JP2005285290A - 自動等化器と自動等化方法及びプログラム記憶媒体、及び、デジタル再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再生信号の品位評価を基にして、柔軟な制御を行い、等化特性の良好な収束結果を得ることが可能な自動等化器を提供する。
【解決手段】可変ゲインアンプ20で再生信号に対して振幅補正を行うと共に、エンベロープ検波回路21,11にて検波した再生信号のエンベロープ波形のレベル及び/又はレベル変動を基に適応制御部9にて算出された特性パラメータcにより、加算器7で算出した等化誤差εのフィルタ処理を時定数フィルタ回路8で行い、フィルタ処理された等化誤差ε′を基に適応制御部9を介して係数メモリ10のタップ係数を更新させてデジタルフィルタ4に対して出力する。また、再生信号のレベル及び/又はレベル変動を用いる場合に限らず、再生信号のエンベロープ波形のレベルの微分値(傾斜情報)又はレベル変動の時間的な変動を用いて適応制御部9にて特性パラメータcを算出することも可能である。
【選択図】図1
【解決手段】可変ゲインアンプ20で再生信号に対して振幅補正を行うと共に、エンベロープ検波回路21,11にて検波した再生信号のエンベロープ波形のレベル及び/又はレベル変動を基に適応制御部9にて算出された特性パラメータcにより、加算器7で算出した等化誤差εのフィルタ処理を時定数フィルタ回路8で行い、フィルタ処理された等化誤差ε′を基に適応制御部9を介して係数メモリ10のタップ係数を更新させてデジタルフィルタ4に対して出力する。また、再生信号のレベル及び/又はレベル変動を用いる場合に限らず、再生信号のエンベロープ波形のレベルの微分値(傾斜情報)又はレベル変動の時間的な変動を用いて適応制御部9にて特性パラメータcを算出することも可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動等化器と自動等化方法及び自動等化プログラムを格納したプログラム記憶媒体、及び、デジタル再生装置に関し、記録媒体からデジタル信号を再生する際の等化手段に係り、特に、デジタル再生装置に内蔵して使用される自動等化器と自動等化方法及びプログラム記憶媒体、及び、デジタル再生装置に関する。
磁気ディスク、磁気テープ(デジタルVTRの場合)などの記録媒体に記録された情報を再生するデジタル再生装置では、記録媒体から読み取った信号をデジタル信号に変換し、等化処理と誤り訂正処理を施した後、復号部においてデコードすることにより、記録媒体から読み取った情報が再生される。
ここで、等化処理と誤り訂正処理を施しているのは、デジタルデータをデジタル再生装置から再生したり通信したりする際に、再生信号中に発生するエラーを低減するためである。
このときに施される等化処理は、一般的には、再生信号に対して振幅及び位相に基づく周波数特性を補償する処理であり、このため、デジタル再生装置には波形等化器が備えられている。そして、この代表的な波形等化器としては、トランスバーサルフィルタによるものが挙げられる。
ところで、デジタル再生装置の場合、記録媒体から読み取られる再生信号は、記録したときの信号の状態、再生系システム、通信経路の周波数特性などが一定ではなく、このため、再生信号の状態も逐次変動するものになっている。
また、この記録媒体に記録されているデータは、経時変化や環境変化などの要因によっても変化する可能性があり、従って、一律に処理を施したのでは充分な等化が期待できない。
そこで、このような再生信号に発生する変動を検出して、これに応じて等化器の等化特性を逐次変化させることにより、常に最適な等化を行い、安定した再生が行われるようにするため、自動等化器が広く利用されている。
ここで、前述した再生信号に発生する変動のうち、特に記録メディアとして磁気テープを使用するデジタルVTRなどにおいては、回転磁気ヘッドと磁気テープとの接触状態、いわゆるヘッド当たりと呼ばれる状況が原因となる再生RF信号波形の変動がある。
次に、このようなデジタルVTRなどにおける再生RF信号波形の変動について、図7により説明する。図7は、等化器の適応制御タイミングの一例を説明するための再生エンベロープ波形図である。まず、図7(A)は、回転磁気ヘッドを備えた磁気再生装置において、互いに180°の角度割りを持って設置された一対の磁気ヘッドの一方から得られる再生RF信号のエンベロープ波形を示したものである。
そして、図7(A)のエンベロープ波形に拠れば、テープとヘッドの接触開始点Paから接触終了点Pbまでの期間(1スキャン期間)中に、再生信号のレベルに変動が現われていることが判る。
ところで、このようにレベル変動のある再生RF信号に対して等化処理を施す場合、1スキャン期間中、連続して等化器特性を追従させる方式の自動等化器が一般的である。
一方、これとは別に、図7(A)のエンベロープ波形に示されている1スキャン期間の中で、同図(B)に示すパルスのタイミングにおいてだけ、再生RF信号のデータに基づいて等化特性を最適化する方式の自動等化器も従来技術として知られている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、従来技術による自動等化器について、図8のブロック図を用いて説明する。図8は、従来技術による自動等化器の一例を示すブロック図である。図8において、記録媒体である磁気テープ(図示しない)に記録されている情報は、磁気再生装置の機構部(図示しない)に備えられている磁気ヘッド1によって読み出され、再生信号として再生アンプ回路2に入力され、ここで増幅された後、検出特性回路3に送られる。
この検出特性回路3は、いわゆるパーシャルレスポンス方式を用いて磁気テープ(ビデオテープ)に記録再生する方式の記録再生機器を想定したもので、このため、パーシャルレスポンスの検出特性(エンコード特性)である(1+D)の周波数特性を有している。
次いで、この検出特性回路3の出力信号は、デジタルフィルタ4に入力され、等化処理が施されるが、このデジタルフィルタ4としては、トランスバーサルフィルタなどが用いられ、そのフィルタ特性が、後述する適応制御部9により適応的に設定され、これにより自動等化器としての性能が発揮されるようになっている。
このデジタルフィルタ4の出力信号は復号回路5に供給され、レベル比較により“1”と“0”の2値に弁別して記録時のデータ系列に復号(デコード)され、出力信号dとして出力端子6から、図示してない後段の再生信号処理回路などに供給されるが、このとき、同時に誤差検出器として機能する加算器7にも、この出力信号dが供給される。
ここで、この加算器7は、復号回路5の出力信号dからデジタルフィルタ4の出力yを減算して誤差ε(ε=d−y)を取り出し、この誤差εを適応制御部9に供給する働きをする。
このとき、適応制御部9には、検出特性回路3の出力xがメモリ回路12を介して参照入力として供給されていて、これにより、適応制御部9は、誤差εの信号パワーが最小値に収斂する方向でデジタルフィルタ4のタップ係数を変更し更新してゆく。
そこで、これにより、磁気記録再生における電磁変換特性の逆特性に近い周波数特性となるように等化特性が設定されていき、この結果、デジタルフィルタ4と適応制御部9により、いわゆる自動等化フィルタが構成されることになっている。
このとき、適応制御部9からデジタルフィルタ4に至る経路にタップ係数記憶手段として係数メモリ10が設けてあり、検出特性回路3から適応制御部9に至る経路には記憶手段としてメモリ回路12が設けてある。
一方、入力端子13にはヘッド切換スイッチングパルスSWPが供給されていて、これがタイミング発生回路14に入力され、これによりタイミング発生回路14が所定のタイミングパルスを発生するようになっている。
そして、このタイミング発生回路14から出力されたタイミングパルスが適応制御部9と係数メモリ10、それにメモリ回路12に供給され、この結果、これらの回路部においてデータ演算処理やデータの取り込みに必要なタイミングが得られるようになっている。
次に、この図8に示した自動等化フィルタの動作について、図10により説明する。ここで、図10は、等化器の適応制御タイミングの他の一例を説明するための再生エンベロープ波形図である。図10(A)のエンベロープ波形は、回転磁気ヘッドを備えた磁気再生装置において、互いに180°の角度割りを持って設置された一対の磁気ヘッドの一方からの再生RF信号のエンベロープ波形を示しており、テープとの接触開始点Paから接触終了点Pbまでの期間(1スキャン内)では、ヘッド当たりの変化が原因となってレベル変動が生じている場合の一例を示したものである。
そこで、エンベロープ波形の接触開始点Paから接触終了点Pbまでの期間(1スキャン内)の複数箇所、例えば6箇所で、図10(B1)〜(B6)に示すタイミングパルスを図8のタイミング発生回路14で発生させる。
そして、図10(B1)〜(B6)に示すこれらの各パルスのタイミングにおいて、検出特性回路3から出力される再生RF信号xをメモリ回路12に取り込み、各タイミングでメモリ回路12から再生信号データを適応制御部9に入力する。
そこで、適応制御部9は、各々のタイミング毎に最適なフィルタタップ係数Tを算出し、それをタップ係数が記憶される係数メモリ10に入力する。
そして、係数メモリ10からは、図10(A)のヘッド当たりの変化が伴うエンベロープ波形の各位置に対応したタップ係数Tの組み合わせが、タイミング発生回路14で発生したタイミングパルスのタイミングで、順次、デジタルフィルタ4に入力され、これによりデジタルフィルタ4による等化特性が決められる。
而して、図10(A)のヘッド当たりの変化が伴うエンベロープ波形の各部毎に最適なフィルタタップ係数がデジタルフィルタ4に与えられ、この結果、エラーレートの改善に必要な等化特性が得られ、エラーレートの改善が図られることになる。
このとき、図10(C)に示すように、図10(B1)〜(B6)に示す各タイミングにそれぞれ1対1で対応してタップ係数を切り換えるようにしてもよいが、更に、これらの各タイミングの間のタップ係数をいわゆる補間により求め、図10(D)に示すように、図10(B1)〜(B6)に示す各タイミングよりも細かい時間間隔でタップ係数を切り換えるようにしてもよく、こうすれば、フィルタ特性の急峻な変化が和らげられ、フィルタ係数の切り換えをより円滑にすることができる。
ここで、等化処理や補間処理の演算のための再生信号データ取り込みから最適タップ係数算出までに時間がかかる場合には、再生RF信号波形の周期性を利用して、1周期前の再生データに基づいたタップ係数を現在の周期の同じタイミングで用いるようにしてもよい。
また、このときの再生RF信号のエンベロープ波形のレベル変動を低減させる手法として、再生RF信号のエンベロープ波形のエンベロープ検波を行い、その検波レベル情報をAGC回路(可変ゲインアンプ)に入力し、再生RF信号のレベルを補正することにより、後段の復号(デコード)信号処理回路での復号の際のエラーレートの改善を行う手法も提示されている。
特許文献1において示されている自動等化器の構成について、図9を使って説明する。図9は、特許文献1に記載の自動等化器の構成を示すもので、従来技術による自動等化器の一例を示す別のブロック図である。図9において、20は再生信号に対して振幅補正を行う可変ゲインアンプであり、21は再生信号のエンベロープ検波を行うエンベロープ検波回路であり、22はエンベロープ検波されたレベル情報に基づいて補正特性波形を算出して可変ゲインアンプ20に供給する補正特性算出回路であり、この他の回路部は、図8に示す自動等化器の回路部と同一であり、図8と同じ符号を付している。
図9の自動等化器において、再生アンプ回路2からの出力信号は、エンベロープ検波回路21に送られ、エンベロープ検波を行い、そのエンベロープ検波出力は補正特性算出回路22に送られる。補正特性算出回路22では、エンベロープ検波されたレベル情報を基に補正特性波形を算出して、これが可変ゲインアンプ20に送られてゲイン(利得)を制御する。これにより、入力レベル大の部分ではゲインを小さく、入力レベル小の部分ではゲインを大きくして、一定のレベルの出力が可変ゲインアンプ20から得られるようにしている。可変ゲインアンプ20からの出力以降の信号処理は、図8に示した自動等化フィルタの動作と同一であるため、その詳細については省略する。
特開平5−143908号公報
ここで、従来技術による自動等化器は、再生RF信号の品位が比較的良好で安定している場合は、等化器であるデジタルフィルタの適応制御を行い、短時間に最適なフィルタタップ係数の算出を行うことができる。
しかし、再生RF信号の品位が低い場合、従来技術では、短時間で最適なタップ係数の算出ができないか、算出できたとしてもその算出結果であるタップ係数の信頼性に問題が発生する可能性がある。
また、エンベロープ検波とAGC回路(可変ゲインアンプ)とによる再生RF信号のレベル補正による従来技術では、AGC回路のアタックタイム、リカバリータイムなどの設定いかんによっては充分な補正効果が得られるとはいえず、結果としてエラーレートの改善が図れない可能性もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、再生信号の状態に合わせて等化器の制御を行うことにより、短時間で良好な収束状態が得られ、かつ、収束の安定性も良好な自動等化器と自動等化方法及び自動等化プログラムを格納したプログラム記憶媒体、及び、デジタル再生装置を提供することを目的とするものである。
前述の目的を達成するため第1の技術手段として、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化器において、前記再生信号のエンベロープ検波を行うエンベロープ検波手段と、前記再生信号に対して振幅補正を行う可変ゲインアンプ手段と、前記等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段とを設け、該時定数フィルタ手段の特性パラメータを、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルに応じて制御する自動等化器とすることにより、前述の目的が達成される。
第2の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの最大値又は最小値のうち少なくとも1つの値に基づいて算出されるようにしても、前述の目的が達成され、また、第3の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの最大値及び/又は最小値がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
また、第4の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動に基づいて算出されるようにしても、前述の目的が達成され、また、第5の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動が予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
また、第6の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及び該エンベロープ波形のレベル変動に基づいて算出されるようにしても、前述の目的が達成され、また、第7の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベル変動がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
また、第8の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの傾斜に基づいて算出されるようにしても、前述の目的が達成され、また、第9の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの傾斜が予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
また、第10の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベルの傾斜に基づいて算出されるようにしても、前述の目的が達成され、また、第11の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベルの傾斜がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
同じく、第12の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動及び前記レベル変動の時間変動に基づいて算出されるようにしても、前述の目的が達成され、また、第13の技術手段として、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動と、前記レベル変動の時間変動が、それぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
同じく、第14の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル、該エンベロープ波形のレベル変動及び前記レベル変動の時間変動に基づいて算出されるようにしても、前述の目的が達成され、また、第15の技術手段として、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベル変動がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否か、及び、該レベル変動の時間変動が予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
更に、第16の技術手段として、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ検波情報を保持するメモリ回路を備え、前記特性パラメータが、前記メモリ回路に保持されている前記エンベロープ検波情報を用いて制御されるようにしても、前述の目的が達成される。
次に、前述の目的は、第17の技術手段として、デジタル記録されたデジタル信号を再生するデジタル再生装置において、デジタル信号を再生信号として再生する際に、前記第1乃至第16の技術手段のいずれかに記載の自動等化器により、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するデジタル記録再生装置とするようにしても、前述の目的が達成される。
更に、前述の目的は、第18の技術手段として、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化方法において、前記再生信号のエンベロープ検波により当該再生信号のレベルを検出する処理ステップと、前記再生信号に対して振幅補正を行う処理ステップと、前記再生信号のエンベロープ検波により得られる当該再生信号のレベルに基づいて、前記等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段のフィルタ時定数特性(特性パラメータ)を制御する処理ステップとを含むことによっても達成することができる。
また、前述の目的は、第19の技術手段として、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化処理の実行に必要な等化プログラムを格納したプログラム記憶媒体であって、前記等化プログラムとして、前記再生信号のエンベロープ検波により当該再生信号のレベルを検出する処理ステップと、前記再生信号に対して振幅補正を行う処理ステップと、前記再生信号のエンベロープ検波により得られる当該再生信号のレベルに基づいて、前記等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段のフィルタ時定数特性(特性パラメータ)を制御する処理ステップとを含むプログラムが記憶されていて、コンピュータにより読み取りが可能なプログラム記憶媒体によっても達成することができる。
後述する本発明の実施形態に則して言えば、本発明は、再生信号の等化手段と、前記再生信号から等化誤差を検出する等化誤差検出手段と、前記等化誤差検出手段により前記再生信号から検出される等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段と、前記エラー検出手段及び前記時定数フィルタ手段により検出されフィルタ処理されたエラー情報に応じて前記等化手段の等化特性を制御する制御手段と、再生信号のエンベロープ検波を行うエンベロープ検波手段と、再生信号に対して振幅補正を行う可変ゲインアンプ手段と、再生信号の周期に応じてタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、を備えた自動等化器であって、前記時定数フィルタ手段の特性を前記エンベロープ検波手段からの検波情報により制御するデジタル再生装置における自動等化器とすることを特徴とするものである。
また、前記自動等化器において、前記制御手段は、前記エンベロープ検波手段からの検波情報を基に、再生信号のエンベロープ波形のレベル及び/又はレベル変動を算出することを特徴とするものである。
また、前記自動等化器において、前記制御手段は、前記エンベロープ検波手段からの検波情報を基に算出する再生信号のエンベロープ波形のレベル変動を示す数値として、エンベロープ波形レベルの最大値及び最小値の差分を算出することを特徴とするものである。
また、前記自動等化器において、前記制御手段は、前記エンベロープ検波手段からのエンベロープ検波情報を基に算出する再生信号のエンベロープ波形のレベル変動を示す数値として、エンベロープ波形レベルの微分値である傾斜情報を算出することを特徴とするものである。
また、前記自動等化器において、前記制御手段は、前記エンベロープ検波手段からの検波情報を基に、再生信号のエンベロープ波形のレベル及び/又はレベル変動を算出すると共に、前記レベル変動の時間変動も算出することを特徴とするものである。
更に、前記自動等化器において、前記制御手段は、前記エンベロープ検波手段からの検波情報から算出された再生信号のエンベロープ波形のレベル及び/又はレベル変動を基に、所定の基準値以上かどうかに基づいて、前記時定数フィルタ手段の特性パラメータを制御することを特徴とするものである。
また、前記自動等化器において、前記制御手段は、前記エンベロープ検波手段からの検波情報から算出された再生信号のエンベロープ波形のレベル及び/又はレベル変動と、前記レベル変動の時間変動とを基に、所定の基準値以上かどうかに基づいて、前記時定数フィルタ手段の特性パラメータを制御することを特徴とするものである。
更に、前記自動等化器において、前記エンベロープ検波情報を保持するメモリ回路を備えており、前記制御手段は、前記メモリ回路に保持されている前記エンベロープ検波情報を基に、前記時定数フィルタ手段の特性パラメータを制御することを特徴とするものである。
更には、デジタル記録されたデジタル信号を再生するデジタル再生装置において、デジタル信号を再生信号として再生する際に、前述したいずれかの自動等化器により、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するデジタル記録再生装置とすることを特徴とするものである。
更には、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化方法において、再生信号の等化処理を行うに当たって、再生信号からエンベロープ検波を行う処理ステップと、再生信号に対して振幅補正を行う処理ステップと、前記エンベロープ検波したエンベロープ検波情報に基づいて、時定数フィルタ特性の制御を行う処理ステップと、を含む方法であることを特徴とするものである。
更には、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化処理の実行に必要な等化プログラムを格納したプログラム記憶媒体において、該記憶媒体に格納されて再生信号の等化処理を行うための該等化プログラムとして、再生信号からエンベロープ検波を行う処理ステップと、再生信号に対して振幅補正を行う処理ステップと、検出したエラーに応じて、前記エンベロープ検波したエンベロープ検波情報に基づいて、時定数フィルタ特性の制御を行う処理ステップと、を含むプログラムが記憶されていて、例えばデジタル再生装置に装着された際に、該デジタル再生装置に実装されたコンピュータにより読み取りが可能なプログラム記憶媒体であることを特徴とするものである。
これにより、再生RF信号のエンベロープ検波情報を基にして、再生状態により適応した等化特性の制御を行うことが可能となる。
本発明に拠れば、再生信号から検出されるエンベロープ検波情報を用いて再生RF信号の品位評価を行い、その情報を基に等化誤差に対するフィルタ処理を行う時定数フィルタの設定制御をしているので、等化器の柔軟な制御を行うことができ、結果として、等化特性の良好な収束を得ることができる。
本発明による自動等化器又は自動等化方法あるいはプログラム記憶媒体、あるいは、デジタル再生装置は、前述のように、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化器又は自動等化方法あるいは該自動等化方法を実行するプログラムを格納した記憶媒体において、前記再生信号のエンベロープ検波を行うエンベロープ検波手段又はエンベロープ検波ステップと、前記再生信号に対して振幅補正を行う可変ゲインアンプ手段又は可変ゲイン処理ステップと、前記等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段又は時定数フィルタ制御ステップとを設け、該時定数フィルタ手段又は時定数フィルタ制御ステップの特性パラメータを、前記再生信号のレベルに応じて制御することを特徴とするものである。もって、等化器の柔軟な制御を行うことができ、結果として、等化特性の良好な収束を得ることができる。
以下に、本発明による自動等化器と自動等化方法及び自動等化プログラムを格納したプログラム記憶媒体、及び、デジタル再生装置について、図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明による自動等化器の一実施形態を示すブロック図であり、本発明の一例として磁気再生装置に内蔵されて使用されるようにした場合を示すものである。図1において、背景技術に示した図9と同じ機能を有する回路部については同一の符号を付して記載しており、以下ではその詳細な説明は省略する。図1において、8は時定数フィルタ回路、11はエンベロープ検波回路であり、それに、50は、本実施形態に係る自動等化器を表わすものである。
図1は、本発明による自動等化器の一実施形態を示すブロック図であり、本発明の一例として磁気再生装置に内蔵されて使用されるようにした場合を示すものである。図1において、背景技術に示した図9と同じ機能を有する回路部については同一の符号を付して記載しており、以下ではその詳細な説明は省略する。図1において、8は時定数フィルタ回路、11はエンベロープ検波回路であり、それに、50は、本実施形態に係る自動等化器を表わすものである。
そして、この自動等化器50においても、図9と同様に、磁気ヘッド1、再生アンプ回路2、検出特性回路3、等化手段としてのデジタルフィルタ4、復号回路5、出力端子6、加算器(誤差検出器)7、時定数フィルタ回路8、適応制御部9、係数メモリ10、メモリ回路12、入力端子13、それにタイミング発生回路14、可変ゲインアンプ20、エンベロープ検波回路21、補正特性算出回路22を備えており、これらの各回路部は、図9で説明した従来技術による自動等化フィルタの各回路部と全く同じである。
ここで、まず、時定数フィルタ回路8は、等化誤差εに対してフィルタ処理を行うもので、加算器7で検出された等化誤差εに対してフィルタ処理を行い、フィルタ処理された等化誤差ε′が適応制御部9に供給されるようにするものである。このとき、この時定数フィルタ回路8は、適応制御部9から供給される制御信号cを特性パラメータとし、これにより、そのフィルタ時定数が制御されるようになっている。
次に、エンベロープ検波回路21は、図9の場合と同様に、再生アンプ回路2の出力wのエンベロープ検波を行うが、その検波出力e0を補正特性算出回路22へ出力すると共に、図9の場合とは異なり、メモリ回路12に供給する働きもしている。また、エンベロープ検波回路11は、再生RF信号から生成された検出特性回路3の出力xのエンベロープ検波を行い、その検波出力e1をメモリ回路12に供給する働きをする。従って、このメモリ回路12からは、エンベロープ検波回路21からのエンベロープ検波情報e0と、検出特性回路3の出力情報xと、エンベロープ検波回路11からのエンベロープ検波情報e1とが出力され、適応制御部9に供給されることになる。
そこで、適応制御部9は、メモリ回路12の出力情報(e0及びx及びe1)と、時定数フィルタ回路8の等化誤差ε′との双方の情報に基いて、デジタルフィルタ4のタップ係数Tを算出すると共に、制御信号cを生成して時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数の変更を行う。
そして、これにより、等化誤差εがゼロに収斂する方向に各構成回路の制御が行われ、結果として、再生信号の等化特性が磁気記録再生の際の電磁変換特性の逆特性に近い周波数特性となるように設定されることになる。
次に、この実施形態による再生信号の自動等化処理に必要な適応制御部9の動作について、図2のフローチャートにより詳細に説明する。
ここで、この図2のフローチャートは、図1に示す本発明による自動等化器50の一実施形態の動作を説明するためのフローチャートであり、エンベロープ検波回路21から出力される再生信号のエンベロープ検波情報e0に基づいてエンベロープ波形のレベルの最小値Lminを算出し、適応制御動作を行うようにした場合の一実施形態を示すものである。しかし、本発明の実施形態は、エンベロープ検波情報e0から算出する数値情報として、前記の最小値Lminに限定されるものではなく、最大値Lmaxを用いるようにしてもよく、また、後述する図3に示すように、最小値Lminと最大値Lmaxの双方を用いるようにしてもよく、最小値Lmin又は最大値Lmaxの少なくとも1つの値を用いるようにしてもよい。
ここで、この図2のフローチャートは、図1に示す本発明による自動等化器50の一実施形態の動作を説明するためのフローチャートであり、エンベロープ検波回路21から出力される再生信号のエンベロープ検波情報e0に基づいてエンベロープ波形のレベルの最小値Lminを算出し、適応制御動作を行うようにした場合の一実施形態を示すものである。しかし、本発明の実施形態は、エンベロープ検波情報e0から算出する数値情報として、前記の最小値Lminに限定されるものではなく、最大値Lmaxを用いるようにしてもよく、また、後述する図3に示すように、最小値Lminと最大値Lmaxの双方を用いるようにしてもよく、最小値Lmin又は最大値Lmaxの少なくとも1つの値を用いるようにしてもよい。
図2のフローチャートによる処理が開始すると、適応制御部9は、まず、メモリ回路12を介して、エンベロープ検波回路21からエンベロープ検波情報e0を入力し、エンベロープ波形のレベルの最小値Lminを検出する(ステップS101)。
ここで、図6は、本発明が対象とする再生エンベロープ波形の説明図であり、図6(A)〜(E)のそれぞれは、一例として、磁気テープとの接触開始点から接触終了までの期間(1スキャン内)の再生RF信号のエンベロープ波形例を示したものである。この場合、適応制御部9は、例えば、図6(A)〜(E)のLminとして図示するように、磁気テープと磁気ヘッドとの接触開始点から接触終了までの期間内(1スキャン内)で再生信号レベルの最小値を検出する。
次に、このレベル情報Lminを、予め設定してある設定値(基準値)と比較する(ステップS102)。そして、まず、比較結果がYES、つまりレベル情報Lminが該設定値以上のときは(ステップS102のYES)、再生RF信号が比較的大きいものと判断して、時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)として、フィルタ時定数0を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行う(ステップS103)。
一方、比較結果がNO、つまりレベル情報Lminが設定値未満のときは(ステップS102のNO)、再生RF信号が比較的小さいものと判断し、このときは時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)として、フィルタ時定数0より大きい数値であるフィルタ時定数1を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行う(ステップS104)。
このように、本発明においては、再生RF信号をエンベロープ検波して得たレベル情報からレベル情報Lminを算出し、それを予め設定してある基準値と比較し、その比較結果に基づいて時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数を異なったものに設定して等化特性の収束精度の向上が得られるようにすることを特徴としている。
ここで、再生信号を等化処理する際、再生信号のレベルが小さい場合は、時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数を大きくして応答性を良くすることよりも、フィルタ時定数を大きくして精度の良い等化処理を行うことが優先され、逆に、再生信号のレベルが大きい場合は、フィルタ時定数を小さくすることで多少の等化精度の低下が発生しても、応答性の方が優先される場合がある。
このように、本発明の前述の実施形態では、再生信号のレベルが小さいときは、時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数を大きくして等化精度の向上を図り、逆に、レベルが小さいときは、フィルタ時定数を小さくして等化特性が迅速に収束することを図るようにしたものである。
従って、前述の実施形態に拠れば、再生信号の状態に合わせて、自動等化器50の等化特性が自動的に制御されるので、等化特性が短時間で安定した状態に収束し、高精度で応答性の良い等化特性を容易に得ることができる。
次に、本発明の実施形態による再生信号の自動等化処理に必要な適応制御部9の動作の別例について、図3のフローチャートにより説明する。図3は、本発明による自動等化器の他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
図3のフローチャートによる処理が開始すると、適応制御部9は、まず、メモリ回路12を介して、エンベロープ検波回路21からエンベロープ検波情報e0を入力し、エンベロープ波形のレベルの最小値Lmin0を検出すると共に、さらに、エンベロープ検波回路11からエンベロープ検波情報e1を入力し、エンベロープ波形のレベルの最大値Lmax1と最小値Lmin1とを検出する(ステップS201)。
図3のフローチャートによる処理が開始すると、適応制御部9は、まず、メモリ回路12を介して、エンベロープ検波回路21からエンベロープ検波情報e0を入力し、エンベロープ波形のレベルの最小値Lmin0を検出すると共に、さらに、エンベロープ検波回路11からエンベロープ検波情報e1を入力し、エンベロープ波形のレベルの最大値Lmax1と最小値Lmin1とを検出する(ステップS201)。
すなわち、ステップS201において、図2で示したフローチャートにおいて説明した場合と同様に、適応制御部9は、磁気テープと磁気ヘッドの接触開始点から接触終了までの期間内(1スキャン内)で信号レベルの最大値及び最小値を検出し、エンベロープ検波情報e0のエンベロープ波形レベルの最小値Lmin0、エンベロープ検波情報e1のエンベロープ波形レベルの最大値Lmax1及びLmin1としてやればよい。
次に、このレベル情報Lmin0を、予め設定してある設定値0(基準値)と比較する(ステップS202)。そして、まず、比較結果がYES、つまりレベル情報Lmin0が設定値0以上のときは(ステップS202のYES)、再生RF信号が比較的大きいものと判断して、適応制御部9は、エンベロープ検波情報e1のレベル情報Lmax1及びLmin1に基づいてエンベロープ波形のレベル変動を示すレベル情報差分ΔLを算出する(ステップS203)。ここでは、以下の式に従って、
ΔL=Lmax1−Lmin1
として算出する。
ΔL=Lmax1−Lmin1
として算出する。
なお、このレベル情報差分ΔLの算出例では、算出に際して正規化を行っていないが、エンベロープ検波情報e1のエンベロープ波形の平均値レベルLaveを算出し、レベル情報差分ΔLをこの平均値レベルLaveで除算することにより、正規化したレベル情報差分ΔL′を用いるようにしても良い。
次に、このレベル情報差分ΔLを、予め設定してある設定値1(基準値)と比較する(ステップS204)。そして、まず、比較結果がNO、つまりレベル情報差分ΔLが設定値1未満のときは(ステップS204のNO)、再生RF信号のエンベロープ波形のレベル変動が比較的小さいものと判断し、時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)として、フィルタ時定数2を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行う(ステップS205)。
一方、ステップS204での比較結果がYES、つまりエンベロープ波形のレベル変動を示すレベル情報差分ΔLが設定値1以上のときは(ステップS204のYES)、再生RF信号のエンベロープ波形のレベル変動が比較的大きいものと判断し、このときは時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)として、フィルタ時定数2より小さい数値であるフィルタ時定数3を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行う(ステップS206)。
一方、ステップS202での比較結果がNO、つまりレベル情報Lmin0が設定値0未満のときは(ステップS202のNO)、再生RF信号が比較的小さいものと判断し、このときは時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)として、フィルタ時定数4を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行うのである(ステップS207)。
ここで、フィルタ時定数4としては、一般的にフィルタ時定数3よりも大きい数値を設定するが、フィルタ時定数2とは異なる数値を設定してもよいし、同等の数値としてもよい。
すなわち、その設定例としては、
(例1)フィルタ時定数4>フィルタ時定数2>フィルタ時定数3
(例2)フィルタ時定数4=フィルタ時定数2>フィルタ時定数3
などが挙げられる。
(例1)フィルタ時定数4>フィルタ時定数2>フィルタ時定数3
(例2)フィルタ時定数4=フィルタ時定数2>フィルタ時定数3
などが挙げられる。
このように、前述の図3の実施形態では、再生信号をエンベロープ検波回路21及び11でエンベロープ検波して得たレベル情報からレベル情報Lmin0及びレベル情報差分ΔLを算出し、それを予め設定してある基準値(設定値0及び1)と比較し、その比較結果に基づいて時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数を異なったものに設定して等化特性の収束精度の向上が得られるようにしたものである。なお、場合によっては、レベル情報Lmin0を除いて、レベル変動を示すレベル情報差分ΔLのみによってフィルタ時定数の値を制御するようにしてもよい。
従って、図3に示す実施形態に拠っても、再生信号の状態に合わせて自動等化器50の特性が自動的に制御されるので、等化特性が短時間で安定した状態に収束し、高精度で応答性の良い等化特性を容易に得ることができる。
次に、本発明の他の実施形態について、図4のブロック図により説明する。ここで、図4は、本発明による自動等化器の更に異なる他の実施形態を示すブロック図である。図4の自動等化器51の実施形態は、再生信号が長周期の比較的大きなレベル変動をもっていた場合は、時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数の切り換えを行わないようにした点を特徴とするものであり、16は誤差メモリであり、その他の回路部の構成は、図1に示したの自動等化器50と全く同じであり、図1と同じ符号を付して示している。
ここで、この誤差メモリ16は、エンベロープ検波回路11で得られたエンベロープ検波情報e1のエンベロープ波形レベルの最大値Lmax1及びLmin1に基づいて算出した1スキャン内のレベル情報差分ΔLを、逐次、各スキャン期間毎に、所定の複数スキャン期間にわたって記憶更新して保持する働きをする。
次に、この図4に示した自動等化器51の動作について、図5のフローチャートにより説明する。図5は、図4に示す自動等化器51の動作の一例を説明するフローチャートであり、本発明による自動等化器の更に異なる他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。まず、図5のフローチャートにおいて、図示のステップS301、S302、S303、S306、S307、S308、及び、S310は、それぞれ、図3におけるステップS201、S202、S203、S204、S205、S206、及び、S207と同じ処理である。
この図5のフローチャートによる処理が開始すると、適応制御部9は、まず、メモリ回路12を介して、エンベロープ検波回路21からエンベロープ検波情報e0を入力し、エンベロープ波形のレベルの最小値Lmin0を検出すると共に、さらに、エンベロープ検波回路11からエンベロープ検波情報e1を入力し、エンベロープ波形のレベルの最大値Lmax1を検出する及び最小値Lmin1を検出する(ステップS301)。
次に、このレベル情報Lmin0を、予め設定してある設定値0(基準値)と比較する(ステップS302)。そして、まず、比較結果がYES、つまりレベル情報Lmin0が設定値0以上のときは(ステップS302のYES)、再生RF信号が比較的大きいものと判断して、適応制御部9は、エンベロープ検波情報e1のレベル情報Lmax1及びLmin1に基づいてレベル情報差分ΔLを算出する(ステップS303)。
しかして、この後は、図3の場合とは異なり、いま算出したレベル情報差分ΔLから、このレベル情報差分ΔLの時間的な変動を表わすレベル時間変動情報ΔLtを算出する(ステップS304)。即ち、適応制御部9は、誤差メモリ16に保持されているデータ(即ち、過去の1スキャン内毎に逐次算出されていたレベル情報差分ΔL)を使用し、所定期間の前後にあるレベル情報差分ΔL同士を比較してレベル時間変動情報ΔLtを算出する。
このとき、このレベル時間変動情報ΔLtを算出するための基準時間単位としては、磁気テープとの接触開始点から接触終了までの期間(1スキャン期間)の2倍以上の期間にしてやれば良く、更には、TV信号の1フレーム期間や、それ以上の長期間に設定することも可能である。
次に、このレベル時間変動情報ΔLtを、予め設定してある設定値2(基準値2)以上であるか比較する(ステップS305)。そして、比較結果がNOのときは、ステップS306の処理に進み、結果がYESのときは、ステップS309の処理に進む。
そして、まず、ステップS305での比較結果がNO、つまりレベル時間変動情報ΔLtが設定値2未満のときは(ステップS305のNO)、再生RF信号の変動が、かなり長い期間、つまり1スキャン期間の2倍以上の期間にわたっても比較的小さいものと判断し、次いで、このときのレベル情報差分ΔLを、予め設定してある設定値1(基準値1)と比較する(ステップS306)。
そして、このステップS306で判定結果がNO、つまりレベル情報差分ΔLが予め設定してある設定値1未満の場合には(ステップS306のNO)、再生RF信号の短期間での変動が比較的小さいと判断して、時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)としてフィルタ時定数2を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行う(ステップS307)。
また、ステップS306での比較結果がYES、つまりレベル情報差分ΔLが設定値1以上のときは(ステップS306のYES)、再生RF信号のレベル変動が、短期間では比較的大きいものと判断し、このときは時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)として、フィルタ時定数2より小さい数値であるフィルタ時定数3を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行うのである(ステップS308)。
一方、ステップS305での結果がYESで、つまりレベル時間変動情報ΔLtが設定値2以上のときで(ステップS305のYES)、ステップS309に進んだときは、長期間にわたってみた場合でも再生RF信号のレベル変動が大きいとものと判断し、時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)としてフィルタ時定数5を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行う(ステップS309)。
このときのフィルタ時定数5としては、一般的にフィルタ時定数3より大きい数値を設定するが、フィルタ時定数2とは異なる数値を設定してもよいし、同等の数値としてもよい。
一方、ステップS302での比較結果がNO、つまりレベル情報Lmin0が設定値0未満のときは(ステップS302のNO)、再生RF信号が比較的小さいものと判断し、このときは時定数フィルタ回路8の設定値(フィルタ時定数)として、フィルタ時定数4を選択・設定するように、時定数フィルタ回路8に対する制御信号cを生成する制御を行う(ステップS310)。
このときのフィルタ時定数4としては、一般的にフィルタ時定数3より大きい数値を設定するが、フィルタ時定数2及び5とは異なる数値を設定してもよいし、同等の数値としてもよい。
このように、この図5の実施形態においては、再生信号をエンベロープ検波回路21及び11でエンベロープ検波して得たレベル情報からレベル情報Lmin0及びレベル情報差分ΔLを算出し、それを予め設定してある基準値(設定値0及び1)と比較し、さらに、誤差メモリ16に保持されているデータを用いて算出したレベル時間変動情報ΔLtを予め設定してある基準値(設定値2)と比較し、それらの比較結果に基づいて時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数を異なったものに設定して等化特性の収束精度の向上が得られるようにしたものである。なお、場合によっては、レベル情報Lmin0を用いずに、レベル変動を示すレベル情報差分ΔL、及び、レベル変動の時間的な変動を示すレベル時間変動情報ΔLtを用いて、フィルタ時定数の値を制御するようにしてもよい。
従って、図5に示す実施形態に拠っても、再生信号の状態に合わせて自動等化器51の特性が自動的に制御されるので、等化特性が短時間で安定した状態に収束し、高精度で応答性の良い等化特性を容易に得ることができる。
ところで、以上に説明した各実施形態においては、時定数フィルタ回路8のフィルタ時定数が固定値になっている例を示しているが、前回のフィルタ時定数の設定値やその変位により適宜変動する数値とすることも可能であり、図2,3,5などの動作フローチャート自体にヒステリシス特性を持たせて制御することも可能である。
また、エンベロープ検波回路21でエンベロープ検波して得たエンベロープ波形のレベルの最小値Lmin0と、エンベロープ検波回路11でエンベロープ検波して得たエンベロープ波形のレベルの最大値Lmax1及び最小値Lmin1の適応制御部9による検出については、図6に例示したように、磁気テープと磁気ヘッドの接触開始点から接触終了までの期間内(1スキャン内)の最大値及び最小値を算出している手法であるが、それに限定するものではなく、前記1スキャン期間を複数の期間に分割して、その各分割期間でそれぞれ最大値及び最小値を算出してもよい。
例えば、図10(A)のエンベロープ波形について図10(B1)〜(B6)に示したように、1スキャン内を順次分割したタイミング毎に最大値及び最小値を算出することも可能である。
例えば、図10(A)のエンベロープ波形について図10(B1)〜(B6)に示したように、1スキャン内を順次分割したタイミング毎に最大値及び最小値を算出することも可能である。
また、以上に説明した各実施形態では、エンベロープ検波回路21でエンベロープ検波して得たエンベロープ波形のレベルの最小値Lmin0と、エンベロープ検波回路11でエンベロープ検波して得たエンベロープ波形のレベルの最大値Lmax1及び最小値Lmin1の適応制御部9による検出を行い、自動等化器50,51の特性を自動的に制御する手法であるが、エンベロープ検波回路21からのエンベロープ検波情報e0から、エンベロープ波形のレベルの最小値Lmin0のみならず最大値Lmax0も合わせて検出を行い、エンベロープ波形のレベルの最大値Lmax0及び最小値Lmin0、エンベロープ検波回路11からのエンベロープ検波情報e1から得たエンベロープ波形のレベルの最大値Lmax1及び最小値Lmin1の合計4つの検出結果を基に、等化器の特性を自動的に制御することも可能である。
また、自動等化器50,51の適応制御部9において、エンベロープ検波情報から算出する数値情報についても、前述の実施形態のように、最大値Lmax及び最小値Lminに限定するものではなく、他の数値情報を算出して用いることも可能である。
この場合、例えば、エンベロープ検波情報e0,e1の微分値(エンベロープ波形のレベルの傾斜情報)などを算出し、その情報が予め定めた所定の基準値以上にあるか否かに基づいて制御することも、又は、更に、エンベロープ検波情報の微分値(レベルの傾斜情報)とレベル情報(最大値Lmax、最小値Lmin)やレベル変動の情報(レベル情報差分ΔL)とを組み合わせて、それぞれに予め定めた所定の基準値以上にあるか否かに基づいて制御することも可能である。
また、前述の実施形態で示した例では、複数のエンベロープ検波回路21,11を備えた構成の自動等化器50,51を使用して説明を行ったが、補正特性回路波形に対する可変ゲインアンプのゲイン(利得)特性が明確になっている場合においては、エンベロープ検波回路21で得られるエンベロープ検波情報e0から、エンベロープ検波回路11で得られるエンベロープ検波情報e1が容易に推測できる。従って、後段のエンベロープ検波回路11は不要であり、単一のエンベロープ検波回路21のみにて、本発明による自動等化器を構成することも可能である。この場合、補正特性回路波形に対する可変ゲインアンプのゲイン(利得)特性に関する情報は、適応制御部などの自動等化器内部に収納しておいてもよいし、外部のマイコンから適応制御部などに対して情報として入力する形態としてもよい。
また、前述の実施形態では、再生信号の等化手段について、デジタルフィルタ4を用いて説明を行ったが、他の等化手段、例えば、アナログフィルタなどを用いて実施することも可能である。
また、前述の実施形態では、自動等化器50,51のフィルタ処理部分を検出特性回路3と復号回路5との間に配置した場合の構成例であるが、本発明は、かかるブロック構成に限定されるものではなく、図示しない後段の再生処理回路以降に配置しても良いし、自動等化器内に、再生アンプ回路2や復号回路5などの各種の回路部を配置して、各種処理に使用するブロック構成としても良い。
また、以上に説明した実施形態では、等化誤差を算出する手段として、加算器(誤差検出器)7を用い、復号回路5の出力dからデジタルフィルタ4の出力yを減算して誤差εを取り出しているが、再生信号から実際に検出されるデータと該データの期待値との差分を抽出した差分値を等化誤差とするものであっても実施可能である。
ところで、デジタルVTRなどの場合、その記録媒体の磁気テープには、エラー訂正符号化されたデータが記録されている。そこで、このようなエラー訂正符号化データを再生する磁気再生装置では、通常、エラー訂正符号化データに対応するエラー訂正復号回路を備えている。
ここで、このエラー訂正復号回路は、データ検出回路から出力されるデータを復号してエラーの検出及び訂正を行うものであり、従って、エラー訂正復号回路により検出されるエラー数或いはエラー率は、再生信号の等化を表わしているということができる。そこで、エラー訂正復号回路により検出されるエラー数或いはエラー率を、そのまま再生信号の等化誤差として用いてもよい。
また、このとき、エラー訂正復号回路において検出されるエラー数或いはエラー率のみならず、前述したような再生信号から実際に検出されるデータと該データの期待値との差分値の両方から等化誤差を求めるようにしてもよい。
以上、本発明による自動等化器について、いくつかの実施形態を用いて説明したが、本発明における自動等化器は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、前述の実施形態に様々な変更を加えることが可能である。
例えば、前述した本発明の自動等化器における各機能及び各手段を、等化処理の適応制御用のマイクロコンピュータ等において実行されるプログラムとして実装していてもよいし、また、かかる等化プログラムをコンピュータにより読み取り可能なプログラム記憶媒体に記憶させ、該プログラム記憶媒体を装着することにより自動等化プログラムを実行させるようにしてもよいし、更には、前述したごとき自動等化処理を実現する自動等化方法を用いた如何なる機構によって具現化するようにしてもよい。
更には、前述のごとき自動等化器を装備したり、或いは前述のごとき自動等化方法を実現する機構を備えさせたり、或いは内蔵したメモリに格納した前記等化プログラムをコンピュータにより実行させたり、或いは前記等化プログラムを記憶したプログラム記憶媒体を装着することにより該プログラム記憶媒体から前記等化プログラムを読み取って、コンピュータにより実行させたりすることによって、自動等化処理を行うようにしたデジタル再生装置として実現してもよいし、デジタル信号を記録すると共に再生するデジタル記録再生装置として実現してもよい。
以上、説明したように、本発明の自動等化器に拠れば、再生信号から検出されるエンベロープ検波情報を用いて再生RF信号の品位評価を行い、その情報を基に等化誤差に対するフィルタ処理を行う時定数フィルタの設定制御を適切にすることにより、等化器の柔軟な制御を行うことができ、結果として、等化特性の良好な収束結果を得ることが可能である。
1…磁気ヘッド、2…再生アンプ回路、3…検出特性回路、4…デジタルフィルタ、5…復号回路、6…出力端子、7…加算器(誤差検出器)、8…時定数フィルタ回路、9…適応制御部、10…係数メモリ、11…エンベロープ検波回路、12…メモリ回路、13…入力端子、14…タイミング発生回路、16…誤差メモリ、20…可変ゲインアンプ、21…エンベロープ検波回路、22…補正特性算出回路、50,51…自動等化器。
Claims (19)
- 再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化器において、前記再生信号のエンベロープ検波を行うエンベロープ検波手段と、前記再生信号に対して振幅補正を行う可変ゲインアンプ手段と、前記等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段とを設け、該時定数フィルタ手段の特性パラメータを、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルに応じて制御することを特徴とする自動等化器。
- 請求項1に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの最大値又は最小値のうち少なくとも1つの値に基づいて算出されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項2に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの最大値及び/又は最小値がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項1に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動に基づいて算出されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項4に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動が予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項1に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及び該エンベロープ波形のレベル変動に基づいて算出されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項6に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベル変動がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項1に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの傾斜に基づいて算出されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項8に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベルの傾斜が予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項1に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベルの傾斜に基づいて算出されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項10に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベルの傾斜がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項1に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動及び前記レベル変動の時間変動に基づいて算出されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項12に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル変動が予め定めた所定の基準値以上であるか否か、及び、該レベル変動の時間変動が予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項1に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル、該エンベロープ波形のレベル変動及び前記レベル変動の時間変動に基づいて算出されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項14に記載の自動等化器において、前記特性パラメータは、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ波形のレベル及びレベル変動がそれぞれに予め定めた所定の基準値以上であるか否か、及び、該レベル変動の時間変動が予め定めた所定の基準値以上であるか否かに基づいて制御されることを特徴とする自動等化器。
- 請求項1乃至15のいずれかに記載の自動等化器において、前記再生信号のエンベロープ検波したエンベロープ検波情報を保持するメモリ回路を備え、前記特性パラメータが、前記メモリ回路に保持されている前記エンベロープ検波情報を用いて制御されることを特徴とする自動等化器。
- デジタル記録されたデジタル信号を再生するデジタル再生装置において、デジタル信号を再生信号として再生する際に、請求項1乃至16のいずれかに記載の自動等化器により、再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御することを特徴とするデジタル再生装置。
- 再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化方法において、前記再生信号のエンベロープ検波により当該再生信号のレベルを検出する処理ステップと、前記再生信号に対して振幅補正を行う処理ステップと、前記再生信号のエンベロープ検波により得られる当該再生信号のレベルに基づいて、前記等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段のフィルタ時定数特性を制御する処理ステップとを含むことを特徴とする自動等化方法。
- 再生信号に対する等化特性を等化誤差に応じて制御するようにした自動等化処理の実行に必要な等化プログラムを格納したプログラム記憶媒体であって、前記等化プログラムとして、前記再生信号のエンベロープ検波により当該再生信号のレベルを検出する処理ステップと、前記再生信号に対して振幅補正を行う処理ステップと、前記再生信号のエンベロープ検波により得られる当該再生信号のレベルに基づいて、前記等化誤差に対してフィルタ処理を行う時定数フィルタ手段のフィルタ時定数特性を制御する処理ステップとを含むプログラムが記憶されていて、コンピュータにより読み取りが可能なことを特徴とするプログラム記憶媒体。
Priority Applications (1)
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JP2004101739A JP2005285290A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 自動等化器と自動等化方法及びプログラム記憶媒体、及び、デジタル再生装置 |
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Family Applications (1)
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2004
- 2004-03-31 JP JP2004101739A patent/JP2005285290A/ja active Pending
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