JP2005289300A - 船外機用操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 油圧シリンダを用いた操舵装置であっても、ブラケット部のタイプに拘らずに装着して目一杯チルトしても干渉せず、また、左右両方向に均等に限度一杯操舵可能な船外機用操舵装置を提供することである。
【解決手段】 チルト軸Bに沿って貫通するチルトチューブ21と操舵用液圧シリンダ8が摺動するピストンロッド7との間に偏心リンク軸6を設けて、前記チルトチューブと前記偏心リンク軸と前記ピストンロッドとをそれぞれアーム部材4で支持すると共に、前記チルトチューブと偏心リンク軸との第一の軸間距離L1と、前記偏心リンク軸とピストンロッドとの第二の軸間距離L2との合計を、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの軸間距離L0よりも大きくする構成とした。
【選択図】 図2
【解決手段】 チルト軸Bに沿って貫通するチルトチューブ21と操舵用液圧シリンダ8が摺動するピストンロッド7との間に偏心リンク軸6を設けて、前記チルトチューブと前記偏心リンク軸と前記ピストンロッドとをそれぞれアーム部材4で支持すると共に、前記チルトチューブと偏心リンク軸との第一の軸間距離L1と、前記偏心リンク軸とピストンロッドとの第二の軸間距離L2との合計を、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの軸間距離L0よりも大きくする構成とした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、漁船、モーターボート、ヨットなどの主に小型船舶の船体の船尾(トランサム)に装着される船外機に係り、特に船体に装着するクランプ・ブラケットの種類やタイプに係らずに装着容易な船外機用操舵装置に関するものである。
従来この種の船外機は、船体に装着されるブラケット部(クランプ・ブラケット)のチルト軸に沿って貫通するチルトチューブ(スルーチューブとも言う)に船外機ブラケットを回転自在に装着し、前記チルト軸を中心に上下方向に傾倒可能な構成である。また、前記船外機ブラケットに略鉛直な操舵軸を中心に水平方向に旋回させることにより船舶を操舵するが、この操舵は運転席の操舵用ハンドルを回転することによりプッシュプルケーブルを介して機械的に行ったり、油圧シリンダを介して油圧力により行うのが一般的である。
比較的馬力の小さい船外機であれば、プッシュプルケーブルを用いて機械的に操舵することが可能であるが、船外機の馬力が大きくなると、両端を一対のアーム間に支持したピストンロッドに沿ってシリンダ本体が左右に移動して操舵する両端支持式の油圧シリンダ装置が用いられる。この場合は前記チルトチューブの両側に、油圧シリンダ装置のピストンロッドを支持する左右一対のアーム部材がそれぞれ取り付けられる。
前記左右一対のアーム部材を介して、前記ピストンロッドを前記チルトチューブの両端に回動自在に装着され、シリンダ本体と船外機本体とを操舵アーム(操舵レバーともいう)で接続した先行技術が既に公開されている。(例えば、特許文献1参照)
特公平3−33559号公報(第1−6頁、第2図)
船体に装着される前記ブラケット部のタイプは複数あり、主に小型船舶に好適な着脱自在なもの(以後Aタイプと称する)と、船体に予めネジ固定しておく固定式(以後Bタイプと称する)のブラケット部とがある。
特に着脱自在なAタイプのブラケット部は、締着部材が配設されるフック部が設けられており、その分下側に突出した延設部を有する形状となっている。
そのために、油圧シリンダを備えた船外機をチルトする際に、75°まで大きく上に回動してチルトした時に、前記ブラケット部のタイプによっては、油圧シリンダ装置部と前記ブラケット部とが干渉する場合があり、全てのタイプのブラケット部に共通して装着可能であり、しかも、いずれのタイプのブラケット部であっても75°一杯チルト可能な油圧シリンダ型の操舵装置が望まれている。
また、油圧シリンダを用いた操舵装置では、チルト軸に沿ったチルトチューブの両端部に一対のアーム部材を取り付けてピストンロッドを装着しているが、前記チルトチューブ両端部のそれぞれの外周面に設けられるネジサイズが異なっていることがある。
さらに、油圧シリンダを水平方向に移動して操舵する際に、前記油圧シリンダの初期位置や、シリンダ本体と船外機本体とを接続する操舵レバーとの接続方法によっては、操舵の左右の角度範囲が異なり、右に35°、左に35°の左右両方に限度一杯均等に操舵することは困難であった。
本発明の目的は、上記問題点を解消するために、油圧シリンダを用いた操舵装置であっても、ブラケット部のタイプに拘らずに装着して目一杯チルトしても干渉せず、また、左右両方向に均等に限度一杯操舵可能な船外機用操舵装置を提供することである。
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、船体の船尾に対しブラケット部を介して装着され、操舵軸を中心に水平方向に旋回可能で、前記ブラケット部のチルト軸を中心に上下方向に傾倒可能であると共に、前記チルト軸に沿って貫通するチルトチューブを備える船外機用操舵装置であって、前記チルトチューブの左右両端にそれぞれアーム部材を旋回自在に装着し、左右一対の前記アーム部材間に、操舵用液圧シリンダが摺動自在に配設されているピストンロッドを装着し、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの間に偏心リンク軸を設けて、前記チルトチューブと前記偏心リンク軸と前記ピストンロッドとをそれぞれ前記アーム部材で支持し、前記チルトチューブと偏心リンク軸との第一の軸間距離と、前記偏心リンク軸とピストンロッドとの第二の軸間距離との合計を、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの軸間距離よりも大きくすると共に、前記偏心リンク軸が上側にある構成としたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、チルトチューブとピストンロッドとを偏心リンク軸を介して「く」の字状に連結する構成とすることで、船外機を左右に旋回して操舵する時に、操舵用液圧シリンダの船体軸に沿った前後方向の位置変動を吸収すると共に、船外機をチルトした時に、前記のA、Bいずれのタイプのブラケット部にも干渉しない形状のアーム部材に設定することができる。
請求項2に係る発明は、前記アーム部材を、前記チルトチューブと前記偏心リンク軸とを連結する第一アーム部材と、前記偏心リンク軸と前記ピストンロッドとを連結すると共に前記偏心リンク軸支持部から軸方向に離れた位置に前記ピストンロッド支持部を備え前記偏心リンク軸よりも長いピストンロッドを装着可能とする腕長さを有する第二アーム部材とで構成し、前記第一アーム部材と前記第二アーム部材とが前記偏心リンク軸を中心として折り曲げ自在に連結されていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、左右一対の第二アーム部材間に所要の操舵角度を達成するためのシリンダストローク長を備えるピストンロッドを配設することができる。さらに、船外機をチルトした時に、ブラケット部に干渉しないアーム部材形状とすることができる。
請求項3に係る発明は、前記アーム部材を、前記ピストンロッドを装着する腕部と、該腕部から軸方向に離れた位置に前記偏心リンク軸と前記チルトチューブとを装着する本体部とで構成し、前記本体部に、前記偏心リンク軸がその中心部を貫通する偏心カムを装着する空隙部を設けて、該空隙部にブッシュを配設して前記偏心カムを回転自在に支持すると共に、該偏心カムに、その中央部を貫通して設けられる偏心リンク軸から所定距離離反した位置にチルトチューブを回転自在に支持する構成としたことを特徴とする。
上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、単一のアーム部材であっても、所要の操舵角度を達成するためのシリンダストローク長を備えるピストンロッドを配設することができると共に、船外機をチルトした時に、ブラケット部に干渉しない構成とすることができる。
請求項4に係る発明は、前記アーム部材を装着する際に、前記ブラケット部のチルト軸に沿って貫通するチルトチューブ内に緩挿可能で前方に向け外径を漸次小さくしたテーパ面を備えた前端部分と、前記チルトチューブの開口端面に当接可能な半径方向の突起部と、この突起部との間にナットで挟持して前記アームの基端部を貫通する取付用孔部に挿通して固定可能な取付部とをこの順に連続して一体に備えた略円筒状の取付金具本体と、該取付金具本体内のネジ孔に螺合され前記ナットを螺合可能で、前記取付金具本体を貫通して前方へ延設され、一端面に回転工具用の嵌合部を有するネジ杆と、該ネジ杆の前端部に固着され、前記チルトチューブ内に緩挿可能で後方に向け外径を漸次小さくしたテーパ面を備えたテーパ金具と、該テーパ金具のテーパ面上に嵌着された一部切欠きのリング状スプリングと、前記取付金具本体のテーパ面上に嵌着された一部切欠きのリング状スプリングと、これらのリング状スプリング間に跨って配置される円筒状スリーブとを備える取付金具を用いたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、全メーカーに共通なチルトチューブ内径を利用して、その内周面にアーム部材の取付金具を装着する構成としたので、全てのメーカーの船外機に対してアーム部材を装着することができる。またピストンロッドに装着する操舵用液圧シリンダの位置をセンタリングして略中央に配設する構成とすることが容易となる。
請求項5に係る発明は、前記ナットが樹脂製ナットで、このナットと前記アームの基端部端面との間に座金を介装していることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項5に係る発明によれば、ナットを締め過ぎてもアーム部材等を損傷することがなく、またアーム部材の幅寸法にバラツキがあっても、介装する座金の枚数を調整してガタつきをなくすことができる。
本発明によれば、油圧シリンダを用いた操舵装置であっても、ブラケット部のタイプに拘らずに装着して目一杯チルトしても干渉せず、また、左右両方向に均等に限度一杯操舵可能な船外機用操舵装置を得ることができる。
油圧シリンダを用いた操舵装置であっても、ブラケット部のタイプに拘らずに装着して目一杯チルトしても干渉せず、また、左右両方向に均等に限度一杯操舵可能な船外機用操舵装置を得るという目的を、船体の船尾に対しブラケット部を介して装着され、操舵軸を中心に水平方向に旋回可能で、前記ブラケット部のチルト軸を中心に上下方向に傾倒可能であると共に、前記チルト軸に沿って貫通するチルトチューブを備える船外機用操舵装置であって、前記チルトチューブの両端にそれぞれアーム部材を軸支し、両方の前記アーム部材間にピストンロッドを掛け渡して、該ピストンロッドに操舵用液圧シリンダを摺動自在に配設する際に、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの間に偏心リンク軸を設けて、前記チルトチューブと前記偏心リンク軸と前記ピストンロッドとをそれぞれ前記アーム部材で支持すると共に、前記チルトチューブと偏心リンク軸とを連結する第一の軸間距離と、前記偏心リンク軸とピストンロッドとを連結する第二の軸間距離との合計を、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの軸間距離よりも大きくした構成とすることで実現した。
以下、本発明に係る船外機用操舵装置の実施例について、図1から図7に基づいて説明する。
図1に示す船外機1は、船体3の船尾に装着されるブラケット部2のチルト軸Bに沿って貫通するチルトチューブ(スルーチューブとも言う)21に船外機ブラケット1Aを回転自在に装着し、前記チルト軸Bを中心に上下方向(b方向)に傾倒可能な構成である。また、前記船外機ブラケット1Aに略鉛直な操舵軸Aを中心に水平方向(a方向)に旋回させることにより船舶を操舵する構成とされている。
また、前記チルトチューブ21の両端部にそれぞれ設けられる取付金具22A、22Bを介してアーム部材4が装着されており、該アーム部材4の先端には、一対の前記アーム部材間にピストンロッド7を掛け渡して、該ピストンロッド7に操舵用液圧シリンダ8を摺動自在に配設している。また、前記チルトチューブ21と前記ピストンロッド7との間に偏心リンク軸6を設けて、前記チルトチューブ21と前記偏心リンク軸6と前記ピストンロッド7とをそれぞれ前記アーム部材4で支持する構成としている。
船外機1に装着される操舵レバー10が連結板9を介して前記操舵用液圧シリンダ8に接続されており、該シリンダの前記ピストンロッド7上の摺動により船外機1を操舵軸A回りに旋回して操舵する構成である。
次に図2と図3によりブラケット部2に装着する操舵装置について説明する。
ブラケット部2には、比較的小型の船体3Aに好適な着脱自在なAタイプのブラケット部2Aと、比較的大型の船体3Bに予めネジ固定しておく固定式のBタイプのブラケット部2Bとがある。特に前記Aタイプのブラケット部2Aは着脱するための締着部材2Aaを備えており、その分下側に伸びた延設部2Abを有している。
船外機1はチルト軸Bを中心として上下に傾倒するが、その最大値は75°とされている。つまり、船体を陸揚げしたり、船外機を完全に水中から引き上げる際のチルト角度が75°とされている。
つまり、ブラケット部2のチルト軸Bを中心にして、アーム部材4や操舵用液圧シリンダ8や操舵レバー10等が傾動する構成である。
また、前記チルトチューブ21と前記ピストンロッド7との間に偏心リンク軸6を設けて、前記チルトチューブ21と前記偏心リンク軸6と前記ピストンロッド7とをそれぞれ前記アーム部材4で支持する構成とし、前記チルトチューブ21と偏心リンク軸6とを連結する第一の軸間距離と、前記偏心リンク軸6とピストンロッド7とを連結する第二の軸間距離との合計を、前記チルトチューブ21と前記ピストンロッド7との軸間距離よりも大きくした構成として、船外機1をチルトして上に傾倒した際に、アーム部材4や操舵用液圧シリンダ8等がブラケット部2に干渉しない構成としている。
このアーム部材4としては、例えば図3(a)に示す、前記チルトチューブ21と前記偏心リンク軸6とを連結する第一アーム部材4Aと、前記偏心リンク軸6と前記ピストンロッド7とを連結する第二アーム部材4Bとで構成したもの、もしくは、図3(b)に示す、偏心リンク軸6がその中心部を貫通する偏心カム6Aを装着する空隙部4Cdを備えると共に、前記空隙部4Cdにブッシュ6Aaを装着して前記偏心カム6Aを回転自在に保持する構成のアーム部材4Cを用いることができる。
図4にアーム部材4Cの一例を示す。図4(a)には全体断面図を示し、(b)には側面図を示している。前記アーム部材4Cは、前記ピストンロッド7を装着する腕部4Cbと、該腕部4Cbから軸方向に離れた位置に偏心リンク軸6とチルトチューブ21とを装着する本体部4Caとで構成している。また、前記本体部4Caに、前記偏心リンク軸がその中心部を貫通する偏心カム6Aを装着する空隙部4Cdを設けて、該空隙部4Cdにブッシュ6Aaを配設して前記偏心カム6Aを回転自在に支持すると共に、該偏心カム6Aに、その中央部を貫通して設けられる偏心リンク軸6から所定距離離反した位置にチルトチューブ21を回転自在に支持する構成としたものである。
図2に示すように、第一アーム部材4Aと第二アーム部材4Bとを備えるアーム部材4を装着した例では、第一アーム部材4Aの軸間距離L1、つまり前記チルトチューブ21と偏心リンク軸6の第一の軸間距離L1と、第二アーム部材4Bの軸間距離L2、つまり前記偏心リンク軸6とピストンロッド7との第二の軸間距離L2との合計を、前記チルトチューブ21と前記ピストンロッド7との軸間距離L0よりも大きくしている。
つまり、前記第一アーム部材4Aと前記第二アーム部材4Bとが「く」の字状に屈曲した状態で連結され、しかも上向きに凸状の構成とすることができる。そのために、船外機を75°一杯にチルトして図中に示す想像線に示す位置となっても、それぞれのアーム部材および前記第二アーム部材4Bの先端部に装着される前記操舵用液圧シリンダ8A等がブラケット部2(2A、2Bに拘らず)に干渉しない構成となる。
また、第一アーム部材4Aと第二アーム部材4Bとが元々「く」の字状に屈曲しているので、操舵の際に前記操舵用液圧シリンダ8が船体の横方向に水平移動して、操舵レバー10が操舵軸Aを中心に旋回しても、前記操舵用液圧シリンダ8の船体の軸に沿った前後方向の位置変位を「く」の字状に結合しているリンク部が吸収する構成であり、船外機のチルト角度に何等影響を及ぼさずに、任意の角度に操舵した状態で目一杯チルトすることが可能となる。
図3(b)および図4に示すアーム部材4Cを装着する場合でも、偏心カム6Aの中心に偏心リンク軸6を装着し、所定距離(軸間距離L1)離れた位置にチルトチューブ21を装着する構成としているので、操舵用液圧シリンダ8を備えるピストンロッド7と前記偏心リンク軸6との軸間距離L2と前記軸間距離L1、図3(a)に示す二つのアーム部材をリンク接続したのと同等なリンク状の接続構成とすることができる。
次に図5から図7により本発明に係るアーム部材の取付構成について説明し、合わせて本発明に係る取付金具40及び定格ネジ部に装着する取付金具30について説明する。
取付金具30(図6参照)は、チルトチューブ21の一側部に設けられている定格のネジ部(7/8インチ)21aに適合する筒状ナット31を装着し、該筒状ナット31に延設されている軸部32の先端ネジ部33にアーム部材4を取り付ける構成としている。また、アーム部材4は円筒状支持具34に装着される軸受34aを介して回転自在であり、ナット35で締め付けて装着しても、チルトチューブ21に対して旋回自在である。
チルトチューブ21の他側部には定格のネジ部が設けられておらず、7/8インチのネジ部、M20のネジ部など、サイズが不定のネジ部21bとなっており、メーカー毎にネジサイズが異なっている。しかし、チルトチューブ21の内径はいずれのメーカーでも16mmと共通している。そのために、本実施例においては、チルトチューブ21の内周面を利用して装着可能な取付金具40を配設する構成とした。
図5により本発明に係るアーム部材の取付構成について説明する。本図は、サイズが不定のネジ部21b側端部にスペーサ48を備える取付金具40を装着し、定格ネジ部21aを備える端部にスペーサを有していない取付金具40Aを装着した例である。
前記取付金具40(図7参照)は、取付金具本体41とネジ杆42とテーパ金具43とリング状スプリング44と円筒状スリーブ45とナット46とを備えており、取付金具本体41の取付部41dに円筒状支持具34を介してアーム部材4を装着している。該アーム部材4も円筒状支持具34に装着される軸受34aを介して回転自在であり、座金47を介してナット46で締め付けても、チルトチューブ21に固着する取付金具本体41に対して旋回自在である。
アーム部材4の基端部を貫通する取付用孔部に、円筒状支持具(ブッシュ)34を介して前記取付金具本体41の取付部41dを挿入し、座金47を介してナット46で固定しているが、前記ナット46を樹脂製としているので、強固に締め付けてもアーム部材4等を損傷することがない。またアーム部材4の幅寸法にバラツキがあっても、介装する座金47の枚数を調整してガタつきをなくすことができる。
前記取付金具本体41は略円筒体で、チルトチューブ21の内径部に緩挿可能でテーパ部41aを備えた前端部41bと、チルトチューブ21の開口端面21dに当接する突出部41cと、前記取付部41dとをこの順に備えた構成である。
前記取付部41dの内周面にはネジ部41eが設けられており、ネジ杆42に螺合可能に構成されている。該ネジ杆42を前記ネジ部41eに螺合して突出した内側後方部に円筒状スリーブ45を介してテーパ金具43を装着している。
前記テーパ金具43は前記ネジ杆42に螺合した後で後端を接着、またはカシメる等して固着した構成としている。また、テーパ金具43と前記前端部41bとのテーパ面同士の間に円筒状スリーブ45を装着し、該円筒状スリーブ45の両側部に円周の一部を切り欠いたリング状スプリング44をそれぞれ配設している。このリング状スプリング44は常態ではチルトチューブ21内に挿入可能であって、研磨していない、所謂黒錆状のざらざらした表面を有している。また、前記テーパ金具43や円筒状スリーブ45もチルトチューブ21内に挿入可能であって、全ての部材を装着した状態でテーパ金具43側からチルトチューブ21内に挿入した後、ネジ杆42を回転させて前記取付金具本体41を相対的に移動させて、前記リング状スプリング44を、それぞれの金具のテーパ面と円筒状スリーブ45とで押圧して拡径し、ざらざらした外表面をチルトチューブ21の内周面に押し付けて固定する構成である。
つまり、テーパ金具43のテーパ面と取付金具本体41のテーパ部41aとが接近しながら前記リング状スプリング44を拡径して、チルトチューブ21の内周面にしっかり固定し、該チルトチューブ内径部に前記取付金具本体41を装着するものである。
前記ネジ杆42を回転するには、その端面部に六角穴(不図示)等の嵌合部を設けてレンチ等の回転工具を使用すればよいが、特にその方法や構造を限定するものではない。また、取付金具本体41やネジ杆42やテーパ金具43等も本例の場合ステンレス鋼製であるが、その材質を特に限定するものではない。
さらに、ネジ杆42の全長に渡りネジ部を設ける構成ではなく、ナジ杆42の両端部のみにネジ部を構成してもよい。
また、図6に示すように、定格ネジ部21a側に従来から採用されている取付金具30を装着し、サイズが不定のネジ部21bに本発明に係る取付金具40を装着して、アーム部材4を旋回自在に配設することができる。この際にも、前記LB寸法や前記スペーサ48の幅tを調整することで、種々の船外機に対して前記操舵用液圧シリンダ8をセンタリングした位置に配設することが可能となる。
次に、前記アーム部材として偏心リンク軸6を介して連結される第一アーム部材4Aと第二アーム部材4Bとを使用した例について説明する。
第一アーム部材4Aと第二アーム部材4Bとを偏心リンク軸6を介して旋回自在に連結するが、この連結方法としてはベアリングまたはブッシュ状の回転補助具4aを用いることができる。また、一対の第二アーム部材4Bの他端に設けられる軸孔4Ba間にピストンロッド7を挿通してナット7aで締め付けて固定し、該ピストンロッド7を摺動自在な操舵用液圧シリンダ8を配設している。
また、前記第二アーム部材4Bを二段のL型形状(Z形状)とし、前記偏心リンク軸支持部から軸方向に離れた位置に前記ピストンロッド支持部を備え前記偏心リンク軸6よりも長いピストンロッド7を装着可能とする腕長さLBを有するアーム部材としている。このために、左右一対の第二アーム部材4B間に装着するシリンダーロッド7の長さをチルトチューブ21や偏心リンク軸6よりも長くすることができる。
前記操舵用液圧シリンダ8は例えば油圧シリンダであって、本体の両側に配設される配管継手8a、8bとに供給または排出される圧油により、前記ピストンロッド7内に内蔵されるピストン部(不図示)を挟んで左右に摺動する。また、前記操舵用液圧シリンダ8に連結板9を介して操舵レバー10を、止着部10aにて回転自在に締着する構成である。勿論、前記操舵用液圧シリンダ8に直接操舵レバー10を締着可能であれば、前記連結板9は使用しなくてもよい。
操舵レバー10は船外機1と前記操舵用液圧シリンダ8とを連結して、該シリンダ8を摺動移動により船外機を左右に旋回して船体を操舵するためのものである。船体の操舵角度を左右共に目一杯に設定したいならば、前記操舵用液圧シリンダ8の摺動範囲を左右共に同等とすることが肝要である。つまり、船外機1が船体の中心軸方向に位置している時(操舵角度が0°の時)に、前記操舵用液圧シリンダ8を前記ピストンロッド7の中央部に配設することが必要となる。
上記した本発明に係る取付金具40を採用すると共に、取付金具本体41の突出部41c部に装着するスペーサ48の幅tや、第二アーム部材4Bの腕長さLB、それとピストンロッド7の有効長LAを考慮することで、操舵用液圧シリンダ8を前記ピストンロッド7の中央部に配設することができると共に、船外機1を目一杯の角度θ左右に旋回(例えば左右両方にそれぞれ35°)するシリンダストロークを発揮する構成とすることが容易となる。
勿論、図3(b)や図4に示すアーム部材4Cでも、偏心リンク軸6およびチルトチューブ21を装着する偏心カム6A部から距離LC離して腕部4Cbを配設して、該腕部4Cbの先端部に設ける装着孔4Ccにピストンロッド7を装着する構成としているので、前記偏心リンク軸より長いピストンロッド7を装着可能となる。また、前記距離LCが前記第二アーム部材4Bの腕長さLBに相当するので、前記距離LC寸法を所要のシリンダストロークを発揮する長さ程度以上に設定すればよい。
つまり、全長8Lの操舵用液圧シリンダ8がピストンロッド7の左右均等に摺動し、操舵角度θとなるストロークとなる有効長LAとすればよい。
本発明によれば、アーム部材4として、第一アーム部材4Aと第二アーム部材4Bとを偏心リンク軸6を中心として折り曲げ自在にリンクし、または、偏心リンク軸6に装着する偏心カム6Aにチルトチューブ21を装着して、前記偏心リンク軸6を介してチルトチューブ21とピストンロッド7との位相が変位可能なリンク状構成となるアーム部材4Cとしているので、操舵レバー10と操舵用液圧シリンダ8との相対位置の変動をリンク部が吸収することができ、任意の角度の操舵位置にて船外機1をチルトすることができる。
上記したように、本発明によれば、油圧シリンダを用いた操舵装置であっても、ブラケット部のタイプに拘らずに装着して目一杯チルトしても干渉せず、また、左右両方向に均等に限度一杯操舵可能な船外機用操舵装置を得ることができる。
1 船外機
2 ブラケット部
3 船体
4 アーム部材
4A 第一アーム部材
4B 第二アーム部材
4C アーム部材
4Ca 本体部
4Cb 腕部
4Cd 空隙部
6 偏心リンク軸
7 ピストンロッド
8 操舵用液圧シリンダ
21 チルトチューブ
40 取付金具
41 取付金具本体
42 ネジ杆
43 テーパ金具
44 リング状スプリング
45 円筒状スリーブ
46 ナット
47 座金
A 操舵軸
B チルト軸
2 ブラケット部
3 船体
4 アーム部材
4A 第一アーム部材
4B 第二アーム部材
4C アーム部材
4Ca 本体部
4Cb 腕部
4Cd 空隙部
6 偏心リンク軸
7 ピストンロッド
8 操舵用液圧シリンダ
21 チルトチューブ
40 取付金具
41 取付金具本体
42 ネジ杆
43 テーパ金具
44 リング状スプリング
45 円筒状スリーブ
46 ナット
47 座金
A 操舵軸
B チルト軸
Claims (5)
- 船体の船尾に対しブラケット部を介して装着され、操舵軸を中心に水平方向に旋回可能で、前記ブラケット部のチルト軸を中心に上下方向に傾倒可能であると共に、前記チルト軸に沿って貫通するチルトチューブを備える船外機用操舵装置であって、
前記チルトチューブの左右両端にそれぞれアーム部材を旋回自在に装着し、左右一対の前記アーム部材間に、操舵用液圧シリンダが摺動自在に配設されているピストンロッドを装着し、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの間に偏心リンク軸を設けて、前記チルトチューブと前記偏心リンク軸と前記ピストンロッドとをそれぞれ前記アーム部材で支持し、
前記チルトチューブと偏心リンク軸との第一の軸間距離と、前記偏心リンク軸とピストンロッドとの第二の軸間距離との合計を、前記チルトチューブと前記ピストンロッドとの軸間距離よりも大きくすると共に、前記偏心リンク軸が上側にある構成としたことを特徴とする船外機用操舵装置。 - 前記アーム部材を、前記チルトチューブと前記偏心リンク軸とを連結する第一アーム部材と、前記偏心リンク軸と前記ピストンロッドとを連結すると共に前記偏心リンク軸支持部から軸方向に離れた位置に前記ピストンロッド支持部を備え前記偏心リンク軸よりも長いピストンロッドを装着可能とする腕長さを有する第二アーム部材とで構成し、前記第一アーム部材と前記第二アーム部材とが前記偏心リンク軸を中心として折り曲げ自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の船外機用操舵装置。
- 前記アーム部材を、前記ピストンロッドを装着する腕部と、該腕部から軸方向に離れた位置に前記偏心リンク軸と前記チルトチューブとを装着する本体部とで構成し、前記本体部に、前記偏心リンク軸がその中心部を貫通する偏心カムを装着する空隙部を設けて、該空隙部にブッシュを配設して前記偏心カムを回転自在に支持すると共に、該偏心カムに、その中央部を貫通して設けられる偏心リンク軸から所定距離離反した位置にチルトチューブを回転自在に支持する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の船外機用操舵装置。
- 前記アーム部材を装着する際に、前記ブラケット部のチルト軸に沿って貫通するチルトチューブ内に緩挿可能で前方に向け外径を漸次小さくしたテーパ面を備えた前端部分と、前記チルトチューブの開口端面に当接可能な半径方向の突起部と、この突起部との間にナットで挟持して前記アーム部材の基端部を貫通する取付用孔部に挿通して固定可能な取付部とをこの順に連続して一体に備えた略円筒状の取付金具本体と、該取付金具本体内のネジ孔に螺合され前記ナットを螺合可能で、前記取付金具本体を貫通して前方へ延設され、一端面に回転工具用の嵌合部を有するネジ杆と、該ネジ杆の前端部に固着され、前記チルトチューブ内に緩挿可能で後方に向け外径を漸次小さくしたテーパ面を備えたテーパ金具と、該テーパ金具のテーパ面上に嵌着された一部切欠きのリング状スプリングと、前記取付金具本体のテーパ面上に嵌着された一部切欠きのリング状スプリングと、これらのリング状スプリング間に跨って配置される円筒状スリーブとを備える取付金具を用いたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の船外機用操舵装置。
- 前記ナットが樹脂製ナットで、このナットと前記アームの基端部端面との間に座金を介装していることを特徴とする請求項4に記載の船外機用操舵装置。
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