JP2005289038A - 熱可塑性樹脂シート、合わせガラスの製造方法及び合わせガラス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 可塑剤を含むポリビニルブチラール樹脂からなる層(A)と、可塑剤を含み、かつ層(A)と樹脂構造の異なるポリビニルブチラール樹脂からなる他の層(B)とを多層押出シートに押出成形した熱可塑性樹シートであり、層(A)より内側に層(B)が積層されている熱可塑性樹脂シートであって、オートクレーブにより1MPa以上に加圧しながら100℃以上に加熱して、可塑剤の濃度勾配によって層(A)と層(B)のいずれかに可塑剤を移行させた後、30日以上の期間、熱可塑性樹脂シートを養生して、樹脂構造の差異によるポリビニルブチラール樹脂の極性差によって層(A)と層(B)のいずれかに可塑剤を移行させて平衡可塑剤分布を有する多層熱可塑性樹脂シートとする。
【選択図】 なし
Description
また、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アイオノマーといった樹脂は、ポリビニルブチラール樹脂と種類の異なるため、樹脂の特性が異なりガラスとの貼り合わせ時に高温の加熱が必要であるといった問題点があった。さらに、樹脂の種類によってはポリビニルブチラール樹脂と接着しない樹脂もあった。
また、中間膜の膜厚を大きくすることも耐貫通性向上には有効であるが、この方法ではガラス重量が大きくなるため、燃費向上のために必要な車両の軽量化には適当ではなく、また、厚くなるため合わせガラスを取り扱いにくくなるといった欠点もあった。
しかも、合わせガラスと貼り合わせた後に、層(A)と層(B)の硬さが所望の硬さに達する。したがって、本発明の熱可塑性樹脂シートは、多層樹脂膜としての取扱いも容易であり、更に、優れた耐貫通性を有する合わせガラスを提供することができる。
なお、あらゆる温度範囲で、高い耐貫通性を有するためには、ガラスと中間膜が接触する層(A)が柔らかく、内部の層(B)が固い方が望ましい。
この際の引っ張り歪み速度は、引っ張り速度(500mm/分)/測定間距離(40mm)×100で求められ、1250%/分となる。
なお、中間膜の硬さはガラス転移点を指標として評価することもできる。ガラス転移点を指標とする場合は、より柔軟な熱可塑性樹脂シートの方がガラス転移温度は低くなる。
オートクレーブによる高温、高圧条件下で処理された時に可塑剤は層(A)、層(B)間を高濃度側から低濃度側へ移行する。オートクレーブでの加熱、加圧条件には種々の条件が存在するが、可塑剤を移行させるために加熱加圧条件を特別に設定する必要はない。なお、中間膜とガラスとの間隙の残留空気を中間膜中に溶解、拡散させるために100℃以上、1MPa以上の温度、圧力条件で実施するのが好ましい。より望ましくは130〜140℃、1.2〜1.4MPaである。
層(A)、層(B)間での可塑剤の移行が完了した時の各層の可塑剤含有量は層(A)のポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して可塑剤30重量部以上、45重量部以下であることが望ましい。より好ましくは、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して可塑剤35重量部以上、42重量部以下であることが望ましい。層(B)についてはポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して可塑剤10重量部以上、30重量部以下であることが望ましい。より好ましくは、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して可塑剤15重量部以上、30重量部以下であることが望ましい。
すなわち、高温に加熱された時に移行する可塑剤の絶対量は、まず押出成形時におけるそれぞれの層間の可塑剤濃度差により大きく影響を受ける。また、可塑剤濃度の高い層に含まれる可塑剤の絶対量にも依存する。その上で、可塑剤の移行を受けた層は厚みが薄いほど柔軟性が向上する。また、養生時に層間を移行する可塑剤量はそれぞれの樹脂の極性差に大きく影響される。
本発明では、層(B)中の可塑剤の部数が10重量部未満であるとPVB樹脂の可塑化効果が極めて不充分となり、中間膜全体がかたくなり、製造された多層中間膜を取り扱いにくくなる。また、層(B)中の可塑剤の部数が35重量部を超えると層(B)が柔らかくなりすぎて、製造された多層中間膜を取り扱いにくくなったり、耐貫通性が低下する恐れがある。
尚、上記積層シートにおいて、層(A)どうし、層(B)どうしの厚さはそれぞれ同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、上記層(B)の厚みは中間膜全体の10%以上である必要がある。層(B)の厚みが中間膜全体の厚みの10%未満であると十分な耐貫通性能を得られないからである。
本発明の性能制御方法を用いると多層シートにおいて、押し出し成型時の各層に含有される可塑剤を、オートクレーブの時点で一旦可塑剤を移行させた後、養生によって各層ののPVB樹脂の極性差を利用し、可塑剤を再び経時的に移行させることにより、最終的に、所望の平衡可塑剤含有量分布を有する多層シートとすることができる。
また、本発明の熱可塑性樹脂シートを合わせガラスに用いると、ガラスと接触する側の層(A)の弾性率を経時で低下させ、内部の層(B)の弾性率を経時で上昇させることができるので、製造時の多層シートとは異なり低温から高温における耐貫通性能が著しく向上する。
さらに、樹脂を複数枚重ねて中間膜とした場合は、重ね合わせた樹脂膜をガラスに貼り合わせ高温、高圧のオートクレーブで処理すると、意図されない可塑剤の移行が発生して耐貫通性が低下する恐れがある。しかし、本発明ではオートクレーブにおける可塑剤の移行を予め想定して多層樹脂シートが設計されているため、特に低温での耐貫通性に優れる。
( 実施例1)
1.層(A)用の熱可塑性樹脂組成物(A)の調製
PVB樹脂(平均重合度1700,残存アセチル基1mol%,ブチラール化度68mol%)100重量部に対し,可塑剤としてトリエチレングリコール‐ジ‐2‐エチルヘサノエート(3GO)40重量部、接着力調整剤として酢酸マグネシウム/2−エチル酪酸マグネシウム混合物を樹脂組成物全量に対してマグネシウム量が50ppmになるように添加混合して樹脂組成物(A)を調製した。
PVB樹脂(平均重合度1700,残存アセチル基1mol%,ブチラール化度65mol%)100重量部に対し,可塑剤としてトリエチレングリコール‐ジ‐2‐エチルヘサノエート(3GO)25重量部を添加混合して樹脂組成物(B)を調製した。
3.中間膜の作成
樹脂組成物(A)と、樹脂組成物(B)とを使用し、多層押出機を用いて厚さ0.75mmの層(A)/層(B)/層(A)の3層中間膜(PVBシート)を作成した(層厚比は表1に示した)。次に一対のエンボスロールを用いて,PVBシートの両面に微細な山形の凹凸からなる多数のエンボスを付与し,両面にエンボス模様が形成された中間膜を製造した。得られた中間膜を温度20℃〜25℃,湿度25〜30%RHの雰囲気下に2時間放置して調湿した。
上記で得られた合わせガラス(オートクレーブ直後及びオートクレーブから30日経過後)各10枚を所定の温度で雰囲気中に4時間放置した後、耐貫通性能をJIS−R−3212に従い評価した。尚、耐貫通性能として、鉄球が50%貫通しない高さを合格としその高さを耐貫通性(MBH)とした。結果を表4に示した。
上記の合わせガラス構成体を作成する方法に準じ、中間膜とガラスとの間にポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムと略記する)を挟んだ構成体として、ゴムバックにいれ,ゴムバック内の圧力を11.3kPaまで脱気し脱気状態のまま80℃まで昇温し、この温度を30分間保持した。ついでオートクレーブ中で圧力1.3MPa、温度140℃で熱圧着処理を行い中間膜が層(A)/層(B)/層(A)(層厚比:0.25/0.25/0.25)の構成のPET/中間膜/PET構成体を得た。
先ず、保管後の構成体の屈折率を測定した。ここで可塑剤が増加すれば樹脂シートの屈折率が増加することを利用して、中間膜の層(A)中の可塑剤量を算出した。一方、中間膜の内部の層(B)中の可塑剤は、構成体に含有される可塑剤の量から屈折率より算出した層(A)中の可塑剤量を差し引いて層(B)中に含有される可塑剤量とした。結果を表1、2、3に示した。
測定の結果から求めたオートクレーブ後の可塑剤含有量と同じ可塑剤量の層(A)、層(B)のシートを作成し、JIS K 6771に準じて、ダンベル3号の試験片を引っ張り速度500mm/分(引っ張り歪み速度1250%/分)で引っ張り試験を行い、−30℃、0℃、23℃における弾性率、最大点応力、破断エネルギーを求めた。結果を表2に示した。
完成した合わせガラスを20℃以上30℃以下の温度条件下で、かつ湿度20%RH〜30%RHの条件下で30日間、該合わせガラスを養生して可塑剤を移行させた後、各層の可塑剤量を測定した。測定結果に基づき30日経過後の可塑剤含有量と同じ可塑剤含有量の層(A)、層(B)のシートを作成し、JIS K 6771に準じて、ダンベル3号の試験片を引っ張り速度500mm/分(引っ張り歪み速度1250%/分)で引っ張り試験を行い、−30℃、0℃、23℃における弾性率、最大点応力、破断エネルギーを求めた。結果を表3に示した。
層(B)における可塑剤量を20重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
層(B)における可塑剤量を15重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
層(A)の厚みを0.125mm、層(B)の厚みを0.500mmとして、熱可塑性樹脂シートの層の厚み比率を1:2:1にしたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスの製造を行い、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
層(A)の製造に使用するポリビニルブチラール樹脂100重量部の内、10重量部を架橋ポリビニルブチラール樹脂としたこと以外は実施例1と同様に合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
層(B)の製造に使用するポリビニルブチラール樹脂100重量部の内、10重量部をアセタール化度が65mol%の架橋ポリビニルブチラール樹脂粒子としたこと以外は実施例1と同様に合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
1.層(A)用の熱可塑性樹脂組成物の調製
平均重合度1700,残存アセチル基1mol%,ブチラール化度65mol%のポリビニルブチラール樹脂を使用し、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対し,可塑剤としてトリエチレングリコール‐ジ‐2‐エチルヘサノエート(3GO)25重量部、接着力調整剤として酢酸マグネシウム/2−エチル酪酸マグネシウム混合物を樹脂組成物全量に対してマグネシウム量が50ppmになるように添加混合して熱可塑性樹脂組成物を調製した。
2.層(B)用の熱可塑性樹脂組成物の調製
平均重合度1700,残存アセチル基1mol%,ブチラール化度68mol%のポリビニルブチラール樹脂を使用し、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対し,可塑剤としてトリエチレングリコール‐ジ‐2‐エチルヘサノエート(3GO)40重量部を添加混合して熱可塑性樹脂組成物を調製した。
層(A)と層(B)からなる多層樹脂シートの製造方法や合わせガラスの製造方法、樹脂シートの浄化方法については実施例1と同様な方法で実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
層(B)における可塑剤量を35重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
(比較例3)
層(A)における可塑剤量を45重量部とし、層(B)における可塑剤量を15重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造をし、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
(比較例4)
層(A)における可塑剤量を30重量部とし、層(B)における可塑剤量を30重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
(比較例5)
層(A)における可塑剤量を25重量部とし、層(B)における可塑剤量を35重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
(比較例6)
層(A)における可塑剤量を45重量部とし、層(B)における可塑剤量を25重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
(比較例7)
合わせガラスを20〜30℃、20〜30%RH室内で7日間養生したこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを製造し、評価を実施した。結果は表1、2、3、4に示した。
Claims (13)
- 可塑剤を含むポリビニルブチラール樹脂からなる層(A)と、可塑剤を含み、かつ層(A)と樹脂構造の異なるポリビニルブチラール樹脂からなる他の層(B)とを、
少なくとも2層の層(A)と少なくとも1層の層(B)とからなる多層押出シートに押出成形した熱可塑性樹シートであり、層(A)より内側に層(B)が積層されている熱可塑性樹脂シートであって、熱可塑性樹脂シートをオートクレーブにより1MPa以上に加圧しながら100℃以上に加熱して、可塑剤の濃度勾配によって層(A)と層(B)のいずれかに可塑剤を移行させた後、20℃以上30℃以下の温度条件下で、かつ湿度20%RH〜30%RHの条件下で30日以上の期間、熱可塑性樹脂シートを養生して、樹脂構造の差異によるポリビニルブチラール樹脂の極性差によって層(A)と層(B)のいずれかに可塑剤を移行させて平衡可塑剤分布を有する多層熱可塑性樹脂シートとするオートクレーブ終了後の養生試験の前後において、オートクレーブ終了後の養生試験を終えた後で引っ張り歪み速度1250%/分で測定した0℃以上、25℃以下の範囲の応力歪み曲線から得られた層(B)の弾性率が、オートクレーブ終了時の弾性率よりも10MPa以上増加し、かつ、引っ張り歪み速度1250%/分で測定した0℃以下、−20℃以上の範囲の応力歪み曲線から得られた層(A)の弾性率が10MPa以上減少することを特徴とする熱可塑性樹脂シート。 - 熱可塑性樹脂シートが平衡可塑剤含有量に達したオートクレーブ終了後の養生試験の後において、引っ張り歪み速度1250%/分で測定した−10℃、0℃、23℃における応力歪み曲線から得られた層(B)の弾性率が、いずれの温度においても層(A)より大きいことを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂シート。
- 熱可塑性樹脂シートが平衡可塑剤含有量に達したオートクレーブ終了後の養生試験の後において、引っ張り歪み速度1250%/分で測定した0℃以上、25℃以下の範囲の応力歪み曲線から得られた層(B)の最大点応力が、オートクレーブ終了時の最大点応力よりも0.5MPa以上増加し、かつ、引っ張り歪み速度1250%/分で測定した0℃以下、−20℃以上の範囲の応力歪み曲線から得られた層(A)の最大点応力が0.5MPa以上減少することを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂シート。
- 熱可塑性樹脂シートが平衡可塑剤含有量に達したオートクレーブ終了後の養生試験の後において、引っ張り歪み速度1250%/分で測定した−10℃、0℃、23℃における応力歪み曲線から得られた層(B)の最大点応力が、いずれの温度においても層(A)より大きいことを特徴とする請求項3に記載の熱可塑性樹脂シート。
- 熱可塑性樹脂シートが平衡可塑剤含有量に達したオートクレーブ終了後の養生試験の後において、引っ張り歪み速度1250%/分で測定した−10℃、0℃、23℃における応力歪み曲線から得られた層(B)の破断エネルギーが、いずれの温度においても層(A)より高いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂シート。
- 層(A)におけるポリビニルブチラール樹脂のブチラール化度と残存アセチル基の含有量が、層(B)よりも多いことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂シート。
- 少なくとも各層の平衡可塑剤含有量が互いに異なることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂シート。
- すくなくとも層(A)と層(B)のいずれか一方の層に衝撃吸収微粒子が分散されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂シート。
- すくなくとも層(A)と層(B)のいずれか一方の層にアセタール化度が60〜85モル%の架橋されたポリビニルアセタール樹脂微粒子が分散されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂シート。
- 可塑剤濃度の異なる層(A)と層(B)とが積層された熱可塑性樹脂シートからなる合わせガラス用中間膜を2枚のガラス板で挟み100℃以上で加熱して合わせガラスを製造した後、20℃以上30℃以下の温度条件下で、かつ湿度20%RH〜30%RHの条件下で30日以上の期間、該合わせガラスを養生して熱可塑性樹脂シートの層(A)と層(B)との間で可塑剤を移行させ層(A)と層(B)とを平衡可塑剤含有量に到達させることを特徴とする合わせガラスの製造方法。
- 層(A)と層(B)の層間で移行する可塑剤の量が、層(A)のポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して1重量部以上であることを特徴とする請求項9記載の合わせガラスの製造方法。
- 可塑剤濃度の異なる樹脂膜(A)と樹脂膜(B)とを重ね合わせて貼り合わせた多層樹脂シートからなる合わせガラス用中間膜を2枚のガラス板で挟み100℃以上で加熱して合わせガラスを製造した後に、20℃以上30℃以下の温度条件下で、かつ湿度20%RH〜30%RHの条件下で30日以上の期間、該合わせガラスを養生して熱可塑性樹脂シートの層(A)と層(B)との間で可塑剤を移行させ、層(A)と層(B)とを平衡可塑剤含有量に到達させることを特徴とする合わせガラスの製造方法。
- 請求項10〜12のいずれか1項に記載の製造方法により得られることを特徴とする合わせガラス。
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