JP2005288733A - 耐候性に優れた塗装金属板 - Google Patents
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Abstract
【課題】 塗膜の変退色による外観性の経時的な劣化が生じにくい塗装金属板を提供する。
【解決手段】 金属微粉末を含有する有機樹脂塗膜を有する塗装金属板であって、有機樹脂塗膜をX線強度分析した際の金属微粉末の特性X線強度をA、炭素の特性X線強度をBとしたとき、促進耐候性試験(JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用い、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験)前の塗装金属板のBとAの強度比R0=B0/A0と、上記促進耐候性試験200時間実施後の塗装金属板のBとAの強度比R200=B200/A200との比率R200/R0を0.8以上とする。
【選択図】 なし
【解決手段】 金属微粉末を含有する有機樹脂塗膜を有する塗装金属板であって、有機樹脂塗膜をX線強度分析した際の金属微粉末の特性X線強度をA、炭素の特性X線強度をBとしたとき、促進耐候性試験(JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用い、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験)前の塗装金属板のBとAの強度比R0=B0/A0と、上記促進耐候性試験200時間実施後の塗装金属板のBとAの強度比R200=B200/A200との比率R200/R0を0.8以上とする。
【選択図】 なし
Description
本発明は、屋外環境下において太陽光による塗膜劣化の少ない塗装金属板に関する。
亜鉛めっき鋼板に塗装したカラー鋼板は、低コストで性能に優れることから、建物の屋根材や壁材などに広く用いられている。また、この塗装鋼板の塗膜形成樹脂としてはポリエステル樹脂が用いられることが多い。しかしながら、カラー鋼板は、大気環境下において、太陽からの熱や紫外線、大気中の風雨等によって年数が経つにつれて塗膜の劣化が進む。これは、主として塗膜を形成するポリエステル樹脂が紫外線等により劣化・分解することに起因している。
これに対して、塗膜強度の高いフッ素樹脂を使用した塗装鋼板も使用されている。しかし、フッ素樹脂塗膜は、ポリエステル樹脂塗膜に比べて耐候性が優れるものの、高価である難点がある。また、顔料成分としても、一般的に使用される酸化チタン顔料は紫外線等に対して反応性があり、反応性を抑えたタイプの酸化チタンも大気環境下では塗膜樹脂成分を劣化させる作用がある。
したがって本発明の目的は、このような従来技術の課題を解決し、塗膜の変退色による外観性の経時的な劣化が生じにくい塗装金属板を提供することにある。
本発明者らは、塗装鋼板の有機樹脂塗膜中に金属微粉末を添加するとともに、この有機樹脂塗膜中の特定成分のX線強度比について促進耐候性試験前後での比率を所定のレベル以上とすることにより、耐候性が大きく改善された塗装金属板が得られることを見出した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、その特徴は以下のとおりである。
[1] 金属微粉末を含有する有機樹脂塗膜を有する塗装金属板であって、
有機樹脂塗膜をX線強度分析した際の金属微粉末の特性X線強度をA、炭素の特性X線強度をBとしたとき、下記促進耐候性試験前の塗装金属板のBとAの強度比R0=B0/A0と、下記促進耐候性試験200時間実施後の塗装金属板のBとAの強度比R200=B200/A200との比率R200/R0が0.8以上であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
促進耐候性試験:JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用い、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験
[1] 金属微粉末を含有する有機樹脂塗膜を有する塗装金属板であって、
有機樹脂塗膜をX線強度分析した際の金属微粉末の特性X線強度をA、炭素の特性X線強度をBとしたとき、下記促進耐候性試験前の塗装金属板のBとAの強度比R0=B0/A0と、下記促進耐候性試験200時間実施後の塗装金属板のBとAの強度比R200=B200/A200との比率R200/R0が0.8以上であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
促進耐候性試験:JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用い、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験
[2] 上記[1]の塗装金属板において、有機樹脂塗膜中の金属微粉末の平均粒径が20μm以下であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[3] 上記[1]又は[2]の塗装金属板において、有機樹脂塗膜中の金属微粉末の配合量が塗膜固形分中の割合で2〜30質量%であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[4] 上記[1]〜[3]のいずれかの塗装金属板において、金属微粉末がアルミニウム顔料であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[5] 上記[1]〜[4]のいずれかの塗装金属板において、金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に経時的に色調が変化する有機樹脂塗膜を有することを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[3] 上記[1]又は[2]の塗装金属板において、有機樹脂塗膜中の金属微粉末の配合量が塗膜固形分中の割合で2〜30質量%であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[4] 上記[1]〜[3]のいずれかの塗装金属板において、金属微粉末がアルミニウム顔料であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[5] 上記[1]〜[4]のいずれかの塗装金属板において、金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に経時的に色調が変化する有機樹脂塗膜を有することを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[6] 上記[1]〜[5]のいずれかの塗装金属板において、金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に下塗り塗膜を有し、さらにその上層に上塗り塗膜として経時的に色調が変化する有機樹脂塗膜を有することを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[7] 上記[6]の塗装金属板において、下塗り塗膜の膜厚が2μm以上、上塗り塗膜の膜厚が8〜20μmであることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
[7] 上記[6]の塗装金属板において、下塗り塗膜の膜厚が2μm以上、上塗り塗膜の膜厚が8〜20μmであることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
本発明の塗装金属板は、紫外線などによる塗膜の経時劣化が抑えられ、長期間にわたって優れた耐候性を示す。
本発明の塗膜金属板は、金属微粉末を含有し、屋外環境など紫外線が照射される環境において塗膜の劣化が極めて少ない有機樹脂塗膜を有することを特徴とする。
本発明の塗装金属板は、耐候性に優れた上記有機樹脂塗膜の下地として化成処理皮膜、さらには下塗り塗膜(プライマー)を形成してもよい。これら化成処理皮膜、下塗り塗膜を設ける場合の実施形態については後に詳述する。
本発明の塗装金属板は、耐候性に優れた上記有機樹脂塗膜の下地として化成処理皮膜、さらには下塗り塗膜(プライマー)を形成してもよい。これら化成処理皮膜、下塗り塗膜を設ける場合の実施形態については後に詳述する。
本発明の塗装金属板が有する有機樹脂塗膜中に含まれる金属微粉末は、塗料中に分散可能なものであれば、その種類は特に限定されないが、入手しやすさ、取り扱いの容易さ等の点でアルミニウム顔料(アルミニウム粉顔料)が好ましい。
上記アルミニウム顔料は、一般に、アルミニウムの溶湯を噴霧して作られる粉粒状のアトマイズ粉やアルミニウムの箔片を出発原料とし、これを機械的に粉砕研磨して得られるアルミニウム粉を主たる原料とするもので、たとえば、市販のものとしては「アルミペースト SAP260N」(商品名,昭和アルミニウム(株)製)、「アルミペースト ホワイトシルバー 7080N」(商品名,東洋アルミニウム(株)製)、「アルペースト 1700NL」(商品名,東洋アルミニウム(株)製)、「CR601M」(商品名,旭化成工業(株)製)、「アルペースト 1100N」(商品名,東洋アルミニウム(株)製)等が挙げられる。
上記アルミニウム顔料は、一般に、アルミニウムの溶湯を噴霧して作られる粉粒状のアトマイズ粉やアルミニウムの箔片を出発原料とし、これを機械的に粉砕研磨して得られるアルミニウム粉を主たる原料とするもので、たとえば、市販のものとしては「アルミペースト SAP260N」(商品名,昭和アルミニウム(株)製)、「アルミペースト ホワイトシルバー 7080N」(商品名,東洋アルミニウム(株)製)、「アルペースト 1700NL」(商品名,東洋アルミニウム(株)製)、「CR601M」(商品名,旭化成工業(株)製)、「アルペースト 1100N」(商品名,東洋アルミニウム(株)製)等が挙げられる。
アルミニウム顔料には、顔料粒子を表層処理したものと表層処理しないものとがあるが、いずれを用いてもよく、また両者を併用してもよい。表層処理したアルミニウム顔料としては有機処理アルミニウム顔料等がある。したがって、本発明では無処理アルミニウム顔料、有機処理アルミニウム顔料等の中から選ばれる1種以上を使用することができる。
また、金属微粉末(特に好ましくはアルミニウム顔料)としては、特に平均粒子径が20μm以下のものが望ましい。金属微粉末(特に好ましくはアルミニウム顔料)の平均粒子径が20μmを超えると、大気環境下において塗膜の色調の経時的な濃色化が起きにくくなる。
金属微粉末の有機樹脂塗膜中での配合量は、塗膜固形分中の割合で2〜30質量%、好ましくは4〜25%質量とすることが望ましい。金属微粉末の配合量が2質量%未満では耐候性向上の効果が十分に得られず、一方、30質量%を超えると初期塗膜外観が不十分となる。
また、金属微粉末(特に好ましくはアルミニウム顔料)としては、特に平均粒子径が20μm以下のものが望ましい。金属微粉末(特に好ましくはアルミニウム顔料)の平均粒子径が20μmを超えると、大気環境下において塗膜の色調の経時的な濃色化が起きにくくなる。
金属微粉末の有機樹脂塗膜中での配合量は、塗膜固形分中の割合で2〜30質量%、好ましくは4〜25%質量とすることが望ましい。金属微粉末の配合量が2質量%未満では耐候性向上の効果が十分に得られず、一方、30質量%を超えると初期塗膜外観が不十分となる。
有機樹脂塗膜中には、金属微粉末(特に好ましくは、アルミニウム顔料)を経時的に安定して酸化させるために、金属微粉末の酸化促進剤を含有させることが好ましい。酸化促進剤は、金属微粉末の酸化促進作用を有するものであれば、特にその種類を問わないが、例えば、リン酸及びその化合物(例えば、「キャタリスト 269−9」(商品名,三井サイテック(株)製)):p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルジナフタレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸等が挙げられる。また、酸化促進剤は、モノイソプロパノールアミン、アンモニア、エチルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、n−メチルジエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、n,n−ジブチルエタノールアミン等のブロック剤を付加したものも使用できる。本発明では、これら酸化促進剤の1種又は2種以上を使用できる。
有機樹脂塗膜中の酸化促進剤の配合量は、塗膜固形分中の割合で0.1〜0.5質量%とすることが望ましい。酸化促進剤の配合量が0.1質量%未満では、その添加による酸化促進効果が乏しく、一方、0.5質量を超えると有機樹脂塗膜中の樹脂の酸化が進むため、加工性が低下しやすい。
有機樹脂塗膜中の酸化促進剤の配合量は、塗膜固形分中の割合で0.1〜0.5質量%とすることが望ましい。酸化促進剤の配合量が0.1質量%未満では、その添加による酸化促進効果が乏しく、一方、0.5質量を超えると有機樹脂塗膜中の樹脂の酸化が進むため、加工性が低下しやすい。
有機樹脂塗膜中には、着色顔料を含有させることができる。塗膜中に着色顔料を含有させることにより、外観性が良好な塗装金属板が得られる。
使用する着色顔料に特別な制限はなく、任意のものを用いることができる。例えば、弁柄、マイカ、カーボンブラック、黄色酸化鉄、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等の着色顔料が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
使用する着色顔料に特別な制限はなく、任意のものを用いることができる。例えば、弁柄、マイカ、カーボンブラック、黄色酸化鉄、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等の着色顔料が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の塗装金属板の有機樹脂塗膜は、上記のような金属微粉末を必須成分として含有することに加え、以下のような条件を満足することが必要である。すなわち、有機樹脂塗膜をX線強度分析した際の金属微粉末の特性X線強度をA、炭素の特性X線強度をBとしたとき、下記促進耐候性試験前の塗装金属板のBとAの強度比R0=B0/A0と、下記促進耐候性試験200時間実施後の塗装金属板のBとAの強度比R200=B200/A200との比率R200/R0が0.8以上であることが必要である。
促進耐候性試験:JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用い、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験
促進耐候性試験:JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用い、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験
上記X線強度測定に基づく比率R200/R0は、促進耐候性試験前後での塗膜中の樹脂量の相対値を評価する指標となるもので、本発明では、この値を0.8以上とすることにより、塗膜が優れた耐候性を示すことを見出したものである。ここでR200/R0が0.8未満の場合には、促進耐候性試験後における炭素の比率の減少が顕著であり、これは紫外線により樹脂成分が劣化、消失したことによるものである。後述する実施例の比較例で示すように、R200/R0が0.8未満の塗膜では塗膜表面に亀裂が生じている。
上記比率R200/R0を0.8以上とするために、有機樹脂塗膜中に塗膜の劣化原因となる紫外線透過を抑制する物質を含有させることが必要であり、例えば、平均粒子径が20μm以下の金属微粉末を塗膜固形分中の割合で2〜30質量%含有させることが好ましい。
塗膜中成分のX線強度を測定する方法としては、例えば、走査電子顕微鏡に装着したエネルギー分散型X線分光装置(EXS)を用い、試料室の真空度を30Paの低真空にし、試料に蒸着を施すことなく分析を実施する方法を用いることができる。また、この方法以外でも、AuやPt−Pdを薄く蒸着した試料を用いて通常のSEMに装着したEDS又は蛍光X線分析装置(FX)を用いてX線強度を測定してもよい。
塗膜中成分のX線強度を測定する方法としては、例えば、走査電子顕微鏡に装着したエネルギー分散型X線分光装置(EXS)を用い、試料室の真空度を30Paの低真空にし、試料に蒸着を施すことなく分析を実施する方法を用いることができる。また、この方法以外でも、AuやPt−Pdを薄く蒸着した試料を用いて通常のSEMに装着したEDS又は蛍光X線分析装置(FX)を用いてX線強度を測定してもよい。
有機樹脂塗膜の基体樹脂としては、塗装金属板製造設備で成膜可能なものであれば特に種類は問わないが、本発明の作用効果を十分なものとするために、さらには加工性、コスト等の面からポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂の中から選ばれる1種以上を用いることが好ましい。なお、ポリエステル系樹脂は、ポリエステル樹脂、シリコン変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂等を含む。
通常、上記基体樹脂は硬化剤と組み合わせて使用される。硬化剤としては、ポリイソシアネート化合物又は/及びアミノ樹脂を用いることができる。
上記ポリイソシアネート化合物としては、一般的製法で得られるヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、トリレンジイソシアネート及びその誘導体、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、キシリレンジイソシアネート及びその誘導体、イソホロンジイソシアネート及びその誘導体、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、水添トリレンジイソシアネート及びその誘導体、水添4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、水添キシリレンジイソシアネート及びその誘導体等の化合物を用いることができるが、特に一液型塗料としての使用が可能であるフェノール、クレゾール、芳香族第二アミン、第三級アルコール、ラクタム、オキシム等のブロック剤でブロック化されたポリイソシアネート化合物が好ましい。このブロック化ポリイソシアネート化合物を用いることにより一液での保存が可能となり、塗料としての使用が容易となる。
上記ポリイソシアネート化合物としては、一般的製法で得られるヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、トリレンジイソシアネート及びその誘導体、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、キシリレンジイソシアネート及びその誘導体、イソホロンジイソシアネート及びその誘導体、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、水添トリレンジイソシアネート及びその誘導体、水添4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、水添キシリレンジイソシアネート及びその誘導体等の化合物を用いることができるが、特に一液型塗料としての使用が可能であるフェノール、クレゾール、芳香族第二アミン、第三級アルコール、ラクタム、オキシム等のブロック剤でブロック化されたポリイソシアネート化合物が好ましい。このブロック化ポリイソシアネート化合物を用いることにより一液での保存が可能となり、塗料としての使用が容易となる。
上記アミノ樹脂としては、尿素、ベンゾグアナミン、メラミン等とホルムアルデヒドとの反応で得られる樹脂、及びこれらをメタノール、ブタノール等のアルコールによりアルキルエーテル化したものが使用できる。具体的には、メチル化尿素樹脂、n−ブチル化ベンゾグアナミン樹脂、メチル化メラミン樹脂、n−ブチル化メラミン樹脂、iso−ブチル化メラミン樹脂等を挙げることができる。
有機樹脂塗膜用の塗料組成物中での硬化剤の配合量は、樹脂固形分中の割合で9〜50質量%とすることが好ましい。硬化剤の配合量が9質量%未満では、塗膜硬度が十分でなく、一方、50質量%を超えると加工性が低下しやすい。
有機樹脂塗膜用の塗料組成物中での硬化剤の配合量は、樹脂固形分中の割合で9〜50質量%とすることが好ましい。硬化剤の配合量が9質量%未満では、塗膜硬度が十分でなく、一方、50質量%を超えると加工性が低下しやすい。
有機樹脂塗膜用の塗料組成物には、上述した金属微粉末(特に好ましくは、アルミニウム顔料)、着色顔料及び酸化促進剤以外の添加成分として、目的、用途に応じて種々の添加成分を配合することができる。例えば、天然ワックスや合成ワックス等の固形潤滑剤、合成シリカ等の光沢調整剤、塗装作業性の改質のための消泡剤や表面調整剤、塗膜の傷付き防止剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
有機樹脂塗膜の膜厚は、本発明の効果を十分に発現させるために8〜20μmとすることが好ましい。有機樹脂塗膜の膜厚が8μm未満では塗膜の色調が不安定になりやすく、また十分な加工性、加工部耐食性が得られない恐れがある。一方、膜厚が20μmを超えると、ワキの発生等の塗面異常が発生しやすくなり、また加工性の低下、原料コストが上昇するため望ましくない。
有機樹脂塗膜用の塗料組成物の塗装方法に特に制約はないが、通常、塗料組成物をロールコーター塗装、カーテンフロー塗装等の方法で塗装した後、熱風加熱、赤外線加熱、誘導加熱などの加熱手段により、所定の到達板温(通常、180〜260℃程度)で焼付処理を行う。
有機樹脂塗膜用の塗料組成物の塗装方法に特に制約はないが、通常、塗料組成物をロールコーター塗装、カーテンフロー塗装等の方法で塗装した後、熱風加熱、赤外線加熱、誘導加熱などの加熱手段により、所定の到達板温(通常、180〜260℃程度)で焼付処理を行う。
本発明の塗装金属板の素地となる金属板は、塗装後加工可能な薄板であれば特に種類を問わないが、一般には、アルミ板、冷延鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミ合金めっき鋼板、合金化亜鉛めっき鋼板、アルミめっき鋼板、ステンレス鋼板等を使用できる。金属板の厚さは特に限定しないが、0.2〜2.0mm程度が成形加工の点で好ましい。
本発明の塗装金属板は、上記有機樹脂塗膜を金属板表面に直接形成してもよいが、良好な耐食性、密着性等を確保するには、上記有機樹脂塗膜の下地として化成処理皮膜や下塗り塗膜を設けることが好ましい。代表的な形態としては、以下のようなものがある。
(1) 金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に下塗り塗膜を有し、さらにその上層に上塗り塗膜として上記有機樹脂塗膜を有する塗装金属板。
(2) 金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に上記有機樹脂塗膜を有する塗装金属板。
(1) 金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に下塗り塗膜を有し、さらにその上層に上塗り塗膜として上記有機樹脂塗膜を有する塗装金属板。
(2) 金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に上記有機樹脂塗膜を有する塗装金属板。
上記化成処理皮膜を形成するための処理法は特に制限はなく、クロメート処理(クロメート処理皮膜)、リン酸塩処理(リン酸塩処理皮膜)、シリカを主成分とする処理液による処理等を用いることができる。一般的に、環境適合性を重視する場合はシリカを主成分とする処理液による処理を、また、耐食性を重視する場合はクロメート処理やリン酸塩処理が用いられる。
上記下塗り塗膜は、上層の有機樹脂塗膜と素地間の密着性を高め、且つ耐食性を高める目的で設けられる。下塗り塗膜の膜厚さは2μm以上とすることが好ましい。膜厚が2μm未満では十分な防錆性が得られないことがある。
上記下塗り塗膜は、上層の有機樹脂塗膜と素地間の密着性を高め、且つ耐食性を高める目的で設けられる。下塗り塗膜の膜厚さは2μm以上とすることが好ましい。膜厚が2μm未満では十分な防錆性が得られないことがある。
下塗り塗膜の基体樹脂も特に種類を問わないが、下塗り塗膜を設けることによる効果を十分なものとするには、ポリエステル系樹脂及び/又はエポキシ系樹脂を用いることが望ましい。
上記ポリエステル系樹脂には、ビスフェノールA付加ポリエステル樹脂等も含まれる。また、上記エポキシ系樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD等のビスフェノール類とエピハロヒドリン若しくはβメチルエピハロヒドリンとからなるエポキシ化合物、又はこれらの共重合物が挙げられる。さらに、これらのエポキシ化合物のモノカルボン酸若しくはジカルボン酸変性物、モノ、ジ若しくはポリアルコール変性物、モノ若しくはジアミン変性物、モノ、ジ若しくはポリフェノール変性物もエポキシ樹脂として使用できる。また、エポキシ系樹脂にはその一部をウレタン樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂等で置き換えたもの(変性エポキシ樹脂)も含まれる。
上記ポリエステル系樹脂には、ビスフェノールA付加ポリエステル樹脂等も含まれる。また、上記エポキシ系樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD等のビスフェノール類とエピハロヒドリン若しくはβメチルエピハロヒドリンとからなるエポキシ化合物、又はこれらの共重合物が挙げられる。さらに、これらのエポキシ化合物のモノカルボン酸若しくはジカルボン酸変性物、モノ、ジ若しくはポリアルコール変性物、モノ若しくはジアミン変性物、モノ、ジ若しくはポリフェノール変性物もエポキシ樹脂として使用できる。また、エポキシ系樹脂にはその一部をウレタン樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂等で置き換えたもの(変性エポキシ樹脂)も含まれる。
通常、上記基体樹脂は硬化剤と組み合わせて使用される。硬化剤としては、ポリイソシアネート化合物又は/及びアミノ樹脂を用いることができる。
上記ポリイソシアネート化合物としては、一般的製法で得られるヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、トリレンジイソシアネート及びその誘導体、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、キシリレンジイソシアネート及びその誘導体、イソホロンジイソシアネート及びその誘導体、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、水添トリレンジイソシアネート及びその誘導体、水添4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、水添キシリレンジイソシアネート及びその誘導体等の化合物を用いることができるが、特に、一液型塗料としての使用が可能であるフェノール、クレゾール、芳香族第二アミン、第三級アルコール、ラクタム、オキシム等のブロック剤でブロック化されたポリイソシアネート化合物が好ましい。このブロック化ポリイソシアネート化合物を用いることにより一液での保存が可能となり、塗料としての使用が容易となる。
上記ポリイソシアネート化合物としては、一般的製法で得られるヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、トリレンジイソシアネート及びその誘導体、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、キシリレンジイソシアネート及びその誘導体、イソホロンジイソシアネート及びその誘導体、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びその誘導体、水添トリレンジイソシアネート及びその誘導体、水添4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート及びその誘導体、水添キシリレンジイソシアネート及びその誘導体等の化合物を用いることができるが、特に、一液型塗料としての使用が可能であるフェノール、クレゾール、芳香族第二アミン、第三級アルコール、ラクタム、オキシム等のブロック剤でブロック化されたポリイソシアネート化合物が好ましい。このブロック化ポリイソシアネート化合物を用いることにより一液での保存が可能となり、塗料としての使用が容易となる。
上記アミノ樹脂としては、尿素、ベンゾグアナミン、メラミン等とホルムアルデヒドとの反応で得られる樹脂、及びこれらをメタノール、ブタノール等のアルコールによりアルキルエーテル化したものが使用できる。具体的には、メチル化尿素樹脂、n−ブチル化ベンゾグアナミン樹脂、メチル化メラミン樹脂、n−ブチル化メラミン樹脂、iso−ブチル化メラミン樹脂等を挙げることができる。
下塗り塗膜用の塗料組成物中での硬化剤の配合量は、樹脂固形分中の割合で9〜50質量%とすることが好ましい。硬化剤の配合量が9質量%未満では、塗膜硬度が十分でなく、一方、50質量%を超えると加工性が低下しやすい。
下塗り塗膜用の塗料組成物中での硬化剤の配合量は、樹脂固形分中の割合で9〜50質量%とすることが好ましい。硬化剤の配合量が9質量%未満では、塗膜硬度が十分でなく、一方、50質量%を超えると加工性が低下しやすい。
下塗り塗膜用の塗料組成物には、目的、用途に応じて種々の添加成分を配合することができる。例えば、p−トルエンスルホン酸、オクトエ酸錫、ジブチル錫ジラウレート等の硬化触媒;炭酸カルシウム、カオリン、クレー等の体質顔料;酸化チタン、弁柄、マイカ、カーボンブラック、アルミニウム粉等の着色顔料;クロム酸塩、シリカ系顔料、リン酸塩系顔料、亜リン酸塩系顔料等の防錆顔料;消泡剤;レベリング剤等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
下塗り塗膜用の塗料組成物の塗装方法に特に制約はないが、通常、塗料組成物をロールコーター塗装、カーテンフロー塗装等の方法で塗装した後、熱風加熱、赤外線加熱、誘導加熱などの加熱手段により、所定の到達板温(通常、180〜260℃程度)で焼付処理を行う。
下塗り塗膜用の塗料組成物の塗装方法に特に制約はないが、通常、塗料組成物をロールコーター塗装、カーテンフロー塗装等の方法で塗装した後、熱風加熱、赤外線加熱、誘導加熱などの加熱手段により、所定の到達板温(通常、180〜260℃程度)で焼付処理を行う。
有機樹脂塗膜(上塗り塗膜)用の塗料組成物を、以下のようにして製造した。
ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn:2500,水酸基価:80,酸価:10,加熱残分:60%)とブチル化メラミン樹脂(加熱残分:60%)の質量比(固形分)が80:20であるポリエステル系塗料「プレカラー HD0030 クリヤー」(商品名,日本油脂ビーエーエスエフコーティングス(株)製)をクリヤーベース塗料として用いた。このベース塗料に金属微粉末であるアルミニウム顔料と酸化促進剤を添加し、アルミニウム顔料含有塗料(A)とした。一方、上記ベース塗料(ポリエステル系塗料)に着色顔料を添加して分散させ、着色用塗料(B)とした。上記アルミニウム顔料含有塗料(A)に対して上記着色用塗料(B)を加え、さらに、消泡剤、表面調整剤、傷付き防止剤を添加して、表1に示す組成を有する塗料組成物F1〜F4、R1〜R3を得た。
ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn:2500,水酸基価:80,酸価:10,加熱残分:60%)とブチル化メラミン樹脂(加熱残分:60%)の質量比(固形分)が80:20であるポリエステル系塗料「プレカラー HD0030 クリヤー」(商品名,日本油脂ビーエーエスエフコーティングス(株)製)をクリヤーベース塗料として用いた。このベース塗料に金属微粉末であるアルミニウム顔料と酸化促進剤を添加し、アルミニウム顔料含有塗料(A)とした。一方、上記ベース塗料(ポリエステル系塗料)に着色顔料を添加して分散させ、着色用塗料(B)とした。上記アルミニウム顔料含有塗料(A)に対して上記着色用塗料(B)を加え、さらに、消泡剤、表面調整剤、傷付き防止剤を添加して、表1に示す組成を有する塗料組成物F1〜F4、R1〜R3を得た。
板厚0.35mmの溶融亜鉛めっき鋼板(めっき付着量:片面当たり130g/mm2)に塗布型クロメート処理を付着量が金属クロム換算で30mg/m2になるように施し、次いで、下塗り塗料としてエポキシ樹脂系塗料「プレカラープライマー F−1GL」(商品名,日本油脂ビーエーエスエフコーティングス(株)製)を乾燥膜厚が3μmになるようにバーコーターで塗布した後、約200℃で60秒間焼付けした。次いで、上塗り塗料として上記塗料組成物F1〜F4、R1〜R3を乾燥膜厚が13μmとなるようにバーコーターで塗布した後、約230℃で60秒間焼付けし、得られた塗装金属板を下記の各種試験に供した。その結果を表2に示す。
(1)塗膜外観
初期の塗膜外観を以下の基準で目視評価した。
◎:均一で外観性に優れる塗膜が形成されている。
○:塗膜が均一でないか、または欠陥がある。
(2)促進耐候性試験
JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用いて、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験を実施した。
初期の塗膜外観を以下の基準で目視評価した。
◎:均一で外観性に優れる塗膜が形成されている。
○:塗膜が均一でないか、または欠陥がある。
(2)促進耐候性試験
JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用いて、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験を実施した。
(3)劣化度評価1
塗膜の特性X線強度は走査電子顕微鏡に装着したエネルギー分散型X線分光装置(EDS)にて測定した。試料室の真空度を30Paの低真空にし、試料に蒸着を施すことなく、X線分析を実施した。走査電子顕微鏡の加速電圧は15kVでX線分析の測定時間は100秒である。スペクトル測定後、炭素及びアルミニウム顔料のK線の積分強度を求めた。スペクトル測定は促進耐候性試験前後で実施し、試験前の炭素及びアルミニウム顔料の積分強度(それぞれA0、B0)から強度比R0=B0/A0を求め、また、促進耐候性試験200時間実施後の炭素及びアルミニウム顔料の積分強度(それぞれA200、B200)から強度比R200=B200/A200を求めた。そして、このようにして求めたR200とR0の比率R200/R0を計算し、下記の基準で評価した。
○:比率R200/R0が0.8以上(合格)
△:比率R200/R0が0.5以上、0.8未満(不合格)
×:比率R200/R0が0.5未満(不合格)
(4)劣化度評価2
促進耐候性試験を300時間実施した後の塗膜の表面を走査電子顕微鏡にて加速電圧15kVの条件で観察し、下記基準で評価した。
○:1500倍拡大像においてクラックが認められない。
×:1500倍拡大像においてクラックが認められる。
塗膜の特性X線強度は走査電子顕微鏡に装着したエネルギー分散型X線分光装置(EDS)にて測定した。試料室の真空度を30Paの低真空にし、試料に蒸着を施すことなく、X線分析を実施した。走査電子顕微鏡の加速電圧は15kVでX線分析の測定時間は100秒である。スペクトル測定後、炭素及びアルミニウム顔料のK線の積分強度を求めた。スペクトル測定は促進耐候性試験前後で実施し、試験前の炭素及びアルミニウム顔料の積分強度(それぞれA0、B0)から強度比R0=B0/A0を求め、また、促進耐候性試験200時間実施後の炭素及びアルミニウム顔料の積分強度(それぞれA200、B200)から強度比R200=B200/A200を求めた。そして、このようにして求めたR200とR0の比率R200/R0を計算し、下記の基準で評価した。
○:比率R200/R0が0.8以上(合格)
△:比率R200/R0が0.5以上、0.8未満(不合格)
×:比率R200/R0が0.5未満(不合格)
(4)劣化度評価2
促進耐候性試験を300時間実施した後の塗膜の表面を走査電子顕微鏡にて加速電圧15kVの条件で観察し、下記基準で評価した。
○:1500倍拡大像においてクラックが認められない。
×:1500倍拡大像においてクラックが認められる。
なお、上記促進耐候性試験の試験条件は下記の通りである。
・サンシャインカーボンアーク灯の数:1灯(フィルターは用いない)
・電源電圧:単相交流180〜230V
・消灯―照射のサイクル:60分―60分
・照射時の条件
平均放電電圧電流:50V(±2%)、60A(±2%)
ブラックパネル温度計の示す温度:63±3%
相対湿度:(50±5)%
・消灯時の条件
空気温度:30℃
相対湿度:98%以上
試験片裏面への冷却水の温度:約7℃
・試験片表面への水の噴射:行わない
・試験片表面が受ける放射照度:300〜700nmについて285±50W/m2
表2の結果から明らかなように、本発明条件を満足する塗装金属板は促進耐候性試験後の耐候性に優れている。
・サンシャインカーボンアーク灯の数:1灯(フィルターは用いない)
・電源電圧:単相交流180〜230V
・消灯―照射のサイクル:60分―60分
・照射時の条件
平均放電電圧電流:50V(±2%)、60A(±2%)
ブラックパネル温度計の示す温度:63±3%
相対湿度:(50±5)%
・消灯時の条件
空気温度:30℃
相対湿度:98%以上
試験片裏面への冷却水の温度:約7℃
・試験片表面への水の噴射:行わない
・試験片表面が受ける放射照度:300〜700nmについて285±50W/m2
表2の結果から明らかなように、本発明条件を満足する塗装金属板は促進耐候性試験後の耐候性に優れている。
Claims (7)
- 金属微粉末を含有する有機樹脂塗膜を有する塗装金属板であって、
有機樹脂塗膜をX線強度分析した際の金属微粉末の特性X線強度をA、炭素の特性X線強度をBとしたとき、下記促進耐候性試験前の塗装金属板のBとAの強度比R0=B0/A0と、下記促進耐候性試験200時間実施後の塗装金属板のBとAの強度比R200=B200/A200との比率R200/R0が0.8以上であることを特徴とする耐候性に優れた塗装金属板。
促進耐候性試験:JIS B 7753に規定するDW形促進耐候性試験機を用い、塗膜が形成された試験片面(片面)が受ける放射照度が波長300〜700nmについて285±50W/m2となる促進耐候性試験 - 有機樹脂塗膜中の金属微粉末の平均粒径が20μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の耐候性に優れた塗装金属板。
- 有機樹脂塗膜中の金属微粉末の配合量が塗膜固形分中の割合で2〜30質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐候性に優れた塗装金属板。
- 金属微粉末がアルミニウム顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耐候性に優れた塗装金属板。
- 金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に経時的に色調が変化する有機樹脂塗膜を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐候性に優れた塗装金属板。
- 金属板表面に化成処理皮膜を有し、その上層に下塗り塗膜を有し、さらにその上層に上塗り塗膜として経時的に色調が変化する有機樹脂塗膜を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の耐候性に優れた塗装金属板。
- 下塗り塗膜の膜厚が2μm以上、上塗り塗膜の膜厚が8〜20μmであることを特徴とする請求項6に記載の耐候性に優れた塗装金属板。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004103337A JP2005288733A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 耐候性に優れた塗装金属板 |
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---|---|---|---|---|
JP2009173022A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-08-06 | Jfe Steel Corp | 塗装鋼板、加工品及び薄型テレビ用パネル |
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- 2004-03-31 JP JP2004103337A patent/JP2005288733A/ja active Pending
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