JP2005284171A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯電粒子を電気的に移動させて表示状態を切り換える表示装置であって、高コントラストで表示状態の切り換えが可能な表示装置を提供すること。
【解決手段】 初期化電圧により交互に異なる方向の電界が発生し、帯電粒子6a,6bがX電極2a側とY電極3a側とへ交互に移動させられて攪拌され、基板2,3やスペーサ5から剥離されるので、帯電粒子6a,6bが記録電界RVにより移動しやすくなり、移動可能な帯電粒子6a,6bの減少によりコントラストが低下するのを抑制することができる。また、初期化電圧は、振幅が減衰する複数のパルスPLからなるので、記録電圧RVの印加前に印加された初期化電圧に含まれる最後のパルスPLにより形成される電界が原因となって、帯電粒子6a,6bが一対の基板2,3のいずれか一方に偏って残存することが抑制され、記録電圧RVにより高コントラストで表示状態を切り換えることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、帯電粒子を電気的に移動させて表示状態を切り換える表示装置に係り、特に、高コントラストで表示状態の切り換えが可能な表示装置に関するものである。
従来より、繰り返し書換え可能な表示媒体として、電気泳動表示媒体が提案されている。電気泳動表示媒体は、透明な表示基板と、これと微小間隙をもって対向する背面基板と、それら一対の基板の間を複数のセルに分割する間隙部材とを有し、そのセルの中に帯電性のある着色された電気泳動粒子群を封入する構成となっている。
この電気泳動表示媒体の基板間に、所定の記録電圧を印加し電界を形成すると、例えば黒色に着色された電気泳動粒子群が表示基板側に移動し、表示基板に黒色の画像を形成することが可能である。さらに、電界を消失させた後であっても、電気泳動粒子が基板や間隙部材に付着した状態が維持される、いわゆるメモリ効果により、表示した画像が維持される。
しかしながら、このような構成の電気泳動表示媒体では、画像表示を繰り返していくうちに、電気泳動粒子が間隙部材や基板に徐々に付着することにより、画像の書換えのために再び所定の記録電圧を印加しても移動しない電気泳動粒子が徐々に増加し、駆動可能な粒子の不足による表示コントラストの低下や、表示欠陥が生じるという問題があった。
このような問題を解決するために、特許文献1には、電気泳動表示媒体に対し、記録電圧を印加する前に、記録電圧と同一の電圧値であり、交互に極性の異なる複数のパルスからなる初期化電圧を印加する技術が提案されている。
特開2000−321605号公報
しかしながら、記録電圧を印加する前に、電気泳動粒子を攪拌したとしても、その初期化電圧に含まれる最後のパルスPにより形成された電界の方向に移動させられた電気泳動粒子の一部が基板等に付着して残存し、依然として充分なコントラストで書き換えることができないという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、帯電粒子を電気的に移動させて表示状態を切り換える表示装置であって、高コントラストで表示状態の切り換えが可能な表示装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の表示装置は、一対の基板の各々に設けられた一対の電極と、それら一対の電極に所定の記録電圧を印加することにより、それら一対の電極間に電界を発生させ、それら一対の電極間において帯電粒子を電気的に移動させて表示状態を切り換えるものであって、前記記録電圧を前記一対の電極に印加するに先だち、振幅が減衰する複数のパルスを含み交互に異なる方向の電界を発生させる初期化電圧を前記一対の電極に印加する電圧印加制御手段を備えることを特徴とする。
請求項1記載の表示装置によれば、一対の基板の各々に設けられた一対の電極に所定の記録電圧を印加することによりそれら一対の電極間に電界が発生し、それら一対の電極間において帯電粒子を電気的に移動させられて表示状態が切り換えられる。そして、記録電圧が一対の電極に印加されるに先だち、振幅が減衰する複数のパルスであって交互に異なる方向の電界を発生させる初期化電圧が一対の電極に印加される。
請求項2記載の表示装置は、請求項1記載の表示装置において、前記初期化電圧の印加時間は、前記記録電圧の印加時間以上の長さであることを特徴とする。
請求項3記載の表示装置は、請求項1又は2に記載の表示装置において、前記初期化電圧の印加時間と前記記録電圧の印加時間との間に、前記一対の電極間を略無電界とする無電界時間が設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の表示装置は、請求項3記載の表示装置において、前記一対の電極間を略無電界とする無電界時間は、前記記録電圧の印加時間以上の長さであることを特徴とする。
請求項5記載の表示装置は、請求項3または4に記載の表示装置において、前記一対の電極間を略無電界とする無電界時間は、前記初期化電圧の印加時間以下の長さであることを特徴とする。
請求項6記載の表示装置は、請求項1から5のいずれかに記載の表示装置において、前記初期化電圧の振幅の最大値は、前記記録電圧の絶対値以上であることを特徴とする。
請求項7記載の表示装置は、請求項1から6のいずれかに記載の表示装置において、前記初期化電圧は少なくとも5以上のパルスを含むことを特徴とする。
請求項8記載の表示装置は、請求項1から7のいずれかに記載の表示装置において、前記記録電圧の印加時間と前記初期化電圧のパルス時間とは、下記条件式(1)を満足するものであることを特徴とする。
条件式
(1)T/5≦T≦T
但し、Tは記録電圧の印加時間であり、Tは、初期化電圧のパルス時間である。
請求項1記載の表示装置によれば、表示状態を切り換えるための記録電圧が一対の電極に印加されるに先だち、振幅が減衰する複数のパルスを含み交互に異なる方向の電界を発生させる初期化電圧が一対の電極に印加されるので、記録電圧の印加前に印加された初期化電圧に含まれる最後のパルスにより形成される電界が原因となって、帯電粒子が一対の基板のいずれか一方に偏って残存することが抑制され、記録電圧により高コントラストで表示状態を切り換えることができるという効果がある。
請求項2記載の表示装置によれば、請求項1記載の表示装置の奏する効果に加え、初期化電圧の印加時間は、記録電圧の印加時間以上の長さであるので、記録電圧の印加では移動しない帯電粒子であっても、その記録電圧の印加前に初期化電圧の印加により攪拌されて移動可能とされ、記録電圧により高コントラストで表示状態を切り換えることができるという効果がある。
請求項3記載の表示装置によれば、請求項1または2に記載の表示装置の奏する効果に加え、初期化電圧の印加時間と記録電圧の印加時間との間に、一対の電極間を無電界とする無電界時間が設けられるので、帯電粒子が一対の基板のいずれか一方に偏って残存することが確実に抑制されるという効果がある。
請求項4記載の表示装置によれば、請求項3記載の表示装置の奏する効果に加え、一対の電極間を無電界とする無電界時間は、記録電圧の印加時間以上の長さであるので、帯電粒子が一対の基板のいずれか一方に偏って残存することがより確実に抑制されるという効果がある。
請求項5記載の表示装置によれば、請求項3または4に記載の表示装置の奏する効果に加え、一対の電極間を無電界とする無電界時間は、初期化電圧の印加時間以下の長さであるので、記録電圧による表示状態の切り換えの応答性が低下することを抑制できるという効果がある。
請求項6記載の表示装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の表示装置の奏する効果に加え、初期化電圧に含まれる複数のパルスの振幅の絶対値の最大値は、記録電圧の絶対値以上であるので、記録電圧の印加では移動しない帯電粒子であっても、その記録電圧の印加前に初期化電圧の印加により移動可能とされ、記録電圧により高コントラストで表示状態を切り換えることができるという効果がある。
請求項7記載の表示装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の表示装置の奏する効果に加え、初期化電圧は少なくとも5以上のパルスを含むので、帯電粒子が充分に攪拌されて移動可能とされ、記録電圧により高コントラストで表示状態を切り換えることができるという効果がある。
請求項8記載の表示装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の表示装置の奏する効果に加え、記録電圧の印加時間と初期化電圧に含まれるパルスのパルス時間とが条件式(1)を満足するので、帯電粒子が十分に攪拌され移動可能とされるとともに、記録電圧による表示状態の切り換えの応答性低下が抑制されるという効果がある。すなわち、初期化電圧に含まれるパルスのパルス時間TがT/5(但し、Tは記録電圧の印加時間)よりも小さい場合は、帯電粒子を充分に攪拌することができず、また、初期化電圧に含まれるパルスのパルス時間TがTよりも大きい場合は、記録電圧による表示状態の切り換えの応答性が低下してしまうのである。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実施例の表示装置1を示す斜視図である。図1に示すように、表示装置1は、電気泳動表示パネル10、操作ボタン1aを備えており、利用者の操作ボタン1aの操作に基づいて、所望の画像を電気泳動表示パネル10に表示することができる。
次に、図2を参照して、上述した電気泳動表示パネル10の各構成について詳細に説明する。図2は電気泳動表示パネル10の分解斜視図である。
第1基板2は、X電極2aが形成された基板であり、樹脂製、ガラス製、天然樹脂製、紙製等の板状に構成されている。
第1基板2のスペーサー5と対向する面に形成されるX電極2aは、分散液6に電界を与えるための一方の極性を担う電極であり、複数本のライン状に形成されている。
このX電極2aは、導電性を有するものであれば、特にその材料には限定されず、金属、半導体、導電性樹脂、導電性塗料等の材料で構成されている。また、このX電極2aは、周知の無電解メッキ法、スパッタ法、蒸着法等の方法によって第1基板2上に形成できる。
第2基板3はY電極3aが形成された基板であり、第1基板2と同様な材料で構成されている。
第2基板3のスペーサ5と対向する面に形成されるY電極3aは、分散液6に電界を与えるための他方の極性を担う電極であり、X電極2aと直交する方向に複数本のライン状に形成されている。尚、Y電極3aについても、X電極2aと同様な材料、方法で第2基板3上に形成することができる。
スペーサ5は、黒色帯電粒子6aと白色帯電粒子6bとが分散された分散液6(図3参照)を充満する多数の貫通孔5aを形成する部材である。スペーサ5は、樹脂製、ガラス製等で板状に構成され、矩形状の貫通孔5aが格子状に穿設されている。スペーサ5は、これらの矩形状の貫通孔5aが、X電極2aとY電極3aとの各交差部にそれぞれ位置するように、第1基板2と第2基板3とによって挟持される。
したがって、第1基板2と第2基板3との間には、X電極2aとY電極3aとの各交差部に対応して、スペーサ5により仕切られるとともに分散液6を充満するセルが配設されることとなり、1つのセルが1つの画素を構成する。
枠体7は、スペーサ5の周縁を囲む部材である。枠体7は、樹脂製、ガラス製等であって、その中央部にスペーサ5を含む大きさの開口部7aが開口されている。枠体7の厚さは、スペーサ5の厚さと略同様に構成されている。
図3は、セルの断面を拡大して示す概略断面図である。図3に示すように、各セルは、一対の電極2a,3a間において、負帯電した黒色帯電粒子6aおよび正帯電した白色帯電粒子6bを分散させた分散液6を封入する。
本実施例の表示装置1によれば、第1基板2に設けられたX電極2aと第2基板3に設けられたY電極3aとの間に電圧を印加して、X電極2aとY電極3aとの間に電界を発生させ、その電界により、各セルごとに黒色帯電粒子6a又は白色帯電粒子6bを表示面を形成する第2基板3側に泳動させることで、各画素の表示状態を電気的に切り換えることができる。
より具体的には、Y電極2aがX電極3aに対して正となるように電界が形成されたセルでは、負帯電した黒色帯電粒子6aが表示面を形成する第2基板3側に移動し、正帯電した白色帯電粒子6bがX電極2a側に移動するので、そのセルにより構成される画素は表示状態となる。
一方、Y電極3aがX電極2aに対して負となるように電界が形成されたセルでは、正帯電した白色帯電粒子6bが表示面を形成する第2基板3側に移動し、負帯電した黒色帯電粒子6aが第1基板2側に移動するので、そのセルにより構成される画素は非表示状態となる。
分散液6としては、パラフィン系炭化水素(ノルマルパラフィン、イソパラフィン)、ハロゲン化炭化水素、シリコンオイル等が使用できる。黒色帯電粒子6aや白色帯電粒子6bとしては、黒色のカーボンブラックや白色の酸化チタン等、或いは、着色したものとしては、フタロシアニン系顔料等の有機顔料をポリマ樹脂で被覆したもの、アゾ染料、キノリン系染料等の公知の染料で着色された微細なポリマビーズ等が使用できる。
尚、各帯電粒子6a,6bの帯電特性を安定させるために、荷電制御剤を用いてもよい。荷電制御剤には、静電記録用の現像剤(トナー)に利用されている公知の材料が好適である。
各帯電粒子6a,6bのサイズは通常平均粒径0.1μm〜10μm程度の粒子が使用される。またX電極2aとY電極3aとの間の距離は100μm程度とされる。
図4は、表示装置1の電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、表示装置1は、画像を表示する電気泳動表示パネル10、装置全体の動作を制御するCPU11、RAM12、ハードディスク或いは不揮発性メモリーから構成される記録装置13、画像インターフェイス14、Yパルス電圧制御回路15、Y駆動電源16、Xパルス電圧制御回路18、X駆動電源19とを備えている。
CPU11は、RAM12または記録装置13に保存されている画像データに基づいて画像インターフェイス14に画素データを送り、画像インターフェイス14はCPU11から出力された画素データに色変換などの各種処理を行ない、Yパルス電圧制御回路15及びXパルス電圧制御回路18に信号を出力する。
Yパルス電圧制御回路15は、Y駆動電源16から供給される電圧を、画像インターフェイス14から出力される信号に従いY電極3aに出力する。また、Xパルス電圧制御回路18は、X駆動電源19から供給される電圧を、画像インターフェイス14から出力される信号に従いY電極3aに出力する。
上記Yパルス電圧制御回路15とXパルス電圧制御回路18とにより、X電極2aとY電極3aとに電圧が印加され、電気泳動表示パネル10において、X電極2aとY電極3aとの間に電界が形成される。
次に、図5を参照して、Yパルス電圧制御回路15とXパルス電圧制御回路18とにより、X電極2aとY電極3aとに印加される電圧について説明する。図5は、1つの画素を構成する1つのセルにおいてX電極2aとY電極3aとに印加される電圧を示すタイミングチャートである。
図5に示すように、画素の表示状態を切り換える場合は、まず、交互に異なる方向の電界を発生させる複数のパルスPLからなる初期化電圧をX電極2aとY電極3aとに印加する。次に、X電極2aとY電極3aとの間の電圧を略0Vの無電界状態とする。その後、表示状態を切り換えるための電圧であって、X電極2aとY電極3aとの電圧差をV2とする記録電圧RVが印加される。
1画素を構成するセルについて、図5に示すタイムチャートに従って電圧が印加されると、初期化電圧により交互に異なる方向の電界が発生し、黒色帯電粒子6aと白色帯電粒子6bとがX電極2a側とY電極3a側とへ交互に移動させられて攪拌され、基板2,3やスペーサ5から剥離されるので、帯電粒子6a,6bが記録電界RVにより移動しやすくなり、移動可能な帯電粒子6a,6bの減少によりコントラストが低下するのを抑制することができる。
また、初期化電圧は、振幅が減衰する複数のパルスPLからなるので、初期化電圧に含まれる最後のパルスPLにより形成される電界が原因となって、帯電粒子6a,6bが一対の基板2,3のいずれか一方に偏って残存することが抑制され、記録電圧RVにより高コントラストで表示状態を切り換えることができる。
また、図5に、初期化電圧の印加時間T1と、記録電圧の印加時間T5とを示す。ここで初期化電圧の印加時間T1とは、初期化電圧の最初のパルスの印加を開始する時点から無電界時間T3の開始までの時間であって、X電極2aとY電極3aとに複数のパルスPLが印加される時間をいい、記録電圧の印加時間T5とは、1つのセルの表示状態を切り換えるための1つのパルス(記録電圧RV)が印加される時間をいう。
初期化電圧の印加時間T1を、記録電圧の印加時間T5以上の長さとすることで、記録電圧RVの印加では移動しない帯電粒子6a,6bであっても、その記録電圧RVの印加前に印加される初期化電圧により移動可能とされ、記録電圧RVにより高コントラストで表示状態を切り換えることができる。
また、図5に示すように、初期化電圧の印加時間T1と記録電圧の印加時間T5との間に、一対の電極2a,3a間を無電界とする無電界時間T3が設けられる。したがって、帯電粒子6a,6bが無電界時間T3の間、電気的な力がかからない状態とされるので、帯電粒子6a,6bが一対の基板2,3のいずれか一方に偏って残存することが確実に抑制される。
また、図5に示すように、一対の電極2a,3a間を無電界とする無電界時間T3は、記録電圧の印加時間T5以上の長さである。したがって、帯電粒子6a,6bが一対の基板2,3のいずれか一方に偏って残存することがより確実に抑制される。
また、図5に示すように、一対の電極2a,3a間を無電界とする無電界時間T3は、初期化電圧の印加時間T1以下の長さである。したがって、表示状態を切り換えるために要する時間が必要以上に長くならないので、記録電圧RVによる表示状態の切り換えの応答性が低下することを抑制できる。
また、図5に示すように、初期化電圧のパルスPLは徐々に振幅が減少するため、最初に印加されるパルスPLが最大振幅V1を有する。このパルスPLの振幅V1(初期化電圧印加時間T1におけるX電極2aに対するY電極3aの電圧の絶対値の最大値)は、記録電圧RVの絶対値V2以上である。したがって、記録電圧RVの印加では移動しない帯電粒子6a,6bであっても、その記録電圧RVの印加前に初期化電圧の印加により移動可能とされ、記録電圧RVにより高コントラストで表示状態を切り換えることができる。
また、図5に示すように、初期化電圧は少なくとも5以上、例えば7つのパルスPLからなる。したがって、帯電粒子6a,6bは充分な回数分、X電極2aとY電極3aとの間を攪拌されて移動可能とされるので、記録電圧にRVにより高コントラストで表示状態を切り換えることができる。
また、図5に示す記録電圧の印加時間T5と初期化電圧のパルス時間T4とは、下記数式1を満足するものである。ここでパルス時間とは、初期化電界を構成する複数のパルスPLのうち1つのパルスPLの印加時間のことである。
(数式1)
/5≦T≦T
但し、Tは記録電圧の印加時間であり、Tは、初期化電圧のパルス時間である。
したがって、帯電粒子6a,6bが十分に攪拌され移動可能とされるとともに、記録電圧RVによる表示状態の切り換えの応答性低下が抑制される。すなわち、初期化電圧を構成するパルスPLのパルス時間TがT/5(但し、Tは記録電圧の印加時間)よりも小さい場合は、帯電粒子6a,6bを充分に攪拌することができず、また、初期化電圧を構成するパルスのパルス時間TがTよりも大きい場合は、表示状態の切り換えの応答性が低下してしまうのである。
図6は、複数本のX電極2aとY電極3aとにそれぞれ印加される初期化電圧と記録電圧とを示すタイミングチャートである。
本実施例の液晶表示パネル10は、Y電極3aの電位がX電極2aの電位に対し、+50Vとなるように電圧が印加された画素は、黒色帯電粒子6aがY電極3a側に移動して黒表示となり、Y電極3aの電位がX電極2aの電位に対し、−25Vとなるように電圧が印加された画素は、白色帯電粒子6bがY電極3a側に移動して白表示となるよう構成されている。
図6に示すように、Y電極3aに対し、極性が交互に異なる交番電圧を印加することにより、Y電極3aとX電極2aとの間に、記録電圧の印加に先立って帯電粒子6a,6bを移動可能にするための初期化電圧が印加される。初期化電圧は、7つのパルスからなり、そのパルスの最大振幅は記録電圧の絶対値と等しい50Vであって徐々に減衰する。
続いて、X電極2a及びY電極3aが共に0Vとされる。すなわち、一対の電極2a,3a間が無電界状態となる。
続いて、初期化電圧印加時間T1の終了時点から無電界時間T3が経過後、順次X電極2aを選択し、Y電極3aにより記録電圧を印加する。X電極は選択されている期間のみ、−25Vが印加される。
これに対し、Y電極3aは、画素を表示状態とする場合には+25Vとされ、画素を非表示状態とする場合には0Vとされる。すなわち、選択されたX電極2aに対し、Y電極3aが50Vとされた画素は表示状態となり、選択されたX電極2aに対し、Y電極3aが−25Vとされた画素は非表示状態となる。
次に、初期化電圧として必要なパルス回数とパルスの振幅について説明する。図7は、一対の電極2a,3aに印加される初期化電圧のパルス回数及びパルスの最大振幅V1と、表示状態の切り換え時のコントラストとの関係を説明する図である。また、図7において、「○」は表示状態切り換え後の表示のコントラストが「8」以上であることを示し、「△」はコントラストが「3〜8」であることを示し、「×」はコントラストが「3」以下であることを示す。
図7に示すように、初期化電圧として少なくとも5以上のパルスを一対の電極2a,3aに印加することにより、表示状態切り換え後の表示のコントラストを良好な状態とすることができるが、パルス回数が4以下である場合は、十分なコントラストを得ることができない。
また、「V1/V2≧1.0」すなわち「V1≧V2」となるように初期化電圧の電圧値を設定することで、記録電圧RVの印加では移動しない帯電粒子6a,6bであっても、記録電圧RVの印加前に初期化電圧の印加により移動可能とされ、記録電圧RVにより高コントラストで表示状態を切り換えることができるようになる。「V1<V2」の場合には、記録電圧RVの電圧の絶対値V2よりも小さい振幅のパルスPLしか与えられないので、記録電圧RVの印加により移動しない帯電粒子6a、6bを充分に移動可能とすることはできない。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、Y電極3aの電位のみを変動させて初期化電圧を印加する場合を説明したが、X電極2aとY電極3aとの電位を共に変動させることにより初期化電圧を印加するものであってもよい。
図8は、X電極2a及びY電極3aに交互に極性の異なる電圧を印加して初期化電圧を印加する場合のタイムチャートを示す図であって、図6に相当する図である。
図8に示すように、X電極2aに負の電圧を有する複数のパルスを印加し、Y電極3aには、X電極3aに印加されるパルスと交互となるタイミングで正の電圧を有するパルスを印加することにより、一対の電極2a,3a間に交互に異なる方向の電界を発生させても良い。
また、本実施例の表示装置1は、X電極2aとそのX電極2aと直交するY電極3aが表示セルを挟んで対向し、X電極2aとY電極3aとの間に表示状態を切り替えるための電界を形成する単純マトリックス方式の電気泳動パネル10を有するものであったが、一方の基板の全面に設けられた共通電極と、その共通電極に対向するX電極及びY電極とを有し、そのX電極とY電極との交点に薄膜トランジスタ(TFT)が接続されて構成される、いわゆるアクティブマトリックス方式の電気泳動パネルを有するものであっても良い。
また、本実施例では、帯電粒子6a,6bを封入するセルが各画素を構成していたが、セルに代えて、帯電粒子6a,6bを封入するマイクロカプセルであっても良い。
本実施例の表示装置を示す斜視図である。 電気泳動表示パネルの分解斜視図である。 セルの断面を拡大して示す概略断面図である。 表示装置の電気的構成を示したブロック図である。 1つの画素を構成する1つのセルにおいてX電極とY電極とに印加される電圧を示すタイミングチャートである。 複数本のX電極とY電極とにそれぞれ印加される初期化電圧と記録電圧とを示すタイミングチャートである。 一対の電極に印加される初期化電圧のパルス数及び最大電圧値と、画像書き換え後のコントラストの程度との関係を説明する図である。 X電極及びY電極に交互に極性の異なる電圧を印加して初期化電圧を印加する場合のタイムチャートを示す図であって、図6に相当する図である。
符号の説明
1 表示装置
2 X電極
3 Y電極
15 Yパルス電圧制御回路(電圧印加制御手段)
18 Xパルス電圧制御回路(電圧印加制御手段)
PL パルス
RV 記録電圧
T1 初期化電圧印加時間
T3 無電界時間
T4 パルス時間
T5 記録電圧印加時間

Claims (8)

  1. 一対の基板の各々に設けられた一対の電極と、それら一対の電極に所定の記録電圧を印加することにより、それら一対の電極間に電界を発生させ、それら一対の電極間において帯電粒子を電気的に移動させて表示状態を切り換える表示装置において、前記記録電圧を前記一対の電極に印加するに先だち、振幅が減衰する複数のパルスを含み交互に異なる方向の電界を発生させる初期化電圧を前記一対の電極に印加する電圧印加制御手段を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記初期化電圧の印加時間は、前記記録電圧の印加時間以上の長さであることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記初期化電圧の印加時間と前記記録電圧の印加時間との間に、前記一対の電極間を略無電界とする無電界時間が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記一対の電極間を略無電界とする無電界時間は、前記記録電圧の印加時間以上の長さであることを特徴とする請求項3記載の表示装置。
  5. 前記一対の電極間を略無電界とする無電界時間は、前記初期化電圧の印加時間以下の長さであることを特徴とする請求項3または4に記載の表示装置。
  6. 前記初期化電圧の振幅の最大値は、前記記録電圧の絶対値以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 前記初期化電圧は少なくとも5以上のパルスを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示装置。
  8. 前記記録電圧の印加時間と前記初期化電圧のパルス時間とは、下記条件式(1)を満足するものであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示装置。
    条件式
    (1)T/5≦T≦T
    但し、Tは記録電圧の印加時間であり、Tは、初期化電圧のパルス時間である。
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