JP2005293382A - 冷蔵庫無線タグシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 経済的にリ−ズナブルな方法で冷蔵庫にある食材を自動で認識管理し、その情報を用いてできる豊富な調理メニューを自動的に提供できる冷蔵庫タグシステムを提供する。
【解決手段】 冷蔵庫タグシステム1は、家庭内の冷蔵庫3内の安価な食材A種4には共振無線タグ5を用いて自動で管理し、高価な食品B種6にはIC無線タグ7を用いて自動で管理する。インターネット8を介して調理メニュー提供サーバ16にアクセスし、推論エンジンによりおすすめ調理メニューを複数抽出させる。得られた複数のおすすめ調理メニューを、表示手段14に完成写真と共に複数表示する。使用者は、毎日の献立を考える煩わしさから解放され、かつ、食材を自動で管理でき、しかも在庫の食材を有効に利用した調理メニューを得ることができるので、省資源にも貢献し、経済的にも有効となる。
【選択図】図2
【解決手段】 冷蔵庫タグシステム1は、家庭内の冷蔵庫3内の安価な食材A種4には共振無線タグ5を用いて自動で管理し、高価な食品B種6にはIC無線タグ7を用いて自動で管理する。インターネット8を介して調理メニュー提供サーバ16にアクセスし、推論エンジンによりおすすめ調理メニューを複数抽出させる。得られた複数のおすすめ調理メニューを、表示手段14に完成写真と共に複数表示する。使用者は、毎日の献立を考える煩わしさから解放され、かつ、食材を自動で管理でき、しかも在庫の食材を有効に利用した調理メニューを得ることができるので、省資源にも貢献し、経済的にも有効となる。
【選択図】図2
Description
本発明は無線タグ(共振無線タグとIC無線タグ)によって経済的にリーズナブルに冷蔵庫内の食材を自動で管理する冷蔵庫タグシステムであって、食材情報に対応したおすすめ調理メニューを提供することができるようにした情報配信機能を提供する。
従来より、家庭内における日常的な食事の献立を考えることは、主婦等の調理をする人にとって興味の有無にかかわらず煩わしさがあって負担となることが多い。これは、例えば、冷蔵庫内にある食材を無駄にすることなく用いながら、しかも最近つくった調理メニューと重複を避けてバリエーションを持たせた献立を考えることが難しいといった理由によるものである。
また、調理メニューのバリエーションを考える時間の余裕がない場合には、同じ調理メニューを選択することになったり、とかく好みの食材を使用する傾向になるなど調理内容が偏ることにもなる。さらには、せっかく購入してある食材も生かせないまま賞味期限が過ぎてしてしまうなど、経済的な面においても食生活に不利益をもたらしてしまうことがある。
一般に、調理メニューのレシピを多数掲載した料理本などが普及しており、さらにはテレビなどで毎日のように料理番組を放送しているが、在庫の食材を用いて可能な調理メニューをバリエーションを持たせて探すには膨大なデータが必要となり、やはり調理メニューを考えるには負担となることが避けられないというのが実情であった。また、冷蔵庫内の食材をその都度チェックするのは非常にわずらわしくIC無線タグなどによって管理する方法も提案されているが、ICタグは高価なため安価な食材には貼付できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、食材情報から調理可能なおすすめ調理メニューを推論して表示させることができ、しかも、冷蔵庫などの食材保存庫の在庫の食材を自動で管理して、それらを利用して可能なおすすめ調理メニューを、豊富なバリエーションで提供することができるようにした調理メニュー情報提示システム及び調理メニュー情報提示装置並びに調理メニュー情報配信機能を有する冷蔵庫タグシステムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、以下のような構成を採用することができる。すなわち、請求項1から請求項3の調理メニュー情報提示システムは、通信回線を介してアクセス可能に設けられ、調理メニュー情報を食材情報に関連付けて記憶すると共にそれら調理メニューを必要に応じて追加更新する調理メニューデータベースを備えた調理メニュー情報配信装置と、食材情報を入力する情報入力手段と、この情報入力手段により与えられた食材情報による食材を用いて調理可能なおすすめ調理メニューを前記調理メニュー情報配信装置の前記調理メニューデータベースに記憶されている調理メニューの中から推論する推論エンジンと、この推論エンジンにより推論されたおすすめ調理メニューを表示する調理メニュー提示装置とを備えたところに特徴を有する。更には無線タグ(共振タグとICタグ)を食材に貼付することによって自動的に冷蔵庫内の食材情報を認識して入力する無線タグ読み取り手段を具備したことを特徴とする。
上記発明によれば、在庫の食材や追加する食材などの食材情報を自動認識手段(無線タグ読み取り手段)により入力すると、推論エンジンは、入力された食材情報により使用可能な食材を用いて調理可能なおすすめ調理メニューを調理メニュー情報配信装置の調理メニューデータベースに記憶された調理メニューから推論し、得られたおすすめ調理メニューを調理メニュー提示装置に表示させるようになる。これにより、使用者は、在庫の食材あるいは希望する食材を含んだ調理メニューを自動的に推論しておすすめ調理メニューとして提供されるので、毎日献立を考える煩わしさから開放されると共に、調理メニュー情報配信装置に蓄積された豊富な調理メニュー群からおすすめ調理メニューとして選びだすことができ、これによって調理メニューの偏りをなくしてバランスの良い食生活を営むことに貢献することができるようになる。更には、人手によらず自動的に食材情報を入力管理できるため、きわめて消費者(特に主婦)にとって利便性の高いシステムとなる。
請求項3の調理メニュー情報提示システムは、請求項1の発明において、前記情報入力手段を、内部に保存している食材に関する食材情報を管理可能な食材保存庫から前記食材情報を手入力または無線タグ読み取り手段からの情報を自動で入力可能で、前記推論エンジンを、この食材保存庫の在庫食材の食材情報をも付加してに前記おすすめ調理メニューの推論を行わせるようにしたところに特徴を有する。
上記発明によれば、食材保存庫により、内部に保存している食材の食材情報が管理されており、その食材情報が在庫の食材として情報入力手段または自動で入力され、これによって推論エンジンにより、おすすめ調理メニューが推論されるので、使用者は、現在の在庫の食材を用いて作ることができるおすすめ調理メニューを自動的に得ることができ、上記した効果に加えて、買物に行かずにできるおすすめ調理メニューを得ることができるようになり、在庫の食材を無駄にすることなく有効に利用しながら偏りのない調理メニューを決めることができるようになり、更に経済的な効果を高めながら食生活の向上を図ることができる。
本発明によれば、次のような効果を得ることができる。請求項1の発明によれば、冷蔵庫内や食材ストッカー内の食材情報を無線タグによって自動で取得することができ、飛躍的に消費者にとって利便性が向上し、経済的にもリーズナブルな冷蔵庫タグシステムが実現できる。
請求項2の発明によれば、低コストな共振無線タグを低価格の食材に使用することで、さらに多くの在庫の食材情報を自動で認識して管理することができ、より、きめ細かな食生活への支援を可能として、家事に追われる主婦を毎日の食材管理と献立を考える煩わしさから開放せしめることが可能となる。
請求項2の発明によれば、推論エンジンにより、食材情報に基づいて、調理メニュー情報配信装置の調理メニューデータベースから、入力された食材情報により使用可能な食材を用いて調理可能なおすすめ調理メニューを推論してこれを表示するので、使用者にとっては、毎日献立を考える煩わしさから開放されると共に、調理メニュー情報配信装置に蓄積された豊富な調理メニュー群からおすすめ調理メニューとして選びだすことができ、これによって調理メニューの偏りをなくしてバランスの良い食生活を営むことに貢献することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、全体を次の部分に分けて項目別に説明する。各項目は、(1)−[システムの構成説明]、(2)−[調理メニューの推論処理の説明]、(3)−[食材購入に関する処理の説明]、(4)−[その他の実施形態]である。
また、(2)の[調理メニューの推論処理の説明]では、これを、(a)調理メニュー推論1[在庫の食材のみ使用する場合]、(b)調理メニュー推論2[食材を追加する場合]、(c)優先順位設定ルーチンの説明、(d)追加食材指定入力ルーチンの説明、(e)表示ルーチンの説明、(f)副菜その他の調理メニューの推論の説明の各項目に分けて説明する。
(1)−[システムの構成説明]
図1及び図2は全体構成の概略を示すもので、図2において、全体の制御を統括するのは冷蔵庫タグシステム本体1として設けられるもので、これは、調理メニュー情報提示装置、食材情報自動取得手段(無線タグ読み取り手段)の各機能をなすものである。この冷蔵庫タグシステム本体1は、食材保存庫としての冷蔵庫3に、振動の多い冷蔵庫前面ドア301ではなく、お客などには見えないように側面に着脱可能に配設されている。
図1及び図2は全体構成の概略を示すもので、図2において、全体の制御を統括するのは冷蔵庫タグシステム本体1として設けられるもので、これは、調理メニュー情報提示装置、食材情報自動取得手段(無線タグ読み取り手段)の各機能をなすものである。この冷蔵庫タグシステム本体1は、食材保存庫としての冷蔵庫3に、振動の多い冷蔵庫前面ドア301ではなく、お客などには見えないように側面に着脱可能に配設されている。
冷蔵庫タグシステム本体1を主体とした全体の概略的構成としては、外部の通信網としてのインターネット8に接続可能に設けられると共に、冷蔵庫3内の食材情報を食材に取り付けられた無線タグから自動で取得し、中央制御回路に入力する機能(食材情報入力手段)を有している。また、外部ネットワーク通信手段はPHSであったり、ブルートゥースなどの無線LANなどに接続(結合)されるものでも良いし、信号ケーブルで直接接続される手段としても良い。
冷蔵庫タグシステム(冷蔵庫タグシステム本体1+広領域アンテナ2+無線タグ)には他の食材保存庫としての食品ストッカーなどの食材ストック状況を本体1の入力手段を介して入力できる。また、後述する広領域アンテナ2をストッカー内にも設けて、同時に2箇所の食材状況を入力できるようにしても良い。
内部に収容する食材の食材情報としては、食材の名称、分量、購入日あるいは賞味期限といった種々の情報を含めることができ、冷蔵庫タグシステム本体1側で一括して管理することができるようになっている。ここで、冷蔵庫3は、なまものや生鮮食料品などの冷却して保存する食材について管理するものであり、食品ストッカー(図示せず)は、穀類や乾燥食品などの常温で食品を保存管理するものである。なお、同様にして保温状態で保存する食品を管理する温蔵庫などがある場合には、これも食材管理の対象とすることができる。
さて、冷蔵庫タグシステム本体1は、パソコンとしての機能を備えたもので、図1に示したように、前面部には液晶画面を備えた表示手段14が設けられ、この表示手段14は、画面上をタッチ操作することで所望の入力操作が行える入力部13としての機能を兼ね備えており、以下の表示画面の説明では、表示画面をタッチ操作することで所望の入力処理を行うことができるようになっている。
冷蔵庫タグシステム本体1の内部には、CPUを主体としてROM,RAMや各種回路を備えた中央制御回路11が配設されており、後述する全体の動作を司るプログラムが記憶されている。なお、この中央制御回路11は、後述するように情報入力手段、食材発注手段としての機能を兼ね備えたものである。
この中央制御回路11には、前述の液晶パネル14及び入力部13が接続されると共に、ハードディスク装置などからなる記憶部12が接続され、食材情報のデータベースが設けられると共に各種のデータを記憶保持できるようになっている。また、中央制御回路14には前述したように冷蔵庫内の食材に貼り付けられた無線タグの情報を読み取り、中央制御回路に自動で入力するための無線タグ読み取り手段(食材情報読み取り手段)が接続されている。最も簡単には、無線タグ情報は単なるID番号のみであって、その具体的な情報は中央制御回路内のメモリーを参照するか、記憶部12のデータを参照するか、インターネットを介して外部データベースを参照する方法がある。さらに、中央制御回路11には、インターネット8にアクセスするための外部ネットワーク通信手段15が接続されている。
あるいは、共振無線タグには、大根やホウレンソウなどの食材種別のみを識別する機能を担わせ(共振周波数自身の相違、または、その組み合わせを識別情報とする)、IC無線タグには種々の属性情報を持たせる方法もある。これら、無線タグへの情報の書き込みは、通常、食材販売を実施する店舗側にて実施される。例えば、バーコードリーダーと無線タグリーダー・ライターの両方の機能を備えたハンディ型リーダー・ライターでバーコード情報を読み取ったあと、その情報を無線タグに書き込むようにしても良い。
冷蔵庫タグシステム本体1は、外部ネットワーク通信手段15を通じてインターネット8に接続すると、本発明における種々のサーバにアクセスすることができるようになっている。調理メニュー情報配信装置としての調理メニュー提供サーバ14は、多数の調理メニューを使用する食材や種々の属性データと共に記憶した調理メニューデータベース15を備えると共に、おすすめ調理メニューの推論エンジン16(図4参照)をソフトウェアとして備えている。後述するように、冷蔵庫タグシステム本体1側から食材情報と共に種々の推論条件情報が入力されると、これに基づいて推論エンジン16を起動して推論処理を行い、調理メニューデータベース17の調理メニュー群から該当するものを選択してこれを冷蔵庫タグシステム本体1側におすすめ調理メニューデータとして送信するようになっている。また、インターネット8を介してアクセス可能なサーバとして、他に安売り情報提供サーバ18、食材注文受付サーバ19、病院などに付随して設けられる健康状態情報提供サーバ20などがある。
安売り情報提供サーバ17は食材情報提供源として機能するもので、アクセスした冷蔵庫タグシステム本体1の所在する位置近傍の店舗A〜Nなどから提供されている安売り情報や食材の情報を提供することができるように設定されたものである。食材注文受付サーバ19は、冷蔵庫タグシステム本体1側から指定された食材について指定の店舗A〜Nなどに対してユーザからの受注情報を転送するように設定されたものである。
健康状態情報提供サーバ20は、病院などで受けた診察履歴や病歴あるいは健康診断の結果の情報などから作成された健康状態情報を提供するもので、食事をするにあたって制限されている食材があるか否か、あるいは塩分や栄養分あるいは摂取量などの食事に際して制限されている事項などがあるかといった情報を提供することができるもので、これらの健康状態情報はデータベース21に蓄積されている。また、このような個人の健康状態に関する情報は、プライバシーの侵害の点を考慮して、本人あるいは家族であることを確認した上で提供できるようにシステムが設定されていて、利用者のID番号やパスワードを照合することはもちろん、他の設定事項を守ることで利用可能に設定されている。
次に、冷蔵庫タグシステム本体1を実際に冷蔵庫に設置した状況を、図2を参照しながら解説する。冷蔵庫タグシステム(特に番号を付さず)は、その本体1とそれに物理的に接続された広領域アンテナ2からなる。冷蔵庫タグシステム本体1は、冷蔵庫の開け閉めのたびに大きく振動する冷蔵庫前面ドア301には設置せず、なるべく良好な条件で使用されて、耐久性が高まるように通常は冷蔵庫側面(特に番号付さず)に配置される。これは前面に表示部があると中身が外部からの訪問者の目にさらされることがあり、主婦にとっては避けたいからである。ただし、必ずしも冷蔵庫の側面に設置しないで前面に設置しても良い。あくまでも使用者の好みによる。広領域アンテナ2と本体1はアンテナ接続ケーブル201を介して接続される。本体1は複数の接続端子を設けて、複数の場所(食品ストッカーなど)に設けた広領域アンテナ2からの情報を自動で収集するようにしても良い。
冷蔵庫内には、通常、複数の食材が保管されているが、ここでは無線タグ(共振無線タグとIC無線タグ)ごとの使い分けを示すため2種の食材のみを例示した。共振無線タグ5は、価格の安い食材A種に貼付して使用される。共振無線タグは例えば特開2002−245429に開示されたものを用いる。ICを内部に有しないためIC無線タグ7に比べて極端に低コストで製造(数円/枚)できるが、識別できる情報量が少ない(2ビット〜2バイト)。そこで、比較的簡単な分類で済む、野菜などの単価の低い食材に貼着する。消費者によっては、生鮮食料にICなどの有害物質を含むものを貼着することに抵抗を持っている人もいるので好都合である。
IC無線タグ7は比較的高価(数十円〜100円)なので、箱入り食材やなどの比較的高価な食材B種6に貼着して使用する。共振無線タグ5のみでは識別種類が少ないことから実際の生活へのきめ細かい対応まで可能なシステムの構築が難しい。この方法によって、高価な食材はIC無線タグで情報を識別し、安価な食材は共振無線タグで補え、より多くの食材を経済的によりリーズナブルな方法で管理できる。近年では健康食品、健康ブームであって、それら需要に応えうるきめ細かいサービスを後述のように提供できる。IC無線タグ7のみを使用する場合は高価なため広い範囲の食材への適応ができず、実用にたるシステムの構築は不可能である。一方、安価な食材向けに超低コストな共振無線タグ5を採用することで、管理できる食材の種類が増え、特に実際の料理では安価な食材が大きくその料理の品質に影響することも多く、画期的に実用性を高めた調理メニュー情報提示の機能を提供できる。
次に、冷蔵庫タグシステムにおいて冷蔵庫タグシステム本体1に接続して、使用する高領域アンテナ2に関して、図3を参照しながら解説する。図2に示したように、広領域アンテナ2は冷蔵庫内保管庫のほぼ中央の棚に配置して使用する。中央にする意味は、通常の無線タグリーダー用のアンテナにはループ上のアンテナが用いられることが多く、そのループの中心軸上の両側に通信可能領域を有するので、その両側の領域を有効に利用しようとするものである。半径の大きなアンテナを用いれば通信領域は広がるが、全体に感度が落ちてしまうなどの問題と放射される電界が大きくなり、電波法に抵触してしまうことがある。特に家庭内ではペースメーカーを装着している人もいるであろうから、大きな問題になりうる。そこで、ここでは図2に示したように、アンテナユニットAU11〜33を配列している。
ここでも同時に全てのアンテナユニットに給電して同時に電流を流すとその数に比例して外部電界が大きくなり、問題である。アンテナ制御部202によって、AU11、AU12、AU13、AU21、・・・・・AU33と順次、給電するアンテナを切り替える。切り替えに必要な信号は、アンテナ接続部201に接続されたアンテナ接続ケーブルから供給される低周波成分によって得られる。
(2)−[調理メニューの推論処理の説明]
次に、本実施形態の作用について、以下の項目別に説明する。次に、おすすめ調理メニューを推論する方法を含めた推論処理の説明について図4の概念図を中心として図5ないし図10のフローチャート及び図14の表示画面を参照して説明する。
次に、本実施形態の作用について、以下の項目別に説明する。次に、おすすめ調理メニューを推論する方法を含めた推論処理の説明について図4の概念図を中心として図5ないし図10のフローチャート及び図14の表示画面を参照して説明する。
図4は、推論エンジン16がおすすめ調理メニューを推論する場合の概念的な図である。ここで推論エンジン16の実体はソフトウェアであり、調理メニュー提供サーバ16側で実行するように設定されている。なお、推論エンジン16自体はソフトウェアであるから、サーバ16側で実行する場合に限らず、冷蔵庫タグシステム本体1側に備えて実行するようにしても良い。この場合には、推論過程で参照する調理メニュー群のデータを直接サーバ16側とやり取りするか、調理メニュー群のデータをあらかじめ冷蔵庫タグシステム本体1側にダウンロードした状態で行うかいずれかの方法を採用することができる。この推論エンジン16は、前述のように食材保存庫である冷蔵庫3や食品ストッカー(図示せず)から在庫の食材情報が無線タグ読み取り手段10を介して記憶部12のデータベースに記憶されており、この食材情報を入力すると共に、種々の推論条件のデータを入力する。推論条件としては、「季節情報」、「スーパーの安売り情報」、「過去に選択された調理メニュー」、「家族情報」あるいは「健康情報」などがある。そして、これらの入力されるデータに基づいて調理メニューデータベースを参照して比較検討することにより好適する調理メニューを推論し、複数存在する場合にはこれらをおすすめ調理メニューとして表示手段14に表示させるものである。
推論エンジン16の推論処理においては、例えば、上述した食材情報を使用する食材のキーワードとして用い、種々の推論条件のうちの付加可能なものを調理メニューに付随する属性についての追加のキーワードとして設定し、調理メニューデータベースに蓄積されている調理メニュー群から検索して該当するものを選びだす。この後、付加できなかった推論条件を考慮して適合するものから順におすすめ調理メニューとして選びだすことで推論を行うようにしている。
次に、これらのデータの入力過程及び推論の実行に際しての手順と各過程における表示状態について説明する。冷蔵庫タグシステム本体1の表示手段14は、トップ画面(図示せず)に表示されたアイコンのうちの「楽食」のボタンが押されると、図13に示すようなメニュー画面を表示する。このメニュー画面には「在庫表示」,「メニュー」,「各種情報」,および「メンテナンス」などの各種の操作ボタンがマーク(図示せず)と共に配置されている。
本発明に関係する操作ボタンとしての「メニュー」のボタンが押されると、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11は、おすすめ調理メニューを推論するためのプログラムを実行するようになる。この場合、実際には、おすすめ調理メニューの推論過程は、冷蔵庫タグシステム本体1と調理メニュー提供サーバ16との間でやり取りすることで行われるが、その推論過程の流れを図5ないし図10に示している。なお、冷蔵庫タグシステム本体1の表示手段14には、おすすめ調理メニューとして、(a)在庫の食材のみでできるものと、(b)食材を追加してできるものとを共に複数種類表示するように設定されている。
(a)調理メニュー推論1[在庫の食材のみ使用する場合]
図5は在庫の食材のみ使用する場合のおすすめ調理メニューの推論過程を示している。まず、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11により、冷蔵庫3(および食品ストッカー(図示せず))内に収容している食材の情報を読出し、あるいは食材情報データベース16に記憶している食材情報を読出す(ステップA1)。
図5は在庫の食材のみ使用する場合のおすすめ調理メニューの推論過程を示している。まず、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11により、冷蔵庫3(および食品ストッカー(図示せず))内に収容している食材の情報を読出し、あるいは食材情報データベース16に記憶している食材情報を読出す(ステップA1)。
次に、食材の摂取制限条件があるか否かを判断する(ステップA2)。これは、例えば、中央制御回路11により、外部ネットワーク通信手段15を通じてインターネット8から健康状態情報提供サーバ20にアクセスして家族の健康状態に関する情報をデータベース21から得ることで自動的に設定したり、あるいは、家族情報としてあらかじめ病院から得られた健康情報を表示手段14の入力部13を介して入力設定したものを使用する。
そして、健康状態情報として、例えば、病歴や健康状態によって摂取を控えた方が良い食材がある場合にはこれを摂取制限条件として判断する。このとき、病歴や健康状態の情報が与えられると、これから自動的に摂取制限をする食材を判断するようにプログラムによって設定することもできるし、直接的に摂取制限をする食材を指定して設定することもできる。
そして、ステップA2で「YES」の場合には、中央制御回路11は、例えば病院から得られる健康情報を元に、食材摂取制限された食材が前述のステップA1で読出した食材情報のなかに含まれている場合にはこれを除外するように設定する(ステップA3)。これにより、食材摂取制限された食材が在庫としてある場合でも、これを使用しない調理メニューを推論するように自動的に設定することができる。
次に、中央制御回路11は、家族構成条件に変更があるか否かを判断する(ステップA4)。これは、通常家族が全員そろっている場合には変更する必要がないが、家族の誰かが外食をするとか食事をしないといった場合や、来客があって食事をする場合などにも柔軟に対応して調理メニューを推論することができるようにしたものである。このステップA4で「YES」の場合には、中央制御回路11は、変更条件の設定入力を受付ける(ステップA5)。これは、使用者により表示手段14の入力手段13を操作することで入力設定される。
このようにして食材情報と家族構成の人数に相当するデータが入力されると、中央制御回路11は、これらのデータをインターネット8を通じて調理メニュー提供サーバ16に送り、サーバ16側の推論エンジン16を起動させる。推論エンジン16は、入力された食材情報と家族構成に対応した人数のデータなどから、調理メニューデータベースの調理メニューと比較して、在庫の食材とその分量により可能な調理メニューを抽出し(ステップA6)、これをおすすめ調理メニューのデータとして冷蔵庫タグシステム本体1側に返すようになる。
これを受けて、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11は、調理メニューの表示に際して優先順位の設定があるか否かを判断し(ステップA7)、「YES」の場合にはステップA8の優先順位設定ルーチン(図6参照、後述する)を経て複数の調理メニューの表示に際しての優先順位を設定し上位3つの調理メニューを選択決定する。また、優先順位の設定がない場合には、調理メニュー提供サーバ16側から送られた順にしたがって3つの調理メニューを選択決定する。
このようにして決定された3つのおすすめ調理メニューについて、その完成写真のデータも調理メニュー提供サーバ14側からダウンロードしており、これを共に表示手段14に表示させるようになる(ステップA9)。この場合の表示例としては、例えば図15に示すように、「今日のおすすめ」としてタイトルを付して画面上の左側に優先的に3つの調理メニューが表示される。例えば、ここでは、上述の推論過程で得られた「あるものだけで」のおすすめ調理メニューとして、1番目に「スペアリブ」、2番目に「まつたけご飯」、そして3番目に「シーフードカレー」が完成写真と共に(図では枠のみ示すが、実際には写真が表示される。また、もちろん絵で表示することも可能である。)表示される。
なお、右列の3つの調理メニュー(ここでは図示せず)は、次項(b)で説明する食材を追加する場合の推論結果を表示したもので、「買い物に行く」というタイトルと共に表示される。また、表示画面の右欄部分には、「お好み設定」及び「食材発注」の設定画面への移行ボタンが配置されている。また、上述の推論過程のステップA8で述べた優先順位設定ルーチンについては食材を追加する場合の推論の後にまとめて行う。
(b)調理メニュー推論2[食材を追加する場合]
図6及び図7は食材を追加する場合のおすすめ調理メニューの推論過程を示している。この場合には、前述同様にして冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11により冷蔵庫3及び食品ストッカー(図示せず)で収容している食材の情報を読出し、あるいは食材情報データベース12に記憶している食材情報を読出す(ステップB1)。
図6及び図7は食材を追加する場合のおすすめ調理メニューの推論過程を示している。この場合には、前述同様にして冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11により冷蔵庫3及び食品ストッカー(図示せず)で収容している食材の情報を読出し、あるいは食材情報データベース12に記憶している食材情報を読出す(ステップB1)。
次に、中央制御回路11は、追加食材を指定するか否かを判断し(ステップB2)、指定のない場合には追加食材の品目数の指定があるか否かを判断し(ステップB3)、これも指定のない場合には追加食材を例えば2品目以内に設定する(ステップB4)。また、追加品目数の指定がある場合には(ステップB3で「YES」と判断)、使用者による品目数の指定を受付けて入力手段13から入力されるのを待つようになる(ステップB5)。
一方、ステップB2で「YES」と判断した場合には、中央制御回路11は、ステップB6に進んで指定追加食材の入力の受付けルーチン(図9参照、後述する)を実施して食材情報を設定する。これにより、食材を追加する場合の品目を指定する場合と、品目数のみを指定する場合と、おまかせ(例えば2品目以内とするが、それ以上の品目に設定しても良い)の場合との3とおりの設定の方法により食材を追加する場合の設定が行える。
次に、中央制御回路11は、前述同様にして食材摂取制限の条件があるか否かを判断し、「YES」の場合には、病院から得られる健康情報を元に、食材摂取制限された食材が前述のステップB1で読出した食材情報のなかに含まれている場合にはこれを除外するように設定する(ステップB8)。続いて、中央制御回路11は、前述と同様にして家族構成条件に変更があるか否かを判断する(ステップB9)。そして、変更条件設定ありの場合にはステップB10を経てその条件の入力を受付ける。
続いて、中央制御回路11は、これらのデータをインターネット8を通じて調理メニュー提供サーバ16に送り、サーバ16側の推論エンジン16を起動させる。推論エンジン16は、入力された食材情報と家族構成に対応した人数のデータなどから、調理メニューデータベースの調理メニューと比較して、前述のように設定した追加品目あるいは追加食材を考慮した場合に可能な調理メニューを抽出し(図7、ステップB11)、これをおすすめ調理メニューのデータとして冷蔵庫タグシステム本体1側に返すようになる。
これを受けて、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11は、調理メニューの表示に際して優先順位の設定があるか否かを判断し(ステップB12)、「YES」の場合にはステップB13の優先順位設定ルーチン(図8参照、後述する)を経て複数の調理メニューの表示に際しての優先順位を設定し上位3つの調理メニューを選択決定する。また、優先順位の設定がない場合には、調理メニュー提供サーバ16側から送られた順にしたがって3つの調理メニューを選択決定する。
このようにして決定された3つのおすすめ調理メニューについて、その完成写真のデータも調理メニュー提供サーバ16側からダウンロードしており、これを共に表示手段14に表示させるようになる(ステップB14)。この場合の表示例としては、前述の図14に示すように、「あるものだけで」で推論した3つのおすすめ調理メニューの右側の欄に、「買い物に行く」として、4番目のおすすめ調理メニューである「調理A」、5番目に「調理B」、そして6番目に「調理C」が完成写真と共に(図示せず)表示される。
この場合、表示画面には合計6つのおすすめ調理メニューが完成写真と共に表示され、使用者によりいずれかを選択設定することができるようになる。ここで、6つの調理メニューを表示するということは、例えば、表示画面との兼ね合いもあるが、使用者が見た時に、ちょうど個数的にバランスのとれた状態として見えるようになる。これらの中から選ぶ場合に、多過ぎることなくしかも選択肢が少なくなることもないので、適切な表示状態として使用者に提供することができる。
なお、上述の調理メニュー推論2では、調理メニュー推論1で実施したステップと同様のステップを実行する部分があり、この実施形態の図5に示すように同時に両方の推論で得られたおすすめ調理メニューを表示させる場合には、重複するステップを省略すると共に、これらの推論過程を並行して進めるようにプログラムを設定することもできる。
さて、上述したおすすめ調理メニューの推論過程においては、図14に示した表示画面に「お好み設定」のボタンが用意されていて、推論された結果に対して使用者のお好みに応じた傾向を設定することができる。このボタンを押すことで図15に示すような「お好み設定」の画面が表示される。ここでは、例えば、「ジャンル」,「人数」,「ボリューム」,「素材」などの項目についてお好み設定が可能となっている。
例えば、「ジャンル」についてお好み設定をする場合には、この欄の右に示された三角印のボタンを操作すると、選択可能な設定項目がボックス表示される。ここでは、例えば、「指定なし」,「和風」,「中華」,「洋風」及び「イタリアン」などの設定を選ぶことができる。他の項目についても同様に、選択可能な設定項目がボックス表示されるようになっており、使用者のお好みを設定することができる。また、「素材」については、例えば「肉」,「魚」,「野菜」の各項目でお好み設定が可能となっている。
このようなお好み設定をした上で新たな推論を行わせることができ、この場合には、画面下に表示された「お好み推論」のボタンを操作することで、このような好みに応じて前述した推論をやり直し、再び図15に示したようなおすすめ調理メニューの表示を行うようになっている。
(c)優先順位設定ルーチンの説明また、このようにお好み設定をする図15の表示画面では、下側に「優先順位設定」の画面に移行することができるようにしたボタンが準備されている。この優先順位設定ボタンを操作することにより、優先順位設定(メニュー)の設定画面が表示される(図示せず)。ここでは、前述のようにして「おまかせ」で推論したり、あるいは「お好み設定」に基づいて推論したりした結果、調理メニュー提供サーバ16側から得られた多数のおすすめ調理メニューに対して優先順位を使用者の側で設定してその条件に適合するものから順に表示させようというものである。
まず、この優先順位設定画面(図示せず)では、右側のリストボックスに設定可能な優先順位の項目が並べられている。例えば、「おじいちゃん優先」,「ダイエット」,「食材鮮度」,「鉄人レシピ」,「和食」,「世界の料理」などの種々の項目がそろえられている。これらは、追加・削除のボタンを操作することで優先順位のリストに加えたり削除したりすることができる。左側のボックスは選択された優先順位のリストである。ここでは、「賞味期限」,「季節」,「子ども優先」及び「手間なし」の4つの項目がこの順序で選択設定されている。なお、この優先順位の項目の順番は、対象項目を選択した状態でボックス右に配置された優先順位入れ替えのボタンを操作することで入れ替え設定することができる。
この設定画面では、このほかに、2週間以内に実施した調理メニューを繰り返し選択できないように設定したところで、この期間は右側に配置された「期間変更」ボタンで変更設定可能である。この設定を例えば「0日」とすることで、繰り返し表示させることができ、選択することができるようになる。
さらに、この下の段には、アレルギーなどで摂取できない食材があるか否かを入力設定できるようになっており、「詳細」ボタンを操作することで食材の名称を入力することができるようになっている。また、最下部には「買い足す物の優先順位変更」の設定ボタンが配置され、食材を追加した場合のおすすめ調理メニューを設定した場合の買い足す食材の優先順位を変更設定することができるようになっている。
さて、上述のようにして優先順位が設定された場合(メニュー優先順位設定状態)には、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11は、図8に示すフローチャートを実行しておすすめ調理メニューの表示の優先順位を決定する。すなわち、まず、中央制御回路11は、インターネット8を通じて調理メニュー提供サーバ16などにアクセスして季節の情報を得る(ステップC1)。次に、前述のようにして調理メニュー提供サーバ16の調理メニューデータベース12から抽出されている調理メニュー群の中から、2週間以内に使用者により選択された調理メニューが存在する場合にはこれを削除する(ステップC2)。
次に、優先順位の第1位に設定されている「賞味期限」に関して、中央制御回路11は、抽出された調理メニューのそれぞれにおいて使用する食材が、在庫の食材の賞味期限のデータと比較し、賞味期限の迫っていない食材を含んだ調理メニューから順に「1」,「2」,「3」と順位を決める点数を得点Aとして付与する(ステップC3)。続いて、同様に季節感のない調理メニューから順に点数を得点Bとして付与する(ステップC4)。次に、子どもに人気のない調理メニューから順に点数を得点Cとして付与し(ステップC5)、最後に、調理時間の長い調理メニューから順に点数を得点Dとして付与する(ステップC6)。
次に、中央制御回路11は、上述のようにして付与した得点A〜Dを次の式にしたがって合計得点数を計算しそれぞれの調理メニューの得点Sとして求める(ステップC7)。ここでは、各得点に上位から順に6,4,2,1と重み付けの掛け算を行う。
S=(A×6)+(B×4)+(C×2)+D
S=(A×6)+(B×4)+(C×2)+D
このようにして調理メニューの得点Sが求められたら、その得点Sの高いものを上位から3つ選びだし、おすすめ調理メニューとして表示する(ステップC8)。この優先順位の設定ルーチンでは、「あるものだけで」つくる場合のおすすめ調理メニューと、「買い物に行く」場合のおすすめ調理メニューとをそれぞれ3つずつ選びだすので、前述したように合計6つのおすすめ調理メニューを表示することになる。
(d)追加食材指定入力ルーチンの説明、次に、前述した食材を追加する場合の追加食材の指定入力ルーチン(図6中、ステップB6)について図9を参照して説明する。ここでは、追加食材を指定するために、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11は、まず、買い物情報を参照するか否かを判断する(ステップD1)。これは、食事の献立を考える場合に、例えば安く買える食材がある場合にはそれを用いることが経済的にも有効であることから実施可能なものとして設定されたものである。
すなわち、中央制御回路11は、使用者の入力操作によってステップD1で「YES」と判断した場合には、インターネット8を通じて近くのマーケットでの安売りの食材情報を提供する安売り情報提供サーバ17にアクセスしてあらかじめ設定している店舗A〜Nなどからの安売り情報を入手してこれを表示手段14に表示させる(ステップD2)。これにより、使用者は、追加すべき食材を安価に入手可能な食材に指定しておすすめ調理メニューを推論させることができるようになる(ステップD3)。中央制御回路11は、指定された食材を追加する食材として食材情報に加えて前述の推論を行わせる。
なお、追加する食材は、インターネット8を通じて提供される食材安売り情報を入手してこれから設定する場合について説明したが、これに限らず、安売り情報以外にも、指定した銘柄の食材を使う場合や、あるいは、使用者が希望する食材を任意に入力して指定することもできる。
(e)表示ルーチンの説明、次に、前述のようにしておすすめ調理メニューを表示させる場合に代えて、表示パターンを次のようにすることができる。図示しないパターン変更スイッチを操作することにより、おすすめ調理メニューの優先順位の設定を変更することができる。これは、例えば、子どもがいる家庭などで、おすすめ調理メニューのなかに子どもが好むものを入れて表示させたい場合などに好適である。
すなわち、前述の図8において説明した優先順位設定ルーチンの中で、ステップC7にて得点Sを計算した後、得点の高いも調理メニューを上位から3つ選ぶのではなく、2つだけ選ぶようにし(ステップC9)、これに代えて、3つ目には、子どもに人気のある調理メニューで、ステップC9で選んだ表示対象となるものに含まれていないものを「おすすめ調理メニュー」として選択して表示させるものである(ステップC10)。
(f)副菜その他の調理メニューの推論の説明図15に示した「主菜」のおすすめ調理メニューについて、使用者からいずれかが選択決定されると、中央制御回路11は、続いて、「副菜」や「汁物」あるいは「ごはん」のおすすめ調理メニューについて前述と同様の推論過程を経て抽出し、それぞれ3種類ずつ表示させる。
この場合、例えば、「主菜」の食材を追加する場合のおすすめ調理メニューである「スペアリブ」としたときには、在庫の食材もしくは食材を追加してつくることができるもので、「主菜」にマッチするような「副菜」として、例えば「油揚げと野菜のサラダ」,「ほうれん草のおひたし」及び「ほうれん草とトマトのキッシュ」が推論され、完成写真と共に表示される。
同様にして、「汁物」では「コーンスープ」,「チキンスープ」及び「ミネストローネ」が推論され、「ごはん」では「白米(こしひかり)」が推論されて完成写真と共に表示されると共に、「ごはん」の3番目のおすすめ調理メニューとして「Myプログラム」の表示がなされる。この「Myプログラム」については、使用者が好みや特別の日などの種々の条件に応じて特に設定することができる「ごはん」の設定メニューであり、詳細については後述する。
[まとめ]上記したように、推論エンジン16を用いて、冷蔵庫タグシステム本体1側から入力した在庫の食材情報からおすすめ調理メニューを推論することができるので、献立を考えることから解放され、しかも、豊富な調理メニューのデータベースから選ぶことができるので、簡単且つ便利なものとなる。また、在庫の食材を有効に利用することができるので、経済的にも有効なものとなる。
なお、前述したように、推論エンジン16はソフトウェアにより実現されるものであるから、冷蔵庫タグシステム本体1側に推論エンジン16を搭載するようにしても良い。また、技術の進歩と共に、冷蔵庫タグシステム本体1側における情報蓄積能力が高まれば、安価な構成としながら、調理メニュー提供サーバ14側に蓄積している膨大な調理メニューのデータベースを備える構成とすることもできる。この場合には、調理メニュー提供サーバ16側から、更新される調理メニューデータを適宜のタイミングでダウンロードすることにより常に最新の情報に基づいた推論処理を行うことができるものである。
(3)−[食材購入に関する処理の説明]
次に、食材を追加して推論したおすすめ調理メニューを実施する場合を想定して、その追加食材の調達について行うことができる処理を、図11、図12の各フローチャートを参照して説明する。
次に、食材を追加して推論したおすすめ調理メニューを実施する場合を想定して、その追加食材の調達について行うことができる処理を、図11、図12の各フローチャートを参照して説明する。
図15において示したおすすめ調理メニューの表示画面で、画面下部に配置された「食材発注」のボタンを操作すると、まず、「お買い物メモ」の画面(図示せず)が表示手段14に表示される。ここでは、追加する食材として設定された品目が各調理メニューに対応してその分量と共に表示されるが、調理に必要な分量が表示されるのみで、買い物で買うことのできる単位ではないが、画面下部に表示された「お買い物リスト」のボタンを操作すると、店舗別に購入単位で示した金額がリストとして表示される(図示せず)。一方、この「お買い物メモ」の画面で画面下部に表示された「安売り情報」のボタンを操作すると、例えば本日のお買い得情報などで店舗側から提示されている安売り情報が品目と共に表示されるようになっている(図示せず)。
次に、表示された食材をオンラインで発注する場合の処理について図11及び図12のフローチャートも参照して説明する。前述の「お買い物リスト」あるいは「安売り情報」の画面の下部に示される「発注する」というボタンを操作すると、冷蔵庫タグシステム本体1の中央制御回路11は、購入しなければならない食材について分量と価格を店名と共に表示する(ステップE1)。次に、表示画面から食材発注するというボタンが操作されると、中央制御回路11は、発注対応可能な食材を表示し(ステップE3)、この後、発注する店と食材の入力操作があると(ステップE4)、発注処理を行うようになる(ステップE5)。
この発注処理は、例えば、図12に示すように、いわゆるインターネットを通じたオンラインショッピングと同様にして処理が進行される。すなわち、これはインターネット8を通じて食材注文受付けサーバ19にアクセスすると、サーバ19側で次のような処理段階を経て受注処理がなされる。対応する店のホームページにアクセスすると(ステップF1)、サーバ19側から提供される商品一覧の表示画面を表示し(ステップF2)、所望の商品を選択指定することができる(ステップF3)。
使用者により、表示手段14の入力手段13の操作により食材の選択指定がなされると、商品の詳細が表示され(ステップF4)、購入する場合にはこれをカートに入れて購入する旨の指定をする(ステップF5)と、他にも購入するものがある場合には、上記のステップF2〜F5を繰り返し実施し、すべて購入すべき食材を指定すると(ステップF6で「YES」と判断)、カートにいれた食材の合計金額が表示される(ステップF7)。
この後、配送先を所定の入力フォーム画面にしたがって入力すると共に(ステップF8)、支払い方法を選択して設定すると(ステップF9)、発注ボタンを操作することで(ステップF10)、発注処理が完了する。
また、上述した安売り情報の表示画面(図示せず)において、画面下部に設けた「加工済食材を発注する」のボタンを操作すると、例えば、「スペアリブ」については、適当な大きさにカットされた状態まで加工した状態にして食材を提供してくれる店舗に対して上述した発注処理を行うものである。料理を行うひとが忙しい場合や、時間がない場合などには、例えば、野菜や肉あるいは魚などを調理メニューに適した形や大きさにあらかじめカットされた状態で提供してもらうと非常に助かる場合があり、食材の価格は割高となっても発注したい場合がある。このようなニーズに応えて、店舗側も対応するようになっており、このような発注処理も、ボタンひとつ操作することで簡単に行うことができる。
[まとめ]上述したように、おすすめ調理メニューを作るのに必要な食材を購入するのに、冷蔵庫タグシステム本体1の表示手段14をタッチ操作していくことでオンライン発注をすることができ、また、安売り情報をその場ですぐに見ることができるので、追加する食材をそれらの情報から決めておすすめ調理メニューを推論させることもでき、使い勝手に優れると共に迅速且つ安価に食材を購入することができるようになる。
上記表示画面の説明では、決定したおすすめ調理メニューに関する安売り情報を表示するようにしているが、これに限らず、おすすめ調理メニューを設定する場合に、すべての食材を新たに調達することを前提とした買い物情報を示すようにすることもできる。また、店舗別に合計金額を表示するときに、合計金額の安い順番に並べることもできる。さらには、家庭から店舗までの距離を基準として近い店舗から順に表示させるようにすることもできる。
(4)−[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。上記実施形態では、食品保存庫として冷蔵庫3及び食品ストッカーを用いた場合で説明したが、もちろん冷蔵庫2のみを使用するシステムでも良い
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。上記実施形態では、食品保存庫として冷蔵庫3及び食品ストッカーを用いた場合で説明したが、もちろん冷蔵庫2のみを使用するシステムでも良い
冷蔵庫タグシステム本体1により、インターネット8を通じて他の種々のサーバへアクセスすることで、さらに有用な情報を得て表示させることもできる。例えば、食材情報に関して、指定されたサーバにアクセスすることで、詳しい情報を得たりすることができる。
1は冷蔵庫タグシステム本体、2は広領域アンテナ、3は冷蔵庫(食材保存庫)、4は食材A種、5は共振無線タグ、6は食材B種、7はIC無線タグ、8はインターネット(通信回線)、4は住宅内ネットワーク、5は食品ストッカー(食材保存庫)、6は電子レンジ(調理機器)、7はクッキングヒータ(調理機器)、8は保温釜(調理機器)、10は無線タグ読み取り手段、11は中央制御回路、12は記憶部、13は(発注)入力手段、14は表示手段(表示パネル)、15は外部ネットワーク通信手段、16は調理メニュー提供サーバ(調理メニュー情報配信装置:推論エンジン)、17は調理メニューデータベース、18は安売り情報提供サーバ(食材情報提供源)、19は食材注文受付けサーバ、20は健康状態情報提供サーバである。101は本体LCD表示部、201はアンテナ接続ケーブル、301は冷蔵庫前面ドア、210はアンテナ接続部、202はアンテナ制御部、203は分岐ライン1、204は分岐ライン2、205は分岐ライン3、206はアンテナユニットAU31〜33、207はアンテナユニットAU11〜13、208はアンテナユニットA21〜A23
Claims (3)
- 複数のアンテナユニットからなる広領域アンテナを備えた無線タグ読み取り手段を具備したことを特徴として、冷蔵庫内の食材に無線タグを貼着して冷蔵庫内の食品情報を確実に認識できる冷蔵庫タグシステム。
- 請求項1に記載の無線タグが、冷蔵庫の安価な食材には安価な共振無線タグを貼着して自動で管理し、高価な食品には比較的高価なIC無線タグを貼着して自動管理することを特徴とする冷蔵庫タグシステム。
- 請求項1に記載の冷蔵庫タグシステムにおいて、インターネット等の通信回線を介してアクセス可能に設けられ、調理メニュー情報を食材情報に関連付けて記憶すると共にそれら調理メニューを必要に応じて追加更新する調理メニューデータベースを備えた調理メニュー情報配信装置と、食材情報を入力する情報入力手段と、この情報入力手段により与えられた食材情報による食材を用いて調理可能なおすすめ調理メニューを前記調理メニュー情報配信装置の前記調理メニューデータベースに記憶されている調理メニューの中から推論する推論エンジンと、この推論エンジンにより推論されたおすすめ調理メニューを表示する調理メニュー提示装置とを備えたことを特徴とする調理メニュー情報を提示できる庫ことを特徴とする冷蔵庫タグシステム。
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- 2004-04-02 JP JP2004109604A patent/JP2005293382A/ja active Pending
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