JP2005282996A - 二重管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内管と外管との同軸度を高め、内管の摺動に基づく振動及び摺動摩耗を防止する。
【解決手段】 内管2を外管3に対し支持する支持部材4A,4Bを設け、これら支持部材を第1ピン7A及び第2ピン7Bと、第1ピン穴8A及び第2ピン穴8Bとから構成する。これらピン及びピン穴を内外管の共通の中心軸から延出する半径方向に沿って配置する。第1ピン7Aと第1ピン穴8Aとを、管周方向及び管軸方向に相対移動不可でピン軸方向に相対移動可能に嵌合し、第2ピン7Bと第2ピン穴8Bとを管周方向に相対移動不可で管軸方向及びピン軸方向に相対移動可能に嵌合する。内管と外管とが組立て直後から使用時に至るまで同軸に保たれる。摺動部は第2ピンと第2ピン穴との部分だけで、これによって振動及び摺動摩耗を大幅に抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は二重管構造に係り、特に、高温流体を流通させる流路を区画するための二重管構造に関する。
例えば航空機用ガスタービンエンジンの再燃焼器に見られるように、高温流体が流通される管状流路は、エンジン本体の温度上昇を低減することと、冷却空気の流路を確保するため、二重管構造を採用するのが一般的である。この構造においては、高温流体と直接接触する内側の管即ち内管と、外側の管即ち外管との間の熱膨張差を吸収する必要がある。
図8にこのような二重管構造の一例を示す。この構造は、高温流体を流通させるための内管51、内管51の外周側に配置される外管52、及び内管51を外管52に対し間隔を隔てて支持すべく外管52に取り付けられた複数の支持部材53から構成される。
内管51内に高温流体が流通されると、内管51が外管52よりも大きく熱膨張し、両者の間に熱膨張差が発生する。この熱膨張差を吸収するため、一般的には、支持部材53を内管51に摺動接触させる方法が採用されている。この場合、内管51が外管52より管軸方向に長く伸びようとすると、内管51が支持部材53に対し摺動し、内管51の伸長が許容される。
また、図9を参照して、常温状態において支持部材53と内管51との間には隙間54が設けられており、この隙間54により、使用状態における内管51の外管52に対する拡径方向の膨張が許容されるようになっている。
一方、図10を参照して、支持部材53はバネ55によって構成される場合もあり、例えばバネ55の内径側端部が内管51に摺動可能に接触される。この場合、内管51の管軸方向の伸びはバネ55と内管51との摺動によって許容され、内管51の拡径はバネ55の圧縮変形によって許容される。バネ55は内管51と外管52とを完全に連結している場合もあり、このときは内管51の管軸方向の伸び及び拡径膨張がともにバネ55の弾性変形によって許容される。
特許文献1には、内管に相当するライナーがその長手方向両端部において板バネで摺動可能に支持され、ライナーが、外管に相当するフロースリーブに対し相対的に管軸方向、管径方向及び拡径方向に移動でき、且つその管周方向の移動がストッパとU字型ピンとの組合せによって規制される構造が開示されている。
特開平10−169987号公報(段落0051〜0054、図3)
しかしながら、前記のような一般的な摺動支持構造では、必然的に内管と支持部材との間に内管の拡径方向の熱膨張を許容するための隙間を設ける必要がある。従って、設計温度領域外(例えばエンジンの休止時、組立時等)では、内管と外管との中心軸の一致精度(即ち、同軸度)が低く、両者の間に図9及び図10に示されるような軸ズレXが生じてしまう。
また、設計温度領域内でも、内管が支持部材に対し比較的自由に管軸方向に摺動できるため、振動が発生しやすく、この振動による損傷が懸念されると共に、当該摺動部における摩耗も問題となる。
さらに、図10に示されたようなバネ55による支持構造だと、長期の使用によってバネ55のへたりが発生し、設計温度領域内においても同軸度が保てない虞がある。
航空機用ガスタービンエンジンの再燃焼器などのように、内管と外管との間のスペースを冷却空気を流すための冷却流路として用いる場合、軸ズレが生じると冷却空気の流れに偏りが生じ、圧力損失増大の原因になるほか、所望の冷却性能が得られなくなる可能性がある。また、上記のごとき軸のズレあるいは、軸の傾きが生じるとエンジンの性能が低下する可能性がある。
そこで本発明の目的は、内管と外管との同軸度を高めると共に、振動及び摺動摩耗を抑制し得る二重管構造を提供することにある。
本発明によれば、高温流体を流通させるための内管と、内管の外周側に配置される外管と、前記内管を前記外管に対し間隔を隔てて支持するための支持部材とを備えた二重管構造において、前記支持部材を、管軸方向に互いに離間され管周方向に複数ずつ設けられた第1支持部材と第2支持部材とから構成し、前記第1支持部材及び前記第2支持部材を、前記内管及び外管の一方に設けられた第1ピン及び第2ピンと、前記内管及び外管の他方に設けられ前記第1ピン及び前記第2ピンがそれぞれ嵌合される第1ピン穴及び第2ピン穴とからそれぞれ構成し、前記第1ピン及び前記第1ピン穴並びに前記第2ピン及び前記第2ピン穴を、それぞれ互いの嵌め合い状態において前記内管と前記外管とが同軸配置された場合の共通の中心軸から延出する半径方向に沿うよう配置し、前記第1ピンと前記第1ピン穴とを、管周方向及び管軸方向に相対移動せぬよう、かつピン軸方向に相対移動できるよう嵌め合わせ、前記第2ピンと前記第2ピン穴とを、管周方向に相対移動せぬよう、かつ管軸方向及びピン軸方向に相対移動できるよう嵌め合わせたことを特徴とする二重管構造が提供される。
好ましくは、前記第1ピンと前記第1ピン穴とが最小の嵌め合い隙間をもって嵌め合わされ、これによって前記第1ピンと前記第1ピン穴とがピン径方向に相対移動できず、ピン軸方向にのみ相対移動可能である。
また好ましくは、前記第2ピンと前記第2ピン穴とが、管周方向に最小の嵌め合い隙間をもってかつ管軸方向に大きな嵌め合い隙間をもって嵌め合わされ、これによって前記第2ピンと前記第2ピン穴とが管周方向に相対移動できず、管軸方向及びピン軸方向に相対移動可能である。
また好ましくは、前記第2ピン穴が、管軸方向に伸長された長穴からなる。
また好ましくは、前記第1ピン穴及び前記第2ピン穴が前記内管に設けられ、前記第1ピン及び前記第2ピンは、前記外管に設けられた第1ピン挿通穴及び第2ピン挿通穴にそれぞれ挿通されて前記第1ピン穴及び前記第2ピン穴にそれぞれ嵌合された後、前記外管に取り付けられるものであり、前記第1ピン挿通穴及び前記第2ピン挿通穴は、これらと前記第1ピン穴及び前記第2ピン穴との位置ズレを吸収すべく、前記第1ピン及び前記第2ピンの外径より大きい内径を有する。
本発明によれば、内管と外管とが組立て直後から使用時に至るまで常に同軸に保たれる。従って、内管と外管との同軸度を著しく高めることができる。また、管軸方向の摺動部は第2ピンと第2ピン穴との部分だけである。よって振動及び摺動摩耗を従来構造に比べて大幅に抑制することができる。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2に本実施形態に係る二重管構造を示す。図示されるように二重管構造1は、内部に高温流体を流通させるための内管2と、内管2の外周側に配置される外管3と、内管2を外管3に対し間隔を隔てて支持するための支持部材4とを備える。この二重管構造は航空機用ガスタービンエンジンの再燃焼器に適用されるものであり、内管2と外管3との間の隙間は冷却空気を流通させるための冷却通路5となっている。
内管2と外管3とは断面円形で、管軸方向に等しい長さを有すると共に、互いの両端が同じ管軸方向の位置に位置される。内管2には矢示されるように高温流体が図1の左側から右側に向かって流され、よって図1の左側が上流側、右側が下流側である。
支持部材4は、管軸方向に互いに離間され管周方向に複数ずつ設けられた第1支持部材4Aと第2支持部材4Bとから構成されている。第1支持部材4Aは上流側に配置され、第2支持部材4Bは下流側に配置される。これら第1支持部材4Aと第2支持部材4Bとは、外管3に設けられた第1ピン7A及び第2ピン7Bと、内管2に設けられ第1ピン7A及び第2ピン7Bがそれぞれ嵌合される第1ピン穴8A及び第2ピン穴8Bとからそれぞれ構成される。
図2は、管軸方向における第1支持部材4Aの位置と第2支持部材4Bの位置との断面を示すものとして共通に用いられる。つまりこれらの断面は同一に描かれる。そして図2は設計温度外ないし運転領域外の状態、より詳しくは組立直後の状態を示している。ここで第2支持部材4Bは、詳しくは後述するが、第2ピン穴8Bの形状を除いて第1支持部材4Aと同一の構成である。従って以下、第1支持部材4Aに関して詳細に述べることとし、第2支持部材4Bについては相違部を主に説明すると共に適宜添字Bを用い、詳細な説明は省略する。
第1支持部材4Aは、管周方向に等間隔で4つ設けられ、上下左右に位置される。第1ピン穴8Aは、内管2の厚肉部9Aに設けられ、管径方向外側に開放された有底かつ断面円形の穴である。
第1ピン7Aは、第1ピン穴8Aと同じく断面円形とされ、外径側の端部に外管3に取り付けられるための第1フランジ10Aを有する。外管3には、第1ピン穴8Aと符合する位置に、第1ピン7Aを挿通させるための第1ピン挿通穴11Aが設けられ、この第1ピン挿通穴11Aは外管3の厚肉部12Aに貫通形成される。組立時には、第1ピン7Aが管径方向外側から第1ピン挿通穴11Aに挿通されて第1ピン穴8Aに嵌合され、第1フランジ10Aが厚肉部12Aに着座固定される。固定方法は、取り外しを考慮しないならば溶接やリベット止めでも構わないが、本実施形態では着脱による利便性を考慮してボルト止めとされる。
図3に詳細に示されるように、ボルト13は、第1フランジ10Aのボルト挿通穴14を挿通された後、厚肉部12Aのネジ穴15に螺合締結される。このようなボルト締結部は第1フランジ10Aの周方向に複数設けられるものである。
特に、図2の状態では、内管2と外管3とが同軸配置されており、共通の中心軸Oを有する。そして第1ピン7Aと第1ピン穴8Aとは、互いの嵌め合い状態において共通の中心軸Oから延出する半径方向に沿って配置され、言い換えれば第1ピン7Aと第1ピン穴8Aとの軸心がその半径上に位置される。なおこの点は第2ピン7Bと第2ピン穴8Bについても同様である。
そして、第1ピン7Aと第1ピン穴8Aとは、管周方向及び管軸方向に相対移動せぬよう、かつピン軸方向に相対移動できるよう嵌め合わされている。より具体的には、第1ピン7Aと第1ピン穴8Aとは最小の嵌め合い隙間をもって嵌め合わされる。即ち、比較的きつく、タイトな嵌め合いである(圧入程度ではない)。これによって第1ピン7Aと第1ピン穴8Aとは、ピン径方向(即ち、管軸方向及び管周方向)に相対移動できず、ピン軸方向(即ち、内管2の拡縮径方向)にのみ相対移動できる。実際には、内管2の熱膨張量が外管3の熱膨張量より大きいので、第1ピン穴8Aが第1ピン7Aに対し挿抜方向にのみ移動することになる。そして図示されるように、組立直後の状態では第1ピン7Aの端面と第1ピン穴8Aの底面との間に隙間16が形成され、この隙間16により内管2の熱膨張が許容される。
他方、第2支持部材4Bにおいては、第2ピン7Bと第2ピン穴8Bとが、管周方向に相対移動せぬよう、かつ管軸方向及びピン軸方向に相対移動できるよう嵌め合わされている。
第2ピン7Bと第2ピン穴8Bとは、管周方向に最小の嵌め合い隙間をもって嵌め合わされ、管軸方向に大きな嵌め合い隙間をもって嵌め合わされる。より具体的には、図4に示されるように、第2ピン穴8Bが管軸方向Pに伸長された長穴17からなっており、長穴17の管周方向Qの幅は第2ピン7Bの外径とほぼ等しくされ、長穴17の管軸方向Pの長さは第2ピン7Bの外径より著しく大きくされる。従って、管周方向Qの嵌め合いについては第1支持部材4Aの場合と同様に比較的きつく、タイトである。こうして第2ピン7Bと第2ピン穴8Bとは、管周方向に相対移動できず、管軸方向及びピン軸方向には相対移動できる。
実際には、内管2の熱膨張量が外管3の熱膨張量より大きいので、第2ピン穴8Bが第2ピン7Bに対し管軸方向及びピン軸方向に移動することになる。ここで図示されるように、組立直後の状態では、ピン軸方向の前記隙間16が形成されると共に、少なくとも第2ピン7Bの管軸方向上流側(第1支持部材4A側)に、第2ピン穴8Bとの間の大きな隙間18が形成される。この隙間により内管2の外管3に対する管軸方向の相対的な伸びないし管軸方向下流側への移動が許容される。
図3に示されるように、第1ピン挿通穴11Aの穴径Dは、第1ピン7Aのピン径dより大きくされる。これは後に詳述するが、製造公差及び組立公差に基づく第1ピン穴8A及び第1ピン挿通穴11Aの位置ズレないし芯ズレを吸収するためである。つまり、第1ピン7Aは第1ピン挿通穴11Aの中で芯ズレ状態で位置することができ、このような自由度のある配置を許容すべく、ボルト挿通穴14の穴径もボルト13の外径より大きくされる。なおこれらの点は第2支持部材4Bについても同様である。
さて、以上のように構成された二重管構造にあっては、まず、組立段階において組立てを完了した時点で、すでに内管2と外管3との中心軸が一致する(図2の状態)。そして内管2は外管3に対し、管軸方向、管周方向及び管径方向のいずれにも拘束され、移動することができない。従って内管2が外管3に対し下方に落ちるようなこともない。このように図8乃至図10に示されたような従来技術とは明らかに相違する。
そして、エンジンが運転され、内管2が高温流体からの熱伝達により熱膨張するときも、同軸性は保たれる。そして内管2は外管3に対し管周方向に移動できない(つまり回転できない)。他方、隙間16により内管2の拡径方向の熱膨張は許容される。即ち、同軸性を保ったまま内管2を管径方向に膨張、収縮させることができる。
一方、このときの管軸方向の相対移動については、上流側の第1支持部材4Aによっては禁止され、下流側の第2支持部材4Bによっては許容される。第2支持部材4Bにおいては隙間18があり、第2ピン穴8Bが第2ピン7Bに対し下流側に摺動できるからである。つまり、内管2は第1支持部材4Aの位置で管軸方向に固定されるが、それ以外の位置では伸長可能である。こうして同軸性を保ったまま内管2を管軸方向に伸長、収縮させることができる。
このように、いずれの状態においても内管2と外管3との中心軸を一致させることができ、極めて高い同軸度を得ることができる。そして内管2を管軸方向の一箇所(第1支持部材4Aの位置)で固定できるので、従来のように内管が自由に動ける構造よりも全体としての剛性を高められ、振動を抑制し、振動による損傷を未然に防止できる。
また同時に、同軸性の向上により、常に正確な冷却通路5の形状を確保でき、所望の冷却性能及びエンジン性能を維持することが可能となる。
本構造において管軸方向の摺動部は第2支持部材4Bの第2ピン穴8Bと第2ピン7Bとの間だけである。従って摩耗箇所は最少となる。仮に問題となる程の摩耗が生じたとしても、第2ピン7Bをより大径のものに交換すれば再び初期の性能を維持することができる。
もちろん、摩耗のみならず、いかなる経年劣化が生じた場合でも第1ピン7A及び第2ピン7Bを交換できるので、初期性能を維持することが可能である。
さらに本構造は組立性を向上した点にも特徴がある。即ち、内管2と外管3とは別々に製作されるので、製造公差や組立公差に基づくピン穴8A,8B及びピン挿通穴11A,11Bの芯ズレが発生する場合もある。しかし、ピン挿通穴11A,11Bの穴径Dがピン7A,7Bの外径dより大きくされるので、このような芯ズレがあってもピン7A,7Bをピン穴8A,8Bに差し込むことができる。そしてボルト挿通穴14の穴径もボルト13の外径より大きくされるので、ピン7A,7Bがピン挿通穴11A,11Bに対し芯ズレした状態でもピン7A,7Bを固定することができる。このように、本構造は組立作業性に極めて優れている。
本構造では、第1及び第2ピン7A,7Bが外管3に設けられ、第1及び第2ピン穴8A,8Bが内管2に設けられているので、使用状態において内管2の拡径或いは縮径を阻害しないという利点もある。即ち、これと逆の配置にすると、ピン7A,7Bに内管2の熱が直接伝達し、ピン7A,7Bがピン穴8A,8Bより大きく熱膨張し、嵌め合いがきつくなって内管2の拡径が阻害される虞がある。本実施形態ではピン穴8A,8Bがピン7A,7Bより大きく熱膨張し、嵌め合いが緩む方向なので、内管2の拡縮径が常に可能である。またピン7A,7Bが、外部に露出するフランジ10A,10Bを有するので、ピン7A,7Bの冷却が良好となり、内管2の拡縮径阻害防止の一助となる。
もっとも、このような問題が生じないのであれば逆の配置とすることは一向に差し支えない。例えば、冷却通路5における冷却により嵌め合い状態が安定している場合である。
本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。例えば、前記実施形態は図5に示されるように上下左右の軸に沿って90°間隔で支持部材4(第1支持部材4A及び第2支持部材4B)を配置するものであったが、図6に示されるように支持部材4を斜めの軸に沿って配置してもよい。この図示例は上下左右の軸に対し45°傾斜された軸に沿って4つの支持部材4をそれぞれ配置した例である。このような傾斜軸に沿った配置は前記実施形態よりむしろ好ましい可能性がある。内管2の支持荷重をより均等に4つの支持部材4に分散させられるからである。或いは、図7に示されるように、6つの支持部材4を周方向等間隔で配置しても良い。このように支持部材の数は2以上ならいくつでもよく、その配置位置、間隔等も特に限定されない。
また、前記実施形態とは逆に、上流側に第2支持部材を、下流側に第1支持部材を配置することもできる。管軸方向における支持部材の設置箇所をさらに増やしてもよい(例えば3箇所)。この場合、いずれか一箇所は内管の管軸方向の移動を規制する第1支持部材とし、他の箇所はその移動を許容する第2支持部材とするのがよい。こうすることでさらに長い二重管構造にも対応可能となる。
第1及び第2ピン並びに第1及び第2ピン穴の断面形状は前記実施形態のような円形或いは長円形でなくても良い。例えば角形或いは長方形とすることが可能である。
本発明は航空機用ガスタービンエンジンの再燃焼器以外にも適用可能である。このように本発明は特許請求の範囲によって規定される本発明の思想内で様々な実施形態、変形例及び応用例等を採り得るものである。
本発明の好適実施形態に係る二重管構造を示す部分縦断側面図である。 図1の2−2線断面図である。 支持部材の周辺構造を示す縦断正面図である。 第2ピンと第2ピン穴との嵌め合い状態を示す概略図である。 本実施形態の支持部材の配置を示す概略正面図である。 支持部材の他の配置を示す概略正面図である。 支持部材の他の配置を示す概略正面図である。 従来の二重管構造の一例を示す斜視図である。 同正面図である。 従来の二重管構造の他の例を示す正面図である。
符号の説明
1 二重管構造
2 内管
3 外管
4 支持部材
4A 第1支持部材
4B 第2支持部材
7A 第1ピン
7B 第2ピン
8A 第1ピン穴
8B 第2ピン穴
11A 第1ピン挿通穴
11B 第2ピン挿通穴
17 長穴
D 第1及び第2ピン挿通穴の内径
d 第1及び第2ピンの外径
O 内管と外管の共通の中心軸

Claims (5)

  1. 高温流体を流通させるための内管と、該内管の外周側に配置される外管と、前記内管を前記外管に対し間隔を隔てて支持するための支持部材とを備えた二重管構造において、
    前記支持部材を、管軸方向に互いに離間され管周方向に複数ずつ設けられた第1支持部材と第2支持部材とから構成し、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材を、前記内管及び外管の一方に設けられた第1ピン及び第2ピンと、前記内管及び外管の他方に設けられ前記第1ピン及び前記第2ピンがそれぞれ嵌合される第1ピン穴及び第2ピン穴とからそれぞれ構成し、
    前記第1ピン及び前記第1ピン穴並びに前記第2ピン及び前記第2ピン穴を、それぞれ互いの嵌め合い状態において前記内管と前記外管とが同軸配置された場合の共通の中心軸から延出する半径方向に沿うよう配置し、
    前記第1ピンと前記第1ピン穴とを、管周方向及び管軸方向に相対移動せぬよう、かつピン軸方向に相対移動できるよう嵌め合わせ、
    前記第2ピンと前記第2ピン穴とを、管周方向に相対移動せぬよう、かつ管軸方向及びピン軸方向に相対移動できるよう嵌め合わせた
    ことを特徴とする二重管構造。
  2. 前記第1ピンと前記第1ピン穴とが最小の嵌め合い隙間をもって嵌め合わされ、これによって前記第1ピンと前記第1ピン穴とがピン径方向に相対移動できず、ピン軸方向にのみ相対移動可能である請求項1記載の二重管構造。
  3. 前記第2ピンと前記第2ピン穴とが、管周方向に最小の嵌め合い隙間をもってかつ管軸方向に大きな嵌め合い隙間をもって嵌め合わされ、これによって前記第2ピンと前記第2ピン穴とが管周方向に相対移動できず、管軸方向及びピン軸方向に相対移動可能である請求項1又は2記載の二重管構造。
  4. 前記第2ピン穴が、管軸方向に伸長された長穴からなる請求項1乃至3いずれかに記載の二重管構造。
  5. 前記第1ピン穴及び前記第2ピン穴が前記内管に設けられ、前記第1ピン及び前記第2ピンは、前記外管に設けられた第1ピン挿通穴及び第2ピン挿通穴にそれぞれ挿通されて前記第1ピン穴及び前記第2ピン穴にそれぞれ嵌合された後、前記外管に取り付けられるものであり、前記第1ピン挿通穴及び前記第2ピン挿通穴は、これらと前記第1ピン穴及び前記第2ピン穴との位置ズレを吸収すべく、前記第1ピン及び前記第2ピンの外径より大きい内径を有する請求項1乃至4いずれかに記載の二重管構造。
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