JP2005289216A - 常閉型電磁弁 - Google Patents

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直己 増田
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Abstract

【課題】 開弁初期段階での細かな調圧制御を可能とする常閉型電磁弁を提供する。
【解決手段】 常閉型電磁弁10は、固定コア20と、通電により少なくとも固定コア20を励磁するコイル12と、固定コア20に対向配置され、コイル12への通電により発生する電磁吸引力により固定コア20側へ近接移動する可動コア28と、可動コア28が固定コア20側に近接移動することにより、可動コア28に押動されるリテーナ24と、作動液流路を連通させるための連通孔40cを有する弁座40と、リテーナ24と共に進退移動し、弁座40に当接することにより連通孔40cを閉塞可能に設けられる弁体30と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可動コアがリテーナを押動することにより開弁する常閉型電磁弁に関する。
例えば車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられる液圧制御部品として、非制御時において常時閉弁しており、制御時に可動コアが弁部材を押動することにより開弁する常閉型電磁弁が知られている(特許文献1参照)。このような常閉型電磁弁を備える車両料ブレーキ液圧制御装置によりアンチロックブレーキ(ABS)制御を行う場合には、電磁弁において開弁から閉弁までの挙動を細かく制御して微少な調圧が可能であることが望まれている。
特開平11−280938号公報
しかしながら、従来の常閉型電磁弁においては、閉弁状態において弁座に当接する弁体に閉弁方向に液圧によるシール力が働いており、この液圧によるシール力は、弁体が弁座から離間して開弁することによって急減少して消滅する。また常閉型電磁弁を開弁させる固定コアと可動コアとの間に働く電磁吸引力は、固定コアと可動コアとの近接距離の減少に伴って反比例的に急上昇しやすい。このため、閉弁状態から開弁状態へ移行する際に液圧によるシール力が消滅すると、弁体が急激に弁座から離れる挙動を示し、開弁初期段階での細かな調圧制御が困難となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、開弁初期段階での細かな調圧制御を可能とする常閉型電磁弁を提供することにある。
(1)本発明は、固定コアと、通電により少なくとも前記固定コアを励磁するコイルと、前記固定コアに対向配置され、前記コイルへの通電により発生する電磁吸引力により前記固定コア側へ近接移動する可動コアと、前記可動コアが前記固定コア側に近接移動することにより、該可動コアに押動されるリテーナと、作動液流路を連通させるための連通孔を有する弁座と、前記リテーナと共に進退移動し、前記弁座に当接することにより前記連通孔を閉塞可能に設けられる弁体と、を備えた常閉型電磁弁において、前記リテーナを前記弁座から離隔する方向に付勢する付勢部材を含み、前記弁体は、前記弁座の連通孔を遊貫する軸部と、該弁座の連通孔内に配置され該連通孔を内側から閉塞する当接部とを有し、少なくとも閉弁状態から開弁状態への移行時において、前記可動コアの推進方向に働く電磁吸引力が前記可動コアと前記固定コアとの近接に伴って減衰する動作領域を有する常閉型電磁弁に関するものである。
本発明によれば、リテーナが付勢部材により弁座から離隔されるように付勢されており、コイルの非通電状態においては、リテーナと共に進退移動可能に設けられた弁体が弁座の連通孔内に配置される当接部により連通孔の内側から連通孔を閉塞して閉弁状態を維持する。このときコイルに通電を行い固定コアと可動コアとの間に電磁吸引力が発生すると、可動コアが固定コア側に近接移動するのに伴ってリテーナを押動する。これによりリテーナと共に弁体が前進移動するため弁体の当接部が弁座から離反して開弁状態へと移行する。この閉弁状態から開弁状態に移行する際には、弁座と弁体の当接部とにかかっていた液圧によるシール力が急減少して消滅するが、本発明では少なくとも閉弁状態から開弁状態への移行時において可動コアの推進方向に働く電磁吸引力が可動コアと固定コアとの近接に伴って減衰する動作領域を有するため、開弁初期段階において液圧によるシール力が消滅しても可動コアの推進力が減少傾向にあることにより弁体の当接部が弁座から急激に離反することなく細かな調圧制御が可能となる。
(2)また本発明の常閉型電磁弁では、前記付勢部材は、前記リテーナと前記弁座との間に縮設されていてもよい。このようにすれば、可動コアと固定コア若しくはリテーナとの間に付勢部材を収容するための空間を確保する必要がなくなるため、弁内部の設計自由度を増すことができる。またこの態様によれば、磁束通路面積を決定する可動コアと固定コアとの対向面積を十分に確保することができるため、コイルの小型化を図ることができるようになる。
(3)また本発明の常閉型電磁弁では、前記固定コア及び可動コアの対向端部は、一方の端部が凸部を有し、他方の端部が該凸部に遊挿可能な凹部を有するように形成され、前記固定コア及び可動コアは、前記コイルへの非通電時において、一方の端部に形成された前記凸部が他方の端部に形成された前記凹部に対して非挿入状態または最小挿入状態となり、前記コイルへの通電に伴って前記可動コアが前記固定コア側に近接移動することにより前記凸部が前記凹部に対して挿入状態または前記凸部の前記凹部に対する挿入量が増した状態となるように配設されていてもよい。このようにすれば、コイルへの非通電時における閉弁状態からコイルへの通電時における開弁状態へ移行する際に、可動コアが固定コア側に近接するのに伴って一方の端部に形成された凸部が他方の端部に形成された凹部に挿入される量が増すことによって、可動コアと固定コアとの間に働く電磁吸引力のうち、凸部の側面と凹部の側面との間に生じる電磁吸引力の側面方向成分が増す一方で、可動コアの推進方向に働く成分が減少することにより可動コアの推進方向に働く電磁吸引力を減衰させることができる。
(4)また本発明の常閉型電磁弁では、前記弁体は、前記軸部において前記リテーナに固定されていてもよい。このように弁体を軸部においてリテーナに固定しておけば、リテーナと弁体とを軸方向において一体に維持することができるため、弁体の弁座への着座性や弁の応答性を良好なものとすることができる。
(5)また本発明の常閉型電磁弁では、前記固定コアは、一端から他端にかけて貫通し、前記可動コアが近接する側とは反対側の開口部に前記弁座が内設される貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記弁体の当接部が前記弁座に当接する方向に前記弁座の連通孔を経由して作動液を流通させるための作動液の流入口を有していてもよい。このようにすれば、作動液の液圧反力が閉弁動作を補助するように働くため、付勢部材のセット荷重を小さくすることができ、ひいてはコイルの小型化を図ることができるようになる。
以下、本発明に好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る常閉型電磁弁10の閉弁状態の一例を示す縦断面図である。図2は、本実施の形態に係る常閉型電磁弁10の開弁状態の一例を示す縦断面図である。図3(A)は、図1における部分拡大図である。図3(B)は、図2における部分拡大図である。図4は、本実施の形態に係る常閉型電磁弁10の吸引力特性を示す図である。
本実施の形態に係る常閉型電磁弁10は、例えば車両用ブレーキ液圧制御装置の作動液流路を開閉するためのものである。常閉型電磁弁10は、例えばアルミニウム製の基体1に形成された作動液流路を兼用する装着孔3にその一部を挿入され、環状の係止部材4によって固定される。常閉型電磁弁10は、基体1に固定された固定コア20と、作動液の流路を開口形成する弁座40と、固定コア20の一端(可動コア28側)から他端(弁座40側)にかけて貫通した貫通孔22内に収容され、先端部に弁座40の連通孔40cを閉塞せしめる弁体30が固定されたリテーナ24と、リテーナ24を弁座40に対して離隔する方向に付勢する座ばね50(付勢部材の一例)と、固定コア20に対向配置され、リテーナ24を弁座40側に押動しながら前進する可動コア28と、を有する。さらに、常閉型電磁弁10は、通電によって少なくとも固定コア20を励磁し、固定コア20と可動コア28との間に生じた電磁吸引力によって可動コア28をリテーナ24側へ前進動させるコイル12を有する。
固定コア20は、例えば鉄や鉄合金等の磁性材料で形成された略円筒状の部材である。固定コア20は、基体1の装着孔3と同軸方向に開口する第1開口部21と基体1に形成された作動液流路2に対して開口する第2開口部23とを有している。固定コア20の第1開口部21側には、ゴム組成物からなる環状シール部材C2が基体1との間に配置され、装着孔3の第1開口部21側と第2開口部23側の作動液流路2を液密にシールしている。また、固定コア20の第2開口部23側には、ゴム組成物からなる環状シール部材C1が基体1との間に配置され、第2開口部23側の作動液流路2と基体1の外部とを液密にシールしている。固定コア20の第1開口部21には第1フィルタ部材F1が装着されている。固定コア20の貫通孔22の一方の開口端であって、可動コア28が近接する側とは反対側の第1開口部21側には、円筒状の弁座40が嵌合固定により内設されている。
また本実施の形態の常閉型電磁弁10では、固定コア20の貫通孔22の第1開口部21を、弁体30の当接部30aが弁座40に当接する方向に弁座40の連通孔40cを経由して作動液を流通させるための作動液の流入口とする。すなわち、弁座40の連通孔40cの弁体30が当接する第1弁座開口部40aと反対側の第2弁座開口部40bから弁内部に作動液が流入するように構成することが好ましい。このようにすれば、作動液の液圧反力が閉弁動作を補助するように働くため、座ばね50のセット荷重を小さくすることができ、ひいてはコイル12の小型化を図ることができるようになる。
基体1の上面から突出した固定コア20に対して、有底筒状の案内筒18の開口側が溶接固定されると共に、樹脂製のボビン14に巻装されたコイル12と、コイル12の外側を覆うコイルケース16とが取り付けられている。案内筒18は、固定コア20の外周面とほぼ同径の内径を有する薄肉の筒状部と、該筒状部の端部を閉塞する半球状の底部と、を有している。案内筒18の筒上部の開口側内周面が、固定コア20の外周面と溶接固定されている。案内筒18の内部には、可動コア28が内蔵され、可動コア28は、筒状部の内周面に摺動案内されると共に、底部内面に当接して後退規制される。
コイル12は、端子13によって、図示せぬ電流制御手段に電気的に接続されている。電流制御手段は、ブレーキ液圧制御装置の使用状況に応じてコイル12へ選択的に通電制御する。
可動コア28は、磁性材料例えば鉄系金属からなる略円筒状で、外周面には縦軸方向に沿って延びる溝29が周方向に複数、例えば3つ形成され、固定コア20の貫通孔22と連通させることで作動液を流通可能としている。可動コア28は、コイル12の非通電状態において、固定コア20に対向して離間配置され、コイル12の通電状態において、電磁吸引力により固定コア20側に近接移動し、固定コア20側の端面281においてリテーナ24を押動する。すなわち、コイル12が通電して可動コア28が固定コア20に吸引されると、図2に示すように座ばね50が圧縮されて弁体30が弁座40から離隔されて開弁する。
リテーナ24は、略円柱形状で、固定コア20の軸方向に沿って貫通する貫通孔22に摺動案内されて進退自在に配設される。リテーナ24の先端には弁体30の軸部30bが圧入固定され、他端において可動コア28の固定コア20側の端面281と当接する。リテーナ24の外周壁面には、溝25が複数形成され、作動液を流通可能にしている。
座ばね50は、リテーナ24を弁座40から離隔される方向に付勢するためのものであって、リテーナ24と弁座40との間に縮設されている。このようにすれば、可動コアと固定コア若しくはリテーナとの間に付勢部材を収容するための空間を確保する必要がなくなるため、弁内部の設計自由度を増すことができる。またこの態様によれば、磁束通路面積を決定する可動コアと固定コアとの対向面積を十分に確保することができるため、コイルの小型化を図ることができるようになる。
弁体30は、球状の当接部30aと、当接部30aと一体的に形成された略円柱状の軸部30bとを有する。当接部30aは、弁座40の連通孔40c内に配設され、連通孔40cの内側から弁座40の連通孔40c内に設けられた段部40dに当接して連通孔40cを第1弁座開口部40a側において閉塞する。軸部30bは、弁座40の内部に設けられた連通孔40cを第1弁座開口部40a側において遊貫するように配置され、その一部がリテーナ24に圧入固定されている。このように弁体30を軸部30bにおいてリテーナ24に圧入固定しておけば、リテーナ24と弁体30とを軸方向において一体に維持することができるため、弁体30の弁座40への着座性や弁の応答性を良好なものとすることができる。
弁座40は、略円筒状であって、小径の第1弁座開口部40aと、大径の第2弁座開口部40bとを有し、第1弁座開口部40aから第2弁座開口部40bにかけて軸方向に貫通しており、作動液流路の一部として機能する連通孔40cが設けられている。弁座40は、固定コア20の貫通孔22の第1開口部21側に嵌合固定され、第2弁座開口部40bは、固定コア20の第1開口部21に開口する。また弁座40の連通孔40c内の第1弁座開口部40a側には、弁体30の当接部30aが当接する段部40dが形成されている。
以下、本実施の形態に係る常閉型電磁弁10の動作について説明する。
図1は、常閉型電磁弁10の閉弁状態を示す。コイル12へ電流を供給しない状態では、リテーナ24は、座ばね50によって弁座40から離間されており、弁体30の当接部30aは弁座40の連通孔40c内の段部40dに当接している。したがって、この状態においては常時閉弁状態を維持しており、作動液は、固定コア20の第1開口部21側から第2開口部23側へと流れることはできない。また閉弁状態における弁体30の当接部30aには、作動液の液圧が閉弁方向にかかっているためシール力が働いている。
図2は、常閉型電磁弁10の開弁状態を示す。図1に示す閉弁状態からコイル12に通電を開始すると、可動コア28は、磁気吸引力によって固定コア20側に吸引され、座ばね50を圧縮しながら固定コア20側へ近接移動してリテーナ24を押動する。リテーナ24は、可動コア28に押動されることにより、先端に固定された弁体30を伴って弁座40側へ移動する。すると、弁座40の連通孔40c内の段部40dから弁体30の当接部30aが離間することにより、弁座40の連通孔40cの第1弁座開口部40a側が開放されて開弁する。これにより作動液は、固定コア20の第1開口部21側から第2開口部23側へと流通する。このとき、閉弁状態において弁座40と弁体30の当接部30aとにかかっていた液圧によるシール力は、開弁状態へ移行する際に急減少して消滅する。
そこで、本実施の形態の常閉型電磁弁10では、固定コア20及び可動コア28の相対向する端部に関して、可動コア28の端部が凸部28aを有し、固定コア20の端部が可動コア28の凸部28aに遊挿可能な凹部20aを有するように形成するという構成を採用している。そして、図3(A)に示すように、コイル12への非通電時、すなわち図1に示す閉弁状態においては、可動コア28の凸部28aが固定コア20の凹部20aに対して非挿入状態となり、図3(B)に示すように、コイルへの通電時、すなわち図2に示す開弁状態においては、可動コア28が固定コア20側に近接移動することにより可動コア28の凸部28aが固定コア20の凹部20cに対して挿入状態となるように固定コア20及び可動コア28が配設されている。これにより、本実施の形態では、図4に示すように、少なくとも閉弁状態から開弁状態への移行時において、可動コア28の推進方向に働く電磁吸引力が、可動コア28と固定コア20との近接に伴って減衰する動作領域1000を有するようになる。
具体的には、閉弁状態からコイルへの通電時における開弁状態へ移行するまでの間においては、図3(A)に示すように、可動コア28の凸部28aの端面282と固定コアの凹部20aの端面201との間の距離(Air Gap)よりも可動コア28の凸部28の外側角部と固定コア20の凹部20aの内側角部とが近接しているため、同図に示す領域100に磁束が通りやすくなっており、その磁束により可動コア28の凸部28の外側角部と固定コア20の凹部20aの内側角部との間に生じる電磁吸引力のうち可動コア28の推進方向の成分が可動コア28を固定コア20側へ引き寄せることとなる。
一方、図3(B)に示すように、可動コア28が固定コア20側に近接するのに伴って、可動コア28の凸部28aの端面282と固定コアの凹部20aの端面201との間の距離(Air Gap)が減少し、可動コア28の凸部28aが固定コア20の凹部20aに挿入された状態となると、同図に示す領域110に磁束が通りやすくなるため、可動コア28の凸部28aの外側側面と固定コア20の凹部20aの内側側面との間に生じる電磁吸引力の側面方向成分が増すのに対して可動コア28の推進方向に働く力成分が減少する。その結果、図4に示す動作領域1000のように可動コア28の凸部28aの端面282と固定コアの凹部20aの端面201との間の距離(Air Gap)が減少するのに伴って徐々に可動コア28の推進方向に働く電磁吸引力が減衰していくことになる。
従って、本実施の形態によれば、閉弁状態から開弁状態に移行する開弁初期段階において、弁座40と弁体30の当接部30aとにかかっていた液圧によるシール力が急減少して消滅しても、閉弁状態から開弁状態への移行時において可動コア28の推進方向に働く電磁吸引力が可動コア28と固定コア20との近接に伴って減衰するため、弁体30の当接部30aが弁座40から急激に離反することなく細かな調圧制御が可能となる。
なお、本発明は、本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
例えば、本実施の形態では可動コア28の固定コア20に対向する端部に凸部28aを形成し、固定コア20の可動コア28と対向する端部に凹部20aを形成したが、可動コア28の固定コア20と対向する端部を凹部とし、固定コア20の可動コア28と対向する端部を凸部としてもよい。
また例えば、本実施の形態では閉弁状態における可動コア28と固定コア20との位置関係を凸部28aを凹部20aに非挿入状態としたが、凸部28aの端面281(図3(A),(B)における凸部28aの最下端面)と凹部20aの端面201(図3(A),(B)における凹部20aの最上端面)とが側面視において略面一(略同位置)となることが好ましい。このようにすれば、電磁吸引力のうち可動コア28の推進方向に働く成分を最も効率的に発生させることができる。
また例えば、電磁吸引力のより速やかな減衰を望む場合には、可動コア28の凸部28aを固定コア20の凹部20aとの閉弁状態における位置関係を、上述の場合と異なり、可動コア28の凸部28aを若干凹部20aに挿入させた状態を最小挿入状態とする構成としてもよい。すなわち、閉弁状態において最小挿入状態となりコイル12に通電されるにつれて可動コア28の凸部28aの固定コア20の凹部20aに対する挿入量が増すようにしてもよい。
本実施の形態に係る常閉型電磁弁の閉弁状態を示す断面図である。 本実施の形態に係る常閉型電磁弁の開弁状態を示す断面図である。 図3(A)は、図1における部分拡大図である。図3(B)は、図2における部分拡大図である。 本実施の形態に係る常閉型電磁弁の吸引力特性を示す図である。
符号の説明
10 常閉型電磁弁、12 コイル、20 固定コア、20a 凹部、22 貫通孔、24 リテーナ、28 可動コア、28a 凸部、30 弁体、30a 当接部、30b 軸部、40 弁座、40c 連通孔、50 座ばね(付勢部材)

Claims (5)

  1. 固定コアと、
    通電により少なくとも前記固定コアを励磁するコイルと、
    前記固定コアに対向配置され、前記コイルへの通電により発生する電磁吸引力により前記固定コア側へ近接移動する可動コアと、
    前記可動コアが前記固定コア側に近接移動することにより、該可動コアに押動されるリテーナと、
    作動液流路を連通させるための連通孔を有する弁座と、
    前記リテーナと共に進退移動し、前記弁座に当接することにより前記連通孔を閉塞可能に設けられる弁体と、
    を備えた常閉型電磁弁において、
    前記リテーナを前記弁座から離隔する方向に付勢する付勢部材を含み、
    前記弁体は、前記弁座の連通孔を遊貫する軸部と、該弁座の連通孔内に配置され該連通孔を内側から閉塞する当接部とを有し、
    少なくとも閉弁状態から開弁状態への移行時において、前記可動コアの推進方向に働く電磁吸引力が前記可動コアと前記固定コアとの近接に伴って減衰する動作領域を有することを特徴とする常閉型電磁弁。
  2. 請求項1に記載の常閉型電磁弁であって、
    前記付勢部材は、前記リテーナと前記弁座との間に縮設されていることを特徴とする常閉型電磁弁。
  3. 請求項1または2に記載の常閉型電磁弁であって、
    前記固定コア及び可動コアの相対向する端部は、一方の端部が凸部を有し、他方の端部が該凸部に遊挿可能な凹部を有するように形成され、
    前記固定コア及び可動コアは、前記コイルへの非通電時において、一方の端部に形成された前記凸部が他方の端部に形成された前記凹部に対して非挿入状態または最小挿入状態となり、前記コイルへの通電に伴って前記可動コアが前記固定コア側に近接移動することにより前記凸部が前記凹部に対して挿入状態または前記凸部の前記凹部に対する挿入量が増した状態となるように配設されていることを特徴とする常閉型電磁弁。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の常閉型電磁弁であって、
    前記弁体は、前記軸部において前記リテーナに固定されていることを特徴とする常閉型電磁弁。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の常閉型電磁弁であって、
    前記固定コアは、一端から他端にかけて貫通し、前記可動コアが近接する側とは反対側の開口部に前記弁座が内設される貫通孔を有し、
    前記貫通孔は、前記弁体の当接部が前記弁座に当接する方向に前記弁座の連通孔を経由して作動液を流通させるための作動液の流入口を有することを特徴とする常閉型電磁弁。
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