JP2005296890A - 自走式スクリーン及びこれに用いる動力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な排出高さを確保することができ、それでいて被選別物の投入利便性を十分確保することができる自走式スクリーン及びこれに用いる動力装置を提供する。
【解決手段】走行体1と、この走行体1上に設けた本体フレーム7と、この本体フレーム7の長手方向一方側の上部に設けた篩装置15と、本体フレーム7の長手方向他方側の上部に設けられ、その本体フレーム7の長手方向一方側上部を切り欠いて形成した動力装置16と、篩装置15の下方位置から動力装置16の上方を通して、本体フレーム7の長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように配設するとともに、動力装置16の切り欠いた部分に近接するように配設した排出コンベア30とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、砕石、木材チップ、土砂等といったリサイクル原料や、これらから生産されたリサイクル品等を粒度に応じて選別する自走式スクリーン及びこれに用いる動力装置に関する。
近年、例えば土質改良機械やクラッシャ、シュレッダ等、建設発生土や岩石、或いは廃タイヤ等に代表される様々なリサイクル原料からリサイクル品を生産するリサイクル品生産機の需要が各地で高まっている。これらリサイクル品生産機の作業を補助する機械の1つに、例えばリサイクル品生産機に供給するリサイクル原料やリサイクル品生産機から排出されたリサイクル品等を被選別物とし、この被選別物を粒度に応じて選別する自走式スクリーンがある。
一般に、自走式スクリーンは、投入された被選別物を走行体上に設けた篩装置(スクリーン)で粒度に応じて選別し、篩装置を通過した選別物を排出コンベアによって搬送し排出するようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2002−4333号公報
排出される選別物は、所定の場所に集積されるか、若しくは後段のリサイクル品生産機に直接投入されることになるので、できるだけ多くの選別物を集積することや、後段に配置され得る様々なリサイクル品生産機へ直接選別物を投入すること等を考慮すると、自走式スクリーンに用いられる排出コンベアの排出高さはなるべく高い方が好ましい。
上記従来技術においては、走行装置上に設けた本体フレームの長手方向一方側に篩装置を、他方側にエンジン等を含めた動力装置をそれぞれ搭載し、排出コンベアを、篩装置の下方位置から動力装置の下方を通して本体フレームの長手方向他方側外方に延設している。しかしながら、通常、排出コンベアの傾斜角度や長さは、搬送物とコンベアベルトとの摩擦力や機体のバランス等に制約を受け、ある程度限られたものになるので、このように動力装置の下方を通して排出コンベアを設ける構成では、搬送物の排出高さを向上させるにも限界がある。
そこで、排出高さを高くするために、排出コンベアを動力装置の上方に配設することが考えられる。しかしながら、単に排出コンベアを動力装置の上方に通しても、排出コンベアがそのまま上方に平行移動する結果、篩装置の配置がそれだけ高くなってしまい、排出高さが高くなる代わりに被選別物の投入利便性(受入性)が低下する恐れがある。
本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、十分な排出高さを確保することができ、それでいて被選別物の投入利便性を十分確保することができる自走式スクリーン及びこれに用いる動力装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、走行手段と、この走行手段上に設けた本体フレームと、この本体フレームの長手方向一方側の上部に設けた篩装置と、前記本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられ、その前記本体フレームの長手方向一方側上部を切り欠いて形成した動力装置と、前記篩装置の下方位置から前記動力装置の上方を通して、前記本体フレームの長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように配設するとともに、前記動力装置の切り欠いた部分に近接するように配設した排出コンベアとを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、走行手段と、この走行手段上に設けた本体フレームと、この本体フレームの長手方向一方側の上部に設けた篩装置と、前記本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられ、その前記本体フレームの長手方向一方側上部を切り欠いて弧状に形成した動力装置と、前記篩装置の下方位置から前記動力装置の上方を通して、前記本体フレームの長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように配設するとともに、前記動力装置の弧状に形成した部分に近接するように配設した排出コンベアとを備えたことを特徴とする。
第3の発明は、走行手段と、この走行手段上に設けた本体フレームと、この本体フレームの長手方向一方側の上部に設けた篩装置と、前記篩装置の下方位置から、前記本体フレームの長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように配設した排出コンベアと、この排出コンベアの下方でかつ前記本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられ、その前記本体フレームの長手方向一方側上部を前記排出コンベアから退避させるように弧状に形成し、その弧状に形成した部分が前記排出コンベアに近接するように配設した動力装置とを備えたことを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記動力装置は、比較的大きな収容空間を要する機器を本体フレーム長手方向他方側に寄せて密に収容していることを特徴とする。
第5の発明は、自走式スクリーンの排出コンベアの下部に近接し、かつ自走式スクリーンの本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられる自走式スクリーン用動力装置において、その前記本体フレーム長手方向一方側上部を、前記排出コンベアから退避させるように弧状に形成したことを特徴とする。
本発明によれば、排出コンベアを動力装置の上方を通して配設することにより十分な排出高さを確保することができる。このとき、動力装置における本体フレームの長手方向一方側上側部分を排出コンベアから退避するように切り欠いて形成したことにより、排出コンベアと動力装置との間に創出された空間高さ分だけ排出コンベアを下方に詰めて配置することができる。これにより、排出高さを確保しつつも篩装置の配置高さを下げることができ、それでいて被選別物の投入利便性(受入性)を十分に確保することができる。
以下、本発明の自走式スクリーンの一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の自走式スクリーンの一実施形態の全体構造を表す右側側面図、図2は上面図、図3は左側側面図、図4は後側正面図、図5は前側正面図である。
なお、以下の説明において、図1中の左・右を、それぞれ本自走式スクリーンにおける後・前又は長手方向の一方側・他方側とし、図2中の下・上を、それぞれ右・左又は幅方向の一方側・他方側とする。
図1乃至図5において、1は走行体で、この走行体1は、トラックフレーム2と、このトラックフレーム2の一方端に設けた従動輪3と、トラックフレーム2の他方端に設けた駆動輪4と、この駆動輪4に直結した駆動装置5と、従動輪3及び駆動輪4に掛け回した履帯6とで構成されている。この走行体1は、本体フレーム7(後述)の長手方向ほぼ中央位置の下部に設けられ、その長手方向(走行方向)寸法は、本体フレーム7の長手方向寸法に対して小さく(例えば本体フレーム7の長手方向寸法の2/3程度に)形成されている。
本体フレーム7は、トラックフレーム2の上部に前方端が走行体1の前方に張り出すように配設されたメインフレーム8と、このメインフレーム8上に後端部が走行体1の後方に張り出すように配設された取付フレーム9とで構成されている。取付フレーム9は、メインフレーム8上に固定された下フレーム10と、この下フレーム10上に立設した支持ポスト11と、支持ポスト11上に略水平に設けた上フレーム12とで構成されている。また、本体フレーム7の長手方向一方側の上部には篩装置15が、長手方向他方側の上部には動力装置16が、それぞれ設けられている。
上記篩装置15は、投入される被選別物を粒度に応じて選別するもので、内部に所定の目の大きさの格子17を備えており、取付フレーム9の上フレーム12上に支持部材18及びばね19を介して振動可能に支持され、その長手方向中心位置はほぼ走行体1の後端の上方に位置している。20はこの篩装置15を加振する駆動装置であり、この駆動装置20によって篩装置15を振動させることにより、投入された被選別物のうち、格子17の目の大きさよりも大きな選別物が除去され、小さな選別物が下方へ導かれるようになっている。
21はホッパで、このホッパ21は、篩装置15の格子17を通過した所定粒度以下の選別物を、下方の排出コンベア30(詳細は後述)上に導く役割を果たす。そのため、このホッパ21は、篩装置15と排出コンベア30との間に位置するように取付フレーム9に支持されており、篩装置15を通過した選別物を確実に受け入れて排出コンベア30上に導くように、上方に向かって拡開する概略枠型に形成されている。
上記動力装置16は、本体フレーム7の長手方向他方側端部に支持部材22を介して支持されている。詳細は後に図11を用いて説明するが、この動力装置16には、本自走式スクリーンの駆動源であるエンジンや、このエンジンにより駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ、この油圧ポンプから各駆動装置に供給される圧油を制御する複数のコントロールバルブ等が内蔵されている。23は動力装置16の上部カバーで、この上部カバー23は、動力装置16に対して着脱し本体フレーム7の幅方向に引き抜き可能となっている。
25はこの動力装置16における本体フレーム7の幅方向他方側の区画に設けた運転席で、この運転席25には、図2、図3、図5等に示すように、走行操作を行うための走行操作レバー26が設けられている。27は排出コンベア30やサイドコンベア60(詳細は後述)の操作を行う操作レバー、28はその他の駆動装置類(後述)を操作したり各種運転設定を行ったりするための操作盤で、これら操作レバー27、操作盤28は、それぞれ本自走式スクリーンにおける本体フレーム7の幅方向他方側であって運転席25の前方側の位置に設けられており、操作者が運転席25に上がらずに地上から操作できるように配慮されている。
上記排出コンベア30は、篩装置15の下方位置、すなわちホッパ21の下方位置から、動力装置16の上方を通して本体フレーム7の長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように設けられている。この排出コンベア30の搬送方向中間部は、支持部材31を介し、動力装置16における本体フレーム7の長手方向他方側に突出した突出部32に支持されている。また、それよりも搬送方向上流側部分は、支持部材33を介し、本体フレーム7の長手方向ほぼ中央部上に支持されている。
35は排出コンベア30のコンベアフレームで、このコンベアフレーム35の前後両端には、それぞれ駆動輪36、従動輪37が回転自在に設けられている。38はこれら駆動輪36及び従動輪37に掛け回したコンベアベルト、39は駆動輪36に連結した駆動装置39で、この駆動装置39によって駆動輪36を回転させることにより、駆動輪36及び従動輪37間でコンベアベルト38が循環駆動する。40は循環駆動するコンベアベルト38の搬送面(上側の面)を支持する支持ローラである。なお、特に説明しないが、この排出コンベア30の従動輪37側には、公知のベルト張り調整機構が設けられている。
図6は、排出コンベア30の詳細構造を表す拡大側面図で、図中、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図6に示すように、コンベアフレーム35は、搬送方向における上流部45のフレームをなす上流側フレーム46と、搬送方向における下流部47のフレームをなす下流側フレーム48とで構成されている。上流側フレーム46は、前述した支持部材31等によって動力装置16の突出部32に支持されるとともに、支持部材33(図1参照)によって本体フレーム7に支持されている。また、上流側フレーム46及び下流側フレーム48における互いの対向端部の下部側には、ピン49を介して連結されたブラケット50,51がそれぞれ取り付けられている。さらに、下流側フレーム48の下部側には、支持部材52が固定されており、この支持部材52と上記動力装置16の突出部32には、油圧シリンダ53の両端が回動可能に連結されている。これにより、油圧シリンダ53の伸縮に伴って下流部47が上流部45に対して上下方向に回動する。
このとき、上流側フレーム46及び下流側フレーム48の側部には、それぞれブラケット54,55が取り付けられている。ブラケット54には、ピン49を中心とする円弧上に所定の間隔で複数のピン穴56が穿設されている。この構成によって、下流側フレーム48の回動角度に対応するピン穴56に対し、ブラケット55をピン57で固定することにより、下流側フレーム48が上流側フレーム46に対して強固に固定される。
図1乃至図5に戻り、59はサイドコンベア60を積載するためのベースフレームである。このベースフレーム59は、本体フレーム7の長手方向にスライド可能なように、取付フレーム9(下フレーム10)との対向端部が、長手方向一方側から取付フレーム9(下フレーム10)に間挿されている。61はこのベースフレーム59をスライドさせる油圧シリンダで、この油圧シリンダ61の両端は、下フレーム10及びベースフレーム59の下部側にそれぞれ設けたブラケットに対し回動可能に連結されている。また、ベースフレーム59の上部には、回転軸62を支点に旋回可能な旋回フレーム63が設けられている。
上記サイドコンベア60は、篩装置15に投入された被選別物のうち、篩装置15の格子17上を移動して機体の後方側に落下する所定粒度以上の選別物を機体の側方に搬送し排出するもので、その基端部は、本体フレーム7の長手方向一方側、厳密には旋回フレーム63に取り付けられている。このサイドコンベア60は、旋回フレーム63に対してその幅方向一方側(図1では下側)の端部を支点に垂直方向に回動可能に支持された基端側の上流部65と、この上流部65に対し回動可能に連結された下流部66とからなる。このとき、上記排出コンベア30は、図2、図4、図5等に示すように、走行体1の幅方向中心から本体フレーム7の幅方向一方側にずらした位置に配設されており、例えば走行時や輸送時等には、サイドコンベア60は、こうして排出コンベア30をずらして創出した本体フレーム7の幅方向他方側の機体側部のスペースに、折り畳んで収容可能な構成となっている。図1乃至図5には、サイドコンベア30を収容した状態を図示してある。
67はサイドコンベア60のベースで、このベース67は、例えば図1等に示すように、旋回フレーム63に対してピン68により連結されている。69はベース67をピン68を支点に回動させる油圧シリンダで、この油圧シリンダ69の両端は、ベース67と旋回フレーム63に対し回動可能に連結されている。また、ベース67には、サイドコンベア上流部65のフレームをなす上流側フレーム70が、例えば図2等に示すように、ベース67に対してピン71を介して回動可能に連結されている。
72は下流部66のフレームをなす下流側フレームである。図2等に示すように、上流側フレーム70と下流側フレーム72とは、それぞれに取り付けたブラケット73,74がピン75を介して連結されることにより、互いに回動可能に連結されている。76は下流側フレーム72を上流側フレーム70に対して回動させる油圧シリンダで、この油圧シリンダ76の両端は、ベース67及び下流側フレーム72に対し回動可能に連結されている。
80は下流側フレーム72の下流端に設けた駆動輪、81は上流側フレーム70の上流端に設けた従動輪、82はこれら駆動輪80及び従動輪81に掛け回したコンベアベルトである。83は駆動輪80に連結した駆動装置で、サイドコンベア60を後述のように展開した後、駆動装置83によって駆動輪80を回転させることにより、駆動輪80及び従動輪81間でコンベアベルト82が循環駆動するようになっている。なお、84は循環駆動するコンベアベルト82の搬送面を支持する複数の支持ローラ、85はサイドコンベア60を稼動状態としたときに、下流側フレーム72を地面より支える脚である。また、特に図示していないが、サイドコンベア60の従動輪81側には、公知のベルト張り調整機構が設けられている。
図7は、サイドコンベア60の展開手順を表した説明図である。
図7(a)の収容状態からサイドコンベア60を展開する際には、まず、油圧シリンダ76を伸長し、図7(b)に示すように、サイドコンベア60の下流部66が上流部65に対してほぼ直線状になるように、下流部66を回動させる。次いで、油圧シリンダ69を縮め、図7(c)に示すように、サイドコンベア60を幅方向一方側を支点にして回動させ水平状態とする。この状態としたら、油圧シリンダ76をさらに伸長させ、図7(d)に示すように、下流側に向かって上り傾斜となるようにサイドコンベア60をベース67に対して回動させ、稼動状態に転回する。そして、脚85を引き出して、図7(d)の状態でサイドコンベア60が安定に固定されるように下流部66を地面より支持する。
このようにしてサイドコンベア60を展開した状態の本実施形態の自走式スクリーンの右側側面図、後側正面図を、それぞれ図1、図4に対応させて図8、図9に示した。なお、サイドコンベア60を収容する場合は、図7に示した手順と逆の手順を行う。
また、前述したように、サイドコンベア60は、旋回フレーム63により支持されている。旋回フレーム63は、ベースフレーム59に対して旋回可能であるので、旋回フレーム63を旋回させることにより、サイドコンベア60が旋回可能な構成になっている。
図10は、サイドコンベア60の旋回手順を表した説明図である。
図10(a)は、先の図7(c)と同じ状態を表している。サイドコンベア60を旋回させる場合には、まず、油圧シリンダ61を伸長し、図10(b)に示すように、ベースフレーム59を取付フレーム9に対して突出する方向にスライドさせ、サイドコンベア60を旋回させるためのスペースを確保する。ベースフレーム59を突出させたら、操作者は、サイドコンベア60を押して、回転軸62(図1等参照)を中心に旋回フレーム63(図1等参照)を回転させ、図10(c)のように、図10(a)とは逆方向を向くように、サイドコンベア60を旋回させる。このとき、回転軸62を回転駆動させる旋回装置を別途設け、人手によらず油圧駆動又は電動で旋回させるようにしても良い。ここまでの手順が終了したら、油圧シリンダ61を縮めてベースフレーム59を取付フレーム9側にスライドさせ、図10(d)に示したように、サイドコンベア60を稼動位置にスライドさせる。この状態でサイドコンベア60を稼動させる場合、図7(d)で説明した手順を続けて行う。再び、図10(a)の状態にサイドコンベア60を戻す場合は、上記と逆の手順を行う。
図11は上記動力装置16の内部構造を表す上面図、図12は動力装置16の近傍を拡大して表す右側側面図である。
まず図11を参照して動力装置16内の各機器について説明すると、90は本自走式スクリーンの駆動源となるエンジン、91はこのエンジン90の燃料タンク、92は上記駆動装置8等の各油圧アクチュエータに供給する作動油を貯留する作動油タンクで、燃料タンク91及び作動油タンク92には、それぞれ給油口93,94が備えられている。95は各油圧駆動装置への圧油を吐出する油圧ポンプで、この油圧ポンプ95は、エンジン90により駆動され、作動油タンク92の作動油を吐出する。96は油圧ポンプ95から吐出される圧油の方向及び流量(若しくは方向のみ)を制御する複数のコントロールバルブを備えた制御弁装置、97は例えば制御弁装置96を切換駆動する役割等を果たすソレノイドバルブである。98はエンジン90の冷却液を冷却するラジエータ、99はオイルクーラ、100はバッテリー、101は排気マフラ、102はエアクリーナである。その他にも、図11には表れていないが、エンジン回転数の検出バルブ、冷却液のリザーブタンク、フィルタ等が動力装置16内に収容されている。
図11に示したように、動力装置16の内部には、全体として、本体フレーム7の長手方向他方側(図11では右側)ほど容積の大きな機器が密に配置され、逆に、本体フレーム7の長手方向一方側(図11では左側)に行くにつれて容積の小さな機器が疎に配置されている。すなわち、動力装置16内においては、例えばエンジン90や油圧ポンプ95等といった比較的大きな収容空間を要する機器を本体フレーム7の長手方向他方側に寄せて密に配置することにより、本体フレーム7の長手方向一方側のスペースには、比較的小さな収容空間で足りる機器が疎に配置されることになる。
そして、本実施形態では、動力装置16内の機器を上記の如く配置したことにより、図12に示すように、動力装置16における本体フレーム7の長手方向一方側上部が排出コンベア30から退避するように切り欠いて形成してあり、この動力装置16における後方側上部をカバーする前述の上部カバー23は弧状に形成されている。そして、動力装置16は、上部カバー23における切り欠いて弧状に形成した部分、すなわち弧面110が排出コンベア30に近接するように配設されている。言い換えれば、本実施形態において、排出コンベア30は、動力装置16の弧面110に近接するように配設され、弧面110の形成によって動力装置16が退避して創出される動力装置16との間の空間の高さ分だけ下方に位置を詰めて配置されている。
次に、上記構成の本実施形態の自走式スクリーンの動作及び作用を説明する。
まず、図7(a)乃至図7(d)で説明したようにサイドコンベア60を展開し、図8及び図9に示した状態とした後、例えば、油圧ショベル等により篩装置15に被選別物を投入すると、この篩装置15の格子17を通過した所定粒度以下の選別物が下方のホッパ21へと導入される。ホッパ21に受け入れられた選別物は、排出コンベア30上に導かれ、この排出コンベア30によって搬送され機外(例えば図8中の右側)に排出される。一方、篩装置15の格子17を通過しない所定粒度以上の選別物は、格子17上を移動してサイドコンベア60上に落下する。そして、サイドコンベア60上に落下した選別物は、このサイドコンベア60によって搬送され、機体の側方(この場合、図9中の左側)に排出される。
ここで、一般に自走式スクリーンにおいては、自力走行を可能とするために、走行体上部に設けた本体フレームの長手方向一方側に篩装置を、本体フレームの長手方向他方側に動力装置を配置してある場合が多い。このような構成にあって、排出コンベアは、篩装置の下方位置から動力装置の下側を通して本体フレームの長手方向他方側外方に延設されるのが通常であるため、上方に位置する動力装置の存在が排出コンベアの排出高さを制約する一因となっていた。そこで、排出高さを高くするために、動力装置を排出コンベアの下方に配設することが考えられる。
しかしながら、排出コンベアの傾斜角度は、搬送する選別物が滑り落ちない範囲内の値でなければならないため、通常であれば、搬送する選別物とコンベアベルトとの摩擦力等に制約を受けて自ずとある程度限られた値(例えば20°程度)に定まってしまう。そのため、単に排出コンベアを動力装置の上方を通して設ける場合、排出コンベアの配設位置が上方に平行移動する形となり、重心位置が上昇する結果、機体の安定性が悪くなる恐れがある。また、被選別物の投入利便性(受入性)の観点においては、篩装置はできるだけ低い方が好ましいが、排出コンベアを単純に動力装置の上側に配置した場合、排出コンベアとともに篩装置も上方に平行移動し、投入高さが必要以上に高くなってしまう恐れもある。
そこで、本実施形態においては、排出コンベア15を動力装置16の上方を通して配設し十分な排出高さを確保するにあたり、動力装置16における排出コンベア30との対向部分、すなわち動力装置16における本体フレーム7の長手方向一方側上側部分を、排出コンベア30から退避するように切り欠いて弧状に形成したことにより、排出コンベア30と動力装置16との間にスペースを創出することができる。そして、この創出したスペースの高さ分だけ平行移動させて下方に位置をずらして排出コンベア30を配置することができる。
このことを図面を用いて説明すると、図12に二点鎖線Lで示したように、仮に動力装置16の後方側上部が一般的な角型の形状である場合、動力装置16の後端上部が排出コンベア30に向かって突き出る形となるため、動力装置16との干渉を避けるためには排出コンベア30を上方に平行移動させなければならない。本実施形態は、動力装置16の後端上部を排出コンベア30から退避させるように形成したことにより、図12に示した位置まで排出コンベア30の配置を低くすることができるものである。
したがって、排出コンベア30を動力装置16の上方を通して十分な排出高さを確保しつつも、機体の重心を下げ機体の安定性を確保し、さらに篩装置15も動力装置16を弧状に形成した分だけ排出コンベア30とともに下方に平行移動させることができ、それでいて被選別物の投入利便性(受入性)を十分に確保することもできる。
以上に加え、また本実施形態においては、本体フレーム7の長手方向両端部分を走行体1に対して前後に張り出し、この張り出した両端部分に篩装置15、動力装置16が搭載されているため、篩装置15及び動力装置16間のスペースが十分に確保されている。
すなわち、動力装置16が本体フレーム7の前方の張り出し部分(長手方向他方側)に搭載されているため、これによっても排出コンベア30と動力装置16との間に空間を創出することができるので、この空間の高さ分だけ排出コンベア30の配置を下方にずらすことができ、機体の重心及び高さを更に低下させることができる。これにより、公道での輸送制限高さをクリアし優れた輸送性を確保する上でも安定性を確保する上でも更に有利となる。
一方、動力装置16の配置を前方にずらした分、篩装置15を本体フレーム7の後方の張り出し部分(長手方向一方側)に搭載したことにより、機体全体の重量をバランスさせることができ、しかもこのことによっても篩装置15の配置高さが低くなるので、被選別物の投入利便性もより向上する。また、機体全体の重量を十分にバランスさせることができるので、小型の走行体でも十分な安定性を確保することができる。したがって、走行体1をサイズダウンすることができ、このことも、機体重心を低下させることに寄与し、なおかつ製作コストを削減することが可能となる。
また、排出コンベア30の下流部47は、上流部45に対して俯仰動するので、図1に示した状態から図8に示した状態まで段階的に排出高さを変化させることができ、作業に応じた排出高さを設定することができる。また、このように排出コンベア30の下流部47を俯仰動するように構成したので、図13に示したように、より容量の小さなトレーラ等で本自走式スクリーンを輸送する際にも、排出コンベア30の下流部47をほぼ水平位置に折り曲げることによって、公道における輸送高さ制限Hを満足することができ優れた輸送性が確保される。
また、排出コンベア30を動力装置16の上方を通したことにより、排出コンベア30の周囲空間が十分に確保されるので、排出コンベア30のメンテナンスを容易に行うことができ、何等かの異物が排出コンベア30に詰まった場合でも、異物の除去等も極めて容易にできる。
サイドコンベア60を設けたことにより、複数の粒度の選別物を排出コンベア30とともに搬送し、集積する又は他の機器に供給することができる。また、サイドコンベア60は、折り畳んで機体の側部に収容可能であるため、トレーラ等で輸送する際の輸送制限を満足することができる。さらに、通常、サイドコンベアはオプションとして装備されるものであり、稼動現場にて組み立て、取り付けの作業を伴うのが一般的であったが、本実施形態においては、各油圧シリンダを伸縮操作するのみで、煩わしい組み立てや取り付けの作業を要さず容易に展開、収容が可能であるため、サイドコンベア60を標準装備とし即作業に移行することができるので、作業効率を向上させることができ工期短縮にも寄与する。しかも、このサイドコンベア60を旋回させることができるので、作業に応じて搬送物の排出位置を変更することができ、稼動現場でのレイアウト性も良い。
また、サイドコンベア60を支持するベースフレーム59をスライド可能に構成したことにより、篩装置15の周囲(後方)に作業空間を創出することができるので、篩装置15のメンテナンス性を向上させることができる。また、動力装置の下方を通して排出コンベアを配設する場合に比して排出コンベアの配置を高くすることができるので、排出コンベア30の上流側の下部のメンテナンスをする上でも作業を行い易い。
また、走行体1を備え、自力走行可能な構成であるので、現場内で十分な機動性を発揮し、トレーラの荷台等にも自力で乗り降りすることができるので、搬入搬出時にクレーン等の吊り重機が不要である点も大きなメリットである。
なお、以上においては、いわゆる振動篩である篩装置15を設けた例を説明したが、これに限定されない。例えば、篩装置15として、固定式の篩や、いわゆるロータリスクリーン、ロールスクリーン等、篩装置には様々なタイプのものがあり、こうした振動篩以外の篩装置を篩装置15として用いても構わない。また、履帯6を有する走行体1を備えた場合を例にとって説明したが、これにも限られず、例えばホイール式等の走行体1で走行手段を構成しても良い。これらの場合も同様の効果を得ることができる。
本発明の自走式スクリーンの一実施形態の全体構造を表す右側側面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態の全体構造を表す上面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態の全体構造を表す左側側面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態の全体構造を表す後側正面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態の全体構造を表す前側正面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態に備えられた排出コンベアの詳細構造を表す拡大側面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態に備えられたサイドコンベアの展開手順を表した説明図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態においてサイドコンベアを展開した状態の右側側面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態においてサイドコンベアを展開した状態の後側正面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態に備えられたサイドコンベアの旋回手順を表した説明図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態に備えられた動力装置の内部構造を表す上面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施形態に備えられた動力装置近傍を拡大して表す右側側面図である。 本発明の自走式スクリーンの一実施の形態をトレーラに積載した状態を表す側面図である。
符号の説明
1 走行体(走行手段)
7 本体フレーム
15 篩装置
16 動力装置
30 排出コンベア
110 弧面(切り欠いた部分、弧状に形成した部分)

Claims (5)

  1. 走行手段と、
    この走行手段上に設けた本体フレームと、
    この本体フレームの長手方向一方側の上部に設けた篩装置と、
    前記本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられ、その前記本体フレームの長手方向一方側上部を切り欠いて形成した動力装置と、
    前記篩装置の下方位置から前記動力装置の上方を通して、前記本体フレームの長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように配設するとともに、前記動力装置の切り欠いた部分に近接するように配設した排出コンベアと
    を備えたことを特徴とする自走式スクリーン。
  2. 走行手段と、
    この走行手段上に設けた本体フレームと、
    この本体フレームの長手方向一方側の上部に設けた篩装置と、
    前記本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられ、その前記本体フレームの長手方向一方側上部を切り欠いて弧状に形成した動力装置と、
    前記篩装置の下方位置から前記動力装置の上方を通して、前記本体フレームの長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように配設するとともに、前記動力装置の弧状に形成した部分に近接するように配設した排出コンベアと
    を備えたことを特徴とする自走式スクリーン。
  3. 走行手段と、
    この走行手段上に設けた本体フレームと、
    この本体フレームの長手方向一方側の上部に設けた篩装置と、
    前記篩装置の下方位置から、前記本体フレームの長手方向他方側外方に向かって上り傾斜となるように配設した排出コンベアと、
    この排出コンベアの下方でかつ前記本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられ、その前記本体フレームの長手方向一方側上部を前記排出コンベアから退避させるように弧状に形成し、その弧状に形成した部分が前記排出コンベアに近接するように配設した動力装置と
    を備えたことを特徴とする自走式スクリーン。
  4. 前記動力装置は、比較的大きな収容空間を要する機器を本体フレーム長手方向他方側に寄せて密に収容していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自走式スクリーン。
  5. 自走式スクリーンの排出コンベアの下部に近接し、かつ自走式スクリーンの本体フレームの長手方向他方側の上部に設けられる自走式スクリーン用動力装置において、
    その前記本体フレーム長手方向一方側上部を、前記排出コンベアから退避させるように弧状に形成した
    ことを特徴とする自走式スクリーン用動力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010259981A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自走式振動スクリーン

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