JP2005286447A - 等化器を備えた受信装置及びその同期確立方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】等化器5の初期収束及び同期確立を行う際に、先ず上記等化フィルタ51及び収束回路部を動作させて、QPSK方式により送信された伝送フレームの受信信号をもとに等化フィルタ51の初期収束処理を行う。そして、初期収束の終了が検出されると、次にビット相関演算部55a〜55d及びメモリ56を動作させ、上記初期収束された等化フィルタ51の出力信号と固定パターン信号とのビット相関演算を行って、その相関値出力をもとにフレーム同期タイミングを検出すると共にシンボルの位相回転量を検出し、この検出された位相回転量をもとに位相変換部57でシンボル位相を補正する。
【選択図】 図1
Description
したがってこの発明によれば、等化器の同期確立に必要な演算量の低減或いは回路構成の簡単小型化を図ることができ、これにより等化器延いては受信装置の消費電力の低減及び小型化を可能とした等化器を備えた受信装置及びその同期確立方法を提供することができる。
変調方式選択機能71は、等化器5の初期収束及び同期確立に先立ち、適用変調に使用する3種類の変調方式、つまりQPSK、16QAM及び64QAMの中から、等化器5の初期収束及び同期確立を行うための変調方式としてQPSK方式を選択する。なお、上記変調方式選択機能71は基地局BSにも備えられており、端末局TMの等化器5の初期収束及び同期確立を行う際には基地局BSにおいてもQPSK方式が選択され、使用される。
端末局TMの電源投入時、或いは降雨減衰等により端末局TMが同期外れを起こした場合の再同期時において、基地局BS及び端末局TMは次のように等化器5の初期収束及び同期確立動作を実行する。
すなわち、先ず等化フィルタ51及び収束回路部が動作し、直交検波器4から出力されたベースバンドの受信信号x(n)が等化フィルタ51に入力されて波形等化される。収束回路部では、上記等化フィルタ51から出力された受信信号y(n)をもとに再マッピング部52によりマッピング処理が行われ、これにより所望信号d(n)が生成される。このとき、基地局BSでは変調方式としてQPSK方式が使用され、かつ上記再マッピングのための変調方式にもQPSK方式が使用される。このため、上記再マッピングされる位相平面上の信号点は4点となり、上記所望信号d(n)は上記4点のうちのいずれかにシンボル判定されたものとなる。
そこで制御部7は、上記等化フィルタ51の収束動作に続いて、ビット相関演算部55a〜55d及びメモリ56を動作させ、これによりフレーム同期確立動作を実行させる。すなわち、制御部7は上記誤差信号e(n)の値が予め設定したしきい値以下に低下すると、メモリ56から固定パターン信号に対し0°,90°,180°,270°の位相回転を与えた信号をそれぞれ読み出し、ビット相関演算部55a〜55dに与える。ビット相関演算部55a〜55dではそれぞれ、等化フィルタ51から出力された受信信号y(n)に含まれる位相合わせ信号CSと、上記メモリ56から与えられた固定パターン信号とのビット相関演算が行われる。このとき、ビット相関演算は、図2に示すように排他的論理和演算部552と加算演算部553とにより行われるため、複素乗算を使用する場合に比べ演算量は少なくなる。
その他、等化器の初期収束及び同期確立に使用する変調方式の種類や、等化器の回路構成、送信装置及び受信装置の種類やその構成、無線システムの種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
Claims (5)
- 等化器を備え、送信装置から送信される伝送フレームの波形歪みを前記等化器により等化する受信装置であって、
前記送信装置から位相成分のみを持つ変調方式により送信される、位相合わせ信号を含む伝送フレームを受信する手段と、
前記受信された伝送フレームの信号波形を等化する等化フィルタと、
前記等化フィルタにより波形等化された伝送フレームの信号と、当該信号をシンボル判定した信号とから等化誤差を求め、この等化誤差をもとに上記等化フィルタに与えるタップ係数を更新する手段と、
前記等化誤差がしきい値以下に減少した状態で、前記等化フィルタにより波形等化された信号と前記位相合わせ信号に対応する既知の固定パターンとのビット相関値を出力する手段と、
前記ビット相関値の出力をもとにフレーム同期タイミングを検出する手段と、
前記ビット相関の出力をもとに、前記等化フィルタにより波形等化された信号のシンボルごとの位相回転量を検出し、この検出された位相回転量に基づいて前記シンボルの位相を補正する手段と
を具備することを特徴とする等化器を備えた受信装置。 - 前記送信装置が、複数の変調方式を選択的に使用して伝送フレームを送信する機能を備える場合に、
前記送信装置と協調して、前記複数の変調方式の中から位相成分のみを持つ位相変調方式を同期確立用の変調方式として選択する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1記載の等化器を備えた受信装置。 - 前記選択する手段は、同期確立用の変調方式としてBPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)のいずれかを選択することを特徴とする請求項2記載の等化器を備えた受信装置。
- 等化器を備える受信装置が、送信装置から送信される伝送フレームに対し同期を確立する方法であって、
前記送信装置から位相成分のみを持つ変調方式により送信される、位相合わせ信号を含む伝送フレームを受信する過程と、
前記受信された伝送フレームの信号を等化フィルタに入力し、この等化フィルタにより等化された伝送フレームの信号と当該信号をシンボル判定した信号とから等化誤差を求め、この等化誤差をもとに上記等化フィルタに与えるタップ係数を更新する過程と、
前記等化誤差が予め設定された値以下に減少した状態で、前記等化フィルタにより等化された信号と前記位相合わせ信号に対応する既知の固定パターンとのビット相関値を求め、その相関値出力をもとにフレーム同期タイミングを検出する過程と、
前記ビット相関の相関値出力をもとに、前記等化フィルタにより波形等化された信号のシンボルごとの位相回転量を検出し、この検出された位相回転量に基づいて前記シンボルの位相を補正する過程と
を具備することを特徴とする等化器を備えた受信装置の同期確立方法。 - 前記送信装置が、複数の変調方式を選択的に使用して伝送フレームを送信する機能を備える場合に、
前記複数の変調方式の中から、位相成分のみを持つ位相変調方式を同期確立用の変調方式として選択する過程と、
前記選択された位相変調方式により変調された、位相合わせ信号を含む伝送フレームを前記送信装置から前記受信装置に向け送信する過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項4記載の等化器を備えた受信装置の同期確立方法。
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JP2004094115A JP2005286447A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | 等化器を備えた受信装置及びその同期確立方法 |
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