JP2005296970A - ろう付加工用複合材のろう付方法及びろう付加工用複合材並びにろう付製品 - Google Patents

ろう付加工用複合材のろう付方法及びろう付加工用複合材並びにろう付製品 Download PDF

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Abstract

【課題】 ろう付性能を向上させ、かつ所望の耐熱性、耐食性を有するろう付製品が得られるろう付加工用複合材のろう付方法を提供する。
【解決手段】 母材とろう材とが複合一体化したろう付加工用複合材同士をろう付接合する際、合金化することによって母材10よりも合金の融点が低下する組合せである第1ろう材1と第2ろう材2とが、それぞれ母材10と複合一体化した第1複合材11と第2複合材21とを用いて、第1ろう材1と第2ろう材2とを接触させ、第1複合材11と第2複合材21とをろう付接合する方法である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ろう付性能を向上させ、かつ耐熱性と耐食性を向上させるろう付加工用複合材のろう付方法及びろう付加工用複合材並びにろう付製品に関するものである。
自動車用オイルクーラの接合材として、ステンレス基クラッドろう材が使用されている。ステンレス基クラッドろう材は、ステンレス板の片面、あるいは両面にろう材としての機能を有するCuがクラッドされたものである。また、ステンレス鋼やNi基およびCo合金などの部品のろう付材として、接合部の耐食性に優れる各種Niろうに、Ni、Cr、Ni−Cr合金の中から選ばれた金属粉末を4〜25wt.%添加して構成されるNiろう材が提案されている。
また、自己ろう付性複合材として、Ni−Ti複合材がある(例えば、特許文献1参照)。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
特開平7−299592号公報 特開2000−107883号公報 特開2003−117685号公報
自動車用オイルクーラにステンレス基クラッドろう材を使用した場合、ろう材としてのCuは使用上の耐熱性および耐食性に全く問題はない。
しかしながら、ステンレス基クラッドろう材を燃料電池用熱交換器、あるいはEGR(Exhaust Gas Recirculation:排ガス再循環装置)クーラ接合用など、耐食・耐熱環境下でろう材として使用した場合、耐熱性および耐食性に著しい問題が生じる。すなわち、燃料電池用熱交換器やEGRクーラ内には、高温かつ腐食性の高い溶液あるいは排気ガスが循環されるため、従来のCuろう材においては、耐熱性および耐食性が十分でなく使用ができない。
特許文献2に記載されているNiろう材、およびJISに記載のNiろう材は、粉末状であるため、接合部毎に粉末ろう材を塗布する作業が必要になる。よって、多大な労力を費やし、製品の生産性が著しく低く、高コストな製品とならざるを得ない。また、同じく、JISに記載のアモルファスNiろう材は非常に脆いため、加工およびろう付組立て時の取り扱いが難しく、加工コストが高い。
特許文献1に記載されているようなNi−Ti複合材は、母材表面全体がろう材として機能するため、部材の形状によってろうが集まりやすい場所と、集まりにくい場所の差異が大きく不均一にフィレットが形成される。よって、集まったろう材が少ない部分は接合強度の低下を招き、逆に集まったろう材が多い部分は母材のろう材への溶け込み(食われ)が大きく、母材の薄肉化が生じる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、特にフィレットの均一形成などのろう付性能を向上させ、かつ所望の耐熱性、耐食性を有するろう付製品が得られるろう付加工用複合材のろう付方法及びろう付加工用複合材並びにろう付製品を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、母材とろう材とが複合一体化したろう付加工用複合材同士をろう付接合する際、合金化することによって合金の融点が上記母材よりも低下する組合せである第1ろう材と第2ろう材とが、それぞれ上記母材と複合一体化した第1複合材と第2複合材とを用いて、上記第1ろう材と上記第2ろう材とを接触させ、上記第1複合材と上記第2複合材とをろう付接合するろう付加工用複合材のろう付方法である。
請求項2の発明は、上記第1ろう材としてNiあるいはNi合金を用い、上記第2ろう材としてTiあるいはTi合金を用いる請求項1記載のろう付加工用複合材のろう付方法である。
請求項3の発明は、上記第1ろう材としてNiを用い、上記第2ろう材としてTiを用い、上記第1ろう材の厚さtAと、上記第2ろう材の厚さtBとの比tB/tAを0.9〜1.5にする請求項1記載のろう付加工用複合材のろう付方法である。
請求項4の発明は、上記母材としてステンレス鋼を用いる請求項1〜3いずれかに記載のろう付加工用複合材のろう付方法である。
請求項5の発明は、請求項1〜4いずれかに記載された方法に用いるろう付加工用複合材である。
請求項6の発明は、請求項1〜4いずれかに記載された方法を用いて組み立てたろう付製品である。
本発明によれば、特にフィレットの均一形成などのろう付性能を向上させ、かつ所望の耐熱性、耐食性を有するろう付製品が得られるという優れた効果を発揮する。
本発明者らは、ろう付加工用複合材のろう付方法、ろう付加工用複合材の構成、ろう付製品について鋭意研究の上、種々検討した結果、以下に説明する本発明を完成するに至った。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1(a)は、本発明の好適実施の形態であるろう付方法に用いる第1複合材の断面図、図1(b)は第2複合材の断面図である。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係る一方のろう付加工用複合材としての第1複合材11は、母材10の両面に第1ろう材(層)1を張り合わせ(クラッドし)、母材10とその両面の第1ろう材1とが複合一体化して構成される板状の積層体である。
また、図1(b)に示すように、本実施の形態に係る他方のろう付加工用複合材としての第2複合材21は、母材10の両面に第2ろう材(層)2を張り合わせ、母材10とその両面の第2ろう材2とが複合一体化して構成される板状の積層体である。
母材10としては、例えば、ステンレス鋼を用いる。第1ろう材1と第2ろう材2としては、第1複合材11と第2複合材21とをろう付接合する際、合金化することによって合金の融点が母材10よりも低下する組合せである金属を用いる。本実施の形態では、第1ろう材1としてNiあるいはNi合金を用い、第2ろう材2としてTiあるいはTi合金を用いた。
母材10に張り合わせる第1ろう材1と第2ろう材2の板厚は、ろう付接合後の組成や特性に大きく影響する。そのため、第1ろう材1としてNiを用い、第2ろう材2としてTiを用いる場合、第1ろう材1の板厚tAと、第2ろう材2の板厚tBとの板厚比tB/tAを0.9〜1.5にするとよい。
これは、板厚比tB/tAが0.9未満であると、合金の融点が十分に低下しないため、第1ろう材1と第2ろう材2の溶融、混合が十分に行われず、接合強度の低下が生じるためである。また、板厚比tB/tAが1.5を超えると、同じく合金の融点が十分に低下せず、上述と同様の不具合が生じたり、脆い金属間化合物を生成しやすく、接合強度の低下につながるためである。
さて、本実施の形態に係るろう付加工用複合材のろう付方法は、上述した第1複合材11と第2複合材21とを用いて、第1ろう材1と第2ろう材2とを接触させ、第1複合材11と第2複合材21とをろう付接合する方法である。
より詳細には、図2に示すように、第1複合材11を所定形状(例えば、断面視が台形状の凸部22と凹部23とが交互に繰り返される波板形状)に加工した後、加工後の第1複合材11の両面に、第1ろう材1の凸部22および凹部23と第2ろう材2とが接触するように第2複合材21を積層し、第1複合材11と第2複合材21とをろう付接合する。これにより、ろう付製品20が組み立てられる。
本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係るろう付方法は、第1ろう材1としてNiあるいはNi合金を用い、第2ろう材2としてTiあるいはTi合金を用い、これら第1ろう材1の厚さtAと第2ろう材2の厚さtBとの板厚比tB/tAを所定値に設定する点に特徴がある。従来、Ni金属単体は融点が約1455℃と高いため、そのままではSUS接合用のろう材としての使用が難しかった。
第1複合材11と第2複合材21とをろう付接合する際、接合させようとする箇所では、各々の母材10であるステンレス鋼同士の間に、これら第1ろう材1と第2ろう材2とが所定の割合で配合(例えば、第1ろう材1としてNiを用い、第2ろう材2としてTiを用いる場合、tB/tAは0.9〜1.5)されて接触しているため、合金(ろう層)の融点が約1200℃とステンレス鋼よりも低下し、第1ろう材1と第2ろう材2とが約1200℃と低い温度でろう付可能なろう材として機能することができる。しかも、ろう付接合部に形成されるフィレット形状の均一性が良好となり、ろう付性能を向上できる。
また、ろう材としてCuを用いた従来のろう付方法に比べて、耐熱性、耐食性を向上でき、所望の耐熱性、耐食性を有するろう付製品20が得られる。
さらに、第1複合材11は予め母材10と第1ろう材1とが複合一体化され、第2複合材21は予め母材10と第2ろう材2とが複合一体化されているため、取り扱い性に優れ、ろう付製品20の組立てコストを大幅に低減することができる。
上記実施の形態では、板状の第1複合材11、板状の第2複合材21の例で説明したが、第1複合材としては、図3(a)に示すように、棒状、ワイヤ状の母材10の外周に第1ろう材1を形成した第1複合材31でもよく、第2複合材としては、図3(b)に示すように、棒状、ワイヤ状の母材10の外周に第2ろう材2を形成した第2複合材41でもよい。さらに、第1複合材や第2複合材としては、母材10の片面のみに第1ろう材1や第2ろう材2をクラッドしたものでもよい。
また、上記実施の形態では、第1ろう材1としてNiあるいはNi合金を用い、第2ろう材2としてTiあるいはTi合金を用いる例で説明したが、第1ろう材1や第2ろう材2としては、合金化することによって合金の融点が母材10よりも低下する組合せであればよい。
(実施例1)
SUS304条(厚さ1.5mm)の両面に、Ni条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、第1複合材(複合材A)11を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ni(片面)の厚さを26μmとした。
また、一方で、SUS304条(厚さ1.5mm)の両面に、Ti条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、第2複合材(複合材B)21を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ti(片面)の厚さを24μmとした。Ti/Ni板厚比であるtB/tAは0.92である。
次に、第1複合材11をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状の第1複合材11と、第2複合材21とを図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品20を作製した。
(実施例2)
第1複合材11におけるNi(片面)の厚さを25μmとし、第2複合材21におけるTi(片面)の厚さを25μmとした(tB/tA:1.0)以外は、実施例1と同様にしてろう付製品20を作製した。
(実施例3)
第1複合材11におけるNi(片面)の厚さを21μmとし、第2複合材21におけるTi(片面)の厚さを29μmとした(tB/tA:1.4)以外は、実施例1と同様にしてろう付製品20を作製した。
(比較例1)
SUS304条(厚さ0.8mm)の両面に、Ti条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、Ti/SUS/Ti複合材を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ti(片面)の厚さを50μmとした。
次に、Ti/SUS/Ti複合材をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状のTi/SUS/Ti複合材と、SUS304とを図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品を作製した。
(比較例2)
SUS304条(厚さ0.8mm)の両面に、Ni条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、Ni/SUS/Ni複合材を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ni(片面)の厚さを50μmとした。
次に、Ni/SUS/Ni複合材をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状のNi/SUS/Ni複合材と、SUS304とを図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品を作製した。
(比較例3)
SUS304条(厚さ3.0mm)の両面に、Ni条(厚さ0.07mm)を圧延法によりクラッドし、Ni/SUS/Ni複合材を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ni(片面)の厚さを19μmとした。
また、一方で、SUS304条(厚さ0.8mm)の両面に、Ti条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、Ti/SUS/Ti複合材を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ti(片面)の厚さを31μmとした(tB/tA:1.6)。
次に、Ni/SUS/Ni複合材をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状のNi/SUS/Ni複合材と、Ti/SUS/Ti複合材とを図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品を作製した。
(比較例4)
SUS304条(厚さ1.5mm)の両面に、Ni条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、Ni/SUS/Ni複合材を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ni(片面)の厚さを27μmとした。
また、一方で、SUS304条(厚さ1.5mm)の両面に、Ti条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、Ti/SUS/Ti複合材を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ti(片面)の厚さを23μmとした(tB/tA:0.85)。
次に、Ni/SUS/Ni複合材をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状のNi/SUS/Ni複合材と、Ti/SUS/Ti複合材とを図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品を作製した。
(比較例5)
SUS304条(厚さ3.0mm)の表面および裏面から順に、Ni条(厚さ0.10mm)、Ti条(厚さ0.10mm)、Ni条(厚さ0.10mm)を圧延法によりクラッドし、Ni/Ti/Ni/SUS/Ni/Ti/Ni複合材を作製した。さらに圧延を繰り返し、Ni、Ti、Ni(片面)の合計の厚さを50μmとした。
次に、SUS304をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状のSUS304と、Ni/Ti/Ni/SUS/Ni/Ti/Ni複合材とを図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品を作製した。
(従来例1)
複合材の材料としてSUS304条、Cu条を用い、圧延法によりCu/SUS/Cuの3層構造のクラッドろう材を作製した。また、Cu(片面)の厚さは50μmになるように圧延加工を行った。
次に、SUS304をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状のSUS304と、Cu/SUS/Cu複合材を図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品を作製した。
(従来例2)
SUS304の片面に市販の粉末Niろう材を合成樹脂バインダで溶いたものを塗布し、粉末ろう材/SUS複合材を作製した。
次に、SUS304をプレス加工機により図2に示すような波板形状に加工した。この波板形状のSUS304と、粉末ろう材/SUS複合材を図2に示すように交互に積層し、真空加熱炉で1200℃、10分間熱処理を行い、ろう付製品を作製した。
表1は、実施例1〜3、比較例1〜5、従来例1,2の各複合材の構成、各ろう付製品に対して腐食発生の有無、ろう付生産性、フィレット形状の均一性、接合強度を比較し、その総合評価を示したものである。
腐食試験は、塩素イオン、硝酸イオン、硫酸イオンを含んだ腐食性溶液中に試料を1000h浸漬し、取り出した後のろう付部について詳細な観察を行い、腐食の発生の有無を調査した。また、合わせて、試験後の溶液を分析し、浸漬試験によるろう材からの溶出物の定量比較を行い腐食の程度を判断した。
フィレット形状の均一性については、フィン材(波板材)と板材との接触部に形成されたフィレット10ヶ所について断面観察を行い、フィレットの平均断面積に対する各々のフィレットの差異を比率に換算し、ばらつきとして評価した。
Figure 2005296970
表1に示すように、実施例1〜3は、本来高融点のNiはTiと接触した界面から反応が進行し、合金の融点が低下することによって、1200℃でのろう付が可能となった。特に、実施例1〜3は、板厚比tB/tAが0.92〜1.4であり、0.9〜1.5の範囲内なので、接合部に形成されるフィレット形状のばらつきが少なく、フィレット形状の均一性が良好であり、接合強度も良好である。
また、実施例1〜3は、Cuを用いた従来例1とは異なり、腐食の発生もなく、十分かつ良好な耐食性を示した。さらに、実施例1〜3は複合材であるため、粉末Niろう材を用いた従来例2に比べ、ろう付生産性が著しく向上し、ろう付生産性が良好である。したがって、実施例1〜3は総合評価がいずれも良好であった。
これに対し、Tiのみをろう材とした比較例1は、ろう材としてのTiがSUS304の成分であるNiやFeと反応し低融点化することで、フィレットが形成された。しかし、フィレットの量が十分でないこと、また、合金中に脆い金属間化合物層を形成することから、十分な接合強度を得ることができなかった。Niのみをろう材とした比較例2は、Niが低融点化しないために、接合が不可能であった。
比較例3,4は、板厚比tB/tAが1.6、0.85と0.9〜1.5の範囲外なので、部分的に不均一なフィレットが形成された。これは、板厚比tB/tAが1.6、0.85では、NiとTiが十分に低融点化されない組成であるため、NiとTiが反応して十分に混ざり合う途中で凝固してしまったためであると考えられる。そして、その結果、接合強度は低下した。
NiとTiおよび母材であるSUSを予め一体化した比較例5は、ろう付生産性、耐食性には優れた特性を示したが、ろう付接合部のフィレットにおいて局部的にろうが多くたまってしまう箇所があり、その部分では、母材であるSUSがろう材中へ多量に溶け込むことで母材の薄肉化が生じ、接合強度の低下につながった。
CuのみをSUSとクラッドした従来例1では、耐食性が十分ではなく、浸漬試験後のフィレットの一部は溶解し、また、残存したフィレット部に腐食生成物を多量に形成していた。
従来例2では、耐食性やフィレット形状の均一性は良好であるが、粉末ろう材を用いること、さらに有機物系のバインダを用いることなどから、ろう付生産性が著しく低下してしまう。
本実施に形態に係るろう付方法、第1複合材、第2複合材、ろう付製品は、特に熱交換器(排ガス再循環装置(EGR)用クーラや燃料電池改質器用クーラーなど)および燃料電池用部材に用いると有用である。
図1(a)は本発明の好適実施の形態であるろう付方法に用いる第1複合材の断面図、図1(b)は第2複合材の断面図である。 本発明の好適実施の形態であるろう付方法を用いて組み立てたろう付製品の断面図である。 図3(a)は第1複合材の変形例を示す横断面図、図3(b)は第2複合材の変形例を示す横断面図である。
符号の説明
1 第1ろう材
2 第2ろう材
10 母材
11 第1複合材(ろう付加工用複合材)
21 第2複合材(ろう付加工用複合材)
20 ろう付製品

Claims (6)

  1. 母材とろう材とが複合一体化したろう付加工用複合材同士をろう付接合する際、合金化することによって合金の融点が上記母材よりも低下する組合せである第1ろう材と第2ろう材とが、それぞれ上記母材と複合一体化した第1複合材と第2複合材とを用いて、上記第1ろう材と上記第2ろう材とを接触させ、上記第1複合材と上記第2複合材とをろう付接合することを特徴とするろう付加工用複合材のろう付方法。
  2. 上記第1ろう材としてNiあるいはNi合金を用い、上記第2ろう材としてTiあるいはTi合金を用いる請求項1記載のろう付加工用複合材のろう付方法。
  3. 上記第1ろう材としてNiを用い、上記第2ろう材としてTiを用い、上記第1ろう材の厚さtAと、上記第2ろう材の厚さtBとの比tB/tAを0.9〜1.5にする請求項1記載のろう付加工用複合材のろう付方法。
  4. 上記母材としてステンレス鋼を用いる請求項1〜3いずれかに記載のろう付加工用複合材のろう付方法。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載された方法に用いることを特徴とするろう付加工用複合材。
  6. 請求項1〜4いずれかに記載された方法を用いて組み立てたことを特徴とするろう付製品。
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