JP2005289691A - 水素製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池の負荷変動などによる改質ガス中のCO濃度の変動を抑制すること。
【解決手段】 炭化水素系燃料10と原料水14とを反応させて水素を含有する改質ガスを生成する改質器1と、改質器1から排出される改質ガス中のCOを改質して水素に変換するCOシフト触媒を備えたCO変成器2と、CO変成器2から排出される改質ガス中のCOをCO選択酸化触媒により選択酸化して燃料電池のアノードに供給するCO選択酸化器3と、少なくともCO選択酸化器3内に設けられた冷却器7に冷却媒体を通流させてCO選択酸化触媒を冷却する冷却手段と、冷却器7により加熱された冷却媒体と炭化水素系燃料10、原料水14、酸素又は酸素含有ガス(11)のいずれか一つとを熱交換する熱交換器6とを備えるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、触媒存在下で炭化水素系燃料に水蒸気を作用させて水素ガスを製造する水素製造装置に関する。
水素を製造する装置として、炭化水素系燃料を水蒸気で改質して水素リッチな改質ガスを生成し、これを燃料電池に供給して発電させる水素製造装置が知られている。この水素製造装置において、例えば、炭化水素系燃料としてメタンを例にとると、改質反応は式1により示される。

CH+HO ←→ CO+3H・・・(式1:改質反応)

式1の反応で生成したCOは、同時に、式2に示すHOとの反応により、さらにHとCOとに転換される。

CO+HO ←→ CO+H・・・(式2:CO転化反応)

ところで、式1に示す改質反応は、例えば、550乃至850℃の高温で進行する吸熱反応であるから、反応を継続されるためには、連続的に熱を供給する必要がある。そこで、改質器の外側に電気ヒータやバーナ等を設け、外部から改質触媒を加熱する外熱方式と、改質触媒の入り側に燃焼触媒を設け、改質器内に酸素または空気を導入して燃料の一部を燃焼させ、この燃焼熱によって反応温度を維持する内熱方式が提案されている。ここで、内熱式における部分燃焼は、式3により示される。

CH+2O → CO+2HO・・・(式3:部分燃焼)

内熱方式の場合、改質器内では、上述した式1乃至3の反応が行われるが、式1、2の反応はいずれも平衡反応であるため、H生成後の改質ガス中には、Hのみならず、HO、CO、COなどが含まれている。しかし、固体高分子型燃料電池は、電解膜に白金等を含む貴金属触媒を備えており、これらがCOに触れると、いわゆる被毒が生じ、触媒が劣化して発電性能が低下する。
そこで、一般に、水素製造装置においては、改質器の後流側に、COを水蒸気と反応させてCOに転換するCO変成器と、このCO変成器から排出される改質ガス中の微量のCOを選択的に酸化してCOに転換するCO選択酸化器とが備えられている。
ここで、CO変成器におけるCOシフト反応を式4に示す。この反応は、平衡反応であり、触媒にもよるが、活性温度範囲は、例えば200乃至300℃である。温度の低下に伴い、式の右側へ反応が進行するが、反応速度が遅くなるため、低温でも反応速度を維持できる、例えばCu−Zn系等のCOシフト触媒が用いられている。

CO+HO ←→ CO+H・・・(式4:COシフト反応)

さらに、CO選択酸化器において、改質ガス中に微量の空気を添加することにより、触媒の存在下で、式5に示す選択酸化反応が行われる。この触媒は、改質ガス中の水素が燃焼しないように、COを選択的に酸化させる、例えばPtやRuなどのCO選択酸化触媒が用いられ、活性温度範囲は、例えば、130乃至180℃である。

CO+1/2O ←→ CO・・・(式5:CO選択酸化反応)

ところで、COシフト反応およびCO選択酸化反応は、いずれも発熱反応であるため、各々の触媒層において冷却により熱を除去し、触媒活性温度の範囲に保つ必要がある。特に、CO選択酸化反応は、COシフト反応に比べて発熱量が大きく、活性温度範囲が狭いことから、より厳密な温度管理が要求される。
そこで、CO選択酸化触媒層に導いて熱交換した冷却水を、改質器に導いて原料水として供給することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これによれば、改質反応に供される原料水は、予熱されているから、エネルギ効率を向上できる。
特開2002−47002号公報(第1図)
ところで、一般に、燃料電池の消費電力負荷が変化すると、改質器に供給される原料供給量が調整されるため、水素製造装置内の圧力が変動する。一方、電力負荷が一定の運転時においても、水素製造装置内の圧力は、通常、5乃至10%の幅で変動している。
そのため、特許文献1の構成によれば、例えば、改質器内の圧力変動によって、CO選択酸化器内に設けられた冷却器を通じて改質器に供給される水蒸気の流量が変動し、触媒温度が変化するおそれがある。具体的には、燃料電池の電力負荷が増加すると、改質器内の圧力が増加するから、冷却器における冷却水の流量が減少して触媒温度が上昇する。反対に、電力負荷が減少すると、改質器内の圧力が減少するから、冷却器における冷却水の流量が増加して触媒温度が低下する。このため、特に、燃料電池の負荷変動時においては、CO選択酸化器出口の改質ガス中のCO濃度の変化が大きくなり、発電が不安定になるという問題がある。
これに対し、例えば、改質器内の圧力を計測し、検出された圧力に基づいて、冷却器に供給する冷却水の流量を制御するという方法が考えられるが、制御システムが複雑になり、費用が高価になるという問題がある。
本発明は、燃料電池の負荷変動などによる改質ガス中のCO濃度の変動を抑制することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため、炭化水素系燃料と原料水とを反応させて水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、この改質器から排出される改質ガス中のCOを改質して水素に変換するCOシフト触媒を備えたCO変成器と、このCO変成器から排出される改質ガス中のCOをCO選択酸化触媒により選択酸化して燃料電池のアノードに供給するCO選択酸化器と、少なくともCO選択酸化器内に設けられた冷却器に冷却媒体を通流させてCO選択酸化触媒を冷却する冷却手段と、冷却器により加熱された冷却媒体と炭化水素系燃料、原料水、酸素又は酸素含有ガスのいずれか一つとを熱交換する熱交換器とを備えてなることを特徴とする。
すなわち、CO選択酸化触媒を冷却する冷却器の冷却媒体の流路と、この冷却媒体により加熱する原料水などを改質器に供給する流路とを別にすることにより、冷却媒体は、改質器内の圧力変動の影響を受けなくなる。その結果、CO選択酸化触媒を冷却する冷却媒体の流量変動を抑制できるから、冷却器の冷却能力が安定化され、CO選択酸化触媒の温度を一定に保持できる。このように、触媒温度が一定に保持されると、CO選択酸化触媒出口の改質ガス中のCO濃度は安定的に低減され、燃料電池の発電電力は安定化される。
この場合において、冷却手段は、冷却器と熱交換器とに冷却媒体を循環させる循環ポンプを備え、冷却器は、冷却媒体の通流方向に流路断面が順次大きく形成することが好ましい。これによれば、冷却器内において、冷却媒体の蒸発による圧力変動を抑制できるから、冷却媒体の冷却能力を安定化できる。
また、改質器とCO変成器との間に改質器から排出される改質ガスを冷却する熱交換器を備え、冷却媒体により加熱された原料水を熱交換器を経由させて改質器に供給させるようにしてもよい。これによれば、改質ガスの熱を有効に利用できるから、エネルギ効率を向上できる。
本発明によれば、燃料電池の負荷変動などによる発電電力の変動を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明を適用してなる水素製造装置の第1の実施形態の全体構成図である。図に示すように、本実施形態の水素製造装置は、改質器1、CO変成器2、CO選択酸化器3、空気供給器4、第1の熱交換器5、第2の熱交換器6、冷却器7、循環器8、ポンプ9を備えて構成される。改質器1には、炭化水素系燃料(以下、単に燃料10という)、空気11および水蒸気14が供給されるようになっている。
改質器1は、燃料10を空気11で部分燃焼させる燃焼触媒層と、燃料10に水蒸気14を反応させて改質させる改質触媒層とを内部に備えて構成される。改質触媒層には、例えば、Ni系やRu系などの触媒が用いられ、燃料10と水蒸気14とを反応させて、水素リッチな改質ガスが生成されるようになっている。この改質反応に必要な熱を供給するため、燃焼触媒層では燃料10の一部が空気11により燃焼される。燃料10としては、例えば、天然ガス、都市ガス、メタンガス、プロパンガス、メタノール、ナフサ、ガソリンなどの炭化水素系燃料が用いられ、昇圧機などで昇圧された後、脱硫処理が施されて改質器1に供給される。空気11は、ブロアなどで直接供給される。
改質器1とCO変成器2との間には、第1の熱交換器5が設けられ、改質器1から排出される高温の改質ガスを取り込んで所定温度範囲に減温するようになっている。CO変成器2は、改質ガス中のCOとHOとのCOシフト反応によりCOとHに転換するCOシフト触媒層を備えている。COシフト触媒としては、例えば、Cu−Zn系などの遷移金属系またはPt,Ru系などの貴金属系のものが用いられる。
CO変成器2とCO選択酸化器3とを連結する流路には、空気供給器4が接続されている。CO変成器2から排出される改質ガスは、例えば、図示しない熱交換器により所定温度範囲に減温され、次いで空気供給器4から空気が添加された後、CO選択酸化器3に導入されるようになっている。
CO選択酸化器3は、改質ガス中のCOを空気中のOにより選択的に酸化するCO選択酸化触媒層を備え、このCO選択酸化触媒層には、例えば、γ−アルミナ、チナニア、ジルコニアなどの粒子、コージェライトハニカム、ペーパハニカムなどの触媒担体に、触媒の活性成分であるMn、Mgなどの遷移金属またはPt、Ru、Pdなどの貴金属を担持させたものが用いられる。なお、CO選択酸化器3の出側は、図示しない燃料電池のアノード極側に接続されている。
CO選択酸化器3内には、冷却器7が設けられ、CO選択酸化触媒層における反応熱を回収して、触媒温度が触媒活性温度の範囲に保持されるようになっている。冷却器7には、冷却媒体(本実施形態では水13)が流れる流路が形成され、この流路の一端はポンプ9の吐出口に接続され、他端は第2の熱交換器6に接続されている。第2の熱交換器6は、冷却器7の流路を通過した水13と図示しない水源から供給される水12とを熱交換するものであり、ここにおいて熱交換された水13は、循環器8を経由してポンプ9の吸込口に戻されるようになっている。つまり、冷却器7、第2の熱交換器6、循環器8およびポンプ9を結ぶ流路は、水13が循環する循環経路になっている。一方、第2の熱交換器6から排出される水12は、第1の熱交換器5を経由して水蒸気14となり、改質器1内に供給されるようになっている。
次に、このように構成される水素製造装置の動作について説明する。まず、改質器1に燃料10と空気11が供給されると、燃焼触媒層において部分燃焼が生じ、改質触媒層が加熱される。改質器1内に供給された水蒸気14は、加熱された改質触媒層において燃料10と改質反応し、水素リッチな改質ガスが生成される。この改質ガスは、高温状態(例えば、550乃至850℃)で改質器1から排出され、第1の熱交換器5に導かれる。第1の熱交換器5に導入された改質ガスは、水12と熱交換して冷却され、COシフト触媒の触媒活性温度(例えば、200乃至300℃)まで減温される。続いて、この減温された改質ガスがCO変成器2内に導入されると、COシフト反応により改質ガス中のCOがCOに転換され、例えば、CO濃度が2000乃至5000ppm程度に低減される。CO変成器2で処理された改質ガスは、さらに図示しない熱交換器により、CO選択酸化触媒の触媒活性温度(例えば、130乃至180℃)まで減温され、空気供給器4から空気が添加される。この空気が添加された改質ガスは、CO選択酸化器3内に導入され、CO選択酸化反応により改質ガス中のCOがCOに転換されることにより、CO濃度が固体燃料電池のCO許容濃度(例えば、10ppm以下)に低減される。
ところで、CO選択酸化反応は、COシフト反応と同様に、発熱反応であるため、触媒層の温度が次第に高くなる傾向にある。特に、CO選択酸化反応は、その発熱量が大きいため、触媒温度を厳密に管理しなければ、触媒活性温度の範囲を外れるおそれがある。
例えば、従来の水素製造装置においては、CO変成器2やCO選択酸化器3の内部などに熱交換器を配設し、これらの熱交換器に順次水を通して触媒層を冷却し、これにより加熱された水(水蒸気)を原料水として改質器1内に供給することが行われていた。しかし、このような方法によれば、例えば、燃料電池の電力負荷などによる改質器1内の圧力変動の影響を受けて、改質器1内と接続される冷却媒体の経路を流れる冷却媒体の流量が変動し、触媒温度が変動することにより、改質ガス中のCO濃度(H濃度)が変化するという問題がある。
図7は、燃料電池の負荷を一定とした場合の冷媒流量(g/min)、CO選択酸化触媒層の温度(℃)およびCO選択酸化器後流側の改質ガス中のCO濃度(ppm)の関係を経時的に示した線図である。図に示すように、一定負荷においても、水素製造装置内の圧力は常時5乃至10%の幅で変動するため、これに応じて触媒層温度およびCO濃度が変動していることが判る。
図8は、燃料電池の負荷変動時における冷媒流量(g/min)、CO選択酸化触媒層の温度(℃)およびCO選択酸化器後流側の改質ガス中のCO濃度(ppm)の変化の様子を示す線図であり、上図は負荷増加、下図は負荷減少の様子を示している。図に示すように、電力負荷が増加すると、これ合わせて冷媒流量が増加するように制御されるが、内部圧力の上昇に伴い、一時的に熱交換器に供給される冷媒流量が減少し、触媒層温度が上昇する一方、電力負荷が減少すると、内部圧力の減少に伴い、一時的に冷媒流量が増加され、触媒層温度が低下する。
そこで、本実施形態によれば、CO選択酸化器3内に冷却器7を設け、冷却媒体となる水13を原料水などの供給経路と独立した循環経路で循環させることにより、冷却器7の冷却能力を安定化させ、触媒温度を触媒活性温度の範囲に保つことができる。ここで、冷却器7を通じて加熱された水13は、第2の熱交換器6に導いて、水源から供給される水12と熱交換することにより、所定の温度まで減温することができる。
一方、第2の熱交換器6により加熱された水12は、第1の熱交換器5に導かれ、高温の改質ガスと熱交換して水蒸気14となるから、改質器1内に原料水として供給することができる。
なお、水12をCO変成器2とCO選択酸化器3との間に設けた図示しない熱交換器により加熱するようにしてもよい。
本実施形態の水素製造装置における冷媒流量(g/min)、触媒層の温度(℃)およびCO濃度(ppm)の変化の様子を図7、8に対応させて、それぞれ図9、10に示す。図9に示すように、本実施形態によれば、冷媒流量の安定化に伴い、触媒層温度およびCO濃度が安定化されていることが判る。また、図10から明らかなように、電力負荷の変化時においても、図8に示すような、冷媒流量の一時的な変化は見られないため、触媒温度およびCO濃度は一定の状態が保たれる。
次に、本実施形態の水素製造装置において、冷却器7における冷媒流路の構造の例を図5、6に示す。図5は、冷却管路21が蛇行しながら徐々に流路断面を拡大する様子を示している。これによれば、例えば、冷却媒体が冷却管路21を流れる際に、蒸発して体積膨張することによる冷却管路21内の圧力変動、あるいは、電力負荷を変化させる際に(このとき冷媒流量を変化させて除熱量を調整する)冷却管路21内の蒸気量が変化することによる圧力変動などを抑制できるため、冷却器7の冷却能力を安定化できる。
また、図6に示すように、容器内を仕切板22で仕切って複数の空間を形成し、それぞれの空間において流路断面積を拡げるとともに、矢印の方向に冷却媒体が流れるように空間同士を接続するようにしてもよい。
このような構成によれば、従来、冷却媒体が流れる経路においては、水素製造装置内の圧力(例えば10〜20kPa)の約5〜10%の圧力変動(0.5〜2kPa)の影響を受けるのに対し、本実施形態の冷却器7によれば、わずかな圧力変動の範囲内(例えば、0.5kPa、望ましくは0.1kPa以下の0.025〜0.05kPa)に抑えることができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、水素製造装置内の圧力変動によらず、冷却器7を流れる冷却媒体の流量を保持できるから、CO選択酸化触媒層の温度を触媒活性温度の範囲内で安定に保つことができる。そのため、CO選択酸化器3の出口における改質ガス中のCO濃度の変動を抑制し、燃料電池の発電電力量を安定化させることができる。
また、冷却媒体の循環経路において、ポンプ9は、水素製造装置内の圧力よりも低い圧力で、かつ圧力変動のない系に冷却媒体を供給できるから、ポンプ負荷が低減されるとともに、消費電力量が削減され、システム効率の向上、冷媒流量の安定化、ポンプ寿命向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、冷却器7をCO選択酸化器3のみに設置しているが、少なくともCO選択酸化器3に設置されていればよく、例えば、冷却器7をCO変成器2内とCO選択酸化器3内に配設し、それぞれの触媒層を順次冷却するように構成してもよい。
次に、本発明を適用してなる水素製造装置の第2の実施形態について説明する。図2は、本実施形態の水素製造装置を示す構成図である。なお、以下の実施形態において、第1の実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態によれば、第2の熱交換器6は、水13と燃料10(例えば、都市ガス)とを熱交換するものであり、ここにおいて、熱交換により加熱された燃料10を改質器1に供給する一方、水12は、第1の熱交換器5に直接供給して水蒸気14とし、これを改質器1に供給するようにしている。本実施形態によれば、図1の水素製造装置と同様に、冷却媒体を循環させる循環経路を備えているため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明を適用してなる水素製造装置の第3の実施形態について説明する。図3は、本実施形態の水素製造装置を示す構成図である。図3に示すように、本実施形態の水素製造装置は、第2の熱交換器6が、水13と空気11とを熱交換するものであり、ここにおいて余熱された空気11を改質器1に供給する点で、第2の実施形態と相違する。本実施形態によれば、第1および2の実施形態と同様に、冷却媒体を循環させる循環経路を備えているため、これらと同様の効果を得ることができる。
次に、本発明を適用してなる水素製造装置の第4の実施形態について説明する。図4は、本実施形態の水素製造装置を示す構成図である。図4に示すように、本実施形態の水素製造装置は、水13を循環させる循環器8を省略し、ポンプ9から吐出させた水13を、冷却器7、第2の熱交換器6を経由させた後、系外に排出させている点で、第1の実施形態と相違する。本実施形態によれば、冷却器7の圧力変動を一層低減でき、かつ冷却媒体の循環システムを省略できるという経済的な効果がある。
本発明を適用してなる水素製造装置の第1の実施形態の構成図である。 本発明を適用してなる水素製造装置の第2の実施形態の構成図である。 本発明を適用してなる水素製造装置の第3の実施形態の構成図である。 本発明を適用してなる水素製造装置の第4の実施形態の構成図である。 本発明を適用してなる水素製造装置において、冷却器における冷媒流路の一例を示す構成図である。 図5の他の実施例を示す構成図である。 燃料電池の負荷を一定とした場合における冷媒流量(g/min)、CO選択酸化触媒層の温度(℃)およびCO選択酸化器後流側の改質ガス中のCO濃度(ppm)の関係を経時的に示した線図である。 燃料電池の負荷変動時における冷媒流量(g/min)、CO選択酸化触媒層の温度(℃)およびCO選択酸化器後流側の改質ガス中のCO濃度(ppm)の変化の様子を示す線図であり、上図は負荷増加、下図は負荷減少の様子を示す。 図7に対応する線図であり、本発明を適用してなる水素製造装置の効果を説明するものである。 図8に対応する線図であり、本発明を適用してなる水素製造装置の効果を説明するものである。
符号の説明
1 改質器
2 CO変成器
3 CO選択酸化器
4 空気供給器
5 第1の熱交換器
6 第2の熱交換器
7 冷却器
8 循環器
9 ポンプ
10 炭化水素系燃料(燃料)
11 空気
12,13 水
14 水蒸気

Claims (4)

  1. 炭化水素系燃料と原料水とを反応させて水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、前記改質器から排出される前記改質ガス中のCOを改質して水素に変換するCOシフト触媒を備えたCO変成器と、該CO変成器から排出される前記改質ガス中のCOをCO選択酸化触媒により選択酸化して燃料電池のアノードに供給するCO選択酸化器と、少なくとも前記CO選択酸化器内に設けられた冷却器に冷却媒体を通流させて前記CO選択酸化触媒を冷却する冷却手段と、前記冷却器により加熱された前記冷却媒体と前記炭化水素系燃料、前記原料水、酸素又は酸素含有ガスのいずれか一つとを熱交換する熱交換器とを備えてなる水素製造装置。
  2. 前記冷却手段は、前記冷却器と前記熱交換器とに前記冷却媒体を循環させる循環ポンプを備えてなる請求項1に記載の水素製造装置。
  3. 前記冷却器は、前記冷却媒体の通流方向に流路断面が順次大きく形成されてなる請求項1または2のいずれかに記載の水素製造装置。
  4. 前記改質器と前記CO変成器との間に前記改質器から排出される前記改質ガスを冷却する熱交換器を備え、前記冷却媒体により加熱された前記原料水を前記熱交換器を経由させて前記改質器に供給させてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の水素製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008115058A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Fuji Electric Holdings Co Ltd 燃料改質装置
JP2008204662A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Toshiba Corp 燃料電池発電システム

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