JP2005291959A - 水中施工用二次生成物回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放電加工等の各種水中施工の際に発生する二次生成物を、大型ポンプ等の動力を使用することなく、容易に回収することができる水中施工用二次生成物回収装置を提供する。
【解決手段】放射能化された金属部材の水中施工箇所に設けられ、施工時に発生するガスおよび加工屑等の二次生成物を内部に閉じ込める回収容器1と、この回収容器1内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、回収容器1に取り付けられ、炉水25中にて二次生成物である沈降物6を回収する沈降物回収ボックス7と、圧縮空気供給手段から供給された圧縮空気の上昇流により、二次生成物を炉水25とともに揚水する揚水ライン24と、この揚水ライン24に接続された気水分離容器13と、この気水分離器13に排水ライン12を介して接続されたスラッジ回収フィルタ24と、排ガスライン12に接続されたフューム回収フィルタ21とを備えて構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】放射能化された金属部材の水中施工箇所に設けられ、施工時に発生するガスおよび加工屑等の二次生成物を内部に閉じ込める回収容器1と、この回収容器1内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、回収容器1に取り付けられ、炉水25中にて二次生成物である沈降物6を回収する沈降物回収ボックス7と、圧縮空気供給手段から供給された圧縮空気の上昇流により、二次生成物を炉水25とともに揚水する揚水ライン24と、この揚水ライン24に接続された気水分離容器13と、この気水分離器13に排水ライン12を介して接続されたスラッジ回収フィルタ24と、排ガスライン12に接続されたフューム回収フィルタ21とを備えて構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば原子炉における炉内構造物などの放射能化された金属部材に対し、水中放電加工等の施工を行う際に発生するガスおよび加工屑等の二次生成物を、水から効果的に分離回収するための水中施工用二次生成物回収装置に関する。
原子炉の炉内構造物などの放射能化された部材を水中にて施工する際には、ガスおよび加工屑の発生が不可避である。この発生したガスにはフュームが含まれる場合が多く、フュームは放射能化されている。このため、発生ガスを直接水面上に放出することは環境の汚染や被曝の原因になる。
また、このガスに含まれるフュームや加工屑は、水に混入すると運転時において燃料損傷等の原因ともなる。これらを未然に回避するために、水中施工箇所の近傍において、発生したガスおよび加工屑等の二次生成物を回収する技術が必要である。
従来では、このような二次生成物回収技術の一例として、加工部分の近傍をフード等で囲み、そのフードの中からガスおよび加工屑をポンプで吸引することにより、放電加工等の際に発生する二次生成物を回収する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法は、図5に示すように、水中放電加工装置の本体部30の加工電極31による被加工物32の加工部分の近傍を、フード33により囲み、スラッジ34とガス気泡35などの放電加工による二次生成物を含む水をフード33内に限定させる。その上で、吸水パイプ36をフード33内に連通させ、水中ポンプ37により吸引してフィルタ38と脱塩装置39により浄化した後、戻しパイプ40から水を水槽41内に戻すようにしたものである。なお、水中放電加工装置の本体部30は水上の制御部42により制御され、水槽41内の水43中に、保持部44および支持台45を介して支持されている。
また、他の例として、ポンプ等の動力を使用しない方法、すなわちフード等を使用せずに加工部近傍に設けたノズルから加工屑を吸引し、水中を浮上してくるガスを集気カバーで回収する方法が提案されている(例えば、文献2参照)。
この方法は、図6に示すように、液面上方から液体内に向けて汲み揚げ管46を配設し、圧縮気体供給手段47を用いて、汲み揚げ管46の下端側に気体を送り込むことにより、液体を汲み揚げる装置である。そして、汲み揚げ管46の上端吐出口を密封状の真空室48内に導入し、この真空室48の底面よりも上方に位置決めし、真空室48の天井部側に、この真空室48内を減圧する真空ポンプ49を接続している。
さらに、真空室48の底面に、この真空室48内に汲み揚げられた液体を流下させ、外部に排出する排出管50の上端流入口を開口させるとともに、他端吐出口を下向きに延ばしている。なお、真空管48と真空ポンプ49とは、配管51およびミストセパレータ52を介して接続されている。また、排出管50にはU字形トラップ53が形成され、その先端に逆止弁54が設けられている。
汲み揚げ管46の下端には孔55が開設され、空気圧縮機47の作用により空気配管57を介しての圧縮力で、空気室56内から汲み揚げ管46に液体が汲み揚げられるようになっている。このような気泡ポンプを用いた方法では、土砂等の固形物が混在している液体を高所に汲み揚げることができるという利点がある。
特開2001−219317号公報
特開平6−17798号公報
しかしながら、上述した一例のように、ポンプ等の動力を使用した方法では、水深が大きい場合には揚程の大きなポンプが必要となり、回収効率が低下するという問題がある。
また、上述した他の例のように、フード等を使用せずに加工部近傍に設けたノズルから加工屑を吸引し、水中を浮上してくるガスを集気カバーで回収する方法では、水中施工により発生する二次生成物を回収するための構造としては不十分である。すなわち、加工部の近傍が閉じられていないため、ガスも含めた二次生成物を漏らさず回収できない。また、水に浮遊しない固形物の回収もできない等の問題点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、放電加工を始めとしてレーザ溶接、レーザ溶断、レーザクリーニング、レーザピーニング、ショットピーニング等の各種水中施工の際に発生する二次生成物を、大型ポンプ等の動力を使用することなく、容易に回収できる水中施工用二次生成物回収装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明では、放射能化された金属部材の水中施工箇所に設けられ、施工時に発生するガスおよび加工屑等の二次生成物を内部に閉じ込める回収容器と、この回収容器内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、前記回収容器に取り付けられ、水中にて前記二次生成物である沈降物を回収する沈降物回収ボックスと、前記圧縮空気供給手段から供給された圧縮空気の上昇流により前記二次生成物を水とともに揚水する揚水ラインと、この揚水ラインに接続された気水分離容器と、この気水分離器に排水ラインを介して接続されたスラッジ回収フィルタと、前記排ガスラインに接続されたフューム回収フィルタとを備えたことを特徴とする水中施工用二次生成物回収装置を提供する。
請求項2に係る発明では、前記圧縮空気供給手段は、前記水中施工箇所以外の部位に設けられた圧縮空気源と、この圧縮空気源から前記水中施工箇所に導かれ、前記揚水ラインの下端部に接続されたチューブと、このチューブの先端に設けられ、圧縮空気を前記揚水ラインに供給するノズルとを備えたものである水中施工用二次生成物回収装置を提供する。
請求項3に係る発明では、前記圧縮空気供給手段は、多量のシールドガスを加工部近傍に噴射させる施工ヘッドである水中施工用二次生成物回収装置を提供する。
請求項4に係る発明では、前記スラッジ回収フィルタは、前記気水分離容器にポンプを介在して接続されている水中施工用二次生成物回収装置を提供する。
請求項5に係る発明では、前記沈降物回収ボックスは、前記揚水ラインの途中に設けられ、前記気水分離容器への揚水から落下する固形物質を回収するものである水中施工用二次生成物回収装置を提供する。
なお、本発明では、回収容器にシール材を備え、回収容器を壁に押し付けて加工部近傍を密閉した状態で水中施工するとともに、この水中施工時に発生した二次生成物を圧縮空気の上昇流にて揚水する際に、回収容器内部に水を取り入れる取水口を備えることが望ましい。
また、本発明では、取水口に逆止弁を備えた構成とすることが望ましい。
また、本発明では、回収容器を密閉した状態で水中施工するとともに、回収容器に、水中施工時の発生ガスを揚水ラインへ排出する排ガス口を備え、排出されたガスを揚水する手段として使用することが望ましい。
また、本発明では、回収容器の頂部および底部に傾斜を設けることが望ましい。
また、本発明では、排水ラインを介して接続されたスラッジ回収フィルタを気水分離容器の下部に備え、二次生成物を含んだ水を流下させて加工屑を回収する構成とすることが望ましい。
また、本発明では、気水分離容器の底部に傾斜をつけることが望ましい。
さらに、本発明では、水中施工として、放電加工、レーザ溶接、レーザ溶断、レーザクリーニング、レーザピーニング、ショットピーニング等を適用することが好適である。
請求項1に係る発明によれば、圧縮空気の上昇流を利用するため、ポンプ等の動力を必要とせず、装置の構造も単純化できる。また、ポンプを使用する場合と異なり、水深が大きいほど回収効率が向上し、さらに施工により発生したガスも揚水するための手段として利用することができる等の効果が奏される。
請求項2に係る発明によれば、例えば地上設備において容易に利用可能な圧縮空気を使用するため、ポンプ等の動力を必要とせず、構造も簡単化することができる。
請求項3に係る発明によれば、ポンプ等の動力を使用せず、水中施工により発生した二次生成物を回収することができる。また、圧縮空気送り込み用の系統を有していないため、装置の構造が一層簡素化される。
請求項4に係る発明によれば、気水分離容器から加工屑を含んだ水を排出するための手段としてポンプを適用するが、ここで使用するポンプは小型でよい。基本的には、請求項1〜3の発明と同様に、水中施工により発生した二次生成物を気泡の上昇流により回収する機能を発揮できる点では変わりがない。ここで使用するポンプは小型で良い。
請求項5に係る発明においても、請求項1〜4に係る発明と同様に、ポンプ等の動力を使用せず、水中施工により発生した二次生成物を回収することができる。また、揚水途中において落下してくる固形物質の回収が確実となり、回収効率の向上が図れる。
なお、回収容器を一端側が開口する構成とし、この開口部にシール材を備えた構成とした場合には、回収容器の開口側を壁に押し付けて加工部近傍を密閉した状態で水中施工することができる。また、水中施工時に発生した二次生成物を圧縮空気の上昇流にて揚水する際に、回収容器内部に水を取り入れるための取水口を備える構成とした場合には、密閉された回収容器内部に清浄な水を取り入れることで、水中施工の効率が向上し、二次生成物の回収効率も向上する。
また、取水口に逆止弁を備えた構成とした場合には、回収容器内部で発生した二次生成物を回収容器外部に漏らすことなく、回収容器内部に水を取り入れることができるため、二次生成物の回収性能を向上することができる。
また、回収容器を密閉した状態で水中施工するとともに、この水中施工時に発生したガスを揚水ラインに排出するために回収容器に排ガス口を備え、この排出されたガスを揚水手段として使用する場合には、密閉された前記回収容器内部で発生したガスを回収するとともに、加工屑を含んだ水を揚水するための手段としても利用することができ、回収性能の向上が図れる。
また、回収容器の頂部および底部に傾斜を設けた構成とした場合には、回収容器内部から揚水ラインにガスと加工屑とを含んだ水を排出し易くすることができ、回収性能の向上が図れる。
また、排水ラインを介して接続されたスラッジ回収フィルタを気水分離容器の下部に備え、二次生成物を含んだ水を流下させて加工屑を回収する場合には、ポンプ等の動力を使用することなく、加工屑を回収することが可能となる。
また、気水分離容器の底部に傾斜をつけた場合には、気水分離容器から加工屑を含んだ水を排出し易くすることができ、回収性能の向上が図れる。
さらに、本発明では、前記水中施工として、放電加工、レーザ溶接、レーザ溶断、レーザクリーニング、レーザピーニング、ショットピーニング等を用いる場合に好適であり、水中施工の際に発生する二次生成物を、回収容器外部に漏らすことなく、ポンプ等の動力を使用せずに回収することができる。
以下、本発明に係る水中施工用二次生成物回収装置の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1(A)は、本発明の第1実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図であり、図1(B)は同図(A)のX−X線断面図である。
図1(A)は、本発明の第1実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図であり、図1(B)は同図(A)のX−X線断面図である。
本実施形態は、例えば原子炉内における放射能化された金属部材の水中施工箇所に設けられ、施工時に発生するガスおよび加工屑等の二次生成物を内部に閉じ込める回収容器1を備えている。そして、この回収容器1内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、回収容器1に取り付けられ、炉水25中にて二次生成物である沈降物6を回収する沈降物回収ボックス7を備えている。さらに、圧縮空気供給手段から供給された圧縮空気の上昇流により、二次生成物を炉水25とともに揚水する揚水ライン24と、この揚水ライン24に接続された気水分離容器13と、この気水分離器13に排水ライン12を介して接続されたスラッジ回収フィルタ24と、排ガスライン12に接続されたフューム回収フィルタ21とを備えている。
圧縮空気供給手段は、水中施工箇所以外の部位、例えば地上に設けられたコンプレッサ、ボンベ等の圧縮空気源10と、この圧縮空気源10から水中施工箇所に導かれ、揚水ライン23の下端部に接続されたチューブ8と、このチューブ8の先端に設けられ、圧縮空気を揚水ライン23に供給する上向きのノズル9とを備えている。
そして、加工ヘッド26が挿入される回収容器1の一端側が開口し、この開口部にシール材2が取り付けられ、このシール材2を炉壁等の壁3に押し付けることにより、ガス4と加工屑5とから成る二次生成物を、回収容器1内部に閉じ込めることができる構成となっている。また、回収容器1の底部11および頂部15は、それぞれ傾斜壁となっている。
回収容器1の下部には、水に浮遊しない固形物質6を滞留させ、施工後回収するための沈降物回収ボックス7が取り付けられている。この沈降物回収ボックス7内には、圧縮空気送り込み用のチューブ8とノズル9とが配置されている。
地上設備において容易に利用可能な圧縮空気10は、チューブ8を通り、ノズル9へと供給される。ノズル9から吹き出された圧縮空気10は、気泡18の浮力により上昇流を発生させる。
圧縮空気10の上昇流は、回収容器1の底部11の傾斜に沿って、ノズル9付近まで吸い寄せられた加工屑5を含んだ水として、揚水ライン12を通り、気水分離容器13まで運ばれる。
この揚水ライン12の途中には、排ガス口14が設けられており、施工により発生したガス4は、回収容器1の頂部における傾斜15に沿って垂直な排ガスライン12に流入し、揚水手段として利用される。
また、加工屑5を含んだ水が揚水されると、回収容器1内部の水が不足するため、回収容器1外部の清浄な水17が、取水口16に取り付けられた逆止弁58から、回収容器1内部に取り入れられる。この清浄な水17により、放電加工等の施工効率と二次生成物の回収効率を向上させることができる。
このような第1実施形態の構成によると、揚水ライン12を通り、固気液三相流として気水分離容器13まで運ばれた二次生成物を含んだ水とガス4とが、重力により自然に上下に分離する。ガス4に含まれるフューム19は、気水分離容器13上部に接続された排ガスライン20を通り、フューム回収フィルタ21で捕獲され、ガス4は局所排気装置21へと運ばれる。
一方、水に含まれる加工屑5は、気水分離容器13の底部59に形成された傾斜に沿って、気水分離容器13下部に接続された排水ライン23を流下し、スラッジ回収フィルタ24でろ過され、水は炉水25へと戻される。
したがって、地上設備において容易に利用可能な圧縮空気源10を使用するため、ポンプ等の動力を必要とせず、構造も簡単化することができる。また、ポンプ等を使用する場合には、水深が大きいほど揚程を大きくする必要があり、回収効率も低下するのに比し、本実施形態によれば、回収効率は水深が大きいほど向上するため、水深の大きい箇所を施工の対象とする原子炉において、極めて有効な手段となる。
また、本実施形態では、水中施工の際に回収容器1の開口部を壁3に押し付けるが、シール材2によって回収容器1の内部では気密性が高められ、二次生成物を回収容器1の外部に漏らすことなく回収することができる。
さらに、発生したガス4は、加工屑5を含んだ水を揚水するための手段として利用することができるという利点を有する。
また、気水分離容器13に回収された加工屑5を含んだ水は、重力の作用で流下し、スラッジ回収フィルタ24でろ過されるため、ポンプ等の動力を必要としない。
また、回収容器1を一端側が開口する構成とし、この開口部にシール材2を備えた構成としたので、回収容器1の開口側を壁に押し付けて加工部近傍を密閉した状態で水中施工することができる。
また、水中施工時に発生した二次生成物を圧縮空気の上昇流にて揚水する際に、回収容器1の内部に水を取り入れるための取水口16を備える構成とし、密閉された回収容器内部に清浄な水を取り入れることで、水中施工の効率が向上し、二次生成物の回収効率も向上する。
また、取水口16に逆止弁58を備えた構成としたことにより、回収容器1の内部で発生した二次生成物を回収容器1の外部に漏らすことなく、回収容器1の内部に水を取り入れることができるため、二次生成物の回収性能を向上することができる。
また、回収容器1を密閉した状態で水中施工するとともに、この水中施工時に発生したガスを揚水ラインに排出するために回収容器1に排ガス口14を備え、この排出されたガスを揚水手段として使用する構成としたので、密閉された回収容器1の内部で発生したガスを回収するとともに、加工屑を含んだ水を揚水するための手段としても利用することができ、回収性能の向上が図れる。
また、回収容器1の頂部15および底部11に傾斜を設けた構成としたので、回収容器1内部から揚水ライン12にガスと加工屑とを含んだ水を排出し易くすることができ、回収性能の向上が図れる。
また、排水ライン23を介して接続されたスラッジ回収フィルタ24を気水分離容器13の下部に備え、二次生成物を含んだ水を流下させて加工屑を回収するようにしたので、ポンプ等の動力を使用することなく、加工屑を回収することが可能となる。
また、気水分離容器13の底部59に傾斜をつけたので、気水分離容器13から加工屑を含んだ水を排出し易くすることができ、回収性能の向上が図れる。
(第2の実施の形態)
図2(A)は、本発明の第2実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図であり、図2(B)は同図(A)のY−Y線断面図である。なお、本実施形態の各部について、第1実施形態で示した水中施工用二次生成物回収装置の各部と同一部分については、図2に図1と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図2(A)は、本発明の第2実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図であり、図2(B)は同図(A)のY−Y線断面図である。なお、本実施形態の各部について、第1実施形態で示した水中施工用二次生成物回収装置の各部と同一部分については、図2に図1と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
この第2実施の形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態における地上等の圧縮空気源10および圧縮空気送り込み用のチューブ8、ならびにノズル9が設けられていない点にある。本実施形態の装置は、圧縮空気供給手段10を、多量のシールドガスを加工部近傍に噴射させる施工ヘッド26により構成したものである。
すなわち、本実施形態においては、水中レーザ溶接等の水中施工において、施工ヘッド26から多量のシールドガス27を加工部近傍に噴射させる場合に適応するものである。この場合、回収容器1に圧縮空気を別途に送り込む必要が無く、排出口14から揚水ライン12に流入するガス4だけで、上昇流を発生させることができる。この上昇流により、回収容器1内部の加工屑5を含んだ水を揚水することができる。
シールドガス27の量が過剰な場合には、回収容器1の頂部に接続した排気チューブ28により、余分なガス4が排出され、直接フューム回収フィルタ21へと運ばれるようになっている。
このような第2実施の形態においても、第1実施形態と同様に、ポンプ等の動力を使用せず、水中施工により発生した二次生成物を回収することができる。また、圧縮空気送り込み用の系統を有していないため、装置の構造が簡素化できる。
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図である。
図3は、本発明の第3実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図である。
この第3の実施の形態の各部についても、第1実施形態による水中施工用二次生成物回収装置の各部と同一部分には、図3に図1と同一の符号を付し、重複説明を省略する。
この第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、図1に示した排水ライン12に、排水手段としてポンプ29を設置したことにある。
このポンプ29により、加工屑5を含んだ水が気水分離容器13からスラッジ回収フィルタ24へ供給され、重力の作用により流下させるだけの場合に比して、スラッジ回収効率を向上できるようにしたものである。
なお、本実施形態では、排水手段としてポンプ29を適用したが、これは小型のポンプで十分である。すなわち、水深の大きいところから水を吸い上げる場合には、揚程の大きな大型のポンプが必要であるが、本実施形態の場合には、気水分離容器13からスラッジ回収フィルタ24を通して炉水25へと水を流すだけであるため、小型のポンプで十分に機能を発揮することができる。
また、気水分離容器13中の水を、積極的にポンプ29で吸引することにより、気水分離容器13中の圧力が低下し、揚水効率を向上させることができる。
以上の第3実施形態においては、第1実施形態と異なり、気水分離容器13から加工屑5を含んだ水を排出するための手段としてポンプ29を使用するが、水中施工により発生した二次生成物を気泡18の上昇流により回収するという点では前記実施形態と変わらない。
(第4の実施の形態)
図4は、本発明の第4実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図である。この第4の実施の形態の各部について、第1実施形態による水中施工用二次生成物回収装置の各部と同一部分には同一符号を示し、その説明を省略する。
図4は、本発明の第4実施形態による水中施工用二次生成物回収装置を示す断面図である。この第4の実施の形態の各部について、第1実施形態による水中施工用二次生成物回収装置の各部と同一部分には同一符号を示し、その説明を省略する。
この第4実施形態が、第1実施形態と異なる点は、第1実施形態に示した回収容器1の下部に取り付けられた沈降物回収ボックス7を、揚水ライン12の途中に取り付けた構成としたことにある。
このように、沈降物回収ボックス7を揚水ライン12の途中に設けることにより、二次生成物を含んだ水が揚水ラインを通り、気水分離容器13まで運ばれる途中において、落下してくる固形物質を回収するものである。
このような本実施形態の構成によれば、二次生成物を含んだ水が揚水ライン12を通り図1に示す気水分離容器13まで運ばれる途中において落下してくる固形物質6を沈降物回収ボックス7で回収することができる。
このような本発明の第4実施形態においても、第1の実施の形態と同様に、ポンプ等の動力を使用せず、水中施工により発生した二次生成物を回収することができる。また、揚水途中において落下してくる固形物質6の回収ができるため、回収効率が向上する。
(他の実施形態)
以上の実施形態のほか、本発明では第1ないし第4実施形態を種々組み合わせた構成とすることが可能である。例えば、沈降物回収ボックス7について、第1実施形態のものと第4実施形態のものを組み合わせて構成することもできる。これにより、水に浮遊せず落下してくる固形物質6の回収を確実に行うことができる。さらに、第4実施形態で示した沈降物回収ボックス7を揚水ライン12に沿って多段的に配置してもよい。このような構成とすることにより、水に浮遊せず落下してくる固形物質6の回収をさらに確実に行える。
以上の実施形態のほか、本発明では第1ないし第4実施形態を種々組み合わせた構成とすることが可能である。例えば、沈降物回収ボックス7について、第1実施形態のものと第4実施形態のものを組み合わせて構成することもできる。これにより、水に浮遊せず落下してくる固形物質6の回収を確実に行うことができる。さらに、第4実施形態で示した沈降物回収ボックス7を揚水ライン12に沿って多段的に配置してもよい。このような構成とすることにより、水に浮遊せず落下してくる固形物質6の回収をさらに確実に行える。
1 回収容器
2 シール材
3 壁
4 ガス
5 加工屑
6 水に浮遊しない固形物質
7 沈降物回収ボックス
8 チューブ
9 ノズル
10 圧縮空気源
11 回収容器の底部部
12 揚水ライン
13 気水分離容器
14 排ガス口
15 回収容器の頂部
16 取水口
17 清浄な水
18 気泡
19 フューム
20 排ガスライン
21 フューム回収フィルタ
22 局所排気装置
23 排水ライン
24 スラッジ回収フィルタ
25 炉水
26 施工ヘッド
27 シールドガス
28 排気チューブ
29 ポンプ
58 逆止弁
59 気水分離容器の底部
2 シール材
3 壁
4 ガス
5 加工屑
6 水に浮遊しない固形物質
7 沈降物回収ボックス
8 チューブ
9 ノズル
10 圧縮空気源
11 回収容器の底部部
12 揚水ライン
13 気水分離容器
14 排ガス口
15 回収容器の頂部
16 取水口
17 清浄な水
18 気泡
19 フューム
20 排ガスライン
21 フューム回収フィルタ
22 局所排気装置
23 排水ライン
24 スラッジ回収フィルタ
25 炉水
26 施工ヘッド
27 シールドガス
28 排気チューブ
29 ポンプ
58 逆止弁
59 気水分離容器の底部
Claims (5)
- 放射能化された金属部材の水中施工箇所に設けられ、施工時に発生するガスおよび加工屑等の二次生成物を内部に閉じ込める回収容器と、この回収容器内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、前記回収容器に取り付けられ、水中にて前記二次生成物である沈降物を回収する沈降物回収ボックスと、前記圧縮空気供給手段から供給された圧縮空気の上昇流により前記二次生成物を水とともに揚水する揚水ラインと、この揚水ラインに接続された気水分離容器と、この気水分離器に排水ラインを介して接続されたスラッジ回収フィルタと、前記排ガスラインに接続されたフューム回収フィルタとを備えたことを特徴とする水中施工用二次生成物回収装置。
- 前記圧縮空気供給手段は、前記水中施工箇所以外の部位に設けられた圧縮空気源と、この圧縮空気源から前記水中施工箇所に導かれ、前記揚水ラインの下端部に接続されたチューブと、このチューブの先端に設けられ、圧縮空気を前記揚水ラインに供給するノズルとを備えたものである請求項1記載の水中施工用二次生成物回収装置。
- 前記圧縮空気供給手段は、多量のシールドガスを加工部近傍に噴射させる施工ヘッドである請求項1記載の水中施工用二次生成物回収装置。
- 前記スラッジ回収フィルタは、前記気水分離容器にポンプを介在して接続されている請求項1記載の水中施工用二次生成物回収装置。
- 前記沈降物回収ボックスは、前記揚水ラインの途中に設けられ、前記気水分離容器への揚水から落下する固形物質を回収するものである請求項1記載の水中施工用二次生成物回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004108311A JP2005291959A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 水中施工用二次生成物回収装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004108311A JP2005291959A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 水中施工用二次生成物回収装置 |
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JP (1) | JP2005291959A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017227496A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射性物質回収時の汚染拡大防止装置および汚染拡大防止方法 |
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2004
- 2004-03-31 JP JP2004108311A patent/JP2005291959A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017227496A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射性物質回収時の汚染拡大防止装置および汚染拡大防止方法 |
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