JP2005301048A - 固定焦点レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】 光軸方向の寸法を拡大することなく、色収差を除去することができる固定焦点レンズを提案すること。
【解決手段】 固定焦点レンズ200では、樹脂成形品からなる第1レンズ10、絞り50、および樹脂成形品からなる第2レンズ20がこの順に配置されている。第2レンズ20において絞り50の側に位置する入射面(第4面4)には、軸上色収差および軸外色収差を除去するための回折格子Bが形成されている。回折格子Bは、同心円状のブレーズ形状を有しており、そのブレーズ形状の段差は2μm以下、ピッチは10μm以上となっており、可視波長域全域で1次回折効率が高い。
【選択図】 図2
【解決手段】 固定焦点レンズ200では、樹脂成形品からなる第1レンズ10、絞り50、および樹脂成形品からなる第2レンズ20がこの順に配置されている。第2レンズ20において絞り50の側に位置する入射面(第4面4)には、軸上色収差および軸外色収差を除去するための回折格子Bが形成されている。回折格子Bは、同心円状のブレーズ形状を有しており、そのブレーズ形状の段差は2μm以下、ピッチは10μm以上となっており、可視波長域全域で1次回折効率が高い。
【選択図】 図2
Description
本発明は、カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラに搭載可能な小型の固定焦点レンズに関するものである。さらに詳しくは、色収差の解消技術に関するものである。
デジタルカメラが普及する一方、携帯電話機にデジタルカメラを搭載した機種が急増し、カメラ付き携帯電話機が標準化される気配もある。従って、市場からは、さらなる高精細化、すなわち画素数の増大が要求されるとともに、薄型化の要求も一層、高まりつつあり、このような特長が携帯電話機などの付加価値のひとつになりつつある。
ここで、カメラに用いられる固定焦点レンズでは、白色光が対象となるため、軸上および軸外の色収差が問題となる。従って、従来の固定焦点レンズでは、凸タイプと凹タイプの屈折レンズを組み合わせて使用されている。
携帯電話機用のデジタルカメラに対しては、スペース的な制約から常に薄型化が要求されており、高画素数用の固定焦点レンズであっても、レンズ枚数を極力、少なくして、全長を短くする必要がある。しかしながら、従来のように、凸タイプと凹タイプの屈折レンズを組み合わせて色収差を除去すると、全長を短くすることができないという問題点がある。また、デジタルカメラの軽量化を図ることができないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、固定焦点レンズ系ではこれまで一切、採用されていない方式を採用することにより、光軸方向の寸法を拡大することなく、色収差を除去することができる固定焦点レンズを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、レンズ軸線方向に複数のレンズが配列された固定焦点レンズにおいて、前記複数のレンズの少なくとも1つには、色収差を除去するための回折格子が形成されていることを特徴とする。
本発明では、固定焦点レンズを構成するレンズのレンズ面に色収差を除去するための回折格子を形成したので、凸タイプと凹タイプの屈折レンズを組み合わせて色収差を除去する必要がない。従って、レンズの枚数を減らすことができる。また、レンズ面に回折格子を形成しているので、回折格子をレンズ間に配置しなくてもよい。それ故、固定焦点レンズの光軸方向の寸法を圧縮することができる。
本発明において、前記回折格子は、ブレーズ格子である。このように構成すると、可視波長領域全体で高い回折効率が得られ、色収差を効果的に除去できる。
本発明において、前記回折格子は、回折次数が1次であることが好ましい。このように構成すると、可視波長域全体で高い回折効率を得ることができ、色収差を効率よく除去することができる。
本発明において、前記ブレーズ格子は、段差が2μm以下であり、かつ、ピッチが10μm以上であることが好ましい。段差が2μm以下であれば、段差部分に起因する回折効率の低下を抑えることができる。ピッチが10μm以上であれば、不要な次数の回折光の発生を抑えることができる。また、ブレーズ格子であれば、金型製造および樹脂成形を効率よく行うことができ、かつ、高い寸法精度を確保することもできる。
本発明において、2枚の前記レンズに挟まれるように絞りが配置されている場合、前記回折格子は、前記絞りに対して物体側に位置するレンズに形成されて軸上色収差を除去する。すなわち、回折格子を形成しない状態で軸上色収差が発生している場合には、絞りに対して物体側に位置するレンズに回折格子を形成し、軸上色収差を効率よく除去することが好ましい。
本発明において、2枚の前記レンズに挟まれるように絞りが配置されている場合、前記回折格子は、前記絞りに対して像側に位置するレンズに形成されて軸上色収差および軸外色収差を除去している構成であってもよい。すなわち、回折格子を形成しない状態で軸上色収差および軸外色収差が発生している場合には、絞りに対して像側に位置するレンズに回折格子を形成し、軸上色収差および軸外色収差を効率よく除去することが好ましい。
本発明において、前記回折格子は、前記絞りを挟む2枚のレンズのうちの一方のレンズに形成されていることが好ましい。
この場合、前記回折格子は、前記絞りと対向するレンズ面に形成されていることが好ましい。このように構成すると、色収差を効率よく除去できる。
本発明において、前記複数のレンズのうち、前記回折格子が形成されたレンズは、樹脂成形品であることが好ましい。ガラス成形を行う場合には、超硬に加工して金型を製作する必要があるが、樹脂成形であれば、通常のNi−Pめっき層に対する加工により金型を安価に製作できる。
本発明において、前記複数のレンズは、4枚以下、好ましくは、2枚あるいは3枚であることが好ましい。このように、通常の焦点レンズの構成枚数に比べて少ない枚数のレンズで構成すれば、固定焦点レンズの光軸方向における寸法を大幅に圧縮することができる。
本発明では、固定焦点レンズを構成するレンズのレンズ面に色収差を除去するための回折格子を形成したので、凸タイプと凹タイプの屈折レンズを組み合わせて色収差を除去した場合と比べて、レンズの枚数を減らすことができる。また、レンズ面に回折格子を形成しているので、回折格子をレンズ間に配置しなくてもよい。従って、固定焦点レンズの光軸方向の寸法を圧縮することができる。
図面を参照して、本発明を適用した固定焦点タイプの固定焦点レンズを説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズの構成図である。図2は、本形態の固定焦点レンズの球面収差、非点収差、および歪率を示すグラフである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズの構成図である。図2は、本形態の固定焦点レンズの球面収差、非点収差、および歪率を示すグラフである。
図1に示すように、本形態の固定焦点レンズ100は3枚のレンズから構成されている。すなわち、物体の側から結像面80に向って、樹脂成形品からなる第1レンズ10、樹脂成形品からなる第2レンズ20、および樹脂成形品からなる第3レンズ30がこの順に配置され、第3レンズ30の結像面80の側にはカバーガラス70が配置されている。また、第1レンズ20と第2レンズ20の間には絞り50が配置されている。
本形態では、各光学素子の各面を以下に示すように称する。従って、第1の第1レンズ10の入射面側に物体が位置し、第3レンズ30の出射面側に像が位置することになる。
第1レンズ10の入射面 第1面1
第1レンズ10の出射面 第2面2
絞り50 第3面3
第2レンズ20の入射面 第4面4
第2レンズ20の出射面 第5面5
第3レンズ30の入射面 第6面6
第3レンズ30の出射面 第7面7
カバーガラス70の入射面 第8面8
カバーガラス70の出射面 第9面9
このように構成した焦点レンズ100において、各面は、以下に示すように設計されている。なお、設計データ2において、K、A4、A6A、A8、A10、A12は非球面係数を示し、P2は光路差関数の2乗の係数を示す。なお、回折レンズ構造による光路長の付加量は、光軸からの高さをh、n次(偶数次)の光路差関数係数をPn、波長をλとすると、光路差関数φ(h)は、φ(h)=(P2h2+P4h4+P6h6+・・)×λにより定義され、設計データ2には、その2乗の係数を示してある。
第1レンズ10の出射面 第2面2
絞り50 第3面3
第2レンズ20の入射面 第4面4
第2レンズ20の出射面 第5面5
第3レンズ30の入射面 第6面6
第3レンズ30の出射面 第7面7
カバーガラス70の入射面 第8面8
カバーガラス70の出射面 第9面9
このように構成した焦点レンズ100において、各面は、以下に示すように設計されている。なお、設計データ2において、K、A4、A6A、A8、A10、A12は非球面係数を示し、P2は光路差関数の2乗の係数を示す。なお、回折レンズ構造による光路長の付加量は、光軸からの高さをh、n次(偶数次)の光路差関数係数をPn、波長をλとすると、光路差関数φ(h)は、φ(h)=(P2h2+P4h4+P6h6+・・)×λにより定義され、設計データ2には、その2乗の係数を示してある。
設計データ1
曲率半径 面間隔
物体 無限 無限
第1面1 1.577281 0.923509
第2面2 13.73688 0.102979
第3面3 無限 0.473139
第4面4 −1.34098 1.019013
第5面5 −0.96554 0.2
第6面6 5.088317 0.5
第7面7 1.231809 0.7
第8面8 無限 0.55
第9面9 無限 0.065
像 無限 0
設計データ2
第1面1
K 0
A4 −0.00674
A6 −0.00677
A8 −0.00066
A10 −0.01163
A12 −0.00546
P2 0
第2面2
K 0
A4 −0.04734
A6 0.005487
A8 −0.37397
A10 0.813814
A12 −0.57981
P2 −20.9736
第4面4
K 0
A4 −0.11128
A6 −0.33496
A8 0.793502
A10 −0.20327
A12 −1.22443
P2 0
第5面5
K −1
A4 0.063759
A6 −0.12107
A8 0.134262
A10 0.002557
A12 −0.0194
P2 0
第6面6
K 0
A4 −0.24276
A6 0.143054
A8 −0.02872
A10 −0.00166
A12 0.000605
P2 0
第7面7
K −6.9534
A4 −0.12294
A6 0.048957
A8 −0.0182
A10 0.004878
A12 −0.00066
P2 0
このように本形態では、第1レンズ10において絞り50の側に位置する出射面(第2面2)には、軸上色収差を除去するための回折格子Aが形成されている。回折格子Aは、それを用いない状態で発生していた軸上色収差を除去している。ここで、回折格子Aは、同心円状のブレーズ形状を有しており、そのブレーズ形状の段差は2μm以下、ピッチは10μm以上となっており、可視波長域全域で1次回折効率が高い。なお、対象となる白色光に含まれる可視波長の略中央波長を基準に段差を設定して高い一次回折効率を得ようとすると1.1μm〜1.2μmの段差に相当する。従って、少なくとも1.6μmの段差であれば十分であり、本形態では、可視波長域全域をカバーでき、かつ、段差が不必要に高くならないようにという観点から段差を2μm以下に設定してある。
曲率半径 面間隔
物体 無限 無限
第1面1 1.577281 0.923509
第2面2 13.73688 0.102979
第3面3 無限 0.473139
第4面4 −1.34098 1.019013
第5面5 −0.96554 0.2
第6面6 5.088317 0.5
第7面7 1.231809 0.7
第8面8 無限 0.55
第9面9 無限 0.065
像 無限 0
設計データ2
第1面1
K 0
A4 −0.00674
A6 −0.00677
A8 −0.00066
A10 −0.01163
A12 −0.00546
P2 0
第2面2
K 0
A4 −0.04734
A6 0.005487
A8 −0.37397
A10 0.813814
A12 −0.57981
P2 −20.9736
第4面4
K 0
A4 −0.11128
A6 −0.33496
A8 0.793502
A10 −0.20327
A12 −1.22443
P2 0
第5面5
K −1
A4 0.063759
A6 −0.12107
A8 0.134262
A10 0.002557
A12 −0.0194
P2 0
第6面6
K 0
A4 −0.24276
A6 0.143054
A8 −0.02872
A10 −0.00166
A12 0.000605
P2 0
第7面7
K −6.9534
A4 −0.12294
A6 0.048957
A8 −0.0182
A10 0.004878
A12 −0.00066
P2 0
このように本形態では、第1レンズ10において絞り50の側に位置する出射面(第2面2)には、軸上色収差を除去するための回折格子Aが形成されている。回折格子Aは、それを用いない状態で発生していた軸上色収差を除去している。ここで、回折格子Aは、同心円状のブレーズ形状を有しており、そのブレーズ形状の段差は2μm以下、ピッチは10μm以上となっており、可視波長域全域で1次回折効率が高い。なお、対象となる白色光に含まれる可視波長の略中央波長を基準に段差を設定して高い一次回折効率を得ようとすると1.1μm〜1.2μmの段差に相当する。従って、少なくとも1.6μmの段差であれば十分であり、本形態では、可視波長域全域をカバーでき、かつ、段差が不必要に高くならないようにという観点から段差を2μm以下に設定してある。
このように構成した焦点レンズ100では、図2に波長436nm、波長476nm、波長567nm、波長597nm、波長656nmにおける球面収差を実線L11〜L15で示し、非点収差を実線L21〜L25および点線L31〜L35で示し、歪率を実線L41〜L45で示すように、3メガピクセル程度の携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズ系として用いるのに十分なレベルにまで軸上色収差が改善されている。
以上説明したように、本形態では、固定焦点レンズ100を構成する第1レンズのレンズ面(第2面2)に、色収差を除去するための回折格子Aを形成したので、凸タイプと凹タイプの屈折レンズを組み合わせて色収差を除去する必要がない。従って、レンズの枚数を減らすことができる。また、レンズ面に回折格子Aを形成しているので、回折格子をレンズ間に配置しなくてもよい。それ故、固定焦点レンズ100を3枚のレンズ10〜30のみで構成できるので、固定焦点レンズ100の光軸方向の寸法を5mm〜5.5mmまで大幅に圧縮することができる。
しかも、レンズ枚数が少なく、かつ、全てのレンズ10〜30を樹脂成形品で構成したので、焦点レンズ100の軽量化を図ることができ、携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズ系として用いるのに適している。
また、回折格子Aはブレーズ形状に形成されているため、可視波長域全体で高い1次回折効率が得られるので、色収差を効率よく除去することができる。また、回折格子Aのブレーズ形状の段差は2μm以下、格子ピッチは10μm以上であるため、金型製造および樹脂成形を効率よく行うことができ、かつ、高い寸法精度を確保することもできる。さらに、段差面は段差近傍に入射する光線の方向とほぼ一致させているため、段差部分による効率のロスを最低限に抑えている。
さらに、回折格子が形成された第1レンズ10は、樹脂成形品であるため、それを製作する際の金型代が安価である。すなわち、ガラス成形品を用いる場合には、超硬に加工して金型を製作する必要があるが、樹脂成形であれば、通常のNi−Pめっき層に対する加工により金型を安価に製作できる。
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズの構成図である。図4は、本形態の固定焦点レンズの球面収差、非点収差、および歪率を示すグラフである。
図3は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズの構成図である。図4は、本形態の固定焦点レンズの球面収差、非点収差、および歪率を示すグラフである。
図3に示すように、本形態の固定焦点レンズ200は2枚のレンズから構成されている。すなわち、物体の側から結像面80に向って、樹脂成形品からなる第1レンズ10、および樹脂成形品からなる第2レンズ20がこの順に配置され、第2レンズ20の結像面80の側にはカバーガラス70が配置されている。また、第1レンズ10と第2レンズ20の間には絞り50が配置されている。
本形態では、各光学素子の各面を以下に示すように称する。従って、第1の第1レンズ10の入射面側に物体が位置し、第2レンズ20の出射面側に像が位置することになる。
第1レンズ10の入射面 第1面1
第1レンズ10の出射面 第2面2
絞り50 第3面3
第2レンズ20の入射面 第4面4
第2レンズ20の出射面 第5面5
カバーガラス70の入射面 第6面6
カバーガラス70の出射面 第7面7
このように構成した固定焦点レンズ200において、各面は、以下に示すように構成されている。
第1レンズ10の出射面 第2面2
絞り50 第3面3
第2レンズ20の入射面 第4面4
第2レンズ20の出射面 第5面5
カバーガラス70の入射面 第6面6
カバーガラス70の出射面 第7面7
このように構成した固定焦点レンズ200において、各面は、以下に示すように構成されている。
設計データ1
曲率半径 面間隔
物体 無限 無限
第1面1 1.1987 1
第2面2 1.2868 0.1
第3面3 無限 0.15
第4面4 −1.9432 1.6
第5面5 −1.2942 1.7
第6面6 無限 0.5
第7面7 無限 0.353
像 無限 0
設計データ2
第1面1
K 0.479171
A4 0
A6 0
A8 0
A10 0
P2 0
第2面2
K 3.82555
A4 −0.089
A6 0.431318
A8 0
A10 0
P2 0
第4面4
K −37.4495
A4 −0.70316
A6 1.242304
A8 0
A10 0
P2 −47.7465
第5面5
K 0
A4 0.02533
A6 −0.03717
A8 0.027426
A10 −0.00925
P2 0
このように本形態では、第2レンズ20において絞り50の側に位置する入射面(第4面4)には、軸上色収差および軸外色収差を除去するための回折格子Bが形成されている。すなわち、回折格子Bは、それを用いない状態で発生していた軸上色収差および軸外色収差を除去している。ここで、回折格子Bは、同心円状のブレーズ形状を有しており、そのブレーズ形状の段差は2μm以下、ピッチは10μm以上となっており、可視波長域全域で1次回折効率が高い。
曲率半径 面間隔
物体 無限 無限
第1面1 1.1987 1
第2面2 1.2868 0.1
第3面3 無限 0.15
第4面4 −1.9432 1.6
第5面5 −1.2942 1.7
第6面6 無限 0.5
第7面7 無限 0.353
像 無限 0
設計データ2
第1面1
K 0.479171
A4 0
A6 0
A8 0
A10 0
P2 0
第2面2
K 3.82555
A4 −0.089
A6 0.431318
A8 0
A10 0
P2 0
第4面4
K −37.4495
A4 −0.70316
A6 1.242304
A8 0
A10 0
P2 −47.7465
第5面5
K 0
A4 0.02533
A6 −0.03717
A8 0.027426
A10 −0.00925
P2 0
このように本形態では、第2レンズ20において絞り50の側に位置する入射面(第4面4)には、軸上色収差および軸外色収差を除去するための回折格子Bが形成されている。すなわち、回折格子Bは、それを用いない状態で発生していた軸上色収差および軸外色収差を除去している。ここで、回折格子Bは、同心円状のブレーズ形状を有しており、そのブレーズ形状の段差は2μm以下、ピッチは10μm以上となっており、可視波長域全域で1次回折効率が高い。
このように構成した焦点レンズ200では、図4に波長436nm、波長476nm、波長567nm、波長597nm、波長656nmにおける球面収差を実線L11〜L15で示し、非点収差を実線L21〜L25および点線L31〜L35で示し、歪率を実線L41〜L45で示すように、1メガピクセル程度の携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズ系として用いるのに十分なレベルにまで軸上色収差および軸外色収差が改善されている。
以上説明したように、本形態では、固定焦点レンズ200を構成する第2レンズ20のレンズ面(第4面)に、色収差を除去するための回折格子Bを形成したので、凸タイプと凹タイプの屈折レンズを組み合わせて色収差を除去する必要がない。従って、レンズの枚数を減らすことができる。また、レンズ面に回折格子Bを形成しているので、回折格子をレンズ間に配置しなくてもよい。それ故、固定焦点レンズ200を2枚のレンズ10、20で構成できるので、固定焦点レンズ200の光軸方向の寸法を5mm〜5.5mmまで圧縮することができる。また、レンズ枚数が少なく、かつ、レンズ10、20として樹脂成形品を用いたので、固定焦点レンズ200の軽量化を図ることができる。
さらに、回折格子Bはブレーズ形状に形成されているため、可視波長域全体で高い1次回折効率が得られるので、色収差を効率よく除去することができる。また、回折格子Bのブレーズ形状の段差は2μm以下、格子ピッチは10μm以上であるため、金型製造および樹脂成形を効率よく行うことができ、かつ、高い寸法精度を確保することもできるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。さらに、段差面は段差近傍に入射する光線の方向とほぼ一致させているため、段差部分による効率のロスを最低限に抑えている。
[他の実施の形態]
上記形態では、携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズに本発明を適用したが、監視カメラやテレビカメラなどといった記録を行わない光学機器に用いる固定焦点レンズに本発明を適用してもよい。
上記形態では、携帯電話機用のデジタルカメラや小型デジタルカメラ用の固定焦点タイプの固定焦点レンズに本発明を適用したが、監視カメラやテレビカメラなどといった記録を行わない光学機器に用いる固定焦点レンズに本発明を適用してもよい。
10 第1レンズ
20 第2レンズ
30 第3レンズ
50 絞り
100、200 固定焦点レンズ
A、B 回折格子
20 第2レンズ
30 第3レンズ
50 絞り
100、200 固定焦点レンズ
A、B 回折格子
Claims (12)
- レンズ軸線方向に複数のレンズが配列された固定焦点レンズであって、
前記複数のレンズの少なくとも1つには、色収差を除去するための回折格子が形成されていることを特徴とする固定焦点レンズ。 - 請求項1において、前記回折格子は、ブレーズ格子であることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項2において、前記回折格子は、回折次数が1次であることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項2または3において、前記ブレーズ格子は、段差が2μm以下であり、かつ、ピッチが10μm以上であることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、2枚の前記レンズに挟まれるように絞りが配置され、
前記回折格子は、前記絞りに対して物体側に位置するレンズに形成されて軸上色収差を除去していることを特徴とする固定焦点レンズ。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、2枚の前記レンズに挟まれるように絞りが配置され、
前記回折格子は、前記絞りに対して像側に位置するレンズに形成されて軸上色収差および軸外色収差を除去していることを特徴とする固定焦点レンズ。 - 請求項5または6において、前記回折格子は、前記絞りを挟む2枚のレンズのうちの一方のレンズに形成されていることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項7において、前記回折格子は、前記絞りと対向するレンズ面に形成されていることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項1ないし8のいずれかにおいて、前記複数のレンズのうち、前記回折格子が形成されたレンズは、樹脂成形品であることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項1ないし9のいずれかにおいて、前記複数のレンズは、4枚以下であることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項10において、前記複数のレンズは、2枚であることを特徴とする固定焦点レンズ。
- 請求項10において、前記複数のレンズは、3枚であることを特徴とする固定焦点レンズ。
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- 2004-04-14 JP JP2004119165A patent/JP2005301048A/ja active Pending
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