JP2005282537A - クランク軸を備える機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プレーン軸受からなる主軸受に支持されるジャーナルJ1〜J4を有するクランク軸1には、ジャーナルJ2〜J4およびクランクピンP1〜P4に潤滑油を導く軸内油路41が形成される。ジャーナルJ1〜J4は、オイルポンプからの潤滑油が流入する軸内油路41の入口42が形成される一次ジャーナルJ1と、潤滑油が軸内油路41を経て導かれる二次ジャーナルJ2〜J4とから構成される。軸内油路41は、入口42を有する主通路43とピン用通路45とジャーナル用通路47とを含む。主通路43は、潤滑油が遠心力により加圧されて流れる第1通路51と、通路全体に渡ってクランク軸1の回転中心線Lから離れた位置で延びる第2通路52とを含む。
【選択図】図1
Description
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。本発明が適用された機械である内燃機関は、V型6気筒4ストローク内燃機関であり、図1に示されるクランク軸1が左右方向を指向する横置き配置で車両に搭載される。前記内燃機関は、往復運動部材としてのピストンが往復運動可能に嵌合されるシリンダが3つずつ配列されてV字を形成する第1,第2バンクが一体に形成されたシリンダブロックと、該シリンダヘッドの上端部に結合されるシリンダヘッドと、該シリンダブロックの下端部に結合されるオイルパンとから構成される機械本体としての機関本体を備える。前記シリンダブロックの下部と前記オイルパンとから構成されるクランクケースは、クランク軸1が収容されるクランク室を形成する。前記各ピストンは、該ピストンと前記シリンダヘッドとの間に形成される燃焼室に供給された燃料と空気との混合気が燃焼することにより発生する燃焼圧力により往復運動するように駆動されて、該ピストンとクランク軸1とを連結する連結部材であるコンロッド11(図2参照)を介してクランク軸1を回転駆動する。
なお、図2,図5では、煩雑さを避けるため、コンロッド11およびプレーン軸受12は、一部のクランクピンP1のみに関して示されている。
なお、明細書および特許請求の範囲において、軸方向、径方向、および周方向は、それぞれ、クランク軸1の回転中心線Lが延びる方向、回転中心線Lを中心とする放射方向、および回転中心線L回りの方向を意味する。
内燃機関に備えられるクランク軸1の複数のジャーナルJ1〜J4は、前記オイルポンプから供給された潤滑油が流入する軸内油路41の入口42が形成されると共に前記オイルポンプから供給された潤滑油がその被支持面13に導かれる1番ジャーナルJ1と、潤滑油が軸内油路41を経てその被支持面14〜16に導かれる2番〜4番ジャーナルJ2〜J4とから構成され、クランク軸1に形成された軸内油路41は、入口42を有する主通路43とピン用通路45とジャーナル用通路47とを含み、主通路43は、入口42と該入口42からの潤滑油が最初に流入するピン用通路45が接続する1番クランクピンP1の第1接続部44との間で潤滑油が遠心力により加圧される外向き通路からなる第1通路51と、第1接続部44と第2接続部46との間で通路全体に渡ってクランク軸1の回転中心線Lから離れた位置で延びる第2通路52とを含むことにより、2番〜4番ジャーナルJ2〜J4の被支持面14〜16には、1番ジャーナルJ1に形成された入口42から流入した潤滑油が軸内油路41を通じて供給されるため、軸受面に潤滑油が溜まる溝が形成されたプレーン軸受を主軸受として使用する必要がないので、2番〜4番ジャーナルJ2〜J4の被支持面14〜16とプレーン軸受32〜34との間からの潤滑油の漏れ量を減少させることができるので、漏れた潤滑油のクランク軸1による飛散およびクランク軸1との衝突に起因するクランク軸1の動力損失を減少させることができ、しかも前記オイルポンプからの給油量を減少させることができるため、前記オイルポンプが小型化される。
クランク軸70は、5つのジャーナルJ1〜J5を有し、1番,5番ジャーナルJ1,J5および2番,4番ジャーナルJ2,J4が、軸方向での中央に位置する3番ジャーナルJ3に対して、それぞれ対称に配置されることにより、軸内油路41が第1,第2油路81,82の2系統になって、最下流位置のクランクピンP2,P3の支持面22,23に所要の油量の潤滑油を供給することが容易になり、しかも対称に配置される2番,4番ジャーナルJ2,J4に対してほぼ等しい油量の潤滑油を供給できるので、軸内油路41により潤滑油が供給される2番,4番ジャーナルJ2,J4の被支持面14,16およびクランクピンP1〜P4の支持面21〜24での潤滑の安定性が向上する。
クランク軸70のジャーナルJ1〜J5のうちの端に位置して、それらジャーナルJ1〜J5のうち最も前記クランクケースに近接している1番,5番ジャーナルJ1,J5には、その被支持面13,17に潤滑油が溜まる環状の溝が形成されていないので、その剛性が高められていることから、1番,5番ジャーナルJ1,J5とプレーン軸受31,35との間のクリアランスが大きくなることが抑制され、該クリアランスに基づく振動および打音の発生が抑制される。
第4実施形態では、クランク軸70は、単一の一次ジャーナルを有する。具体的には、5つのジャーナルJ1〜J5は、一次ジャーナルとしての3番ジャーナルJ3と、二次ジャーナルとしての1番,2番,4番,5番ジャーナルJ1,J2,J4,J5とからなる。それゆえ、5つのジャーナルJ1〜J5において、二次ジャーナルJ1,J2,J4,J5である1番,2番,4番,5番ジャーナルJ1,J2,J4,J5が、軸方向での中央に位置する3番ジャーナルJ3に対して、それぞれ対称に配置される。
クランク軸70のジャーナルのうち、1つの一次ジャーナル以外は、すべて二次ジャーナルとなることから、第1実施形態と同様に、軸内通路41が形成されることによる潤滑油の漏れ量の減少効果が最も効果的に奏される。
導入通路50および第1通路51は、第2通路52よりも通路断面積が大きくなるように形成されてもよく、その場合には、前記メインギャラリからの潤滑油が軸内油路41に流入し易くなるので、主通路における最下流のジャーナル用油路またはピン用油路まで、所要の油量を一層確実に供給できる。
31〜35…プレーン軸受、36…軸受壁、37…軸受キャップ、38,39…油路、40…供給路、41…軸内油路、42…入口、43…主通路、44…第1接続部、45…ピン用通路45、46…第2接続部、47…ジャーナル用通路、50…導入通路、51…第1通路、52…第2通路、61〜65…通路部、71a,71b,72a,72b…スラスト軸受、81…第1油路、82…第2油路、
J1〜J5…ジャーナル、W1a,W1b;W2a,W2b;W3a,W3b;W4a,W4b…クランクウェブ、P1〜P4…クランクピン、L…回転中心線、B1,B2,B3,B4…軸受部、H1〜H7…孔、R…回転方向。
Claims (7)
- 複数である所定数の軸受部と、前記所定数の前記軸受部にそれぞれ支持される前記所定数のジャーナルと1以上のクランクピンとを有するクランク軸と、潤滑油を供給する供給装置とを備え、前記各ジャーナルは、その被支持面にて前記各軸受部のプレーン軸受からなる主軸受により回転可能に支持され、前記クランクピンは、その支持面にて往復運動部材に連結される連結部材を枢支し、前記クランク軸には前記支持面に潤滑油を導く軸内油路が形成される機械において、
前記所定数の前記ジャーナルには、前記供給装置から供給された潤滑油が流入する前記軸内油路の入口が形成されると共に前記供給装置から供給された潤滑油がその被支持面に導かれる一次ジャーナルと、前記入口から流入した潤滑油が前記軸内油路を経てその被支持面に導かれる二次ジャーナルとが含まれ、前記軸内油路は、前記入口を有する主通路と、前記主通路の第1接続部に接続して前記主通路の潤滑油を前記支持面に導くピン用通路と、前記主通路の第2接続部に接続して前記主通路の潤滑油を前記二次ジャーナルの被支持面に導くジャーナル用通路とを含み、前記主通路は、前記入口と該入口からの潤滑油が最初に流入する前記ピン用通路が接続する前記第1接続部との間で潤滑油が遠心力により加圧される外向き通路からなる第1通路と、前記第1接続部と前記第2接続部との間で通路全体に渡って前記クランク軸の回転中心線から離れた位置で延びる第2通路とを含むことを特徴とする機械。 - 前記主通路は、前記第1通路および前記第2通路により、軸方向に延びるにつれて前記回転中心線の回りで周方向にも延びる螺旋状の通路に形成されることを特徴とする請求項1記載の機械。
- 潤滑油は、前記第1通路および前記第2通路内を、前記クランク軸の回転方向とは反対の方向に周方向に曲がりながら流れることを特徴とする請求項2記載の機械。
- 前記第2通路の通路全体は、前記回転中心線から前記第1通路の流入部までの距離以上の距離で、前記回転中心線から離れていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の機械。
- 前記入口は、前記回転中心線に直交する平面と交差する状態で、前記回転中心線に向かって径方向内方に直線状に延びる導入通路を介して前記第1通路に接続することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の機械。
- 前記所定数は5以上の奇数であり、前記一次ジャーナルおよび前記二次ジャーナルが、軸方向での中央に位置する中央ジャーナルに対して、それぞれ対称に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の機械。
- 前記所定数の前記ジャーナルは、1つの前記一次ジャーナルと、残りの前記二次ジャーナルとで構成され、前記入口は、前記一次ジャーナルの被支持面に周方向に延びて形成された環状の溝に開口し、すべての前記二次ジャーナルは、軸受面に潤滑油が溜まる溝が形成されていない前記主軸受により前記軸受部に支持されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の機械。
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