JP2005298991A - 繊維の熱処理方法およびこれを実施するための装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】赤外線照射による繊維の熱処理方法において、該赤外線照射手段としてハロゲンヒーターを用いる。赤外線照射手段を具備した繊維の熱処理装置であって、該赤外線照射手段がハロゲンヒーターである繊維の熱処理装置。
【選択図】 なし
Description
現在、これらの熱処理は多くの場合、大きなチャンバー内を高温に保ち、そこに繊維や繊維製品等を通すことにより熱処理が行われている。このような大きなチャンバーからは多量の熱エネルギーが継続的に外部に逃げる為、長時間高温に保つ為には絶えず失われた熱エネルギーを供給し続ける必要が有るので大きなエネルギーの損失が生じるという問題がある。
また、後者の赤外線レーザーを用いる方法では、同時に小さな面積しか処理できないため、一般的に120〜180cmの幅を有する実用レベルの布を処理できないといった問題点が残る。
(1) 赤外線照射による繊維の熱処理方法において、該赤外線照射手段としてハロゲンヒーターを用いることを特徴とする繊維の熱処理方法。
(2) ハロゲンヒーターが、発光強度を調整する手段を備えたものであることを特徴とする上記(1)に記載の繊維の熱処理方法。
(3) ハロゲンヒーターが、凹面鏡又は凸面鏡を備えたものであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の繊維の熱処理方法。
(4) 熱処理される繊維が、織物であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維の熱処理方法。
(5) 熱処理される繊維が、不織布であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維の熱処理方法。
(6) 熱処理がヒートセットであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の繊維の熱処理方法。
(7) 上記(1)〜(6)いずれかに記載の繊維の熱処理方法を実施するための赤外線照射手段を具備した繊維の熱処理装置であって、該赤外線照射手段がハロゲンヒーターであることを特徴とする繊維の熱処理装置。
ここで、ハロゲンヒーターとは電気エネルギーを通常の白熱電球の様に熱エネルギーに変換し、発熱体の温度を上げることによりその温度に相当する光を放射する光源の内、特に赤外線を放射して熱源として用いるものをさす。ハロゲンヒーターは、発光の均一性が高く、通電後に所定温度に到達する時間が短く、迅速な温度コントロールが可能であるという特徴を持っている。
すなわち、一般的に布は120〜180cmの幅を有するので、この幅を均一な光強度で赤外線を照射する必要がある。先に述べた従来型の赤外線ランプを多数並べて使用する場合は光強度を均一に保つことは難しく、光強度の強い部分と弱い部分とが交互に配列されるようになる。また、従来型の棒状のセラミックヒーターや石英管ヒーターを使用した場合は、管の中心の光強度が強くなり端になるにつれて光強度が弱くなる。
これに対し、棒状のハロゲンヒーターはフィラメントの配置を変えることにより発光体各部の温度分布の制御を厳密に行うことが可能で、ハロゲンヒーターのどの部分を取っても均一な光強度にすることができる為、繊維の熱処理における不均一性の問題は解決される。
また、ハロゲンヒーターには赤外線の照射強度を調製するための手段を講じておくことが好ましい。このような手段としては、一本のハロゲンヒーターだけではなく多数本のハロゲンヒーターを用いる方法や、該ハロゲンヒーターに、凹面鏡、凸面鏡等を取り付ける方法、該ハロゲンヒーターに反射コーティング膜を塗布する方法、該ハロゲンヒーターに供給する電流や電圧を調整する装置を取り付けておく態様が挙げられる。
付着物の形態としては気体、液体、固体(粉体等を含む)及びこれらの混合物が有るがこれらに限定されるものではなく、また、付着物質としては染料、糊剤、化学物質等、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるものでない。
図1は、繊維の両面からハロゲンヒーターを用いて熱処理を行う装置である。
図2は、繊維の両面からハロゲンヒーターと凹面鏡を用いて熱処理を行う装置である。
図3は、円筒形の繊維製品の中心でハロゲンヒーターと凹面鏡を回転させながら熱処理を行う装置である。
未熱処理のポリエステル布(長さ;約30cm、幅:約25cm)を大気中でハロゲンヒーター(ウシオ電機製)により赤外線照射したところ、布の温度がすぐに上昇した。上昇した布の温度をハロゲンヒーターにかける電圧を調整することにより190℃で30秒間保ったところ、照射した布の表面の平滑性が向上した。
なお、この平滑性の向上は、加熱した空気により熱処理を行う従来のヒートセットと同程度のものであった。
つぎに、このポリエステル布の赤外吸収スペクトルを測定した。その結果を図4に示す。図4から、1340cm-1(ポリエステルの結晶度を示す吸収)と1713cm-1(基準の吸収)の吸光度比(高さ)を求めると0.29(未熱処理のものは0.26)であった。
この値は従来法の熱処理を用いたヒートセットによる値(0.29)に匹敵するものであった。なお、この値が大きいことは結晶性が高いこと、即ちヒートセットの効果が高いことを示している。
実施例1における熱処理条件を、210℃で30秒間とした以外は実施例1と同様に未熱処理のポリエステル布の熱処理をおこなったところ実施例2と同様な結果が得られた。
Claims (7)
- 赤外線照射による繊維の熱処理方法において、該赤外線照射手段としてハロゲンヒーターを用いることを特徴とする繊維の熱処理方法。
- ハロゲンヒーターが、発光強度を調整する手段を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の繊維の熱処理方法。
- ハロゲンヒーターが、凹面鏡又は凸面鏡を備えたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維の熱処理方法。
- 熱処理される繊維が、織物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維の熱処理方法。
- 熱処理される繊維が、不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維の熱処理方法。
- 熱処理がヒートセットであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の繊維の熱処理方法。
- 請求項1〜6いずれかに記載の繊維の熱処理方法を実施するための赤外線照射手段を具備した繊維の熱処理装置であって、該赤外線照射手段がハロゲンヒーターであることを特徴とする繊維の熱処理装置。
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