JP2005282783A - ステアリングシャフトの支持構造 - Google Patents
ステアリングシャフトの支持構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005282783A JP2005282783A JP2004100324A JP2004100324A JP2005282783A JP 2005282783 A JP2005282783 A JP 2005282783A JP 2004100324 A JP2004100324 A JP 2004100324A JP 2004100324 A JP2004100324 A JP 2004100324A JP 2005282783 A JP2005282783 A JP 2005282783A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support
- cushion member
- steering shaft
- storage inner
- diameter portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】 サポート16の収納内面を、大径部16aと小径部16bとを繋ぐ傾斜面16cを具備し、同傾斜面16cは、中間シャフト(ステアリングシャフト)4の中心軸cに対し上り方向の傾斜面及び下り方向の傾斜面をそれぞれ少なくとも1個ずつ有し、好ましくはクッション部材15の外形面をそれに適合する形状とすることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
なお、以下ステアリングコラムシャフト及び中間シャフトをステアリングシャフトとして総称する。
またベアリング機構05の周囲には中間シャフト04を弾性的に支持するためのクッション部材015が配置されており、クッション部材015はそのサポート016の内部に収納され、サポート016が車体側のフレーム017に取り付けられ、同フレーム017によって支持されている。クッション部材015は、たとえばゴム類等の弾力性がある物質でつくられる。
製造上のバラツキが生じた場合、即ち、たとえばクッション部材015がサポート016に比べて大きめに製造されてしまった場合、クッション部材015がサポート016に収納できなくなるという事態が生じることから、許容寸法の範囲を狭くする必要があり、そのため製品の歩留まりが悪くなり、製造コストが増大するという問題が生じる。
あるいはクッション部材015がサポート016に比べて小さめに製造された場合、サポート016の内部でガタが発生し、そのため異音が発生し、さらにはクッション部材015がサポート016から抜け落ちるという問題が生じる。
また両者の製造上のバラツキにより生じるガタについては、ステアリングシャフトの中心軸に沿う方向(軸芯方向)のガタと、前記中心軸と垂直に交わる平面に沿う方向(軸径方向)のガタとがある。
また好ましくは、サポートの前記周方向の収納内面を、車体に対する取付面を除き、全周に亘り形成したことにより、ステアリングシャフトの中心軸の方向のみならず、同中心軸に対して半径方向の全方位に亘ってクッション部材のガタをさらに効果的に防止できる。
一般に、許容寸法範囲(公差)は部品の品質・製造方法等により定められるものであり、部品に設定する寸法を変更しても殆ど変わらないものであるから、クッションに設定する寸法を大きく変えなければ、公差の幅は変わらない。例えば、クッションに設定する寸法を多少小さくすると、それに従って製造誤差の上限値及び下限値は小さくなるが、その幅(上限値と下限値の差)は変わらない。ここで、クッションに突起を設け、クッションに設定する寸法を若干小さくすると、次の効果が得られる。
すなわち、設定する寸法が小さくなった分、製造誤差の下限値も小さくなるが、例え下限値付近のクッションが製造されたとしても、突起が設けられているため、突起がサポート内面に接することでサポートとクッションの接触を確保することが出来る。また同時に、製造誤差の上限値も小さくなるが、これによりクッション寸法が大きすぎてサポート内に収納できなくなる範囲が減少するという利点がある。さらに、上限値付近のクッションが製造されたとしても、突起の部分はクッションと比較して容積が小さいため、容易につぶれて、クッションの収納の障害となることもない。
なお同突起の形状は、たとえばステアリングシャフトの中心軸に対して周方向に沿って全周に亘って筋状をなすことが好ましい。これによって、同突起がサポートの収納内面と全方位に亘って接触を保つことができる。しかし突起の形状は、特に特定の形状に限定されるものではない。
また前記筋状の突起を前記サポートの各傾斜面に接する前記クッション部材の外形面ごとに、それぞれ1個配置することにより、クッション部材の製造誤差の吸収度をさらに増し、加工をさらに容易にすることができる。
また前述の好ましいいくつかの実施形態を採用すれば、上記の利点をさらに発揮できる。
図1は本発明の第1実施例に係るステアリングシャフトの支持構造の縦断立面図(図2のI―I線断面図)、図2は上記実施例に係る側方視図、図3は本発明の第2実施例に係るステアリングシャフトの支持構造の縦断立面図、図4はクッション部材のサポートの形状を示す比較例に係る断面図、図5はクッション部材のサポートの形状を示す本発明の他の実施例に係る断面図、図6は本発明のさらに他の実施例に係る断面図である。
図1〜図2において、4は図7〜8の中間シャフト04に相当する中間シャフト4であり、途中でベアリング機構5によって回転可能に軸支される。ベアリング機構5の外周には、たとえばゴム等の弾性体からなるクッション部材15が配置され、ベアリング機構5を弾性的に支持している。クッション部材15は半円上に2つ割れした形状のものをベアリング機構5を囲んだ後、互いに連結して取り付ける。
さらに、前記サポートの収納内面と、前記ステアリングシャフトの中心線を通る面との交線がM字形状となっている。なお図2において、矢印aは中間シャフト4の中心線cに対して垂直な鉛直方向を示し、矢印bは中心線cに対して垂直な水平方向を示す。
この場合、前記サポートの収納内面と前記ステアリングシャフトの中心線を通る面との交線の形状がM字形状となっているために、前記傾斜面16cとこれに適合する形状を有しているクッション部材15の外形面とが接触する有効接触を確保し、クッション部材15とクッション部材15を収納するサポート16との間に製造上のバラツキ(誤差)が生じた場合、即ちクッション部材15を小さく製造してしまった場合でも、中間シャフト4の中心線cの両方向に対して、傾斜面16cとクッション部材15との外形面との接触が確保され、これにより、ガタが発生することがない。
またクッション部材15の方を大きく製造してしまった場合、クッション部材15をサポート16内に圧入できる範囲であれば、クッション部材はサポートの収納内面に密着するので、問題はない。
またクッション部材15及びサポート16は左右対称のM字形状をしているため、加工が容易である。
本実施例においても、クッション部材15’及びサポート16’は前記第1実施例と同一のM字形状をしているので、前記第1実施例と同様の作用及び効果を奏する。
図4は、サポートの外周面に、コの字形の凹部を設けた形状16eの場合であり、この例では、クッション部材の外形面をこれに適合する形状で、小さく製造してしまった場合は、サポートの収納内面とクッション部材の外形面との間で有効な接触を確保することができず、ガタを防止することはできない。
この場合、クッション部材との有効接触を大きくしようとして、コの字形の凹部の深さを深くする手段も考えられるが、こうすると、サポートに凹部に対してクッション部材を嵌め込むことが困難になり、またクッション部材を構成するゴムの容積が足りなくなると共に、サポートの製作が困難になるという不具合が生じ、本発明の目的とする効果が得られない。
また(c)のように、サポートの収納内面が傾斜面を1個のみ有する場合、即ち中間シャフト4の中心線cに沿う一方向のみに対応する傾斜面16iしかない場合でも、クッション部材とサポートとに製造バラツキを生じた場合、軸芯方向に沿う両方向のガタに対応可能である。
1対の突起15aを設けたことにより、仮にクッション部材15を小さく製造してしまった場合でも、突起15aがサポート16の収納内面に対する接触を保つことができ、これによってサポート16の収納内面とクッション部材15の外形面との有効接触の低下を防ぎ、ガタを防止できる。
02 ステアリングシャフト
04,4 中間シャフト
05,5 ベアリング機構
08 操舵輪
10 ベアリング
11 オイルシール
12 ハウジング
015,15 クッション部材
15a 突起
016,16 サポート
16a 大径部
16b 小径部
16c 傾斜面
16d 固定面
17 車体側フレーム
18 スナップリング
19 スペーサ
20 ストッパ
Claims (8)
- 車両のステアリングシャフトを回転自在に軸支するベアリング装置と、同ベアリング装置を囲むクッション部材を介して車体に弾性的に固定するサポートとを備えたステアリングシャフトの支持構造において、前記サポートは、前記クッション部材と接する収納内面のうち前記ステアリングシャフトの中心軸からの距離が相対的に大きい大径部と相対的に小さい小径部とを有し、前記大径部と前記小径部とを繋ぐ前記収納内面は、前記ステアリングシャフトの表面に対して傾斜した傾斜面で構成されることを特徴とするステアリングシャフトの支持構造。
- 前記クッション部材は、前記サポートの収納内面と接する外形面が同サポートの収納内面と適合する形状をなすことを特徴とする請求項1記載のステアリングシャフトの支持構造。
- 前記サポートの収納内面と、前記ステアリングシャフトの中心軸を通る面との交線の形状が、M字形状となることを特徴とする請求項1又は2記載のステアリングシャフトの支持構造。
- 前記サポートの収納内面の容積に対して前記クッション部材の容積をやや大きめにし、同クッション部材を同サポートの収納内面に圧入したことを特徴とする請求項1又は2記載のステアリングシャフトの支持構造。
- 前記サポートの前記周方向の収納内面を、車体に対する取付面を除き、全周に亘り形成したことを特徴とする請求項1記載のステアリングシャフトの支持構造。
- 前記外形面は突起を有することを特徴とする請求項2記載のステアリングシャフトの支持構造。
- 前記突起は前記ステアリングシャフトの中心軸に対して周方向に沿って筋状をなすことを特徴とする請求項6記載のステアリングシャフトの支持構造。
- 前記筋状の突起は前記サポートの各傾斜面に接する前記クッション部材の外形面ごとに、それぞれ1個配置されることを特徴とする請求項7記載のステアリングシャフトの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004100324A JP2005282783A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | ステアリングシャフトの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004100324A JP2005282783A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | ステアリングシャフトの支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005282783A true JP2005282783A (ja) | 2005-10-13 |
Family
ID=35181401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004100324A Pending JP2005282783A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | ステアリングシャフトの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005282783A (ja) |
-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004100324A patent/JP2005282783A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4868215B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4404849B2 (ja) | ブッシュ | |
KR102281681B1 (ko) | 자동차의 감속기 | |
JP4701873B2 (ja) | ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置 | |
KR20020096940A (ko) | 스티어링장치의 댐퍼기구 | |
JP2007187285A (ja) | ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置 | |
JP2007196982A (ja) | ストラットマウント | |
JP2007186021A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
KR102047753B1 (ko) | 전동식 파워 스티어링 장치 | |
JP4799230B2 (ja) | 自動車のステアリングホイール構造 | |
JP2005282783A (ja) | ステアリングシャフトの支持構造 | |
JP5001519B2 (ja) | ステアリング装置 | |
JP2007302110A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP4773233B2 (ja) | 自在継手 | |
KR101674304B1 (ko) | 자동차 조향장치의 아우터 볼 조인트 | |
JP2019031211A (ja) | ステアリング装置 | |
JP2006250197A (ja) | ユニバーサルジョイント | |
JP2010221885A (ja) | 自動二輪車 | |
KR20130008152A (ko) | 자동차 조향장치의 더스트 커버 | |
JP4211552B2 (ja) | ブッシュ構造 | |
WO2013084568A1 (ja) | ステアリング装置 | |
JP2009287751A (ja) | ブッシュ | |
JP2005282782A (ja) | ステアリングシャフトのベアリング構造 | |
JP4967869B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2009083575A (ja) | スタビライザブッシュ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060426 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090116 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090515 |