JP2005300607A - シャッター付き光アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 光コネクタの安全性の向上を図りつつ、埃に因る光ファイバの光接続の悪化を防止する。
【解決手段】 光アダプタ1のハウジング2の光コネクタ挿入口5には両開きタイプの扉15から成るシャッター14を設ける。扉15は外部から差し込まれる光コネクタ3により左右両側に押し開かれる構成と成す。扉15の開閉動作支点側には、扉15が開であるときに扉15を閉状態に復元させる方向の弾性力を発生させる弾性ヒンジ部を設ける。光コネクタ3の嵌合中には、扉15の開閉可動側の端部はアーム6の先端部の左右外側位置に位置して弾性ヒンジ部の弾性復元力によりアーム6の先端部を内側に押圧する。光コネクタ3が光アダプタ1から抜き出されたときには、扉15の開閉可動側の端部は弾性ヒンジ部の弾性復元力によりアーム6の先端部の左右外側位置から内側位置に変位して閉動作する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光コネクタと嵌合して光ファイバ同士を光接続させるためのシャッター付き光アダプタに関するものである。
図7(a)には光アダプタの一例が簡略化された模式図により光コネクタと共に示され、図7(b)には図7(a)のA−A部分の断面図が示されている。この光アダプタ1は筒状のアダプタケース(ハウジング)2を有し、このアダプタケース2の一端面側は開口して内部の光コネクタ収容空間部4に外部の光コネクタ3を挿入させるための光コネクタ挿入口5と成している。また、アダプタケース2の他端面側は閉塞されており、光コネクタ収容空間部4内には、その閉塞壁部2Aから光コネクタ挿入口5側に伸長形成されている一対のアーム6(6a,6b)が設けられている(図7(b)参照)。
これらアーム6a,6bは、光コネクタ3が図7(b)の点線に示されるようにアダプタケース2の光コネクタ挿入口5から光コネクタ収容空間部4に差し込まれたときに、その光コネクタ3を左右両側から挟持するものである。当該アーム6a,6bの先端部には、それぞれ、当該アーム6a,6b間の内側領域に向けて爪部7が突き出し形成されている。光コネクタ3の側面にはアーム6の爪部7に嵌合する凹部8が設けられており、この光コネクタ3の凹部8にアーム6の爪部7が嵌合することにより、光コネクタ3は、アダプタケース2に対して位置決め固定される。
この例では、光コネクタ3の先端部にはフェルールケース部10が突出形成されており、このフェルールケース部10の先端開口面から光ファイバ(光コネクタ3側の光ファイバ)の端面が露出している。また、アダプタケース2の閉塞壁部2Aにはアダプタケース2の外部から内部に向けて貫通するフェルール挿通用の貫通孔(図示せず)が設けられており、その貫通孔の開口端縁部を縁取るような筒壁11が閉塞壁部2Aから光コネクタ収容空間部4内に突出形成されている。アダプタケース2の閉塞壁部2Aのフェルール挿通用の貫通孔および筒壁11内にはアダプタケース2の外部から内部に向けてフェルール(図示せず)が挿通され、当該フェルールの挿入先端面から光ファイバ(光アダプタ1側の光ファイバ)の端面が露出している。
光コネクタ3がアダプタケース2の光コネクタ挿入口5から光コネクタ収容空間部4に差し込まれ、当該光コネクタ3の左右両側がアーム6(6a,6b)により挟持され光コネクタ3の凹部8とアーム6の爪部7とが嵌合して光コネクタ3がアダプタケース2に対して位置決め固定されている状態で、光アダプタ1側の光ファイバの端面と、光コネクタ3側の光ファイバの端面とが突き合わされ互いに押圧し合っている状態でもって光アダプタ1側と光コネクタ3側の光ファイバ同士の光接続が成される構成となっている。
実開平5−17604号公報 特開2001−194562号公報 特開2000−131564号公報
ところで、光アダプタ1に光コネクタ3が差し込まれていないときには、光コネクタ挿入口5は開放状態となるので、光アダプタ1側の光ファイバの端面から光(レーザ光)が放射されると、その放射された光は光コネクタ挿入口5から外部に出射されることとなる。その光が人の目に入ると、網膜の損傷を招く等の危険がある。そこで、安全性を高めるために、光アダプタ1に光コネクタ3が差し込まれていないときには、例えばゴム製のキャップにより光アダプタ1の光コネクタ挿入口5を塞ぐという手段が講じられることがある。
しかしながら、この場合には、光アダプタ1から光コネクタ3を抜き出した後に、光アダプタ1の光コネクタ挿入口5にキャップを取り付けなければならないし、また、光アダプタ1に光コネクタ3を差し込むときには、その光コネクタ3の差し込み動作の前に、光アダプタ1の光コネクタ挿入口5からキャップを取り外さなければならないので、面倒である。また、キャップは、小さい部品であるので、光アダプタ1から取り外されると、紛失し易いという問題がある。
そこで、図8の模式的な断面図に示されるようなシャッター12を備えた光アダプタ1が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。なお、図8は、図7(b)に示されるB−Bの位置に対応する部分の縦断面図である。
この提案例では、シャッター12を構成する板部材の一端側(基端側)はアダプタケース2に固定され、当該板部材の他端側は自由端と成している。このシャッター12は、光コネクタ3がアダプタケース2の光コネクタ挿入口5から光コネクタ収容空間部4内に差し込まれたときに光コネクタ3によって押し倒される。また、光コネクタ3がアダプタケース2から抜き出されたときには、シャッター12は、その基端側に設けられた弾性部の弾性復元力でもって起き上がって、光アダプタ1側の光ファイバの端面に対向配置する構成となっている。これにより、光コネクタ3がアダプタケース2から抜き出されているときには、起立状態のシャッター12によって、光アダプタ1側の光ファイバの端面から放射された光が光コネクタ挿入口5から外部に出射されてしまう事態を防止することができる。また、光コネクタ3を抜き差しするだけで、シャッター12の開閉動作が自動的に行われるので面倒が無い。
ところで、アダプタケース2の光コネクタ収容空間部4内に埃が入り込み、その埃が例えば光アダプタ1側の光ファイバの端面に付着すると、その光アダプタ1側の光ファイバと、光コネクタ3側の光ファイバとを光接続させたときに、その光接続状態が埃により悪化したものとなるという問題が生じる。このような問題発生を防止するためには、光コネクタ3が光アダプタ1に差し込まれていないときに光コネクタ挿入口5の全面を塞いで、アダプタケース2内への埃の進入を抑制することが好ましい。
しかしながら、図8に示されるような提案の構成では、光コネクタ挿入口5の全面を塞がないので、光コネクタ挿入口5から光コネクタ収容空間部4に埃が入り易く、埃に起因した光接続悪化問題の発生確率は高いものである。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、光コネクタ挿入口を塞ぐことができるシャッターを設けて安全性を高め、かつ、埃に起因した光ファイバ同士の光接続状態の悪化を防止できる簡易な構造のシャッター付き光アダプタを提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、ハウジングに設けられた光コネクタ挿入口から内部の光コネクタ収容空間部に差し込まれた外部の光コネクタを左右両側から挟持する対を成すアームと、当該アームの先端部に設けられ光コネクタの側面に形成されている凹部に嵌合して光コネクタを位置決め固定するための内向き爪部とを有し、また、ハウジング内に光コネクタが差し込まれていないときに光コネクタ挿入口を塞ぐシャッターが備えられている光アダプタであって、シャッターは、左右方向に並設された対を成す扉を有し外部から差し込まれる光コネクタによりそれら扉が左右両側に押し開かれる両開きタイプのシャッターと成し、当該シャッターの各扉の開閉動作支点側には、扉が開かれているときに扉を閉状態に復元させる方向の弾性力を発生させる弾性ヒンジ部が設けられている構成を備えており、光コネクタがアームにより左右両側から挟持され爪部により位置決め固定されている光コネクタ嵌合中のときには、シャッターの各扉の開閉可動側の端部はアーム先端部の左右外側に位置して弾性ヒンジ部の弾性復元力によりアームの先端部を内側に押圧して前記爪部と凹部との位置決め嵌合状態を押圧保持し、光コネクタが光アダプタから抜き出されたときには、シャッターの各扉の開閉可動側の端部は、弾性ヒンジ部の弾性復元力によってアーム先端部の左右外側位置から内側に変位し閉動作して、光コネクタ挿入口が対を成す扉により塞がれる構成を備えていることを特徴としている。
この発明によれば、光アダプタには、光コネクタ挿入口を塞ぐシャッターが設けられ、そのシャッターは対を成す両開きタイプの扉を有して構成されている。シャッターを構成する各扉は、外部から差し込まれる光コネクタにより左右両側に押し開かれ、また、光コネクタが抜き出されるときには、各扉は、それぞれ、当該扉の開閉動作支点側に設けられた弾性ヒンジ部の弾性復元力によって閉動作して光コネクタ挿入口を塞ぐ構成とした。このため、光アダプタに光コネクタを差し込むときや、光アダプタから光コネクタを抜き出すときに、その光コネクタの着脱作業とは別にシャッターの開閉作業を行う必要が無い。よって、光コネクタの着脱に関わる作業は非常に簡単なものである。また、シャッターの扉はハウジングに一体的に設けられ、通常時には取り外されることはないので、扉を紛失することは殆ど無い。よって、従来のようにキャップを利用して光コネクタ挿入口を塞ぐ構成である場合に発生した問題を防止することができる。
また、もちろん、この発明では、光アダプタに光コネクタが差し込まれていないときには、シャッターによって、光コネクタ挿入口が塞がれる構成であるので、光アダプタに光コネクタが差し込まれていないときに、光アダプタに取り付けられている光ファイバの端面から光コネクタ収容空間部に光(例えばレーザ光)が放射されても、その放射された光はシャッターにより遮断されて当該放射光が光コネクタ挿入口から外部に出射されることが防止される。このため、外部に出射された光によって人の目を損傷させるという危険を回避できて、安全性を高めることができる。
さらに、この発明では、光アダプタに光コネクタが差し込まれていないときに、シャッターが光コネクタ挿入口の全面を塞ぐ構成であるので、光コネクタが光アダプタに差し込まれていないときに、光アダプタの光コネクタ挿入口から光コネクタ収容空間部内に埃が入り込むことを防止できる。これにより、光アダプタ側の光ファイバと、光コネクタ側の光ファイバとの埃に因る光接続状態悪化を抑制することができる。
さらに、この発明では、シャッターは対を成す両開きタイプの扉により構成されているので、1枚の扉により構成されている1枚扉タイプのシャッターに比べて、光アダプタの大型化を抑制することができる。つまり、両開きタイプのシャッターを構成する各扉は、1枚扉タイプのシャッターの扉の約半分の大きさであることから、その扉の小ささにより、扉の開閉動作に必要な空間の大きさを、1枚扉タイプのものよりも小さく抑えることができる。このため、両開きタイプのシャッターとすることにより、光アダプタの小型化を図ることができる。また、その両開きタイプのシャッターの構造は簡単であることから、光アダプタの構造の複雑化を防止することができる。
さらに、この発明では、光コネクタが光アダプタ内に差し込まれているときには、両開きタイプのシャッターの各扉の開閉可動側の端部はアーム先端部の左右外側に位置して弾性ヒンジ部の弾性復元力によりアームの先端部を内側に押圧してアーム先端部の爪部と凹部との位置決め嵌合状態を押圧保持する構成とした。このため、シャッターの扉から光コネクタへの押圧力によって、光コネクタをより強固に光アダプタに位置決め固定させることができる。
さらに、アーム先端部、および、シャッターの各扉の開閉可動側の端面が、それぞれ、球面状と成しており、光コネクタが抜き出されシャッターの扉が閉動作を行っているときに、アームの球面状の先端部と、扉の開閉可動側の球面状の端面とが点接触し当該点接触による応力集中によりアームと扉のうちの少なくとも一方側が弾性変形して扉の開閉可動側の端面がアーム先端部に滑り移動しながら扉の閉動作が行われる構成を備えることによって、光コネクタが光アダプタから抜き出されたときに、シャッターの扉の閉動作が円滑に行われて、シャッターにより光コネクタ挿入口を塞ぐことができる。
さらに、シャッターの扉はハウジングと同じ材料により構成されている構成を備えることによって、例えば、シャッターの扉およびハウジングが樹脂材料により構成されている場合には、それらシャッターとハウジングは例えば射出成形等の成形技術により一体形成することが可能となり、シャッター付き光アダプタの製造を容易にすることができる。
また、シャッターの扉がハウジングと異なる材料により形成されている構成を備えることによって、扉を構成する材料の選択の幅を広げることができる。つまり、ハウジングを構成する材料の選択の自由度は、仕様等による制約のために高いものではない。これに対して、シャッターの扉に対する材料選択の制約は多くない。このため、シャッターの扉がハウジングと異なる材料により形成されている構成とすることにより、ハウジングに対する制約に関係なく、シャッターの扉の構成材料を選択することができることとなり、扉を構成する材料の選択の幅を広げることができる。また、例えば扉と弾性ヒンジ部が同じ材料により構成される場合には、例えば弾性ヒンジ部に対して要求される弾性復元力に応じて弾性ヒンジ部および扉を構成する材料を可変することが容易となる。つまり、弾性ヒンジ部に対して要求される弾性復元力を容易に得ることが可能となる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
図1(a)には第1実施形態例のシャッター付き光アダプタが光コネクタと共に模式的な斜視図により示され、図1(b)には図1(a)に示されるA−A部分の断面が図1(a)の上方側から見た模式図により表されている。なお、この第1実施形態例の説明において、図7に示される光アダプタと同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第1実施形態例では、光アダプタ1には、アダプタケース(ハウジング)2の光コネクタ挿入口5の全面を塞ぐことができるシャッター14が設けられている。このシャッター14は、左右方向に並設された対を成す両開きタイプの扉15(15a,15b)を有して構成されており、当該シャッター14は、アダプタケース2の光コネクタ挿入口5に差し込まれた光コネクタ3により扉15a,15bが左右両側に押し開かれ(図1(b)の点線参照)、また、光コネクタ3がアダプタケース2に差し込まれていないときにはアダプタケース2の光コネクタ挿入口5の全面を塞ぐ構成と成している。
シャッター14の扉15a,15bは、アダプタケース2と同じ樹脂材料により構成されており、例えば射出成形等の成形技術によりアダプタケース2と一体成形されている。それら扉15a,15bの開閉動作支点側には、肉薄部から成る弾性ヒンジ部16が設けられている(図1(b)の参照)。この弾性ヒンジ部16は、扉15(15a,15b)が開かれているときに扉15(15a,15b)を閉状態に復元させる方向の弾性力Fを発生させるものである。
図2には、この第1実施形態例におけるアダプタケース2とアーム6(6a,6b)と扉15(15a,15b)との関係例が図1(a)の上方側から見た平面図により模式的に示されている。この図2に示される点線Kaは、扉15aが開閉動作するときの扉15aの開閉可動側の端面Taの軌跡を表し、また、点線Kbは、扉15bが開閉動作するときの扉15bの開閉可動側の端面Tbの軌跡を表している。
この第1実施形態例では、アーム6(6a,6b)は、基端側を支点にして左右方向に弾性変形することが可能となっている。図2に示される点線Gaは、アーム6aが左右方向に弾性変形するときのアーム6aの先端の軌跡を表し、また、点線Gbは、アーム6bが左右方向に弾性変形するときのアーム6bの先端の軌跡を表している。
この第1実施形態例では、対を成すアーム6a,6b間に光コネクタ3が差し込まれていない図2に示されるような状態からアーム6a,6b間の間隔を広げる方向にアーム6a,6bが弾性変形したときのアーム6a,6bの可動領域の一部が、扉15a,15bの可動領域の一部にオーバーラップする構成となっている。このような構成を持つために、この第1実施形態例では、光アダプタ1は、次に示すように光コネクタ3を嵌合保持することができる。
すなわち、光アダプタ1が図3(a)に示すような状態であるときに、光アダプタ1のアダプタケース2の光コネクタ挿入口5に光コネクタ3が差し込まれると、図3(b)に示されるように、シャッター14の扉15a,15bが、光コネクタ3の差し込み力によって左右両側に押し開かれていく。そして、その扉15a,15bの開動作によって、扉15a,15bの開閉可動側の端部がアーム6a,6bの先端部に内側から当接する。このとき、光コネクタ3の差し込み力による扉15a,15bの開方向の力によって、例えば扉15a,15bの開閉可動側の端部がアーム6a,6bの先端部を押し広げて、図3(c)に示されるように、扉15a,15bの開閉可動側の端部はアーム6a,6bの内側位置から左右外側位置に押し出される。
その後も引き続き光コネクタ3の差し込み挿入が行われていくと、図3(d)に示されるように、光コネクタ3の先端部は、アーム6a,6b間の内側領域に入り込んでいく。そして、アーム6a,6bの各爪部7a,7bが光コネクタ3の側面に乗り上がって、アーム6a,6bは、当該アーム6a,6bの先端部間の間隔が広がる方向に、基端側を支点として左右方向に弾性変形する。このとき、扉15a,15bの開閉可動側の端部は、アーム6a,6bの左右外側から当該アーム6a,6bの先端部に当接し、扉15a,15bは光コネクタ3と離れた状態となっており、扉15a,15bの開閉可動側の端部は、アーム6a,6bからの開方向の力によって、更に押し開かれる。図3に示される例では、アダプタケース2の内壁面には、その扉15a,15bから逃げるための逃げ部18が形成されている。
そして、光コネクタ3側の光ファイバの端面が、光アダプタ1側の光ファイバの端面に当接したときに、アーム6a,6bの各爪部7a,7bが光コネクタ3の凹部8に対向して、図3(e)に示されるように、アーム6a,6bが内向きに弾性変形して各爪部7a,7bはそれぞれ対向する凹部8にカチリと嵌る。これにより、光コネクタ3は、アダプタケース2に対して位置決め固定され、光コネクタ3側の光ファイバと、アダプタケース2側の光ファイバとの光接続状態が保持される。
このような光コネクタ嵌合中には、シャッター14の各扉15a,15bの開閉可動側の端部は、アーム6a,6bの先端部の左右外側に位置して弾性ヒンジ部16の弾性復元力によりアーム6a,6bの先端部を内側に押圧して、爪部7と凹部8の位置決め嵌合状態を押圧保持する。このため、第1実施形態例における光アダプタ1は光コネクタ3を強固に嵌合保持することができる。
この第1実施形態例では、光コネクタ3を光アダプタ1から抜き出すときには、図3の(e)→(d)→(c)→(b)の状態を経て、光アダプタ1と光コネクタ3の嵌合状態を解消することができる。
ところで、光コネクタ3を光アダプタ1に差し込むときには、光アダプタ1の扉15a,15bは、光コネクタ3を押し込む外部からの押し込み力(差し込み力)によって押し開かれていく。このため、扉15の開動作中に、各扉15a,15bの開閉可動側の端部がアーム6a,6bの先端部に当接しても、外部からの光コネクタ3の押し込み力によって、各扉15a,15bの開閉可動側の端部をアーム6a,6bの内側位置から左右外側位置に押し出すことが容易にできる。これに対して、光コネクタ3が光アダプタ1から抜き出されるときには、扉15a,15bは、開閉動作支点側の弾性ヒンジ部16の弾性復元力だけで、閉動作を行わなくてはならない。弾性ヒンジ部16の弾性復元力が弱いと、扉15a,15bの開閉可動側の端部がアーム6a,6bの左右外側から当該アーム6a,6bの先端部に係止して扉15a,15bの閉動作が停止してしまい、アダプタケース2の光コネクタ挿入口5を塞ぐことができないという問題が発生する。
このため、この第1実施形態例では、光コネクタ3が光アダプタ1から抜き出されるときに、各扉15a,15bの開閉可動側の端部が弾性ヒンジ部16の弾性復元力によってアーム6a,6bの先端部を内側に押し下げ変形させて閉動作を行って、扉15a,15bにより光コネクタ挿入口5の全面を塞ぐことができるように、弾性復元力が考慮されて弾性ヒンジ部16が設計されている。
なお、弾性ヒンジ部16の弾性復元力を強くしすぎると、光コネクタ3を光アダプタ1に差し込むときに大きな押し込み力が必要となり、光アダプタ1の使い勝手が悪くなる。このことから、光コネクタ3の差し込み作業時のことも考慮して、弾性ヒンジ部16を設計することが好ましい。
また、光コネクタ3を光アダプタ1に差し込んで使用するときの光アダプタ1の使い勝手と、光コネクタ3を光アダプタ1から抜き出すときの扉15a,15bの閉動作とを両方共に考慮して、次に示すような構成を備えてもよい。
すなわち、アーム6a,6bの先端面、および、シャッター14の各扉15a,15bの開閉可動側の端面を球面状とする。これにより、光コネクタ3が光アダプタ1から抜き出され扉15a,15bが閉動作を行っているときに、アーム6a,6bの球面状の先端部と、扉15a,15bの開閉可動側の球面状の端面とが点接触することとなる。この点接触により応力集中が起こってアーム6a,6b、あるいは、アーム6a,6bおよび扉15a,15bが弾性変形して、扉15a,15bの開閉可動側の端部の球面がアーム6a,6bの先端部の球面に滑り移動しながら扉15a,15bが閉動作を行うことができる。このような構成とすることにより、扉15a,15bの開閉動作を円滑に行わせることができる。
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図4(a)には第2実施形態例のシャッター付き光アダプタが光コネクタと共に模式的な斜視図により示され、図4(b)には図4(a)に示される光アダプタの分解図が示されている。この第2実施形態例では、アダプタケース2と、シャッター14の扉15(15a,15b)とは別部材により構成されている。
例えば、アダプタケース2は樹脂により形成されているのに対して、扉15(15a,15b)は、例えば金属板により構成されている。この第2実施形態例では、扉15(15a,15b)は、当該扉15をアダプタケース2に取り付けるための取り付け部20に連接されている。扉15および取り付け部20は例えば1枚の金属板を折り曲げ加工することにより形作られており、扉15a,15bの開閉動作支点側の端部となる折り曲げ部分が弾性ヒンジ部16として機能する。
取り付け部20は、アダプタケース2の左側面に添わせて配置される部分と、アダプタケース2の右側面に添わせて配置される部分と、アダプタケース2の底面に添わせて配置される部分とを有し、当該取り付け部20はコ字形状と成している。この取り付け部20とアダプタケース2を組み合わせアダプタケース2に取り付け部20を固定することにより、扉15(15a,15b)をアダプタケース2に取り付けることができる。
この第2実施形態例では、上記以外の構成は第1実施形態例の構成と同様であり、第2実施形態例における光アダプタ1は、第1実施形態例と同様に光コネクタ3を嵌合装着させて、光アダプタ1側の光ファイバと光コネクタ3側の光ファイバとを光接続させることができ、また、光コネクタ3が抜き出された後には、アダプタケース2の光コネクタ挿入口5の全面をシャッター14の扉15(15a,15b)により塞ぐことができる。
なお、この発明は第1や第2の各実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、扉15(15a,15b)の開閉動作支点側に設けられる弾性ヒンジ部16は、第1実施形態例では肉薄部により構成され、第2実施形態例では金属板の折り曲げ部により構成されていたが、例えば、弾性ヒンジ部16は、図5に示されるような小片部材により構成されていてもよい。図5の例では、例えば、アダプタケース2と同じ材料又は別の材料から成る扉15(15a,15b)は、弾性ヒンジ部16として機能する小片部材によってアダプタケース2に連結されている。
また、第1や第2の各実施形態例では、単体の光アダプタ1を例にして説明したが、本発明は、様々な形態の光アダプタに適用することができる。例えば、光モジュールに設けられている光アダプタに本発明を適用してもよい。例えば、図6(a)の分解図に示されるように、光モジュールを構成する光アダプタ1は、アダプタケース(ハウジング)2と、光モジュールを構成するモジュールケース22から外側に伸長形成されているアーム6(6a,6b)と、アーム6の先端部に設けられている爪部7とを有して構成され、アダプタケース2内にアーム6および爪部7を収容する態様でもってアダプタケース2をモジュールケース22に装着することにより光アダプタ1が組み立てられる。このような光モジュールの光アダプタ1にも、両開きタイプのシャッター14(扉15a,15b)を設けて、本発明の特有な構成を備えてもよい。
また、図6(b)に示されるように、複数の光アダプタ1が集合一体化されている光アダプタ装置においても、各光アダプタ1にそれぞれ両開きタイプのシャッター14(扉15a,15b)を設けて、本発明の特有な構成を備えてもよい。さらに、図6(c)に示されるように、光通信装置等の装置24に組み込まれている光アダプタ1にも、両開きタイプのシャッター14(扉15a,15b)を設けて、本発明の特有な構成を備えてもよい。
第1実施形態例のシャッター付き光アダプタを説明するための図である。 第1実施形態例のシャッター付き光アダプタを構成するシャッターの扉と、光コネクタ挟持用のアームとの配置関係の一例を説明するための図である。 光アダプタに光コネクタを嵌合装着させるときのシャッターの扉とアームの動作の一例を説明するための図である。 第2実施形態例のシャッター付き光アダプタを説明するための図である。 その他の実施形態例を説明するための図である。 光アダプタのその他の形態例を説明するための図である。 光アダプタの従来例を説明するための図である。 シャッター付き光アダプタの別の従来例を簡略化して表したモデル図である。
符号の説明
1 光アダプタ
2 アダプタケース
3 光コネクタ
4 光コネクタ収容空間部
5 光コネクタ挿入口
6 アーム
7 爪部
8 凹部
14 シャッター
15 扉
16 弾性ヒンジ部

Claims (4)

  1. ハウジングに設けられた光コネクタ挿入口から内部の光コネクタ収容空間部に差し込まれた外部の光コネクタを左右両側から挟持する対を成すアームと、当該アームの先端部に設けられ光コネクタの側面に形成されている凹部に嵌合して光コネクタを位置決め固定するための内向き爪部とを有し、また、ハウジング内に光コネクタが差し込まれていないときに光コネクタ挿入口を塞ぐシャッターが備えられている光アダプタであって、シャッターは、左右方向に並設された対を成す扉を有し外部から差し込まれる光コネクタによりそれら扉が左右両側に押し開かれる両開きタイプのシャッターと成し、当該シャッターの各扉の開閉動作支点側には、扉が開かれているときに扉を閉状態に復元させる方向の弾性力を発生させる弾性ヒンジ部が設けられている構成を備えており、光コネクタがアームにより左右両側から挟持され爪部により位置決め固定されている光コネクタ嵌合中のときには、シャッターの各扉の開閉可動側の端部はアーム先端部の左右外側に位置して弾性ヒンジ部の弾性復元力によりアームの先端部を内側に押圧して前記爪部と凹部との位置決め嵌合状態を押圧保持し、光コネクタが光アダプタから抜き出されたときには、シャッターの各扉の開閉可動側の端部は、弾性ヒンジ部の弾性復元力によってアーム先端部の左右外側位置から内側に変位し閉動作して、光コネクタ挿入口が対を成す扉により塞がれる構成を備えていることを特徴とするシャッター付き光アダプタ。
  2. アームの先端部、および、シャッターの各扉の開閉可動側の端面は、それぞれ、球面状と成しており、光コネクタが抜き出されシャッターの扉が閉動作を行っているときに、アームの球面状の先端部と、扉の開閉可動側の球面状の端面とが点接触し当該点接触による応力集中によりアームと扉のうちの少なくとも一方側が弾性変形して扉の開閉可動側の端部の球面がアームの先端部の球面に滑り移動しながら扉の閉動作が行われることを特徴とする請求項1記載のシャッター付き光アダプタ。
  3. シャッターの扉は、ハウジングと同じ材料により構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシャッター付き光アダプタ。
  4. シャッターの扉は、ハウジングと異なる材料により構成されており、当該扉は弾性ヒンジ部を介してハウジングに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシャッター付き光アダプタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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