JP2005283572A - 選択結合性物質固定化担体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高分子表面に選択結合性物質を固定化した選択結合性物質固定化担体であって、担体表面に樹状分子があり、その末端の官能基と選択結合性物質が共有結合にて固定化されている。樹状分子末端の官能基がアシル基であり、樹状分子末端のアシル基がアミノ酸もしくはアミノ酸誘導体由来のものである。高分子は下記一般式(1)を構造単位とする。
【選択図】なし
Description
物質」)を固定化した担体に関する。
(2)該樹状分子末端の官能基がアシル基である請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体。
(3)該高分子が下記一般式(1)を構造単位として有する請求項1または2に記載の選択結合性物質固定化担体。
(4)該樹状分子末端のアシル基がアミノ酸もしくはアミノ酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性物質固定化担体
(5)該樹状分子末端のアシル基がグルタミン酸、グルタミン酸誘導体、アスパラギン酸もしくはアスパラギン酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
(6)該樹状分子が少なくともアミノ酸もしくはエチレングリコールを含む請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体
(7) 選択結合性物質が核酸である請求項1から6のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
高分子表面に樹状分子を介して選択結合性物質を固定化された選択結合性固定化担体を提供でき、選択結合性物質の選択的結合シグナルを増幅させることが可能となる。
上記の構造単位を持つ樹脂であると、酸やアルカリの加水分解にて、容易に側鎖がカルボキシル基となる。
(樹状分子固定化PMMA基板の作製1)
樹状分子固定化PMMA基板の作製スキームを図2に示す。ポリメチルメタクリレート(PMMA)板((株)クラレ製;コモグラス押し出し板、厚さ1mm、平均分子量15万)を10Nの水酸化ナトリウム水溶液に70℃で15時間浸漬した。次いで、純水、0.1N HCl水溶液、純水の順で洗浄した。このようにして、基板表面のPMMAの側鎖を加水分解して、カルボキシル基を生成した。次いでN−ヒドロキシスルホスクシンイミド(以降Sulfo-NHSと略す)100mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)350mgを2−モルホリノエタンスルホン酸・一水和物(MES)バッファー(0.1N水酸化ナトリウムでpH4.0に調整)に溶解させた。これらの混合溶液に上記加水分解後のPMMA基板を浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。1時間撹拌後、上記基板をグルタミン酸もしくはアスパラギン酸をそれぞれ80mg含むMES溶液(1N水酸化ナトリウムでpH7.0に調整)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。1時間攪拌後、この溶液にEDCを100mg加え15時間撹拌し、グルタミン酸を成長させ、DNA固定化基板1(グルタミン酸を用いた場合)、2(アスパラギン酸を用いた場合)を作製した。
(樹状分子固定化PMMA基板の作製2)
樹状分子固定化PMMA基板の作製スキームを図3に示す。
実施例1と同様の方法でPMMA基板表面にカルボキシル基を生成させた。次いで(A)Sulfo-NHS100mg、EDC350mgをMESバッファー(pH4.0)に溶解させた。これらの混合溶液に上記加水分解後のPMMA基板を浸漬し、マイクロスターラーで1時間撹拌撹拌した。(B)上記基板をグリシンを80mg含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。(C)再び操作(A)を行い、(D)このPMMA基板をグルタミン酸80mg含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。
これら(A)から(D)の操作を合計2回繰り返し、DNA固定化基板3を得た。
(樹状分子固定化PMMA基板の作製3)
実施例2で作製した樹状分子固定化PMMA基板に再び操作(A)を施し、樹状分子末端にスクシンイミド基を修飾し、DNA固定化基板4を得た。
(樹状分子固定化PMMA基板の作製4)
実施例2で作製したDNA固定化基板3に再び(A)、(B)の操作を施し、樹状分子末端にグリシン分子を結合させ、DNA固定化基板5とした。
(樹状分子固定化PMMA基板の作製5)
実施例3の作製したDNA固定化基板4にロイシン80mgを含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌して、末端にロイシン分子を固定化させDNA固定化基板6とした。
(樹状分子固定化PMMA基板の作製6)
実施例1と同様の方法でPMMA基板表面にカルボキシル基を生成させた。次いで実施例2の操作(A)から(D)を行い、再び操作(A)を施した後アミノ基とカルボキシル基を両末端に有するエチレングリコール誘導体(Amino-dPEG, Quanta BioDesign 商品コード 10244)50mgを含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。さらに操作(C)、(D)を施し、エチレングリコールを含むDNA固定化基板7とした。
(樹状分子固定化ガラス基板の作製およびプローブDNAの固定化)
ガラス基板への樹状カルボン酸の固定化およびプローブDNAの固定化は非特許文献(Nucleic Acids Research, 2002, Vol. 30, No.2, e10)に従って行った。スライドガラスをピラハ溶液(濃硫酸と過酸化水素水を2:1の割合で混合したもの)に30分間浸漬した。ついで、APS(3−アミノプロピルトリエトキシシラン;信越化学工業(株)製)を2重量%の割合で純水に溶解した後、上記のスライドガラスを1時間浸漬し、この溶液から取り出した後に110℃で10分間乾燥した。このようにして、ガラスの表面にアミノ基を導入した。(E)このアミノ化ガラス基板を無水グルタル酸(GA)の飽和N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)溶液に浸漬し、一晩放置した。ついで、(F)1mol/lのN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)と1mol/lのN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)をDMFに溶解させ、上記基板を2時間浸漬した。ついでこの基板をDMFで洗浄後、ポリアミドアミン(アルドリッチ社製:10重量%)のメタノール溶液に浸漬した。その後、上記(E)および(F)と同じ操作を行い、DNA固定化基板8を作製した。
配列番号1(60塩基、5'末端アミノ化)、のDNAを合成した。5'-ACATTTTGAGGCATTTCAGTCAGTTGCTCAATGTACCTATAACCAGACCGTTCATCTGGA-3この配列番号1のDNAは5'末端がアミノ化されている。
検体DNAとして、上記DNA固定化基板とハイブリダイズ可能な塩基配列を持つ配列番号5のDNA(968塩基)を用いた。調整方法を以下に示す。
以下の配列の核酸を合成した。
5'-GGGCGAAGAAGTTGTCCATA-3' (配列番号2:20塩基)
5'-GCAGAGCGAGGTATGTAGGC-3' (配列番号3:20塩基)
これを純水にとかして濃度を100μMとした。次いで、pKF3 プラスミドDNA(タカラバイオ(株)製品番号;3100)(配列番号4:2264塩基)を用意して、これをテンプレートとし、配列番号2および配列番号3のDNAをプライマーとして、PCR反応(Polymerase Chain Reaction)により増幅を行った。
上記で得られたプローブDNAを固定化したそれぞれの基板に上記検体DNAをハイブリダイゼーションさせた。具体的には、先に用意したプローブ核酸が固定化されている担体にハイブリダイゼーション用の溶液を10μl滴下し、その上にカバーガラスをかぶせた。また、カバーガラスの周りをペーパーボンドでシールし、ハイブリダイゼーションの溶液が乾燥しないようにした。これを、プラスチック容器の中に入れ、65℃、湿度100%の条件で10時間インキュベートした。インキュベート後、カバーガラスを剥離後に洗浄、乾燥した。
DNAチップ用のスキャナー(Axon Instruments社のGenePix 4000A)に上記処理後のDNA固定化基板をセットし、レーザー出力33%、フォトマルチプライヤーの電圧を500Vに設定した状態で測定を行った。その結果を表1に示す。
2 スクシンイミド基で修飾されたカルボキシル基
3 グルタミン酸もしくはアスパラギン酸
4 成長
5 選択結合性化合物(DNA)
6 グリシン
7 グルタミン酸
8 操作(A)(B)(C)(D)の繰り返し
Claims (7)
- 高分子表面に選択結合性物質を固定化した選択結合性物質固定化担体であって、該高分子表面に樹状分子があり、該樹状分子の末端の官能基と選択結合性物質が共有結合にて固定化されていることを特徴とする選択結合性物質固定化担体。
- 該樹状分子末端の官能基がアシル基である請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体。
- 該高分子が下記一般式(1)を構造単位として有する請求項1または2に記載の選択結合性物質固定化担体。
- 該樹状分子末端のアシル基がアミノ酸もしくはアミノ酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性物質固定化担体
- 該樹状分子末端のアシル基がグルタミン酸、グルタミン酸誘導体、アスパラギン酸もしくはアスパラギン酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
- 該樹状分子が少なくともアミノ酸もしくはエチレングリコールを含む請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体
- 選択結合性物質が核酸である請求項1から6のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
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JP2009139112A (ja) * | 2007-12-03 | 2009-06-25 | Kyushu Univ | ハイパーブランチポリマーを用いたバイオ支持体及びバイオチップ |
JP2014505867A (ja) * | 2010-12-30 | 2014-03-06 | ラボラトワール フランセ デュ フラクショヌマン エ デ ビオテクノロジ | 核酸リガンドを固定する方法 |
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2005
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