JP2005286654A - デジタルカメラ及びファイル送信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 デジタルカメラとパーソナルコンピュータ等の電子機器との間で、高速に画像ファイルの送信を行なう。
【解決手段】 デジタルスチルカメラ2のUSBコネクタ34及びIEEE1394コネクタ35と、パーソナルコンピュータ65のUSBコネクタ71及びIEEE1394コネクタ72とを接続する。両者のUSB1.1通信装置36,73と、IEEE1394通信装置37,72とを独立、かつ同時に動作させて、メモリカード30内に記録されている画像ファイルをパーソナルコンピュータ65に送信する。サイズの小さな画像ファイルやサムネイルデータは、低速なUSB1.1通信装置で、サイズの大きな画像ファイルは高速なIEEE1394通信装置で送信することで通信速度が向上し、かつ限られた通信帯域を有効に利用することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 デジタルスチルカメラ2のUSBコネクタ34及びIEEE1394コネクタ35と、パーソナルコンピュータ65のUSBコネクタ71及びIEEE1394コネクタ72とを接続する。両者のUSB1.1通信装置36,73と、IEEE1394通信装置37,72とを独立、かつ同時に動作させて、メモリカード30内に記録されている画像ファイルをパーソナルコンピュータ65に送信する。サイズの小さな画像ファイルやサムネイルデータは、低速なUSB1.1通信装置で、サイズの大きな画像ファイルは高速なIEEE1394通信装置で送信することで通信速度が向上し、かつ限られた通信帯域を有効に利用することができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、パーソナルコンピュータ等の電子機器に対して画像ファイルを送信する複数の通信インターフェースを備えたデジタルカメラと、このデジタルカメラと電子機器との間でファイル送信を実行させるファイル送信プログラムとに関するものである。
撮像光学系によって結像された被写体画像をCCD固体撮像素子等で撮像し、CCD固体撮像素子から出力されたアナログ信号からデジタルの画像ファイルを生成してメモリに記録するデジタルスチルカメラが普及している。このデジタルスチルカメラには、生成された画像ファイルをパーソナルコンピュータ等の電子機器に送信して保存及び二次利用を図るために、パーソナルコンピュータとの間でファイルの送受信を行なう通信インターフェースが設けられている。
前記通信インターフェースには、送信速度が12MbpsのUSB1.1通信装置や、通信速度が400MbpsのIEEE1394通信装置等、様々な種類があり、更に高速なものが開発されつつある。パーソナルコンピュータに搭載される通信インターフェースは、その製造時の普及率やコストによって選択されている。そのため、パーソナルコンピュータには、USB1.1通信装置だけが搭載されているものや、USB1.1通信装置とIEEE1394通信装置とが両方とも搭載されているもの、IEEE1394通信装置だけが搭載されているもの等がある。
USB1.1通信装置とIEEE1394通信装置とのいずれか一方しか搭載していないパーソナルコンピュータとの間でファイルの送受信を行なうために、USB通信装置とIEEE1394通信装置との両方を搭載しているデジタルカメラがある。これら複数の通信インターフェースは、いずれか一方が選択的に使用される構成となっている。
複数の通信バスを設け、一つのメモリへのアクセスをこれら複数の通信バスによって同時に行なうようにしたバス接続装置(特許文献1参照)やデータ転送制御方式(特許文献2参照)が発明されている。これらの発明によれば、通信速度が速くなるため、動画等のサイズの大きな画像ファイルを高速に転送することができる。
特開2001−084182号公報
特開平05−006306号公報
CCD固体撮像素子の高画素数化が進んでいる。また、静止画だけでなく、長時間の動画撮影が可能なデジタルスチルカメラも増えている。これに伴い、静止画像ファイル及び動画像ファイルのサイズが大きくなっている。そのため、パーソナルコンピュータとの間でより高速に画像ファイルの送信を行なうことが望まれている。
本発明のデジタルカメラは、それぞれ独立して、かつ同時にファイル送信動作を行なうことができる複数の通信インターフェースを設けたものである。また、複数の通信インターフェースを1台の電子機器に接続し、かつ同時に動作させて、電子機器に画像ファイルを送信するようにした。更に、複数の通信インターフェースのデータ通信速度は、高速な第1の通信インターフェースと、低速な第2の通信インターフェースとの組み合わせとした。
ファイル送信では、通信インターフェースの少なくとも一つで電子機器に画像ファイルを送信し、別の通信インターフェースの少なくとも一つでサムネイルデータを電子機器に送信するようにした。また、複数の通信インターフェースの通信速度が異なっている場合には、高速な第1の通信インターフェースで大きなサイズの画像ファイルを電子機器に送信し、低速な第2の通信インターフェースで小さなサイズの画像ファイルを電子機器に送信することもできる。これとは別に、大きなサイズの画像ファイルだけを送信する場合には、画像ファイルを通信インターフェースの数と同数に分割し、この分割ファイルのサイズを各通信インターフェースの通信速度に応じて調整することもできる。
また、第1の通信インターフェースと第2の通信インターフェースとの送信タイミングを同期させるために、第1の通信インターフェースのデータ送信単位と、第2の通信インターフェースのデータ送信単位とを調整するようにしたものである。
更に、第1の通信インターフェースは、第2の通信インターフェースが電子機器に画像ファイルを送信している間に、記録媒体から画像ファイルを読み出すようにした。
また、本発明のファイル送信プログラムは、このプログラムが組み込まれた電子機器とデジタルカメラとの間で、本発明のファイル送信動作を実行させるものである。
本発明のデジタルカメラによれば、複数の通信インターフェースを独立して動作させることができるので、一つの電子機器に全てを接続すれば、通信速度を大幅に向上させることができる。また、複数の通信インターフェースを複数の電子機器のそれぞれに接続することもできる。
複数の通信インターフェースを一つの電子機器に接続する場合には、画像ファイルとサムネイルデータとを別々の通信インターフェースで送信することもできる。これによれば、サイズの小さなサムネイルデータを先に電子機器に送信することができるので、画像ファイルの送信が完了する前にサムネイル画像をモニタ画面に表示させることができる。
なお、通信インターフェースのデータ通信速度が異なっている場合には、高速な第1の通信インターフェースで画像ファイルを電子機器に送信し、低速な第2の通信インターフェースでサムネイルデータを該電子機器に送信するとよい。同様に、高速な第1の通信インターフェースでサイズの大きな画像ファイルを電子機器に送信し、低速な第2の通信インターフェースでサイズの小さな画像ファイルを該電子機器に送信することもできる。更には、大きなサイズの画像ファイルだけを送信する場合には、この画像ファイルを通信インターフェースの数と同数に分割し、かつ分割ファイルのサイズを各通信インターフェースの通信速度に応じて調整することもできる。これらによれば、各通信インターフェースの通信帯域を有効に利用することができ、更なる通信速度の向上を図ることができる。
また、データ通信速度の異なる複数の通信インターフェースで同時にファイル送信を行なうと、一方の通信インターフェースではファイル送信が終了し、他方の通信インターフェースではファイル送信が続いているという状況が発生する場合がある。このように、通信終了のタイミングがずれるとユーザーの操作感が損なわれる。本発明では、第1の通信インターフェースのデータ送信単位と、第2の通信インターフェースのデータ送信単位とを調整したので、第1の通信インターフェースと第2の通信インターフェースとの送信タイミングを同期させることができ、ユーザーの操作感を統一することができる。
また、通信速度を速くするには、記録媒体と複数の通信インターフェースとの間の画像ファイルの送信も効率よく行なう必要がある。しかし、記録媒体と通信インターフェースとの間に複数のバスを設けると、コストアップしてしまう。そこで、本発明は、通信速度の遅い第2の通信インターフェースが電子機器に画像ファイルを送信している間に、記録媒体から第1の通信インターフェースに画像ファイルを読み出すようにした。これによれば、記録媒体と通信インターフェースとの間の通信帯域も有効に利用することができる。
更に、本発明のファイル送信プログラムによれば、制御内容を変更することで本発明のファイル送信動作を電子機器とデジタルカメラとの間で実行させることができ、ローコストに適用することができる。
図1(A),(B)は、本発明を実施したデジタルスチルカメラ2の外観形状を示す斜視図であり、図2は、デジタルスチルカメラ2の構成を示すブロック図である。デジタルスチルカメラ(以下、カメラと略称する)2の前面には、左右方向でスライド自在とされた略半円形状のレンズカバー3が取り付けられている。このレンズカバー3は、不使用時、又は再生モードにあるときに図中右方の閉じ位置にスライドされ、カメラ2の前面を保護している。また、カメラ2で撮像を行なう時には、レンズカバー3が図中左方の開き位置にスライドされ、レンズ鏡筒4,ストロボ発光部5等が外部に露呈される。
カメラ2の上面には、左右方向にスライド操作される電源操作部材7と、上下方向で押圧操作されるシャッタボタン8とが設けられている。電源操作部材7の下には、その操作に応じてカメラ2の電源をオン/オフする電源スイッチが組み込まれている。シャッタボタン8の下には、その操作に応じてシャッタレリーズを行なわせるシャッタスイッチが組み込まれている。
カメラ2の背面には、表示モニタ10と、操作部11と、スピーカーからなる音声出力部12とが設けられている。表示モニタ10は、カラーLCDパネル14からなり、撮影済みの画像データを再生表示するとともに、撮影時にはビューファインダとしても使用される。
操作部11は、モード操作部材17と、十字キー18と、キャンセルボタン19と、メニューボタン20と、表示ボタン21とからなる。モード操作部材17は、左右方向でスライド自在とされており、その奥にはモード操作部材17のスライド位置に応じて操作信号を出力するモードスイッチが組み込まれている。カメラ2は、モード操作部材17のスライド操作によって、動画を撮影する動画撮影モード,撮影した静止画や動画を再生表示する再生モード,静止画の撮影を行なう静止画撮影モードの間で切り換えられる。
十字キー18は、上下方向に揺動操作される上下レバー23と、この上下レバー23の横に配置された左右ボタン24,25とからなる。上下レバー23と左右ボタン24,25とは、表示モニタ10上に表示されたカーソルや選択枠を上下左右方向に移動させる際に使用される。また、上下レバー23は撮影時及び再生時のズーム操作に、左右ボタン24,25は再生時のコマ送り等にも使用される。上下レバー23及び左右ボタン24,25の奥には、それぞれの操作部材によってオン/オフされるスイッチが組み込まれている。
メニューボタン20は、現在セットされているモードに応じた設定メニューを表示モニタ10上に呼び出す際に使用される。このメニューボタン20は、各種設定時に設定変更を実行するOKボタンとしても機能する。キャンセルボタン19は、各種設定時に設定変更を取りやめる際に使用される。表示ボタン21は、撮影モード時に表示モニタ10の表示のオン/オフを切り換えるとともに、表示モニタ10の表示設定を切り換える際に使用される。これらのキャンセルボタン19,メニューボタン20,表示ボタン21の奥には、各ボタンによってオン/オフされるスイッチが組み込まれている。
カメラ2が再生モードにあるときに、メニューボタン20が押されると、表示モニタ10には数種類の設定メニューが表示される。これらの設定メニューの中から、例えば「ファイル送信」というメニューを選択することによって、カメラ2とパーソナルコンピュータとの間で画像ファイルの送信を行なうファイル送信モードにセットすることができる。本実施形態のファイル送信モードでは、静止画の画像ファイルと、この画像ファイルのサムネイルデータとを別々の通信インターフェースでパーソナルコンピュータに送信する。
カメラ2の側面には、蓋部材27によって開閉されるメモリカードスロット29が設けられている。メモリカードスロット29には、周知のメモリカード30が挿入される。メモリカードスロット29の奥には、挿入されたメモリカード30に電気的に接続するコネクタが組み込まれており、このコネクタには、メモリカード30に対して画像ファイルの読み書きを行なうメディアコントローラ32が接続されている。
メモリカードスロット29の側方には、通信インターフェースを構成するUSBコネクタ34と、IEEE1394コネクタ35とが設けられている。これらのコネクタは、USB1.1通信装置36と、IEEE1394通信装置37とに接続されている。USB1.1通信装置36は、「Universal Serial Bus」規格のRev1.1に準拠した通信装置であり、パーソナルコンピュータ等の電子機器との間で12Mbpsの通信速度で画像ファイルの送受信を行なうことができる。また、IEEE1394通信装置37は、米国電気電子通信学会(Institute of Electrical and Electronics Engineers )が策定したIEEE1394規格に準拠した通信装置であり、400Mbpsの通信速度で画像ファイルの送受信を行なうことができる。
カメラ2の底面には、電源部39を構成する電池がセットされる電池収納室が設けられている。この電池収納室は、開閉自在な電池蓋40によって塞がれている。
レンズ鏡筒4の背後には、CCD固体撮像素子42が配置されている。撮影レンズを通った被写体画像は、CCD固体撮像素子42の受光面上に結像されて撮像される。CCD固体撮像素子42は、撮像した被写体画像を光電変換してアナログの画像信号を出力する。また、CCD固体撮像素子42は、シャッタスイッチの操作に応じてシャッタレリーズ動作を行なう電子シャッタ機能を備えている。この電子シャッタ機能は、タイミングジェネレータ50から入力されるタイミング信号(クロックパルス)に基づいて制御される。
CCD固体撮像素子42から出力されたアナログ信号は、CDS/AMP回路44に入力される。CDS/AMP回路44は、相関二重サンプリング回路(CDS)と、増幅器(AMP)とからなる。CDSは、CCD固体撮像素子42から入力されたアナログ信号からR、G、Bの画像データを生成し、AMPはこれを増幅する。そして、A/D変換器(A/D)45によってアナログのRGB画像信号がデジタルのRGB画像データに変換される。画像入力コントローラ47は、バス48を介してCPU49に接続され、CPU49の制御命令に応じてCCD42,CDS/AMP回路44,A/D変換器45を制御する。
画像信号処理回路52は、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理等の各種画像処理と、YC変換処理とをRGBの画像データに施す。撮影前に画像信号処理回路52に入力された画像データは、簡易な画像処理とYC変換処理とが施されてVRAM54に入力され、ビデオエンコーダ53によってコンポジット信号に変換されてカラーLCDパネル14にスルー画表示される。また、撮影が行なわれた場合には、画像信号処理回路52で本格的な画像処理とYC変換処理とが画像データに施され、SDRAM59に記録される。
圧縮伸長処理回路55は、YC変換処理されたSDRAM59内の画像データを所定の圧縮形式(例えばJPEG形式)で圧縮し、画像ファイルを生成する。この画像ファイルは、SDRAM59から読み出され、メディアコントローラ32によってメモリカード30に記録される。また、圧縮伸長処理回路55は、メモリカード30に記憶されている画像ファイルを表示モニタ10に再生表示する際に、画像ファイルを伸長処理する。
バス48には、画像データのコントラストから撮影レンズのピント位置を算出するAF検出回路56と、画像データの輝度から露出値とホワイトバランス値とを算出するAE/AWB検出回路57とが接続されている。各検出回路56,57は、シャッタボタン8が半押しされた時に、バス48を介してCPU49に検出結果を入力する。CPU49は、各検出回路56,57から入力された検出結果に基づいて、ピント合わせと、自動露出制御、及び自動ホワイトバランス調整とを実施する。
クロックジェネレータ61は、基準クロックを生成する回路である。生成された基準クロックは、カメラ2の各ブロックに供給される。
図3は、画像ファイルを送信するために接続されたカメラ2とパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)65の外観形状を示す斜視図であり、図4は、PC65の構成を示すブロック図である。PC65は、上面にキーボード66が設けられたPC本体67と、このPC本体67に接続されたマウス68、及びLCDモニタ69とからなる。
PC本体67の側面には、USBコネクタ71とIEEE1394コネクタ72とが設けられている。PC本体67の中には、USBコネクタ71が接続されたUSB1.1通信装置73と、IEEE1394コネクタ72が接続されたIEEE1394通信装置74とが設けられている。USB1.1通信装置73とIEEE1394通信装置74とは、バス75を介してCPU76に接続されている。
また、PC本体67内には、オペレーティングシステム(OS)やファイル送信プログラム等が記憶されたハードディスクドライブ(HD)78や、起動プログラムが記憶されたROM79,OSやファイル送信プログラムがロードされるRAM80,LCDパネル69に画像表示を行なうビデオ回路81等が設けられている。
次に、上記実施形態のファイル送信処理の作用について、図5,図6のフローチャート、及び図7の説明図を用いて説明する。カメラ2のメモリカード30内に記憶されている静止画の画像ファイルをPC65に送信する際には、図3に示すように、USBケーブル85及びIEEE1394ケーブル86を用いて、両者のUSBコネクタ34,71とIEEE1394コネクタ35,72とを接続する。
次いで、カメラ2のモード操作部材17を操作して再生モードにセットし、メニューボタン20を操作して「ファイル送信」モードを選択する。PC65側では、キーボード66やマウス68によってLCDモニタ69上のポインターを操作し、HD78に格納されているファイル送信プログラムを起動させる。起動されたファイル送信プログラムは、USB1.1通信装置73及びIEEE1394通信装置74をイニシャライズし、次いでカメラ2のUSB1.1通信装置36及びIEEE1394通信装置37との接続を確立する。これ以降、PC65のファイル送信プログラムによって、カメラ2がコントロールされる。
図3に示すように、LCDパネル69には、ファイル送信プログラムの操作画面が表示される。この操作画面の右側には、カメラ2から送信されたサムネイルデータがサムネイル画像90a〜90nとして表示されるサムネイル表示エリア91が配置されている。サムネイル表示エリア91の下には、スリット内でマーカーを図中左から右へと移動させることで、カメラ2からPC65への画像ファイルの送信状況を表示するプログレスバー92が配置されている。また、画面左側には、サムネイル表示エリア91において選択されたサムネイル画像に対応する画像ファイルを表示する画像表示エリア93が配置されている。
PC65において、キーボード66やマウス68によって送信開始操作を行なうと、ファイル送信処理が開始される。PC65のCPU76は、USB1.1通信装置73,USBコネクタ71,USBケーブル85を介して、カメラ2にサムネイル送信要求信号を送信する。これと同時に、IEEE1394通信装置74,IEEEコネクタ72,IEEE1394ケーブル86を介して、カメラ2に画像ファイル送信要求信号を送信する。
サムネイル送信要求信号と画像ファイル送信要求信号とを受信したカメラ2のCPU49は、メディアコントローラ32によって、メモリカード30から画像ファイル95をSDRAM59に読み出す。圧縮伸長処理回路55は、SDRAM59内に書き込まれた画像ファイル95に伸長処理を施し、ヘッダデータ95a,サムネイルデータ95b,画像データ95cに展開する。
サムネイルデータ95bは、USB1.1通信装置36によってPC65に送信される。また、ヘッダデータ95a,サムネイルデータ95b,画像データ95cは、IEEE1394通信装置37によってPC65に送信される。サムネイルデータ95bのデータ量は、画像ファイル95のデータ量に比べてかなり小さいため、USB1.1通信装置とIEEE1394通信装置との通信速度の差に関わらず、サムネイルデータ95bの送信のほうが先に完了する。
PC65は、受信したデータをいったんRAM80に記録する。サムネイルデータ95bはビデオ回路81に読み出され、LCDモニタ69上のサムネイル表示エリア91に表示される。また、ヘッダデータ95a,サムネイルデータ95b,画像データ95cは、ファイル送信プログラムの圧縮機能によってJpeg形式に圧縮され、HD78のデータ記憶領域に記録される。
画像ファイル95の送信後、次の画像ファイル96の送信が開始される。このように、ファイル送信処理は、メモリカード30内に記憶されている画像ファイルの全てがPC65に送信されるまで繰り返される。なお、カメラ2やPC65において、送信する画像ファイルを予め選択するようにしてもよい。メモリカード30内の画像ファイルの全てがPC65に送信されると、カメラ2は、終了信号をPC65に送信する。この終了信号を受信したCPU76は、ファイル送信プログラムのファイル送信処理を終了させる。
このように、複数の通信インターフェースを用いて画像ファイルをPC65に送信することにより、通信速度を向上させることができる。また、サムネイルデータだけをUSB1.1通信装置で送信することによって、画像ファイル本体の送信が完了する前に、PCでサムネイル画像を優先的に表示させることができるので、ユーザーが体感する送信時間を短くすることができる。
なお、上記実施形態では、データ通信速度の異なるUSB1.1通信装置とIEEE1394通信装置とでサムネイルデータと画像ファイルとを別々に送信したが、例えば、低速なUSB1.1通信装置が二つ設けられているカメラでも同様な送信処理を行なうことができる。この場合、USB1.1通信装置では画像ファイルの送信に時間がかかるが、サムネイルデータだけは先に送信が完了してPCのモニタ上に表示されるので、ユーザに送信時間を短く感じさせる効果はより大きくなる。
また、メモリカード30上に静止画像ファイルの他に動画像ファイルも記憶されている場合には、USB1.1通信装置によって静止画像ファイルを送信し、IEEE1394通信装置によって動画像ファイルを送信することもできる。本実施形態について、図8のフローチャート及び図9の説明図を参照して説明する。
本実施形態のファイル送信モードに使用されるファイル送信プログラムの操作画面では、図10に示すように、画面右側に二つのサムネイル表示エリア100,101が配置される。上段のサムネイル表示エリア100は、静止画像ファイルのサムネイル画像が表示されるエリアであり、下段のサムネイル表示エリア101は、動画像ファイルのサムネイル画像が表示されるエリアである。各サムネイル表示エリア100,101には、送信状況を知らせるプログレスバー102,103が配置されている。画面左側の画像表示エリア105には、サムネイル表示エリア100,101において選択されたサムネイル画像に対応する静止画、動画表示される。
PC65のCPU76は、カメラ2に静止画像送信要求信号と、動画像送信要求信号とを送信する。これらの送信要求信号を受信したカメラ2のCPU49は、メディアコントローラ32によって、メモリカード30から静止画像ファイル107をSDRAM59に読み出す。USB1.1通信装置36は、SDRAM59から静止画像ファイル107を読み出してPC65に送信する。
USB1.1通信装置36によるPC65への送信開始とともに、CPU49はメモリカード30から動画像ファイル110をSDRAM59に読み出す。IEEE1394通信装置37は、SDRAM59から動画像ファイル110を読み出してPC65に送信する。
カメラ2内のバスは、外部通信インターフェースに比べて格段に高速であるため、メモリカード30とSDRAM59との間、及びSDRAM59と通信装置との間の静止画像ファイル107の移動は、短時間で終了する。しかしながら、USB1.1通信装置36によるPC65へのファイル送信は時間がかかる。そのため本発明では、この時間がかかるUSB1.1通信装置36のファイル送信中に、動画像ファイルをメモリカード30からIEEE1394通信装置37へと送信するようにした。これにより、カメラ2内に複数のバスを設けなくても、その通信帯域を有効に利用してファイル通信速度を向上させるこおができる。
PC65は、受信したデータをいったんRAM80に記録する。静止画像ファイル107と動画像ファイル110のサムネイルデータは、ビデオ回路81に読み出され、LCDモニタ69上のサムネイル表示エリア100,101にそれぞれ表示される。また、静止画像ファイル107と動画像ファイル110は、HD78のデータ記憶領域に記録される。
画像ファイル107,110の送信後、次の画像ファイル108,111の送信が開始される。このように、ファイル送信処理は、メモリカード30内に記憶されている画像ファイルの全てがPC65に送信されるまで繰り返される。メモリカード30内の画像ファイルの全てがPC65に送信されると、前述の実施形態と同様に終了信号がPC65に送信され、ファイル送信プログラムのファイル送信処理が終了される。
このように、サイズの異なる画像ファイルが存在する場合でも、通信速度の異なる複数の通信インターフェースを用いて、各通信インターフェースの通信速度に応じたサイズのファイルを送信するようにしたので、通信インターフェースの通信帯域を有効に利用し、通信速度を向上させることができる。なお、静止画像ファイルと動画像ファイルとを同時に送信する場合で説明したが、動画像ファイルと音声ファイル等、その他のファイルの組み合わせを同時に送信することもできる。
なお、上記実施形態のように、静止画像ファイルと動画像ファイルとを別々の通信インターフェースで送信した場合、そのファイルサイズと通信速度との差異によって、ファイルの送信が完了するタイミングがずれてしまう。これによれば、図10に示すプログレスバー102,103の動きがバラバラになってしまうため、ユーザーのファイル送信プログラムに対する操作感が著しく損なわれてしまう。
上記問題を解消してファイル送信プログラムの操作に統一感を与えるために、静止画像ファイルと動画像ファイルとの通信タイミングを同期させ、プログレスバー102,103の動きをほぼ同じにすることもできる。図11に示すように、例えば、静止画像ファイル107のサイズが500KBで、動画像ファイルのサイズが15000KBである場合、USB1.1通信装置36のデータ送信単位を50KBとし、IEEE1394通信装置37のデータ送信単位を1500KBとすればよい。これによれば、USB1.1通信装置36及びIEEE1394通信装置37ともに、画像ファイルを10分割して送信することになる。そのため、1回のデータ送信単位の送信に合わせてプログレスバーを1回更新させれば、各プログレスバー102,103の更新は同じ10回となり、その動きも同期させることができる。
また、サイズの大きな画像ファイルをカメラ2からPC65へ送信する場合にも、USB1.1通信装置36とIEEE1394通信装置37とを同時に使用することができる。この実施形態について、図12のフローチャートと図13の説明図とを参照して説明する。
PC65のCPU76は、カメラ2に動画像送信要求信号を送信する。カメラ2のCPU49は、メモリカード30から例えば5000KBの動画像ファイル115をSDRAM59に読み出す。そして、動画像ファイル115を、例えば4820KBの大分割ファイル115aと、180KBの小分割ファイル115bとに分割する。
USB1.1通信装置36とIEEE1394通信装置37は、小分割ファイル115bと大分割ファイル115aとをSDRAM59から読み出し、それぞれ独立してPC65に送信する。小分割ファイル115bと大分割ファイル115aのサイズは、USB1.1通信装置36とIEEE1394通信装置37との通信速度比に応じて決められている。そのため、各通信装置の通信帯域を有効に利用することができる。
PC65は、受信したデータをいったんRAM80に記録する。そして、CPU76は、小分割ファイル115bと大分割ファイル115aとを結合して、元の動画像ファイル115に復元する。この動画像ファイル115のサムネイルデータは、ビデオ回路81に読み出され、LCDモニタ69に表示される。また、動画像ファイル115は、HD78のデータ記憶領域に記録される。
このように、一つの大きなサイズのファイルを送信する際にも、複数の通信インターフェースを使用することができるので、通信速度を向上させることができる。また、各通信インターフェースの通信速度に応じて画像ファイルの分割サイズを決定するようにしたので、各通信インターフェースの通信帯域を有効に利用することができる。
なお、動画撮影において、動画像ファイルと音声ファイルとが別々に形成されるデジタルスチルカメラでは、動画像ファイルと音声ファイルとの送信に本発明を用いることができる。また、USB1.1通信装置とIEEE1394通信装置とを例に説明したが、USB1.1通信装置とUSB2.0通信装置等、その他の通信インターフェースの組み合わせでも本発明を適用することができる。更に、画像ファイルとサムネイルデータとを同時に送信する場合にも、送信タイミングを同期させてもよい。
また、1台の電子機器に複数の通信インターフェースを接続したが、各通信インターフェースを複数台の電子機器にそれぞれ接続して、ファイル送信を複数台の電子機器に対して同時に行なうこともできる。
更に、デジタルカメラからファイルを受信する電子機器として汎用性のあるパーソナルコンピュータを用いたが、受信した画像ファイルを大容量の記録媒体に記録したり、印刷する機能を有する専用機器でも、本発明のファイル送信プログラムを適用することができる。
2 デジタルスチルカメラ
30 メモリカード
34,71 USBコネクタ
35,72 IEEE1394コネクタ
36,73 USB1.1通信装置
37,74 IEEE1394通信装置
65 パーソナルコンピュータ
30 メモリカード
34,71 USBコネクタ
35,72 IEEE1394コネクタ
36,73 USB1.1通信装置
37,74 IEEE1394通信装置
65 パーソナルコンピュータ
Claims (9)
- 撮影した画像からデジタルの画像ファイルを生成し、記録媒体に記録するデジタルカメラにおいて、
電子機器と接続され、それぞれ独立して、かつ同時に画像ファイルを電子機器に送信することができる複数の通信インターフェースを設けたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記複数の通信インターフェースを1台の電子機器に接続し、同時に動作させて、該電子機器に画像ファイルを送信することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
- 前記複数の通信インターフェースは、少なくとも、第1の通信インターフェースと、この第1の通信インターフェースよりも低速な通信速度を有する第2の通信インターフェースとからなることを特徴とする請求項1または2記載のデジタルカメラ。
- 前記通信インターフェースの少なくとも一つで電子機器に画像ファイルを送信し、別の通信インターフェースの少なくとも一つでサムネイルデータを電子機器に送信することを特徴とする請求項1ないし3記載のデジタルカメラ。
- 前記第1の通信インターフェースでサイズの大きな画像ファイルを電子機器に送信し、第2の通信インターフェースでサイズの小さな画像ファイルを該電子機器に送信することを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。
- 前記画像ファイルを通信インターフェースの数と同数に分割し、この分割ファイルのサイズを各通信インターフェースの通信速度に応じて調整したことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記第1の通信インターフェースのデータ送信単位と、第2の通信インターフェースのデータ送信単位とを調整し、第1の通信インターフェースと第2の通信インターフェースとの送信タイミングを同期させたことを特徴とする請求項3ないし6いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記第1の通信インターフェースは、第2の通信インターフェースが電子機器に画像ファイルを送信している間に、前記記録媒体から画像ファイルを読み出すことを特徴とする請求項3ないし7いずれか記載のデジタルカメラ。
- 複数の通信インターフェースによってデジタルカメラが接続される電子機器に組み込まれ、この電子機器とデジタルカメラとの間で、請求項1ないし8いずれか記載のファイル送信動作を実行させることを特徴とするファイル送信プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004096908A JP2005286654A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | デジタルカメラ及びファイル送信プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009260571A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Canon Inc | 画像表示装置及びその制御方法、プログラム |
JP2010087796A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Sony Corp | 撮像装置、及び撮像装置におけるデータ伝送方法 |
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US8294734B2 (en) | 2006-06-23 | 2012-10-23 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image display device, image display method, image display system, image data transmitting device, program, and storage medium |
JP2016054390A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | キヤノン株式会社 | 通信装置、通信装置の制御方法、プログラム |
-
2004
- 2004-03-29 JP JP2004096908A patent/JP2005286654A/ja active Pending
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