JP2005292369A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像制御用現像剤像の定着後の記録媒体上の搬送過程において、画像制御用現像剤像に対して画像の物性を測定する画像検知手段を有し、画像検知手段による検知結果に応じて画像形成条件を制御して画像の物性調整する機構を備えた画像形成装置において、画像検知手段における記録媒体の紙粉やトナーのワックス分等の付着や、ジャム処理時の記録媒体や人の手の接触による破損や汚損を防止し、色再現性等の性質が安定した画像を出力する画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着後搬送路69において、搬送されている記録媒体Pの画像制御用現像剤像の形成面との対向部に、画像検知手段S1の検知部に対する開放部Wが設けられており、開放部Wを開閉可能な開閉部材Sを有し、又、画像検知手段S1を、開閉部材Sによる開放部Wの開閉動作に連動して定着後搬送路69に侵入及び退避動作する。
【選択図】図2
【解決手段】定着後搬送路69において、搬送されている記録媒体Pの画像制御用現像剤像の形成面との対向部に、画像検知手段S1の検知部に対する開放部Wが設けられており、開放部Wを開閉可能な開閉部材Sを有し、又、画像検知手段S1を、開閉部材Sによる開放部Wの開閉動作に連動して定着後搬送路69に侵入及び退避動作する。
【選択図】図2
Description
本発明は、像担持体に形成された潜像を現像剤により現像し、記録媒体に転写、定着して記録を行なう複写機、プリンタ等の電子写真方式又は静電記録方式の画像形成装置、又は、それ等の機能を兼ね備える複合機、ワークステーション等の出力機器として用いられる画像形成装置の構成に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置で、像担持体として用いられる感光体の周囲に帯電装置、現像装置を配置した複数の画像形成部である電子写真プロセスユニットを装置内に並置させ、各プロセスユニット内の感光体表面にレーザ、LED光等を用いた露光装置により光学像を結像させることで感光体表面に潜像を形成し、その潜像を現像装置によりトナーを用いて可視化した後、感光体から中間転写ベルトに順次転写し、それを一括して記録媒体に転写した後か又は感光体から直接に記録媒体に順次転写した後、記録媒体上の複合現像剤像(トナー像)を定着し、カラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置が、近年実用化されている。
又、カラープリンタ、カラー複写機等の電子写真方式を採用したカラー画像形成装置は出力画像の更なる高画質化が求められている。
ところが、カラー画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動が起こると、得られる画像の色が変動する。特に、電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、わずかな環境変動でも色の変動が生じ、カラーバランスを崩す恐れがある。
そこで、色や濃度及びその階調性を安定して再現するための手段が設けられている。
こうした、色や階調性を安定させる手段としては、例えば、各色の画像形成において、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアス等のプロセス条件を変更させたり、ルックアップテーブル(LUT)等の階調補正手段を活用したりする手段があるが、こうした手段においてはいずれも、画像形成装置内に設けられた温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
又、装置各部の変動が起こっても一定の色や濃度及びその階調性が得られるように、各色の現像剤を用い、それぞれ単色で濃度検知用現像剤像(パッチ)を中間転写体や感光体等の上に形成し、その未定着単色トナーパッチの濃度を未定着トナー用濃度検知センサ(以下、「濃度センサ」と称す。)で検知し、その検知結果より露光量、現像バイアス等の画像形成条件やLUTなどの階調補正手段にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した色や濃度及びその階調性を得るように構成している。
ただし、濃度センサを用いた濃度制御は、パッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる記録媒体への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。記録媒体へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。この変化には、上記のような濃度センサを用いた濃度制御では対応できない。
そこで、特許文献1に開示されているように、記録媒体上にシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の単色の階調パッチや、C、M、Y混色のパッチを形成し、定着後に記録媒体上のパッチの物性、通常は濃度又は色度を検知する画像検知手段(以下「カラーセンサ」と称す。)を設置したカラー画像形成装置が考案されている。
ここで使用される画像検知手段としてのカラーセンサS1は、図7に示すように、発光部100と受光部101とCPU102とを有する光センサである。発光部100から発生された照射光は、記録媒体Pのパッチ画像82によって反射され、その反射光を受光部101によって受光する。受光した反射光の光量は、CPU102を介して出力電圧に変換され、その出力値が装置本体の制御手段にて、パッチ82の各部の濃度及び色度に換算される。
このカラー画像形成装置では、検知した結果を画像形成部の露光量や画像形成条件(プロセス条件)、濃度−階調特性を補正するためのキャリブレーションテーブル等へフィードバックすることで、記録媒体上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行うことができる。
この方法では、カラー画像形成装置の出力画像を外部の画像読取装置又は濃度計・色度計で検知し、同様の制御を行うことも可能であるが、本方式はカラー画像形成装置内で制御が完結する点で優れている。
このカラーセンサS1は、例えば発光部100における発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)等の発光スペクトルが異なる3種以上の光源を用いるか、又は発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種以上のフィルタを形成したもので構成する。このことによりRGB出力等の異なる3種以上の出力が得られる。
ここで、上記のように、カラーセンサS1を用い、記録媒体上に定着した画像における濃度や色度の検知に基づいて、画像形成条件を制御し、濃度又は色度等の制御を実行する構成の、従来における画像形成装置であるカラーLBPの構成を示す断面図を図8に示し、それを用いて具体的な動作機能を説明する。
これらのプリンタの動作として、所望画像を得るための画像形成工程を実行する通常プリントモードと、上記のように、パッチを形成し、カラーセンサS1を用いて、その色度や濃度及びその階調性を検知し、通常モードにおける画像形成条件を調整するためのテストモードがある。
まず通常プリントモードの動作について説明する。
図示したLBPは、4ドラムフルカラー方式のLBPであり、50Y、50M、50C、50Kは感光ドラム、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色の現像剤(トナー)を収容する現像装置53Y、53M、53C、53Kが、各画像形成部Y、M、C、Kに設けられている。
各画像形成部Y、M、C、Kにおいて、各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kの表面には、それぞれに対応したレーザスキャナ装置51Y、51M、51C、51Kから、所望画像の原稿の読み取り装置や、コンピュータのキーボート等の図示しない画像データ入力部からの画像データに基づいて発せられたレーザ光により露光され、潜像が形成され、更に、現像装置53Y、53M、53C、53Kによって、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色の現像剤によって現像され、現像剤像(トナー像)が形成される。この画像形成装置では、ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト52が備えられ、各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kで形成された各色毎のトナー像が一次転写される。給紙カセット53には記録媒体であるシートPが積載されており、給紙ローラ54により給紙され、フィード・リタードローラ対55、搬送ローラ対56、57により搬送され、駆動停止しているレジストローラ対59に搬送される。
又、マルチ給紙部40からの給紙が指定された場合は、マルチ給紙トレー41に記録媒体であるシートPが積載されており、マルチ給紙ローラ42により給紙され、搬送ローラ対57により搬送され、駆動停止しているレジストローラ対59に搬送される。
上記シートPは、レジストローラ対59により斜行が補正された後、所定のタイミングで二次転写部60へ搬送されて、中間転写ベルト52上のトナー像が転写され、次いで二次転写装置60の二次転写ローラ60aと中間転写ベルト52により、定着手段(定着器)61に搬送されてトナー像の定着が行なわれる。
定着後のシートPは、画像形成面を下にして排紙するFD排紙が指定された場合、フラッパ67を図示しない制御手段及び駆動手段により動かすことにより、フラッパ67の上側を通過し、排紙ローラ対62に搬送され、搬送路69に搬送される。搬送路69に搬送されたシートPは、排紙ローラ対68、そしてそのシートP搬送方向下流で、シートP排出口に設けられた排紙ローラ63によって搬送され、排紙トレー64上に画像形成面を下にして排出積載される。
又、画像形成面を上にして排紙するFU排紙が指定された場合、フラッパ67を図示しない制御手段及び駆動手段により動かすことにより、定着器61を通過したシートPは、フラッパ67の下側を通過し、排紙ローラ対65によって搬送され、排紙トレー66上に画像形成面を上にして排出積載される。
次に、テストモードの動作について説明する。
テストモードは、プリンタ上の図示しない操作パネル、又はプリンタに接続されたパーソナルコンピュータ等の外部からの入力手段を通して、テストモードが指定された時か、或いは図示しない制御部が環境の変化、装置各部の変動等を検知し、その結果に応じて自動的にテストモードが指定された時に実行される。
テストモードでは、上記のようにしてテストモード実行が指定された時、画像形成装置の制御部に備えられた図示しない信号発生回路からテストパターン(パッチ)信号を発生し、そのテストパターン(パッチ)信号データに基づいて発せられたレーザ光により、各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kの表面が露光され画像制御用静電潜像(パッチ潜像)が形成される。それ以降は通常プリントモードと同様の現像工程、転写工程のプロセスにてシートP上に、画像制御用現像剤像であるテストパターントナー像(パッチ)が形成され、定着器61に搬送されてトナー像の定着が行なわれる。
ここで、このパッチ信号に基づく、パッチを形成する画像形成条件は、適正濃度、適正階調となるように、制御部のメモリに設定され、潜像を形成するためのレーザ光の強度や、現像バイアスや転写バイアス等の条件が定められた所定の条件である。
ここで、シートP上に形成したパッチパターン82の一例を図9に示す。濃度又は色度制御用パッチパターン82は、色再現域の中心であり、カラーバランスを取る上で非常に重要な色であるグレーの階調パッチパターンである。ブラック(K)のみのグレー階調パッチ80(80a、80b、80c、80e、・・・・)と、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)を混色したプロセスグレー階調パッチ81(81a、81b、81c、81e、・・・・)で構成されており、80aと81a、80bと81b、80cと81cといったように、標準の画像形成装置において色度が同じか又は最も近いブラック(K)のみのグレー階調パッチ80とプロセスグレー階調パッチ81が対をなして並んでいる。
定着器61を通過し、パッチパターン82が表面P1に形成されたシートPは、フラッパ67を図示しない制御手段及び駆動手段により実線で示す位置に動かすことにより、フラッパ67の上側を通過し、排紙ローラ対62で搬送路69に搬送され、排紙ローラ対68で搬送されたシートPは、排出口に設けられた排紙ローラ対63によって搬送され、排紙トレー64上にパッチ形成面を下にして排出積載される。
その時、カラーセンサS1が、搬送路69に配置されており、カラーセンサS1はシートP上の表面となるP1側に形成されたパッチ82を、パッチ80aから順次検出し、検知した結果を、画像形成部51Y、51M、51C、51Kへフィードバックし、画像形成条件を調整することで、シートP上に形成されるトナー像の濃度又は色度制御を行う。
ここで、パッチ82のシートP上への定着器61による定着の後に、シートPが排出部である排出トレー64まで搬送される搬送路69を、本明細書では、「定着後搬送路」と称すものとする。
この定着後搬送路69のカラーセンサS1によるシートP上に定着されたパッチ画像82の色度及び濃度測定(パッチ検)が実行される位置付近を詳しく図10に示す。
カラーセンサS1は、図8では排紙ローラ対とされたフィードローラ68のシートP搬送方向で直上流部分で、シートP1面に対向するよう、搬送路69の脇に配置されている。そして、光学検知手段であるカラーセンサS1は、パッチ82に向けて光を投受光できるような構成とされている。
このように、定着後のパッチ82に対してパッチ検を実施することで、定着された画像に応じた、色度や濃度の画像調整が可能となり、良好な画像形成を維持することができた。
しかしながら、図10に示すような、従来例の画像形成装置におけるパッチのカラーセンサS1によるパッチ検時に以下のような問題点があった。
パッチ検用のパッチ列82を検知するカラーセンサS1から光を投受光させるために、カラーセンサS1の検知部である光の投受光部に対して、常時シートPの搬送路69側に開放しておくと、通常モードにても搬送路69にてシートPが搬送される際に発生する紙粉やトナーに含まれていたワックス分の定着熱による加熱蒸散成分等によるセンサS1検知部である発光部100や受光部101の受発光素子表面の汚れの付着したり、ジャム発生時におけるシートPの除去処理のために、センサS1の検知部にシートPや人の手等が接触してしまい、カラーセンサS1が破損や汚損してしまい、それによる検知の出力劣化、低下が問題となった。
特開2003−150006号公報
本発明の目的は、画像制御用現像剤像の定着後の記録媒体上の搬送過程において、画像制御用現像剤像に対して濃度及び色度等の画像の物性を測定する画像検知手段を有し、該画像検知手段による検知結果に応じて画像形成条件を制御して、画像濃度若しくは色度等の画像の物性を調整する機構を備えた画像形成装置において、画像検知手段における記録媒体の紙粉やトナーのワックス分等の付着や、ジャム処理時の記録媒体や人の手の接触による破損や汚損を防止し、色再現性等の性質が安定した画像を出力する画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、記録媒体に未定着画像を形成する手段と、前記記録媒体に前記未定着画像を定着する定着手段と、前記記録媒体に定着された画像において、画像の物性を光学的に測定する画像検知手段と、を有する画像形成装置であって、
所定の条件により前記未定着画像として画像制御用現像剤像が形成され、該画像制御用現像剤像は前記定着手段にて前記記録媒体上に定着され、その後に、該記録媒体が前記定着手段から搬送される定着後搬送路にて、前記画像検知手段が前記画像制御用現像剤像の物性を測定する画像形成装置において、
前記定着後搬送路において、搬送されている前記記録媒体の前記画像制御用現像剤像の形成面との対向部に、前記画像検知手段の検知部に対する開放部が設けられており、該開放部を開閉可能な開閉部材を有し、又、前記画像検知手段を、前記開閉部材による前記開放部の開閉動作に連動して、前記定着後搬送路に侵入及び退避動作することを特徴とする画像形成装置を提供する。
所定の条件により前記未定着画像として画像制御用現像剤像が形成され、該画像制御用現像剤像は前記定着手段にて前記記録媒体上に定着され、その後に、該記録媒体が前記定着手段から搬送される定着後搬送路にて、前記画像検知手段が前記画像制御用現像剤像の物性を測定する画像形成装置において、
前記定着後搬送路において、搬送されている前記記録媒体の前記画像制御用現像剤像の形成面との対向部に、前記画像検知手段の検知部に対する開放部が設けられており、該開放部を開閉可能な開閉部材を有し、又、前記画像検知手段を、前記開閉部材による前記開放部の開閉動作に連動して、前記定着後搬送路に侵入及び退避動作することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の一実施態様によると、前記開閉部材は前記開放部を、前記画像検知手段による前記画像制御用現像剤像に対する画像物性測定時に開放し、それ以外の時は閉鎖する。
本発明の他の実施態様によると、前記画像検知手段には、前記開閉部材の開閉動作時に、該開閉部材と接触させながら、前記画像検知手段を前記定着後搬送路に侵入、退避動作させる機能を有したガイド部材が備えられ、又、前記ガイド部材は回転部材であり、回転の周面で前記開閉部材と接触することが好ましい。
本発明の他の実施態様によると、前記画像検知手段を、前記定着後搬送路に侵入させる際に、前記記録媒体側に付勢する加圧手段を有する。
本発明の他の実施態様によると、前記画像検知手段を、前記定着後搬送路に侵入及び退避動作させる際の揺動支点が、前記画像検知手段に対して前記記録媒体搬送方向下流側に設置される。
本発明の他の実施態様によると、前記画像検知手段は、画像に光を照射して、その反射光の光強度により前記画像の物性を測定し、更に、前記画像検知手段が測定する画像の物性とは、画像濃度又は画像色度である。
本発明の画像形成装置は、記録媒体に未定着画像を形成する手段と、記録媒体に未定着画像を定着する定着手段と、記録媒体に定着された画像において、画像の物性を光学的に測定する画像検知手段と、を有する画像形成装置であって、所定の条件により未定着画像として画像制御用現像剤像が形成され、画像制御用現像剤像は定着手段にて記録媒体上に定着され、その後に、記録媒体が定着手段から搬送される定着後搬送路にて、画像検知手段が画像制御用現像剤像の物性を測定する画像形成装置において、定着後搬送路において、搬送されている記録媒体の画像制御用現像剤像の形成面との対向部に、画像検知手段の検知部に対する開放部が設けられており、開放部を開閉可能な開閉部材を有し、又、画像検知手段を、開閉部材による開放部の開閉動作に連動して定着後搬送路に侵入及び退避動作するので、簡単な機構で、濃度又は色度等の画像の物性を測定する画像検知手段を、検知時以外は防汚保護することが可能になるとともに、定着後搬送路における記録媒体の搬送を阻害することがないようにすることが可能となる。
更に、画像検知手段には、開閉部材の開閉動作時に、開閉部材と接触させながら、画像検知手段を定着後搬送路に侵入、退避動作させる機能を有したガイド部材が備えられ、そのガイド部材が、回転部材であり、回転の周面で開閉部材との接触することによって、画像検知手段をスムーズに開閉部材の開閉動作に連動させて定着後搬送路内に侵入退避させることが可能となる。
更に、画像検知手段を、定着後搬送路に侵入させる際に、記録媒体側に付勢する加圧手段を有することで、画像検知手段に対して記録媒体が搬送路を搬送される場合、安定した加圧力を記録媒体に付与することにより搬送性の向上及び測定精度の向上が可能となる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1に、本実施例の画像形成装置の全体構成を示す。本実施例の全体構成は、図8に示すカラーセンサS1を搭載した従来例とほぼ同様であるが、定着器61と定着後の記録媒体搬送経路(定着後搬送路)69と画像検知手段であるカラーセンサS1付近の構成が従来例と異なり、窓部、シャッター部材が設けられている。
図1に、本実施例の画像形成装置の全体構成を示す。本実施例の全体構成は、図8に示すカラーセンサS1を搭載した従来例とほぼ同様であるが、定着器61と定着後の記録媒体搬送経路(定着後搬送路)69と画像検知手段であるカラーセンサS1付近の構成が従来例と異なり、窓部、シャッター部材が設けられている。
本実施例においても、従来例同様に、所望画像を得るための画像形成工程を実行する通常プリントモードと、パッチを形成し、カラーセンサS1を用いて、その色度や濃度及びその階調性を検知し、通常モードにおける画像形成条件を調整するためのテストモードがある。尚、従来例と同様の機能を有するものに関しては、図8にて使用したものと同じ参照番号を付す。
通常モードにおける動作は、従来例に説明したものと同様であるので、ここでは説明を省略する。
テストモードにおいては、画像制御用現像剤像(パッチ)が記録媒体(シート)Pに定着されるまでは従来例と同様の動作を行う。カラーセンサS1の構成も、図7に示すものと同様である。
即ち、プリンタ上の図示しない操作パネル、又はプリンタに接続されたパーソナルコンピュータ等の外部からの入力手段を通して、テストモードが指定された時か、或いは図示しない制御部が環境の変化、装置各部の変動等を検知し、その結果に応じて自動的にテストモードが指定された時に実行される。テストモード実行が指定された時、画像形成装置の制御部に備えられた図示しない信号発生回路からテストパターン(パッチ)信号を発生し、そのテストパターン(パッチ)信号データに基づいて発せられたレーザ光により各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kの表面が露光され、画像制御用静電潜像(パッチ潜像)が形成される。それ以降は通常プリントモードと同様の現像工程、転写工程のプロセスにてシートP上にテストパターントナー像(パッチ)が形成され、定着器61に搬送されてトナー像の定着が行なわれる。尚、ここで形成されるパッチは従来例で説明した図9に示すパッチパターン82を有するものである。
そして、定着器61を経たパッチが形成されたシートPは、フラッパ67を図示しない制御手段及び駆動手段により実線で示す位置に動かすことにより、フラッパ67の上側を通過し、排紙ローラ対62で定着後搬送路69に搬送され、排紙ローラ対68で搬送されたシートPは排紙ローラ対63によって搬送され、排紙トレー64上にパッチ形成面を下にして排出積載される。
そして、この定着後搬送路69における搬送時に、シートP上に形成されたパッチ82のカラーセンサS1による画像の物性である画像の色度及び濃度の測定(パッチ検)が実行される。本実施例では、従来例にて生じた、カラーセンサS1へのシートPの紙粉やトナーに含まれていたワックス分による汚れの付着や、ジャム発生時におけるシートPや人の手等の接触によるカラーセンサS1の破損や汚損を防止するため、この定着後搬送路69におけるカラーセンサS1に対する搬送路69の開放部に開閉部材(シャッター部材)Sが設けられ、パッチ検時以外は、そのシャッターSが閉鎖されるような構成とされることが特徴である。
図2、図3、図4に、定着後搬送路69、及びカラーセンサS1部の周辺を拡大した図を示す。ここで、シャッター開閉動作、シャッター開閉動作に連動して動作するカラーセンサS1の動作を説明する。
これらの図に示されるように、図1では排紙ローラ対とされたフィードローラ68のシートP搬送方向で直上流部分で、シートP1面に対向するよう、搬送路69の脇に配置されている。そして、光学検知手段であるカラーセンサS1は、パッチ82に向けて光を投受光できるような構成とされている。
そして、定着後搬送路69には、シートSのパッチ形成面P1と対向するように、カラーセンサS1の検知部にて等受光される光の侵入口となる開放部である窓部Wが設けられ、図示していないアクチュエータ動作により窓部Wを、定着後搬送路69に対して開放、遮蔽するシャッター部材S、カラーセンサS1を定着後搬送路69側に加圧付勢する加圧部材SP、及び、シートP搬送方向と交差する方向でカラーセンサS1の両端且つシートPに重ならない部分で、シャッター部材Sとの接触部(シャッター部材S閉鎖時)に、ガイド部材としてのローラRが設置され、カラーセンサS1には、シートP搬送方向下流側の端部にシャッターS自身を揺動支持する支持部Cが設けられている。
ここで、図2は、カラーセンサS1が退避している状態を示している。シャッター部材Sにより、定着後搬送路69の一部に設けられた窓部Wが閉じられた状態である。通常のプリントモード時は、このようにカラーセンサS1の退避状態が維持されている。
通常の状態から前記テストモードに移行した場合を以下に説明する。
図3は、テストモードが指定され、図示していないアクチュエータの作用により、シャッターSが、図3では下向き矢印で示したように、搬送路69に平行な方向(図3では下方)に移動し、搬送路69に対し窓部Wが開放される様子を示す。この時、センサS1は、ローラRをシャッター部材Sに接触させていることで、シャッター部材Sの移動においてローラRが回転し、センサS1はシャッター部材Sと同方向には移動せずに、開放された窓部W部に押圧部材SPにより加圧された状態で、支持部材Cを揺動支点として、搬送路69内に侵入する。
この状態で表面P1にパッチパターンを有したシートPが、搬送路69を、ここでは上方向に搬送される。
この際に、シートPはカラーセンサS1に、押圧部材SPによりシートPの搬送方向に直交する方向で加圧されつつ、ローラ部材RによりシートPは回転ガイドされることにより安定した搬送が実現される。
ここで、カラーセンサS1の揺動支点CをシートP搬送方向で下流側に配置することにより、シートPの搬送路69内での挙動が不安定になった場合であっても、カラーセンサS1の揺動支点CをシートP搬送方向で上流側に配置した時のように、センサS1が押しのけられ、更にシートPの侵入を許容することにより挙動を悪化させ、ジャムを誘発させることが無いようにすることが可能となる。
この状態で、パッチ検が安定して実施される。
一連のテストモードが終了し、カラーセンサーS1による検知動作が停止した後、図4に示すように、図示していないアクチュエータによりシャッターSが開放する時とは逆方向(図4では上方)に移動し、窓部Wが遮断され、搬送路69内からカラーセンサS1が退避する。
この時、ガイド部材となるローラRがシャッターSとセンサS1との間で転がり接触しながら、退避動作を実行することにより、シャッターSの動作を妨げること無く、スムーズにテストモードを終了することができる。
つまり、シャッター部材Sを移動させるためのガイド部材が、ローラ形状であることで、カラーセンサS1をスムーズにシャッター部材Sの開閉動作に連動させて定着後搬送路内69に侵入退避させることが可能となる。
図5に、シートP側から見た、シャッターSが移動し、窓Wが開放状態になっている状態(図5(a))から、シャッターSが移動し、窓部Wを閉鎖させた状態(図5(b))を示す。本実施例では、このように平行移動によりシャッターSの開閉動作が実行される。
又、シャッターSの動作は、図5に示したような直線的なものだけでなく、図6に示すように、支点Kを揺動中心とした揺動回転動作によって、開放状態(図6(a))から閉鎖状態(図6(b))にするようにしても良い。
上記のように、定着後搬送路のカラーセンサに対する開放部にシャッターを設け、テストモード時以外は、このシャッターを閉鎖することで、センサにシートの紙粉やトナーのワックス等が付着したり、ジャム処理時に人の手やシートがセンサに接触するのを回避でき、センサの破損や汚染によるパッチ検の精度の低下が防止できるので、画像制御が良好に実施でき、好適な画像形成が維持できる。
尚、画像形成装置の構成は、図1に示したものに限定されず、単色画像形成装置や、静電記録方式の画像形成装置にも適用でき、以上に説明した画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。例えば、ベルト状の像担持体に直接直接画像を形成するいわゆる感光体ベルトを用いたカラー画像形成装置であっても構わない。
そして、図1に示す画像形成装置はいわゆる中間転写ベルトを用いた中間転写方式の画像形成装置であるが、記録媒体上を搬送しながら直接転写を実行するいわゆるベルト状やドラム状の転写搬送体を用いた画像形成装置であっても構わない。
又、カラーセンサをシャッター部材により定着後搬送路から退避させる機構も本実施例のようにローラと加圧部材を使用する構成とは限定されない。
61 定着器(定着手段)
69 定着後搬送路
C 支持部材(揺動支点)
P シート(記録媒体)
R ローラ部材(ガイド部材)
S シャッター部材(開閉部材)
S1 カラーセンサ(画像検知手段)
SP バネ(加圧部材)
W 窓部(開放部)
69 定着後搬送路
C 支持部材(揺動支点)
P シート(記録媒体)
R ローラ部材(ガイド部材)
S シャッター部材(開閉部材)
S1 カラーセンサ(画像検知手段)
SP バネ(加圧部材)
W 窓部(開放部)
Claims (8)
- 記録媒体に未定着画像を形成する手段と、前記記録媒体に前記未定着画像を定着する定着手段と、前記記録媒体に定着された画像において、画像の物性を光学的に測定する画像検知手段と、を有する画像形成装置であって、
所定の条件により前記未定着画像として画像制御用現像剤像が形成され、該画像制御用現像剤像は前記定着手段にて前記記録媒体上に定着され、その後に、該記録媒体が前記定着手段から搬送される定着後搬送路にて、前記画像検知手段が前記画像制御用現像剤像の物性を測定する画像形成装置において、
前記定着後搬送路において、搬送されている前記記録媒体の前記画像制御用現像剤像の形成面との対向部に、前記画像検知手段の検知部に対する開放部が設けられており、該開放部を開閉可能な開閉部材を有し、又、前記画像検知手段を、前記開閉部材による前記開放部の開閉動作に連動して、前記定着後搬送路に侵入及び退避動作することを特徴とする画像形成装置。 - 前記開閉部材は前記開放部を、前記画像検知手段による前記画像制御用現像剤像に対する画像物性測定時に開放し、それ以外の時は閉鎖することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
- 前記画像検知手段には、前記開閉部材の開閉動作時に、該開閉部材と接触させながら、前記画像検知手段を前記定着後搬送路に侵入、退避動作させる機能を有したガイド部材が備えられることを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
- 前記ガイド部材は回転部材であり、回転の周面で前記開閉部材と接触することを特徴とする請求項3の画像形成装置。
- 前記画像検知手段を、前記定着後搬送路に侵入させる際に、前記記録媒体側に付勢する加圧手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記画像検知手段を、前記定着後搬送路に侵入及び退避動作させる際の揺動支点が、前記画像検知手段に対して前記記録媒体搬送方向下流側に設置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記画像検知手段は、画像に光を照射して、その反射光の光強度により前記画像の物性を測定することを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記画像検知手段が測定する画像の物性とは、画像濃度又は画像色度であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004105683A JP2005292369A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010014986A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | カラー画像形成装置及びその制御方法 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004105683A patent/JP2005292369A/ja active Pending
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US8320023B2 (en) | 2008-07-04 | 2012-11-27 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Color image forming apparatus and control method of the same |
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