JP4037181B2 - 画像データ処理装置、画像表示装置および画像表示システム - Google Patents

画像データ処理装置、画像表示装置および画像表示システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データ処理装置、基板、グラフィックスボード、外部接続装置、主基板、画像表示装置、画像表示システムおよびコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶パネル等の画像表示素子によって画像を表示するようにした画像表示装置が広く用いられている。このような画像表示装置における表示画像の精細さは、画像表示素子を構成する画素数によって決定される。
【0003】
しかしながら、表示画像の高精細化を図るために、画像表示素子の画素数を増加させた場合、画像表示素子のコストが高くなったり、画素数の多い画像表示素子に画像を表示させるための画像信号の処理回路の高速化によってコストが高くなったり等、画像表示装置の高コスト化の必要性が生じる。
【0004】
このため、従来より、限られた画素数で表示画像の高精細化を図る技術が考案されている。例えば、特開平4−63332号公報、特開平7−36054号公報あるいは特開2001−66625公報等に開示されているように、単一のフレームを複数のサブフレームで構成し、サブフレーム単位で表示位置をずらした画像を画像表示素子に切り替え表示させるようにした画像表示装置がある。このような画像表示装置では、人間の目の残像現象により、画像表示素子上で表示位置をずらして表示される画像が重なって見えるため、画像表示素子の画素数を増加させることなく、表示画像の高精細化が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、サブフレーム単位で表示位置をずらした画像を画像表示素子上に切り替え表示させるためには、画像表示装置に対して、画像表示素子上で重ねる画像データをサブフレーム単位で順次転送しなくてはならず、転送するデータ量が増加する。
【0006】
しかしながら、画像データの転送能力によっては、画像データの転送が間に合わず、このフレームに対応する画像データを次のフレームの画像データに切り替えるまでに転送しきることができない場合がある。これにより、画像表示素子上での画像の精細さが低下してしまう。
【0007】
これに対し、フレームの切り替え周期を画像データの転送能力に合わせて長くした場合、画像表示装置での画像更新速度が低下してしまう。
【0008】
本発明の目的は、転送手段の転送能力によって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、画像表示装置における表示画像の精細さの低下を抑制することである。
【0009】
本発明の目的は、転送手段の転送能力によって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、画像表示装置での画像更新速度の低下を抑制することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像データ処理装置は、フレーム中に表示させる画像データをこのフレームを構成する複数のサブフレームの単位で分割して複数の分割データを生成するフレーム分割手段と、前記サブフレーム毎に表示位置をずらしてデータ転送とは非同期で画像を切り替え表示する画像表示装置に対して、前記画像データを前記フレーム分割手段が生成する前記分割データ単位で転送するデータ転送手段と、前記データ転送手段が前記分割データを転送する毎に転送した前記分割データを前画像データとして前記サブフレームに対応付けて記憶領域に書き換え自在に格納するデータ格納手段と、単一の前記フレームを構成する前記各サブフレームに対して全ての前記サブフレームを一巡するように順序付ける巡回順序にしたがって、前記データ転送手段が直前に転送した前記分割データに対応する前記サブフレームに続く巡回順序が付された前記サブフレームに対応する前記分割データを選択する分割データ選択手段と、前記記憶領域を参照して、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データがこの分割データと同じ前記サブフレームに対応付けられる前記前画像データと同一であるか非同一であるかを判断する同一性判断手段と、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に転送させる転送制御手段と、を具備する画像データ処理装置において、前記巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを転送する転送時間に対して前記フレーム分割手段が次の前記フレームの前記分割データの生成を開始するまでの余裕時間の方が長いか否かを判断する余裕時間判断手段と、を具備し、前記分割データ選択手段は、前記同一性判断手段が同一であると判断した場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記分割データを選択し、
前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が転送時間に対して余裕時間の方が長いと判断した場合に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に対して転送させることを特徴とする。
【0011】
したがって、巡回順序にしたがって選択された分割データが対応する前画像データと同一である場合には、対応する前画像データと非同一である分割データが優先順位の高い順に選択され、選択された分割データを次のフレームの分割データの生成が開始されるまでに転送しきることが可能である場合に、当該分割データが転送される。これによって、転送するデータ量を低減しながらも、より多くの分割データを次のフレームの分割データの生成に支障を来たすことなく転送することが可能になる。
【0012】
請求項2記載の発明は、フレーム中に表示させる画像データをこのフレームを構成する複数のサブフレームの単位で分割して複数の分割データを生成するフレーム分割手段と、前記サブフレーム毎に表示位置をずらしてデータ転送とは非同期で画像を切り替え表示する画像表示装置に対して、前記画像データを前記フレーム分割手段が生成する前記分割データ単位で転送するデータ転送手段と、前記データ転送手段が前記分割データを転送する毎に転送した前記分割データを前画像データとして前記サブフレームに対応付けて記憶領域に書き換え自在に格納するデータ格納手段と、単一の前記フレームを構成する前記各サブフレームに対して全ての前記サブフレームを一巡するように順序付ける巡回順序にしたがって、前記データ転送手段が直前に転送した前記分割データに対応する前記サブフレームに続く巡回順序が付された前記サブフレームに対応する前記分割データを選択する分割データ選択手段と、前記記憶領域を参照して、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データが、この分割データと同じ前記サブフレームに対応付けられる前記前画像データと同一であるか非同一であるかを判断する同一性判断手段と、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に転送させる転送制御手段と、を具備する画像データ処理装置において、前記巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、前記同一性判断手段が非同一であると判断する毎に、前記フレーム分割手段が次の前記フレームの前記分割データの生成を開始するまでの余裕時間の有無を判断する余裕時間判断手段と、を具備し、前記分割データ選択手段は、前記同一性判断手段が同一であると判断した場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記分割データを選択し、前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が余裕時間があると判断した場合に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に対して転送させることを特徴とする。
【0013】
したがって、巡回順序にしたがって選択された分割データが対応する前画像データと同一である場合には、対応する前画像データと非同一である分割データが優先順位の高い順に選択され、この分割データが次のフレームの分割データの生成を開始するまでの余裕時間を利用して転送される。これによって、転送するデータ量を低減しながらも、余裕時間を有効に利用してより多くの分割データを順番に転送することが可能になる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像データ処理装置において、前記同一性判断手段が非同一であると判断した場合に、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを差分圧縮する圧縮手段を具備し、前記転送制御手段は、前記圧縮手段が差分圧縮した圧縮データを解凍する機能を有する前記画像表示装置に対して、当該圧縮データを前記データ転送手段に転送させることを特徴とする。
【0015】
したがって、前画像データと非同一である分割データを差分圧縮して転送することにより、転送するデータ量を一層低減することが可能になる。ここで、請求項2または3に記載の発明のように、巡回順序にしたがって選択された分割データが対応する前画像データと同一である場合に、対応する前画像データと非同一である分割データを優先順位の高い順に転送することにより、より多くの分割データを転送することが可能になる。
【0016】
請求項4記載の発明は、フレーム中に表示させる画像データをこのフレームを構成する複数のサブフレームに応じて分割した複数の分割データとし、各分割データを複数に分割した細分割データを生成するフレーム分割手段と、前記サブフレーム毎に表示位置をずらしてデータ転送とは非同期で画像を切り替え表示する画像表示装置に対して、前記画像データを前記フレーム分割手段が生成する前記細分割データ単位で転送するデータ転送手段と、前記データ転送手段が前記細分割データを転送する毎に転送した前記細分割データを前画像データとして前記サブフレームに対応付けて記憶領域に書き換え自在に格納するデータ格納手段と、単一の前記フレームを構成する前記各サブフレームに対して全ての前記サブフレームを一巡するように順序付ける巡回順序にしたがって、前記データ転送手段が直前に転送した前記細分割データに対応する前記サブフレームに続く巡回順序が付された前記サブフレームに対応する前記細分割データを選択する細分割データ選択手段と、前記記憶領域を参照して、前記細分割データ選択手段が選択する前記細分割データがこの細分割データと同じ前記サブフレームに対応付けられる前記前画像データと同一であるか非同一であるかを判断する同一性判断手段と、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて前記データ転送手段に転送させる転送制御手段と、を具備する画像データ処理装置において、前記巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記細分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて転送する転送時間に対して前記フレーム分割手段が次のフレームの前記細分割データの生成を開始するまでの余裕時間の方が長いか否かを判断する余裕時間判断手段と、を具備し、前記分割データ選択手段は、巡回順序にしたがって選択された前記細分割データ中に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データがある場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記細分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記細分割データを選択し、
前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が転送時間に対して余裕時間の方が長いと判断した場合に、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて前記データ転送手段に転送させることを特徴とする。
【0017】
したがって、巡回順序にしたがって選択された細分割データ中に非同一であると判断された細分割データがある場合には、対応する前画像データと非同一である細分割データが優先順位の高い順に選択され、選択された細分割データをサブフレーム毎にまとめて次のフレームの細分割データの生成が開始されるまでに転送しきることが可能である場合に、当該細分割データがサブフレーム毎にまとめて転送される。これによって、転送するデータ量を低減しながらも、より多くの細分割データを次のフレームの分割データの生成に支障を来たすことなく転送することが可能になる。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像データ処理装置において、巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記細分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、前記同一性判断手段が非同一であると判断する毎に次の前記フレームの前記細分割データの生成を開始するまでの余裕時間の有無を判断する余裕時間判断手段と、を具備し、前記分割データ選択手段は、巡回順序にしたがって選択された前記細分割データ中に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データがある場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記細分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記細分割データを選択し、前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が余裕時間があると判断した場合に、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて前記データ転送手段に転送させることを特徴とする
【0019】
したがって、巡回順序にしたがって選択された細分割データ中に非同一であると判断された細分割データがある場合には、対応する前画像データと非同一である細分割データが優先順位の高い順に選択され、選択された細分割データをサブフレーム毎にまとめて次のフレームの細分割データの生成が開始されるまでに転送しきることが可能である場合に、当該細分割データがサブフレーム毎にまとめて転送される。これによって、転送するデータ量を低減しながらも、より多くの細分割データを次のフレームの分割データの生成に支障を来たすことなく転送することが可能になる。
【0020】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか一に記載の画像データ処理装置と、前記画像データ処理装置のデータ転送手段が転送する画像データをフレームを複数に分割したサブフレーム毎に書き換え自在に記憶する表示データ記憶手段と、前記表示データ記憶手段が記憶する前記画像データに基づいて前記サブフレーム単位で表示位置をずらした画像を前記画像データ処理装置におけるデータ転送とは非同期で前記フレーム上に切り替え表示する表示手段と、を具備することを特徴とする。
【0021】
したがって、請求項1ないし5のいずれか一に記載の発明と同等の作用を得ることが可能になる。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか一に記載の画像データ処理装置と、前記画像データ処理装置のデータ転送手段が転送する画像データを受信する受信手段と、この受信手段が受信する前記画像データをフレームを複数に分割したサブフレーム毎に書き換え自在に記憶する表示データ記憶手段と、前記表示データ記憶手段が記憶する前記画像データに基づいて前記サブフレーム単位で表示位置をずらした画像を前記画像データ処理装置におけるデータ転送とは非同期で前記フレーム上に切り替え表示する表示手段とを備える画像表示装置と、を具備する画像表示システムにある。
【0023】
したがって、画像データ処理装置を画像表示装置とは別に独立させることにより、画像表示装置の仕様によってデータ転送に制限が生じることを低減するとともに、請求項1ないし5のいずれか一に記載の発明と同等の作用を得ることが可能になる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態について図1ないし図5を参照して説明する。本実施の形態は、画像表示システムへの適用例を示す。
【0041】
図1は、本実施の形態の画像表示システムの基本構成を示すブロック図である。本実施の形態の画像表示システム1は、外部接続装置としてのホストコンピュータ2と、ホストコンピュータ2から転送される画像データに基づく画像を表示する画像表示装置としてのプロジェクタ3とを有している。ホストコンピュータ2およびプロジェクタ3は、それぞれI/Fユニット4,5を有しており、このI/Fユニット4,5を介して通信自在に接続されている。I/Fユニット5によって受信手段が実現されている。
【0042】
まず、プロジェクタ3について説明する。プロジェクタ3は、液晶パネル等の画像表示素子6a(図2参照)に画像を表示する表示手段としての表示部6と、画像表示素子6aに表示させる画像データ処理を行なう映像信号処理回路7とを備えている。
【0043】
表示部6は、映像信号処理回路7から出力される画像データに基づいて、フレームを構成する複数のサブフレームa,b,c,d(図2参照)毎に、画像表示素子6a上での画像の表示位置をずらして画像を切り替え表示する。表示部6は、画像表示素子6a上での表示位置をずらす図示しない画像ずらし素子を備えている。公知の技術であるため画像ずらし素子についての説明を省略するが、本実施の形態の画像ずらし素子は、図2に示すように、サブフレームa,b,c,dで構成される単一のフレームの画像データの表示に際して、サブフレームaに表示画像a’を表示させ、サブフレームbに表示画像b’を表示させ、サブフレームcに表示画像c’を表示させ、サブフレームdに表示画像d’を表示させる。表示画像a’,b’,c’,d’は、後述する分割データA,B,C,Dに基づく画像である。なお、図2では、画像表示に関わる画素を黒ベタで示している。
【0044】
映像信号処理回路7は、表示部6に表示させる分割データA,B,C,Dをサブフレームa,b,c,dに対応付けて記憶する表示データ記憶手段としての記憶手段8を備えている。記憶手段8は、I/Fユニット4,5を介して、ホストコンピュータ2から転送される分割データA,B,C,Dを表示部6に表示可能に展開した状態で記憶する。表示部6は、ホストコンピュータ2からのデータ転送とは非同期で画像を切り替え表示する。
【0045】
次に、ホストコンピュータ2について説明する。ホストコンピュータ2は、ホストコンピュータ2が備える各部を駆動制御するCPU(Central Processing Unit)9を備えている。CPU9には、バスライン10を介して、制御プログラムや各種データを格納するメモリ11およびHD(Hard Disc)12に加えて、画像データ処理装置としてのグラフィックスボード(基板)13が接続されている。
【0046】
グラフィックスボード13は、CPU9を搭載する図示しないマザーボード(主基板)に対して着脱自在に取り付けられている。これにより、必要に応じて着脱することが可能になり、ホストコンピュータ2の製造時に、グラフィックスボード13が実現する機能を予め持たせる場合と比較して、ホストコンピュータ2の製造コストを低減することができる。
【0047】
グラフィックスボード13には、画像データ変換部14、画像データ格納部15、画像データ選択部16、前画像データ格納部18、画像データ比較部19、データ転送部20、および、識別データ付加部21が設けられている。
【0048】
画像データ変換部14は、単一のフレーム6a中に表示させる画像データSが、フレーム切り替え周期で切り替わる毎に、サブフレームa,b,c,d単位に分割して分割データA,B,C,Dを生成するフレーム分割処理を行なう。本実施の形態の画像データ変換部14は、図2に示すように、4つのサブフレームa,b,c,d応じて、画像データSを4つに分割した分割データA,B,C,Dを生成する。
【0049】
画像データ格納部15は、画像データ変換部14で生成された分割データA,B,C,Dを、それぞれ対応するサブフレームa,b,c,d毎に区別して書き換え自在に記憶する。
【0050】
画像データ選択部16は、後述する画像転送処理に際して、画像データ格納部15に格納された分割データA,B,C,Dのうちの一つを、画像データ選択部16に設けられた巡回順序エリア17(図3参照)に設定される巡回順序にしたがって選択する分割データ選択処理を行なう。巡回順序は、単一のフレームを構成する各サブフレームa,b,c,dに対して、全てのサブフレームa,b,c,dを一巡するように順序付けられている。このうち、一つのサブフレームa,b,c,またはdは、後述する画像転送処理に際して選択すべきサブフレームa,b,c,またはdとして識別マークが付されている。図3中では、サブフレームa,サブフレームb,サブフレームc,サブフレームdの順序で選択されるような巡回順序が設定され、そのうちのサブフレームaに選択すべきサブフレームとしての識別マーク(「a」を囲む丸)が付されている。
【0051】
なお、本実施の形態では、巡回順序エリア17を画像データ選択部16に設けるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、グラフィックスボード13上に図示しないメモリを設け、このメモリに巡回順序エリア17を確保するようにしてもよい。
【0052】
前画像データ格納部18は、転送データ上書部22によって、画像データ転送部20が転送した分割データA,B,CまたはDと同じ分割データA,B,CまたはDが、前画像データA’,B’,C’またはD’とされて書き込まれる記憶領域を備えている。記憶領域に記憶された前画像データA’,B’,C’またはD’は、対応付けられるサブフレームa,b,cまたはdに対応する次の分割データA,B,CまたはDが新たに転送されるまで格納される。
【0053】
画像データ比較部19は、後述する画像転送処理に際して、画像データ選択部16で選択された分割データA,B,CまたはDと、前画像データ格納部18に格納されている前画像データA’,B’,C’またはD’とを比較し、選択された分割データA,B,CまたはDと、これに対応する前画像データA’,B’,C’またはD’とが同一であるか非同一であるかを判断する同一性判断処理を行なう。
【0054】
データ転送部20は、画像データ比較部19での比較によって非同一であると判断された分割データA,B,CまたはDを、I/Fユニット4を介して、プロジェクタ3に転送するデータ転送処理を行なう。このとき、プロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で分割データA,B,CまたはDを転送する。ここに、データ転送部20によってデータ転送手段としての機能が実現される。本実施の形態のデータ転送部20は、フレームの切り替え周期内で、一つの分割データA,B,CまたはDを転送することができる程度の転送能力を有している。
【0055】
識別データ付加部21は、データ転送部20が転送する分割データA,B,CまたはDに、この分割データA,B,CまたはDに対応するサブフレームを識別する識別データを付加する。プロジェクタ3では、転送された分割データA,B,CまたはDに付加された識別データに基づいて、転送された分割データA,B,CまたはDに対応付けられるサブフレームa,b,cまたはdを識別する。
【0056】
転送画像データ上書部22は、画像データ比較部19での比較の結果、非同一であると判断された分割データA,B,C,Dを、新たな前画像データA’,B’,C’,D’として、前画像データ格納部18に上書きして格納するデータ格納処理を行なう。
【0057】
次に、画像転送処理について図4ないし図6を参照して説明する。図4は、画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。なお、図4に示す画像転送処理は、グラフィックスボード13に設けられた各部が分担して所定の処理を実行することにより行なわれる。
【0058】
画像転送処理では、まず、画像データ変換部14においてフレーム分割処理を行なうことで、画像データSを分割して4つの分割データA,B,C,Dを生成し(S1)、生成した4つの分割データA,B,C,Dを、画像データ格納部15によってそれぞれ対応するサブフレームa,b,c,d毎に区別して格納する(S2)。ここに、ステップS1によって、フレーム分割手段としての機能が実行される。
【0059】
次に、画像データ選択部16によって分割データ選択処理を行なうことで、巡回順序にしたがって選択されるサブフレームa,b,cまたはdに対応付けられる分割データA,B,CまたはDを選択する(S3)。ここに、ステップS3によって、分割データ選択手段としての機能が実現される。本実施の形態では、巡回順序エリア17における巡回順序が図3に示すように設定されているものとし、これによりステップS3ではサブフレームaに対応する分割データAを選択したものとする。
【0060】
また、画像データ比較部19において同一性判断処理を実行することにより、前画像データ格納部18を参照して、選択した分割データAに対応するサブフレームaと同じサブフレームaに対応付けられる前画像データA’を取得し、この前画像データA’と選択した分割データAとを比較して、取得した前画像データA’と選択した分割データAとが同一であるか非同一であるかを判断する(S4)。ここに、ステップS4によって、同一性判断手段としての機能が実行される。
【0061】
取得した前画像データA’と選択した分割データAとが非同一であると判断した場合には(S4のY)、選択した分割データAに当該サブフレームaを識別する識別データを識別データ付加部21によって付加する(S5)。
【0062】
そして、データ転送部20によってデータ転送処理を行なうことにより、識別データが付された分割データAを、I/Fユニット4を介して、プロジェクタ3に転送するとともに(S6)、転送画像データ上書部22によってデータ格納処理を行なうことにより、当該分割データAを新たな前画像データA’として、前画像データ格納部18に上書きして格納する(S7)。ここに、ステップS6によって転送制御手段としての機能が実行され、ステップS7によってデータ格納手段としての機能が実行される。
【0063】
加えて、転送したサブフレームaに続くサブフレームbが選択すべきサブフレームとなるように巡回順序エリア17における設定を変更し(S8)、ステップS1に進む。
【0064】
一方、取得した前画像データA’と選択した分割データAとが同一であると判断した場合には(S4のY)、当該分割データAの転送を行なわず、ステップS8に進む。
【0065】
プロジェクタ3は、I/Fユニット5を介して、ホストコンピュータ2から転送される分割データAを受信すると、映像信号処理回路7によって、受信した分割データAと同じサブフレームaに対応付けて記憶されている画像データを更新して記憶手段8に格納する。表示部6は、記憶手段8に格納されている画像データに基づいて、ホストコンピュータ2からの分割データA,B,C,Dの転送とは非同期のフレーム切り替え周期により、フレーム6aにおける画像をサブフレームa,b,c,d単位で表示位置をずらして切り替え表示させる。
【0066】
本実施の形態では、図5に示すように、フレーム切り替え周期内で一つの分割データA,B,CまたはDを転送する転送能力を有しているため、例えば、巡回順序エリア17における設定が図3(a)に示す状態であり、最初のフレーム1でサブフレームaに表示させる分割データ1Aを転送した場合、次のフレーム2では、図5(a)に示すように、サブフレームbに表示させる分割データ2Bが転送されることとなる。なお、図5中、分割データA,B,C,Dの前に付されている数字1,2,3,4は、フレームの並びを示しており、例えば、一番目のフレームに対応する分割データAは1Aとなり、二番目のフレームに対応する分割データBは2Bとなる。
【0067】
ここで、分割データ2Bが対応する前画像データB’に等しい場合、図5(b)に示すように、分割データ2Bは転送されず、巡回順序の設定変更のみが行なわれる。これにより、分割データ2Bの転送の有無に拘わらず、次のフレーム3では、図5(a)、(b)に示すように、サブフレームbに続く巡回順序にしたがってサブフレームcに対応する分割データ3Cが選択され、この分割データ3Cと前画像データC’とが非同一である場合に分割データ3Cが転送されることとなる。
【0068】
このように、サブフレームa,b,c,dの単位で分割した複数の分割データA,B,C,Dのうち、巡回順序にしたがって選択したサブフレームa,b,cまたはdに対応し、かつ、対応する前画像データA’,B’,C’またはD’と非同一である分割データA,B,CまたはDのみをプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送することにより、前画像データA’,B’,C’またはD’と同じ分割データA,B,CまたはDを間引いて転送するデータ量を低減しながらも、全てのサブフレームa,b,c,dに対応する分割データA,B,C,Dを順番に転送することができる。
【0069】
これによって、データ転送部20の転送能力によって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、プロジェクタ3において、特定のサブフレームの画像だけが更新されることを防止し、表示画像の精細さの低下を抑制することができる。
【0070】
なお、本実施の形態では、CPU9を搭載する図示しないマザーボードに対してグラフィックスボード13を着脱自在に取り付けるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、CPU9が搭載されるマザーボード上に各種チップや回路を設けることで、グラフィックスボード13と同様の機能を実現させるようにしてもよい。これによって、画像転送処理速度の向上を図ることができる。
【0071】
また、画像転送処理を行なう回路を単一の半導体チップ上に形成するようにしてもよい。これにより、該回路の小型化を図り、処理速度の向上を図ることができる。
【0072】
さらに、グラフィックスボード13に代えて、グラフィックスボード13と同様の機能を実現するコンピュータプログラムをメモリ11やHD12にインストールし、このコンピュータプログラムをCPUによって実行することにより分割データの転送を制御するようにしてもよい。このような場合には、図4に示す画像転送処理が、ホストコンピュータ2のCPUによって実行される。
【0073】
加えて、本実施の形態では、前画像データ格納部18をグラフィックスボード13内に設けるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、メモリ11やHD12等のホストコンピュータ2に内蔵された記憶領域に前画像データA’,B’,C’,D’を格納したり、ホストコンピュータ2に接続されている外部記憶装置に前画像データA’,B’,C’,D’を格納したり、データ処理機能を持つ外付け機器が備える記憶領域に前画像データA’,B’,C’,D’を格納したり、さらには、これらを組合せて複数箇所に前画像データA’,B’,C’,D’を格納したりすることが可能である。
【0074】
次に、本発明の第二の実施の形態について図6ないし図8を参照して説明する。本実施の形態は、画像表示システム1への適用例を示す。本実施の形態では、選択した分割データA,B,CまたはDと前画像データA’,B’,C’またはD’とが同一である場合に、同一の画像データSから生成された他の分割データA,B,CまたはDを代わりに転送するとともに、代わりに転送する分割データA,B,CまたはDの転送が終了するタイミングと、次のフレームの画像データSに基づく分割データA,B,CまたはDの生成タイミングとを考慮して、代わりの分割データA,B,CまたはDを転送する点が第一の実施の形態と異なる。なお、第一の実施の形態と同一部分は、同一符号で示し、説明も省略する。以下、同様とする。
【0075】
図6は、本実施の形態の画像表示システム1の基本構成を示すブロック図である。本実施の形態のグラフィックスボード13には、次のフレームの画像データSから分割データA,B,CまたはDを生成するまでの余裕時間を比較する機能を有する時間比較部23が設けられている。時間比較部23は、計時機能を有しており、この計時機能により後述する画像転送処理に際して、次のフレームの画像データSから分割データA,B,CまたはDの生成を開始するまでの余裕時間を取得することが可能である。また、時間比較部23は、計時機能により、次のフレームの画像データSから分割データの生成を開始するタイミングで、画像データ変換部14や、画像データ選択部16等に動作開始信号等を出力する。
【0076】
画像データ選択部16には、後述する画像転送処理に際して参照される優先順位設定手段としての優先順位テーブル25(図7参照)が設けられている。優先順位テーブル25における優先順位は、巡回順序エリア17における巡回順序にしたがって設定され、巡回順序に該当するサブフレームa,b,cまたはdを最優先とし、以下、巡回順序エリア17における巡回順序と同じ順位となるように優先順位を設定されている。優先順位テーブル25に設定される優先順位は、書き換え自在に記憶されている。
【0077】
次に、グラフィックスボード13に設けられた各部によって実行される画像転送処理について図8および図9を参照して説明する。図8は、画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。本実施の形態では、図8に示すように、ステップS3で、図3に示す巡回順序エリア17の設定にしたがって、サブフレームaに対応する分割データAを選択し、ステップS4で、取得した前画像データA’と選択した分割データAとが同一であると判断した場合には、当該分割データAの転送を行なわず、図7(a)に示す優先順位テーブル25を参照して、サブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームbに対応する分割データBを選択する(S9)。ここに、ステップS9によって、分割データ選択手段としての機能が実行される。
【0078】
続いて、前画像データ格納部18を参照して、画像データ比較部19によって同一性判断処理を行なうことにより、新たに選択した分割データBと、これに対応する新たな前画像データB’とを比較して、新たに取得した前画像データB’と新たに選択した分割データBとが同一であるか非同一であるかを判断する(S10)。ここに、ステップS10によって、同一性判断手段としての機能が実行される。
【0079】
新たに取得した前画像データB’と新たに選択した分割データBとが非同一であると判断した場合には(S10のY)、時間比較部23によって余裕時間判断処理を行なうことにより、新たに選択した分割データBのデータ量に基づいて、この新たに選択した分割データBを転送するために必要とする転送時間が、次のフレームの画像データSから分割データA,B,C,Dの生成を開始するまでの余裕時間よりも大きいか小さいかを判断し(S11)、転送時間が余裕時間よりも大きいと判断した場合には(S11のY)、ステップS5に進む。ここに、ステップS11によって、余裕時間判断手段としての機能が実行される。
【0080】
一方、新たに取得した前画像データB’と新たに選択した分割データBとが同一であると判断した場合には(S10のN)、優先順位テーブル25を参照して、この分割データBの優先順位が当該フレーム6a内で最下位であるか否かを判断し(S12)、最下位ではない場合には(S11のN)ステップS9に進み、最下位である場合には(S11のY)ステップS1に進む。
【0081】
また、本実施の形態では、ステップS7で、選択した分割データA,B,CまたはDを新たな前画像データA’、B’,C’またはD’として前画像データ格納部18に上書きして格納した後、巡回順序エリア17における巡回順序の設定を変更するとともに、この巡回順序の設定変更に合わせて優先順位テーブル25における優先順位の設定を更新して(S8’)、ステップS1に進む。
【0082】
ステップS8’では、例えば、優先順位テーブル25における優先順位が、図7(a)に示すように設定されていたとすると、図7(b)に示すように更新する。
【0083】
本実施の形態では、例えば、最初のフレーム1でサブフレームaに表示させる分割データ1Aが転送され、この時点での優先順位が図7(a)に示す状態に設定されている場合に、次のフレーム2では、図9(a)に示すように、サブフレームbに表示させる分割データ2Bが選択されて転送されることとなる。
【0084】
ここで、サブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームb,cに対応付けられる分割データ2B,2Cが、対応する前画像データB’,C’に等しい場合、分割データ2B,2Cは転送されず、次に優先順位の高いサブフレームdに対応する分割データ2dが選択される。そして、この分割データ2Dが対応する前画像データD’と非同一である場合には、図9(b)に示すように、フレーム2で分割データ2Dが転送される。
【0085】
この場合、次のフレーム3では、図9(b)に示すように、サブフレームdの次に優先順位の高いサブフレームaに対応する分割データ3Aが選択され、この分割データ3Aと前画像データA’とが非同一である場合に分割データ3Aが転送される。
【0086】
このように、巡回順序にしたがって選択した分割データA,B,CまたはDが、対応する前画像データA’,B’,C’またはD’と同一である場合には、対応する前画像データA’,B’,C’またはD’と非同一である分割データA,B,CまたはDを優先順位の高い順に選択し、次のフレームの分割データA,B,C,Dの生成を開始するまでに選択した分割データA,B,CまたはDをプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送しきることが可能である場合に、当該分割データA,B,CまたはDを転送することで、転送するデータ量を低減しながらも、より多くの分割データA,B,C,Dを次のフレームの分割データA,B,C,Dの生成に支障を来たすことなく転送することができる。
【0087】
これによって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データSを転送することができない場合にも、プロジェクタ3での画像更新速度の低下を抑制することができる。
【0088】
次に、本発明の第三の実施の形態について図10および図11を参照して説明する。本実施の形態は、画像表示システム1への適用例を示す。本実施の形態では、選択した分割データA,B,CまたはDと前画像データA’,B’,C’またはD’とが同一である場合に、同一の画像データSから生成された他の分割データA,B,CまたはDを代わりに転送するとともに、次のフレームの画像データSに基づく分割データA,B,CまたはDの生成タイミングを考慮して、代わりの分割データA,B,CまたはDを転送する点が第一の実施の形態と異なる。
【0089】
本実施の形態のフレーム切り替え周期は、データ転送部20によってデータを転送する時間よりも長く設定されており、詳細には、一つの分割データA,B,CまたはDの転送に要する時間の1.5倍に相当するように設定されている。
【0090】
続いて、画像転送処理について図10および図11を参照して説明する。図10は、本実施の形態の画像転送処理について概略的に説明するフローチャートである。ステップS7において、転送画像データ上書部22によって該当する分割データA,B,CまたはDを前画像データ格納部18に上書きして格納すると、時間比較部23によって余裕時間判断処理を行なうことにより、画像データ変換部14によって次のフレームの画像データから分割データの生成を開始するまでの余裕時間の有無を判断する(S13)。ここに、ステップS13によって、余裕時間判断手段としての機能が実行される。本実施の形態では、分割データAを転送した場合について説明する。
【0091】
余裕時間があると判断した場合には(S13のY)、優先順位テーブル25を参照して、転送した分割データAの優先順位が単一の画像データS内で最下位であるか否かを判断し(S11)、最下位ではない場合には(S14のN)、ステップS15に進み、次に優先順位の高いサブフレームbに対応する分割データBを選択してステップS4に進む。ここに、ステップS15によって、分割データ選択手段としての機能が実行される。
【0092】
一方、余裕時間が無いと判断した場合には(S13のN)、ステップS8に進む。
【0093】
また、優先順位テーブル25を参照して、転送した分割データAの優先順位が単一の画像データS内で最下位であると判断した場合には(S11のY)、ステップS1に進む。
【0094】
本実施の形態では、例えば、優先順位テーブル25における設定が図8(a)に示す状態で、最初のフレーム1でサブフレームaに表示させる分割データ1Aを転送した後に余裕時間がある場合には、図11(a)に示すように、次に優先順位の高いサブフレームbに対応付けられる分割データ1Bが同じフレーム1内で転送される。
【0095】
そして、次のフレーム2では、サブフレームbの次に優先順位の高いサブフレームcに対応付けられる分割データ2Cが選択され、この分割データ2Cが対応する前画像データC’と非同一である場合に当該分割データ2cが転送される。
【0096】
ここで、例えば、サブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームb,cに対応付けられる分割データ1B,1Cが、対応する前画像データB’,C’と同一である場合、分割データ1B,1Cは転送されず、この次に優先順位の高いサブフレームdが選択され、このサブフレームdに対応する分割データ1Dが非同一である場合に、図11(b)に示すように、フレーム1内で分割データ1Dが転送される。
【0097】
この場合、次のフレーム2では、サブフレームdの次に優先順位の高いサブフレームaが選択され、このサブフレームaに対応する分割データ2Aが非同一である場合に、図11(b)に示すように、分割データ2Aが転送される。
【0098】
また、例えば、優先順位が図8(a)に示す状態に設定されており、最初のフレーム1でサブフレームaに表示させる分割データ1Aを転送した後に余裕時間があっても、サブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームb,c,dに対応付けられる分割データ1B,1C,1Dが、対応する前画像データB’,C’,D’に等しい場合、分割データ1B,1C,1Dは転送されず、図11(c)に示すように、フレーム1内では分割データ1Aのみが転送される。そして、次のフレーム2では、図11(c)に示すように、サブフレームbに表示させる分割データ2Bがフレーム2の開始タイミングにタイミングを合わせて転送される。
【0099】
このように、巡回順序にしたがって選択された分割データA,B,CまたはDが対応する前画像データA’,B’,C’またはD’と同一である場合には、対応する前画像データA’,B’,C’またはD’と非同一である分割データA,B,CまたはDが優先順位の高い順に選択され、この分割データA,B,CまたはDが次のフレームの分割データA,B,C,Dの生成を開始するまでの余裕時間を利用してプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送することにより、転送するデータ量を低減しながらも、余裕時間を有効に利用してより多くの分割データを順番に転送することができる。
【0100】
これによって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データSを転送することができない場合にも、プロジェクタ3での画像更新速度の低下を抑制することができる。
【0101】
次に、本発明の第四の実施の形態について図12ないし図14を参照して説明する。本実施の形態は、転送するデータが前画像データと同一であるか非同一であるかを分割データA,B,C,Dをさらに分割した細分割データ毎に判断する点が異なる。
【0102】
図12に示すように、本実施の形態の画像データ変換部14は、画像データSをサブフレームa,b,c,dに応じて分割した分割データA,B,C,Dを、さらに複数(本実施の形態では、4つ)の細分割データに分割した細分割データ細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4を生成する。分割の方法は、図12(a)に示すように画面を2×2に分割したり、図12(b)に示すように1×4に分割したりすることが可能である。
【0103】
なお、図12では、分割データAについての分割方法を示しているが、分割データB,C,Dについても同様である。
【0104】
前画像データ格納部18は、後述する画像転送処理に際して、画像データ選択部16によって選択された細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4を、前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’,D1’〜D4’として、当該サブフレームa,b,c,dに対応する次の細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4が選択されるまで格納する。
【0105】
また、画像データ比較部19は、取得した前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’,D1’〜D4’と選択した分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4とが同一であるか非同一であるかを細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4毎に比較する。
【0106】
次に、グラフィックスボード13で行なう画像転送処理について図13および図14を参照して説明する。図13は、画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。まず、画像データ変換部14によってフレーム分割処理を行なうことにより、画像データSをサブフレームa,b,c,dに応じて分割した分割データA,B,C,Dを、さらに複数の細分割データに分割した細分割データ細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4を生成し(S20)、細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4をそれぞれ対応付けられるサブフレームa,b,c,d毎に区別して画像データ格納部15に格納する(S21)。ここに、ステップS20によって、フレーム分割手段としての機能が実行される。
【0107】
続いて、画像データ選択部16によってデータ選択処理を行なうことにより、巡回順序エリア17にしたがって選択されるサブフレームa,b,cまたはdに対応する分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を選択する(S22)。ここに、細分割データ選択手段としての機能が実行される。本実施の形態では、巡回順序エリア17にしたがってサブフレームaが選択されたものとして説明する。
【0108】
また、前画像データ格納部18を参照して、選択したサブフレームaに対応付けられる細分割データA1〜A4と同じサブフレームaに対応付けられる前画像データA1’〜A4’を取得し、画像データ比較部19によって同一性判断処理を行なうことにより、この前画像データA1’〜A4’と選択した分割データ細分割データA1〜A4とを比較して、選択した細分割データA1〜A4中に、前画像データA1’〜A4’と非同一である細分割データA1,A2,A3またはA4があるか否かを判断する(S23)。ここに、ステップS23によって、同一性判断手段としての機能が実行される。
【0109】
選択した分割データA,B,CまたはD中に、非同一である細分割データA1,A2,A3またはA4があると判断した場合には(S23のY)、非同一であると判断された細分割データA1,A2,A3またはA4に、対応するサブフレームaを識別する識別データを付加して(S24)、データ転送部20によってデータ転送処理を行なうことにより、I/Fユニット4を介してプロジェクタ3に転送するとともに(S25)、転送画像データ上書部22によって非同一であると判断された細分割データA1,A2,A3またはA4を新たな前画像データA1’,A2’,A3’またはA4’として、前画像データ格納部18に上書きして格納する(S26)。ここに、ステップS25によって転送制御手段としての機能が実行され、ステップS26によってデータ格納手段としての機能が実行される。
【0110】
加えて、優先順位テーブル25において、転送したサブフレームaに続く巡回順序が設定されているサブフレームbが次に選択すべきサブフレームとなるように、巡回順序エリア17における設定を変更する(S27)。
【0111】
一方、選択した細分割データA1,A2,A3またはA4中に、非同一である細分割データA1,A2,A3またはA4ないと判断した場合には(S23のN)、いずれの細分割データA1,A2,A3およびA4の転送も行なわず、ステップS20に進む。
【0112】
本実施の形態では、例えば、最初のフレーム1でサブフレームaに表示させる分割データ1Aを構成する細分割データA1〜A4の全てが、対応する前画像データA1’〜A4’と非同一であって、この時点での優先順位が図8(a)に示す状態に設定されている場合には、図14(a)に示すように、細分割データA1〜A4の全てを転送する。
【0113】
ここで、例えば、分割データ1Aを構成する細分割データA1〜A4のうち、細分割データA3が前画像データA3’と同一である場合、フレーム1では、図14(b)に示すように、細分割データA3を除いた細分割データA1,A2,A4を転送する。
【0114】
そして、いずれの場合にも、次のフレーム2では、サブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームbに対応する分割データ2Bの細分割データB1〜B4が、対応する前画像データB1’〜B4’と同一であるか非同一であるかが判断される。
【0115】
このとき、次のフレーム2で、サブフレームbに対応する細分割データB1〜B4のうち、例えば、細分割データB2が対応する前画像データB2’と同一である場合、図14(b)に示すように、細分割データB2を除いた細分割データB1,B3,B4が転送される。
【0116】
一方、次のフレーム2で、サブフレームbに対応する細分割データB1〜B4の全てが同一である場合には、図14(c)に示すように、いずれの細分割データB1〜B4も転送しない。
【0117】
この場合、次のフレーム3では、図14(c)に示すように、サブフレームbの次に優先順位の高いサブフレームcに対応する分割データ3Cの細分割データC1〜C4が、対応する前画像データC1’〜C4’と非同一であるか否かが細分割データC1〜C4毎に判断される。
【0118】
このように、サブフレームa,b,c,dの単位で分割された複数の分割データA,B,C,Dをさらに分割した細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4のうち、巡回順序にしたがって選択されるサブフレームa,b,cまたはdに対応し、かつ、対応する前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’またはD1’〜D4’と非同一である細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4のみをサブフレームa,b,cまたはd毎にまとめてプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送することにより、前画像データと同じ細分割データを間引いて転送するデータ量を低減しながらも、全てのサブフレームに対応する細分割データを順番に転送することができる。
【0119】
これによって、データ転送部20の転送能力によって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、プロジェクタ3において、特定のサブフレームの画像だけが更新されることを防止し、表示画像の精細さの低下を抑制することができる。
【0120】
次に、本発明の第五の実施の形態について図15および図16を参照して説明する。本実施の形態では、選択した細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4と前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’またはD1’〜D4’とが同一である場合に、同一の画像データSから生成された他のした細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を代わりに転送するとともに、代わりに転送する細分割データした細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4の転送が終了するタイミングと、次のフレームの画像データSに基づく細分割データした細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4の生成タイミングとを考慮して、代わりの細分割データした細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を転送する点が第四の実施の形態と異なる。
【0121】
図15は、本実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。ステップS26で、新たな前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’またはD1’〜D4’を前画像データ格納部18に上書きして格納すると、画像データ比較部19によって同一性判断処理を行なうことにより、選択した細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4中に、対応する前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’またはD1’〜D4’と同一である細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜Dがあるか否かを判断する(S28)。ここに、ステップS28によって、同一性判断手段としての機能が実行される。本実施の形態では、ステップS28で、細分割データA1〜A4について、同一性を判断した場合について説明する。
【0122】
選択した細分割データA1〜A4中に、前画像データA1’〜A4’とが同一の細分割データA1,A2,A3またはA4があると判断した場合には(S28のY)、優先順位テーブル25を参照して、同一の細分割データA1,A2,A3またはA4があると判断したサブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームbに対応する細分割データB1〜B4を選択する(S29)。ここに、ステップS29によって、細分割データ選択手段としての機能が実行される。
【0123】
続いて、前画像データ格納部18を参照して、新たに選択した細分割データB1〜B4中に、この細分割データB1〜B4と同じサブフレームbに対応付けられる新たな前画像データB1’〜B4’と非同一の細分割データB1,B2,B3またはB4があるか否かを判断する(S30)。ここに、ステップS30によって、同一性判断手段としての機能が実行される。
【0124】
非同一の細分割データB1,B2,B3またはB4がないと判断した場合には(S30のN)、ステップS27’に進む。
【0125】
ステップS27’では、例えば、巡回順序エリア17において設定される選択すべきサブフレームの設定を変更するとともに、変更した巡回順序にしたがって優先順位テーブル25における優先順位の設定を更新する。
【0126】
一方、非同一の細分割データB1,B2,B3またはB4があると判断した場合には(S30のY)、非同一であると判断した細分割データB1,B2,B3またはB4をサブフレームbの単位でまとめた合計のデータ量に基づいて、時間比較部23で余裕時間判断処理を行なうことにより、これらの合計データを転送するために必要とする転送時間が、次の画像データSから細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4の生成開始までの余裕時間よりも大きいか小さいかを判断する(S31)。ここに、余裕時間判断手段としての機能が実行される。
【0127】
転送時間が余裕時間よりも大きいと判断した場合には(S31のY)、ステップS32に進み、識別データを付加した後(S32)、非同一であると判断した細分割データB1,B2,B3またはB4を転送し(S33)、転送した細分割データB1,B2,B3またはB4を転送画像データ上書部22に上書きして(S34)、ステップS27’に進む。ここに、ステップS33によって転送制御手段としての機能が実行され、ステップS34によってデータ格納手段としての機能が実行される。
【0128】
一方、転送時間が余裕時間よりも小さいと判断した場合には(S31のN)、ステップS27に進む。
【0129】
また、選択した新たな分割データB1〜B4中に、前画像データB1’〜B4’と非同一である細分割データB1,B2,B3またはB4がないと判断した場合には(S30のN)、ステップS29に進む。
【0130】
本実施の形態では、例えば、最初のフレーム1でサブフレームaに表示させる分割データ1Aを構成する細分割データA1〜A4のうち、細分割データA1,A4が、対応する前画像データA1’,A4’と非同一であって、この時点での優先順位が図8(a)に示す状態に設定されている場合には、サブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームbに対応する細分割データB1〜B4が、前画像データB1’〜B4’と同一であるか非同一であるかが判断される。
【0131】
このとき、細分割データB1〜B4のうち、細分割データB2,B4が前画像データB2’,B4’と非同一である場合、フレーム1では、図16(b)に示すように、細分割データA1,A4と細分割データB2,B4とが転送される。
【0132】
そして、次のフレーム2では、サブフレームbの次に優先順位の高いサブフレームcに対応する細分割データC1〜C4が、対応する前画像データC1’〜C4’と同一であるか非同一であるか否かが判断される。ここで、サブフレームcに対応する細分割データC1〜C4のうち、例えば、細分割データC1,C3,C4が非同一であって、サブフレームcの次に優先順位の高いサブフレームdに対応する分割データDを構成する細分割データD1,D2が非同一である場合、細分割データC1,C3,C4に加えて細分割データD1,D2を転送してしまうと、余裕時間を超過してしまうため、フレーム2では、図16(b)に示すように、細分割データC1,C3,C4のみを転送する。
【0133】
この場合、次のフレーム3では、図16(b)に示すように、サブフレームcの次に優先順位の高いサブフレームdに対応する分割データ3Dを構成する細分割データD1〜D4をフレーム3の開始タイミングにタイミングを合わせて転送する。
【0134】
このように、巡回順序にしたがって選択された細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4中に非同一であると判断された細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4がある場合には、対応する前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4またはD1’〜D4’と非同一である細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4が優先順位の高い順に選択され、選択された細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を次のフレームの細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4の生成が開始されるまでにサブフレームa,b,cまたはd毎にまとめて転送しきることが可能である場合に、当該細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4をサブフレームa,b,cまたはd毎にまとめてプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送することにより、転送するデータ量を低減しながらも、より多くの細分割データを次のフレームの分割データの生成に支障を来たすことなく転送することができる。
【0135】
これによって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データSを転送することができない場合にも、プロジェクタ3での画像更新速度の低下を抑制することができる。
【0136】
次に、本発明の第六の実施の形態について図17および図18を参照して説明する。本実施の形態の画像表示システムは、画像データSを細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4単位で転送することにより生じる時間を利用して、次に優先順位の高いサブフレームa,b,cまたはdに対応する細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を極力多く転送する点が第四の実施の形態と異なる。
【0137】
図17は、本実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。ステップS26で、新たな前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’,D1’〜D4’を前画像データ格納部18に上書きして格納すると、時間比較部23によって余裕時間判断処理を行なうことにより、次のフレームの画像データSから細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を生成するまでの余裕時間の有無を判断する(S35)。ここに、余裕判断手段としての機能が実行される。
【0138】
次のフレームの画像データSから細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を生成するまでの余裕時間があると判断した場合には(S35のY)、優先順位テーブル17を参照して、画像データ格納部15に格納された細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4から、次に優先順位の高いサブフレームa,b,cまたはdに対応する分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を選択し(S36)、ステップS23に進む。ここに、ステップS35によって、細分割データ選択手段としての機能が実行される。
【0139】
一方、次のフレームの画像データSから細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を生成するまでの余裕時間がないと判断した場合には(S35のN)、ステップS27に進む。
【0140】
本実施の形態では、例えば、最初のフレーム1でサブフレームaに表示させる細分割データA1〜A4の全てが前画像データA1’〜A4’と非同一であって、この時点での優先順位が図8(a)に示す状態に設定されている場合には、図18(a)に示すように、細分割データA1〜A4の全てが転送される。
【0141】
ここで、例えば、細分割データA1〜A4ののうち、細分割データA2のみが前画像データA2’と非同一である場合、図18(b)に示すように、細分割データA1のみが転送される。
【0142】
そして、この時点での優先順位が図8(a)に示す状態に設定されているので、サブフレームaの次に優先順位の高いサブフレームbに対応する細分割データB1〜B4と前画像データB1’〜B4’と同一であるか非同一であるか否かを判断する。図18(b)では、細分割データB1,B4が非同一である場合を示しており、この場合には細分割データB1,B4を転送する。
【0143】
さらに、この時点のフレーム1にはまだ余裕時間があるため、サブフレームbの次に優先順位の高いサブフレームcに対応する細分割データC1〜C4が前画像データC1’〜C4’と同一であるか非同一であるかを判断する。図18(b)では、細分割データC1,C3,C4が非同一である場合を示しており、この場合には細分割データC1,C3,C4を転送する。
【0144】
このとき、画像データ変換部14では、次のフレーム2の画像データSからの細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4の生成が開始されている。
【0145】
そして、フレーム2では、サブフレームcの次に優先順位の高いサブフレームdに対応する細分割データD1〜D4が前画像データD1’〜D4’と同一であるか非同一であるか否かを判断し、その結果非同一である細分割データD1〜D4を転送する。
【0146】
このように、巡回順序にしたがって選択された細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4中に非同一であると判断された細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4がある場合には、対応する前画像データA1’〜A4’,B1’〜B4’,C1’〜C4’またはD1’〜D4’と非同一である細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を優先順位の高い順に選択して、この細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4またはD1〜D4を次のフレームの細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4の生成を開始するまでの余裕時間を利用してサブフレームa,b,cまたはd毎にまとめてプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送することにより、転送するデータ量を低減しながらも画像データ全体での間引き量を抑制するとともに、余裕時間を有効に利用して全てのサブフレームa,b,c,dに対応する細分割データA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4を順番に転送することができる。
【0147】
これによって、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データSを転送することができない場合にも、プロジェクタ3での画像更新速度の低下を抑制することができる。
【0148】
次に、本発明の第七の実施の形態について図19を参照して説明する。本実施の形態では、前画像データA’,B’,C’,D’との比較により非同一であると判断された分割データA,B,C,Dを差分圧縮して、差分圧縮した分割データA,B,C,Dをプロジェクタ3側に転送する点が異なる。公知の技術であるため説明を省略するが、差分圧縮とは、各分割データA,B,CまたはDから、前画像データA’,B’,C’またはD’に対して異なるデータを抜き出し、抜き出したデータに対して圧縮を行なう処理を意味する。圧縮の規格としては、例えば、CinepackやMPEG等がある。差分圧縮では、特に、動きの少ない動画等に対して、高画質を保持したままデータ量を低減することができる。
【0149】
プロジェクタ3は、ホストコンピュータ2から転送される差分圧縮された分割データA,B,C,Dを、伸長(解凍)する機能を有している。プロジェクタ3は、伸長した分割データA,B,C,Dを記憶手段8に展開する。
【0150】
なお、本実施の形態では、グラフィックスボード13に差分圧縮機能を持たせ、プロジェクタ3に差分圧縮された画像データSを伸長(解凍)する機能を持たせるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、転送する画像データに解凍プログラムを組み込んだ自己解凍ファイル形式として画像データSを転送する機能をグラフィックスボード13上に持たせるようにしてもよい。これにより、プロジェクタ3側に伸長(解凍)機能を持たせる必要がない。
【0151】
図19は、本実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。ステップS4で、取得した前画像データA’,B’,C’またはD’と選択した分割データA,B,CまたはDとが非同一であると判断した場合には、非同一であると判断した分割データA,B,CまたはDから、前画像データA’,B’,C’またはD’と異なる差分データのみを抜き出し、抜き出した差分データに圧縮を行ない(S40)、ステップS5に進む。ここに、ステップS40によって、圧縮手段としての機能が実行される。これにより、前画像データA’,B’,C’またはD’と異なる差分データのみが圧縮された圧縮差分画像データを転送することができ、転送するデータ量の一層の低減を図ることができる。
【0152】
また、本実施の形態では、ステップS7において、前画像データA’,B’,C’,D’として圧縮差分画像データを上書き格納する。
【0153】
プロジェクタ3は、ホストコンピュータ2から転送される圧縮差分画像データを記憶手段8に展開し、対応する部分のデータを書き換える。
【0154】
このように、前画像データA’,B’,C’またはD’と非同一である分割データA,B,CまたはDを差分圧縮してプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送することにより、転送するデータ量を一層低減することができる。
【0155】
次に、本発明の第八の実施の形態について図20を参照して説明する。図20は、本実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。ステップS4で、取得した前画像データA’,B’,C’またはD’と選択した分割データA,B,CまたはDとが非同一であると判断した場合には、非同一であると判断した分割データA,B,CまたはDから、前画像データA’,B’,C’またはD’と異なる差分データのみを抜き出し、抜き出した差分データに圧縮を行ない(S40)、ステップS5に進む。圧縮差分画像データを転送することにより、単一のフレーム内でより多くの分割データA,B,CまたはDをプロジェクタ3における画像の切り替えとは非同期で転送することができるので、プロジェクタ3での画像の更新速度の低下を一層効果的に抑制することができる。
【0156】
次に、本発明の第九の実施の形態について図21を参照して説明する。本実施の形態は、画像表示装置への適用例を示す。
【0157】
図21は、本実施の形態の画像表示装置の基本構成を示すブロック図である。本実施の形態の画像表示装置30は、画像表示装置30が備える各部を駆動制御するCPU9を備えている。CPU9には、バスライン10を介して、制御プログラムや各種データを格納するメモリ11およびHD12に加えて、画像データ処理装置としてのグラフィックスボード13、表示データ記憶手段としての記憶手段8を備える映像信号処理回路7、表示手段としての表示部6等が接続されている。グラフィックスボード13は、画像表示装置30に対して、着脱自在に取り付けられている。
【0158】
このような構成において、グラフィックスボード13は、生成した分割データA,B,C,Dのうち優先順位が高くかつ前画像データと非同一である分割データA,B,CまたはDを、バスライン10を介して、映像信号処理回路7に転送する。映像信号処理回路7は、CPU9によって駆動制御されて、転送された画像データを記憶手段8に展開する。表示部6は、CPU9によって駆動制御されて、映像信号処理回路7により記憶手段8に展開された画像データに基づいて、サブフレームa,b,c,d単位で画像を切り替え表示する。
【0159】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、巡回順序にしたがって選択した分割データが対応する前画像データと同一である場合には、対応する前画像データと非同一である分割データを優先順位の高い順に選択し、この分割データを次のフレームの分割データの生成が開始されるまでに転送することにより、転送するデータ量を低減しながらも、より多くの分割データを次のフレームの分割データの生成に支障を来たすことなく転送することが可能になるので、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、画像表示装置での画像更新速度の低下を抑制することができる。
【0160】
請求項2記載の発明によれば、巡回順序にしたがって選択した分割データが対応する前画像データと同一である場合には、対応する前画像データと非同一である分割データを優先順位の高い順に選択し、この分割データを次のフレームの分割データの生成を開始するまでの余裕時間を利用して転送することにより、転送するデータ量を低減しながらも、余裕時間を有効に利用してより多くの分割データを転送することが可能になるので、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、画像表示装置での画像更新速度の低下を抑制することができる。
【0161】
請求項3記載の発明によれば、請求項1ないし2のいずれか一に記載の画像データ処理装置において、前画像データと非同一である分割データを差分圧縮して転送することにより、転送するデータ量を一層低減することができる。また、請求項2または3に記載の発明のように、巡回順序にしたがって選択された分割データが対応する前画像データと同一である場合に、対応する前画像データと非同一である分割データを優先順位の高い順に転送することにより、より多くの分割データを転送することが可能になるので、画像データ全体での間引き量を抑えて、画像表示装置での画像更新速度の低下をより効果的に抑制することができる。
【0162】
請求項4記載の発明によれば、巡回順序にしたがって選択された細分割データ中に非同一であると判断された細分割データがある場合には、対応する前画像データと非同一である細分割データを優先順位の高い順に選択して、この細分割データをサブフレーム毎にまとめて次のフレームの分割データの生成が開始するまでに転送することにより、転送するデータ量を低減しながらも、より多くの細分割データを次のフレームの分割データの生成に支障を来たすことなく転送することが可能になるので、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、画像表示装置での画像更新速度の低下を抑制することができる。
【0163】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の画像データ処理装置において、巡回順序にしたがって選択された細分割データ中に非同一であると判断された細分割データがある場合には、対応する前画像データと非同一である細分割データを優先順位の高い順に選択して、この分割データを次のフレームの細分割データの生成を開始するまでの余裕時間を利用してサブフレーム毎にまとめて転送することにより、転送するデータ量を低減しながらも、余裕時間を有効に利用してより多くの細分割データを転送することが可能になるので、フレームの切り替え周期内に該フレームの全ての画像データを転送することができない場合にも、画像表示装置での画像更新速度の向上を図ることができる。
【0164】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれか一に記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【0165】
請求項7記載の発明によれば、画像データ処理装置を画像表示装置とは別に独立させることにより、画像表示装置の仕様によってデータ転送に制限が生じることを低減するとともに、請求項1ないし5のいずれか一に記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の画像表示システムの基本構成を示すブロック図である。
【図2】単一のフレームの画像データ、この画像データからサブフレームに応じて生成される分割データ、および、これらの分割データに基づいて表示されるサブフレームを示す説明図である。
【図3】巡回順位エリアを示す説明図である。
【図4】画像転送処理について概略的に説明するフローチャートである。
【図5】データ転送方法の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態の画像表示システムの基本構成を示すブロック図である。
【図7】優先順位テーブルのデータ構造を示す説明図である。
【図8】画像転送処理について概略的に説明するフローチャートである。
【図9】データ転送方法の一例を示す説明図である。
【図10】本発明の第三の実施の形態の画像転送処理について概略的に説明するフローチャートである。
【図11】データ転送方法の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の第四の実施の形態の分割データからの細分割データの生成について示す説明図である。
【図13】画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。
【図14】データ転送方法の一例を示す説明図である。
【図15】本発明の第五の実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。
【図16】データ転送方法の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の第六の実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。
【図18】データ転送方法の一例を示す説明図である。
【図19】本発明の第七の実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。
【図20】本発明の第八の実施の形態の画像転送処理を概略的に説明するフローチャートである。
【図21】本発明の第九の実施の形態の画像表示装置の基本構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像表示システム
3 画像表示装置
5 受信手段
6 表示手段
8 表示データ記憶手段
13 画像データ処理装置
30 画像表示装置

Claims (7)

  1. フレーム中に表示させる画像データをこのフレームを構成する複数のサブフレームの単位で分割して複数の分割データを生成するフレーム分割手段と、
    前記サブフレーム毎に表示位置をずらしてデータ転送とは非同期で画像を切り替え表示する画像表示装置に対して、前記画像データを前記フレーム分割手段が生成する前記分割データ単位で転送するデータ転送手段と、
    前記データ転送手段が前記分割データを転送する毎に転送した前記分割データを前画像データとして前記サブフレームに対応付けて記憶領域に書き換え自在に格納するデータ格納手段と、
    単一の前記フレームを構成する前記各サブフレームに対して全ての前記サブフレームを一巡するように順序付ける巡回順序にしたがって、前記データ転送手段が直前に転送した前記分割データに対応する前記サブフレームに続く巡回順序が付された前記サブフレームに対応する前記分割データを選択する分割データ選択手段と、
    前記記憶領域を参照して、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データが、この分割データと同じ前記サブフレームに対応付けられる前記前画像データと同一であるか非同一であるかを判断する同一性判断手段と、
    前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に転送させる転送制御手段と、
    を具備する画像データ処理装置において、
    前記巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、
    前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを転送する転送時間に対して前記フレーム分割手段が次の前記フレームの前記分割データの生成を開始するまでの余裕時間の方が長いか否かを判断する余裕時間判断手段と、
    を具備し、
    前記分割データ選択手段は、前記同一性判断手段が同一であると判断した場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記分割データを選択し、
    前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が転送時間に対して余裕時間の方が長いと判断した場合に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に対して転送させる画像データ処理装置。
  2. フレーム中に表示させる画像データをこのフレームを構成する複数のサブフレームの単位で分割して複数の分割データを生成するフレーム分割手段と、
    前記サブフレーム毎に表示位置をずらしてデータ転送とは非同期で画像を切り替え表示する画像表示装置に対して、前記画像データを前記フレーム分割手段が生成する前記分割データ単位で転送するデータ転送手段と、
    前記データ転送手段が前記分割データを転送する毎に転送した前記分割データを前画像データとして前記サブフレームに対応付けて記憶領域に書き換え自在に格納するデータ格納手段と、
    単一の前記フレームを構成する前記各サブフレームに対して全ての前記サブフレームを一巡するように順序付ける巡回順序にしたがって、前記データ転送手段が直前に転送した前記分割データに対応する前記サブフレームに続く巡回順序が付された前記サブフレームに対応する前記分割データを選択する分割データ選択手段と、
    前記記憶領域を参照して、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データが、この分割データと同じ前記サブフレームに対応付けられる前記前画像データと同一であるか非同一であるかを判断する同一性判断手段と、
    前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に転 送させる転送制御手段と、
    を具備する画像データ処理装置において、
    前記巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、
    前記同一性判断手段が非同一であると判断する毎に、前記フレーム分割手段が次の前記フレームの前記分割データの生成を開始するまでの余裕時間の有無を判断する余裕時間判断手段と、
    を具備し、
    前記分割データ選択手段は、前記同一性判断手段が同一であると判断した場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記分割データを選択し、
    前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が余裕時間があると判断した場合に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを前記データ転送手段に対して転送させる画像データ処理装置。
  3. 前記同一性判断手段が非同一であると判断した場合に、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記分割データを差分圧縮する圧縮手段を具備し、
    前記転送制御手段は、前記圧縮手段が差分圧縮した圧縮データを解凍する機能を有する前記画像表示装置に対して、当該圧縮データを前記データ転送手段に転送させる請求項1または2記載の画像データ処理装置。
  4. フレーム中に表示させる画像データをこのフレームを構成する複数のサブフレームに応じて分割した複数の分割データとし、各分割データを複数に分割した細分割データを生成するフレーム分割手段と、
    前記サブフレーム毎に表示位置をずらしてデータ転送とは非同期で画像を切り替え表示する画像表示装置に対して、前記画像データを前記フレーム分割手段が生成する前記細分割データ単位で転送するデータ転送手段と、
    前記データ転送手段が前記細分割データを転送する毎に転送した前記細分割データを前画像データとして前記サブフレームに対応付けて記憶領域に書き換え自在に格納するデータ格納手段と、
    単一の前記フレームを構成する前記各サブフレームに対して全ての前記サブフレームを一巡するように順序付ける巡回順序にしたがって、前記データ転送手段が直前に転送した前記細分割データに対応する前記サブフレームに続く巡回順序が付された前記サブフレームに対応する前記細分割データを選択する細分割データ選択手段と、
    前記記憶領域を参照して、前記細分割データ選択手段が選択する前記細分割データがこの細分割データと同じ前記サブフレームに対応付けられる前記前画像データと同一であるか非同一であるかを判断する同一性判断手段と、
    前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて前記データ転送手段に転送させる転送制御手段と、
    を具備する画像データ処理装置において、
    前記巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記細分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、
    前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて転送する転送時間に対して前記フレーム分割手段が次のフレームの前記細分割データの生成を開始するまでの余裕時間の方が長いか否かを判断する余裕時間判断手段と、
    を具備し、
    前記分割データ選択手段は、巡回順序にしたがって選択された前記細分割データ中に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データがある場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記細分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記細分割データを選択し、
    前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が転送時間に対して余裕時間の方が長いと判断した場合に、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて前記データ転送手段に転送させる画像データ処理装置。
  5. 巡回順序に基づいて、前記分割データ選択手段が選択する前記細分割データに対応する前記サブフレームを最優先とする優先順位を設定する優先順位設定手段と、
    前記同一性判断手段が非同一であると判断する毎に次の前記フレームの前記細分割データの生成を開始するまでの余裕時間の有無を判断する余裕時間判断手段と、
    を具備し、
    前記分割データ選択手段は、巡回順序にしたがって選択された前記細分割データ中に前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データがある場合に、前記優先順位設定手段が設定する優先順位にしたがって、同一であると判断された前記細分割データに対応する前記サブフレームの次に優先順位の高い前記サブフレームに対応する前記細分割データを選択し、
    前記転送制御手段は、前記余裕時間判断手段が余裕時間があると判断した場合に、前記同一性判断手段が非同一であると判断した前記細分割データを前記サブフレーム毎にまとめて前記データ転送手段に転送させる請求項4記載の画像データ処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一に記載の画像データ処理装置と、
    前記画像データ処理装置のデータ転送手段が転送する画像データをフレームを複数に分割したサブフレーム毎に書き換え自在に記憶する表示データ記憶手段と、
    前記表示データ記憶手段が記憶する前記画像データに基づいて前記サブフレーム単位で表示位置をずらした画像を前記画像データ処理装置におけるデータ転送とは非同期で前記フレーム上に切り替え表示する表示手段と、
    を具備する画像表示装置
  7. 請求項1ないし5のいずれか一に記載の画像データ処理装置と、
    前記画像データ処理装置のデータ転送手段が転送する画像データを受信する受信手段と、この受信手段が受信する前記画像データをフレームを複数に分割したサブフレーム毎に書き換え自在に記憶する表示データ記憶手段と、前記表示データ記憶手段が記憶する前記画像データに基づいて前記サブフレーム単位で表示位置をずらした画像を前記画像データ処理装置におけるデータ転送とは非同期で前記フレーム上に切り替え表示する表示手段とを備える画像表示装置と、
    を具備する画像表示システム
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