした出来高損益表が表示できることを特徴とする建築情報管理システム。
- 建築物件受注者であり建築情報管理者である当方側のコンピュータがサーバを介してインターネットに接続されウェブ上にサイトを設けプリンターを備えたシステムであり、本システムのデータベースに、当方と取引関係にある、ゼネコン等の売上先、資材納入業者や揚重業者や施工業者等の仕入先、以上が入力されている取引先情報と、CADデータ、物件名と棟名と階数と部屋数と部屋番号、間取りの違いによる部屋タイプ、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長、各部屋ごとに部屋タイプと平米数と使用資材の種類と規格と数量とカラーセレクト、物件の着工予定日と竣工予定日、物件の棟の階ごとの施工内容に応じた着工開始予定日、以上が入力され、各部屋に部屋番号と部屋タイプと使用資材の種類と規格と数量とを割り付けたエレベーション表示機能を有し、複数の物件の登録が可能である物件情報と、資材の種類と規格と取引先と梱包単位と設計単価と仕切率と揚重や置床やフローリング等の施工単価が入力されている資材情報と、資材費と施工費と諸経費の仕入金額、部屋別に仕入金額を平米数で割った平米単価、部屋別に仕入金額に期待利益率を加えた見積金額、部屋別に見積金額から値引率を引いた受注金額、部屋別に受注金額から仕入金額を引いた粗利益、後述する進捗状況照会表や請求予定表や支払予定表や出来高損益表や請求書や施工支払明細書、各種項目により編集して集計する表計算、以上の計算結果を得ることのできる算定手段を有し各項目のデータが保存される金額情報と、物件の棟の少なくとも1つ以上の部屋番号と置床やフローリング等の施工内容をそれぞれ指定するだけで自動的に集計される施工に必要な資材の種類と規格と数量に対して資材納入業者と納入日時と車種をそれぞれ指定して登録する資材費に計上される部屋別資材発注、物件の棟を指定するだけで自動的に集計される施工に必要なネイルや粘着テープやボンド等の共通資材の種類と規格と数量を表示し購入した場合は諸経費に計上される棟別共通資材発注、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付をそれぞれ指定して登録する揚重発注、物件の棟の部屋番号と施工内容と施工予定日と施工業者をそれぞれ指定して登録する施工発注、以上の各発注内容が入力される手配情報と、本システムのウェブサイトにアクセスし全データを閲覧し管理することのできる建築情報管理者、本システムのウェブサイトにアクセスし後述する実績情報を登録することのみ可能である施工業者等の実績登録者、以上のアクセスを許可するパスワードと携帯電話番号等のモバイル番号を管理するセキュリティ情報と、以上の各情報を登録管理し、新規情報や変更情報があれば最新情報に更新するものとし、上記したCADデータの各部屋タイプの部屋図面情報から部屋を構成している各間取りの種類を検出し間取りごとの平米数と周長を自動算出しこれらの間取りの種類と平米数と周長とを物件情報の部屋タイプに自動的に登録してしまう機能を有しており、実績登録者は実績情報を登録するためにセキュリティ情報に登録されているパスワードをパスして本システムのウェブサイトにアクセスしたうえで、揚重業者の実績登録者は揚重業者名と日付と揚重した部屋別資材が置床材かフローリング材かの種類と物件の棟の部屋番号を指定して揚重実績として登録し、置床業者の実績登録者は置床業者名と日付と置床施工した物件の棟の部屋番号を指定して置床実績として登録し、フローリング業者の実績登録者はフローリング業者名と日付とフローリング施工した物件の棟の部屋番号を指定してフローリング実績として登録するものとし、上記のシステムを操作することにより、CADデータを基に部屋タイプ別の平米数と周長を算出したうえで物件の棟全体の必要資材を集計編集してこれを出力すれば見積書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工内容を指定し自動的に必要な資材の種類と規格と数量を集計編集し車種と納入日時を指定してこれを出力すれば資材発注書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付を指定してこれを出力すれば揚重手配書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工業者と日付と施工内容を指定してこれを出力すれば施工手配書が発行でき、物件の棟と納入または施工内容とを指定して棟全体での総受注と月次の発注と実績累計と仕掛残とを数量または金額で表示し併せて総受注に対する実績累計の進捗率を表示することができる進捗状況照会表が表示でき、全物件または特定の物件を指定して物件ごとの受注金額と実績累計と請求累計と実績累計から請求累計を引いた繰越額と当月実績と繰越額に当月実績を加えた当月請求額と受注金額から実績累計を引いた請求残高と各項目の合計を集計した請求予定表が表示でき、特定の物件を指定するかまたは前記請求予定表の一物件を指定してこれを出力すれば売上先の取引業者に対する請求書が発行でき、全物件または特定の物件を指定して支払先の取引業者ごとの前月繰越額と当月支払額と前月繰越額から当月支払額を引いた繰越と当月支払予定額と繰越に当月支払予定額を加えた合計支払予定額と振込手数料と合計支払予定額から振込手数料を引いた差引支払金額と相殺や振込等の支払条件と正味支払金額を表示し各項目の合計を集計した支払予定表が表示でき、特定の物件と施工業者を指定するかまたは前記支払予定表の取引業者を指定して当月の施工実績を表示しこれを出力すれば施工支払明細書が発行でき、全物件または特定の物件を指定し月次または期次を選択するかまたは施工の完了した完成物件を指定して出来高と出来高に対する原価としての部屋別資材費と揚重費と施工費とそして出来高から原価を引いた粗利益をあらわした出来高損益表が表示できることを特徴とする建築情報管理システム。
- 建築物件受注者であり建築情報管理者である当方側のコンピュータがサーバを介してインターネットに接続されウェブ上にサイトを設けプリンターを備えたシステムであり、本システムのデータベースに、当方と取引関係にある、ゼネコン等の売上先、資材納入業者や揚重業者や施工業者等の仕入先、以上が入力されている取引先情報と、CADデータ、物件名と棟名と階数と部屋数と部屋番号、間取りの違いによる部屋タイプ、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長、各部屋ごとに部屋タイプと平米数と使用資材の種類と規格と数量とカラーセレクト、物件の着工予定日と竣工予定日、物件の棟の階ごとの施工内容に応じた着工開始予定日、以上が入力され、各部屋に部屋番号と部屋タイプと使用資材の種類と規格と数量とを割り付けたエレベーション表示機能を有し、複数の物件の登録が可能である物件情報と、資材の種類と規格と取引先と梱包単位と設計単価と仕切率と揚重やフローリング等の施工単価が入力されている資材情報と、資材費と施工費と諸経費の仕入金額、部屋別に仕入金額を平米数で割った平米単価、部屋別に仕入金額に期待利益率を加えた見積金額、部屋別に見積金額から値引率を引いた受注金額、部屋別に受注金額から仕入金額を引いた粗利益、後述する進捗状況照会表や請求予定表や支払予定表や出来高損益表や請求書や施工支払明細書、各種項目により編集して集計する表計算、以上の計算結果を得ることのできる算定手段を有し各項目のデータが保存される金額情報と、物件の棟の少なくとも1つ以上の部屋番号とフローリング等の施工内容をそれぞれ指定するだけで自動的に集計される施工に必要な資材の種類と規格と数量に対して資材納入業者と納入日時と車種をそれぞれ指定して登録する資材費に計上される部屋別資材発注、物件の棟を指定するだけで自動的に集計される施工に必要なネイルや粘着テープやボンド等の共通資材の種類と規格と数量を表示し購入した場合は諸経費に計上される棟別共通資材発注、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付をそれぞれ指定して登録する揚重発注、物件の棟の部屋番号と施工内容と施工予定日と施工業者をそれぞれ指定して登録する施工発注、以上の各発注内容が入力される手配情報と、本システムのウェブサイトにアクセスし全データを閲覧し管理することのできる建築情報管理者、本システムのウェブサイトにアクセスし後述する実績情報を登録することのみ可能である施工業者等の実績登録者、以上のアクセスを許可するパスワードと携帯電話番号等のモバイル番号を管理するセキュリティ情報と、以上の各情報を登録管理し、新規情報や変更情報があれば最新情報に更新するものとし、上記したCADデータの各部屋タイプの部屋図面情報から部屋を構成している各間取りの種類を検出し間取りごとの平米数と周長を自動算出しこれらの間取りの種類と平米数と周長とを物件情報の部屋タイプに自動的に登録してしまう機能を有しており、実績登録者は実績情報を登録するためにセキュリティ情報に登録されているパスワードをパスして本システムのウェブサイトにアクセスしたうえで、揚重業者の実績登録者は揚重業者名と日付と揚重した部屋別資材がフローリング材であることと物件の棟の部屋番号を指定して揚重実績として登録し、フローリング業者の実績登録者はフローリング業者名と日付とフローリング施工した物件の棟の部屋番号を指定してフローリング実績として登録するものとし、上記のシステムを操作することにより、CADデータを基に部屋タイプ別の平米数と周長を算出したうえで物件の棟全体の必要資材を集計編集してこれを出力すれば見積書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工内容を指定し自動的に必要な資材の種類と規格と数量を集計編集し車種と納入日時を指定してこれを出力すれば資材発注書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と揚重業者と日付を指定してこれを出力すれば揚重手配書が発行でき、物件の棟の少なくとも一つ以上の部屋番号と施工業者と日付と施工内容を指定してこれを出力すれば施工手配書が発行でき、物件の棟と納入または施工内容とを指定して棟全体での総受注と月次の発注と実績累計と仕掛残とを数量または金額で表示し併せて総受注に対する実績累計の進捗率を表示することができる進捗状況照会表が表示でき、全物件または特定の物件を指定して物件ごとの受注金額と実績累計と請求累計と実績累計から請求累計を引いた繰越額と当月実績と繰越額に当月実績を加えた当月請求額と受注金額から実績累計を引いた請求残高と各項目の合計を集計した請求予定表が表示でき、特定の物件を指定するかまたは前記請求予定表の一物件を指定してこれを出力すれば売上先の取引業者に対する請求書が発行でき、全物件または特定の物件を指定して支払先の取引業者ごとの前月繰越額と当月支払額と前月繰越額から当月支払額を引いた繰越と当月支払予定額と繰越に当月支払予定額を加えた合計支払予定額と振込手数料と合計支払予定額から振込手数料を引いた差引支払金額と相殺や振込等の支払条件と正味支払金額を表示し各項目の合計を集計した支払予定表が表示でき、特定の物件と施工業者を指定するかまたは前記支払予定表の取引業者を指定して当月の施工実績を表示しこれを出力すれば施工支払明細書が発行でき、全物件または特定の物件を指定し月次または期次を選択するかまたは施工の完了した完成物件を指定して出来高と出来高に対する原価としての部屋別資材費と揚重費と施工費とそして出来高から原価を引いた粗利益をあらわした出来高損益表が表示できることを特徴とする建築情報管理システム。
- 上記した各情報に含まれるデータはすべて関係テーブル管理されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の建築情報管理システム。
- 同一の部屋に対し、同一の資材発注、同一の揚重発注、同一の施工発注、同一の揚重実績、同一の施工実績、以上は二重登録できないことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の建築情報管理システム。
- 各部屋ごとに使用する資材の種類と規格と数量を割り当てるために、その物件の全ての部屋の施工において共通的に使用される資材の種類と規格だけをあらかじめ構成材として登録しておく方法と、各部屋タイプの各間取りに対して、過去の物件情報の中から類似した間取りを選び出しそこで使用された資材の数量を援用し、必要がある場合のみ数量を修正する方法と、以上の2つが用意されていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の建築情報管理システム。
- 物件と棟を指定した段階で、一棟を構成する全部屋に部屋番号を付し各部屋を未着手と資材発注と揚重間配り完了と施工完了の各進捗状況に応じて異なる色で示されるエレベーション表示機能を有し、少なくとも1つ以上の部屋番号を指定する際に、このエレベーションを用いて部屋番号の特定ができることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の建築情報管理システム。
- セキュリティ情報に登録されたモバイル番号と一致し、かつ、パスワードが一致した場合のみ、上記したウェブサイトにアクセス可能であることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の建築情報管理システム。
- セキュリティ情報に登録されている建築情報管理者が本システムのウェブサイトにアクセスし、資材の検収や揚重間配りや施工等の検査報告を実績情報に登録することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、7または8記載の建築情報管理システム。
- セキュリティ情報に登録されている建築情報管理者がカメラ付携帯電話等のカメラ機能を有したモバイルによって本システムのウェブサイトにアクセスし、検査結果の画像記録として施工完了現場の写真を実績情報として登録することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、7、8または9記載の建築情報管理システム。
- ゼネコン等の工事検査担当者が揚重や施工等の作業結果の合否を判断して発行した証明書を、スキャンして実績情報に登録することを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の建築情報管理システム。
- 各部屋の施工完了時に、残った資材の種類と規格と数量を、本システムのウェブサイトにアクセスして実績情報に持ち帰り在庫として登録し、以後の施工に引き当て可能であることを特徴とする請求項1、2、3、4、7、8、9または10記載の建築情報管理システム。
- 本システムが算出した各業者への支払金額と業者が発行した請求書の金額とが一致せず、当方の算定額に誤りが認められた場合、誤っていた項目の数値を正しい数字に修正可能であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、10、11または12記載の建築情報管理システム。
- CADデータに基づき、登録されている各部屋タイプの部屋図面を表示し、その部屋を構成している各間取りごとに面図を表示し、その間取りの種類を自動表示し、間取りの平米数と周長を自動算出して表示し、建築情報管理者が表示内容を確認して決定することにより、部屋タイプごとの部屋を構成している各間取りの種類と平米数と周長が物件情報に自動的に登録され、さらに物件の棟全体で部屋タイプ毎の戸数をCADデータから読み取り集計することを特徴とする請求項1、2、3、4、6または7記載の建築情報管理システム。
- 本システムのデータベースの金額情報をリンクした他の財務会計ソフトに提供可能であることを特徴とする請求項1、2、3、4、7、8、9、10、11、12または13記載の建建築情報管理システム。
- コンピュータまたはサーバに読み取らせることにより、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15に記載された建築情報管理システムを稼働させることができる建築情報管理プログラム。
- 請求項16の建築情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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