JP2005285612A - 磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物 - Google Patents
磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005285612A JP2005285612A JP2004099079A JP2004099079A JP2005285612A JP 2005285612 A JP2005285612 A JP 2005285612A JP 2004099079 A JP2004099079 A JP 2004099079A JP 2004099079 A JP2004099079 A JP 2004099079A JP 2005285612 A JP2005285612 A JP 2005285612A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- switch
- magnet
- reaction type
- type sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
Abstract
【解決手段】 磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物において、磁気反応型センサまたはスイッチは、構造物の少なくとも一部分を構成する軟磁性体である対向する2面の間において、磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面が該2面の対向方向に対して実質的に垂直となるように配置され、磁気反応型センサまたはスイッチに対する作用素子である磁石は、その磁軸が感磁面に対して実質的に垂直に対峙しうるように配置される。
【効果】 磁気センサや磁気スイッチに対する磁気的外乱を確実に阻止でき、その検知動作またはオンオフ動作を常に確実且つ正確に行わせることができる。また、そのための磁気シールドは、これら磁気センサや磁気スイッチが組み込まれる構造物自身が備えるベースや筐体やレール等の構成部材を利用して行われるので、別個の部品を設ける必要がなく、構造が簡単となり小型化で低価格化することができる。
【選択図】 図4
【効果】 磁気センサや磁気スイッチに対する磁気的外乱を確実に阻止でき、その検知動作またはオンオフ動作を常に確実且つ正確に行わせることができる。また、そのための磁気シールドは、これら磁気センサや磁気スイッチが組み込まれる構造物自身が備えるベースや筐体やレール等の構成部材を利用して行われるので、別個の部品を設ける必要がなく、構造が簡単となり小型化で低価格化することができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、磁気を感知して作動する磁気反応型センサまたはスイッチ等の配置や構成および利用方法に関するものであり、より詳細には、磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物に関するものである。
磁気を感知して作動する磁気反応型センサやスイッチには、例えば、磁気抵抗素子やホール素子その他を利用したものがあるが、これらは、その素子の感磁部位において磁気を感知するものであり、詳しくは感磁部位を通過する磁界の強さ、即ち磁束の数あるいは密度により磁気を感知するようになっている。また、これらの素子は、凡そ固体素子であり、その感磁部位は、凡そ面状の感磁面を備えており、素子に作用させる磁界は、この感磁面を垂直に通過させるようにすることが一般的な利用形態である。つまり、これら素子には磁界を作用させるべき方向が定まっているのである。
近年、このようなセンサやスイッチにあっては、小型化、高精度化に伴いセンサまたはスイッチ素子やこれに作用させる磁石も小型化してきており、従って感磁面も磁束も小型化、縮小化するなかで更に高精度とするためには、狭い面積の感磁面に弱い磁界を正確に且つ確実に作用させる必要があるほか、これに伴い磁気的外乱を防ぐ必要性がより高まっている。また、小型化することにより機器、装置類への組込みに際しては、隣接、近接する部分に他の電子機器、装置類が多く配置され密集化することとなり、これらの電子機器、装置類からの磁気的外乱を受け易くなっていることもあり、磁気的外乱を防ぐ必要性は更に高まっている。
一方、このようなセンサやスイッチを利用する際には、動きを伴った部品を含む各要素の組合せから成る構造物に組み込むのであるが、このような構造物を構成するためには、凡そ何らかのベースや筐体あるいはカバー等が必要であり、特に強度を要するものの場合には、金属製のベースや筐体等が多く用いられる。例えば、鉄材は安価で加工性が良く強度も高いことから極く一般的な素材として多く用いられている。そして、磁気反応型センサ素子またはスイッチ素子およびこれに作用させる磁石は、構造物を構成する要素あるいはベースや筐体等に取り付けて組み込むのが一般的である。
このように磁気反応型センサやスイッチを利用した従来の構造物の例としては、扉等の電気錠に適用したものとして、特開平6−50036号公報に開示されたもの、カーテンレールに適用したものとして、特開昭62−224319号公報に開示されたもの、窓や扉のマグネットスイッチに適用したものとして、特開2001−14990号公報に開示されたもの、シートベルト用バックルに適用したものとして、特開2003−341475号公報や特開2001−224408号公報に開示されたもの、電動ブラインドに適用したものとして、特開平6−101387号公報に開示されたもの、窓用ロック装置に適用したものとして、登録実用新案第3060832号公報に開示されたもの等がある。これらの従来例は、磁気センサや磁気スイッチを用いた各種用途の機器装置類であるが、凡そ金属性のベースや筐体に磁気センサや磁気スイッチが内包されているものである。
前述したような従来例においては、磁気センサ素子または磁気スイッチ素子の感磁面の方向について、磁気ノイズに対する何らの配慮もなされておらず、また、多くは磁気シールドも施されておらず、磁気シールドが施されているものは、その磁気シールドが大掛かりで煩雑な構成となってしまっている。
これら従来例においては、磁気抵抗素子やホール素子等によって構成される磁気センサや磁気スイッチと、これに作用させる磁石との配置については、前述したように、添付図面の図1の原理図に示すように、磁気センサや磁気スイッチの感磁面1に対して、磁石2による磁界の磁束が実質的に垂直に通過するような配置とするのが一般的である。そして、感磁面1に対する磁石2の移動方向としては、図2に示すように、矢印Aで示すような感磁面1に対して平行に移動させるA型移動、矢印Bで示すような感磁面1に対して旋回移動させるB型移動、矢印Cに示すような感磁面1に対して垂直移動させるC型移動等が主として考えられるのである。しかし、これら磁気素子および磁石は、その適用機器、装置類等の構造物において何らかのベースや筐体等に取り付けて組み込む必要があり、構造物自体の機能から磁石の移動は、凡そスライド型のA型移動となるのが従来の一般的な形態である。
より具体的には、図3の(A)および(B)に略示するように、適用する構造物としては、凡そコの字状断面のベースあるいはレール3等の中を移動要素4がスライドして移動する形態である。そして、このような構造物に対して磁気センサや磁気スイッチの感磁面1およびこれに作用させる磁石2を組み込む際には、図3の(A)に略示するように、構造物のベースあるいはレール3の一方の外側側面に磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面1を配置し、この感磁面1に対して対峙しうるように磁石2を構造物の移動要素4に取り付け固定するような構造とするか、図3の(B)に略示するように、構造物のベースあるいはレール3の底面部に磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面1を配置し、この感磁面1に対して対峙しうるように磁石2を構造物の移動要素4に取り付け固定するような構造とするのが一般的である。しかしながら、これらの構造形態では、感磁面1の両垂直方向あるいは片方が開放された状態であり、磁気的外乱を受け易いという問題があった。
凡そ一般的に、何らかの機器、装置類等の構造物自体に求められる機能を先ずは満足させることが優先されるのであり、そのための構造、形状、寸法等を決定し、次いで磁気センサや磁気スイッチおよびこれに作用させる磁石等の配置を決定するのが普通である。このため、磁気センサや磁気スイッチおよびこれに作用させる磁石等は、凡そ後付け、外付けとなることから、図3の(A)や(B)に略示したような構造となるのである。
なお、図3の(C)に略示するように、適用する構造物が折畳み型の機器、装置類においては、磁石2の移動は、前述したB型移動となるが、同じく感磁面1の両垂直方向あるいは片方が開放状態となってしまうものである。さらにまた、前述したC型移動のような動きは、実際の機器、装置類等の構造物においては凡そ例外的なものであるが、やはり感磁面の両垂直方向あるいは片方が開放状態となってしまうものである。
このような従来の構造物においては、組み込んだ磁気センサや磁気スイッチに対する磁気的外乱を防ぐため、例えば、種々の磁気シールドを付加したり筐体自体やカバー等を磁気シールド性を有する素材にて構成する等、何らかの対策が必要であったり、満足に対策を施せない場合には、磁気的外乱に弱いものとなる問題があった。
したがって、本発明の目的は、このような従来の問題点を解消しうるような磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物を提供することである。
本発明によれば、磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物において、前記磁気反応型センサまたはスイッチは、前記構造物の少なくとも一部分を構成する軟磁性体である対向する2面の間において、該磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面が該2面の対向方向に対して実質的に垂直となるように配置されており、前記磁気反応型センサまたはスイッチに対する作用素子である磁石は、その磁軸が前記感磁面に対して実質的に垂直に対峙しうるように配置されていることを特徴とする構造物が提供される。
本発明の一つの実施の形態によれば、前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、固定されており、前記磁石は、前記感磁面に対して可動とされている。
本発明の別の実施の形態によれば、前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、前記対向する2面のうちの一方の面または前記対向する2面の間に設けられた取付け部に取り付け固定され、前記磁石は、構造物の移動要素に取り付け固定されている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記磁石は、固定されており、前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、前記磁石に対して可動とされている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記磁石は、前記対向する2面のうちの一方の面または前記対向する2面の間に設けられた取付け部に取り付け固定され、前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、構造物の移動要素に取り付け固定されている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記対向する2面は、構造物の金属製の断面コの字状のベースまたはレールの対向する2面である。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記対向する2面は、構造物の金属製の対向して平行に延びる2本のベース部材またはレール部材の対向する2面である。
本発明のさらに別の実施形態によれば、前記構造物は、シートベルト用バックルまたはカーテンレールまたは扉の錠またはシャッターブラインドである。
本発明によれば、種々な構造物に組み込まれる磁気センサや磁気スイッチに対する磁気的外乱を確実に阻止できるので、その検知動作またはオンオフ動作を常に確実且つ正確に行わせることができる。
本発明によれば、磁気センサや磁気スイッチに対する磁気的外乱を阻止するための磁気シールドは、これら磁気センサや磁気スイッチが組み込まれる構造物自身が備えるベースや筐体やレール等の構成部材を利用して行われるので、別個の部品を設ける必要がなく、構造が簡単となり小型化で低価格化することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳細に説明する。
先ず、本発明の実施の形態または実施例について説明する前に、本発明の基本的原理または概念について説明する。本発明の基本的原理または概念によれば、適用する構造物自体の一部を構成する磁気シールド性を有する、例えば、軟磁性体である金属製のベースや筐体やレール等を、磁気反応型磁気センサまたはスイッチに対する磁気的外乱をシールドするための磁気シールドとして利用するのである。このため、本発明によれば、適用する構造物に対して磁気センサや磁気スイッチ等を組み込むにあたり、その構造物の金属製のベースや筐体やレール等の対向する2面間において対向方向に対して、磁気センサや磁気スイッチを構成する磁気抵抗素子やホール素子等の感磁面が垂直となるように配置する。
このような配置および構成とすることにより、磁気センサまたはスイッチ等を構成する磁気抵抗素子やホール素子の感磁面を貫く両垂直方向には、構造物の金属製のベースや筐体やレールの各々対向する2面が位置することとなり、磁気抵抗素子やホール素子の感磁面に垂直となる外部からの磁気、磁束を、それらの対向する2面の磁気シールドにより防ぐことができるものである。なお、機器、装置類等の構造物の設計においては自由度が多少制限されることとなる場合があるが、本発明は、磁気センサや磁気スイッチに対する磁気的外乱を防ぐため、適用する構造物自体の金属製のベースや筐体やレール等を磁気シールドとして利用せんとするものである。
ここで、構造物とは、そもそも磁気センサや磁気スイッチおよびその作動に要する各要素を内蔵または内包し、何らかの機能を持つ、凡そアッセンブリー的なものであり、例えば、検出ユニットやスイッチモジュールの他、リモコン装置、携帯電話、ドアキャッチ、バックル等々の比較的小型のものである。このような構造物を構成するにあたり、強度や耐久性、各要素の位置や動作の精度、組立て、組付け性およびコスト等を考慮すると、そのベース等は、凡そ板金加工で成形する断面コの字状のものとなることが多く一般的である。
添付図面の図4は、前述したような本発明の基本的原理または概念による典型的な配置および構成例を略示する図である。この典型例では、適用する構造物の軟磁性体である金属製の断面コの字状のベースまたはレール3の対向する2面3Aおよび3Bのうちの一方の側面3Aに、磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面1が2面3Aおよび3Bの対向方向に対して垂直となるように、その磁気センサまたは磁気スイッチが取り付け固定されている。一方、この磁気センサまたは磁気スイッチに対する作用素子である磁石2は、その感磁面1に対してその磁軸が実質的に垂直に対峙しうるような位置で構造物の移動要素4に取り付け固定されている。この典型例の動作においては、構造物の移動要素4は、構造物のベースまたはレール3の延長方向(図4の紙面に対して垂直な方向)にそって可動なものであり、磁石2は、この移動要素4の移動につれて移動し、磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面1に対峙する位置にもたらされるときに、その磁気センサまたは磁気スイッチの検知動作またはオンオフ動作を行わせる。
ここで、本発明においては、適用する構造物のベースや筐体やレール等の対向する2面とは、必ずしも完全に平行な2平面に限るものではなく、図5の(A)から(E)に略示するように、凡そ対向しており磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面1を貫く両垂直方向に2面3Aおよび3Bが位置する程度でも本発明は実施可能である。
次に、図6から図11を参照して、前述したような本発明の基本的原理または概念に基づく本発明のより具体的な実施例について説明する。磁気を感知して作動する磁気センサや磁気スイッチ等を組み込んだ構造物としては種々多様のものがあり、先ず、図6は、構造物がシートベルト用バックルである場合の実施例の配置および構成を略示する斜視図である。この図6に示されるように、シートベルト(図示していない)の一端を取り付け固定する固定具10は、バックルの軟磁性体である金属製の断面コの字状のベース13に対して矢印方向に着脱自在とされている。ベース13の対向する2面13Aおよび13Bの間に位置する底面部上には、固定具10の矢印方向の移動に応じて移動しうるように移動要素14が設けられている。そして、この移動要素14には、磁気センサまたは磁気スイッチに対する作用素子である磁石12が取り付け固定されている。一方、ベースの対向する2面13Aおよび13Bの間に設けられた取付け部15には、磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面11が、ベース13の対向する2面13Aおよび13B間において対向方向に対して垂直となるようにして、磁気センサまたは磁気スイッチが取り付け固定されている。この感磁面11と磁石12の位置関係は、固定具10の矢印方向に応じて磁石12が移動するときに、その磁石12の磁軸が感磁面11を横切るようなものとしておくのが好ましい。これにより、シートベルトの着脱を、その磁気センサまたは磁気スイッチの作動により、確実に検知することが可能となる。
図7は、構造物がカーテンレールである場合の実施例の配置および構成を略示する斜視図である。この図7に示されるように、カーテン20Aの上端を取り付け固定するカーテン取付け具20の一端には、軟磁性体である金属製の断面コの字状のレール23にそって移動しうる移動要素24が取り付けられている。レール23の対向する2面23Aおよび23Bのうちの一方の側面23Aの内側に沿うようにして磁石列22が設けられている。この磁石列22は、N極とS極とが交互に現れるようなものとされている。一方、移動要素24には、ホールICの如きホール素子にて構成される磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面21が、レール23の対向する2面23Aおよび23B間において対向方向に対して垂直となるようにして、磁気センサまたは磁気スイッチが取り付け固定されている。この感磁面21と磁石22の位置関係は、移動要素24がカーテン20Aの開け閉めに応じて移動するときに、その磁石列22の各磁軸を感磁面21が横切るようなものとしておくのが好ましい。これにより、カーテン20Aの開け閉め動作を、その磁気センサまたは磁気スイッチの作動により、確実に検知することが可能となる。
図8は、構造物が門扉や戸等の扉の錠である場合の実施例の配置および構成を略示する部分断面図である。この図8に示されるように、扉30Aの側には、錠の係合部材である移動要素34が取り付けられており、一方、扉枠30B側には、移動要素34である係合部材を受け入れる錠の係合孔33Aを定める軟磁性体である金属製の断面コの字状の受け台33が取り付けられている。この受け台33の対向する2面33Aおよび33Bのうちの一方の側面33Aの内側には、ホールICの如きホール素子にて構成される磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面31が、受け台33の対向する2面33Aおよび33B間において対向方向に対して垂直となるようにして、磁気センサまたは磁気スイッチが取り付け固定されている。また、係合部材である移動要素34には、磁石32が取り付け固定されている。この感磁面31と磁石32の位置関係は、移動要素34が係合孔33Aに対して矢印方向に出入りするときに、その磁石32の磁軸が感磁面31を横切るようなものとしておくのが好ましい。これにより、扉30Aの開け閉め動作、すなわち、錠の開け閉め動作を、その磁気センサまたは磁気スイッチの作動により、確実に検知することが可能となる。
図9は、構造物がシャッターブラインドである場合の実施例の配置および構成を略示する部分断面図である。この図9に示されるように、シャッターブラインド40Aは、巻上げドラム40Bに巻き付けられて上下に開閉しうるものとされている。シャッターブラインド取付け部40Cの上には、巻上げドラム40Bを取り囲むようにして、軟磁性体である金属製の断面コの字状のベース43が取り付けられている。このベース43の対向する2面43Aおよび43Bのうちの一方の側面43Aの側でシャッターブラインド取付け部40Cの上には、ホールICの如きホール素子にて構成される磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面41が、ベース43の対向する2面43Aおよび43B間において対向方向に対して垂直となるようにして、磁気センサまたは磁気スイッチが取り付け固定されている。また、シャッターブラインド取付け部40Cには、シャッターブラインド40Aを通過させるための開口40Dが設けられており、この開口40Dを横切るようにして、矢印方向に移動しうる移動要素44が設けられている。この移動要素44には、適当なバネ部材により弾性偏移力が加えられており、シャッターブラインド40Aの上下移動に応じて移動要素44が矢印方向に移動しうるものとされている。この移動要素44には、磁石42が取り付けられており、この磁石42は、シャッターブラインド40Aの上下移動、すなわち、移動要素44の矢印方向の移動に応じて移動する。磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面41と磁石42の位置関係は、移動要素44が矢印方向に移動するときに、その磁石42の磁軸が感磁面41に対して垂直に接近したり遠ざかったりするようなものとしておくのが好ましい。これにより、シャッターブラインド40Aの開け閉め動作を、その磁気センサまたは磁気スイッチの作動により、確実に検知することが可能となる。
図10は、構造物が、断面コの字状でなく、2つの対向する軟磁性体である金属製の平行部材53Aおよび53Bからなるベース53を有するような場合の実施例の配置および構成を略示する斜視図である。この図10に示されるように、ベース53の対向する2面53Aおよび53Bの間には、この構造物の移動要素(図示していない)の移動につれて矢印方向に移動する磁石52が設けられている。一方、ベース53の対向する2面53Aおよび53Bの間に、上方から取り付けられるようになった取付け部55には、磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面51が、ベース53の対向する2面53Aおよび53B間において対向方向に対して垂直となるようにして、磁気センサまたは磁気スイッチが取り付け固定されている。この感磁面51と磁石52の位置関係は、移動要素の矢印方向に応じて磁石52が移動するときに、その磁石52の磁軸が感磁面51を横切るようなものとしておくのが好ましい。これにより、構造物の移動要素の移動を、その磁気センサまたは磁気スイッチの作動により、確実に検知することが可能となる。
図11は、構造物が、断面コの字状でなく、2つの対向する軟磁性体である金属製の平行部材63Aおよび63Bからなるベース63を有するような場合の実施例の配置および構成を略示する斜視図である。この図11に示されるように、ベース63の対向する2面63Aおよび63Bの間には、この構造物の移動要素(図示していない)の移動につれて矢印方向に移動する磁石62が設けられている。一方、ベース63の対向する2面63Aおよび63Bの間に、下方から取り付けられるようになった取付け部65には、磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面61が、ベース63の対向する2面63Aおよび63B間において対向方向に対して垂直となるようにして、磁気センサまたは磁気スイッチが取り付け固定されている。この感磁面61と磁石62の位置関係は、移動要素の矢印方向に応じて磁石62が移動するときに、その磁石62の磁軸が感磁面61を横切るようなものとしておくのが好ましい。これにより、構造物の移動要素の移動を、その磁気センサまたは磁気スイッチの作動により、確実に検知することが可能となる。
なお、本発明は、前述したような実施例に限らず、同様の磁気シールドとして利用しうる構造のベースや筐体やレール等を有する構造物に対して同様に種々適用しうるものである。また、前述の説明では、磁気反応型センサまたはスイッチは、磁気抵抗素子やホール素子にて構成されるものとしたが、本発明は、これに限らず、同様の種々な素子にて構成された磁気反応型センサまたはスイッチを含むものである。
1 磁気センサまたは磁気スイッチの感磁面
2 磁石
3 構造物のベースまたはレール
3A 対向する面
3B 対向する面
4 構造物の移動要素
10 固定具
11 感磁面
12 磁石
13 ベース
13A 対向する面
13B 対向する面
14 移動要素
15 取付け部
2 磁石
3 構造物のベースまたはレール
3A 対向する面
3B 対向する面
4 構造物の移動要素
10 固定具
11 感磁面
12 磁石
13 ベース
13A 対向する面
13B 対向する面
14 移動要素
15 取付け部
Claims (8)
- 磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物において、前記磁気反応型センサまたはスイッチは、前記構造物の少なくとも一部分を構成する軟磁性体である対向する2面の間において、該磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面が該2面の対向方向に対して実質的に垂直となるように配置されており、前記磁気反応型センサまたはスイッチに対する作用素子である磁石は、その磁軸が前記感磁面に対して実質的に垂直に対峙しうるように配置されていることを特徴とする構造物。
- 前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、固定されており、前記磁石は、前記感磁面に対して可動とされている請求項1に記載の構造物。
- 前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、前記対向する2面のうちの一方の面または前記対向する2面の間に設けられた取付け部に取り付け固定され、前記磁石は、構造物の移動要素に取り付け固定されている請求項2に記載の構造物。
- 前記磁石は、固定されており、前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、前記磁石に対して可動とされている請求項1に記載の構造物。
- 前記磁石は、前記対向する2面のうちの一方の面または前記対向する2面の間に設けられた取付け部に取り付け固定され、前記磁気反応型センサまたはスイッチの感磁面は、構造物の移動要素に取り付け固定されている請求項4に記載の構造物。
- 前記対向する2面は、構造物の金属製の断面コの字状のベースまたはレールの対向する2面である請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の構造物。
- 前記対向する2面は、構造物の金属製の対向して平行に延びる2本のベース部材またはレール部材の対向する2面である請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の構造物。
- シートベルト用バックルまたはカーテンレールまたは扉の錠またはシャッターブラインドである請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004099079A JP2005285612A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004099079A JP2005285612A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005285612A true JP2005285612A (ja) | 2005-10-13 |
Family
ID=35183758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004099079A Pending JP2005285612A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005285612A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009168721A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Nippon Thompson Co Ltd | 小型スライド装置 |
JP2009266646A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Tokai Rika Co Ltd | ポジションセンサ |
WO2012006011A3 (en) * | 2010-06-28 | 2012-04-12 | Intel Corporation | Toggle switch with magnetic mechanical and electrical control |
US10240391B2 (en) * | 2015-09-24 | 2019-03-26 | Comfortex Window Fashions | Switching apparatus and system for window shadings with powered adjustment |
-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004099079A patent/JP2005285612A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009168721A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Nippon Thompson Co Ltd | 小型スライド装置 |
JP2009266646A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Tokai Rika Co Ltd | ポジションセンサ |
WO2012006011A3 (en) * | 2010-06-28 | 2012-04-12 | Intel Corporation | Toggle switch with magnetic mechanical and electrical control |
US8305172B2 (en) | 2010-06-28 | 2012-11-06 | Intel Corporation | Toggle switch with magnetic mechanical and electrical control |
CN102959667A (zh) * | 2010-06-28 | 2013-03-06 | 英特尔公司 | 具有磁学的机械和电气控制的拨动开关 |
US10240391B2 (en) * | 2015-09-24 | 2019-03-26 | Comfortex Window Fashions | Switching apparatus and system for window shadings with powered adjustment |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1972991B1 (en) | Vibration reduction unit, lens barrel and camera | |
JP2013099540A (ja) | スイッチ付バックル装置 | |
TWI661179B (zh) | 磁性檢測型編碼器用磁屏蔽罩,及磁性檢測型編碼器 | |
JP2020020339A (ja) | 磁気または磁気抵抗位置センサ用の電磁場遮蔽装置を備えるアクチュエータ | |
US20180188527A1 (en) | Optical element driving mechanism | |
CN108267829A (zh) | 光学元件驱动机构 | |
JP2005285612A (ja) | 磁気反応型センサまたはスイッチを備えた構造物 | |
JP6238157B2 (ja) | 建具用開閉検出装置及びそれを用いた建具用施解錠検出装置 | |
US11121615B2 (en) | Actuator and linear motion module | |
JP3869247B2 (ja) | バックル装置 | |
JP2013040465A (ja) | 開閉検出装置 | |
JP6315372B2 (ja) | 建具用開閉検知装置 | |
JP2008255650A (ja) | クレセントセンサーユニット | |
JP2013040466A (ja) | 施錠検出装置 | |
JP2010153199A (ja) | 多方向入力装置 | |
JP2011098667A (ja) | 状態検出装置及びそれを用いたバックル装置 | |
JP2005044702A (ja) | 磁性体検出装置、磁気スイッチおよび移動体検出システム | |
GB2450890A (en) | Magnetic contact | |
US11467230B2 (en) | Extension member for devices using magnetic field detection | |
JP2009098005A (ja) | 位置検出器 | |
JP2011143483A (ja) | 加工装置カバーの開閉扉構造 | |
JP6334228B2 (ja) | 磁性体検知器 | |
JP4584656B2 (ja) | スイッチ装置 | |
JP2000040452A (ja) | 近接スイッチ | |
JP2010185854A (ja) | 位置検出センサ及び位置検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090302 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090706 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |