JP2005292309A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナー像を担持する中間転写ベルトに記録材を介して当接する2次転写外ローラと、2次転写外ローラに接するファーブラシを有する画像形成装置において、ファーブラシにバイアスを印加した場合に、中間転写ベルト上のトナー像の記録材への転写性および、2次転写ローラ通過後における記録材の中間転写ベルトからの分離性が悪化する。
【解決手段】 2次転写外ローラの回転方向において、記録材と2次転写外ローラのニップ部の中心Aからファーブラシと2次転写ローラのニップ部の中心Cまでの2次転写外ローラの外周の距離をL2、ファーブラシと2次転写ローラのニップ部の中心Cから記録材と2次転写外ローラのニップ部の中心Aまでの距離をL1とするとき、
L1<L2
とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機、プリンターなどの電子写真方式を用いた画像形成装置の転写部材を電気的にクリーニングする装置に関する。
従来から電子写真方式の画像形成装置では、多様な記録材を使用できることから、感光体上のトナー像を中間転写体上に転写し、その転写されたトナー像をさらに記録材上に転写する中間転写方式が好適に用いられている。また、中間転写体上のトナー像を記録材上に転写する方式としては、転写時のオゾン発生が抑えられる等の利点を有することから、記録材を介して中間転写体に当接するように設けられた転写ローラにバイアスを印加して転写する、ローラ転写方式が好適に用いられる。
図4は、中間転写体上のトナー像をローラ転写方式により記録材に転写する画像形成装置の概略断面図を表している。不図示の感光体上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト51に転写される。続いて、中間転写ベルト51裏面に接触する2次転写内ローラ55と中間転写ベルト51表面に接触可能な2次転写外ローラ56からなる2次転写部において、中間転写ベルト51上のトナー像は、記録材Pへ2次転写される。2次転写部では、2次転写内ローラ55と2次転写外ローラ56の間に形成された電界により静電的に、中間転写ベルト51上のトナー像が記録材P上に転写される。
ところで、2次転写外ローラ56にトナーが付着すると、2次転写時に記録材Pの裏面にトナーが付着する。そこで、この不具合を防止するために2次転写ローラに付着したトナーを除去する方法として、特許文献1に記載のような、2次転写外ローラ56に当接するファーブラシにバイアスを印加する方法が用いられる。
特開2001−356614号公報
しかしながら、2次転写外ローラ51に付着したトナーを除去する方法として、2次転写外ローラ51に当接するファーブラシにバイアスを印加する方法を用いた場合、ファーブラシに印加されたバイアスに起因し、2次転写時に発生する放電現象により転写性が悪化し、記録材Pへ転写されたトナー像が乱れる問題および、記録材Pの中間転写ベルト51からの分離性の悪化により、記録材Pが2次転写外ローラ56を通過した後に中間転写ベルト51から円滑に離れずに記録紙Pのジャムが発生する問題が生じた。
本発明の目的は、2次転写外ローラ56に当接するファーブラシにバイアスを印加する場合においても、良好な転写性及び分離性を得ることが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置によって達成される。
要約すれば、本発明は、所定の極性に帯電されたトナー像を担持する像担持体と、
記録材を介して前記像担持体に当接して第1の当接部を形成しながら回転し、前記トナー像を前記記録材へ転写する転写ローラと、
前記転写ローラに当接して第2の当接部を形成する当接部材とを有し、
前記像担持体と前記転写ローラとの間の電界により、前記所定の極性に帯電されたトナーは前記像担持体から前記転写ローラへ移動する方向に静電力を受けると共に、
前記転写ローラと前記当接部材との間の電界により、前記所定の極性に帯電されたトナーは前記転写ローラから前記当接部材へ移動する方向に静電力を受ける画像形成装置において、前記転写ローラの回転方向に対して、前記第2の当接部の中心から前記第1の当接部までの前記転写ローラの外周の距離をL1、前記第1の当接部の中心から前記第2の当接部の中心までの前記転写ローラの外周の距離をL2とするとき、
L1<L2
であることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、像担持体上のトナー像の記録材への転写性及び、トナー像の記録材への転写後における記録材の像担持体からの分離性を良好にすることができる。
図1には、第1の実施例を説明する画像形成装置の概略断面図を表す。
図2に、本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の像担持体近傍の概略を示す。
本画像形成装置は、図1に示すように、像担持体たる感光ドラムの周囲に、帯電手段、露光手段、現像装置、クリーナー等を有して構成される画像形成手段たるプロセスユニットが4個設けられ、各プロセスユニットにて形成された感光ドラム上の画像が、感光ドラムに隣接して移動通過する中間転写ベルトへ、複数の1次転写部において順次多重転写され、フルカラーのトナー像を形成される。その後、2次転写部において中間転写ベルト上に形成されたトナー像を記録材上に一括転写される。記録材上のトナー像は、その後定着部で、記録材上に熱や圧力によって溶融固着され定着される構成となっている。
以下、本実施例に係る画像形成装置についての詳細を説明する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する各プロセスユニットPa、Pb、Pc、Pdには、それぞれ感光ドラム1a、1b、1c、1dが配置されており、各感光ドラムは矢印方向に回転自在となっている。さらに、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、帯電手段2a、2b、2c、2d、露光手段3a、3b、3c、3d、現像装置4a、4b、4c、4d、そして、クリーナー6a、6b、6c、6dが上記感光ドラムの回転方向に沿って順次配設されている。
以下、プロセスユニットについて詳細について図2を用いて説明するが、4つのプロセスユニットは同一の構成となっているため、上述してきたa、b、c、dの符号を省略して説明する。
この画像形成装置は、像担持体として、不図示の装置本体によって回動自在に支持された感光ドラム1を備えている。感光ドラム1は、アルミニウム等の導電性基体11と、その外周に形成された光導電層12を基本構成とする円筒状の電子写真感光体である。その中心には支軸13を有し、この支軸13を中心として矢印R1方向に、不図示の駆動手段によって回転駆動されるようになっている。
感光ドラム1の上方には、一次帯電装置としての帯電ローラ2が配置されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に接してこの表面を所定の極性、電位に一様均一に帯電するものであり、全体としてローラ状に構成されている。帯電ローラ2は、中心に配置された導電性の芯金21と、その外周に形成された低抵抗導電層22と中抵抗導電層23からなり、芯金21の両端部が不図示の軸受部材によって回転自在に支持されるとともに、感光ドラム1に対して平行に配置されている。これら両端部の軸受部材は不図示の押圧手段によって感光ドラム1向けて付勢されており、これにより、帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に所定の押圧力を持って圧接されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1の矢印R1方向の回転に伴って矢印R2方向に従動回転する。帯電ローラ2は、電源24によってバイアス電圧が印加され、これにより、感光ドラム1表面を一様均一に接触帯電するようになっている。
感光ドラム1の回転方向についての帯電ローラ2の下流側には、露光手段3が配設されている。露光手段3は、例えば画像情報に基づいてレーザー光をOFF/ONしながら走査して感光ドラム1上を露光するもので、画像情報に応じた静電潜像を形成するものである。
露光手段3の下流側に配置された現像装置4は、二成分現像剤を収容した現像容器41を有し、その容器41の感光ドラム1に面した開口部内に現像スリーブ42が回転自在に設置され、現像スリーブ42内には現像スリーブ42上に現像剤を担持させるマグネットローラ43が、現像スリーブ42の回転に対して非回転に固定配置されている。現像容器41の現像スリーブ42の下方位置には、現像スリーブ42上に担持された現像剤を規制して薄層の現像剤層に形成する規制ブレード44が設置されている。さらに現像容器41内には、区画された現像室45及び撹拌室46が設けられ、その上方には補給用のトナーを収容した補給室47が設けられている。薄層の現像剤層に形成された現像剤は、感光ドラム1と対向した現像領域へ搬送されると、マグネットローラ43の現像領域に位置された現像主極の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシが形成される。この磁気ブラシで感光ドラム1の面上を擦ると共に、現像スリーブ42に、電源48によって現像バイアス電圧を印加することにより、磁気ブラシの穂を構成するキャリアに付着しているトナーが静電潜像の露光部に付着して現像し、感光ドラム1上にトナー像が形成される。
現像装置4の下流側の感光ドラム1の下方には、中間転写ベルト51を介して、1次転写ローラ52が配設されている。1次転写ローラ52は、電源54によってバイアス印加される芯金521と、その外周面に円筒状に形成された導電層522によって構成されている。1次転写ローラ52は、両端部が不図示のスプリング等の押圧部材によって感光ドラム1に向けて付勢されており、これにより1次転写ローラ52の導電層522は、所定の押圧力で中間転写ベルト51を介して、感光ドラム1表面に圧接され、感光ドラム1と1次転写ローラ52との間には中間転写ベルト51を介して、1次転写ニップ部が形成される。転写ローラ52には、感光ドラム上に形成されたトナーの帯電極性とは逆極性のバイアスが印加され、感光ドラム上のトナー像は静電的に中間転写ベルト51表面に転写される。以上のような工程を、本実施例では各色毎に4回繰り返すことによって、中間転写ベルト51表面上に、フルカラー画像を形成する。すなわち、感光ドラム1a、1b、1c、1d上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト51を挟んで対向する各ステーションの1次転写ローラ52a、52b、52c、52dから転写バイアスを受けて、順次中間転写ベルト51上に転写され、ベルトの回転とともに2次転写部まで搬送される。一方、このときまでに、給紙カセット8から取り出された記録材Pは、ピックアップローラ81を経て搬送ローラ82に供給され、さらに同図左方に搬送され、2次転写部において、2次転写内ローラ55、2次転写外ローラ56の少なくとも、いずれかに印加される2次転写バイアスによって上述のトナー像は記録材P上に転写される。本実施例では、2次転写内ローラ55の芯金に中間転写ベルト51上のトナーの帯電極性とは同極性のバイアスを印加する方法を採用した。なお、中間転写ベルト51上の転写残トナー等は、転写ベルトクリーナー54によって除去、回収される。
2次転写外ローラ56に付着したトナー等の汚れは、2次転写外ローラ56の回転方向と同一方向に回転し、2次転写外ローラ56にカウンターで当るファーブラシ57で掻きとるとともに、このファーブラシ57に印加されるバイアスによって、静電気的な作用によっても除去される。このファーブラシには、バイアスローラ58が当接されており、ファーブラシには、このバイアスローラ58にトナーと逆極性のバイアスを印加することによって、2次転写外ローラ56表面に付着したトナーを清掃する。さらにこのファーブラシに付着したトナーは、バイアスローラにそのほとんどが回収され、このバイアスローラ表面には、ブレード59が当接されており、バイアスローラ58の表面のトナーをクリーニングする構成となっている。
2次転写バイアスによってその表面に転写されたトナー形成した記録材Pは、定着装置7によって、記録材上に定着される。定着装置7は、回転自在に配設された定着ローラ71と、定着ローラ71に圧接しながら回転する加圧ローラ72からなる。そして、定着ローラ71の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ73が配設されており、ヒータ73への電圧等を制御することにより定着ローラ71の表面の温度調節を行っている。この状態において、記録材が搬送されてくると、定着ローラ71と加圧ローラ72は一定速度で回転し、記録材Pが定着ローラ71と加圧ローラ72の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱されることにより記録材表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、記録材P上にフルカラー画像が形成される。
なお、中間転写ベルト51は、PC、PET、PVDFのような誘電体樹脂によって構成される。本実施例では、体積抵抗率10Ω・cm(JIS−K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100V、印加時間60sec、23℃50%RH)、厚みt=85μmのPI樹脂を採用したが、他の材料、体積抵抗率、および厚みのものでも構わない。
また、1次転写ローラ52は、φ8mmの芯金と、厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジ層からなり、抵抗値は、芯金の両端に各々500g重の荷重の下で接地に対して該転写ローラ53を20mm/secの周速で回転させ、芯金に50Vの電圧を印加して測定された電流の関係から求められ、その値は約10Ω(23℃50%RH)のものを採用した。
2次転写内ローラ55は、φ17の金属からなる芯金の表面に導電性EPDMソリッドゴムを2mm厚に被覆したφ21mmのローラを採用し、抵抗値は、1次転写ローラと同様の測定方法で、約10Ω(23℃50%RH)のものを採用した。
2次転写外ローラ56は、φ12の金属からなる芯金の表面に導電性エピクロルヒドリンゴムスポンジを約5mm、その外周に導電性エピクロルヒドリンゴムソリッド層を約1mm、さらに最外層にフッ素樹脂を約20μmを形成した3層構成φ24mmのローラを採用した。抵抗値は、印加電圧を2000Vにした以外は、1次転写ローラ53と同様の測定方法で、約10Ω(23℃50%RH)のものを採用した。
ファーブラシ57は、φ8の芯金に接着層を介して、長さ5mm、太さ6デニールからなる導電性ナイロンブラシを密度75kF(キロフィラメント)で形成した外径φ18のファーブラシを採用した。抵抗値は、印加電圧を100Vにした以外は、1次転写ローラ52と同様の測定方法で、約10Ω(23℃50%RH)のものを採用した。
図3に、かかる画像形成装置の2次転写部のクリーニング手段を詳細に説明する概略断面図を示す。本実施例では、上述したファーブラシ57の2次転写外ローラ56に当接する位置について説明する。
2次転写部において、2次転写内ローラ55と2次転写外ローラ56は、中間転写ベルト51を介してニップを形成する。このニップ中心をAとする。2次転写外ローラ56表面の、このニップ中心に対して180°反対に位置する点をBとする。さらに、上述ファーブラシ57が、2次転写外ローラ56表面に当接して形成するニップの中心をCとする。このとき、本発明の重要な点は、このニップの中心点Cの位置と転写性および記録材の分離性の関係である。
2次転写外ローラ56の回転方向において、2次転写外ローラ56の外周のAからCまでの距離をL2、CからAまでの距離をL1とする。このとき、本発明の発明者の検討に依れば、L1<L2であるとき、中間転写ベルト51上のトナー像の記録材への転写性と、記録材の2次転写外ローラ56通過後における中間転写ベルト51からの分離性、共に良好であった。
一方、L1≧L2のとき、2次転写外ローラ56通過後の領域における電界強度が強くなり記録材の中間転写ベルトへの吸着力が強くなるために分離性が悪化し、ジャムの発生頻度が高くなると共に、2次転写外ローラ56へ記録材が進入する直前部分にて、中間転写ベルト51と記録材の間に空隙が生じ、この空隙において放電現象が発生して転写性が悪化し、記録材上のトナー像の乱れが生じた。
また、好ましくは、L1/L2<0.8、更に好ましくはL1/L2<0.6のとき、より良好な転写性及び分離性を得ることができた。
なお、本実施例では、2次転写内ローラ56にトナーと同極性のバイアスを印加し、2二次転写外ローラ56を接地させる形態を示したが、2次転写内ローラ55を接地し、2次転写外ローラ56にトナーと逆極性のバイアスを印加して、記録材へのトナー像の2次転写を行った場合にも、同様の効果が得られる。
本発明の画像形成装置を概略断面図を表す図である。 本発明の画像形成装置に係る画像を形成するプロセスユニットを詳細に説明する図である。 本発明の画像形成装置の像担持体近傍の概略図である 背景技術に係る画像形成装置の像担持体近傍の概略図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
51 中間転写ベルト(像担持体)
55 2次転写内ローラ
56 2次転写外ローラ(転写ローラ)
57 ファーブラシ(当接部材)

Claims (3)

  1. 所定の極性に帯電されたトナー像を担持する像担持体と、
    記録材を介して前記像担持体に当接して第1の当接部を形成しながら回転し、前記トナー像を前記記録材へ転写する転写ローラと、
    前記転写ローラに当接して第2の当接部を形成する当接部材とを有し、
    前記像担持体と前記転写ローラとの間の電界により、前記所定の極性に帯電されたトナーは前記像担持体から前記転写ローラへ移動する方向に静電力を受けると共に、
    前記転写ローラと前記当接部材との間の電界により、前記所定の極性に帯電されたトナーは前記転写ローラから前記当接部材へ移動する方向に静電力を受ける画像形成装置において、
    前記転写ローラの回転方向に対して、前記第2の当接部の中心から前記第1の当接部までの前記転写ローラの外周の距離をL1、前記第1の当接部の中心から前記第2の当接部の中心までの前記転写ローラの外周の距離をL2とするとき、
    L1<L2
    であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項第1項の画像形成装置において、
    L1/L2<0.8
    であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項第1項の画像形成装置において、
    L1/L2<0.6
    であることを特徴とする画像形成装置。
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