JP2010204279A - 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の画素に対応して第1基板の電気泳動素子側に形成された画素電極と、第2基板の電気泳動素子側に形成され、複数の第1電極と対向する共通電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、表示部に画像を表示させる画像表示ステップが、共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、画素電極に第1のパルスよりも広いパルス幅で第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示ステップS103を含むことを特徴とする。
【選択図】図8
Description
特許文献1記載の駆動方法では、白表示された画素の画素電極にハイレベルの電位を入力し共通電極にローレベルの電位を入力することによって中間調の画像を表示している。
しかし、上記の駆動方法では、中間調の画像を表示する画素に直前の画像が残像として残るという課題を有していた。
この駆動方法によれば、画素電極が第1の電位である期間に、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第1の電位、共通電極が第2の電位とされたときに対応する表示動作(例えば黒表示動作)が実行される。一方、画素電極が第2の電位である期間にも、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第2の電位、共通電極が第1の電位とされたときに対応する表示動作(例えば白表示動作)が実行される。
つまり本発明では、中間調の画像を表示させる期間内に黒表示動作と白表示動作とを繰り返して実行する。そうすると、中間調の画像を表示させる画素を黒表示からグレー表示(中間調表示)に移行させる場合には、当該画素は、黒表示とグレー表示(白表示動作によりグレー表示となる)とを繰り返した後に、グレー表示とされる。
これにより、電気泳動素子は、内部の電気泳動粒子を撹拌されながら表示動作を行うこととなる。その結果、従前の表示状態を効果的に消去しつつ画像を表示させることができる。
よって、本発明によれば、残像の生じない中間調表示を得ることができる。
すなわち、モノクロ画像表示ステップによってモノクロ画像を表示させた後、中間調表示ステップによって上記モノクロ画像を多階調化することもできる。この駆動方法によれば、より多彩な画像表示が可能になるとともに、モノクロ画像表示ステップによって前画像をより確実に消去することができるという利点も得られる。
このような駆動方法とすれば、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示においても、中間調を表示する際の残像発生を抑えることができる。
この駆動方法によれば、反転画像表示ステップ及びモノクロ画像表示ステップにおいて前フレームの画像が十分に消去され、さらに電気泳動粒子が撹拌されながら中間調の画像が表示されるので、中間調の画像に残像を発生させない電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
この駆動方法によれば、2値の画素電極電位で多階調表示が実現されるので、表示品質に優れた電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
この駆動方法によれば、中間調表示ステップにおいて電気泳動粒子がより撹拌されるので、残像の発生をより抑えた電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
この構成によれば、画素電極が第1の電位である期間に、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第1の電位、共通電極が第2の電位とされたときに対応する表示動作(例えば黒表示動作)が実行される。一方、画素電極が第2の電位である期間にも、共通電極に第1の電位と第2の電位とが入力されるので、画素電極が第2の電位、共通電極が第1の電位とされたときに対応する表示動作(例えば白表示動作)が実行される。
つまり本発明では、中間調の画像を表示させる期間内に黒表示動作と白表示動作とを繰り返して実行する。そうすると、中間調の画像を表示させる画素を黒表示からグレー表示(中間調表示)に移行させる場合には、当該画素は、黒表示とグレー表示(白表示動作によりグレー表示となる)とを繰り返した後に、グレー表示とされる。
これにより、電気泳動素子は、内部の電気泳動粒子を撹拌されながら表示動作を行うこととなる。その結果、従前の表示状態を効果的に消去しつつ画像を表示させることができる。
よって、本発明によれば、残像の生じない中間調表示を得ることができる。
すなわち、モノクロ画像表示動作によってモノクロ画像を表示させた後、中間調表示動作によって上記モノクロ画像を多階調化することもできる。この構成によれば、より多彩な画像表示が可能になるとともに、モノクロ画像表示動作によって前画像をより確実に消去することができるという利点も得られる。
この構成によれば、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示においても、中間調を表示する際の残像発生を抑えることができる。
この構成によれば、反転画像表示ステップ及びモノクロ画像表示ステップにおいて前フレームの画像を十分に消去し、さらに電気泳動粒子を撹拌しながら中間調の画像を表示するので、中間調の画像に残像を発生させない電気泳動表示装置とすることができる。
この構成によれば、2値の画素電極電位で多階調表示を実現できるので、表示品質に優れた電気泳動表示装置とすることができる。
この構成によれば、中間調表示ステップにおいて電気泳動粒子をより撹拌することができるので、残像の発生をより抑えた電気泳動表示装置とすることができる。
この構成によれば、中間調の画像に残像が表示されない優れた表示手段を具備した電子機器を提供することができる。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電気泳動表示装置100の概略構成図である。図2(a)は、電気泳動表示装置100の断面構造とともに電気的構成を示した図である。
第2基板31は、ガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示側に配置されるため透明基板とされる。共通電極37は、MgAg(マグネシウム銀)、ITO、IZO(登録商標;インジウム・亜鉛酸化物)などを用いて形成される透明電極である。
一方、共通電極37には、共通電極配線62を介して共通電極駆動回路64が接続されている。共通電極駆動回路64には、共通電極配線62と接続されたスイッチング素子64sが設けられており、スイッチング素子64sの動作により共通電極37に対する電位の入力と電気的切断(ハイインピーダンス化)を行う。
分散媒21は、白色粒子27と黒色粒子26とをマイクロカプセル20内に分散させる液体である。分散媒21としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、カルボン酸塩などを例示することができ、その他の油類であってもよい。これらの物質は単独又は混合物として用いることができ、さらに界面活性剤などを配合してもよい。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
また、黒色粒子26及び白色粒子27に代えて、例えば赤色、緑色、青色などの顔料を用いてもよい。かかる構成によれば、表示部5に赤色、緑色、青色などを表示することができる。
図3(a)に示す白表示の場合には、共通電極37が相対的に高電位、画素電極35が相対的に低電位に保持される。これにより、負に帯電した白色粒子27が共通電極37に引き寄せられる一方、正に帯電した黒色粒子26が画素電極35に引き寄せられる。その結果、表示面側となる共通電極37側からこの画素を見ると、白色(W)が認識される。
図3(b)に示す黒表示の場合、共通電極37が相対的に低電位、画素電極35が相対的に高電位に保持される。これにより、正に帯電した黒色粒子26が共通電極37に引き寄せられる一方、負に帯電した白色粒子27が画素電極35に引き寄せられる。その結果、共通電極37側からこの画素を見ると黒色(B)が認識される。
次に、上記構成を備えた電気泳動表示装置の駆動方法について説明する。
図4は、本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法を示す説明図である。図4(a)及び図4(b)は、以下に説明する駆動方法における画素40の状態遷移を示す平面図である。図4(c)は、画素電極及び共通電極に入力される電位を示すタイミングチャートである。
このように本実施形態の駆動方法では、グレー表示に移行する画素40に属する電気泳動素子32の電気泳動粒子(黒色粒子26,白色粒子27)が撹拌されて、グレー表示された画像に前フレームの画像が残像として残らない。
このような駆動方法とすれば、グレー表示に移行する画素40では、前フレームの画像が消去された後、さらに電気泳動粒子が撹拌されてグレー表示される。したがって、前フレームの画像が確実に消去され、グレー表示された画像に残像が発生せず、表示性能を向上させることができる。
先の第1実施形態では、セグメント方式の電気泳動表示装置に本発明に係る駆動方法を適用した場合について説明した。本実施形態では、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示装置に本発明に係る駆動方法を適用し、さらに詳細に説明する。
なお、図5及び図6において、先の第1実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明は省略することとする。
また表示部5には、共通電源変調回路164から延びる低電位電源線49、高電位電源線50、共通電極配線55、第1の制御線91、及び第2の制御線92が設けられており、それぞれの配線も画素140と接続されている。共通電源変調回路64は、コントローラー63の制御のもと、上記の配線の各々に供給すべき各種信号を生成する一方、これら各配線の電気的な接続及び切断(ハイインピーダンス化)を行う。
第1のトランスミッションゲートTG1は、P−MOSトランジスタ81とN−MOSトランジスタ82とからなる。P−MOSトランジスタ81及びN−MOSトランジスタ82のソース端子は第1の制御線91に接続され、P−MOSトランジスタ81及びN−MOSトランジスタ82のドレイン端子は画素電極35に接続されている。また、P−MOSトランジスタ81のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ入力端子N1(選択トランジスタ41のドレイン端子)に接続され、N−MOSトランジスタ82のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ出力端子N2に接続されている。
一方、ラッチ回路70にハイレベル(H)の画像信号(画素データ「1」)が記憶され、データ出力端子N2からローレベル(L)の信号が出力された場合、第2のトランスミッションゲートTG2がオン状態となり、第2の制御線92を介して供給される電位S2が画素電極35に入力される。
コントローラー163は、CPU(Central Processing Unit)としての制御回路261と、記憶部262と、電圧生成回路263と、データバッファー264と、フレームメモリー265と、メモリー制御回路266と、を備えている。
また記憶部262には、電気泳動表示装置の動作に用いるプリセットの画像データが記憶されていてもよい。例えば、電気泳動表示装置200の起動時に用いられるロゴの画像データ、警告表示用の画像データなどを記憶してもよい。
データバッファー264は、コントローラー163における上位装置とのインターフェース部であり、上位装置から入力される表示画像の画像データDを保持するとともに、制御回路261に対して画像データDを送信する。
データ線駆動回路162は、制御回路261から供給される制御信号に基づいてフレームメモリー265から送信される画像信号を一ライン分ずつラッチする。そして、走査線駆動回路161による走査線66の順次選択動作に同期して、ラッチした画像信号をデータ線68に供給する。
図8は、上記構成を備えた電気泳動表示装置における画像表示動作に係るフローチャート図である。
図8に示すように、本実施形態の駆動方法は、反転画像表示ステップS101と、モノクロ画像表示ステップS102と、中間調表示ステップS103とを含む。
まず、反転画像表示ステップS101では、データバッファー264を介して図8(a)に示す画像データD1が制御回路261に入力される。また、制御回路261に対して、表示部5を、画素電極定電位駆動モードで画像表示する制御信号Cmdが入力される。
画素電極定電位駆動モードは、画素電極35をハイレベル又はローレベルに固定し、共通電極37にハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス(第1のパルス)を入力することで電気泳動素子32を駆動する動作モードである。
画像データD1の黒データに対応する画素140では、ラッチ回路70にローレベル(L)の画像信号が保持され、ラッチ回路70からの出力によりオン状態とされたトランスミッションゲートTG1を介して第1の制御線91と画素電極35とが接続される。
一方、画像データD1の白データに対応する画素140では、ラッチ回路70にハイレベル(H)の画像信号が保持され、トランスミッションゲートTG2を介して第2の制御線92と画素電極35とが接続される。
共通電源駆動回路164は、入力された制御信号に基づいて、図9(c)に示すように、第1の制御線91(電位S1)をローレベル(L;例えば0V)、及び第2の制御線92(電位S2)をハイレベル(H;例えば15V)に保持し、共通電極37(電位Vcom)にハイレベルとローレベルとを周期的に繰り返す矩形波状のパルスを入力する。
一方、共通電極37がローレベルである期間に、第2の制御線92と接続された画素電極35との間に生じる電位差によって、電気泳動素子32が駆動される。これにより、白色粒子27が共通電極37側に、黒色粒子26が画素電極側に引き寄せられ(図3参照)、図9(b)に示すように、黒データ(画素データ「0」)が入力された画素140が白表示状態となる。
次に、モノクロ画像表示ステップS102に移行すると、制御回路261に対して、表示部5を画素電極定電位駆動モードで全面白表示させる制御信号Cmdが入力される。データバッファー264を介して制御回路261に入力される画像データD1は反転画像表示ステップS101と同様である。その後、制御回路261の制御下で画像データD1が表示部5に転送される。
なお、反転画像表示ステップS101で転送された画像データD1を表示部5が保持し続けている場合には、画像データD1の転送動作は不要であり、コントローラー163に対する画像データD1の供給も不要である。
共通電源駆動回路164は、入力された制御信号に基づいて、図9(c)に示すように、第1の制御線91をハイレベル、及び第2の制御線92をローレベルに保持し、共通電極37にハイレベルとローレベルとを繰り返す矩形波状のパルスを入力する。
一方、共通電極37がハイレベルである期間に、第2の制御線92と接続された画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、白色粒子27が共通電極37側に、黒色粒子26が画素電極35側に引き寄せられ(図3参照)、図9(b)に示すように、画素データ「0」が入力された画素140が白表示状態となる。
すなわち、モノクロ画像表示ステップS102では、反転画像表示ステップS101で表示される画像の反転画像が表示部5に表示される。
次に、中間調表示ステップS103に移行すると、データバッファー264を介して図9(a)に示す画像データD2が制御回路261に入力される。また、制御回路261に対して、表示部5を画素電極パルス駆動モードで動作させる命令を含む制御信号Cmdが入力される。
画素電極パルス駆動モードは、共通電極37にハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス(第1のパルス)を入力し、画素電極35に、第1のパルスのよりも広いパルス幅でハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス(第2のパルス)を入力することで電気泳動素子を駆動する動作モードである。
その後、制御回路261の制御下で画像データD2が表示部5に転送される。
このとき、第1及び第2の制御線91,92に入力するパルスは、共通電極37に入力するパルスよりも広いパルス幅(T2>T1)に設定する。
画素電極35にハイレベルの電位が入力され、共通電極37にローレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が駆動される。
画素電極35にローレベルの電位が入力され、共通電極37にハイレベルの電位が入力される期間に、画素電極35と共通電極37との間に生じる電位差により電気泳動素子32が駆動される。
これにより、領域A2では淡いグレーと白とを繰り返した後で淡いグレー表示とされ、領域A3では濃いグレーと黒とを繰り返した後で濃いグレー表示となる。
したがって、表示部5が画素データDを保持していれば、第1及び第2の制御線91,92の電位を制御することによって画素電極35の電位を直接することができ、画像表示動作を簡素化することができる。
上記実施の形態では、反転画像表示ステップS101、及びモノクロ画像表示ステップS102において、それぞれの画素140を白表示及び黒表示した後、中間調表示ステップS103において中間調の画像を表示しているが、中間調表示ステップS103の前段のステップを簡素化した駆動方法を採用することもできる。
本実施形態の第2の変形例は、第1及び第2の制御線91,92に入力されるパルス(第2のパルス)のパルス幅を変更した実施形態である。
このとき、第1及び第2の制御線91,92に入力するパルスのパルス幅T3は、図9に示すパルス幅T2よりも広く設定する(T3>T2)。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が白表示(第1の階調)であった領域A2の画素140は、濃いグレー表示(第2の中間階調)となる。一方、元が黒表示であった領域A4の画素140の表示は変化しない。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が黒表示(第2の階調)であった領域A4の画素140は、淡いグレー表示(第1の中間階調)となる。一方、元が濃いグレー表示であった領域A2の画素140は、白表示となる。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が黒表示であった領域A3の画素140は、淡いグレー表示となる。一方、元が白表示であった領域A1の画素140の表示は変化しない。
このとき、図11(c)に示すように、画素電極35に入力されるパルスのパルス幅T3が図9(c)に示すパルス幅T2よりも広く設定されているため、元が白表示であった領域A1の画素140は、濃いグレー表示となる。一方、元が淡いグレー表示であった領域A3の画素140は、黒表示となる。
次に、上記実施形態の電気泳動表示装置を、電子機器に適用した場合について説明する。
図12は、腕時計1000の正面図である。腕時計1000は、時計ケース1002と、時計ケース1002に連結された一対のバンド1003とを備えている。
時計ケース1002の正面には、上記実施形態の電気泳動表示装置100(200)からなる表示部1005と、秒針1021と、分針1022と、時針1023とが設けられている。時計ケース1002の側面には、操作子としての竜頭1010と操作ボタン1011とが設けられている。竜頭1010は、ケース内部に設けられる巻真(図示は省略)に連結されており、巻真と一体となって多段階(例えば2段階)で押し引き自在、かつ、回転自在に設けられている。表示部1005では、背景となる画像、日付や時間などの文字列、あるいは秒針、分針、時針などを表示することができる。
なお、各図に示した電子機器は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の技術範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、本発明に係る電気泳動表示装置は好適に用いることができる。
Claims (13)
- 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の前記画素に対応して前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された画素電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成され、複数の前記第1電極と対向する共通電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、
前記表示部に画像を表示させる画像表示ステップが、
前記共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、前記画素電極に前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示ステップを含むことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。 - 前記中間調表示ステップに先立って、
前記表示部に中間階調を含まない画像を表示させるモノクロ画像表示ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。 - 前記表示部に、各々の前記画素と接続された第1及び第2の制御線が形成され、前記画素ごとに、画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子と接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力端子と前記第1及び第2の制御線とに接続されたスイッチ回路と、が設けられており、
前記第2の書き込みステップにおいて、
前記画素電極と接続される前記第1又は第2の制御線に前記第2のパルスを入力することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。 - 前記モノクロ画像表示ステップに先立って、前記表示部に前記モノクロ画像表示ステップで表示される画像の反転画像を表示させる反転画像表示ステップを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
- 前記中間調表示ステップにおいて、
第1の中間階調を表示させる前記画素に属する第1の前記画素電極に、前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを繰り返す第2のパルスを入力する一方、
第2の中間階調を表示させる前記画素に属する第2の前記画素電極に、前記第1の画素電極に入力される前記第2のパルスを反転させた第2のパルスを入力することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。 - 前記中間調表示ステップに先立って、前記表示部に前記画素の階調値が最大となる第1の階調と前記階調値が最小となる第2の階調とを表示させるモノクロ画像表示ステップを含み、
前記中間調表示ステップにおいて、
前記第1の階調の前記画素を前記第1の中間階調の階調値よりも前記第2の階調に近い階調値である前記第2の中間階調に移行させ、前記第2の階調の前記画素を前記第1の中間階調に移行させることを特徴とする請求項5に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。 - 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、複数の画素を配列してなる表示部を備え、各々の前記画素に対応して前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された画素電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成され、複数の前記第1電極と対向する共通電極と、前記画素電極及び前記共通電極に入力する電位を制御する制御部と、を有する電気泳動表示装置であって、
前記制御部は、
前記表示部に画像を表示させるに際して、
前記共通電極に第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す第1のパルスを入力する一方、前記画素電極に前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを周期的に繰り返す第2のパルスを入力する中間調表示動作を実行することを特徴とする電気泳動表示装置。 - 前記制御部は、
前記中間調表示動作に先立って、前記表示部に中間階調を含まない画像を表示させるモノクロ画像表示動作を実行することを特徴とする請求項7に記載の電気泳動表示装置。 - 前記表示部に、各々の前記画素と接続された第1及び第2の制御線が形成され、前記画素ごとに、画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子と接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力端子と前記第1及び第2の制御線とに接続されたスイッチ回路と、が設けられており、
前記制御部は、
前記中間調表示動作において、
前記画素電極と接続される前記第1又は第2の制御線に前記第2のパルスを入力することを特徴とする請求項7又は8に記載の電気泳動表示装置。 - 前記制御部は、
前記モノクロ画像表示動作に先立って、前記表示部に前記モノクロ画像表示動作で表示される画像の反転画像を表示させる反転画像表示動作を実行することを特徴とする請求項8又は9に記載の電気泳動表示装置。 - 前記制御部は、
前記中間調表示動作において、
第1の中間階調を表示させる前記画素に属する第1の前記画素電極に、前記第1のパルスよりも広いパルス幅で前記第1の電位と前記第2の電位とを繰り返す第2のパルスを入力する一方、
第2の中間階調を表示させる前記画素に属する第2の前記画素電極に、前記第1の画素電極に入力される前記第2のパルスを反転させた第2のパルスを入力することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。 - 前記制御部は、
前記中間調表示動作に先立って、前記表示部に前記画素の階調値が最大となる第1の階調と前記階調値が最小となる第2の階調とを表示させるモノクロ画像表示動作を実行し、
前記第1の階調の前記画素を前記第1の中間階調の階調値よりも前記第2の階調に近い階調値である前記第2の中間階調に移行させ、前記第2の階調の前記画素を前記第1の中間階調に移行させることを特徴とする請求項11に記載の電気泳動表示装置。 - 請求項7から12のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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