JP2010204279A - 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器 - Google Patents

電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】中間調の画像に残像を発生させない電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の画素に対応して第1基板の電気泳動素子側に形成された画素電極と、第2基板の電気泳動素子側に形成され、複数の第1電極と対向する共通電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、表示部に画像を表示させる画像表示ステップが、共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、画素電極に第1のパルスよりも広いパルス幅で第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示ステップS103を含むことを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器に関するものである。
溶液中に電気泳動粒子を分散させてなる分散液に電界を印加した際に、クーロン力によって電気泳動粒子が泳動する現象(電気泳動現象)が知られており、当該現象を利用した電気泳動表示装置が開発されている。このような電気泳動表示装置は、例えば、下記特許文献1に開示されている。
特開2008−249793号公報
電気泳動表示装置は、共通電極と複数に分割された画素電極との間に電位差を生じさせることにより、表示色を所望の色に変化させることが可能となる。
特許文献1記載の駆動方法では、白表示された画素の画素電極にハイレベルの電位を入力し共通電極にローレベルの電位を入力することによって中間調の画像を表示している。
しかし、上記の駆動方法では、中間調の画像を表示する画素に直前の画像が残像として残るという課題を有していた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、中間調の画像に残像を発生させない電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の前記画素に対応して前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された画素電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成され、複数の前記第1電極と対向する共通電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記表示部に画像を表示させる画像表示ステップが、前記共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、前記画素電極に前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示ステップを含むことを特徴とする。
この駆動方法では、中間調の画像を表示させる期間に、画素電極と共通電極とにそれぞれ第1の電位と第2の電位とを繰り返すパルスを入力する。そして、画素電極に入力するパルスは、共通電極に入力するパルスよりもパルス幅の広いパルスとされている。
この駆動方法によれば、画素電極が第1の電位である期間に、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第1の電位、共通電極が第2の電位とされたときに対応する表示動作(例えば黒表示動作)が実行される。一方、画素電極が第2の電位である期間にも、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第2の電位、共通電極が第1の電位とされたときに対応する表示動作(例えば白表示動作)が実行される。
つまり本発明では、中間調の画像を表示させる期間内に黒表示動作と白表示動作とを繰り返して実行する。そうすると、中間調の画像を表示させる画素を黒表示からグレー表示(中間調表示)に移行させる場合には、当該画素は、黒表示とグレー表示(白表示動作によりグレー表示となる)とを繰り返した後に、グレー表示とされる。
これにより、電気泳動素子は、内部の電気泳動粒子を撹拌されながら表示動作を行うこととなる。その結果、従前の表示状態を効果的に消去しつつ画像を表示させることができる。
よって、本発明によれば、残像の生じない中間調表示を得ることができる。
前記中間調表示ステップに先立って、前記表示部に中間階調を含まない画像を表示させるモノクロ画像表示ステップを含むことが好ましい。
すなわち、モノクロ画像表示ステップによってモノクロ画像を表示させた後、中間調表示ステップによって上記モノクロ画像を多階調化することもできる。この駆動方法によれば、より多彩な画像表示が可能になるとともに、モノクロ画像表示ステップによって前画像をより確実に消去することができるという利点も得られる。
前記表示部に、各々の前記画素と接続された第1及び第2の制御線が形成され、前記画素ごとに、画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子と接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力端子と前記第1及び第2の制御線とに接続されたスイッチ回路と、が設けられており、前記第2の書き込みステップにおいて、前記画素電極と接続される前記第1又は第2の制御線に前記第2のパルスを入力することが好ましい。
このような駆動方法とすれば、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示においても、中間調を表示する際の残像発生を抑えることができる。
前記モノクロ画像表示ステップに先立って、前記表示部に前記モノクロ画像表示ステップで表示される画像の反転画像を表示させる反転画像表示ステップを有することが好ましい。
この駆動方法によれば、反転画像表示ステップ及びモノクロ画像表示ステップにおいて前フレームの画像が十分に消去され、さらに電気泳動粒子が撹拌されながら中間調の画像が表示されるので、中間調の画像に残像を発生させない電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記中間調表示ステップにおいて、第1の中間階調を表示させる前記画素に属する第1の前記画素電極に、前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを繰り返す第2のパルスを入力する一方、第2の中間階調を表示させる前記画素に属する第2の前記画素電極に、前記第1の画素電極に入力される前記第2のパルスを反転させた第2のパルスを入力することが好ましい。
この駆動方法によれば、2値の画素電極電位で多階調表示が実現されるので、表示品質に優れた電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記中間調表示ステップに先立って、前記表示部に前記画素の階調値が最大となる第1の階調と前記階調値が最小となる第2の階調とを表示させるモノクロ画像表示ステップを含み、前記中間調表示ステップにおいて、前記第1の階調の前記画素を前記第1の中間階調の階調値よりも前記第2の階調に近い階調値である前記第2の中間階調に移行させ、前記第2の階調の前記画素を前記第1の中間階調に移行させることが好ましい。
この駆動方法によれば、中間調表示ステップにおいて電気泳動粒子がより撹拌されるので、残像の発生をより抑えた電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
本発明の電気泳動表示装置は、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の前記画素に対応して前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された画素電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成され、複数の前記第1電極と対向する共通電極と、前記画素電極及び前記共通電極に入力する電位を制御する制御部と、を有する電気泳動表示装置であって、 前記制御部は、前記表示部に画像を表示させるに際して、前記共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、前記画素電極に前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示動作を実行することを特徴とする。
この構成によれば、中間調の画像を表示させる期間に、画素電極と共通電極とにそれぞれ第1の電位と第2の電位とを繰り返すパルスを入力する。そして、画素電極に入力するパルスは、共通電極に入力するパルスよりもパルス幅の広いパルスとされている。
この構成によれば、画素電極が第1の電位である期間に、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第1の電位、共通電極が第2の電位とされたときに対応する表示動作(例えば黒表示動作)が実行される。一方、画素電極が第2の電位である期間にも、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第2の電位、共通電極が第1の電位とされたときに対応する表示動作(例えば白表示動作)が実行される。
つまり本発明では、中間調の画像を表示させる期間内に黒表示動作と白表示動作とを繰り返して実行する。そうすると、中間調の画像を表示させる画素を黒表示からグレー表示(中間調表示)に移行させる場合には、当該画素は、黒表示とグレー表示(白表示動作によりグレー表示となる)とを繰り返した後に、グレー表示とされる。
これにより、電気泳動素子は、内部の電気泳動粒子を撹拌されながら表示動作を行うこととなる。その結果、従前の表示状態を効果的に消去しつつ画像を表示させることができる。
よって、本発明によれば、残像の生じない中間調表示を得ることができる。
前記制御部は、前記中間調表示動作に先立って、前記表示部に中間階調を含まない画像を表示させるモノクロ画像表示動作を実行することが好ましい。
すなわち、モノクロ画像表示動作によってモノクロ画像を表示させた後、中間調表示動作によって上記モノクロ画像を多階調化することもできる。この構成によれば、より多彩な画像表示が可能になるとともに、モノクロ画像表示動作によって前画像をより確実に消去することができるという利点も得られる。
前記表示部に、各々の前記画素と接続された第1及び第2の制御線が形成され、前記画素ごとに、画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子と接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力端子と前記第1及び第2の制御線とに接続されたスイッチ回路と、が設けられており、前記制御部は、前記中間調表示動作において、前記画素電極と接続される前記第1又は第2の制御線に前記第2のパルスを入力することが好ましい。
この構成によれば、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示においても、中間調を表示する際の残像発生を抑えることができる。
前記制御部は、前記モノクロ画像表示動作に先立って、前記表示部に前記モノクロ画像表示動作で表示される画像の反転画像を表示させる反転画像表示動作を実行することが好ましい。
この構成によれば、反転画像表示ステップ及びモノクロ画像表示ステップにおいて前フレームの画像を十分に消去し、さらに電気泳動粒子を撹拌しながら中間調の画像を表示するので、中間調の画像に残像を発生させない電気泳動表示装置とすることができる。
前記制御部は、前記中間調表示動作において、第1の中間階調を表示させる前記画素に属する第1の前記画素電極に、前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを繰り返す第2のパルスを入力する一方、第2の中間階調を表示させる前記画素に属する第2の前記画素電極に、前記第1の画素電極に入力される前記第2のパルスを反転させた第2のパルスを入力することが好ましい。
この構成によれば、2値の画素電極電位で多階調表示を実現できるので、表示品質に優れた電気泳動表示装置とすることができる。
前記制御部は、前記中間調表示動作に先立って、前記表示部に前記画素の階調値が最大となる第1の階調と前記階調値が最小となる第2の階調とを表示させるモノクロ画像表示動作を実行し、前記中間調表示動作において、前記第1の階調の前記画素を前記第1の中間階調の階調値よりも前記第2の階調に近い階調値である前記第2の中間階調に移行させ、前記第2の階調の前記画素を前記第1の中間階調に移行させることが好ましい。
この構成によれば、中間調表示ステップにおいて電気泳動粒子をより撹拌することができるので、残像の発生をより抑えた電気泳動表示装置とすることができる。
本発明の電子機器は、先に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
この構成によれば、中間調の画像に残像が表示されない優れた表示手段を具備した電子機器を提供することができる。
第1実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成図。 電気泳動表示装置の要部の断面構造を示す図。 電気泳動素子の動作説明図。 第1実施形態の電気泳動表示装置の駆動方法を示す説明図。 第2実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成図。 第2実施形態に係る画素回路を示す図。 コントローラーの詳細を示すブロック図。 第2の実施形態における画像表示動作に係るフローチャート。 電気泳動表示装置の駆動方法を示す説明図。 第1の変形例の駆動方法を示す説明図。 第2の変形例の駆動方法を示す説明図。 電子機器の一例を示す図。 電子機器の一例を示す図。 電子機器の一例を示す図。
以下、図面を参照しつつ本発明の電気泳動表示装置について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電気泳動表示装置100の概略構成図である。図2(a)は、電気泳動表示装置100の断面構造とともに電気的構成を示した図である。
電気泳動表示装置100は、複数の画素(セグメント)40が配置された表示部5と、コントローラー(制御部)63と、コントローラー63と接続された画素電極駆動回路60とを備えている。画素電極駆動回路60は、それぞれの画素40と画素電極配線61を介して接続されている。また、表示部5には、各々の画素40に共通の共通電極37(図2参照)が設けられている。なお、図1では共通電極37を便宜的に配線として表示している。
電気泳動表示装置100は、コントローラー63から画素電極駆動回路60に画像データを転送し、かかる画像データに基づく電位を、個々の画素40に直接入力するセグメント駆動方式の電気泳動表示装置である。
図2(a)に示すように、電気泳動表示装置100の表示部5は、第1基板30と第2基板31との間に、電気泳動素子32を挟持した構成である。第1基板30の電気泳動素子32側に複数の画素電極(セグメント電極;第1電極)35が形成され、第2基板31の電気泳動素子32側には共通電極(第2電極)37が形成されている。電気泳動素子32は、電気泳動粒子を内部に封入した複数のマイクロカプセル20を平面的に配列した構成である。電気泳動表示装置100は、電気泳動素子32により形成された画像を共通電極37側に表示する。
第1基板30は、ガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示面とは反対側に配置されるため透明なものでなくてもよい。画素電極35は、Cu(銅)箔上にニッケルメッキと金メッキとをこの順番で積層したものや、Al(アルミニウム)、ITO(インジウム・スズ酸化物)などを用いて形成される。
第2基板31は、ガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示側に配置されるため透明基板とされる。共通電極37は、MgAg(マグネシウム銀)、ITO、IZO(登録商標;インジウム・亜鉛酸化物)などを用いて形成される透明電極である。
各々の画素電極35には、画素電極配線61を介して画素電極駆動回路60が接続されている。画素電極駆動回路60には、各々の画素電極配線61に対応するスイッチング素子60sが設けられており、スイッチング素子60sの動作により画素電極35に対する電位の入力と電気的切断(ハイインピーダンス化)を行う。
一方、共通電極37には、共通電極配線62を介して共通電極駆動回路64が接続されている。共通電極駆動回路64には、共通電極配線62と接続されたスイッチング素子64sが設けられており、スイッチング素子64sの動作により共通電極37に対する電位の入力と電気的切断(ハイインピーダンス化)を行う。
なお、電気泳動素子32は、あらかじめ第2基板31側に形成され、接着剤層33までを含めた電気泳動シートとして取り扱われるのが一般的である。製造工程において、電気泳動シートは接着剤層33の表面に保護用の剥離シートが貼り付けられた状態で取り扱われる。そして、別途製造された第1基板30(画素電極35などが形成されている)に対して、剥離シートを剥がした当該電気泳動シートを貼り付けることによって、表示部5を形成する。このため、接着剤層33は画素電極35側のみに存在することになる。
図2(b)は、マイクロカプセル20の模式断面図である。マイクロカプセル20は、例えば30〜50μm程度の粒径を有しており、内部に分散媒21と、複数の白色粒子(電気泳動粒子)27と、複数の黒色粒子(電気泳動粒子)26とを封入した球状体である。マイクロカプセル20は、図2に示したように共通電極37と画素電極35との間に挟持され、1つの画素40内に1つ又は複数のマイクロカプセル20が配置される。
マイクロカプセル20の外殻部(壁膜)は、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチルなどのアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアガムなどの透光性を持つ高分子樹脂などを用いて形成される。
分散媒21は、白色粒子27と黒色粒子26とをマイクロカプセル20内に分散させる液体である。分散媒21としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、カルボン酸塩などを例示することができ、その他の油類であってもよい。これらの物質は単独又は混合物として用いることができ、さらに界面活性剤などを配合してもよい。
白色粒子27は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば負に帯電されて用いられる。黒色粒子26は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば正に帯電されて用いられる。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
また、黒色粒子26及び白色粒子27に代えて、例えば赤色、緑色、青色などの顔料を用いてもよい。かかる構成によれば、表示部5に赤色、緑色、青色などを表示することができる。
図3は、電気泳動素子の動作説明図である。図3(a)は、画素40を白表示する場合、図3(b)は、画素40を黒表示する場合をそれぞれ示している。
図3(a)に示す白表示の場合には、共通電極37が相対的に高電位、画素電極35が相対的に低電位に保持される。これにより、負に帯電した白色粒子27が共通電極37に引き寄せられる一方、正に帯電した黒色粒子26が画素電極35に引き寄せられる。その結果、表示面側となる共通電極37側からこの画素を見ると、白色(W)が認識される。
図3(b)に示す黒表示の場合、共通電極37が相対的に低電位、画素電極35が相対的に高電位に保持される。これにより、正に帯電した黒色粒子26が共通電極37に引き寄せられる一方、負に帯電した白色粒子27が画素電極35に引き寄せられる。その結果、共通電極37側からこの画素を見ると黒色(B)が認識される。
[駆動方法]
次に、上記構成を備えた電気泳動表示装置の駆動方法について説明する。
図4は、本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法を示す説明図である。図4(a)及び図4(b)は、以下に説明する駆動方法における画素40の状態遷移を示す平面図である。図4(c)は、画素電極及び共通電極に入力される電位を示すタイミングチャートである。
本実施形態では、図4(a)に示す黒表示及び白表示された2つの画素40を図4に示す中間調表示(グレー表示)に移行させる場合の駆動方法について説明する。
図4(a)に示す白表示の画素40では、画素電極SEG0、SEG1側に黒色粒子26が引き寄せられ、共通電極37側に白色粒子27が引き寄せられている。かかる表示状態に移行させる駆動方法としては、従来公知の駆動方法を採用することができる。例えば、2つの画素電極SEG0、SEG1にハイレベル(例えば15V)、ローレベル(例えば0V)の電位をそれぞれ入力し、共通電極COM(共通電極37)にローレベルの電位とハイレベルの電位を周期的に繰り返すパルスを入力することで、2つの画素40をそれぞれ黒表示及び白表示状態とすることができる。
次に、図4(a)に示す黒表示及び白表示状態から図4(b)に示すグレー表示状態とするには、図4(c)に示すように、共通電極COMにハイレベル(例えば15V)とローレベル(例えば0V)とを周期的に繰り返すパルス(第1のパルス)を入力する。また、画素電極SEG0に、ローレベル(例えば0V)とハイレベル(例えば15V)を周期的に繰り返す矩形波状のパルス(第2のパルス)を入力し、画素電極SEG1に、第2のパルスの反転信号を入力する。このとき、画素電極SEG0,SEG1に入力される第2のパルスのパルス幅T2は、共通電極COMに入力される第1のパルスのパルス幅T1よりも広くなるように設定される(T1>T2)。図4(c)のように、共通電極COMに第1のパルスを入力し、画素電極SEG0,SEG1に第2のパルス(又は第2のパルスの反転信号)を入力するステップが、中間調表示ステップに対応する。
具体的には、画素電極SEG0、SEG1に入力されるパルスのパルス幅は、共通電極COMに入力されるパルスのパルス幅3.0倍である。また、画素電極SEG0に入力されるパルスの立ち上がり及び立ち下がりは、それぞれ、共通電極COMに入力されるパルスの立ち下がり及び立ち上がりに同期している。画素電極SEG1に入力されるパルスの立ち上がり及び立ち下りは、共通電極COMに入力されるパルスの立ち上がり及び立ち下りに同期している。
これにより、画素電極SEG0が属する画素40では、画素電極SEG0がローレベルの期間に、共通電極COMがハイレベルになると電気泳動素子が駆動される。そして、図4(b)に示すように、画素電極SEG0が属する画素40がグレー表示される。また、画素電極SEG0がハイレベルの期間に、共通電極COMがローレベルになると電気泳動素子が駆動される。そして、図4(a)に示すように、画素電極SEG0が属する画素40が黒表示される。このように、画素電極SEG0が属する画素40は、グレー表示と黒表示とを繰り返した後グレー表示される。
一方、画素電極SEG1が属する画素40では、画素電極SEG1がハイレベルの期間に、共通電極COMがローレベルの期間になると、電気泳動素子が駆動される。そして、図4(b)に示すように、画素電極SEG0が属する画素40がグレー表示される。また、画素電極SEG1がハイレベルの期間に、共通電極COMがローレベルになると電気泳動素子が駆動される。そして、図4(a)に示すように、画素電極SEG1が属する画素40が白表示される。このように、画素電極SEG1が属する画素40は、グレー表示と白表示とを繰り返した後グレー表示される。
以上に説明した本実施形態の駆動方法では、共通電極37にハイレベルとローレベルとを周期的に繰り返すパルスを入力し、グレー表示に移行する画素40に属する画素電極35に、共通電極37に入力されるパルスよりも広いパルス幅でハイレベルとローレベルとを周期的に繰り返すパルスを入力する。
このように本実施形態の駆動方法では、グレー表示に移行する画素40に属する電気泳動素子32の電気泳動粒子(黒色粒子26,白色粒子27)が撹拌されて、グレー表示された画像に前フレームの画像が残像として残らない。
また、グレー表示に移行する画素40に属する画素電極35にハイレベルとローレベルとを周期的に繰り返すパルスを入力するに先立って、表示部5に表示された画像を消去する期間を設けてもよい。
このような駆動方法とすれば、グレー表示に移行する画素40では、前フレームの画像が消去された後、さらに電気泳動粒子が撹拌されてグレー表示される。したがって、前フレームの画像が確実に消去され、グレー表示された画像に残像が発生せず、表示性能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
先の第1実施形態では、セグメント方式の電気泳動表示装置に本発明に係る駆動方法を適用した場合について説明した。本実施形態では、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示装置に本発明に係る駆動方法を適用し、さらに詳細に説明する。
図5は、第2の実施形態に係る電気泳動表示装置200の概略構成を示す図である。図6は、第2の実施形態に係る電気泳動表示装置200の画素回路を示す図である。
なお、図5及び図6において、先の第1実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明は省略することとする。
図5に示すように、電気泳動表示装置200は、画素140がマトリクス状に配列された表示部5と、走査線駆動回路161と、データ線駆動回路162と、コントローラー163(制御部)と、共通電源変調回路164と、を備えている。コントローラー163は、上位装置から供給される画像データや同期信号に基づき、電気泳動表示装置200を総合的に制御する。
表示部5には、走査線駆動回路161から延びる複数の走査線66と、データ線駆動回路162から延びる複数のデータ線68とが形成されており、それぞれ画素140に接続されている。
また表示部5には、共通電源変調回路164から延びる低電位電源線49、高電位電源線50、共通電極配線55、第1の制御線91、及び第2の制御線92が設けられており、それぞれの配線も画素140と接続されている。共通電源変調回路64は、コントローラー63の制御のもと、上記の配線の各々に供給すべき各種信号を生成する一方、これら各配線の電気的な接続及び切断(ハイインピーダンス化)を行う。
走査線駆動回路161は、m本の走査線66(Y1、Y2、…、Ym)を介して各々の画素140に接続されており、コントローラー163の制御のもと、1行目からm行目までの走査線66を順次選択し、画素140に設けられた選択トランジスタ41(図6参照)のオンタイミングを規定する選択信号を、選択した走査線66を介して供給する。
データ線駆動回路162は、n本のデータ線68(X1、X2、…、Xn)を介して各々の画素140に接続されており、コントローラー163の制御のもと、画素140の各々に対応する1ビットの画素データを規定する画像信号を画素140に供給する。
なお、本実施形態では、画素データ「0」を規定する場合にはローレベル(L)の画像信号を画素140に供給し、画素データ「1」を規定する場合はハイレベル(H)の画像信号を画素140に供給するものとする。
画素140には、図6に示すように、選択トランジスタ41(画素スイッチング素子)と、ラッチ回路(メモリー回路)70と、スイッチ回路80と、電気泳動素子32と、画素電極35と、共通電極37とが設けられている。これらの素子を取り囲むように、走査線66、データ線68、低電位電源線49、高電位電源線50、第1の制御線91、及び第2の制御線92が配置されている。画素40は、ラッチ回路70により画像信号を電位として保持するSRAM(Static Random Access Memory)方式の構成である。
選択トランジスタ41は、N−MOS(Negative Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。選択トランジスタ41のゲート端子は走査線66に接続され、ソース端子はデータ線68に接続され、ドレイン端子はラッチ回路70のデータ入力端子N1に接続されている。
ラッチ回路70のデータ入力端子N1及びデータ出力端子N2は、スイッチ回路80と接続されている。さらにスイッチ回路80は、画素電極35と接続されるとともに第1及び第2の制御線91、92と接続されている。画素電極35と共通電極37との間に電気泳動素子32が挟持されている。
ラッチ回路70は、転送インバータ70tと帰還インバータ70fとを備えている。転送インバータ70t及び帰還インバータ70fはいずれもC−MOSインバータである。転送インバータ70tと帰還インバータ70fとは、互いの入力端子に他方の出力端子が接続されたループ構造を成しており、それぞれのインバータには、高電位電源端子PHを介して接続された高電位電源線50と、低電位電源端子PLを介して接続された低電位電源線49とから電源電圧が供給される。
転送インバータ70tは、それぞれのドレイン端子をデータ出力端子N2に接続されたP−MOS(Positive Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ71とN−MOSトランジスタ72とを有している。P−MOSトランジスタ71のソース端子は高電位電源端子PHに接続され、N−MOSトランジスタ72のソース端子は低電位電源端子PLに接続されている。P−MOSトランジスタ71及びN−MOSトランジスタ72のゲート端子(転送インバータ70tの入力端子)は、データ入力端子N1(帰還インバータ70fの出力端子)と接続されている。
帰還インバータ70fは、それぞれのドレイン端子をデータ入力端子N1に接続されたP−MOSトランジスタ73とN−MOSトランジスタ74とを有している。P−MOSトランジスタ73及びN−MOSトランジスタ74のゲート端子(帰還インバータ70fの入力端子)は、データ出力端子N2(転送インバータ70tの出力端子)と接続されている。
上記構成のラッチ回路70において、ハイレベル(H)の画像信号(画素データ「1」)が記憶されると、ラッチ回路70のデータ出力端子N2からローレベル(L)の信号が出力される。一方、ラッチ回路70にローレベル(L)の画像信号(画素データ「0」)が記憶されると、データ出力端子N2からハイレベル(H)の信号が出力される。
スイッチ回路80は、第1のトランスミッションゲートTG1と、第2のトランスミッションゲートTG2とを備えて構成されている。
第1のトランスミッションゲートTG1は、P−MOSトランジスタ81とN−MOSトランジスタ82とからなる。P−MOSトランジスタ81及びN−MOSトランジスタ82のソース端子は第1の制御線91に接続され、P−MOSトランジスタ81及びN−MOSトランジスタ82のドレイン端子は画素電極35に接続されている。また、P−MOSトランジスタ81のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ入力端子N1(選択トランジスタ41のドレイン端子)に接続され、N−MOSトランジスタ82のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ出力端子N2に接続されている。
第2のトランスミッションゲートTG2は、P−MOSトランジスタ83とN−MOSトランジスタ84とからなる。P−MOSトランジスタ83及びN−MOSトランジスタ84のソース端子は第2の制御線92に接続され、P−MOSトランジスタ83及びN−MOSトランジスタ84のドレイン端子は、画素電極35に接続されている。また、P−MOSトランジスタ83のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ出力端子N2に接続され、N−MOSトランジスタ84のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ入力端子N1に接続されている。
ここで、ラッチ回路70にローレベル(L)の画像信号(画素データ「0」)が記憶され、データ出力端子N2からハイレベル(H)の信号が出力された場合、第1のトランスミッションゲートTG1がオン状態となり、第1の制御線91を介して供給される電位S1が画素電極35に入力される。
一方、ラッチ回路70にハイレベル(H)の画像信号(画素データ「1」)が記憶され、データ出力端子N2からローレベル(L)の信号が出力された場合、第2のトランスミッションゲートTG2がオン状態となり、第2の制御線92を介して供給される電位S2が画素電極35に入力される。
図7は、電気泳動表示装置200に備えられたコントローラー163の詳細を示すブロック図である。
コントローラー163は、CPU(Central Processing Unit)としての制御回路261と、記憶部262と、電圧生成回路263と、データバッファー264と、フレームメモリー265と、メモリー制御回路266と、を備えている。
制御回路261は、クロック信号CLK、水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsync等の制御信号(タイミングパルス)を生成し、制御回路261の周辺に配置された各回路にこれらの制御信号を供給する。また、制御回路261には、図示しない上位装置からの制御信号Cmdが入力され、制御装置261は制御信号Cmdに基づいて各回路を制御し、各種の画像表示動作を実行する。
記憶部262は、例えばEEPROM(Electrically-Erasable and Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリー等からなる不揮発性メモリーであり、制御回路261による各回路の動作制御に必要な設定値(モード設定値やボリューム値)等を記憶している。例えば、動作モードごとの駆動シーケンスの設定値をLUT(Look Up Table)として記憶している。
また記憶部262には、電気泳動表示装置の動作に用いるプリセットの画像データが記憶されていてもよい。例えば、電気泳動表示装置200の起動時に用いられるロゴの画像データ、警告表示用の画像データなどを記憶してもよい。
電圧生成回路263は、走査線駆動回路161、データ線駆動回路162、及び共通電源変調回路164に駆動電圧を供給する回路である。
データバッファー264は、コントローラー163における上位装置とのインターフェース部であり、上位装置から入力される表示画像の画像データDを保持するとともに、制御回路261に対して画像データDを送信する。
フレームメモリー265は、表示部5の画素140の配列に対応する読み書き可能のメモリー空間を有する読み書き自在のメモリーである。メモリー制御回路266は、制御回路261から供給される画像データDを、制御信号に従って表示部5の画素配列に対応させて展開し、フレームメモリー265に書き込む。フレームメモリー265は、記憶された画像データDからなるデータ群を、画像信号として順次データ線駆動回路162に送信する。
データ線駆動回路162は、制御回路261から供給される制御信号に基づいてフレームメモリー265から送信される画像信号を一ライン分ずつラッチする。そして、走査線駆動回路161による走査線66の順次選択動作に同期して、ラッチした画像信号をデータ線68に供給する。
[駆動方法]
図8は、上記構成を備えた電気泳動表示装置における画像表示動作に係るフローチャート図である。
図8に示すように、本実施形態の駆動方法は、反転画像表示ステップS101と、モノクロ画像表示ステップS102と、中間調表示ステップS103とを含む。
図9は、電気泳動表示装置における画像表示動作を示す説明図である。図9(a)は表示部5に転送される画像データを概念的に示す図であり、図9(b)は、図9(a)に対応する表示部5の表示状態を示す図である。図9(c)は、図9(a)及び図9(b)に対応する共通電極37、第1の制御線91、及び第2の制御線92の電位状態を示すタイミングチャートである。
以下、図8、図9を参照しつつ、本実施形態の駆動方法について詳細に説明する。
[反転画像表示ステップS101]
まず、反転画像表示ステップS101では、データバッファー264を介して図8(a)に示す画像データD1が制御回路261に入力される。また、制御回路261に対して、表示部5を、画素電極定電位駆動モードで画像表示する制御信号Cmdが入力される。
画素電極定電位駆動モードは、画素電極35をハイレベル又はローレベルに固定し、共通電極37にハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス(第1のパルス)を入力することで電気泳動素子32を駆動する動作モードである。
なお、画像データD1において黒く表示された部分(黒データ)が画素データ「0」(ローレベル(L)の画像信号)に対応する。一方、画像データD1において白く表示された部分(白データ)が画素データ「1」(ハイレベル(H)の画像信号)に対応する。
制御回路261は、入力された画像データD1をメモリー制御回路266に転送する。メモリー制御回路266は、入力された画像データD1をフレームメモリー265のメモリー空間に展開する。これにより、フレームメモリー265からデータ線駆動回路162に対して画像データD1に対応する画像信号を供給可能な状態となる。
その後、制御回路261は、走査線駆動回路161及びデータ線駆動回路162に制御信号を送信する。走査線駆動回路161は、制御信号に基づいて走査線66に選択信号であるパルスを入力する。一方、データ線駆動回路162は、走査線駆動回路161による選択動作に同期してフレームメモリー265から供給される画像信号を選択された画素140に供給する。
これにより、図9(a)に示す画像データD1が表示部5の画素140に入力される。
画像データD1の黒データに対応する画素140では、ラッチ回路70にローレベル(L)の画像信号が保持され、ラッチ回路70からの出力によりオン状態とされたトランスミッションゲートTG1を介して第1の制御線91と画素電極35とが接続される。
一方、画像データD1の白データに対応する画素140では、ラッチ回路70にハイレベル(H)の画像信号が保持され、トランスミッションゲートTG2を介して第2の制御線92と画素電極35とが接続される。
次に、制御回路261は、共通電源駆動回路164に対して、共通電極37をパルス駆動し、第1及び第2の制御線91、92を所定の定電位とする制御信号を出力する。
共通電源駆動回路164は、入力された制御信号に基づいて、図9(c)に示すように、第1の制御線91(電位S1)をローレベル(L;例えば0V)、及び第2の制御線92(電位S2)をハイレベル(H;例えば15V)に保持し、共通電極37(電位Vcom)にハイレベルとローレベルとを周期的に繰り返す矩形波状のパルスを入力する。
そうすると、表示部5のすべての画素140では、第1又は第2の制御線91,92と画素電極35とが接続されているから、第1の制御線91と接続された画素電極35にローレベルの電位、及び第2の制御線92と接続された画素電極35にハイレベルの電位が入力される。
その結果、共通電極37がハイレベルである期間に、第1の制御線91と接続された画素電極35との間に生じる電位差によって、電気泳動素子32が駆動される。これにより、黒色粒子26が共通電極37側に、白色粒子27が画素電極35側に引き寄せられ(図3参照)、図9(b)に示すように、白データ(画素データ「1」)が入力された画素140が黒表示状態となる。
一方、共通電極37がローレベルである期間に、第2の制御線92と接続された画素電極35との間に生じる電位差によって、電気泳動素子32が駆動される。これにより、白色粒子27が共通電極37側に、黒色粒子26が画素電極側に引き寄せられ(図3参照)、図9(b)に示すように、黒データ(画素データ「0」)が入力された画素140が白表示状態となる。
[モノクロ画像表示ステップS102]
次に、モノクロ画像表示ステップS102に移行すると、制御回路261に対して、表示部5を画素電極定電位駆動モードで全面白表示させる制御信号Cmdが入力される。データバッファー264を介して制御回路261に入力される画像データD1は反転画像表示ステップS101と同様である。その後、制御回路261の制御下で画像データD1が表示部5に転送される。
なお、反転画像表示ステップS101で転送された画像データD1を表示部5が保持し続けている場合には、画像データD1の転送動作は不要であり、コントローラー163に対する画像データD1の供給も不要である。
次に、制御回路261は、共通電源駆動回路164に対して共通電極37をパルス駆動し、第1及び第2の制御線91、92を所定の定電位とする制御信号を出力する。
共通電源駆動回路164は、入力された制御信号に基づいて、図9(c)に示すように、第1の制御線91をハイレベル、及び第2の制御線92をローレベルに保持し、共通電極37にハイレベルとローレベルとを繰り返す矩形波状のパルスを入力する。
上記のように電位が入力されると、全ての画素140において、画素電極35に第1及び第2の制御線91、92の電位が入力され、第1の制御線91と接続された画素電極35にハイレベルの電位、第2の制御線92と接続された画素電極35にローレベルの電位が入力される。
そして、共通電極37がローレベルである期間に、第1の制御線91と接続された画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、黒色粒子26が共通電極37側に、白色粒子27が画素電極35側に引き寄せられ(図3参照)、図9(b)に示すように、画素データ「1」が入力された画素140が黒表示状態となる。
一方、共通電極37がハイレベルである期間に、第2の制御線92と接続された画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、白色粒子27が共通電極37側に、黒色粒子26が画素電極35側に引き寄せられ(図3参照)、図9(b)に示すように、画素データ「0」が入力された画素140が白表示状態となる。
すなわち、モノクロ画像表示ステップS102では、反転画像表示ステップS101で表示される画像の反転画像が表示部5に表示される。
[中間調表示ステップS103]
次に、中間調表示ステップS103に移行すると、データバッファー264を介して図9(a)に示す画像データD2が制御回路261に入力される。また、制御回路261に対して、表示部5を画素電極パルス駆動モードで動作させる命令を含む制御信号Cmdが入力される。
画素電極パルス駆動モードは、共通電極37にハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス(第1のパルス)を入力し、画素電極35に、第1のパルスのよりも広いパルス幅でハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス(第2のパルス)を入力することで電気泳動素子を駆動する動作モードである。
その後、制御回路261の制御下で画像データD2が表示部5に転送される。
次に、制御回路261は、共通電源駆動回路164に対して、第1及び第2の制御線91、92にそれぞれ所定の電位を入力し、共通電極37をパルス駆動する制御信号を出力する。共通電源駆動回路164は、入力された制御信号に基づいて、図9(c)に示すように、第1の制御線91にハイレベルとローレベルとを周期的に繰り返すパルス(第2のパルス)を入力し、第2の制御線92に、第1の制御線91に入力するパルスの反転パルスを入力する。また、共通電極37にハイレベルとローレベルを周期的に繰り返すパルス(第1のパルス)を入力する。
このとき、第1及び第2の制御線91,92に入力するパルスは、共通電極37に入力するパルスよりも広いパルス幅(T2>T1)に設定する。
黒データ(画素データ「0」)が入力された図9(b)の領域A2、A4に属する画素140では、画素電極35に第1の制御線91(電位S1)を介して電位が入力される。
画素電極35にハイレベルの電位が入力され、共通電極37にローレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が駆動される。
このとき、電気泳動素子32は黒表示動作をするが、図9(c)に示すように、中間調表示ステップS103において、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T2が短く設定されているため、元が白表示であった領域A2の画素140は黒表示にはならず、淡いグレー表示となる。一方、元が黒表示であった領域A4の画素140の表示は変化しない。
次に、領域A2、A4に属する画素140の画素電極35にローレベルの電位が入力され、共通電極37にハイレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が駆動される。
このとき、電気泳動素子32は白表示動作をするが、中間調表示ステップS103において、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T2が短く設定されているため、元が黒表示であった領域A4の画素140は白表示にはならず、濃いグレー表示となる。一方、元が淡いグレー表示であった領域A2の画素140は白表示となる。
以上のように、画素電極35にパルスが複数周期入力されることで、上記の黒表示動作及び白表示動作が繰り返し実行される。そして、最後に画素電極35にハイレベルの電位が入力され、グレー表示となったときに表示動作が終了する。
一方、白データ(画素データ「1」)が入力された画素140(領域A1、A3)では、画素電極35に第2の制御線92を介して電位が入力される。
画素電極35にローレベルの電位が入力され、共通電極37にハイレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が駆動される。
このとき、電気泳動素子32は白表示動作をするが、中間調表示ステップS103において、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T2が短く設定されているため、元が黒表示であった領域A3の画素140は白表示にはならず、濃いグレー表示となる。一方、元が白表示であった領域A1の画素140の表示は変化しない。
次に、領域A1、A3に属する画素140の画素電極35にハイレベルの電位が入力され、共通電極37にローレベルが入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が駆動される。
このとき、電気泳動素子32は黒表示動作をするが、中間調表示ステップS103において、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T2が短く設定されているため、元が白表示であった領域A1の画素140は黒表示にはならず、淡いグレー表示となる。一方、元が濃いグレー表示であった領域A3の画素140は黒表示となる。
画素電極35にパルスが複数周期入力されて、黒表示動作及び白表示動作が繰り返し実行される。そして、最後に画素電極35にローレベルの電位が入力され、グレー表示となったときに表示動作が終了する。
以上の中間調表示ステップS103により、モノクロ画像表示ステップS103で黒表示されていた領域の一部(領域A3)が濃いグレーの中間調表示とされ、白表示されていた領域の一部(領域A2)が淡いグレーの中間調表示となる。その結果、中間階調を含む4階調表示が実現される。
上述したように、本実施形態の駆動方法では、表示部5に対して中間調の画像を表示する中間調表示ステップS103において、共通電極37にパルス幅T1でハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス(第1のパルス)を入力し、画素電極35に第1のパルスより広いパルス幅T2で画素電極35にハイレベルとローレベルとを繰り返すパルスを入力している。
これにより、領域A2では淡いグレーと白とを繰り返した後で淡いグレー表示とされ、領域A3では濃いグレーと黒とを繰り返した後で濃いグレー表示となる。
このように、電気泳動素子32が駆動されながら表示動作を行うこととなり、その結果、前フレームの画像を効果的に消去しつつ画像を表示することができるので、残像の生じない中間調表示を得ることができる。
また、反転画素表示ステップS101、及びモノクロ画像表示ステップS102において、表示部5を構成するすべての画素140が白表示及び黒表示され、前フレームの画像が消去された後、さらに中間調表示ステップS103において前フレームの残像消去を行いながら中間調の画像を表示させているので、表示品質をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の電気泳動表示装置200では、上述したように、画素140に第1及び第2の制御線91,92と接続されたスイッチ回路80を備えているため、第1及び第2の制御線91,92の電位を制御することで画素電極35の電位を直接制御できる。
したがって、表示部5が画素データDを保持していれば、第1及び第2の制御線91,92の電位を制御することによって画素電極35の電位を直接することができ、画像表示動作を簡素化することができる。
また、中間調表示された領域A2、A3をさらに分割し、分割された領域のそれぞれに属する画素140の画素電極35に第1及び第2の制御線91,92を接続して、中間調表示ステップS103を実行すれば、より多階調な画像を表示することができる。
(第1の変形例)
上記実施の形態では、反転画像表示ステップS101、及びモノクロ画像表示ステップS102において、それぞれの画素140を白表示及び黒表示した後、中間調表示ステップS103において中間調の画像を表示しているが、中間調表示ステップS103の前段のステップを簡素化した駆動方法を採用することもできる。
図10は、本実施形態にかかる第1の変形例の駆動方法による画像表示動作を示す説明図である。図10(a)は表示部5に転送される画像データを概念的に示す図であり、図10(b)は、図10(a)に対応する表示部5の表示状態を示す図である。図10(c)は、図10(a)及び図10(b)に対応する共通電極37、第1の制御線91、及び第2の制御線92の電位状態を示すタイミングチャートである。
図10に示すように、本実施形態の第1の変形例の駆動方法は、モノクロ画像表示ステップS102と、中間調表示ステップS103とを含む。
モノクロ画像表示ステップS101で前フレームの画像を消去すると中間調表示ステップS103に移行する。
中間調表示ステップS103に移行すると、電気泳動素子32が黒表示と白表示とを繰り返し前フレームの画像を消去しながら、領域A1が白表示、領域A2が淡いグレー表示、領域A3が濃いグレー表示、領域A4が黒表示に移行する。
以上の第1の変形例に係る駆動方法においても、モノクロ画像表示ステップS102で前フレームの画像を消去し、さらに中間調表示ステップS103において前フレームの画像を消去しながら中間調の画像を表示部5に表示することができる。したがって、残像を発生を抑えて中間調の画像が表示可能な高品質な電気泳動表示装置を提供することができる。
(第2の変形例)
本実施形態の第2の変形例は、第1及び第2の制御線91,92に入力されるパルス(第2のパルス)のパルス幅を変更した実施形態である。
図11は、本実施形態にかかる第1の変形例の駆動方法による画像表示動作を示す説明図である。図11(a)は表示部5に転送される画像データを概念的に示す図であり、図11(b)は、図11(a)に対応する表示部5の表示状態を示す図である。図11(c)は、図11(a)及び図11(b)に対応する共通電極37、第1の制御線91、及び第2の制御線92の電位状態を示すタイミングチャートである。
図11に示すように、本実施形態の第2の変形例の駆動方法は、反転画像表示ステップS101と、モノクロ画像表示ステップS102と、中間調表示ステップS103とを含む。
反転画像表示ステップS101、及びモノクロ画像表示ステップS102で前フレームの画像を消去すると中間調表示ステップS103に移行する。
中間調表示ステップS103に移行すると、第1の制御線91にハイレベルとローレベルとを周期的に繰り返すパルス(第2のパルス)を入力し、第2の制御線92に、第1の制御線91に入力するパルスの反転パルスを入力する。また、共通電極37にハイレベルとローレベルを周期的に繰り返すパルス(第1のパルス)を入力する。
このとき、第1及び第2の制御線91,92に入力するパルスのパルス幅T3は、図9に示すパルス幅T2よりも広く設定する(T3>T2)。
具体的には、上記実施形態において画素電極35に入力されるパルス幅T2は、共通電極37に入力されるパルス幅T1の4倍であったが、本変形例において画素電極35に入力されるパルス幅T3は、共通電極37に入力されるパルス幅T1の6倍に設定されている。
黒データ(画素データ「0」)が入力された図11(b)の領域A2、A4に属する画素140では、画素電極35にハイレベルの電位が入力され、共通電極37にローレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が黒表示動作をする。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が白表示(第1の階調)であった領域A2の画素140は、濃いグレー表示(第2の中間階調)となる。一方、元が黒表示であった領域A4の画素140の表示は変化しない。
次に、領域A2、A4に属する画素140の画素電極35にローレベルの電位が入力され、共通電極37にハイレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が白表示動作をする。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が黒表示(第2の階調)であった領域A4の画素140は、淡いグレー表示(第1の中間階調)となる。一方、元が濃いグレー表示であった領域A2の画素140は、白表示となる。
画素電極35にパルスが複数周期入力されて、黒表示動作及び白表示動作が繰り返し実行される。そして、最後に画素電極35にハイレベルの電位が入力され、グレー表示となったときに表示動作が終了する。
白データ(画素データ「1」)が入力された図11(b)の領域A1、A3に属する画素140では、画素電極35にローレベルの電位が入力され、共通電極37にハイレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が白表示動作をする。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が黒表示であった領域A3の画素140は、淡いグレー表示となる。一方、元が白表示であった領域A1の画素140の表示は変化しない。
領域A1、A3に属する画素140の画素電極35にハイレベルの電位が入力され、共通電極37にローレベルが入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が黒表示動作をする。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が白表示であった領域A1の画素140は、濃いグレー表示となる。一方、元が淡いグレー表示であった領域A3の画素140は、黒表示となる。
画素電極35にパルスが複数周期入力されて、黒表示動作及び白表示動作が繰り返し実行される。そして、最後に画素電極35にローレベルの電位が入力され、グレー表示となたときに表示動作が終了する。
これにより、領域A2では濃いグレーと白とを繰り返したあとで濃いグレー表示となり、領域A3では淡いグレーと黒とを繰り返したあとで淡いグレー表示となる。
以上の第2の変形例に係る駆動方法によれば、電気泳動素子32を駆動させる時間を伸ばし、中間調の画像を表示する際に、電気泳動粒子がより撹拌されるので、中間調の画像に前フレームの残像をより発生させにくくすることができる。
また、第2の変形例の駆動方法においても、中間調表示ステップS103の前段のステップを簡素化して、モノクロ画像表示ステップS102と、中間調表示ステップS103とを含む駆動方法を採用することができる。
(電子機器)
次に、上記実施形態の電気泳動表示装置を、電子機器に適用した場合について説明する。
図12は、腕時計1000の正面図である。腕時計1000は、時計ケース1002と、時計ケース1002に連結された一対のバンド1003とを備えている。
時計ケース1002の正面には、上記実施形態の電気泳動表示装置100(200)からなる表示部1005と、秒針1021と、分針1022と、時針1023とが設けられている。時計ケース1002の側面には、操作子としての竜頭1010と操作ボタン1011とが設けられている。竜頭1010は、ケース内部に設けられる巻真(図示は省略)に連結されており、巻真と一体となって多段階(例えば2段階)で押し引き自在、かつ、回転自在に設けられている。表示部1005では、背景となる画像、日付や時間などの文字列、あるいは秒針、分針、時針などを表示することができる。
図13は電子ペーパー1100の構成を示す斜視図である。電子ペーパー1100は、上記各実施形態の電気泳動表示装置100(200)を表示領域1101に備えている。電子ペーパー1100は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1102を備えて構成されている。
図14は、電子ノート1200の構成を示す斜視図である。電子ノート1200は、上記の電子ペーパー1100が複数枚束ねられ、カバー1201に挟まれているものである。カバー1201は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力する図示は省略の表示データ入力手段を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
以上の腕時計1000、電子ペーパー1100、及び電子ノート1200によれば、表示部に本発明に係る電気泳動表示装置100(200)が採用されているので、残像を抑えて中間調の画像を表示可能な表示性能に優れた表示部を備える電子機器となっている。
なお、各図に示した電子機器は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の技術範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、本発明に係る電気泳動表示装置は好適に用いることができる。
100,200 電気泳動表示装置、32 電気泳動素子、35 画素電極、37 共通電極、40,140 画素、63,163 コントローラー(制御部)、70 ラッチ回路、80 スイッチ回路、91 第1の制御線、92 第2の制御線、

Claims (13)

  1. 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の前記画素に対応して前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された画素電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成され、複数の前記第1電極と対向する共通電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記表示部に画像を表示させる画像表示ステップが、
    前記共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、前記画素電極に前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示ステップを含むことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  2. 前記中間調表示ステップに先立って、
    前記表示部に中間階調を含まない画像を表示させるモノクロ画像表示ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  3. 前記表示部に、各々の前記画素と接続された第1及び第2の制御線が形成され、前記画素ごとに、画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子と接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力端子と前記第1及び第2の制御線とに接続されたスイッチ回路と、が設けられており、
    前記第2の書き込みステップにおいて、
    前記画素電極と接続される前記第1又は第2の制御線に前記第2のパルスを入力することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  4. 前記モノクロ画像表示ステップに先立って、前記表示部に前記モノクロ画像表示ステップで表示される画像の反転画像を表示させる反転画像表示ステップを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  5. 前記中間調表示ステップにおいて、
    第1の中間階調を表示させる前記画素に属する第1の前記画素電極に、前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを繰り返す第2のパルスを入力する一方、
    第2の中間階調を表示させる前記画素に属する第2の前記画素電極に、前記第1の画素電極に入力される前記第2のパルスを反転させた第2のパルスを入力することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  6. 前記中間調表示ステップに先立って、前記表示部に前記画素の階調値が最大となる第1の階調と前記階調値が最小となる第2の階調とを表示させるモノクロ画像表示ステップを含み、
    前記中間調表示ステップにおいて、
    前記第1の階調の前記画素を前記第1の中間階調の階調値よりも前記第2の階調に近い階調値である前記第2の中間階調に移行させ、前記第2の階調の前記画素を前記第1の中間階調に移行させることを特徴とする請求項5に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  7. 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の前記画素に対応して前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された画素電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成され、複数の前記第1電極と対向する共通電極と、前記画素電極及び前記共通電極に入力する電位を制御する制御部と、を有する電気泳動表示装置であって、
    前記制御部は、
    前記表示部に画像を表示させるに際して、
    前記共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、前記画素電極に前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示動作を実行することを特徴とする電気泳動表示装置。
  8. 前記制御部は、
    前記中間調表示動作に先立って、前記表示部に中間階調を含まない画像を表示させるモノクロ画像表示動作を実行することを特徴とする請求項7に記載の電気泳動表示装置。
  9. 前記表示部に、各々の前記画素と接続された第1及び第2の制御線が形成され、前記画素ごとに、画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子と接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力端子と前記第1及び第2の制御線とに接続されたスイッチ回路と、が設けられており、
    前記制御部は、
    前記中間調表示動作において、
    前記画素電極と接続される前記第1又は第2の制御線に前記第2のパルスを入力することを特徴とする請求項7又は8に記載の電気泳動表示装置。
  10. 前記制御部は、
    前記モノクロ画像表示動作に先立って、前記表示部に前記モノクロ画像表示動作で表示される画像の反転画像を表示させる反転画像表示動作を実行することを特徴とする請求項8又は9に記載の電気泳動表示装置。
  11. 前記制御部は、
    前記中間調表示動作において、
    第1の中間階調を表示させる前記画素に属する第1の前記画素電極に、前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを繰り返す第2のパルスを入力する一方、
    第2の中間階調を表示させる前記画素に属する第2の前記画素電極に、前記第1の画素電極に入力される前記第2のパルスを反転させた第2のパルスを入力することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
  12. 前記制御部は、
    前記中間調表示動作に先立って、前記表示部に前記画素の階調値が最大となる第1の階調と前記階調値が最小となる第2の階調とを表示させるモノクロ画像表示動作を実行し、
    前記第1の階調の前記画素を前記第1の中間階調の階調値よりも前記第2の階調に近い階調値である前記第2の中間階調に移行させ、前記第2の階調の前記画素を前記第1の中間階調に移行させることを特徴とする請求項11に記載の電気泳動表示装置。
  13. 請求項7から12のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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