JP2005296371A - 遊技機 - Google Patents

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詔八 鵜川
Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
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Abstract

【課題】 異なる2つの遊技を遊技機において実行するときに、遊技間に関連性を持たせるとともに、遊技者の興味を2つの遊技の両方に向けさせることを可能とし、遊技の興趣を向上させることである。
【解決手段】 遊技領域7の中心から左右何れかの側に偏在するように第1変動表示装置9aを変動表示させる条件が成立する第1始動口14aと、第2変動表示装置9bを変動表示させる条件が成立する第2始動口14bを有する可変入賞装置30、可変入賞装置30を開状態にする条件が成立する普通図柄表示器10を変動表示させる条件が成立する通過口11とが設けられる。第1の変動表示部での変動表示結果が大当り図柄の組合せとなったときに、普通図柄表示器10での変動表示が時短状態に制御される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パチンコ遊技機またはコイン遊技機などで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技領域に遊技媒体を打込んで遊技が行なわれ、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を並行して個別に行なうことが可能な第1および第2の変動表示部を備え、該第1または第2の変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機に関する。
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、各々が識別可能な複数種類の図柄等の識別情報の変動表示を並行して個別に行なうことが可能な画像表示装置等の第1および第2の変動表示部が設けられた遊技領域に遊技球を打込んで遊技が行なわれ、何れかの変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御されるものがあった。
そして、このような遊技機としては、パチンコ遊技機において、1つの遊技領域内に2種類の遊技が行なえるような構造を設け、次のように、第1種遊技と第2種遊技とを選択的に実行できるようにしたものがあった。第1例としては、単一の始動装置内に設けられた第1始動領域または第2始動領域のうちのどちらに遊技球が導かれるかにより、第1種遊技または第2種遊技が実行されるように構成された遊技機がある(特許文献1)。また、第2例としては、第1種遊技を実行するための1始動入賞口と第2遊技を実行するための第2種始動入賞口とが設けられ、第1種遊技と第2種遊技とが交互に実行可能となるように制御されるように構成された遊技機がある(特許文献2)。
特開2002−95810号公報(段落番号0016等) 特開2001−682号公報(段落番号0098〜0102等)
しかし、前述の第1例の遊技機においては、実行可能な第1種遊技と第2種遊技との間に遊技の関連性がなかった。このため、遊技者は、単に別々に実行される2種類の遊技の進行を見ることしかできず、遊技の興趣が高まらなかった。
また、前述の第2例の遊技機においては、たとえば、第2種遊技の進行度に応じて第1種遊技で大当りが生じる確率が変化する等、第1種遊技と第2種遊技との間に遊技の関連性が設けられていた。しかし、第1種遊技と第2種遊技とが同時進行できるものではなかったので、遊技者の興味が2つの遊技のうちのいずれか一方にしか向かず、遊技の興趣が今一つ高まらなかった。
本発明は、かかる事情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、異なる2つの遊技を遊技機において実行するときに、遊技間に関連性を持たせるとともに、遊技者の興味を2つの遊技の両方に向けさせることが可能とし、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段の具体例およびその効果
(1) 遊技領域(遊技領域7)に遊技媒体(遊技球)を打込んで遊技が行なわれ、各々が識別可能な複数種類の識別情報(特別図柄)の変動表示を並行して個別に行なうことが可能な第1および第2の変動表示部(第1変動表示装置9a、第2変動表示装置9b)を備え、該第1または第2の変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示態様(大当り図柄の組合せ)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御される遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域において中心(中心線CL)から左右何れかの側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第1の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件(始動入賞)が成立する第1の始動領域(第1始動口14a)と
前記第1および第2の変動表示部で変動表示される識別情報とは異なる複数種類の識別情報(普通図柄)の変動表示を行なう第3の変動表示部(普通図柄表示部10)と、
前記第3の変動表示部における表示結果が予め定められた特殊表示態様(当り図柄)となったときに、遊技媒体を受入れ不可能な第2の状態(閉鎖状態)から遊技媒体を受入れ可能な第1の状態(開放状態)に制御される装置であって、当該装置に受入れられた遊技媒体が進入したことに応じて前記第2の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件(始動入賞)が成立する第2の始動領域(第2始動口14b)を有する可変入賞装置(可変入賞装置30)と、
前記遊技領域において前記第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第3の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件(始動通過)が成立する第3の始動領域(通過口11)と、
前記第1の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第1の表示結果決定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、第1特別図柄プロセス処理、第1特別図柄通常処理、S66)と、
前記第2の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第2の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する手段であって、前記第1の表示結果決定手段(1/300の確率で大当り図柄の組合せと判定する)よりも高い割合で前記特定表示態様とする決定を行なう(図5、1/60の確率で大当り図柄の組合せと判定する)第2の表示結果決定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、第2特別図柄プロセス処理、第1特別図柄通常処理と同様の第2特別図柄通常処理、S66と同様のステップ)と、
前記第3の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第3の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第3の表示結果決定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、普通図柄通常処理、S142)と、
所定条件が成立したときに、前記第3の変動表示部での変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示期間が当該所定条件が成立しないときに比べて短縮される特別遊技状態(普通図柄の時短制御状態)に制御する特別遊技状態制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、普通図柄プロセス処理、普通図柄通常処理、図19のS144,S145)とを含み、
該特別遊技制御手段は、前記所定条件として、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果を予め定められた表示態様(大当り図柄の組合せ)とする決定がされ、前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったとき(S144)に、前記特別遊技状態に制御する(S145)。
このような構成によれば、遊技領域において中心から左右何れかの側に偏在するように第1の始動領域が設けられ、第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して、第2の始動領域を有する可変入賞装置および第3の始動領域が設けられ、第1の変動表示部での変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったという所定条件が成立したときに、第3の変動表示部での変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示期間が当該所定条件が成立しないときに比べて短縮される特別遊技状態に制御されることによって、可変入賞装置を頻繁に、遊技媒体を受入れやすい第2の状態にしやすくなる。したがって、可変入賞装置が有する第2の始動領域に遊技媒体が進入しやすくなり、第2の変動表示部で変動表示が行なわれる条件が成立しやすくなる。これにより、変動表示の表示結果を第1の変動表示部での変動表示よりも高い割合で特定表示態様とする決定が行なわれる第2の変動表示部での変動表示が実行しやすくなる。このように、第1の変動表示部の変動表示に関連する遊技と、第2の変動表示部の変動表示に関連する遊技との異なる2つの遊技間に関連性を持たせることができるので、遊技者の興味を2つの遊技の両方に向けさせることが可能となる。したがって、異なる2つの遊技を実行するときの遊技の興趣を向上させることができる。
また、可変入賞装置が特別遊技状態に制御されたときには、変動表示の表示結果を第1の変動表示部での変動表示よりも高い割合で特定表示態様とする決定が行なわれる第2の変動表示部で行なわれる変動表示に関連する遊技を重点的に実行すれば、その後において特定遊技状態を早期に発生させることが可能となるので、遊技にメリハリがついて遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(2) 遊技領域(遊技領域7)に遊技媒体(遊技球)を打込んで遊技が行なわれ、各々が識別可能な複数種類の識別情報(特別図柄)の変動表示を並行して個別に行なうことが可能な第1および第2の変動表示部(第1変動表示装置9a、第2変動表示装置9b)を備え、該第1または第2の変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示態様(大当り図柄の組合せ)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御される遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域において中心(中心線CL)から左右何れかの側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第1の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件(始動入賞)が成立する第1の始動領域(第1第1始動口14a)と
前記第1および第2の変動表示部で変動表示される識別情報とは異なる複数種類の識別情報(普通図柄)の変動表示を行なう第3の変動表示部(普通図柄表示部10)と、
前記遊技領域において前記第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して設けられ、前記第3の変動表示部における表示結果が予め定められた特殊表示態様(当り図柄)となったときに、遊技媒体を受入れ不可能な第2の状態(閉鎖状態)から遊技媒体を受入れ可能な第1の状態(開放状態)に制御される装置であって、当該装置に受入れられた遊技媒体が進入したことに応じて前記第2の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件(始動入賞)が成立する第2の始動領域(第2始動口14b)を有する可変入賞装置(可変入賞装置30)と、
前記遊技領域において前記第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第3の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件(始動通過)が成立する第3の始動領域(通過口11)と、
前記第1の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第1の表示結果決定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、第1特別図柄プロセス処理、第1特別図柄通常処理、S66)と、
前記第2の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第2の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する手段であって、前記第1の表示結果決定手段(1/300の確率で大当り図柄の組合せと判定する)よりも高い割合で前記特定表示態様とする決定を行なう(図5、1/60の確率で大当り図柄の組合せと判定する)第2の表示結果決定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、第2特別図柄プロセス処理、第1特別図柄通常処理と同様の第2特別図柄通常処理、S66と同様のステップ)と、
前記第3の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第3の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第3の表示結果決定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、普通図柄通常処理、S302)と、
所定条件が成立したときに、前記可変入賞装置を当該所定条件が成立しないときに比べて長い期間第1の状態に制御される特別遊技状態(始動用電動役物13の開放延長制御状態)に制御する特別遊技状態制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、普通図柄プロセス処理、普通図柄通常処理、図27のS313,S314)とを含み、
該特別遊技状態制御手段は、前記所定条件として、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果を予め定められた表示態様(大当り図柄の組合せ)とする決定がされ、前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったとき(S313)に、前記特別遊技状態に制御する(S314)。
このような構成によれば、遊技領域において中心から左右何れかの側に偏在するように第1の始動領域が設けられ、第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して、第2の始動領域を有する可変入賞装置および第3の始動領域が設けられ、第1の変動表示部での変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったという所定条件が成立したときに、可変入賞装置を当該所定条件が成立しないときに比べて長い期間第1の状態に制御される特別遊技状態に制御されることによって、可変入賞装置が有する第2の始動領域に遊技媒体が進入しやすくなり、第2の変動表示部で変動表示が行なわれる条件が成立しやすくなる。これにより、変動表示の表示結果を第1の変動表示部での変動表示よりも高い割合で特定表示態様とする決定が行なわれる第2の変動表示部での変動表示が実行しやすくなる。このように、第1の変動表示部の変動表示に関連する遊技と、第2の変動表示部の変動表示に関連する遊技との異なる2つの遊技間に関連性を持たせることができるので、遊技者の興味を2つの遊技の両方に向けさせることが可能となる。したがって、異なる2つの遊技を実行するときの遊技の興趣を向上させることができる。
また、可変入賞装置が特別遊技状態に制御されたときには、変動表示の表示結果を第1の変動表示部での変動表示よりも高い割合で特定表示態様とする決定が行なわれる第2の変動表示部で行なわれる変動表示に関連する遊技を重点的に実行すれば、その後において特定遊技状態を早期に発生させることが可能となるので、遊技にメリハリがついて遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(3) 前記特別遊技制御手段は、前記第1の表示結果決定手段により前記第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を前記特定表示態様とすることが判定され、当該特定表示態様の表示結果に基づく前記特定遊技状態が終了するまで、前記特別遊技状態に制御しない特別遊技状態規制手段(図19のS144,S145、図27のS313,S314)を含む。
このような構成によれば、第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を特定表示態様とすることが判定されたときに、当該表示結果に基づく特定遊技状態が終了するまで特別遊技状態に制御されないので、第1の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態と、第2の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態とが同時に発生しないようにすることができる。
(4) 前記第1の表示結果決定手段により決定された表示結果に応じて、前記第1の変動表示部での変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示期間(変動パターン)を、予め定められた複数種類の変動表示期間(図6(a)〜(c)の変動パターン)のうちから選択する第1の変動表示期間選択手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、図13の第1変動パターン設定処理、S84,S85,S89,S90)と、
前記第2の表示結果決定手段により決定された表示結果に応じて、前記第2の変動表示部での変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示期間(変動パターン)を、予め定められた複数種類の変動表示期間(図7の(a)〜(c)の変動パターン)のうちから選択する第2の変動表示期間選択手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、図16の第2変動パターン設定処理、S113,S114,S115)と、
前記第2の変動表示部にて前記第2の表示結果決定手段により表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されているか否かを判定する実行判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、図13の第1変動パターン設定処理、S82,S87)とを含み、
前記第1の変動表示期間選択手段は、前記実行判定手段によって前記第2の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされたときに、前記第1の変動表示部にて実行する変動表示における変動表示期間として、前記第2の変動表示期間選択手段により前記第2の変動表示部にて実行中の変動表示における変動表示期間として選択された変動表示期間に前記特定遊技状態の最大継続期間(たとえば、480秒)を加算した期間よりも長い変動表示期間(図6(a)、図8(b)の第1変動表示装置の当り変動パターンE〜G)を選択する(S85)。
このような構成によれば、第2の変動表示部にて表示結果を特定表示態様とする旨の判定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、第1の変動表示部にて表示結果を特定表示態様とする旨の判定がされたときに、第1の変動表示部にて実行する変動表示における変動表示期間として、第2の変動表示部にて実行中の変動表示における変動表示期間として選択された変動表示期間に特定遊技状態の最大継続期間を加算した期間よりも長い変動表示期間が選択されるので、第1の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態と、第2の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態とが同時に発生しないようにすることができる。しかも、第1の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態と、第2の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態とが同時に発生しないようにするために、第1の変動表示部での変動表示の開始時期を遅延させる必要がないので、第1の変動表示部での表示結果が特定表示態様となることが遊技者に悟られにくいようにすることができ、その結果として、遊技者の興趣の低下が生じないようにすることができる。
(5) 前記第2変動表示部にて前記第2の表示結果決定手段により表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されているか否かを判定する実行判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、図28の第1特別図柄停止処理、S67a)と、
該実行判定手段によって前記第2の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされたときに(図28のS67aY、図29のS502Y、かつ、S507Y)、前記第1の変動表示部にて前記特定表示態様となる変動表示の表示結果が導出表示された(図29のS505による第1停止図柄コマンドの送信により、図30のS523で確定図柄が表示される)後、前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果に基づく前記特定遊技状態への制御を規制する(図29のS503により大当り遊技実行待ちフラグがONのときはS510により第2変動表示装置9bで実行されていた大当り遊技状態の終了時と判断されるまでS514に進めないので、S514による第1大入賞口開成前処理へのプロセス更新がされず、第1変動表示装置での大当り遊技状態の実行が待機状態となる)特定遊技状態規制手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、S501〜S504)と、
該特定遊技状態規制手段によって前記特定遊技状態への制御が規制されたときに、前記第1の変動表示部にて、画像の表示制御を行なう特別演出表示手段(表示制御用マイクロコンピュータ800、S530)とをさらに含み、
前記特定遊技状態規制手段は、前記第2の変動表示部にて実行中の変動表示の表示結果に基づいて実行される前記特定遊技状態が終了したとき、前記第1の変動表示部に前記特定表示態様の表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態への規制を解除する機能遊技制御用マイクロコンピュータ53、S510〜S513)を有し、
前記特定遊技状態規制手段によって規制が解除された後に、規制されていた前記第1の変動表示部に前記特定表示態様の表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態に制御される(S510YESでS514により第1特別図柄プロセス処理のプロセスが第1大入賞口開成前処理に更新される)。
このような構成によれば、第2の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、第1の変動表示部にて表示結果を特定表示態様とする決定がされたときに、第1の変動表示部にて特定表示態様となる変動表示の表示結果が導出表示された後、第1の変動表示部での変動表示の表示結果に基づく特定遊技状態への制御が規制され、そのときに、第1の変動表示部にて、画像の表示制御が行なわれる。そして、第2の変動表示部にて実行中の変動表示の表示結果に基づいて実行される特定遊技状態が終了したとき、第1の変動表示部に特定表示態様の表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への規制が解除され、その後、規制されていた第1の変動表示部に特定表示態様の表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態に制御される。このため、第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を特定表示態様とすることが判定されたときであっても、第2の変動表示部にて実行中の変動表示の表示結果に基づいて実行される特定遊技状態が終了するまで、第1の変動表示部の表示結果に基づく特定遊技状態への制御が規制されるので、第1の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態と、第2の変動表示部での変動表示結果に基づく特定遊技状態とが同時に発生しないようにすることができる。また、第1の変動表示部での表示結果に基づく特定遊技状態と、第2の変動表示部での表示結果に基づく特定遊技状態とが同時に発生しないようにするために、第1の変動表示部での変動表示の開始時期を遅延させる必要がないので、第1の変動表示部での変動表示の表示結果が導出表示される前に、表示結果が特定表示態様となることが遊技者に悟られないようにすることができ、その結果として、遊技者の興趣の低下が生じないようにすることができる。
(6) 前記第1の変動表示部での変動表示が行なわれていないときに、予め設定された第1の表示開始条件が成立したことに応じて、第1の特定の演出がされる第1の表示(第1デモ表示)を前記第1の変動表示部で行なう第1特定演出表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、第1特別図柄通常処理、S71,S72、表示制御用マイクロコンピュータ800、図24のS212)と、
前記第2の変動表示部での変動表示が行なわれていないときに、前記第1の表示開始条件とは別に予め設定された第2の表示開始条件が成立したことに応じて、第2の特定の演出がされる第2の表示(第2デモ表示)を前記第2の変動表示部で行なう第2特定演出表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、第1特別図柄通常処理と同様の第2特別図柄通常処理、S71,S72と同様のステップ、表示制御用マイクロコンピュータ800、図24のS212と同様のステップ)とをさらに含む。
このような構成によれば、第1の変動表示部での変動表示が行なわれていないときに、第1の表示開始条件が成立したことに応じて、第1の特定の演出がされる第1の表示が第1の変動表示部で行なわれ、第2の変動表示部での変動表示が行なわれていないときに、第2の表示開始条件が成立したことに応じて、第2の特定の演出がされる第2の表示が第2の変動表示部で行なわれる。このため、各変動表示部での変動表示が行なわれていないときに個別に特定の演出が行なわれることにより、各変動表示部での変動表示が行なわれていないときであっても遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
(7) 前記特別遊技状態に制御されているときに、特別遊技状態に制御されている旨を報知する報知手段(普通図柄表示部10、図19の普通図柄通常処理、S145,S146、図25の普通図柄報知処理、S401,S402)をさらに含む。
このような構成によれば、特別遊技状態に制御されているときに、特別遊技状態に制御されている旨が報知されるので、特別遊技状態に制御されたタイミングを遊技者が把握しやすいようにすることができる。
(8) 前記特別遊技制御手段は、前記特別遊技状態に制御されているときにおいて、前記第2の変動表示部の表示結果が前記特定表示態様となったときに当該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了制御手段(図19のS147,S148、図27のS316,S317)を含む。
このような構成によれば、特別遊技状態に制御されているときにおいて、第2の変動表示部の表示結果が特定表示態様となったときに当該特別遊技状態が終了させられる。このため、第2の変動表示部の変動表示を用いた遊技の方に遊技者の興味が偏り過ぎないようにすることができ、第1の変動表示部の変動表示を用いた遊技と第2の変動表示部の変動表示を用いた遊技との両方に遊技者の興味を適度に持たせることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機等のその他の遊技機であってもよく、遊技領域に遊技媒体を打込んで遊技が行なわれ、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を並行して個別に行なうことが可能な第1および第2の変動表示部を備え、該第1または第2の変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であればすべてに適用することが可能である。
第1実施形態
図1は、本発明に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の正面図である。図2は、遊技領域7の構成を示す拡大正面図である。以下、図1および図2を用いてパチンコ遊技機1の構成を説明する。なお、遊技領域7の構造は、図2に詳細に示されるため、図1においては構造を省略している。
パチンコ遊技機1は、遊技領域7に遊技媒体である遊技球を打込んで遊技が行なわれる遊技球であり、遊技領域7が形成された遊技盤6が中央部に取付けられている。
ここでは図示を省略するが、パチンコ遊技機1の左側面側には、遊技者所有の記録媒体である遊技用カード(プリペイドカード)に記録されている遊技用価値としてのカード残高からの引落としに応じて遊技球を貸出すカードユニットが設けられている。このようなカードユニットでは、遊技者が、遊技用カードを挿入した状態で所定の貸球操作を行なうことにより、所定の貸出単位額分の残高がカード残高から減額されるとともに、その貸出単位額分の打球がパチンコ遊技機1の打球供給皿3に貸出される。遊技者が操作ノブ5を操作すると、打球供給皿3に貯留された打球(パチンコ球)が1個ずつ発射されて遊技領域7内に打込まれる。
遊技領域7の中央には、図柄等の各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示(可変表示、更新表示ともいう)させる変動表示部として、特別図柄(0〜9の10種類の図柄)を個別に変動表示させる複数(2つ)の変動表示装置9a(正面から見て中心線CLよりも左側に配置),9b(正面から見て中心線CLよりも右側に配置)が左右に並んで設けられている。以下の説明においては、遊技領域において中心線CLから左側に偏在して設けられている変動表示装置9aを第1変動表示装置と呼び、遊技領域において中心線CLから右側に偏在して設けられている変動表示装置9bを第2変動表示装置と呼ぶ。
第1,第2変動表示装置9a,9bにおいては、入賞の状況に応じて、いずれか一方で変動表示が行なわれるときがあるとともに、両方で変動表示が並行して行なわれるときがある。また、第1,第2変動表示装置9a,9bでは、演出用のキャラクタ画像、および、後述する始動入賞記憶画像等のその他の画像も表示される。ここで、キャラクタとは、第1,第2変動表示装置9a,9bに表示される人間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。
なお、第1,第2変動表示装置9a,9bにより変動表示される識別情報は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、キャラクタのみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。
第1,第2変動表示装置9a,9bのそれぞれは、画像を表示する液晶表示器(LCD表示器)で構成された表示装置であり、特別図柄が変動表示される左,中,右変動表示部が画像上で設けられる。左,中,右変動表示部のそれぞれでスクロール等の所定の変動表示パターンで個別に変動表示される特別図柄は、左,中,右図柄と呼ばれる。
なお、第1,第2変動表示装置9a,9bは、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。また、第1,第2変動表示装置9a,9bは、画像表示式の表示装置に限らず、外周に複数種類の図柄が描かれた回転ドラムを回転駆動する回転ドラム式等のその他の機械式の変動表示装置であってもよい。
第1,第2の変動表示装置9a,9bの各変動表示装置では、特別図柄の変動表示が開始されるときに、左,中,右図柄の変動表示が一斉に開始される。その後、たとえば、左,右,中図柄の順に図柄が順次停止表示されていき、表示結果が導出表示される。このような変動表示の開始時から表示結果の導出表示時までの期間(時間)は、変動表示時間(変動表示期間、または、変動時間ともいう)と呼ばれる。
第1変動表示装置9aの下方(中心線CLの左側)には、変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示を始動させる打球を受入れ可能な第1の始動領域としての第1始動口14aが変動表示装置9aに対応して設けられている。
第1始動口14aに打球が進入すると、始動口スイッチ17aにより打球(以下、始動入賞球という)が検出され、それに応じて、乱数値となる数値データ(第1大当り判定用のランダムカウンタのカウント値)が抽出される。抽出された数値データは、第1始動入賞記憶データとして、後述するRAM55の第1始動入賞記憶領域に記憶される。これにより、第1変動表示装置9aで特別図柄の変動表示が行なわれる条件が成立する。このような始動入賞記憶データは、保留記憶データとも呼ばれる。
第1始動入賞記憶データについては、記憶個数に上限値(4個)が設定されており、上限値に達しない状態で、始動入賞が検出されると特別図柄の変動表示の実行条件が成立して対応する変動表示が有効となるが、上限値に達した状態で始動入賞が検出されると実行条件が成立せずに、始動入賞が無効となる。第1始動入賞記憶データに基づき第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示を開始させることができる開始条件(第1始動入賞記憶がある状態で、対応する第1変動表示装置9aで変動表示がされておらず、かつ第1変動表示装置9aで大当り遊技状態中でもない場合)が成立すると、第1変動表示装置9aにおいて、特別図柄の変動表示が開始される。これにより、第1始動入賞記憶データが複数記憶されたときには、それぞれのデータに基づいて、第1変動表示装置9aにおける特別図柄の変動表示がデータの記憶順番にしたがって順次実行される。このような変動表示のために用いられた第1始動入賞記憶データは、第1変動表示装置9aでの変動表示が実行されるごとにクリア(消化)されていく。開始条件が未成立の第1始動入賞記憶データの個数については、第1変動表示装置9aにおいて画像(始動入賞記憶画像)により表示される。
第1始動入賞記憶データの値が所定の第1大当り判定値と一致するときには、第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示結果を大当りにすると事前に判定され、第1変動表示装置9aにおいて、特定の表示態様としての大当り図柄の組合せ(たとえば「777」等のゾロ目であり、以下、大当りの表示結果ともいう)が表示結果として導出表示される。一方、第1始動入賞記憶データの値が第1大当り判定値と不一致のときには、第1変動表示装置9aでの変動表示結果をはずれとすることが判定され、第1変動表示装置9aにおいて、はずれ図柄の組合せ(大当り図柄の組合せ以外の図柄の組合せであり、以下、はずれの表示結果ともいう)が表示結果として導出表示される。
第2変動表示装置9bの上方には、特別図柄とは異なる図柄であって、各々が識別可能な複数種類の識別情報としての普通図柄を変動表示可能な第3の変動表示部としての普通図柄表示部10が設けられている。普通図柄表示部10は、当り図柄である○印を表示可能な当り表示器10aと、はずれ図柄である×印を表示可能なはずれ表示器10bとを含み、当り図柄とはずれ図柄とを交互に点灯表示することにより、普通図柄を変動表示する。当り表示器10aおよびはずれ表示器10bは、ともに複数の色で発光色を切換えることが可能なフルカラーLEDにより構成されており、遊技状態に応じて発光色を変化させることが可能である。
第2変動表示装置9bの右側下方には、第2変動表示装置9bでの特別図柄の変動表示を始動させる打球を受入れ可能な第2の始動領域としての第2始動口14bと、左右一対の可動片を有する始動用電動役物13とを含む可変入賞装置30が設けられている。始動用電動役物13は、ソレノイド16によって駆動される左右一対の可動片の開閉によって開放状態(第1の状態)または閉鎖状態(第2の状態)にされる。
始動用電動役物13は、基本的に第2始動口14bに打球を受入れ不可能な第2の状態としての閉鎖状態であり、普通図柄の変動表示結果が当りとなった場合に、第2始動口14bに打球を受入れ可能な第1の状態としての開放状態に所定期間制御される。始動用電動役物13は、開放状態となってから予め定められた開放時間(たとえば、2秒)が経過すると、閉鎖状態に戻る。
また、第2変動表示装置9bの右側方で、かつ、始動用電動役物13の上方の位置には、普通図柄表示部10での普通図柄の変動表示を始動させる打球を受入れ可能な第3の始動領域としての通過口11が設けられている。通過口11は、ゲート状の構造物であり、受入れられた打球が下方へ流下する。
通過口11に打球が進入すると、ゲートスイッチ12により打球の通過(始動通過という)が検出され、それに応じて、乱数値となる数値データが抽出される。その数値データは、左側の普通図柄表示部10の変動表示用の通過記憶データとして後述するRAM55に記憶される。これにより、普通図柄表示部10で普通図柄の変動表示が行なわれる条件が成立する。
通過記憶データの記憶個数には上限値(たとえば、4個)が設定されており、上限値に達しない状態で始動通過が検出されると普通図柄の変動表示の実行条件が成立して変動表示が有効となるが、上限値に達した状態で始動通過が検出されると実行条件が成立せず始動通過が無効となる。通過記憶データに基づき普通図柄表示部10での普通図柄の変動表示を開始させることができる開始条件(普通図柄の変動表示が実行中でないこと)が成立すると、普通図柄の変動表示が開始される。これにより、通過記憶データが複数記憶されたときには、それぞれのデータに基づいて普通図柄の変動表示がデータの記憶順番にしたがって順次実行される。このような変動表示のために用いられた通過記憶データは、対応する普通図柄の変動表示が実行されるごとにクリア(消化)されていく。開始条件が未成立の通過記憶データの個数は、普通図柄表示部10についてはその下方に設けられた普通記憶表示器15でのLEDの点灯数により表示される。
通過記憶データの値が所定の普通図柄当り判定値と一致するときには、普通図柄の変動表示結果を当りにすると事前に判定され、当り図柄が普通図柄の表示結果として導出表示される。一方、通過記憶データの値が普通当り判定値と一致しないときには、普通図柄の変動表示結果をはずれと事前に判定され、はずれ図柄が普通図柄の表示結果として導出表示される。
普通図柄表示部10での普通図柄の変動表示結果が当りとなり始動用電動役物13が開放状態となったことにより、第2始動口14bに打球が進入すると、始動口スイッチ17bにより始動入賞球が検出され、それに応じて、乱数値となる数値データ(第2大当り判定用のランダムカウンタのカウント値)が抽出される。抽出された数値データは、第2始動入賞記憶データとして、後述するRAM55の第2始動入賞記憶領域に記憶される。これにより、第2変動表示装置9bで特別図柄の変動表示が行なわれる条件が成立する。
第2始動入賞記憶データについては、記憶個数に上限値(4個)が設定されており、上限値に達しない状態で、始動入賞が検出されると特別図柄の変動表示の実行条件が成立して対応する変動表示が有効となるが、上限値に達した状態で始動入賞が検出されると実行条件が成立せずに、始動入賞が無効となる。第2始動入賞記憶データに基づき第2変動表示装置9bでの特別図柄の変動表示を開始させることができる開始条件(第2始動入賞記憶がある状態で、対応する第2変動表示装置9aで変動表示がされておらず、かつ第2変動表示装置9aで大当り遊技状態中でもない場合)が成立すると、第2変動表示装置9bにおいて、特別図柄の変動表示が開始される。これにより、第2始動入賞記憶データが複数記憶されたときには、それぞれのデータに基づいて、第2変動表示装置9bにおける特別図柄の変動表示がデータの記憶順番にしたがって順次実行される。このような変動表示のために用いられた第2始動入賞記憶データは、第2変動表示装置9bで変動表示が実行されるごとにクリア(消化)されていく。開始条件が未成立の第2始動入賞記憶データの個数については、第2変動表示装置9bにおいて画像(始動入賞記憶画像)により表示される。
第2始動入賞記憶データの値が所定の第2当り判定値と一致するときには、第2変動表示装置9bの特別図柄の変動表示結果が大当りと判定され、第2変動表示装置9bにおいて、特定の表示態様としての大当り図柄の組合せ(たとえば「777」等のゾロ目)が表示結果として導出表示される。一方、第2始動入賞記憶データの値が第2当り判定値と不一致のときには、第2変動表示装置9bの変動表示結果がはずれと判定され、第2変動表示装置9aにおいて、はずれ図柄の組合せ(大当り図柄の組合せ以外の図柄の組合せ)が表示結果として導出表示される。
第2変動表示装置9bにおいて実行される変動表示の表示結果を大当りにすると判定される確率は、第1変動表示装置9aにおいて実行される変動表示の表示結果を大当りにすると判定される確率よりも高く設定されている。
第1,第2変動表示装置9a,9bの下方には、打球が入賞可能な大入賞口18と、大入賞口18を開閉する開閉板20とを備えた可変入賞球装置19が設けられている。開閉板20の駆動は、ソレノイド21によって行なわれる。可変入賞球装置19における大入賞口18の内部には、特定入賞領域と通常入賞領域とが設けられている。特定入賞領域に進入した打球は、V入賞球と呼ばれ、Vカウントスイッチ22により検出された後、カウントスイッチ23により検出される。通常入賞領域に進入した打球は、カウントスイッチ23のみにより検出される。
第1変動表示装置9aまたは第2変動表示装置9bで特別図柄の変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなると、大当り遊技状態に制御され、開閉板20が、遊技者に不利な第2の状態である閉鎖状態から遊技者に有利な第1の状態である開放状態に制御される。大当り遊技状態においては、このような開閉板20が動作されるとともに、大当り遊技状態の進行状況を示すために、対応する変動表示装置において大当り遊技状態時表示が行なわれる。このような大当り遊技状態については、後述するように、第1変動表示装置9aおよび第2変動表示装置9bの両方の表示結果に基づいて同時に発生しないようにする制御が行なわれる。
次に、大当り遊技状態の制御状態を説明する。大当り遊技状態では、可変入賞球装置19において、大入賞口18が開口した第1の状態で、大入賞口18に進入した打球の数が所定個数(たとえば10個)に達したとき、または所定期間(たとえば30秒間)経過したときのうちのいずれか早い方の条件が成立したときには、第1の状態が一旦終了して開閉板20が閉成し、第2の状態に制御される。そして、可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に進入した打球が特定入賞領域に入賞し、Vカウントスイッチ22により検出されたことを条件として、その回における可変入賞球装置19の第1の状態が終了して第2の状態となった後、再度開閉板20が開成されて、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続制御が実行される。繰返し継続制御の実行上限回数は、たとえば16回と定められている。繰返し継続制御において、可変入賞球装置19が第1の状態にされている状態はラウンドと呼ばれる。
また、第1変動表示装置9aにおいて、特別図柄の変動表示結果が予め定められた表示態様(この場合は、特定の表示態様である大当り図柄の組合せ)となると、第1変動表示装置9aでの大当り遊技状態の終了後において、大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態としての普通図柄の変動表示時間短縮状態(以下、時短制御状態という)に制御される。時短制御状態は、普通図柄の変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示時間が、時短制御状態以外の状態に比べて短縮される状態である。このような時短制御状態に制御されると、始動用電動役物13が、時短制御状態以外の状態に比べ頻繁に開きやすいため、第2始動口14bへの打球の入賞が比較的容易となり、短時間で第2変動表示装置9bの可変表示結果が多く導出表示させることが可能となる。そのため、短時間で大当りが発生しやすくなり、また、始動入賞球数の増加により、それに対応する払出球数が増加し、遊技者は持ち球をあまり減らすことなく遊技が可能となる。このように、普通図柄の時短制御状態に制御されると、遊技者にとって有利な状態となる。
時短制御状態は、第2変動表示装置9bにおいて、大当りが発生するまで継続される。特別大当り図柄による大当りは特別大当りと呼ばれ、特別大当り図柄以外の非特別大当り図柄による大当りは非特別大当りと呼ばれる。時短制御状態は、後述する遊技制御用マイクロコンピュータ53の時短制御機能により実現される。
また、第1,第2変動表示装置9a,9bのそれぞれでの特別図柄の変動表示中においては、左図柄と右図柄とが同じ図柄に揃ったリーチ状態(リーチ態様、リーチ表示態様ともいう)が発生する場合がある。ここで、リーチとは、複数の表示領域(変動表示領域、変動表示部)における一部の表示領域において表示結果がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示領域の表示結果が特定表示結果の組合せ(大当り図柄の組合せ)となる条件を満たしている表示状態をいう。また、リーチとして定義されるもののうちには、複数の表示領域のすべてで特定表示結果の組合せを保持した状態で変動表示を行なっている所謂全回転リーチも含まれる。
以上のように、このパチンコ遊技機1においては、第1変動表示装置9aの側の変動表示と、第2変動表示装置9bの側の変動表示とで、始動入賞記憶データが別個に管理され、各変動表示装置で、別個に特別図柄の変動表示が行なわれる。これにより、特別図柄の変動表示は、第1,第2変動表示装置9a,9bの何れか一方のみで行なわれる場合と、第1,第2変動表示装置9a,9bの両方で並列的に行なわれる場合とがある。ただし、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態と、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態とが重複して発生しないようにする重複大当り回避制御が行なわれる。
また、遊技領域7には、一般入賞口である入賞口24および装飾ランプ25等の他の構造物も設けられている。遊技領域7の下端部には、どの入賞口にも入賞しなかった打球をアウト球として回収するアウト口26が設けられている。遊技領域7の外周には遊技効果LED42等の各種ランプが設けられている。遊技領域7の上部の左右には効果音等の音を発生するスピーカ41,41が設けられている。
以上に示した構成のパチンコ遊技機1においては、普通図柄表示部10の変動表示結果が当り図柄とならなければ、第2変動表示装置9bで特別図柄の変動表示が行なわれる条件が成立する第2始動口14bを有する可変入賞装置30が打球を受入れ可能な開放状態にならないという遊技上の制限がある。このため、基本的に、遊技者は、まず、第1変動表示装置9aで特別図柄の変動表示が行なわれる条件が成立する第1始動口14aを狙って遊技球を打ち、第1変動表示装置9aで行なわれる変動表示の遊技を中心として遊技を行なうものと考えられる。そして、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなったときに、可変入賞装置30を頻繁に開放状態にすることが可能となる時短制御状態に制御されることにより、前述の遊技上の制限が緩和される。
第2変動表示装置9bで行なわれる特別図柄の変動表示の方が第1変動表示装置9aで行なわれる特別図柄の変動表示よりも高い割合で大当りとする判定がされるので、遊技者は、前述のような遊技上の制限が緩和されると、第2変動表示装置9bでの変動表示を実行させるために通過口11を狙って遊技球を打ち、第2変動表示装置9bで行なわれる変動表示の遊技を中心として遊技を行なうものと考えられる。
このように第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなったときに、普通図柄の時短制御状態に制御されることにより、第1変動表示装置9aで行なわれる変動表示の遊技と、第2変動表示装置9bで行なわれる変動表示の遊技との異なる2つの遊技をパチンコ遊技機1において実行するときに、遊技間に関連性を持たせることができる。さらに、第1変動表示装置9aで行なわれる変動表示の遊技と、第2変動表示装置9bで行なわれる変動表示の遊技とを同時進行させることが可能であるので、遊技者の興味を2つの遊技の両方に向けさせることができる。
なお、前述した構成では、第1始動口14aが遊技領域7の左側に設けられ、第2始動口14bを有する可変入賞装置30、および、通過口12が遊技領域7の右側に設けられた例を示した。しかし、これに限らず、これらの配置は、遊技領域7において中心線CLから左右何れかの側に偏在するように第1始動口14aが設けられ、第1始動口14aが設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して、第2始動口14bを有する可変入賞装置30、および、通過口12が設けられるものであればよい。
図3は、パチンコ遊技機1における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。図3には、制御基板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球制御基板37、音制御基板70、ランプ制御基板35、発射制御基板91および表示制御基板80が示されている。
遊技制御基板31、表示制御基板80、賞球制御基板37、音制御基板70、ランプ制御基板35、および、発射制御基板91のそれぞれには、制御用のマイクロコンピュータ等が搭載されている。具体的に、遊技制御基板31には遊技制御用マイクロコンピュータ53が設けられている。表示制御基板80には表示制御用マイクロコンピュータ800が設けられている。賞球制御基板37には賞球制御用マイクロコンピュータ370が設けられている。音制御基板70には音制御用マイクロコンピュータ700が設けられている。ランプ制御基板35にはランプ制御用マイクロコンピュータ350が設けられている。発射制御基板91には発射制御用マイクロコンピュータ910が設けられている。
各制御基板に設けられた制御用のマイクロコンピュータには、たとえば、制御用のプログラム等を記憶する記憶手段の一例であるROM、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM、制御用プログラムに従って制御動作を行なう演算制御手段としてのCPUおよび入出力手段としてのI/Oポート等の構成要素が含まれている。これらROM、RAM、CPU、および、I/Oポートは、一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ53について図示する。
賞球制御基板37では、球払出装置97およびカードユニット50が接続され、これらが賞球制御用マイクロコンピュータ370により制御される。音制御基板70では、スピーカ41,41が接続され、スピーカ41,41から出力される音が音制御用マイクロコンピュータ700により制御される。ランプ制御基板35では、遊技効果LED42、賞球ランプ43、球切れランプ44、普通図柄表示部10(10a,10b)、および、通過記憶表示器15が接続され、これらがランプ制御用マイクロコンピュータ350により制御される。発射制御基板91では、操作ノブ(打球操作ハンドル)5と打球ハンマー(図示省略)を駆動する駆動モータ98とが接続され、これらが発射制御用マイクロコンピュータ910により制御される。駆動モータ98の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。表示制御基板80では、2つの変動表示装置9a,9bが接続され、これらが表示制御用マイクロコンピュータ800により制御される。
遊技制御基板31には、遊技制御用のプログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ53、スイッチ回路58、ソレノイド回路59、ランプ・LED回路60、情報出力回路64、初期リセット回路65、および、アドレスデコード回路67が設けられている。
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行なうCPU56、および、I/O回路57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、CPU56が、ROM54に記憶されている遊技制御用プログラムを読出し、タイマ割込みにしたがって、遊技制御用プログラムを定期的(たとえば2msec毎)に先頭から繰返し実行することにより、前述したような遊技制御を含む各種の遊技制御を実行する。
スイッチ回路58は、接続されている各種スイッチからの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53に与える回路である。スイッチ回路58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、および、入賞球検出スイッチ99等が接続され。
ソレノイド回路59は、始動用電動役物13の可動片を動作させるソレノイド16、および、可変入賞球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21のそれぞれを遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動する回路である。
ランプ・LED回路60は、遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って、装飾ランプ25の点灯および滅灯を制御する回路である。
情報出力回路64は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるデータに従って、特別遊技状態となっていることを示す特別遊技情報、大当りが発生し特定遊技状態となっていることを示す大当り情報、および、始動入賞のうち第1,第2変動表示装置9a,9bの変動表示に有効に使用される始動入賞の発生を示す始動入賞情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する回路である。
初期リセット回路65は、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ53をリセットする回路である。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、初期リセット回路65から送られてきた初期リセットパルスに応答してパチンコ遊技機1の状態を初期化する。
アドレスデコード回路67は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/O回路57が接続されたI/Oポートのうちのいずれかのポートを選択するための信号を出力する回路である。
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技制御基板31に接続された各種スイッチ(検出器)からの信号を受け、前述したような遊技が行なえるように、接続された制御対象の各種機器を駆動する制御を行なう。
また、前述したような遊技を行なうために、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800、賞球制御用マイクロコンピュータ370、音制御用マイクロコンピュータ700、および、ランプ制御用マイクロコンピュータ350のそれぞれには、各制御用マイクロコンピュータが実行する制御内容を指令(指示、指定)する制御指令情報の一例となるコマンド(制御コマンド)がそれぞれ送信される。
具体的に、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800には、表示制御用マイクロコンピュータ800により制御が行なわれる表示制御基板80に接続された機器を制御するための指令情報である表示制御コマンド等の情報が送信される。表示制御用マイクロコンピュータ800は、受信した表示制御コマンドに基づいて、第1変動表示装置9aおよび第2変動表示装置9bを動作させて、それそれで特別図柄の変動表示をさせる制御を行なう。また、表示制御用マイクロコンピュータ800は、受信した表示制御コマンドに基づいて、第1,第2の始動入賞記憶データに基づく第1,第2始動入賞記憶数を第1変動表示装置9aおよび第2変動表示装置9bのそれぞれに表示させる制御を行なう。
このパチンコ遊技機1においては、表示制御用マイクロコンピュータ800が第1,第2の2つの変動表示装置9a,9bを制御するため、どちらの変動表示装置での表示を指令するコマンドなのかを示す必要がある。このため、表示制御コマンドは、第1変動表示装置9aで特別図柄の変動表示等の表示制御をさせるための第1表示制御コマンドと、第2変動表示装置9bで特別図柄の変動表示等の表示制御をさせるための第2表示制御コマンドとを区別することが可能な態様で送信される。
第1表示制御コマンドの送信は、たとえば、次のように行なわれる。第1変動表示装置9aで変動表示を実行する場合に、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、まず、特別図柄の変動態様としての変動パターン(変動表示時間が予め定められた変動パターン)を指定する第1変動パターンコマンドを送信する。この第1変動パターンコマンドには、表示結果が大当りとなるときの変動パターンと、表示結果がはずれとなるときの変動パターンとが含まれている。このため、表示制御用マイクロコンピュータ800は、受信した第1変動パターンコマンドに基づいて、第1変動表示装置9aでの変動表示について、変動パターンのみならず、変動表示結果が大当りとなるか否かを判別することができる。また、第1変動パターンコマンドは、第1変動表示装置9aでの変動表示の開始を指示するためのコマンドでもある。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、第1変動パターンコマンドの送信に引続き、左,中,右特別図柄の予定停止図柄を指定する3つの第1停止図柄コマンドを送信する。第1変動パターンコマンドに応じて第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示が開始されてから第1変動パターンコマンドにより指定した変動表示時間が経過した時に、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示の停止を指示するための第1図柄停止コマンドを送信する。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、第1始動入賞記憶データの記憶数に変化があったときには、現在の第1始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数を示す始動入賞記憶数コマンドを送信する制御が行なわれる。これにより、表示制御用マイクロコンピュータ800は、第1始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数を把握し、第1変動表示装置9aに第1始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数を表示する。
一方、第2表示制御コマンドの送信は、たとえば、次のように行なわれる。第2変動表示装置9bで変動表示を実行する場合に、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、まず、特別図柄の変動態様としての変動パターン(変動表示時間が予め定められた変動パターン)を指定する第2変動パターンコマンドを送信する。この第2変動パターンコマンドには、表示結果が大当りとなるときの変動パターンと、表示結果がはずれとなるときの変動パターンとが含まれている。このため、表示制御用マイクロコンピュータ800は、受信した第2変動パターンコマンドに基づいて、第2変動表示装置9bでの変動表示について、変動パターンのみならず、変動表示結果が大当りとなるか否かを判別することができる。また、第2変動パターンコマンドは、第2変動表示装置9bでの変動表示の開始を指示するためのコマンドでもある。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、第2変動パターンコマンドの送信に引続き、左,中,右特別図柄の予定停止図柄を指定する3つの第2停止図柄コマンドを送信する。第2変動パターンコマンドに応じて第2変動表示装置9bでの特別図柄の変動表示が開始されてから第2変動パターンコマンドにより指定した変動表示時間が経過した時に、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、第2変動表示装置9bでの特別図柄の変動表示の停止を指示するための第2図柄停止コマンドを送信する。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、第2始動入賞記憶データの記憶数に変化があったときには、現在の第2始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数を示す始動入賞記憶数コマンドを送信する制御が行なわれる。これにより、表示制御用マイクロコンピュータ800は、第2始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数を把握し、第2変動表示装置9bに第2始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数を表示する。
そして、第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示の結果または第2変動表示装置9bでの特別図柄の変動表示の結果として大当りとなった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ53では、大当り制御時の表示制御内容を指定するコマンド等の各種コマンドを、第1表示制御コマンドと第2表示制御コマンドとを区別可能な態様で送信する制御が行なわれる。
表示制御用マイクロコンピュータ800では、前述したような各種表示制御コマンドを受信した場合に、そのコマンドにより指定される変動表示装置において、そのコマンドにより指定される表示制御を実行する制御を行なう。
遊技制御用マイクロコンピュータ53から音制御用マイクロコンピュータ700には、スピーカ41,41から出力させる効果音等の音を制御するための指令情報である音制御コマンド等の情報が送信される。音制御用マイクロコンピュータ700では、受信した音制御コマンドに基づいて所定の効果音をスピーカ41,41から出力させる制御が行なわれる。
遊技制御用マイクロコンピュータ53からランプ制御用マイクロコンピュータ350には、ランプ制御用マイクロコンピュータ350により制御が行なわれるランプ制御基板35に接続された機器を制御するための指令情報であるランプ制御コマンド等の情報が送信される。ランプ制御用マイクロコンピュータ350では、受信したランプ制御コマンドに基づいて、ランプおよびLED等の各種発光体の発光制御が行なわれる。
第1,第2変動表示装置9a,9bでの変動表示制御に同期して音制御およびランプ等の発光制御を行なう場合には、これらの制御を同期させるように、表示制御コマンド、音制御コマンド、および、ランプ制御コマンドが送信される。
遊技制御用マイクロコンピュータ53から賞球制御用マイクロコンピュータ370に送信される情報には、賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマンドと、貸球の払出制御に関する指令情報としてのコマンド(たとえば、球貸し禁止コマンド、球貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。賞球制御用マイクロコンピュータ370では、受信したコマンドに基づいて球払出装置97を制御して、所定個数の賞球または貸球を払出すための制御が行なわれる。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、入賞球検出スイッチ99の検出信号と始動口スイッチ17の検出信号、Vカウントスイッチ22の検出信号、カウントスイッチ23の検出信号に基づいて所定個数の景品球を払出すための賞球コマンド(賞球信号ともいう)を賞球制御用マイクロコンピュータ370に送信する。賞球制御用マイクロコンピュータ370では、その出力されてきた賞球信号に基づいて球払出装置97を制御して所定個数の景品球を払出すための制御を行なう。
遊技制御基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ53)から各制御基板へ送信される情報には、前述したような制御の指令内容を示すコマンドと、該コマンドの取込みタイミングを示すINT信号とが含まれる。ここで、コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御モードの種類を指令する1バイトのMODEデータと、MODEデータで指令された制御モードにおける具体的な制御内容を指令する1バイトのEXTデータとにより構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、このような2バイトのデータを、INT信号により取込みタイミングを示しつつ指令先の各制御基板へ順次送信することにより、制御内容を指令する。
なお、図2においては、表示制御機能と音制御機能とランプ制御機能とをそれぞれ別のマイクロコンピュータに含ませる例を示した。しかし、これに限らず、表示制御機能、ランプ制御機能、および、音制御機能のすべてを1つのマイクロコンピュータの機能に含ませ、その1つのマイクロコンピュータが前述したような表示制御コマンド、音制御コマンド、および、ランプ制御コマンドを受信し、そのコマンドに応じて各種制御を統括的に行なうようにしてもよい。
図4は、第1,第2変動表示装置9a,9bの表示制御をするための表示制御基板80内の回路構成を示すブロック図である。第1,第2変動表示装置9a,9bのそれぞれは、LCD表示装置により構成される。
遊技制御基板31においては、遊技制御用マイクロコンピュータ53から出力バッファ63(前述のI/O回路に含まれるバッファ回路)を介して、前述したような表示制御コマンド(コマンドデータ)等の情報が出力される。表示制御コマンドは、表示制御基板80へ伝送される。表示制御基板80では、表示制御コマンドの指令内容にしたがって第1,第2変動表示装置9a,9bにおける表示制御を行なう。
表示制御用マイクロコンピュータ800に含まれる表示制御用CPU81は、RAM101aを内蔵しており、制御データROM102に格納された表示制御用のプログラムに従って動作し、遊技制御基板31から入力バッファ回路105における入力バッファ105aを介してINT信号(ストローブ信号、割込信号ともいう)が入力されると表示制御用CPU81が割込動作状態となって表示制御用コマンドのデータを取込む。そして、取込んだ表示制御コマンドのデータに従って、第1,第2変動表示装置9a,9bに表示される画像の表示制御を行なう。制御データROM102には、変動表示パターン(変動表示の変動パターン)に関するデータ等が複数種類記憶されている。このようなRAM101aを内蔵した表示制御用CPU81、および、制御データROM102により、表示制御用マイクロコンピュータ800が構成されている。
具体的には、表示制御用CPU81は、表示制御コマンドのデータに応じた指令をVDP(Video Display Processor )103,113に与える。VDP103,113は、キャラクタROM86,96から必要なデータを読出す。そして、VDP103,113は、入力したデータに従って変動表示装置9a,9bに表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM(Video Random Access Memory)84,VRAM94に格納する。そして、VRAM84,94内の画像データは、R(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換され、D/A変換回路104,D/A変換回路114でアナログ信号に変換されて変動表示装置9a,9bに出力される。
なお、図4には、VDP103,113をリセットするためのリセット回路83,93、VDP103,113のそれぞれに動作クロックを与えるための発振回路85,95、画像データを格納するキャラクタROM86,96、および、表示制御コマンドデータを入力する入力バッファ回路105も示されている。キャラクタROM86,96に格納される画像データとは、たとえば、変動表示装置9a,9bに表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。なお、この例では、2つの変動表示装置9a,9bに表示するためのVDPとして、変動表示装置に1対1の対応関係で2つのVDPを設けた例を示したが、これに限らず、2つの変動表示装置9a,9bに表示するためのVDPとして、変動表示装置に2対1の対応関係で1つのVDPを設け、その1つのVDPによりこの例と同様の表示を行なうようにしてもよい。そのような場合に、1つのVDPに対応して、VRAMおよびキャラクタROMを1つずつ設けてもよく、VRAMおよびキャラクタROMをそれぞれ2つずつこの例のように設けてもよい。
表示制御用CPU81は、遊技制御基板31から表示制御コマンドを受信すると、受信したコマンドに応じて、各変動パターン(遊技演出パターン)において予め決められている背景やキャラクタを画面上で表示する制御を行なう。
また、表示制御基板80側において表示制御コマンドが入力される入力バッファ回路105は、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号の伝送を許容するがその逆に向かう信号の伝送を行なわない半導体チップよりなる入力バッファチップ105aを含む不可逆性入力手段である。このような構成によれば、表示制御基板80から遊技制御基板31に信号が与えられる可能性を確実になくすことができる。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。このため、遊技制御基板31と表示制御基板80との間の信号の一方向通信が担保され、表示制御コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板31に不正な信号(データ)を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行為を確実に防ぐことができる。
また、遊技制御基板31側において表示制御コマンドが出力される出力バッファ回路63も同様に、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号の伝送を許容するがその逆に向かう信号の伝送を行なわない不可逆性を有する出力インタフェースである。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。
図5は、遊技制御および表示制御等の各種制御に用いられる各種ランダムカウンタの代表例を説明するための説明図である。図5においては、各種ランダムカウンタのうち、遊技制御用マイクロコンピュータ53によりカウント動作されるものが示されている。
図5を参照して、遊技制御用マイクロコンピュータ53では、たとえば、R1〜R7を代表例とするランダムカウンタがカウント動作させられる。
R1は、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく大当り状態を発生させるか否かを事前にランダムに判定するために用いられる第1大当り判定用のランダムカウンタであり、「0」からカウントアップしてその上限である「299」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されている。このR1は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
始動口スイッチ17aにより有効な始動入賞が検出されると、それに応じてこのR1のカウント値が抽出されて第1始動入賞記憶データとしてRAM55に記憶される。そして、第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示を開始する前の段階で、その抽出値が予め定められた第1大当り判定値と一致するか否かが判断される。この判断において、一致した場合には、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとして大当りを発生させることが決定されて前述した大当り遊技状態の制御が行なわれ、一致しない場合には、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果をはずれとすることが決定されて第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果に基づいては遊技状態が変化しない。第1大当り判定により大当り状態を発生させると判定される確率は、たとえば、1/299である。
R2は、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り状態を発生させるか否かを事前にランダムに判定するために用いられる第2大当り判定用のランダムカウンタであり、「0」からカウントアップしてその上限である「59」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されている。このR2は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
始動口スイッチ17bにより有効な始動入賞が検出されると、それに応じてこのR2のカウント値が抽出されて第2始動入賞記憶データとしてRAM55に記憶される。そして、第2変動表示装置9bでの特別図柄の変動表示を開始する前の段階で、その抽出値が予め定められた第2大当り判定値と一致するか否かが判断される。この判断において、一致した場合には、第2変動表示装置9bでの変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとして大当りを発生させることが決定されて前述した大当り遊技状態の制御が行なわれ、一致しない場合には、第2変動表示装置9bでの変動表示の表示結果をはずれとすることが決定されて第2変動表示装置9bでの変動表示の表示結果に基づいては遊技状態が変化しない。第2大当り判定により大当り状態を発生させると判定される確率は、たとえば、1/60であり、第1大当り判定により大当り状態を発生させると判定される確率である1/300よりも高い。
図5の各ランダムカウンタについての範囲の欄に示されている数値範囲は、このようなランダムカウンタのカウント範囲であって、R1およびR2で説明したように初期値から上限値までカウントアップした後、再度初期値からカウントアップし直すものである。したがって、説明を簡略化するために、以下の各種カウンタの説明においては、カウント範囲およびカウント方法についての説明を省略する。
R3−1〜R3−3は、第1,第2変動表示装置9a,9bのはずれとなる表示結果における停止図柄を事前にランダムに決定するために用いられるランダムカウンタである。R3−1は、左図柄の停止図柄を決定するために用いられる。R3−2は、中図柄の停止図柄を事前に決定するために用いられる。R3−3は、右図柄の停止図柄を事前に決定するために用いられる。R3−1〜R3−3のそれぞれについては、R3−1が0.002秒ごとおよび割込み処理余り時間、R3−2がR3−1の桁上げごと、R3−3がR3−2の桁上げごとにそれぞれ1ずつ加算更新されることにより、カウントアップされるタイミングが異ならされている。
ここで、R3−1等の所定のランダムカウンタにおいて行なわれる割込み処理余り時間におけるカウントアップ動作について説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56は、定期的な割込み処理の実行により、各種制御を行なうが、割込み処理の終了から次の割込み処理の実行開始までの期間は割込み処理待ち状態となる。そのような割込み処理待ち状態である割込み処理の余り時間において、無限ループを利用してランダムカウンタの加算更新処理を繰返し実行することを割込み処理余り時間におけるカウントアップという。
特別図柄は、予め定められた図柄の配列順序に従って変動(更新)表示されていく。複数種類の特別図柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対応付けられている。前述の第1大当り判定または第2大当り判定ではずれとする判定がされた場合において、後述するリーチ判定によりリーチ状態としないことが判定された場合には、所定のタイミングでR3−1〜R3−3のそれぞれから抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が、変動表示を行なう変動表示における左,中,右の特別図柄のそれぞれ停止図柄として決定される。
なお、第1大当り判定または第2大当り判定ではずれとする判定がされた場合において、このようなカウンタの抽出値に対応する停止図柄が偶然大当りの図柄と一致する場合には、はずれの図柄となるように補正(たとえば、中図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。また、第1大当り判定または第2大当り判定ではずれとする判定がされた場合において、後述するリーチ判定によりリーチ状態とすることが判定された場合には、前述したタイミングで抽出されたカウンタの値のうち、R3−1から抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄がリーチ状態を形成する左,右の各特別図柄の停止図柄として決定され、R3−3から抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が中図柄の停止図柄として決定される。また、この場合も、偶然大当り図柄の組合せとなってしまうときには、はずれの図柄となるように補正(たとえば、中図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。
R4は、第1,第2変動表示装置9a,9bでの大当り図柄の組合せをランダムに決定するために用いられるランダムカウンタである。このR4は、0.002秒ごとに1ずつ加算更新される。前述の第1大当り判定または第2大当り判定により大当りとする判定がされた場合には、所定タイミングでR4からカウンタの値が抽出され、その抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が左,中,右の各特別図柄の一致した停止図柄として決定される。複数種類の特別図柄のそれぞれには大当り図柄決定用の数値データが対応付けられている。第1大当り判定または第2大当り判定で大当りとする判定がされた場合には、抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が、大当りとする判定がされた変動表示装置における左,中,右の各特別図柄の一致した停止図柄として決定される。
R5は、前述の大当り判定においてはずれとする判定がされたときに、特別図柄についてリーチ状態を形成する(以下、リーチはずれという)か、リーチ状態を形成しない(以下、非リーチはずれという)かをランダムに判定するために用いられるリーチ判定用のランダムカウンタである。このR5は、0.002秒ごとおよび割込み処理余り時間に1ずつ加算更新される。第1,第2変動表示装置9a,9bでの各変動表示について、特別図柄の停止図柄を決定する前の段階で、R5のカウント値が抽出され、抽出されたカウント値が予め定められたリーチ判定値と一致するか否かが判断される。そして、これらの値が一致した場合には、リーチはずれとすることが判定され、表示結果がはずれとなる変動表示中にリーチ状態とする制御が行なわれる。一方、これらの値が一致した場合には、非リーチはずれとすることが判定され、表示結果がはずれとなる変動表示中にリーチ状態としない制御が行なわれる。
R6は、第1,第2変動表示装置9a,9bでの各変動表示について、特別図柄の変動表示の表示結果を導出表示させる特別図柄の変動パターンをランダムに選択決定するために用いられるランダムカウンタである。このR6は、0.002秒ごとおよび割込み処理余り時間に1ずつ加算更新される。第1,第2変動表示装置9a,9bでの各変動表示について、特別図柄の停止図柄が決定された後の特別図柄の変動表示を開始する前の段階で、R6のカウント値が抽出され、抽出されたカウント値が、予め定められた複数種類の変動パターンのそれぞれについて定められた値と一致するか否かが判断される。そして、抽出されたカウント値と一致する変動パターンが、変動表示における変動パターンとして選択決定される。
R7は、普通図柄表示部10の表示結果に基づいて普通当りを発生させるか否かを事前にランダムに判定するために用いられる普通図柄当り判定用のランダムカウンタである。ゲートスイッチ12により有効な始動通過が検出されると、それに応じて、このランダムカウンタのカウント値が抽出されて通過記憶データとしてRAM55に記憶される。そして、普通図柄の変動表示を開始する前の段階で、その抽出値が予め定められた当り判定値と一致するか否かが判断され、一致した場合には普通当りを発生させることが決定されて前述のような制御が行なわれ、不一致の場合にははずれとすることが決定されて前述のような制御が行なわれる。
以上に示したような第1大当り判定機能、第2大当り判定機能、はずれ停止図柄決定機能、大当り図柄決定機能、リーチ判定機能、変動パターン選択機能、および、普通図柄当り判定機能は、遊技制御用マイクロコンピュータ53の制御機能により実現される。
次に、第1,第2変動表示装置9a,9bの変動表示について選択される変動パターンを説明する。図6は、第1変動表示装置9aの変動表示について変動パターンを選択する場合における変動パターン選択用のランダムカウンタR6の抽出値とその抽出値に対応して選択される変動パターンとの関係を表形式で示す図である。
図6においては、(a)に、表示結果を大当り図柄の組合せとする決定(以下大当り決定という)がされたときに用いられる変動パターン(以下、当り変動パターンという)とR6との関係が示される。図6においては、(b)に、表示結果をリーチとなるはずれの図柄の組合せとする決定(以下リーチはずれ決定という)がされたときに用いられる変動パターン(以下、リーチはずれ変動パターンという)とR6との関係が示される。図6においては、(c)に、表示結果をリーチとならないはずれの図柄の組合せとする決定(以下非リーチはずれ決定という)がされたときに用いられる変動パターン(以下、非リーチはずれ変動パターンという)とR6との関係が示される。
図6の(a)を参照して、複数種類の当り変動パターンA〜Gのそれぞれについて、0〜199というR6の計数範囲のうち、選択される抽出値が対応付けられている。当り変動パターンA〜Gのうち、当り変動パターンA〜Dは、基本的な当り変動パターンとして定められた変動パターンである。当り変動パターンA〜Dは、第1変動表示装置9aの開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで、はずれ図柄の組合せとなる変動表示(以下、はずれ変動表示という)の実行中である場合、大当り遊技状態での表示の実行中である場合、または、変動表示が実行されていない場合に選択されるようにR6の抽出値が設定されている。
また、当り変動パターンA〜Gのうち、当り変動パターンE〜Gは、第1,第2変動表示装置9a,9bにおいて表示結果としての大当り図柄の同時表示および大当り遊技状態の同時制御が行なわれないようにする制御である重複大当り回避制御を実行するために用いられる当り変動パターンとして定められた変動パターンである。当り変動パターンE〜Gは、第1変動表示装置9aの開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで、大当り図柄の組合せとなる変動表示(以下、大当り変動表示という)の実行中である場合、または、大当り遊技表示の実行中である場合に選択されるようにR6の抽出値が設定されている。
当り変動パターンE〜Gのそれぞれは、第2変動表示装置9bで当り変動パターンとして選択される変動パターン(図7参照)のうち最長の変動表示時間(30秒)に、前述の大当り遊技状態の継続期間が最大(最長)となる時間(480秒であり、繰返し継続制御が最終ラウンドまで実行されるときの大当り遊技状態の開始時から終了時までの継続時間)を加算した時間(510秒)よりも長い変動表示時間に設定されている。このため、当り変動パターンA〜Gは、変動表示時間で類別すると、基本的な短時間の変動パターン(以下、短期の変動パターンという)としての当り変動パターンA〜Dと、重複大当り回避制御のために用いられる長時間の変動パターン(以下、長期の変動パターンという)としての当り変動パターンE〜Gとに分けられる。
このような当り変動パターン選択用のランダムカウンタの抽出値と、その抽出値に対応して選択される当り変動パターンの種類との関係を示す第1当り変動パターン選択用データ(データテーブル)は、ROM54に格納されており、読出されて第1変動表示装置9aでの当り変動パターン選択のために用いられる。
(b)を参照して、リーチはずれ決定がされたときに用いられるリーチはずれ変動パターンA〜Gのそれぞれについて、0〜199というR6の計数範囲のうち、選択される抽出値が対応付けられている。リーチはずれ変動パターンA〜Gは、前述の当り変動パターンA〜Gとそれぞれ変動表示の演出が似ているというような所定の対応関係にある変動パターンである。変動表示の演出が似ている変動パターンが大当りの場合とリーチはずれの場合とに設けられていることにより、変動表示を見る遊技者に変動パターンから表示結果が遊技者に悟られてしまわないように変動パターンが設定されている。
はずれ変動パターンA〜Gのうち、リーチはずれ変動パターンA〜Dは、基本的なリーチはずれ変動パターンとして定められた変動パターンである。第1変動表示装置9aの開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで、はずれ変動表示の実行中である場合、大当り遊技表示の実行中である場合、または、変動表示が実行されていない場合に選択されるようにR6の抽出値が設定されている。
また、リーチはずれ変動パターンA〜Gのうち、リーチはずれ変動パターンE〜Gは、前述の当り変動パターンE〜Gと同様の長期の変動パターンを選択可能とすることにより、重複大当り回避制御の実行のために設けた当り変動パターンE〜Gの表示を見る遊技者に、変動表示時間の長さを根拠として大当りとなることを予め知られてしまわないようにするために設けられたものである。
第1変動表示装置9aの開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで、
大当り変動表示の実行中である場合、または、大当り遊技表示の実行中である場合には、リーチはずれ変動パターンA〜Gのうちのいずれかが選択されるようにR6の抽出値が設定されている。このような場合のリーチはずれ変動パターンの選択においては、所定の割合(たとえば、80/200の割合)で長期のリーチはずれ変動パターン(長期の変動表示時間)E〜Gが選択されることとなる。
リーチはずれ変動パターンE〜Gのそれぞれは、前述の当り変動パターンE〜Gとそれぞれ同様の変動表示時間となるように設定されている。このため、リーチはずれ変動パターンA〜Gは、変動表示時間で類別すると、当り変動パターンの場合と同様に、短時間の変動パターン(以下、短期の変動パターン)としてのリーチはずれ変動パターンA〜Dと、長期の変動パターンとしてのリーチはずれ変動パターンE〜Gとに分けられる。
このようなR6の抽出値と、その抽出値に対応して選択されるリーチはずれ変動パターン種類との関係を示す第1リーチはずれ変動パターン選択用データ(データテーブル)は、ROM54に格納されており、読出されて第1変動表示装置9aでのリーチはずれ変動パターンの選択のために用いられる。
(c)を参照して、非リーチはずれ決定がされたときに用いられる非リーチはずれ変動パターンA,Bのそれぞれについて、0〜199というR6の計数範囲のうち、選択される抽出値が対応付けられている。非リーチはずれ変動パターンA,Bは、前述の当り変動パターンA,Bとそれぞれ変動表示の演出が似ているというような所定の対応関係にある変動パターンである。変動表示の演出が似ている変動パターンが大当りの場合と非リーチはずれの場合に設けられていることにより、変動表示を見る遊技者に変動パターンから表示結果が遊技者に悟られてしまわないように変動パターンが設定されている。非リーチはずれ変動パターンA,Bは、第2変動表示装置9bでの表示状態とは無関係に選択されるようにR6の抽出値が設定されている。
このようなR6の抽出値と、その抽出値に対応して選択される非リーチはずれ変動パターン種類との関係を示す第1非リーチはずれ変動パターン選択用データ(データテーブル)は、ROM54に格納されており、読出されて第1変動表示装置9aでの非リーチはずれ変動パターンの選択のために用いられる。
図7は、第2変動表示装置9bの変動表示について変動パターンを選択する場合における変動パターン選択用のランダムカウンタR6の抽出値とその抽出値に対応して選択される変動パターンとの関係を表形式で示す図である。
図7においては、(a)に大当り決定がされたときに用いられる当り変動パターンとR6との関係が示され、(b)にリーチはずれ決定がされたときに用いられるリーチはずれ変動パターンとR6との関係が示され、(c)に非リーチはずれ決定がされたときに用いられる非リーチはずれ変動パターンとR6との関係が示される。
第2変動表示装置9bの場合は、通過口11での打球の通過、普通図柄表示部10での変動表示(当り図柄の表示結果を導出表示する変動表示)、および、第2始動口14bへの打球の入賞という複数段階の条件を経て変動表示が行なわれる。このため、第2変動表示装置9bの場合は、前述の特別遊技状態に制御されていない状況下では、第1変動表示装置9aの場合と比べて、大当りの表示結果が表示される頻度が極めて少ない。また、特別遊技状態への制御は第1変動表示装置9aの大当り遊技状態が終了した後に行なわれるので、第1変動表示装置9aで大当り遊技状態となっているときに第2変動表示装置9bで大当りの表示結果が表示されて大当り遊技表示が実行されることは極めて考えにくい。このため、第2変動表示装置9bの場合は、重複大当り回避制御を考慮した長期の変動パターンは、選択対象となっていない。
図7の(a)を参照して、大当り決定がされたときに用いられる当り変動パターンA〜Dは、第1変動表示装置9aでの変動表示について選択される当り変動パターンA〜Dと同様のものである。当り変動パターンA〜Dのそれぞれについて、0〜199というR6の計数範囲のうち、選択される抽出値が対応付けられている。当り変動パターンA〜Dは、第1変動表示装置9aでの表示状態とは無関係に選択されるようにR6の抽出値が設定されている。
このようなR6の抽出値と、その抽出値に対応して選択される当り変動パターン種類との関係を示す第2当り変動パターン選択用データ(データテーブル)は、ROM54に格納されており、読出されて第2変動表示装置9bでの当り変パターンの選択のために用いられる。
図7の(b)を参照して、リーチはずれ決定がされたときに用いられるリーチはずれ変動パターンA〜Dは、第1変動表示装置9aでの変動表示について選択されるリーチはずれ変動パターンA〜Dと同様のものである。リーチはずれ変動パターンA〜Dのそれぞれについて、0〜199というR6の計数範囲のうち、選択される抽出値が対応付けられている。リーチはずれ変動パターンA〜Dは、第1変動表示装置9aでの表示状態とは無関係に選択されるようにR6の抽出値が設定されている。
このようなR6の抽出値と、その抽出値に対応して選択されるリーチはずれ変動パターン種類との関係を示す第2リーチはずれ変動パターン選択用データ(データテーブル)は、ROM54に格納されており、読出されて第2変動表示装置9bでのリーチはずれ変動パターンの選択のために用いられる。
図7の(c)を参照して、非リーチはずれ決定がされたときに用いられる非リーチはずれ変動パターンA,Bは、第1変動表示装置9aでの変動表示について選択される非リーチはずれ変動パターンA,Bと同様のものである。非リーチはずれ変動パターンA,Bのそれぞれについて、0〜199というR6の計数範囲のうち、選択される抽出値が対応付けられている。非リーチはずれ変動パターンA,Bは、第1変動表示装置9aでの表示状態とは無関係に選択されるようにR6の抽出値が設定されている。
このようなR6の抽出値と、その抽出値に対応して選択される非リーチはずれ変動パターン種類との関係を示す第2非リーチはずれ変動パターン選択用データ(データテーブル)は、ROM54に格納されており、読出されて第2変動表示装置9bでの非リーチはずれ変動パターンの選択のために用いられる。
次に、第1,第2変動表示装置9a,9bで特別図柄の変動表示および大当り遊技表示等の変動表示に関連する表示が並列的に行なわれるときの第1,第2変動表示装置9a,9bの動作例を説明する。
図8は、変動表示に関連する表示が並列的に行なわれるときの第1,第2変動表示装置9a,9bの動作例を示すタイミングチャートである。図8においては、(a)〜(c)に次のような動作例が示されている。(a)には、第1変動表示装置9aのリーチはずれ変動表示の開始条件成立時において、第2変動表示装置9bでリーチはずれ変動表示の実行中であるときの動作例が示される。第1,第2変動表示装置9a,9bの両方がはずれ変動パターンとなる変動表示の動作例が示される。(b)には、第1変動表示装置9aの大当り変動表示の開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで大当り変動表示の実行中であるときの動作例が示される。(c)には、第1変動表示装置9aのリーチはずれ変動表示の開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで大当り変動表示の実行中であるときの動作例が示される。
(a)を参照して、第1変動表示装置9aのリーチはずれ変動表示の開始条件成立時において、第2変動表示装置9bでリーチはずれ変動表示等のはずれ変動表示の実行中であるときには、第1変動表示装置9aでの変動表示の変動パターンとして、短期のはずれ変動パターンA〜Dのうちから1つのはずれ変動パターンが選択され、変動表示が実行される。
次に、(b)を参照して、第1変動表示装置9aの大当り変動表示の開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで大当り変動表示または大当り遊技表示の実行中であるときには、第1変動表示装置9aでの変動表示の変動パターンとして、長期の当り変動パターンE〜Gのうちから1つの当り変動パターンが選択され、変動表示が実行される。この場合、長期の当り変動パターンE〜Gは、変動表示時間が短期の当り変動パターンA〜Dのうち最長の変動表示時間(30秒)に、大当り遊技状態の最大継続期間(480秒)を加算した時間(510秒)よりも長い時間(たとえば、520秒等)に設定されている。したがって、このような場合には、第2変動表示装置9bでの変動表示の表示結果に基づいて発生した大当り遊技状態が終了した後に、第1変動表示装置9aで大当り変動表示の表示結果が導出表示されることとなる。
このような長期の当り変動パターンE〜Gとしては、たとえば、第2変動表示装置9bの大当り遊技状態中において、2つの図柄を停止させて残り1つの図柄が変動しているリーチ図柄が表示される変動パターン、および、どの図柄も停止させない変動パターン等の複数種類の変動パターンが設定されている。
また、(b)を参照して、このような場合には、第2変動表示装置9bの大当り遊技状態の終了後に、第1変動表示装置9aで大当り変動表示の変動表示時間が短縮される制御が行なわれる。具体的には、第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態が終了したときに、変動表示中である第1変動表示装置9aにおいて、長期の当り変動パターンE〜Gでの変動表示時間が経過する前に表示結果が導出表示されて変動表示が終了させられることにより、実行されている長期の当り変動パターンで予定されている長期の変動表示時間よりも変動表示時間が自動的に短縮される。
次に、(c)を参照して、第1変動表示装置9aのリーチはずれ変動表示の開始条件成立時において、第2変動表示装置9bで大当り変動表示または大当り遊技表示の実行中であるときには、第1変動表示装置9aでの変動表示の変動パターンとして、長期のリーチはずれ変動パターンE〜Gのうちから1つのリーチはずれ変動パターンが選択され、変動表示が実行される。この場合、長期のリーチはずれ変動パターンE〜Gは、第2変動表示装置9bでの当り変動パターンA〜Dのうち最長の変動表示時間(30秒)に、大当り遊技状態の最大継続期間(480秒)を加算した時間(510秒)よりも長い時間(たとえば、520秒等)に設定されている。したがって、このような場合には、第2変動表示装置9bでの変動表示の表示結果に基づいて発生した大当り遊技状態が終了した後に、第1変動表示装置9aでリーチはずれ変動表示の表示結果が導出表示されることとなる。したがって、このような場合には、第2変動表示装置9bでの変動表示の表示結果に基づいて発生した大当り遊技状態が終了した後に、第1変動表示装置9aではずれの表示結果が導出表示される場合が生じることとなる。
また、このような場合にも、同様に、第2変動表示装置9bの大当り遊技状態の終了後に、第1変動表示装置9aでの長期のリーチはずれ変動パターンでの変動表示の変動表示時間が短縮される制御が行なわれる。
このような長期のはずれ変動パターンE〜Gとしては、たとえば、第2変動表示装置9bでの変動表示に基づく大当り遊技状態中においてはずれ図柄の組合せとなることが示されないように、変動パターンが設定されている。このような長期のはずれ変動パターンE〜Gとしては、たとえば、2つの図柄を停止させて残り1つの図柄が変動しているときに停止している2つの図柄が一致しない状態等のような大当り図柄の組合せとなる可能性がまったくないことが示されないようにされる。このため、長期のリーチはずれ変動パターンE〜Gとしては、たとえば、第2変動表示装置9bでの変動表示に基づく大当り遊技状態中において、3つの図柄のうち1つだけ停止させる変動パターン、および、先に実行が開始された変動表示に基づく大当り遊技状態中においてどの図柄も停止させない変動パターン等の変動パターンが設定されている。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56により実行される制御の一例を説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ53では、遊技の進行を制御するための処理である遊技制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼出されて実行されることにより、各種の遊技制御が行なわれる。
次にパチンコ遊技機1の動作について説明する。図9は、遊技制御用マイクロコンピュータ53が実行する遊技制御メイン処理の処理内容を示すフローチャートである。パチンコ遊技機1に対して電源が投入され、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになると、CPU56は、プログラムの内容が正当か否かを確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS(以下、単にSという)1以降の処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行なう。
初期設定処理において、CPU56は、以下のような処理を行なう。まず、割込禁止に設定する(S1)。次に、割込モードを割込モード2に設定する(S2)。ここで、割込みモード2は、マスク可能な割込のモードとして設けられた複数の割込みモードのうちの1つのモードであり、遊技制御用マイクロコンピュータ53が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込みベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが割込み番地を示すモードである。そして、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(S3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行なう(S4)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ53の内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(S5)を行なった後、RAM55をアクセス可能状態に設定する(S6)。
次いで、CPU56は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(パチンコ遊技機1への電力供給が停止したときにバックアップRAM(RAM55のバックアップRAM領域)に記憶されたバックアップデータをクリアするための操作手段)の出力信号(以下、クリアスイッチ信号という)の状態を1回だけ確認する(S7)。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、前述のバックアップRAM領域のデータ保護処理(たとえばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行なわれたか否かを確認する(S8)。この実施の形態では、パチンコ遊技機1への電力供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域のデータを保護するための処理が行なわれている。そのような保護処理が行なわれていたことを確認した場合には、CPU56はバックアップありと判定する。そのような保護処理が行なわれていないことを確認した場合には、CPU56は初期化処理を実行する。
保護処理が行なわれていたか否かは、パチンコ遊技機1への電力供給が停止されるときに実行される電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。たとえば、バックアップフラグとしてバックアップありのデータがセットされていればバックアップありと判定し、バックアップフラグとしてバックアップなしのデータがセットされていなければバックアップなしと判定する。
バックアップありと判定したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行なう(S9)。前述の電力供給停止時処理においては、バックアップ記憶するデータについてのチェックサムが算出され、算出したチェックサムがバックアップRAM領域に保存されている。S9では、バックアップデータに基づいてチェックサムを算出し、算出したチェックサムと保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理(S11〜S14の処理)を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御用マイクロコンピュータ53の内部状態と表示制御用マイクロコンピュータ800等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行なう。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのアドレスに復帰する。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行なう(S11)。なお、RAM55の全領域を初期化せず、所定のデータ(たとえば大当り判定用のランダムカウンタのカウント値のデータ)をそのままにしてもよい。たとえば、大当り判定用のランダムカウンタのカウント値のデータをそのままにした場合には、不正な手段によって初期化処理が実行される状態になったとしても、大当り判定用のランダムカウンタのカウント値が大当り判定値に一致するタイミングを狙うことは困難である。また、所定の作業領域(各種カウンタ、バッファ、ポインタ、および、フラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行なう(S12)。
そして、CPU56は、賞球制御基板37、表示制御基板80、音制御基板70、および、ランプ制御基板35のようなサブ基板を初期化するための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を実行する(S13)。初期化コマンドとしては、変動表示装置9に表示される初期図柄を示すコマンド等がある。
そして、CPU56は、所定時間(たとえば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるようにCPU56に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なう(S14)。すなわち、初期値としてたとえば2msに相当する値が、所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかる。
初期化処理の実行(S11〜S14)が完了すると、CPU56は、表示用乱数更新処理(S16)および初期値用乱数更新処理(S17)を繰返し実行する。CPU56は、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態にして(S15)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態にする(S18)。ここで、表示用乱数とは、変動表示装置9に表示される図柄等を決定するための所定のランダムカウンタのカウント値である。また、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生する前述のランダムカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、第1,第2大当り判定用ランダムカウンタ等のカウンタのカウント値の初期値を決定するための乱数である。各ランダムカウンタについては、後述する遊技制御処理においてカウンタのカウント値が1周すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときに割込禁止状態にされるのは、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が後述するタイマ割込処理でも実行されることから、タイマ割込処理における処理と競合してしまうのを避けるためである。すなわち、S16,S17の処理中にタイマ割込が発生してタイマ割込処理中で表示用乱数や初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新してしまったのでは、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。しかし、S16,S17の処理中では割込禁止状態にしておけば、そのような不都合が生ずることはない。
次に、タイマ割込処理について説明する。図10は、遊技制御用マイクロコンピュータ53が実行するタイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。遊技制御メイン処理の実行中に、具体的には、S15〜S18のループ処理の実行中に、タイマ割込が発生すると、CPU56は、タイマ割込の発生に応じて起動されるタイマ割込処理を実行する。
タイマ割込処理において、CPU56は、まず、レジスタの退避処理(S20)を行なった後、S21〜S33の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、スイッチ回路58を介して、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、カウントスイッチ23および入賞球検出スイッチ99等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行なう(スイッチ処理:S21)。具体的には、各スイッチの検出信号を入力する入力ポートの状態がオン状態であれば、各スイッチに対応して設けられているスイッチタイマの値を+1する。
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用のランダムカウンタ等の所定のランダムカウンタのカウント値である判定用乱数を更新する処理を行なう(S22)。このS22によりカウント値が更新されるランダムカウンタは、前述のR1、R2、R4、および、R7である。そして、CPU56は、初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行なう(S23)。そして、CPU56は、表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行なう(S24)。このS24によりカウント値が更新されるランダムカウンタは、前述のR3−1〜R3−3、R5、および、R6である。
次に、CPU56は、第1変動表示装置9aについての特別図柄プロセス処理である第1特別図柄プロセス処理を行なう(S25a)とともに、第2変動表示装置9bについての特別図柄プロセス処理である第2特別図柄プロセス処理を行なう(S25b)。各特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じて特別図柄の変動表示制御等のパチンコ遊技機1における制御を複数のプロセスの処理に分け、それらプロセスの処理を所定の順序で実行するための特別図柄プロセスフラグに従って、該当するプロセスの処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。このパチンコ遊技機1においては、変動表示装置が2つ設けられ、2つの変動表示装置で変動表示が個別に行なわれるため、第1変動表示装置9aについての特別図柄プロセス処理である第1特別図柄プロセス処理と、第2変動表示装置9bについての特別図柄プロセス処理である第2特別図柄プロセス処理とが設けられている。
また、普通図柄プロセス処理を行なう(S26)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示部10の変動表示制御等の普通図柄に関連する制御を所定の順序で実行するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次いで、CPU56は、特別図柄に関する表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して、特別図柄に関する表示制御を指示する表示制御コマンドを送出する処理を行なう(特別図柄コマンド制御処理:S27)。また、普通図柄に関する表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して、普通図柄に関する表示制御を指示するランプ制御コマンド(普通図柄表示部10がランプ制御用マイクロコンピュータ370により制御されるため、実質的な制御指示内容は表示制御に関するものであるが、コマンドの種類としてはランプ制御コマンドである)を送出する処理を行なう(普通図柄コマンド制御処理:S28)。さらに、CPU56は、たとえばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報等のデータを出力する情報出力処理を行なう(S29)。
また、CPU56は、始動口スイッチ17等の各種入賞口への入賞球を検出する各種入賞球検出スイッチの検出信号に基づく賞球個数の設定等を行なう賞球処理を実行する(S30)。具体的には各入賞球検出スイッチがオンしたことに基づく入賞検出に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す賞球制御信号等の払出制御信号を出力する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用CPU371は、賞球個数を示す賞球制御信号等の払出制御信号に応じて球払出装置97を駆動する。
そして、CPU56は、始動入賞記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(S31)。また、パチンコ遊技機1の制御状態をパチンコ遊技機1外部で確認できるようにするための試験信号を作成して出力する処理である試験端子処理を実行する(S32)。また、所定の条件が成立したときに、ソレノイド回路59に各種ソレノイド16,21の駆動指令を行なうソレノイド出力処理を実行する(S33)。その後、レジスタの内容を復帰させ(S34)、割込許可状態に設定し(S35)、リターンする。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理が定期的(たとえば0.002s毎)に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理ではたとえば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理が遊技制御メイン処理において実行されるようにしてもよい。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ53により実行されるサブルーチンプログラムのうち一部のプログラムについて説明する。まず、図10のタイマ割込処理で実行される特別図柄プロセス処理について説明する。以下の説明においては、図11において、特別図柄プロセス処理の代表例として第1特別図柄プロセス処理(S25a)の処理内容を示して処理の概要を説明する。そして、図12〜図17を用いて、第1特別図柄プロセス処理に含まれるプロセスの内容と第2特別図柄プロセス処理(S25b)に含まれるプロセスの処理内容とを対比しながら、各特別図柄プロセス処理に含まれるプロセスの処理を実行する特徴的なサブルーチンの処理内容を説明する。
図11は、第1特別図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、S41により、始動口スイッチ17aがオンしているか否かが判断される。
S41により始動口スイッチ17aがオンしていると判断された場合、すなわち、打玉が始動口14aに入賞する始動入賞が発生した場合は、S42において始動入賞に基づく第1始動入賞記憶データの記憶等の始動入賞に関連する処理である第1始動入賞処理を行なった後に、特別図柄プロセスフラグにより示される内部状態に応じて、S43〜S51のうちのいずれかの処理が行なわれる。一方、S41により始動口スイッチ17aがオンしていないと判断された場合は、S42を介さず、特別図柄プロセスフラグにより示される内部状態に応じて、S43〜S51のうちのいずれかの処理が行なわれる。
S43では、第1特別図柄通常処理が行なわれる。第1特別図柄通常処理では、第1変動表示装置9aで特別図柄の変動表示が開始できる状態になったときに、第1始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数が0でなければ第1大当り判定値を用いた大当り判定がされ、その始動入賞記憶数が0であれば所定期間の経過に応じて第1変動表示装置9aでデモンストレーション画像の表示(以下、デモ表示という)をする決定がされる。そして、大当り判定の実行後には、特別図柄プロセス処理がS44の第1停止図柄設定処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S44では、第1停止図柄設定処理が行なわれる。第1停止図柄設定処理では、前述したような決定方法により、第1変動表示装置9aで特別図柄の変動表示後に導出表示される停止図柄が選択決定される。第1停止図柄設定処理においては、停止図柄をするときに、前述のリーチ判定も行なわれる。そして、停止図柄の決定後には、特別図柄プロセス処理がS45の第1変動パターン設定処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S45では、第1変動パターン設定処理が行なわれる。第1変動パターン設定処理では、前述したような選択方法により、第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示の変動パターンが選択されるとともに、変動表示を実行させるための表示制御コマンドが表示制御用マイクロコンピュータ800に対して送信される。そして、変動パターンの選択等の後には、特別図柄プロセス処理がS46の第1特別図柄変動処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S46では、第1特別図柄変動処理が行なわれる。第1特別図柄変動処理では、第1変動表示装置9aでの変動表示の開始時から変動パターンごとに定められた変動表示時間の経過を待ち、変動表示時間が経過すると、特別図柄プロセス処理がS47の第1特別図柄停止処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S47では、第1特別図柄停止処理が行なわれる。第1特別図柄停止処理では、第1変動表示装置9aで特別図柄の全図柄が停止表示されるように制御がされる。具体的には、第1図柄停止コマンドが送信される状態が設定される。そして、停止図柄が大当り図柄の組合せとなる場合には、特別図柄プロセス処理がS48の第1大入賞口開放前処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、停止図柄がはずれ図柄の組合せとなる場合には、特別図柄プロセス処理がS43の第1特別図柄通常処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S48では、第1大入賞口開放前処理が行なわれる。第1大入賞口開放前処理では、第1変動表示装置9aにおける大当り図柄の組合せの表示結果の導出表示に基づいて大入賞口18を開放する制御が開始される。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイド21が駆動されて大入賞口18が開放される。また、プロセスタイマによって第1大入賞口開放中処理の実行時間が設定され、第1大当り中フラグがセットされる。そして、特別図柄プロセス処理がS49の第1大入賞口開放中処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S49では、第1大入賞口開放中処理が行なわれる。第1大入賞口開放中処理では、繰返し継続制御のラウンド表示をするためのコマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800に送信する制御が行なわれるとともに、大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等が行なわれる。そして、大入賞口18の閉成条件が成立したら、特別図柄プロセス処理がS50の第1特定領域有効時間処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S50では、第1特定入賞領域有効時間処理が行なわれる。第1特定入賞領域有効時間処理では、Vカウントスイッチ22での玉の通過の有無が監視され、所定の有効時間内での大当り遊技状態の継続条件の成立を確認する処理を行なう。有効時間内で大当り遊技状態の継続条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、特別図柄プロセス処理がS48の第1大入賞口開放前処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。また、所定の有効時間内で大当り遊技状態の継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、特別図柄プロセス処理がS51の第1大当り終了処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
S51では、第1大当り終了処理が行なわれる。第1大当り終了処理では、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を表示制御用マイクロコンピュータ800にさせるための制御が行なわれる等、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく第1大当り遊技状態を終了させるための処理が行なわれる。そして、大当り遊技状態を終了させるための処理が行なわれた後、特別図柄プロセス処理がS43の第1特別図柄通常処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
このように、第1特別図柄プロセス処理においては、第1変動表示装置9aを対象として、始動口スイッチ17aによる始動入賞球の検出に基づく特別図柄の変動表示動作、および、その変動表示結果に基づく遊技動作についての制御が実行される。また、ここでは、図示を省略するが、第2特別図柄プロセス処理においては、第2変動表示装置9bを対象として、始動口スイッチ17bによる始動入賞球の検出に基づく特別図柄の変動表示動作、および、その変動表示結果に基づく遊技動作についての制御が実行される。
第2特別図柄プロセス処理に含まれるプロセスの処理は、第1特別図柄プロセス処理において説明した各プロセスの処理と同様のプロセスで構成されており、第2特別図柄通常処理、第2停止図柄通常処理、第2変動パターン設定処理、第2特別図柄変動処理、第2特別図柄停止処理、第2大入賞口開成前処理、第2大入賞口開成中処理、第2特定領域有効時間処理、および、第2大当り終了処理を含む。これら各プロセスの基本的な処理内容は、前述した第1特別図柄プロセス処理において説明した各プロセスの処理内容と、変動表示を実行させる対象となる変動表示装置が異なる他は基本的に同様(一部異なる)であるので、ここでは、重複した説明を繰返さない。
第1特別図柄プロセス処理と第2特別図柄プロセス処理との主な相違点は、第1変動表示装置9aを対象として、前述のような重複大当り回避制御を第1特別図柄プロセス処理で行なう点である。このような重複大当り回避制御を実行するか、しないかに基づいて、第1特別図柄プロセス処理と第2特別図柄プロセス処理とでは、一部のプロセスで実行される処理の内容が一部相違する。
以下に示す図12〜図17では、第1特別図柄プロセス処理と第2特別図柄プロセス処理との処理内容の共通点および相違点を明らかにしながら、特徴的なプロセスの処理内容を説明する。
次に、図11の第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理(S43)について説明する。図12は、第1特別図柄通常処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S61において、第1変動表示装置9aにおいて特別図柄の変動表示を開始させることが可能な状態であるか否かが判断される。特別図柄の変動表示を開始させることが可能な状態とは、たとえば、第1変動表示装置9aにおいて、特別図柄の変動表示が行なわれておらず、かつ、大当り遊技表示が行なわれていない状態等である。
S61により変動表示を開始させることが可能な状態ではないと判断されたときは、第1特別図柄プロセス処理が終了し、リターンする。一方、S61により変動表示を開始させることが可能な状態であると判断されたときは、S62により、第1始動入賞記憶データによる始動入賞記憶数(以下、第1始動入賞記憶数という)が「0」であるか否かが判断される。S62により第1始動入賞記憶数が「0」であると判断されたときは、特別図柄の変動表示を開始させることができないので、後述するS70に進む。一方、S62により第1始動入賞記憶数が「0」でないと判断されたときは、S63に進む。
S63では、RAM55の第1始動入賞記憶データのうち、第1始動入賞記憶数=1に対応する保存領域に格納されている始動入賞記憶データが読出されてRAM55の第1乱数バッファ領域に格納される。ここで、保存領域とは、第1始動入賞記憶データが保存される領域であり、たとえば、この実施の形態の場合は、第1始動入賞記憶の上限値が4であるので、4つの第1始動入賞記憶データを古い順に保存するために4つの保存領域が設けられている。また、第1始動入賞記憶数=1に対応する保存領域とは、最も古いデータが格納される領域である。
そして、S64により、S63でのデータの読出しに応じて第1始動入賞記憶数の値が「1」だけ減じられ、S65により、第1始動入賞記憶データの各保存領域の内容がシフトされる。これにより、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値が、第1始動入賞記憶数=n−1に対応する保存領域に格納される。
次に、S66により、S63で読出された始動入賞記憶データとして第1大当り判定用ランダムカウンタR1の抽出値が前述の第1大当り判定値と比較され、第1変動表示装置9aでの特別図柄の変動表示の表示結果を大当りとするか否かが判断される。S66では、S63で読出された始動入賞記憶データとしてのR1の抽出値が第1大当り判定値と合致したときに大当りとすると判断され、そのR1の抽出値が第1大当り判定値と合致しないときに大当りとしない(はずれとする)と判断される。
S66により大当りとすると判断された場合は、S67により、第1大当りフラグをONにする処理が行なわれた後、S69に進む。一方、S66により大当りとしないと判断された場合は、S68により、第1大当りフラグをOFFにする処理が行なわれた後、S69に進む。S69においては、第1停止図柄設定処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
前述のS62において第1始動入賞記憶数が「0」であると判断されてS70に進んだ場合は、特別図柄の変動表示が行なわれないので、第1非変動表示タイマの値が「1」減算される。ここで、第1非変動表示タイマは、第1変動表示装置9aで変動表示が可能な状態であるにもかかわらず所定時間にわたり変動表示が行なわれていないときに表示開始条件が成立する第1の演出画像としての第1デモ表示をするために、そのような期間を計測するために用いられる。この第1非変動表示タイマは、予め定められた時間を計測するために、計測が開始されるごとに所定時間に対応する値に設定され、カウントダウンされる。そして、第1非変動表示タイマの値が「1」減算された結果、第1非変動表示タイマの値が「0」であるか否かがS71において判断される。この第1非変動表示タイマは、後述するように、特別図柄の変動表示が停止表示される毎にスタートされる。
S71により非変動表示タイマの値が「0」であると判断されたときは、第1変動表示装置9aにおいて、特別図柄の変動表示の表示結果が導出表示されてから所定時間特別図柄の変動表示が行なわれていないということである。この場合、第1デモ表示をさせるために、S72において、表示制御コマンドである第1デモ表示コマンドがRAM55のバッファにセットされた後、基本回路53から演出制御用マイクロコンピュータ81へ送信された後、リターンする。
また、第2特別図柄通常処理では、図12に示した第1特別図柄通常処理と同様の処理が第2動表示装置9bでの変動表示を対象として行なわれる。第2特別図柄通常処理においては、第2変動表示装置9bで変動表示が可能な状態であるにもかかわらず所定時間にわたり変動表示が行なわれていないときに表示開始条件が成立する第2の演出画像としてのデモ表示をさせるために、第2非変動表示タイマが用いられる。第2非変動表示タイマにより計測される非変動表示時間(デモ表示までの時間)は、前述した第1非変動表示タイマにより計測される非変動表示時間(デモ表示までの時間)と異なる時間となるように個別に設定されている。なお、第2非変動表示タイマにより計測されるデモ表示までの時間は、前述した第1非変動表示タイマにより計測されるデモ表示までの時間と同じ時間となるように個別に設定されてもよい。このように、第1非変動表示タイマにより計測されるデモ表示までの時間と、第2非変動表示タイマにより計測されるデモ表示までの時間とは、個別に設定される。
なお、この実施の形態では、第1デモ表示の表示開始条件と、第2デモ表示の表示開始条件とが別々に成立する例を示したが、これに限らず、これらの表示開始条件が同時に成立するようにしてもよい。たとえば、第2変動表示装置9bについてのデモ表示の表示開始条件が成立したときに、第1変動表示装置9aについてのデモ表示の表示開始条件が同時に成立するようにしてもよい(ただし、第1変動表示装置9a側で変動表示が行なわれていない場合に限る)。このような表示開始条件を採用すれば、第1変動表示装置9aと第2変動表示装置9bとで連動したデモ表示を行なうことができる。しかし、本実施の形態の構成では、第2変動表示装置9bを変動表示させているときには第1変動表示装置9aが停止している場合が多くなると考えられる(第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなった後には第2変動表示装置9bの変動表示による遊技を中心として遊技が行なわれるゲーム性があるため)ので、第1デモ表示の表示開始条件と、第2デモ表示の表示開始条件とが同時に成立するようにすると、第2変動表示装置9bの変動表示中に第1変動表示装置9aが前回の変動表示の表示結果の図柄(停止図柄)を表示したままの状態となってしまい、表示の面白みに欠けるので、どちらかというと、第1デモ表示の表示開始条件と第2デモ表示の表示開始条件とが別々に成立するようにするのが好ましい。
次に、図11の第1特別図柄プロセス処理における第1変動パターン設定処理(S45)について説明する。図13は、第1変動パターン設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S81により、第1特別図柄通常処理での大当り判定により第1変動表示装置9aの変動表示について大当りとする決定がされているか否かが判断される。S81により大当りとすることが決定されていない(はずれとなることが決定されている)と判断された場合は、後述するS86に進む。一方、S81により大当りとすることが決定されていると判断された場合は、S82に進み、第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中であるか否かが判断される。具体的に、S82では、第2特別図柄通常処理での大当り判定により第2変動表示装置9bの変動表示について大当りとする決定がされ(第2大当りフラグがONになっている)、かつ、その決定があった変動表示について第2特別図柄プロセス処理で進行中のプロセスが第2特別図柄変動処理または第2特別図柄停止処理にある場合に、大当りとなる変動表示が実行中であると判断される。
S82により第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中ではないと判断された場合は、S83により、第2変動表示装置9bでの表示結果に基づく大当り遊技状態(大当り遊技表示)の実行中であるか否かが判断される。S83により、第2変動表示装置9bでの表示結果に基づく大当り遊技状態の実行中ではないと判断された場合は、S84に進み、図6の(a)に示される短期の当り変動パターンA〜Dのうちから当り変動パターンが選択される。具体的に、S84では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と短期の第1当り変動パターン選択用データのうち短期の当り変動パターンA〜D選択用のデータとに基づいて、短期の当り変動パターンが選択される。S84の後、後述するS92に進む。
このように、第2変動表示装置9bで、大当りとなる変動表示が実行中ではなく、かつ、大当り遊技状態(大当り遊技表示)の実行中ではないときは、第1変動表示装置9aで実行する当り変動表示の変動パターンとして、短期の当り変動パターンが選択される。
一方、前述のS82により第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中であると判断された場合、または、S83により第2変動表示装置9bでの表示結果に基づく大当り遊技状態の実行中であると判断された場合は、S85に進む。S85では、図6の(a)に示される長期の当り変動パターンE〜Gのうちから当り変動パターンが選択される。具体的に、S85では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と長期の第1当り変動パターン選択用データのうち長期の当り変動パターンE〜G選択用のデータとに基づいて、長期の当り変動パターンが選択される。S85の後、後述するS92に進む。
このように、第2変動表示装置9bで、大当りとなる変動表示が実行中であるか、または、大当り遊技状態(大当り遊技表示)の実行中であるときは、第1変動表示装置9aで実行する当り変動表示の変動パターンとして、長期の当り変動パターンが選択される。
また、前述のS81により大当りとすることが決定されていない(はずれとなることが決定されている)と判断されてS86に進むと、第1停止図柄設定処理でのリーチ判定結果に基づいて、第1変動表示装置9aの変動表示についてリーチはずれとする決定がされているか否かが判断される。
S86によりリーチはずれとする決定がされていないと判断された場合(非リーチはずれの場合)は、S91により、図6の(c)に示される非リーチはずれ変動パターンA,B(短期)のうちから非リーチはずれ変動パターンが選択される。具体的に、S91では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と第1非リーチはずれ変動パターン選択用データとに基づいて、非リーチはずれ変動パターンが選択される。S91の後、後述するS92に進む。
一方、S86によりリーチはずれとする決定がされていると判断された場合は、S87により、前述のS82の場合と同様に、第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中であるか否かが判断される。
S87により第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中ではないと判断された場合は、S88により、第2変動表示装置9bでの表示結果に基づく大当り遊技状態(大当り遊技表示)の実行中であるか否かが判断される。S88により、第2変動表示装置9bでの表示結果に基づく大当り遊技状態の実行中ではないと判断された場合は、S90に進み、図6の(b)に示される短期のリーチはずれ変動パターンA〜Dのうちからリーチはずれ変動パターンが選択される。具体的に、S90では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と短期の第1リーチはずれ変動パターン選択用データのうち短期のリーチはずれ変動パターンA〜D選択用のデータとに基づいて、短期のリーチはずれ変動パターンが選択される。S90の後、後述するS92に進む。
このように、第2変動表示装置9bで、大当りとなる変動表示が実行中ではなく、かつ、大当り遊技状態(大当り遊技表示)の実行中ではないときは、第1変動表示装置9aで実行するリーチはずれ変動表示の変動パターンとして、短期のリーチはずれ変動パターンが選択される。
一方、前述のS87により第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中であると判断された場合、または、S88により第2変動表示装置9bでの表示結果に基づく大当り遊技状態の実行中であると判断された場合は、S89に進む。S89では、図6の(b)に示される長期のリーチはずれ変動パターンE〜Gのうちからリーチはずれ変動パターンが選択される。具体的に、S89では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と長期の第1リーチはずれ変動パターン選択用データのうち長期のリーチはずれ変動パターンE〜G選択用のデータとに基づいて、長期のリーチはずれ変動パターンが選択される。S89の後、後述するS92に進む。
このように、第2変動表示装置9bで、大当りとなる変動表示が実行中であるか、または、大当り遊技状態(大当り遊技表示)の実行中であるときは、第1変動表示装置9aで実行するリーチはずれ変動表示の変動パターンとして、長期のリーチはずれ変動パターンが選択される。
S92に進んだ場合は、S84,S85,S89,S90またはS91で選択された変動パターンを示す第1表示制御コマンドである第1変動パターンコマンドをRAM55のバッファにセットする第1変動パターンコマンドの設定が行なわれる。これにより、第1停止図柄コマンドが、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800へ送信される。第1変動パターンコマンドは、前述のように同じ変動パターンであっても大当りとする判定がされたときのコマンドと、はずれとする判定がされたときのコマンドとに分けられているので、S92では、どのステップで変動パターンが選択されたかに基づいて、大当りとする判定がされたときのコマンドと、はずれとする判定がされたときのコマンドとを使い分ける態様で第1変動パターンコマンドを設定する。そして、S93により、前述の第1停止図柄設定処理で選択決定された停止図柄の組合せを示す第1停止図柄コマンドをRAM55のバッファにセットする第1停止図柄コマンドの設定が行なわれる。これにより、第1停止図柄コマンドが、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800へ送信される。
次に、S73により、選択決定された変動パターンの変動表示時間に対応する時間が第1変動表示タイマにセットされ、その第1変動表示タイマの計時(カウントダウン)をスタートする処理が行なわれる。ここで、変動表示タイマとは、変動表示の開始時からの経過時間を計時するためのタイマであり、第1変動表示装置9a用の第1変動表示タイマと、第2変動表示装置9b用の第2変動表示タイマとが設けられている。そして、S95により、第1特別図柄変動処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新された後、リターンする。
次に、図11の第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動処理(S46)について説明する。図14は、第1特別図柄変動処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S101により、前述の第1変動表示タイマの値が「1」減算される。そして、S102により、第1変動表示装置9aが、当り変動パターンおよびリーチはずれ変動パターンの両方を含む長期の変動パターンでの変動表示中であるか否かが判断される。具体的には、第1変動パターン設定処理において長期の変動パターンが選択されたときには長期の変動パターンが選択されたことを示すフラグがセットされるようになっており、S102においては、そのフラグがセットされているか否かに基づいて、長期の変動パターンでの変動表示中であるか否かが判断されるが判断される。
S102により長期の変動パターンでの変動表示中であると判断された場合は、後述するS103に進む。一方、S102により長期の変動パターンでの変動表示中であると判断された場合は、S105に進み、第1変動表示タイマの値が「0」になっているか否かが判断される。S105により「0」になっていないと判断された場合は、変動パターンによる変動表示時間の経過待ちの状態となり、リターンする。一方、S105により「0」になっていると判断された場合は、S106により、第1特別図柄停止処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新された後、リターンする。これにより、第1変動表示装置9aでの変動表示は、基本的に、選択された変動パターンについて設定されている変動表示時間の経過時に終了することとなる。
また、S102により長期の変動パターンでの変動表示中であると判断されてS103に進むと、第2変動表示装置9bで実行されていた大当り遊技状態の終了時であるか否かが判断される。具体的に、第2大当り終了処理においては、第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態(大当り遊技表示)が終了したときに、その旨を示す大当り終了フラグである第2大当り終了フラグが所定時間セットされるので、S103では、そのフラグがセットされているか否かに基づいて、第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了時であるか否かが判断される。また、同様に、第1大当り終了処理においては、第1変動表示装置9aでの大当り遊技状態(大当り遊技表示)が終了したときに、その旨を示す大当り終了フラグである第1大当り終了フラグが所定時間セットされる。
S103により第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了時ではないと判断された場合は、前述のS105に進み、第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了待ちの状態となる。一方、S103により第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了時であると判断された場合は、S104に進み、第1変動表示装置9aで現在実行中の長期の変動パターンでの変動表示を変動表示期間を短縮して終了させるために、第1変動表示タイマが強制的に「0」にされ、前述のS105に進む。これにより、このような場合は、S105からS106に進むこととなるので、図8に示したような第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了後に第1変動表示装置9aで実行中の長期の変動パターンでの変動表示時間が短縮される制御が行なわれることとなる。
次に、図11の第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止処理(S46)について説明する。図15は、第1特別図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S191により、前述の第1特別図柄変動処理において第1変動表示マイマの値が「0」になったことに応じて、第1図柄停止コマンドをRAM55のバッファにセットする第1図柄停止コマンドの設定が行なわれる。これにより、第1図柄停止コマンドが、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800へ送信される。
次に、S192により、前述の第1非変動表示タイマをスタートする処理が行なわれる。このように第1非変動表示タイマは、第1図柄停止コマンドが送信される毎にスタートされる。そして、S193により、大当りフラグがONであるか否かが判断される。
S193により第1大当りフラグがONでないと判断されたときは、次の変動表示の準備をするために、S194により特別図柄プロセス処理がS43の第1特別図柄通常処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。一方、S193により第1大当りフラグがONであると判断されたときは、大当り遊技状態に制御するために、S195により、特別図柄プロセス処理がS48の第1大入賞口開放前処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
第2特別図柄プロセス処理においては、第2変動パターン制御処理での変動パターンの選択方法が、前述の第1変動パターン制御処理での変動パターンの選択方法と異なる。次に、第2特別図柄プロセス処理における第2変動パターン設定処理について説明する。図16は、第2変動パターン設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S111により、第2特別図柄通常処理での大当り判定により第2変動表示装置9bの変動表示について大当りとする決定がされている(第2大当りフラグがON)か否かが判断される。
S111により大当りとすることが決定されていると判断された場合は、S113に進み、第2変動表示装置9bで実行する当り変動表示の変動パターンとして、図7の(a)に示される当り変動パターンA〜D(短期)のうちから当り変動パターンが選択される。具体的に、S113では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と第2当り変動パターン選択用データとに基づいて、当り変動パターン(短期)が選択される。S113の後、後述するS116に進む。
一方、S111により大当りとすることが決定されていない(はずれとなることが決定されている)と判断された場合は、S112に進み、第2停止図柄設定処理でのリーチ判定結果に基づいて、第2変動表示装置9bの変動表示についてリーチはずれとする決定がされているか否かが判断される。
S112によりリーチはずれとする決定がされていると判断された場合は、S114により、第2変動表示装置9bで実行するリーチはずれ変動表示の変動パターンとして、図7の(b)に示されるリーチはずれ変動パターンA〜D(短期)のうちからリーチはずれ変動パターンが選択される。具体的に、S114では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と第2リーチはずれ変動パターン選択用データとに基づいて、リーチはずれ変動パターン(短期)が選択される。S114の後、後述するS116に進む。
一方、S112によりリーチはずれとする決定がされていないと判断された場合(非リーチはずれの場合)は、S115により、第2変動表示装置9bで実行する当り変動表示の変動パターンとして、非リーチはずれ変動パターンA,B(短期)のうちから非リーチはずれ変動パターンが選択される。具体的に、S91では、前述のR6の値を抽出し、その抽出値と第2非リーチはずれ変動パターン選択用データとに基づいて、非リーチはずれ変動パターンが選択される。S115の後、後述するS116に進む。
S116に進んだ場合は、S113、S114、または、S115で選択された変動パターンを示す第2表示制御コマンドである第2変動パターンコマンドをRAM55のバッファにセットする第2変動パターンコマンドの設定が行なわれる。これにより、第2変動パターンコマンドが、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800へ送信される。第2変動パターンコマンドは、前述のように同じ変動パターンであっても大当りとする判定がされたときのコマンドと、はずれとする判定がされたときのコマンドとに分けられているので、S116では、どのステップで変動パターンが選択されたかに基づいて、大当りとする判定がされたときのコマンドと、はずれとする判定がされたときのコマンドとを使い分ける態様で第2変動パターンコマンドを設定する。そして、S117により、前述の第2停止図柄設定処理で選択決定された停止図柄の組合せを示す第2停止図柄コマンドをRAM55のバッファにセットする第2停止図柄コマンドの設定が行なわれる。これにより、第2停止図柄コマンドが、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800へ送信される。
次に、S118により、選択決定された変動パターンの変動表示時間に対応する時間が前述の第2変動表示タイマにセットされ、その変動表示タイマの計時(カウントダウン)をスタートする処理が行なわれる。そして、S119により、第2特別図柄変動処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新された後、リターンする。
以上に説明したように、第2変動表示装置9bでの変動表示の変動パターンは、第1変動表示装置9aの動作状態に関わりなく、R6の抽出値と予め定められた変動パターンとの関係に基づいて選択される。
また、第2特別図柄プロセス処理においては、第2特別図柄変動処理の一部が前述の第1特別図柄変動処理と異なる。次に、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄変動処理について説明する。図17は、第2特別図柄変動処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S121により、前述の第2変動表示タイマの値が「1」減算される。そして、S122により、第2変動表示タイマの値が「0」になっているか否かが判断される。S122により「0」になっていないと判断された場合は、変動パターンによる変動表示時間の経過待ちの状態となり、リターンする。一方、S122により「0」になっていると判断された場合は、S123により、第2特別図柄停止処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新された後、リターンする。これにより、第2変動表示装置9bでの変動表示は、選択された変動パターンについて設定されている変動表示時間の経過時に終了することとなる。
次に、図10のタイマ割込処理で実行される普通図柄プロセス処理について説明する。図18は、普通図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S131により、通過口11を遊技球が通過したか否か、すなわち、ゲートスイッチ12がオンしたか否かが判別される。そして、ゲートスイッチ12がオンしていればゲートスイッチ処理を行なってから、また、ゲートスイッチ12がオンでなければゲートスイッチ処理を行なわずに、普通図柄プロセスフラグの値に応じて、S133の普通図柄通常処理、S134の普通図柄変動処理、S135の普通図柄停止処理、および、S136の普通電動役物作動処理のうちのいずれかのプロセスの処理が実行される。
S132のゲートスイッチ処理では、ゲートスイッチ12を遊技球が通過した始動通過に基づく通過記憶データの記憶等の始動通過に関連する処理が行なわれる。S133の普通図柄通常処理では、普通図柄の当り判定、普通図柄の時短制御状態にするか否かの判定、普通図柄の変動表示時間の設定、および、普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄変動開始コマンドの送信等の処理が行なわれる。S134の普通図柄変動処理では、普通図柄を停止させる普通図柄停止コマンドの送信等の処理が行なわれる。
S135の普通図柄停止処理では、始動用電動役物13の開放動作等の普通図柄の変動表示結果が当りとなったときの処理、および、普通図柄プロセス処理を終了させる等の普通図柄の変動表示結果がはずれとなったときの処理が行なわれる。S136の普通電動役物作動処理では、始動用電動役物13の開放時間の終了に応じて開放動作を終了させる処理等の処理が行なわれる。
次に、普通図柄プロセス処理に含まれる各プロセスの内容を説明する。図19は、普通図柄通常処理(S133)の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S140により、普通図柄表示部10において普通図柄の変動表示を開始させることが可能な状態であるか否かが判断される。普通図柄の変動表示を開始させることが可能な状態とは、たとえば、普通図柄表示部10において、普通図柄の変動表示が行なわれておらず、かつ、普通図柄の当りに応じて始動用電動役物13が開放動作をしていない状態等である。
S140により普通図柄の変動表示を開始させることが可能な状態ではないと判断されたときは、リターンする。一方、S140により普通図柄の変動表示を開始させることが可能な状態であると判断されたときは、S141により、前述の通過記憶データがあるか否かが判断される。S141により通過記憶データがないと判断された場合は、リターンする。一方、S141により通過記憶データがあると判断された場合は、S142により、通過記憶データに基づく普通図柄の当り判定が行なわれる。また、図示を省略するが、普通図柄の表示結果を当りとする決定が行なわれた場合には、その旨を示すフラグである当りフラグがオン状態にされる。
S142では、RAM55の通過記憶データのうち、通過記憶数=1に対応する通過記憶保存領域に格納されている通過記憶データが読出されてRAM55の通過記憶乱数バッファ領域に格納される。ここで、通過保存領域とは、通過記憶データが保存される領域であり、たとえば、この実施の形態の場合は、通過記憶データの記憶数の上限値が4であるため、4つの通過記憶データを古い順に保存するために4つの通過記憶保存領域が設けられている。また、通過記憶数=1に対応する通過記憶保存領域とは、最も古いデータが格納される領域である。そして、通過記憶データの読出しに応じて通過記憶データの記憶数の値が「1」だけ減じられ、通過記憶データの各通過記憶保存領域の内容が前述のS63の場合と同様にシフトされる。そして、読出された通過記憶データとしてのR7の抽出値が前述の当り判定値と比較され、普通図柄の変動表示の表示結果を当りとするか否かが判断される。S142では、R7の抽出値が当り判定値と合致したときに当りとすると判断され、そのR7の抽出値が当り判定値と合致しないときに当りとしない(はずれとする)と判断される。
次に、S143により、普通図柄の変動表示時間を短縮する時短制御状態に制御されるときにセットされるフラグである短縮フラグがセットされているか否かが判断される。S143により短縮フラグがセットされていないと判断された場合は、後述するS147に進む。一方、S143により短縮フラグがセットされていると判断された場合は、S144に進む。
S144では、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて実行されていた大当り遊技状態の終了時であるか否かが判断される。具体的に、S144では、第1大当り終了処理において第1大当り終了フラグがセットされているときに、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて実行されていた大当り遊技状態の終了時であると判断する。S144によりそのような大当り遊技状態の終了時ではないと判断された場合は、後述するS150に進む。一方、S144によりそのような大当り遊技状態の終了時であると判断された場合は、S145に進む。
S145では、前述の短縮フラグがセットされる。このように、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると、その大当り遊技状態の終了後に、短縮フラグがセットされ、普通図柄の変動表示制御が時短制御状態に制御される。そして、S146により、特別遊技状態としての時短制御状態に制御されたことに応じて、特別遊技状態に制御されたことを報知する特別遊技報知状態に設定するための指示を行なうランプ制御コマンドである報知設定コマンドがRAM55のバッファにセットされる。これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ53からランプ制御用マイクロコンピュータ350へ報知設定コマンドが送信される。S146の後、後述するS150に進む。
また、前述のS143により短縮フラグがセットされていると判断されてS147に進むと、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づいて実行されていた大当り遊技状態の発生時であるか否かが判断される。具体的に、S147では、第2特別図柄通常処理において第2大当りフラグがセットされているときに、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づいて実行されていた大当り遊技状態の発生時であると判断する。S147によりそのような大当り遊技状態の発生時はないと判断された場合は、後述するS150に進む。一方、S147にそのような大当り遊技状態の発生時であると判断された場合は、S148に進む。
S148では、前述の短縮フラグがクリアされる。このように、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると、その大当り遊技状態の発生時に、短縮フラグがクリアされ、普通図柄の変動表示制御が時短制御状態から解除される(非時短制御状態に制御される)。そして、S149により、時短制御状態が解除されたことに応じて、特別遊技報知状態の設定を解除するための指示を行なうランプ制御コマンドである報知解除コマンドがRAM55のバッファにセットされる。これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ53からランプ制御用マイクロコンピュータ350へ報知解除コマンドが送信される。S149の後、後述するS150に進む。
このような時短制御状態に関する制御が行なわれることにより、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると、その大当り遊技状態の終了後に普通図柄の時短制御状態に制御される。そして、その時短制御状態は、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると解除される。
S150では、短縮フラグがセットされているか否かが判断される。S150により短縮フラグがセットされていないと判断された場合は、S152により、普通図柄の変動表示時間を計測して管理するための変動時間タイマに通常変動時間をセットしてその変動時間タイマによる計時がスタートさせられ、S153に進む。ここで、通常変動時間とは、時短制御状態以外の通常状態での普通図柄の変動表示時間をいう。
一方、S150により短縮フラグがセットされていると判断された場合は、S151により、変動時間タイマに短縮変動時間をセットしてその変動時間タイマによる計時がスタートさせられ、S153に進む。ここで、短縮変動時間とは、時短制御状態での普通図柄の変動表示時間をいい、前述の通常変動時間よりも短い時間である。
S153では、普通図柄の変動表示を開始させるために、ランプ制御コマンドである普通図柄変動開始コマンドがRAM55のバッファにセットされ、遊技制御用マイクロコンピュータ53からランプ制御用マイクロコンピュータ350へ普通図柄変動開始コマンドが送信される。これにより、普通図柄表示部10で普通図柄の変動表示を開始させる制御が、ランプ制御用マイクロコンピュータ350において行なわれる。
普通図柄変動開始コマンドは、非時短制御状態で当りの表示結果を表示することを指示する第1のコマンド、非時短制御状態ではずれの表示結果を表示することを指示する第2のコマンド、時短制御状態で当りの表示結果を表示することを指示する第3のコマンド、および、時短制御状態ではずれの表示結果を表示することを指示する第4のコマンドとに分けられており、いずれかのコマンドが選択される。このため、S153では、普通図柄の当りフラグがセットされているか否か、および、短縮フラグがセットされているか否かを判断することにより、第1〜第4のコマンドを使い分ける態様で普通図柄変動開始コマンドを設定する。
そして、S154により、普通図柄プロセス処理がS134の普通図柄変動処理に移行するように普通図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
図20は、普通図柄変動処理(S134)の処理内容を示すフローチャートである。まず、S160により、前述の変動時間タイマの値が「1」減算される。そして、S161により、変動時間タイマの値が「0」になっているか否かが判断される。S161により「0」になっていないと判断された場合は、変動表示時間の経過待ちの状態となり、リターンする。一方、S161により「0」になっていると判断された場合は、S162により、普通図柄停止コマンドがRAM55のバッファにセットされ、遊技制御用マイクロコンピュータ53からランプ制御用マイクロコンピュータ350へ普通図柄停止コマンドが送信される。これにより、普通図柄表示部10で普通図柄の変動表示を停止して表示結果を導出表示させる制御が、ランプ制御用マイクロコンピュータ350において行なわれる。
次に、S163により、普通図柄プロセス処理がS135の普通図柄停止処理に移行するように普通図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。これにより、普通図柄表示部10での普通図柄の変動表示は、通常変動時間または短縮変動時間の経過時に終了することとなる。
図21は、普通図柄の表示結果が停止処理(S135)の処理内容を示すフローチャートある。まず、S171により、普通図柄の当りフラグがセットされているか否かに基づいて、普通図柄の変動表示結果が当りとなるか否かが判断される。S171により当りとならない(はずれとなる)と判断された場合は、次の普通図柄の変動表示の準備をするために、S175により、普通図柄プロセス処理がS133の普通図柄通常処理に移行するように普通図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
一方、S171により当りとなると判断された場合は、始動用電動役物13を所定時間にわたり開放状態に制御するために、S172により、始動用電動役物13を開放状態にする時間である開放時間を計時して管理するための開放時間タイマに、予め定められた開放時間をセットしてその開放時間タイマによる計時がスタートさせられる。そして、S173により、ソレノイド16に駆動信号を供給して始動用電動役物13を作動させ、始動用電動役物13を開放状態にする処理が行なわれる。そして、普通図柄プロセス処理がS136の普通電動役物作動処理に移行するように普通図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
図22は、普通電動役物作動処理(S136)の処理内容を示すフローチャートである。まず、S180により、前述の開放時間タイマの値が「1」減算される。そして、S181により、開放時間タイマの値が「0」になっているか否かが判断される。
S181により「0」になっていないと判断された場合は、開放時間の経過待ちの状態となり、リターンする。一方、S181により「0」になっていると判断された場合は、S182により、ソレノイド16への駆動信号の供給を止めて始動用電動役物13の作動状態(開放状態)を解除して、始動用電動役物13を非作動状態(閉鎖状態)にする処理が行なわれる。これにより、始動用電動役物13は、開放開始から所定時間経過後に閉鎖されることとなる。そして、S183により、普通図柄プロセス処理がS136の普通図柄通常処理に移行するように普通図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。
次に、表示制御用マイクロコンピュータ800(CPU81)により実行される制御を説明する。図23は、表示制御メイン処理およびタイマ割込み処理の処理内容を示すフローチャートである。表示制御用マイクロコンピュータ800では、表示制御の進行を制御するための処理であるメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼出されて実行されることにより、各種の表示制御が行なわれる。
図23を参照して、まず、(A)に示す表示制御メイン処理のS201により、RAM領域のクリア、各種初期値の設定、表示制御の起動間隔を決めるための2msecタイマの初期設定等の各種初期化を行なうための初期化処理が行なわれる。その後、タイマ割込フラグの監視の確認を行なうループ処理に移行する。
また、(B)に示すタイマ割込み処理(2msecごとに起動される処理)においてタイマ割込が発生すると、S208によりタイマ割込フラグがセットされる。(A)に示す表示制御メイン処理においては、S202によりタイマ割込フラグがセットされているか否かが判断され、タイマ割込フラグがセットされていたら、S203により、タイマ割込フラグがクリアされ、以下のような表示制御処理が実行される。
この実施の形態では、タイマ割込は0.002sec毎にかかる。すなわち、表示制御処理は、0.002sec毎に起動される。また、この実施の形態では、タイマ割込処理でフラグのセットのみがなされ、具体的な表示制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で表示制御処理を実行してもよい。
S203の後、S204により、コマンド解析処理が実行される。具体的にコマンド解析処理においては、遊技制御用マイクロコンピュータ53から送信される表示制御コマンドを受信したときに、受信したコマンドにより示される情報がどのような情報であるかを確認するために、受信したコマンドが解析される。このようなコマンド解析処理は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から制御コマンドを受ける他のマイクロコンピュータにおいても、受信したコマンドにより示される情報がどのような情報であるかを確認するために実行される。
次に、S205により、第1変動表示装置9aの変動表示についての表示制御プロセス処理である第1表示制御プロセス処理が行なわれるとともに、S206により、第2変動表示装置9bの変動表示についての表示制御プロセス処理である第2表示制御プロセス処理が行なわれる。
各表示制御プロセス処理では、表示制御を複数のプロセスの処理に分け、制御状態に応じたプロセスの処理を所定の順序で実行するための表示制御プロセスフラグに従って、該当するプロセスの処理が選び出されて実行されることにより、コマンド解析処理によって解析されたコマンドが示す内容に応じた変動表示等の表示制御が行なわれる。表示制御プロセスフラグの値は、制御状態に応じて各処理中に更新される。
このパチンコ遊技機1においては、変動表示装置が2つ設けられ、2つの変動表示装置で変動表示が個別に行なわれるため、第1変動表示装置9aについての表示制御プロセス処理である第1表示制御プロセス処理と、第2変動表示装置9bについての表示制御プロセス処理である第2表示制御プロセス処理とが設けられている。
具体的に、表示制御プロセス処理では、コマンド解析処理によって解析されたコマンドが示す変動開始の指示にしたがって特別図柄の変動表示を開始させるとともに、コマンド解析処理によって解析されたコマンドが示す変動パターンおよび停止図柄にしたがって、これから実行しようとする変動表示における特別図柄についての停止図柄および変動パターンが設定され、その設定に基づいて、特別図柄の変動表示が実行されることとなる。つまり、設定された変動パターンで変動表示が行なわれ、設定された停止図柄の組合せで表示結果が導出表示される。また、表示制御プロセス処理では、コマンド解析処理によって解析されたコマンドが示す指示にしたがって、大当り遊技状態に制御されたときに表示される各種画像の表示の実行も行なわれる。
各表示制御プロセス処理をより具体的に説明すると、プロセスタイマ設定値と、特別図柄の変動パターンを構成する各変動態様が記載されている特別図柄制御実行データとの組合せよりなる組合せデータが複数組設定されて構成されるプロセスデータが、変動パターン等に応じて制御データROM102に複数種類記憶されている。そして、そのような複数種類のプロセスデータのうちから、表示制御コマンドにより指定された変動パターン等の変動表示内容に対応するプロセスデータが選択される。各表示制御プロセス処理においては、各プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ、対応する特別図柄制御実行データに設定されている変動態様で特別図柄を変動表示させる制御が複数の組合せデータについて順次実行されていくことにより、1回分の変動表示が実行される。
次に、S207により、乱数更新処理が行なわれる。この乱数更新処理においては、表示制御用マイクロコンピュータ800で更新が行なわれるランダムカウンタのカウント値を更新するための処理が行なわれる。
S207の後、S202に戻り、前述した処理が繰返し行なわれる。これにより、第1,第2変動表示装置9a,9bでの変動表示が実行されるのである。また、第1,第2変動表示装置9a,9bでの始動入賞記憶数の表示は、S204のコマンド解析処理において受信した第1,第2始動入賞記憶数コマンドを解析し、S205の第1表示制御プロセス処理およびS206の第2表示制御プロセス処理のそれぞれにおいて対応する始動入賞記憶数コマンドが示す始動入賞記憶数を表示することにより行なわれる。
以上のような表示制御メイン処理の実行に伴って各種のサブルーチンが実行されることにより、表示制御用マイクロコンピュータ800により、遊技制御用マイクロコンピュータ53から送信されてきた表示制御コマンドにしたがった表示制御が第1,第2変動表示装置9a,9bを対象として実行される。また、表示制御に合わせて音制御およびランプ等の発光制御が行なわれる場合には、表示制御コマンドに対応して音制御コマンドおよびランプ制御コマンドが送信されることにより、音制御用マイクロコンピュータ700およびランプ制御用マイクロコンピュータ350のそれぞれにより、表示制御に合わせた音制御および発光制御が実行される。
次に、図23の表示制御メイン処理で実行される表示制御プロセス処理について説明する。以下の説明においては、図24において、表示制御プロセス処理の代表例として第1表示制御プロセス処理(S205)の処理内容を説明する。
図24は、第1表示制御プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。第1表示制御プロセス処理では、第1表示制御プロセスフラグの値に応じてS211〜S217のいずれかの処理が行なわれる。各処理において、以下のような処理が実行される。
S211においては、第1変動パターンコマンド受信待ち処理が行なわれる。具体的には、第1変動パターンコマンドが受信されたことを示すフラグである第1表示変動パターンコマンド受信フラグがセットされたか否かが確認される。第1変動パターンコマンド受信フラグは、コマンド解析処理によって第1変動パターンコマンドを示す表示制御コマンドが受信されたことが確認されたときにセットされる。
S212においては、第1デモ表示処理が行なわれる。第1デモ表示処理は、第1デモ表示コマンドを受信されたことがコマンド解析によって確認されたときに実行される。第1デモ表示処理においては、前述したような第1の演出画像としての第1デモ表示を第1変動表示装置9aにおいて実行させる処理が行なわれる。
S213においては、第1図柄変動開始処理が行なわれる。第1図柄変動開始処理では、第1変動表示装置9aにおいて特別図柄の変動表示を開始させる制御が行なわれる。S214においては、第1図柄変動中処理が行なわれる。第1図柄変動中処理では、変動パターンを構成する各変動状態の切り替えタイミングが制御されるとともに、変動表示時間の終了が監視される。また、第1図柄変動中処理では、最終的な表示結果の導出表示前の段階で停止させる必要がある特別図柄を停止表示させるための制御が行なわれる。
S215においては、第1図柄停止待ち処理が行なわれる。第1図柄停止待ち処理では、変動表示時間の終了時に、第1図柄停止コマンドが受信されていたら、第1変動表示装置9aにおいて特別図柄の全図柄の変動表示を停止表示する制御(最終的な表示結果を導出表示する制御)が行なわれる。S216においては、第1大当り表示処理が行なわれる。第1大当り表示処理では、第1変動表示装置9aで行なわれる変動表示の変動表示時間の終了後、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて大当りとなった旨等の画像を表示する大当り表示をする制御が行なわれる。S217においては、第1大当り遊技中処理が行なわれる。第1大当り遊技中処理では、大当り遊技状態中における第1変動表示装置9aでの表示制御が行なわれる。たとえば、この第1大当り遊技中処理では、大入賞口開放前表示をする制御、および、大入賞口開放時表示の表示制御コマンドの受信に応じて繰返し継続制御のラウンド数を表示する制御等の表示制御が行なわれる。
このように、第1表示制御プロセス処理においては、第1変動表示装置9aを対象として表示制御が実行される。また、ここでは、図示を省略するが、第2表示制御プロセス処理においては、第2変動表示装置9bを対象として、第1表示制御プロセス処理と同様の表示制御が実行される。
第2表示制御プロセス処理に含まれるプロセスの処理は、第1表示制御プロセス処理と同様のプロセスで構成されており、第1変動パターンコマンド受信待ち処理、第1デモ表示処理、第1図柄変動開始処理、第1図柄変動中処理、第1図柄停止待ち処理、第1大当り表示処理、および、第1大当り遊技中処理を含む。これら各プロセスの基本的な処理内容は、前述した第1表示制御プロセス処理において説明した各プロセスの処理内容と、変動表示を実行させる対象となる変動表示装置が異なる他は同様であるので、ここでは、重複した説明を繰返さない。
次に、ランプ制御用マイクロコンピュータ350により実行される制御の一例を説明する。ランプ制御用マイクロコンピュータ350では、発光制御の進行を制御するための処理であるランプ制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼出されて実行されることにより、普通図柄変動開始コマンドに応じた普通図柄表示部10での普通図柄の変動開始、普通図柄停止コマンドに応じた普通図柄表示部10での普通図柄の変動停止等のランプ制御コマンドに応じた各種制御が行なわれる。ここでは、サブルーチンの1つとして、普通図柄の時短制御状態に制御されているときに、時短制御状態に制御されている旨を報知するための処理である普通図柄報知処理を説明する。
図25は、普通図柄報知処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、S401により、前述した報知設定コマンドが受信されたか否かが判断される。S401により受信されたと判断された場合は、特別遊技状態としての時短制御状態に制御されたときなので、当り表示器10aおよびはずれ表示器10bを含む普通図柄表示部10の発光色を、通常時の発光色として定められた緑色から、特別遊技状態の発光色として定められた赤色に設定する処理が行なわれ、リターンする。これにより、特別遊技状態となったときには、普通図柄表示部10の発光色が赤色となることによって、特別遊技状態に制御されている旨が報知されることとなる。
一方、S401により受信されていないと判断された場合は、S403により、前述した報知設定解除コマンドが受信されたか否かが判断される。S403により受信されていないと判断された場合は、リターンする。一方、S403により受信されたと判断された場合は、特別遊技状態としての時短制御状態が終了したときなので、特別遊技状態色として定められた赤色に設定されている普通図柄表示部10の発光色の設定を、解除して通常時の発光色にする処理が行なわれる。これにより、特別遊技状態が終了すると、普通図柄表示部10の発光色が緑色となることによって、特別遊技状態に制御されている旨の報知が終了することとなる。このように、特別遊技状態となったときには、特別遊技状態が終了するまで特別遊技状態に制御されている旨の報知が行なわれることとなる。
次に、以上に示した第1実施形態により得られる主な効果を説明する。
図2に示されるように、遊技領域7において中心線CLから左右何れかの側に偏在するように第1始動口14aが設けられ、第1始動口14aが設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して、第2始動口14bを有する可変入賞装置30、および、通過口12が設けられ、図19のS143〜S153に示されるように、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せという予め定められた表示態様となったという所定条件が成立したときに、普通図柄表示部10での変動表示が行なわれるときの変動表示時間が当該所定条件が成立しないときに比べて短縮される特別遊技状態としての時短制御状態に制御される。これにより、可変入賞装置30を頻繁に、開放状態にしやすくなる。したがって、可変入賞装置30が有する第2始動口14bに遊技球が進入しやすくなり、第2変動表示装置9bで変動表示が行なわれる条件が成立しやすくなる。これにより、変動表示の表示結果を第1変動表示装置9aでの変動表示よりも高い割合で大当り図柄の組合せとする決定が行なわれる第2変動表示装置9bでの変動表示が実行しやすくなる。このように、第1変動表示装置9aの変動表示に関連する遊技と、第2変動表示装置9bの変動表示に関連する遊技との異なる2つの遊技間に関連性を持たせることができるので、遊技者の興味を2つの遊技の両方に向けさせることが可能となる。したがって、異なる2つの遊技を実行するときの遊技の興趣を向上させることができる。
また、可変入賞装置30が特別遊技状態に制御されたときには、変動表示の表示結果を第1変動表示装置9aでの変動表示よりも高い割合で大当り図柄の組合せとする決定が行なわれる第2変動表示装置9bで行なわれる変動表示に関連する遊技を重点的に実行すれば、その後において大当り遊技状態を早期に発生させることが可能となるので、遊技にメリハリがついて遊技の興趣をより一層向上させることができる。
また、図19のS144,S145に示されるように、第1変動表示装置9aで行なわれる変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとすることが判定されたときに、その変動表示結果に基づく大当り遊技状態が終了するまで特別遊技状態に制御されないので、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態と、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態とが同時に発生しないようにすることができる。このように大当り遊技状態を同時に発生させないのは、同時に発生可能とすると、出球率(遊技領域へ打込まれる打球数に対する賞球数の割合)が向上し、射倖性が向上し過ぎてしまうからである。
図13のS81〜S83およびS85に示されるように、第2変動表示装置9bで表示結果を大当り図柄の組合せとする旨の判定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、第1変動表示装置9aで表示結果を大当り図柄の組合せとする旨の判定がされたときに、第1変動表示装置9aで実行する変動表示における変動表示時間として、第2変動表示装置9bで実行中の変動表示における変動表示時間として選択された変動表示時間に大当り遊技状態の最大継続期間を加算した期間よりも長い変動表示時間が選択されるように、変動パターンが制御される。このため、図8の(b)に示されるように、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態と、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態とが同時に発生しないようにすることができる。しかも、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態と、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態とが同時に発生しないように第1変動表示装置9aでの変動表示の開始時期を遅延させる必要がないので、第1変動表示装置9aでの表示結果が大当り図柄の組合せとなることが遊技者に悟られにくいようにすることができ、その結果として、遊技者の興趣の低下が生じないようにすることができる。
また、図12のS70,S71に示されるように、第1変動表示装置9aでの変動表示が行なわれていないときに、第1の表示開始条件が成立したことに応じて、第1の特定の演出がされる第1のデモ表示が第1変動表示装置9aで行なわれ、同様に、第2変動表示装置9bでの変動表示が行なわれていないときに、第2の表示開始条件が成立したことに応じて、第2の特定の演出がされる第1のデモ表示が第2変動表示装置9bで行なわれる。このため、各変動表示装置での変動表示が行なわれていないときに個別に特定の演出が行なわれることにより、各変動表示装置での変動表示が行なわれていないときであっても遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
また、図19のS145,S146に示されるように、特別遊技状態に制御されているときに、特別遊技状態に制御されている旨が報知する制御が行なわれるので、特別遊技状態に制御されたタイミングを遊技者が把握しやすいようにすることができる。
また、図19のS147,S148に示されるように、特別遊技状態に制御されているときにおいて、第2変動表示装置9bの表示結果が大当り図柄となったときに当該特別遊技状態が終了させられる。このため、第2変動表示装置9bの変動表示を用いた遊技の方に遊技者の興味が偏り過ぎないようにすることができ、第1変動表示装置9aの変動表示を用いた遊技と第2変動表示装置9bの変動表示を用いた遊技との両方に遊技者の興味を適度に持たせることができる。
第2実施形態
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態においては、特別遊技状態として、特別遊技状態に制御されていないときに比べて、始動用電動役物13の開放時間を長くする(延長する)開放延長制御状態に制御する例を説明する。この第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を主として説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、普通図柄通常処理および普通図柄停止処理のそれぞれの処理内容である。
図26は、第2実施形態による普通図柄通常処理の処理内容を示すフローチャートである。S300〜S302により、第1実施形態による図19のS140〜S142の処理と同様の処理が行なわれる。
次に、S303により、変動時間タイマに予め定められた一定の変動時間をセットしてその変動時間タイマによる計時がスタートさせられ、S304に進む。この実施の形態では、変動表示時間として、1種類の変動表示時間が用いられる。次に、S304およびS305により、第1実施形態による図19のS153およびS154の処理と同様の処理が行なわれた後、リターンする。
図27は、第2実施形態による普通図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。S311およびS324により、第1実施形態による図19のS171およびS175の処理と同様の処理が行なわれる。
S311により当りとなると判断された場合は、S312により、始動用電動役物13の開放時間を長くする(延長する)開放延長制御状態に制御されるときにセットされるフラグである延長フラグがセットされているか否かが判断される。S312により延長フラグがセットされていないと判断された場合は、後述するS313に進む。一方、S312により延長フラグがセットされていると判断された場合は、S313に進む。
S313では、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて実行されていた大当り遊技状態の終了時であるか否かが判断される。具体的に、S313では、前述のS144と同様の処理が行なわれる。S313によりそのような大当り遊技状態の終了時はないと判断された場合は、後述するS319に進む。一方、S313にそのような大当り遊技状態の終了時であると判断された場合は、S314に進む。
S314では、前述の延長フラグがセットされる。このように、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると、その大当り遊技状態の終了後に、延長フラグがセットされ、始動用電動役物13の開放時間が開放延長制御状態に制御される。これにより、特別遊技状態としての開放延長制御状態に制御される。そして、S315により、特別遊技状態としての開放延長制御状態に制御されたことに応じて、特別遊技状態に制御されたことを報知する特別遊技報知状態に設定するための指示を行なうランプ制御コマンドである報知設定コマンドがRAM55のバッファにセットされる。これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ53からランプ制御用マイクロコンピュータ350へ報知設定コマンドが送信される。S146の後、後述するS150に進む。
また、前述のS312により延長フラグがセットされていると判断されてS316に進むと、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態の発生時であるか否かが判断される。具体的に、S316では、前述のS147と同様の処理が行なわれる。S316によりそのような大当り遊技状態の発生時ではないと判断された場合は、後述するS319に進む。一方、S313にそのような大当り遊技状態の発生時であると判断された場合は、S317に進む。
S317では、前述の延長フラグがクリアされる。このように、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると、延長フラグがクリアされ、普通図柄の変動表示制御が開放延長から解除される(非開放延長制御状態に制御される)。そして、S318により、開放延長制御状態が解除されたことに応じて、特別遊技報知状態の設定を解除するための指示を行なうランプ制御コマンドである報知解除コマンドがRAM55のバッファにセットされ、遊技制御用マイクロコンピュータ53からランプ制御用マイクロコンピュータ350へ報知解除コマンドが送信される。S318の後、後述するS319に進む。
このような開放延長制御状態に関する制御が行なわれることにより、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると、その大当り遊技状態の終了後に可変入賞装置30の開放延長制御状態に制御される。そして、その開放延長制御状態は、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が発生すると解除される。また、開放延長制御状態に関連して、第1実施形態の場合と同様に、報知設定コマンドおよび報知解除コマンドが送信されるので、特別遊技状態としての開放延長制御状態に制御されたときには、短縮状態が終了するまで特別遊技状態に制御されている旨の報知が行なわれることとなる。
S319では、延長フラグがセットされているか否かが判断される。S319により延長フラグがセットされていないと判断された場合は、S321により、開放時間タイマに通常開放時間をセットしてその開放時間タイマによる計時がスタートさせられ、S322に進む。ここで、通常開放時間とは、開放延長制御状態以外の通常状態での可変入賞装置30の開放時間をいう。
一方、S319により延長フラグがセットされていると判断された場合は、S320により、開放時間タイマに延長開放時間をセットしてその開放時間タイマによる計時がスタートさせられ、S322に進む。ここで、延長開放時間とは、開放延長制御状態での可変入賞装置30の開放時間をいい、前述の通常開放時間よりも長い時間である。
次に、S322およびS323により、第1実施形態による図19のS153およびS157の処理と同様の処理が行なわれ、リターンする。
このような第2実施形態については、前述した第1実施形態と共通する技術思想による構成について、前述した第1実施形態の場合と同様の技術的効果を得ることができる他、次のような特徴的な効果を得ることができる。すなわち、図27のS312〜S322に示されるように、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったという所定条件が成立したときに、可変入賞装置30を当該所定条件が成立しないときに比べて長い期間第1の状態に制御される特別遊技状態としての開放延長制御状態に制御されることによって、可変入賞装置30が有する第2始動口14bに遊技球が進入しやすくなり、第2変動表示装置9bで変動表示が行なわれる条件が成立しやすくなる。変動表示の表示結果を第1変動表示装置9aでの変動表示よりも高い割合で大当り図柄の組合せとする決定が行なわれる第2変動表示装置9bでの変動表示が実行しやすくなる。このように、第1変動表示装置9aの変動表示に関連する遊技と、第2変動表示装置9bの変動表示に関連する遊技との異なる2つの遊技間に関連性を持たせることができるので、遊技者の興味を2つの遊技の両方に向けさせることが可能となる。したがって、異なる2つの遊技を実行するときの遊技の興趣を向上させることができる。
第3実施形態
次に、第3実施形態を説明する。この第3実施形態においては、重複大当り回避制御として、第1実施形態において行なわれる制御の代わりに、第2変動表示装置9bでの大当りとなる変動表示が実行されているときに、第1変動表示装置9aでの変動表示結果を大当りとすることが決定された場合に、第1変動表示装置9aで大当り図柄の組合せを導出表示した後、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果に基づく大当り遊技状態への制御が規制され、そのときに、第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了時まで、所定の画像として、大当り遊技表示実行待ち画像を表示させる制御を行なう例を説明する。
この第3実施形態では、第1,2実施形態と異なる部分を主として説明する。第3実施形態が第1,2実施形態と異なるのは、次の点である。
第1変動表示装置9aでの変動表示の変動パターンの選択用データとしては、図6に示したような変動パターン選択用データが用いられず、図7に示したような変動パターン選択用データが用いられる。そして、第1変動パターン設定処理の内容は、図13に示されるようなものではなく、図16に示される第2変動パターン設定処理の内容と同様の内容となる。したがって、この第3実施形態の場合は、前述のような長期の変動パターンが選択されない。
また、この第3実施形態では、第1特別図柄プロセス処理に含まれる第1特別図柄通常処理および第1特別図柄停止処理と、第1表示制御プロセス処理に含まれる第1図柄停止待ち処理とのそれぞれの処理内容が第1実施形態の場合と異なる。
図28は、第3実施形態による第1特別図柄通常処理の処理内容を示すフローチャートである。図28の第1特別図柄通常処理が第1実施形態による図12の第1特別図柄通常処理と異なるのは、S67とS69との間に、S67aおよびS67bのステップが設けられていることである。S67aでは、S67により第1大当りフラグがONであると判断された場合に、前述のS82と同様に、第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中であるか否かが判断される。
S67aにより第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中でないと判断された場合は、そのままS69に進む。一方、S67aにより第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中であると判断された場合は、S67bに進み、第1大当り規制フラグがONにされた後、S69に進む。ここで、第1大当り規制フラグとは、第1変動表示装置9aで実行する変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとすることが決定された場合において、第2変動表示装置9bで大当りとなる変動表示が実行中であるときに、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果に基づく大当り遊技状態への制御を規制する状態である大当り規制状態である旨を示すフラグである。
図29は、第3実施形態による第1特別図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、S501により、大当り遊技実行待ちフラグがONであるか否かが判断される。ここで、大当り遊技実行待ちフラグとは、前述の第1大当り規制フラグに基づいて、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果に基づく大当り遊技状態への制御の実行待ち状態にある旨を示すフラグである。
S501により大当り遊技実行待ちフラグがONであると判断された場合は、後述するS510に進む。一方、S501により大当り遊技実行待ちフラグがONでないと判断された場合は、S502により、前述の大当り規制フラグがONになっているか否かが判断される。
S502により大当り規制フラグがONになっていないと判断された場合は、後述するS505に進む。一方、S502により大当り規制フラグがONになっていると判断された場合は、S503に進み、大当り遊技実行待ちフラグをONにする処理が行なわれる。そして、大当り規制状態になったことに応じて、S504により、大当り規制状態での表示制御を指示する第1表示制御コマンドである第1大当り規制コマンドがRAM55のバッファにセットされ、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800へ第1大当り規制コマンドが送信される。S504の後、S505に進む。
S505では、前述のS192と同様に第1停止図柄コマンドがセットされて送信される。そして、S506およびS507により、前述のS193と同様の処理が行なわれる。S507により大当りフラグがONでないと判断されたときは、S508により、前述のS194と同様に特別図柄プロセス処理がS43の第1特別図柄通常処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。一方、S507により大当りフラグがONであると判断されたときは、S509により、大当り遊技実行待ちフラグがONであるか否かが判断される。
S509により大当り遊技実行待ちフラグがONではないと判断された場合は、大当り遊技状態の実行が規制されていないので、S514により、前述のS195と同様に特別図柄プロセス処理がS48の第1大入賞口開放前処理に移行するように特別図柄プロセスフラグが更新され、リターンする。一方、S509により大当り遊技実行待ちフラグがONであると判断された場合は、大当り遊技状態の実行が規制されているので、S510により、第2変動表示装置9bで実行されていた大当り遊技状態の終了時であるか否かが判断される。具体的に、S510では、前述のS103と同様の処理が行なわれる。
S510により第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了時ではないと判断された場合は、その大当り遊技状態の終了を待つためにリターンする。一方、S510により第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了時であると判断された場合は、大当り遊技状態の実行の規制を解除する条件が成立したので、S511〜S514の処理が行なわれる。
S511では、大当り規制状態での表示制御を解除する指示をする第1表示制御コマンドである第1大当り規制解除コマンドがRAM55のバッファにセットされ、遊技制御用マイクロコンピュータ53から表示制御用マイクロコンピュータ800へ第1大当り規制コマンドが送信される。これにより、大当り規制状態での表示制御が解除され、後述するように、大当り遊技表示が行なわれることとなる。
そして、S512により大当り規制フラグがOFFにされ、S513により大当り遊技実行待ちフラグがOFFにされる。そして、S514に進んで特別図柄プロセスフラグが更新されることにより、第1大入賞口開成前処理に進むこととなる。このように、大当り遊技状態の実行の規制が解除されると、第1大入賞口開成前処理に進むことによって、第1変動表示装置9aでの表示結果に基づく大当り遊技状態が実行されることとなる。
図30は、第3実施形態による第1図柄停止待ち処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、S521により、大当り遊技表示実行待ちフラグがONであるか否かが判断される。ここで、大当り遊技表示実行待ちフラグとは、前述の第1大当り規制コマンドを受信したことに基づいて、第1変動表示装置9aでの大当り遊技状態に対応した大当り遊技表示についての実行待ち状態にある旨を示すフラグである。
S521により大当り遊技表示実行待ちフラグがONであると判断された場合は、後述するS526に進む。一方、S521により大当り遊技表示実行待ちフラグがONでないと判断された場合は、S522により、第1図柄停止コマンドを受信しているか否かが判断される。S522により第1図柄停止コマンドを受信していると判断されたときは、S523により、前述の第1停止図柄コマンドにより指示された図柄を変動表示結果として導出表示(確定図柄表示)させる処理が行なわれ、S524に進む。
一方、S522により第1図柄停止コマンドを受信していないと判断されたときは、S534により、第1監視タイマがタイムアウトしているか否かが判断される。ここで、第1監視タイマとは、第1図柄停止コマンドの受信タイミングを監視するためのタイマであり、第1図柄変動中処理により、変動表示の開始時に計時がスタートされる。S534により第1監視タイマがタイムアウトしていないと判断されたときは、S535により、第1監視タイマが「1」減算され、リターンする。一方、S534により第1監視タイマがタイムアウトしていると判断されたときは、何らかの異常が発生したと判断されて、S536により、第1変動表示装置9aにエラー画面を表示する制御が行なわれ、S524に進む。
S524では、第1変動表示装置9aの変動表示について大当りとする指示がされているか否かが判断される。具体的に、S524では、受信した第1変動パターンコマンドに基づいて、第1変動表示装置9aの変動表示について大当りとするか否かが判断される。
S524により大当りとする指示がされていないと判断された場合は、S525により、第1表示制御プロセスが第1変動パターン受信待ち処理に移行するように第1表示制御プロセスフラグが更新された後、リターンする。一方、S524により大当りとする指示がされていると判断された場合は、S526に進む。
S526では、前述の第1大当り規制コマンドを受信しているか否かが判断される。S526により受信していないと判断された場合は、S533に進み、第1表示制御プロセスが第1大当り表示処理に移行するように第1表示制御プロセスフラグが更新された後、リターンする。この場合は、第1変動表示装置9aでの大当り遊技表示が規制されていないので、プロセスが更新されて、大当り遊技表示が行なわれることとなる。一方、S526により受信していると判断された場合は、S527に進み、前述の第1大当り規制解除コマンドを受信しているか否かが判断される。第1大当り規制コマンドが送信されてきた後は、第2変動表示装置9bでの大当り遊技状態の終了後に第1大当り規制解除コマンドが送信されてくるので、S527では、大当り遊技表示が規制された状態が解除されたか否かを判断するのである。
S527により第1大当り規制解除コマンドを受信していると判断された場合は、後述するS531に進む。一方、S527により第1大当り規制解除コマンドを受信していないと判断された場合は、第1大当り規制コマンドを受信していることに基づいて、大当り遊技表示の実行を規制するための処理がS528〜S530により行なわれる。S528では、前述の大当り遊技表示実行待ちフラグがONになっているか否かが判断される。
S528により大当り遊技表示実行待ちフラグがONになっていないと判断された場合は、大当り遊技表示実行待ちフラグがONにされる。そして、S530により、第1変動表示装置9aにおいて、所定の画像である大当り遊技表示実行待ち画像の表示が開始させられ、リターンする。この大当り遊技表示実行待ち画像としては、たとえば、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態の終了後に第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態が開始される旨を示す画像が表示される。大当り遊技表示実行待ち画像は、第1変動表示装置9aにおいて大当り遊技表示の実行を待っている期間における表示の空白期間を埋めることができるような画像であればどのような画像でもよいが、遊技者を誤解させないために、第1変動表示装置9aにおける大当り遊技表示と同じ画像であってはならない。
前述のS527により第1大当り規制解除コマンドを受信していると判断されてS531に進むと、前述の大当り遊技表示実行待ちフラグがOFFにされる。これにより、大当り遊技表示についての規制状態(実行待ち状態)が解除される。そして、S532により、第1変動表示装置9aにおける大当り遊技表示実行待ち画像の表示が停止させられた後、前述のS533に進む。
以上に示したように、第2変動表示装置9aでの大当りとなる変動表示が実行されているときに、第1変動表示装置9aでの変動表示結果を大当りとすることが決定された場合には、第1変動表示装置9aで大当り図柄の組合せを導出表示した後、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果に基づく大当り遊技状態への制御が規制され実行待ち状態となる。そのときには、第2変動表示装置9aでの大当り遊技状態の終了時まで、大当り遊技表示実行待ち画像を表示させる制御が行なわれる。そして、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態の終了後に、大当り遊技表示についての規制状態(実行待ち状態)が解除され、第1変動表示装置9aにおける大当り遊技状態が実行されることとなる。
このような第3実施形態については、前述した第1および第2実施形態と共通する技術思想による構成について、前述した第1および第2実施形態の場合と同様の技術的効果を得ることができる他、次のような特徴的な効果を得ることができる。図28のS67a、S67b、図29のS501〜S510に示されるように、第2変動表示装置9bで表示結果を大当り図柄の組合せとする決定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、第1変動表示装置9aで表示結果を大当り図柄の組合せとする決定がされたときに、図29のS505および図30のS523に示されるように、第1変動表示装置9aで大当り図柄の組合せとなる変動表示の表示結果が導出表示された後、図29のS501、S503、S510に示されるように第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果に基づく大当り遊技状態への制御が規制される。そして、そのときに、図30のS530に示されるように、第1変動表示装置9aで、大当り遊技表示実行待ち画像の表示制御が行なわれる。そして、S510〜S513に示されるように、第2変動表示装置9bで実行中の変動表示の表示結果に基づいて実行される大当り遊技状態が終了したとき、大当り遊技状態への規制が解除され、その後、S510〜S514に示されるように、規制されていた第1変動表示装置9a大当り図柄の組合せが導出表示されたことに基づく大当り遊技状態に制御される。このため、第1変動表示装置9aで行なわれる変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとすることが判定されたときであっても、第2変動表示装置9bで実行中の変動表示の表示結果に基づいて実行される大当り遊技状態が終了するまで、第1変動表示装置9aの表示結果に基づく大当り遊技状態への制御が規制されるので、第1変動表示装置9aでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態と、第2変動表示装置9bでの変動表示結果に基づく大当り遊技状態とが同時に発生しないようにすることができる。また、第1変動表示装置9aでの表示結果に基づく大当り遊技状態と、第2変動表示装置9bでの表示結果に基づく大当り遊技状態とが同時に発生しないようにするために、第1変動表示装置9aでの変動表示の開始時期を遅延させる必要がないので、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果が導出表示される前に、表示結果が大当り図柄の組合せとなることが遊技者に悟られないようにすることができ、その結果として、遊技者の興趣の低下が生じないようにすることができる。
次に、以上に説明した本実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述の実施の形態においては、第1変動表示装置9aおよび第1始動口14aを遊技領域7の中心線CLの左側に設けるとともに、第2変動表示装置9bおよび可変入賞装置30を遊技領域7の中心線CLの右側に設ける例を示した。しかし、これに限らず、これらの左右の位置を入換えた態様でこれらを設けてもよい。この場合は、第1始動口14aが遊技領域7の中心線CLの左右何れかの側に偏在し、第2始動口14bが第1始動口14aと逆の側に偏在していればよい。
(2) 前述の実施の形態においては、第1変動表示装置9aを遊技領域7の中心線CLの左側に設けるとともに、第2変動表示装置9bを遊技領域7の中心線CL上の右側に設ける例を示した。しかし、これに限らず、第1,第2変動表示装置9a,9bのいずれか一方を遊技領域7の中心線CL上(中央部)に設け、他方を遊技領域7の中心線CL上から左側または右側のどちらかに設けてもよい。この場合、第1始動口14aが遊技領域7の中心線CLの左右何れかの側に偏在し、第2始動口14bが第1始動口14aと逆の側に偏在していればよい。
(3) 前述の実施の形態においては、第1変動表示装置9aでの変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったときに制御される特別遊技状態の例として、時短状態制御と開放延長制御とを示した。しかし、これにより、このような特別遊技状態としては、普通図柄の変動表示結果を当りと判定する確率を向上させるように変化させる普通図柄の確率変動制御を採用してもよい。この普通図柄の確率変動制御状態になったときには、たとえば、普通図柄当り判定値の数を増加させる制御が行なわれることにより、普通図柄の変動表示結果を当りとする判定確率が向上し、始動用電動役物13が開放状態になりやすくなるという遊技者にとって有利な状態となる。また、このような特別遊技状態としては、普通図柄の変動表示結果が当りとなったときの可変入賞装置30の開放回数を増加させる開放回数増加制御を採用してもよい。このように、特別遊技状態としては、第2変動表示装置9bで変動表示が実行されやすくする制御であれば、どのような制御であってもよい。
(4) 前述の実施の形態においては、特別遊技状態に制御される条件が成立する第1変動表示装置9aでの変動表示の予め定められた表示結果として、大当り図柄の組合せを示した。しかし、これに限らず、このような予め定められた表示結果としては、はずれリーチ図柄の組合せ、非リーチ図柄の組合せ、特定のリーチ図柄の組合せ、特定の非リーチ図柄の組合せ、および、大当り図柄の組合せのうちの特別の大当り図柄等のその他の図柄の組合せを採用してもよい。
(5) 前述の実施の形態においては、前記特別遊技状態に制御されているときに、特別遊技状態に制御されている旨を報知する報知方法として、普通図柄の発光色を変化させる例を示した。しかし、これに限らず、このような報知は、第2変動表示装置9bで所定の報知画像を表示することによる報知、スピーカ41から所定の報知音を出力させることによる報知、もしくは、所定のランプを発光させることによる報知、および、これらを1または複数組合わせた報知により行なうようにしてもよい。
(6) 前述した実施の形態においては、長期変動パターンでの変動表示時間を短縮するときに、第2変動表示装置9bでの変動表示に基づく大当り遊技状態が終了したときに、直ちに、後から開始した第1変動表示装置9aでの長期の変動パターンでの変動表示を終了させる例を示した。しかし、これに限らず、長期変動パターンでの変動表示時間を短縮するときに、第2変動表示装置9bでの変動表示に基づく大当り遊技状態が終了した後、所定の短期間(例えば数秒間)にわたって所定の演出をする表示を行なった後に、第1変動表示装置9aの長期の変動パターンでの変動表示を終了させる制御を行なうようにしてもよい。つまり、長期変動パターンでの変動表示時間を短縮する制御であれは、どのような制御が行なわれてもよい。また、前述のような長期変動短縮処理(図8)を実行せず、前述のような長期変動パターンでの変動表示時間を短縮不可能な構成としてもよい。このような構成によれば、後から開始した長期の変動パターンでの変動表示を終了させる制御を行なうときに、所定の演出が行なわれるので、長期変動パターンでの変動表示時間の短縮時の表示を面白みがあるものにすることができる。
(7) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図である。 遊技領域の構成を示す拡大正面図である。 パチンコ遊技機における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。 第1,第2変動表示装置の表示制御をするための表示制御基板内の回路構成を示すブロック図である。 遊技制御および表示制御等の各種制御に用いられる各種ランダムカウンタの代表例を説明するための説明図である。 第1変動表示装置の変動表示について変動パターンを選択する場合における変動パターン選択用のランダムカウンタの抽出値とその抽出値に対応して選択される変動パターンとの関係を表形式で示す図である。 第2変動表示装置の変動表示について変動パターンを選択する場合における変動パターン選択用のランダムカウンタの抽出値とその抽出値に対応して選択される変動パターンとの関係を表形式で示す図である。 変動表示に関連する表示が並列的に行なわれるときの第1,第2変動表示装置の動作例を示すタイミングチャートである。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行する遊技制御メイン処理の処理内容を示すフローチャートである。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行するタイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1特別図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1特別図柄通常処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1変動パターン設定処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2変動パターン設定処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2特別図柄変動処理の処理内容を示すフローチャートである。 普通図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。 普通図柄通常処理の処理内容を示すフローチャートである。 普通図柄変動処理の処理内容を示すフローチャートである。 普通図柄の表示結果が停止処理の処理内容を示すフローチャートある。 普通電動役物作動処理の処理内容を示すフローチャートである。 表示制御メイン処理およびタイマ割込み処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1表示制御プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。 普通図柄報知処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施形態による普通図柄通常処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施形態による普通図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。 第3実施形態による第1特別図柄通常処理の処理内容を示すフローチャートである。 第3実施形態による第1特別図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。 第3実施形態による第1図柄停止待ち処理の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
7 遊技領域、9a 第1変動表示装置、9b 第2変動表示装置、1 パチンコ遊技機、14a 第1始動口、10 普通図柄表示部、14b 第2始動口、30 可変入賞装置、11 通過口、53 遊技制御用マイクロコンピュータ、800 表示制御用マイクロコンピュータ。

Claims (8)

  1. 遊技領域に遊技媒体を打込んで遊技が行なわれ、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を並行して個別に行なうことが可能な第1および第2の変動表示部を備え、該第1または第2の変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、
    前記遊技領域において中心から左右何れかの側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第1の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件が成立する第1の始動領域と、
    前記第1および第2の変動表示部で変動表示される識別情報とは異なる複数種類の識別情報の変動表示を行なう第3の変動表示部と、
    前記遊技領域において前記第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して設けられ、前記第3の変動表示部における表示結果が予め定められた特殊表示態様となったときに、遊技媒体を受入れ不可能な第2の状態から遊技媒体を受入れ可能な第1の状態に制御される装置であって、当該装置に受入れられた遊技媒体が進入したことに応じて前記第2の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件が成立する第2の始動領域を有する可変入賞装置と、
    前記遊技領域において前記第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第3の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件が成立する第3の始動領域と、
    前記第1の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第1の表示結果決定手段と、
    前記第2の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第2の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する手段であって、前記第1の表示結果決定手段よりも高い割合で前記特定表示態様とする決定を行なう第2の表示結果決定手段と、
    前記第3の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第3の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第3の表示結果決定手段と、
    所定条件が成立したときに、前記第3の変動表示部での変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示期間が当該所定条件が成立しないときに比べて短縮される特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段とを含み、
    該特別遊技制御手段は、前記所定条件として、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果を予め定められた表示態様とする決定がされ、前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったときに、前記特別遊技状態に制御することを特徴とする、遊技機。
  2. 遊技領域に遊技媒体を打込んで遊技が行なわれ、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を並行して個別に行なうことが可能な第1および第2の変動表示部を備え、該第1または第2の変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、
    前記遊技領域において中心から左右何れかの側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第1の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件が成立する第1の始動領域と、
    前記第1および第2の変動表示部で変動表示される識別情報とは異なる複数種類の識別情報の変動表示を行なう第3の変動表示部と、
    前記遊技領域において前記第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して設けられ、前記第3の変動表示部における表示結果が予め定められた特殊表示態様となったときに、遊技媒体を受入れ不可能な第2の状態から遊技媒体を受入れ可能な第1の状態に制御される装置であって、当該装置に受入れられた遊技媒体が進入したことに応じて前記第2の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件が成立する第2の始動領域を有する可変入賞装置と、
    前記遊技領域において前記第1の始動領域が設けられた左右何れかの側の反対側に偏在して設けられ、遊技媒体が進入したことに応じて前記第3の変動表示部で前記識別情報の変動表示が行なわれる条件が成立する第3の始動領域と、
    前記第1の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第1の表示結果決定手段と、
    前記第2の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第2の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する手段であって、前記第1の表示結果決定手段よりも高い割合で前記特定表示態様とする決定を行なう第2の表示結果決定手段と、
    前記第3の始動領域に遊技媒体が進入したことに応じて、前記第3の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を、該表示結果を導出表示する以前に決定する第3の表示結果決定手段と、
    所定条件が成立したときに、前記可変入賞装置を当該所定条件が成立しないときに比べて長い期間第1の状態に制御される特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段とを含み、
    該特別遊技状態制御手段は、前記所定条件として、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果を予め定められた表示態様とする決定がされ、前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果が予め定められた表示態様となったときに、前記特別遊技状態に制御することを特徴とする、遊技機。
  3. 前記特別遊技制御手段は、前記第1の表示結果決定手段により前記第1の変動表示部で行なわれる変動表示の表示結果を前記特定表示態様とすることが判定され、当該特定表示態様の表示結果に基づく前記特定遊技状態が終了するまで、前記特別遊技状態に制御しない特別遊技状態規制手段を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記第1の表示結果決定手段により決定された表示結果に応じて、前記第1の変動表示部での変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示期間を、予め定められた複数種類の変動表示期間のうちから選択する第1の変動表示期間選択手段と、
    前記第2の表示結果決定手段により決定された表示結果に応じて、前記第2の変動表示部での変動表示が行なわれるときの変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示期間を、予め定められた複数種類の変動表示期間のうちから選択する第2の変動表示期間選択手段と、
    前記第2の変動表示部にて前記第2の表示結果決定手段により表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されているか否かを判定する実行判定手段とを含み、
    前記第1の変動表示期間選択手段は、前記実行判定手段によって前記第2の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされたときに、前記第1の変動表示部にて実行する変動表示における変動表示期間として、前記第2の変動表示期間選択手段により前記第2の変動表示部にて実行中の変動表示における変動表示期間として選択された変動表示期間に前記特定遊技状態の最大継続期間を加算した期間よりも長い変動表示期間を選択する、請求項1から3のいずれに記載の遊技機。
  5. 前記第2変動表示部にて前記第2の表示結果決定手段により表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されているか否かを判定する実行判定手段と、
    該実行判定手段によって前記第2の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされた変動表示が実行されている旨の判定がされ、かつ、前記第1の表示結果決定手段によって前記第1の変動表示部にて表示結果を前記特定表示態様とする決定がされたときに、前記第1の変動表示部にて前記特定表示態様となる変動表示の表示結果が導出表示された後、前記第1の変動表示部での変動表示の表示結果に基づく前記特定遊技状態への制御を規制する特定遊技状態規制手段と、
    該特定遊技状態規制手段によって前記特定遊技状態への制御が規制されたときに、前記第1の変動表示部にて、画像の表示制御を行なう特別演出表示手段とをさらに含み、
    前記特定遊技状態規制手段は、前記第2の変動表示部にて実行中の変動表示の表示結果に基づいて実行される前記特定遊技状態が終了したとき、前記第1の変動表示部に前記特定表示態様の表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態への規制を解除する機能を有し、
    前記特定遊技状態規制手段によって規制が解除された後に、規制されていた前記第1の変動表示部に前記特定表示態様の表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態に制御されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記第1の変動表示部での変動表示が行なわれていないときに、予め設定された第1の表示開始条件が成立したことに応じて、第1の特定の演出がされる第1の表示を前記第1の変動表示部で行なう第1特定演出表示手段と、
    前記第2の変動表示部での変動表示が行なわれていないときに、前記第1の表示開始条件とは別に予め設定された第2の表示開始条件が成立したことに応じて、第2の特定の演出がされる第2の表示を前記第2の変動表示部で行なう第2特定演出表示手段とをさらに含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記特別遊技状態に制御されているときに、特別遊技状態に制御されている旨を報知する報知手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 前記特別遊技制御手段は、前記特別遊技状態に制御されているときにおいて、前記第2の変動表示部の表示結果が前記特定表示態様となったときに当該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了制御手段を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の遊技機。
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