JP2005299303A - 柱梁用接合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも長手方向の一面2aに肉厚部6aを備えた柱2、リブ13,13により分割された複数の中空部14,14,14を備えた梁3、貫通孔5cを有する膨出部5bと係合プレート部5aとを備えた副接合部材5,5の断面形状の各々を各部で均一とし、柱2,梁3,副接合部材5の押出成形を可能とし、接合部材の製造に関わる溶接作業をなくす。主接合部材4を予め柱2に固着し、主接合部材4を梁3の中空部14の端部に突入させて梁3の上下移動を拘束することで、柱2に対する梁3の組み付け作業を容易化する。
【選択図】図1
Description
この柱梁接合構造は、溶接手段を使用せずに柱と梁を接合することを目的としたものではあるが、接合に用いられる主接合部材や副接合部材の製造に際しては従来と同様に金属板の切り出しや溶接といった面倒な作業が必要であった。
つまり、現場での柱梁の組み立て作業は簡略化され得るが、接合部材の製造工程を含めた全体の作業の流れは其れほど簡略化され得ないといった問題が残る。
また、この柱梁接合構造では、補強用のブレース等の部材の装着が必須となる。このため、広い間口が取れない、多くの部材を必要とする等の問題も生じる。
しかし、このものは柱と梁を接合する接合部材が鉄鋼製であり、また、一体成形でもないので、接合部材の製造自体にコストが掛かり、更に、アルミニウム合金の梁は押出成形が可能であるにも関わらず、梁の製造後、梁の内側の四隅に雌ネジを螺刻する後加工を施さないと柱に接合できないという煩わしさがあった。
押出成形された長尺の柱と、
リブにより形成された中空部を備えて押出成形された長尺の梁と、
前記柱の一面に固着されて前記梁の端部から前記中空部に突入する主接合部材と、
前記梁の長手方向の面に当接する面と此の面に沿った貫通孔とを備えて押出成形され前記梁の端部の対向する2面に位置する1組の副接合部材と、
前記梁の前記対向する2面の各々に前記各副接合部材を固定するための締結手段と、
前記各副接合部材の前記貫通孔を貫通し前記柱の前記一面に螺刻されたネジ穴に螺合して前記各副接合部材を前記柱の前記一面に固定するボルトとを備えたことを特徴とする構成を有する。
特に、副接合部材は、押出成形された長尺の母材を押出方向と直交する面で短く切断することにより多数製造することが可能であり、面倒な溶接作業や雌ネジの螺刻作業が全く不要であるため生産効率が高い。
現場での柱梁の組み立てに際しては、まず、柱の長手方向の一面に主接合部材を固着する。
また、1組の副接合部材の各々は、締結手段を利用して梁の端部の対向する2面の各々に固定することにより、予め、梁の端部に取り付けておく。
次いで、前記柱の一面に固着された主接合部材を前記梁の中空部の端部に突入させるようにして梁の端部を主接合部材に係合させ、更に、締結手段等を利用して主接合部材を中空部の両側に位置するリブに固定する。主接合部材を中空部に突入させた段階で梁の上下移動が拘束されるので、柱に対する梁の組み付け作業が容易となる。
そして、最終的に、1組の副接合部材の各々が備える貫通孔にボルトを挿通し、前記柱の一面に螺刻されたネジ穴にボルトの先端を螺合させることで、これらの副接合部材を介して柱と梁を強固に固定する。
梁を柱に固定するための副接合部材は、梁の面に当接する面と此の面に沿った貫通孔、つまり、梁の径方向外側に突出した貫通孔を介して柱に固定されるので、梁の接合部に作用する外力等に抗して梁を確実に固定することができる。
よって、この柱梁接合構造では、ブレース等の補強部材が不要となり、より少ない建築部材で間口を広くとることが可能になる。
しかも、柱の対向する2面が相互にリブによって結合されているので、柱の機械的な強度を向上させることができる。
前記柱の一面に固着されて前記梁の端部から前記中空部に突入する主接合部材と、
前記梁の端部側に残された膨出部の貫通孔を貫通し前記柱の前記一面に螺刻されたネジ穴に螺合して前記残された膨出部を前記柱の前記一面に固定するボルトとによって柱梁用接合構造を構成することも可能である。
このようにして梁と膨出部とを一体に押出成形した場合、膨出部と其の貫通孔も梁のフルスパンに亘って成形されることになるので、膨出部の一部を切除した上、梁の端部側に残された膨出部を実質的な副接合部材として利用し、この残された膨出部の貫通孔にボルトを挿通し、前記柱の一面に螺刻されたネジ穴にボルトの先端を螺合させることで、梁の両側の膨出部を介して柱と梁を強固に固定するようにする。
この場合、梁と膨出部は一体であるので、副接合部材として機能する膨出部を梁に固定するための締結手段は不要である。
また、柱に固着された主接合部材を梁の端部の中空部に突入させた段階で梁の上下移動が拘束されるので、柱に対する梁の組み付け作業が容易となる。
しかも、梁を柱に固定するための副接合部材は、梁の径方向外側に突出して梁と平行に位置する貫通孔を介して柱に固定されるので、梁の接合部に作用する外力等に抗して梁を確実に固定することができる。
よって、この柱梁接合構造では、ブレース等の補強部材が不要となり、より少ない建築部材で間口を広くとることが可能になる。
この場合、梁と膨出部は一体であるので、副接合部材として機能する膨出部を梁に固定するための締結手段が不要となる。
但し、主接合部材4の柱2への固着方法はこれに限らず、例えば、主接合部材4の貫通孔12および柱2のネジ穴9を設けずに主接合部材4を柱2に直接溶接する等、その他の固定方法を用いることも十分可能である。
2 柱
2a,2b,2c,2d 長手方向の一面
3 梁
3a,3b,3c,3d 長手方向の一面
3’ 梁
3a’,3b’,3c’,3d’ 長手方向の一面
4 主接合部材
5 副接合部材
5a 係合プレート部
5b 膨出部
5c 貫通孔
5b’ 膨出部
5c’ 貫通孔
6a,6b,6c,6d 肉厚部
7a,7b リブ
8 ボルト
9 ネジ穴
10 ボルト
11 ネジ穴
12 貫通孔
13 リブ
13’ リブ
14 中空部
14’ 中空部
15b,15d 略矩形状の開口部
15b’,15d’ 略矩形状の開口部
16 ボルト(締結手段)
17 ナット(締結手段)
18 皿ネジ(締結手段)
19 孔
20 孔
21 アクセスパネル
21a 係合突起
Claims (7)
- 接合部材を介して柱と梁を接合するための柱梁用接合構造であって、
押出成形された長尺の柱と、
リブにより形成された中空部を備えて押出成形された長尺の梁と、
前記柱の一面に固着されて前記梁の端部から前記中空部に突入する主接合部材と、
前記梁の長手方向の面に当接する面と此の面に沿った貫通孔とを備えて押出成形され前記梁の端部の対向する2面に位置する1組の副接合部材と、
前記梁の前記対向する2面の各々に前記各副接合部材を固定するための締結手段と、
前記各副接合部材の前記貫通孔を貫通し前記柱の前記一面に螺刻されたネジ穴に螺合して前記各副接合部材を前記柱の前記一面に固定するボルトとを備えたことを特徴とする柱梁用接合構造。 - 前記柱は、少なくとも前記梁を取り付ける長手方向の一面に肉厚部を備えて中空状に押出成形されていることを特徴とする請求項1記載の柱梁用接合構造。
- 前記肉厚部が前記柱の少なくとも対向する2面に成形され、対向する肉厚部同士がリブによって結合されていることを特徴とする請求項2記載の柱梁用接合構造。
- 接合部材を介して柱と梁を接合するための柱梁用接合構造であって、
押出成形された長尺の柱と、
リブにより形成された中空部と貫通孔を有する膨出部とを備えて押出成形され前記膨出部の一部を切除した長尺の梁と、
前記柱の一面に固着されて前記梁の端部から前記中空部に突入する主接合部材と、
前記梁の端部側に残された膨出部の貫通孔を貫通し前記柱の前記一面に螺刻されたネジ穴に螺合して前記残された膨出部を前記柱の前記一面に固定するボルトとを備えたことを特徴とする柱梁用接合構造。 - 前記柱は、少なくとも前記梁を取り付ける長手方向の一面に肉厚部を備えて中空状に押出成形されていることを特徴とする請求項4記載の柱梁用接合構造。
- 前記肉厚部が前記柱の少なくとも対向する2面に成形され、対向する肉厚部同士がリブによって結合されていることを特徴とする請求項5記載の柱梁用接合構造。
- 前記柱,梁,主接合部材,副接合部材がアルミニウム合金によって成形されていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5または請求項6記載の柱梁用接合構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112609840A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-04-06 | 中冶建筑研究总院有限公司 | 一种适用于装配式钢筋混凝土构件连接节点及施工方法 |
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2004
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