JP2005284858A - 移動体管理装置 - Google Patents

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政和 深江
Hisanori Miura
久典 三浦
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Abstract

【課題】誤動作を起こすことの少ない移動体管理装置を得る。
【解決手段】 この移動体監視装置1は、管理対象の移動体に取付けられ特定周波数の電波に共振する共振回路を有する共振タグ2と、共振タグ2が共振する特定周波数の電波を送信する送信手段3と、送信手段3から送信された電波と共振タグ2から発信される反射波とを受信して共振タグ2の存在の有無を判別する受信手段4とを備える。送信手段3は、無信号期間と有信号期間とが交互に繰り返される間欠信号を送信する。受信装置4は、無信号期間に残存している前記共振タグから発信されている反射波の有無を確認して共振タグ2の存在の有無を判別する。
【選択図】図1

Description

この発明は、移動体管理装置に関し、特にたとえば、商品・製品等の管理が必要な移動体に共振タグを取付け、共振タグが共振したときに発信される反射波を利用して移動体の管理する移動体管理装置に関する。
従来より、移動体管理装置としては、商店、デパート等で万引き防止に用いられている防犯システムや、工場・倉庫等での製品・商品の出入りの管理に用いられている出入庫管理システムが知られている。これらのシステムでは、まず特定周波数で共振する共振回路を有する共振タグを管理対象物である商品等に貼着する。そして、建物出入り口付近に共振タグが共振する電波を送信する送信装置と、共振タグの反射波を受信する受信装置とが設置されている。共振タグが貼付されたままの商品等が、送信装置の近傍に近づいたとき、共振タグから反射波が発されて、この電波を受信装置で受信することで、管理対象物の通過の有無を検知するように構成されている。
しかしながら、これらシステムで使用する電波は、電波法により強度が制限されているために強いもの使用することができない。そのため、共振タグの共振による反射波は送信装置から送信される電波に比べて微小である。従って、反射波により検知が行えるように増幅処理を行うが、回路的に扱える信号レベルには限度がある。また、従来の装置では、送信装置が送信する電波に正弦波信号を用いているため、外来電波による影響を受けやすく誤作動が頻出していた。上記の問題に鑑み、送信装置の電波に間欠正弦波を用いた盗難防止システムが提示されている。

特許2951226号公報
特許文献1で開示されている技術は、タグ自身が音を発する自鳴式タグに対して、警報器を作動させる信号と警報器を停止させる信号とに間欠正弦波を用いたものであるが、自鳴式タグを用いた盗難防止システムは、その仕組みゆえ、管理するものに取付けるタグが大型であり、また、その価格も共振タグに比べ高価である。また、特許文献1で開示されている技術は、自鳴式タグについて動作の制御を行う信号を送るための技術であり、共振タグから発信される反射波を受信する共振タグを用いたシステムの誤動作を低減させることはできなかった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、外来電波による外乱による誤動作もなく安定した動作をする移動体監視装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、管理対象の移動体に取付けられ特定周波数の電波に共振する共振回路を有する共振タグと、共振タグが共振する特定周波数の電波を送信する送信手段と、送信手段から送信された電波と共振タグから発信される反射波とを受信して共振タグの存在の有無を判別する受信手段とを備え、送信手段は、無信号期間と有信号期間とが交互に繰り返される間欠信号を送信し、受信装置は、無信号期間に残存している共振タグから発信されている反射波の有無を確認して共振タグの存在の有無を判別することを特徴とする、移動体管理装置である。この発明では、送信装置から電波の発信されていない状態における共振タグの反射波を検知して、共振タグの有無が確認される。
請求項2に記載の発明は、間欠信号の無信号期間と有信号期間との割合が変更可能である、請求項1に記載の移動体管理装置である。この発明では、無信号期間と有信号期間との割合を任意に変更することで、共振タグに発信する信号の強さを弱めないで、発生する電界を弱めることができる。また、近接した距離で本発明の移動体管理装置を複数使用するときに、それぞれの装置毎に間欠信号が異なるように設定を行える。
請求項3に記載の発明は、間欠信号の有信号期間の信号周波数が150kHzを超え30MHz以下の場合、有信号期間の出現周期を1/100000秒以内とし、間欠信号の有信号期間の信号周波数が30MHzを超え1GHz以下の場合、有信号期間の出現周期を1/1000000秒以内とする、請求項1または請求項2に記載の移動体管理装置である。この発明では、送信装置により生ずる電界を任意の上限値に設定できる。
請求項4に記載の発明は、受信装置は、複数の受信アンテナを有し、複数の受信アンテナの受信信号を加算する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動体管理装置である。この発明では、複数の受信アンテナから得られた受信信号を加算し、信号のS/N比を上昇させる。
請求項5に記載の発明は、複数の受信アンテナの1つは、共振タグから発信される反射波を受信困難な位置に設置され、反射波を受信困難な位置に設置されたアンテナの信号を増幅して加算された受信信号との差分をとる、請求項4に記載の移動体管理装置である。この発明では、反射波の信号を含む信号を加算したものと、ほとんど反射波の信号を含まない信号を増幅したものとを差分し、ノイズを削減する。
請求項6に記載の発明は、受信装置は、複数の受信アンテナを有し、受信アンテナからの受信信号の差分をとる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動体管理装置である。この発明では、各受信アンテナの信号の差分をとることにより、信号のS/N比を上昇させる。
請求項7に記載の発明は、受信装置は複数の受信アンテナを有し、複数の受信アンテナが受信した無信号期間の信号を加算または差分をとった後、反射波が現れる周期毎に同期させて加算する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動体管理装置である。この発明では、受信アンテナが受信した無信号期間の信号を加算または差分をとった後、共振タグの反射波が現れる周期毎に同期させて加算することにより、信号に含まれるノイズを除去し、共振タグの反射波の信号のみを取り出す。
本発明にかかる移動体監視装置によれば、外来電波による外乱による誤動作もなく安定した動作をする移動体監視装置を得る。
本発明にかかる移動体管理システムの一実施の形態を以下図面を参照して説明する。図1は、本発明にかかる移動体監視装置システムの一実施の形態が適用された盗難防止装置を示す概略図である。
盗難防止装置1は、図1に示すように、大略、共振タグ2、送信装置3、受信装置4および警報器5から構成される。共振タグ2は、商品の店舗への出入りを管理するためのタグであり、一商品に1つまたは複数個貼付される。また、送信装置3および受信装置4は、ゲート装置として店舗の出入り口の両脇に設置される。以下、盗難防止装置1を構成する各部の構造・機能等について説明を行う。
図2は共振タグを示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は裏面図であり、(c)は要部断面図解図である。共振タグ2は、図2に示すように、絶縁フィルム6を有する。絶縁フィルム6には、安定した誘電率を有する合成樹脂が用いられる。合成樹脂としては、誘電特性が安定した種々の樹脂が使用できるが、例えば、誘電損失の低いポリエチレンや、ポリプロピレン、アイオノマー等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、エチレン・メタクリル酸共重合体等が用いられる。
絶縁フィルム6の両面には、金属箔7が接着剤により貼着され金属箔回路8および金属箔回路9が形成されている。金属箔回路8,9は、送信装置3から送信された電波に共振して反射波を発信するための共振回路を構成するものである。なお、金属箔7としては、導電性を有する金属が適用できるが、導電性が優れている点でアルミニウム箔や銅箔が使用されるのが望ましい。図2(a)に示すように、金属箔回路8は、コンデンサ電極板部8aと螺旋状部8bと回路端子部8cとを有する。金属箔回路9は、図2(b)に示すように、コンデンサ電極板8aと略重なり合う位置にコンデンサ電極板部9aと、回路端子部8bの位置と略重なり合う位置に回路端子部9bとを有する。回路端子部8bと回路端子部9bとは、絶縁フィルム6を破壊して、短絡導通されている。上述した構成により金属箔回路8および9は、全体として共振回路を構成し、特定の周波数の電波に共振し反射波を発信する。
なお、金属箔回路8、9の形成方法について説明すると、まず、絶縁フィルム6の両面に金属箔7を接着剤により貼着する。そして、金属箔7にグラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷、凸版印刷等の印刷手段により、耐エッチング性を有するインクで回路パターンを印刷する。回路パターンを印刷した後は、酸またはアルカリ等の薬液を用いて化学的にエッチング処理を施し、不要な金属箔7を除去する。次に冷間圧接、高周波、超音波等による溶着等公知の方法により金属箔回路8,9の間にある絶縁フィルム6を破壊して、回路端子部8bと9bとを短絡導通させ、金属箔回路8,9を形成する。
絶縁フィルム6および金属箔回路9の表面には、粘着剤が積層され、粘着剤層10が形成されている。粘着剤層10は、共振タグ2を商品等に貼付するときに用いられるものである。粘着剤としては、金属箔回路8,9の共振回路の感度低下や共振周波数に誤差を生じない粘着剤であればどのような粘着剤が使用されてもよい。なお、この実施の形態においては、金属箔回路8の表面上には何も積層していないが、金属箔回路8の保護のために樹脂等を積層してコーティング層を設けたり、見栄えの向上や回路を隠蔽するために紙等が積層されてもよい。
次に、送信装置3について説明を行う。なお、図3は、送信装置を示す機能ブロック図である。
送信装置3は、発振部11を有する。発振部11は、共振タグ2を共振させるための信号の元となる信号を発振するためのものである。発振部11で発振された信号は、遁倍部12に入力される。遁倍部12は、入力された信号を遁倍するものである。遁倍部12は、入力された信号を所定の遁倍率で遁倍し、その信号を正弦波整形部13と制御信号整形部14とに入力する。
正弦波整形部13は、信号を単一周波数の正弦波に整形するものである。正弦波整形部13は、遁倍部12から入力された信号にフィルタ処理を施し、単一周波数の正弦波信号に整形する。なお、図4は、送信装置各部における信号を示す図であり、(a)は、正弦波整形部13から出力される正弦波信号の波形の一例を示す図である。
制御信号整形部14は、入力された信号を遁倍し、装置のON−OFF制御に用いる信号を生成するものである。制御信号整形部14は、遁倍部12から入力された信号をさらに遁倍し、所定のデューティサイクルの制御信号を生成する。なお、図4の(b)は、制御信号整形部から出力されるディーティサイクルが50%の制御信号の波形を示す図である。
なお、この実施の形態においては、正弦波整形部13で発する正弦波の周波数が150kHzを超え30MHz以下で生成した場合、制御信号生成部14で生成する制御信号の周波数を100kHz以上とする。この場合、電界強度測定において分解能帯域幅が10kHzで測定した場合と、100kHzで測定した場合の測定値の差が3db以内となる。これにより、電波法での規定された電界強度の測定は分解能帯域幅が10kHzでの測定が行われる。また、正弦波の周波数が30MHzを超え1GHz以下で生成した場合、制御信号生成部14で生成する制御信号の周波数を1000kHz以上とする。
正弦波整形部13で整形された正弦波信号は、スイッチ部15に入力される。スイッチ部15は、スイッチング処理により入力された信号を間引き、間欠した信号にするものである。スイッチ処理のタイミングは、制御信号整形部14の制御信号に基づいて行われる。スイッチ部15は、入力された正弦波信号を一定の間隔で間引き、図4(c)に示すような無信号期間と有信号期間とが交互に繰り返される間欠正弦波信号に整形する。
スイッチ部15で生成された間欠正弦波信号は、増幅部16に入力される。増幅部16は、信号を増幅させるものである。増幅部16は、スイッチ部15で生成された間欠正弦波信号を増幅する。増幅された間欠正弦波信号は、ドライバー部17に入力される。ドライバー部17は、電波として輻射する信号を電力増幅するものである。ドライバー部17に入力された間欠正弦波信号は、電力増幅された後、送信アンテナ18に入力される。送信アンテナ18に入力された間欠正弦波信号は、空間に電波として輻射される。
ついで、受信装置4について説明を行う。図5は、受信装置を示す機能ブロック図である。受信装置4は 制御信号整形部19を有する。制御信号整形部19には、送信装置3の制御信号整形部14の出力である制御信号が入力されている。制御信号整形部19は、入力された制御信号にデューティサイクルの調整及び位相調整を施して、新たな制御信号を生成する。この制御信号は、受信装置4における制御信号として用いられる。
受信装置4は、複数の受信アンテナ20a〜20nを有する。受信アンテナ20a〜20nは、送信アンテナから輻射された間欠正弦波信号と、共振タグ2から発信された反射波を受信する。受信アンテナの設置位置は、受信アンテナ20aから受信アンテナ20mまでについては、共振タグ2が反射波を発信したとき、その電波の信号が回路的に扱えるレベルの大きさで受信できる位置に設置される。反対に、受信アンテナ20nについては、送信装置3からの電波が受信可能で、且つ共振タグ2の反射波が受信することが困難な位置に設置される。
各受信アンテナ20a〜20nにはローパスフィルタ21a〜21nが接続されている。ローパスフィルタ21a〜21nは、一定の周波数より高い周波数の信号成分は除去するものである。ローパスフィルタ21a〜21nは、受信アンテナ20a〜20nから入力された信号の高周波ノイズを除去した後、スイッチ部22a〜22nに信号を入力する。スイッチ部22a〜22nは、スイッチング処理により入力された信号のうち有信号期間の信号を間引き、無信号期間の信号のみを取り出すものである。
スイッチ部22a〜22mで無信号期間の信号のみにされた信号は、加算部23に入力される。加算部23において、スイッチ部22a〜22mから入力された信号は、ひとつの信号として加算される。
スイッチ部22nで無信号期間の信号のみにされた信号、すなわち、共振タグ2の反射波を受信困難な位置に設置された受信アンテナ20nの信号は、増幅部24により受信アンテナ20aからアンテナ20mまでの受信アンテナの本数倍に増幅される。
加算部23の出力と増幅部24の出力とは、差動増幅部25に入力される。差動増幅部25は、入力された加算部23と増幅部24の出力を差動増幅することで、共振タグ2の反射波に同期しているノイズを削減する。
差動増幅部25の出力信号は、遅延部26aと加算部27とに入力される。遅延部26aは、入力された信号を制御信号の半周期分ずつ位相を遅延する。遅延部26aの出力は、加算部27に入力されるとともに、遅延部26bに入力される。遅延部26bに入力された信号は、遅延部26aと同様に制御信号の半周期分ずつ位相が遅延される。さらに遅延部26bの出力は、加算部27に入力されるとともに、遅延部26cに入力される。遅延部26cに入力された信号は、遅延部26a,遅延部26bと同様に制御信号の半周期分ずつ位相が遅延される。遅延部26cの出力は、加算部27に入力される。
加算部27は、差動増幅部25および遅延部26a〜26cの出力信号を同期させて加算する。これにより、これまでの処理で除去されなかった信号周期に同期していないノイズ信号を低減する。
加算部27の出力はA/D変換部28に入力される。A/D変換部28に入力された信号は、デジタル化処理が施されデジタル信号に変換する。A/D変換部28でデジタル化された信号は、検波部29に入力される。検波部29は、入力された信号に基いて、その信号に共振タグ2の反射波が含まれているのかを判断するものである。検波部29は、入力された信号に共振タグ2の反射波が含まれていると判断した場合には、接続されている警報器5を作動させて警報を発する。
続いて、共振タグを検知するフローについて説明を行う。
盗難防止装置1は、作動状態において、送信装置3から共振タグ2を共振させるために電波を常に送信している。送信される電波は、上述したように、有信号期間と無信号期間とが交互に繰り替えされる間欠正弦波波形の電波である。なお、このとき、送信装置3は、図4(b)に示す制御信号で動作しており、受信装置は、図6(a)に示す制御信号で動作している。図6は、受信装置各部の信号を示す図であり、(a)は、制御信号整形部から出力される信号を示す図である。
支払いが済んでいない商品は、レジで共振タグ2が取外されてるなどされていないため、商品に共振タグ2が貼付されたままの状態にある。この状態で商品を持った者が店舗の出入り口にさしかかると、共振タグ2が送信装置3の電波に共振する範囲に進入する。このとき、共振タグ2から反射波が発信される。なお、共振タグ2から発信される反射波は、送信装置3から送信されている電波が有信号期間のとき、振幅が安定した正弦波波形の信号が発信される。他方、送信されている電波が無信号期間のときは、共振タグ2が共振していないため、時間経過とともに振幅が減少する正弦波波形の信号が発信される。
共振タグ2から反射波が発信されているとき、受信アンテナ20a〜20mは、送信装置3から送信された電波と共振タグ2から発信されている反射波とを受信する。受信アンテナ20a〜20mで受信される電波は、有信号期間では、送信装置3から発信された信号に共振タグ2の反射波が重なってものが受信される。そして、無信号期間においては、時間経過とともに振幅が減少している共振タグ2の残存している反射波が受信されている。なお、受信アンテナ20nは、共振タグ2の反射波を受信困難な位置に設置されているため、共振タグ2から発信されている反射波を受信しない。
受信アンテナ20a〜20nで受信された信号は、それぞれローパスフィルタ21a〜21nに入力され高周波ノイズが除去される。共振タグ2が共振していない状態状態では、図6(b)に示すように、送信装置3から発信された信号の波形と略同じ波形の信号がローパスフィルタ21a〜21nから出力される。共振タグ2が共振している状態では、共振タグ2の反射波が受信アンテナ20a〜20mに受信され、図6(c)に示すような波形の信号が受信される。このとき、ローパスフィルタ21nから出力される信号の波形は、受信アンテナ20nが共振タグ2の影響を受けないため、共振タグ2が共振している状態でも、図6(b)と同様となる。なお、図6は、受信装置各部の信号を示す図であり、(b)は、共振タグ2が共振していない状態でのローパスフィルタ21a〜21nから出力される信号の波形を示す図であり、(c)は、共振タグ2が共振している状態でのローパスフィルタ21a〜21nから出力される信号の波形を示す図である。
ローパスフィルタ21a〜21nから出力された信号は、それぞれスイッチ部21a〜21nに入力される。スイッチ部21a〜21nに入力された信号は、有信号期間の信号が間引かれて、無信号期間の信号だけが取り出された信号となる。よって、共振タグ2が共振していない状態では、ローパスフィルタ21a〜21nから出力された信号は、図6(d)の示すように、信号が含まれていないものとなる。他方、共振タグ2が共振している状態では、図6(e)に示すように、無信号期間に残存している共振タグ2から発信されている反射波だけが含まれているものとなる。このとき、ローパスフィルタ21nから出力される信号は、上述した理由で、図6(d)と同様となる。図6は、受信装置各部の信号を示す図であり、(d)は共振タグが共振してない状態でのスイッチ部22a〜22nから出力される信号の波形を示す図であり、(e)は共振タグが共振している状態でスイッチ部21a〜21mから出力される信号の波形を示す図である。
スイッチ部21a〜21mから出力された信号は、加算部23に入力され加算される。共振タグ2が共振していない状態では、スイッチ部21a〜21mから出力された信号は、図6(f)の示すように、信号が含まれていないものとなる。他方、共振タグ2が共振している状態では、図6(g)に示すように、無信号期間に残存している共振タグ2から発信されている反射波だけが含まれているものとなる。加算部23により加算され、無信号期間に残存している共振タグ2から発信された反射波の信号の振幅は大きくなり、信号レベルとして扱いやすいものとなる。なお、図6は、受信装置各部の信号を示す図であり、(f)は共振タグが共振してない状態での加算部から出力される信号の波形を示す図であり、(g)は共振タグが共振している状態に加算部から出力される信号の波形を示す図である。
ローパスフィルタ21mの出力は、増幅部24に入力されて増幅される。増幅する倍率は、加算部23から出力される信号と同じ信号レベルとするために、受信アンテナ20aから受信アンテナ20mの本数分だけ増幅される。
加算部23の出力と増幅部24の出力は、差動増幅部25に入力されて差動増幅される。共振タグ2が共振している状態における加算部23と出力と増幅部24の出力との差は、共振タグから発信されている反射波である。よって、共振タグ2が共振している状態で、加算部23と増幅部24との出力を差動増幅することにより、共振タグ2の反射波に同期しているノイズが削減する。
さらに、差動増幅部25の出力は、これまでの処理で除去されていない信号周期に同期していないノイズを低減し、共振タグ2の反射波の信号のみを取り出すために、図7に示すように、差動増幅部25の出力と遅延部26a〜26cで制御信号の半周期ずつ遅延された出力とが加算部27で加算される。なお、図7は、共振タグから反射波が発信されている状態において、加算部と遅延部において行われる処理を示す図解図である。
ノイズが除去され、共振タグの反射波のみとなった信号は、A/D変換部28によりデジタル化されて、検波部29に入力される。検波部29では、入力された信号の波形に基づいて、入力された信号が共振タグ2の反射波であるか外来電波であるか判断する。なお、この判断には、無信号期間における共振タグ2の反射波が、時間の経過とともに振幅が減衰している正弦波波形を利用して、波形比較などの方法により判断される。検波部29で信号が共振タグ2の反射波のものと判断した場合には、警報器5により警報を発し、共振タグ2が貼付されたものがゲートを通過したことを、店員等に知らせる。
このように、この発明にかかる移動体管理装置では、共振タグを共振させる間欠信号の無信号期間内に共振タグから発信される反射波を利用しているので、共振タグから発信される反射波の増幅が容易である。また、従来のものと比べ、共振タグの反射波の出現周期や出現期間が明確で、判断に用いる反射波の信号波形が、時間の経過とともに振幅が減衰する波形であるので、外来電波との区別がつき易い。さらに、複数の受信アンテナを用いて反射波を受信し、各受信アンテナで受信された信号に加算、減算処理を施すことにより、ノイズ低減を図ることが容易である。以上のような、作用・効果により、本発明の移動体管理装置は、従来のものと比べ、誤動作を起こしにくい。
引き続いて、本発明にかかる移動体管理装置の別の実施形態について説明を行う。図8は、本発明にかかる移動体管理装置の別の実施形態で使用される受信装置を示す機能ブロック図である。なお、この実施形態においても、共振タグ2および送信装置3は、上述したものと同様の構成のものが使用される。なお、受信装置30において、受信装置4と同様の構造・働きをするものについては、同符号を付し、説明を割愛する。
この実施の形態において、受信装置30の受信アンテナ31a〜31fはクラス分けされている。クラス分けは、位置的に近接した受信アンテナ同士を同じクラスに属するグループとして分け、分離平面によるクラス分けがされている。具体的に図9を参照して説明すると、受信アンテナ31a〜cはクラス1、受信アンテナ31d〜31fはクラス2にクラス分けされている。さらに、これらクラスはクラス同士が距離を置いて設置されている。なお、上述した受信装置4と異なり、受信アンテナ31a〜31fが全て共振タグ2の反射波を受信可能な位置に設置されている。受信アンテナ31a〜31fが受信した信号は、クラスごとに加算部32a、加算部32bにおいて加算され、加算部32a,32bの出力を差動増幅部25で差動増幅する。この実施の形態においても、上述したような構成をとったことにより、上述した実施の形態と同様に、ノイズが少ない信号を得ることが可能である。なお、図9は、受信アンテナのクラス分けを示す概念図である。
今まで上述してきた実施の形態のおいて、共振タグに図2に示す共振タグを用いたが、使用できる共振タグはこれに限られることはない。送信装置から送信される特定周波数の電波で共振し反射波を発信する共振タグであればよく、大きさ、形状、材質、構造、製造方法に限りはない。
また、上述してきた実施の形態では、一つの場所に一つの盗難防止装置を設置した場合について説明を行ったが、これに限られることなく、同一の場所や近接した場所に複数の移動体管理装置が設置されてもよい。なお、複数の移動体管理装置を同一の場所で使用し、お互いの信号で混信する恐れが生じる場合、それぞれの移動体管理装置から発信される間欠信号の間欠周期を変えることが望ましい。これにより、受信装置が対象となる間欠信号を判別容易となるため、混信による誤作動を引き起こすことがない。
さらに、上述してきた実施の形態では、送信装置と受信装置とを、図1に示すように、それぞれ店舗出入り口の両脇に設置するように構成したが、これに限らず、図10(a)に示すように、設置スペースを節約するために送信装置と受信装置とを接近させ出入り口の片脇にまとめて設置してもよい。また、図10(b)に示すように、送信装置と受信装置とを接近させ配置した移動体管理装置を、それぞれ出入り口の両脇に設置してもよい。なお、図10は、送信装置と受信装置の別の設置状況を示す図であり、(a)は、送信装置と受信装置とを片脇に固めて設置した状況を示す図であり、(b)は、送信装置と受信装置とを接近させて両脇に1つずつ移動体管理装置を設置した状況を示す図である。
さらに、上述してきた実施の形態では、間欠信号の無信号期間と有信号期間との割合を等しくしたが、間欠信号の無信号期間と有信号期間との割合はこれに限られることはない。例えば、移動体管理装置が発する電界強度を一定の値に保ったまま、共振タグから発信される反射波の信号レベルを大きくしたい場合などには、電波法で定められている電界強度の限界まで有信号期間の信号レベルを強くして有信号期間の時間を短くとり、無信号期間の時間を長くするような調整が行われてもよい。なお、反対に有信号期間の時間を長くとり、無信号期間の時間を短くするような調整が施される場合には、検波部において、反射波の波形と外来電波との判別が容易な範囲で、無信号期間の長さが設定される必要がある。
なお、上述してきた実施の形態においては、管理対象となる移動体を店頭に置かれている商品とし、盗難防止装置を例にとって本発明を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限られることはない。本発明は、移動する物や人などの一定の領域への出入りを管理するために使用されればよい。適用例としては、盗難防止装置の他、倉庫等の入出庫管理システムや、一定の領域への入退場管理を行うシステム等として適用することができる。
本発明にかかる移動体監視装置システムの一実施の形態が適用された盗難防止装置を示す概略図である。 共振タグを示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は裏面図であり、(c)は要部断面図解図である。 送信装置を示す機能ブロック図である。 送信装置各部における信号を示す図であり、(a)は、正弦波整形部から出力される信号の波形を示す図であり、(b)は、制御信号整形部から出力される信号の波形を示す図であり、(c)は、スイッチ部から出力される信号の波形を示す図である。 受信装置を示す機能ブロック図である。 受信装置各部の信号を示す図であり、(a)は、制御信号整形部から出力される信号を示す図であり、(b)は、共振タグ2が共振していない状態でのローパスフィルタ21a〜21nから出力される信号の波形を示す図であり、(c)は、共振タグ2が共振している状態でのローパスフィルタ21a〜21nから出力される信号の波形を示す図であり、(d)は共振タグが共振してない状態でのスイッチ部22a〜22nから出力される信号の波形を示す図であり、(e)は共振タグが共振している状態でスイッチ部21a〜21mから出力される信号の波形を示す図であり、(f)は共振タグが共振してない状態での加算部から出力される信号の波形を示す図であり、(e)は共振タグが共振している状態に加算部から出力される信号の波形を示す図である。 共振タグから反射波が発信されている状態において、加算部と遅延部において行われる処理を示す図解図である。 本発明にかかる移動体管理装置の別の実施形態で使用される受信装置を示す機能ブロック図である。 受信アンテナのクラス分けを示す概念図である。 送信装置と受信装置の別の設置状況を示す図であり、(a)は、送信装置と受信装置とを片脇に固めて設置した状況を示す図であり、(b)は、送信装置と受信装置とを接近させて両脇に1つずつ移動体管理装置を設置した状況を示す図である。
符号の説明
1 盗難防止装置
2 共振タグ
3 送信装置
4,30 受信装置
5 警報器
8,9 金属箔回路
13 正弦波整形部
15 スイッチ部
18 送信アンテナ
19 制御信号整形部
20a〜20m,31a〜31f 受信アンテナ
21a〜21n スイッチ部
23,32a,32b 加算部
24 増幅部
25 差動増幅部
26a〜26c 遅延部
27 加算部
29 検波部


Claims (7)

  1. 管理対象の移動体に取付けられ特定周波数の電波に共振する共振回路を有する共振タグと、
    前記共振タグが共振する特定周波数の電波を送信する送信手段と、
    前記送信手段から送信された電波と前記共振タグから発信される反射波とを受信して共振タグの存在の有無を判別する受信手段とを備え、
    前記送信手段は、無信号期間と有信号期間とが交互に繰り返される間欠信号を送信し、
    前記受信装置は、前記無信号期間に残存している前記共振タグから発信されている反射波の有無を確認して共振タグの存在の有無を判別することを特徴とする、移動体管理装置。
  2. 前記間欠信号の無信号期間と有信号期間との割合が変更可能である、請求項1に記載の移動体管理装置。
  3. 前記間欠信号の有信号期間の信号周波数が150kHzを超え30MHz以下の場合、有信号期間の出現周期を1/100000秒以内とし、
    前記間欠信号の有信号期間の信号周波数が30MHzを超え1GHz以下の場合、有信号期間の出現周期を1/1000000秒以内とする、請求項1または請求項2に記載の移動体管理装置。
  4. 前記受信装置は、複数の受信アンテナを有し、
    前記複数の受信アンテナの受信信号を加算する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動体管理装置。
  5. 前記複数の受信アンテナの1つは、前記共振タグから発信される反射波を受信困難な位置に設置され、
    前記反射波を受信困難な位置に設置されたアンテナの信号を増幅して前記加算された受信信号との差分をとる、請求項4に記載の移動体管理装置。
  6. 前記受信装置は、複数の受信アンテナを有し、前記受信アンテナからの受信信号の差分をとる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動体管理装置。
  7. 前記受信装置は複数の受信アンテナを有し、
    前記複数の受信アンテナが受信した無信号期間の信号を加算または差分をとった後、前記反射波が現れる周期毎に同期させて加算する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動体管理装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003897A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 通信特性測定システムおよび検定方法
JP2011060133A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Toshiba Tec Corp Rfタグリーダライタ

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