JP2004154183A - 2足歩行リモコン玩具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で左右の脚部の回動量を制御し、人間の歩行動作により近い方向転換動作を行なうことができる2足歩行リモコン玩具を提供すること。
【解決手段】リモートコントローラAで遠隔操作されて2足歩行する2足歩行リモコン玩具の胴体部1には2本の脚部2、3を前後に回動させる駆動機構4が配置され、上記駆動機構4は、リモートコントローラAから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向側の脚部の回動量を小さく、指定された方向と反対側の脚部の回動量を大きくした。
【選択図】 図1
【解決手段】リモートコントローラAで遠隔操作されて2足歩行する2足歩行リモコン玩具の胴体部1には2本の脚部2、3を前後に回動させる駆動機構4が配置され、上記駆動機構4は、リモートコントローラAから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向側の脚部の回動量を小さく、指定された方向と反対側の脚部の回動量を大きくした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2足歩行リモコン玩具、詳しくはリモートコントローラからの指令で左右何れの方向にも方向転換することができる2足歩行リモコン玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2足歩行玩具としては様々な玩具が提案され実用に供されている。これらの歩行玩具は左右の脚の回動動作により歩行動作を行なうものであったが、単に直進歩行するだけでは面白みに欠けるため、左右何れかに方向転換できる2足歩行玩具が提案されている。この2足歩行玩具は、胴体部に配置された駆動部によって回転するクランク軸によって回動動作する脚ロッドが設けられ、この脚ロッドの下端には車輪が配置され、この車輪の回転を制御することにより方向転換を図っていた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特許公報第2957881号公報(第3―4頁、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の2足歩行玩具では、脚部の回動量の違いにより方向転換を図るのではなく、脚部の下端に設けた車輪の回転を制御することにより方向転換を図るものであり、人間の歩行動作からはかけ離れたリアル感の乏しいものであった。
【0005】
本発明は上記問題点を解消し、簡単な構造で左右の脚部の回動量を制御し、人間の歩行動作により近い方向転換動作を行なうことができる2足歩行リモコン玩具を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る2足歩行リモコン玩具は、リモートコントローラで遠隔操作されて2足歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)2足歩行リモコン玩具の胴体部には2本の脚部を前後に回動させる駆動機構が配置されていること
(ロ)上記駆動機構は、上記リモートコントローラから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向側の脚部の回動量を小さくし、反対側の脚部の回動量を大きくすること
【0007】
なお、前記2足歩行リモコン玩具は以下の要件を備えることが好ましい。
(イ)前記駆動機構は上下に揺動するシーソー部材を備え、該シーソー部材の両端に形成された係合軸は前記左右の脚部の上部に上下方向に形成された長孔に係合していること
(ロ)前記駆動機構は前記リモートコントローラから左右何れかに方向転換の指令を受けたとき、上記シーソー部材の指定された方向側の端部を上方に揺動した状態で保持すること
(ハ)前記脚部は上記係合軸を中心に前後に回動すること
【0008】
また、前記2足歩行リモコン玩具は以下の要件を備えるようにしてもよい。
(イ)前記シーソー部材の中央は上方に膨出し、該膨出部には磁石が配置されていること
(ロ)前記シーソー部材の膨出部の両側には所定間隔をおいてそれぞれコイルが配置され、前記リモートコントローラから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向と反対側のコイルに指令時間だけ電流が流れて上記磁石を磁着すること
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る2足歩行リモコン玩具を示し、この2足歩行リモコン玩具はリモートコントローラAで遠隔操作されて歩行するものであって、左右何れかに方向転換指令が出されると、歩行しながら方向を変換するようにしたもので、胴体部1には脚部2、3を互いに相反する方向に回動させる駆動機構4が配置され、この駆動機構4は、コントローラAの歩進ボタンa(前進ボタンa1、後進ボタンa2)を押しながら方向ボタンb(左方向ボタンb1、右方向ボタンb2)を押し操作した場合、方向ボタンbを押し操作した側の脚部の前後回動のストロークを小さく、押し操作しない側の脚部の前後回動のストロークを大きくして方向転換を図るようにしたものである。
【0010】
脚部2、3はそれぞれ胴体部1に配置された駆動機構4により前後に回動させられる前脚部21、31と、支軸5、6で胴体部1に回動可能に軸支された後脚部22、32とからなり、前脚部21、31と後脚部22、32とは足部20、30の中央部と、後部とにそれぞれ回動可能に軸支されている。
【0011】
図2、3に示すように、前脚部21、31は、下端が足部20、30のほぼ中央に前後に回動可能に連結された第1の脚部23、33と、上部に長孔24、34が形成され下端が第1の脚部23、33の中間に前後に回動可能に軸支された第2の脚部25、35と、第2の脚部25、35の中央に上下に回動可能に軸支され、下端が第1の脚部23、33の上部の長手方向に形成された長孔26、36に係合するとともに上部に形成された長孔27、37が後脚部22、32を軸支する支軸5、6に係合する逆L字状の係合板28、38とから構成されている。
【0012】
そして、第2の脚部25、35の上部に形成された長孔24、34には、後述するシーソー部材50の両端に形成された係合軸52、53が係合している。
【0013】
駆動機構4はモータを駆動力として図示しない歯車を介して回転する軸40の両端に固定された円板41、42とシーソー部材50とからなり、円板41、42の外側面には中心から偏った位置に偏心軸43、44が形成され、この偏心軸43、44は周方向に180度ずれて形成されている。
【0014】
シーソー部材50は胴体部1内に形成された図示しない支軸に軸孔51が軸支され、支軸(軸孔51)を中心に上下に揺動するシーソー部材で構成されている。このシーソー部材50の両端部には先端が半球状の係合軸52、53が形成され、中央から上方に膨出した膨出部54の上部の貫通孔には磁石55が嵌め込まれ、磁石55の両端面は膨出部54の両側面から露出している。
【0015】
そして、膨出部54の両側には所定間隔をおいて、コイル60、61がそれぞれ配置され、適宜手段で胴体部1内に固定されている。このコイル60、61はシーソー部材50が上下に揺動したとき当接する位置に配置され、コイル60、61の何れか一方に励磁電流を流したときには、励磁電流が流されたコイルと磁石55とが磁着し、励磁電流を切るまではコイルと磁石との磁着状態は継続するので、シーソー部材50は揺動した状態が保たれ、揺動時には、例えば、コイル60に励磁電流を流し、コイル60と磁石55とが磁着している場合は、係合軸52が下方に、係合軸53が上方に位置するようになっている(図4参照)。
【0016】
なお、コイル60、61は磁心がないので励磁電流を切ると磁力が消滅し、磁石55との磁着は直ちに解除されるのでシーソー部材50はフリーになる。
【0017】
図5は、前脚部21(31)を1本で構成することにより、偏心軸43(44))とシーソー部材50の係合軸52(53)との関係を簡略化して脚部2(3)の作動原理を説明するもので、図5(a)は、シーソー部材50の係合軸52(53)が低位置にあり、偏心軸43(44)が最大後方に移動した場合を示し、図5(b)は、偏心軸43(44)が最大前方に移動した場合を示す。また、図5(c)は、シーソー部材50の係合軸52(53)が高位置にあり、偏心軸43(44)が最大後方に移動した場合を示し、図5(d)は、偏心軸43(44)が最大前方に移動した場合を示す。
【0018】
係合軸52(53)が低位置にある場合は係合軸52(53)と軸40との距離L1が小さいので、脚部2(3)の回動量は大きくなり足部20(30)の移動量D1は大きく(図5(a)(b)参照)、係合軸52(53)が高位置にある場合は係合軸52(53)と軸40との距離L2が大きいので、脚部2(3)の回動量は小さくなり足部20(30)の移動量D2は少なくなる(図5(c)(d)参照)。
【0019】
したがって、移動量D1と、移動量D2との差だけ、一方の脚部が余分に前進又は後進するので、2足歩行リモコン玩具は歩行しながら徐々に方向を変えることができる。
【0020】
なお、図6は、2足歩行リモコン玩具のブロック図を示し、制御部CPU1は押し操作された操作ボタンa1、a2、b1、b2に対応する制御信号を発信するもので歩進ボタンa(前進ボタンa1、後進ボタンa2)のみを押し操作した場合は、モータ62の動作信号が発信され、歩進ボタンa(前進ボタンa1、後進ボタンa2)を押しながら方向ボタンb(左方向ボタンb1、右方向ボタンb2)を押し操作した場合はモータ62の動作信号に加え、コイル60、61の何れか一方に励磁電流を流すコイル制御信号が発信される。
【0021】
2足歩行リモコン玩具がモータの動作信号のみを受信した場合は、胴体部1内に配置された制御部CPU2は前進(前進ボタンa1)か、後進(後進ボタンa2)かを判断し、前進であればモータ62を正回転させ、後進であればモータ62を逆回転させる。
【0022】
そして、モータの動作信号に加え、コイル制御信号を受信した場合は、モータ62を回転させながら、指定されたコイル60(61)に方向ボタンbが押されている間だけ励磁電流を流すようになっている。
【0023】
次に、リモートコントローラAの前進ボタンa1を押しながら、右方向ボタンb2を押すことにより2足歩行リモコン玩具を前進させながら右に方向転換させる場合について説明する。a1を押しながら、b1を押すことによりコイル60に励磁電流が流れるので、図4に示すように、シーソー部材50が反時計方向に揺動して右上がりの状態になるので、係合軸52が低位置に、係合軸53が高位置になり、図7(a)〜(d)に示すように、左の脚部2(第2の脚部25)は円板41の中心(軸40)と係合軸52との距離が接近し、第2の脚部25の揺動の中心が低くなるので、偏心軸43の回転による第2の脚部25の回動量が大きくなり、第2の脚部25に連係する第1の脚部23の回動量も大きくなるので円板41の1回転における足部20の移動量が多くなる(図7(a)(c)参照)。
【0024】
一方、図8(a)〜(d)に示すように、右の脚部3(第2の脚部35)は円板42の中心(軸40)と係合軸53との距離が離れ、第2の脚部35の揺動の中心が高くなるので、偏心軸44の回転による第2の脚部35の回動量は小さくなり、、第2の脚部35に連係する第1の脚部33の回動量は小さくなるので円板42の1回転における足部30の移動量は少なくなる(図8(a)(c)参照)。
【0025】
上述のように、コイル60、61のどちらに励磁電流を流すかによってシーソー部材50の傾きが変わることにより、第2の脚部25又は第2の脚部35の回動の中心が変わり、脚部2又は脚部3の回動量が変わるので、回動量の少ない脚部側に方向を転換させることができる。
【0026】
なお、前脚部31、21は前方に回動するとき、係合板28、38が第1の脚部23、33を前後に回動させるのでひざを曲げたり延ばしたりするような動きを伴う歩行動作をするようになり、脚部2、3の回動量を変化させて方向転換を行なうだけではなく、脚部の動きもより人間の歩行動作に似せることがでる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、リモートコントローラから方向転換の指令を受けると指定された方向側の脚部の回動量を小さく、反対側の脚部の回動量を大きくするので歩行しながら徐々に方向転換することになり自然な歩行動作を実現することができる。
【0028】
請求項2の発明によれば、両脚部の間に配置されたシーソー部材の両端に形成された係合軸が脚部の上部に形成された長孔に係合し、両脚部は係合軸を中心に回動するので係合軸の上下位置を変えることにより脚部の回動量を変えることができる。
【0029】
請求項3の発明によれば、シーソー部材の中央上部に膨出した膨出部に磁石を取り付けるとともに、膨出部の両側には所定間隔をおいてコイルを配置し、どちらのコイルに電流を流す化を指示することにより、シーソー部材の揺動方向を決めることができ、簡単な構造で脚部の回動量を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、2足歩行リモコン玩具の構成を説明する斜視図
【図2】上記2足歩行リモコン玩具の分解斜視図
【図3】脚部の分解斜視図
【図4】上記2足歩行リモコン玩具の背面側要部縦断面図
【図5】(a)〜(d)は上記2足歩行リモコン玩具の動作原理の説明図
【図6】上記2足歩行リモコン玩具のブロック図
【図7】(a)〜(d)は上記2足歩行リモコン玩具の歩行動作説明図
【図8】(a)〜(d)は上記2足歩行リモコン玩具の歩行動作説明図
【符号の説明】
1 胴体部
2、3 脚部
4 駆動機構
50 シーソー部材
55 磁石
60、61 コイル
A リモートコントローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、2足歩行リモコン玩具、詳しくはリモートコントローラからの指令で左右何れの方向にも方向転換することができる2足歩行リモコン玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2足歩行玩具としては様々な玩具が提案され実用に供されている。これらの歩行玩具は左右の脚の回動動作により歩行動作を行なうものであったが、単に直進歩行するだけでは面白みに欠けるため、左右何れかに方向転換できる2足歩行玩具が提案されている。この2足歩行玩具は、胴体部に配置された駆動部によって回転するクランク軸によって回動動作する脚ロッドが設けられ、この脚ロッドの下端には車輪が配置され、この車輪の回転を制御することにより方向転換を図っていた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特許公報第2957881号公報(第3―4頁、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の2足歩行玩具では、脚部の回動量の違いにより方向転換を図るのではなく、脚部の下端に設けた車輪の回転を制御することにより方向転換を図るものであり、人間の歩行動作からはかけ離れたリアル感の乏しいものであった。
【0005】
本発明は上記問題点を解消し、簡単な構造で左右の脚部の回動量を制御し、人間の歩行動作により近い方向転換動作を行なうことができる2足歩行リモコン玩具を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る2足歩行リモコン玩具は、リモートコントローラで遠隔操作されて2足歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)2足歩行リモコン玩具の胴体部には2本の脚部を前後に回動させる駆動機構が配置されていること
(ロ)上記駆動機構は、上記リモートコントローラから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向側の脚部の回動量を小さくし、反対側の脚部の回動量を大きくすること
【0007】
なお、前記2足歩行リモコン玩具は以下の要件を備えることが好ましい。
(イ)前記駆動機構は上下に揺動するシーソー部材を備え、該シーソー部材の両端に形成された係合軸は前記左右の脚部の上部に上下方向に形成された長孔に係合していること
(ロ)前記駆動機構は前記リモートコントローラから左右何れかに方向転換の指令を受けたとき、上記シーソー部材の指定された方向側の端部を上方に揺動した状態で保持すること
(ハ)前記脚部は上記係合軸を中心に前後に回動すること
【0008】
また、前記2足歩行リモコン玩具は以下の要件を備えるようにしてもよい。
(イ)前記シーソー部材の中央は上方に膨出し、該膨出部には磁石が配置されていること
(ロ)前記シーソー部材の膨出部の両側には所定間隔をおいてそれぞれコイルが配置され、前記リモートコントローラから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向と反対側のコイルに指令時間だけ電流が流れて上記磁石を磁着すること
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る2足歩行リモコン玩具を示し、この2足歩行リモコン玩具はリモートコントローラAで遠隔操作されて歩行するものであって、左右何れかに方向転換指令が出されると、歩行しながら方向を変換するようにしたもので、胴体部1には脚部2、3を互いに相反する方向に回動させる駆動機構4が配置され、この駆動機構4は、コントローラAの歩進ボタンa(前進ボタンa1、後進ボタンa2)を押しながら方向ボタンb(左方向ボタンb1、右方向ボタンb2)を押し操作した場合、方向ボタンbを押し操作した側の脚部の前後回動のストロークを小さく、押し操作しない側の脚部の前後回動のストロークを大きくして方向転換を図るようにしたものである。
【0010】
脚部2、3はそれぞれ胴体部1に配置された駆動機構4により前後に回動させられる前脚部21、31と、支軸5、6で胴体部1に回動可能に軸支された後脚部22、32とからなり、前脚部21、31と後脚部22、32とは足部20、30の中央部と、後部とにそれぞれ回動可能に軸支されている。
【0011】
図2、3に示すように、前脚部21、31は、下端が足部20、30のほぼ中央に前後に回動可能に連結された第1の脚部23、33と、上部に長孔24、34が形成され下端が第1の脚部23、33の中間に前後に回動可能に軸支された第2の脚部25、35と、第2の脚部25、35の中央に上下に回動可能に軸支され、下端が第1の脚部23、33の上部の長手方向に形成された長孔26、36に係合するとともに上部に形成された長孔27、37が後脚部22、32を軸支する支軸5、6に係合する逆L字状の係合板28、38とから構成されている。
【0012】
そして、第2の脚部25、35の上部に形成された長孔24、34には、後述するシーソー部材50の両端に形成された係合軸52、53が係合している。
【0013】
駆動機構4はモータを駆動力として図示しない歯車を介して回転する軸40の両端に固定された円板41、42とシーソー部材50とからなり、円板41、42の外側面には中心から偏った位置に偏心軸43、44が形成され、この偏心軸43、44は周方向に180度ずれて形成されている。
【0014】
シーソー部材50は胴体部1内に形成された図示しない支軸に軸孔51が軸支され、支軸(軸孔51)を中心に上下に揺動するシーソー部材で構成されている。このシーソー部材50の両端部には先端が半球状の係合軸52、53が形成され、中央から上方に膨出した膨出部54の上部の貫通孔には磁石55が嵌め込まれ、磁石55の両端面は膨出部54の両側面から露出している。
【0015】
そして、膨出部54の両側には所定間隔をおいて、コイル60、61がそれぞれ配置され、適宜手段で胴体部1内に固定されている。このコイル60、61はシーソー部材50が上下に揺動したとき当接する位置に配置され、コイル60、61の何れか一方に励磁電流を流したときには、励磁電流が流されたコイルと磁石55とが磁着し、励磁電流を切るまではコイルと磁石との磁着状態は継続するので、シーソー部材50は揺動した状態が保たれ、揺動時には、例えば、コイル60に励磁電流を流し、コイル60と磁石55とが磁着している場合は、係合軸52が下方に、係合軸53が上方に位置するようになっている(図4参照)。
【0016】
なお、コイル60、61は磁心がないので励磁電流を切ると磁力が消滅し、磁石55との磁着は直ちに解除されるのでシーソー部材50はフリーになる。
【0017】
図5は、前脚部21(31)を1本で構成することにより、偏心軸43(44))とシーソー部材50の係合軸52(53)との関係を簡略化して脚部2(3)の作動原理を説明するもので、図5(a)は、シーソー部材50の係合軸52(53)が低位置にあり、偏心軸43(44)が最大後方に移動した場合を示し、図5(b)は、偏心軸43(44)が最大前方に移動した場合を示す。また、図5(c)は、シーソー部材50の係合軸52(53)が高位置にあり、偏心軸43(44)が最大後方に移動した場合を示し、図5(d)は、偏心軸43(44)が最大前方に移動した場合を示す。
【0018】
係合軸52(53)が低位置にある場合は係合軸52(53)と軸40との距離L1が小さいので、脚部2(3)の回動量は大きくなり足部20(30)の移動量D1は大きく(図5(a)(b)参照)、係合軸52(53)が高位置にある場合は係合軸52(53)と軸40との距離L2が大きいので、脚部2(3)の回動量は小さくなり足部20(30)の移動量D2は少なくなる(図5(c)(d)参照)。
【0019】
したがって、移動量D1と、移動量D2との差だけ、一方の脚部が余分に前進又は後進するので、2足歩行リモコン玩具は歩行しながら徐々に方向を変えることができる。
【0020】
なお、図6は、2足歩行リモコン玩具のブロック図を示し、制御部CPU1は押し操作された操作ボタンa1、a2、b1、b2に対応する制御信号を発信するもので歩進ボタンa(前進ボタンa1、後進ボタンa2)のみを押し操作した場合は、モータ62の動作信号が発信され、歩進ボタンa(前進ボタンa1、後進ボタンa2)を押しながら方向ボタンb(左方向ボタンb1、右方向ボタンb2)を押し操作した場合はモータ62の動作信号に加え、コイル60、61の何れか一方に励磁電流を流すコイル制御信号が発信される。
【0021】
2足歩行リモコン玩具がモータの動作信号のみを受信した場合は、胴体部1内に配置された制御部CPU2は前進(前進ボタンa1)か、後進(後進ボタンa2)かを判断し、前進であればモータ62を正回転させ、後進であればモータ62を逆回転させる。
【0022】
そして、モータの動作信号に加え、コイル制御信号を受信した場合は、モータ62を回転させながら、指定されたコイル60(61)に方向ボタンbが押されている間だけ励磁電流を流すようになっている。
【0023】
次に、リモートコントローラAの前進ボタンa1を押しながら、右方向ボタンb2を押すことにより2足歩行リモコン玩具を前進させながら右に方向転換させる場合について説明する。a1を押しながら、b1を押すことによりコイル60に励磁電流が流れるので、図4に示すように、シーソー部材50が反時計方向に揺動して右上がりの状態になるので、係合軸52が低位置に、係合軸53が高位置になり、図7(a)〜(d)に示すように、左の脚部2(第2の脚部25)は円板41の中心(軸40)と係合軸52との距離が接近し、第2の脚部25の揺動の中心が低くなるので、偏心軸43の回転による第2の脚部25の回動量が大きくなり、第2の脚部25に連係する第1の脚部23の回動量も大きくなるので円板41の1回転における足部20の移動量が多くなる(図7(a)(c)参照)。
【0024】
一方、図8(a)〜(d)に示すように、右の脚部3(第2の脚部35)は円板42の中心(軸40)と係合軸53との距離が離れ、第2の脚部35の揺動の中心が高くなるので、偏心軸44の回転による第2の脚部35の回動量は小さくなり、、第2の脚部35に連係する第1の脚部33の回動量は小さくなるので円板42の1回転における足部30の移動量は少なくなる(図8(a)(c)参照)。
【0025】
上述のように、コイル60、61のどちらに励磁電流を流すかによってシーソー部材50の傾きが変わることにより、第2の脚部25又は第2の脚部35の回動の中心が変わり、脚部2又は脚部3の回動量が変わるので、回動量の少ない脚部側に方向を転換させることができる。
【0026】
なお、前脚部31、21は前方に回動するとき、係合板28、38が第1の脚部23、33を前後に回動させるのでひざを曲げたり延ばしたりするような動きを伴う歩行動作をするようになり、脚部2、3の回動量を変化させて方向転換を行なうだけではなく、脚部の動きもより人間の歩行動作に似せることがでる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、リモートコントローラから方向転換の指令を受けると指定された方向側の脚部の回動量を小さく、反対側の脚部の回動量を大きくするので歩行しながら徐々に方向転換することになり自然な歩行動作を実現することができる。
【0028】
請求項2の発明によれば、両脚部の間に配置されたシーソー部材の両端に形成された係合軸が脚部の上部に形成された長孔に係合し、両脚部は係合軸を中心に回動するので係合軸の上下位置を変えることにより脚部の回動量を変えることができる。
【0029】
請求項3の発明によれば、シーソー部材の中央上部に膨出した膨出部に磁石を取り付けるとともに、膨出部の両側には所定間隔をおいてコイルを配置し、どちらのコイルに電流を流す化を指示することにより、シーソー部材の揺動方向を決めることができ、簡単な構造で脚部の回動量を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、2足歩行リモコン玩具の構成を説明する斜視図
【図2】上記2足歩行リモコン玩具の分解斜視図
【図3】脚部の分解斜視図
【図4】上記2足歩行リモコン玩具の背面側要部縦断面図
【図5】(a)〜(d)は上記2足歩行リモコン玩具の動作原理の説明図
【図6】上記2足歩行リモコン玩具のブロック図
【図7】(a)〜(d)は上記2足歩行リモコン玩具の歩行動作説明図
【図8】(a)〜(d)は上記2足歩行リモコン玩具の歩行動作説明図
【符号の説明】
1 胴体部
2、3 脚部
4 駆動機構
50 シーソー部材
55 磁石
60、61 コイル
A リモートコントローラ
Claims (3)
- リモートコントローラで遠隔操作されて2足歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする2足歩行リモコン玩具。
(イ)2足歩行リモコン玩具の胴体部には2本の脚部を前後に回動させる駆動機構が配置されていること
(ロ)上記駆動機構は、上記リモートコントローラから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向側の脚部の回動量を小さくし、反対側の脚部の回動量を大きくすること - 以下の要件を備えることを特徴とする、請求項1記載の2足歩行リモコン玩具。
(イ)前記駆動機構は上下に揺動するシーソー部材を備え、該シーソー部材の両端に形成された係合軸は前記左右の脚部の上部に上下方向に形成された長孔に係合していること
(ロ)前記駆動機構は前記リモートコントローラから左右何れかに方向転換の指令を受けたとき、上記シーソー部材の指定された方向側の端部を上方に揺動した状態で保持すること
(ハ)前記脚部は上記係合軸を中心に前後に回動すること - 以下の要件を備えることを特徴とする、請求項1又は2記載の2足歩行リモコン玩具。
(イ)前記シーソー部材の中央は上方に膨出し、該膨出部には磁石が配置されていること
(ロ)前記シーソー部材の膨出部の両側には所定間隔をおいてそれぞれコイルが配置され、前記リモートコントローラから左右何れかの方向に方向転換の指令を受けたとき、指定された方向と反対側のコイルに指令時間だけ電流が流れて上記磁石を磁着すること
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-
2002
- 2002-11-01 JP JP2002320360A patent/JP2004154183A/ja active Pending
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