JP2005287445A - 乾燥納豆食品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 納豆粒の破損がなく、納豆粒の原形を維持した見栄えのよい最終製品を低コストで得ることができ、しかも納豆本来の風味、栄養価、機能性(効能)を維持することができる乾燥納豆食品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 極大粒または大粒の大豆に納豆菌を接種して発酵させることによって得られた納豆を凍結乾燥した乾燥納豆食品1であって、前記大豆の凍結乾燥物を含む納豆本体部2と、この納豆本体部2の表面を被覆し、凍結乾燥された発酵生成物を含む被覆部3とを有し、前記被覆部3が、前記納豆本体部2の表面の少なくとも50%を被覆する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、納豆を凍結乾燥させた、菓子、スナック等として食する乾燥納豆食品およびその製造方法に関する。
従来、大豆の糸引き納豆を凍結乾燥する乾燥納豆の製造方法が特許文献1に提案されている。この製造方法は、蒸煮された大豆に納豆菌を接種して発酵させ糸引き納豆を準備する工程と、この糸引き納豆を予備凍結する工程と、この凍結納豆をほぐして1粒に分離する工程と、ほぐした納豆を凍結乾燥する工程とで構成されている。
そして、前記製造方法で製造された乾燥納豆では、図6に示すように、中粒の大豆が使用されるため、納豆粒1b’間の隙間が小さく、この隙間が納豆菌による発酵生成物(粘性物質)3a’で満たされてしまう。そして、予備凍結により、複数の凍結した納豆粒1b’が、凍結した発酵生成物を介してプレート状に結着するため、一粒ずつにほぐす際に、凍結した納豆粒1b’の多くが破損する。また、凍結乾燥後においても同様に、凍結乾燥された納豆粒1b’を1粒ずつに分離しようとすると、固化した発酵生成物3a’の結着力のみならず、凍結乾燥された納豆粒1b’が脆い多孔質構造に変移していることもあって、凍結乾燥された納豆粒1b’が著しく破損する。その結果、最終製品である乾燥納豆は、納豆粒1b’の原形を損ね、見栄えが悪くなるという問題があった。なお、ここで言う中粒とは、所定数の大豆を6.4mmを超え7.3mm未満のふるい目でふるった際に、70%以上の大豆がふるいの上に残る大きさである。
特公昭49−21783号公報(第2欄11行〜第3欄2行)
また、前記問題を解決する乾燥納豆食品の製造方法として、穀類に納豆菌を接種して原料納豆を準備する工程と、この原料納豆を液体(熱水)に接触させて納豆粒を分粒する工程と、この納豆粒を凍結乾燥する工程とを含む製造方法が提案されている。
しかしながら、従来の製造方法では、固化した発酵生成物を介して納豆粒同士が結着するのを防止するために、凍結乾燥前の分粒工程で、納豆粒表面の発酵生成物を熱水で洗浄、除去する(発酵生成物除去工程)。そのため、納豆の最も有用な成分であって発酵生成物に多く含まれるポリグルタミン酸(以下、PGAと称す、ポリペプチド、フラクタンと結合した含窒素多糖類で乾物換算で1.5%〜2.5%含まれている)、ビタミンK2、各種酵素(例えば、ナットキナーゼ)等が失われ、最終製品である乾燥納豆食品の栄養価、機能性(効能)を低下させるという問題があった。また、特許文献1の製造方法においても、予備凍結、凍結乾燥工程において納豆粒を一粒ずつにほぐす際に発酵生成物が粉末状に壊砕し、納豆粒の表面にはほとんど発酵生成物が存在せず、最終製品である乾燥納豆食品の栄養価、機能性(効能)は低い。
また、この発酵生成物除去工程は、納豆工場より凍結乾燥工場に移送後、仮に1tの納豆をこの工程で行うと、1tのニーダーで少なくとも250kgの納豆を4回に分けて熱水攪拌して発酵生成物を除去し、水切り、充填するのに2時間を要し、乾燥納豆約1kgに対して約250円(乾燥納豆食品コストの15%強に相当)がかかることとなる。また、発酵生成物除去による作業時間、人件費、高熱費の増加にとどまらず、最終製品である乾燥納豆食品の歩留りにも影響する。そして、このコスト、歩留まりは乾燥納豆食品価格にも反映し、乾燥納豆食品の低価格化を困難にしているといる問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、納豆粒の破損がなく、納豆粒の原形を維持した見栄えのよい最終製品を低コストで得ることができ、しかも納豆本来の風味、栄養価、機能性(効能)を維持することができる乾燥納豆食品およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、極大粒または大粒の大豆に納豆菌を接種して発酵させることによって得られた納豆を凍結乾燥した乾燥納豆食品であって、前記大豆の凍結乾燥物を含む納豆本体部と、この納豆本体部の表面を被覆し、凍結乾燥された発酵生成物を含む被覆部とを有し、前記被覆部が、前記納豆本体部の表面の少なくとも50%を被覆する乾燥納豆食品として構成したものである。
前記構成において、極大粒または大粒の大豆を納豆の原料とすることにより、大豆粒同士の接触する部分が極端に少なくなり、大豆粒同士間の隙間が大きくなる。それにより、発酵によって産出された発酵生成物を介して大豆粒同士が結着する力が小さくなると共に、大豆粒表面を発酵生成物で被覆しやすくなる。また、凍結乾燥された納豆本体部の表面の少なくとも50%を凍結乾燥された発酵生成物が被覆することにより、凍結乾燥前の納豆とほぼ同等の有効成分が保持される。
前記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、前記被覆部の表面をさらに被覆する着味剤を含む着味部を有する乾燥納豆食品として構成したものである。
前記構成において、着味部を有することにより、前記請求項1の作用に加えて、喫食者の嗜好に対応した味が付けられた乾燥納豆食品を得ることができる。
前記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、極大粒または大粒の大豆を蒸煮し、蒸煮された大豆に納豆菌を接種する第1工程と、納豆菌を接種した前記大豆をシート上に1段ないし3段のいずれかの段数に整列させる第2工程と、整列した前記大豆を発酵させて納豆を作製する第3工程と、前記納豆を凍結乾燥して乾燥納豆を作製する第4工程とを備える乾燥納豆食品の製造方法として構成したものである。
前記構成において、極大粒または大粒の大豆を整列させることにより、大豆粒同士の接触する部分が極端に少なくなり、大豆粒同士間の隙間が大きくなる。それにより、発酵に必要な温度の伝達、酸素の供給および二酸化炭素の排出がスムーズになり、発酵が促進され、発酵完了までの時間が短縮される。また、発酵生成物の結着力も小さく、凍結乾燥された発酵生成物を介して複数の乾燥納豆がプレート状に結着することもなくなり、乾燥納豆を一粒ずつに離型することが容易となる。
前記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、極大粒または大粒の大豆を蒸煮し、蒸煮された大豆に納豆菌を接種する第1工程と、納豆菌を接種した前記大豆をシート上に1段ないし3段のいずれかの段数に整列させる第2工程と、整列した前記大豆を発酵させて納豆を作製する第3工程と、前記納豆を凍結乾燥して乾燥納豆を作製する第4工程と、前記乾燥納豆の表面に着味剤を被覆する第5工程とを備える乾燥納豆食品の製造方法として構成したものである。
前記構成において、前記請求項3の作用に加え、喫食者の嗜好に対応した着味剤を乾燥納豆表面に均一に被覆できる。
本発明によれば、納豆粒の破損がなく、納豆粒の原形を維持した見栄えのよい最終製品を低コストで得ることができ、しかも納豆本来の風味、栄養価、機能性(効能)を維持することができる乾燥納豆食品およびその製造方法を提供することが可能となる。乾燥納豆食品の機能性(効能)には、例えば、美容・美肌効果、整腸・ダイエット効果、骨を丈夫にする効果、更年期障害の予防・抑制効果、高血圧・血栓症予防・抑制効果、中性脂肪・コレステロール抑制効果、疲労回復効果、抗潰瘍効果、抗菌・殺菌効果、抗ストレス効果、老化・ボケ防止効果、抗がん効果、肝機能障害予防・抑制効果、糖尿病予防・抑制効果、記憶集中力の向上効果、アレルギー性疾患予防・抑制効果、風邪・インフルエンザ予防・抑制効果等が挙げられる。また、納豆独特の特異味を気にせず、スナック感覚で喫食できる乾燥納豆食品およびその製造方法を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1(a)、(b)は乾燥納豆食品の断面図、図2(a)、(b)は乾燥納豆食品の製造方法を示す工程図、図3(a)は第2工程(大豆の整列)を説明する斜視図、(b)は第4工程(納豆の凍結乾燥)を説明する一部破断斜視図、図4(a)は図3(a)のX−X線における断面図、(b)(c)は(a)の他の形態を示す断面図、図5は第3工程(大豆の発酵)終了時における納豆の断面図である。
まず、本発明の乾燥納豆食品の構成を図1(a)、(b)に示す。図1(a)に示すように、乾燥納豆食品1は、大豆に納豆菌を接種して発酵によって得られた納豆を凍結乾燥したものであって、納豆本体部2と、納豆本体部2の表面を被覆する被覆部3とを有する。以下、構成ごとに説明する。
(納豆本体部)
納豆本体部2は、納豆の原料である大豆の凍結乾燥部を含み、大豆は極大粒または大粒の大豆を使用する。ここで、「極大粒」または「大粒」は大豆粒の大きさを示している。そして、「極大粒」は、所定数の大豆を8.3mm以上のふるい目でふるった際に、70%以上の大豆がふるいの上に残る大きさである。そして、「大粒」は7.3mm以上8.3mm未満のふるい目でふるった際に、70%以上の大豆がふるいの上に残る大きさである。また、大豆の品種は、「つるの子」、「オオツル」が好ましいが、極大粒または大粒であれば、産地は国内産または外国産(中国産または米国産等)のいずれでもよく、大豆の種類についても黄大豆、白大豆、黒大豆、または緑大豆いずれでもよく特に限定されない。また、発芽大豆を使用してもよい。また、極大粒または大粒の大豆を使用することにより、大豆粒同士間の隙間が大きくなり、大豆の発酵が促進され、発酵によって産出される発酵生成物の結着力(大豆粒同士を結着させる力)が小さくなる。
(被覆部)
被覆部3は、納豆菌の発酵によって産出された発酵生成物の凍結乾燥物を含み、発酵生成物とは、PGA(ポリグルタミン酸)、ビタミンK2、各種酵素等である。また、各種酵素とは、心筋梗塞や脳梗塞の起因となる血栓を溶解するナットウキナーゼ、蛋白質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、デンプン質をブドウ糖に変えるアミラーゼ、脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解するリパーゼ、繊維質を糖質に分解するセルラーゼ、その他ウレアーゼ、パーオキシターゼ、カタラーゼ、ペクチナーゼ等である。
また、納豆菌は、例えば、バチルスナットウ属に属する菌株や、これら菌株に由来する特定遺伝子を取り込んだ枯草菌が挙げられるが、PGAを産出する酵素産出菌であれば特に制限はない。また、藁に付着する天然の納豆菌が使用されてもよい。
また、被覆部3は納豆本体部2の表面の少なくとも50%を被覆している。50%未満の被覆では、前記発酵生成物の機能性(効能)、例えば、PGAによる美肌効果および胃潰瘍、胃炎の防止効果、ビタミンK2によるカルシウムが骨になるのを助ける骨蛋白質(オステオカルシン)の働きを高める効果や、ナットウキナーゼによる血栓溶解効果を、最終製品である乾燥納豆食品1が充分有することができない。
図1(b)に示すように、乾燥納豆食品1は、被覆部3の表面をさらに被覆する着味部4を有することが好ましい。
(着味部)
着味部4は着味剤を含み、着味剤としては既製の菓子製法に使用されるものが挙げられる。例えば、メイプルシロップ、キシリトール、糖水溶液等の甘味剤、または、アルコール(ポリフェノールを多く含む赤ワイン、ラム酒等)が着味剤として好ましい。その他、ニンニクパウダー、カスピ海ヨーグルト、黒豆ココア、豆乳パウダー、青汁、ケール末、きな粉、茶類(抹茶、紅茶、中国茶)、海藻類、果実パウダー等を使用してもよい。また、着味剤としてアルコールを使用することによって、アルコールが発酵生成物(粘質物)の粘性の発生をおさえる。また、着味部4は、後記する乾燥納豆食品の製造工程でわずかではあるが産出する、乾燥納豆食品1の破損物(納豆粒原形が維持されていないもの)、および被覆部3の壊砕物、またはその両者を粉体化したものを、着味剤と共に含んでもよい。
次に、本発明の乾燥納豆食品の製造方法を図2(a)に示す。図2(a)に示すように、乾燥納豆食品の製造方法は、大豆を蒸煮、納豆菌を接種する第1工程S1と、大豆をシート上に整列させる第2工程S2と、大豆を発酵させる第3工程S3と、納豆を凍結乾燥する第4工程S4とを備える。また、好ましくは、乾燥納豆を離型する工程とを備える。以下、工程ごとに説明する。
(1)第1工程S1(大豆の蒸煮、納豆菌の接種)
極大粒または大粒の大豆を従来公知の方法で蒸煮する。例えば、大豆を一晩水に浸漬して、大豆を充分ふやかす。次に、大豆を約5〜6時間ぐらい柔らかくなるまで煮熟する。このとき、圧力鍋等を使用すれば煮熟時間を20分程度に短縮が可能である。次に、7分程度蒸らす。また、浸漬時間、煮熟時間、蒸らし時間は、使用する大豆の乾燥の度合い、または、使用する大豆の種類によって変動し、前記の時間に限定されない。
次いで、蒸煮された大豆に納豆菌を接種する。接種方法は、従来公知の方法で、大豆粒表面に納豆菌を均一にまぶす。
(2)第2工程S2(大豆の整列)
図3(a)、図4(a)〜(c)に示すように、前記第1工程S1で納豆菌が接種された大豆(大豆粒2a)を、仕込みトレー10内に敷いたシート12上に1段ないし3段に整列させる。好ましくは、1段に整列させる。これにより、大豆粒2a同士の接触する部分が極端に少なくなり、大豆粒2a同士間の隙間2bが大きくなる。例えば、大豆の充填密度で言えば、大豆を整列させない従来の充填密度が約24kg/m2であるのに対し、本発明では約15〜16kg/m2となる。また、従来の中粒の大豆を使用した場合の数三分の一になる。3段を超える段数で整列させると、大豆粒2a同士間の隙間2bが小さくなり、後記第3工程S3において、発酵に必要な温度の伝達、酸素の供給、二酸化炭素の排出が悪くなる。
また、シート12はポリエチレン製の薄いシートを使用し、多数の穴12a(図4参照)があけられたパンチングシート12が好ましい。多数の穴12aにより、後記第3工程S3において、発酵に必要な温度の伝達、酸素の供給、二酸化炭素の排出がスムーズになる。また、シート12の材質は、酸素および二酸化炭素を透過しやすいものであればポリエチレンに限定されない。さらに、パンチングシート12の穴径は3〜5mm、穴間隔は3〜5mmが好ましい。穴径は、後記第3工程S3での発酵を促進させ、後記第4工程S4での凍結乾燥のために、仕込みトレー10から乾燥トレー11にパンチングシート12を持上げて移動させる際に(図3(b)参照)、この穴12aから納豆1aが落下しないように設定する。また、穴間隔は、パンチングシート12作製時にバリ(クズ)を完全に取り去ることが可能で、パンチングシート12上に整列した大豆粒2aにバリ(クズ)が異物として混入しないように設定する。また、穴形状についても、円形でなく、角形状であってもよい。
また、シート12の大きさは、後記第4工程S4で使用する乾燥トレー11(図3(b)参照)の大きさに合わせて設定する。それにより、後記第3工程S3の発酵終了から後記第4工程S4の凍結乾燥を開始するまでの間に(シート12を仕込みトレー10から乾燥トレー11に移し変えても)、シート12上の納豆1aが動かず、混練されるようなこともない(図3(b)参照)。その結果、発酵終了後に納豆粒1bの表面を覆う発酵生成物3a(図5参照)の糸引状態が強固になることがない。また、凍結乾燥時に、納豆1aが1粒づつ完全に凍結乾燥される。そして、大豆の整列が1段の場合には、凍結乾燥後、凍結乾燥された納豆1a(乾燥納豆1)が1粒ずつに分離されるので、乾燥納豆1の離型を行わずに、包装袋等に集積できる。その際、シート12ごとに乾燥納豆1を包装袋に集積できるので、乾燥納豆1に豆割れ、被覆部3(凍結乾燥された発酵生成物3a)の納豆本体部2からの剥離が防止できる(図1参照)。
(3)第3工程S3(大豆の発酵)
前記第2工程S2で整列した大豆を発酵させて納豆を作製する。また、発酵温度は、通常40℃程度であるが、納豆菌を失活させなければ特に限定されない。また、前記第2工程に記載されたように大豆を整列させ、シート12で大豆を包み込み(図3(a)参照)、仕込みトレー10内(シート12上)で発酵を行うことにより、発酵に必要な温度の伝達、酸素の供給および二酸化炭素の排出がスムーズになり、発酵が促進されると同時に均等に発酵が進む。その結果、従来20時間程度であった発酵時間を、15〜16時間に短縮することが可能となる。さらに、前記第2工程に記載された大豆の整列で発酵を行うことにより、図5に示すように、納豆粒1bのほぼ全面が発酵生成物3aで覆われることとなるが、納豆粒1b同士間の隙間が大きく、隙間を埋める発酵生成物3aに空白部2cを有することにより、納豆粒1b同士の結着力(発酵生成物3aの結着力)が小さくなる。
また、特許第3016198号公報に記載されたように、発酵温度の加温に炭火を使用し、炭火から発生する二酸化炭素により、発酵速度を制御する方法を用いてもよい。
(4)第4工程S4(納豆の凍結乾燥)
前記第3工程S3の発酵終了後、図3(b)に示すように、仕込みトレー10(図3(a)参照)に充填されたシート12を、シート12内の納豆1aが動かないように、シート12の包み単位で、乾燥トレー11内に5段ないし6段に積み重ね、乾燥トレー11を凍結乾燥機内に載置する。次いで、従来公知の凍結乾燥条件で乾燥し、乾燥納豆を作製する。例えば、凍結乾燥機の圧力は13.3〜333.2Pa(0.1〜2.5Torr)、コールドトラップ温度は−30℃以下、乾燥時間は10時間以上好ましくは24時間程度である。また、この凍結乾燥により、大豆の凍結乾燥物を含む納豆本体部2の表面が、凍結乾燥された発酵生成物を含む被覆部3で被覆された乾燥納豆1が得られ(図1参照)、従来のように乾燥納豆が凍結乾燥された発酵生成物でプレート状に固まることがない。そして、適当な包装袋に集積されて乾燥納豆食品とする。さらに、凍結乾燥機の熱的負荷を軽減するため、凍結乾燥の前に予備凍結を行うことが好ましい。この予備凍結を行うことにより、凍結乾燥前に納豆が一粒ずつに壊砕し、最終製品である乾燥納豆食品の型状保持に有利である。また、予備凍結の温度は、例えば、−40〜−10℃に設定すればよい。また、わずかではあるが発生する乾燥納豆1の破損物、凍結乾燥された発酵生成物(被覆部3)の破損物(粉末)も、後記第5工程において、着味剤と混合して使用し、着味剤と共に被覆部3の表面に付着させてもよい。
本発明の製造方法においては、前記第2工程S2の大豆の整列が1段の場合には、第4工程S4の凍結乾燥で、ほとんどの乾燥納豆1が1粒ずつに分離される。しかしながら、大豆の整列が2段または3段の場合には、凍結乾燥後、納豆本体部2同士が、被覆部3を介して、小さな結着力で結着した乾燥納豆1も作製される。したがって、乾燥納豆1の離型(1粒ずつの分離)を促進するために(乾燥納豆の離型)を行うことが好ましい。
(乾燥納豆の離型)
前記第4工程S4で作製された乾燥納豆を、従来公知のシフター等で離型する。ここでは、乾燥納豆がプレート状に固まっていないため、乾燥納豆を一粒ずつに離型することが容易となる。その結果、最終製品である乾燥納豆食品に破損がなくなる。また、シフターのメッシュサイズは、乾燥納豆粒の大きさにより設定され、本発明においては2.5メッシュを使用することが好ましい。しかしながら、乾燥納豆粒が離型できればメッシュサイズを適宜変更してもよい。
次に、本発明の他の製造方法について説明する。図2(b)に示すように、他の製造方法は、大豆を蒸煮し、納豆菌を接種する第1工程S1と、大豆をシート上に整列させる第2工程S2と、大豆を発酵させる第3工程S3と、納豆を凍結乾燥する第4工程S4と、着味剤を被覆する第5工程S5とを備える。また、好ましくは、第4工程S4の後に、乾燥納豆の離型を行うのがよい。以下、工程ごとに説明する。ただし、第1ないし第4工程(S1〜S4)および乾燥納豆の離型は、前記製造方法と同様なので、説明を省略する。
(5)第5工程S5(着味剤の被覆)
前記第4工程S4または乾燥納豆の離型において、一粒ずつに離型された乾燥納豆に着味剤を以下に方法で被覆する。
(5−1)液体スプレー
後記の着味剤の被覆に先立って、回転容器の中で流動させながら均一に、離型された乾燥納豆の表面に液体をスプレーする。ここで、液体は、着味剤を乾燥納豆の表面に均一に被覆させるためのもので、水、アルコール水溶液(赤ワイン、ラム酒等)、糖水溶液が好ましい。また、より好ましくは、アルコールである。アルコールは蒸散しやすいため、凍結乾燥された発酵生成物が水分を吸収することがなく、乾燥納豆表面が粘つくことがない。その結果、後記着味剤を被覆しやすくなる。また、アルコール水溶液におけるアルコール濃度は1〜20質量%で、喫食者の生体に害のないエチルアルコールが好ましい。また、糖水溶液における糖濃度は1〜20質量%で、甘味剤として使用されているメイプルシロップ、キシリトールが好ましい。
(5−2)着味剤の被覆
前記(着味部)の欄で記載した着味剤を従来公知の方法で粉末化し、液体スプレーによって湿潤した乾燥納豆の表面に、回転流動させながら、着味剤を付着させる。付着方法は、粉末化した着味剤を乾燥納豆表面にふりかける方法、または粉末化した着味剤の上で乾燥納豆をころがす方法が好ましい。次いで、前記予備凍結(第4工程S4参照)、凍結乾燥(第4工程S4参照)および離型(乾燥納豆の離型参照)と同様な作業を行い、粉末化した着味剤で乾燥納豆の表面を被覆する。着味剤の被覆率は、乾燥納豆の表面の少なくとも50%を被覆することが好ましく、50%未満では納豆独特な特異味が気になり、喫食者の嗜好に対応できない。
また、前記付着だけで着味剤の被覆率が達成できる場合には、予備凍結、凍結乾燥および離型を省略してもよい。さらに、前記液体として、赤ワイン、メイプルシロップ、キシリトールを使用する場合には、液体自体が着味剤としての機能を有するので、着味剤の粉末化を行わずに、液体スプレー直後に予備凍結、凍結乾燥および離型を行ってもよい。
本発明の効果を確認した実施例について説明する。実施例として図2(a)で示された製造方法で乾燥納豆食品を製造した。また、比較例として背景技術の納豆を熱水に接触させて分粒する工程を含む製造方法で乾燥納豆食品を製造した。実施例および比較例の製造コストを比較した。
(1)乾燥納豆食品の製造
(実施例)
(A)大豆の蒸煮、納豆菌の接種
大豆(品種「つるの子」)を水に一晩浸漬し、圧力鍋で20分煮熟し、7分蒸らした。次いで、蒸らした大豆粒に納豆菌を均一に接種した(まぶした)。
(B)大豆の整列
納豆菌を接種した大豆をポリエチレン製のパンチングシートの上に2段に整列させた。
(C)大豆の発酵
整列した大豆を40℃×15時間発酵させ、1000kgの納豆を得た。
(D)納豆の凍結乾燥
納豆を−30℃で2時間予備凍結し、圧力66.5Pa(0.5Torr)、コールドトラップ温度−40℃で24時間凍結乾燥し、370kgの乾燥納豆を得た。
(E)乾燥納豆の離型
乾燥した納豆を2.5メッシュのシフターで離型し、破損により原形を維持していないものを除き、340kgの乾燥納豆食品を得た。
(比較例)
実施例の(A)〜(C)と同様な作業を行い、1000kgの納豆を得た。次いで、納豆を80℃の熱水に30秒浸漬し、発酵生成物を除去し、納豆を分粒した。次いで、分粒された納豆を実施例の(D)と同様に凍結乾燥し310kgの乾燥納豆食品を得た。なお、(D)の段階で乾燥した納豆が一粒ごとに離型されているため、(E)の作業は行わなかった。
(2)製造コストの計算
(実施例)
原料コスト((E)の乾燥納豆食品における原料コスト)
(1000kg×400円/kg(原料大豆のコスト))÷340kg≒1180円/kg
凍結乾燥コスト
200000円/370kg≒540円/kg
製造コスト
1180+540=1720円/kg
(比較例)
原料コスト((D)の乾燥納豆食品における原料コスト)
(1000kg×400円/kg)÷310kg≒1300円/kg
発酵生成物(粘性物質)除去コスト
前記の背景技術で記載したように、250円/kg
凍結乾燥コスト
200000円/310kg≒645円/kg
製造コスト
1300+250+645=2195円/kg
前記したように、製造コストは実施例で1720円/kg、比較例で2195円/kgであった。したがって、本発明である実施例においては、比較例より475円のコストが削減できることが確認された。
(3)風味、栄養価、機能性(効能)
前記(1)で作製した実施例の乾燥納豆食品を2ケ月間喫食する感応試験を11人で行った。その結果を表1に示す。
Figure 2005287445
また、実施例の乾燥納豆食品の栄養価について分析を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2005287445
前記表1および表2の結果から、本発明の乾燥納豆食品には納豆本来の風味、栄養価、機能性(効能)があることが確認された。
(a)、(b)は本発明に係る乾燥納豆食品の断面図である。 (a)、(b)は本発明に係る乾燥納豆食品の製造方法を示す工程図である。 (a)は第2工程(大豆の整列)を説明する斜視図、(b)は第4工程(納豆の凍結乾燥)を説明する一部破断斜視図である。 (a)は図3(a)のX−X線における断面図、(b)(c)は(a)の他の形態を示す断面図である。 第3工程(大豆の発酵)終了時における納豆の断面図である。 従来の製造方法にける発酵終了時における納豆の断面図である。
符号の説明
1 乾燥納豆食品(乾燥納豆)
1a 納豆
1b 納豆粒
2 納豆本体部
2a 大豆粒
2b 隙間
2c 空白部
3 被覆部
3a 発酵生成物
4 着味部
10 仕込みトレー
11 乾燥トレー
12 シート(パンチングシート)
12a 穴
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程
S4 第4工程
S5 第5工程

Claims (4)

  1. 極大粒または大粒の大豆に納豆菌を接種して発酵させることによって得られた納豆を凍結乾燥した乾燥納豆食品であって、
    前記大豆の凍結乾燥物を含む納豆本体部と、
    この納豆本体部の表面を被覆し、凍結乾燥された発酵生成物を含む被覆部とを有し、
    前記被覆部が、前記納豆本体部の表面の少なくとも50%を被覆することを特徴とする乾燥納豆食品。
  2. 前記被覆部の表面をさらに被覆する着味剤を含む着味部を有することを特徴とする請求項1に記載の乾燥納豆食品。
  3. 極大粒または大粒の大豆を蒸煮し、蒸煮された大豆に納豆菌を接種する第1工程と、
    納豆菌を接種した前記大豆をシート上に1段ないし3段のいずれかの段数に整列させる第2工程と、
    整列した前記大豆を発酵させて納豆を作製する第3工程と、
    前記納豆を凍結乾燥して乾燥納豆を作製する第4工程とを備えることを特徴とする乾燥納豆食品の製造方法。
  4. 極大粒または大粒の大豆を蒸煮し、蒸煮された大豆に納豆菌を接種する第1工程と、
    納豆菌を接種した前記大豆をシート上に1段ないし3段のいずれかの段数に整列させる第2工程と、
    整列した前記大豆を発酵させて納豆を作製する第3工程と、
    前記納豆を凍結乾燥して乾燥納豆を作製する第4工程と、
    前記乾燥納豆の表面に着味剤を被覆する第5工程とを備えることを特徴とする乾燥納豆食品の製造方法。
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