JP2011060133A - Rfタグリーダライタ - Google Patents
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Abstract
【課題】、RFタグリーダライタによるRFタグの読み取りタイミングの制御を行うにあたり、光学センサ等の特別なセンサを付加することなく実現することができ、且つ周波数の利用効率の低下を抑制することのできる技術を提供する。
【解決手段】所望の信号を送信する送信用アンテナと、通信対象であるRFタグから送信される電波を受信する受信用アンテナと、前記送信用アンテナから放射される電波の反射波の前記受信用アンテナにおける受信強度を判定するリターンロス判定部と、前記リターンロス判定部にて判定されるリターンロスの値をトリガとしてRFタグの読取動作を開始させる読取制御部と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】所望の信号を送信する送信用アンテナと、通信対象であるRFタグから送信される電波を受信する受信用アンテナと、前記送信用アンテナから放射される電波の反射波の前記受信用アンテナにおける受信強度を判定するリターンロス判定部と、前記リターンロス判定部にて判定されるリターンロスの値をトリガとしてRFタグの読取動作を開始させる読取制御部と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、RFタグ(RFID:Radio Frequency Identification)を読み取るRFタグリーダライタに関し、特に、RFタグリーダライタにおけるRFタグの読み取りタイミングの制御に関する。
従来、スーパーマーケット等におけるバックヤード側と売場(店舗)側との間での商品の出入を管理する技術として、バックヤード側と売場の出入り口に設置されたRFタグリーダライタとアンテナゲートを使用する構成が知られる(例えば、特許文献1を参照。)。
RFタグとバーコードラベルが添付された商品は、アンテナゲートを通過するとき、RFタグリーダライタによって、RFタグに書き込まれている商品情報を読み取られる。このようにして読み取られた情報は、店舗サーバに送信され、店舗内の在庫管理などに利用される。
また、一般的なRFタグリーダライタでは、サーキュレータ等を用いることによりアンテナを送受信に共用するが、このような構成におけるアンテナの故障などによる過大入力に対して受信回路を保護する技術が知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
上記従来技術では、売場とバックヤード間で商品の入出を管理するために、光学センサ等により商品の入出を検知し、RFタグリーダライタからの信号の送信を制御する必要があった。もちろん、光学センサ等を使用せず、RFタグリーダライタによって常時RFタグを読み取る動作を実行することも考えられるが、このような手法は周波数の利用効率の低下を招き、他のRFタグリーダライタとの干渉等の弊害を生じるおそれがある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、RFタグリーダライタによるRFタグの読み取りタイミングの制御を行うにあたり、光学センサ等の特別なセンサを付加することなく実現することができ、且つ周波数の利用効率の低下を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、所望の信号を送信する送信用アンテナと、通信対象であるRFタグから送信される電波を受信する受信用アンテナと、前記送信用アンテナから放射される電波の反射波の前記受信用アンテナにおける受信強度を判定するリターンロス判定部と、前記リターンロス判定部にて判定されるリターンロスの値をトリガとしてRFタグの読取動作を開始させる読取制御部と、を備えるRFタグリーダライタに関する。
以上に詳述したように、本発明によれば、、RFタグリーダライタによるRFタグの読み取りタイミングの制御を行うにあたり、光学センサ等の特別なセンサを付加することなく実現することができ、且つ周波数の利用効率の低下を抑制することのできる技術を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるRFタグリーダライタを利用した物品管理システムの概略を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態によるRFタグリーダライタ1は、例えば、それぞれにRFタグが付されている商品2が保管されているバックヤードと、バックヤードに保管されている商品2が陳列される売場との間のゲートに配置される。
このような位置に配置されたRFタグリーダライタ1により、ゲートを通過する商品2
に付されているRFタグ2tを読み取り、当該商品がバックヤード側から売場側に移動したことを把握することが可能となる。
に付されているRFタグ2tを読み取り、当該商品がバックヤード側から売場側に移動したことを把握することが可能となる。
以下、本実施の形態によるRFタグリーダライタ1の詳細について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態によるRFタグリーダライタの回路の概略構成を示す図である。
同図に示すように、本発明の第1の実施の形態によるRFタグリーダライタ1は、アンテナ101(送信用アンテナおよび受信用アンテナに相当)、サーキュレータ102、カプラ103、パワーディテクタ104、受信回路105、送信回路106、パワーアンプ107、制御回路108、発振器109、A/Dコンバータ110およびRFスイッチ112を備えてなる構成となっている。
本実施の形態によるRFタグリーダライタ1では、サーキュレータ102を用いることにより、単一のアンテナ101を、RFタグ2tに対して信号を送信するための送信用のアンテナと、RFタグ2tから返信されてくる信号を受信するための受信用のアンテナとに兼用可能としている。
本実施の形態によるRFタグリーダライタ1の送信系は、送信回路106とパワーアンプ107により構成されている。また、受信系は、カプラ103、パワーディテクタ104および受信回路105により構成されている。発振器109は、送信回路106と受信回路105に供給され、送信回路106と受信回路105は制御回路108により制御されている。また、制御回路108は、パワーアンプ7のゲインを制御し、RFタグリーダライタ1の送信パワーを任意に設定することができる。
送信回路106が出力した信号は、パワーアンプ107で、31dBm程度に増幅され、サーキュレータ102を介してアンテナ101から送信される。本来ならば、アンテナ101とサーキュレータ102の間にLPF(Low Pass Filter)が挿入され不要な高調波を抑制するが、ここでは説明を省略する。
アンテナ101で受信した信号と、アンテナ101の不整合や故障による送信信号の反射波は、サーキュレータ102とカプラ103とRFスイッチ112を介して受信回路105に回り込む。カプラ103は、サーキュレータ102から受信回路105へ向かう信号の一部を分波し、この分波信号はパワーディテクタ104に入力される。パワーディテクタ104は、例えばショットキー・ダイオード(Schottky diode)で構成され、入力された信号の電力に応じた電圧を出力する。パワーディテクタ104の出力信号はA/Dコンバータ110でデジタル信号に変換され、制御回路108に入力される。
RFスイッチ112は、受信回路105を保護するために設けられており、制御回路108により制御され、通常はON状態となっている。アンテナ101の不整合や故障により送信信号の反射波が大きくなり、A/Dコンバータ110によりデジタル信号に変換されたパワーディテクタ104の出力信号が規定値を超えると、制御回路108はRFスイッチ112をOFFにし、受信回路105の入力ラインを遮断する。
次に、本実施の形態によるRFタグリーダライタ1の動作について、図3に示すグラフと図4に示すフローチャートを用いて説明する。図3の上段のグラフは「RFタグリーダライタの送信出力の大きさ」と「時間」の関係を示しており、図3の下段のグラフは「パワーディテクタにて検出される信号強度」と「時間」の関係を示している。
まず、RFタグリーダライタ1の制御回路108は、パワーアンプ7のゲインを制御し、送信パワーが例えば10dBmになるように設定する(ACT101)。
次に、RFタグリーダライタ1の送信回路106は、検出用信号(1)として、例えば10マイクロ秒〜100マイクロ秒程度の無変調パルスを発生させる。この検出用信号(1)は、パワーアンプ107で増幅してからサーキュレータ102を介してアンテナ101から送信される(ACT102)。
なお、運用する地域の規格により、検出用信号を送信する前に他局の送信を監視するキャリアセンスを行う場合もあるが、本発明の構成とは直接関係がないため、図4のフローチャートには記載していない。
ここで、アンテナ101の近傍に商品や障害物がなければ、送信部から受信部に回り込む信号強度は最小となる。従って、パワーディテクタ104の出力は閾値以下となり(ACT103,No)、所定時間が経過したら、再度、検出用信号(2)を送信する(ACT102)。
検出用信号(3)を送信したとき、アンテナ101の近傍に物品20が存在すると、検出用信号(3)の無変調パルスは物品20で反射され、パワーディテクタ104の出力信号は閾値を超える(ACT103)。このように、制御回路108およびパワーディテクタ104は、リターンロス判定部としての機能を有しており、アンテナ101から放射される電波の反射波のアンテナ101における受信強度を判定する。
また、アンテナ101に物品20が密着するような場合は、アンテナ101のインピーダンスが大きく変化するため、アンテナ101の不整合による反射が大きくなる。このような場合にも、パワーディテクタ104の出力信号は閾値を超える(ACT103,Yes)。
続いて、制御回路108(読取制御部に相当)は、パワーディテクタ104の出力信号(リターンロス)が閾値を超えたと判定したことをトリガとして送信パワーを例えば最大の30dBmに設定し(ACT104)、RFタグの読み取り動作を開始させる(ACT105)。このように、リターンロスの判定のためにアンテナ101から放射される電波は、RFタグリーダライタ1におけるRFタグ読取時に放射される電波よりも電波強度が低く設定されている。
以上のように、受信系を保護するために備えられたパワーディテクタ104と、検出用信号としての短時間の無変調パルスを用いることで、光学センサなどのセンサを特別に設けることなく、実際に商品の移動に応じた、RFタグリーダライタ1によるRFタグの読み取り動作の開始タイミングの制御を実現することができる。
なお、リターンロスの判定のためにアンテナ101から放射される電波の周期は、読み取り対象となるRFタグが付される商品が、バックヤードと売場との間を平均的にどの程度の速度で移動するかを基準として決定されることが好ましい。
例えば、商品の移動速度が商品を持って歩く人の歩速(毎秒1〜1.5m)であり、アンテナの検出可能な範囲が20cmであるとき、リターンロス検出用の電波は100ms以下の周期で送信することが望ましい。もちろん、リターンロス検出用の電波の周期やデューティ比等は、RFタグリーダライタの実際の使用環境に応じて適宜設定変更可能であることは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態の変形例である。以下、第1の実施の形態にてすでに説明した部分と同様な機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
図5は、本発明の第2の実施の形態によるRFタグリーダライタ1’の回路の概略構成を示す図である。
本発明の第2の実施の形態によるRFタグリーダライタ1’は、送信回路6とパワーアンプ7の間に可変アッテネータ11をさらに備えている。この可変アッテネータ11の減衰量は制御回路108で制御され、パワーアンプ107に入力される電力を可変することで、RFタグリーダライタ1'の送信パワーを任意に設定することができる。図5に示す回路構成では、パワーアンプ107のゲインは固定される。
(第3の実施の形態)
続いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
続いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本発明の第3の実施の形態は、上述した各施の形態の変形例である。以下、第1の実施の形態にてすでに説明した部分と同様な機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
上述の各実施の形態では、判定されるリターンロスの値が閾値を上回ったときにRFタグの読取動作を開始させる構成となっているが、必ずしもこれに限られるものではない。本実施の形態では、制御回路108(読取制御部に相当)は、パワーディテクタ104の出力信号(リターンロス)が閾値を下回ったと判定したことをトリガとして送信パワーを例えば最大の30dBmに設定し、RFタグの読み取り動作を開始させる。
バックヤードと売場の間を移動する商品もしくは当該商品を運搬する際に利用するコンテナ等の外装が、電波を吸収する特性を有している場合、バックヤードと売場の間のゲートを通過したときに検出される電波反射強度は、必ずしも増加するとは限らず、減少することが考えられる。そこで、本実施の形態では、このように商品が通過することによってむしろ電波反射強度が低下するケースに対応可能な構成を例示している。
上述のように、送受信部がアンテナを共用するRFタグリーダライタは、受信系を保護するため、自己が送信する電波の反射波を測定する手段を備えている。そこで、上述の各実施の形態によるRFタグリーダライタでは、所定の間隔で間欠的に無変調パルスを送信し、反射波の大きさをパワーディテクタで測定することで読み取り対象物の存在を検出する構成を採用している。これにより、商品の移動を検知するために光学センサなどの特別なセンサを用いることなく、効率的にRFタグの読み取り動作を開始させることができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1 RFタグリーダライタ、101 アンテナ、102 サーキュレータ、103 カプラ、104 パワーディテクタ、105 受信回路、106 送信回路、107 パワーアンプ、108 制御回路、109 発振器、110 A/Dコンバータ、112 RFスイッチ。
Claims (6)
- 所望の信号を送信する送信用アンテナと、
通信対象であるRFタグから送信される電波を受信する受信用アンテナと、
前記送信用アンテナから放射される電波の反射波の前記受信用アンテナにおける受信強度を判定するリターンロス判定部と、
前記リターンロス判定部にて判定されるリターンロスの値をトリガとしてRFタグの読取動作を開始させる読取制御部と、
を備えるRFタグリーダライタ。 - 請求項1に記載のRFタグリーダライタにおいて、
前記送信用アンテナと前記受信用アンテナは、単一のアンテナによって構成されているRFタグリーダライタ。 - 請求項1または2に記載のRFタグリーダライタにおいて、
前記読取制御部は、前記リターンロス判定部にて判定されるリターンロスの値が閾値を上回ったときにRFタグの読取動作を開始させるRFタグリーダライタ。 - 請求項1または2に記載のRFタグリーダライタにおいて、
前記読取制御部は、前記リターンロス判定部にて判定されるリターンロスの値が閾値を下回ったときにRFタグの読取動作を開始させるRFタグリーダライタ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のRFタグリーダライタにおいて、
前記リターンロス判定部は、前記送信用アンテナから放射される無変調波の反射波の前記受信用アンテナにおける受信強度を判定するRFタグリーダライタ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のRFタグリーダライタにおいて、
前記リターンロス判定部によるリターンロスの判定のために前記送信用アンテナから放射される電波は、前記RFタグリーダライタにおけるRFタグ読取時に放射される電波よりも電波強度が低いRFタグリーダライタ。
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