JP2005283572A - 選択結合性物質固定化担体 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出時のシグナルを増幅させる選択結合性物質固定化担体を提供する。
【解決手段】高分子表面に選択結合性物質を固定化した選択結合性物質固定化担体であって、担体表面に樹状分子があり、その末端の官能基と選択結合性物質が共有結合にて固定化されている。樹状分子末端の官能基がアシル基であり、樹状分子末端のアシル基がアミノ酸もしくはアミノ酸誘導体由来のものである。高分子は下記一般式(1)を構造単位とする。

【選択図】なし

Description

本発明は、被検物質と選択的に結合する物質(本明細書において「選択結合性
物質」)を固定化した担体に関する。
各種生物の遺伝情報解析の研究が始められており、ヒト遺伝子をはじめとして、多数の遺伝子とその塩基配列、また遺伝子配列にコードされる蛋白質およびこれら蛋白質から二次的に作られる糖鎖に関する情報が急速に明らかにされつつある。配列の明らかにされた遺伝子、蛋白質、糖鎖などの高分子体の機能については、各種の方法で調べることができる。主なものとしては、核酸についてはノーザンハイブリダイゼーション、あるいはサザンハイブリダイゼーションのような、各種の核酸/核酸間の相補性を利用して各種遺伝子とその生体機能発現との関係を調べることができる。蛋白質については、ウエスタンブロッティング法に代表されるような、蛋白質/蛋白質間の反応を利用し蛋白質の機能および発現について調べることができる。
近年、多数の遺伝子発現を一度に解析する手法としてDNAマイクロアレイ法(DNAチップ法)と呼ばれる新しい分析法、ないし方法論が開発され、注目を集めている。これらの方法は、いずれも核酸/核酸間ハイブリダイゼーション反応に基づく核酸検出・定量法である点で原理的には従来の方法と同じであり、蛋白質/蛋白質間あるいは糖鎖/糖鎖間や糖鎖/蛋白質間の相互作用に基づく蛋白質や糖鎖検出・定量にも応用が可能ではある。また、抗原-抗体相互作用ではELISA法(Enzyme Linked Immuno Sorbent Assay)という、抗体と抗原及び酵素標識された抗原との結合により、標識酵素の活性を測定することで抗原を定性・定量分析する方法が主に用いられている。この手法においても標識体として蛍光物質が用いられ、この標識体からの蛍光を検出することで定性・定量が行われている。他には蛍光分子から他の分子へ励起エネルギーが移動する現象を利用した分析法、例えば、蛍光エネルギー移動法(FRET)や、分子ビーコン法などが挙げられるが、いずれも、検体に蛍光標識を施し、微弱な蛍光を高感度に検出することが必要不可欠になっている。これらの技術は、マイクロアレイ又はチップと呼ばれるガラスの平面基板片上に、多数のDNA断片や蛋白質、糖鎖が高密度に整列固定化されたものが用いられている点に大きな特徴がある。マイクロアレイ法の具体的使用法としては、例えば、研究対象細胞の発現遺伝子等を蛍光色素等で標識したサンプルを平面基板片上でハイブリダイゼーションさせ、互いに相補的な核酸(DNAあるいはRNA)同士を結合させ、その箇所を高解像度解析装置で高速に読みとる方法や、電気化学反応にもとづく電流値等の応答を検出する方法が挙げられる。こうして、サンプル中のそれぞれの遺伝子量を迅速に推定できる。
核酸を基板上に固定化するための技術としては、スライドガラス等の平坦な基板の上にポリ−L−リジン、アミノシラン等をコーティングして、スポッターと呼ばれる点着装置を用い、各核酸を固定化する方法などが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、DNAチップに用いられる核酸プローブ(基板上に固定化された核酸)は、従来の数百〜数千塩基の長さのcDNAおよびその断片から、検出の際のエラーを下げることと、合成機で容易に合成できるという理由から、核酸プローブとしてオリゴDNA(オリゴDNAとは塩基数が10〜100塩基までのものをいう)を用いようとしている。この際、オリゴDNAとガラス基板とを共有結合にて、結合させている(例えば特許文献2参照)。樹状分子を用いたDNAの固定化手法としてガラス基板上にポリアミドアミンのデンドリマーを用い、樹状分子表面にスクシンイミド基、チオシアネート基、グリシジル基を結合させ、末端アミノ化DNAと共有結合させて固定化する方法がある。(例えば非特許文献1)
特表平10−503841号公報(特許請求の範囲) 特開2001−108683号公報(特許請求の範囲および実施例) ヌクレイック アシッズ リサーチ(Nucleic Acids Research)、英国, 2002, Vol. 30, No.2, e10
しかし、検体DNAの濃度が非常に薄い場合、ハイブリダイゼーション後のシグナルが微弱になり、検出が困難になるという問題点がある。本発明が解決しようとする課題は、上記のような樹状分子を高分子表面に固定化し、その末端アシル基と末端アミノ化されたDNAとを共有結合させることにより、樹状DNAが固定化された担体を作製し、ハイブリダイゼーションのシグナルを増幅する担体を提供することである。
(1)高分子表面に選択結合性物質を固定化した選択結合性物質固定化担体であって、該高分子表面に樹状分子があり、該樹状分子の末端の官能基と選択結合性物質が共有結合にて固定化されていることを特徴とする選択結合性物質固定化担体。
(2)該樹状分子末端の官能基がアシル基である請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体。
(3)該高分子が下記一般式(1)を構造単位として有する請求項1または2に記載の選択結合性物質固定化担体。
(式中、R、RおよびRはそれぞれ炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から18のアリール基、又は水素原子を表す。また、Xは、O、NRまたはCH2を表す。)
(4)該樹状分子末端のアシル基がアミノ酸もしくはアミノ酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性物質固定化担体
(5)該樹状分子末端のアシル基がグルタミン酸、グルタミン酸誘導体、アスパラギン酸もしくはアスパラギン酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
(6)該樹状分子が少なくともアミノ酸もしくはエチレングリコールを含む請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体
(7) 選択結合性物質が核酸である請求項1から6のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
本発明により、
高分子表面に樹状分子を介して選択結合性物質を固定化された選択結合性固定化担体を提供でき、選択結合性物質の選択的結合シグナルを増幅させることが可能となる。
本発明は、高分子表面に選択結合性物質を固定化した選択結合性物質固定化担体であって、該高分子表面に樹状分子があり、該樹状分子の末端の官能基と選択結合性物質が共有結合にて固定化されていることを特徴とする選択結合性物質固定化担体である。
本発明の選択結合性物質固定化担体およびその製造方法を具体的に以下に述べる。
本発明者らは、鋭意実験を重ねた結果、樹状分子を高分子表面に形成させ、その樹状分子の末端カルボキシル基と核酸を共有結合により固定化し、ハイブリダイゼーションのシグナルを増幅させることを見いだした。
本発明で樹状分子とはデンドリマー、デンドロン、ハイパーブランチ構造などの様に繰り返し単位で枝分かれ構造を持つもので、分子形態が三次元的広がりを持つことが知られている(図1、2、3参照)。この樹状分子を次に挙げる反応経路で表面に形成することが可能である。まず、高分子表面に足がかりとなる官能基を生成する。ついでこの官能基を核として1つの分子中にこの官能基と結合できる官能基Aと、担体上の官能基とは結合しない官能基Bを2つ以上有する分子を結合させる。官能基Bは活性化することにより官能基Aと結合可能となる。例えば1分子中に官能基BがX個の場合、このような官能基BとAを結合させるステップをn回繰り返すと、理論上、担体上の1つの官能基を足がかりに、Xのn乗個の官能基Bを生成することが可能となる。
本発明において、高分子表面に樹状分子があるとは、表面の官能基と共有結合を介して樹状分子が固定化されていることを意味する。
樹状分子の末端に結合されている官能基としては、特にアシル基(RCO−:Rは炭化水素)が、その作製の容易さや選択結合性物質の固定化の観点から好ましく用いることができる。
樹状分子末端の官能基として好ましいアシル基を有するアシル化合物としては、カルボキシル基(RCOOH)カルボシキル基の水素原子が置換した各種カルボン酸塩(COOM:MはNaやKなどの金属)やエステル(RCOOR’:R’は炭化水素)があり、またカルボキシル基のヒドロキシ基が置換した酸アミド(RCONH)、酸アジド(RCON)、酸塩化物(RCOCl)酸無水物、ニトリル(RCN)などが挙げられる。また、アミノ基やチオール基と縮合反応を促進するアシル化合物としてアシル基にマレイミド基やスクシイミド基などが挙げられる。
この樹状分子の作製方法は、具体的には、例えば、以下のようになる。すなわち、カルボキシル基を高分子の表面に生成し、エステル活性化剤などでカルボキシル基を活性化し、その後、アミノ基およびカルボキシル基を持つアミノ酸のアミノ基を、表面の活性化カルボキシル基と反応させることにより、高分子表面に多数のカルボキシル基を生成させることができる。ここでエステル活性化剤の例としてはスクシンイミジル4−[マレイミドフェニル]ブチレート(SMPB)、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)、スクシンイミジル4−(マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCC)、N−(γ−マレイミドブチロキシ)スクシンイミドエステル(GMBS)、m−マレイミドプロピオニックアシド−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MPS)及びN−スクシンイミジル(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート(SIAB)、N−ヒドロキシスルフォスクシンイミド(Sulfo−NHS)、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)などが挙げられる。すなわち、これらのエステル活性化剤を用い、1分子に2つのカルボキシル基を有するアミノ酸を反応物として用いた場合、カルボキシル基の活性化とアミノ酸との反応をnサイクル行うと、2のn乗個のカルボキシル基が樹状の末端に形成される。
本発明では、該樹状分子末端のアシル基がアミノ酸もしくはアミノ酸誘導体由来のものであることが好ましく、該樹状分子が少なくともアミノ酸もしくはエチレングリコールを含むことが好ましい。さらに、樹状分子末端のアシル基がグルタミン酸、グルタミン酸誘導体、アスパラギン酸もしくはアスパラギン酸誘導体由来のものであることが好ましい。
1分子に2つのカルボキシル基を持つアミノ酸の例として、グルタミン酸やその誘導体、アスパラギン酸やその誘導体などが挙げられ、これらを好ましく用いることができる。その後、高分子樹状分子の末端にアミノ基や水酸基を有する選択結合性物質を共有結合により固定化することが可能となる。一般的には、これらの結合の反応を助長するため、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−エチル−5−フェニルイソオキサゾリウム−3'−スルホナートなどの様々な縮合剤が用いられている。これらの中でも、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)や4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(DMT−MM)は、毒性が少ないことや、反応系からの除去が比較的容易なことから、選択結合性物質と表面のカルボキシル基との縮合反応にはもっとも有効な縮合剤の1つである。これらEDCなどの縮合剤は、選択結合性物質の溶液と混ぜて使用しても良いし、カルボキシル基が表面に生成された高分子表面を予めEDCの溶液に作用させておき、樹状分子末端のカルボキシル基を活性化しておいても良い。樹状分子中もしくは末端の運動性の高い分子を挿入することにより、末端に固定化された選択結合性物質の運動性を助長して、結果として選択結合性物質の反応性を向上させることが可能である。挿入分子としては特に制限はないが、両末端にアミノ基とカルボキシル基を有する分子が好ましく用いることができる。具体的にはアミノ酸やエチレングリコール、アルキル鎖、糖鎖などが挙げられる。
本発明の選択結性物質固定化担体の高分子としては特には限定されないが、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリアクリルニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネートなどが挙げられ、これらの高分子が表面に露出していれば、他の成分が高分子中に混入していても良い。
また、高分子表面に官能基を生成する方法としては、プラズマ処理などで、強制的に酸化させることにより担体表面にカルボキシル基や、水酸基等を生成することもできる。その他の方法としては、高分子表面の側鎖を加水分解するなどの方法を用いることができ、この方法は簡便な方法であることから好ましく用いることができる。
したがって、本発明の選択結合性物質固定化担体の高分子としては、側鎖構造を有する樹脂であることが好ましく、側鎖構造を有する樹脂としては、具体的にはポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル等のビニル系樹脂等が挙げられるが、特に下記一般式(1)で表せられる構造を持つ樹脂が特に好ましい。
(一般式(1)のR1、R2、R3は、アルキル基、アリール基もしくは水素原子を表す。)
上記の構造単位を持つ樹脂であると、酸やアルカリの加水分解にて、容易に側鎖がカルボキシル基となる。
本発明において、一般式(1)で表せられる樹脂の平均重合度の好ましい範囲は、100から1万である。特に好ましくは、200以上、5000以下である。なお、数平均重合度はGPC(ゲルパーメイションクロマトグラフ)を用い定法にて樹脂の分子量を測定することにより、容易に測定できる。
一般式(1)において、R1およびR2はアルキル基、アリール基または水素原子を表し、それぞれ同一であっても異なっていても良い。前記アルキル基は直鎖状であってもまたは枝別れしていても良く、好ましくは1から20の炭素数を有する。前記アリール基は、好ましくは6から18、さらに好ましくは6から12の炭素数を有する。官能基XはO、NR3 、またはCH2の中から任意に選ばれる。R3は前記R1およびR2と同様に定義される官能基である。
前記各種のような官能基を含む樹脂で、好ましいものとしては、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチルメタクリレート(PEMA)またはポリプロピルメタクリレートのポリメタクリル酸アルキル(PAMA)等がある。これらの中で特に好ましいものは、ポリメチルメタクリレートである。さらに、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸シクロヘキシルまたはポリメタクリル酸フェニル等も用いることができる。また、前記樹脂構成要素を組み合わせた、または前記樹脂の構成要素に他の一種または複数種の樹脂の構成要素を加えた構造の共重合体も用いることができる。前記他の樹脂としては、ポリスチレン、ポリアクリロニトリルまたはポリアミド等がある。
このような材質からなる高分子表面にカルボキシル基を生成する手段としては、アルカリ、酸などで処理するほか、温水中での超音波処理、酸素プラズマ、アルゴンプラズマ、放射線に高分子表面を晒す方法などが挙げられるが、表面の損傷が少なく、また、容易に実施できるという点からアルカリ、もしくは酸を高分子表面に作用させ、表面にカルボキシル基を生成させることが好ましい。具体的な例としては、水酸化ナトリウムや硫酸の水溶液(好ましい濃度は、1N〜20N)に高分子表面を作用させ、好ましくは30℃から80℃の温度にして、1時間から100時間保持すればよい。
ついで、本発明の選択結合性物質固定化担体の具体的な使用方法の好ましい形態についてのべる。本発明の選択結合性物質固定化担体は、選択結合性物質が多数固定化されている、マイクロアレイと呼ばれる担体に用いることが好ましい。ここで、「選択結合性物質」とは、被検物質と直接的又は間接的に、選択的に結合し得る物質を意味し、代表的な例として、核酸、タンパク質、糖類及び他の抗原性化合物を挙げることができる。核酸は、DNAやRNAでもPNAでもよい。特定の塩基配列を有する一本鎖核酸は、該塩基配列又はその一部と相補的な塩基配列を有する一本鎖核酸と選択的にハイブリダイズして結合するので、本発明でいう「選択結合性物質」に該当する。また、タンパク質としては、抗体及びFabフラグメントやF(ab')2フラグメントのような、抗体の抗原結合性断片、並びに種々の抗原を挙げることができる。抗体やその抗原結合性断片は、対応する抗原と選択的に結合し、抗原は対応する抗体と選択的に結合するので、「選択結合性物質」に該当する。糖類としては、多糖類が好ましく、種々の抗原を挙げることができる。また、タンパク質や糖類以外の抗原性を有する物質を固定化することもできる。本発明に用いる選択結合性物質は、市販のものでもよく、また、生細胞などから得られたものでもよい。「選択結合性物質」として、特に好ましいものは、核酸である。この核酸の中でも、オリゴ核酸と呼ばれる、長さが10塩基から100塩基までの核酸は、合成機で容易に人工的に合成が可能であり、また、核酸末端のアミノ基修飾が容易であるため、担体表面への固定化が容易となることから好ましい。さらに、20塩基未満ではハイブリダイゼーションの安定性が低いという観点から20〜100塩基がより好ましい。ハイブリダイゼーションの安定性を保持するため、特に好ましくは40〜100塩基の範囲である。
本発明の高分子表面に固定化された樹状分子とこのような選択結合性物質とを固定化するためには、先に述べたEDCやDMT−MMのような縮合剤を用いて固定化すればよい。そして高分子表面の樹状分子末端のアシル基と選択結合性物質のアミノ基とを反応させた場合は、アミド結合により高分子表面の樹状分子と選択結合性物質が固定化されることになり、高分子表面の樹状分子のカルボキシル基と選択結合性物質の水酸基とを反応させた場合は、エステル結合により高分子表面と選択結合性物質とが固定化されることになる。選択結合性物質を含む試料を高分子表面に作用させる際の温度は、5℃〜95℃が好ましく、15℃〜65℃が更に好ましい。処理時間は通常5分〜24時間であり、1時間以上が好ましい。
前述した方法により、高分子表面に樹状分子のアシル基を介して選択結合性物質を固定化することにより、高密度に選択結合性物質を固定化でき、さらに、高分子表面に直接固定化した場合に比べ、固定化された選択結合性物質の空間的な自由度が高いという推定理由のために、検体と高いハイブリダイゼーション効率を提供する高分子表面を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
(樹状分子固定化PMMA基板の作製1)
樹状分子固定化PMMA基板の作製スキームを図2に示す。ポリメチルメタクリレート(PMMA)板((株)クラレ製;コモグラス押し出し板、厚さ1mm、平均分子量15万)を10Nの水酸化ナトリウム水溶液に70℃で15時間浸漬した。次いで、純水、0.1N HCl水溶液、純水の順で洗浄した。このようにして、基板表面のPMMAの側鎖を加水分解して、カルボキシル基を生成した。次いでN−ヒドロキシスルホスクシンイミド(以降Sulfo-NHSと略す)100mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)350mgを2−モルホリノエタンスルホン酸・一水和物(MES)バッファー(0.1N水酸化ナトリウムでpH4.0に調整)に溶解させた。これらの混合溶液に上記加水分解後のPMMA基板を浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。1時間撹拌後、上記基板をグルタミン酸もしくはアスパラギン酸をそれぞれ80mg含むMES溶液(1N水酸化ナトリウムでpH7.0に調整)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。1時間攪拌後、この溶液にEDCを100mg加え15時間撹拌し、グルタミン酸を成長させ、DNA固定化基板1(グルタミン酸を用いた場合)、2(アスパラギン酸を用いた場合)を作製した。
実施例2
(樹状分子固定化PMMA基板の作製2)
樹状分子固定化PMMA基板の作製スキームを図3に示す。
実施例1と同様の方法でPMMA基板表面にカルボキシル基を生成させた。次いで(A)Sulfo-NHS100mg、EDC350mgをMESバッファー(pH4.0)に溶解させた。これらの混合溶液に上記加水分解後のPMMA基板を浸漬し、マイクロスターラーで1時間撹拌撹拌した。(B)上記基板をグリシンを80mg含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。(C)再び操作(A)を行い、(D)このPMMA基板をグルタミン酸80mg含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。
これら(A)から(D)の操作を合計2回繰り返し、DNA固定化基板3を得た。
実施例3
(樹状分子固定化PMMA基板の作製3)
実施例2で作製した樹状分子固定化PMMA基板に再び操作(A)を施し、樹状分子末端にスクシンイミド基を修飾し、DNA固定化基板4を得た。
実施例4
(樹状分子固定化PMMA基板の作製4)
実施例2で作製したDNA固定化基板3に再び(A)、(B)の操作を施し、樹状分子末端にグリシン分子を結合させ、DNA固定化基板5とした。
実施例5
(樹状分子固定化PMMA基板の作製5)
実施例3の作製したDNA固定化基板4にロイシン80mgを含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌して、末端にロイシン分子を固定化させDNA固定化基板6とした。
実施例6
(樹状分子固定化PMMA基板の作製6)
実施例1と同様の方法でPMMA基板表面にカルボキシル基を生成させた。次いで実施例2の操作(A)から(D)を行い、再び操作(A)を施した後アミノ基とカルボキシル基を両末端に有するエチレングリコール誘導体(Amino-dPEG, Quanta BioDesign 商品コード 10244)50mgを含むMES溶液(pH7.0)に浸漬し、マイクロスターラーで撹拌した。さらに操作(C)、(D)を施し、エチレングリコールを含むDNA固定化基板7とした。
比較例1
(樹状分子固定化ガラス基板の作製およびプローブDNAの固定化)
ガラス基板への樹状カルボン酸の固定化およびプローブDNAの固定化は非特許文献(Nucleic Acids Research, 2002, Vol. 30, No.2, e10)に従って行った。スライドガラスをピラハ溶液(濃硫酸と過酸化水素水を2:1の割合で混合したもの)に30分間浸漬した。ついで、APS(3−アミノプロピルトリエトキシシラン;信越化学工業(株)製)を2重量%の割合で純水に溶解した後、上記のスライドガラスを1時間浸漬し、この溶液から取り出した後に110℃で10分間乾燥した。このようにして、ガラスの表面にアミノ基を導入した。(E)このアミノ化ガラス基板を無水グルタル酸(GA)の飽和N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)溶液に浸漬し、一晩放置した。ついで、(F)1mol/lのN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)と1mol/lのN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)をDMFに溶解させ、上記基板を2時間浸漬した。ついでこの基板をDMFで洗浄後、ポリアミドアミン(アルドリッチ社製:10重量%)のメタノール溶液に浸漬した。その後、上記(E)および(F)と同じ操作を行い、DNA固定化基板8を作製した。
(プローブDNAの固定化)
配列番号1(60塩基、5'末端アミノ化)、のDNAを合成した。5'-ACATTTTGAGGCATTTCAGTCAGTTGCTCAATGTACCTATAACCAGACCGTTCATCTGGA-3この配列番号1のDNAは5'末端がアミノ化されている。
これらのDNAを、純水に0.27nmol/μlの濃度で溶かして、ストックソリューションとした。基板に点着する際は、PBS(NaClを8g、NaHPO4・12HOを2.9g、KClを0.2g、KHPOを0.2g純水に溶かし1lにメスアップしたものにpH調整用の塩酸を加えたもの、pH5.5)でプローブの終濃度を0.027nmol/μlとし、かつ、担体表面のカルボキシル基とプローブDNAの末端のアミノ基とを縮合させるため、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)を加え、この終濃度を50mg/mlとした。そして、これらの混合溶液をおよそ200nl取り出して、これを基板に点着した。次いで、基板を密閉したプラスチック容器入れて、37℃、湿度100%の条件で20時間程度インキュベートして、純水で洗浄した。
(検体DNAの調整)
検体DNAとして、上記DNA固定化基板とハイブリダイズ可能な塩基配列を持つ配列番号5のDNA(968塩基)を用いた。調整方法を以下に示す。
検体DNAとして、上記DNA固定化基板とハイブリダイズ可能な塩基配列を持つDNA(968b.p.)を用いた。調整方法を以下に示す。
以下の配列の核酸を合成した。
5'-GGGCGAAGAAGTTGTCCATA-3' (配列番号2:20塩基)
5'-GCAGAGCGAGGTATGTAGGC-3' (配列番号3:20塩基)
これを純水にとかして濃度を100μMとした。次いで、pKF3 プラスミドDNA(タカラバイオ(株)製品番号;3100)(配列番号4:2264塩基)を用意して、これをテンプレートとし、配列番号2および配列番号3のDNAをプライマーとして、PCR反応(Polymerase Chain Reaction)により増幅を行った。
PCRの条件は以下の通りである。すなわち、ExTaq 2μl、 10×ExBuffer 40μl、 dNTP Mix 32μl(以上はタカラバイオ(株)製;製品番号RR001Aに付属)、配列番号2の溶液を2μl、配列番号3の溶液を2μl、 テンプレート(配列番号4)を0.2μl加え、純水によりトータル400μlにメスアップした。これらの混合液を、4つのマイクロチューブに分け、サーマルサイクラーを用いてPCR反応を行った。これを、エタノール沈殿により精製し、40μlの純水に溶解した。
次いで、9塩基のランダムプライマー(タカラバイオ(株)製;製品番号3802)を6mg/mlの濃度に溶かし、上記のPCR反応後精製したDNA溶液に2μl加えた。この溶液を100℃に加熱した後、氷上で急冷した。これらにKlenow Fragment(タカラバイオ(株)製;製品番号2140AK)付属のバッファーを5μl、dNTP混合物(dATP、dTTP、dGTPの濃度はそれぞれ2.5mM、dCTPの濃度は400μM)を2.5μl加えた。さらに、Cy3−dCTP(アマシャムファルマシアバイオテク製;製品番号PA53021)を2μl加えた。この溶液に10UのKlenow Fragmentを加え、37℃で20時間インキュベートし、Cy3で標識された検体DNA(配列番号5:968塩基)を得た。さらにこれをエタノール沈殿により精製し、乾燥した。
この標識化された検体DNAを、1重量%BSA(ウシ血清アルブミン)、5×SSC(5×SSCとはNaClを43.8g、クエン酸3ナトリウム水和物を22.1gの純水にとかし、200mlにメスアップしたもの。またNaClを43.8g、クエン酸3ナトリウム水和物を22.1g純水にとかし、1lにメスアップしたものを1×SSCと表記し、これの10倍濃縮液を10×SSC、5倍希釈液を0.2×SSCと表記する。)、0.1重量%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、0.01重量%サケ精子DNAの溶液(各濃度はいずれも終濃度)、400μlに溶解し、ハイブリダイゼーション用の溶液とした。
(ハイブリダイゼーション)
上記で得られたプローブDNAを固定化したそれぞれの基板に上記検体DNAをハイブリダイゼーションさせた。具体的には、先に用意したプローブ核酸が固定化されている担体にハイブリダイゼーション用の溶液を10μl滴下し、その上にカバーガラスをかぶせた。また、カバーガラスの周りをペーパーボンドでシールし、ハイブリダイゼーションの溶液が乾燥しないようにした。これを、プラスチック容器の中に入れ、65℃、湿度100%の条件で10時間インキュベートした。インキュベート後、カバーガラスを剥離後に洗浄、乾燥した。
(測定)
DNAチップ用のスキャナー(Axon Instruments社のGenePix 4000A)に上記処理後のDNA固定化基板をセットし、レーザー出力33%、フォトマルチプライヤーの電圧を500Vに設定した状態で測定を行った。その結果を表1に示す。
DNA固定化基板1と2を用いた場合の結果より、末端アシル基がグルタミン酸由来でもアスパラギン酸由来でもハイブリダイゼーション効率に対して同様の効果が得られた。またDNA固定化基板3のより樹状分子の基本骨格にグリシンが存在しても、末端のアシル基の数が同じであれば、ほぼ同様なハイブリダイゼーション効率を示す結果を得た。また、DNA固定化基板4の結果から末端を活性化剤で修飾した場合でも、ハイブリダイゼーション効率は保持された。さらに、DNA固定化基板5および6の結果から、樹状末端がグリシンでもロイシンでも同様なハイブリダイゼーション効率を示した。DNA固定化基板7の結果から、樹状分子がアミノ酸だけでなくエチレングリコール分子を持つ場合にも同様のハイブリダイゼーション効率が得られた。一方、DNA固定化基板8の場合DNA固定化基板1から7に比べハイブリダイゼーションの効率が低いことが示された。すなわちガラス基板と比較し、樹状分子固定化PMMA基板をDNA固定化基板として用いることにより、ハイブリダイゼーション効率が飛躍的に向上することが示された。
デンドリマーの構造 デンドロンの構造 ハイパーブランチの構造 PMMA表面への選択結合性物質(DNA)の固定化反応スキーム1 PMMA表面への選択結合性物質(DNA)の固定化反応スキーム2
符号の説明
1 PMMA膜
2 スクシンイミド基で修飾されたカルボキシル基
3 グルタミン酸もしくはアスパラギン酸
4 成長
5 選択結合性化合物(DNA)
6 グリシン
7 グルタミン酸
8 操作(A)(B)(C)(D)の繰り返し

Claims (7)

  1. 高分子表面に選択結合性物質を固定化した選択結合性物質固定化担体であって、該高分子表面に樹状分子があり、該樹状分子の末端の官能基と選択結合性物質が共有結合にて固定化されていることを特徴とする選択結合性物質固定化担体。
  2. 該樹状分子末端の官能基がアシル基である請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体。
  3. 該高分子が下記一般式(1)を構造単位として有する請求項1または2に記載の選択結合性物質固定化担体。
    (式中、R、RおよびRはそれぞれ炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から18のアリール基、又は水素原子を表す。また、Xは、O、NRまたはCH2を表す。)
  4. 該樹状分子末端のアシル基がアミノ酸もしくはアミノ酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性物質固定化担体
  5. 該樹状分子末端のアシル基がグルタミン酸、グルタミン酸誘導体、アスパラギン酸もしくはアスパラギン酸誘導体由来のものである請求項2または3のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
  6. 該樹状分子が少なくともアミノ酸もしくはエチレングリコールを含む請求項1に記載の選択結合性物質固定化担体
  7. 選択結合性物質が核酸である請求項1から6のいずれかに記載の選択結合性固定化担体。
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