JP2005286721A - 光波長挿入分岐装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
波長ミスの発見が困難であった。またアッド光の波長ミスに伴い、波長多重信号の波長数の計数ミスを生じ、これによって光信号レベルの設定値が異常となり光信号の劣化を生じる。
【解決手段】
入力されたアッド光118の一部を反射鏡117で反射し、光波長合波器105に逆方向から入射し、波長λ1〜λ16に応じて経路115−1〜16に戻す。正しい波長(図1ではλ16)のアッド光であれば、対応する逆方向光検出器113−16に光信号が入射されるため、アッド光の波長の正否が確認できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバを用いた光情報伝送、特に光波長挿入分岐装置に関わるものである。
一本の光ファイバ中に波長の異なる複数の光信号を多重して情報伝送を行う波長多重(WDM)光伝送方式は光ファイバ通信の大容量化に極めて有効な手法である。光波長挿入分岐装置(OADM)は、WDM信号を運ぶ光ファイバネットワーク中の各ノードに配置される伝送装置の一種であり、光ファイバを伝送されるWDM信号中から必要な波長の信号のみを分岐(ドロップ)して受信したり、またWDM信号に本ノードから送出される光信号を挿入(アッド)する技術である。光波長挿入分岐装置では光ファイバを伝送される大部分のWDM信号は受信して電気信号に直すことなく、光のまま透過(スルー)させることができるため、各ノードに必要となる光送受信器数を大幅に節減できるという利点を持っている。中でも光スイッチ等を用いることで、各ノードでアッド・ドロップする波長を必要に応じて変更することが可能な可変光波長挿入分岐装置(ROADM)は、将来のネットワークの成長に応じてフレキシブルに伝送装置の構成を変化させて波長回線を設定することができる、大きな注目を集めている。
図2に代表的な従来の可変光波長挿入分岐装置120の構成を示す。他の可変光波長挿入分岐装置などのWDM光伝送装置から伝送されたWDM信号は、入力光ファイバ101から入力され光増幅器102−1で増幅されたのちに可変光波長挿入分岐装置120に入力される。本例は16波長の光信号が波長多重されている例であり、WDM信号は光波長分波器104によって波長ごとに異なる経路に分離され、それぞれ光波長分波器の出力ファイバ106−1〜16に出力される。その後、例えば波長λ1の光信号は2x2光スイッチ107−1を通過し、可変光アッテネータ110−1に入力される。可変光アッテネータ110−1の出力部では光信号の一部が光カプラ112−1で分岐され、順方向光検出器111−1に入力されている。通常、順方向光検出器111−1の検出する光強度が一定となるように該可変光アッテネータ110−1の挿入損を自動調整することによって、各波長の光信号間の光強度のばらつきを低減している。その後、波長λ1の光信号は入力ファイバ115−1を介して光波長合波器105に入力され、他の波長λ2〜λ16の光信号と再び波長多重されたのちに光増幅器102−2で所定の出力レベルまで増幅され、出力光ファイバ103から他の光伝送装置に向けて送出される。光波長分波器104や光波長合波器105としては、通常AWG(アレイドウェーブガイドグレーティング)素子や、誘電体多層膜や光ファイバグレーティングなどをタンデム接続した素子などが使用される。
2x2光スイッチ107は光信号挿入分岐状態の切り替えに用いるスイッチである。例えば2x2光スイッチ107−16をスルー状態とした場合には、光波長分波器の出力ファイバ106−16から出力される波長λ16の光信号はそのまま2x2光スイッチ107−16を透過し光波長合波器105に入力される。一方、本スイッチをアッド・ドロップ状態に切り替えた場合、光波長分波器の出力ファイバ106−16から出力された波長λ16の光信号はドロップ光出力ファイバ109−16から出力され、本ネットワークノードに配置された光受信器124で受信することが可能となる。一方、アッド光入力ファイバ108−16から入力された波長λ16の光信号は可変光アッテネータ110−16へと送出され、この結果、本ネットワークノードに配置された光送信器123からの光信号を出力光ファイバ103から出力される波長多重信号にアッドすることが可能となる。
上記と並び代表的な可変光波長挿入分岐装置の構成には、非特許文献1などに示されるブロードキャスト&セレクト型がある。図3には従来のブロードキャスト&セレクト型の可変光波長挿入分岐装置130の構成例を示す。その内部では、まず入力光ファイバ101から入力されたWDM信号の一部を光カプラ116−1で分岐し、さらに光カプラ133−1を用いて必要なドロップ光出力ファイバ131の数だけ分岐する。本例はドロップ出力ファイバ数を4とした例であり、これらのファイバからはそれぞれ強度の減衰したWDM信号がそのまま出力されている。本ネットワークノードでWDM信号の一部を受信したい場合、各ファイバに受信する光信号波長を選択する機能を持った波長選択性光受信器125を接続し、所望の波長の光信号を選択して受信する。
一方、光カプラ116−1で分岐されたもう一方の光信号は利得イコライザ134に入力される。利得イコライザ134は不要な波長の光信号を十分に減衰して除去し、必要な波長の光信号のみをスルー信号として透過させる機能を持つ素子であり、例えば図4のように構成できる。図4では、入力光ファイバ101から入力された波長多重信号は、光波長分波器104で最大波長数分(本例では16)の異なる経路に分岐される。例えば波長λ1の光信号は、可変光アッテネータ110−1に入力され、その後光信号の一部が光カプラ114−1で分岐され、順方向光検出器111−1に入力されている。順方向光検出器111−1で検出する光強度が一定となるように該可変光アッテネータ110−1の挿入損を自動調整することによって、スルー光強度を一定値に、また光アッテネータの損失を十分大とすることによって不要な波長の光信号のみを除去することが可能となる。その後必要な波長のスルー信号のみが光波長合波器105で合波されて出力光ファイバ103に出力される。
図3の構成では、4本のアッド光入力ファイバ132−1〜4に入力されたアッド信号は、光カプラ133−2で合成されたのちに光カプラ116−2に導かれ、利得イコライザ134から出力されたスルー光と合成されたのちに出力光ファイバ103に出力される。
このようなブロードキャスト&セレクト型の可変光波長挿入分岐装置では、ドロップ光出力ファイバ131−1〜4およびアッド光入力ファイバ132−1〜4はすべて波長依存性のない光カプラで分岐もしくは合成されているのが特徴である。このため、すべてのドロップ光出力ファイバ・アッド光入力ファイバには波長の区別や割り当てがなく、接続する光送受信器の波長を考慮する必要がないという利点がある。
"R-OADM Architecture: Now You Can Control The Light", Architectural White Paper, Tropic Network Inc., May 03, <URL: http://www.tropicnetworks.com/library/pdf/ROADM_White_Paper_May_03.pdf>
前記のような従来の光波長挿入分岐装置においては、ユーザの接続ミスを検出する機構が十分に設けられていないのが大きな問題である。特に従来指摘されていなかった問題点として、アッド光信号の波長ミスが検出できない点が挙げられる。
例えば図2の従来の可変光波長挿入分岐装置120のアッド光入力ファイバ108−1〜16にはそれぞれ波長λ1〜λ16を出力する光送信器を正しく接続する必要がある。これらの光伝送装置を配置する建屋・機器室内では、作業員が光ファイバパッチケーブルなどを用いて異なる機器間を接続するため、光ファイバの接続を間違えて誤った波長の光送信器123を波長の異なるアッド光入力ファイバ108に接続してしまう可能性がある。
図中の点線121は、正しい波長(λ16)のアッド光の経路を示している。波長λ16の光信号をアッドする場合、アッド光入力ファイバ108−16に正しく接続すれば、点線のように光波長合波器105を透過して出力光はWDM信号に合波されて出力光ファイバ103に導かれる。これに対し間違った波長λ3の光送信器123をアッド光入力ファイバ108−16に接続した場合は、光信号は破線の経路122のように進み光波長合波器105の入力ファイバ115−16までは到達するものの、波長合波器105を透過することができずここで阻止されてしまう。光信号の経路の途中には順方向光検出器111−16が設けられているため、この点で光信号の有無は判定できるものの、正しい波長の場合(経路121)にも誤った波長の場合(経路122)とも光信号有りと判定してしまい、接続波長のミスを検出することはできない。
このため、第一に作業現場で接続ミスの発生を検出できず、通信回線が開通しないトラブルが生じても、解決が困難であり、時間とコストがかかるという問題が生じる。
第2に、従来の可変光波長挿入分岐装置120では内部的にアッド光を追加したと判定してしまい、光信号の強度設定などにミスが生じ信号劣化を引き起こすという問題がある。通常、可変光波長挿入分岐装置においては伝送される光信号の波長数を管理しており、ある波長の信号光のアッドやドロップ等の状態変化によって他の使用中の波長の光強度が影響を受けないよう、波長数の増減に応じて光増幅器102−1や102−2の出力強度を増減し、各信号光強度が変化しないようにしている。上記のような波長ミスにより、実際には可変光波長挿入分岐装置120から出力されない光信号についても、装置内部で「光信号有り」と判定してしまうと、実際に伝送されている波長数と装置内部で管理している波長数に不整合を生じ、その結果、光増幅器102−1や102−2に設定する光出力強度が不適切な値となってしまう。このように光信号強度が正しい設定値から変化すると、信号光のSN比が不足したり、過剰な光強度によって非線形光学効果による劣化を引き起こしたり、光受信器に入力される光強度が許容範囲を越え、受信不能となったり受信器を破壊するなど大きな問題を引き起こす可能性がある。
図3に示すブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置においても上記の第1、第2の問題点が生じる点は同様である。しかしながらブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置においては、さらに第3の問題点として、操作者が誤って伝送中のスルー波長もしくは他のアッド光と同一波長の光送信器をアッド光入力ファイバに接続すると、情報伝送に使用中の光信号が伝送不能となる大きな障害が生じる問題がある。例えば図3の点線の経路136に示すように波長λ2の光信号が入力光ファイバ101から入力され、スルー光として利得イコライザ134を通過して出力光ファイバ103に出力されている場合、アッド光入力ファイバに波長λ2の光送信器123を接続して光信号を送出すると、アッド光は点線の経路137のように進み、光カプラ116−2の出力点で両光が干渉してしまう。これらの光信号は互いに異なる情報信号で変調されているため、一方もしくは両方が受信不能となってしまう可能性がある。しかしながらブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置においては、このようなアッド光の波長のミスを検出する機構や、波長ミスに起因する障害を未然に防止するインターロック機構がないという問題がある。一般に本構成ではアッド光の有無を判定するために、入力光ファイバ132−1〜4の部分に光カプラ112−1〜4を配置し、光検出器135−1〜4に配置する構成が用いられるが、この構成ではアッド光の波長の正否の判定は不可能である。
本発明の目的は、光波長挿入分岐装置において上記のようなアッド光の波長ミスが検出できない、もしくはアッド光の波長ミスによって障害が発生するという本発明で新たに指摘する問題点を解決することである。
上記問題点のうち、アッド光の波長ミスが検出できないという本発明で新たに指摘した問題点については、アッド光の波長を測定する、もしくはアッド光の波長の正否を判定する機能を付与する、もしくは波長の正しいアッド光についてのみアッド光有りと判定する、もしくは波長の正しいアッド光についてのみアッド光数を計数する機能を付与することによって解決できる。とくに入力されたアッド光の波長の測定値、もしくは波長の正否ないしは正否判定に利用可能な情報、もしくは波長の正しいアッド光の波長数情報、もしくは正否判定結果に基づく警報を、ランプないしLEDないし液晶ないしディスプレイ画面などの表示装置によって表示することによって、もしくは遠隔管理者ないし他の装置に通知することで、波長ミスの状態を作業者やネットワーク管理者や他の伝送装置に的確に通知しアッド光の波長ミスをより効果的に解決することができる。
また、新たに追加するアッド光の波長が不正と判断された場合、ないしは伝送中のスルー光や他の伝送中のアッド光の波長と合致している場合に該アッド光を遮断することを、もしくは新たに追加するアッド光の波長が正しいことを確認したのちに該アッド光を波長多重伝送路に追加することによって、もしくは波長の正しいアッド光のみがスルー光に合波される構成によって波長ミスによって発生する障害を未然に防ぐことが可能となる。
上記の機能は、該光波長挿入分岐装置内において入力された波長多重光を波長ごとに分波する光波長分波器ないしは出力する波長多重信号を合波する光波長合波器を、アッド光の波長測定もしくは正否判定に共用することでとくに簡易に実現できる。
上記のような共用は、光波長挿入分岐装置から光ファイバ伝送路に出力される波長多重信号の一部を逆進させ 、光波長挿入分岐装置内で波長多重光信号の合波に用いる光波長合波器に逆方向から入力して波長ごとに異なる経路に分波し、それぞれの経路に配置した逆進光検出器によって各波長の信号光の有無を検出することで実現できる。また、該光波長挿入分岐装置の波長多重出力光を合波する光波長合波器として周回型の波長合波特性を持つ光波長合波器を用い、波長多重光信号を出力する出力ポート以外の未使用出力ポート部に光検出器を配置し、その出力信号からアッド光の波長を正否を判定することによっても実現できる。
またアッド光の波長ミスによって障害が発生するという問題点に関しては、該アッド光の入力部に正しい波長の光信号のみを透過する光フィルタを配置することによって、もしくはアッド光の有無を検出する光検出器の前に正しい波長の光信号のみを透過する光フィルタを配置することによって解決できる。すなわち、正しい波長のアッド光が入力された場合についてのみアッド光有りと判定する機能を付与することで、装置内部での波長数のカウントミスを防止することができる。
とくに光波長挿入分岐装置がブロードキャスト&セレクト型の構成で内部にスルー光を波長ごとに分解する経路がある場合には、光カプラで合成されたすべてのアッド光を光波長挿入分岐装置の出口側から入り口側へ向けて逆方向に入力し、スルー光を波長ごとに合波する光波長合波器に逆方向から入射することで波長ごとに異なる経路に分波し、それぞれの波長の経路ごとに逆進するアッド光を全反射させて順方向に進行させて出力するか、もしくはスルー光を順方向に透過させて出力するかを選択する構成とすることで解決できる。もしくはすべてのアッド光を一旦光カプラで合成したのちに光波長分波器を用いて波長ごとに異なる経路に分解する構成とし、該波長分解されたスルー光の経路および該波長分解されたアッド光の経路のうち、おのおの同一波長の経路のうちどちらか一方を選択し光波長合波器に入力し、スルー光を透過させて出力するかアッド光を選択して出力するかを選択する構成としても解決できる。
本発明では、第一に従来指摘されていなかったアッド光の波長やその正否が検出可能となる。この結果を、装置操作者に波長の正否を表示したりネットワーク経由で他の装置に転送することによって、従来検出できなかったアッド光の波長ミスを容易に判定することができるようになり、トラブル解決に必要な時間とコストを節減し、通信回線を迅速に開通できるようになる。
次に、アッド光の波長ミスを検出することによって、もしくは正しい波長のアッド光が入力された場合についてのみアッド光有りと判定する、もしくは正しい波長のアッド光についてのみ波長数をカウントする機能を付与することによって、装置内部での波長数のカウントミスをなくすことができる。これによって、光増幅器などの光出力強度の誤設定に起因する、信号光のSN比が不足や過剰な光強度によって非線形光学効果による劣化、光受信器に入力される光強度の許容範囲逸脱などによる通信障害や受信器の破壊などの問題を回避できるようになる。
さらに本発明によって、ブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置においても、アッド光の波長ミスの検出機構を付与し、波長ミスに起因する障害を未然に防止するインターロック機構を提供できる。
本発明を実施する最良の形態は、図2に示す従来の可変光波長挿入分岐装置に、アッド光の波長もしくは正否を検出する機構、もしくは波長の正しいアッド光が入力された場合についてのみアッド光有りと判定する機能を付与する形態である。本形態は、下記の実施例で示すように、アッド光の波長を検出する波長計を付与したり、アッド光の入力部に正しい波長の光信号のみを透過する光フィルタを配置したり、アッド光の有無を検出する光検出器の前に正しい波長の光信号のみを透過する光フィルタを配置するなどによって実現できる。
また図3に示す従来のブロードキャスト&セレクト型の可変光波長挿入分岐装置の場合、とくに正しい波長のアッド光のみがスルー光に合波されて出力されるよう、アッド光の経路に光フィルタや光分波器を配置した形態が最良となる。
<実施例1>
図1は本発明の第1の実施例を示す構成図であり、本発明を適用した可変光波長挿入分岐装置(ROADM)100の構成例を示している。本構成は、図2の従来構成に、光カプラ114−1〜16と逆方向光検出器113−1〜16、光カプラ116と反射鏡117を追加したものである。光カプラ116は、可変光波長挿入分岐装置100から出力される波長多重光信号の一部(例えば1%〜20%程度)を分離して、反射鏡117に導く。この結果、波長多重光の一部は反射されて再び光カプラ116を通過し、光波長合波器105に逆方向に入射される。波長多重光は光波長合波器105で波長ごとに分離され、波長λ1〜λ16はそれぞれ経路115−1〜16を逆進し、その一部は再び光カプラ114−1〜16で分離されて逆方向光検出器113−1〜16によって検出される。順方向光検出器111は波長の不正なアッド光の有無をも検出してしまうが、本構成では逆方向光検出器113−1〜16には出力光ファイバ103に出力されるアッド光・スルー光のみが入射するため、アッド光の波長ミスを判定することが可能となる。例えば、波長λ16の光信号用のアッド光入力ファイバ108−16に、正しい波長λ16の光信号が入射された場合、本信号は波長λ16のアッド光の経路118で示すように光波長合波器105によって波長多重信号に合波されて出力光ファイバ103から出力されるとともに、その一部が反射鏡117によって反射されて逆進し、波長λ16の光信号の反射後の経路119で示すように再び同じ経路115−16に戻り、光カプラ114−16で分岐されたのちに逆方向光検出器113−16に入力される。一方、間違った波長(例えば波長λ1〜15のいずれか)のアッド光をアッド光入力ファイバ108−16に入力した場合、反射鏡の手前の光波長合波器105で阻止されるため、逆方向光検出器113−16には光信号は入力されない。
なお本構成では、λ16のスルー光が存在し2x2光スイッチ107−16がスルー状態にある場合、逆方向光検出器113−16には反射鏡117で反射されたスルー光が入力される。したがってアッド光の波長ミスの判定には下記のような処理が必要となる。図5に、波長λ16の光信号について本発明の目的であるアッド光の波長ミスの判定アルゴリズムを示す。2x2光スイッチ107−16がアッド状態に設定されている場合を(1)に示す。まず順方向光検出器111−16に入力光が有れば、何らかの波長のアッド光がアッド光入力ファイバ108に入力されており、さらにこのとき逆方向光検出器113−16への入力光があれば、上記のように光信号の波長が正しい(λ16)と判定でき、入力光が無ければ波長が不正(例えばλ3)と判定できる。一方、順方向光検出器111−16への入力光がない場合はアッド光が存在せず、逆方向光検出器113−16への入力光の有無により、装置の故障または信号無しの状態の判定が可能となる。一方、2x2光スイッチ107−16がスルー状態に設定されている場合、光スイッチを透過して出力されうるのはスルー光のみであるため、順方向光検出器111−16および逆方向光検出器113−16の光信号の検出の有無の組み合わせにより、図5(2)に示すように状態判定ができる。よってこれらの情報を用いれば本発明の目的のひとつであるアッド光の波長の正否の判定が可能となる。
上記のような波長の正否判定に使用可能な情報は、図6の構成により可変光波長挿入分岐装置のパネル150の一部に表示すれば、操作者が迅速に波長接続のミスなどを把握することが可能となる。LED表示回路140−16は波長λ16の状態を示す2つのLEDである順方向表示LED151−16と逆方向表示LED152−16の表示制御を行う回路である。図1中で用いられていた順方向光検出器111−16、逆方向光検出器113−16の出力する光強度信号は、電圧信号としてそれぞれ電圧判定回路141−16、144−16に入力され、基準電圧源142−16、145−16の出力電圧値と比較され、これらの値を基準に光信号の有無が判定される。判定結果はそれぞれ増幅されてLED駆動信号143−16、146−16に変換され、光信号有りの場合にLED151−16、152−16が点灯される。操作者は両表示結果と図5から波長ミスや機器の故障を判定することができる。すなわち、左側の順方向表示LED(151−1〜16)と右側の逆方向表示LED(152−1〜16、)が両方とも同時に消灯していれば入力光無し(正常)、同時に点灯していれば入力光有り(正常)である。一方のみが点灯している場合はなんらかの異常であり、特にアッド光を接続・点灯して左のLEDが点灯したにもかかわらず、右のLEDが点灯しなければ接続したアッド光の波長が不正であると判定できる。なお本実施例では情報伝達にアナログ電圧信号を用い、判定回路をハードウェアで実現する例を示したが、電流などの別のアナログ量やデジタル化された信号を用いたり、また本判定回路全体をソフトウェアで実現しても構わない。
上記図6の構成は唯一のものではなく、表示パネルの実現形態には多くのバリエーションがある。図7は本発明の第1の実施例における表示パネル150の別の構成図であり、波長ミスの判定結果を直接操作者に表示するとともに、装置内部で波長の正しいアッド光の波長数を計数するために用いる例である。本例では、電圧判定回路141−16、144−16の光信号有無の判定結果はデジタル信号(光信号有りのとき1、光信号無しのとき0)として出力される。また信号147−16は2x2光スイッチ107−16の状態を示すデジタル信号であり、2x2光スイッチ107−16がアッド状態のとき1、スルー状態のとき0の値を持つ。波長ミス検出用アンド回路148−16では、電圧判定回路の141−16の出力信号、および電圧判定回路の144−16の出力を反転回路149−16で論理反転した信号、および状態信号147−16の3つの信号の論理積(アンド)演算を実行する。本信号は図5より、(アッド光有りかつ光スイッチがアッド状態かつ波長ミス)のときのみ1となるので、本信号を増幅して波長ミス表示LED153−16を点灯する。これによってよりアッド光の波長ミスの発生を操作者に分かりやすく表示することが可能となる。
なお上記のように判定された波長ミスの情報は、表示パネルに出力するのみならず音声やブザーなどで警告したり、ネットワークや伝送される光信号のヘッダ情報などを経由して他の伝送装置に警報として転送したり、遠隔管理者や管理ノードにエラー情報として送付する形態が考えられる。これによって、波長ミスの把握と解決をさらに容易にすることができる。
一方、正しい波長のアッド光の波長数を計数することで、常に実際に伝送される光信号の波長数に対応した正しい波長数カウント値を維持することができる。図7では2つの電圧判定回路141−16と144−16の出力信号、状態信号147−16の論理積をアッド光検出用アンド回路154−16で演算しアッド光検出信号155−16を生成する。本論理信号は正しい波長のアッド光が入力されている場合にのみ1となるので、各波長のアッド光検出信号155−1〜16のうち1となる信号の数をアッド光カウンタ156で計数することによって、本発明の可変光波長挿入分岐装置で波長多重信号に挿入するアッド光数を正しく把握することができる。この情報に基づいてWDM信号の波長数を管理すれば、光増幅器などの光出力強度の誤設定がなくなり、それに起因する信号光のSN比が不足や過剰な光強度によって非線形光学効果による劣化、光受信器に入力される光強度の許容範囲逸脱などによる通信障害や受信器の破壊などの問題を回避できる。
なお上記の第1の実施例では波長数が16の場合を示したが、本発明においては波長数には特に制限はなく、波長間隔も必ずしも一定ではなくともよい。さらに広く基幹系伝送で用いられるDence−WDM(DWDM)のみならず、波長間隔の広いCoarceーWDM(CWDM)においても適用可能である。また周期的AWGを必要とする場合以外は、WDM信号の波長間隔も一定である必要もない。
また波長の合分波に使用する光波長分波器104、光波長合波器105としては、アレイドウェーブガイド(AWG)型、誘電体フィルタ型、光ファイバグレーティング型など一般の波長多重信号の合分波に用いる合分波器であれば特に使用に制限はない。また実施例の中で、アッド光の波長判定に光波長合波器105を使わない例であれば、光波長合波器部分に波長依存性の無い光カプラを使用したり、光カプラと光波長光合波器の組み合わせによって構成しても構わない。本例では波長多重信号を一個の合分波器で合分波する例を示しているが、必要に応じて分割構成したり、また波長帯域をC−band,L−band、もしくはさらに細かい帯域に分割して使用する構成としても構わない。
なお本例では光増幅器を可変光波長挿入分岐装置100の前後に配置する例を示したが、必要に応じて損失の多い場所などに任意に配置しても構わない。
本構成のように逆進光を用いる構成では、不要となった逆進光が反射されて順方向に進む信号光と干渉し信号劣化を引き起こす可能性があるが、本例のように光挿入分岐装置の上流側に光増幅器102−1のように出力部に光アイソレータを内蔵した部品を配置すれば逆進光の反射を防ぐことができる。必要に応じて、光波長合波器104の前後に光アイソレータなどを配置しても構わない。
また上記は可変光波長挿入分岐装置の例であるが、アッド・ドロップ波長が完全もしくは部分的に固定された固定光波長挿入分岐装置についても、本発明は問題なく適用が可能である。またブロードキャスト&セレクト型の可変光波長挿入分岐装置やアッド光入力ファイバ部にマトリクススイッチなどを設け、アッド光源に波長可変光源を用いてアッド光波長を可変にする波長可変光波長挿入分岐装置においても、操作者のミスや回路の故障、波長設定やスイッチ切り替え時の通信ミスなどによってアッド光の波長ミスが起こりうるため、本発明が有効である。
なお、本実施例に用いる光検出器(PD)及び反射ミラーは比較的安価な部品であるため、装置全体のコストも低減可能である。
<実施例2>
図8は本発明の第2の実施例を示す構成図であり、出力光ファイバ103に出力される波長多重信号の一部を光カプラ116によって分岐し、波長計160に入力することによってアッド光の波長を測定する例である。例えば波長λ16の光信号のスルー・アッド状態を切り替える2x2光スイッチ107−16がアッド状態にある場合、アッド光入力ファイバ108−16に不正な波長λ3が入力されると、光信号は経路122のように光波長合波器105でブロックされ、順方向光検出器111−16には検出されるものの、波長計160には到達しない。一方、アッド光入力ファイバ108−16に正しい波長λ16が入力された場合には、光信号は経路121を取りアッド光は順方向光検出器111−16に検出されるとともに、波長計160で波長が測定される。よってこれらの結果からアッド光の有無および波長の正否が判定可能である。しかしながら第1の実施例同様、波長計160にはアッド光のみでなく、スルー光も入力されるためアッド光の波長の測定およびアッド光の波長の正否判定には第一の実施例の図5、図6、図7と同様のアルゴリズムや判定回路を用いる必要がある。例えば、2x2光スイッチ107−16がアッド状態でかつ、順方向光検出器111−16への入力光が有り、かつ波長計160が波長λ16成分を検出していれば、「波長λ16のアッド光有り」と判定できる。一方、2x2光スイッチ107−16がアッド状態でかつ、順方向光検出器111−16への入力光が有り、かつ波長計160が波長λ16成分を検出していなければ、「アッド光入力ファイバ108−16に入力されたアッド光の波長ミス」と判定できる。
本実施例に用いる波長測定計は、比較的高価であるが、装置の設計変更することなく、任意の装置ごとに本波長想定計を取り付けることが可能であり、機能拡張が容易であるというメリットがある。
<実施例3>
図9は本発明の第3の実施例を示す構成図であり、光波長合波器の複数の入力光ファイバ115−1〜16に、それぞれさらに光カプラ163−1〜16、それぞれ波長λ1〜λ16のみを透過し他の波長を阻止する光バンドパスフィルタ161−1〜16、光検出器162−1〜16を配置し正しい波長のアッド光の有無を判定できるようにした例である。例えばアッド光入力ファイバ108−16に入力された波長λ16のアッド光の一部は経路118のように、光カプラ163−16で分岐されたのち波長λ16のみを透過する光バンドパスフィルタ161−16を透過し、光検出器162−16で検出される。よって順方向光検出器111で検出されるアッド光の有無と合わせて、正しい波長のアッド光が入力されているかどうかを判定できる。なおアッド光の有無を判定する必要がなければ、必ずしも本例のように光カプラ111−1〜16と順方向光検出器111−1〜111−16を配置する必要はない。
本実施例では、他の実施例に比べ、用いる部品点数が少ないので、装置全体としての信頼性は高くなるというメリットが期待できる。
<実施例4>
図10は本発明の第4の実施例を示す構成図である。本例ではアッド光入力ファイバ108−1〜16の途中に、それぞれ光カプラ163−1〜16を配置して光信号の一部を分岐し、これを16x1光スイッチ164を介して波長計160に入力し、アッド光の波長を測定する構成である。すなわち16x1光スイッチ164を順に切り替え、アッド光入力ファイバ108−1〜108−16のうちいずれか一つが波長計160に入力するようにし、その波長を測定することで各アッド光入力ファイバに適正な波長の光信号が入力されているかどうかを判定することが可能となる。アッド光の波長判定に用いる光信号は必ずしも本例のようにアッド光入力ポートから取り出す必要はなく、光波長合波器の入力光ファイバ115から取り出しても構わない。また16x1光スイッチ164は16入力1出力の光カプラなどで置き換えても構わない。
<実施例5>
図11は本発明の第5の実施例を示す構成図であり、光信号の出力光を合成する光波長合波器として、16波長の周回型アレイドウェーブガイド光波長合波器165を用い、その16本の出力ポート166−1〜16のうち未使用のポートに光検出器162を配置し、アッド光の入力波長ミスを検出する構成である。周回型アレイドウェーブガイド光波長合波器は、波長多重信号の波長合分波に広く用いられるアレイドウェーブガイド光波長合波器の一種であり、入力ポートと同じ数の出力ポートを持ち、各入力ポートにそれぞれ特定の波長λ1〜16が入力されている場合にのみ特定の1本の出力ポート(例えば本図では166−8)に波長多重信号が出力される一方、各入力ポートに入力される光信号の波長がずれた場合、波長のずれ量に応じ他の出力ポート166−1〜7、166−9〜16に周期的に光信号が出力されるという特性がある。例えば波長λ3の光信号を誤ったアッド光入力ファイバ108−16に入力した場合には経路122に示すように出力ポート166−16などの未使用ポートに出力されるため、光検出器162−16で検出することができる。よって未使用の出力ポート166−1〜7、166−9〜16にそれぞれ光検出器162−1〜7、162−9〜16を配置し、光信号の有無を判定することでアッド光の波長ミスを検出することができる。
本実施例では、周回型アレイドウェーブガイド光波長合波器のみで他に追加する部品が不要なので、コンパクトに装置が形成できるメリットがある。
<実施例6>
図12は本発明の第6の実施例を示す構成図であり、図3の従来のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置に、アッド光の波長を判定する機構を付与した例である。本発明のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置170では出力光ファイバ103に出力される光信号の一部を光カプラ163で分岐し、反射鏡117で反射し、本発明の利得イコライザ171に戻し、その内部でアッド光の波長判定を行う。例えばアッド光入力ファイバ132−4に波長λ16のアッド光が入力された場合、本光信号は点線の経路118のように進行し大部分が出力光ファイバ103から出力される一方で、その一部が光カプラ163で分岐されたのちに反射鏡117で反射されて利得イコライザ171に逆方向から入力される。
図13は本発明の利得イコライザの構成例である。本利得イコライザ内部は、各波長の光信号が異なる光経路115−1〜16に一旦分離されたのちに出力部の光波長合波器105で合波されて出力される構成となっている。各経路115−1〜16の途中には、それぞれ逆方向に進行する光信号の一部を分岐する光カプラ114−1〜16が配置されており、各波長の逆進光がそれぞれ逆方向光検出器113−1〜16に入力される。例えば前述のように波長λ16のアッド光があった場合、点線の経路118のように逆進し、波長λ16に対応する光ファイバ115−16を通って逆方向光検出器113−16によって検出される。なお、本例でも第1の実施例同様アッド光のみならずスルー光も反射鏡117で反射されて逆方向光検出器113−16によって検出される。したがって、図5、図6、図7などに示す回路・アルゴリズムを用いることでアッド光の波長の正否を判定できる。なお、ブロードキャスト&セレクト型に限らず本構成のように光信号を上流に戻す構成では、上流側に光アイソレータ172を配置し、不要となった逆進光を吸収する構成とすれば、逆進光の反射による信号品質の劣化を防ぐことが可能となる。
なお、本実施例ではアッド光およびドロップ光入力ファイバの数を4としたが、実施上の制限はなく、任意の値に設定して構わない。
<実施例7>
図14は本発明の第7の実施例を示す構成図であり、本発明のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置170において実施例6とは異なる構成でアッド光の一部を逆進させる構成とした例である。本例では、アッド光入力ファイバ132−1〜4の合成に多入力2出力光カプラ173を用い、一方の光出力を光カプラ116−2を介して出力光信号に合成する一方、他方を光カプラ176に接続し利得イコライザ171に向かって逆方向に合成するようにした構成である。本例は、スルー光も逆進する実施例6と異なり、アッド光のみが逆進行する構成である。このため利得イコライザ171として図13の構成を用いた場合、逆方向光検出器113−1〜113−16にはアッド光のみしか入力されず、これらの光検出器の検出結果のみでアッド光の波長が判定できる。なお、本例では多入力2出力光カプラを用いたが、2以上の光出力を持つカプラを用いたり、複数の光カプラの組み合わせによって2つ以上の光出力を得る構成としてもまったく問題はない。
<実施例8>
図15は本発明の第8の実施例を示す構成図であり、本発明のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置170において、波長計160によってアッド光の波長測定を行う例である。本例では、多入力2出力光カプラ173の出力の1つに波長計160を接続し、アッド光の波長を測定するものとした。波長計を接続する点は、アッド光の波長が判定できればこの位置に限らず、例えば出力光ファイバ103の途中や、アッド光入力ファイバの途中から光信号の一部を光カプラで取り出し波長を測定する構成としても構わない。なお、出力光ファイバ103のようにスルー光が混入する可能性のある点から光信号を取り出す場合、スルー光波長の有無を別途判定し、これらを取り除いた上でアッド光の波長判定を行う構成とする必要がある。本構成は例えば、別途アッド光合成前の光信号の一部を取り出し信号波長を測定するなどの構成で実現可能である。
<実施例9>
図16は本発明の第9の実施例を示す構成図であり、図2の従来の可変光波長挿入分岐装置に光フィルタを用いたアッド光波長の正否判定およびインターロック機構を付与した例である。本例では、アッド光入力ファイバ108−1〜108−16の途中にそれぞれ正しい波長λ1〜16のアッド光のみを透過する光バンドパスフィルタ161−1〜161−16を挿入する。これによって、波長の不正なアッド光(例えばλ3)が、アッド光入力ファイバ108−16に入力されても、光バンドパスフィルタ161−16に阻止され、順方向光検出器111−16に到達しない。このため順方向光検出器111−16に連動してアッド光の有無を表示パネルなどに表示することにより、アッド光の波長ミスを検出できる。また装置内部でも波長の不正なアッド光による、波長数のカウントミス防止が可能になる。
<実施例10>
図17は本発明の第10の実施例であり、本発明のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置170において、アッド光波長の正否判定を行うとともに、不正なアッド光の混入を防ぐインターロック機構を付与したものである。本実施例では、光利得イコライザ134には従来型の構成のものを用い、4本のアッド光入力ファイバ132−1、−2、−3、−4にあらかじめ正しい入力波長としてλ3、λ5、λ9、λ16を割り当て、これらの光信号のみを透過する光バンドパスフィルタ161−1、−2、−3、−4をアッド光入力ファイバの途中に配置したものである。なお本構成では、ブロードキャスト&セレクト型の利点のひとつである、アッド光入力ファイバへの入力波長に制限がないという利点は失われるものの、不適切なアッド光の入力防止が可能となる。しかしながら伝送中のスルー光と同一の波長のアッド光を入力した場合の、スルー光とアッド光の衝突を防止することはできない。
<実施例11>
図18は本発明の第11の実施例であり、本発明のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置170において、アッド光とスルー光の衝突を防止するインターロック機構を付与した例である。本例では4本のアッド光入力ファイバ132−1〜4に入力されるアッド光h光カプラ133−2で合成されたのちに、光サーキュレータ174を用いて出力光ファイバ103に逆方向に結合され、本発明の利得イコライザ171に逆方向から入力される。なお光サーキュレータ174はアッド光の損失を少なくするために使用しているものであり、多少の損失が許容できる場合、光カプラなどを利用しても構わない。
本発明の利得イコライザ171は、その内部で光信号を異なる経路115−1〜115−16に分解して波長ごとのレベル調整を行う形式となっており、出力側から逆方向に入力された光信号は出力部の光波長合波器105によって波長λ1〜λ16ごとにそれぞれ経路115−1〜115−16に入力され、光波長分波器104に向けて逆方向に進行する。各波長の経路115−1〜115−16の途中に配置された2x1光スイッチ175−1〜16は、入力側の一方が光波長分波器104の出力に、もう一方が反射鏡117−1〜16にそれぞれ接続されており、スイッチの切り替えにより上流から伝送されるスルー光を透過するか、下流から伝送されるアッド光を反射して順方向に出力するかを選択することができる。この結果、アッド光もスルー光もともに順方向光検出器111−16でその有無が判定可能となるとともに、可変光アッテネータ110−16で適正な信号レベルに制御された後に、光波長合波器105によって他の波長の光信号と再び合波されて出力光ファイバ103に出力される。
図19は本発明の第11の実施例における2x1光スイッチ175の動作を示す図である。図19(a)のスルー状態では、光スイッチは入力ポート180−1と出力ポート181を相互に接続し、スルー光182が出力ポート181に出力される。この際、出力ポート181から入力される逆進アッド光183は2x1光スイッチ175をそのまま透過し入力ポート180−1のさらに上流側へと送られる。2x1光スイッチ175を図19(b)に示すアッド状態に切り替えた場合、光スイッチは入力ポート180−2と出力ポート181を相互に接続し、スルー光182は2x1光スイッチ175で阻止される。一方、出力ポート181から入力される逆進アッド光183は2x1光スイッチ175から一旦入力ポート180−2に向かい、反射鏡117で全反射され、再び入力ポート180−2から2x1光スイッチ175を経て出力ポート181から順方向に出力される。このように光スイッチ175と反射鏡117は、スイッチを切り替えることで順方向スルー光と逆方向アッド光のどちらを、順方向に出力するかを切り替える機能を有している。なお、同様の機能は必ずしても本構成に限らず、光アッテネータや光ファイバのループバック機構などの組み合わせによっても実現可能である。
上記の光スイッチの機能により、図18の可変光波長挿入分岐装置170では、各アッド光入力ファイバに入力される光信号の波長は自由というブロードキャスト&セレクト型の特徴を保ったまま、不正な波長のアッド光とスルー光との衝突を防止することができる。すなわち、例えば光スイッチ175−1がスルー状態に設定されている場合、対応する波長λ1のアッド光が入力されたとしても、本アッド光は光スイッチ175−1をそのまま逆進して光波長分波器104を透過し、さらに上流に配置された光アイソレータ172に吸収されるため悪影響を及ぼすことがない。特に光カプラ114によって利得イコライザ171を透過した逆進光を分岐し、逆方向光検出器113で検出する構成とすれば、検出結果からアッド光の波長ミスを判定することが可能となる。しかしながら本構成だけでは、どのアッド光入力光ファイバ132−1〜4に入力されたアッド光の波長が間違っているのかを判定することはできず、また同一の波長の複数のアッド光がアッド光入力ファイバ132−1〜4のいずれか2本以上に入力された場合にこれを検出することはできない。
<実施例12>
図20は本発明の第12の実施例を示す構成図であり、第11の実施例における問題点であった波長の間違ったアッド光の入力ポート検出および、同一の波長のアッド光間の衝突を検出する機能を付加した例である。本構成では、アッド光入力ファイバ132−1〜132−4の途中に光カプラ112−1〜4、光検出器135−1〜4を配置してアッド光の入力の有無を検出している。
図21は図12における波長ミスおよびアッド光の衝突検出アルゴリズムを示す図である。波長ミスの検出においては、新たなアッド光が光検出器135−1〜4で検出されるたびに逆方向光検出器113をチェックしアッド光の波長ミスが生じていないかを確認することで、どのアッド光入力光ファイバ132−1〜132−4で入力波長ミスが生じたのかを判定することが可能となる。逆に光検出器135−1〜4のいずれかでアッド光が消失した場合、対応するアッド光入力ファイバ132−1〜132−4で生じている波長ミスがあれば、これを解除する。
一方、アッド光の衝突は、アッド光入力ファイバ132−1〜132−4に入力されるアッド光の数C1と、利得イコライザ内で検出されるアッド光の数C2を比較することで検出できる。両者が不一致の場合、アッド光の衝突が起きているのでその結果を表示もしくは警報として転送し、逆に両者が一致すればこれを解除する。
<実施例13>
図22は本発明の第13の実施例を示す構成図であり、本発明のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置170において、光信号を逆進させずに第11の実施例と同じ効果を得る構成としたものである。本構成では、アッド光入力ファイバ132−1〜4に入力されるアッド光は一旦アッド光合成用光カプラ184で合成されたのち、続くアッド光用光波長分波器185で波長λ1〜16ごとに異なる経路に分離される。これらの経路は、対応する波長の2x1光スイッチ175−1〜16の入力ファイバの一方に接続され、2x1光スイッチ175−1〜16は切り替えによってスルー光を出力するか、アッド光を出力するかを選択することができる。例えば波長λ16のアッド光がアッド光入力ファイバ132−2に入力されている場合、本アッド光は点線の経路118のようにアッド光合成用光カプラ184、アッド光用光波長分波器185を通過して光スイッチ175−16の入力の一方に接続される。2x2光スイッチ175−16がアッド状態に設定されていれば、アッド光は光スイッチを通過して下流の光波長合波器105に送られ、波長の異なる他のスルー光、アッド光と合波されて出力光ファイバ103より出力される。図18の例では逆進する反射光を使用する必要があるため、個々の光部品には低反射仕様が要求されるが、本例では仕様が緩和でき設計が容易となる利点がある。また、図18と異なり光信号が同一の光部品を往復で通過する部分が減り、損失を低減できるという利点もある。
なお本例ではアッド光の合成・分波に光カプラ184とアッド光用光波長分波器185を用いたが、複数の入力光信号を波長ごとに異なる出力ファイバに分配するという同一の効果が得られれば、異なる構成を取っても構わない。例えば、4入力16出力光カプラの出力ファイバに波長λ1〜λ16のいずれかを透過する光バンドパスフィルタを設ける構成などによっても実現可能である。
本発明の第1の実施例を示す構成図である。 従来の可変光波長挿入分岐装置の構成図である。 従来のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置の構成図である。 従来の利得イコライザの構成例である。 本発明の第1の実施例における波長ミス判定アルゴリズムを示す図である。 本発明に第1の実施例における表示パネルの構成図である。 本発明の第1の実施例における表示パネルの別の構成図である。 本発明の第2の実施例を示す構成図である。 本発明の第3の実施例を示す構成図である。 本発明の第4の実施例を示す構成図である。 本発明の第5の実施例を示す構成図である。 本発明の第6の実施例を示す構成図である。 本発明の第6の実施例における利得イコライザ171の構成例である。 本発明の第7の実施例を示す構成図である。 本発明の第8の実施例を示す構成図である。 本発明の第9の実施例を示す構成図である。 本発明の第10の実施例を示す構成図である。 本発明の第11の実施例を示す構成図である。 本発明の第11の実施例における2x1光スイッチ175の動作を示す図である。 本発明の第12の実施例を示す構成図である。 本発明の第12の実施例における波長ミスとアッド光衝突の検出アルゴリズムを示す図である。 本発明の第13の実施例を示す構成図である。
符号の説明
100…本発明の可変光波長挿入分岐装置(ROADM)、101…入力光ファイバ、102…光増幅器、
103…出力光ファイバ、104…光波長分波器、105…光波長合波器、
106…光波長分波器の出力ファイバ、107…2x2光スイッチ、
108…アッド光入力ファイバ、109…ドロップ光出力ファイバ、
110…可変光アッテネータ、111…順方向光検出器、112…光カプラ、
113…逆方向光検出器、114…光カプラ、
115…光波長合波器の入力光ファイバ、116…光カプラ、117…反射鏡、
118…波長λ16のアッド光の経路、119…波長λ16のアッド光の反射後の経路、
120…従来の可変光波長挿入分岐装置(ROADM)、
121…正しい波長(λ16)のアッド光の経路、
122…誤った波長(λ3)のアッド光の経路、
123…光送信器、124…光受信器、125…波長選択性光受信器、
130…従来のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置(ROADM)、
131…ドロップ光出力ファイバ、132…アッド光入力ファイバ、
133…光カプラ、134…利得イコライザ、135…光検出器、
136…波長λ2のスルー光、137…波長λ2のアッド光、
140…LED表示回路、141…電圧判定回路、142…基準電圧源、
143…LED駆動信号、144…電圧判定回路、145…基準電圧源、
146…LED駆動信号、147…2x2光スイッチ107の状態信号、
148…波長ミス検出用アンド回路、149…反転回路、
150…本発明の光波長挿入分岐装置の表示パネル、151…順方向表示LED、
152…逆方向表示LED、153…波長ミス表示LED、
154…アッド光検出用アンド回路、
155…アッド光検出信号、156…アッド光カウンタ、
160…波長計、161…光バンドパスフィルタ、
162…光検出器、163…光カプラ、164…16x1光スイッチ、
165…周回型アレイドウェーブガイド光波長合波器、
166…周回型アレイドウェーブガイド光波長合波器の出力ポート、
170…本発明のブロードキャスト&セレクト型可変光波長挿入分岐装置(OADM)、
171…本発明の利得イコライザ、
172…光アイソレータ、173…多入力2出力光カプラ、
174…光サーキュレータ、175…2x1光スイッチ、176…光カプラ、
180…入力ポート、181…出力ポート、182…スルー光、183…逆進アッド光、
184…アッド光合成用光カプラ、185…アッド光用光波長分波器。

Claims (15)

  1. 光ファイバ伝送路の所定の位置に設けられた光波長挿入分岐装置であって、
    前記光ファイバ伝送路により伝送される光信号に対して所望の波長を有する光信号を挿入する機能、もしくは前記光ファイバ伝送路より所望の波長を有する光信号を分岐して取り出す機能を有し、
    前記光波長挿入分岐装置に挿入される挿入光信号が、前記所望の波長を有する光信号であるか否かを判定する光波長正否判定手段を有することを特徴とする光波長挿入分岐装置。
  2. 前記光波長正否判定手段による判定結果を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  3. 前記光波長正否判定手段として、前記挿入光信号の波長を測定する波長計を用いることを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  4. 前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を、各々の波長に分波する光波長分波器と、前記分波された光信号の中から所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置より取り出す、あるいは所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置へ挿入するための光スイッチと、前記光波長分波器により分波された光信号の各々と前記光スイッチを介して挿入された光信号とを合波する光波長合波器とを備え、
    前記光波長正否判定手段は、前記光波長合波器の出力側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の光波長挿入分岐装置。
  5. 前記光波長正否判定手段は、前記所望の波長を有する光信号を前記光信号挿入分岐装置へ挿入するための光スイッチの入力側に設けられた光カプラから分岐して出力された光信号が伝送される伝送路の一端に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光波長挿入分岐装置。
  6. 前記表示手段は、波長計により測定された前記挿入光信号の波長の測定値、あるいは前記挿入光信号が所望の波長か否かの判定結果、あるいは前記所望の波長の正否判定に利用可能な情報、あるいは前記挿入光信号の中で所望の波長を有する正しい波長と判定された光信号の数に係る情報、あるいは前記光波長正否判定手段による判定結果に基づく警報の少なくとも一つを表示し、
    又は少なくともその一つを遠隔管理者に通知することを特徴とする請求項2に記載の光波長挿入分岐装置。
  7. 前記挿入光信号の波長が前記所望の波長と異なると判断された場合、
    または前記挿入光信号の波長が、前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を、各々の波長に分波する光波長分波器により分波した光信号の中から所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置より取り出す、あるいは所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置へ挿入するための光スイッチを通過するスルー光あるいは他の挿入光信号の波長と合致している場合に、
    前記挿入光信号を遮断することを、もしくは前記挿入光信号の波長が前記所望の波長であることを確認したのちに前記挿入光信号を前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号に追加することを、
    もしくは前記所望の波長を有する挿入光信号が前記スルー光に合波されることを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  8. 前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を、各々の波長に分波する光波長分波器または前記光波長分波器により分波された光信号の各々と挿入された光信号とを合波する光波長合波器を、
    前記挿入光信号の波長の測定もしくは前記挿入光信号が前記所望の波長であるか否かの判定に共用することを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  9. 前記光波長挿入分岐装置から光ファイバ伝送路に出力される光信号の一部を反射鏡を設けることにより、前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を各々の波長に分波する光波長分波器の出力側から前記光波長挿入分岐装置内に逆進させ、前記逆進した光信号を、前記光波長分波器により分波された光信号の各々と挿入された光信号とを合波する光波長合波器で波長ごとに異なる経路に分波し、それぞれの経路に配置した逆進する光信号を検出する逆進光検出器によって各波長を有する光信号の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  10. 前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を各々の波長に分波する光波長分波器により分波された光信号の各々と挿入された光信号とを合波する光波長合波器として周回型の波長合波特性を有する光波長合波器を用い、前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を出力する出力ポート以外の複数の未使用出力ポートにそれぞれ光検出器を配置し、前記光検出器により前記所望の波長を有する挿入光信号の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  11. 前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を、各々の波長に分波する光波長分波器により分波した光信号の中から所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置より取り出す、あるいは所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置へ挿入するための光スイッチを介して挿入される光信号が伝送される伝送路中に前記所望の波長を有する光信号を選択的に透過する光フィルタを配置することを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  12. 前記光ファイバ伝送路から入力された異なる波長を複数有する波長多重光信号を、各々の波長に分波する光波長分波器により分波した光信号の中から所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置より取り出す、あるいは所望の波長を有する光信号を前記光波長挿入分岐装置へ挿入するための光スイッチを介して挿入された光信号の有無もしくはその一部を分岐して検出する光検出器が、前記所望の波長を有する光信号を選択的に透過する光フィルタを介して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光波長挿入分岐装置。
  13. 光ファイバ伝送路の所定の位置に設けられ、前記光ファイバ伝送路により伝送される光信号に対して所望の波長を有する光信号を挿入する機能、もしくは前記光ファイバ伝送路より所望の波長を有する光信号を分岐して取り出す機能を有する光波長挿入分岐装置において、
    前記光波長挿入分岐装置に挿入される挿入光信号と前記光波長挿入分岐装置を通過するスルー光とを光カプラを用いて合成し光ファイバ伝送路に出力するブロードキャスト型の構成を有し、
    前記光波長挿入分岐装置内部に前記スルー光を波長ごとに分波し伝送する手段と、
    複数の挿入光信号を光カプラを用いて合成し、前記合成した光信号を前記光波長挿入分岐装置の出口側に設けられた光波長合波器から入力し、前記入力された光信号を前記光波長合波器で波長ごとに異なる経路に分波し、それぞれの波長の経路ごとに逆進する挿入光信号を全反射させて順方向に進行させて出力するか、もしくは前記スルー光を順方向に透過させて出力するかを選択する手段を有することを特徴とする光波長挿入分岐装置。
  14. 請求項1において、前記光波長挿入分岐装置がアッド光とスルー光を光カプラで合成して光ファイバ伝送路に出力するブロードキャスト型の構成を持ち、かつ前記光波長挿入分岐装置内部にスルー光を波長ごとに分解する経路を持ち、
    かつ、すべてのアッド光を一旦光カプラで合成したのちに光波長分波器を用いて波長ごとに異なる経路に分解する構成を取り、
    前記波長分解されたスルー光の経路および前記波長分解されたアッド光の経路のうち、おのおの同一波長の経路のうちどちらか一方を選択し光波長合波器に入力し、スルー光を透過させて出力するかあるいは、アッド光を選択して出力するかを選択する構成を有する光波長挿入分岐装置。
  15. 請求項1記載の光波長挿入分岐装置を備えたノードを複数有する光ネットワークにおいて、
    1つのノードで得られた挿入光信号の波長の測定値、あるいは前記挿入光信号が所望の波長か否かの判定結果、あるいは前記所望の波長の正否判定に利用可能な情報、あるいは前記挿入光信号の中で所望の波長を有する正しい波長と判定された光信号の数に係る情報、あるいは前記光波長正否判定手段による判定結果に基づく警報の少なくとも一つを、他のノードに通知することを特徴とする光ネットワーク。
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