JP2005283195A - 位置検出装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 注目対象が装着する装置を小型化および軽量化することができる位置検出装置および撮像装置を提供する。また、注目対象の位置を精度よく検出することができる位置検出装置および撮像装置を提供する。
【解決手段】 注目対象の人等に装着された発信機2は電波を発信する。電波受信用のアンテナ11a、11bはこの電波を受信し、信号伝送用の電線12a、12bを介して受信機13a、13bへ電波信号を出力する。受信機13aおよび13bは、この信号を受信信号として発信機位置算出部14へ出力する。発信機位置算出部14は、受信機13aおよび13bによって受信された電波の伝播時間および伝播速度に基づいて、発信機2から受信機13aおよび13bそれぞれまでの距離を算出すると共に、各距離とアンテナ11aおよび11bの既知の位置とに基づいて発信機2の位置を算出し、算出結果を位置情報として出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人や物などの注目対象の位置を検出する位置検出装置に関する。また、注目対象を撮影すると共に、注目対象の位置を検出し、検出した注目対象の位置に基づいて、撮影した画像を編集する撮像装置にも関する。
人や物などの位置を検出する装置や方法として、複数の衛星が送信するそれぞれの電波を受信し、各電波が到達する時間差等を利用して位置検出を行うGPS(Global Positioning System)が知られている。同様に、衛星に限らず、無線LANや微弱な電波のRFID(電波方式認識:Radio Frequency−IDentification)等によって位置検出を行う技術が開示されている。
例えば、非特許文献1には、RFIDを整列して配置したIDカーペットを用意し、その上を歩く人が履く靴にRFIDリーダを設け、RFIDリーダがRFIDから電波を受信し、その電波に基づいて人の位置を特定する技術が記載されている。
一方、撮像システムにおいて、被写体を撮像する場合に、被写体の位置を考慮して、AF(Auto Focus)、AI(Auto Iris)、および画角調整等の様々な制御や処理を行う技術や、被写体を検出し、被写体の動きに追従してカメラの撮像エリアを追従させる技術が開示されている。
椎尾一郎著,「RFIDを利用したユーザ位置検出システム」,情報処理学会研究会報告,社団法人情報処理学会,2000年5月12日,p.45−50
しかし、非特許文献1に記載された技術は、RFIDの配列間隔が検出精度であり、粗い検出精度の技術である。また、被写体がRFIDリーダに係る検出回路や電源等を備えているため、RFIDリーダが重く、邪魔になると共に、被写体の動きが大きく制限されるという問題があった。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、注目対象が装着する装置を小型化および軽量化することができる位置検出装置および撮像装置を提供することを第1の目的とする。また、注目対象の位置を精度よく検出することができる位置検出装置および撮像装置を提供することを第2の目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、注目対象に設けられた信号発信手段によって発信された信号を受信する複数の受信手段と、前記複数の受信手段によって受信された前記信号に基づいて、前記注目対象に設けられた前記信号発信手段の位置を検出する位置検出手段と、前記複数の受信手段を保持する保持手段とを具備することを特徴とする位置検出装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置検出装置において、前記注目対象に設けられた前記信号発信手段によって発信された信号は超音波であり、前記受信手段は、前記超音波を検出するマイクを具備することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の位置検出装置において、前記注目対象に設けられた前記信号発信手段によって発信された信号は電波であり、前記受信手段は、前記電波を検出するアンテナを具備することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の位置検出装置において、前記受信手段によって受信された前記信号に基づいて、前記信号発信手段と前記受信手段との距離を算出する距離算出手段をさらに具備し、前記位置検出手段は、前記距離算出手段によって算出された前記信号発信手段と複数の前記受信手段との距離と、該複数の受信手段に関する既知の位置情報とに基づいて、前記信号発信手段の位置を検出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の位置検出装置において、前記受信手段によって受信された前記電波の受信強度を計測する受信強度計測手段をさらに具備し、前記位置検出手段は、前記受信強度計測手段によって計測された前記受信強度に基づいて、前記信号発信手段の位置を検出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の位置検出装置において、前記距離算出手段は、前記受信手段によって受信された前記信号の受信時刻と、前記信号発信手段による前記信号の発信時刻との差および前記信号の伝播速度に基づいて、前記信号発信手段から前記受信手段までの距離を算出することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかの項に記載の位置検出装置において、前記保持手段によって保持される前記複数の受信手段どうしの距離関係が所定の距離関係であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかの項に記載の位置検出装置において、前記保持手段は、同一の形状および大きさの複数の保持部材を備え、該保持部材は、他の保持部材と接続するための勘合部を有し、前記保持部材の所定の位置に前記受信手段が埋設されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の位置検出装置において、前記保持部材は、前記受信手段が配置される下部弾性部材と、前記受信手段と空間を隔てて、前記下部弾性部材と対向するように設けられた上部弾性部材とを有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の位置検出装置において、前記勘合部は、他の前記保持部材の凸部に勘合される凹部と、他の前記保持部材の凹部に勘合される凸部とを有することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項10のいずれかの項に記載の位置検出装置において、前記保持部材は、前記所定の位置に埋設された前記受信手段と、他の前記保持部材に埋設された前記受信手段とを電気的に接続する接続手段を具備することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11のいずれかの項に記載の位置検出装置において、前記受信手段の識別情報を記録する識別情報記録手段と、
前記受信手段によって受信された前記信号に対して前記識別情報を付加する識別情報付加手段と、
をさらに具備することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、被写体に設けられた信号発信手段によって発信された信号を受信する複数の受信手段と、前記複数の受信手段によって受信された前記信号に基づいて、前記被写体に設けられた前記信号発信手段の位置を検出する位置検出手段と、前記受信手段を保持する保持手段と、前記被写体を撮影し、画像を生成する撮像手段と、前記位置検出手段によって検出された前記信号発信手段の位置に基づいて、前記画像から部分画像を切り出す画像切出し手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の撮像装置において、前記受信手段の識別情報を記録する識別情報記録手段と、前記受信手段によって受信された前記信号に対して前記識別情報を付加する識別情報付加手段とをさらに具備することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13または請求項14に記載の撮像装置において、前記位置検出手段はさらに、前記受信手段によって受信された前記信号の遅延時間と、前記信号発信手段に固有の遅延時間を示す情報とに基づいて、前記被写体に設けられた前記信号発信手段を識別することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の撮像装置において、前記撮像手段は、映像信号用の同期信号を前記位置検出手段へ出力し、前記位置検出手段は、前記同期信号に同期して基準信号を発信する基準信号発信手段と、前記基準信号の発信時刻と、前記受信手段によって受信された前記信号の受信時刻と、前記信号発信手段に固有の遅延時間を示す情報とに基づいて、前記被写体に設けられた前記信号発生手段を識別する識別手段と、前記識別手段によって識別された前記信号発生手段からの前記信号に基づいて、前記信号発生手段の位置を算出する位置算出手段と、該位置算出手段によって算出された前記信号発生手段の位置に基づいて、前記部分画像の切出し位置を算出し、該切出し位置を示す情報を前記画像切出し手段へ出力する画像切出し位置算出手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、被写体に信号発信手段を装着させ、複数の受信手段を保持手段に設けると共に、信号発信手段からの信号に基づいて位置を検出する位置検出手段を受信側に設けたので、注目対象が装着する装置を小型化および軽量化することができるという効果が得られる。また、信号発信手段から発信された信号に基づいて、信号発信手段と受信手段との距離を算出し、信号発信手段と複数の受信手段との距離および複数の受信手段の既知の位置に基づいて信号発信手段の位置を検出することにより、注目対象の位置を精度よく検出することができるという効果も得られる。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による位置検出装置1の、位置検出の基本的原理を説明するための概略構成を示すブロック図である。以下、図中の各構成について説明する。図1に示される発信機2は注目対象の人等が装着する装置であり、電波を発信する。電波受信用のアンテナ11a、11bはこの電波を受信し、信号伝送用の電線12a、12bを介して受信機13a、13bへ電波信号を出力する。受信機13aおよび13bは、電波信号に対して復調処理等を行い、受信信号として発信機位置算出部14へ出力する。発信機位置算出部14は、受信機13aおよび13bによって受信された電波の伝播時間および伝播速度(光速c)に基づいて、発信機2から受信機13aおよび13bそれぞれまでの距離を算出する。続いて、発信機位置算出部14は、これらの距離とアンテナ11aおよび11bの既知の位置とに基づいて、発信機2の位置を算出し、算出結果を位置情報として外部機器へ出力する。
図2は距離の算出手法を示している。図において、発信機2aおよび2bとアンテナ11a〜11cとが示されている。発信機2aが図中の位置Aに存在する場合、発信機2aから発信された電波がアンテナ11aに到達するまでの伝播時間と電波の伝播速度とに基づいて、発信機2aとアンテナ11aとの距離D1aを求めることができる。同様にして、図中の距離D1b,D2a,D2bを求めることができる。
アンテナ11aと11bとの間の距離Lを予め測定しておくことにより、三角測量に基づいて、図中の位置Aおよび位置Bを求めることができる。このように、2つのアンテナと発信機との3点で形成される三角形の3辺の長さを知ることにより、発信機の位置を検出することができる。ただし、アンテナ11aおよび11bに対して、発信機2aの位置が位置Aと位置A’(アンテナ11aと11bとを結ぶ直線に対して位置Aと対称な位置)とのどちらであるのか識別することができない場合がある。その場合は、アンテナ11aおよび11bに対して指向性を持たせ、位置Aからの電波を強い強度で得られるようにし、位置A’からの電波を弱い強度で得られるようにすることにより、2つの位置を識別することができる。
あるいは、アンテナ11aおよび11bが、位置Aおよび位置A’からの電波を同じ強度で受信する指向性を有している場合であっても、アンテナ11aと11bとを結ぶ直線上にないアンテナ11cをさらに備えることにより、位置Aと位置A’とを識別するようにしてもよい。この場合、アンテナ11cは位置A’よりも位置Aに近く、位置Aおよび位置A’から同時に電波が発信されたとしても、位置Aからの電波をより早く、またはより強い強度で受信するので、位置Aと位置A’とを識別することができる。
図3は、複数のアンテナを検出エリア内に配置したアンテナアレイの例を示している。図示されているように、アンテナアレイ100を構成するアンテナA11〜A45が、図の横方向にL、縦方向にMの間隔でマトリックス状に配置されている。これにより、検出エリア内のアンテナアレイ内とその近傍のエリアにおいて、発信機の位置を検出することができる。発信機の位置検出においては、発信機の最近傍にある3箇所のアンテナからの電波信号を利用して、発信機の位置検出を行うようにすればよい。
アンテナA11〜A45の配置に関しては、ある1つのアンテナを基準として、他のアンテナの位置を容易に算出することができるようにアンテナA11〜A45を配置することが望ましい。例えば、水平面に平行である仮想的な第1の直線および第1の直線に平行である1以上の仮想的な直線からなる第1の直線群を考える。第1の直線群によって形成される平面は水平面に平行であり、隣り合う直線どうしの間隔は一定であるとする。また、第1の直線群の全直線に直交し、水平面に平行である仮想的な第2の直線および第2の直線に平行である1以上の仮想的な直線からなる第2の直線群を考える。第2の直線群によって形成される平面は水平面に平行であり、隣り合う直線どうしの間隔は一定であるとする。第1の直線群に属する各直線と第2の直線群に属する各直線との交点にアンテナA11〜A45を配置すれば、アンテナどうしの距離関係を所定の距離関係に保つことができ、上述したような、1つのアンテナを基準として、他のアンテナの位置を容易に算出することができるアンテナアレイとすることができる。
図4は、アンテナアレイも含めた位置検出装置1の構成を示すブロック図である。図のように、アンテナA11〜A45が図3と同様なマトリックス状に配置され、各アンテナA11〜A45と位置検出手段15とが信号線によって接続されている。各アンテナA11〜A45は、図示せぬ発信機から電波を受信し、電気信号に変換して位置検出手段15へ出力する。位置検出手段15は、図1の発信機位置算出部14に相当する構成であり、内部に受信機を備え、各アンテナA11〜A45から出力された信号に基づいて、電波の受信強度を計測すると共に、電波の伝播距離を算出し、算出結果に基づいて、発信機の位置を算出する。
図5は位置検出手段15の詳細構成を示している。以下、図中の各構成について説明する。各アンテナA11〜A45に対応して複数の受信機151が設けられている。受信機151は、対応するアンテナから受信した信号を処理し、電波強度&距離算出部152へ出力する。電波強度&距離算出部152は受信強度計測部152aおよび距離算出部152bを備えている。
受信強度計側部152aは、受信機151から出力された信号に基づいて、受信された電波の受信強度を検出し、検出結果を位置算出部153へ出力する。距離算出部152bは、受信機151から出力された信号に基づいて電波の伝播時間を検出し、伝播時間および伝播速度に基づいて、発信機とアンテナとの距離(伝播距離)を算出し、算出結果を位置算出部153へ出力する。位置算出部153は、電波強度&距離算出部152から出力された電波の受信強度および伝播距離に基づいて、発信機の位置を算出し、位置座標(X,Y)を外部機器に出力する。
この場合、位置算出部153は、各電波強度&距離算出部152によって算出された伝播距離の中から、受信強度の大きな上位3つの伝播距離を用いて、前述した三角測量により、発信機の位置座標を算出する。なお、位置算出部153内部の図示せぬROM等には、各アンテナA11〜A45の位置座標が予め格納されているものとする。
次に、アンテナA11〜A45からなるアンテナアレイを保持するための保持手段の構造について説明する。図6は、保持手段の断面構造を示す概略断面図である。図において、アンテナ11は、図5におけるアンテナA11〜A45の各アンテナに相当する。アンテナ11は保持手段の内部に埋設されている。保持手段は上部ゴムシート16aおよび下部ゴムシート16bの2つの保持部材からなる。下部ゴムシート16bにはアンテナ11が載置され、上部ゴムシート16aは、アンテナ11と接触しないように、空間を隔てて下部ゴムシート16bと対向するように設けられる。この空間により、上部ゴムシート16aの上を人が歩くこと等により発生する振動がアンテナ11に伝わるのを防止することができる。
図6においては、アンテナ11は距離Lを隔てて配置されている。上部ゴムシート16aおよび下部ゴムシート16bによって、アンテナ11は図4と同様な所定の距離関係に配置される。なお、図6においては配線等は図示していない。また、図5における位置検出手段15は外部に設けられている。
次に、位置検出装置1によって検出された注目対象の位置に基づいて、注目対象の撮影を行う撮像装置について説明する。まず、本実施形態で用いられる用語を以下のように定義する。
注目対象:カメラで撮影し、画像を出力させたい対象物や人、あるいはその一部を示す。
注目点:注目対象に含まれる点、あるいは注目対象近傍の点であり、後述するGPSセンサ等のセンサの検出対象を示す。これは点に限定されるものではなく、検出方法によっては所定の範囲を有する場合もある。
フィールド空間:注目対象が存在する空間であり、センサ等によって、注目対象が含まれる位置を示す位置情報を検出することができる空間(領域)を示す。
フィールド座標:フィールド空間内に存在する注目点等の位置を、フィールド空間内の所定の基準位置に対する相対的な位置の位置情報として特定することができる1つの座標系を示す。この座標系は、X,Y,Z軸で表現される座標系である。
撮像領域:カメラごとの撮像領域を示す。また、カメラの視野範囲にあり、さらに、カメラの光学系におけるピント調整の度合が所定レベル以上である領域を示す。原則として、カメラはフィールド空間内を撮影する。
カメラ座標:カメラの全撮像領域の画角を規定する線の交点を原点として、撮像方向を軸(k軸)の1つとした座標系を示す。この座標系は、図9のi,j,k空間である。また、ここで、画角を規定する線とは、図9に示されるような、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子の端の画素に結像する撮像領域を立体的に形づける線を示す。本実施形態においては、撮像素子平面の横方向に平行な軸iと、撮像素子平面の縦方向に平行な軸jと、撮像方向を示す軸kとの3つの軸によって表現される座標系を示す。
カメラ空間:カメラ座標を用いてカメラに対する位置を特定することができる空間を示す。
撮像素子平面座標:CCDなどの撮像素子が出力する画像データの横方向に関わる軸Xcと縦方向に関わる軸Ycとの2つの軸によって規定され、撮像素子の中心を原点とする座標系を示す。ただし、原点の位置は撮像素子の中心に限定されず、例えば左上の画素位置であってもよい。
図7は、被写体の位置検出を行う注目点検出手段による検出結果を利用する撮像装置の構成を示すブロック図である。図において、注目点検出手段10の構成は、本実施形態による位置検出装置1と同様でよい。撮像装置3は、被写体を撮影し、被写体の動画像を生成すると共に、動画像から注目対象を含む部分画像を切り出す。以下、撮像装置3の各構成について説明する。撮像手段31はCCD等を備え、撮像面の全領域に集光された光に基づいて光電変換を行い、動画像信号を切出し手段36へ出力する。また、撮像手段31は、撮像領域を特定可能なレンズ状態とカメラ撮影状態(カメラの位置、方向および回転の情報)とを示す撮像領域情報を切出し位置決定手段32へ出力する。
切出し位置決定手段32は、関係情報生成手段33、注目対象サイズ情報記憶部34、および切出し位置算出手段35からなる。関係情報生成手段33は、関係情報生成部33a、サイズ用フラッシュメモリ33b、および注目点画素位置情報算出部33cからなる。関係情報生成部33aは、撮像手段31から出力された撮像領域情報に基づいて、フィールドの3次元空間の各位置とカメラ空間との関係またはフィールドの3次元空間の各位置と2次元空間の撮像素子平面座標との関係を示す関係情報を生成する。関係情報は、フィールド座標をカメラ座標または撮像素子平面座標に変換するための対応関係をテーブルとしたテーブル情報、あるいはその関係を示す座標変換式、あるいはその式を表すパラメータなどである。
サイズ用フラッシュメモリ33bは、フィールド座標位置に対応したカメラ座標位置のk軸と直交する平面内でのi軸方向の1mおよびj軸方向の1mが撮像素子平面に結像した場合に、何画素に対応するかを予め記憶する。この情報は、撮像手段31からのk軸方向の距離に応じて複数用意される。ここで、画素の替わりに、所定の複数画素で構成された小画像を用いて、画素数の替わりに小画像数を記憶してもよい。
注目点画素位置情報算出部33cは、注目点検出手段10から出力された検出結果である位置情報(フィールド座標(X,Y)を示す)にZ座標を加えたフィールド座標(X,Y,Z)を、関係情報生成部33aによって生成された関係情報に基づいて、撮像手段31の撮像素子平面に固有の撮像素子平面座標へ変換する。なお、注目点画素位置情報算出部33cは予め測定されたZ座標を図示せぬRAM等に記憶し、注目点検出手段10によって検出されたフィールド座標(X,Y)をフィールド座標(X,Y,Z)に補正してから座標の変換を行う。あるいは、注目点検出手段10がフィールド座標(X,Y,Z)を出力するようにしてもよい。上述した具体的な座標変換の手法については後述する。
注目対象サイズ情報記憶部34は、フィールドにおける実際の注目対象のサイズ情報を記憶する。切出し位置算出手段35は、サイズ用フラッシュメモリ33b、注目点画素位置情報算出部33c、および切出し位置算出部35aからなる。切出し位置算出部35aは画像の切出し位置を算出する。
被写体が撮像装置3から離れるほど、撮像される被写体のサイズは小さくなる。そこで、撮像装置3から被写体までの距離に応じて、被写体が撮像される撮像サイズを補正する必要がある。切出し位置算出部35aは、注目点の撮像素子平面座標の値に基づいて、カメラ空間の1mに対応する撮像素子平面内の画素数または小画像数をサイズ用フラッシュメモリ33bから読み出すと共に、注目対象のサイズ情報を注目対象サイズ情報記憶部34から読み出し、これらの情報と注目点の画素位置(撮像素子平面座標)とに基づいて、画像の切出し位置を算出する。
切出し手段36は、切出し位置算出部35aから出力された画像の切出し位置に基づいて、撮像手段31から出力された動画像信号が示す画像から、一部分を切り出して切出し画像を生成し、切出し画像出力手段37へ出力する。切出し画像出力手段37は、切出し画像に基づいて、外部のモニタ等の規格に適合した切出し動画像信号を生成し、出力する。
なお、注目対象サイズ情報記憶部34が記憶するサイズ情報を、フィールドにおける実際の注目対象のサイズ情報としたのは、注目対象の撮像サイズが撮像手段31からの距離に応じて変化することに鑑み、この距離に応じて撮像サイズを算出しやすくするためである。しかし、このような構成に限定されるわけではなく、撮像手段31からの距離別に、撮像画像における注目対象のサイズ情報をテーブルデータとして注目対象サイズ情報記憶部34に記憶するようにしてもよい。また、注目点検出手段10から位置情報と共に注目対象のサイズ情報が出力されるようにしてもよい。
次に、上記の構成による画像の切出しの具体例を説明する。以下においては、説明を簡単にするため、サイズ用フラッシュメモリ33bは、撮像手段31から被写体までの距離ごとの、カメラ空間の1mに対応する撮像素子平面内の小画像数の情報を予め記憶しているものとする。また、撮像手段31の撮像領域全体を縦・横それぞれ10等分した各画像(ブロック)を小画像とする。切出し手段36は、その小画像単位で切出し領域を指定し、切出し処理を行う。また、撮像素子平面座標と小画像の位置との対応関係はサイズ用フラッシュメモリ33b等が予め記憶しているものとする。
図8は撮像手段31の撮像領域全体の画像を示している。例えば、位置検出手段1から、選手Cが装着した発信機のフィールド座標が出力された場合、注目点画素位置情報算出部33cは、関係情報に基づいて、フィールド座標を撮像素子平面座標に変換し、切出し位置算出部35aへ出力する。続いて、切出し位置算出部35aは、注目対象の撮像素子平面座標位置におけるカメラ空間の1mに対応する撮像素子平面内の小画像数の情報をサイズ用フラッシュメモリ33bから読み出すと共に、注目対象のサイズ情報を注目対象サイズ情報記憶部34から読み出し、これらの情報と注目点の画素位置とに基づいて、画像の切出し位置を算出する。
例えば、切出し位置算出部35aは、実際の身長や体格等を考慮して選手C全体が入るような実際のサイズである、上下方向2.5m、左右方向2mという情報を注目対象サイズ情報記憶部34から読み出す。また、切出し位置算出部35aは、図8の選手C近傍の距離1mに対応する小画像数の情報として、縦方向に2つの小画像、横方向に1.5の小画像という情報をサイズ用フラッシュメモリ33bから読み出す。
これらの情報に基づいて、切出し位置算出部35aは、上下方向の切出し小画像数が、2.5(m)×2(小画像/m)=5(小画像)、左右方向の切出し小画像数が、2.5(m)×1.5(小画像/m)=3(小画像)であると算出する。続いて、切出し位置算出部35aは、図8に斜線で示される縦5、横3の15個の小画像で指定される切出し画像領域を指定する情報を切出し手段36へ出力する。
この小画像単位での処理は、処理を高速化する、あるいは安価な処理システムを実現するために行うものである。注目点と撮像手段31との距離に応じた注目対象の撮像サイズがサイズ用フラッシュメモリ33bに記憶されているため、最適な切出し画像領域を算出することができる。なお、この例においては、切出し画像の単位を小画像として説明したが、小画像に替えて、1画素を単位として画像を切り出してもよい。
なお、注目点画素位置情報算出部33cに替えて、フィールド座標と撮像素子平面座標との対応関係が予め記録されたフラッシュメモリ等を設け、注目点検出手段10から出力された検出結果であるフィールド座標を、メモリ中の対応関係に基づいて、撮像素子平面座標に変換してもよい。この場合、フィールド座標と撮像素子平面座標との対応関係を予め求めるキャリブレーションが必要になる。
キャリブレーションを行うためには、例えばGPS、送信機、および画像認識用マーカからなる注目点センサを撮像領域内の複数の等間隔の測定点に設置する。続いて、注目点センサからのフィールド座標を入手し、さらに各測定点の撮像素子平面座標を取得し、メモリ中の、注目点センサからのフィールド位置座標に対応したメモリアドレスに撮像素子平面座標を保存する。メモリアドレスとフィールド座標とを一対一に対応させることができるので、このメモリにフィールド座標値を入力すれば、対応する撮像素子平面座標をメモリから読み出すことができる。
次に、本実施形態において、注目点のフィールド座標を撮像素子平面座標に変換する手法について説明する。図9は、サッカー場をフィールド空間とした場合の、そのフィールド空間と撮像装置3の撮像領域との相互関係を示している。撮像装置3の撮像領域は、画角を規定する4本の線によって囲まれた空間領域である。画角を規定する4本の線の交点がカメラ座標の原点である。撮像装置3の撮像領域内には、選手A,B,Cが存在している。
i,j,k軸は、撮像装置3が撮影する方向および/または撮像装置3が撮影する画角を基準とするカメラ座標を示している。カメラの撮像領域における注目点の位置は、フィールドにおける注目点のフィールド座標と、関係情報とに基づいて算出される。
以下、図10を参照し、上記の座標変換を行う手法について説明する。図10には、画角を規定する線の交点位置を原点とし、カメラ方向をk軸、CCD31aの撮像領域の横方向をi方向とするカメラ座標を算出するための3つのセンサの配置関係が示されている。また、カメラ座標における注目点とその注目点を撮像するCCD31aの画素との関係がカメラ座標で示されている。
図において、CCD31aは、撮像手段31が備えるCCDである。CCD31aについては、図10中の画角を規定する線の延長線上(計算上の仮想的なCCD位置)に実際のサイズのものが配置されている。計算上の仮想的なCCD位置は、カメラ空間の原点Oから距離k0の位置であるとする。レンズ31bは撮像手段31が備えるレンズである。位置検出センサ38a〜38cは、撮像装置3に設けられたGPSセンサ等の位置検出センサであり、各フィールド座標を検出する。
図示されるように、位置検出センサ38aのカメラ空間(図10のi軸、j軸、およびk軸によって規定される空間)におけるカメラ座標は(0,L,0)であり、位置検出センサ38bのカメラ座標は(0,L,−k0)であり、位置検出センサ38cのカメラ座標は(M,L,−k0)である。また、注目点のカメラ座標は(k2/k0×pt,k2/k0×(−pt),k2)である。なお、ptはCCD31aの撮像平面における画素間ピッチである。
これらの位置検出センサ38a〜38cを図10に示されるような配置関係にすることにより、前述したテーブル情報または座標変換式等の関係情報を導くことができる。これにより、画角を規定する線の交点位置であるカメラ空間の原点Oがフィールドにおける位置として検出可能になる。さらに、撮像装置3の撮影方向やその方向を中心とした撮像画像の回転が検出可能になる。
これにより、画角を規定する線の交点位置であるカメラ空間の原点Oと、撮影方向のk方向と、回転によって算出される画像の横方向であるi方向とを求め、その結果、画像の縦方向であるj方向を算出することができる。なお、撮像装置3において3つの位置検出用のセンサによって3箇所の位置情報が検出されるとして説明したが、それに限定されるわけではない。例えば、撮像装置3の1箇所の位置情報の検出や、別の撮像装置による撮像装置3の姿勢検出による方向検出、回転検出などを行ってもよい。また、図10における長さL,Mを含めた3つの位置検出センサ38a〜38cの配置関係は、撮像装置3内部のROM等に予め記録されているものとする。
図10には、撮像素子平面の座標軸XcおよびYcが示されている。図11に撮像素子平面の座標系を示す。図10のカメラ座標系における注目点(k=k2となる点においてk軸に直交する平面上に存在している)は、図11に示されるような(Xc,Yc)で表される撮像素子平面座標上の位置に変換することができる。図10、図11において撮像素子は縦3画素、横3画素であるとして説明したが、それに限定されるわけではない。
撮像手段31は、レンズ状態とカメラ撮影状態(カメラの位置、方向および回転の情報)とを示す撮像領域情報に基づいて、フィールドの3次元空間の各位置とカメラ空間との関係を示す関係情報を生成する。位置検出センサ38a〜38cによって、そのフィールドにおける座標を検出することと、L,M,k0の3つの既知情報と、各センサを結ぶ線が直交するなどの配置関係情報とに基づいて、図10中の原点やCCD31aの中心それぞれのフィールド座標を算出することができる。これにより、フィールド座標をカメラ座標の3次元空間に変換する[数1]で示される座標変換式(関係情報)を導くことができる。
Figure 2005283195
図12は、注目点の位置座標よりフィールド座標、カメラ座標、撮像素子(CCD31a)の画素平面座標の順に変換して、画素位置を算出する手順を示すフローチャートである。図12に示されるように、注目点のフィールド座標(X,Y,Z)を[数1]で示される形式の式によってカメラ座標(i,j,k)に変換する(ステップS101)。続いて、カメラ座標(i,j,k)より撮像倍率αをα=k/k0として算出する(ステップS102)。ここで、kは、原点から注目点を含むk軸に垂直な平面のk軸上の距離であり、具体的にはk1、k2などである。続いて、撮像素子(CCD31a)の平面座標を(Xc×pt,Yc×pt,−k0)として、画素を特定するXcおよびYcを算出する(ステップS103)。すなわち、Xc=i/α/pt、Yc=1/α/ptである。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図13は本実施形態によるアンテナアレイおよびアンテナユニットの構成を示す概略構成図である。図13はアンテナアレイを上面から眺めた様子を概略的に示したものである。以下、アンテナアレイの構成について説明する。図示されるように、複数の同一の形状および同一の大きさのアンテナユニット110a〜110h(アンテナユニット110)の勘合により、アンテナアレイ100が構成される。各アンテナユニット110a〜110hに対応してアンテナ11a〜11h(アンテナ11)が設けられている。アンテナ11a〜11dは、信号線を介してコネクタ17に接続されている。図示されていないが、コネクタ17は第1の実施形態における位置検出手段15に接続されている。また、図示されていないが、アンテナ11e〜11hも同様に、信号線を介してコネクタ17または他のコネクタに接続されている。
以下、アンテナユニット110aを例として、アンテナユニット110の構造を説明する。アンテナユニット110aは、ゴムシートのような弾性部材であり、アンテナ11aを内包および保持している。また、アンテナユニット110aは、他のアンテナユニットと接続するための凸部50と凹部51とを有している。凸部50が他のアンテナユニットの凹部に勘合し、凹部51が他のアンテナユニットの凸部に勘合する。
同一形状で同一構造のアンテナユニットを複数勘合してアンテナアレイを形成することにより、各アンテナは所定の距離関係を保って配列される。このようなアンテナユニットを構成することにより、アンテナアレイの設計時に予め決められた距離を保つように各アンテナユニットを簡単に配列することができ、アンテナユニットの大量生産等においてコストダウンを実現することができる。
また、アンテナアレイが設置される舞台などで位置検出を行う場合には、位置検出を行うエリアの広さが様々であるので、その広さに合わせて必要な数だけアンテナユニットを敷き詰めるようにすることができるので、その広さに最適なアンテナアレイを簡単に形成することができる。
図14はアンテナユニット110の他の構成例を示す概略構成図である。図14(a)はアンテナユニット110単体の構成を示している。以下、アンテナユニット110の構成について説明する。アンテナ11は受信機&強度・距離検出IC111に接続されている。アンテナユニット110の端部には、コネクタ112および113が設けられている。コネクタ112および113は、アンテナユニット110が他のアンテナユニットに勘合された場合に、他のコネクタと接続される。
コネクタ112を介して、他のアンテナユニット110からの信号が受信機&強度・距離検出IC111に入力される。受信機&強度・距離検出IC111は、この信号に対して、アンテナ11の受信信号に基づいた信号を付加し、コネクタ113を介して他のアンテナユニット110へ出力する。
図14(b)は、受信機&強度・距離検出IC111の構成を示している。以下、図中の各構成について説明する。信号強度・距離算出部111aは、アンテナ11によって受信された電波信号に基づいて、電波の受信強度および伝播距離を検出し、これらの情報を示す信号(Sig1)を信号合成部111cへ出力する。フラッシュメモリ111bは、アンテナユニット110ごとに異なるID情報を予め記憶している。
信号合成部111cには、コネクタ112を介して、他のアンテナユニット110から信号(in1)が入力される。信号強度・距離算出部111aから出力された信号が示す受信強度が所定強度未満の場合には、信号合成部111cは信号in1をコネクタ113を介して他のアンテナユニット110へ出力する。また、信号強度・距離算出部111aから出力された信号が示す受信強度が所定強度以上の場合には、信号合成部111cはID情報(ID1)をフラッシュメモリ111bから読み出し、信号Sig1が識別可能となるように、信号Sig1に対してID情報ID1を付加する。続いて、信号合成部111cは、信号(ID1+Sig1)と信号in1とを合成し、合成した信号(ID1+Sig1+in1)を、コネクタ113を介して他のアンテナユニット110へ出力する。
図14(c)は2つのアンテナユニット110aと110bとを勘合した場合の図である。アンテナ11aを介して受信された電波信号は受信機&強度・距離検出IC111aに入力される。受信機&強度・距離検出IC111aは、この電波信号の強度が所定強度以上であった場合、この電波信号に基づいた信号(アンテナユニット110aのID情報を含む)をコネクタ113aへ出力する。この信号はコネクタ112bを介してアンテナユニット110bの受信機&強度・距離検出IC111bへ入力される。
アンテナ11bを介して受信された電波信号は受信機&強度・距離検出IC111bに入力される。受信機&強度・距離検出IC111bは、この電波信号の強度が所定強度以上であった場合、この電波信号に基づいた信号(アンテナユニット110aのID情報を含む)と、アンテナユニット110aから入力された信号とを合成し、コネクタ113bを介して他のアンテナユニット110または位置検出手段15等へ出力する。この信号には、各アンテナユニット110のID情報が付加されているため、信号全体から特定のアンテナユニット110に関する信号を識別し、情報を取り出すことができる。ここでは、2つのアンテナユニットを勘合した場合に付いて説明したが、さらに多くのアンテナユニットをアレイ状に並べて接続した場合も同様である。
図15は、アンテナユニット110の断面構造を示している。図に示されるように、アンテナユニット110は上部ゴムシート16aおよび下部ゴムシート16bの2つの保持部材からなる。下部ゴムシート16bにはアンテナ11および受信機&強度・距離検出IC111が載置され、上部ゴムシート16aは、アンテナ11および受信機&強度・距離検出IC111と接触しないように、空間を隔てて下部ゴムシート16bと対向するように設けられる。この空間により、上部ゴムシート16aの上を人が歩くこと等により発生する振動がアンテナ11および受信機&強度・距離検出IC111に伝わるのを防止することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、アンテナアレイによって受信された複数の注目対象の位置検出を行い、各注目対象の位置に基づいて、撮像装置からの動画像信号が示す画像から、各注目対象が含まれる画像を切り出す手法について説明する。
図16は本実施形態による注目点検出手段および撮像装置の構成を示すブロック図である。以下、図中の注目点検出手段10および撮像装置3の各構成について説明する。注目点検出手段10において、発信機2a〜2cはそれぞれ異なる被写体A〜Cに装着された発信機である。各被写体A、B、Cの注目点をそれぞれ注目点a、b、cとする。アンテナアレイ100は、図示せぬ複数のアンテナを備えている。アンテナアレイ100は発信機2a〜2cから電波を受信し、受信信号を位置検出手段15へ出力する。
位置検出手段15は、アンテナアレイ100から出力された受信信号に基づいて、注目点a〜cの位置を算出する。位置検出手段15は、基準信号発信部154、識別部155、および位置算出部156等を備えている。基準信号発信部154は、撮像手段31から出力された同期信号(VD)に同期して基準信号を発生し、アンテナアレイ100を介して、基準信号を発信機2a〜2cへ発信する。識別部155は、アンテナアレイ100から入力された受信信号がどの発信機についての受信信号であるのかを識別する。
後述するように、発信機2a〜2cは各発信機に固有のディレイ時間だけ遅延させた電波を発信するので、識別部155は、このディレイ時間を検出することにより、受信信号の識別を行う。位置算出部156の機能は、第1の実施形態における電波強度&距離算出部152および位置算出部153の両方の機能を有しており、電波を発信した発信機とその電波を受信したアンテナとの距離を算出すると共に、その距離に基づいて発信機の位置を算出する。なお、位置検出手段15内部の図示せぬROM等には、各アンテナの位置座標および発信機2a〜2cに固有のディレイ時間が予め格納されているものとする。
撮像装置3において、撮像手段31は、動画像信号を切出し手段36a〜36cへ出力すると共に、撮像領域情報を切出し位置決定手段32a〜32cへ出力する。また、撮像手段31は映像信号の同期信号(VD)を位置検出手段15へ出力する。切出し位置決定手段32a〜32cの機能は第1の実施形態と同様であり、位置検出手段15によって算出された発信機2a〜2cの位置に基づいて、画像の切出し位置を決定する。
切出し手段36a〜36cは、切出し位置決定手段32a〜32cのそれぞれによって決定された画像の切出し位置に基づいて、撮像手段31から出力された動画像信号が示す画像から、注目点a〜cのそれぞれが含まれる画像を切り出し、切出し画像を生成する。切出し画像出力手段37a〜37cは、切出し手段36a〜36cのそれぞれから出力された切出し画像を再生するための切出し動画像信号を生成し、出力する。
図17は位置検出手段15の構成を示すブロック図である。以下、図中の各構成について説明する。基準信号発信部154は、撮像手段31から出力された同期信号(VD)が入力されるごとに、所定時間T1の間、基準信号となる電波を、アンテナアレイ100を介して発信機2a〜2cへ送信する。識別部155は、基準信号発信部154から発信された基準信号の発信時刻と、アンテナアレイ100によって受信された発信機2a、2b、または2cからの受信信号の受信時刻と、ROM等に保存された発信機2a〜2cに固有のディレイ時間とに基づいて、受信信号がどの発信機からのものなのかを識別し、発信機を特定する情報を付加した受信信号を位置算出部156へ出力する。
なお、本実施形態においては、発信機2a〜2cに固有のディレイ時間は電波の伝播時間よりも十分長いものとする。これにより、識別部155は、受信信号の受信時刻と基準信号の発信時刻との差から発信機2a〜2cに固有のディレイ時間と電波の伝播時間との和を検出し、ROM等に保存されたディレイ時間の情報に基づいて、発信機を特定することができる。なお、識別部155は、基準信号発信部154と識別部155との間の配線による信号遅延やアンテナアレイ100のアンテナと識別部155との間の配線による信号遅延等を考慮して、基準信号の検出時刻から発信時刻を算出し、受信信号の検出時刻から受信時刻を算出すればよい。
位置算出部156は、識別部155によって識別された発信機ごとの受信信号が示す各発信機2a〜2cまでの距離に基づいて、発信機2a〜2cの位置を算出し、算出結果を同期出力制御部157へ出力する。同期出力制御部157は、同期信号(VD)に同期して、位置算出部156から出力された発信機2a〜2cの位置の算出結果を各切出し手段36a〜36cへ出力する。
図18は発信機2a〜2cの構成を示すブロック図である。以下、図中の各構成について説明する。ID情報登録部21は、ユーザによって入力された、各発信機ごとに異なるID情報をディレイ時間設定部22へ出力する。ディレイ時間設定部22は、図示せぬROMを備えている。このROMには、図19に示されるようなID情報とディレイ時間との対応関係が予め記録されている。ディレイ時間設定部22は、ID情報登録部21から出力されたID情報をアドレス線に入力し、このID情報に対応したディレイ時間をROMのデータ線から出力として得る。
基準信号受信部23は、基準信号発信部154によって発信された基準信号を受信し、受信した信号を基準信号−電力変換&蓄電部24およびタイミング信号発生部25へ出力する。基準信号―電力変換&蓄電部24は、基準信号を電力エネルギーに変換し、蓄積すると共に、発信機内の各部へ電源として電力を供給する。タイミング信号発生部25は基準信号が受信された時点から、ディレイ時間設定部22によって設定されるディレイ時間だけ遅れた時点において、パルス信号を発生する。
次に、上述した構成の注目点検出手段10および撮像装置3の動作を説明する。図20はアンテナアレイ100におけるアンテナA11〜A45の配置関係と発信機2a〜2cの位置関係とを示している。図20には、各発信機2a〜2cから発信される信号をアンテナによって検出することができる検出エリア200a〜200cが示されている。この検出エリア200a〜200cの大きさは、発信機2a〜2cによる電波の送信能力およびアンテナA11〜A45の受信感度によって決定される。
図21は各信号のタイミングチャートである。動画像信号に同期した同期信号(VD)が撮像手段31から出力され、基準信号発信部154はこの同期信号(VD)に同期して、アンテナアレイ100を介して基準信号を発信機2a〜2cへ発信する。発信機2a〜2cにおいては、基準信号受信部23が基準信号を受信し、タイミング信号発生部25へ出力する。タイミング信号発生部25は、基準信号の最後のエッジを検出した時点から、ディレイ時間設定部22によって設定されるディレイ時間だけ遅れた時間が経過した時点において、パルス状の電波信号を発生する。
続いて、各発信機2a〜2cによって発信された電波はアンテナアレイ100によって受信され、受信信号が位置検出手段15の識別部155に入力される。以下、識別部155が発信機2aからの受信信号を識別する場合を例として説明を行う。図21において、基準信号電波の出力は、識別部155によって検出された基準信号の波形である。基準信号の最後のエッジにおける時刻と、発信機2aの発信信号の最初のエッジにおける時刻との差ta’は、電波の伝播時間Δa1と発信機2aのディレイ時間taとの和を示している。ただし、位置検出手段15内部の信号遅延および発信機2a内部の信号遅延等は考慮していない。
アンテナA22によって受信された受信信号(信号遅延を考慮しない場合は識別部155によって検出された受信信号)の最初のエッジにおける時刻と、発信機2aの発信信号の最初のエッジにおける時刻との差は電波の伝播時間Δa1である。すなわち、識別部155は、基準信号の最後のエッジにおける時刻(基準信号の発信時刻)と、発信機2aからの受信信号の最初のエッジにおける時刻(受信信号の受信時刻)との差(ta+2×Δa1)を検出する。
識別部155は、図示せぬROMに保存された発信機2a〜2cに固有のディレイ時間を参照し、上記の時間差(ta+2×Δa1)が発信機2aのディレイ時間taに最も近いと判断し、受信信号が発信機2aから発信されたと判断する。発信機2a〜2cに固有のディレイ時間を電波の伝播時間よりも十分長く設定することにより、上記の識別が可能になる。なお、動画像信号に同期して発信機2a〜2cの位置を算出するためには、各発信機2a〜2cのディレイ時間は、映像信号の1フレームの時間よりも十分小さいことが望ましい。
識別部155は、上記の時間差(ta+2×Δa1)と発信機2aのディレイ時間taとから、電波の伝播時間Δa1を算出し、発信機2aを示す情報と伝播時間Δa1を示す情報とを位置算出部156へ出力する。識別部155は同様に、発信機2bおよび2cからの受信信号を識別する。図21に示されるように、アンテナA32によって、発信機2aおよび2cの両方から電波が受信された場合でも、上記の動作によって、各電波を発信した発信機の識別を行うことができる。なお、識別部155が信号遅延等も考慮に入れて、正確な電波の伝播時間を算出するようにしてもよい。
続いて、位置算出部156は、識別部155から出力された電波の伝播時間と伝播速度とに基づいて、各発信機2a〜2cとアンテナとの距離を算出する。位置検出手段15には、例えば第1の実施形態(図4参照)のように、各アンテナからの信号線が接続されており、各アンテナからの受信信号を識別することができる。位置算出部156は、発信機2a〜2cと複数のアンテナとの距離およびアンテナの既知の位置に基づいて、三角測量により、発信機2a〜2cの位置を算出する。位置算出部156は、算出した位置を同期出力制御部157へ出力する。なお、発信機2a〜2cのディレイ時間はユーザの入力により決定されるので、発信機側のディレイ時間の設定と、位置検出手段15側のディレイ時間の記録とを正確に対応させておく必要がある。
同期出力制御部157は、同期信号(VD)に同期して、発信機2a、2b、2cの位置をそれぞれ切出し位置決定手段32a、32b、32cへ出力する。切出し位置決定手段32a〜32cは、前述した関係情報に基づいて、発信機2a〜2cの位置座標(フィールド座標)を撮像手段31の撮像素子平面に固有の撮像素子平面座標に変換し、撮像素子平面座標に基づいて、画像の切出し位置を決定する。切出し手段36a〜36cは、切出し位置決定手段32a〜32cのそれぞれによって決定された画像の切出し位置に基づいて、撮像手段31から出力された動画像信号が示す画像から、注目点a〜cのそれぞれが含まれる画像を切り出し、切出し画像を生成する。切出し画像出力手段37a〜37cは、切出し手段36a〜36cのそれぞれから出力された切出し画像を再生するための切出し動画像信号を生成し、外部のモニタ等へ出力する。
なお、上述した第1〜第3の実施形態においては、電波の伝播時間と伝播速度とに基づいて算出した発信機と複数のアンテナとの距離に基づいて発信機の位置を算出するようにしているが、これに替えて、発信機からの電波の受信強度を計測し、その受信強度に基づいて発信機の位置を算出してもよい。また、発信機とアンテナとの距離および電波の受信強度を組み合わせて発信機の位置を算出してもよい。ここで、受信強度に基づいて発信機の位置を算出する具体例を示す。発信機とアンテナとの位置に応じた電波強度である受信強度を予め測定しておく。その測定結果は、距離と受信強度との関係を示すテーブルデータ、あるいは式であって、それを位置検出手段内のROM等に記憶しておく。前述したアンテナアレイの各アンテナで受信された電波の受信強度を測定すると共に、ROM等からテーブルデータあるいは式を読み出し、それを参照して距離を求めれば、前述した三角測量によって発信機の位置を検出することができる。
なお、発信機が、電波に替えて、超音波や赤外線等を発信するようにしてもよい。超音波を用いる場合には、アンテナに替えてマイクを超音波の受信手段として用いればよい。
なお、上述した第1〜第3の実施形態においては、撮像装置は動画像を撮影するものとして説明を行ったが、これに限定されず、撮像装置が静止画像の撮影を行ってもよい。
以上で説明したように、第1〜第3の実施形態によれば、被写体に発信機を装着させ、複数のアンテナを保持手段に設けると共に、発信機からの信号に基づいて位置を検出する位置検出手段を受信側に設けたので、注目対象が装着する装置を小型化および軽量化することができる。また、軽量化することにより、被写体の動きの制約を低減することができる。さらに、被写体が装着する発信機に電源を設けず、発信機が、受信した電波を駆動電力に変換して動作することにより、発信機をより軽量化することができる。
また、発信機から発信された信号を受信し、その信号の伝播時間と伝播速度とに基づいて発信機とアンテナとの距離を算出し、発信機と複数のアンテナとの距離およびアンテナの既知の位置に基づいて発信機の位置を検出することにより、発信機の位置を精度よく検出することができる。発信機が検出エリア内のどの位置に存在していても、少なくとも2つ(アンテナに指向性を持たせた場合)または3つ(アンテナが無指向性の場合)のアンテナによって発信機からの信号を検出することができるように、複数のアンテナが検出エリア内に配置されていれば、検出精度はアンテナどうしの間隔に制限されない。発信機による信号の送信電力が小さい場合には、それに応じてアンテナどうしの間隔を狭め、アンテナを密に配置すればよい。
また、アンテナを保持する保持手段によって、複数のアンテナどうしの距離関係が所定の距離関係となるように複数のアンテナが保持されることにより、ある1つのアンテナを基準として、他のアンテナの位置を容易に算出することができる。これにより、位置検出手段内部のROM等の記憶手段に対して各アンテナの位置を登録する場合に、登録が容易になる。
また、同一の形状および同一の大きさの複数の保持部材を用意し、この保持部材の所定の位置にアンテナを配置し、複数の保持部材を勘合することにより、アンテナどうしの距離関係を所定の距離関係に保つことができる。さらに、このような複数の保持部材を勘合することにより、アンテナアレイの設計時に予め決められた距離を保つように各保持部材を簡単に配列することができ、保持部材およびアンテナを含むアンテナユニットの大量生産等においてコストダウンを実現することができる。さらに、アンテナアレイが設置される舞台などで位置検出を行う場合には、位置検出を行うエリアの広さが様々であるので、その広さに合わせて必要な数だけアンテナユニットを敷き詰めるようにすることができるので、その広さに最適なアンテナアレイを簡単に形成することができる。
また、各アンテナに対応した識別情報を記憶するメモリ等の記憶手段と、アンテナによって受信された受信信号に対して識別情報を付加する識別情報付加手段とを設けることにより、受信信号をアンテナごとに識別することができる。これにより、複数のアンテナからの信号を合成しても、識別情報に基づいて信号を分離することができるので、アンテナと位置検出手段とを接続する信号線をアンテナごとに設けるのではなく、複数のアンテナで信号線を共有することができるようになり、配線を簡単にすることができる。
また、上記の実施形態による位置検出装置を含む注目点検出手段によって検出された被写体の注目点の位置、およびフィールド座標と撮像手段に固有の撮像素子平面座標との対応関係を示す関係情報に基づいて、注目点のフィールド座標を撮像素子平面座標に変換し、撮像素子平面座標から画像の切出し位置を算出することにより、撮像手段によって撮像された画像から、注目点を含む部分画像を切り出すことができる。これにより、ユーザが、全体の画像と、注目する被写体をクローズアップした画像とを同時あるいは選択的に見ることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の第1の実施形態による位置検出装置の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における位置算出の手法を説明するための参考図である。 同実施形態によるアンテナアレイの例を示す概略構成図である。 同実施形態による位置検出装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態による位置算出手段の構成を示すブロック図である。 同実施形態による保持手段の断面構造を示す概略断面図である。 同実施形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態における画像の切出しを説明するための参考図である。 同実施形態におけるフィールド空間と撮像装置の撮像領域との相互関係を示す参考図である。 同実施形態における座標変換例を説明するための参考図である。 同実施形態における撮像素子平面座標を示す参考図である。 同実施形態においてフィールド座標から画素位置を算出する手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるアンテナアレイおよびアンテナユニットの構成を示す概略構成図である。 同実施形態によるアンテナユニットの他の構成を示す概略構成図である。 同実施形態によるアンテナユニットの断面構造を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施形態による注目点検出手段および撮像装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態による位置検出手段の構成を示すブロック図である。 同実施形態による発信機の構成を示すブロック図である。 同実施形態による発信機のID情報とディレイ時間との対応関係を示す参考図である。 同実施形態によるアンテナアレイにおけるアンテナの配置関係と発信機の位置関係とを示す参考図である。 同実施形態における信号のタイミングチャートである。
符号の説明
1・・・位置検出装置、2・・・発信機、3・・・撮像装置、10・・・注目点検出手段、11・・・アンテナ、12a,12b・・・電線、13a,13b,151・・・受信機、14・・・発信機位置算出部(位置検出手段)、15・・・位置検出手段、16a・・・上部ゴムシート(保持手段)、16b・・・下部ゴムシート(保持手段)、17,112,113・・・コネクタ(接続手段)、21・・・ID情報登録部、22・・・ディレイ時間設定部、23・・・基準信号受信部、24・・・基準信号−電力変換&蓄電部、25・・・タイミング信号発生部、31・・・撮像手段、31a・・・CCD、31b・・・レンズ、32・・・切出し位置決定手段、33・・・関係情報生成手段、33a・・・関係情報生成部、33b・・・サイズ用フラッシュメモリ、33c・・・位置用フラッシュメモリ、34・・・注目対象サイズ情報記憶部、35・・・切出し位置算出手段、35a・・・切出し位置算出部、36・・・切出し手段、37・・・切出し画像出力手段、38a,38b,38c・・・位置検出センサ、100・・・アンテナアレイ、110・・・アンテナユニット、111・・・受信機&強度・距離検出IC(受信強度計測手段、距離算出手段)、111a・・・信号強度・距離算出部、111b・・・フラッシュメモリ(識別情報記憶手段)、111c・・・信号合成部(識別情報付加手段)、152・・・電波強度&距離算出部、152a・・・受信強度計側部(受信強度計測手段)、152b・・・距離算出部(距離算出手段)、153,156・・・位置算出部(位置算出手段)、154・・・基準信号発信部、155・・・識別部、157・・・同期出力制御部

Claims (16)

  1. 注目対象に設けられた信号発信手段によって発信された信号を受信する複数の受信手段と、
    前記複数の受信手段によって受信された前記信号に基づいて、前記注目対象に設けられた前記信号発信手段の位置を検出する位置検出手段と、
    前記複数の受信手段を保持する保持手段と、
    を具備することを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記注目対象に設けられた前記信号発信手段によって発信された信号は超音波であり、前記受信手段は、前記超音波を検出するマイクを具備することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記注目対象に設けられた前記信号発信手段によって発信された信号は電波であり、前記受信手段は、前記電波を検出するアンテナを具備することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  4. 前記受信手段によって受信された前記信号に基づいて、前記信号発信手段と前記受信手段との距離を算出する距離算出手段をさらに具備し、
    前記位置検出手段は、前記距離算出手段によって算出された前記信号発信手段と複数の前記受信手段との距離と、該複数の受信手段に関する既知の位置情報とに基づいて、前記信号発信手段の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の位置検出装置。
  5. 前記受信手段によって受信された前記電波の受信強度を計測する受信強度計測手段をさらに具備し、
    前記位置検出手段は、前記受信強度計測手段によって計測された前記受信強度に基づいて、前記信号発信手段の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
  6. 前記距離算出手段は、前記受信手段によって受信された前記信号の受信時刻と、前記信号発信手段による前記信号の発信時刻との差および前記信号の伝播速度に基づいて、前記信号発信手段から前記受信手段までの距離を算出することを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。
  7. 前記保持手段によって保持される前記複数の受信手段どうしの距離関係が所定の距離関係であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの項に記載の位置検出装置。
  8. 前記保持手段は、同一の形状および大きさの複数の保持部材を備え、該保持部材は、他の保持部材と接続するための勘合部を有し、前記保持部材の所定の位置に前記受信手段が埋設されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの項に記載の位置検出装置。
  9. 前記保持部材は、前記受信手段が配置される下部弾性部材と、前記受信手段と空間を隔てて、前記下部弾性部材と対向するように設けられた上部弾性部材とを有することを特徴とする請求項8に記載の位置検出装置。
  10. 前記勘合部は、他の前記保持部材の凸部に勘合される凹部と、他の前記保持部材の凹部に勘合される凸部とを有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の位置検出装置。
  11. 前記保持部材は、前記所定の位置に埋設された前記受信手段と、他の前記保持部材に埋設された前記受信手段とを電気的に接続する接続手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかの項に記載の位置検出装置。
  12. 前記受信手段の識別情報を記録する識別情報記録手段と、
    前記受信手段によって受信された前記信号に対して前記識別情報を付加する識別情報付加手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかの項に記載の位置検出装置。
  13. 被写体に設けられた信号発信手段によって発信された信号を受信する複数の受信手段と、
    前記複数の受信手段によって受信された前記信号に基づいて、前記被写体に設けられた前記信号発信手段の位置を検出する位置検出手段と、
    前記受信手段を保持する保持手段と、
    前記被写体を撮影し、画像を生成する撮像手段と、
    前記位置検出手段によって検出された前記信号発信手段の位置に基づいて、前記画像から部分画像を切り出す画像切出し手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  14. 前記受信手段の識別情報を記録する識別情報記録手段と、
    前記受信手段によって受信された前記信号に対して前記識別情報を付加する識別情報付加手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記位置検出手段はさらに、前記受信手段によって受信された前記信号の遅延時間と、前記信号発信手段に固有の遅延時間を示す情報とに基づいて、前記被写体に設けられた前記信号発信手段を識別することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記撮像手段は、映像信号用の同期信号を前記位置検出手段へ出力し、
    前記位置検出手段は、
    前記同期信号に同期して基準信号を発信する基準信号発信手段と、
    前記基準信号の発信時刻と、前記受信手段によって受信された前記信号の受信時刻と、前記信号発信手段に固有の遅延時間を示す情報とに基づいて、前記被写体に設けられた前記信号発生手段を識別する識別手段と、
    前記識別手段によって識別された前記信号発生手段からの前記信号に基づいて、前記信号発生手段の位置を算出する位置算出手段と、
    該位置算出手段によって算出された前記信号発生手段の位置に基づいて、前記部分画像の切出し位置を算出し、該切出し位置を示す情報を前記画像切出し手段へ出力する画像切出し位置算出手段と、
    を具備することを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。

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