JP2016225694A - 画像表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】システムの初期コストおよびシステムの運用コストの増加を抑制することのできる画像表示システム、装置、プログラム及び方法を提供する。
【解決手段】画像表示システム2は、一群の表示装置4aと同数の画像処理装置6aを備え、1の表示装置4aを1の画像処理装置6aで制御するようにしている。各画像処理装置6aの画像処理部13は、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、画像データから表示装置4aにおいて再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを表示装置4aの画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されている。各表示装置4aは、供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する。
【選択図】図2
【解決手段】画像表示システム2は、一群の表示装置4aと同数の画像処理装置6aを備え、1の表示装置4aを1の画像処理装置6aで制御するようにしている。各画像処理装置6aの画像処理部13は、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、画像データから表示装置4aにおいて再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを表示装置4aの画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されている。各表示装置4aは、供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する。
【選択図】図2
Description
この発明は、画像表示システムに関し、とくに複数の表示装置を備えた画像表示システムに関する。
複数の表示装置を備えた画像表示システムとして、たとえば、複数の分割画像を複数のディスプレイで表示することにより全体で一つの画像(全体画像)を表示するマルチディスプレイシステムが知られている(特許文献1の段落[0002]、図5等参照)。
マルチディスプレイシステムを用いることで、たとえば、1台のディスプレイでは表現できない大きな画像を表示することができるので、広告用のデジタルサイネージ(電子看板)や、公共施設等における案内表示などの用途で、広く利用されている。
従来のマルチディスプレイシステムにおいては、上記特許文献1に記載の信号処理装置のように、一つのコンテンツ画像を取り込んで複数の画像に分割して各ディスプレイに出力する機能(特許文献1の段落[0032]、図1等参照)を、たとえば、パーソナルコンピュータにインストールしたソフトウェアを用いて実現している。
一般的に、ディスプレイに画像信号を伝達するために、HDMI(登録商標。以下同様)ケーブルが用いられるが、HDMIケーブルは比較的高価であるうえ、ディスプレイまでの距離が長いと、途中に中継器を設置しなければならない。さらに、少なくとも接続するHDMIケーブルの数と同数のHDMIポートを提供するに足る個数のグラフィックボードを、パーソナルコンピュータ側に備える必要がある。
このため、マルチディスプレイシステムを構成するディスプレイの数が多い場合や、設置上の制限等から、パーソナルコンピュータとディスプレイとを、ある程度以上離して設置せざるを得ない場合には、パーソナルコンピュータから各ディスプレイに画像信号を伝達するための設備およびこの設備の設置工事に費やされるコストが、事実上、大きな問題となっている。
これは、上記信号処理装置の機能を、全体画像の画像信号の記憶・再生機能を有するSTB(セットトップボックス)もしくはパーソナルコンピュータと、再生された画像信号を部分画像に分割する電子機器であるスプリッタとにより構成した場合も、同様である。この場合、上述の場合に比し、グラフィックボードの増設は不要となるが、代わりに、スプリッタが必要となるからである。
このような問題を回避するために、STBを比較的低コストで調達可能な近年の状況に鑑み、各ディスプレイの近傍に、STBをそれぞれ設置しておき、各STBに、対応するディスプレイで表示される分割画像を記憶しておく構成も考えられる。
しかし、このように構成することで、マルチディスプレイシステム設置時の初期コストを低減することができたとしても、当該システムの運用時においては、あらかじめ、コンテンツ画像を分割して複数の分割画像を生成するとともに、生成した各分割画像を、別々に、各STBに記憶させておく作業が必要となることから、コンテンツ画像が変更になるたび、煩雑な作業を強いられることになる。このため、システムの運用コストが増加する。
この発明は、このような問題を解決し、システムの初期コストおよびシステムの運用コストの増加を抑制することのできる画像表示システム等を提供することを目的とする。
この発明による画像表示システムは、供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する表示装置を、所定の相互位置関係にしたがって、複数配置してなる一群の表示装置と、画像再生信号を生成して表示装置に供給する画像処理装置を、表示装置に対応させて、表示装置と同数配置してなる一群の画像処理装置と、を備えた画像表示システムであって、画像処理装置は、画像データを記憶する画像記憶部と、画像データと、画像再生信号を生成する際の条件となる再生条件データと、を相互に関連付けて指定したデータであるプレイデータ、を記憶するデータベースと、画像記憶部に記憶されている画像データを、データベースに記憶されているプレイデータにしたがって処理することで画像再生信号を生成する画像処理部と、を備え、再生条件データは、画像データのうち当該表示装置において再生される領域を指定する再生領域指定データを含むレイアウトデータを含み、画像処理部は、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、当該画像データから当該表示装置において再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを当該表示装置の画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されたこと、を特徴とする。
なお、本発明においては、とくに断らない限り、「情報通信手段」(後述)とは、電気信号、光信号等に変換された文字、音声、画像、映像、制御信号等の情報を伝達するための通信手段であって、有線、無線の別を問わない。情報通信手段として、インターネットに代表されるWAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のコンピュータネットワーク、電話回線(携帯電話回線を含む。)、専用回線等の通信回線、通信ケーブルや赤外線等による直接接続、あるいはこれらを組合わせたものが例示される。
「画像」には、静止画、動画が含まれ、平面画像、立体画像の別を問わない。
「画像データ」とは、画像を、画像処理装置に記憶可能な形式、たとえばデジタルデータ、に変換したものをいう。
「表示装置」とは、画像を表示する電子装置をいい、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTディスプレイ、リアプロジェクタ、プロジェクタが例示される。
「画像再生信号」とは、表示装置に入力されて、表示装置において画像を表示するために用いられる信号をいい、HDMI信号が例示される。
「画像処理装置」とは、画像データを画像再生信号に変換する電子装置をいい、たとえば、STB,パーソナルコンピュータなどのコンピュータ、マイクロプロセッサが例示される。
本発明の特徴は、上記のように広く示すことができるが、その構成や内容は、目的および特徴とともに、図面を考慮に入れた上で、以下の開示によりさらに明らかになるであろう。
本願の第1発明による画像表示システムは、供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する表示装置を、所定の相互位置関係にしたがって、複数配置してなる一群の表示装置と、画像再生信号を生成して表示装置に供給する画像処理装置を、表示装置に対応させて、表示装置と同数配置してなる一群の画像処理装置と、を備えた画像表示システムであって、画像処理装置は、画像データを記憶する画像記憶部と、画像データと、画像再生信号を生成する際の条件となる再生条件データと、を相互に関連付けて指定したデータであるプレイデータ、を記憶するデータベースと、画像記憶部に記憶されている画像データを、データベースに記憶されているプレイデータにしたがって処理することで画像再生信号を生成する画像処理部と、を備え、再生条件データは、画像データのうち当該表示装置において再生される領域を指定する再生領域指定データを含むレイアウトデータを含み、画像処理部は、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、当該画像データから当該表示装置において再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを当該表示装置の画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されたこと、を特徴とする。
このように、本システムでは、表示装置と同数の画像処理装置を備え、1の表示装置を1の画像処理装置で制御するようにしている。
したがって、1の画像処理装置から複数の表示装置に信号を送信する場合に必要なグラフィックボードの増設や、スプリッタの設置が不要となる。また、各表示装置の近傍に専用の画像処理装置を配置することが可能となるため、画像処理装置と表示装置とを結ぶ信号ケーブルを不要とするか、きわめて短くすることができる。もちろん、信号線を延長するための中継器も不要となる。さらに、各表示装置から対応する画像処理装置に電源を供給するよう構成することが可能となるため、画像処理装置の電源ケーブルを不要とすることができる。また、複数の画像処理装置間における通信が必要となる場合は、無線の情報通信手段用いることで、画像処理装置間の信号ケーブルを不要とすることができる。
このため、画像処理装置から表示装置に信号を伝達するためのケーブルを含む種々の設備の調達コストおよびこの設備の設置工事に費やされるコストを大幅に低減することができる。
また、本システムにおいては、画像処理装置は、画像データを記憶する画像記憶部と、画像データと再生条件データとを相互に関連付けて指定したプレイデータを記憶するデータベースと、画像データをプレイデータにしたがって処理することで画像再生信号を生成する画像処理部と、を備えている。そして、再生条件データは、画像データのうち当該表示装置において再生される領域を指定する再生領域指定データを含むレイアウトデータを含んでいる。
したがって、たとえば、一群の表示装置における個々の表示装置の占める領域に対応する再生領域指定データを含むレイアウトデータを、対応する各画像処理装置のデータベースに記憶させておけば、各画像処理装置の画像記憶部に同一の画像データを記憶させておくだけで、各表示装置には、一群の表示装置における各表示装置の占める領域に対応した、分割画像が自動的に表示される。
したがって、画像データを各表示装置の位置に応じて分割したものを事前に準備しておく必要がない。
このため、画像データの内容が変更になった場合に、容易かつ迅速に対応することができる。また、各表示装置の位置関係が変更になった場合に、各表示装置のレイアウトデータを変更するだけで、容易かつ迅速に対応することができる。
この結果、システムの運用コストを低く抑えることができる。
すなわち、システムの初期コストおよびシステムの運用コストの増加を抑制することのできる画像表示システムを実現することができる。
さらに、再生領域指定データとして、画像データの全領域を指定するデータを記憶させれば、当該画像処理装置に対応する表示装置には、画像データの全体画像が表示される。したがって、全ての画像処理装置において、画像データの全領域を指定する再生領域指定データを記憶させれば、すべての表示装置において同一の全体画像が表示される。もちろん、一群の表示装置のうち、一部の表示装置に全体画像を表示させ、他の表示装置に分割画像を表示させたりすることもできる。このような表示態様の変更についても、各表示装置のレイアウトデータを変更するだけで、迅速に対応することができる。
すなわち、一群の表示装置を用いた種々の表示態様に柔軟かつ迅速に対応することができる。
本願の第2発明による情報通信システムは、本願の第1発明による情報通信システムにおいて、画像記憶部は、1以上の画像データを記憶し、データベースは、独立して指定可能な複数のプレイデータを記憶し、画像処理部は、画像記憶部に記憶されている1以上の画像データを、データベースに記憶されている複数のプレイデータにしたがって、順次、処理することで、各プレイデータに対応する画像再生信号を、順次、生成するよう構成されたこと、を特徴とする。
したがって、複数の画像を同一のレイアウトデータにしたがって、順番に再生したり、1または2以上の画像を、異なるレイアウトデータにしたがって、順次、再生したりすることができる。
つまり、上述のような、一群の表示装置を用いた種々の表示態様を、複数のプレイデータにしたがって、順次、自動的に変更しながら、画像表示を行うことができる。
本願の第3発明による情報通信システムは、本願の第1ないし第2のいずれかの発明による画像表示システムにおいて、一群の画像処理装置は、情報通信手段を介して、相互に通信可能であり、画像処理部は、当該画像処理部における処理の時間的な基準を示す再生カウンタを備えるとともに当該再生カウンタのカウンタ値にしたがって画像再生信号の生成に関する時間的な制御を行う時間制御部、を備え、一群の画像処理装置のうち基準となる画像処理装置の画像処理部は、さらに、当該画像表示システムにおける処理の時間的な基準を示す基準カウンタのカウンタ値を、時間制御部に送る基準時間送信部、を備え、時間制御部は、さらに、基準時間送信部から、基準カウンタのカウンタ値を取得した場合は、再生カウンタのカウンタ値を、取得した基準カウンタのカウンタ値に置き換えるよう構成されたこと、を特徴とする。
このように、このシステムにおいては、各画像処理装置の時間制御部は、再生カウンタのカウンタ値にしたがって画像再生信号の生成に関する時間的な制御を行うとともに、基準時間送信部から基準カウンタのカウンタ値を取得した場合は、再生カウンタのカウンタ値を基準カウンタのカウンタ値に置き換えるよう構成されている。
したがって、通常は、各画像処理装置間で同期をとりつつ、画像再生信号を生成して表示装置に供給する処理が行われるため、1の画像処理装置から複数の表示装置に信号を送信する場合と同様に、各表示装置間で時間的に統一の取れた画像表示を行うことができる。
一方、基準カウンタに故障が生じたり、情報通信手段に故障が生じたりすることで、基準時間送信部から各画像処理装置の時間制御部へ基準カウンタのカウンタ値が送られない事態が生じた場合には、各画像処理装置は、自己の再生カウンタのカウンタ値にしたがって、画像再生信号を生成して表示装置に供給する処理を続行することができる。
このため、さらに、システム運用上の信頼性が高い画像表示システムを実現することができる。
本願の第4発明による画像処理装置は、本願の第1ないし第3のいずれかの発明による画像表示システムに用いられる画像処理装置である。
したがって、これらの画像処理装置を画像表示システムに用いることで、上記第1ないし第3のいずれかの発明と同様の効果を奏する。
本願の第5発明によるプログラムは、コンピュータを、本願の第4発明による画像処理装置の画像処理部として機能させるためのプログラムである。
したがって、当該プログラムをコンピュータに実行させることで、上記第4発明と同様の効果を奏する。
本願の第6発明による記録媒体は、本願の第5発明によるプログラムを記憶した記録媒体である。
したがって、これらの記録媒体に記憶されたプログラムをコンピュータに実行させることで、上記第5発明と同様の効果を奏する。
また、本願の第7発明による画像表示方法は、供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する表示装置を、所定の相互位置関係にしたがって、複数配置してなる一群の表示装置と、画像再生信号を生成して表示装置に供給する画像処理装置を、表示装置に対応させて、表示装置と同数配置してなる一群の画像処理装置と、を備えた画像表示システムを用いて行う画像表示方法であって、画像処理装置は、画像データを記憶する画像記憶部と、画像データと、画像再生信号を生成する際の条件となる再生条件データと、を相互に関連付けて指定したデータであるプレイデータ、を記憶するデータベースと、を備え、画像処理装置が、画像記憶部に記憶されている画像データを、データベースに記憶されているプレイデータにしたがって処理することで画像再生信号を生成する画像処理ステップを備え、再生条件データは、画像データのうち当該表示装置において再生される領域を指定する再生領域指定データを含むレイアウトデータを含み、画像処理ステップは、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、当該画像データから当該表示装置において再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを当該表示装置の画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されたこと、を特徴とする。
したがって、一群の表示装置と、一群の画像処理装置と、を備えた画像表示システムを用いて当該方法を使用することで、上記第1発明と同様の効果を奏する。
図1は、この発明の一実施形態による画像表示システム2の全体構成を示すブロック図である。
画像表示システム2は、所定の相互位置関係にしたがって配置された一群の表示装置4a,4b,4c,4dと、各表示装置4a,4b,4c,4dに対応して設置された一群の画像処理装置6a,6b,6c,6dと、を備えている。
画像表示システム2は、たとえば、複数の(すなわち、一群の表示装置と同数の)分割画像を一群の表示装置4a,4b,4c,4dに分けて表示することにより全体で一つの画像(全体画像)を表示する、いわゆる、マルチディスプレイシステム、または、一群の表示装置4a,4b,4c,4dに同時に同じ画像を表示させるシステムとして用いられる。
図2は、画像表示システム2の主要な構成要素の構成を例示するブロック図である。
画像処理装置6aは、画像再生信号を生成し、対応する表示装置4aに供給する。表示装置4aは、供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する。画像処理装置6aと表示装置4aとは近接して配置されている。このため、画像処理装置6aと表示装置4aとを直結することで両者を接続する画像再生信号用の通信ケーブルを不要としたり、きわめて短くしたりすることができる。
他の画像再生装置6b,6c,6dと、これらに対応する表示装置4b,4c,4dとの関係も、これと同様である。
画像処理装置6a,6b,6cは,基準となる画像処理装置6d(以下「基準画像処理装置6d」ということがある。)から、情報通信手段8を介して、信号を受けることができるよう構成されている。この例では、情報通信手段8は無線通信手段であるが、有線の通信手段であってもよい。
図2に示すように、画像処理装置6aは、画像記憶部11と、データベース12と、画像処理部13とを備えている。
画像記憶部11は、1以上の画像データを記憶している。
データベース12は、1または複数のプレイデータを記憶している。複数のプレイデータは、相互に独立して指定可能となっている。各プレイデータは、画像データと、画像再生信号を生成する際の条件となる再生条件データと、を相互に関連付けて指定したデータである。
再生条件データは、画像記憶部11に記憶された画像データに係る画像再生信号の生成開始から生成終了までの時間を指定する再生時間データを含んでいる。
再生条件データは、また、レイアウトデータを含んでいる。レイアウトデータは、画像データのうち当該表示装置4aにおいて再生される領域を指定する再生領域指定データを含んでいる。
画像処理部13は、画像記憶部11に記憶されている画像データを、データベース12に記憶されているプレイデータにしたがって処理することで画像再生信号を生成する。
つまり、画像処理部13は、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、再生時間データで示された時間中、当該画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されている。
画像処理部13は、さらに、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、当該画像データから当該表示装置4aにおいて再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを当該表示装置4aの画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されている。
画像処理部13は、複数のプレイデータにしたがって処理する場合、画像記憶部11に記憶されている1以上の画像データを、データベース12に記憶されている複数のプレイデータにしたがって、順次、処理することで、各プレイデータに対応する画像再生信号を、順次、生成するよう構成されている。このように連続して順次処理される複数のプレイデータをプレイリストデータと呼ぶ。
画像処理部13は、時間制御部14を備えている。
時間制御部14は、画像処理部13における処理の時間的な基準を示す再生カウンタ15を備えており、この再生カウンタ15のカウンタ値にしたがって画像再生信号の生成に関する時間的な制御を行う。
時間制御部14は、また、基準画像処理装置6dの基準時間送信部16(後述)から、基準カウンタ17(後述)のカウンタ値を取得した場合は、再生カウンタ15のカウンタ値を、取得した基準カウンタ17のカウンタ値に置き換え、基準カウンタ17のカウンタ値を取得しない場合は、再生カウンタ15のカウンタ値を置き換えない、よう構成されている。
画像処理装置6b,6c、6dも、上述の画像処理装置6aと同様の構成を備えている。
ただし、基準画像処理装置6dの画像処理部13は、さらに、基準時間送信部16を備えている。基準時間送信部16は、画像表示システム2における処理の時間的な基準を示す基準カウンタ17を備えている。基準カウンタ17は、時間制御部14の再生カウンタ15とは別のカウンタとして構成されている。
基準時間送信部16は、基準カウンタ17のカウンタ値を各画像処理装置6a、6b,6c、6dの時間制御部14に送るよう構成されている。基準カウンタ17のカウンタ値の送信は、他の画像処理装置6a、6b,6cの時間制御部14に対しては、情報通信手段8を介する送信処理として実行され、基準画像処理装置6d自身の時間制御部14に対しては、画像処理部13内部での送信処理として実行される。
図3は、図2に示す画像処理装置6aのハードウェア構成の一例を示すブロック図であって、画像処理装置6aとして、STB(セットトップボックス)6aを用い、表示装置4aとして、液晶ディスプレイを用いた場合の例である。もちろん、画像処理装置6a、表示装置4aの具体例は、これらに限定されるものではない。
STB6aは、画像表示システム2においてSTB6aが実行するプログラムを記憶した記録媒体であり、データベース12の記憶媒体でもある、フラッシュメモリを搭載したSSD(ソリッドステートドライブ)および/またはROM(読出し専用メモリ)等の補助記憶装置65、補助記憶装置65に記憶されたプログラムがロードされる主記憶装置64、主記憶装置64にロードされたプログラムを実行するCPU61、STB6aの各部に電力を供給する給電部63、外部機器と通信するためのハードウェアおよび/またはソフトウェアにより構成される通信インタフェース66を備えている。
この例では、給電部63は、対応する表示装置4aのUSB端子(図示せず)に、直接またはUSBケーブルを介して、接続され、このUSB端子を介して表示装置4aから電力の供給を受けて、STB6aの各部に電力を供給するように構成されている。
また、この例では、通信インタフェース66は、HDMI接続部(図示せず)、無線LANアダプタ(図示せず)、USB端子(図示せず)を備えている。
HDMI接続部は、直接またはHDMIケーブルを介して、対応する表示装置4aのHDMI入力端子(図示せず)に接続され、STB6aが生成した画像再生信号を表示装置4aに送信するために用いられる。
無線LANアダプタは、無線LANに接続することにより、無線ルータ(図示せず)を介して、他のSTB6b、6c、6dとの間で各種データの送受信を行うためのものである。また、無線LANアダプタは、無線ルータを介して、本システムの管理用コンピュータ(たとえば、パーソナルコンピュータ。図示せず。)から、画像データやプレイリストデータの供給を受けるためにも用いられる。
他のSTB6b、6c、6bのハードウェア構成も、上記STB6aと同様である。
図4〜図7Bは、画像表示システム2における処理を説明するための図面である。このうち、図6Bは、基準STB6dにおいてのみ実行される処理に関するものあり、これ以外の図面は、各STB6a、6b、6b、6dにおいて実行される処理に関するものである。
図4は、画像データが静止画である場合におけるコンテンツ再生処理における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5は、図4に示すコンテンツ表示処理(ステップS3)における詳細な処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6Aは、カウンタ同期処理における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6Bは、基準カウンタ処理における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7A、図7Bは、各STB6a、6b、6b、6dに備えられたデータベース12を構成するテーブルのデータ構成の一例を示す図面である。
図7Aは、プレイリストテーブル21のデータ構成の一例を示す図面である。プレイリストテーブル21には、当該STB(たとえば、STB6a)において実行されるコンテンツ再生処理に用いられる1または2以上のプレイデータを実行順に列記したプレイリストデータが記憶されている。
各プレイデータを構成する「再生時間」、「有効期間」、「指定日付」、「指定曜日」、「指定時刻」、「レイアウト名」に対応するデータが、再生条件データに相当する。このうち、「再生時間」に対応するデータが、再生時間データに対応する。また、「レイアウト名」に対応するデータが、レイアウトデータに該当する。
図7Bは、レイアウトテーブル22のデータ構成の一例を示す図面である。レイアウトテーブル22には、上記プレイデータの構成要素であるレイアウトデータが記憶されている。レイアウトテーブル22には1以上のレイアウトデータが記憶されており、上記プレイデータを構成する際、レイアウトテーブル22の中から、各プレイデータに応じた所望のレイアウトデータを選択することができるよう構成されている。
各レイアウトデータを構成する「素材の始点」および「素材の大きさ」に対応するデータが、再生領域指定データに相当する。
この例においては、レイアウトデータに、再生角度指定データが含まれるよう構成している。再生角度指定データは、再生領域指定データにしたがって抽出された領域画像データを回転させる角度を指定するデータであり、図7Bの「回転角度」に対応するデータがこれに相当する。
たとえば、対応する表示装置(たとえば、表示装置4a、4c)が縦置きである場合に、再生角度指定データを270度(または90度)に相当するデータとしておけば、一群の表示装置4a、4b、4c、4dが、図1に示すような配置であっても、違和感なく全体画像を表示させることができる。
このように、レイアウトデータに、再生角度指定データが含まれるよう構成しておくと、横置きから縦置きに変更するなど、一群の表示装置全体の設置角度が変更された場合や、一部の表示装置の設置角度が変更された場合であっても、各表示装置のレイアウトデータを変更するだけで、容易かつ迅速に対応することができる。
なお、この例においては、データベース12は、2つのテーブルを備えているが、テーブルの種類や数はこれに限定されるものではなく、1つのテーブルで構成したり、3以上のテーブルで構成したりすることもできる。
これらの図面を参照しつつ、画像表示システム2における処理手順について説明する。
まず、図4に示すコンテンツ再生処理について、STB4aにおける処理を例に説明する。
STB4aのCPU61は、まず、データベース12のプレイリストテーブル21に記憶されたプレイリストデータを読込むとともに、プレイリストデータを構成する各プレイデータにおいて指定されたレイアウトデータをレイアウトテーブル22から読込み、これらに基づいて、1周分のプレイリストを生成し、これを補助記憶装置65または主記憶装置64上の所定の記憶領域に記憶する(ステップS1)。
CPU61は、つぎに、再生カウンタ15としてのプレイカウンタ15をリセットする(ステップS2)。
つぎに、CPU61は、コンテンツ表示処理を実行する(ステップS3)。
図5に示すように、コンテンツ表示処理において、CPU61は、1周分のプレイリストから、最初のプレイデータ(図7Aに示すプレイリストテーブル21の1行目に対応するデータ)を読込んで(ステップS31)、当該プレイデータにおいて指定された画像データ(プレイリストテーブル21の「画像ファイル名」で指定された画像データ)を画像記憶部11から読込む(ステップS32)。
CPU61は、読込んだ画像データから、プレイデータにおいて指定されたレイアウトデータに含まれる再生領域指定データによって指定された領域のデータを抽出することで、領域画像データを生成する(ステップS33)。
CPU61は、つぎに、抽出された領域画像データを、上記レイアウトデータに含まれる再生角度指定データによって指定された角度回転させ、回転された領域画像データを、当該表示装置4aの画面サイズに適合するよう調整することで、調整画像データを生成する(ステップS34)。
CPU61は、つぎに、生成された調整画像データを、当該表示装置4aにおいて再生可能な画像再生信号に変換し(ステップS35)、この画像再生信号を、通信インタフェース66のHDMI接続部を介して、表示装置4aに送信する(ステップS36)。
表示装置4aにおいては、この画像再生信号を受信し、受信した画像再生信号に基づいて画像(コンテンツ)の一部(表示装置4aに対応する部分)を再生する。
図4に戻って、CPU61は、つぎに、プレイカウンタ15を更新(インクリメント)する(ステップS4)。
つぎに、CPU61は、プレイカウンタ15が、つぎのコンテンツの表示タイミングになったか否かを判断する(ステップS5)。
この判断は、プレイカウンタ15のカウンタ値が、現在再生中のコンテンツに対応するプレイデータ(たとえば、プレイリストテーブル21の1行目のプレイデータ)の「再生時間」に相当する値になったか否かにより、行われる。
ステップS5において、CPU61は、プレイカウンタ15が、まだ、つぎのコンテンツの表示タイミングになっていないと判断すると、ステップS4に制御を戻す。表示装置4aにおいては、つぎのコンテンツの表示タイミングになるまで、現在のコンテンツの再生が継続され、その間、STB4aのプレイカウンタ15のカウンタ値は更新を重ねることになる。
ステップS5において、CPU61は、プレイカウンタ15が、つぎのコンテンツの表示タイミングになったと判断すると、プレイリストの最後のコンテンツ(たとえば、プレイリストテーブル21の最下行のプレイデータにおいて指定される「画像ファイル名」に対応するコンテンツ)まで再生したか否か、を判断する(ステップS6)。
ステップS6において、CPU61は、まだ、プレイリストの最後のコンテンツまで再生していないと判断すると、ステップS3に制御を戻し、つぎのコンテンツについて、コンテンツ表示処理を実行し、最後のコンテンツになるまで、これを繰り返す。
ステップS6において、CPU61は、プレイリストの最後のコンテンツまで再生したと判断すると、ステップS2に制御を戻し、プレイカウンタ15のカウンタ値をリセットし、再び、プレイリストの最初のコンテンツからコンテンツ表示処理(ステップS3)を実行し、その後も、ステップS2ないしステップS6の処理を繰り返す。
なお、この例では、プレイリストテーブル21に列記された各プレイデータに含まれる再生条件データのうち、「有効期間」、「指定日付」、「指定曜日」、「指定時刻」に対応するデータによって指定される条件を満たさない場合は、当該コンテンツの再生は行わないよう、構成されている。
上記再生条件データは、たとえば、
「有効期間」and(「指定日付」or「指定曜日」)and「指定時刻」
のように解釈される。
この場合だと、指定された「有効期間」内であって、かつ、「指定日付」または「指定曜日」で指定された日であって、かつ、「指定時刻」で指定された時刻にかぎり、上記コンテンツ再生処理が行われる。
なお、上記各再生条件データの全てを指定することもできるし、全てを指定しないこともできるし、一部の各再生条件データを指定することもできるよう構成されている。
このようにして、STB4aにおけるコンテンツ再生処理(図4参照)が実行されるが、他のSTB4b、4c、4dにおいても、同様の処理が実行される。
つぎに、図6Bに示す基準カウンタ処理について説明する。この処理は、基準STB4dにおいてのみ実行される。
基準STB4dのCPU61は、基準カウンタ17をリセットする(ステップS11)。リセットのタイミングは、自己のプレイカウンタ15のリセット(上記ステップS2参照)と同時になるよう、構成されている。
CPU61は、所定時間経過後、基準カウンタ17を更新(インクリメント)する(ステップS12)。基準カウンタ17の更新間隔は、自己のプレイカウンタ15の更新間隔と同一になるよう設定されている。したがって、自己のプレイカウンタ15の更新(上記ステップS4参照)と同時に、基準カウンタ17も更新されることになる。
なお、基準カウンタ17(およびプレイカウンタ15)の更新間隔は変更可能となっており、この例ではデフォルト値を0.1秒としている。更新間隔を変更可能とすることで、STB間の通信負荷と同期頻度とのバランスを、コンテンツおよび再生条件に応じた最適なものとすることができる。
CPU61は、つぎに、基準カウンタ17のカウンタ値(すなわち、基準カウンタ値)を、送信する(ステップS13)。
なお、この例では、基準カウンタ17を更新する毎に、基準カウンタ値を送信するようにしているが、この発明は、これに限定されるものではない。たとえば、基準カウンタ17の更新が所定回数(たとえば10回)行われる毎に、基準カウンタ値を送信するように構成してもよいし、何らかの条件が満足された場合、(たとえば、1つのコンテンツの再生が終了した場合)にのみ基準カウンタ値を送信するように構成してもよいし、不定期に基準カウンタ値を送信するように構成してもよい。
基準カウンタ値の送信は、他のSTB6a、6b,6cに対しては、情報通信手段8を介する送信処理として実行され、基準STB6d自身に対しては、STB6d内部での送信処理として実行される。
CPU61は、つぎに、プレイリストが1周したか否かを判断する(ステップS14)。この判断は、上述のコンテンツ再生処理におけるステップS6の判断と同一である。したがって、ステップS6の判断結果をそのまま、ステップS14の判断結果として用いることができる。
ステップS14において、CPU61は、プレイリストが1周していないと判断すると、制御をステップS12に戻し、一方、プレイリストが1周したと判断すると、制御をステップS11に戻し、その後も、ステップS11ないしステップS14の処理を繰り返す。
つぎに、図6Aに示すカウンタ同期処理について、STB4aにおける処理を例に説明する。
STB4aのCPU61は、基準カウンタ値を受信したか否かを監視している(ステップS21)。
CPU61は、基準カウンタ値を受信すると、自己のプレイカウンタ15のカウンタ値を、受信した基準カウンタ値に置き換える(ステップS22)。
STB4b、4c、4dにおけるカウンタ同期処理も同様である。
このようにカウンタ同期処理を実行することで、各STB4a、4b、4c、4dにおけるコンテンツ表示処理が同期して行われることになる。
その一方、何らかの原因で、同期がとれない場合であっても、各STB4a、4b、4c、4dは、自己のプレイカウンタ15のカウンタ値にしたがって、コンテンツ表示処理を継続することができる。
図4に示すステップS1ないしステップS6、ならびに、図6Aに示すステップS21ないしステップS22が、図2の画像処理装置6a、6b、6cの画像処理部13および画像処理装置6dの画像処理部13のうち基準時間送信部16以外の部分に該当する。
図4に示すステップS2、ステップS4、ならびに、図6Aに示すステップS21ないしステップS22が、図2の画像処理装置6a、6b、6c、6dの時間制御部14に該当する。
図6Bに示すステップS11ないしステップS14が、図2の画像処理装置6dの基準時間送信部16に該当する。
なお、この実施形態においては、基準STB6dの基準時間送信部16における基準カウンタ17を、基準STB6dの時間制御部14における再生カウンタ15とは別のカウンタとして構成した場合について説明したが、この発明は、これに限定されるものではない。
たとえば、基準STB6dの時間制御部14の再生カウンタ15を、基準時間送信部16における基準カウンタ17として兼用することもできる。
このように構成すれば、基準STB6d内部における再生カウンタ15の同期処理は不要となる。このため、ステップS13における基準カウンタ値の送信処理は、基準STB6d以外のSTB6a、6b,6cに対してのみ行えばよく、処理を簡略化することができる。
また、この実施形態においては、画像表示システム2において各STBが実行するプログラムを記憶した記録媒体として、SSDに装着されたフラッシュメモリおよび/またはROMを例示しているが、プログラムを記憶した記録媒体はこれらに限定されるものではなく、プログラムを記憶した記録媒体として、たとえば、外部メモリカード、CD−ROM、DVD−ROM、フレキシブルディスク、磁気テープを用いることもできる。さらに、主記憶装置もプログラムを記憶した記録媒体として用いることができる。
また、プログラムの配布態様は特に限定されるものではなく、記録媒体にプログラムを記憶した状態で配布するほか、有線や無線の情報通信手段を介して当該プログラムを配布するようにしてもよい。
また、プログラムの記録態様は特に限定されるものではない。直接実行できる形で記録媒体に記憶したり配布したりする他、たとえば、解凍して使用するように圧縮された形で記録媒体に記憶したり配布したりすることもできる。
なお、上述の各実施形態においては、STBを用いて図2の画像処理装置6a、6b、6c、6dの各機能を実現する場合を例に説明したが、これらの機能の一部または全部を、ハードウェアロジックを用いて構成するようにしてもよい。
また、上述のブロック図、ハードウェア構成、フローチャート、データベースの構成等は、例として挙げたものであり、本願発明は、これらに限定されるものではない。
上記においては、本発明を好ましい実施形態として説明したが、各用語は、限定のために用いたのではなく、説明のために用いたものであって、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、添付のクレームの範囲において、変更することができるものである。また、上記においては、本発明のいくつかの典型的な実施形態についてのみ詳細に記述したが、当業者であれば、本発明の新規な教示および利点を逸脱することなしに上記典型的な実施形態において多くの変更が可能であることを、容易に認識するであろう。したがって、そのような変更はすべて、本発明の範囲に含まれるものである。
2:画像表示システム
4a:表示装置
6a:画像処理装置
13:画像処理部
4a:表示装置
6a:画像処理装置
13:画像処理部
Claims (7)
- 供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する表示装置を、所定の相互位置関係にしたがって、複数配置してなる一群の表示装置と、
画像再生信号を生成して前記表示装置に供給する画像処理装置を、前記表示装置に対応させて、前記表示装置と同数配置してなる一群の画像処理装置と、
を備えた画像表示システムであって、
前記画像処理装置は、
画像データを記憶する画像記憶部と、
画像データと、画像再生信号を生成する際の条件となる再生条件データと、を相互に関連付けて指定したデータであるプレイデータ、を記憶するデータベースと、
前記画像記憶部に記憶されている画像データを、前記データベースに記憶されているプレイデータにしたがって処理することで画像再生信号を生成する画像処理部と、
を備え、
前記再生条件データは、画像データのうち当該表示装置において再生される領域を指定する再生領域指定データを含むレイアウトデータを含み、
前記画像処理部は、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、当該画像データから当該表示装置において再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを当該表示装置の画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されたこと、
を特徴とする、画像表示システム。 - 請求項1の画像表示システムにおいて、
前記画像記憶部は、1以上の画像データを記憶し、
前記データベースは、独立して指定可能な複数のプレイデータを記憶し、
前記画像処理部は、画像記憶部に記憶されている1以上の画像データを、前記データベースに記憶されている複数のプレイデータにしたがって、順次、処理することで、各プレイデータに対応する画像再生信号を、順次、生成するよう構成されたこと、
を特徴とする、画像表示システム。 - 請求項1ないし2のいずれかの画像表示システムにおいて、
前記一群の画像処理装置は、情報通信手段を介して、相互に通信可能であり、
前記画像処理部は、当該画像処理部における処理の時間的な基準を示す再生カウンタを備えるとともに当該再生カウンタのカウンタ値にしたがって画像再生信号の生成に関する時間的な制御を行う時間制御部、を備え、
前記一群の画像処理装置のうち基準となる画像処理装置の画像処理部は、さらに、当該画像表示システムにおける処理の時間的な基準を示す基準カウンタのカウンタ値を、前記時間制御部に送る基準時間送信部、を備え、
前記時間制御部は、さらに、前記基準時間送信部から、前記基準カウンタのカウンタ値を取得した場合は、前記再生カウンタのカウンタ値を、取得した前記基準カウンタのカウンタ値に置き換えるよう構成されたこと、
を特徴とする、画像表示システム。 - 請求項1ないし3のいずれかの画像表示システムに用いられる前記画像処理装置。
- コンピュータを、請求項4の画像処理装置の画像処理部、として機能させるためのプログラム。
- 請求項5のプログラムを記憶した記録媒体。
- 供給された画像再生信号に基づいて画像を再生する表示装置を、所定の相互位置関係にしたがって、複数配置してなる一群の表示装置と、画像再生信号を生成して前記表示装置に供給する画像処理装置を、前記表示装置に対応させて、前記表示装置と同数配置してなる一群の画像処理装置と、を備えた画像表示システムを用いて行う画像表示方法であって、
前記画像処理装置は、画像データを記憶する画像記憶部と、画像データと、画像再生信号を生成する際の条件となる再生条件データと、を相互に関連付けて指定したデータであるプレイデータ、を記憶するデータベースと、を備え、
前記画像処理装置が、前記画像記憶部に記憶されている画像データを、前記データベースに記憶されているプレイデータにしたがって処理することで画像再生信号を生成する画像処理ステップを備え、
前記再生条件データは、画像データのうち当該表示装置において再生される領域を指定する再生領域指定データを含むレイアウトデータを含み、
前記画像処理ステップは、プレイデータにおいて指定された、画像データおよび再生条件データに基づいて、当該画像データから当該表示装置において再生される領域に属するデータを抽出し、抽出されたデータである領域画像データを当該表示装置の画面に適合するよう調整し、調整されたデータである調整画像データに基づいて画像再生信号を生成するよう構成されたこと、
を特徴とする、画像表示方法。
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- 2015-05-27 JP JP2015107428A patent/JP2016225694A/ja active Pending
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