JP2005300845A - マルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法 - Google Patents

マルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005300845A
JP2005300845A JP2004115658A JP2004115658A JP2005300845A JP 2005300845 A JP2005300845 A JP 2005300845A JP 2004115658 A JP2004115658 A JP 2004115658A JP 2004115658 A JP2004115658 A JP 2004115658A JP 2005300845 A JP2005300845 A JP 2005300845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
time
video
display control
screen update
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004115658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4731827B2 (ja
Inventor
Yasunori Tsubaki
泰範 椿
Atsushi Tanaka
田中  敦
Toshiyuki Hagiwara
利幸 萩原
Manami Naito
麻奈美 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004115658A priority Critical patent/JP4731827B2/ja
Publication of JP2005300845A publication Critical patent/JP2005300845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4731827B2 publication Critical patent/JP4731827B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

【課題】 画面間の同期を取り視覚的にずれることなく同じフレーム画像を表示する。
【解決手段】 同時タイミング決定手段111は、各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、それらの時刻差分を求める。表示管理手段120はビデオ送信装置10上の表示処理開始時刻を制御情報として求め、表示データ送信手段130は制御情報をビデオデータ1に付加して送信する。表示処理手段221〜224はビデオデータ1を受信して各ディスプレイ31〜34に対して表示処理を行い、表示処理制御手段211〜214は同時タイミング決定手段110により求められた時刻差分と受信された制御情報に基づき表示処理手段221〜224の表示処理を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は複数のディスプレイが一体となってビデオデータを表示するマルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法に関するものである。
複数のディスプレイを配置し、圧縮されたビデオデータを複数のディスプレイに跨って表示する場合、従来のマルチ画面映像表示装置では、各ディスプレイに接続された各表示制御装置が、ビデオ表示用のフレームバッファをそれぞれ1つだけ備え、所定のタイミングでビデオ送信装置から送信されるビデオデータをそれぞれ独立に受信して伸張処理を行い各フレームバッファに書き込むことでビデオ表示を行っていた。しかし、1つのみのフレームバッファによる表示方式では、ディスプレイの画面を更新する画面更新タイミングに関係のないタイミングでディスプレイに伸張されたビデオデータを表示するため、ビデオデータをフレームバッファに書き込む過程がディスプレイに表示されてしまい、画面がちらつくという課題があった。
また、異なる表示制御装置間では、同じ処理を行う場合でも各表示制御装置内の負荷によって処理速度が異なるため、複数のディスプレイに跨ってビデオを表示する場合、表示制御装置の負荷によって伸張処理を完了する時間に差が生じ、各フレーム画像を表示するタイミングがずれてしまう課題があった。
そこで、特許文献1では、各表示制御装置のビデオ表示用のフレームバッファをダブルバッファの構成にし、全ての表示制御装置において同じ間隔に設定した画面更新タイミングでこれらの2つのフレームバッファを切り替えることで、複数のディスプレイに表示する方式を提案している。このようなダブルバッファを用いることにより、一方のフレームバッファに書き込まれたビデオデータをディスプレイに表示している間に、他方のフレームバッファに次のビデオデータを書き込み、フレームバッファへの書き込み処理が完了した後に、画面を更新するタイミングに合わせて2つのフレームバッファを切り替えることが可能となる。このため、フレームバッファにビデオデータを書き込む過程はディスプレイに表示されないので、ビデオがちらつくという課題が解消される。
また、画面更新タイミングの間隔は全ての表示制御装置で同じなので、2つのフレームバッファを切り替えるバッファ切り替えタイミングを画面更新タイミングに合わせることにより、圧縮されたビデオデータの伸張処理をバッファ切り替えタイミングの間隔内で完了できる条件下で、各表示制御装置において同じ時間間隔で画像の表示を更新することを可能にしている。さらに、ビデオ送信装置で各表示制御装置の負荷を見積もり、最も負荷の高い表示制御装置に合わせて送信データ量を制御することにより、伸張処理の負荷をバッファ切り替えタイミングの間隔内で完了させることを可能にしている。
特開平11−327522号公報(段落0025、図1、図2)
従来のマルチ画面映像表示装置では、複数のディスプレイに跨ったビデオデータの第1フレーム画像を同時に発生する全ての表示制御装置の各画面更新タイミングで表示することができれば、その後は同じフレーム画像を同時に発生する画面更新タイミングで表示することが可能である。しかし、上記技術では、各々の表示制御装置が独立に動作しており、各表示制御装置の画像を切り替える画面更新タイミングが完全に同時に発生する可能性がほとんどないにも関わらず、どの画面更新タイミングが同時に起こっているのかを表示制御装置間で認識させる手段や方法に付いては考慮されていない。そのため、第1フレーム画像を受信する時刻が各表示制御装置によってずれる等の理由により、第1フレーム画像を表示する予定であった画面更新タイミングまでに全ての表示制御装置で伸張処理が完了できない場合、異なる時刻に発生する画面更新タイミングで表示される可能性があり、表示される画面間の同期が取れず視覚的にずれて表示されてしまうという課題があった。第1フレーム画像が、異なる画面更新タイミングで表示されると、その後の各フレーム画像も異なる画面更新タイミングで表示され続けることになる。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の表示制御装置間で同時に発生する画面更新タイミングを各表示制御装置に認識させ、ビデオ送信装置から表示させる画面更新タイミングを指定することを可能にすることで、指定の画面更新タイミングでフレームバッファを切り替えることにより、表示される画面間の同期を取り視覚的にずれることなく同じフレーム画像を表示することができるマルチ画面映像表示装置及び方法を得ることを目的とする。
また、画面更新タイミングが各表示制御装置間で同時に発生する可能性は低い。そこで、この発明では、全ての表示制御装置において、各表示制御装置の絶対時刻が同期した場合に最も近い時刻に発生する画面更新タイミングを決定し、これを同時に発生する画面更新タイミングとして各表示制御装置に認識させることにより、視覚的には同期が取れているようにビデオを表示することができるマルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法を得ることを目的とする。
この発明に係るマルチ画面映像表示装置は、ビデオデータを送信するビデオ送信装置と、送信されたビデオデータを複数のディスプレイに表示させる複数の表示制御装置とを備えたものにおいて、上記ビデオ送信装置と上記各表示制御装置から、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングと上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、それらの発生時刻の差分を示す時刻差分を求める同時タイミング決定手段と、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングに基づき上記ビデオデータの送信タイミングを決定し上記ビデオ送信装置上の表示処理開始時刻を制御情報として求める表示管理手段と、上記表示管理手段により決定された送信タイミングで上記表示管理手段により求められた制御情報としての表示処理開始時刻を上記ビデオデータに付加して送信する表示データ送信手段とを上記ビデオ送信装置に備え、上記表示データ送信手段から送信されたビデオデータを受信して上記各ディスプレイに対して表示処理を行う表示処理手段と、上記同時タイミング決定手段により求められた時刻差分と受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示処理開始時刻に基づき上記表示処理手段の表示処理を制御する表示処理制御手段とを上記各表示制御装置に備えたものである。
この発明は、各画面間に跨るビデオデータについて、1フレーム目を各表示制御装置において同時に発生する画面更新タイミングで表示を行うことができると共に、以後も画面間の同期を保ちながら表示を行うことができ、視覚的にずれることなく同じフレーム画像を表示することができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。このマルチ画面映像表示装置は、ビデオ送信装置10と表示制御装置21,22,23,24とマルチ画面を構成するディスプレイ31,32,33,34とを備えている。
ビデオ送信装置10は圧縮されたビデオデータ1を各表示制御装置21〜24に送信する。各表示制御装置21〜24は、ビデオ送信装置10から送信されたビデオデータ1を伸張してマルチ画面を構成するディスプレイ31〜34に表示する。
図1において、ビデオ送信装置10は同時タイミング決定手段110と表示管理手段120と表示データ送信手段130とを備えている。
同時タイミング決定手段110は、各表示制御装置21〜24にトリガーを送信し、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24から同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、各表示制御装置21〜24上の各画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生していると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻をそれぞれ決定し、同時に発生すると判断可能な各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻との時刻差分を求めて、求めた各時刻差分を各表示制御装置21〜24に送信する。表示管理手段120は、同時タイミング決定手段110からの各時刻差分の送信完了通知を受けた後、最初に発生する画面更新タイミングに基づき送信タイミングを決定し、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングから各表示制御装置21〜24が伸張を開始するビデオ送信装置10上の伸張開始時刻(表示処理開始時刻)を制御情報として求めて表示データ送信手段130に出力する。表示データ送信手段130は、圧縮されたビデオデータ1に表示管理手段120からの制御情報としての伸張開始時刻を付加して、表示制御装置21〜24にマルチキャストにて送信する。
図1において、各表示制御装置21,22,23,24は、それぞれ、表示処理制御手段211と表示処理手段221、表示処理制御手段212と表示処理手段222、表示処理制御手段213と表示処理手段223、表示処理制御手段214と表示処理手段224を備えている。
表示処理制御手段211〜214は、ビデオ送信装置10から送信された時刻差分に基づき各表示制御部21〜24上の時刻を設定すると共に、ビデオ送信装置10から送信された制御情報としての伸張開始時刻に基づき表示処理手段221〜224によるビデオデータ1の伸張開始を制御する。表示処理手段221〜224は、表示データ送信手段130から送信されたビデオデータ1を表示処理制御手段211〜214からの指示に基づき伸張してディスプレイ31〜34に表示する。
図2は表示制御装置21の内部構成を示すブロック図である。図2において、表示処理制御手段211は画面更新時刻送信手段2111と時刻設定手段2121と動作待機手段2131とを備えている。
画面更新時刻送信手段2111は、同時タイミング決定手段110よりトリガーを受信し、そのトリガーを受信した表示制御装置21上の受信時刻と、その後、表示制御装置21の最初の画面更新タイミングの発生時刻と、同時タイミング決定手段110への表示制御装置21上の返送時刻とを同時タイミング決定手段110に返送する。時刻設定手段2121は、同時タイミング決定手段110より送信された時刻差分を受信し、表示制御部21上の時刻を受信した時刻差分だけずらして設定する。動作待機手段2131は、時刻設定手段2121により設定された表示制御部21上の時刻に基づき、ビデオ受信手段2211から出力された伸張開始時刻による画面更新タイミングまで待機してビデオ伸張手段2221に伸張処理を開始させる。
また、図2において、表示処理手段221は、ビデオ受信手段2211とビデオ伸張手段2221と書き込み位置決定手段2231とビデオ書き込み手段2241と2系統のフレームバッファ2251A,22251Bとバッファ切り替え手段2261とを備えている。
ビデオ受信手段2211は表示データ送信手段130より送信された制御情報としての伸張開始時刻が付加されたビデオデータ1を受信し、付加されている伸張開始時刻を分離して動作待機手段2131に出力し、受信したビデオデータ1をビデオ伸張手段2221に出力する。ビデオ伸張手段2221は動作待機手段2131の指示に基づきビデオデータ1の伸張を開始する。書き込み位置決定手段2231は伸張されたビデオデータ1を2系統のフレームバッファ2251A,2251Bに書き込む際の位置や順序を決定し、ビデオ書き込み手段2241は伸張されたビデオデータ1をフレームバッファ2251A又はフレームバッファ2251Bに書き込む。2系統のフレームバッファ2251A,2251Bはディスプレイ31に表示するビデオデータ1を格納し、バッファ切り替え手段2261は、所定の画面更新タイミングでフレームバッファ2251A,2251Bを切り替え、ビデオ書き込み手段2241により一方のフレームバッファにビデオデータ1を書き込ませ、他方のフレームバッファに格納されているビデオデータ1をディスプレイ31に表示させる。
図2では表示制御装置21の構成を示しているが、各表示制御装置22〜24も同一の構成であり、各表示制御装置22〜24は、表示処理制御手段212,213,214として画面更新時刻送信手段2112,2113,2114、時刻設定手段2122,2123,2124、動作待機手段2132,2133,2134を備え、表示処理手段222,223,224としてビデオ受信手段2212,2213,2214、ビデオ伸張手段2222,2223,2224、書き込み位置決定手段2232,2233,2234、ビデオ書き込み手段2242,2243,2244、2系統ずつのフレームバッファ2252A,2252B,2253A,2253B,2254A,2254B、バッファ切り替え手段2262,2263,2264を備えている。
この実施の形態1のマルチ画面映像表示装置では、図1に示すように、2×2個のディスプレイ31,32,33,34によりマルチ画面を構成し、各ディスプレイ31,32,33,34の画面のサイズが1280×1024ピクセルとすると、画面全体のサイズは2560×2048ピクセルとなる。また、各ディスプレイ31,32,33,34の座標系は左上端を(0,0)、右下端を(1279,1023)とした座標系とし、マルチ画面全体の座標系は左上端を(0,0)、右下端を(2559,2047)とした座標系とする。従って、ディスプレイ31はマルチ画面全体の(0,1023)から(1279,2047)の範囲、ディスプレイ32はマルチ画面全体の(0,0)から(1279,1023)の範囲、ディスプレイ33はマルチ画面全体の(1279,0)から(2559,1023)の範囲、ディスプレイ34はマルチ画面全体の(1279,1023)から(2559,2047)の範囲をそれぞれ表示する。
この実施の形態1のマルチ画面映像表示装置では、ビデオ送信装置10の時計の時刻と各表示制御装置21〜24の時計の時刻は必ずしも一致していないものとし、各表示制御装置21〜24の画面更新タイミングの間隔を同一に設定し、この画面更新タイミングの間隔を1Vと表記し、1V=16.66…msecとする。
図3は、一般的に基準装置と被判定装置のように、異なる装置上の画面更新タイミングを同時に発生したと判断する判定基準を説明する図である。基準装置では画面更新タイミングが1V間隔で発生しており、基準装置上の時刻tbで任意の画面更新タイミングが発生するものとする。また、被判定装置でも基準装置と同様に画面更新タイミングが1V間隔で発生しており、被判定装置上の時刻taで任意の画面更新タイミングが発生するものとする。この場合、被判定装置の画面更新タイミングの発生時刻taの基準装置上の時刻をta’とすると、時刻tbと時刻ta’の時刻差分dが±V/2以内の場合に、基準装置上の時刻tbに発生した画面更新タイミングと、被判定装置上の時刻taに発生した画面更新タイミングが同時に発生したと判断するものとする。
図4は同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24の時刻を収集するタイミングを示す図である。ここでは、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110が、各表示制御装置21〜24上の各画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻を決定する方法を説明する。
まず、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は、ビデオ送信装置10と表示制御装置2k(k=1,2,3,4)から同時タイミング判定処理に必要な時刻を下記のようにして収集する。ビデオ送信装置10はビデオ送信装置10上の時刻tk1でトリガーを各表示制御装置2kに送信する。各表示制御装置2kは各表示制御装置2k上の時刻tk2でビデオ送信装置10からのトリガーを受信する。各表示制御装置2kは、トリガーを受信した時刻tk2を取得し、トリガーを受信した後、各表示制御装置2k上の最初に発生する画面更新タイミングの発生時刻tk5を取得し、各表示制御装置2kが取得した時刻をビデオ送信装置10に返送する直前の表示制御装置2k上の時刻tk3を取得し、取得した時刻tk2,tk3,tk5をビデオ送信装置10に返送する。ビデオ送信装置10は、ビデオ送信装置10上の時刻tk4で、各表示制御装置2kから返送された各表示制御装置2kの時刻tk2,tk3,tk5を受信する。このようにして、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は、ビデオ送信装置10と各表示制御装置2kから、同時タイミング判定処理に必要な時刻tk1,tk2,tk3,tk4,tk5を収集する。
次にビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は、収集された時刻tk1〜tk5を用いて、各表示制御装置2kの画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻を求める。ここで、ビデオ送信装置10と各表示制御装置2kの間の通信時間である(tk2’−tk1)と(tk4−tk3’)は同じであると仮定してcと表す。なお、tk2’は各表示制御装置2kがビデオ送信装置10からトリガーを受信したビデオ送信装置10上の時刻を示し、tk3’は各表示制御装置2kがビデオ送信装置10に時刻を返送するビデオ送信装置10上の時刻を示す。
通信時間cは、ビデオ送信装置10におけるトリガー送信から時刻受信までの時間(tk4−tk1)と各表示制御装置2kにおけるトリガー受信から時刻返送までの時間(tk3−tk2)との差を用いて、次の式(1)により求めることができる。
c=((tk4−tk1)−(tk3−tk2))×1/2 (1)
通信時間cが求まることによって、各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk5に対応するビデオ送信装置10上の時刻tk5’は、次の式(2)により求めることができる。
tk5’=tk4−c−(tk3−tk5) (2)
そして、図3の判断基準に基づき、各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk5と同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6を決定する。その際に、tk6の初期値として、処理を簡単にするためにビデオ送信装置10上の時刻tk4以前の最新の画面更新タイミングの発生時刻を用いる。
図5は同時に発生すると判断可能な各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻との差分時刻を求める同時タイミング決定手段110の処理の流れを示すフローチャートである。ステップST11において、各表示制御装置2k上の時刻tk5に発生する画面更新タイミングのビデオ送信装置10上の時刻tk5’とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6との差分dを次の式(3)より求める。
d=tk5’−tk6 (3)
ステップST12において、−V/2≦d≦V/2を満たすか否かを判定し、−V/2≦d≦V/2を満たさない場合には、ステップST13において、d>V/2を満たすか否かを判定し、d>V/2を満たす場合に、各表示制御装置2k上の時刻tk5の画面更新タイミングに最も近い時刻のビデオ送信装置10の画面更新タイミングは、時刻tk6よりも遅い時刻に発生しているため、ステップST14においてtk6=tk6+1Vとして、ステップST11に戻って再度tk5’とtk6との差分dを求める。
一方、ステップST13でd<−V/2の場合には、各表示制御装置2k上の時刻tk5の画面更新タイミングに最も近い時刻のビデオ送信装置10の画面更新タイミングは、時刻tk6よりも早い時刻に発生しているため、ステップST15においてtk6=tk6−1Vとして、ステップST11に戻って再度tk5’とtk6との差分dを求める。なお、d>V/2又はd<−V/2である場合には、ステップST12の−V/2≦d≦V/2を満たすまで、tk6=tk6+1V又はtk6=tk6−1Vを繰り返す。
ステップST12で、−V/2≦d≦V/2を満たす場合に、ステップST16において、ビデオ送信装置10の画面更新タイミングの発生時刻tk6を各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk5と最も近い時刻に発生したものと決定し、同時に発生すると判断可能な各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk5とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6との時刻差分rを次の式(4)により求める。
r=tk6−tk5 (4)
このようにして、同時タイミング決定手段110は、各表示制御装置2k上の時刻tk5上の画面更新タイミングの発生時刻tk5と最も近い時刻に発生したビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6を決定し、上記式(4)により、同時に発生すると判断可能な各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk5とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6との時刻差分rを各表示制御装置2kに送信する。各表示制御装置2kでは、ビデオ送信装置10と各表示制御装置2kにおいて同時に発生すると判断可能な画面更新タイミングが、各表示制御装置2k上で同じ時刻に発生するように各表示制御装置2k上の時刻を設定する。これによって、ビデオ送信装置10から伸張開始時刻情報を制御情報としてビデオデータ1に付加して送信することにより、制御情報の変換なしにビデオデータ1の表示処理を制御するための画面更新タイミングを識別することが可能となる。
次に動作について説明する。
ここでは、図1に示すように、元の画像サイズが(640×480)のビデオデータ1を、マルチ画面上の座標(960,720)を始点とし、画像サイズ(1280×720)として表示する場合を例にとって説明する。なお、この圧縮されたビデオデータ1の伸張処理は、画面更新タイミングの2倍の間隔2Vより短い時間で完了するものとする。
動作の大きな流れは、まず初期設定処理として、各表示制御装置21〜24とビデオ送信装置10の同時に発生すると判断可能な画面更新タイミングを決定し、決定した画面更新タイミングが各表示制御装置21〜24とビデオ送信装置10上で同時刻に発生するように、各表示制御装置21〜24上の時刻を設定する。初期設定処理の完了後、ビデオ送信装置10が、最初に発生する画面更新タイミングに基づき送信タイミングを決定して伸張開始時刻を求め、圧縮されたビデオデータ1に伸張開始時刻を制御情報として付加して、全ての表示制御装置21〜24にマルチキャストにて送信する。そして、各表示制御装置21〜24が、受信したビデオデータ1を、指定された伸張開始時刻に伸張して各々に接続されたディスプレイ31〜34に表示する。
以下で詳細に説明する。
図6は各表示制御装置21〜24の時計の時刻を設定する初期設定処理の流れを示すフローチャートである。
また、図7は同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24の時刻を収集するタイミングの例を示す図である。なお、ここでは、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24の間で同時に同時タイミング判定処理に用いる時刻を表す図4の変数kは、表示制御装置21ではk=1、表示制御装置22ではk=2、表示制御装置23ではk=3、表示制御装置24ではk=4としたものとする。また、図4において、各表示制御装置21〜24はトリガーを受信した後、取得した時刻を画面更新タイミングの発生を待ってビデオ送信装置10に返送することとし、tk3=tk5(k=1〜4)とする。
図6のステップST21において、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は、図7に示すように、ビデオ送信装置10上の時刻t11=t21=t31=t41=1000msに全ての表示制御装置21〜24に対してマルチキャストでトリガーを送信する。
図6のステップST22において、図7に示すように、表示制御装置21の画面更新時刻送信手段2111は表示制御装置21上の時刻t12=953msにトリガーを受信し、表示制御装置22の画面更新時刻送信手段2112は表示制御装置22上の時刻t22=905msにトリガーを受信し、表示制御装置23の画面更新時刻送信手段2113は表示制御装置23上の時刻t32=1208msにトリガーを受信し、表示制御装置24の画面更新時刻送信手段2114は表示制御装置24上の時刻t42=1024msにトリガーを受信する。
図6のステップST23において、図7に示すように、表示制御装置21の画面更新時刻送信手段2111は、トリガーを受信した時刻t12=953msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御装置21上の画面更新タイミングの発生時刻であり、取得した時刻をビデオ送信装置10に返送する表示制御装置21上の時刻であるt15=t13=968msを取得し、ステップST24において、画面更新時刻送信手段2111は取得した時刻t12=953ms,t13=t15=968msをビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110に返送する。
また、ステップST23において、図7に示すように、表示制御装置22の画面更新時刻送信手段2112は、トリガーを受信した時刻t22=905msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御装置22上の画面更新タイミングの発生時刻であり、取得した時刻をビデオ送信装置10に返送する表示制御装置22上の時刻であるt25=t23=920msを取得し、ステップST24において、画面更新時刻送信手段2112は取得した時刻t22=905ms,t23=t25=920msをビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110に返送する。
さらに、ステップST23において、図7に示すように、表示制御装置23の画面更新時刻送信手段2113は、トリガーを受信した時刻t32=1208msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御装置23上の画面更新タイミングの発生時刻であり、取得した時刻をビデオ送信装置10に返送する表示制御装置23上の時刻であるt35=t33=1210msを取得し、ステップST24において、画面更新時刻送信手段2113は取得した時刻t32=1208ms,t33=t35=1210msをビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110に返送する。
さらに、ステップST23において、図7に示すように、表示制御装置24の画面更新時刻送信手段2114は、トリガーを受信した時刻t42=1024msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御装置24上の画面更新タイミングの発生時刻であり、取得した時刻をビデオ送信装置10に返送する表示制御装置24上の時刻であるt45=t43=1029msを取得し、ステップST24において、画面更新時刻送信手段2114は取得した時刻t42=1024ms,t43=t45=1029msをビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110に返送する。
図6のステップST25において、図7に示すように、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は、表示制御装置21からの時刻をビデオ送信装置10上の時刻t14=1021msに受信する。そのため、ビデオ送信装置10の受信する前の最新の画面更新タイミングの発生時刻t16は1016msとなる。また、ステップST25において、図7に示すように、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は表示制御装置22からの時刻をビデオ送信装置10上の時刻t24=1025msに受信する。そのため、ビデオ送信装置10の受信する前の最新の画面更新タイミングの発生時刻t26は1016msとなる。さらに、ステップST25において、図7に示すように、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は表示制御装置23からの時刻をビデオ送信装置10上の時刻t34=1018msに受信する。そのため、ビデオ送信装置10の受信する前の最新の画面更新タイミングの発生時刻t36は1016msとなる。さらに、ステップST25において、図7に示すように、ビデオ送信装置10の同時タイミング決定手段110は表示制御装置24からの時刻をビデオ送信装置10上の時刻t44=1013msに受信する。そのため、ビデオ送信装置10の受信する前の最新の画面更新タイミングの発生時刻t46は1000msとなる。
図6のステップST26において、同時タイミング決定手段110は、同時に発生すると判断可能な各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻との時刻差分rを、上記式(1)〜上記式(4)により各々求める。すなわち、表示制御装置21とビデオ送信装置10との時刻差分rは+48msとなり、表示制御装置22とビデオ送信装置10との時刻差分rは+96msとなり、表示制御装置23とビデオ送信装置10との時刻差分rは−194msとなり、表示制御装置24とビデオ送信装置10との時刻差分rは−13msとなる。
図6のステップST27において、同時タイミング決定手段110は、各表示制御装置21〜24に対して求めた時刻差分rを、各表示制御装置21〜24にユニキュストで送信する。各表示制御装置21〜24の時刻設定手段2121〜2124は、ステップST28において、同時タイミング決定手段110より時刻差分rを受信し、ステップST29において、これらの各時刻差分rを各表示制御装置21〜24の時刻に加算し、各表示制御装置21〜24上の新たな時刻として設定する。
このようにして、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24の同時に発生すると判断可能な画面更新タイミングを決定し、この決定した画面更新タイミングがビデオ送信装置10上と各表示制御装置21〜24上の時刻で同時刻に発生するように、各表示制御装置21〜24上の時刻を設定する。
同時タイミング決定手段110は、各表示制御装置21〜24に時刻差分rを送信後、各時刻差分rの表示制御装置21〜24への送信完了通知を、例えばビデオ送信装置10上の時刻1035msに表示管理手段120に出力する。
次にビデオ送信装置10が圧縮されたビデオデータ1を全ての表示制御装置21〜24にマルチキャストにて送信する流れを説明する。なお、ビデオ送信装置10の表示管理手段120は、ビデオ送信装置10上の時刻1035msに同時タイミング決定手段110からの各時刻差分rの送信完了通知を受けた後、最初に発生する画面更新タイミングの1050msから以後、画面更新タイミング1回おきの2Vの間隔で表示データ送信手段130に圧縮されたビデオデータ1を送信させる送信タイミングを発生させるものとする。
まず、表示管理手段120は次の送信タイミングの発生予定時刻1050msを取得して次の式(5)により伸張開始時刻を計算する。ここで、送信タイミング発生予定時刻をt、伸張開始時刻をtとし、送信タイミング発生予定時刻と伸張開始時刻の間隔をWとし、WはnV(n=1,2,3,4,・・・)とする。
=t+W (5)
この実施の形態1ではW=2Vとし、伸張開始時刻tは、t=1050+33=1083msとなり、表示管理手段120は伸張開始時刻1083msを表示データ送信手段130に出力する。
表示データ送信手段130は、圧縮されたビデオデータ1の1フレーム目に、表示管理手段120からの伸張開始時刻1083msを制御情報として付加して、マルチキャストにより表示制御装置21〜24に送信する。このようにして、ビデオデータ1を全ての表示制御装置21〜24に送信することができる。
次に各表示制御装置21〜24が送信されたビデオデータ1を各々に接続されたディスプレイ31〜34に表示するまでの流れについて説明する。なお、フレームバッファ2251A,2252A,2253A,2254Aに格納されているビデオデータ1が既にディスプレイ31〜34に表示されており、ビデオ書き込み手段2241〜2244はビデオデータ1をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込むものとする。また、バッファ切り替え手段2261〜2264によるフレームバッファの切り替えは、画面更新タイミングに基づき2V間隔で行われる。
まず、各表示制御装置21〜24のビデオ受信手段2211〜2214は、ビデオ送信装置10から送信されたビデオデータ1を受信し、制御情報としての伸張開始時刻と圧縮されたビデオデータ1を分離し、伸張開始時刻を動作待機手段2131〜2134に出力する。動作待機手段2131〜2134は、初期設定処理された各表示制御装置21〜24上の時刻により、ビデオ受信手段2211〜2214より得られる伸張開始時刻の示す画面更新タイミングまで待機し、伸張開始時刻の画面更新タイミングの発生を受けてビデオ伸張手段2221〜2224にビデオデータ1の伸張開始を指示する。ビデオ伸張手段2221〜2224は、動作待機手段2131〜2134の指示に基づき圧縮されたビデオデータ1の伸張を開始し、書き込み位置決定手段2231〜2234に出力する。書き込み位置決定手段2231〜2234は、伸張されたビデオデータ1を対応するディスプレイ31〜34の座標系に変換し、フレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bへそれぞれ書き込む位置を決定する。
ここで書き込み位置決定手段2231〜2234による書き込み位置決定処理について説明する。
マルチ画面上での座標(gx,gy)を、マルチ画面を構成する個々のディスプレイ31〜34の画面上でのローカルな座標(lx,ly)に変換する場合に、マルチ画面座標系における個々のディスプレイ31〜34の画面の左上端の座標を(offsetx,offsety)とすると、lx,lyは次の式(6)、式(7)の座標変換により求めることができる。
lx=gx−offsetx (6)
ly=gy−offsety (7)
マルチ画面上の座標(960,720)を始点とし画像サイズ(1280×720)として表示する図1の表示例について説明すると、書き込み位置決定手段2232では、接続されているディスプレイ32の画面の左上端の座標が(0,0)であるので、上記式(6)、式(7)により、ビデオデータ1の始点の座標値は(960,720)となり、結果として同じになる。また、元の画像サイズは(640×480)で、表示する画像サイズは(1280×720)であるので、ビデオデータ1を縦方向1.5倍に拡大し、横方向2倍に拡大する必要がある。従って、書き込み位置決定手段2232は、元のビデオデータ1について、始点座標を(960×720)とし、縦方向1.5倍、横方向2倍の画像サイズに拡大して書き込む必要がある。
また、書き込み位置決定手段2233では、接続されているディスプレイ33の画面の左上端の座標が(1280,0)であるので、上記式(6)、式(7)により、ビデオデータ1の始点座標(960,720)が(−320,720)に変換される。従って、書き込み位置決定手段2233は、始点座標(960,720)、画像サイズ(640×480)の元のビデオデータ1について、始点座標を(−320,720)とし、縦方向1.5倍、横方向2倍の画像サイズ(1280×720)のビデオデータ1として書き込む必要がある。
さらに、書き込み位置決定手段2234では、接続されているディスプレイ34の画面の左上端の座標が(1280,1024)であるので、上記式(6)、式(7)により、ビデオデータ1の始点座標(960,720)が(−320,−304)に変換される。従って、書き込み位置決定手段2234は、始点座標(960,720)、画像サイズ(640×480)の元のビデオデータ1について、始点座標を(−320,−304)とし、縦方向1.5倍、横方向2倍の画像サイズ(1280×720)のビデオデータ1として書き込む必要がある。
さらに、書き込み位置決定手段2231では、接続されているディスプレイ31の画面の左上端の座標が(0,1024)であるので、上記式(6)、式(7)により、ビデオデータ1の始点座標(960,720)が(960,−304)に変換される。従って、書き込み位置決定手段2231は、始点座標(960,720)、画像サイズ(640×480)の元のビデオデータ1について、始点座標を(960,−304)とし、縦方向1.5倍、横方向2倍の画像サイズ(1280×720)のビデオデータ1として書き込む必要がある。
書き込み位置決定手段2231〜2234は、書き込み位置の決定を行った各ビデオデータ1をそれぞれビデオ書き込み手段2241〜2244に出力する。ビデオ書き込み手段2241〜2244は、書き込み位置決定手段2231〜2234による書き込み位置の決定に基づいて、それぞれのビデオデータ1をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込む。
ここで、フレームバッファへの書き込みについて説明する。書き込み位置決定手段2232により座標変換されたビデオデータ1は、始点座標(960,720)、縦方向1.5倍、横方向2倍の(1280×720)画像サイズのビデオデータ1となっている。しかし、表示制御装置22に接続されたディスプレイ32の表示領域は左上端を(0,0)とした(1280×1024)であるため、ディスプレイ32ではビデオデータ1の(960,720),(1279,720),(1279,1023),(960,1023)の範囲以外は実際には表示できない。従ってビデオ書き込み手段2242は、実際に表示可能な(960,720),(1279,720),(1279,1023),(960,1023)の範囲のみフレームバッファ2252Bに書き込む。
また、書き込み位置決定手段2233により座標変換されたビデオデータ1は、始点座標(−320,720)、縦方向1.5倍、横方向2倍の(1280×720)画像サイズのビデオデータ1となっている。しかし、表示制御装置23に接続されたディスプレイ33の表示領域は左上端を(1280,0)とした(1280×1024)であるため、ディスプレイ33ではビデオデータ1の(1280,720),(2239,720),(2239,1023),(1280,1023)の範囲以外は実際には表示できない。従ってビデオ書き込み手段2243は、実際に表示可能な(1280,720),(2239,720),(2239,1023),(1280,1023)の範囲のみフレームバッファ2253Bに書き込む。
さらに、書き込み位置決定手段2234により座標変換されたビデオデータ1は、始点座標(−320,−304)、縦方向1.5倍、横方向2倍の(1280×720)画像サイズのビデオデータ1となっている。しかし、表示制御装置24に接続されたディスプレイ34の表示領域は左上端を(1280,1024)とした(1280×1024)であるため、ディスプレイ34ではビデオデータの(1280,1024),(2239,1024),(2239,1439),(1280,1439)の範囲以外は実際には表示できない。従ってビデオ書き込み手段2244は、実際に表示可能な(1280,1024),(2239,1024),(2239,1439),(1280,1439)の範囲のみフレームバッファ2254Bに書き込む。
さらに、書き込み位置決定手段2231により座標変換されたビデオデータ1は、始点座標(960,−304)、縦方向1.5倍、横方向2倍の(1280×720)画像サイズのビデオデータ1なっている。しかし、表示制御装置21に接続されたディスプレイ31の表示領域は左上端を(0,1024)とした(1280×1024)であるため、ディスプレイ31ではビデオデータの(960,1024),(1280,1024),(1280,1439),(960,1439)の範囲以外は実際には表示できない。従ってビデオ書き込み手段2241は、実際に表示可能な(960,1024),(1280,1024),(1280,1439),(960,1439)の範囲のみフレームバッファ2251Bに書き込む。
ただし、書き込み位置決定手段2231〜2234により座標変換されたビデオデータ1がディスプレイ31〜34の表示可能な範囲内に全く存在しない場合には、ビデオ書き込み手段2241〜2244におけるフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bへの書き込み処理は発生しない。
次に、バッファ切り替え手段2261〜2264は、各表示制御装置21〜24上の伸張開始時刻1083msから2V経過後の時刻1116msに発生する画面更新タイミングに合わせて、フレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bを表示用に、フレームバッファ2251A,2252A,2253A,2254Aを書き込み用に切り替える。
このようにして、各表示制御装置21〜24に接続されたディスプレイ31〜34にビデオデータ1を表示することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、ビデオ送信装置10と全ての表示制御装置21〜24の画面更新タイミングが完全に同時に発生するとは限らないマルチ画面映像表示装置において、同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10と全ての表示制御装置21〜24の画面更新タイミングを各装置の時計で同じ時刻に発生するように表示制御装置21〜24上の時刻を設定し、送信するビデオデータ1に制御情報として伸張開始時刻を付加することにより、各画面間に跨るビデオデータ1について、1フレーム目を各表示制御装置21〜24において同時に発生する画面更新タイミングで表示を行うことができると共に、以後も画面間の同期を保ちながら表示を行うことができ、視覚的にずれることなく同じフレーム画像を表示することができるという効果が得られる。
この実施の形態1では、表示管理手段120が制御情報としての伸張開始時刻tを送信タイミング発生予定時刻tに基づき求めているが、伸張開始時刻tを既に発生した最後の送信タイミング発生時刻に基づき次の式(8)によって求めることもできる。
=t’+W’ (8)
なお、既に発生した送信タイミングの発生時刻をt’、送信タイミングの発生時刻をt’と伸張開始時刻tの間隔をW’とし、W’=4Vとする。
また、この実施の形態1では、あらかじめビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24の時計の絶対時刻同期を行っていないが、絶対時刻同期を行っていたとしても、同時タイミングを決定する手順において、各表示制御装置21〜24からビデオ送信装置10に返送する時刻を表示制御装置21〜24上の画面更新タイミング発生時刻tk5のみとすれば、同時タイミング決定処理において、tk5’=tk5とすれば同様の効果が得られることは明らかである。
さらに、この実施の形態1では、ビデオ送信装置10が制御情報として伸張開始時刻を送信し、動作待機手段2131〜2134がビデオ伸張手段2221〜2224を制御しているが、ビデオ送信装置10が制御情報として書き込み位置決定処理開始時刻又はビデオ書き込み開始時刻等の表示処理開始時刻を送信し、動作待機手段2131〜2134が書き込み位置決定手段2231〜2234やビデオ書き込み手段2241〜2244を制御しても同様の効果が得られることは明らかである。
さらに、この実施の形態1では、同時タイミング判定処理において、ビデオ送信装置10の画面更新タイミングの発生時刻tk6を使用しているが、このビデオ送信装置10の画面更新タイミング発生時刻tk6の代わりに、表示制御装置21〜24のいずれかの画面更新タイミングのビデオ送信装置10上の時刻tk5’を使用して同時タイミング判定処理を行うこともできる。なお、その際、表示管理手段120は、基準となるtk5’から間隔2Vで送信タイミングを発生させることとする。
なお、この実施の形態1では、同時タイミング決定手段110がビデオ送信装置10内に含まれる形態を示したが、同時タイミング決定手段110が同様の情報のやりとりができれば同時タイミング決定手段110の場所に関わらず同様の効果を得られることは明らかである。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。このマルチ画面映像表示装置は、ビデオ送信装置10と、表示制御装置21,22,23,24と、ディスプレイ31,32,33,34と、ビデオ送信装置10上及び全ての表示制御装置21〜24上の時刻を同期させる絶対時刻同期手段40とを備えている。この実施の形態2では、同時タイミング判定処理を簡単に行うために、ビデオ送信装置10上と各表示制御装置21,22,23,24上の時刻を、あらかじめ絶対時刻同期手段40により同期させている。
図9はビデオ送信装置10の内部構成を示すブロック図である。このビデオ送信装置10はトリガー送信手段140と表示管理手段120と表示データ送信手段130とを備えている。
トリガー送信手段140は、ビデオ送信装置10上のトリガー送信時刻を付加したトリガーを全ての表示制御装置21〜24に送信する。表示管理手段120は、トリガー送信手段140からトリガー送信時刻を取得し、取得したトリガー送信時刻から所定の間隔で、ビデオ送信装置10上の送信処理を開始する送信処理開始時刻を制御情報として表示データ送信手段130に出力する。表示データ送信手段130は、表示管理手段120から制御情報として送信処理開始時刻を得て、圧縮されたビデオデータ1,2を伸張し、制御情報としての送信処理開始時刻を付加した伸張後のビデオデータ1,2を全ての表示制御装置21〜24に送信する。
図10は表示制御装置21の内部構成を示すブロック図である。この表示制御装置21は同時タイミング決定手段231と表示処理制御手段211と表示処理手段221とを備えている。
同時タイミング決定手段231は、ビデオ送信装置10のトリガー送信手段140からのトリガー送信時刻が付加されたトリガーを受信し、表示制御装置21上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生していると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、同時に発生していると判断可能な表示制御装置21上の画面更新タイミングの発生時刻とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻との時刻差分を求めて、求めた時刻差分を差分情報記憶手段2141に出力する。
図10において、表示処理制御手段211は差分情報記憶手段2141と制御情報変換手段2151と動作待機手段2131とを備えている。
差分情報記憶手段2141は同時タイミング決定手段231から出力される時刻差分を記憶する。制御情報変換手段2151は、ビデオ受信手段2211より出力される伸張されたビデオデータ1,2に付加されているビデオ送信装置10上の制御情報としての送信処理開始時刻と、差分情報記憶手段2141より得られる時刻差分から、ビデオデータ1,2を表示させる予定の表示制御装置21上の画面更新タイミングが発生する表示予定時刻(表示処理開始時刻)を計算して動作待機手段2131に出力する。動作待機手段2131は、制御情報変換手段2151から出力される表示予定時刻に発生する画面更新タイミングの前の画面更新タイミングを待って、ビデオ書き込み手段2241にフレームバッファへの書き込み処理を開始させる。
また、図10において、表示処理手段221はビデオ受信手段2211と書き込み位置決定手段2231とビデオ書き込み手段2241と2系統のフレームバッファ2251A,2251Bとバッファ切り替え手段2261とを備えている。
ビデオ受信手段2211は、表示データ送信手段130から送信された伸張されたビデオデータ1,2を受信し、付加されている制御情報としてのビデオ送信装置10上の送信処理開始時刻を分離して制御情報変換手段2151に出力すると共に、ビデオデータ1,2を書き込み位置決定手段2231に出力する。書き込み位置決定手段2231は伸張されたビデオデータ1,2をフレームバッファに書き込む位置を決定する。ビデオ書き込み手段2241は、動作待機手段2131からの指示に基づき、伸張されたビデオデータ1,2を2系統のフレームバッファのいずれかに書き込む。2系統のフレームバッファ2251A,2251Bはディスプレイ31に表示するビデオデータ1,2を格納する。バッファ切り替え手段2261は、所定のタイミングでフレームバッファ2251A,2251Bを切り替え、ビデオ書き込み手段2241により一方のフレームバッファにビデオデータ1,2を書き込ませ、他方のフレームバッファに格納されているビデオデータ1,2をディスプレイ31に表示させる。
図10では表示制御装置21の構成を示しているが、表示制御装置22〜24も同一の構成であり、各表示制御装置22〜24は、同時タイミング決定手段232,233,234を備え、表示処理制御手段212,213,214として差分情報記憶手段2142,2143,2144、制御情報計算手段2152,2153,2154、動作待機手段2132,2133,2134を備え、表示処理手段222,223,224としてビデオ受信手段2212,2213,2214、ビデオ書き込み手段2242,2243,2244、2系統ずつのフレームバッファ2252A,2252B,2253A,2253B,2254A,2254B、バッファ切り替え手段2262,2263,2264を備えている。
この実施の形態2におけるディスプレイ31〜34の構成、各ディスプレイ31〜34の表示可能な範囲、及び、画面更新タイミングの間隔については、実施の形態1と同様とする。また、実施の形態2の異なる装置上の画面更新タイミングを同時に発生したと判断する判定基準についても実施の形態1と同様とする。
図11は同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置10と各表示制御装置2k(k=1,2,3,4)の時刻を収集するタイミングを示す図である。この図11に基づいて、各表示制御装置21〜24の同時タイミング決定手段231〜234が、表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生していると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、この結果を用いビデオ送信装置10及び表示制御装置21〜24で同時に発生する画面更新タイミングを識別する方法を説明する。
表示制御装置2kは、ビデオ送信装置10と表示制御装置2kから同時タイミング判定処理に必要な時刻を以下のようにして収集する。まず、ビデオ送信装置10は、ビデオ送信装置10上のトリガーを送信する時刻tk1を付加したトリガーを表示制御装置2kに送信する。各表示制御装置2kは、トリガーを送信する時刻tk1が付加されたトリガーを受信した後、最初に発生する画面更新タイミングの表示制御装置2k上の発生時刻tk5を取得する。このようにして、各表示制御装置2kは、ビデオ送信装置10と各表示制御装置2kから、同時タイミング判定処理に必要な時刻tk1,tk5を収集する。
次に、ビデオ送信装置10上のトリガーを送信する時刻tk1と各表示制御装置2k上の画面更新タイミング発生時刻tk5を用いて、各表示制御装置2k上の時刻tk5に発生する画面更新タイミングと同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6を求める。なお、ビデオ送信装置10において、トリガーを送信する時刻tk1から1Vの間隔で画面更新タイミングが発生しているものとし、送信タイミングを画面更新タイミングに合わせて2V間隔で発生させるものとする。
各表示制御装置2k上の時刻tk5に発生する画面更新タイミングと同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6を決定する処理は実施の形態1の図5に示す処理と同様であり、tk6の初期値としてビデオ送信装置10上のトリガー送信時刻tk1を用いる。ただし、絶対時刻同期手段40により、あらかじめビデオ送信装置10と表示制御装置2kの時刻は同期されているので、各表示制御装置2k上の画面更新タイミング発生時刻tk5と同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10の画面更新タイミング発生時刻tk6は同じ時間軸上にあり、図5のステップST11において、その差分dは、次の式(9)により求める。
d=tk5−tk6 (9)
そして、図5のステップST12〜ST15を繰り返して、各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk5と最も近い時刻に発生したビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6を決定する。
各表示制御装置2kの同時タイミング決定手段231〜234は、図5のステップST16において、同時に発生すると判断可能な各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk5とビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6との時刻差分rを次の式(10)により求める。
r=tk5−tk6 (10)
同時タイミング決定手段231〜234は、求めた時刻差分rを差分情報記憶手段2141〜2144に出力し、差分情報記憶手段2141〜2144は時刻差分rを記憶する。これによって、ビデオ送信装置10上の送信処理開始時刻を制御情報として送信し、制御情報変換手段2151〜2154で時刻差分rを加えることで各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻が求まり、ビデオデータ1,2の表示処理を制御するための画面更新タイミングを識別することが可能となる。
次に動作について説明する。
元の画像サイズが(640×480)のビデオデータ1を、マルチ画面上の座標(960,360)を始点とし、画像サイズ(1280×960)として表示し、また、画像サイズ(320×240)のビデオデータ2をマルチ画面上の座標(1500,1200)を始点とし等倍の画像サイズで表示する例をとって説明する。なお、この圧縮されたビデオデータ1,2の伸張処理の合計は、2Vより短い時間で完了するものとする。
また、動作の大きな流れは、あらかじめビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24の絶対時刻同期を行い、その後は実施の形態1の流れと同様であるものとする。
まず、絶対同期手段40がビデオ送信装置10と表示制御装置21〜24に対して、あらかじめ絶対時刻を同期させておく。この手法については一般的な手法を用いるものとする。
図12は同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24の時刻を収集するタイミングの例を示す図である。なお、図12において、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24との間で、同時タイミング判定処理に用いる時刻を表す変数は、図11の変数を表示制御装置21ではk=1、表示制御装置22ではk=2、表示制御装置23ではk=3、表示制御装置24ではk=4としたものとする。
次に、図12に基づいて、各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻tk5と同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻tk6を決定し、tk5とtk6との時刻差分rを求めて差分情報記憶手段2141〜2144に記憶する流れを説明する。
まず、ビデオ送信装置10のトリガー送信手段140は、ビデオ送信装置10の時刻t11=t21=t31=t41=1000msに全ての表示制御装置21〜24に対してマルチキャストでトリガーを送信する時刻1000msを付加したトリガーを送信する。
表示制御装置21の同時タイミング決定手段231はビデオ送信装置10から送信されたトリガーを時刻t12=1015msに受信し、表示制御装置22の同時タイミング決定手段232はビデオ送信装置10から送信されたトリガーを時刻t22=1020msに受信し、表示制御装置23の同時タイミング決定手段233はビデオ送信装置10から送信されたトリガーを時刻t32=1010msに受信し、表示制御装置24の同時タイミング決定手段234はビデオ送信装置10から送信されたトリガーを時刻t42=1003msに受信する。
同時タイミング決定手段231はトリガー受信後最初に発生する画面更新タイミングの発生時刻t15=1018msを取得し、同時タイミング決定手段232はトリガー受信後最初に発生する画面更新タイミングの発生時刻t25=1029msを取得し、同時タイミング決定手段233はトリガー受信後最初に発生する画面更新タイミングの発生時刻t35=1010msを取得し、同時タイミング決定手段234はトリガー受信後最初に発生する画面更新タイミングの発生時刻t45=1005msを取得する。
同時タイミング決定手段231〜234は、各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、同時に発生すると判断可能な各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻とビデオ送信装置10の画面更新タイミングの発生時刻との時刻差分rを求める。
すなわち、上記式(9)、式(10)により、ビデオ送信装置10と表示制御装置21の時刻差分rは+1ms、ビデオ送信装置10と表示制御装置22の時刻差分rは−4ms、ビデオ送信装置10と表示制御装置23の時刻差分rは−7ms、ビデオ送信装置10と表示制御装置24の時刻差分rは+5msと求まる。同時タイミング決定手段231〜234は、求めた時刻差分rを差分情報記憶手段2141〜2144に出力し、差分情報記憶手段2141〜2144は各時刻差分rを記憶する。
次に、ビデオ送信装置10が伸張されたビデオデータ1,2を全ての表示制御装置21〜24にマルチキャストにて送信する流れを説明する。なお、この実施の形態2では、表示管理手段120は、トリガー送信時刻である時刻1000msより2V経過した時刻1033msから以後2Vの間隔毎に表示データ送信手段151に表示データを送信させる送信タイミングを発生するものとする。
まず、表示管理手段120は、トリガー送信手段140がトリガーを送信した時刻1000msから2V経過後の次の送信タイミングの発生時刻1033msを待って、伸張されたビデオデータ1,2の送信処理開始時刻として時刻1033msを取得し、取得した送信処理開始時刻を制御情報として表示データ送信手段130に出力する。なお、表示管理手段120は、以後は送信タイミングの2V毎に送信処理開始時刻を取得し、取得した送信処理開始時刻を制御情報として表示データ送信手段130に出力する。
表示データ送信手段130は、圧縮されたビデオデータ1を伸張し、次に圧縮されたビデオデータ2を伸張する。そして、表示データ送信手段130は、制御情報として送信処理開始時刻1033msを付加した伸張されたビデオデータ1を全ての表示制御装置21〜24にマルチキャストで送信し、次に制御情報として送信処理開始時刻1033msを付加した伸張されたビデオデータ2を全ての表示制御装置21〜24にマルチキャストで送信する。
このようにして、ビデオデータ1,2を全ての表示制御装置21〜24に送信することができる。
次に各表示制御装置21〜24が送信されたビデオデータ1,2を各々に接続されたディスプレイ31〜34に表示するまでの流れについて説明する。なお、フレームバッファ2251A,2252A,2253A,2254Aに格納されているビデオデータ1,2が既にディスプレイ31〜34に表示されており、ビデオ書き込み手段2241〜2244はフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込むものとする。また、バッファ切り替え手段2261〜2264によるフレームバッファの切り替えは、画面更新タイミングに基づき2V間隔で行われる。
ビデオ受信手段2211〜2214は、ビデオ送信装置10から送信されたビデオデータ1,2を受信し、制御情報としての送信処理開始時刻1033msと伸張されたビデオデータ1,2を分離し、制御情報としての送信処理開始時刻1033msを制御情報変換手段2151〜2154に出力し、伸張されたビデオデータ1,2を書き込み位置決定手段2231〜2234に出力する。なお、ここでは、伸張されたビデオデータ1、伸張されたビデオデータ2の順で受信したものとする。
書き込み位置決定手段2231〜2234は、伸張されたビデオデータ1を対応するディスプレイの座標系に変換しフレームバッファへ書き込む位置を決定し、次に伸張されたビデオデータ2を対応するディスプレイの座標系に変換しフレームバッファへ書き込む位置を決定する。なお、書き込み位置決定処理の方法については、実施の形態1にて述べた通りである。
制御情報変換手段2151〜2154は、ビデオ受信手段2211〜2214から得られる送信処理開始時刻1033msと、差分情報設定手段2141〜2144から得られる時刻差分から、各表示制御装置21〜24上の表示予定の画面更新タイミングの発生時刻である表示予定時刻を計算する。
ここで表示制御装置21〜24の表示予定時刻の計算方法を説明する。
ビデオ送信装置10での送信処理開始時刻をt、差分情報記憶手段214k(k=1,2,3,4)より得られる時刻差分をrk、ビデオ送信装置10上での表示予定時刻と送信処理開始時刻の間隔をWとすると、各表示制御装置2k上の表示予定時刻tdkの計算式は次の式(11)にて表すものとする。なお、ここでは、ビデオ送信装置10での表示予定時刻と送信処理開始時刻の間隔Wは、伸張処理時間2V以内を考慮してW=3Vとする。
dk=t+rk+W (11)
例えば、表示制御装置21における表示予定時刻は時刻1084msとなり、表示制御装置22における表示予定時刻は時刻1079msとなり、表示制御装置23における表示予定時刻は時刻1076msとなり、表示制御装置24における表示予定時刻は時刻1088msとなる。
動作待機手段2131〜2134は、制御情報変換手段2151〜2154から得られる表示予定時刻で発生する画面更新タイミングの前の画面更新タイミングを待って、ビデオ書き込み手段2241〜2244にビデオデータ1をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込ませ、次に、ビデオデータ2をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込ませる。バッファ切り替え手段2261〜2264は、画面更新タイミングに合わせてフレームバッファを切り替える。フレームバッファへの書き込み処理については、実施の形態1で述べた通りである。このようにして、各表示制御装置21〜24に接続されたディスプレイ31〜34にビデオデータ1,2を表示することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、ビデオ送信装置10と全ての表示制御装置21〜24の画面更新タイミングが完全に同時に発生するとは限らないマルチ画面映像表示装置において、ビデオ送信装置10上と全ての表示制御装置21〜24上の時刻を同期させておき、同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10の画面更新タイミングの発生時刻と各表示制御装置21〜24の画面更新タイミングの発生時刻との各々の時刻差分を各表示制御装置21〜24に記憶しておき、送信するビデオデータ1,2に付加する表示処理を制御する制御情報としてビデオ送信装置10上の送信処理開始時刻を用いることで、各画面間に跨るビデオデータ1,2について、1フレーム目を各表示制御装置21〜24において同時に発生する画面更新タイミングで表示を行うことができると共に、以後も画面間の同期を保ちながら表示を行うことができ、視覚的にずれることなく同じフレーム画像を表示することができるという効果が得られる。
この実施の形態2では、制御情報としてビデオ送信装置10の送信処理開始時刻を使用しているが、制御情報としてビデオ送信装置10の送信タイミングの発生時刻で表した表示予定時刻情報(表示処理開始時刻)を用いても、制御情報変換手段2151〜2154から得られる時刻差分を加えることで、各表示制御装置21〜24の画面更新タイミングの発生時刻で表した表示予定時刻に変換できるので、同様の効果を示すことは明らかである。
実施の形態3.
図13はこの発明の実施の形態3によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。このマルチ画面映像表示装置はビデオ送信装置10と表示制御装置20とディスプレイ31〜34と同時タイミング決定手段50とを備えている。
同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10及び表示制御装置20の各表示制御部210〜240にトリガーを送信して、同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生していると判断可能な各表示制御部210〜240の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、ビデオ送信装置10上の所定の画面更新タイミングの発生時刻を識別番号0としてビデオ送信装置10に出力し、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生していると判断可能な各表示制御部210〜240上の画面更新タイミングの発生時刻を識別番号0として各表示制御部210〜240に出力する。
図13において、表示制御装置20はビデオ受信手段2210とビデオ伸張手段2220と書き込み位置決定手段2230と表示制御部210〜240とを備えている。
ビデオ受信手段2210はビデオ送信装置10から送信された圧縮されたビデオデータ1,2を受信する。ビデオ伸張手段2220は受信したビデオデータ1,2を伸張する。書き込み位置決定手段2230は、伸張されたビデオデータ1,2を表示制御部210〜240のフレームバッファに書き込む位置と順序を決定する。表示制御部210〜240は、伸張されたビデオデータ1,2を所定の画面更新タイミングで各ディスプレイ31〜34に表示させる。
図14はビデオ送信装置10の内部構成を示すブロック図である。このビデオ送信装置10は送信時刻送信手段160と識別番号設定手段150と表示管理手段120と表示データ送信手段130とを備えている。
送信時刻送信手段160は同時タイミング決定手段50からトリガーを受信した後、ビデオ送信装置10上の時刻を取得して同時タイミング決定手段50に返送する。識別番号設定手段150は、同時タイミング決定手段50から得られるビデオ送信装置10上の所定の画面更新タイミングの発生時刻を識別番号0として設定し、設定した識別番号0を画面更新タイミング1V毎に増加させて更新して表示管理手段120に出力する。表示管理手段120は、所定の画面更新タイミングから以後2V毎に送信タイミングを発生させ、表示予定の識別番号である表示予定識別番号を制御情報として計算して表示データ送信手段130に出力する。表示データ送信手段130は送信する圧縮されたビデオデータ1,2に表示管理手段120で計算された制御情報としての表示予定識別番号を付加して表示制御装置20に送信する。
図15は表示制御部210の構成を示すブロック図である。この表示制御部210は表示処理制御手段211と表示処理手段221とを備えている。
図15において、表示処理制御手段211は画面更新時刻送信手段2111と識別番号初期化手段2161と動作待機手段2131とを備えている。
画面更新時刻送信手段2111は同時タイミング決定手段50からトリガーを受信し、トリガーの受信時刻、トリガーを受信した後の最初の画面更新タイミングの発生時刻、返送時刻を同時タイミング決定手段50に返送する。識別番号初期化手段2161は同時タイミング決定手段50から送信された、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生していると判断可能な表示制御部210上の画面更新タイミングの発生時刻を識別番号0として設定し、設定した識別番号を画面更新タイミング1V毎に増加させて更新する。動作待機手段2131はビデオ受信手段2210から得られる制御情報としての表示予定識別番号と識別番号初期化手段2161で更新されている識別番号に基づき、ビデオ書き込み手段2241にフレームバッファへの書き込み処理を開始させる。
また、図15において、表示処理手段221はビデオ書き込み手段2241と2系統のフレームバッファ2251A,2251Bとバッファ切り替え手段2261とを備えている。
ビデオ書き込み手段2241は表示処理制御手段211からの指示に基づき伸張されたビデオデータ1,2を2系統のフレームバッファのいずれかに書き込む。2系統のフレームバッファ2251A,2251Bはディスプレイ31に表示するビデオデータ1,2を格納する。バッファ切り替え手段2261は所定の画面更新タイミングでフレームバッファ2251A,2251Bを切り替え、ビデオ書き込み手段2241により一方のフレームバッファにビデオデータ1,2を書き込ませ、他方のフレームバッファに格納されているビデオデータ1,2をディスプレイ31に表示させる。
図15では表示制御部210の構成を示しているが、表示制御部220〜240も同一の構成であり、各表示制御装置220〜240は、表示処理制御手段212,213,214として画面更新時刻送信手段2112,2113,2114、識別番号初期化手段2162,2163,2164、動作待機手段2132,2133,2134を備え、表示処理手段222,223,224としてビデオ書き込み手段2242,2243,2244、2系統ずつのフレームバッファ2252A,2252B,2253A,2253B,2254A,2254B、バッファ切り替え手段2262,2263,2264を備えている。
この実施の形態3のマルチ画面映像表示装置におけるディスプレイ31〜34の構成、各ディスプレイ31〜34の表示可能な範囲、及び表示制御部210〜240の画面更新タイミングの間隔については、実施の形態1と同様であるものとする。また、ビデオ送信装置10と同時タイミング決定手段50と表示制御部210〜240上の時刻は必ずしも一致していないものとする。さらに、全ての装置・手段における識別番号の増加量は、画面更新タイミング1回につきカウントを1増やすため、識別番号が“0”の画面更新タイミングの発生時刻以降、1V経過につき1とする。さらに、実施の形態3の異なる装置上の画面更新タイミングを同時に発生したと判断する判定基準についても実施の形態1と同様とする。
次に動作について説明する。
図16は同時タイミング判定処理に必要な同時タイミング決定手段50とビデオ送信装置10と各表示制御部2k0(k=1,2,3,4)の時刻を収集するタイミングを示す図である。
次に、図16に基づいて、同時タイミング決定手段50が、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な各表示制御部2k0上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、この結果を用いビデオ送信装置10及び各表示制御部2k0上で同時に発生する画面更新タイミングを識別する方法を説明する。
同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10と表示制御部2k0から以下のようにして同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集する。
同時タイミング決定手段50はビデオ送信装置10と表示制御部2k0にトリガーを送信する。なお、表示制御部2k0にトリガーを送信した時刻は、同時タイミング決定手段50上の時刻tk1であり、ビデオ送信装置10にトリガーを送信した時刻は、同時タイミング決定手段50上の時刻t01である。表示制御部2k0は表示制御部2k0上の時刻tk2で同時タイミング決定手段50からのトリガーを受信し、ビデオ送信装置10はビデオ送信装置10上の時刻t02で同時タイミング決定手段50からのトリガーを受信する。
表示制御部2k0は、トリガーを受信した後、トリガーを受信した表示制御部2k0上の時刻tk2を取得し、最初に発生する画面更新タイミングの表示制御部2k0上の発生時刻tk5を取得し、取得した時刻を同時タイミング決定手段50に返送する直前の表示制御部2k0上の時刻tk3を取得し、取得した時刻tk2,tk3,tk5を時刻tk3で同時タイミング決定手段50に返送する。また、ビデオ送信装置10は、トリガーを受信した時刻t02を取得し、同時タイミング決定手段50に返送する直前のビデオ送信装置10上の時刻t03を取得し、取得した時刻t02,t03を時刻t03で同時タイミング決定手段50に返送する。
同時タイミング決定手段50は、同時タイミング決定手段50上の時刻tk4で、表示制御部2k0から返送された時刻tk2,tk3,tk5を受信し、また、同時タイミング決定手段50上の時刻t04で、ビデオ送信装置10から返送された時刻t02,t03を受信する。このようにして、同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10と表示制御部2k0から同時タイミング判定処理に必要な時刻tk1〜tk5,t01〜t04を収集する。
次に、収集された時刻を用いて、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な各表示制御部2k0上の画面更新タイミングの発生時刻を求める。
ここで、同時タイミング決定手段50と表示制御部2k0の間の通信時間である(tk2’−tk1)と(tk4−tk3’)は同じであると仮定しckと表す。また、同時タイミング決定手段50とビデオ送信装置10の間の通信時間である(t02’−t01)と(t04−t03’)は同じであると仮定しc0と表す。なお、tk2’,tk3’,t02’,t03’は、いずれも同時タイミング決定手段50上の時刻で表されたtk2,tk3,t02,t03を示す。
通信時間ckは、同時タイミング決定手段50におけるトリガー送信から時刻受信までの時間(tk4−tk1)と、表示制御部2k0におけるトリガー受信から時刻送信までの時間(tk3−tk2)の差を用いて、次の式(12)により求めることができる。
ck=((tk4−tk1)−(tk3−tk2))×1/2 (12)
また、通信時間c0に関しても同様に、次の式(13)により求めることができる。
c0=((t04−t01)−(t03−t02))×1/2 (13)
通信時間ckが求まることによって、表示制御部2k0上の画面更新タイミング発生時刻tk5の同時タイミング決定手段50上の時刻tk5’は、次の式(14)により求めることができる。
tk5’=tk4−ck−(tk3−tk5) (14)
通信時間c0が求まることによって、ビデオ送信装置10上の時刻t03の同時タイミング決定手段50上の時刻t03’は、次の式(15)により求めることができる。
t03’=t04−c0 (15)
次に、図3の判断基準に基づき、ビデオ送信装置10上の時刻t03に最も近い時刻に発生する表示制御部2k0の画面更新タイミングの発生時刻tk7を決定する。その際、時刻tk7の初期値として時刻tk5を用いる。なお、ビデオ送信装置10において、時刻t03から1Vの間隔で画面更新タイミングが発生しているものとし、この時刻t03から以後2Vの間隔毎に送信タイミングを発生させるものとする。
図17はビデオ送信装置10の画面更新タイミングの発生時刻と最も近い各表示制御装置2k0の画面更新タイミングの発生時刻を求める同時タイミング決定手段50の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップST31において、ビデオ送信装置10から送信された時刻t03の同時タイミング決定手段50上の時刻t03’と、ビデオ送信装置10上の時刻t03に最も近い時刻に発生する各表示制御部2k0の画面更新タイミング発生時刻tk7の同時タイミング決定手段50上の時刻tk7’との差分dを次の式(16)により求める。
d=tk7’−t03’ (16)
ステップST32において、−V/2≦d≦V/2を満たすか否かを判定し、−V/2≦d≦V/2を満たさない場合には、ステップST33において、d>V/2を満たすか否かを判定し、d>V/2の場合に、ステップST34において、ビデオ送信装置10の時刻t03に最も近い時刻の表示制御部2k0の画面更新タイミングは時刻tk7よりも早い時刻に発生しているため、「tk7=tk7−1V」として、ステップST31に戻って再度dを求める。
一方、ステップST33で、d>V/2を満たさず、d<−V/2の場合には、ステップST35において、ビデオ送信装置10の時刻t03に最も近い時刻の表示制御部2k0の画面更新タイミングは時刻tk7よりも遅い時刻に発生しているため、「tk7=tk7+1V」として、ステップST31に戻って再度dを求める。なお、d>V/2又はd<−V/2である場合、−V/2≦d≦V/2を満たすまで、「tk7=tk7−1V」又は「tk7=tk7+1V」を繰り返す。
ステップST32において、−V/2≦d≦V/2を満たす場合に、ステップST36において、各表示制御部2k0上の画面更新タイミングの発生時刻tk7をビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻t03と最も近い時刻に発生したものと判定し、この時刻tk7を識別番号0となる各表示制御部2k0上の画面更新タイミングの発生時刻rとする。
このようにして、同時タイミング決定手段50は、上記判定処理の結果、ビデオ送信装置10上の所定の画面更新タイミングの発生時刻t03と最も近い時刻に発生する各表示制御部2k0上の画面更新タイミングの発生時刻tk7を決定する。
そして、同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10上の所定の画面更新タイミングの発生時刻t03を識別番号0としてビデオ送信装置10の識別番号設定手段150に出力し、識別番号設定手段150は時刻t03の画面更新タイミングを識別番号0として設定する。また、同時タイミング決定手段50は、各表示制御部2k0上の画面更新タイミングの発生時刻rを識別番号0として各表示制御部2k0の識別値初期化手段2161〜2164に出力し、識別値初期化手段2161〜2164は発生時刻rを識別番号0として設定する。
ビデオ送信装置10の識別番号設定手段150は設定している識別番号を画面更新タイミング1V毎に増加させて更新し、各表示制御装置2k0の識別値初期化手段2161〜2164は設定している識別番号を画面更新タイミング1V毎に増加させて更新する。そして、ビデオ送信装置10で更新されている識別番号を制御情報として送信すれば、制御情報の変換なしにビデオデータ1,2の表示処理を制御するための画面更新タイミングを識別することが可能となる。
次に動作について説明する。
元の画像サイズが(640×480)のビデオデータ1をマルチ画面上の座標(960,720)を始点とし画像サイズ(1280×720)として表示し、画像サイズが(640×480)のビデオデータ2をマルチ画面上の座標(500,300)を始点とし画像サイズを等倍で表示し、2画像が重なっている領域についてはビデオデータ1が上に表示される例をとって説明する。なお、この圧縮されたビデオデータ1,2の伸張処理の合計は、2Vより短い時間で完了するものとする。
また、動作の大きな流れは、まず初期設定処理として、ビデオ送信装置10上と表示制御部210〜240上の同時に発生すると判断可能な画面更新タイミングを決定して、識別番号0となる各時刻をビデオ送信装置10上と各表示制御部210〜240上に設定する。初期設定処理完了後、ビデオ送信装置10が、所定のタイミングで圧縮されたビデオデータ1,2を表示制御装置20に送信する。そして、表示制御装置20は、圧縮されたビデオデータ1,2を受信して伸張し、書き込み位置と順序を決定し、各表示制御部210〜240に出力する。そして、表示制御部210〜240はビデオデータ1,2を各々に接続されたディスプレイ31〜34に表示する。
図18は同時タイミング判定処理に必要な同時タイミング決定手段50とビデオ送信装置10と各表示制御部210〜240の時刻を収集するタイミングの例を示す図である。なお、この実施の形態3では、各表示制御部210〜240、ビデオ送信装置10と同時タイミング決定手段50の間で同時に同時タイミング判定処理において用いる時刻を表す変数は、図16における変数tk1,tk2,tk3,tk4,tk5,tk7を表示制御部210ではk=1、表示制御部220ではk=2、表示制御部230ではk=3、表示制御部240ではk=4、ビデオ送信装置10ではk=0としたもので表す。また、表示制御部210〜240において、トリガーを受信した後、画面更新タイミングの発生を待って取得した時刻を同時タイミング決定手段50に返送するため、tk3=tk5(k=0〜4)とする。
次に、図18に基づいて、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な各表示制御部210〜240の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、各表示制御部210〜240上で識別番号0となる画面更新タイミングの発生時刻rを計算し、識別番号初期化手段2161〜2164で識別番号を設定する流れを説明する。
まず、同時タイミング決定手段50は、同時タイミング決定手段50上の時刻t01=t11=t21=t31=t41=995msにビデオ送信装置10と全ての表示制御部210〜240に対してマルチキャストでトリガーを送信する。
表示制御部210の画面更新時刻送信手段2111は、表示制御部210上の時刻t12=953msで同時タイミング決定手段50から送信されたトリガーを受信し、表示制御部220の画面更新時刻送信手段2112は、表示制御部220上の時刻t22=905msでトリガーを受信し、表示制御部230の画面更新時刻送信手段2113は、表示制御部230上の時刻t32=1208msでトリガーを受信し、表示制御部240の画面更新時刻送信手段2114は、表示制御部240上の時刻t42=1024msでトリガーを受信する。また、ビデオ送信装置10の送信時刻送信手段160はビデオ送信装置10上の時刻t02=1007msで同時タイミング決定手段50から送信されたトリガーを受信する。
表示制御部210の画面更新時刻送信手段2111は、トリガーの受信時刻t12=953msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御部210上の画面更新タイミングの発生時刻t15=968msを取得し、取得した時刻を同時タイミング決定手段50に返送する表示制御部210上の返送時刻t13=968msを取得し、取得した時刻t12,t13,t15を同時タイミング決定手段50に返送する。
また、表示制御部220の画面更新時刻送信手段2112は、トリガーの受信時刻t22=905msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御部220上の画面更新タイミングの発生時刻t25=920msを取得し、取得した時刻を同時タイミング決定手段50に返送する表示制御部220上の返送時刻t23=920msを取得し、取得した時刻t22,t23,t25を同時タイミング決定手段50に返送する。
さらに、表示制御部230の画面更新時刻送信手段2113は、トリガーの受信時刻t32=1208msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御部230上の画面更新タイミングの発生時刻t35=1210msを取得し、取得した時刻を同時タイミング決定手段50に返送する表示制御部230上の返送時刻t33=1210msを取得し、取得した時刻t32,t33,t35を同時タイミング決定手段50に返送する。
さらに、表示制御部240の画面更新時刻送信手段2114は、トリガーの受信時刻t42=1024msを取得し、トリガー受信後最初に発生する表示制御部240上の画面更新タイミングの発生時刻t45=1029msを取得し、取得した時刻を同時タイミング決定手段50に返送する表示制御部240上の返送時刻t43=1029msを取得し、取得した時刻t42,t43,t45を同時タイミング決定手段50に返送する。
さらに、ビデオ送信装置10の送信時刻送信手段160は、トリガーの受信時刻t02=1007msを取得し、取得した時刻を同時タイミング決定手段50に返送するビデオ送信装置10上の返送時刻t03=1010msを取得し、取得した時刻t02,t03を同時タイミング決定手段50に返送する。
同時タイミング決定手段50は、表示制御部210からの時刻t12,t13,t15を同時タイミング決定手段50上の時刻t14=1016msで受信し、表示制御部220からの時刻t22,t23,t25を同時タイミング決定手段50上の時刻t24=1020msで受信し、表示制御部230からの時刻t32,t33,t35を同時タイミング決定手段50上の時刻t34=1013msで受信し、表示制御部240からの時刻t42,t43,t45を同時タイミング決定手段50上の時刻t44=1008msに受信する。また、同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10からの時刻t02,t03を同時タイミング決定手段50上の時刻t04=1012msで受信する。
同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10上の時刻t03=1010msと同時に発生すると判断可能な各表示制御部210〜240の画面更新タイミングの発生時刻rを求める。上記式(12)〜式(16)使用し、図17の処理を行うことにより、表示制御部210の画面更新タイミングの発生時刻rは968ms、表示制御部220の画面更新タイミングの発生時刻rは904ms、表示制御部230の画面更新タイミングの発生時刻rは1210ms、表示制御部240の画面更新タイミングの発生時刻rは1029msとなる。
同時タイミング決定手段50は、所定の画面更新タイミングの発生時刻t03を識別番号0としてビデオ送信装置10の識別番号設定手段150に出力し、識別番号設定手段150は発生時刻t03を識別番号0として設定する。また、同時タイミング決定手段50は、表示制御部210〜240の識別番号初期化手段2161〜2164に各々に対応する画面更新タイミングの発生時刻rを識別番号0として送信する。識別番号初期化手段2161〜2164は受信した画面更新タイミングの発生時刻rを識別番号0として設定する。
次にビデオ送信装置10においてビデオデータ1,2を表示制御装置20に送信する流れを説明する。なお、表示管理手段120は、所定の画面更新タイミングの発生時刻t03=時刻1010msから以後2Vの間隔毎に表示データ送信手段130に表示データを送信させる送信タイミングを発生させるものとする。
識別番号設定手段150は、設定している識別番号0を画面更新タイミング1V毎にカウントを1つずつ増加させて更新し、表示管理手段120は識別番号設定手段150から送信予定時刻として次に発生する2V後の時刻1043msの送信タイミングである識別番号2を取得し、表示予定の画面更新タイミングの識別番号である表示識別番号6を制御情報として計算する。なお、ここでは、表示画面更新タイミングと送信タイミングの識別番号の間隔は4とする。なお、表示管理手段120は、以後2V毎に、表示予定の画面更新タイミングの識別番号である表示識別番号を取得して表示データ送信手段130に出力する。
表示データ送信手段130は、圧縮されたビデオデータ1に表示管理手段120から出力された表示識別番号を付加して表示制御装置20に送信し、次に圧縮されたビデオデータ2に表示管理手段120から出力された表示識別番号を付加して表示制御装置20に送信する。このようにして、圧縮されたビデオデータ1,2を表示制御装置20に送信することができる。
次に表示制御装置20がディスプレイ31〜34にビデオデータ1,2を表示するまでの流れについて説明する。なお、フレームバッファ2251A,2252A,2253A,2254Aに格納されているビデオデータ1,2が既にディスプレイ31〜34に表示されており、ビデオ書き込み手段2241〜2244はフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込むものとする。また、バッファ切り替え手段2261〜2264によるフレームバッファの切り替えは、画面更新タイミングに基づき2V間隔で行われる。
ビデオ受信手段2210は、ビデオ送信装置10から送信されたビデオデータ1,2を受信し、圧縮されたビデオデータ1,2から表示識別番号を分離し、分離した表示識別番号を表示制御部210〜240の動作待機手段2131〜2134に出力する。ビデオ伸張手段2220は、圧縮されたビデオデータ1を伸張して書き込み位置決定手段2230に出力し、次に圧縮されたビデオデータ2を伸張して書き込み位置決定手段2230に出力する。
書き込み位置決定手段2230は、伸張されたビデオデータ1の各表示制御部210〜240のフレームバッファへの書き込み位置及び書き込み順序を決定し、全ての表示制御部210〜240に伸張されたビデオデータ1を出力し、次に伸張されたビデオデータ2の各表示制御部210〜240のフレームバッファへの書き込み位置及び書き込み順序を決定し、表示制御部210〜240に伸張されたビデオデータ2を出力する。書き込み位置決定処理については、実施の形態1で述べた通りである。なお、ここでは、書き込み順序は、マルチ画面の下のビデオデータから描画されるとして、伸張されたビデオデータ2、伸張されたビデオデータ1の順で行う。
表示制御部210〜240の識別番号初期化手段2161〜2164は、設定している識別番号0を、画面更新タイミング1V毎にカウントを1つずつ増加させ更新している。動作待機手段2131〜2134は、ビデオ受信手段2210から出力された表示識別番号の前の画面更新タイミングの識別番号を、識別番号初期化手段2161〜2164から取得し、すなわち、ビデオ受信手段2210から出力された表示識別番号が6であれば、識別番号初期化手段2161〜2164で更新されている識別番号5を待って取得し、この画面更新タイミングで、それぞれビデオ書き込み手段2241〜2244に対して、伸張されたビデオデータ2をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込ませ、次に伸張されたビデオデータ1をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込ませる。
バッファ切り替え手段2261〜2264は、画面更新タイミングに合わせてフレームバッファを切り替えて、フレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに格納されているビデオデータ1,2をディスプレイ31〜34に表示させる。このようにして、表示制御装置20がディスプレイ31〜34にビデオデータ1,2を表示することができる。
以上のように、この実施の形態3によれば、ビデオ送信装置10と全ての表示制御部210〜240の画面更新タイミングが完全に同時に発生するとは限らないマルチ画面映像表示装置において、同時に発生すると判断可能なデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と各表示制御部210〜240上の画面更新タイミングの発生時刻を同じ識別番号で認識できるようにし、送信するビデオデータ1,2に付加する表示処理を制御する制御情報として表示識別番号を用いることにより、各画面間に跨るビデオデータ1,2についてビデオデータ1,2の1フレーム目を各表示制御部210〜240において同時に発生する画面更新タイミングで表示を行うことができると共に、以後も画面間の同期を保ちながら表示を行うことができ、視覚的にずれることなく同じフレーム画像を表示することができるという効果が得られる。
この実施の形態3では、1台のビデオ送信装置10を使用しているが、複数台のビデオ送信装置を使用した場合でも、同時タイミング決定手段50により送信タイミングと画面更新タイミングを同期させることにより、同様の効果が得られることは明らかである。
また、この実施の形態3では、ビデオ受信手段2210、ビデオ伸張手段2220及び書き込み位置決定手段2230を表示制御部210〜240で共通に使用しているが、表示制御部210〜240で個々に備えても、すなわち実施の形態1,2と同様に、表示制御装置21〜24のように構成しても同様の効果が得られることは明らかである。
なお、この実施の形態3では、同時タイミング決定手段50がビデオ送信装置10、表示制御装置20の外部に存在する形態を示したが、同時タイミング決定手段50が同様の情報のやりとりができれば同時タイミング決定手段50の場所に関わらず同様の効果を得られることは明らかである。
実施の形態4.
図19はこの発明の実施の形態4によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。このマルチ画面映像表示装置はビデオ送信装置10と表示制御装置21〜24とディスプレイ31〜34と、同時タイミング決定手段50とを備えている。
同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24にトリガーを送信し、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24から同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻との時刻差分を求めて、求めた各表示制御装置21〜24に係る各時刻差分をビデオ送信装置10に出力する。
図20はビデオ送信装置10の内部構成を示すブロック図である。このビデオ送信装置10は表示管理手段120と表示データ送信手段130と送信時刻送信手段160と差分情報記憶手段170とを備えている。
送信時刻送信手段160は、同時タイミング決定手段50からトリガーを受信した後、ビデオ送信装置10上の時刻を取得して同時タイミング決定手段50に返送する。差分情報記憶手段170は、同時タイミング決定手段50から出力された全ての表示制御装置21〜24に係る時刻差分を記憶して表示管理手段120に出力する。表示管理手段120は、差分情報記憶手段170から取得した各表示制御装置21〜24に係る時刻差分から各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの表示予定時刻(表示処理開始時刻)を制御情報として計算して表示データ送信手段130に出力する。表示データ送信手段130は、圧縮されたビデオデータ1,2に表示管理手段120により計算された各表示制御装置21〜24上の表示予定時刻を制御情報として付加し、付加された制御情報に対応する各表示制御装置21〜24に送信する。
図21は表示制御装置21の内部構成を示すブロック図である。この表示制御装置21は表示処理制御手段211と表示処理手段221とを備えている。
図21において、表示処理制御手段211は画面更新時刻送信手段2111と動作待機手段2131とを備えている。
画面更新時刻送信手段2111は、同時タイミング決定手段50よりトリガーを受け取った後、トリガーを受けた時刻とその後最初の画面更新タイミングの発生時刻、その時刻情報が送信される直前の時刻を同時タイミング決定手段50に返送する。動作待機手段2131はビデオ受信手段2211から出力される制御情報としての表示予定時刻に基づきビデオ書き込み手段2241を制御する。
図21において、表示処理手段221はビデオ受信手段2211とビデオ伸張手段2221と書き込み位置決定手段2231とビデオ書き込み手段2241と2系統のフレームバッファ2251A,2251Bとバッファ切り替え手段2261とを備えている。
ビデオ受信手段2211は表示データ送信手段130より送信された圧縮されたビデオデータ1,2を受信して、付加されている表示予定時刻を分離して動作待機手段2131に出力し、ビデオデータ1,2をビデオ伸張手段2221に出力する。ビデオ伸張手段2221は圧縮されたビデオデータ1,2を伸張する。書き込み位置決定手段2231は、伸張されたビデオデータ1,2をフレームバッファ2251A,2251Bに書き込む位置と順序を決定する。ビデオ書き込み手段2241は、動作待機手段2131により与えられたタイミングで、伸張されたビデオデータ1,2を2系統のフレームバッファ2251A,2251Bのいずれかに書き込む。2系統のフレームバッファ2251A,2251Bはディスプレイ31に表示するビデオデータ1,2を格納する。バッファ切り替え手段2261は所定のタイミングでフレームバッファ2251A,2251Bを切り替え、一方のフレームバッファに対してビデオデータ1,2をビデオ書き込み手段2241に書き込ませ、他方のフレームバッファに格納されているビデオデータ1,2をディスプレイ31に表示させる。
図21では表示制御装置21の構成を示しているが、表示制御装置22〜24も同一の構成であり、各表示制御装置22〜24は、表示処理制御手段212,213,214として画面更新時刻送信手段2112,2113,2114、動作待機手段2132,2133,2134を備え、表示処理手段222,223,224としてビデオ受信手段2212,2213,2214、ビデオ伸張手段2222,2223,2224、書き込み位置決定手段2232,2233,2234、ビデオ書き込み手段2242,2243,2244、2系統ずつのフレームバッファ2252A,2252B,2253A,2253B,2254A,2254B、バッファ切り替え手段2262,2263,2264を備えている。
この実施の形態4のマルチ画面映像表示装置におけるディスプレイ31〜34の構成、各ディスプレイ31〜34の表示可能な範囲、及び全ての表示制御装置21〜24での画面更新タイミングについては実施の形態1と同様とする。この実施の形態4のマルチ画面映像表示装置では、ビデオ送信装置10と同時タイミング決定手段50と表示制御装置21〜24の各時計の時刻は必ずしも一致していないものとする。また、実施の形態4の異なる装置上の画面更新タイミングを同時に発生したと判断する判定基準についても実施の形態1と同様とする。
ここで、同時タイミング決定手段50が、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、この結果を用いビデオ送信装置10及び各表示制御装置21〜24で同時に発生すると判断可能な画面更新タイミングを識別する方法を説明する。同時タイミング決定手段50がビデオ送信装置10と各表示制御装置2k(k=1,2,3,4)から同時タイミング判定処理に必要な時刻tk1〜tk5,t01〜t04を収集する方法、及びビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻t03と最も近い時刻に発生した各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk7を決定する方法については、共に実施の形態3と同様である。
そして、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻t03と同時に発生すると判断可能な各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻tk7との時刻差分rを次の式(17)により求める。
r=tk7−t03 (17)
すなわち、図17のステップST36において、上記式(17)により時刻差分rを求める。
そして、同時タイミング決定手段50は、求めた時刻差分rをビデオ送信装置10の差分情報記憶手段170に出力する。これによって、表示管理手段120がビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの表示予定時刻に各時刻差分rを加えることで表示制御手段2k上の画面更新タイミングの表示予定時刻を計算し制御情報として使用すれば、各表示制御装置2kで制御情報の変換をすることなくビデオデータ1,2の表示処理を制御するための画面更新タイミングを識別することが可能となる。
次に動作について説明する。
ここでは、実施の形態3と同様の位置と順序でビデオデータ1,2を表示する例をとって説明する。なお、動作の大きな流れは、実施の形態1の流れと同様である。
同時タイミング決定手段50が、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21〜24から同時タイミング判定処理に必要な時刻を取得するまでの手順は、実施の形態3と同様である。
同時タイミング決定手段50は、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と各表示制御装置2k上の画面更新タイミングの発生時刻との時刻差分rを求める。上記式(12)〜式(16)使用し、図17の処理を行い、上記式(17)を使用することにより、ビデオ送信装置10と各表示制御装置21に係る時刻差分rは−42ms、ビデオ送信装置10と表示制御装置22に係る時刻差分rは−106ms、ビデオ送信装置10と表示制御装置23に係る時刻差分rは+200ms、ビデオ送信装置10と表示制御装置24に係る時刻差分rは+19msと求まる。同時タイミング決定手段50は、それぞれの表示制御装置21〜24に係る時刻差分rをビデオ送信装置10の差分情報記憶手段170に送信し、差分情報記憶手段170は時刻差分rを記憶する。
次にビデオ送信装置10がビデオデータ1,2を全ての表示制御装置21〜24に送信する流れを説明する。なお、実施の形態4では、表示管理手段120は、送信時刻送信手段160が時刻を同時タイミング決定手段50に送信する時刻t03=1010msから以後2Vの間隔毎に表示データ送信手段130に圧縮されたビデオデータ1,2を送信させる送信タイミングを発生させるものとする。
まず、表示管理手段120は、ビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの表示予定時刻を、次の送信タイミングの発生時刻に送信予定時刻と表示予定時刻の間隔を加えることで計算する。なお、実施の形態4では、送信予定時刻と表示予定時刻の間隔は、伸張処理時間2V以内を考慮して3Vとする。すなわち、ビデオ送信装置10上の次の送信タイミングの発生時刻は1043msとなり、ビデオ送信装置10上の表示予定時刻は1093msとなる。
表示管理手段120は、ビデオ送信装置10上の表示予定時刻に差分情報記憶手段170より得られる各表示制御装置21〜24に係る時刻差分rを加えることにより、各表示制御装置21〜24上の表示予定時刻を計算する。ここでは、表示制御装置21上の表示予定時刻は1051ms、表示制御装置22上の表示予定時刻は987ms、表示制御装置23上の表示予定時刻は1293ms、表示制御装置24上の表示予定時刻は1112msとなる。そして、表示管理手段120は、送信タイミングを待って、各表示制御装置21〜24上の表示予定時刻を表示データ送信手段130に出力する。なお、表示管理手段120は、以後2V毎に、各表示制御装置21〜24上の表示予定時刻を計算し、表示データ送信手段130に制御情報として出力する。
表示データ送信手段130は、圧縮されたビデオデータ1,2に表示制御装置21上の表示予定時刻を制御情報として付加して表示制御装置21に送信し、圧縮されたビデオデータ1,2に表示制御装置22上の表示予定時刻を制御情報として付加して表示制御装置22に送信し、圧縮されたビデオデータ1,2に表示制御装置23上の表示予定時刻を付加して表示制御装置23に送信し、圧縮されたビデオデータ1,2に表示制御装置24上の表示予定時刻を制御情報として付加して表示制御装置24に送信する。このようにして、圧縮されたビデオデータ1,2を全ての表示制御装置21〜24に送信することができる。
次に各表示制御装置21〜24がディスプレイ31〜34にビデオデータ1,2を表示するまでの流れについて説明する。なお、フレームバッファ2251A,2252A,2253A,2254Aに書き込まれているビデオデータ1,2が既にディスプレイ31〜34に表示されており、ビデオ書き込み手段2241〜2244はフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込むものとする。また、バッファ切り替え手段2261〜2264によるフレームバッファの切り替えは、画面更新タイミングに基づき2V間隔で行われる。
表示制御装置21〜24のビデオ受信手段2211〜2214は、ビデオ送信装置10から送信された圧縮されたビデオデータ1,2を受信し、圧縮されたビデオデータ1,2から制御情報としての表示予定時刻を分離し、分離した表示予定時刻情報を動作待機手段2131〜2134に出力し、圧縮されたビデオデータ1,2をビデオ伸張手段2221〜2224に出力する。
ビデオ伸張手段2221〜2224は、圧縮されたビデオデータ1を伸張して書き込み位置決定手段2231〜2234に出力し、次に圧縮されたビデオデータ2を伸張して書き込み位置決定手段2231〜2234に出力する。
書き込み位置決定手段2231〜2234は、伸張されたビデオデータ1を対応するディスプレイ31〜34の座標系に変換し、フレームバッファへ書き込む位置を決定し、次に伸張されたビデオデータ2を対応するディスプレイ31〜34の座標系に変換し、フレームバッファへ書き込む位置を決定する。なお、書き込み位置決定処理の方法については、実施の形態1にて述べた通りである。
動作待機手段2131〜2134は、ビデオ受信手段2211〜2214から得られる制御情報としての表示予定時刻で発生する画面更新タイミングの前の画面更新タイミングを待ってビデオ書き込み手段2241〜2244に書き込み開始の指示を出力し、ビデオ書き込み手段2241〜2244は伸張されたビデオデータ1をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込み、次に、伸張されたビデオデータ2をフレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに書き込む。バッファ切り替え手段2261〜2264は画面更新タイミングに合わせてフレームバッファを切り替えて、フレームバッファ2251B,2252B,2253B,2254Bに格納されているビデオデータ1,2をディスプレイ31〜34に表示させる。このようにして、各表示制御装置21〜24に接続されたディスプレイ31〜34にビデオデータ1,2を表示することができる。
以上のように、この実施の形態4によれば、ビデオ送信装置10と全ての表示制御装置21〜24の画面更新タイミングが完全に同時に発生するとは限らないマルチ画面映像表示装置において、同時に発生すると判断可能なビデオ送信装置10上の画面更新タイミングの発生時刻と各表示制御装置21〜24上の画面更新タイミングの発生時刻との各々の差分時刻をビデオ送信装置10に記憶しておき、ビデオ送信装置10上の表示予定時刻に差分時刻を加算した各表示制御装置21〜24上の表示予定時刻を制御情報としてビデオデータ1,2に付加して送信することで、各画面間に跨るビデオデータ1,2についての1フレーム目を各表示制御装置21〜24が同時に発生する画面更新タイミングで表示を行うことができると共に、以後も画面間の同期を保ちながら表示を行うことができ、視覚的にずれることなく同じフレーム画像を表示することができるという効果が得られる。
なお、この実施の形態4では、同時タイミング決定手段50がビデオ送信装置10、表示制御装置21〜24の外部に存在する形態を示したが、同時タイミング決定手段50が同様の情報のやりとりができれば同時タイミング決定手段50の場所に関わらず同様の効果を得られることは明らかである。
なお、上記実施の形態1〜4において、ビデオ送信装置内、表示制御装置内、各装置外に備えられた各手段をソフトウェアで実現した場合もそれぞれ同様の結果が得られることは明らかである。
また、上記実施の形態1,2,4において、ビデオ伸張手段2221〜2224と書き込み位置決定手段2231〜2234の処理の順序を逆にして、書き込み位置決定手段2231〜2234がビデオデータの書き込み位置及び順序を決定してから、各表示制御部21〜24に対応したディスプレイ31〜34に表示する場合のみビデオ伸張手段2221〜2224が表示するビデオデータのみを伸張することで、伸張処理を必ずしも行う必要がなくなり、より処理の効率が向上することは明らかである。
さらに、上記実施の形態1〜4において、ビデオデータの送信に関わる時刻情報を表示データ送信手段130が管理し、表示管理手段120が表示データ送信手段130からの要求を受けて制御情報を生成し、表示データ送信手段130に返す場合も、同様の効果が得られることは明らかである。
さらに、上記実施の形態1,2,4において、表示制御装置21〜24とディスプレイ31〜34の数は4台に限らず、2台以上であれば同様の効果が得られることは明らかである。
さらに、上記実施の形態1〜4において、表示制御装置21〜24に備わるフレームバッファが2つ以上であった場合も同様の効果が得られることは明らかである。
さらに、上記実施の形態1〜4において、表示制御装置21〜24や表示制御部210〜240が各自の処理の負荷を見積もる負荷見積手段を備え、例えばビデオ送信装置10や別の装置が、この負荷見積手段に基づいて送信するデータ量を制御する送信データ制御手段を備えている場合、より高信頼な同期を実現することができることは明らかである。
さらに、上記実施の形態3,4において、同時タイミング決定手段50がビデオ送信装置10内又は表示制御装置20内にある場合でも、同様の効果が得られることは明らかである。
さらに、上記実施の形態1〜4において、あらかじめ外部同期機構を用いた環境においても、表示制御装置21〜24間で同時に生じる画面更新タイミングを認識していないため、同様な効果が得られることは明らかである。
この発明の実施の形態1によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1によるマルチ画面映像表示装置の表示制御装置の内部構成を示すブロック図である。 異なる装置上の画面更新タイミングを同時に発生したと判断する判定基準を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるマルチ画面映像表示装置における同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置と各表示制御装置の時刻を収集するタイミングを示す図である。 この発明の実施の形態1によるマルチ画面映像表示装置において、同時に発生すると判断可能な各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻とビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻との差分時刻を求める同時タイミング決定手段の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるマルチ画面映像表示装置の各表示制御装置上の時刻を設定する初期設定処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるマルチ画面映像表示装置における同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置と各表示制御装置の時刻を収集するタイミングの例を示す図である。 この発明の実施の形態2によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2によるマルチ画面映像表示装置のビデオ送信装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2によるマルチ画面映像表示装置の表示制御装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2によるマルチ画面映像表示装置における同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置と各表示制御装置の時刻を収集するタイミングを示す図である。 この発明の実施の形態2によるマルチ画面映像表示装置における同時タイミング判定処理に必要なビデオ送信装置と各表示制御装置の時刻を収集するタイミングの例を示す図である。 この発明の実施の形態3によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3によるマルチ画面映像表示装置のビデオ送信装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3によるマルチ画面映像表示装置の表示制御部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3によるマルチ画面映像表示装置における同時タイミング判定処理に必要な同時タイミング決定手段とビデオ送信装置と各表示制御装置の時刻を収集するタイミングを示す図である。 この発明の実施の形態3によるマルチ画面映像表示装置のビデオ送信装置の送信タイミングの発生時刻と最も近い各表示制御装置の画面更新タイミングの発生時刻を求める同時タイミング決定手段の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3によるマルチ画面映像表示装置における同時タイミング判定処理に必要な同時タイミング決定手段とビデオ送信装置と各表示制御装置の時刻を収集するタイミングの例を示す図である。 この発明の実施の形態4によるマルチ画面映像表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4によるマルチ画面映像表示装置のビデオ送信装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4によるマルチ画面映像表示装置の表示制御装置の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ビデオデータ、2 ビデオデータ、10 ビデオ送信装置、20 表示制御装置、21 表示制御装置、22 表示制御装置、23 表示制御装置、24 表示制御装置、31 ディスプレイ、32 ディスプレイ、33 ディスプレイ、34 ディスプレイ、40 絶対時刻同期手段、50 同時タイミング決定手段、110 同時タイミング決定手段、120 表示管理手段、130 表示データ送信手段、140 トリガー送信手段、150 識別番号設定手段、160 送信時刻送信手段、170 差分情報記憶手段、210 表示制御部、211 表示処理制御手段、212 表示処理制御手段、213 表示処理制御手段、214 表示処理制御手段、220 表示制御部、221 表示処理手段、222 表示処理手段、223 表示処理手段、224 表示処理手段、230 表示制御部、231 同時タイミング決定手段、232 同時タイミング決定手段、233 同時タイミング決定手段、234 同時タイミング決定手段、240 表示制御部、2111 画面更新時刻送信手段、2112 画面更新時刻送信手段、2113 画面更新時刻送信手段、2114 画面更新時刻送信手段、2121 時刻設定手段、2122 時刻設定手段、2123 時刻設定手段、2124 時刻設定手段、2131 動作待機手段、2132 動作待機手段、2133 動作待機手段、2134 動作待機手段、2141 差分情報記憶手段、2142 差分情報記憶手段、2143 差分情報記憶手段、2144 差分情報記憶手段、2151 制御情報変換手段、2152 制御情報変換手段、2153 制御情報変換手段、2154 制御情報変換手段、2161 識別番号初期化手段、2162 識別番号初期化手段、2163 識別番号初期化手段、2164 識別番号初期化手段、2210 ビデオ受信手段、2211 ビデオ受信手段、2212 ビデオ受信手段、2213 ビデオ受信手段、2214 ビデオ受信手段、2220 ビデオ伸張手段、2221 ビデオ伸張手段、2222 ビデオ伸張手段、2223 ビデオ伸張手段、2224 ビデオ伸張手段、2230 書き込み位置決定手段、2231 書き込み位置決定手段、2232 書き込み位置決定手段、2233 書き込み位置決定手段、2234 書き込み位置決定手段、2241 ビデオ書き込み手段、2242 ビデオ書き込み手段、2243 ビデオ書き込み手段、2244 ビデオ書き込み手段、2251A フレームバッファ、2251B フレームバッファ、2252A フレームバッファ、2252B フレームバッファ、2253A フレームバッファ、2253B フレームバッファ、2254A フレームバッファ、2254B フレームバッファ、2261 バッファ切り替え手段、2262 バッファ切り替え手段、2263 バッファ切り替え手段、2264 バッファ切り替え手段。

Claims (11)

  1. ビデオデータを送信するビデオ送信装置と、送信されたビデオデータを複数のディスプレイに表示させる複数の表示制御装置とを備えたマルチ画面映像表示装置において、
    上記ビデオ送信装置と上記各表示制御装置から、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングと上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、それらの発生時刻の差分を示す時刻差分を求める同時タイミング決定手段と、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングに基づき上記ビデオデータの送信タイミングを決定し上記ビデオ送信装置上の表示処理開始時刻を制御情報として求める表示管理手段と、上記表示管理手段により決定された送信タイミングで上記表示管理手段により求められた制御情報としての表示処理開始時刻を上記ビデオデータに付加して送信する表示データ送信手段とを備え、
    上記表示データ送信手段から送信されたビデオデータを受信して上記各ディスプレイに対して表示処理を行う表示処理手段と、上記同時タイミング決定手段により求められた時刻差分と受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示処理開始時刻に基づき上記表示処理手段の表示処理を制御する表示処理制御手段とを上記各表示制御装置に備えたことを特徴とするマルチ画面映像表示装置。
  2. 各表示処理制御手段に、
    同時タイミング決定手段により求められた時刻差分に基づき各表示制御装置上の時刻を設定する時刻設定手段と、
    上記時刻設定手段により設定された時刻により、受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示処理開始時刻まで待機し、上記表示処理手段に対して表示処理を開始させる動作待機手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のマルチ画面映像表示装置。
  3. ビデオデータを送信するビデオ送信装置と、送信されたビデオデータを複数のディスプレイに表示させる複数の表示制御装置とを備えたマルチ画面映像表示装置において、
    上記ビデオ送信装置上の時刻と上記各表示制御装置上の時刻を同期させる絶対時刻同期手段と、
    上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングに基づき上記ビデオデータの送信タイミングを決定し上記ビデオ送信装置上の送信処理開始時刻又は上記ビデオ送信装置上の表示処理開始時刻を制御情報として求める表示管理手段と、上記表示管理手段により決定された送信タイミングで上記表示管理手段により求められた制御情報としての送信処理開始時刻又は表示処理開始時刻を上記ビデオデータに付加して送信する表示データ送信手段とを備え、
    上記ビデオ送信装置と自身の表示制御装置から、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングと上記自身の表示制御装置上の画面更新タイミングの同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、上記自身の表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、それらの発生時刻の差分を示す時刻差分を求める同時タイミング決定手段と、上記表示データ送信手段から送信されたビデオデータを受信して上記各ディスプレイに対して表示処理を行う表示処理手段と、上記同時タイミング決定手段により求められた時刻差分と受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての送信処理開始時刻又は表示処理開始時刻に基づき上記表示処理手段の表示処理を制御する表示処理制御手段とを上記各表示制御装置に備えたことを特徴とするマルチ画面映像表示装置。
  4. 各表示処理制御手段に、
    同時タイミング決定手段により求められた差分時刻と受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての送信処理開始時刻又は表示処理開始時刻に基づき、各表示制御装置上の表示処理開始時刻を求める制御情報変換手段と、
    上記制御情報変換手段により求められた表示処理開始時刻に基づき上記表示処理手段に対して表示処理を開始させる動作待機手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載のマルチ画面映像表示装置。
  5. 同時タイミング決定手段は、各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻とビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻との差分が画面更新タイミングの間隔の1/2以内の場合に、上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻と上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻が同時に発生すると判断することを特徴とする請求項1又は請求項3記載のマルチ画面映像表示装置。
  6. ビデオデータを送信するビデオ送信装置と、送信されたビデオデータを複数のディスプレイに表示させる複数の表示制御装置とを備えたマルチ画面映像表示装置において、
    上記ビデオ送信装置と上記各表示制御装置から、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングと上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻を決定する同時タイミング決定手段と、
    上記同時タイミング決定手段から与えられた上記ビデオ送信装置上の所定の画面更新タイミングの発生時刻を識別番号0として設定し、設定している識別番号を画面更新タイミング毎に更新する識別番号設定手段と、上記ビデオ送信装置上の所定の画面更新タイミングに基づき上記ビデオデータの送信タイミングを決定し表示予定の画面更新タイミングの識別番号である表示識別番号を制御情報として求める表示管理手段と、上記表示管理手段により決定された送信タイミングで上記表示管理手段により求められた制御情報としての表示識別番号を上記ビデオデータに付加して送信する表示データ送信手段とを備え、
    上記表示データ送信手段から送信されたビデオデータを受信して上記各ディスプレイに対して表示処理を行う表示処理手段と、上記同時タイミング決定手段により決定された上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻を識別番号0として設定し、設定している識別番号を画面更新タイミング毎に更新し、更新している識別番号と受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示識別番号に基づき上記表示処理手段の表示処理を制御する表示処理制御手段とを上記各表示制御装置に備えたことを特徴とするマルチ画面映像表示装置。
  7. 各表示処理制御手段に、
    同時タイミング決定手段により決定された各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻を識別番号0として設定し、設定している識別番号を画面更新タイミング毎に更新する識別番号初期化手段と、
    受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示識別番号と上記識別番号初期化手段により更新されている識別番号に基づき、上記表示処理手段に対して表示処理を開始させる動作待機手段とを備えたことを特徴とする請求項6記載のマルチ画面映像表示装置。
  8. ビデオデータを送信するビデオ送信装置と、送信されたビデオデータを複数のディスプレイに表示させる複数の表示制御装置とを備えたマルチ画面映像表示装置において、
    上記ビデオ送信装置と上記各表示制御装置から、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングと上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集し、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、それらの発生時刻の差分を示す時刻差分を求める同時タイミング決定手段と、
    上記ビデオ送信装置上の所定の画面更新タイミングの発生時刻に基づき上記ビデオデータの送信タイミングを決定し、上記ビデオ送信装置上の表示処理開始時刻を求め、求めた上記ビデオ送信装置上の表示処理開始時刻と上記同時タイミング決定手段により求められた時刻差分により、上記各表示制御装置上の表示処理開始時刻を制御情報として求める表示管理手段と、上記表示管理手段により決定された送信タイミングで上記表示管理手段により求められた制御情報としての表示処理開始時刻を上記ビデオデータに付加して上記各表示制御装置対応に送信する表示データ送信手段とを備え、
    上記表示データ送信手段から送信されたビデオデータを受信して上記各ディスプレイに対して表示処理を行う表示処理手段と、受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示処理開始時刻に基づき上記表示処理手段の表示処理を制御する表示処理制御手段とを上記各表示制御装置に備えたことを特徴とするマルチ画面映像表示装置。
  9. 各表示処理制御手段に、受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示処理開始時刻に基づき上記表示処理手段に対して表示処理を開始させる動作待機手段とを備えたことを特徴とする請求項8記載のマルチ画面映像表示装置。
  10. 同時タイミング決定手段は、ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻と各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻との差分が画面更新タイミングの間隔の1/2以内の場合に、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻と上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻が同時に発生すると判断することを特徴とする請求項6又は請求項8記載のマルチ画面映像表示装置。
  11. ビデオ送信装置によりビデオデータを送信し、送信されたビデオデータを複数の表示制御装置により複数のディスプレイに表示させるマルチ画面映像表示方法において、
    上記ビデオ送信装置と上記各表示制御装置から、上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングと上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの同時タイミング判定処理に必要な時刻を収集するステップと、
    上記各表示制御装置上の画面更新タイミングの発生時刻と同時に発生すると判断可能な上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングの発生時刻を決定し、それらの発生時刻の差分を示す時刻差分を求めるステップと、
    求められた時刻差分に基づき各表示制御装置上の時刻を設定するステップと、
    上記ビデオ送信装置上の画面更新タイミングに基づき上記ビデオデータの送信タイミングを決定し上記ビデオ送信装置上の表示処理開始時刻情報を制御情報として求めるステップと、
    決定された送信タイミングで上記制御情報としての表示処理開始時刻を上記ビデオデータに付加して送信するステップと、
    受信されたビデオデータに付加されている制御情報としての表示処理開始時刻に基づき表示処理を開始させるステップとを備えたことを特徴とするマルチ画面映像表示方法。
JP2004115658A 2004-04-09 2004-04-09 マルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法 Expired - Fee Related JP4731827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115658A JP4731827B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 マルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115658A JP4731827B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 マルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005300845A true JP2005300845A (ja) 2005-10-27
JP4731827B2 JP4731827B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=35332465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004115658A Expired - Fee Related JP4731827B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 マルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4731827B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090080A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Canon Inc 表示制御装置、表示システム、及び表示制御方法
JP2010117678A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Canon Inc 画像処理装置およびその制御方法
JP2011172107A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Nec Corp マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイ調整方法およびプログラム
JP2012036002A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの表示制御システム
JP2012049836A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 映像音声出力装置、および映像音声出力システム、およびマスタ装置
WO2012077392A1 (ja) * 2010-12-10 2012-06-14 三菱電機株式会社 マルチ画面表示システム
JP2013546042A (ja) * 2010-09-29 2013-12-26 クゥアルコム・インコーポレイテッド 複数のディスプレイに対する画像の同期
JP2014109732A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Konami Digital Entertainment Co Ltd 出力タイミング制御装置、出力タイミング制御システム、出力タイミング制御方法、およびプログラム
US9055275B2 (en) 2011-05-11 2015-06-09 Mitsubishi Electric Corporation Image information playback unit, image information playback device and synchronization control method
JP2016225694A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 ファンテック株式会社 画像表示システム
JP2018112695A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社アクセル 画像処理装置、および画像処理システム
CN114286030A (zh) * 2021-03-11 2022-04-05 海信视像科技股份有限公司 一种显示设备

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04220061A (ja) * 1990-12-20 1992-08-11 Canon Inc 画像処理装置
JPH05210371A (ja) * 1992-01-30 1993-08-20 Hitachi Ltd マルチ画面表示装置
JPH06214534A (ja) * 1993-01-20 1994-08-05 Hitachi Ltd マルチ画面表示装置
JPH09204164A (ja) * 1996-01-29 1997-08-05 Mitsubishi Electric Corp 大画面表示方式
JPH10260665A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Fujitsu Ltd 映像制御システム及びそのシステムを用いた映像システム
JPH11327522A (ja) * 1998-05-15 1999-11-26 Mitsubishi Electric Corp マルチディスプレイビデオ表示装置
JP2000305553A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Hitachi Ltd 液晶マルチディスプレイシステム制御装置と駆動回路
JP2000322039A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Mitsubishi Electric Corp 表示装置、制御装置および多画面表示システム
JP2000338944A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Mitsubishi Electric Corp マルチディスプレイビデオ表示装置
JP2003029737A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Nec System Technologies Ltd 描画表示システム
JP2003153128A (ja) * 2001-11-14 2003-05-23 Olympus Optical Co Ltd マルチディスプレイ装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04220061A (ja) * 1990-12-20 1992-08-11 Canon Inc 画像処理装置
JPH05210371A (ja) * 1992-01-30 1993-08-20 Hitachi Ltd マルチ画面表示装置
JPH06214534A (ja) * 1993-01-20 1994-08-05 Hitachi Ltd マルチ画面表示装置
JPH09204164A (ja) * 1996-01-29 1997-08-05 Mitsubishi Electric Corp 大画面表示方式
JPH10260665A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Fujitsu Ltd 映像制御システム及びそのシステムを用いた映像システム
JPH11327522A (ja) * 1998-05-15 1999-11-26 Mitsubishi Electric Corp マルチディスプレイビデオ表示装置
JP2000305553A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Hitachi Ltd 液晶マルチディスプレイシステム制御装置と駆動回路
JP2000322039A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Mitsubishi Electric Corp 表示装置、制御装置および多画面表示システム
JP2000338944A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Mitsubishi Electric Corp マルチディスプレイビデオ表示装置
JP2003029737A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Nec System Technologies Ltd 描画表示システム
JP2003153128A (ja) * 2001-11-14 2003-05-23 Olympus Optical Co Ltd マルチディスプレイ装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090080A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Canon Inc 表示制御装置、表示システム、及び表示制御方法
JP2010117678A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Canon Inc 画像処理装置およびその制御方法
JP2011172107A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Nec Corp マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイ調整方法およびプログラム
JP2012036002A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの表示制御システム
JP2012049836A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 映像音声出力装置、および映像音声出力システム、およびマスタ装置
JP2013546042A (ja) * 2010-09-29 2013-12-26 クゥアルコム・インコーポレイテッド 複数のディスプレイに対する画像の同期
GB2499912A (en) * 2010-12-10 2013-09-04 Mitsubishi Electric Corp Multi-screen display system
WO2012077392A1 (ja) * 2010-12-10 2012-06-14 三菱電機株式会社 マルチ画面表示システム
US8954496B2 (en) 2010-12-10 2015-02-10 Mitsubishi Electric Corporation Multi-screen display system
GB2499912B (en) * 2010-12-10 2017-07-26 Mitsubishi Electric Corp Multi-screen display system
US9055275B2 (en) 2011-05-11 2015-06-09 Mitsubishi Electric Corporation Image information playback unit, image information playback device and synchronization control method
JP2014109732A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Konami Digital Entertainment Co Ltd 出力タイミング制御装置、出力タイミング制御システム、出力タイミング制御方法、およびプログラム
JP2016225694A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 ファンテック株式会社 画像表示システム
JP2018112695A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社アクセル 画像処理装置、および画像処理システム
CN114286030A (zh) * 2021-03-11 2022-04-05 海信视像科技股份有限公司 一种显示设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4731827B2 (ja) 2011-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4245632B2 (ja) 画面同期制御装置
JP4731827B2 (ja) マルチ画面映像表示装置及びマルチ画面映像表示方法
JP4346591B2 (ja) 映像処理装置、映像処理方法およびプログラム
EP1519358A2 (en) Frame rate conversion device, overtaking prediction method for use in the same, display control device and video receiving display device
US6844879B2 (en) Drawing apparatus
US20140375624A1 (en) Image processing device, image display device and image processing method
US20190306436A1 (en) Method and system for switching display from first video source to second video source
JP4675944B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
JP6422620B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
US10854151B2 (en) Image processing device and image processing method
JP2007248635A (ja) 画像データ処理装置及び画像データ表示処理方法
JP5765963B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP6598726B2 (ja) 表示端末装置、表示装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム
TW200527380A (en) Memory controller, memory control method, rate conversion apparatus, rate conversion method, image-signal-processing apparatus, image-signal-processing method, and program for executing each of those methods
JP4661036B2 (ja) メモリコントローラおよびメモリコントロール方法、その方法を実行するためのプログラム
JP2006098935A (ja) ビデオ・グラフィックス表示装置
JPH11261920A (ja) テレビジョン受信機の表示装置
JP2005338498A (ja) 表示メモリ装置
US6943783B1 (en) LCD controller which supports a no-scaling image without a frame buffer
JP3005500B2 (ja) 図形処理システム
JP4265342B2 (ja) レート変換装置、レート変換方法、その方法を実行するためのプログラム、および画像信号処理装置
JPH06303613A (ja) 多地点監視システム
JP4264641B2 (ja) レート変換装置およびレート変換方法、画像信号の処理装置および処理方法、並びに各方法を実行するためのプログラム
JP4037181B2 (ja) 画像データ処理装置、画像表示装置および画像表示システム
JP2013213898A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071016

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110420

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4731827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees