JP2005297781A - シートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置 - Google Patents

シートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005297781A
JP2005297781A JP2004117129A JP2004117129A JP2005297781A JP 2005297781 A JP2005297781 A JP 2005297781A JP 2004117129 A JP2004117129 A JP 2004117129A JP 2004117129 A JP2004117129 A JP 2004117129A JP 2005297781 A JP2005297781 A JP 2005297781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
belt
rotation
seat belt
spindle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004117129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4034754B2 (ja
Inventor
Yukinori Midorikawa
幸則 緑川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Autoliv Development AB
Original Assignee
Autoliv Development AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autoliv Development AB filed Critical Autoliv Development AB
Priority to JP2004117129A priority Critical patent/JP4034754B2/ja
Publication of JP2005297781A publication Critical patent/JP2005297781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4034754B2 publication Critical patent/JP4034754B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/48Control systems, alarms, or interlock systems, for the correct application of the belt or harness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/48Control systems, alarms, or interlock systems, for the correct application of the belt or harness
    • B60R2022/4808Sensing means arrangements therefor
    • B60R2022/4825Sensing means arrangements therefor for sensing amount of belt winded on retractor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】 モータとスピンドルを常時連結しないシートベルト装置においても、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を十分な分解能をもって検出できるようにする。
【解決手段】 磁界変化手段1と、磁界変化を検出する磁気センサ2と、この磁気センサ2の出力を受信しスピンドルの回転量を検出する回転量検出手段3とを備えたベルト移動量検出装置Bを含むシートベルト用リトラクタRを用いる。磁界変化手段1は、ベルトを巻き取るスピンドルの回転に連動して回動する円板1cに、磁界を透過する透過部1aと磁界を遮蔽する遮蔽部1bを、円周方向に交互に設けて構成する。磁気センサ2は、前記磁界変化手段1を挟み込むように、永久磁石2aとホールIC2bを対面して配置する。【効果】 磁界変化手段1の回転に応じて、ホールIC2bの出力電流も大小交互の出力となるため、その変化をカウントすることで、ベルトの回転量を正確に検出できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、シートベルト用リトラクタとシートベルト装置に係り、特に、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を正確に検出することが可能で、しかも、モータとスピンドルを常時連結しないシートベルト装置にも適用可能なシートベルト用リトラクタに関する。
シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を検出し、車両走行中にベルトが緩んだり、締まり過ぎたりしないように、適度にベルトを巻き取るスピンドルの回転を制御するシートベルト用リトラクタとして、例えば、特許文献1に記載の「シートベルト引き出し巻き取り量検出装置」が知られている。
特開2000−28307号公報
具体的には、特許文献1の図1には、ベルトを巻き取るスピンドルに連結した直流モータの回転方向、端子間電圧を検出し、その脈流成分を解析することにより、動力源であるモータをセンサとしても利用する例が開示されている。この従来のリトラクタによれば、ベルトが所定量よりも多く引き出されているか又は巻き取られているかだけでなく、ベルトの引き出し量又は巻き取り量を具体的に検出することができる。
しかしながら、上記した従来の検出装置を用いたシートベルト用リトラクタは、モータの回転軸とスピンドルを連結して回転量を検出するため、車両衝突の危険性が高いような必要時以外はモータとスピンドルを連結しないリトラクタの場合には、常時引き出し量や巻き取り量を検出することができないという問題があった。
また、常時モータとスピンドルとが連結されている電動リトラクタにおいても、ウェビングの格納原点をセットしたり、車両走行中に快適な乗り心地を確保する為に、微妙なシートベルトの引き出し・巻き取り制御を行う必要があった。
本発明は、磁界を変化させる磁界変化手段と、該磁界変化手段による磁界変化を検出する磁気センサと、該磁気センサの出力を受信しスピンドルの回転量を検出する回転量検出手段とを備えたベルト移動量検出装置を含み、前記磁界変化手段は、ベルトを巻き取るスピンドルの回転に連動して回動する円板に、磁界を透過する透過部と磁界を遮蔽する遮蔽部を、円周方向に交互に設けて構成するとともに、前記磁気センサは、前記磁界変化手段を挟み込むように、永久磁石と磁気検出手段を対面して配置して構成したことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、磁界変化手段は、スピンドルの回転に連動して回動し、磁界変化に影響を与える透過部と遮蔽部が、交互に永久磁石と磁気検出手段の間を通過する。そこで、磁界変化手段の回転に応じて、磁気検出手段の出力電流も大小交互の出力となるため、その変化をカウントすることにより、ベルトの回転量をシートベルトの長さに対して十分な分解能をもって検出することができる。
本発明のシートベルト用リトラクタは、磁界を変化させる磁界変化手段と、該磁界変化手段による磁界変化を検出する磁気センサと、該磁気センサの出力を受信しスピンドルの回転量を検出する回転量検出手段とを備えたベルト移動量検出装置を含み、前記磁界変化手段は、ベルトを巻き取るスピンドルの回転に連動して回動する円板に、磁界を透過する透過部と磁界を遮蔽する遮蔽部を、円周方向に交互に設けて構成するとともに、前記磁気センサは、前記磁界変化手段を挟み込むように、永久磁石と磁気検出手段を対面して配置して構成したものである。
前記本発明において、磁気センサを2箇所に配置するとともに、この配置間隔を、前記透過部又は前記遮蔽部の回動方向の長さの半分の奇数倍とすれば、磁気検出手段の出力を位相計数することにより、ベルトの回転量だけでなく、左右何れの方向に回転しているのかも検出できるため、好適である。なお、ここで、「半分の奇数倍」とは、透過部又は遮蔽部の長さを1としたとき、その2分の1の長さの2n+1(nは、0以上の整数)倍のことである。また、前記円板を、スピンドルの回転軸に回転中心が同一となるように取り付けるとともに、前記円板と前記磁気センサが、スプリングカセット内に収納されるように構成すれば、スピンドルの回転軸からの回転検出ができ、各装置が1つの筐体に収まることにより、耐候性、信頼性とハンドリング性が向上し、故障も起きにくくなるため、好適である。また、このように、スプリングカセットにベルト移動量検出装置を収めていると、スプリングカセットを交換する事により、従来のリトラクタを改造することも可能である。
また、前記本発明において、磁気検出手段として、ホールICまたはMR ICを用いれば、製造コストを比較的安価なものとすることができるため好適である。また、遮蔽部としては、磁界の透過を妨げる磁化されていない磁性材料を用いるのが好ましい。さらに、鉄、コバルト、ニッケル、フェライト等の硬質磁性材料を用いれば、磁界の遮蔽がより良好になり、好適である。また、永久磁石としては、例えばフェライト磁石等が利用できるが、ネオジウム磁石(Nd−Fe−B)やサマリウムコバルト磁石(Sm−Co)等の希土類磁石を用いれば、更に強い磁力が得られるため、好適である。
前記本発明のシートベルト用リトラクタを用いたシートベルト装置では、ベルトを巻き取る動力として、モータを常時使用するものばかりでなく、巻き取りばねを用い、少なくとも必要時には、モータとスピンドルを連結して乗員を拘束するように構成することもできる。
以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のシートベルト用リトラクタRの一部を概略的に図示したもので、ベルト移動量検出装置Bの構成を説明する図である。本発明のシートベルト用リトラクタRは、巻き取りばね5を用い、必要時にモータとスピンドルを連結して乗員を拘束するものであり、そのスプリングカセット6には、図1に示すような、磁界変化手段1と、磁気センサ2と、回転量検出手段3を備えたベルト移動量検出装置Bが収納されている。巻き取りばね5は、スプリングカセット6内に格納され、外端をスプリングカセット6に、内端をスプリングシャフト4に固定されている。スプリングシャフト4は、軸受け7により回転自在にスプリングカセット4に固定されており、巻き取りばね5に所定の巻き取り力を付加するための余巻きを行った後、一端が図示しないスピンドルの回転軸に連結されている。従って、通常は、ベルトを巻き取るスピンドルに巻き取りばね5による巻き取り力が作用している。なお、図1において、(b)は、ベルト移動量検出装置Bの部分を、(a)の図面右側から見た状態を表している。
円板1cは、図1(a)に示すように、スピンドルの回転軸に回転中心が同一となるように、スプリングシャフト4に取付けられている。従って、円板1cは、ベルトを巻き取るスピンドルの回転に連動して回動する。
円板1cの周縁から中心に向けて所定幅の範囲には、図1(b)に示すように、磁界変化手段1を設けている。磁界変化手段1は、図2に概念図が示されているように、磁界を透過する非磁性体により構成される透過部1aと、磁界を遮蔽する磁性体により構成される遮蔽部1bにより構成され、この透過部1aと遮蔽部1bを、円板1cの円周方向に対して交互に現れるように配置したものである。
本実施例では、遮蔽部1bに用いる磁性体として硬質磁性材料の1つで磁化されていないフェライトを用い、このフェライトを円板1cの周縁付近に、間隔を空けて、16個配置している。そして、透過部1aとしては、フェライトを配置しない空間を利用し、特に非磁性体を設けないようにしている。なお、配置するフェライトの円周方向の幅と、フェライトを配置しない部分の円周方向の幅は、同一としている。
次に、磁気センサ2は、磁力の強い希土類磁石よりなる永久磁石2aと、磁気検出手段として用いるホールIC2bを、図1(a)に示すように、磁界変化手段1を挟み込む位置に対面して配置している。従って、スピンドルの回転に応じて磁界変化手段1が回動すると、永久磁石2aとホールIC2bの間を、透過部1aと遮蔽部1bが交互に通過することとなる。なお、磁気センサ2は、スプリングカセット6に固定されている。
ここで、ホールIC2bは、外乱ノイズの影響を受けにくい電流出力型のものであり、電源ラインと出力ラインが共通の2線式のものを使用している。このホールIC2bが受ける磁束密度が所定値以上なら出力電流(電源消費電流)が大きく、所定値以下なら出力電流(電源消費電流)が小さい。
従って、透過部1aが磁気センサ2を通過する場合は、磁気遮蔽されないため、永久磁石2aによる磁界によりホールIC2bに加わる磁束密度は大きくなり、ホールIC2bの出力電流は大きくなる。一方、遮蔽部1bが磁気センサ2を通過する場合は、磁気遮蔽されるため、ホールIC1bに加わる磁束密度が小さくなる結果、ホールIC2bの出力電流は小さくなる。
上記のように、本発明のシートベルト用リトラクタでは、磁界変化手段1の回転に応じて、ホールIC2bの出力電流が大小交互に出力されるため、この変化をカウントすることにより、ベルトの回転量を正確に検出できるのである。
また、特に、本実施例においては、永久磁石2aとホールIC2bのセットを2セット配置するとともに、磁界変化による電流出力の変化がそれぞれ4分の1周期の位相だけずれるように、磁気センサ2の配置間隔を、透過部1aと遮蔽部1bの回動方向の長さの半分の奇数倍(本実施例の場合、2分の5倍)としたため、回転量検出手段3でホールIC2bの出力を位相計算することにより、ベルトの長さに対して十分な分解能を有して回転量を計測できるだけでなく、回転方向も検出することができる。
この点については、図2及び図3を用いてさらに詳細に説明する。
図2に示すように、本実施例では、例えば、図1(b)において、向かって左側のホールIC2bを「x」、右側のホールIC2bを「y」とした場合、xとyの配置間隔は、透過部1a又は遮蔽部1bの円周方向の幅の半分の5倍となるようにしている。いま、図2において、xとyは、共に透過部1a、1aに位置しており、両透過部1a、1aの間に遮蔽部1bが1つ存在する状態となっている。
ここで、ベルトが例えば巻き取り方向に動き、磁界変化手段1が右に移動する場合、xはyよりも早く境界線αに達し、図3(a)に示すように、出力が透過から遮蔽に変化する。そして、その後に、yの出力も透過から遮蔽に変化する。一方、ベルトが例えば引き出し方向に動き、磁界変化手段1が左に移動する場合は、yの方が早く境界線βに達し、図3(b)に示すように、出力が透過から遮蔽に変化する。そして、その後に、xの出力も透過から遮蔽に変化する。
従って、xが透過から遮蔽に変化する時のyの出力(図3の縦矢印の位置)に注目すると、この例では、yが透過に相当する出力ならベルトが巻き取りしていると、また、yが遮蔽に相当する出力ならベルトが引き出されていると、判断することができる。
回転量検出手段3は、ホールIC2bに電源を供給するとともに、図4に示すように、ホールIC2bが受ける磁束密度に応じた出力電流を検知し、4分の1周期の位相だけずれたホールIC2bの出力を位相計算し、ベルトの回転方向と回転量を検出する。そして、この回転量検出手段3の出力を利用して、ベルトの引き出し量や巻き取り量を監視し、車両の走行状態に応じて精密にベルトの引き出し又は巻き取りを制御できる。
なお、本実施例の場合、16個の透過部1aと、16個の遮蔽部1bを交互に配置したため、磁界変化手段1は、1回転あたり64の分解能を持つことができる。従って、スピンドル1回転あたり150mmのベルトを巻き取ると仮定すると、本実施例のシートベルト用リトラクタRを用いたシートベルト装置では、約2.3mmの分解能でベルト移動量と移動方向を検出することができるので、車両の走行状態に応じて微妙にモータを回転させ、ベルトの引き出し又は巻き取りを行うことができる。
また、本実施例では、図1に示すように、円板1cを、スピンドルの回転軸に回転中心が同一となるように、スプリングシャフト4に取り付けるとともに、円板1cと磁気センサ2は、スプリングカセット6内に収納されるように構成したため、スピンドルの回転軸からの回転検出ができ、各装置が1つの筐体に収まることにより、ホコリ等から守られ、耐候性があり、信頼性とハンドリング性が向上し、故障も起きにくくなるという利点がある。
なお、本実施例では、透過部1aとして、フェライトを配置しない空間(空気)を利用する例を開示したが、透過部1aには、樹脂などの非磁性体を配置しても良いことは言うまでもない。また、本実施例では、ベルトを巻き取る動力として通常は巻き取りばね5を用い、車両衝突の危険性が高いような必要時のみモータとスピンドルを連結するシートベルト装置の場合の例を開示したが、常時モータによりベルトを巻き取ったり、引き出したりするシートベルト装置であっても良い。
次に、本発明のシートベルト用リトラクタを用いたシートベルト装置の実施例を、より具体的に説明する。
図5は、車両のシートベルト装置を例示している。シートベルト装置は、乗員を座席301に拘束するウェビング302の一端側が取り付けられる本発明のシートベルト用リトラクタ、ウェビング302を乗員の肩近傍で折り返すスルーアンカ303、ウェビング302を挿通して腰部に配置されるバックル304と係合するタングプレート305、ウェビング302の他端部を車体に固定するアンカープレート306、バックル304に内蔵されてウェビング装着を検出するバックルスイッチ307、シートベルト用リトラクタのモータを制御する制御手段を含んで構成される。
図6は、本発明のシートベルト用リトラクタRの構成を概略的に説明する図である。図6において、シートベルト用リトラクタRはフレーム101を備えている。このフレーム101には、ウェビング302を巻回するスピンドル102、スピンドル102の左端側で結合し、スピンドル102の回転の中心軸となるスピンドルシャフト4が回転自在に設けられている。
スピンドルシャフト4の右端側には、ウェビング302の引き出しをロックする引き出し防止手段103が設けられている。引き出し防止手段103は、車両に所定の減速度が作用したときにウェビング302の引き出しをロックする動作と、ウェビング302が所定の加速度で引き出されたときにウェビング302の引き出しをロックする動作を実行することができる。引き出し防止手段103は、ウェビング引き出しロック状態でも、モータ104によるウェビング巻き取りが可能に構成されている。
スピンドル102は、必要時、後述する動力伝達手段を介して、モータ104によってウェビング巻き取り側に回転駆動される。また、常時、スピンドル102は巻き取りばね5に連結され、常にウェビング巻き取り側に回転動力を付加されている。
ここで、巻き取りばね5により付加される回転動力は、シートベルトを装着している状態で胸部ベルトが巻き取れる最小の力に設定される。これは、通常の巻き取りばねに比べれば非常に小さい巻き取り力であり、これにより装着中の圧迫感を低減する事ができる。また、乗員がベルトを引き出す時も弱い力で引き出す事ができ、快適なシートベルト操作を可能にする。
動力伝達手段は、スピンドルシャフト4に固定されたスピンドル側プーリ105と、モータ104の回転軸に固定されたモータ側プーリ106と、両プーリ105、106間に配置されたタイミングベルト107とからなり、スピンドル側プーリ105内には、モータ104が巻き取り回転するとクラッチが入り、スピンドル側プーリ105の力を受けるクラッチハウジングと、クラッチハウジングとスピンドルシャフト4を巻き取り側のみ緩衝するスピンドルシャフト4に固定された動力伝達緩衝部が設けられている。なお、図6では、スピンドル側プーリ105内に設けたクラッチハウジングと動力伝達緩衝部は図示していない。
スプリングシャフト4の左端には、スプリングカセット6がセットされている。そのスプリングカセット6には、ウェビング302の巻き取りおよび引き出し量、更にその動作自体の検出のために、磁界変化手段1と磁気センサ2を含むベルト移動量検出装置が配置され、前述のように、スピンドル回転軸の回転量と回転方向を検出する。当該ベルト移動量検出装置は、回転量検出手段3を介して制御手段108に出力信号を供給し、その信号は、モータ付シートベルトの制御駆動に利用される。
ここで、本発明では、磁界変化手段1と磁気センサ2をスプリングカセット6内に配置したので、従来のスプリングカセットに代えてその交換のみで、従来のモータ付シートベルトの改良を可能とする。
シートベルト装着有無検出手段109は、図5のバックル304内に内蔵されたバックルスイッチ307に実装されるものであり、シートベルト装着の有無を検出して、装着の有無に応じた信号を制御手段108に供給する。
危険状態検出手段110は、車両前方および/または車両後方および/または車両側方の障害物との衝突可能性を判断するものであり、距離センサにより障害物との距離を検出し、その距離の時間的変化から求められる相対速度と、障害物までの距離から衝突までの時間を計算し、その時間が所定以下なら危険状態にあると判断し、危険状態に応じた信号を制御手段108に供給する。
制御手段108内には、モータ104を駆動するための駆動回路が設けられ、後述するマイクロコントローラからの信号によりモータ104を駆動する。
本発明のシートベルト用リトラクタRのベルト移動量検出装置は、前述の通り、磁界変化手段1と磁気センサ2とを含み、互いに4分の1周期の位相だけずれた出力を発生するように、磁気センサ2が2つ配置されている。これによって、前述のごとく、スピンドル102の回転方向及び回転量(回転角度)を検出する。その出力は、回転量検出手段3に入力され、位相計数され、ウェビング302の引き出し量又は巻き取り量に応じた出力となる。
制御手段108は、例えば、制御プログラムを実行するCPU、処理データを記憶するRAM、プログラム等を記憶したROM、内蔵タイマ、信号変換等を行う入出力インターフェース等を備えるマイクロコントローラと、マイクロコントローラからの出力に応じてモータ104を駆動する駆動回路から構成される。
入出力インターフェースは、バックルスイッチ307および危険状態検出手段110からの信号に応じて、それぞれベルト装着フラグおよび危険フラグをフラグレジスタ(あるいはRAM)に設定する。また、フラグレジスタには、入出力インターフェースを介してCPUがウェビング引き出し量を監視して各種のフラグを設定する。例えば、周期的に監視されるウェビング引き出し量から、前回監視時の前回値と今回監視時の今回値との差から、ウェビング302の巻き取りを示す巻き取りフラグ、あるいはウェビング302の引き出しおよび巻き取りが行われていない停止フラグ等を、フラグレジスタに設定する。
制御手段108は、各種フラグを参照することによって、ウェビング302の引き出し、巻き取り、停止、シートベルト装着有無、危険状態有無等を判別可能である。これらに基づいて、モータ104の制御を行う。
ベルト移動量検出装置は、例えば、シートベルト制御の中で、シートベルトが装着されていないとき、ウェビング302が引き出されたかどうかを検知する引き出し検知装置に用いることができる。当該引き出し検知は、前記ベルト移動量検出装置でスピンドル102の回転量(今回値)を読み取り、読み取った値が前回値の読み取り値に対して所定量以上引き出し側に移動したかどうかを判断する。ここで、所定量(例えば5mm)以上移動した場合は、引き出し有りと判断して移動量を記憶しておき、所定量以上移動しなかった場合には、引き出しなしと判断する。
また、例えば、ベルト移動量検出装置は、ウェビング302の引き出しも巻き取りもされていない状態を検知することにも用いることが出来る。前記ベルト移動量検出装置の出力(今回値)を読み取り、読み取られた回転量と前回値の回転量とを比較し、所定量(例えば5mm)の変化があったかどうかを判断する。前回値の回転量と今回値の回転量に所定量の違いがあった場合、ウェビング302は停止していないと判断し、一方、前回値の回転量と今回値の回転量に所定量の違いがなかった場合、ウェビング302は停止していると判断する。
また、例えば、ベルト移動量検出装置は、ウェビング302の巻き取りが可能か否かの判断に用いる事もできる。この巻き取り可否検知では、モータ104により予め設定された所定の巻き取り力(例えば10N)で、巻き取り駆動され、例えば100ms間のシートベルト移動量検出装置によるスピンドル102の回転量が読み取られる。
この間に所定値(例えば30mm)以上巻き取りがあったと判断されると、巻き取り可能と判断される。一方、所定値以上の巻き取りが無かった場合、巻き取り駆動が行われてから所定時間(例えば500ms)経過したかどうか判断され、所定時間経過した場合には、巻き取りは出来ないと判断される。
また、例えば、ベルト移動量検出装置は、所定量が巻き取られたか、所定量の引き出し位置かどうか等の位置検出に用いることもできる。例えば、乗員に違和感を与えないように、巻き取り力はウェビング302を巻き取りできる最小の値でゆっくりとベルトを巻き取り、ベルト移動量検出装置によるベルト移動量から、巻き取り駆動を始めてから所定量Xmm(例えば100mm)巻き取ったかどうかを判断する。ドアの開閉状態や乗員の存否を他の方法で調べておき、それらの情報とあわせて状況に応じて巻き取りスピードの制御をする。
一方、格納原点から所定量Y(例えば250mm)引き出した位置に到達したか否かの判断に用いることもできる。所定量Yに到達した場合は、巻き取り駆動が一時的に停止される。これによって、図5のタングプレート305が車室内装材にぶつかり内装材に傷を付けることを防止する事ができ、また、乗員がベルトから腕を抜き取る時間を設け、腕がベルトとシート間に挟まれ乗員に違和感を与えないようにすることができる。
以上に開示した構成により、本発明を用いることで、シートベルト制御のいたるところでシートベルトの巻き取り長さ、引き出し長さやそれらのスピードの検出が十分な精度で出来る。そして、これにより、より細かいシートベルトの制御が可能となり、通常時はより快適にすることができる一方、緊急時には十分に拘束ができるといったようにシートベルトの制御が最適に行われる。
なお、上記実施例は、本発明の一例であり、本発明は、請求項記載の技術思想の範疇において、その実施形態は自由に変更可能である。
本発明のシートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置は、例えばシートベルト装置製造メーカーや自動車部品メーカ等により生産・販売され、産業上、利用されるものである。
(a)は、本発明のシートベルト用リトラクタのベルト移動量検出装置の構成を説明する図であり、(b)はベルト移動量検出装置の部分を右側面から見た状態の説明図である。 本発明のシートベルト用リトラクタの透過部及び遮蔽部とホールICの位置関係を説明する図である。 ベルトが移動する場合における各ホールICの出力変化を説明する図であり、(a)は右移動する場合、(b)は左移動する場合の説明図である。 本発明のシートベルト用リトラクタの回転量検出手段の構成を説明する図である。 本発明のシートベルト装置を説明する図である。 本発明のシートベルト用リトラクタの構成を説明する図である。
符号の説明
R シートベルト用リトラクタ
B ベルト移動量検出装置
1 磁界変化手段
1a 透過部
1b 遮蔽部
2 磁気センサ
2a 永久磁石
2b ホールIC
3 回転量検出手段
5 巻き取りばね
6 スプリングカセット
102 スピンドル
104 モータ

Claims (6)

  1. 磁界を変化させる磁界変化手段と、該磁界変化手段による磁界変化を検出する磁気センサと、該磁気センサの出力を受信しスピンドルの回転量を検出する回転量検出手段とを備えたベルト移動量検出装置を含み、
    前記磁界変化手段は、ベルトを巻き取るスピンドルの回転に連動して回動する円板に、磁界を透過する透過部と磁界を遮蔽する遮蔽部を、円周方向に交互に設けて構成するとともに、
    前記磁気センサは、前記磁界変化手段を挟み込むように、永久磁石と磁気検出手段を対面して配置して構成したことを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
  2. 前記磁気センサを2箇所に配置するとともに、この配置間隔を、前記透過部又は前記遮蔽部の回動方向の長さの半分の奇数倍としたことを特徴とする請求項1記載のシートベルト用リトラクタ。
  3. 前記円板を、スピンドルの回転軸に回転中心が同一となるように取り付けるとともに、前記円板と前記磁気センサは、スプリングカセット内に収納されるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のシートベルト用リトラクタ。
  4. 前記遮蔽部として、磁化されていない磁性材料を用いたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のシートベルト用リトラクタ。
  5. 前記磁気検出手段として、ホールIC又はMR ICを用い、かつ、前記永久磁石として、希土類磁石を用いたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のシートベルト用リトラクタ。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載のシートベルト用リトラクタを備え、ベルトを巻き取る動力として、少なくとも必要時には、モータとスピンドルを連結して乗員を拘束するように構成したことを特徴とするシートベルト装置。
JP2004117129A 2004-04-12 2004-04-12 シートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置 Expired - Lifetime JP4034754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004117129A JP4034754B2 (ja) 2004-04-12 2004-04-12 シートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004117129A JP4034754B2 (ja) 2004-04-12 2004-04-12 シートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005297781A true JP2005297781A (ja) 2005-10-27
JP4034754B2 JP4034754B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=35329851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004117129A Expired - Lifetime JP4034754B2 (ja) 2004-04-12 2004-04-12 シートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4034754B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1864868A1 (en) 2006-06-09 2007-12-12 Honda Motor Co., Ltd Vehicle seat belt apparatus
EP1964731A1 (en) 2007-03-01 2008-09-03 HONDA MOTOR CO., Ltd. Seatbelt apparatus
WO2008117820A1 (ja) 2007-03-26 2008-10-02 Autoliv Development Ab シートベルト装置
EP2399786A1 (en) * 2010-06-22 2011-12-28 Autoliv Development AB Cooled control unit of a motorized belt retractor
US8960585B2 (en) 2010-01-29 2015-02-24 Takata Corporation Seatbelt retractor and seatbelt apparatus including the same
US9333941B2 (en) 2010-05-17 2016-05-10 Takata Corporation Position detector, seat belt retractor having this position detector, and seat belt apparatus having this seat belt retractor
US10272872B2 (en) 2016-11-30 2019-04-30 Ford Global Technologies, Llc Belt assembly allowing payout measurement

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1864868A1 (en) 2006-06-09 2007-12-12 Honda Motor Co., Ltd Vehicle seat belt apparatus
US7698038B2 (en) 2006-06-09 2010-04-13 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle seat belt apparatus
EP1964731A1 (en) 2007-03-01 2008-09-03 HONDA MOTOR CO., Ltd. Seatbelt apparatus
JP2008213576A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Honda Motor Co Ltd シートベルト装置
US7868572B2 (en) 2007-03-01 2011-01-11 Honda Motor Co., Ltd. Seatbelt apparatus
WO2008117820A1 (ja) 2007-03-26 2008-10-02 Autoliv Development Ab シートベルト装置
US8141808B2 (en) 2007-03-26 2012-03-27 Autoliv Development Ab Seat belt device
US8960585B2 (en) 2010-01-29 2015-02-24 Takata Corporation Seatbelt retractor and seatbelt apparatus including the same
US9333941B2 (en) 2010-05-17 2016-05-10 Takata Corporation Position detector, seat belt retractor having this position detector, and seat belt apparatus having this seat belt retractor
EP2399786A1 (en) * 2010-06-22 2011-12-28 Autoliv Development AB Cooled control unit of a motorized belt retractor
US10272872B2 (en) 2016-11-30 2019-04-30 Ford Global Technologies, Llc Belt assembly allowing payout measurement

Also Published As

Publication number Publication date
JP4034754B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9333941B2 (en) Position detector, seat belt retractor having this position detector, and seat belt apparatus having this seat belt retractor
US7891596B2 (en) Belt retractor for a safety belt system and method to determine a belt webbing withdrawal in a belt retractor
JP4719626B2 (ja) 車両のシートベルト装置
US20080105777A1 (en) Belt retractor for a safety belt system and method of determining the belt webbing unwinding in a belt retractor
US8960585B2 (en) Seatbelt retractor and seatbelt apparatus including the same
CN1318485A (zh) 安全带卷绕器
JP4034754B2 (ja) シートベルト用リトラクタ及びシートベルト装置
US9539981B2 (en) Seat belt retractor, control method thereof, and seat belt device
JP5050289B2 (ja) シートベルト装置
JP2007326513A (ja) シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置
US7868572B2 (en) Seatbelt apparatus
US20120188070A1 (en) Circuit arrangement for a belt lock
JP2008275636A (ja) 回転センサ
JP5373726B2 (ja) シートベルト装置
JP5398594B2 (ja) シートベルト装置
WO1999054685A1 (en) Wiegand effect linear position sensor
CN113459991A (zh) 安全带组件
US20050056478A1 (en) Apparatus and method for detection of a latching device
JP5438736B2 (ja) シートベルト装置
JP7166864B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP5400665B2 (ja) シートベルト装置
JP5567379B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP5438718B2 (ja) シートベルト装置
JP7171347B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP5538051B2 (ja) 車両用シートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4034754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250