JP2005296524A - 歩行体および歩行体の歩行方法 - Google Patents

歩行体および歩行体の歩行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】平坦面であっても、「のこのこ」と同様にかわいらしく歩行をさせることができる歩行体等を提供すること。
【解決手段】胴体部3と、当該胴体部3に対して前後方向へ揺動自在に枢支された左右一対の脚体2と、前記胴体部に対して左右方向へ揺動自在に枢支された揺動体4と、当該揺動体を揺動させる駆動手段5とを有し、前記脚体2の下端には、前後方向および左右方向へ向かって傾斜した傾斜面若しくは湾曲面面を形成した底足部13を設け、前記駆動手段5による揺動体4の揺動に伴って前記胴体部3を左右方向へ揺動させ、当該胴体部3の揺動によって接地している一方の前記底足部を浮かせて脚体を前後方向へ揺動させ、当該脚体の前後方向への揺動によって進行させるように構成する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、床面を歩行する歩行体および歩行体の歩行方法に関するものである。特に歩行玩具に適した歩行体の構造および歩行方法に関するものである。
従来、所謂「のこのこ」と称されている歩行玩具が知られている(特許文献1、特許文献2)。当該「のこのこ」は、傾斜した斜面に載置することで、揺動自在に設けられた一対の脚部が交互に揺動し、傾斜面の下方に向かって歩行する歩行玩具である。
特開平9−108437号 実公昭36−10638号
上記特許文献1記載の歩行玩具は、胴体部を左右に揺動させながら脚部を交互に動作させ前進するものであり、一定のリズムでかわいらしく歩行を行う玩具である。しかし、当該歩行玩具は歩行を行わせるための動力を必要としないかわりに、傾斜面に載置する必要があり、傾斜していない平坦面では前記のように胴体部を揺動させながらかわいらしく歩行することができないものである。
本願発明は、上記の点に鑑み発明されたものであって、傾斜していない平坦面であってもかわいらしく歩行をさせることができる歩行体等を提供することを課題とする。また、当該歩行体を提供するための簡単な構造の駆動機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は下記の構成を有する。なすわち、
胴体部と、
当該胴体部に対して前後方向へ揺動自在に枢支された左右一対の脚体と、
前記胴体部に対して左右方向へ揺動自在に枢支された揺動体と、
当該揺動体を揺動させる駆動手段とを有し、
前記脚体の下端には、前後方向および左右方向へ向かって傾斜した傾斜面若しくは湾曲面を形成した底足部を設け、
前記駆動手段による揺動体の揺動に伴って前記胴体部を左右方向へ揺動させ、当該胴体部の揺動によって接地している一方の前記底足部を浮かせて脚体を前後方向へ揺動させ、当該脚体の前後方向への揺動によって進行させるように構成したことを特徴とする歩行体。
また、請求項2記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
前記揺動体は、前記胴体部の上部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の歩行体。
また、請求項3記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
前記駆動手段は、永久磁石とコイルを用いた電磁石の吸着と反発を利用したものであることを特徴とする請求項1または2記載の歩行体。
また、請求項4記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
胴体部に前後方向へ揺動自在に設けた一対の脚体を有した歩行体において、
前記胴体部を左右方向へ揺動させることによって接地している脚部の一方を浮かせ、
当該浮いた一方の脚部を当該一方の脚部の自重によって前方向に揺動させるとともに、
前記胴体部を反対方向へ揺動させることにより再び接地させ、
当該胴体部の反対方向への揺動によって接地している他方の脚部を浮かせ、当該浮いた他方の脚部を当該他方の脚部の自重によって前方向に揺動させるようにしたことを特徴とする歩行体の歩行方法。
本願発明に係る歩行体は、床面との接地解除によって前方へ踏み出すように揺動し、接地によって底足部の形状に従って傾動して胴体部を前方へ進行させる一対の脚体によって、左右の脚体を交互に動作させて歩行を行わせることが出来るという効果を有する。
また、所謂「のこのこ」と称されている歩行玩具と似た可愛らしい歩行動作をするにもかかわらず、歩行のために傾斜面を必要としないという効果を有する。特に、動物やアニメーションキャラクタ等を模した人形体として構成した場合には、頭部を揺動体とすることにより頭部を左右方向へ揺動させ、さらに胴体部を揺動させながら歩行させることができるので、外観上のデザインに合わせて可愛らしく歩行させることが出来るという効果を有する。
また、床面と接する底足部の形状を湾曲面としているので床面との接触による摩擦抵抗が少なくなり、歩行のテンポに合わせて胴体部自体が脚体の長手方向を軸として左右方向へ交互に小刻みに回動する。このように、胴体部を左右に振りながら歩行をさせることができ、玩具としてかわいらしい歩行形態を提供することが出来るという効果を有している。
また、歩行体は揺動体の揺動に伴う胴体部の揺動によって脚体を動作させるものであり、当該胴体部の揺動や脚体の揺動は、歩行体全体の重量や重心位置、揺動体を動作させる駆動手段の強さ等がバランスよく所定の条件を満たした場合に円滑に行われるものである。当該所定の条件は最終的には実験によって求められるものであるため、歩行体の重量や重心位置を変化させやすい構造であることが望ましい。本願発明に係る歩行体では、揺動体の駆動機構に磁石とコイルを用いた簡単な機構を用いることにより、歩行体内における駆動機構の配置位置や重量設定等が比較的変更しやすくなっている。これにより、外観形状の異なる他のデザインの歩行体を形成する場合であっても、円滑な歩行を行わせるためのバランスが取りやすいという効果を有している。
以下、本願発明にかかる歩行体等の最良の実施の形態を説明する。
図1は本願発明に係る歩行体のうち、最良の形態としての歩行玩具1を表したものであり、図1(a)は歩行玩具1を側面側から表した断面図、図1(b)は当該歩行玩具1が有している左右一対の脚体2の底面(底足部)を表した図である。また、図2(a)は図1(a)のA−A線断面図、図2(b)は図1(a)のB−B線断面図を表している。
歩行玩具1は、前記左右一対の脚体2と、当該脚体2を揺動自在に枢支した胴体3と、当該胴体3に揺動自在に枢支された揺動部材としての頭体4を有している。また、歩行玩具1は、前記頭体4を揺動駆動するための駆動手段5を有している。
以下、歩行玩具1を構成する各部の詳細について説明する。本実施の形態に係る歩行玩具1は、略5cm程度の高さに形成された略2頭身の合成樹脂製の人形体として形成されている。
歩行玩具1の一部を構成する胴体3は、人形体として所定の外観形状にデザインされた上下に開口を設けた筒状の筒状部6と、当該筒状部6の上端部7開口に略垂直に一体的に設けた板状の保持板8を有している。また、前記左右一対の脚体2を揺動自在に枢支する支軸9の両端をそれぞれ支持する軸受部10(10a、10b)が、前記筒状部6の上端部(上端開口)7内周に一体的に設けられている。
脚体2について説明する。
脚体2は、上端が前記支軸9に枢支された脚軸11と、当該脚軸11の下端に形成した接地部材12を有している。当該接地部材12の底面には、歩行玩具1の歩行時に床面と接する底足部13が設けられている。
当該底足部13は前記脚軸11に対する取り付け部付近を中心として、前半部は前方上方に向う湾曲した傾斜面を有し、後半部は前記脚軸11と略直角若しくは後方上方に向ってやや湾曲した緩やかな傾斜面を有した形状に形成されている。また、左右の各底足部13は前記脚軸11に対する取り付け部付近を中心として、各左右外側方向に向かって上方に向う湾曲した傾斜面を有している。
すなわち、前記左右の各底足部13は、脚軸11に対する取り付け部付近を中心として、前方および左右外側方向へ向って上方に傾斜する湾曲面を有し、後方に向かって脚軸11と略直角な面若しくは上方に若干傾斜した湾曲面を有した3次元的な曲面に形成されている。
また、接地部材12は、前記脚軸11に対する取付部を中心として後半部が前半部より重量が重たくなるように形成されている。本実施の形態では、接地部材12の後半部に鉄等の金属塊14を圧入若しくは一体成形により埋め込み、接地部材12の前半部に肉抜きした空洞部15を形成することにより、後半部が重く前半部が軽くなるように接地部材12を形成している。当該構成により、接地部材12の重心位置が後方寄りとなっているので、脚軸11を前記支軸9に対して垂下させると、脚軸11が前方へ傾くようになっている。
また、接地部材12は、支軸9を設けた胴体3の下端開口16から突出した状態で前後方向へ揺動できるように設けられており、当該揺動によって胴体3を前方に進行させるようになっている。
前述のように、胴体3は略筒状に形成されており上下各両端にはそれぞれ開口(上端開口7、下端開口16)が形成されており、頭体4が左右方向へ揺動自在となるように設けられている。
本実施の形態では、頭体4は下部に開口18を有する中空の球状体として形成されており、前面には目や鼻等の人形体としてのデザインを表す所定の凹凸や彩色が行われた部材である。
前記胴体3と一体的に形成された保持板8には、前記頭体4の軸受部17が設けられている。当該軸受部17には軸19が挿通されており、また、当該軸19は頭体4の下端中央の前後方向にそれぞれ設けられた軸受部20に回動自在に支持されている。当該構成によって、頭体4が左右方向へ揺動可能となっている。
前記保持板8は胴体3の上端開口7から上方に突出した部材であり、頭体4は当該保持板8を覆い隠すような状態で前記軸19に取り付けられている。保持板8には、表裏貫通した円形の孔が2箇所が横並びに設けられており、当該孔に外形を略同じく構成した円筒形状に巻回したコイル21が嵌め付けられている。当該コイル21は、前記保持板8の表裏面で磁極が異なるように、制御部22によって通電制御されるようになっている。
頭体4の内部には、前記保持板8に取り付けられたコイルを挟むように、2個の磁石MGが前後に対向して設けられている。当該各磁石MGは、対向する面同士が同一の磁極とならないように配置されている。頭体4内の2個の磁石MGは、前記2個のコイル21を配設した保持板8を接触しない程度に近接した状態で挟み、当該状態を維持したまま、頭体4とともに左右方向へ揺動するようになっている。
前記制御部22は、電池23の電力によって一定間隔で前記コイル21に所定の電流を出力するように、電気回路および電子部品によって構成されたものである。制御部22は
、一方のコイルに所定時間電流を出力し、所定時間経過後に通電を停止し他方のコイルに所定時間電流を出力する制御を繰り返すように設定されている。当該制御部22によって一方のコイル21にのみ電流が流れると、当該コイルが電磁石として作用し、前記頭体4に固定した2個の磁石MGを吸引して頭体4を通電したコイル側に傾けさせるようになっている。また、反対側のコイルにのみ通電を行うと当該コイル側に頭体4が傾き、以後コイルに対して交互に通電を行うことにより通電を行ったコイル側に頭体4が傾くという動作を繰り返し、頭体4が揺動動作を繰り返すようになっている。
前記頭体4の揺動動作を補助するために、頭体4を中立位置に保つように附勢する引っ張りコイルスプリング(以下「スプリング」という)24が設けられている。スプリング24の一方は頭体4の下方に突出して設けられたフック25に取り付けられ、スプリング24の他方は胴体3内の下方に設けたフック26に取り付けられている。
頭体4のフック25は、頭体4の回動中心である軸19から、半径方向に略6mm程度隔たった位置にアーム27を介して設けられている。頭体4が中立の状態では、スプリング24が一番縮んだ状態でアーム27、スプリング24が一直線状を為し、頭体4が左右の何れかに傾くとスプリング24が伸びるとともにアーム27とスプリング24との間に屈曲が生じるようになっている。頭体4が傾くと、前記アーム27とスプリング24との屈曲を無くす方向にスプリング24の引っ張り力が作用し、当該引っ張り力は屈曲角度が大きくなる程強くなるようになっている。
また、前記脚体2の上端部である、前記支軸9に枢支された脚軸11の被軸支部分には、前方に突出して構成された突片31が設けられている。突片31は、板状の小片であって脚軸11の長手方向と略直角方向を成す向きに一体的に設けられており、脚軸11の揺動に伴って略上下方向に往復移動するようになっている。
また、当該突片31は、前記頭体4の左右への揺動とともに回動するフック25と係合可能となっている。突片31は、脚体2が後方側へ傾くと当該脚体2の回動に伴って下降する。突片31が下降した状態で、頭体4が揺動してフック25が上方に向かって回動すると、当該フック25が突片31の下面と衝撃的に当接する。フック25が突片31に当接すると、フック25を押し上げて脚体2を回動させる力が生じ、脚体2を後方から前方に傾けるようになっている。歩行時には、左右の脚体2それぞれに同様の動作が行われ、交互に脚体2を揺動させるようになっている。
前記頭体4の後頭部には、着脱式の蓋体28が設けられており、蓋体28の内部には2個の電池23が左右に並んで装着されるようになっている。電池23の装着部裏面には、前述した制御部22を構成する回路基盤が設けられている。
当該電池23は、電力の供給を目的とする他、頭体4の揺動動作が円滑に行われるように、頭体4の重心位置を決定する錘としての機能も有している。また、頭体4は、揺動によって生じた運動量を胴体3に伝達して胴体3を揺動させる揺動部材であるので、一定の重量を有している必要がある。電池23は、当該目的のために頭体4の重量を増加させる錘としての機能も有している。
次に、図3を用いて、本願発明に係る歩行体等の歩行原理を説明する。
図3(a)の左側の図は歩行玩具1の歩行開始前の直立した状態を表した左側面図であり、図3(a)の右側の図は同状態の前記頭体4およびアーム27とスプリング24の関係を表した背面図である。この状態では、左右の各脚体は揃っていて各脚軸がそれぞれ床面に対して略直角であり、頭体4も中立位置となっている。
図3(b)の左側の図は歩行玩具1が歩行を開始した状態を表した左側面図であり、図3(b)の右側の図は同状態の前記頭体4およびアーム27とスプリング24の関係を表した背面図である。図3(b)は、頭体4が左側へ傾いた状態の歩行状態を表している。頭体4が左側へ傾くと歩行玩具1の重心が左側へ移動する。前述のように左右の脚体2は
、脚軸11に対する取り付け部付近を中心として左右外側方向に向かって上方に傾斜した湾曲面によって床面と接しているので、当該頭体4の左右への揺動に応じて歩行玩具1(胴体3)は左右に傾動するようになっている。従って、歩行玩具1の重心が左側へ移動すると、当該重心の移動に伴って底足部13の湾曲面と床面との接地位置が外側に移動し、当該接地位置の移動とともに、右側の脚体を若干床面から持ち上げるまで歩行玩具1が左側に傾動する。
前記のように、左の脚体2が接地した状態で右の脚体2が床面から浮くと、右の脚体2は前方へ揺動して傾くようになっている。各脚体2は、支軸9から垂下した脚軸の後半部に重心が位置しているので、外力を加えない状態ではその重心位置による作用によって接地部材12を前方に移動させるようになっている。したがって、右の脚体2の接地が解除されると、脚体が自重によって床面から支軸9に対する垂線よりも前方に傾き、当該脚体2の傾きによって歩行玩具1全体の重心位置が前方へ移動する。歩行玩具1全体の重心位置が前方へ移動すると左の脚体2の床面と接している部分が前方へ移動する。前述のように底足部13には前方に向かって上方傾斜した湾曲面が形成されているので、当該湾曲によって転がるように接地部分が前方へ移動し、当該接地部分の移動に伴って左の脚体2は前記接地面に対する垂線に対して後方に傾斜する。このように、浮いた脚部が前方に傾斜すると、これに伴って歩行玩具1が前方に移動し、接地している脚体2が後方に取り残される形で後方に向かって傾斜する。当該動作により、一歩踏み出したように歩行玩具1を一歩前進させることができる。
前記、右足を踏み出した状態で、頭体4を右側へ傾けると図3(b)の状態から図3(c)の状態に移行する。すなわち、頭体4が右側に傾くと、歩行玩具1の重心が右側に移動し、右の脚体2が接地した状態で左の脚体2が床面から浮き、左の脚体2は前方へ向かって揺動するとともに右の脚体2は後方へ向かって傾いた状態となる。
左の脚体2の接地が解除され、床面に対する垂線よりも脚体2が前方に傾き、当該脚体2の傾きによって歩行玩具1全体の重心位置が前方に移動する。歩行玩具1全体の重心位置が前方へ移動すると、右の脚体2の床面と接している部分が前方へ移動する。底足部13には前方に向かって上方傾斜した湾曲面が形成されているので、当該湾曲によって転がるように接地部分が前方へ移動し、当該接地部分の移動に伴って右の脚体2は垂線よりも後方に傾斜する。このように、浮いた脚体2が前方に揺動すると、これに伴って歩行玩具1が前方に移動し、接地している脚体2が後方に取り残される形で後方に向かって傾斜し、見かけ上は人形が一歩踏み出したように歩行玩具1を一歩前進させることができる。
また、当該脚体2の前方への揺動動作の際には、前述したように頭体4のフック25が脚体2の突片31と当接して脚体2を前方へ付勢するようになっており、脚体2の自重によって揺動動作を補助するようになっている。
以上のように、本実施の形態に係る歩行玩具1は頭体4の傾き方向を変えることによって左右方向への重心位置を変化させ、当該重心位置の変化に伴って左右の脚体2を交互に揺動させ、一歩一歩前進させることができるようになっている。
前述したように頭体4の左右方向への揺動は、通電により磁化したコイル21と磁石MGとの吸着によって行われるようになっている。例えば、コイル21に対して所定極性の電流を流してコイル21を電磁石にすると、左右何れか一方の磁石とは吸引しあい他方の磁石とは反発する。当該磁力による吸引及び反発作用を利用して頭体4を左右の何れか一方に傾けることができる。また、前記とは逆の極性の電流をコイル21に対して印加することで電磁石の極性をNS逆にすることができる。コイル21の磁極を逆にすることにより、前記吸引していた一方の磁石とは反発し、他方の磁石とは吸着しあうので、当該作用を利用して一方に傾いていた頭体4を、反対方向に傾けることができるようになっている。このように、コイル21に対する通電方向(極性)を交互に正負反転させることにより、頭体4を左右方向へ揺動させることが出来る。なお、当該、コイル21に対する通電制
御は、前記制御部22が記憶している所定のプログラムによって行われる。
頭体4の駆動手段には、ゼンマイや回転モータを利用した駆動機構等種々の方式が考えられるが、本実施の形態では前述したようにコイル21と磁石MGの吸着・反発を利用した方式を採用している。
所謂「のこのこ」と称される歩行玩具は、人形体の重量、重心位置、底足部13の湾曲形状等の所条件が整った場合に、円滑に歩行を行わせることができるものである。歩行玩具の外観形状は、所定のアニメーションキャラクタに似せる等予めデザインが定められている場合が多く、外観形状の変更には制約が設けられている。また、外観形状が異なると、同一の駆動機構を用いたとしても歩行玩具全体のバランスが崩れて円滑な歩行が出来なくなってしまう。
当該外観形状の変更に制約が設けられている等の状態で、前述のように人形体の重量、重心位置等を適切な状態とするには、内部機構の配置等を実験的に求める必要がある。本実施の形態ではコイル21と磁石MGの吸着・反発を利用した方式を採用している。コイル21と磁石MG間には機械的な連結が無いので両者の配置位置、大きさ、重量等の設定が比較的自由であり、円滑な歩行を行わせるための好適な条件を見いだしやすいという作用・効果がある。
また、歩行玩具1は、頭体4の揺動に伴う傾き動作によって歩行を行わせるものであるので、頭体4が歩行玩具1を傾けるために必要なエネルギーを有している必要がある。当該エネルギーは、頭体4の重心位置と揺動中心(軸19)間の距離、重量および軸19を中心とした頭体4の回転速度によって略決定されるものであり、当該諸条件も歩行玩具1を円滑に歩行させるための重要な要素となっている。本実施の形態に係る歩行玩具1では、2個のボタン型電池(LR44型)を頭体4内に配置して頭体4の重量を増加させ、傾き動作に必要なエネルギーを歩行玩具1に与えることが出来るようになっている。
また、左右いずれかの方向に傾ききった頭体4を素早く反対方向に回動させるには、当該反対方向に作用する力を強くすることが望ましい。この力を強くするには、コイル21と磁石MGの吸着・反発力を強くすることが考えられるが、強くするには大きな磁力の磁石とコイル21の巻き数やコイル21に通電する電力を増加させる必要がある。しかしこの場合には、コストが高くなったり、電池の消耗が激しく連続駆動時間が短くなったり、前述した重量、重心位置設定の余地が少なくなる等の負要因も発生しやすい。このような観点から、本実施の形態に係る歩行玩具1では、頭体4が左右いずれかの方向に傾ききった時に、反対方向に戻そうとする力が最大となるようにスプリング24を配置し、前記負要因を伴うことなく円滑に頭体4の揺動動作を行わせることが出るようになっている。
また、以上説明した歩行玩具1は、頭体4に制御部22、電池23および磁石MGを搭載し、胴体3にコイル21を設けた構造であるが、頭体4にコイルを搭載し胴体に磁石を設けた構造にしてもよい。頭体にコイルを搭載した構成とすると、頭体と胴体を電気的に接続するための導線による配線作業を無くすことができ、頭体を一つの組み立て済み部品として胴体に装着するだけで歩行体の組み立てを行うことが出来、製造時の作業工数を軽減することができるという効果を有している。また、頭体にコイルを搭載した構成とすることにより、頭体の可動によって生じる導線の疲労等による切断を防止することができるという効果を有している。
このような磁石とコイルの配置は、歩行体の外観形状や歩行のために要求される重量バランス等を考慮し、適時選択的に採用されるものである。
本願発明に係る歩行体の側部断面図等である。 本願発明に係る歩行体の要部断面図である。 本願発明に係る歩行体の歩行状態を説明するための説明図である。
符号の説明
1 歩行玩具
2 脚体
3 胴体
4 頭体
5 駆動手段
6 筒状部
7 上端部
8 保持板
9 支軸
10(10a、10b) 軸受部
11 脚軸
12 接地部材
13 底足部
14 金属塊
15 空洞部
16 下端開口
17 軸受
18 開口
19 軸
20 軸受部
21 コイル
22 制御部
23 電池
24 引っ張りコイルスプリング
25 フック
26 フック
27 アーム
28 蓋体
MG 磁石


Claims (4)

  1. 胴体部と、
    当該胴体部に対して前後方向へ揺動自在に枢支された左右一対の脚体と、
    前記胴体部に対して左右方向へ揺動自在に枢支された揺動体と、
    当該揺動体を揺動させる駆動手段とを有し、
    前記脚体の下端には、前後方向および左右方向へ向かって傾斜した傾斜面若しくは湾曲面を形成した底足部を設け、
    前記駆動手段による揺動体の揺動に伴って前記胴体部を左右方向へ揺動させ、当該胴体部の揺動によって接地している一方の前記底足部を浮かせて脚体を前後方向へ揺動させ、当該脚体の前後方向への揺動によって進行させるように構成したことを特徴とする歩行体。
  2. 前記揺動体は、前記胴体部の上部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の歩行体。
  3. 前記駆動手段は、永久磁石とコイルを用いた電磁石の吸着と反発を利用したものであることを特徴とする請求項1または2記載の歩行体。
  4. 胴体部に前後方向へ揺動自在に設けた一対の脚体を有した歩行体において、
    前記胴体部を左右方向へ揺動させることによって接地している脚部の一方を浮かせ、
    当該浮いた一方の脚部を当該一方の脚部の自重によって前方向に揺動させるとともに、
    前記胴体部を反対方向へ揺動させることにより再び接地させ、
    当該胴体部の反対方向への揺動によって接地している他方の脚部を浮かせ、当該浮いた他方の脚部を当該他方の脚部の自重によって前方向に揺動させるようにしたことを特徴とする歩行体の歩行方法。
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