JP2005292671A - 撮影装置及び二次元画像データ - Google Patents

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Abstract

【課題】 被写体の三次元画像作製のために必要な複数の二次元画像を、画像の撮影倍率を気にすることなく容易に撮影でき、且つ撮影の方向によって被写体の配置を置き換えることなく容易に撮影できること。
【解決手段】 眼鏡フレーム1の三次元画像作成のために、複数の所定方向から当該眼鏡フレームの二次元画像を撮影して取得する眼鏡フレーム撮影装置10において、眼鏡フレームを撮影する固定されたカメラ11と、眼鏡フレームを載置し、カメラ11による所定方向からの撮影を可能とするように移動する載置テーブル12と、眼鏡フレームの撮影箇所と同一面上に合致させるべく載置テーブルに設けられた前面スケール20A、左側面スケール20B、右側面スケール20C、天面スケール20Dとを有し、カメラが、眼鏡フレームとスケールを同一の二次元画像に同一倍率で撮影して、画像の撮影倍率に関し互いに関連付けられた二次元画像を複数取得するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被写体の三次元画像作成のために、複数の所定方向から被写体の二次元画像を撮影して取得する撮影装置と、この撮影装置により撮影された二次元画像データとに関する。
被写体としての眼鏡フレームを選択し決定する際に使用される眼鏡フレーム選択システム、あるいは眼鏡フレームの装用シミュレーションシステムにおいては、予め、各種眼鏡フレームを撮影して二次元画像又は三次元画像のデータとして格納しておく必要がある。
例えば、特許文献1に記載の眼鏡フレームの撮影方法によれば、特に金属製の眼鏡フレームのように表面反射の強いフレームであっても、表面に写り込みがなく、より自然で審美的な撮影ができる撮影方法が記載されている。また、眼鏡フレームの置き台が、眼鏡フレームと共に昇降、回転、揺動可能であり、カメラの位置が一定であっても多様な方向から眼鏡フレームを撮影できることが記載されている。
また、特許文献2に記載された、三次元画像表示のための画像を撮影する画像撮影装置によれば、カメラなどの撮影装置を所定の位置に設置でき、再現性のある正確な座標データを持つ二次元画像を得ることができる撮影装置が記載されている。
国際公開番号WO01/144868号公報 特開2001−326833号公報
しかしながら、特許文献1に記載の眼鏡フレームの撮影方法は、眼鏡フレームの撮影画像をより自然で審美的に取得する方法であって、眼鏡フレームの二次元の電子カタログ作成用画像の取得を目的としている。そのため、ひとつの眼鏡フレームを多様な方向から撮影するとあるが、上方からの撮影は含まれない。また、撮影された画像は撮影倍率が異なり、個々の画像間に関連性が無い。このように、この従来の眼鏡フレームの撮影方法を実施する撮影装置は、上方からの撮影が不可能であり、しかも、個々の二次元画像間に関連性がないことから、取得した複数の二次元画像から三次元画像を作成することができない。
また、特許文献2に記載の画像撮影装置では、撮影画像に対する座標データを撮影の度にその都度管理する必要があり、その照合が煩雑であって手間の掛かる作業となる。また特に、金属製の眼鏡フレームのように表面反射の強いフレームにあっては、表面にカメラや背景などの写り込み像が形成されてしまう。更に、被写体を中心にカメラを円弧状に移動させるので、少なくともカメラが円弧状に移動する直径分の大きさが装置に必要であり、このため装置が大型化してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、被写体の三次元画像作製のために必要な複数の二次元画像を、画像の撮影倍率を気にすることなく容易に撮影でき、且つ撮影の方向によって被写体の配置およびカメラを置き換えることなく、容易に撮影できる撮影装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、画像の撮影倍率に関し互いに関連付けられた二次元画像データを提供することにある。
請求項1に記載の発明に係る撮影装置は、被写体の三次元画像作成のために、複数の所定方向から当該被写体の二次元画像を撮影して取得する撮影装置において、上記被写体を撮影する固定されたカメラと、上記被写体を載置し、上記カメラによる所定方向からの撮影を可能とするように移動する載置テーブルと、上記被写体の撮影箇所と同一面上に合致させるべく上記載置テーブルに設けられた撮影倍率の基準となるスケールとを有し、上記カメラが上記被写体と上記スケールを同一の二次元画像に同一倍率で複数の所定方向より撮影して、その撮影した複数の二次元画像が撮影倍率に関し互いに関連付けられて構成されたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係る撮影装置は、請求項1に記載の発明において、カメラによる被写体の撮影方向が、前方向、左方向、右方向、左斜め後方向、右斜め後方向、及び上方向の6方向であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係る撮影装置は、請求項1または2に記載の発明において、上記載置テーブルの上方へ進出可能な反射部材が設けられ、カメラは、この反射部材により反射された上記載置テーブル上の被写体の像を撮影することで、当該被写体を上方向から撮影するよう構成されたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係る撮影装置は、請求項3に記載の発明において、上記載置テーブルは、反射部材の進出時に、カメラの光軸よりも下方に移動して位置付けられることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係る撮影装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、上記載置テーブルに載置された被写体へは、光学的遮蔽部材を介して照明手段から照明がなされることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係る撮影装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、上記載置テーブルと反射部材の移動が制御手段により制御され、この制御手段により載置テーブルと反射部材が、カメラによる所定方向からの撮影位置に順次設定されることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る撮影装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、上記載置テーブルには、被写体の一部を隠すための仕切板が出入可能に設けられたことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係る撮影装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、上記被写体が眼鏡フレームであることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明に係る二次元画像データは、請求項1乃至8のいずれかに記載の撮影装置により撮影されて取得されたことを特徴とするものである。
請求項1、2または8に記載の発明によれば、載置テーブルに設けられたスケールを被写体の撮影箇所と同一面上に合致させ、カメラが、これらの被写体とスケールを同一の二次元画像に同一倍率で撮影して、画像の撮影倍率に関し互いに関連付けられた二次元画像を複数取得することから、これらの二次元画像に撮影されたスケールを基準に、複数の二次元画像を同一の撮影倍率となるように拡大縮小して修正すればよいので、被写体の撮影時には画像の撮影倍率を気にすることなく被写体を撮影することができる。
また、被写体を載置する載置テーブルが、被写体を撮影する固定されたカメラによる所定方向の撮影を可能とするように移動できることから、撮影方向によって被写体の配置を置き換える必要がないので、撮影を容易に実施できる。
請求項3に記載の発明によれば、カメラは、載置テーブルの上方へ進出した反射部材により反射された、載置テーブル上の被写体の像を撮影することで、当該被写体を上方向から撮影するので、この上方向からの撮影の場合においても、カメラ及び被写体の配置換えを実施する必要がない。
請求項4に記載の発明によれば、載置テーブルが、反射部材の進出時には、カメラの光軸よりも下方に移動して位置付けられることから、反射部材の進出時においても装置の大型化を回避できる。
請求項5に記載の発明によれば、載置テーブルに載置された被写体へは、光学的遮蔽部材を介して照明手段から照明がなされることから、光沢をもつ被写体であっても、その二次元画像にカメラや背景等の写り込み像が形成されないように撮影することができる。
請求項6に記載の発明によれば、載置テーブルと反射部材の移動が制御手段により制御され、この制御手段により載置テーブルと反射部材が、カメラによる所定方向からの撮影位置に順次設定されることから、載置テーブルと反射部材の移動を自動化でき、撮影動作を簡略化できる。
請求項7に記載の発明によれば、載置テーブルに突出した仕切板により、被写体の一部を隠して撮影でき、また仕切板を収納して被写体の全体を撮影できるので、所望の二次元画像を良好に取得することができる。
請求項9に記載の発明によれば、画像の撮影倍率に関し互いに関連付けられた複数の二次元画像データを得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る撮影装置の一実施形態が適用された眼鏡フレーム撮影装置を示す側断面図であり、(A)が上方向以外の撮影時、(B)が上方向撮影時をそれぞれ示す図である。図2は、図1の眼鏡フレーム撮影装置を更に詳細に示す側断面図である。図3は、図2のIII‐III矢視図である。
これらの図1〜図3に示す装置は、被写体としての眼鏡フレーム1の三次元画像を作製するために、複数の所定方向から当該眼鏡フレーム1の二次元画像を撮影して取得する眼鏡フレーム撮影装置10である。この眼鏡フレーム撮影装置10により撮影されて取得された二次元画像は、眼鏡フレーム1を前方向、左方向、右方向、左斜め後方向、右斜め後方向及び上方向からそれぞれ撮影した6つの二次元画像である。
この眼鏡フレーム撮影装置10は、カメラ11が装置ハウジング25の外側に取り付けられ、装置ハウジング25内に載置テーブル12、テーブル駆動機構13、反射手段としての反射ミラー14、ミラー駆動機構15、照明手段としての照明ランプ16及び光学的遮蔽部材17が配置され、更に、載置テーブル12に仕切板18、仕切板駆動機構19、スケール20及びスケール移動機構21が設けられて構成される。この眼鏡フレーム撮影装置10の外観を図10に示す。
図1及び図2に示す眼鏡フレーム撮影装置10の構成要素のうち、カメラ11を除き、装置ハウジング25及びこの装置ハウジング25内に設置された構成要素を撮影装置本体26と称する。図12に示すように、撮影装置本体26、カメラ11、制御手段としての制御用コンピュータ27、及び三次元画像作成装置28が例えばLAN回線29のような通信回線により互いに接続されている。撮影装置本体26及びカメラ11が制御用コンピュータ27により制御可能に構成される。
また、このカメラ11にて撮影された二次元画像データは、制御用コンピュータ27に記録され保存される。この制御用コンピュータ27に保存された複数の二次元画像データ(後述の如く、画像の撮影倍率に関し互いに関連づけられた二次元画像データ)が三次元画像作成装置28に取り込まれて合成され、三次元画像が作成され、この三次元画像データが制御用コンピュータ27に記録され保存される。
図2及び図3に示すように、装置ハウジング25は開口30を有する箱形状であり、この開口30が蓋24により閉塞される。装置ハウジング25内には、円錐形状の壁からなる光学的遮蔽部材17が設置され、この光学的遮蔽部材17の内部に前記載置テーブル12が配置される。この載置テーブル12には、開口30を通して搬出入される眼鏡フレーム1(図1)が載置される。また、上記光学的遮蔽部材17は、無模様で一色(例えば乳白色)に着色されたものであり、この光学的遮蔽部材17の外側に照明ランプ16が配置される。照明ランプ16の光は、光学的遮蔽部材17を通して載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム11へ照射され、この眼鏡フレーム1に照明を施す。これにより、光沢を持つ眼鏡フレーム1であっても、眼鏡フレーム1の画像にカメラ11や背景の写り込み像が形成されることが防止される。また、蓋24にも照明ランプ31が設置され、この照明ランプ31によっても、載置テーブル12上の眼鏡フレーム1に適宜照明がなされる。
上記カメラ11は、そのレンズが円錐形状の光学的遮蔽部材17の頂点部分に位置づけられように、装置ハウジング25の外側に、ブラケット32を用いて固定して取り付けられる。このカメラ11は、載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム1を、装置ハウジング25に設けられた撮影窓22を通して前述の6方向から撮影し、各方向の二次元画像を取得するものであり、銀塩カメラまたはデジタルカメラなど限定するものではない。
このカメラ11の光軸Pは、図1(A)に示すように、載置テーブル12上に載置された眼鏡フレーム1の上方向以外の撮影時には、この載置テーブル12上の眼鏡フレーム1と略同一高さになるように、載置テーブル12の高さが設定される。また、図1(B)に示すように、載置テーブル12上の眼鏡フレーム1を上方向から撮影する場合には、載置テーブル12が下降され、カメラ11の光軸Pは、後述の如く、進出した反射ミラー14の中央位置と略同一高さとなるように、反射ミラー14の位置が設定される。
上記載置テーブル12は、眼鏡フレーム1を載置するものであり、カメラ11が眼鏡フレーム1を前記6方向から撮影し得るように、昇降(図1(A)の矢印A方向)、回転(図1(A)の矢印B方向)及び揺動(図1(A)の矢印C方向)の各動作がテーブル駆動機構13により実施可能とされる。このテーブル駆動機構13は、図4及び図5に示すように、揺動モータ33、昇降モータ34及び回転モータ35を備え、揺動モータ33がフレーム36に設置される。このフレーム36は、装置ハウジング25の図示しない装置フレームに支持される。
フレーム36には、一対のスイングアーム37がブリッジ部38によって一体化されたスイングユニット39が、揺動自在に支持される。このスイングアーム37の下面にラックギヤ40が設けられる。これらのラックギア40は、フレーム36に軸支されたシャフト41に回転一体に取り付けられたギヤ42に噛み合う。上記シャフト41の一端にギヤ43が固定され、このギア43は、揺動モータ33のモータシャフトに回転一体に取り付けられた駆動ギヤ44に噛み合う。従って、揺動モータ33の正転または逆転により、この回転力が駆動ギヤ44、ギヤ43、42及びラックギヤ40を介してスイングユニット39へ伝達され、このスイングユニット39がフレーム36に対し図1(A)の矢印C方向に揺動する。
このスイングユニット39のブリッジ部38にナット45及びガイドブッシュ46が嵌合して固定されている。ガイドブッシュ46にガイドロッド47が摺動自在に貫通され、このガイドロッド47の下端部にモータ支持プレート48が固定される。ガイドロッド47の上端部は、ギヤボックス49に固定される。また、ナット45には台形ねじ50が螺合され、この台形ねじ50の上端部がギヤボックス49に当接する。台形ねじ50の下端部はモータ支持プレート48を貫通し、その先端に従動プーリ51が固定される。モータ支持プレート48に昇降モータ34が設置され、この昇降モータ34のモータシャフトに回転一体に取り付けられた駆動プーリ52と、上記従動プーリ51とがタイミングベルト53により連結される。
従って、昇降モータ34の正転または逆転により、その駆動力が駆動プーリ52、タイミングベルト53、従動プーリ51及び台形ねじ50へ伝達されてこの台形ねじ50が回転し、これにより、ガイドロッド47及びガイドブッシュ46のガイド作用で、台形ねじ50がスイングユニット39のブリッジ部38に対し昇降し、この結果、ギヤボックス49がフレーム36に対し、図1(A)の矢印A方向に昇降する。
ギヤボックス49には回転モータ35が設置され、この回転モータ35のモータシャフトにウォームギヤ54が回転一体に取り付けられる。このウォームギヤ54は、テーブル受け台55に回転一体に設けられたウォームホイール56に噛み合う。従って、回転モータ35の正転または逆転により、その駆動力がウォームギヤ54及びウォームホイール56を経てテーブル受け台55へ伝達され、このテーブル受け台55がフレーム36に対し図1(A)の矢印B方向に正転または逆転する。
上記テーブル受け台55に載置テーブル12が取り付けられるので、この載置テーブル12は、スイングユニット39の揺動により揺動し、ギヤボックス49の昇降により昇降し、テーブル受け台55の正逆方向の回転により正逆方向に回転する。これらの載置テーブル12の揺動、昇降及び回転の各動作は、揺動モータ33、昇降モータ34及び回転モータ35が手動操作されることで手動制御も可能であるが、揺動モータ33、昇降モータ34及び回転モータ35が前記制御用コンピュータ27(図12)により制御されることで、この制御用コンピュータ27により自動制御も可能とされる。この結果、制御用コンピュータ27からの制御信号によって、載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム1をカメラ11により前方向、左方向、右方向、左斜め後方向、右斜め後方向、上方向から撮影する際の各撮影位置に、載置テーブル12がそれぞれ位置付け可能とされる。
図1に示す反射ミラー14は、載置テーブル12の上方へ進出可能に設けられ、前述のごとく、この進出時に反射ミラー14の中央位置がカメラ11の光軸Pと略同一高さになるよう設定される。これにより、カメラ11は、反射ミラー14が反射した載置テーブル12上の眼鏡フレーム1の像を撮影することで、カメラ11自身及び眼鏡フレーム1を移動させることなく、当該眼鏡フレーム1を上方から撮影する。この反射ミラー14の進出時には、載置テーブル12は、カメラ11の光軸Pよりも低い最下降位置に移動して位置付けられる。
更に、反射ミラー14の進出時及び反射ミラー14の進出収納動作中には、載置テーブル12の揺動、昇降及び回転、並びに仕切板18の後述の突出及び収納動作が禁止されて、反射ミラー14と載置テーブル12及び仕切板18との干渉が未然に防止され安全が図られる。また、載置テーブル12の揺動、昇降及び回転、並びに仕切板18の突出及び収納動作は、反射ミラー14の収納時のみに実施可能とされる。
上記反射ミラー14の進出及び収納は、図2及び図6に示すミラー駆動機構15により実施される。つまり、このミラー駆動機構15は、ミラー駆動モータ57、スライドレール58及びミラー保持部材59を有して構成される。スライドレール58は、多段階に伸縮するレールであり、装置ハウジング25の装置フレーム(不図示)に固定された固定プレート60と、この固定プレート60にスライド自在に嵌合された第1レール61と、この第1レール61にスライド自在に嵌合された第2レール62とを有してなり、第2レール62にミラー保持部材59が取り付けられる。
このミラー保持部材59は、反射ミラー14を保持すると共に、両側部にラックギヤ63を備える。また、前記ミラー駆動モータ57はモータフレーム65に設置され、モータシャフトに駆動プーリ64が回転一体に取り付けられる。この駆動プーリ64は、タイミングベルト66を介して従動プーリ67に連結される。この従動プーリ67は、上記ラックギヤ63に噛み合うギヤ68と回転一体に構成される。従って、ミラー駆動モータ57の駆動力が駆動プーリ64、タイミングベルト66、従動プーリ67、ギヤ68及びラックギヤ63へ伝達されることにより、ミラー保持部材59はスライドレール58の作用で載置テーブル12の上方へ進出し、または原位置に収納される。
この反射ミラー14の進出及び収納動作も、ミラー駆動モータ57が手動操作されることで手動制御可能であるが、ミラー駆動モータ57が前記制御用コンピュータ27(図12)により制御されることで、この制御用コンピュータ27により自動制御可能とされる。この反射ミラー14は、上記ミラー駆動機構15によって、載置テーブル12上に載置された眼鏡テーブル1をカメラ11が上方向から撮影する場合にのみ載置テーブル12の上方へ進出され、上方向以外の撮影時には収納される。
図7に示す載置テーブル12は、テーブルフレーム69上に、眼鏡フレーム1に直接接触するテーブルプレート70が配置されたものであり、このテーブルプレート70に対し仕切板18が出入可能に構成される。この仕切板18は、光学的遮蔽がなされており照明光が透過せず、その表面は反射が少なく無模様の乳白色であり、その突出時にカメラ11に対して眼鏡フレーム1の一部を隠すものである。つまり、眼鏡フレーム1は眼鏡レンズが嵌め込まれる玉型のリム2の両側からテンプル3が延在して構成されるが、これらの両テンプル3間に、突出した仕切板18が位置付けられるようにして、眼鏡フレーム1は載置テーブル12のテーブルプレート70に載置される。眼鏡フレーム1を左方向または右方向から撮影する際には、奥側のテンプル3がノイズとなるので、この奥側のテンプル3を仕切板18により隠すことで、手前側のテンプル3のみをカメラ11により撮影する。
この仕切板18を出入させる機構が、図4及び図9に示す前記仕切板駆動機構19である。ここで、仕切板18は、第1段仕切板71及び第2段仕切板72を備えてなり、第1段仕切板71に設けられた出入方向に延びる長孔73に、第2段仕切板72のピン74が挿入されることで、両者71及び72が相対移動可能に連結される。第2段仕切板72の下縁からは可撓性の帯75が延在している。上記仕切板駆動機構19は、この帯75と摩擦接触するホイール76と、このホイール76をギヤ77を介して回転駆動する仕切板駆動モータ78とを有して構成される。
仕切板駆動モータ78の正転または逆転によりホイール76が正転または逆転して、帯75が、ホイール76による摩擦力の作用で、テーブルプレート70に対し押し出され、または引き込まれる。帯75の押し出しにより第2段仕切板72が突出動作を開始し、この第2段仕切板72のピン74が第1段仕切板71を引き上げて、仕切板18がテーブルプレート70から突出する。また、帯75がテーブルプレート70に対し引き込まれることにより、第2段仕切板72が収納動作を開始し、この第2段仕切板72のピン74が第1段仕切板71を押し下げて、仕切板18がテーブルフレーム69内に収納される。仕切板18が完全に収納された状態でも、仕切板18の第2段仕切板72は、テーブルプレート70から若干突出した位置に位置付けられる。
この仕切板18の突出及び収納動作も、仕切板駆動モータ78が手動操作されることで手動制御可能であるが、仕切板駆動モータ78が前記制御用コンピュータ27(図12)により制御されることで、この制御用コンピュータ27により自動制御可能とされる。
図7及び図8に示すように、載置テーブル12は前記スケール20を備える。このスケール20は前面スケール20A、左側面スケール20B、右側面スケール20C及び天面スケール20Dである。前面スケール20Aは、載置テーブル12のテーブルプレート70に眼鏡フレーム1が直接接触して載置されたとき、この眼鏡フレーム1のリム2と同一の垂直面上に合致するように、載置テーブル12のテーブルフレーム69に固着される。これにより、載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム1をカメラ11が前方向から撮影したとき、その二次元画像上に眼鏡フレーム1のリム2と前面スケール20Aとが同一倍率で同一画面に撮影され、正確な倍率データを有する前方向二次元画像が取得される。
上記左側面スケール20Bは、載置テーブル12のテーブルプレート70に眼鏡フレーム1が直接接触して載置されたとき、この眼鏡フレーム1の左側のテンプル3と同一の垂直面上に合致するように、後述のスケール移動機構21により移動可能に当該スケール移動機構21に固着される。また、右側面スケール20Cは、載置テーブル12のテーブルプレート70に眼鏡フレーム1が直接接触して載置されたとき、この眼鏡フレーム1の右側のテンプル3と同一の垂直面上に合致するように、同じく後述のスケール移動機構21により移動可能に当該スケール移動機構21に固着される。これらにより、載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム1をカメラ11が左方向または右方向から撮影したとき、眼鏡フレーム1の左側テンプル3と左側面スケール20Bとが同一倍率で同一の二次元画像に撮影され、また、眼鏡フレーム1の右側テンプル3と右側面スケール20Cとが同一倍率で同一の二次元画像に撮影されて、正確な倍率データを有する左方向二次元画像及び右方向二次元画像が取得される。
更に、天面スケール20Dには、載置テーブル12において眼鏡フレーム1が直接接触して載置されるテーブルプレート70に固着される。これにより、載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム1をカメラ11が上方向から撮影したとき、その二次元画像上に眼鏡フレーム1と天面スケール20Dとが同一倍率で同一の画面に撮影されて、正確な倍率データを有する上方向二次元画像が取得される。
上述のように、前方向、左方向、右方向及び上方向のそれぞれの二次元画像が正確な倍率データを有することで、これらの二次元画像は、撮影倍率に関し互いに関連付けられた画像となる。従って、これらの各二次元画像に撮像された前面スケール20A、左側面スケール20B、右側面スケール20C及び天面スケール20Dを基準に各画像を拡大または縮小することで、これらの各画像を同一倍率に修正することが可能となる。
左側面スケール20B及び右側面スケール20Cを移動させる前記スケール移動機構21は、図5及び図9に示すように、左右一対のスケールプレート79及び80と、左右一対のダンパギヤ81及び82とを有して構成される。スケールプレート79及び80がスライド自在にテーブルフレーム69に設けられ、また、ダンパギヤ81及び82が回転自在にテーブルフレーム69に軸支される。スケールプレート79に左側面スケール20Bが固着され、スケールプレート80に右側面スケール20Cが固着される。スケールプレート79はダンパギヤ81に噛み合い、当該スケールプレート79のスケールレバー83が操作されることで、ダンパギヤ81を回転させながらスライドして、左側面スケール20Bを所望位置まで移動させる。また、スケールプレート80はダンパギヤ82に噛み合い、当該スケールプレート80のスケールレバー84が操作されることで、ダンパギヤ82を回転させながらスライドして、右側面スケール20Cを所望位置まで移動させる。
上述のように構成された眼鏡フレーム撮影装置10の操作・表示パネル85は、図10及び図11に示すように、装置ハウジング25の前方のカメラ11上方位置に設けられる。この操作・表示パネル85において、載置テーブル12の現在位置は、「ROTATION」「UP/DOWN」「SWING」の各表示窓86、87、88にそれぞれ回転位置、昇降位置、揺動位置が数値表示される。LAMPの「SIDE」と「BACK」は、撮影する眼鏡フレーム1のタイプによって任意に選択可能な照明ボタンであり、照明ボタン89が照明ランプ16用のボタンであり、照明ボタン90が照明ランプ31用のボタンである。「ORIGIN」は、載置テーブル12のメカ的な原点位置を検出する原点ボタン91である。「FRAME SET」は、眼鏡フレーム1をセットする位置に載置テーブル12を180°回転させて位置付けるセット位置設定ボタン92である。
「MIRROR」は、反射ミラー14を手動操作で進出または収納させる反射ミラーボタン93である。「PARTITION」は、仕切板18を手動操作で出入させる仕切板ボタン94である。「STEP」は、カメラ11による各方向の撮影を順次進行させるために、載置テーブル12等を移動させるステップボタン95である。また、表示窓86、87、88横の回転ボタン96、昇降ボタン97、揺動ボタン98は、手動操作において操作している間だけ載置テーブル12を回転、昇降、揺動させるボタンである。「STOP」は、各動作を停止させる非常停止ボタン99である。「AUTO」は、一連の撮影動作を開始させるオートボタン100である。
上述のように構成された眼鏡フレーム撮影装置10による眼鏡フレーム1の撮影動作は、マニュアル撮影、セミオート撮影及びオート撮影の3種類である。
マニュアル撮影は、図1の載置テーブル12、反射ミラー14及び仕切り板18の位置を、作業者が操作・表示パネル85(図11)の表示窓86、87、88等により確認しながら、回転ボタン96、昇降ボタン97、揺動ボタン98、反射ミラーボタン93及び仕切板ボタン94を手動操作して、載置テーブル12、反射ミラー14、仕切板18を動作させ、カメラ11のシャッターを手動操作して所定の6方向からの撮影を可能とする。
セミオート撮影は、載置テーブル12、反射ミラー14及び仕切板18の動作手順を予めプログラミングさせておき、作業者が操作・表示パネル85(図11)のステップボタン95を操作する度に、制御用コンピュータ27の作用で載置テーブル12等が所定の各撮影位置に位置付けられ、カメラ11による所定の6方向からの撮影を可能としている。効率的な撮影を考慮して、右方向、前方向、左方向、左斜め後方向、上方向、右斜め後方向の順序で撮影方向がプログラミングされており、載置テーブル12等を移動させて撮影を可能とする。なお、撮影方向の順序のプログラミングは任意に変更可能である。これにより、作業者は、載置テーブル12等の細かい位置を気に掛けることなく、操作・表示パネル85のステップボタン95とカメラ11のシャッターを操作することのみで、各方向の撮影を実施することができる。
更に、オート撮影は、載置テーブル12、反射ミラー14及び仕切板18の動作手順、並びにカメラ11のシャッターの操作を予めプログラミングし、操作・表示パネル85(図11)のオートボタン100を一度操作することにより、制御用コンピュータ27の作用で載置テーブル12等の位置が所定の各撮影位置に設定され、それらの各撮影位置でカメラ11により二次元画像が撮影されるものである。この場合、撮影手順の順序は、セミオート撮影の場合と同様であるが、任意に変更可能である。
以上のように構成された眼鏡フレーム撮影装置10による眼鏡フレーム1の撮影動作から三次元画像作成までの手順を、図13及び図14を用いて詳説する。
[A]セミオート撮影
図1(A)及び図14(a)に示すように、撮影準備として、カメラ11の光軸P(レンズの中心)と載置テーブル12の中心とが位置するように、カメラ11を固定する。この状態で、操作・表示パネル85(図11)のセット位置設定ボタン92を操作して、載置テーブル12の前面(前面スケール20Aが存在する側)をカメラ11と反対方向に配置し、この載置テーブル12に眼鏡フレーム1をセットする(S1)。
次に、図7及び図8に示すように、載置テーブル12上の眼鏡フレーム1のリム2が載置テーブル12の前面スケール20Aと同一の垂直面上に合致、つまり前面スケール20Aの真上になるように眼鏡フレーム1を位置調整する。と同時に、スケール移動機構21のスケールレバー83及び84を操作して、左側面スケール20Bが眼鏡フレーム1の左側のテンプル3と同一の垂直面上に、また右側面スケール20Cが眼鏡フレーム1の右側のテンプル3と同一の垂直面上にそれぞれ合致するように、左側面スケール20B及び右側面スケール20Cを移動させる。このようにして、載置テーブル12のスケール20を載置テーブル12上の眼鏡フレーム1に合致させるスケール調整を実施する(S2)。
その後、操作・表示パネル85(図11)のセットボタン95を操作して、撮影動作を開始する(S3)。セットボタン95が操作される度に、載置テーブル12、反射ミラー14及び仕切板18は、予めプログラミングされた6方向の各撮影位置へ移動する。載置テーブル12上の眼鏡フレーム1が適切な撮影位置にあれば、カメラ11のシャッターを手動操作することで撮影を実施する。眼鏡フレーム1の撮影位置が適切でない場合には、操作・表示パネル85の回転ボタン96、昇降ボタン97、揺動ボタン98をそれぞれ操作して載置テーブル12の位置を微調整する。この載置テーブル12の位置は、操作・表示パネル85の表示窓86、87及び88の数値表示によりリアルタイムで確認できる。
このステップS3の撮影手順を更に具体的に説明する。
ステップS2の終了後に操作・表示パネル85のステップボタン95を操作すると、載置テーブル12が90度時計回りに回転し、仕切板18が突出する(図14(b))。この状態で、カメラ11のシャッターを手動操作して、眼鏡フレーム1の右方向を撮影する(S4)。この撮影後操作・表示パネル85のステップボタン95を操作すると、載置テーブル12が90度時計回りに回転する(図14(c))。この状態で、カメラ11のシャッターを手動操作して眼鏡フレーム1の前方向を撮影する(S5)。次に、操作・表示パネル85のステップボタン95を操作して載置テーブル12を90度時計回りに回転させ(図14(d))、カメラ11のシャッターを手動操作して眼鏡フレーム1の左方向を撮影する(S6)。
次に、操作・表示パネル85のステップボタン95を操作すると、仕切板18が収納され、載置テーブル12は45度時計回りに回転すると共に、カメラ11側を下げる方向に12度揺動(傾斜)する(図14(e))。この状態で、カメラ11のシャッターを手動操作して、眼鏡フレーム1の左斜め後方向を撮影する(S7)。
その後、操作・表示パネル85のステップボタン95を操作すると、載置テーブル12はカメラ11側を上げる方向に12度揺動(傾斜)して水平状態となり、引き続いて、この載置テーブル12が反時計方向に135度回転する。この状態では、載置テーブル12の前面がカメラ11の方向に位置付けられる。載置テーブル12がこの位置に位置付けられた後、載置テーブル12が下降し、その後、反射ミラー14が載置テーブル12の上方まで進出する(図14(f))。この状態で、カメラ11のシャッターを手動操作して、眼鏡フレーム1の上方向を撮影する(S8)。
次に、操作・表示パネル85のステップボタン95を操作すると、反射ミラー14が収納され、その後に載置テーブル12が上昇し、反時計方向に135度回転する。更に載置テーブル12は、カメラ11側を下げる方向に12度揺動(傾斜)する(図14(g))。この状態で、カメラ11のシャッターを手動操作して、眼鏡フレーム1の右斜め後方向を撮影する(S9)。
この右斜め後方向の撮影後、操作・表示パネル85のステップボタン95を操作すると、載置テーブル12が、カメラ11側を上げる方向に12度揺動(傾斜)して水平状態となり、次に下降する。その後、載置テーブル12が反時計方向に45度回転し、載置テーブル12の前面がカメラ11と反対位置の取り出し位置となり(図14(h))、載置テーブル12から眼鏡フレーム1が取り出されて、眼鏡フレーム1の撮影が終了する(S10)。
上述のステップS3(つまり、ステップS4〜S10)の撮影手順は、制御用コンピュータ27の制御により実施されるが、この制御用コンピュータ27は、更に、これらの撮影により撮像された6方向(前方向、左方向、右方向、左斜め後方向、右斜め後方向及び上方向)の二次元画像データを取り込み、三次元画像作成装置28へ送信する(S11)。
三次元画像作成装置28は、これらの二次元画像にトリミングなどの画像処理を実施し、各二次元画像を同一倍率に調整して合成し、三次元画像作成する(S12)。この作成された三次元画像データ及び上記各二次元画像データは、制御用コンピュータ27に取り込まれて記録され保存される(S13)。
[B]オート撮影
セミオート撮影の場合のステップS1及びS2と同様にしてカメラ11を固定し、載置テーブル12上に眼鏡フレーム1をセットし、載置テーブル12のスケール20を載置テーブル12上の眼鏡フレーム1に合致させて調整する。次に、操作・表示パネル85のオートボタン100を操作して撮影動作を開始する。載置テーブル12、反射ミラー14及び仕切板18は、制御用コンピュータ27の制御により、予めプログラミングされた各撮影位置に順次移動し、更に制御用コンピュータ27の制御により、各撮影位置でカメラ11のシャッターが自動的に操作されて、ステップS4〜S9の各方向(右方向、前方向、左方向、左斜め後方向、上方向、右斜め後方向)における眼鏡フレーム1の撮影が実行される。
この各方向の撮影終了後に、眼鏡フレーム1を眼鏡フレーム撮影装置10から取り出す(S10)。そして、セミオート撮影の場合と同様にして、撮影された二次元画像データが制御用コンピュータ27に取り込まれ(S11)、三次元画像作成装置28にて三次元画像データが作成され(S12)、二次元画像データ及び三次元画像データが制御用コンピュータ27に保存される(S13)。
[C]マニュアル撮影
セミオート撮影の場合のステップS1及びS2と同様にして、カメラ1を固定し、載置テーブル12上に眼鏡フレーム1をセットし、載置テーブル12のスケール20を載置テーブル12上の眼鏡フレーム1に合致させて調整する。次に、所定方向からの眼鏡フレーム1の二次元画像撮影のために、操作・表示パネル85の表示窓86、87及び88で載置テーブル12の位置を確認しつつ、回転ボタン96、昇降ボタン97及び揺動ボタン98を操作して載置テーブル12を回転、昇降、揺動させ、反射ミラーボタン93を操作して反射ミラー14を進出または収納させ、仕切板ボタン94を操作して仕切板18を突出または収納させて、載置テーブル12上の眼鏡フレーム1を各撮影位置に手動で設定する。各撮影位置でカメラ11のシャッターを手動操作して眼鏡フレーム1を撮影する。
載置テーブル12上の眼鏡フレーム1を手動で各撮影位置に移動する際、眼鏡フレーム1や眼鏡フレーム撮影装置10の安全を図るために、図1(A)のように、反射ミラー14が完全に収納されている状態(上方向撮影以外の撮影位置)でのみ載置テーブル12の回転、昇降及び揺動動作、並びに仕切板18の突出収納動作を可能とする。また、図1(B)のように、上方向撮影位置で、反射ミラー14が載置テーブル12の上方に設置されている場合には、載置テーブル12の回転、昇降及び揺動動作、並びに仕切板18の突出及び収納動作は禁止される。
この各方向の撮影終了後に、眼鏡フレーム1を眼鏡フレーム撮影装置10から取り出す(S10)。そして、セミオート撮影の場合と同様にして、撮影された二次元画像データが制御用コンピュータ27に取り込まれ(S11)、三次元画像作成装置28にて三次元画像データが作成され(S12)、二次元画像データ及び三次元画像データが制御用コンピュータ27に保存される(S13)。
以上のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)〜(9)を奏する。
(1)載置テーブル12に設けられたスケール20の左側面スケール20B及び右側面スケール20Cを、眼鏡フレーム1のテンプル3と同一の垂直面上に合致させるべくスケール移動機構21により移動し、カメラ11が、前面スケール20A及び前面スケール20Dの場合と同様に、これらの左側面スケール20B、右側面スケール20Cを眼鏡フレーム1と同一の二次元画像に同一倍率で撮影して、画像の撮影倍率に関し互いに関連付けられた前方向、左方向、右方向、上方向の各二次元画像を取得することから、これらの二次元画像に撮影された前面スケール20A、左側面スケール20B、右側面スケール20C、天面スケール20Dを基準に、複数の二次元画像を同一の撮影倍率となるように拡大縮小して修正すればよいので、眼鏡フレーム1の撮影時には、画像の撮影倍率を気にすることなく当該眼鏡フレーム1を撮影することができる。
(2)眼鏡フレーム1を載置する載置テーブル12が、眼鏡フレーム1を撮影する固定されたカメラ11による前方向、左方向、右方向、左斜め後方向、右斜め後方向の撮影を可能とするように移動(回転、昇降、揺動)できることから、これらの撮影方向によって眼鏡フレーム1の配置を置き換える必要がないので、眼鏡フレーム1の撮影を容易に実施できる。
(3)カメラ11が、載置テーブル12の上方へ進出した反射ミラー14に反射した、載置テーブル12上の眼鏡フレーム1の像を撮影することで、当該眼鏡フレームを上方向から撮影するので、この上方向からの撮影の場合においても、カメラ11及び眼鏡フレーム1の配置換えを実施する必要がないので、撮影を容易化できると共に、眼鏡フレーム1を強固に保持して変形させる恐れもない。
(4)載置テーブル12が反射ミラー14の進出時には、カメラ11の光軸Pよりも下方の最下降位置に移動して位置付けられることから、眼鏡フレーム14の進出時においても、眼鏡フレーム撮影装置10の大型化を回避できる。
(5)載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム1では、光学的遮蔽部材17を通して照明ランプ16から照明がなされることから、表面反射の強い光沢を持つ眼鏡フレーム1であっても、その二次元画像にカメラ11や背景等の写り込み像が形成されないように撮影することができる。
(6)載置テーブル12の移動(回転、昇降、揺動)、反射ミラー14の進出及び収納動作、仕切板18の突出及び収納動作が制御用コンピュータ27により一連の動作に制御され、この制御用コンピュータ27により載置テーブル11、反射ミラー14及び仕切板18が、カメラ11による所定方向(前方向、左方向、右方向、左斜め後方向、右斜め後方向、上方向)からの撮影位置に順次設定されることから、載置テーブル12、反射ミラー14及び仕切板18の移動を自動化でき、撮影動作を簡略化できる。
(7)載置テーブル12に突出した仕切板18により、眼鏡フレーム1の奥側のテンプル3を隠して眼鏡フレーム1の左方向及び右方向を撮影でき、また仕切板18を収納して眼鏡フレーム1の全体を、左斜め後方向及び右斜め後方向において撮影できるので、所望の二次元画像を良好に取得することができる。
(8)眼鏡フレーム撮影装置10により撮影される二次元画像には、スケール20(前面スケール20A、左側面スケール20B、右側面スケール20C、天面スケール20D)が眼鏡フレーム1と同一倍率で同一の画像に撮影されるので、画像の撮影倍率に関し互いに関連付けられた複数の二次元画像データを得ることができ、これらの二次元画像データを合成することによって、三次元画像データを容易に作成することができる。
(9)眼鏡フレーム撮影装置10の撮影装置本体26及びカメラ11、並びに制御用コンピュータ27及び三次元画像作成装置28をLAN回線29で接続してシステム化し、眼鏡フレーム撮影装置10及び三次元画像作成装置28を制御用コンピュータ27が制御すると共に、カメラ11により撮影された二次元画像データを制御用コンピュータ27が取り込んだ後、三次元画像作成装置28へ送信することから、眼鏡フレーム撮影装置10の撮影装置本体26に眼鏡フレーム1をセットしてから三次元画像データを作製するまでの作業を効率的に実施できる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態におけるスケール20の左側面スケール20B及び右側面スケール20Cは、スケール移動機構21により個別に移動されるものを述べたが、図15に示すスケール移動機構101によって、同時に移動されるものでもよい。このスケール移動機構101では、テーブルフレーム69にスケールプレート102及び103がスライド自在に配設され、このスケールプレート102に左側面スケール20Bが、スケールプレート103に右側面スケール20Cがそれぞれ固着される。また、テーブルフレーム69には、互いに噛み合うギヤ104及び105が回転自在に軸支される。このギヤ104とスケールプレート102にリンク106が回動自在に枢支され、ギヤ104とスケールプレート103にリンク107が回動自在に枢支される。
ギヤ105をα方向に回転することで、ギヤ104、スケールプレート102及び103を介して左側面スケール20Bと右側面スケール20Cが同時に接近方向に移動する。また、ギヤ105をβ方向に回転することで、同様にして左側面スケール20Bと右側面スケール20Cが同時に離反方向に移動する。このようにして、左側面スケール20B及び右側面スケール20Cを移動させて、これらの左側面スケール20B及び右側面スケール20Cを、載置テーブル12に載置された眼鏡フレーム1のテンプル3と同一垂直面上に合致させてもよい。
また、上記眼鏡フレーム撮影装置10では、眼鏡フレーム1を被写体とするものを述べたが、眼鏡フレーム以外の被写体を撮影する撮影装置に、本発明を適応できる。
本発明に係る撮影装置の一実施形態が適用された眼鏡フレーム撮影装置を示す側断面図であり、(A)が上方向以外の撮影時、(B)が上方向撮影時をそれぞれ示す図である。 図1の眼鏡フレーム撮影装置を更に詳細に示す側断面図である。 図2のIII‐III矢視図である。 図2の載置テーブル駆動機構等を示す断面図である。 図4のV矢視図である。 図1及び図2の反射ミラー及び反射ミラー駆動機構を示し、(A)が側面図、(B)が図6(A)のVI矢視図である。 図1及び図2の載置テーブルを示す斜視図である。 図7の載置テーブルの正面図である。 図5のIX矢視図である。 図1及び図2の眼鏡フレーム撮影装置を示す全体図である。 図10の操作・表示パネルを示す図である。 図1及び図2の眼鏡フレーム撮影装置を接続したLAN回線図である。 図1及び図2の眼鏡フレーム撮影装置による撮影動作手順などを示すフローチャートである。 図1及び図2の眼鏡フレーム撮影装置による撮影の順序を示す図である。 載置テーブルにおけるスケール移動機構の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 眼鏡フレーム(被写体)
10 眼鏡フレーム撮影装置(撮影装置)
11 カメラ
12 載置テーブル
14 反射ミラー(反射部材)
16 照明ランプ(照明手段)
17 光学的遮蔽部材
18 仕切板
20 スケール
20A 前面スケール
20B 左側面スケール
20C 右側面スケール
20D 天面スケール
27 制御用コンピュータ

Claims (9)

  1. 被写体の三次元画像作成のために、複数の所定方向から当該被写体の二次元画像を撮影して取得する撮影装置において、
    上記被写体を撮影する固定されたカメラと、
    上記被写体を載置し、上記カメラによる所定方向からの撮影を可能とするように移動する載置テーブルと、
    上記被写体の撮影箇所と同一面上に合致させるべく上記載置テーブルに設けられた撮影倍率の基準となるスケールとを有し、
    上記カメラが上記被写体と上記スケールを同一の二次元画像に同一倍率で複数の所定方向より撮影して、その撮影した複数の二次元画像が撮影倍率に関し互いに関連付けられて構成されたことを特徴とする撮影装置。
  2. カメラによる被写体の撮影方向が、前方向、左方向、右方向、左斜め後方向、右斜め後方向、及び上方向の6方向であることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 上記載置テーブルの上方へ進出可能な反射部材が設けられ、カメラは、この反射部材により反射された上記載置テーブル上の被写体の像を撮影することで、当該被写体を上方向から撮影するよう構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の撮影装置。
  4. 上記載置テーブルは、反射部材の進出時に、カメラの光軸よりも下方に移動して位置付けられることを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  5. 上記載置テーブルに載置された被写体へは、光学的遮蔽部材を介して照明手段から照明がなされることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮影装置。
  6. 上記載置テーブルと反射部材の移動が制御手段により制御され、この制御手段により載置テーブルと反射部材が、カメラによる所定方向からの撮影位置に順次設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の撮影装置。
  7. 上記載置テーブルには、被写体の一部を隠すための仕切板が出入可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の撮影装置。
  8. 上記被写体が眼鏡フレームであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の撮影装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の撮影装置により撮影されて取得されたことを特徴とする二次元画像データ。
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