JP2005286821A - パルスカウント検波回路 - Google Patents

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Takashi Aoyama
孝志 青山
Hiroshi Miyagi
弘 宮城
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Abstract

【課題】 製造時の抵抗やコンデンサ等の素子のバラツキや電源電圧の変動の影響を受けることなく音声信号を抽出することが可能なパルスカウント検波回路を提供する。
【解決手段】 電圧電流変換回路1と、カレントミラー回路2〜4と、基準電圧に接続されたコンパレータ9とコンデンサC3とスイッチSW3と制御部とで構成される基準パルス生成回路5と、基準パルス信号に応じてFM信号を遅延させて出力する出力部6とを少なくとも備える遅延回路によってパルスカウント検波回路を構成する。
【選択図】 図1



Description

本発明は、ラジオ等の無線受信機に使用されるパルスカウント検波回路に関する。
ラジオ受信機において、FM信号から音声信号を抽出するための回路としてパルスカウント検波回路が広く使用されるようになってきている。
図4は、IF(Intermediate Frequency)信号からパルス信号を生成して音声信号を抽出するためのパルスカウント検波回路の構成例を示す図である。
同図は、IF信号からFM信号を抽出するためのコンパレータ14と、FM信号を所定の時間だけ遅延させるための遅延回路15と、コンパレータ14から出力されるFM信号と遅延回路15から出力される所定の時間だけ遅延されたFM信号とからパルス信号を生成するための演算回路(EX−OR回路)16と、演算回路16から得られたパルス信号を音声信号に変換するための音声信号変換回路(積分回路)17とを有する。
図5は、図4の回路における主要部の信号波形を示す図である。
同図(a)はコンパレータ14から出力されるFM信号の波形であり、同図(b)は遅延回路15から出力される所定の時間(同図に示すWp)だけ遅延されたFM信号の波形である。また、同図(c)は演算回路16から出力されるパルス信号の波形を示している。
図4及び図5に示すように、IF信号はコンパレータ14を介することによって図5(a)に示すFM信号が抽出されて演算回路16に入力される。また、コンパレータ14から出力されるFM信号は、遅延回路15にも入力される。遅延回路15では、図5(b)に示すように所定の時間WpだけFM信号を遅延させた後に演算回路16に出力する。
コンパレータ14から出力されたFM信号と遅延回路15から出力された所定の時間Wpだけ遅延されたFM信号とは、演算回路16によって排他論理和(EX−OR)がとられ、図5(c)に示すパルス信号が生成される。さらにパルス信号は、抵抗R及びコンデンサCによって構成された音声信号変換回路17によって音声信号に変換される。
従来から抵抗とコンデンサを組み合わせたRC回路によって構成された遅延回路や、複数のインバータ回路を直列に接続した構成による遅延回路が使用されている。
特開平05−183408号公報 特開平07−264024号公報 特開平11−027051号公報
しかし、RC回路によって構成された遅延回路は製造時の抵抗RやコンデンサC等の素子のバラツキによって図5に示した遅延時間Wpが一定にならない問題が生じる。また、複数のインバータ回路を直列に接続した構成による遅延回路においてもインバータの特性の変化によって図5に示した遅延時間Wpが変動してしまうという問題がある。
特許文献1では、遅延時間の精度の高いパルス信号を発生する遅延パルス発生回路について開示されている。
また、特許文献2では、安定した発信回路を実現することによって高精度な遅延パルス信号を得ることが可能となる遅延回路について開示されている。
特許文献3では、広帯域特性と高い復調効率とを両立させるためのFM復調回路について開示されている。
以上に説明したように遅延時間Wpが変動すると、音声信号変換回路が積分回路であるために音声信号の振幅も変動してしまい音声品質が低下してしまうという問題がある。また、同様の理由から電源電圧の変動によっても音声信号の振幅が変動してしまい音声品質が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、製造時の抵抗やコンデンサ等の素子のバラツキや電源電圧の変動の影響を受けることなく音声信号を抽出するパルスカウント検波回路を提供することである。
請求項1に記載の発明は、IF信号から抽出したFM信号と該FM信号の遅延信号とからパルス信号を生成し、該パルス信号が積分回路を介することによって音声信号を得るパルスカウント検波回路において、前記遅延信号を生成するための遅延回路が、電源電圧から所望の電流を得るための回路であって第一のコンデンサを有するスイッチトキャパシタによる等価抵抗を備えた電圧電流変換回路と、該電圧電流変換回路とカレントミラー回路を介して接続された前記FM信号からの遅延時間を示す基準パルス信号を生成するための回路であって、前記電圧電流変換回路からの第一のコンデンサに比例した出力電流によって充電される第二のコンデンサと、第二のコンデンサへの充放電を制御するスイッチング制御部と、該スイッチング制御部によって第二のコンデンサの充放電を行ない生成される第一の信号と基準電圧である第二の信号との比較結果に応じて基準パルス信号を生成するパルス信号生成回路と、を有する基準パルス生成回路と、前記FM信号と前記基準パルス信号とから該基準パルス信号に応じて前記FM信号を遅延させた信号を出力する出力部と、を少なくとも有することを特徴とするパルスカウント検波回路である。
請求項1に記載の発明によると、前記電圧電流変換回路から出力される第一のコンデンサに比例した出力電流によって第二のコンデンサが充電されるので、第二のコンデンサに充電される時間は、第一のコンデンサの容量と第二のコンデンサの容量との比によって決定される。
したがって、前記スイッチング制御部によって第二のコンデンサの充放電を行ない生成される第一の信号と基準電圧である第二の信号との比較結果に応じて生成される前記基準パルス信号も第一のコンデンサの容量と第二のコンデンサの容量との比によって決まるので、前記FM信号と前記基準パルス信号とから前記基準パルス信号に応じて遅延されたFM信号の遅延時間も第一のコンデンサの容量と第二のコンデンサの容量との比によって決まることとなる。
一方、製造時に抵抗やコンデンサ等の素子のバラツキが生じる場合であっても、そのバラツキの比率(傾向)は一様であるため第一のコンデンサの容量と第二のコンデンサの容量との比は変化しないので、製造時の抵抗やコンデンサ等の素子のバラツキに影響されない遅延時間を生成することが可能となり、製造時の抵抗やコンデンサ等の素子のバラツキの影響を受けることなく音声信号を抽出することが可能となる効果を奏する。
また、第二のコンデンサが充電される時間は、前記電圧電流変換回路から出力される出力電流に反比例する。すなわち、前記電源電圧に反比例するので前記スイッチング制御部によって第二のコンデンサの充放電を行ない生成される第一の信号と基準電圧である第二の信号との比較結果に応じて生成される前記基準パルス信号で決まる遅延時間も前記電源電圧に反比例し、前記FM信号と前記基準パルス信号とから前記基準パルス信号に応じて遅延されたFM信号の遅延時間も前記電源電圧に反比例することとなる。
したがって、電源電圧の変化に応じてその変化に反比例して遅延時間が変化するので、電源電圧が変化することによって前記積分回路を介して得る前記音声信号の振幅に影響を受けないパルスカウント検波回路を実現することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記スイッチング制御部は、前記FM信号の変化に応じて第二のコンデンサの充電を開始し前記基準パルス信号に応じて第二のコンデンサの放電を行なうことで第一の信号を生成することによって、前記FM信号に対して所定時間だけ遅延した前記パルス信号が生成されることを特徴とする請求項1に記載のパルスカウント検波回路である。
請求項3に記載の発明は、前記出力部は、前記FM信号と前記基準パルス信号とがON状態となる時を契機として出力信号をON状態とし、前記FM信号がOFF状態かつ前記基準パルス信号がON状態となる時を契機として出力信号をOFF状態とすることによって前記FM信号に対して前記基準パルス信号に基づく遅延時間だけ遅延させたFM信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のパルスカウント検波回路である。
請求項2及び請求項3に記載の発明によっても請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
請求項4に記載の発明は、前記カレントミラー回路は、前記カレントミラー回路を構成する2つのMOSトランジスタの互いのゲート間に抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタが接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のパルスカウント検波回路である。
請求項4に記載の発明によると、請求項1に記載の発明の効果に加えて、前記カレントミラー回路を構成するゲート間に抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタを接続することによって、スイッチング処理によってパルス状となっている前記電圧電流変換回路から出力される出力電流の平均値を前記基準パルス生成回路に出力することが可能となる効果を奏する。
請求項5に記載の発明は、前記基準電圧は、バンドギャップ・リファレンス回路で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパルスカウント検波回路である。
請求項5に記載の発明によると、請求項1から4に記載の発明と同様の効果を奏する。
以上のように、本発明によると、製造時の抵抗やコンデンサ等の素子のバラツキや電源電圧の変動の影響を受けることなく音声信号を抽出するパルスカウント検波回路を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図1から図4に基づいて説明する。なお、本実施形態に係る回路は、pチャンネルとnチャンネルMOSトランジスタを製造できるCMOSプロセスにより半導体回路基盤上に成形される。
本実施例に係るパルスカウント検波回路は、上述の図4に示したIF信号からFM信号を抽出するためのコンパレータ9と、FM信号を所定の時間だけ遅延させるための遅延回路と、コンパレータ9から出力されるFM信号と遅延回路から出力される所定の時間だけ遅延されたFM信号とからパルス信号を生成するための演算回路(EX−OR回路)と、演算回路から得られたパルス信号を音声信号に変換するための音声信号変換回路(積分回路)とから成るパルスカウント検波回路であって、その遅延回路は図1に示す回路構成である。
図1は、本実施例に係るパルスカウント検波回路で使用される遅延回路の構成例を示している。
同図に示す遅延回路は、抵抗R1と抵抗R2とオペアンプ8とMOSトランジスタQ1とコンデンサC1とスイッチSW1及びスイッチSW2で構成されるスイッチトキャパシタとで構成される電圧電流変換回路1と、MOSトランジスタQ2及びQ3と抵抗R3及びコンデンサC2で構成される積分回路とで構成されるカレントミラー回路2と、MOSトランジスタQ4及びQ5で構成されるカレントミラー回路3と、MOSトランジスタQ6及びQ7で構成されるカレントミラー回路4と、基準電圧に接続されたコンパレータ9とコンデンサC3とスイッチSW3と制御部とで構成される基準パルス生成回路5と、基準パルス信号に応じてFM信号を遅延させて出力する出力部6とを少なくとも有する遅延回路である。
なお、本実施例に係るスイッチSW1、スイッチSW2及びスイッチSW3は、所定の信号に応じてショート状態とオープン状態の制御が可能な素子であればよい。例えば、MOSトランジスタ等を使用することによって実現される。
本実施例に係る同図の遅延回路では、さらにコンデンサC1、スイッチSW1及びスイッチSW2で構成されるスイッチトキャパシタに並列に電流源I1が接続され、MOSトランジスタQ4及びQ5で構成されるカレントミラー回路3に並列に電流源I2が接続されている。これら電流源I1及び電流源I2によって、コンデンサC1、スイッチSW1及びスイッチSW2で構成されるスイッチトキャパシタのスイッチSW1及びスイッチSW2がOFF状態においても電流が流れるように補償されている。
以下、回路の動作説明を簡単にするためにカレントミラー回路2から4の基準電流に対する電流比を1:1として説明する。
電圧電流変換回路1において、同回路はスイッチトキャパシタによる等価抵抗を用いた電圧電流変換器であるのでオペアンプ8の入力端電圧をV1、スイッチSW1及びスイッチSW2のクロック周波数をfckとした場合に、、例えばスイッチSW1及びスイッチSW2にMOSトランジスタを使用してクロック周波数fckに応じてOFF/ONを繰り返す(クロック周波数fckに応じてスイッチSW1がONの時にスイッチSW2をOFFにし、スイッチSW1がOFFの時にスイッチSW2をONにする)と、コンデンサC1、スイッチSW1及びスイッチSW2とによって構成されるスイッチトキャパシタの抵抗Rsは、
Rs=1/(c1*fck)
となる。
ここで、オペアンプ8の出力端はMOSトランジスタQ1のゲートに接続されそのソースと負帰還接続されているので、MOSトランジスタQ1のソース側電圧V2はV1と等しくなり、MOSトランジスタQ1のドレイン−ソース間に流れる電流I1は、
I1=V1/Rs=V1*C1*fck ・・・ (1)
となる。
カレントミラー回路2を構成するMOSトランジスタQ2のドレイン−ソース間にも、電流I1が流れるので、同じ電流I1がMOSトランジスタQ3のドレイン−ソース間にも流れることとなる。
ここで、MOSトランジスタQ2のドレイン−ソース間に流れる電流は、コンデンサC1、スイッチSW1及びスイッチSW2で構成するスイッチトキャパシタのスイッチSW1及びスイッチSW2によるスイッチング処理の影響によって矩形波状の波形となってしまうため、MOSトランジスタQ2及びQ3間のゲート電圧も矩形波状の波形となってしまう。
そこで、本実施例に係る遅延回路では、カレントミラー回路2を構成するMOSトランジスタQ2及びQ3のゲート間にコンデンサC2及び抵抗R3で構成した積分回路(ローパスフィルタ)を挿入して上記ゲート間電圧を平均化している。
これにより、MOSトランジスタQ2のゲート電圧にあらわれる矩形波状の波形の平均値をとった直流電圧をMOSトランジスタQ3のゲートに印加することが可能となり、基準電流I1の変動に影響されることなくカレントミラー回路を動作させることが可能となる。
MOSトランジスタQ3のドレイン−ソース間に流れる電流I1は、カレントミラー回路3を構成するMOSトランジスタQ4のドレイン−ソース間に流れるので、MOSトランジスタQ5及びQ6のドレイン−ソース間にも電流I1が流れることとなり、カレントミラー回路4を構成するMOSトランジスタQ7のドレイン−ソース間にも電流I1が流れることとなる。
ここで、MOSトランジスタQ7に流れる電流I1は、SW3でのスイッチングのON/OFFによる影響を受けるため、カレントミラー回路3及び4を介することによってMOSトランジスタQ3のソース−ドレイン間に流れる電流が影響を受けないようにしている。
基準パルス生成回路5において、制御部7は図4に示したコンパレータ14からの出力信号であるFM信号(図3(a))と図1に示すコンパレータ9からの出力信号である基準パルス信号(図3(c))とを入力信号としてスイッチSW3のON/OFFを制御する。すなわち、入力されたFM信号の立ち上がり時及び立ち下がり時にSW3をOFF状態(オープン状態)にし、コンパレータ9からの出力信号であるパルス信号がON状態になった時にON状態(ショート状態)となるように制御される。
なお、図3(b)において、図3(c)に示す基準パルス信号が入力される(ON状態になる)ことによってスイッチSW3はON状態となるが、直ぐにはコンデンサC3の放電は開始されず、しばらく(時定数)の間はコンデンサC3への充電が続き、一定の時間を経過した後にコンデンサC3の放電が開始され、三角波状の波形が形成される。
一方、コンデンサC3ではスイッチSW3がOFF状態(オープン状態)の時に電荷がチャージされ、ON状態(ショート状態)の時に放電されるのでコンパレータ9への入力信号は、図3(b)の実線で示す三角波状の電圧波形となる。この三角波状の電圧波形は、図3(b)の破線で示す基準電圧Vrefとコンパレータ9によって比較され基準電圧Vrefより大きい時のみハイレベル信号を出力信号として出力することによって図3(c)に示すパルス波形が生成され、出力部6及び制御部7に出力される。
ここで、スイッチSW3のOFF期間が遅延回路による遅延時間に相当し、これをtdとすると、図3(c)に示す基準パルス信号がON状態になった時(SW3がONになった時)のコンデンサC3にかかる電圧はVrefとなるので、この時のコンデンサC3に充電される電荷は、
I2*td=C3*Vref ・・・ (2)
の関係であることがわかる。
したがって、本実施例の説明においては電流I1=I2であることからスイッチング時間tdは、(2)式に(1)式を代入することによって、
td=C3*Vref/I2
=(C3*Vref)/(V1*C1*fck)
=(1+R2/R1)*(C3*Vref)/(Vdd*C1*fck)
となる。
ここで、抵抗R1及びR2、コンデンサC1及びC3は半導体回路基板上に互いに近傍となる位置に配されることによって製造時のバラツキも均一とすることができる。すなわち、抵抗R1の抵抗値が製造時のバラツキによって大きくなる場合には、抵抗R1の近傍に配された抵抗R2も同じ割合で抵抗値が大きくなる。同様にコンデンサC1の容量が製造時のバラツキによって大きくなる場合には、コンデンサC1の近傍に配されるコンデンサC3も同じ割合で容量が大きくなる。したがって、上記の式において、R2/R1及びC3/C1は一定の値であるとみなすことができる。また、fckの値も水晶発振等を用いた高精度の発振回路を使用することによって一定とみなすことができる。さらに、基準電圧Vrefには、高精度なバンドギャップ・リファレンスを使用しているので基準電圧も一定の値とみなすことが可能となる(一般に、バンドギャップ・リファレンス回路で電源電圧を構成しようとすると回路構成が大規模となってしまうため、基準電圧等のように電圧値の精度が要求される電圧源にのみ使用される)。
したがって、スイッチング時間tdは定数kを用いると次式となる。
td=k/Vdd
k =(1+R2/R1)*(C3/C1)*(Vref/fck)
上記の式からスイッチング時間(遅延時間)tdと電源電圧Vddとは反比例の関係となることがわかる。すなわち、電源電圧Vddが変動する場合において、電源電圧Vddが大きくなるとそれに応じてスイッチング時間(遅延時間)tdは小さくなり、電源電圧Vddが小さくなるとそれに応じてスイッチング時間(遅延時間)tdは大きくなる。
したがって、電源電圧が変動する場合であってもその変動に反比例するようにスイッチング時間(遅延時間)tdが変化するので、出力部6から出力される遅延させたFM信号の遅延時間も同様に変化し、例えば図5(b)に示した遅延時間Wp(=td)が電源電圧の変動に反比例して変化するので、図5(a)及び(b)から生成される図5(c)のパルス信号のパルス幅Wp(=td)も同様に変化することによってパルス信号から積分回路(ローパスフィルタ)17を介して生成する音声信号の振幅が電源電圧Vddの変動による影響を受けないようにすることが可能となる。また、製造時に生じるコンデンサや抵抗等の素子のバラツキに影響されないスイッチング時間(遅延時間)tdを生成することが可能となる。
図2は、本実施例に係る遅延回路で使用される出力部の回路構成の一例とその状態変化を示す図である。
同図に示す出力部6は、AND回路10及び11とNOT回路12とRS−FF(Reset Set Flip Flop)13とで構成される。
同図に示す出力部6の入力端子Dには図4に示したコンパレータ14の出力信号であるFM信号(図3(a)に示す信号)が入力され、もう1つの入力端子Cpには図1に示したコンパレータ9から出力される基準パルス信号(図3(c)に示す波形)が入力される。 入力端子Dに入力されたFM信号と入力端子Cpに入力された基準パルス信号とは、アンド回路10によって論理積がとられ、RS−FF13の入力端子Siに入力される。図3(d)に示す信号は、この時の信号である。また、入力端子Dに入力されたFM信号を入力とするNOT回路12からの出力信号と入力端子Cpに入力された基準パルス信号とは、アンド回路11によって論理積がとられ、RS−FF13の入力端子Riに入力される。図3(e)に示す信号は、この時の信号である。
したがって、入力端子Siに図3(d)に示したセット信号が入力されると、RS−FF13の出力信号はON状態となり、入力信号Riに図3(e)に示したリセット信号が入力されると、RS−FF13の出力信号はOFF状態となる。
例えば、図3に示す区間(2)にあっては、図3(a)に示す入力信号(FM信号)がON状態かつ図3(c)に示す入力信号(基準クロック信号)がON状態となった時に、RS−FF13への入力端子Siには図3(d)に示すセット信号が入力されるので、図3(f)に示す出力信号QはON状態となる。また、図3に示す区間(4)にあっては、図3(a)に示す入力信号(FM信号)がOFF状態かつ図3(c)に示す入力信号(基準クロック信号)がON状態となった時に、RS−FF13への入力端子Riには図3(e)に示すリセット信号が入力されるので、図3(f)に示す信号はOFF状態となる。図3に示すその他の区間(1)、(3)は、基準クロック信号がOFF状態のためRS−FF13への入力端子Siには図3(d)に示すセット信号が入力されないので状態は変化しない。
以上に説明した処理によって、図5(a)に示したFM信号から同図(b)に示した所定時間だけ遅延されたFM信号が生成され、さらに演算回路(EX−OR回路)16によって同図(a)に示すFM信号と同図(b)に示す所定の時間だけ遅延されたFM信号との排他論理和をとることによって同図(c)に示すパルス信号が生成され、積分回路(ローパスフィルタ)17を介することによって、音声信号が生成される。
以上の説明において、本実施例に係る遅延回路は、図1に示したように基準電圧Vrefと電源電圧Vddとは独立した別々の電圧源によって構成されているが、基準電圧Vrefを電源電圧Vddからとってもよい。
すなわち、基準電圧Vrefは定数mによってVref=m*Vddと表すことができるので、スイッチング時間(遅延時間)tdは、
td=(1+R2/R1)*(C3*m*Vdd)/(Vdd*C1*fck)
=(1+R2/R1)*(C3*m)/(C1*fck)
となる。
ここで、上述のように抵抗R1及びR2、コンデンサC1及びC3は半導体回路基板上に互いに近傍となる位置に配されることによって製造時のバラツキも均一とすることができる。すなわち、抵抗R1の抵抗値が製造時のバラツキによって大きくなる場合には、抵抗R1の近傍に配された抵抗R2も同じ割合で抵抗値が大きくなり、同様にコンデンサC1の容量が製造時のバラツキによって大きくなる場合には、コンデンサC1の近傍に配されるコンデンサC3も同じ割合で容量が大きくなるので、上記の式において、R2/R1及びC3/C1は一定の値であるとみなすことができる。また、fckの値も水晶発振等を用いた高精度の発振回路を使用することによって一定とみなすことができる。
したがって、電源電圧が変動する場合であってもスイッチング時間(遅延時間)tdを一定にすることが可能となる。また、製造時に生じるコンデンサや抵抗等の素子のバラツキに影響されないスイッチング時間(遅延時間)tdを生成することが可能となる。
本実施例に係るパルスカウント検波回路で使用される遅延回路の構成例を示す図である。 本実施例に係る遅延回路で使用される出力部の回路構成の一例とその状態変化を示す図である。 本実施例に係るパルスカウント検波回路における主要部の信号波形を示す図である。 IF信号からパルス信号を生成して音声信号を抽出するためのパルスカウント検波回路の構成例を示す図である。 図4の回路における主要部の信号波形を示す図である。
符号の説明
1 ・・・ 電圧電流変換回路
2 ・・・ カレントミラー回路
3 ・・・ カレントミラー回路
4 ・・・ カレントミラー回路
5 ・・・ 基準パルス生成回路
6 ・・・ 出力部
7 ・・・ 制御部
8 ・・・ オペアンプ
9 ・・・ コンパレータ
10 ・・・ AND回路
11 ・・・ AND回路
12 ・・・ NOT回路
13 ・・・ RS−FF
14 ・・・ コンパレータ
15 ・・・ 遅延回路
16 ・・・ 演算回路
17 ・・・ 抵抗
18 ・・・ コンデンサ
19 ・・・ 音声信号変換回路




Claims (5)

  1. IF信号から抽出したFM信号と該FM信号の遅延信号とからパルス信号を生成し、該パルス信号が積分回路を介することによって音声信号を得るパルスカウント検波回路において、
    前記遅延信号を生成するための遅延回路が、
    電源電圧から所望の電流を得るための回路であって第一のコンデンサを有するスイッチトキャパシタによる等価抵抗を備えた電圧電流変換回路と、
    該電圧電流変換回路とカレントミラー回路を介して接続された前記FM信号からの遅延時間を示す基準パルス信号を生成するための回路であって、前記電圧電流変換回路からの第一のコンデンサに比例した出力電流によって充電される第二のコンデンサと、第二のコンデンサへの充放電を制御するスイッチング制御部と、該スイッチング制御部によって第二のコンデンサの充放電を行ない生成される第一の信号と基準電圧である第二の信号との比較結果に応じて基準パルス信号を生成するパルス信号生成回路と、を有する基準パルス生成回路と、
    前記FM信号と前記基準パルス信号とから該基準パルス信号に応じて前記FM信号を遅延させた信号を出力する出力部と、
    を少なくとも有することを特徴とするパルスカウント検波回路。
  2. 前記スイッチング制御部は、前記FM信号の変化に応じて第二のコンデンサの充電を開始し前記基準パルス信号に応じて第二のコンデンサの放電を行なうことで第一の信号を生成することによって、前記FM信号に対して所定時間だけ遅延した前記パルス信号が生成されることを特徴とする請求項1に記載のパルスカウント検波回路。
  3. 前記出力部は、前記FM信号と前記基準パルス信号とがON状態となる時を契機として出力信号をON状態とし、前記FM信号がOFF状態かつ前記基準パルス信号がON状態となる時を契機として出力信号をOFF状態とすることによって前記FM信号に対して前記基準パルス信号に基づく遅延時間だけ遅延させたFM信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のパルスカウント検波回路。
  4. 前記カレントミラー回路は、前記カレントミラー回路を構成する2つのMOSトランジスタの互いのゲート間に抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタが接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のパルスカウント検波回路。
  5. 前記基準電圧は、バンドギャップ・リファレンス回路で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパルスカウント検波回路。




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