JP2005297100A - ロボット用マニピュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】指先にある物体までの距離を測定しかつその物体の形状等を把握可能として、作業に必要な情報を得ると共に、指を有する手の強度を高める。
【解決手段】複数本の指18の先端から基端側までがカバーされる指用プロテクタ20を、手16R,16Lの基部16aに回転自在に取り付け、このプロテクタ20を、指18が保護される位置から指18の動作・機能が確保される退避状態まで回動させる。そして、内側と外側の指18i,18oの第2節に、2つの光線発光部19A,19Bを設け、また上記プロテクタ20の先端部に、プロテクタ20の回動に応じて逆回転し常に一定の方向を向くアームカメラ部41を設ける。このアームカメラ部41では、上記光線発光部19A,19Bから物体へ照射された光線スポットが撮影され、この光線スポットの位置から物体の距離情報等が得られる。
【選択図】図1
【解決手段】複数本の指18の先端から基端側までがカバーされる指用プロテクタ20を、手16R,16Lの基部16aに回転自在に取り付け、このプロテクタ20を、指18が保護される位置から指18の動作・機能が確保される退避状態まで回動させる。そして、内側と外側の指18i,18oの第2節に、2つの光線発光部19A,19Bを設け、また上記プロテクタ20の先端部に、プロテクタ20の回動に応じて逆回転し常に一定の方向を向くアームカメラ部41を設ける。このアームカメラ部41では、上記光線発光部19A,19Bから物体へ照射された光線スポットが撮影され、この光線スポットの位置から物体の距離情報等が得られる。
【選択図】図1
Description
本発明はロボット用マニピュレータ、特に生活支援用、介護用等のロボットにおいてアームの先端に可動指を取り付け、各種の作業を行うマニピュレータの構成に関する。
近年では、産業用ロボットの他に、生活支援用、介護用、災害・救助活動用等のために、車や搬送体で移動できるロボットや二足歩行するロボット等の開発が進められており、この種のロボットは、複数本の指(フィンガー)を設けた手(ハンド)及びアーム(腕)を持ち、例えば手でコップ等の物を掴む、ベッドに寝ている介護利用者を起き上がらせる、障害物を排除する、両方の手で物を持つ等の各種の作業を行うことが可能である。
また、ロボット本体には、目の役割をさせるため、移動(進行)しようとする方向や作業する部分を撮影するカメラ部が設けられており、例えば遠隔操作するロボットでは、このカメラ部で撮影された映像が遠隔地の表示部に表示されている。従って、操作者はこの表示部の映像により現況を確認しながら、次の操作を行うことができる。
特許第3073341号公報
特開2003−305676号公報
しかしながら、従来のロボットでは、上述のようにロボット本体に設けられたカメラ部の撮影によって、移動方向や作業等の確認を行うことができるが、指先にある物体までの正確な距離を判断・把握することは難しく、またその物体の形状や大きさも把握し辛い場合があった。なお、溶接等を行うロボットをワークに対し所定距離に位置決めするものとして、上記特許文献1に示されるものがある。
また、本体カメラ部の撮影では、例えば狭い場所や物体の裏側、上側、下側等に手を入れるときには、手や指の先の状況が把握し難くなる場合があり、また指を使った比較的細かな作業を行うときには、小さな作業対象物が確認し難く、この作業対象物が障害物やロボット自身のアーム等で隠れてしまう場合もある。
更に、この種のロボットでは、手の複数本の指に対しその関節の駆動部材やセンサ類が設けられていることからも、指自体の強度がそれ程高くなく、例えば人を支えながら片手で起こしたり、片手で重い物を左右に移動させたりするときに、指が重さに耐えられない事態が起こる。また、瓦礫やゴミの中へ手を挿入したり、ロボット本体の目では確認できない場所へ手を入れたりするときに、指先に挿入方向(突き指方向)の過度な負荷が加わり、指の構成部材を破損させる等の問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、指先にある物体までの距離を測定しかつその物体の形状等を把握可能として、作業に必要な情報を容易に得ることができ、また指を有する手の強度を高めると共に指を保護することもできるロボット用マニピュレータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、アームの先端部に指が取り付けられたロボット用マニピュレータにおいて、上記指に取り付けられ、この指の2箇所から光線を照射する光線発光部と、この光線発光部から物体に照射された2個の光線スポットを撮影するカメラ部とを設け、このカメラ部で撮影された光線スポットの映像により物体までの距離情報を取得することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記指の先端をカバーする位置から基端側まで指に沿って形成された指用プロテクタを上記アームに設け、この指用プロテクタを指の保護位置から指の機能が確保される退避状態まで移動させるように構成し、この指用プロテクタに上記カメラ部(アームカメラ部)を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記カメラ部は、上記支持体の回転軸と略平行に配置される回転軸で回転可能に軸支すると共に、上記支持体の回動とは反対の方向へ回転させ、一定の方向を向くように制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記指の先端をカバーする位置から基端側まで指に沿って形成された指用プロテクタを上記アームに設け、この指用プロテクタを指の保護位置から指の機能が確保される退避状態まで移動させるように構成し、この指用プロテクタに上記カメラ部(アームカメラ部)を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記カメラ部は、上記支持体の回転軸と略平行に配置される回転軸で回転可能に軸支すると共に、上記支持体の回動とは反対の方向へ回転させ、一定の方向を向くように制御することを特徴とする。
上記の構成によれば、例えば外側と内側の2本の指の第2節(第1関節と第2関節の間の第2指節)に光線発光部が設けられ、これらの光線発光部からは2つの光線(この2つの光線は識別が可能なもの)が指先方向で交わるように照射される。一方、指全体の側面外周をカバー(保護)する指用プロテクタに、アームカメラ部が照明器と共に設けられ、このカメラ部は、上記プロテクタが回動するのに応じて逆回転し、常に指先の一定方向を向くように動作制御され、これによって物体に当たる光線のスポットが撮影される。そして、この2つの光線スポットの位置関係によって指先から物体までの距離が測定される。即ち、2つの光線を同じ角度で内側へ向け交差するように照射するとき、これらの光線発光部間距離と上記光線の照射角度が分かっているので、この2つの光線スポットの間隔から三角関数によって光線発光部位置から物体までの距離を求めることができる。
また、例えば照射角度を一定に維持した2つの光線を物体に対し横方向にスキャンしたときは、物体の凹凸に応じてそれに当たる光線スポットの間隔が変化するので、このスポット間隔の変化を観察(又は検出)することにより物体の凹凸、形状が把握できることになる。
更に、上記アームカメラ部の取付け支持体として、指用プロテクタを設けることにより、指を含む手の強度が高められることになり、介護利用者を起き上がらせたり、重たい物を移動させたりする際の強度を容易に得ることができる。そして、このプロテクタの先端部に、回転可能なアームカメラ部が照明器と共に設けられており、このアームカメラ部によれば、作業対象物等を近くの距離で良好に撮影し確認することが可能となる。
本発明のロボット用マニピュレータによれば、指先にある物体までの距離を測定できるようになると共に、その物体の形状等も把握され、作業に必要な情報を容易に得ることが可能となる。また、アームカメラ部を本体カメラ部とは別に配置することにより、手や指先の状況や作業対象物の確認が容易となり、遠隔操作する場合でも良好な作業が可能となり、更には、冷蔵庫、洗濯機、収納庫等の生活機器の中、或いは狭い場所や物体の裏側、瓦礫やゴミの中等も見ることが可能となり、指を使った比較的細かな作業を行うときでは、小さな作業対象物も確認し易くなり、作業対象物が障害物やロボット自身のアーム等で隠れてしまうこともないという利点がある。
更に、カメラ部の支持体として指用プロテクタを設けたので、指の構造を変えることなく、指を含む手の強度を高めることができ、重たい人や物を扱うことが容易となり、しかも過度な負荷によって指の構成部材を破損させることが防止されるという効果がある。
図1、図4及び図5には、実施例に係るロボット用マニピュレータの手の部分の構成が示され、図2にはロボットの全体構成、図3には図2のロボットのマニピュレータ(アーム部)が示されている。図2のように、このロボットは、車輪を備えた搬送部10、この搬送部10に回転(軸)部を介して接続された第1胴体部11A、この第1胴体部11Aに回転部を介して接続された第2胴体部11B、この第2胴体部11Bに回転部を介して接続された頭部12及び上記搬送部10に回転部Zd,Zeを介して接続された左右のアーム(腕)14R,14Lを備えている。
上記頭部12には、左右の目に対応した1対の本体カメラ部(第1カメラ部)13が設けられており、この本体カメラ部13では主にロボットが進む方向や手の先の像(動画)が撮影される。この本体カメラ部13で得られた映像は、ロボットが自走する際の情報になると共に、人が遠隔操作する場合には遠隔地の表示器に表示され、遠隔操作情報として利用される。また、上記の各回転軸部では例えば下側部材(基部)に対して上側部材がモータで回転するように構成されており、これによって、ロボットの姿勢制御や頭部12の高さ位置の調整等が行われる。
図3に示されるように、上記左右のアーム14R,14Lは、それぞれに上腕部14aとこれに回転部Zfを介して接続された前腕部14bとを有し、例えばこの二つの上腕部14aは回転部Zdで上下方向に回動すると共に、回転部Zeで左右方向に回動し、上記二つの前腕部14bは回転部Zfで上下方向に回動する。更に、この前腕部14bには内部の回転軸部を介して先端部14cが接続され、この前腕先端部14cに、3本の指18[i(内側),c(中央),o(外側)]を持つ手16R,16Lが取り付けられており、この手16R,16Lは、前腕部14bの先で所定の角度(例えば180度)を回動するように構成される。
図4及び図5に示されるように、手16R,16Lの3本の指18(i,c,o)には、第1関節部、第2関節部及び第3関節部のそれぞれに、曲げ動作機構としてモータ52及びギヤ列53等が設けられると共に、指18の根元には回転機構としてモータ54、ギヤ列55及び回転軸56等が組み込まれており、それぞれの指18(i,c,o)は、回転軸56を中心として回転する。
そして、図5(A),(B)のように、上記の内側の指18iと外側の指18oの第2節(第1関節と第2関節の間の第2指節)F2に(先端側の第1節に設けてもよい)、各々の光線発光部19A,19Bを設けており、内側指18iに配置した光線発光部19Aは、例えば青色(他の色でもよい)光を出力するレーザ発光素子58a(その他のランプでもよい)を備え、このレーザ発光素子58aからの青色光を反射ミラー59及びコリメータレンズ60を介して出力するように構成される。一方、外側指18oに配置した光線発光部19Bは、赤色光を出力するレーザ発光素子58b(その他のランプでもよい)を有し、このレーザ発光素子58bからの赤色光を反射ミラー59及びコリメータレンズ60を介して出力するように構成される。なお、上記2つの光線発光部19A,19Bでは、それぞれの光線を識別するために発光色を変えているが、一方を点滅、他方を点灯としたり、両方で点滅のタイミングを変えたりして2つの光線を識別してもよい。
図4に示されるように、上記のような3本の指18(i,c,o)は、上記手16R,16Lの基部(手の平の部分)16aの両側に回転自在に取り付けられたプロテクタ20で保護される。このプロテクタ20は、手16R,16Lの基部16aと同じ程度の縦幅で、この基部16aと3本の指18(i,c,o)の側面外周を囲むように楕円弧状(U字状)とされ、かつ先端側が閉鎖状態、後端側が開放状態に形成されており、この後端側開放端20Eが回転軸部21で基部16aに取り付けられる。なお、このプロテクタ20は、骨部材として外側が弧状となる断面形状の硬質(金属製又は合成樹脂製)パイプからなり、このパイプの外周に、軟質の合成樹脂製外皮(軟性部)が被せられた構成となる。
また、上記基部16aの内部には、プロテクタ20を回動するためのモータ26が設けられており、このモータ26に、ギヤ列27を介してシャフト28が設けられ、このシャフト28の両端にピン29pを有するレバー29が取り付けられる。一方、プロテクタ20の開放端20Eの内側に、ガイド溝30が設けられ、このガイド溝30に上記レバー29のピン29pが係合配置される。従って、図6の拡大図に示されるように、モータ26を回転させると、ギヤ列27及びシャフト28を介してレバー29が回動し、このレバー29のピン29pがガイド溝30に沿って案内されることにより、プロテクタ20が起き上がるように回動する。
更に、基部16aの側面部に、手16R,16Lの外周を覆う位置(手の平に沿った位置)でプロテクタ20を係止させるストッパ32が設けられており、このストッパ32で係止される位置がプロテクタ20の保護位置となり、この保護位置から指18(i,c,o)の物体に対する通常動作が可能になる状態の退避位置までプロテクタ20は回動する。この退避位置までの回動角度は、最大で180度近い角度とすることができる。この場合、実施例では上述のように、手16R,16Lが前腕先端部14cにて捻り方向に180度の回転(内転又は外転)をするので、これによってプロテクタ20を一方(上側)だけでなく反対側(下側)に退避させることができる。なお、上記ストッパ32を設けず、プロテクタ20を360度に近い角度を回動可能に構成してもよい。
そして、図4の上記指用プロテクタ20の先端部に、動画を撮影するアームカメラ部(第2カメラ部)41が回転可能に配置される。
図7には、このアームカメラ部41の拡大図が示されており、このカメラ部41はその回転軸42がプロテクタ20の軸受け部に取り付けられ、この一方の回転軸42にギヤ列43を介してモータ44が接続され、実施例では120度程度(180度以上でもよい)をチルト(上下)方向に回転するように構成される。他方の回転軸42には、この回転角(回転位置)を検出する回転検出部45が設けられており、ロボットの制御部ではこの回転検出部45によって得られたアームカメラ部41の回転位置情報に基づいてモータ44を駆動制御する。実施例では、このアームカメラ部41をプロテクタ20の回動に応じて逆回転させ、このプロテクタ20の回転量と同程度又はそれ以上の回転によって、アームカメラ部41が水平方向又は所定距離の一点を向くように制御される。
図7には、このアームカメラ部41の拡大図が示されており、このカメラ部41はその回転軸42がプロテクタ20の軸受け部に取り付けられ、この一方の回転軸42にギヤ列43を介してモータ44が接続され、実施例では120度程度(180度以上でもよい)をチルト(上下)方向に回転するように構成される。他方の回転軸42には、この回転角(回転位置)を検出する回転検出部45が設けられており、ロボットの制御部ではこの回転検出部45によって得られたアームカメラ部41の回転位置情報に基づいてモータ44を駆動制御する。実施例では、このアームカメラ部41をプロテクタ20の回動に応じて逆回転させ、このプロテクタ20の回転量と同程度又はそれ以上の回転によって、アームカメラ部41が水平方向又は所定距離の一点を向くように制御される。
上記アームカメラ部41には、対物光学系41aを介してCCDやCMOSセンサからなる撮像部41bが設けられると共に、照明器として照明レンズ41cとランプ41dが配置される。従って、このランプ41dの点灯制御に基づいた照明により、指先方向を撮像部41bで撮影することができ、この撮影された映像は、遠隔地にある例えばパソコンモニタ71に表示される[このモニタはロボット本体に配置してもよく、またヘッドマウントディスプレス(HMD)を利用してもよい]。
実施例は以上の構成からなり、上記構成のロボットは、人の操作なしで自力制御動作を行ったり、人の遠隔操作で動かしたりすることになるが、上述した指用プロテクタ20は、図3の右手16Rで示される保護位置と、左手16Lで示される退避位置に移動制御される。即ち、図6に示されるように、モータ26を回転させると、ストッパ32で係止された保護位置(始点位置)から、ギヤ列27を介してレバー29が駆動され、このレバー29のピン29pがガイド溝30に案内されることによって、プロテクタ20が回転軸部21を中心にして回動し、指18の作業が可能となる退避位置(手元側への180度近い最大回転位置)まで移動する。この保護位置から退避位置への移動制御においては、プロテクタ20を完全に退避させる最大回転位置まで回動させず、図1に示されるように、状況に応じて途中の任意の退避位置で停止させ、この任意の位置から迅速に保護位置へ移動させることができる。
従って、このプロテクタ20では、例えば人を起き上がらせたり、重い物を動かしたりするとき、図3の右手16Rのように、上記プロテクタ20を指18(i,c,o)と並ぶ保護位置へ移動させれば、これら指18を保護しながら手16R全体の強度を高くすることができ、大きな負荷に対しても良好かつ十分な動作が可能となる。また、瓦礫やゴミの中、冷蔵庫、洗濯機、収納庫等の生活機器の中、物体の裏側等へ手16R,16Lを挿入するときにも、このプロテクタ20を保護位置にセットすれば、指18(i,c,o)よりも先にプロテクタ20が物に当たることになり、指先を保護することが可能となる。
一方、指18(i,c,o)を使う場合は、図1及び図2の左手16Lのように、プロテクタ20を退避位置へ移動させれば、3本の指18(i,c,o)によって例えばコップ等の物を掴んだり、人に対する各種の介護動作を行ったりすることができる。このとき、プロテクタ20の先端部に配置されたアームカメラ部41は、プロテクタ20の回動に応じ、その回動量と略同じ量だけ反対方向へ回転し、常に一定の方向を向くように制御される。即ち、モータ26等の回転量の検出や回転軸部21に設けた回転角検出部の検出等に基づいて、モータ44が回転制御され、これによって、アームカメラ部41は常に真っ直ぐ伸ばした指18が指す方向(手16の平に平行となる方向)或いは指先の所定距離の一点に向けられる。
このようにして、アームカメラ部41は手元や指先を撮影することができ、このアームカメラ部41で撮影された映像は遠隔地にあるパソコンモニタ71等に表示されることになり、遠隔操作者はこのパソコンモニタ71の映像を見ながら、作業等の次の動作へ進むことができる。
上記のような動作においては、図1に示されるように、内側と外側の指18i,18oから2つの光線が発射されており、この光線スポットを映像で認識することにより物体までの距離や物体の形状等を把握することができる。
図8には、上記光線の照射状態と距離の関係が示されており、光線発光部19Aと19Bの間隔を2a、発光部19Aの光線(青色)L1と発光部19Bの光線(赤色)L2を同じ角度(曲げ角度)θで互いに内側へ向け照射した場合、2つの光線が交差する点Kまでの距離x1は、a・tanθとなり、スポットの間隔が2bとなる途中の距離x2は(a−b)・tanθとなる。従って、上記のaとθの値を、指18の第2及び第3関節部の動作状態から検出することにより、2つの光線L1,L2の交点距離x1が演算され、更に上記のbの値を映像から判定・検出することにより、途中の距離x2が計算できることになる。
図8には、上記光線の照射状態と距離の関係が示されており、光線発光部19Aと19Bの間隔を2a、発光部19Aの光線(青色)L1と発光部19Bの光線(赤色)L2を同じ角度(曲げ角度)θで互いに内側へ向け照射した場合、2つの光線が交差する点Kまでの距離x1は、a・tanθとなり、スポットの間隔が2bとなる途中の距離x2は(a−b)・tanθとなる。従って、上記のaとθの値を、指18の第2及び第3関節部の動作状態から検出することにより、2つの光線L1,L2の交点距離x1が演算され、更に上記のbの値を映像から判定・検出することにより、途中の距離x2が計算できることになる。
ここで、上記2つの光線L1,L2は発光色で識別されるので、青色光線L1のスポットが右、赤色光線L2のスポットが左の並びであれば、距離x1よりも近い距離(例えば図9のA位置)であることが判断でき、逆に青色光線L1のスポットが左、赤色光線L2のスポットが右の並びであれば、距離x1よりも遠い距離(図9のC位置)であることが判断できることになる。また、例えばコップ等を掴む場合のように、物体から所定(かつ任意)の距離に指18の先端を配置したい場合は、指18の曲げ角度を調整して上記所定距離を上記交点の距離x1に一致させ、2つの光線スポットが重なる位置(図9のB位置)までアーム14等を動かすようにすることもできる。
図9には、上記2つの光線を凹凸のある物体に照射したときの状態が示されており、図9のA位置からC位置で示されるように、物体88が上記交点距離x1よりも近い距離の位置から、手16全体を右側へ平行移動させたとき、パソコンモニタ71の表示が、順に、左側に赤色(R)、右側に青色(B)の光線スポットが現れる状態、混合色(C)の1つの光線(交点K)スポットが現れる状態、左側に青色(B)、右側に赤色(R)の光線スポットが現れる状態となった場合は、物体88の表面が図9のA位置から図9のC位置へ向けて徐々に指から離れる形状であることが分かることになる。
従って、遠隔操作者は2つの光線スポットの変化をモニタ画面上で観察することにより、物体88の詳細な形状を把握・認識することができ、また自動的な映像処理によって2つの光線スポットの変化を測定し物体88の詳細な形状を検出することにより、その結果を画面表示することもできる。このような光線スポットによる物体形状の認識は、本体カメラ部13やアームカメラ部41の映像だけでは判断し難い状況のときに便利である。
上記実施例では、2つの光線発光部19A,19Bと1つのカメラ部41を配置するようにしたが、1つの光線発光部と1つのカメラ部で構成しても同様のことが行える。即ち、例えば内側の指18iに設けた光線発光部19Aを0度と180度に回転させ、それらの2つの画像を重ねた状態で比較することにより、物体までの距離を判定することができる。また、1つの光線発光部と2つのカメラ部を設けるようにしても、2つの映像の処理によって物体までの距離を判定することが可能である。
更に、上記実施例では、手16の基部16aに配置された指用プロテクタ20に、アームカメラ部41,46を設けたが、図3に示されるように、このプロテクタ20と同様の支持体50を前腕部14b(又は上腕部14a)に設け、この支持体50にアームカメラ部を配置するようにしてもよい。また、上記実施例のプロテクタ20は、指18全体を囲むような形状としたが、少なくとも先端部と左右いずれかの側面部があればよい。
10…搬送部、 13…本体カメラ部、
14R,14L…左右のアーム(腕)、
16R,16L…左右の手、 16a…基部、
18(i,c,o)…指、
19A…光線発光部(青色)、
19B…光線発光部(赤色)、
20…指用プロテクタ、
29…レバー、 30…ガイド溝、
41…アームカメラ部、 41b…撮像部、
41d…ランプ、 71…パソコンモニタ、
58a,58b…レーザ発光素子。
14R,14L…左右のアーム(腕)、
16R,16L…左右の手、 16a…基部、
18(i,c,o)…指、
19A…光線発光部(青色)、
19B…光線発光部(赤色)、
20…指用プロテクタ、
29…レバー、 30…ガイド溝、
41…アームカメラ部、 41b…撮像部、
41d…ランプ、 71…パソコンモニタ、
58a,58b…レーザ発光素子。
Claims (3)
- アームの先端部に指が取り付けられたロボット用マニピュレータにおいて、
上記指に取り付けられ、この指の2箇所から光線を照射する光線発光部と、
この光線発光部から物体に照射された2個の光線スポットを撮影するカメラ部とを設け、このカメラ部で撮影された光線スポットの映像により物体までの距離情報を取得することを特徴とするロボット用マニピュレータ。 - 上記指の先端をカバーする位置から基端側まで指に沿って形成された指用プロテクタを上記アームに設け、この指用プロテクタを指の保護位置から指の機能が確保される退避状態まで移動させるように構成し、この指用プロテクタに上記カメラ部を設けたことを特徴とする上記請求項1記載のロボット用マニピュレータ。
- 上記カメラ部は、上記指用プロテクタの回転軸と略平行に配置される回転軸で回転可能に軸支すると共に、上記支持体の回動とは反対の方向へ回転させ、一定の方向を向くように制御することを特徴とする上記請求項2記載のロボット用マニピュレータ。
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